JP3703066B2 - 車両用情報表示装置及び情報配信装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用情報表示装置及び情報配信装置に関し、例えば代表的な車両である自動車に搭載される情報表示装置及びその情報表示装置に情報を配信する情報配信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、代表的な車両である自動車においては、外部より受信したGPS(グローバルポジショニングシステム)信号等に基づいて、自車両の位置情報や目的地までの経路誘導等のナビゲーション情報が入手可能なナビゲーションシステムが普及しつつある。
【0003】
また、このようなナビゲーションシステムの応用例として、例えば、特開平10−103977号には、位置情報の入手だけでなく、更に無線通信による受信情報として、インターネット情報をも入手可能なナビゲーションシステムが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例においては、地図情報等の各種情報を受信し、車両側で記憶しているそれらの情報を更新することができるが、その情報の更新・追加のためだけに通信を行う必要が有り、通信効率、通信コストの両方の観点からも効率的でない。
【0005】
そこで本発明は、使用可能な地図情報を自動的に且つ効率的に更新・追加する車両用情報表示装置と、その更新・追加すべき地図情報を自動的に且つ効率的に送信する情報配信装置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明に係る車両用情報表示装置は、以下の構成を特徴とする。
【0007】
即ち、情報配信装置と無線通信する車両用情報表示装置であって、地図を表示するための地図データを記憶する記憶手段と、前記情報配信装置と無線通信する無線通信手段と、前記地図データに基づいた地図や、前記無線通信手段により受信された受信情報を表示するディスプレイと、前記無線通信手段を通じて、前記地図データとは異なる他の受信情報を受信するために開始された前記無線通信の送受信アイドル期間に、地図データを単独で受信し、その受信した地図データにより、前記記憶手段に記憶している地図データの更新または追加を行う制御手段とを含むことを特徴とする。或いは、前記無線通信手段を通じて、前記地図データとは異なる他の情報を受信するために開始された前記無線通信において、該他の情報の受信が完了すると、該無線通信についての課金が同一料金帯を越えない残りの期間内において、前記地図データを受信し、その受信した地図データにより、前記記憶手段に記憶している地図データの更新または追加を行っても良い。
【0008】
また、例えば前記制御手段は、前記地図情報とは異なる他の情報の受信が完了した後であって、前記情報配信装置との無線通信の課金が同一料金帯を越えない期間内に、前記地図情報を受信するとよい。
【0009】
上記の何れの車両用情報表示装置においても、地図情報は、地域に関するサービス情報であってもよい。
【0010】
または、上記の目的を達成するため、本発明に係る情報配信装置は、以下の構成を特徴とする。
【0011】
即ち、車両用情報表示装置のディスプレイに表示する情報を、無線通信によって配信する情報配信装置であって、受信した識別情報が予め登録されている識別情報に含まれる場合、その識別情報を送信した所定の車両用情報表示装置に対して、前記ディスプレイに地図を表示させるための地図データとは異なる他の情報を配信するために開始された無線通信の送受信アイドル期間に、該地図データを単独で送信する通信制御手段を備えることを特徴とする。
【0012】
また、例えば前記通信制御手段は、前記地図情報とは異なる他の情報の送信が完了した後であって、前記所定の車両用情報表示装置との無線通信の課金が同一料金帯を越えない期間内に、前記地図情報を送信するとよい。
【0013】
上記の何れの情報配信装置においても、地図情報は、地域に関するサービス情報であってもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を、情報配信装置としての情報センター及び無線基地局と、車両用情報表示装置としての自動車のナビゲーション装置(ユニット)とにより構成される無線通信システムに適用した実施形態として、図面を参照して詳細に説明する。尚、以下に説明する実施形態においては、更新・追加を行う情報を、地図情報として説明するが、地図情報と同様に地域に関するサービス情報の更新・追加を行うシステムとして構成しても良い。
【0015】
図1は、本発明の第1の実施形態における無線通信システムのシステム構成図である。
【0016】
同図において、ナビゲーションユニット1が搭載された車両100は、外部よりGPS信号等を受信すると共に、無線基地局21との無線通信を介して情報センター2との相互通信を行う。
【0017】
図2は、本発明の第1の実施形態における無線通信システムのブロック構成図である。
【0018】
同図において、ナビゲーションユニット1には、以下の各ユニットが接続されている。即ち、11は、GPS信号を受信するGPS受信機である。12は、VICS(道路交通情報通信システム)信号を受信するVICS受信機である。13は、地図情報及び地域のサービス情報(例えばレストラン等の位置、電話番号等)が予め格納されている記憶媒体としてのCD−ROM(DVD−ROMであってもよい)から地図情報等を読み出すCD−ROMリーダである。14は、ナビゲーションユニット1の所定の操作を入力可能な操作スイッチである。15は、車両100の自車速を検出する車速センサである。16は、車両100の走行状態や位置補正に使用するジャイロセンサである。17は、車両100の現在位置、経路誘導路、そして情報センタ−2から入手した受信情報を表示するディスプレイであり、その表示画面の前面には操作スイッチ14として機能するフィルムが設けられている。18は、ナビゲーションユニット1によって検出した状態の報知や、経路誘導のための音声等を出力するブザーやスピーカ等の報知ユニットである。19は、無線基地局21を介して情報センター2との無線通信を行う無線機である。20は、エンジンの温度計やバッテリの液面計等の各種センサー群である。ナビゲーションユニット1のCPU101は、RAM102をワークエリア等として使用しながら、ROM103に予め格納されているプログラムに従って、後述する表示・通信制御処理を実行する。また、104は、読み出し/書き込みが可能な記憶素子(メモリ)またはハードディスク等の記憶装置であり、追加・更新された地図情報及びその識別情報や、CD−ROMリーダ13から読み出し可能な地図データの識別情報等が格納される。また、これらの識別情報には、所定のデータ単位で、後述する自動的な更新・追加を許可/禁止する識別フラグ(更新可否フラグ、追加可否フラグ)を、操作スイッチ14からの操作により設定することができる。
