JP3528677B2 - 移動通信端末 - Google Patents

移動通信端末

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JP3528677B2
JP3528677B2 JP12997799A JP12997799A JP3528677B2 JP 3528677 B2 JP3528677 B2 JP 3528677B2 JP 12997799 A JP12997799 A JP 12997799A JP 12997799 A JP12997799 A JP 12997799A JP 3528677 B2 JP3528677 B2 JP 3528677B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば通信型のカ
ーナビゲーション装置などのように、外部の情報配信源
と接続し、その接続した情報配信源より情報を獲得可能
な移動通信端末に関し、特に、地図データファイルを獲
得して更新記憶する機能を持つものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば通信型カーナビゲーション
装置においては、例えば携帯電話や自動車電話などの無
線回線を介してインターネットなどの情報通信網と接続
し、情報配信センタに配信要求したデータを取得(ダウ
ンロード)できるようになっている。なお、携帯電話な
どを接続することによって情報配信センタと接続できる
点を考えれば、例えばノートパソコンやPDAなどの携
帯性のある情報ツールも、携帯電話などと合体すること
でこの「移動通信端末」として構成される。但し、以下
の説明では、その代表として通信型カーナビゲーション
装置を取り上げて話を進める。
【0003】カーナビゲーション装置の場合には、例え
ば車両の走行に伴ってGPS等により現在位置を検出
し、その現在位置をディスプレイ上に道路地図と共に表
示することで案内(位置案内)したり、現在地から目的
地までの適切な経路(目的地経路)を設定し、その目的
地経路に従って車両が走行できるように所定の案内(経
路案内)を行う機能が知られている。そして、これらの
案内機能は、内部に記憶している地図データを用いて実
現する。
【0004】一般的に、この地図データはCD−ROM
やDVDなどの記録媒体に予め記録され、この記録媒体
を地図データ入力器にセットして用いられる。つまり、
ナビゲーション制御装置(ナビECU)は、その地図デ
ータ入力器より地図データを入力して所定の案内処理を
実行する。
【0005】但し、このように記録媒体に記録された地
図データは、その記録時点での状況を反映した内容とな
っており、例えばその後に新規に道路が開通したり、施
設などが新設されたりした場合には、それらに対応した
内容の地図データが必要となる。その際、一部のエリア
の地図データが修正される毎に、全体の地図データ単位
で新たに記録媒体に記憶したものを使用するのは効率的
でないし、経済性も悪くなる。
【0006】そのため、外部の情報配信源に接続可能な
通信型のカーナビゲーション装置として構成し、地図デ
ータの配信サービスを行っている情報配信センタなどか
ら必要な地図データのみを配信してもらうことで、部分
的に新規データに更新することも考えられている。この
場合には、対象となる地図を所定の領域毎に分割し、そ
の領域毎に作成された地図データファイル単位で配信な
どをする手法が取られる。このような配信された地図デ
ータファイルは例えばハードディスクなどに格納される
こととなるが、このハードディスクなどのファイル格納
媒体容量の地図データファイルによる使用量を抑えるた
め、新規に取得したデータに対応する旧データは削除す
ることが望まれる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、無線回線を
介してこの地図データファイルを獲得する手法を採用し
ていることに起因し、通信上の制約やファイルを扱うソ
フトウェアの事情のため、1領域単位での地図データフ
ァイルはある程度のデータサイズに制限される。したが
って、最初に領域を設定する際には、領域単位での地図
データファイルのデータサイズが所定の最大規定サイズ
以下になるように考慮する。
【0008】しかしながら、最初に領域を設定した時点
以降に新規に道路が開通したり、施設などが新設された
りすることで、ある領域の地図データファイルのデータ
サイズが増大し、上述の最大規定サイズを超えてしまう
ことも考えられる。その場合には、その領域を2以上の
領域に分割し、各領域の地図データファイルのデータサ
イズが最大規定サイズ以下になるよう再設定することと
なる。このように領域をさらに分割するため、同一ファ
イル名では、従前の領域の地図データファイルと同じデ
ータを配信できない。そこで、例えば従前の領域の一部
に相当する分割後の1の領域の地図データファイルを従
前と同じファイル名にし、残りの領域については別のフ
ァイル名を付したとする。
【0009】パーソナルコンピュータ(以下、パソコ
ン)などを用いた一般的なファイルシステムでは、ファ
イルを更新する場合に、ファイル名称の一致のみで更新
が行われるが、上述した再設定後の領域単位の地図デー
タファイルに関してファイル名称のみの一致で更新を許
可してしまうと、必要なデータが消失してしまうことと
なる。つまり、従前の領域の一部に相当する分割後の1
の領域の地図データファイルが従前の領域の地図データ
ファイルに置換してしまい、残りの領域についてのデー
タについては更新されずに消失してしまう。
【0010】但し、このような不都合を避けるために、
新規に地図データファイルを獲得しても従前の地図デー
タファイルは削除しないこととすると、同一領域に対し
て新旧データが混在し、ハードディスクなどのファイル
