JP4539776B2 - 情報センタ及び情報処理方法 - Google Patents
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Description
このようなシステムとして、車両外部から送信される推奨経路のデータを利用して経路を設定するシステムが提案されている。このシステムによれば、車両用装置は、外部の情報センタから送信される推奨経路としてのリンク番号列を車両用のリンク番号列に変換し、変換後のリンク番号列を利用して目的地までの経路を設定するようにしている。
(2)請求項2記載の発明では、車載機から、該車載機の道路データのバージョン、出発地、及び、目的地を受信する受信ステップと、記憶手段に記憶されている道路データに基づいて探索された前記出発地から前記目的地までの経路の各道路について、該道路データに含まれる各道路の道路IDと各道路が道路データとして追加されたバージョンとの組みである道路バージョンデータから各道路IDのバージョンを読み出し、読み出した各道路IDのバージョンと、前記車載機の道路データのバージョンとを比較し、前記車載機に存在しない道路データを検知する不存在データ検知ステップと、前記不存在データ検知ステップにより検知された道路データを前記車載機に送信する送信ステップと、を備えることを特徴とする情報処理方法を提供する。
(1)第1実施形態の概要
第1実施形態では、外部の装置から受信した交差点指定データを使用し、交差点指定データに対応した経路データを構築して走行経路の案内を行うようにしたものである。
また、外部の装置から取得した走行経路のデータに対応する交差点や道路のデータを有しない場合であっても、走行経路を特定して経路案内を行うことができるようにしたものである。
すなわち、本第1実施形態では、情報センタが、ナビゲーション装置から受信した目的地までの推奨する走行経路を探索し(経路探索手段)、その探索経路上に存在する交差点を通過交差点として抽出する(通過交差点抽出手段)。そして情報センタは、抽出した各通過交差点の座標列を交差点指定データとしてナビゲーション装置に送信する(交差点指定データ送信手段)。
ナビゲーション装置は、情報センタに目的地を送信した後に、推奨走行経路の指定データを受信する(受信手段)。そして、ナビゲーション装置は、受信した通過交差点の座標情報を使用したマッチング処理により、道路網データとして保有する道路地図情報上の交差点を交差点データから特定すると共に、この交差点のマッチング処理において、ナビゲーション装置の道路地図上の交差点を特定することができない通過交差点に対しては、受信した通過交差点の座標を新設の交差点として特定する(交差点特定手段)。
そして特定した各交差点間の道路を、道路データから特定すると共に、交差点間の道路が存在しない場合には、両交差点間を直線で結び新たな道路とする(経路道路特定手段)。
このように、ナビゲーション装置では、情報センタから受信した通過交差点に対応する交差点や道路が道路網データに存在しない場合であっても、新設交差点、新設道路とみなして走行経路を特定し(再生手段)するので、情報センタとナビゲーション装置との道路網データに差異があったとしても、再生した走行経路から経路案内データを読み出して(経路案内データ読み出し手段)、経路案内を行うことができる。
また、本第1実施形態では、通過交差点の座標データのみで走行経路を特定して経路案内できるので、情報センタとの交差点指定データの通信時間、通信コストを低減することが可能になる。
情報センタでは最新の道路網データを保有する必要から、新たに交差点や道路が新設される毎に更新されるが、各ナビゲーション装置では道路網データの更新はバージョンアップされるまでは行われない場合が多く、またバージョンアップしないナビゲーション装置も存在する。このため、情報センタとナビゲーション装置との道路網データに差異がある場合が多くなるが、本第1実施形態により道路網データの差異に関わらず情報センタから受信した交差点指定データを使用して走行経路の特定と経路案内を行うことができる。
図1は、本第1実施形態のナビゲーション装置を含む経路案内システムの構成を表したものである。
この経路案内システムは、車載されたナビゲーション装置100と、情報センタに配置され複数のナビゲーション装置100との間で通信を行うセンタ装置150とで構成されている。
ナビゲーション装置100は、演算処理部101、プログラム格納部102、記憶部103、現在位置検出部104、入力部105、表示部106、音声出力部107、車両側通信部108を備えている。
センタ装置150は、センタ側通信部151と、システム制御部152と、データベース153と、外部情報収集部154を備えている。
プログラム格納部102は、演算処理部101が上記処理を行うために必要な各種プログラムやデータが格納され、ROM等各種の記憶媒体が使用される。
地図情報記憶装置1031はCD−ROM、DVD−ROM、ハードディスク等の大容量の記憶媒体が使用され、地図データベースとして、交差点データファイル、道路データファイル、ノードデータファイルのそれぞれに格納された、交差点データ、道路データ、ノードデータからなる道路網データが格納されている。
この図2に示すように、交差点番号I〜IV、道路番号1〜8からなる道路網を例に、地図情報記憶装置1031に格納された各ファイルの説明を行うこととする。