【0019】
また、情報センター2には、サーバとして機能するホストコンピュータ201と、そのコンピュータに接続されたデータベース202とが設けられており、ホストコンピュータ201は、データベース202から読み出した情報を、無線基地局21を介して車両100の無線機19に向けて送信する。
【0020】
本実施形態において、無線機19と無線基地局21との間の無線通信は、移動体通信手段としての所謂携帯電話、PHS等の無線公衆電話回線網であり、且つ無線基地局21と情報センター2との間の通信は、一般的な公衆電話回線網であり、何れの回線も所定の時間毎に課金が行われるものとする。
【0021】
また、本実施形態において、ナビゲーションユニット1と情報センター2との間の相互通信は、所謂、無線通信を介したインターネット通信であり、ナビゲーションユニット1は、一般的なブラウザプログラムを基本とする閲覧機能を有しており、情報センター2は、所定のURL(Uniform Resorce Locator)により識別可能な、一般的なWWW(World Wide Web)のインターネットサービスプロバイダとして機能する。
【0022】
尚、以下の説明においては、情報センター2からの受信情報がインターネット情報である場合を例に説明するが、当該情報センターを中継センターとする所謂電子メール情報の相互通信であってもよい。または、インターネット情報と電子メール情報とを両方とも通信可能に構成してもよい。
【0023】
図3は、本発明の第1の実施形態における車両と情報センターとの通信手順を概念的に示す説明図である。
【0024】
同図に示すように、車両100の操作スイッチ14の所定の操作により、特定のURLを有する情報センター2との通信回線が確保されると、車両100からは、インターネット情報の入手を要求するコール信号が送信される。情報センター2では、コール信号に含まれる情報に応じたインターネット情報を含むセンター信号が送信される。その後、操作スイッチ14の所定の操作により、終話操作が検出されるまで、更に他のインターネット情報を要求する車両信号が車両100から送信される度に、その車両信号に含まれる情報に応じたインターネット情報を含むセンター信号が送信される。尚、車両状態/更新信号については、第2の実施形態にて使用する。
【0025】
本実施形態において、ナビゲーションユニット1と情報センター2との間の通信形態は、ナビゲーションユニットが所定のグループに属しているか否かに応じて、以下に説明する図4及び図5の通信フォーマット、または図6及び図7の通信フォーマットの何れかが使用される。また、所定のグループに属しているか否かの判断には、ナビゲーションユニット1の識別(ID)が、情報センター2にて登録済みかを確認することによって判断する。
【0026】
図4は、本発明の第1の実施形態におけるコール信号及び車両信号のフィールド構成を示す図であり、図5は、本発明の第1の実施形態におけるセンター信号のフィールド構成を示す図であり、何れの信号も所定のグループに属していないナビゲーションユニットの無線機19と、無線基地局21との間の無線通信時の通信形態を示している。
【0027】
図4に示すコール信号及び車両信号は、301から307の各フィールドにより構成されており、当該信号の先頭を表わすと共に信号種を表わすビットを含むスタートビット、接続先の情報センター2の電話番号及びURLを含むディスティネーションアドレスビット、送信元であるナビゲーションユニット1の識別(ID)番号及び無線機(携帯電話)19の電話番号及びその電話番号の所有者のURLを含むナビゲーションユニット(ナビ)IDビット、要求する情報の種類等を表わす機能ビット、送信すべきデータが含まれるデータビット、コール信号(車両信号)の情報内容の妥当性判断に使用可能なパリティビット、そしてコール信号(車両信号)の末端を表わすエンドビットからなる。
【0028】
図5に示すセンター信号も、コール信号(車両信号)と同様なフィールド構成であるが、フィールド内の情報の種類が異なる。即ち、フィールド302のディスティネーションアドレスビットには、送信先であるナビゲーションユニット1の識別(ID)番号及び無線機(携帯電話)19の電話番号及びその電話番号の所有者のURLを含む。フィールド303の情報センター(センター)IDビットには、送信元の情報センター2の電話番号及びURLを含む。フィールド304の機能ビットには、送信する情報の種類等を含み、フィールド305のデータビットには、ナビゲーションユニット1に送信すべきデータ、即ちディスプレイ17に画面を構成するための制御コード、文字(キャラクタ)データ、背景データ、並びに画像データを含む。このデータビットの具体な構成例としては、JavaScriptのタグ(tag)等を利用してHTML(Hyper Text Markup Language)にて記述されたWebページのファイルが想定される。
【0029】
また、接続を希望する情報センター2が車両100の現在位置から遠い位置に存在するときには、車両100の現在位置を送受信範囲とする無線基地局21に比較的近い情報センター2に一旦送受信情報を蓄えると共に、その情報センター2と当該接続を希望する情報センター2との間の通信は、所定の通信プロトコルに従って、例えばパケット単位で行えば良く、詳細な説明は省略する。
【0030】
図6は、本発明の第1の実施形態におけるコール信号及び車両信号のフィールド構成を示す図であり、図7は、本発明の第1の実施形態におけるセンター信号のフィールド構成を示す図であり、何れの信号も所定のグループに属しているナビゲーションユニットの無線機19と、無線基地局21との間の無線通信時の通信形態を示している。
【0031】