格納媒体容量の地図データファイルによる使用量が増大
してしまう。特に、通信型カーナビゲーション装置をは
じめとして移動通信端末にあっては、ファイル格納媒体
容量の増加による大型化を防止するなどの観点から、極
力余分なデータは持たないことが希求される。
【0011】そこで本発明は、新規に地図データファイ
ルを獲得したことによって不要となる旧ファイルを適切
に判定して削除することにより、ファイル記憶手段には
必要な地図データファイルのみ残すことのできる移動通
信端末を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記目的
を達成するためになされた請求項1記載の移動通信端末
は、対象となる地図を所定の領域毎に分割した場合の当
該領域毎に作成された地図データファイルを、ファイル
記憶手段に記憶しておくことができ、情報提供手段は、
そのファイル記憶手段に記憶されている地図データファ
イルを用いて所定の情報提供を行う。
【0013】そして、無線回線を介して外部の情報配信
源と接続し、その接続された情報配信源から地図データ
ファイルを獲得することができる。このようにすれば、
ある領域内において例えば新規道路が開通するなどして
地図データファイルの内容が変更された場合に、その変
更後の内容にマッチした新しい地図データファイルを獲
得できる。この獲得した地図データファイルを記憶制御
手段によってファイル記憶手段に記憶させておけば、そ
の後は、該当領域についてはその変更後の地図データフ
ァイルを用いて上述した情報提供を実行できる。
【0014】但し、このように新しい地図データファイ
ルを記憶させるばかりで、旧データをそのままにしてお
くと、同一領域に対して新旧データが混在し、ファイル
記憶手段における記憶容量に対して地図データファイル
が占有する使用量が増大してしまう。特に、通信型カー
ナビゲーション装置をはじめとして移動通信端末にあっ
ては、ファイル記憶手段の容量が増加すると大型化につ
ながってしまうため、極力余分なデータは持たないこと
が希求される。
【0015】そこで本発明の記憶制御手段は、新規に地
図データファイルを獲得したことによって不要となる旧
ファイルを適切に判定して削除することにより、ファイ
ル記憶手段には必要な地図データファイルのみ残すよう
にしている。なお、このような判定にあたっては、地図
データファイルに対応する地図上の領域が、地図データ
ファイルのデータ量の変化あるいは地図管理上の観点か
ら行われる区画変更の少なくともいずれか一方に応じて
分割・統合されることを前提としている。つまり、最初
に設定した地図データファイルの領域が何ら変化しなけ
れば、新規データと旧データの領域は完全に一致するた
め、旧データを削除して新規データを記憶するという、
いわゆる「更新」記憶を行えばよい。しかしながら、実
際には、上述したように、新規に道路が開通したり、施
設などが新設されたりすることで、ある領域の地図デー
タファイルのデータサイズが増大して最大規定サイズを
超えてしまい、新規に地図データファイルが配信される
時点では、従前の領域が2以上の領域に分割されてしま
う。また、データ量自体が変化しなくても、例えば地図
管理上、行政界で区画するようにしている場合には、そ
の行政界の統廃合によって区画変更がされれば、同様に
領域の分割・統合がなされることとなる。もちろん、上
述したデータ量の変化及び区画変更の両方に応じて分割
・統合されるものであってもよいし、これら以外の事情
に応じるものであってもよい。
【0016】したがって、パソコンなどを用いた一般的
なファイルシステムにおける「ファイル名称の一致のみ
で更新する」手法を援用すると、従前の地図データファ
イルについても部分的に必要であったにもかかわらず、
その従前の地図データファイルを削除することで必要な
データを消失させてしまう結果となる。
【0017】そこで、本発明では、次のような手法を採
用した。すなわち、従前の地図データファイルに対応す
る地図上の領域である「削除候補領域」の内、地図デー
タファイル単位で考えた場合に、獲得した地図データフ
ァイルに対応する地図上の領域である「削除判定領域」
内に全て含まれるものが存在するかどうかを判定する
「領域比較判定」を行う。そして、その領域比較判定に
よって削除判定領域内に含まれる削除候補領域が存在す
ると判定された場合には、該当する従前の地図データフ
ァイルをファイル記憶手段から削除する。なお、この場
合、ファイル名称が一致していても領域比較判定を行
う。
【0018】このようにすれば、新規に獲得した地図デ
ータファイルを用いれば、従前のデータを全く用いずに
済む場合に限って、該当する領域の(従前の)地図デー
タファイルを削除できる。そのため、ファイル記憶手段
には必要な地図データファイルのみ残すことのでき、相
対的に容量の小さなファイル記憶手段で間に合うことと
なる。
【0019】ところで、具体的には、新規に獲得する地
図データファイルのカバーする領域と従前の地図データ
ファイルがカバーする領域とが異なっている場合の態様
としては、次の2種類がある。 (A)新規に獲得した地図データファイルのカバーする
領域が従前の地図データファイルがカバーする領域の一
部としか重複していない場合。これは、例えば新規に道
路が開通するなどしてデータ容量が増大したため、2以
上に領域分割した場合などが考えられる。
【0020】(B)新規に獲得した地図データファイル
のカバーする領域が従前の地図データファイルがカバー
する領域の全部と重複している場合。これは、(A)と
は逆に、過疎化や大規模な工場などが建設された結果、
従前存在していた道路や施設が無くなった場合などが考
えられる。
【0021】そこで、このような2種類の態様が存在す
ることを考慮すれば、請求項2に示すような記憶制御が