この図3に示すように、交差点データファイルは、道路網をある適当な範囲のブロック(地区)毎に分けて格納されている。各ブロックは方形領域の対角線上の両頂点座標(x,y)と(x′,y′)で指定される。このように交差点データファイルを、一定のブロックに分けて格納することで、通過交差点とのマッチング対象を減らすことができ、全国の交差点を対象にマッチングを行う場合に比べて効率的にマッチング処理を行うことができる。
この図3に示すように、交差点データファイルには、I〜IVのそれぞれに対応して、交差点名、その交差点の緯度と経度、当該交差点が始点となっている道路のうち一番番号の小さい道路番号、当該交差点が終点となっている道路のうち一番番号の小さい道路番号、信号の有無が、交差点データとして格納されている。
道路データファイルは、道路番号1〜8のそれぞれに対応して、始点の交差点番号、終点の交差点番号、同じ始点を持つ道路のうち番号が次のもの、同じ終点を持つ道路のうち番号が次のもの、道路の太さ、禁止情報、案内不要情報、制限速度、ノード数、ノード列データの先頭アドレス、及び道路の長さが格納されている。
この図5に示すように、ノードデータファイルにはコース上の特徴点でセンサ等で検出できる横断歩道やトンネル等についての情報からなるノードデータが格納されている。ノードデータファイルには、東経、北緯、属性等からなり、道路データから明らかなように道路番号の単位は複数個のノードからなる。すなわち、ノードデータは道路上の1地点に関するデータであり、ノード間を接続するものをアークと呼ぶと、複数のノード列のそれぞれの間をアークで接続することによって道路が表現される。
例えば道路番号1に関してみると、図4に示す道路データから、ノード数が15であり、ノードデータの先頭アドレスが100であることから、道路番号1は100から114までのアドレスのノードデータで構成されることになる。
表示部106は、液晶やCRT等の各種ディスプレイが使用され、経路案内における道路地図や交差点詳細図が表示される他、タッチパネルに対応した入力用のキー画像等の各種画像が表示されるようになっている。
車両側通信部108は、モデム等と、これに接続される携帯電話、PHS等の無線通信機器で構成されており、センタ装置150との音声通信(通話)やデータ通信(現在地位、目的地データの送信、交差点指定データの受信等)を行うようになっている。
システム制御部152は、図示しないCPU、ROM、RAM、その他の機器等を備えたコンピュータシステムにより構成されている。
CPUはROMを含めた記憶手段に記憶された各種プログラムに従って、システム全体を制御すると共に、ナビゲーション装置100から送信される現在位置と目的地を受信して、対応する推奨走行経路を探索する経路探索処理、探索した推奨走行経路上に存在する交差点を通過交差点として抽出する通過交差点抽出処理、抽出した各通過交差点の座標列を交差点指定データとしてナビゲーション装置に送信する交差点指定データ送信処理、交差点や道路の新設に基づくデータベース153(地図情報記憶装置1531)の更新処理、その他のセンタ装置150で必要な各種処理を行うようになっている。
ROMには、これらの各種処理をCPUで実行するためのプログラムやデータが格納されている。
RAMは、CPUが各種プログラム実行に際して各種データが読み書きされるいわゆるワーキングエリアとして使用される。
外部情報収集部154で収集され、外部情報ファイルに格納される情報としては、渋滞情報(渋滞箇所と距離、渋滞の程度)、工事情報(工事区間と、工事期間)、事故発生箇所(事故発生場所、事故の程度、通行可能か否か、処理終了予想時間等)等の各種交通情報があり、いずれもセンタ装置150における経路探索処理において使用される。外部情報収集部154は、また、道路や交差点の新設に伴う新たな交差点データや交差点データ等、進入禁止道路や右左折禁止道路の変更表示も収集するようになっており、これらの変更データに基づいて地図情報記憶装置1531が更新されるようになっている。
地図情報記憶装置1531はCD−ROM、DVD−ROM、ハードディスク等の大容量の記憶媒体が使用され、地図データベースとして、交差点データファイル、道路データファイル、ノードデータファイルのそれぞれに格納された、交差点データ、道路データ、ノードデータからなる道路網データが格納されている。
すなわち、地図情報記憶装置1531は、各ファイルが最新のデータに更新されている点でナビゲーション装置100の地図情報記憶装置1031と異なっている場合がある。
また、図3に示した交差点データファイルは、各通過交差点とのマッチングを効率的に行うために所定領域のブロックに分けて格納するようにしているが、センタ装置150ではこのようなマッチング処理を行う必要がないので、ブロックに分けた格納はされていない。ただし、図3と同様に、ブロックに分けて格納し、交差点指定データと共に、通過対象交差点が含まれるブロックの識別番号をナビゲーション装置100に送信するようにしてもよい。
なお、地図情報記憶装置1531のノードデータファイルは図5と同様であるが、センタ装置150では必ずしも探索した走行経路を表示する必要がないので、なくてもよい。
図6は、経路探索の結果生成される探索経路データファイル1532の内容を表したものである。
この探索経路データファイルには、交差点列データ(図6(a))、ノード列データ(同図(b))が格納されている。交差点列データは交差点名、交差点番号、曲がる角度、距離等の情報からなり、また、ノード列データは、同図(b)に示すようにそのノード位置を表す東経、北緯、そして交差点番号、属性、角度、距離等の情報からなる。