図6に示すコール信号及び車両信号のフィールド構成で図4に示すフィールド構成と異なるのは、フィールド305のデータビットと、フィールド306のパリティビットとの間に、フィールド360の状態フラグビット、フィールド361のセンサステータスビット、そして、フィールド362の地図データステータス・現在位置ビットを有することである。ここで、状態フラグビットは、ナビゲーションユニット1の操作者が後述する地図データの更新・追加機能と車両状態データの受信機能とを操作スイッチ14の操作によって無効にしているか否かを表わす状態フラグFLを表わす。センサステータスビットは、車速センサ15、ジャイロセンサ16等の出力値や、各種センサー群20の検出値を表わす。地図データステータス・現在位置ビットは、記憶装置14(RAM102であっても良い)に記憶しているところの、追加・更新された地図データ及びその識別情報や、CD−ROMリーダ13から読み出し可能な地図情報の識別情報と、GPS受信機11によって受信したGPS信号等に基づいて検出した車両100の現在位置情報(現在ナビゲーションユニット1のディスプレイ17に表示している地図データ及びその縮尺、車両100の進行方向に関する情報を含む)とを表わす。
【0032】
一方、図7に示すセンター信号のフィールド構成で図5に示すフィールド構成と異なるのは、フィールド305のデータビットと、フィールド306のパリティビットとの間に、フィールド363の車両状態ビットと、フィールド364の更新ビットと、そして、フィールド365の地図データビットとを有することである。ここで、車両状態ビットは、情報センター2にて故障診断の結果やディスプレイ17に表示すべきガイダンス等を表わす。更新ビットは、ナビゲーションユニット1への地図データの更新指示の有無を表わす。地図データビットは、ナビゲーションユニット1側で更新すべき及び/または追加すべき地図データを表わす。
【0033】
尚、これらの車両状態ビット、更新ビット、そして地図データビットの各フィールドは、送信すべき実質的な情報内容が無いときにもセンター信号に含まれる構成としても良いが、可能な限り通信時間を短縮することにより、通信コストを低減するという観点からは、情報センター2側の制御により、車両100側に送信する必要が有る場合にのみ追加されるように構成するとよい。
【0034】
次に、所定のグループに属するナビゲーションユニット1が行う表示・通信制御処理と、情報センター2が行う情報配信制御処理について説明する。
【0035】
<ナビゲーションユニット1の制御>
図9及び図10は、本発明の第1の実施形態におけるナビゲーションユニット1が行う表示・通信制御処理を示すフローチャートである。
【0036】
同図において、ステップS1,ステップS3:操作スイッチ14の設定状態を検出することにより、現在ナビゲーションモードになっているか否かを判断し(ステップS1)、NOの(ナビゲーションモードではない)ときには、ディスプレイ17に、例えば空調設定が可能な空調制御モードの画面を表示し(ステップS3)、リターンする。
【0037】
ステップS2:ステップS1の判断でYESの(ナビゲーションモードの)ときには、GPS受信機11により入手したGPS信号、車速センサ15により検出した自車速、ジャイロセンサ16により検出した車両100の走行状態、並びにCD−ROMリーダ13から入手する地図情報を用いたマップマッチングに基づいて、一般的な手法により、自車両の現在位置を算出し、その値をRAM102に格納する。
【0038】
ステップS4:ディスプレイ17にて現在選択されている表示縮尺と、ステップS1で算出した現在位置とに基づいて、表示すべき地図情報をCD−ROMリーダ13から読み出す。
【0039】
ステップS5,ステップS6:経路誘導路の表示モードであるか否かを判断し(ステップS5)、NOの(経路誘導路表示モードではない)ときには、例えば目的地の設定が可能な目的地設定モードの画像面を表示し(ステップS6)、リターンする。
【0040】
ステップS7〜ステップS9:ステップS5の判断でYES(経路誘導路表示モードである)のときには、操作スイッチ14の所定の操作により、地図データの更新・追加機能と車両状態データの受信機能とが無効にされた状態か否かを判断し(ステップS7)、NOの(無効でない)ときには状態フラグFLを1にセットし(ステップS8)、YES(無効)のときには状態フラグFLを0にリセットする(ステップS9)。
【0041】
ステップS10:操作スイッチ14の操作状態により、インターネット(電子メールであってもよい)通信回線の接続中か否か、並びに回線切断状態からの最初の接続操作のための所定の操作が行われたか否かを判断し、YES(接続操作有り)のときには図10のステップS14に進む。
【0042】
ステップS11:ステップS7の判断でNO(接続操作無し)のときには、状態フラグFLが1か否かを判断し、NO(FL=0)のときにはステップS13に進む。
【0043】
ステップS12:ステップS11の判断でYES(FL=1)のときには、今回の制御周期が通信終了の直後であって、情報センター2から受信したセンター信号のフィールド363に車両状態ビットが含まれるか否かを判断し、含まれるときにはその車両状態ビットが表わす情報をディスプレイ17に表示する。
【0044】
ステップS13:ステップS2で算出した現在位置及びその現在位置周辺の地図情報を、表示パターンA(図16)のように、所望の縮尺でディスプレイ17に表示する。
【0045】
ステップS14:図9のステップS10の判断でYES(接続操作有り)のときには、ナビゲーション画面(簡易ナビゲーション画面)と、インターネット情報画面とを、例えば図17及び図18に示すような表示パターンBで、所定のサイズでディスプレイ17に同時に表示する(詳細は後述する)と共に、回線切断状態からの最初の接続操作であるときには、情報センター2に情報の配信を要求するため、図6に示す通信フォーマットのコール信号を送信する。
【0046】
ステップS15:ディスプレイ17上のナビゲーション画面に表示されている何れかの地名に対して操作が行われたか否かを判断し、NO(操作無し)のときにはステップS17に進む。
【0047】
ステップS16:ステップS15の判断でYESの(操作が行われた)ときには、その操作に対応するインターネット情報を次回の受信情報で希望する旨を表わす機能ビットと、操作によって選択された地名のコードを表わすデータを表わすデータビットとを含む車両信号(図6の通信フォーマットの車両信号)を無線機19を介して送信し(詳細は後述する)、ステップS17に進む。
【0048】
ステップS17:センター信号を受信したかを判断し、NO(受信しない)のときにはステップS19に進む。
【0049】
ステップS18:ステップS17の判断でYESの(受信した)ときには、表示パターンBでディスプレイ17上に表示されているインターネット情報画面内に、受信したセンター信号の機能ビットとデータビットと(フィールド304,305)に応じた情報内容を表示すると共に、必要に応じて地図データの更新・追加を行い(詳細は後述する)、ステップS19に進む。