好ましい。すなわち、まず、獲得した最新の地図データ
ファイルのみの削除判定領域と削除候補領域とによる領
域比較判定を行う。そして、削除判定領域内にその全て
が含まれる削除候補領域が存在する場合には、該当する
従前の地図データファイルをファイル記憶手段から削除
する。これは、上述した(B)の態様か、あるいは領域
自体が新旧の地図データファイルで変更されない態様の
場合に相当する。
【0022】一方、領域比較判定の結果、削除判定領域
内にその一部のみが含まれる削除候補領域が存在する場
合、すなわち上述した(A)の態様の場合には次のよう
な記憶制御を行う。まず、削除候補領域に対応する従前
の地図データファイルをファイル記憶手段へ記憶した時
点から最新の地図データファイルを獲得するまでの間に
獲得した地図データファイルの削除判定領域を、最新の
地図データファイルの削除判定領域と合体させたものを
新たな削除判定領域として設定し、領域比較判定を行
う。そして、その合体させた新たな削除判定領域内に含
まれる削除候補領域が存在する場合には、該当する従前
の地図データファイルをファイル記憶手段から削除す
る。
【0023】従前の領域が2以上に分割された場合に
は、その分割された一部の領域のみでは従前の領域をカ
バーすることはできず、そのままでは従前の地図データ
ファイルを削除できない。但し、例えば従前の領域を2
分割した場合には、その2分割された領域にそれぞれ対
応する新しい地図データファイルを獲得すれば、従前の
地図データファイルは削除しても構わない。上述した手
法によれば、そのような状況を適切に判定することがで
きる。
【0024】なお、従前の地図データファイルを記憶し
た時点から最新の地図データファイルを獲得するまでの
間に獲得した地図データファイルの削除判定領域を、最
新の削除判定領域と合体させたものを新たな削除判定領
域として設定する、と説明したが、何ら制限を設けない
と、削除候補領域とは全く関係のない削除判定領域につ
いてまで扱わなくてはならなくなる。そこで、請求項3
に示すように、従前の地図データファイルを記憶した時
点から最新の地図データファイルを獲得するまでの間に
獲得した地図データファイルの内で、削除候補領域を少
なくとも一部に含む領域を削除判定領域として有するも
ののみを、最新の地図データファイルの削除判定領域と
合体させるようにすればよい。
【0025】ところで、情報提供手段の行う情報提供と
して少なくとも地図表示をする場合には、請求項4に示
すように、外部から獲得する地図データファイルには、
情報提供手段が地図表示に用いるデータを含めることと
なる。また、地図に基づく所定の案内を実行する場合に
は、外部から獲得する地図データファイルには、その所
定の案内を実行する際に用いるデータを含まることとな
る。この所定の案内としては、請求項6に示すように、
少なくとも目的地までの経路案内が挙げられる。また、
近隣に存在するガソリンスタンドやコンビニエンススト
ア、あるいは駐車場などの施設の存在場所を表示する案
内であってもよい。
【0026】これらは、いずれも一般的なカーナビゲー
ション装置において現状においても実現されている機能
である。したがって、請求項7に示すように、これら請
求項4〜6のいずれかに示す移動通信端末を、車両に搭
載された通信型のナビゲーション装置として実現するこ
ともできる。その場合には、例えば既存の携帯電話や自
動車電話などを通信手段として利用することができる。
もちろん、この通信機能を内蔵したナビゲーション装置
であってもよい。また、このような通信型のナビゲーシ
ョン装置としてではなく、人間が携帯するような移動通
信端末であってもよい。通信機能を内蔵したノートパソ
コンやPDAなどの携帯性のある情報ツールも本発明に
おける移動通信端末として採用可能である。
【0027】なお、ファイル獲得手段による地図データ
ファイルの獲得に際しては、例えば請求項8に示すよう
に、通信手段を用いて外部の情報配信源側へ地図データ
ファイルの送信を要求し、その結果、前記情報配信源か
ら送信された地図データファイルを獲得することが考え
られる。つまり、移動通信端末の方が主体となり、必要
な地図データファイルの送信を要求するのである。移動
通信端末個々の事情に応じて必要な地図データファイル
の内容は異なるので、このような手法が好ましい。
【0028】また、通信手段により情報配信源と接続す
る際には、インターネットを利用することが考えられる
が、それに限らず、各種コンピュータネットワークやV
ICSシステム、カーナビ向け情報提供サービス網(例
えば「MONET」)等を利用してもよい。
【0029】なお、上述した移動通信端末における記憶
制御手段をコンピュータシステムにて実現する機能は、
例えば、コンピュータシステム側で起動するプログラム
として備えることができる。このようなプログラムの場
合、例えば、フロッピーディスク、光磁気ディスク、C
D−ROM、ハードディスク等のコンピュータ読み取り
可能な記録媒体に記録し、必要に応じてコンピュータシ
ステムにロードして起動することにより用いることがで
きる。この他、ROMやバックアップRAMをコンピュ
ータ読み取り可能な記録媒体として前記プログラムを記
録しておき、このROMあるいはバックアップRAMを
コンピュータシステムに組み込んで用いても良い。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明が適用された実施例
について図面を用いて説明する。なお、本発明の実施の
形態は、下記の実施例に何ら限定されることなく、本発
明の技術的範囲に属する限り、種々の形態を採り得るこ
とは言うまでもない。
【0031】本実施例では、移動通信端末をナビゲーシ
ョン装置に適用しているので、そのナビゲーション装置