そして、図6(a)の交差点列データから抽出される、走行経路上の各交差点が通過交差点としてセンタ側通信部151を介してナビゲーション装置100に送信されるようになっている。
この場合、交差点列データから、経路を構成する道路番号を順次呼び出し、列挙することにより走行する道路を特定することができる。なお、この場合、ノード列データを案内不要の交差点を除いた、案内を要する交差点のみのデータとすることもできる。従って、ナビゲーション装置は、現在走行している所定の位置に対応して道路番号を順次読み出して出力するようになっている。
図7は、車両側のナビゲーション装置100によるナビゲーション処理を表したものである。
まず、演算処理部101は、目的設定処理においてユーザによって設定された目的と、現在位置検出部104で検出した車両の現在位置(出発地)を取得し、車両側通信部108を介してセンタ装置150に送信する(ステップ1)。
ここで、車両側通信部108とセンタ側通信部151との間で行われる通信の通信形態はパケット通信によるが、回線交換によってもよい。
そして、演算処理部101は、センタ装置150から送信される走行経路情報としての交差点指定データ(通過交差点座標列)を車両側通信部108を介して取得し、RAMの所定エリアに格納する(ステップ2)。
そして、各通過交差点に対応して特定した交差点間の道路を特定(ステップ4)し、これら特定した道路を走行経路として経路誘導を行い(ステップ5)、処理を終了する。
図8は、センタ装置150における経路探索・送信処理の動作を表したものである。
センタ装置150のシステム制御部152は、ナビゲーション装置100から送信される目的地と出発地のデータをセンタ側通信部151を介して取得する(ステップ6)。
かかる経路探索において、基本的な経路探索条件は、交差点間の距離であり、本第1実施形態では、最終的に、外部情報収集部154で収集した渋滞情報等の交通情報を考慮して、経路全体の距離が最も短いものを最適経路として設定し、探索した最適経路をRAMの探索経路データファイル(図6参照)に格納する。
図9、図10はセンタ装置150における動作を概念的に表したものである。
図9に示すように、出発地Sと目的地Mのデータをナビゲーション装置100から受信すると、センタ装置150では、地図情報記憶装置1531の交差点データ及び、点線で表した道路データから、実線で示す走行経路を探索する。
そして、探索した走行経路上の通過交差点e1、e2、e3、e4、e5を抽出し、その座標列を交差点指定データとしてナビゲーション装置100に送信する。
なお、図12で表されるナビゲーション装置100側の交差点データ(E1、E3〜E5)、道路データ(点線で表す)は、図9で表されるセンタ装置150側の交差点データ、道路データと比べると、矢印b1で示した通過交差点e2と、矢印b2、b3、b4で示した道路が存在せず、通過交差点e1、e2間の道路と通過交差点e2、e3間の道路が交差点E1、E3間を結ぶ1本の道路として格納されている点が異なっている。
そして、図12に示すように、ナビゲーション装置100では、通過交差点の座標を順次読み出して、地図情報記憶装置1031に格納されている交差点データとのマッチング処理を行う。この交差点マッチング処理において、通過交差点e1が、交差点データとしてナビゲーション装置100が保有している交差点E1とマッチングでき、同様に通過交差点e3〜e5がそれぞれ交差点E3〜E5にマッチングでき、通過交差点e2がマッチングできなかったものとする。この場合、マッチングできなかった通過交差点e2は、新設された交差点であると判断し通過交差点e2の座標を採用する。
この道路特定処理において、目的地Sと交差点E1間、交差点E3と交差点E4間、及び交差点E5と目的地M間の道路については、地図情報記憶装置1031の道路データファイルに格納されている道路が特定される。
一方、道路データファイルに対応する道路が存在しない交差点E4とE5間については、新たに道路が新設されたものと判断し、両交差点E4、E5間を直線で結んだ道路を特定する。
また、新設交差点として特定した通過交差点e2と、その両側の交差点E1、E3との道路については、通過交差点e2が、交差点E1と交差点E3を結ぶ道路上に存在するので、E1、E3間の道路を交差点e2の地点で2分割した両道路を、交差点E1、e2間の道路及びe2、E3間の道路として特定する。
なお、通過交差点が交差点E1と交差点E3を結ぶ道路上に存在しない場合には、交差点E4、E5間の道路と同様に、交差点E1、e2間、交差点e2、E3間をそれぞれ直線で結んだ線上に新設の道路が存在するとして特定する。
図14は、情報センタ(センタ装置150)から受信した交差点座標列に基づいて走行経路となる交差点と道路を特定する処理のメインルーチンを表したものである。
まず、演算処理部101は、受信後にRAMに格納されている通過交差点座標列から、i番目の通過交差点座標値を取得し(ステップ10)、minLの値として十分大きな値(例えば、10,000m)を設定する(ステップ12)。
そして、演算処理部101は、minLの値とLの値とを比較し(ステップ18)、Lの値がminLの値よりも小さければ(ステップ18;Y)、その交差点Eが現時点でi番目の交差点に最も近いので、minLの値をLの値に変更すると共に、交差点Eの交差点ID(交差点番号)をminIDとする(ステップ20)。