【0050】
ステップS19:状態フラグFLが1にセットされているか否かを判断し、NO(FL=0)のときにはリターンする。
【0051】
ステップS20:ステップS19の判断でYES(FL=1)のときには、情報センター2への前回の通信完了タイミングから所定時間が経過したか否かを判断し、NO(所定時間以内)のときにはリターンする。
【0052】
ステップS21:ステップS19の判断でYES(所定時間経過)のときには、情報センター2にて故障診断等を行うために車両100の各種センサーの最新の検出値の送信を促すことにより、車両の状態情報の定期的なトレンドが採れなくなることを防止すべく、情報センター2への通信(コール信号及びまたは車両信号の送信)を促す所定のガイダンスをディスプレイ17に表示し、リターンする。
【0053】
ここで、ステップS14でディスプレイ17に表示する表示パターンBの表示画面について説明する。
【0054】
図17及び図18は、本発明の第1の実施形態において、インターネット接続が行われているときの表示例(表示パターンB)を示す図であり、インターネットにより入手する受信情報を表示するインターネット情報画面と、簡略化された経路誘導路を表示する簡易ナビゲーション画面とがそれぞれ同時に表示される表示画面を示す。この簡易ナビゲーション画面を表示するための表示処理を図11を参照して説明する。
【0055】
図11は、本発明の第1の実施形態としての簡易ナビゲーション画面とインターネット情報画面との表示処理を示すフローチャートであり、図10のステップS14の詳細を示す。
【0056】
同図において、ステップS141:ステップS10の判断でYES(接続操作有り)のときには、ステップS2で算出した現在位置と、経路誘導路表示モードとして予め設定されている目的地とをRAM102から読み出し、それらの地名を、図18に「目的地」及び「現在地」と示している位置に表示可能に設定する。
【0057】
ステップS142:現在位置と目的地との距離を、CD−ROMリーダ13から読み出した地図データ(記憶装置104に現在記憶している地図データを含む、以下同様)に基づいて算出する。
【0058】
ステップS143:ステップS142で算出した距離に応じて、経路表示画面(簡易ナビゲーション画面)210に所定の距離間隔で表示する目盛位置(図18では50km等の目盛)を算出する。
【0059】
ステップS144:当該目的地までに存在する主要な経由地をCD−ROMリーダ13から読み出した地図データにより入手すると共に、その経由地を表わすシンボルを経路表示画面210上で表示すべき位置を、当該経路誘導路情報に基づいて算出すると共に、そのシンボルの表示位置の隣(図18では「経由地」と示している位置)に、当該経由地の地名を表示可能に設定する。
【0060】
ステップS145:インターネット情報画面211と、経路表示画面210とを所定のサイズでディスプレイ17に同時に表示する。このとき、インターネット情報画面は、情報内容がなく表示枠だけを表示する場合と、前回までの通信によって入手済みの情報内容を含む場合とがある。ここで、インターネット情報画面211と経路表示画面210との表示サイズについては、経路表示画面210は経路誘導路が簡略化されて表示されており、目的地に対する現在位置をドライバ等の乗員は直感的に把握することができるため、文字情報が多く含まれであろうインターネット情報画面211をできるだけ大きなサイズとし、経路表示画面210は比較的小さなサイズに設定することができる。
【0061】
次に、ステップS16で情報センター2に送信する車両信号の送信処理について説明する。
【0062】
図12は、本発明の第1の実施形態における車両信号の送信処理を示すフローチャートであり、図10のステップS16の詳細を示す。
【0063】
同図において、ステップS161:ステップS15でYES(操作あり)のときには、状態フラグFLが1にセットされているか否かを判断する。
【0064】
ステップS162:ステップS161の判断でYES(FL=1)のときには、情報センター2への前回の通信の終了タイミングから所定時間が経過したか否かを判断し、NO(所定時間以内)のときにはステップS164に進む。
【0065】
ステップS163:ステップS162の判断でYES(所定時間経過)のときには、RAM102から車両100の各種センサーの最新の検出値を読み出して、車両信号のセンサステータスビット(図6のフィールド361)として送出可能に設定する。
【0066】
ステップS164:記憶装置14(RAM102であっても良い)に記憶しているところの、追加・更新された地図情報の識別情報、CD−ROMリーダ13から読み出し可能な地図情報の識別情報、そしてナビゲーションユニット1の操作者が操作スイッチ14の操作によって予め設定してある地図データの自動更新及び自動追加の許可/禁止を表わす更新可否フラグと追加可否フラグを読み出して、車両信号の地図データステータスビット(図6のフィールド362)として送出可能に設定する。また、ステップS2で算出した現在位置を、車両信号の現在位置ビット(図6のフィールド362)として送出可能に設定する。
【0067】
ステップS165:状態フラグビットがFL=1に設定され、且つステップS163及び/またはステップS165で設定したセンサステータスビット及び/または地図データステータ・現在位置ビットを含む車両信号を、無線機19を介して送信し、ステップS17に進む。
【0068】
ステップS166:ステップS161の判断でNO(FL=0)のときには、状態フラグビットがFL=0に設定され、且つセンサステータスビット及び地図データステータ・現在位置ビットを含まない車両信号を、無線機19を介して送信し、ステップS17に進む。
【0069】
次に、ステップS18の地図データの更新・追加処理及びインターネット情報の表示処理について説明する。
【0070】
図13は、本発明の第1の実施形態における地図データの更新・追加処理及びインターネット情報の表示処理を示すフローチャートであり、図10のステップS18の詳細を示す。
【0071】
同図において、ステップS181:ステップS17の判断でYESの(センター信号を受信した)ときには、状態フラグFLが1にセットされているか否かを判断し、NO(FL=0)のときには地図データの更新・追加は行わないので、ステップS189に進む。
【0072】