1の概略構成を図1を参照して説明する。本実施例のナ
ビゲーション装置1は、車両に搭載された通信型ナビゲ
ーション装置として構成されており、車両の現在位置を
検出する位置検出器12と、各種道路交通情報を収集す
るため、無線電話回線を介して情報配信センタ4との間
でデータ通信を行う通信装置18と、外部情報入出力装
置19と、当該装置へ各種指令を入力するための操作ス
イッチ群20と、その操作スイッチ群20と同様の各種
指令を入力可能な図示しないリモートコントロール端末
(以下、リモコンと称す)からの信号を入力するリモコ
ンセンサ21と、地図データ入力器22と、外部メモリ
24と、計器板(インパネ)に表示画面が埋め込まれ、
スピードメータやタコメータ等の表示の他、地図表示画
面やTV画面等の各種表示を行うための表示装置26
と、位置検出器12、操作スイッチ群20、データ入力
器22及び図示しないリモコンからの入力に応じて各種
処理を実行し、通信装置18、外部情報入出力装置1
9、外部メモリ24、表示装置26を制御するナビ制御
回路30とを備えている。
【0032】ここで、位置検出器12は、GPS(Glob
al Positioning System) 用の人工衛星からの送信電波
をGPSアンテナを介して受信し、車両の位置,方位,
速度等を検出するGPS受信機12aと、車両に加えら
れる回転運動の大きさを検出するジャイロスコープ12
bと、車速センサや車輪センサ等からなり車両の走行距
離を検出するための車速センサ12cと、地磁気に基づ
いて絶対方位を検出するための地磁気センサ12dとを
備えている。そして、これら各センサ等12a〜12d
は、各々が性質の異なる誤差を有しているため、互いに
補完しながら使用するように構成されている。なお、精
度によっては、上述したセンサ等12a〜12dの中の
一部のみを用いて構成してもよく、また、左右操舵輪の
回転差などから得られる車両のステアリング角を累積し
て方向を求めるセンサ等を用いてもよい。
【0033】また、通信装置18は、公衆電話網との接
続が可能な携帯電話又は自動車電話からなる無線電話装
置18aと、ナビ制御回路30からの指令に従って、無
線電話装置18aを介して決められた手順で外部情報源
である情報配信センタとの接続を行うと共に、ナビ制御
回路30からのデータを無線電話装置18aを介して送
信可能な形態に符号化し、また無線電話装置18aを介
して入力されるデータを制御回路30にて処理可能な形
態に復号化するモデム18bとを備えている。
【0034】一方、外部情報入出力装置19は、図示し
ないラジオアンテナを介してFM放送信号を受信した
り、道路近傍に配置されたVICS(Vehicle Informat
ion and Communication System:道路交通情報システ
ム)サービス用の固定局から、電波ビーコン信号及び光
ビーコン信号を受信する。この受信した情報はナビ制御
回路30へ送られて処理される。また、外部へ情報を発
信できるようにもされている。
【0035】次に、操作スイッチ群20としては、表示
装置26と一体に構成され表示画面上に設定されるタッ
チスイッチもしくは表示装置26の周囲に設けられたメ
カニカルなキースイッチ等が用いられる。また次に、地
図データ入力器22は、位置検出の精度向上のためのい
わゆるマップマッチング用データ、道路の接続を表した
道路データ及び後述する施設データを含む各種データを
記憶媒体から入力するための装置である。記憶媒体とし
ては、そのデータ量からCD−ROMを用いるのが一般
的であるが、例えばDVDやメモリカード等の他の媒体
を用いても良い。道路データは、交差点等の複数のノー
ド間をリンクにより接続して地図を構成したものであっ
て、それぞれのリンクに対し、リンクを特定する固有番
号(リンクID)、リンクの長さを示すリンク長、リン
クの始端と終端とのx,y座標、リンクの道路幅、およ
び道路種別(有料道路等の道路情報を示すもの)のデー
タからなるリンク情報を記憶している。
【0036】一方、外部メモリ24としては、後述する
ように地図データファイルを格納しておくため、不揮発
性メモリを用いる。そして、地図データファイルのデー
タ容量などを考慮すると、例えばハードディスクなどを
用いることが好ましい。表示装置26はカラー表示装置
であり、その画面には、位置検出器12にて検出した車
両の現在地を示すマークと、地図データ入力器22より
入力された道路データと、更に地図上に表示する案内経
路、名称、目印等の付加データとを重ねて表示すること
ができる。
【0037】次に、ナビ制御回路30は、CPU,RO
M,RAMからなる周知のマイクロコンピュータを中心
に構成されており、位置検出器12からの各検出信号に
基づいた車両の現在位置、及び地図データ入力器22を
介して読み込んだ現在位置付近の地図等を表示画面上に
表示する処理や、地図データ入力器22に格納された施
設索引データに基づき、操作スイッチ群20やリモコン
の操作に従って目的地となる施設を選択する目的地選択
処理、現在位置から目的地までの最適な経路を自動的に
選択し、この選択された経路に従って案内を行う経路案
内処理等のいわゆるナビゲーション処理を実行する。こ
のような自動的に最適な経路を設定する手法は、ダイク
ストラ法等の手法が知られている。
【0038】さらに、近隣に存在するガソリンスタンド
やコンビニエンスストア、あるいは駐車場などの施設の
存在場所を表示する案内も可能である。また、ナビ制御
回路30は、所定の処理を実行することにより、通信装
置18を介して、外部の情報配信センタ4へ情報の配信
要求をすることができ、その要求に応じて情報配信セン
タ4から配信された情報を受信し、外部メモリ24へ格
納する。情報配信センタ4から配信される情報には、ア
プリケーションプログラムや地図データファイルなどが