一方、Lの値がminL以上である場合(ステップ18;N)には、交差点Eはi番目に最も近くはないので、ステップ22に移行する。
一方、全ての交差点のチェックが終了した場合に(ステップ22;Y)、minLが第1のしきい値H1未満であるか否か、すなわち、当該ブロック内でi番目の通過交差点に最も近い交差点Eが、当該通過交差点から誤差と認定できる範囲の一定距離(H1)内にあるか否かを判断する(ステップ24)。
一方、minLがしきい値H1以上である場合(ステップ24;N)、演算処理部101は、i番目の通過交差点を新設の交差点として特定し、その座標を走行経路格納部1032に格納し(ステップ30)、後述する図16、17のサブルーチン「新規交差点道路設定処理」を行う(ステップ32)。
全ての通過交差点についてのマッチング処理が終了していない場合(ステップ34;N)、演算処理部101は、iの値に1を加え(ステップ36)、次の通過交差点についての処理を継続する。
この通過交差点間道路の設定処理は、i番目の通過交差点のマッチングができた場合に、i−1番目の通過交差点で特定される交差点との間の道路を特定する処理である。この処理では、単純に、通過交差点間はただ1本の道路で接続されているという前提に基づいている。
演算処理部101は、i番目の通過交差点の1つ前(i−1番目)の通過交差点が、マッチングできたか否かを判断する(ステップ40)。
i−1番目の通過交差点もマッチングできている(ステップ24;Y)場合(ステップ40;Y)、i番目の通過交差点に繋がっている一本の道路Aの道路情報を読み込む(ステップ42)。すなわち、演算処理部101は、図4に示す道路データファイルから、i番目の交差点として特定した交差点を終点とする道路Aの道路情報を1つ読み込む。
1つ前の交差点と一致する場合、すなわち、当該道路Aの始点がi−1番目の通過交差点に対応して特定され、終点がi番目の通過交差点に対応して特定されている場合(ステップ44;Y)、演算処理部101は、当該道路Aを、特定した両交差点間の道路に特定し、当該道路Aの道路ID(道路番号)を走行経路格納部1032に格納し(ステップ46)、メインルーチンにリターンする。
全道路のチェックが終了していない場合(ステップ48;N)、演算処理部101は、ステップ42に戻り、i番目の通過交差点に繋がっている他の道路に付いてのチェックを継続する。
一方、全道路のチェックが終了した場合(ステップ48;Y)、図4の道路データファイルには、始点がi−1番目の通過交差点に対応して特定され、終点がi番目の通過交差点に対応して特定されている道路が存在しないので、両通過交差点間に新たに道路が新設されたと判断できるので、後述する図18のサブルーチン「通過交差点間接続処理」を行い(ステップ50)、メインルーチンにリターンする。
この新規交差点道路設定処理は、通過交差点を新規交差点として新規に設定した場合の、新規交差点に対して道路を設定する処理である。
演算処理部101は、i番目の通過交差点とその1つ前(i−1番目)の通過交差点が共にマッチングできなかったか否かを判断し(ステップ60)、いずれか一方のみがマッチングできなかった場合(ステップ60;N)、マッチングできなかった方の通過交差点をJとする(ステップ62)。
すなわち、i−1番目の通過交差点がマッチングできてi番目の通過交差点がマッチングできなかったステップ32の場合;ケース1と、i−1番目の通過交差点がマッチングできずi番目の通過交差点がマッチングできたステップ52の場合;ケース2があり、ケース1の場合にはi番目の通過交差点がJとなり、ケース2の場合にはi−1番目の通過交差点がJとなる。
そして演算処理部101は、マッチングできなかった通過交差点Jが、ナビゲーション装置100の地図情報記憶装置1031に格納されている既存の道路上に通過交差点が新設されたのか、他の場所に新設されたのかを調べる。
まず演算処理部101は、マッチングできなかった通過交差点Jの最も近くを通る道路を調べるために、該当ブロックの道路Rの道路情報を1つ道路データファイル(図4)から読み込む(ステップ66)。
そして、演算処理部101は、minLの値とLの値とを比較し(ステップ72)、Lの値がminLの値よりも小さければ(ステップ72;Y)、その垂線の足(交点)が現時点で通過交差点Jに最も近いので、minLの値をLの値に変更し、当該道路Rを仮の特定道路とし、更に、線分N1−N2と通過交差点Jからの垂線の足(交点)の座標を、仮の交差点座標とする(ステップ74)。
一方、Lの値がminL以上である場合(ステップ72;N)には、垂線の足は通過交差点Jに最も近くはないので、ステップ76に移行する。
一方、全ての道路のチェックが終了した場合に(ステップ76;Y)、minLが第2のしきい値H2未満であるか否か、すなわち、通過交差点Jが仮の特定道路R上に存在し又は誤差と認定できる範囲の一定距離(H2)内にあるか否かを判断する(ステップ80)。
マッチングできなかったのがi番目の通過交差点である場合、すなわち、図14のステップ32に基づくケース1の場合(ステップ84;Y)、ステップ30(図14)において新設の交差点として走行経路格納部1032に格納したi番目の通過交差点の座標を、仮の交差点座標(仮の道路Rへの垂線の足の座標)に変更する(ステップ86)。
そして演算処理部101は、マッチングできなかった通過交差点Jが仮の特定道路R上に存在するので、i番目の通過交差点と1つ前の(i−1番目の)通過交差点までの間の仮の特定道路Rを、両通過交差点間の道路として走行経路格納部1032に格納し(ステップ88)、メインルーチンにリターンする。