ステップS182:ステップS181の判断でYES(FL=1)のときには、今回受信したセンター信号が車両状態ビットを含むか否かを判断し、NOの(車両状態ビットは含まない)ときにはステップS186に進む。
【0073】
ステップS183:ステップS182の判断でYESの(車両状態ビットを含む)ときには、その車両状態ビットが表わすガイダンスをディスプレイ17に表示する。このガイダンスとしては、例えば、情報センター2における故障診断(警告を含む)の結果に応じて、「***の量が不足しています。点検を受けてください。」等の表示を行えば良い。また、後述するように、車両状態ビットにサービス工場に関するデータが含まれているときには、「****サービス工場が****に有ります。」等の表示すると共に、そのサービス工場の位置を経路表示画面210または図16に示す一般的な経路誘導画面に表示すれば良い。
【0074】
ステップS184:操作スイッチ14の操作により、ステップS183で表示したガイダンスの今後の表示を禁止する操作が行われたか否かを判断し、NO(禁止操作なし)のときにはステップS186に進む。
【0075】
ステップS185:ステップS185の判断でYES(禁止操作あり)のときには、当該ガイダンスの表示を停止すると共に、その後の表示禁止を表わすフラグをRAM102に設定する。
【0076】
ステップS186:今回受信したセンター信号が更新ビットを含むか否かを判断し、NOの(更新ビットは含まない)ときにはステップS189に進む。
【0077】
ステップS187:ステップS186の判断でYESの(更新ビットを含む)ときには、記憶装置104に地図データビットのデータを更新・追加する。
【0078】
ステップS188:更新・追加を行った地図データを識別可能に、報知ユニット18による音声またはディスプレイ17への表示により、ドライバ等の乗員に報知し、ステップS189に進む。
【0079】
ステップS189:表示パターンBのインターネット情報画面211内に、今回受信したセンター信号の機能ビット及びデータビットに応じた情報内容を表示する。
【0080】
<情報センター2の制御>
図15は、本発明の第1の実施形態における情報センター2が行う情報配信制御処理を示すフローチャートであり、ホストコンピュータ201の不図示のCPUにより実行される処理を表わす。
【0081】
同図において、ステップS51:コール信号または車両信号を受信したか否かを判断し、NOの(受信しない)ときにはリターンする。
【0082】
ステップS52:ステップS51の判断でYESの(受信した)ときには、受信したコール信号または車両信号のナビIDビットが表わすナビゲーションユニット1のID情報が予めデータベース202に登録されている所定のグループに属しているか否かを判断する。
【0083】
ステップS53:ステップS52の判断でNOの(グループに属していない)ときには、配信を要求されている情報を含む車両信号を、現在の課金料金帯の範囲内で送信できるだけの残り時間が有るかを判断し、NO(残り時間無し)のときには、その後も通信が継続されるかはナビゲーションユニット1のユーザに委ねるため、ステップS55に進む。
【0084】
ステップS54:ステップS53の判断でYES(残り時間有り)のときには、無線基地局21に終話無効信号を送信する。ここで、終話無効信号は、車両100(無線機19である携帯電話)側で終話操作が行われても、回線切断の禁止を無線基地局21及び/または情報センター2と無線基地局21との公衆回線網を制御する不図示の基地局に指示する信号である。
【0085】
ここで、上記のステップS53からステップS54の処理について図14を参照して説明するれば、情報センター2において、送信すべき情報が同一料金帯の残り時間内で送信できると判断したときには、図14に示すように、車両側で終話操作が行われても、回線の切断を禁止することにより、新たな通信コストの発生を防止することができる。
【0086】
ステップS55:車両100側で配信を要求されている情報を含むセンター信号を、無線基地局21を介してナビゲーションユニット1に送信し、リターンする。即ち、今回受信したコール信号または車両信号が図4のフィールド構成を有していたときには、図5に示すフィールド構成を有するセンター信号であって、その信号の機能ビット及びデータビットに、受信したコール信号または車両信号の機能ビット及びデータビットに応じた情報内容を含むセンター信号を送信する。また、今回受信したコール信号または車両信号が図6のフィールド構成を有していたときには、図7に示すフィールド構成を有するセンター信号であって、その信号の機能ビット及びデータビットに、受信したコール信号または車両信号の機能ビット及びデータビットに応じた情報内容を含み、且つ車両状態ビット、更新ビット、そして地図データビットを含まないセンター信号を送信する。
【0087】
ここで、情報センター2は、残り時間内に送信すべき車両信号の送信を完了できないことを承知で送信開始するが、車両100側のユーザは、基本的には、要求している情報がディスプレイ17に表示されるまでは終話操作を行わないはずであり、或いは、その情報が必要無くなったときには終話操作を行うはずであり、利便性を損なうことはない。
【0088】
ステップS56:ステップS52の判断でYESの(グループに属する)ときには、今回受信したコール信号または車両信号は図6のフィールド構成を有するため、その信号に含まれる状態フラグビットFLが1にセットされているか否かを判断し、NO(FL=0)のときにはステップS53に進む。
【0089】
ステップS57,ステップS58:ステップS56の判断でYES(FL=1)ときには、当該コール信号または車両信号のセンサステータスビットのデータに基づいて、車両100の現在の状態(車両状態)として、所定の項目についての故障診断及び警告判断を行い(ステップS57)、故障等が有るとき(YESのとき)にはステップS61に進み、無いとき(NOのとき)にはステップS59に進む。
【0090】
ステップS59,ステップS60:当該コール信号または車両信号の地図データステータスビットのデータに基づいて、車両100側で現在使用可能な地図データのバージョン(ステータス)を確認し(ステップS59)、更新・追加すべき地図データとして、これらか送信するセンター信号で送信すべき地図データが有るか否かを判断し(ステップS60)、送信すべき地図データが無い(NOの)ときにはステップS53に進み、有る(YESの)ときにはステップS63に進む。
【0091】