ある。地図データファイルについては、次のように利用
する。
【0039】すなわち、ナビゲーション装置1において
は上述したように地図データに基づいて各種ナビゲーシ
ョン処理を実行するのであるが、例えば地図データ入力
器22を介してデータを読み出す記憶媒体(例えばCD
−ROMやDVD)には全国全てをカバーするような地
図を準備しておいてもよいし、使用頻度の高い地域の地
図だけを準備しておいてもよい。そして、それ以外の地
図データについては必要となった時点で情報配信センタ
4からダウンロードするのである。また、地図データ自
体が更新される可能性があるため、更新後の地図データ
については同様にダウンロードすればよい。これらダウ
ンロードした地図データファイルについては外部メモリ
24に格納しておく。もちろん、一度外部メモリ24に
格納した地図データファイルについても、実状とマッチ
しなくなった場合には、さらに新しい地図データファイ
ルを獲得して外部メモリ24へ格納する。
【0040】このように、領域単位で更新された地図デ
ータファイルは外部メモリ24に格納されているので、
ナビ制御回路30は、地図データ入力器22を介して入
力する地図データだけでなく、この外部メモリ24に格
納された地図データも用いて、上述のナビゲーション処
理を実行する。
【0041】ここで、地図データファイルについて、説
明する。本実施例では、対象となる地図領域を矩形に分
割した各領域単位のデータをファイル化したものを地図
データファイルとしており、図2(a)に示す縦横の線
で区切られた1領域が1地図データファイルに該当す
る。なお、図2(a)では概念的に示すために日本地図
を例にとって非常に粗い縦横線を示したが、実際には、
複数段階の縮尺の地図を領域分割してそれぞれの地図デ
ータファイルとすることが多い。例えば、数10キロメ
ートル四方、数キロメートル四方、数100メートル四
方の領域、という具合である。したがって、同じ地点に
関して複数の地図データファイルが対応する。
【0042】また、本実施例の場合には、対象となる地
図領域を矩形に分割したが、必ずしも矩形に分割しなく
てもよい。もちろん、データ処理の観点からは矩形に分
割することは好ましいのであるが、別の観点からすると
一律に矩形に分割することが好ましくない場合もある。
例えば地図管理上、行政界で区画するようにしている場
合には、その行政界の区画の形状が領域の形状となる。
【0043】次に、地図データファイルの名称の構成を
説明する。地図データファイルは、以下に示すように、
アルファベット部と数字部と拡張子とからなっている。 アルファベット部は該当領域の地図の含まれる代表都市
名を示し、数字部は分割された領域の番号を示す。ま
た、拡張子(map)にて地図データファイルであるこ
とを示している。
【0044】一方、地図データファイルのデータ構成
は、図2(b)に示すように、管理部と地図データ部と
からなっている。管理部には、ファイルの種別が地図フ
ァイルであること、カバーしている矩形の地図領域を特
定するための2点、すなわち左上及び右下の2点の経度
及び緯度の座標データが格納される。また、地図データ
部には、地図データなどが格納される。
【0045】これまでは一般的な地図データファイルの
構成について説明したが、ここで領域を分割する場合の
状況を説明する。例えば図3(a)にはある年(X年と
記す)の地図データファイルを示し、図3(b)にはそ
の翌年であるX+1年の地図データファイルを示す。な
お、これら1ファイルのデータ量は最大規定サイズ以下
になるよう考慮されている。
【0046】ここで、この最大規定サイズについて説明
する。本地図データファイルは、情報配信センタ4から
ナビゲーション装置1へ無線回線を介して配信される。
この点に起因し、通信上の制約やファイルを扱うナビゲ
ーション装置1でのソフトウェアの事情のために1領域
単位での地図データファイルをある程度のデータサイズ
に制限される。したがって、1ファイル毎の領域を設定
する際には、領域単位での地図データファイルのデータ
サイズがこの最大規定サイズ以下になるようにしてい
る。なお、最大規定サイズについては、さらに別の観点
も加味して決定してもよい。つまり、地図データファイ
ルは情報配信センタ4からナビゲーション装置1へ配信
されるが、この配信の際には、データサイズが課金の単
位となり得る。この場合、更新された部分が少なくても
地図データファイル単位でしか配信できないため、デー
タサイズが大きいと料金負担が過大になってしまう。し
たがって、上述した通信上の制約やファイルを扱うナビ
ゲーション装置1でのソフトウェアの事情から定まるデ
ータサイズよりも小さなデータサイズに設定することも
あり得る。
【0047】例えば図3(a)において、代表都市名n
agoyaの領域1番目の地図データを格納する「na
goya1.map」に着目する。X年には1ファイル
で格納できるデータ量であったものが、X+1年までに
この領域において道路や住宅などが増加したため、デー
タ量が1ファイルの最大規定サイズを超え、最大規定サ
イズの1.5倍になったとする。上述したように1ファ
イルのデータ量が最大規定サイズを超えてしまうと不都
合が生じるため、代表都市名nagoyaの領域1番目
の地図データを分割せざるを得なくなる。この場合に
は、各々の領域のデータ量が最大規定サイズ以下となる
ように2分割する。これは、情報配信センタ4側におい
てなされ、ナビゲーション装置1からの要求があれば、
その2分割された地図データファイルを配信することと
なる。
【0048】そして、本実施例では分割後の2つの地図
データファイルに対するファイル名を次のように付与す
る。まず、アルファベット部については、地図に含まれ
る代表都市名である「nagoya」は変わらないので