この通過交差点間接続処理は、通過交差点に対応して特定した各交差点を接続、又は含む道路が地図情報記憶装置1031の道路データに存在しない場合に、新たに道路を設定する処理である。
演算処理部101は、i番目の通過交差点に対応して特定された交差点と、1つ前(i−1番目)の通過交差点に対応して特定された交差点とを直線として結ぶ(ステップ90)。そして、演算処理部101は、結んだ直線を両特定交差点間の道路として走行経路格納部1032に格納し(ステップ92)、メインルーチンにリターンする。
この図19〜図24において、×印e1、e2が通過交差点を表し、このうちのe1がi−1番目の通過交差点、e2がi番目の通過交差点を表す。
また、●E1、E2、…が地図情報記憶装置1031の交差点データファイル(図3)に格納された交差点(以下、車載交差点という)を表す。
車載交差点E1、E2、…間に引かれた実線R1、R2、…は、道路データファイル(図4)に格納された道路(以下、車載道路という)を表す。
円H1は、通過交差点e1、e2を中心とし、第1のしきい値H1を半径とする円であり、この円H1内に車載交差点が存在する場合にマッチングが成立し、その車載交差点が通過交差点に対応する交差点として特定され、走行経路格納部1032に格納される。
この図19に示されるように、通過交差点e1を中心とし第1しきい値H1を半径とする円H1内に、車載交差点E1が存在するので、通過交差点e1には車載交差点E1がマッチングされる(図20〜23における通過交差点e1も同様に車載交差点E1がマッチングされる。)。
同様に、通過交差点e2には、円H1内に存在する車載交差点E1がマッチングされる。
この場合、交差点ID(E1、E2)がステップ26で、E1−E2間の車載道路R1がステップ46で、それぞれ走行経路格納部1032に格納される。
この場合、図20に示されるように、通過交差点e2を中心とする円H1内には車載交差点が存在しないのでマッチングができず、ステップ30で新設交差点の交差点座標として通過交差点e2の座標が格納される。
そして、通過交差点e2から仮の特定道路R1への垂線(点線で示す)の足(交点)までの距離minLが第2しきい値H2未満(ステップ80;Y)であり、仮の特定道路R1がマッチングできた方の通過交差点e1で特定される車載交差点E1と接続しており(ステップ82;Y)、i番目の交差点である通過交差点e2がマッチングできなかった交差点Jである(ステップ84;Y)。従って、ステップ30で新設交差点の交差点座標として格納した通過交差点e2の座標が、通過交差点e2(=マッチングできなかった通過交差点J)から仮の特定道路R1への垂線の足(交点)の座標に変更される(ステップ86)。
また、ステップ88で、特定された車載交差点E1と、通過交差点e2から仮の特定道路R1への垂線の足との間の車載道路R1が、走行経路格納部1032に格納される。
この場合、マッチングできなかった通過交差点e2の座標が新設交差点の交差点座標として走行経路格納部1032に格納される。
また、ステップ89のサブルーチン「通過交差点間接続処理」で、特定された車載交差点E1と通過交差点e2(=マッチングできなかった通過交差点J)間に直線が引かれ、この直線が両交差点間の道路として走行経路格納部1032に格納される。
この場合、ステップ89のサブルーチン「通過交差点間接続処理」で、特定された車載交差点E1と通過交差点e2(=マッチングできなかった通過交差点J)間に直線が引かれ、この直線が両交差点間の道路として走行経路格納部1032に格納される。
この場合、ステップ50のサブルーチン「通過交差点間接続処理」で、両特定された車載交差点E1、E2間に直線が引かれ、この直線が両交差点間の道路として走行経路格納部1032に格納される。
この場合、ステップ89のサブルーチン「通過交差点間接続処理」で、両通過交差点e1、e2が新たな交差点として設定され、この両交差点間に直線が引かれ、この直線が両交差点間の道路として走行経路格納部1032に格納される。
また、ナビゲーション装置100では、不足している情報(交差点データ、道路データ)があり、受信した通過交差点座標を車載交差点にマッチングできない場合や、車載道路を特定できない場合に、受信した通過交差点座標を使用して新たに交差点や道路を設定し、補完するようにしている。従って、ナビゲーション装置100の地図情報記憶装置1031に格納されている地図データの内容(交差点データファイル、道路データファイル)と、センタ装置150の地図情報記憶装置1531の地図データの内容とに差異があったとしても、センタ装置150で探索した目的地までの走行経路を、受信する通過交差点座標から確実に再生して経路案内することができる。
また、本第1実施形態では、通過交差点の座標のみを受信して走行経路を特定するようにしているので、センタ装置のデータとの間で、フォーマット、バージョン等が相違しても走行経路のマッチングを行うことができる。
例えば、説明した第1実施形態では、通過交差点で特定した交差点(車載交差点又は通過交差点)間の道路を特定できない場合に、図18に示す通過交差点間接続処理により、両交差点間を直線で結んだ道路を新規に設定しているが、本発明では、道路を特定できない場合にはセンタ装置150に対して対応する両通過交差点間の道路情報を要求するようにしてもよい。そして、この要求に対応してセンタ装置150から送信される道路情報をナビゲーション装置100が受信し、走行経路格納部1032に格納する。