ステップS61,ステップS62:当該コール信号または車両信号の現在位置ビットのデータに基づいて、データベース202を参照することにより、その現在位置ビットが表わす車両100の現在位置の近辺のサービス工場を検索し(ステップS61)、ステップS57における故障診断結果(警告判断の結果を含む)と、ステップS61の検索結果とを表わすデータを、今回送信するセンター信号の車両状態ビットに含て送信可能なように設定する。
【0092】
ステップS63:送信すべきデータが複数有るときには、優先順位を決定する。優先順位としては、例えば、現在位置付近の地図データ、詳細縮尺の地図データ、現在ナビゲーションユニット1のディスプレイ17に表示している地図データ、車両100の進行方向の地図データ、現在車両100側で使用可能な最も古い地図データに相当する最新の地図データ等の順位付けを予め設定しておけば良い。
【0093】
ステップS64:車両100側で配信を要求されている情報と、送信すべき地図データ及び/または車両状態データとを含むセンター信号を、ステップS63で決定した順位の高いデータの順に、現在の課金料金帯の範囲内で送信できるだけの残り時間が有るかを、上述したステップS53の場合と同様に判断し、NO(残り時間無し)のときには、その後も通信が継続されるかはナビゲーションユニット1のユーザに委ねるため、ステップS66に進む。
【0094】
ステップS65:ステップS64の判断でYES(残り時間有り)のときには、無線基地局21に終話無効信号を送信する。
【0095】
ステップS66:車両100側で配信を要求されている情報と、優先順位が高く且つ送信可能な地図データ及び/または車両状態データとを含むセンター信号を、無線基地局21を介してナビゲーションユニット1に送信し、リターンする。即ち、図7に示すフィールド構成を有するセンター信号であって、その信号の機能ビット及びデータビットに、受信したコール信号または車両信号の機能ビット及びデータビットに応じた情報内容を含み、且つステップS62で設定した車両状態ビット及び/またはステップS59で地図データを設定したときにはその地図データビットと更新ビットとを含むセンター信号を送信する。
【0096】
以上説明したように、本実施形態によれば、情報センター2は、コール信号または車両信号を車両100から受信した場合において、それらの信号に応じたインターネット情報をセンター信号によって送信するときに、その送信すべきセンター信号の中に、更新・追加が必要な地図データ及び/または故障診断に関する情報を自動的に含ませて効率的に送信することができるため、これら地図データや故障診断に関する情報だけを送信するためだけの通信が発生することを無くすことがで、通信コストを抑制することができる。また、情報センター2において、送信すべきデータの優先順位を決定し、その送信すべき情報が同一料金帯の残り時間内で送信できると判断したときには、車両側で終話操作が行われても、回線の切断を禁止することにより、新たな通信コストの発生を防止することができる。
【0097】
また、受信情報であるインターネット情報と、ナビゲーション情報である経路誘導路とが、図17及び図18に示す表示例のように、ディスプレイ17に同時に表示され、経路誘導路の表示も制御周期毎にアクティブに更新されていくため、利便性を向上することができる。特に、図18に示すように経路誘導路を簡略化して表示することができるため、小さな表示サイズであっても、ドライバ等の乗員は、目的地に対する車両の現在位置を直感的に把握することができる。このため、インターネット情報画面のサイズを大きく設定できるため、表示されるインターネット情報を容易に読み取ることができる。
【0098】
また、本実施形態では、インターネット情報と経路誘導路とが表示されているときに、経路誘導路上の地名等を操作スイッチ14によって選択することにより、その地名に関するインターネット情報を情報センター2より入手し、ディスプレイ17に表示することができるため、更に利便性を向上することができる。
【0099】
<第1の実施形態の変形例>
(変形例1)
上述した図15の情報配信制御処理では、コール信号または車両信号を受信する度にセンサステータスビット等を判断し、更新が必要か否かを判断しているが、より通信コストを低減させるためには、回線切断状態からの初回の情報配信のときのみ更新・追加すべき地図データ及び/または車両状態データを送信すべく、ステップS52の判断において、受信した信号がコール信号か否かを更に判断し、YESのとき(受信した信号がコール信号であって、IDがグループに属している)ときのみステップS56以降の処理を行えば良い。
【0100】
(変形例2)
上述した第1の実施形態では、情報センター2において更新・追加すべき地図データの優先順位を決定し、その順位と通信残り時間との関係から自動的に送信すべき地図データを送信している。本変形例では、情報センター2において送信すべき地図データを決定するのではなく、図15のステップS60で送信すべき地図データが有ると判断したときには、ステップS66で地図データ自体を送信するのではなく、その地図データの表わす情報内容を識別可能な項目データを、例えばデータビットに含むセンター信号を送信する。そして、当該項目データを含むセンター信号を受信したナビゲーションユニット1は、図10のステップS18において、次回受信するセンター信号によって入手可能な地図データに関する項目を、操作スイッチ14の操作により選択可能にディスプレイ17に表示する。そして、ナビゲーションユニット1は、次回の車両信号の送信時に、選択された項目を表わすデータをデータビット等に含む車両信号を送信すれば良い。本変形例によれば、例えば、不慣れな場所で、現在使用可能な地図データに登録されていない最新のレストラン等を捜すとき等、操作者自身が目的とするサービス情報を含む地図データを短時間で効率的に入手することができる。
【0101】
[第2の実施形態]
本実施形態では、上述した第1の実施形態における構成を基本として、更新・追加すべき地図データ及び/または車両状態データをセンター信号によって送信するのではなく、図8に示す車両状態/更新信号によって単独で送信する。以下、上述した第1の実施形態と同様な構成については説明を省略し、本変形例の特徴的な部分を中心に説明する。
【0102】
図8は、本発明の第2の実施形態における車両状態/更新信号のフィールド構成を示す図であり、上述したセンター信号と異なるのは、フィールド304の機能ビットと、フィールド306のパリティビットとの間に、フィールド366の車両状態ビット、フィールド367の車両状態ビット、そしてフィールド368の地図データビットを有することである。
【0103】