そのまま用いる。数字部については、カバーする領域が
変わるので変更する必要がある。ここでは、従来の領域
1番目の中が2分割されているので、「11」と「1
2」というように設定する。結果として、分割後の2つ
の地図データファイルのファイル名は、図3(b)に示
すように、「nagoya11.map」と「nago
ya12.map」とする。
【0049】したがって、X年に図3(a)に示す地図
データファイルを情報配信センタ4から獲得したナビゲ
ーション装置1にあっては、X+1年になると、図3
(a)に示す「nagoya1.map」のファイル内
容が現状とそぐわなくなる。そのため、ナビゲーション
装置1は、X+1年になると、図3(b)に示す「na
goya11.map」と「nagoya12.ma
p」を再度情報配信センタ4から獲得することで、この
変更に対応できる。このように獲得した「nagoya
11.map」と「nagoya12.map」は外部
メモリ24に格納されるが、新しい地図データファイル
を記憶させるばかりで、旧データをそのままにしておく
と、同一領域に対して新旧データが混在し、外部メモリ
24における記憶容量に対して地図データファイルが占
有する使用量が増大してしまう。そのため、極力余分な
データは持たないことが希求される。
【0050】そこで本実施例のナビゲーション装置1に
おいては、新規に地図データファイルを獲得したことに
よって不要となる旧ファイルを適切に判定して削除する
ことにより、外部メモリ24には必要な地図データファ
イルのみ残すようにする。その際の処理内容について、
図4のフローチャートを参照して説明する。
【0051】図4の処理は、ユーザが操作スイッチ群2
0などを操作してナビゲーション装置1に地図データフ
ァイルの更新指示を入力し、その指示に基づいてナビゲ
ーション装置1が情報配信センタ4へ該当する地図デー
タファイルの配信要求をしていることを前提とする。な
お、ユーザからの更新指示に基づくのではなく、車両の
移動に伴って検出する現在地も移動することに従い、そ
の時点で必要な地図が無くなった場合には、ナビゲーシ
ョン装置1が自動的に情報配信センタ4へ配信要求する
ようにしてもよい。
【0052】さらに、逆に情報配信センタ4からナビゲ
ーション装置1側へ更新の必要の有無を問い合わせるよ
うなシステムとしても構わない。また、情報配信センタ
への配信要求に際しては、例えば対象となる地域と、自
装置が最後に地図データファイルの配信を受けた時期と
を連絡することが考えられる。このようにすれば、情報
配信センタ4側において、該当する地域内において、そ
の後(つまり、ナビゲーション装置1が最後に地図デー
タファイルの配信を受けた時期以降)に更新された地図
データファイルのみを選択してナビゲーション装置1側
へ配信することができる。
【0053】図4の最初のステップS110において
は、情報配信センタ4から配信される地図データファイ
ルの受信待ちをし、受信完了した場合(S120:YE
S)、ナビ制御回路30は、その受信受信した地図デー
タファイル(以下、このように今回の処理にて情報配信
センタ4から受信した地図データファイルをファイルA
と称す。)を名称変更して外部メモリ24へ転送し、格
納する(S130)。ここで名称変更するのは、既に受
信しているファイル名と重複する場合があるからであ
る。但し、代表都市名を示すアルファベット部分は変更
しないものとする。
【0054】続くS140では、受信したファイルAの
ファイル名称の内、数字部分を除いた部分と一致するフ
ァイル(このようなファイルをファイルBと称す。)を
外部メモリ24より探す。つまり、アルファベット部と
拡張子mapが一致するようなファイルである。
【0055】そして、そのようなファイルBを見つけら
れなかった場合には(S150:NO)、そのまま本処
理を終了するが、該当するファイルBを見つけた場合に
は(S150:YES)、S160へ移行する。S16
0では、そのファイルBがカバーしている領域を図2
(b)に示す管理部から取得し、外部メモリ24中にお
いて、ファイルBよりも後に獲得した新しいファイルの
内、ファイルBと領域の重なるファイルを全て抽出す
る。そして、この抽出した各ファイルの管理部より領域
を抽出し、領域を合成した状態で、その合成領域がファ
イルBの領域を全て含むか否かを判定する(S17
0)。これは、合成領域がファイルBの領域と一致する
か、あるいは合成領域がファイルBの領域よりも大きい
場合である。もちろん、単に領域のサイズのみを問題と
するのではなく、合成領域内にファイルBの領域が全て
収まることが必要である。
【0056】合成領域がファイルBの領域を全て含む場
合には(S170:YES)、そのファイルBよりも新
しく獲得した地図データファイルによって、ファイルB
がカバーしていた領域の地図データが更新されたことと
なるので、当該ファイルBを外部メモリ24から削除す
る(S180)。その後は、S140へ戻る。そして、
受信したファイルAの内で、まだ処理していないものが
あれば、そのファイルAについてS140以下の処理を
行う。
【0057】一方、抽出したファイルの領域を合成した
領域が、ファイルBの領域の全てを含むものではない場
合には(S170:NO)、そのファイルBを次回のS
140での探索対象から外した上で(S190)、S1
40へ戻る。なお、本実施例においては、外部メモリ2
4がファイル記憶手段に相当し、ナビ制御回路30や表
示装置26などが情報提供手段に相当する。また、通信
装置18が通信手段に相当し、ナビ制御回路30がファ
イル獲得手段、記憶制御手段に相当する。そして、図4
のS110,S120の処理の実行が、ファイル獲得手
段としての処理の実行に相当し、S130〜S180の
処理の実行が、記憶制御手段としての処理の実行に相当