この場合、センタ装置150から受信する道路情報としては、当該道路のノード列情報を受信する。
例えば、地図情報が描画データである場合のように道路データ(ノードデータを含めても良い)のみで構成されていた場合、2本の道路の交点を交差点と認識し、この交点の座標値から二次的に交差点座標を作成するようにしてもよい。
ここで付加情報とは、ナビゲーション装置100において経路特定(マッチング)をよりしやすくするための各種情報、又は詳細案内情報(ランドマークなど)をいう。
付加情報としては、(a)交差点ID又は/及び道路IDを付加する場合、(b)道路座標(道路上の座標で、例えば、道路上のノード座標)を付加する場合、(c)案内情報(案内交差点とその属性情報)を付加する場合、(d)詳細案内情報(ランドマークなど)を付加する場合、又は(a)〜(d)のうちの2以上を任意に組み合わせた情報を付加する場合が考えられる。
図25は付加情報を付加する場合のセンタ装置150側の処理を表したもので、図8に対応するものである。
この図25(a)に示されるように、ステップ8で通過交差点を抽出した後に、システム制御部152は、必要な情報を付加情報として付加する(ステップ8b)。
そして、システム制御部152は、通過交差点座標及び付加情報を交差点指定データとしてナビゲーション装置100に送信する。
但し、ナビゲーション装置100とセンタ装置150の地図情報記憶装置1031、1531のフォーマットやバージョンが異なっている場合で、IDを使用したマッチングができない場合には、図14〜図18の対応する処理を行うようにする。
また、両交差点間を繋ぐ道路が1本であっても、当該道路データが車載道路として地図情報記憶装置1031の道路データに存在しない場合(新設道路の場合)、道路座標が存在する場合には、交差点と道路座標間を(道路座標が複数付加されている場合には、更に道路座標間を)直線で繋ぐことで、より実際の道路形状に近い道路を新設道路として設定することができる。
この場合においても、IDによるマッチングが可能な交差点や道路についての処理が軽減される。そして、マッチングができない場合には、付加情報として付加される座標から図14〜図18の処理を行うようにする。
(A)交差点及び交差点間を結ぶ道路のデータを記憶する道路データ記憶装置と、車両外部からデータを受信する受信手段と、この受信手段を介して受信される、交差点を指定するための交差点指定データを記憶する交差点指定データ記憶装置と、前記受信手段を介して受信された交差点指定データに対応した経路データを、前記道路データ記憶装置に記憶されたデータから構築する経路データ構築手段と、この経路データ構築手段で構築された経路データにより走行経路の案内を実行する案内実行手段と、をナビゲーション装置に具備させる。
(B)(A)のナビゲーション装置において、前記経路データ構築手段は、前記交差点データで指定される交差点及び該交差点間の道路を、前記道路データ記憶装置に記憶された交差点及び道路にマッチングするマッチング手段と、このマッチング手段でマッチングできなかった前記交差点指定データで指定される交差点及び該交差点間の道路を設定する設定手段と、を備え、前記マッチング手段によりマッチングされた交差点及び道路と、前記設定手段で設定された交差点及び道路とから、経路データを構築する。
(C)(A)又は(B)のナビゲーション装置において、前記交差点指定データとして、交差点の座標データ又は交差点の識別番号を使用する。
このように構成することで、外部の装置から受信した交差点指定データを使用し、交差点指定データに対応した経路データを構築して走行経路の案内を行うことができる。また、交差点指定データとして、例えば、交差点座標や交差点IDを受信することで受信データ量を少なくすることができる。
また、外部の装置から取得した走行経路のデータに対応する交差点や道路のデータを有しない場合であっても、走行経路を特定して経路案内を行うことができる。
(3)第2実施形態の概要
第2実施形態においても、車載機型のナビゲーション装置100が情報センタのセンタ装置150と交信することによって、ナビゲーション装置100だけではできない経路案内を行おうとするものであって、センタ装置150とナビゲーション装置100との通信によって構成されるナビゲーションシステムが対象となる。
そして、第2実施形態では、センタ装置150(通信型情報センタ)が経路探索を行い、その結果を車載機のナビゲーション装置100(通信型車載情報処理装置)に配信する車両ネットワークシステムにおいて、車載機の保持する道路情報と、センターの保持する道路情報のバージョンに違いがある際にも、矛盾なく案内できるようにしたものである。すなわち、センタ装置150は、目的地まで算出した経路道路一本一本又はセル単位などの適当な単位について、ナビゲーション装置100の保持デ−タ(DVD等)のバージョンと比較する。同一バージョンならば道路IDのみを送信する。この場合、ナビゲーション装置100は、受信した道路IDについての道路属性情報として、自装置に保持しているデータを使用して案内する。
一方、センタ装置150のバージョンがナビゲーション装置100のデータのバージョンよりも新しい場合、センタ装置150からは、道路IDの他に道路属性情報も付加してナビゲーション装置100に送信する。この場合ナビゲーション装置は、受信した道路IDの道路に対して付加されている道路属性情報を使用して案内する。