<ナビゲーションユニット1の制御>
図19は、本発明の第2の実施形態におけるナビゲーションユニット1が行う表示・通信制御処理の抜粋部分を示すフローチャートである。
【0104】
同図が第1の実施形態の図9及び図10のフローチャートと異なるのは、ステップS17の判断でNO(センター信号を受信しなかった)ときにステップS31の処理を行う点が異なる。
【0105】
ステップS31では、車両状態/更新信号を受信したかを判断し、YESの(受信した)ときにはステップS181に進み、NOの(受信しない)ときにはステップS19に進む。
【0106】
<情報センター2の制御>
図20は、本発明の第2の実施形態における情報センター2が行う情報配信制御処理の抜粋部分を示すフローチャートであり、図15のフローチャートとはステップS64以降の処理が異なる。
【0107】
即ち、ステップS71:ステップS63で優先順位を決定したら、現在のタイミングが送受信ブランク期間か否かを判断し、NO(信号を送信中または受信中)のときにはリターンする。ここで、送受信ブランク期間とは、ナビゲーションユニット1と情報センター2との間で信号の送信も受信も行われていないタイミング(図14にBLで示す期間)であり、例えば、情報センター2において情報検索を行っているときや、ドライバ等が操作スイッチ14に設定操作を行っているとき等が想定される。
【0108】
ステップS72:ステップS71の判断でYES(送受信ブランク期間)のときには、更新・追加すべき地図データ及び/または車両状態データを含む車両状態/更新信号を、無線基地局21を介してナビゲーションユニット1に送信し、リターンする。
【0109】
以上説明した本実施形態によっても、通信効率を向上させることができるため、地図データや故障診断に関する情報だけを送信するためだけの通信が発生することを無くすことがで、通信コストを抑制することができる。
【0110】
尚、上記の第2の実施形態では、地図データ及び車両状態データを、車両状態/更新信号によって単独で送信したが、第1の実施形態のようにこれらのデータを車両信号に含めて送信する処理と、車両状態/更新信号によって送信する処理を併せて行うように構成しても良い。
【0111】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、使用可能な地図情報を自動的に且つ効率的に更新・追加する車両用情報表示装置と、その更新・追加すべき地図情報を自動的に且つ効率的に送信する情報配信装置の提供が実現する。
【0112】
即ち、請求項1、請求項11、請求項20、請求項28の発明によれば、乗員に煩わしい操作を行わせること無く、地図情報またはサービス情報を単独で、或いはそれらの情報とは異なる受信情報(配信情報)と共に、自動的に且つ効率的に送受信することができる。
【0113】
また、請求項2、請求項12、請求項21、請求項29の発明によれば、地図情報またはサービス情報が無線通信の送受信アイドル期間に単独で送受信されるため、それら情報の通信のためだけに通信コストが発生することなく、地図情報またはサービス情報を効率的に更新・追加することができる。
【0114】
また、請求項3、請求項13、請求項22、請求項30の発明によれば、車両側において、常に最新の地図情報またはサービス情報を使用可能な状態にすることができる。
【0115】
また、請求項4、請求項14、請求項23、請求項31の発明によれば、更新・追加すべき地図情報またはサービス情報の通信に際して特別な通信コストの発生を防止することができる。
【0116】
また、請求項5、請求項15、請求項24、請求項32の発明によれば、必要な情報を効率的に入手することができる。
【0117】
また、請求項6及び請求項16の発明によれば、地図情報またはサービス情報の更新・追加が自動的に行われたことを操作者が認識することができる。
【0118】
また、請求項7,8,17,18,25,33の発明によれば、例えば、操作者が所望する位置にランドマークを付与した地図情報、或いは今後も利用するつもりだったサービス情報等が自動的に更新されてしまうことを防止することができる。
【0119】
また、請求項9及び請求項27の発明によれば、例えば、不慣れな場所で、現在使用可能な地図情報に登録されていない最新のレストラン等を捜すとき等、操作者自身が目的とするサービス情報を含む地図データを短時間で効率的に入手することができる。
【0120】
また、請求項10,19,26,34の発明によれば、操作者自身が必要な情報を選択することができ、不必要な地図情報またはサービス情報が更新・追加されることによる通信コストの増加を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における無線通信システムのシステム構成図である。
【図2】本発明の第1の実施形態における無線通信システムのブロック構成図である。
【図3】本発明の第1の実施形態における車両と情報センターとの通信手順を概念的に示す説明図である。
【図4】本発明の第1の実施形態におけるコール信号及び車両信号のフィールド構成を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施形態におけるセンター信号のフィールド構成を示す図である。
【図6】本発明の第1の実施形態におけるコール信号及び車両信号のフィールド構成を示す図である。
【図7】本発明の第1の実施形態におけるセンター信号のフィールド構成を示す図である。
【図8】本発明の第2の実施形態における車両状態/更新信号のフィールド構成を示す図である。
【図9】本発明の第1の実施形態におけるナビゲーションユニット1が行う表示・通信制御処理を示すフローチャートである。
【図10】本発明の第1の実施形態におけるナビゲーションユニット1が行う表示・通信制御処理を示すフローチャートである。
【図11】本発明の第1の実施形態としての簡易ナビゲーション画面とインターネット情報画面との表示処理を示すフローチャートである。
【図12】本発明の第1の実施形態における車両信号の送信処理を示すフローチャートである。
【図13】本発明の第1の実施形態における地図データの更新・追加処理及びインターネット情報の表示処理を示すフローチャートである。
【図14】本発明の第1の実施形態における通信シーケンスを説明する図である。
【図15】本発明の第1の実施形態における情報センター2が行う情報配信制御処理を示すフローチャートである。
【図16】本発明の第1の実施形態において、インターネット接続が行われていないときの経路誘導路の表示例(表示パターンA)を示す図である。