する。
【0058】このように、本実施例のナビゲーション装
置1によれば、地図データファイルを情報配信センタ4
が獲得して外部メモリ24に記憶しておくことができ、
ナビ制御回路30は、その外部メモリ24に記憶されて
いる地図データファイルを用いて地図表示や経路案内な
ど所定のナビゲーション処理を行う。そして、ある領域
内において例えば新規道路が開通するなどして地図デー
タファイルの内容が変更された場合には、その変更後の
内容にマッチした新しい地図データファイルを情報配信
センタ4から獲得することができる。但し、このように
新しい地図データファイルを記憶させるばかりで、旧デ
ータをそのままにしておくと、同一領域に対して新旧デ
ータが混在し、外部メモリ24における記憶容量に対し
て地図データファイルが占有する使用量が増大してしま
う。特に、車載用のナビゲーション装置1にあっては、
外部メモリ24の容量が増加すると大型化につながって
しまうため、極力余分なデータは持たないことが希求さ
れる。
【0059】そこで本実施例においては、新規に地図デ
ータファイルを獲得したことによって不要となる旧ファ
イルを適切に判定して削除することにより、外部メモリ
24には必要な地図データファイルのみ残すようにし
た。この際、最初に設定した地図データファイルの領域
が何ら変化しなければ、新規データと旧データの領域は
完全に一致するため、単純に旧データを削除して新規デ
ータを記憶する「更新」処理を行えばよい。しかしなが
ら、実際には、上述したように、新規に道路が開通した
り、施設などが新設されたりすることで、ある領域の地
図データファイルのデータサイズが増大して最大規定サ
イズを超えてしまい、新規に地図データファイルが配信
される時点では、従前の領域が2以上の領域に分割され
てしまうことも考えられる。
【0060】そのため、本実施例においては、上述した
図4のS160に示すように、獲得したファイルAと重
複する領域を持つファイルBを見つけ、そのファイルB
よりも後に獲得した新しいファイルの内、ファイルBと
領域の重なるファイルを全て抽出して、これら抽出した
ファイルとファイルAの領域を合成する。そして、Sこ
の合成領域がファイルBの領域を全て含む場合に限っ
て、ファイルBを外部メモリ24から削除するのであ
る。
【0061】このようにすれば、新規に獲得した地図デ
ータファイルを用いれば、従前のデータを全く用いずに
済む場合に限って、該当する領域の(従前の)地図デー
タファイルを削除できる。そのため、外部メモリ24に
は必要な地図データファイルのみ残すことのでき、相対
的に容量の小さな外部メモリ24で間に合うこととな
る。
【0062】[その他] (1)なお、上述した実施例では、図4のS160に示
すように、ファイルBよりも後に獲得したファイルの内
でファイルBと領域の重なるファイルを抽出し、新規に
獲得したファイルAの領域を合成してから、S170で
の領域判定を行うようにした。しかし、獲得する地図デ
ータファイルのカバーする領域と従前の地図データファ
イルがカバーする領域とが異なっている場合の態様とし
ては、次の2種類がある。
【0063】(A)新規に獲得した地図データファイル
のカバーする領域が従前の地図データファイルがカバー
する領域の一部としか重複していない場合。これは、例
えば新規に道路が開通するなどしてデータ容量が増大し
たため、2以上に領域分割した場合などが考えられる。
【0064】(B)新規に獲得した地図データファイル
のカバーする領域が従前の地図データファイルがカバー
する領域の全部と重複している場合。これは、(1)と
は逆に、過疎化や大規模な工場などが建設された結果、
従前存在していた道路や施設が無くなった場合などが考
えられる。
【0065】上述した実施例の手法では、もちろん、こ
れら2種類の態様のいずれに対しても有効であるが、
(B)の態様の存在により着目すれば、次のような手法
を採用しても良い。すなわち、まず、ファイルAの領域
とファイルBの領域のみによる領域比較判定を行う。
(B)の態様の場合には、この判定にて、ファイルAの
領域中にファイルBの領域が全て含まれることとなる。
したがって、この判定だけでファイルBを削除できる。
そして、(A)の態様の場合には、この領域判定だけで
はファイルBを削除できないので、その時点で初めて図
4のS160,S170のような処理を行う。
【0066】(2)また、上述した実施例では、代表都
市名を示すアルファベット部などを参考にファイルAと
重複する領域を持つファイルBを抽出したり、ファイル
Bと重複する領域を持つファイルを抽出した。これに対
して、ファイル名に特に地名などの意味を持たせず、フ
ァイル名自体に領域を示す名称を付ける場合には、図4
のS140においては全てのファイルを対象とすること
となる。また、S160では、管理情報ではなく、ファ
イル名自体を基にして領域の合成及び比較を行うことに
よって、ファイルBと重複する領域を探すこととなる。
【0067】さらに、ファイル名に領域・地名などの意
味づけがない場合には、図4のS140において、全て
のファイルを対象としてファイルBを探すこととなる。 (3)上述した実施例では、ナビゲーション装置1に適
用した例を挙げて説明したが、人間が携帯するような移
動通信端末に適用することもできる。通信機能を内蔵し
たノートパソコンやPDAなどの携帯性のある情報ツー
ルなどである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例のナビゲーション装置の概略構成を表
す構成図である。
【図2】 地図データファイルの説明図である。
【図3】 地図データファイルの更新例を示す説明図で
ある。
【図4】 ナビゲーション装置における地図データファ