これにより常にセンタ装置150が保持する最新の道路情報を利用した経路案内をナビゲーション装置100ができると共に、センタ装置150から車載ナビゲーション装置100への通信量も必要最小限にできる。
本実施形態における情報センタ150及びナビゲーションシステム100は、図1に示した各構成に比べて、プログラム及びデータ内容が一部異なる点を除いて同一である。以下異なる点を中心に説明し他は適宜省略するものとする。
本実施形態における情報センタのセンタ装置150は、データベース153の地図情報記憶装置1531に、経路探索用の道路ネットワークデータ(この道路ネットワークデータの集合体が地図データを構成する)が格納されている。
第2実施形態における経路探索用の道路ネットワークデータとしては、第1実施形態における道路データファイル(図4)、及び交差点データファイル(図3)が該当する。但し、第2実施形態の交差点データファイルでは、適当な範囲のブロック(地区)毎に分けて格納されてはおらず、図3最左欄のブロックを指定するデータは存在しない。そして、センタ装置150は、最新バージョンから最も古い旧バージョンまでの各バージョンの道路ネットワークデータを備えており、最新バージョンの道路ネットワークデータを使用して経路探索を行い、探索した道路IDの道路属性情報をナビゲーション装置100が備えているか否かを調べるために旧バージョンの道路ネットワークデータを使用する。
図26は経路探索結果の内容を、図27は道路属性情報の内容を概念的に表したものである。
図26に示されるように、センタ装置150における経路探索の結果、目的地に到達するために走行する道路の道路ID列が抽出され格納される。なお、図26の右欄に記載されたバージョン情報は説明のために記載したものでデータとしては格納されない。
図27に示されるように、道路属性情報は、経路検索結果に格納された道路IDのうち、ナビゲーション装置100がデータとして有していない道路の道路IDと、その道路の描画用・マップマッチング用の座標データ、車線数、道路長さ、などを一組として構成され、データファイル(図4)から抽出され格納される。
本実施形態では、この経路検索結果(道路ID列)と道路属性情報がナビゲーション装置100に送信されることになる。
ナビゲーション装置100の地図情報記憶装置1031としては、第1実施形態で説明したのと同様に各種記憶媒体を使用することができるが、本実施形態ではDVD−ROMが使用される。そこで、以下本実施形態によるナビゲーション装置100が保有する道路ネットワークデータのバージョンをDVDバージョンということにする。
走行経路格納部1032は、第1実施形態と同様にRAM上の所定エリアに確保され、センタ装置150から受信した経路検索結果(道路ID列)と道路属性情報が格納される。この走行経路格納部1032に格納した経路検索結果(道路ID列)と道路属性情報、及び地図情報記憶部1031の道路ネットワークデータに基づいて経路案内が実行される。
まず、動作説明の前提として以下の場合を例に説明する。すなわち、道路ネットワークデータのバージョンとして、最も古いバージョンが1.00で、以降1.05、1.10の順に新しくなり、1.11が最新のバージョンであるものとする。そして、センタ装置150はこれら全バージョンについて保有し、このセンタ装置150に対して経路探索を要求しているナビゲーション装置100のDVDバージョンが1.05であるものとする。
図28に示されるように、バージョン1.05に比べて道路ID7の道路が新たに追加されている。この道路ID7の追加に伴い、図29に示す旧道路ID2の道路が最新バージョンでは、新たな道路ID10と道路ID11に分割されている。同様に、図29に示す旧道路ID5の道路が最新バージョンでは、道路ID9と道路ID8に分割されている。
図30は、センタ装置150の動作のフローチャートである。
センタ装置150のシステム制御部152は、パケット交換方式若しくは回線交換方式による携帯電話等の無線装置を介してナビゲーション装置100らのデータ送信を監視し、最初に送信される出発地・目的地・DVDバージョン(バージョン1.05)を受信しRAMの所定エリアに格納する(ステップ500)。
そしてシステム制御部152は、地図情報記憶装置1531に格納された最新バージョンの道路ネットワークデータを利用して出発地から目的地までの経路探索を実行する(ステップ502)。なお、センタ装置150のシステム制御部152は、外部情報収集部154で逐次収集した渋滞・事故・工事などの発生時刻・発生場所などを利用し、これら最新の渋滞・事故・工事個所を避けるような経路探索の実行を行う手段を備えている。
そして、ステップ508では、経路道路全てをチェックしたか判断するが、未だ全ての経路道路をチェックしていないので、次の経路道路をチェックすることで次の道路ID2を抽出し(ステップ510)、ステップ504に戻る。
ステップ506において、システム制御部152は、車両側記憶装置1031に存在しない道路ID10を、ナビゲーション装置100が表示・案内等できるようにするために、その道路ID10に対応する道路属性情報を道路データファイル(図4)から作成して、図27に例示するように、経路探索データファイル1532に格納する。作成した道路属性情報も送信バッファに格納される。
道路ID6については、道路ID1と同様に、センタ側記憶装置及び車両側記憶装置1031それぞれに格納されているので道路属性情報を作成することなく、その道路ID6が、送信バッファに格納される。