イルの受信及び更新処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…ナビゲーション装置 4…情報配信センタ 12…位置検出器 12a…GPS受信機 12b…ジャイロスコープ 12c…車速センサ 12d…地磁気センサ 18…通信装置 18a…無線電話装置 18b…モデム 19…外部情報入出力装置 20…操作スイッチ
群 21…リモコンセンサ 22…地図データ入
力器 24…外部メモリ 26…表示装置 30…ナビ制御回路
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G08G 1/00 - 1/137 G01C 21/00 G09B 29/00

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】対象となる地図を所定の領域毎に分割した
    場合の当該領域毎に作成された地図データファイルを記
    憶しておくファイル記憶手段と、 該ファイル記憶手段に記憶されている地図データファイ
    ルを用いて所定の情報提供を行う情報提供手段と、 無線回線を介して外部の情報配信源との接続を行う通信
    手段と、 該通信手段にて接続された情報配信源から前記地図デー
    タファイルを獲得するファイル獲得手段と、 該ファイル獲得手段にて獲得した地図データファイル
    を、前記ファイル記憶手段に記憶させる記憶制御手段と
    を備えた移動通信端末であって、 前記地図データファイルに対応する地図上の領域は、当
    該地図データファイルのデータ量の変化あるいは地図管
    理上の観点から行われる区画変更の少なくともいずれか
    一方に応じて分割・統合されることを前提とし、 前記記憶制御手段は、 従前の地図データファイルに対応する地図上の領域であ
    る削除候補領域の内、地図データファイル単位で考えた
    場合に、前記獲得した地図データファイルに対応する地
    図上の領域である削除判定領域内に全て含まれるものが
    存在するかどうかを判定する領域比較判定を行い、前記
    削除判定領域内に含まれる前記削除候補領域が存在すれ
    ば、該当する従前の地図データファイルを前記ファイル
    記憶手段から削除することを特徴とする移動通信端末。
  2. 【請求項2】前記請求項1記載の移動通信端末におい
    て、 前記記憶制御手段は、 まず、前記獲得した最新の地図データファイルのみの削
    除判定領域と前記削除候補領域とによる前記領域比較判
    定を行い、前記削除判定領域内にその全てが含まれる前
    記削除候補領域が存在する場合には、該当する従前の地
    図データファイルを前記ファイル記憶手段から削除し、 一方、前記領域比較判定の結果、前記削除判定領域内に
    その一部のみが含まれる前記削除候補領域が存在する場
    合には、当該削除候補領域に対応する前記従前の地図デ
    ータファイルを前記ファイル記憶手段へ記憶した時点か
    ら前記最新の地図データファイルを獲得するまでの間に
    獲得した地図データファイルの削除判定領域を、前記最
    新の地図データファイルの削除判定領域と合体させたも
    のを新たな削除判定領域として設定し、前記領域比較判
    定を行い、前記合体させた新たな削除判定領域内に含ま
    れる前記削除候補領域が存在する場合には、該当する従
    前の地図データファイルを前記ファイル記憶手段から削
    除することを特徴とする移動通信端末。
  3. 【請求項3】前記請求項2記載の移動通信端末におい
    て、 前記記憶制御手段は、前記新たな削除判定領域の設定に
    際して、 前記削除候補領域に対応する前記従前の地図データファ
    イルを前記ファイル記憶手段へ記憶した時点から前記最
    新の地図データファイルを獲得するまでの間に獲得した
    地図データファイルの内で、前記削除候補領域を少なく
    とも一部に含む領域を前記削除判定領域として有するも
    ののみを、前記最新の地図データファイルの削除判定領
    域と合体させることを特徴とする移動通信端末。
  4. 【請求項4】前記請求項1〜3のいずれか記載の移動通
    信端末において、 前記情報提供手段は、少なくとも地図表示が可能であ
    り、 前記外部から獲得する地図データファイルには、前記情
    報提供手段が地図表示に用いるデータが含まれているこ
    とを特徴とする移動通信端末。
  5. 【請求項5】前記請求項1〜4のいずれか記載の移動通
    信端末において、 前記情報提供手段は、地図に基づく所定の案内を実行可
    能であり、 前記外部から獲得する地図データファイルには、前記情
    報提供手段が前記所定の案内を実行する際に用いるデー
    タが含まれていることを特徴とする移動通信端末。
  6. 【請求項6】前記請求項5記載の移動通信端末におい
    て、 前記所定の案内は、少なくとも目的地までの経路案内で
    あることを特徴とする移動通信端末。
  7. 【請求項7】前記請求項4〜6のいずれか記載の移動通
    信端末において、 車両に搭載された通信型のナビゲーション装置として実
    現されているものであることを特徴とする移動通信端
    末。
  8. 【請求項8】前記請求項1〜7のいずれか記載の移動通
    信端末において、 前記ファイル獲得手段は、前記通信手段を用いて前記外
    部の情報配信源側へ前記地図データファイルの送信を要
    求し、その結果、前記情報配信源から送信された前記地
    図データファイルを獲得することを特徴とする移動通信
    端末。
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