図31は、ナビゲーション装置100における動作を表したフローチャートである。
ナビゲーション装置100の演算処理部101は、センタ装置150に対して出発地、目的地、DVDバージョンを送信して、経路探索を要求する(ステップ600)。
そして演算処理部101は、この要求に応じてセンタ装置150から送信される経路及び道路属性情報を受信し走行経路格納部1032に格納する(ステップ602)。
属性情報が付いていなければ(ステップ604;N)、受信した全ての道路IDに対応する道路データが地図情報記憶装置1031に格納されているので、演算処理部101は、各道路IDに対応する道路データ(図4)を使用して案内を実行する(ステップ606)。
一方、属性情報が付いていれば(ステップ604;Y)、地図情報記憶装置1031に格納されていない道路IDが含まれているので、受信した道路属性を併用して経路案内を実行する。すなわち、演算処理部101は、道路IDのみが送信された道路に対しては地図情報記憶装置1031の道路データファイルから該当する道路の道路属性を抽出して案内経路を設定する。道路IDとその属性情報が送信された道路に対しては、その属性情報を案内経路として設定する。
このようにして設定した案内経路を使用して経路を案内する。
従って、ナビゲーション装置100で有する道路ネットワークデータと、センタ装置150で経路探索対象となる道路ネットワークデータとが異なるバージョンであっても、ナビゲーション装置100は最新バージョンの道路ネットワークに基づく経路案内を実行することができる。
この場合、センタ装置150は、道路ネットワークデータの各道路IDと、その道路IDが追加されたバージョンが格納された道路IDバージョンデータを別途備える。この道路IDバージョンデータは、バージョンアップされる毎に、道路IDとバージョンが追加、削除される。例えば、図29の道路ネットワークから図28の道路ネットワークにバージョンアップされた場合、道路IDバージョンデータは、新たに道路ID10、7、8とバージョン1.10の組が追加され、逆に道路ID2、5とバージョン1.05の組が削除される。
また、センタ装置150のシステム制御部152は、ステップ504において、探索した道路IDの道路属性情報をナビゲーション装置100が備えているか否かを調べる場合、各道路ID列に対するバージョンを道路IDバージョンデータから読み出し、DVDバージョンと比較するだけでよいため、処理の負担が軽減され、高速化できる。
上記地図データとは別に、車両側は特定バージョンの描画データ(特定施設のアイコンなど)を、また、情報センタ側は車両側の特定バージョンよりも新しいバージョンの描画データ(例えば、車両側バージョンの描画データに対して追加された、新設された特定ゴルフ場の施設アイコンなどを含む描画データ)をそれぞれ保有するようにして、以下の処理をすることにより、上記第2実施形態と同様の課題を解決できる。
車両側は、目的地候補選択リストの中からユーザが新設特定ゴルフ場を指定した場合、センタ側から取得した新設の特定ゴルフ場アイコンのデータに基づき、新設の特定ゴルフ場所在地を含む地域の地図と併せて、その新設特定ゴルフ場アイコンを表示する。
従って、ユーザはこの画面によって、地図上に目的地の特定ゴルフ場が存在することを確認できる。
101 演算処理部
102 プログラム格納部
103 記憶部
1031 地図情報記憶装置
1032 走行経路格納部
104 現在位置検出部
105 入力部
106 表示部
107 音声出力部
108 車両側通信部
150 センタ装置
151 センタ側通信部
152 システム制御部
153 データベース
154 外部情報収集部
1531 地図情報記憶装置
1532 探索経路データファイル
Claims (2)
- 道路データ、及び、道路データに含まれる各道路の道路IDと各道路が道路データとして追加されたバージョンとの組みである道路バージョンデータを記憶する記憶手段と、
車載機から、該車載機の道路データのバージョン、出発地、及び、目的地を受信する受信手段と、
前記記憶手段に記憶されている道路データに基づいて探索された前記出発地から前記目的地までの経路の各道路について、前記記憶手段に記憶されている道路バージョンデータから各道路IDのバージョンを読み出し、読み出した各道路IDのバージョンと、前記車載機の道路データのバージョンとを比較し、前記車載機に存在しない道路データを検知する不存在データ検知手段と、
前記不存在データ検知手段により検知された道路データを前記車載機に送信する送信手段と、
を備えることを特徴とする情報センタ。 - 車載機から、該車載機の道路データのバージョン、出発地、及び、目的地を受信する受信ステップと、
記憶手段に記憶されている道路データに基づいて探索された前記出発地から前記目的地までの経路の各道路について、該道路データに含まれる各道路の道路IDと各道路が道路データとして追加されたバージョンとの組みである道路バージョンデータから各道路IDのバージョンを読み出し、読み出した各道路IDのバージョンと、前記車載機の道路データのバージョンとを比較し、前記車載機に存在しない道路データを検知する不存在データ検知ステップと、
前記不存在データ検知ステップにより検知された道路データを前記車載機に送信する送信ステップと、
を備えることを特徴とする情報処理方法。
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