【図17】本発明の第1の実施形態において、インターネット接続が行われているときの表示例(表示パターンB)を示す図である。
【図18】本発明の第1の実施形態において、インターネット接続が行われているときの表示例(表示パターンB)を示す図である。
【図19】本発明の第2の実施形態におけるナビゲーションユニット1が行う表示・通信制御処理の抜粋部分を示すフローチャートである。
【図20】本発明の第2の実施形態における情報センター2が行う情報配信制御処理の抜粋部分を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1:ナビゲーションユニット,
2:情報センター,
11:GPS受信機,
12:VICS受信機,
13:CD−ROMリーダ,
14:操作スイッチ,
15:車速センサ,
16:ジャイロセンサ,
17:ディスプレイ,
18:報知ユニット,
19:無線機,
20:各種センサー群,
21:無線基地局,
100:車両,
101:CPU,
102:RAM,
103:ROM,
104:記憶装置,
201:ホストコンピュータ,
202:データベース,
Claims (14)
- 情報配信装置と無線通信する車両用情報表示装置であって、
地図を表示するための地図データを記憶する記憶手段と、
前記情報配信装置と無線通信する無線通信手段と、
前記地図データに基づいた地図や、前記無線通信手段により受信された受信情報を表示するディスプレイと、
前記無線通信手段を通じて、前記地図データとは異なる他の受信情報を受信するために開始された前記無線通信の送受信アイドル期間に、地図データを単独で受信し、その受信した地図データにより、前記記憶手段に記憶している地図データの更新または追加を行う制御手段と
を含むことを特徴とする車両用情報表示装置。 - 情報配信装置と無線通信する車両用情報表示装置であって、
地図を表示するための地図データを記憶する記憶手段と、
前記情報配信装置と無線通信する無線通信手段と、
前記地図データに基づいた地図や、前記無線通信手段により受信された受信情報を表示するディスプレイと、
前記無線通信手段を通じて、前記地図データとは異なる他の情報を受信するために開始された前記無線通信において、該他の情報の受信が完了すると、該無線通信についての課金が同一料金帯を越えない残りの期間内において、前記地図データを受信し、その受信した地図データにより、前記記憶手段に記憶している地図データの更新または追加を行う制御手段と
を含むことを特徴とする車両用情報表示装置。 - 情報配信装置と無線通信する車両用情報表示装置であって、
地図を表示するための地図データを記憶する記憶手段と、
前記情報配信装置と無線通信を行う無線通信手段と、
前記地図データに基づいた地図や、前記無線通信手段により受信された受信情報を表示するディスプレイと、
前記無線通信手段を通じて、前記地図データとは異なる他の情報を受信するために開始された前記無線通信を介して、該地図データについても自動的に受信し、その受信した地図データにより、前記記憶手段に記憶している地図データの更新または追加を行う制御手段とを含み、
前記地図データには、その地図データにより表示される地図上の地域に関する情報内容が含まれており、前記制御手段は、前回の無線通信時の受信情報に基づいて、次回の無線通信時に受信する地図データによって追加可能な情報内容の項目を前記ディスプレイ表示させると共に、その情報項目を選択可能な設定手段を含むことを特徴とする車両用情報表示装置。 - 地図と、情報配信装置から無線通信によって受信した受信情報とをディスプレイに表示させる制御手段を備える車両用情報表示装置であって、
前記ディスプレイに表示される地図上の地域に関するサービス情報を記憶する記憶手段を備え、
前記制御手段は、前記サービス情報とは異なる他の情報を受信するために開始された前記無線通信の送受信アイドル期間に前記サービス情報を単独で受信し、その受信したサービス情報により、前記記憶手段に記憶しているサービス情報の更新または追加を行うことを特徴とする車両用情報表示装置。 - 地図と、情報配信装置から無線通信によって受信した受信情報とをディスプレイに表示 させる制御手段を備える車両用情報表示装置であって、
前記ディスプレイに表示される地図上の地域に関するサービス情報を記憶する記憶手段を備え、
前記制御手段は、前記サービス情報とは異なる他の情報を受信するために開始された無線通信において、該他の情報の受信が完了すると、該無線通信についての課金が同一料金帯を越えない残りの期間内において、前記サービス情報を受信し、その受信したサービス情報により、前記記憶手段に記憶しているサービス情報の更新または追加を行うことを特徴とする車両用情報表示装置。 - 地図と、情報配信装置から無線通信によって受信した受信情報とをディスプレイに表示させる制御手段を備える車両用情報表示装置であって、
前記ディスプレイに表示される地図上の地域に関するサービス情報を記憶する記憶手段を備え、
前記制御手段は、前記サービス情報とは異なる情報を受信するために開始された前記無線通信を介して、前記サービス情報を自動的に受信し、その受信したサービス情報により、前記記憶手段に記憶しているサービス情報の更新または追加を行うものであり、かつ、
前記制御手段は、前回の無線通信時の受信情報に基づいて、次回の無線通信時に受信するサービス情報によって追加可能な情報内容の項目を前記ディスプレイ表示させると共に、その情報項目を選択可能な設定手段を含むことを特徴とする車両用情報表示装置。 - 車両用情報表示装置のディスプレイに表示する情報を、無線通信によって配信する情報配信装置であって、
受信した識別情報が予め登録されている識別情報に含まれる場合、その識別情報を送信した所定の車両用情報表示装置に対して、前記ディスプレイに地図を表示させるための地図データとは異なる他の情報を配信するために開始された無線通信の送受信アイドル期間に、該地図データを単独で送信する通信制御手段を備えることを特徴とする情報配信装置。 - 車両用情報表示装置のディスプレイに表示する情報を、無線通信によって配信する情報配信装置であって、
受信した識別情報が予め登録されている識別情報に含まれる場合、その識別情報を送信した所定の車両用情報表示装置に対して、前記ディスプレイに地図を表示させるための地図データとは異なる他の情報を配信するために開始された無線通信を通じて、該地図データも自動的に送信する通信制御手段を備え、
前記通信制御手段は、前記地図データとは異なる他の情報の送信が完了した後であって、前記所定の車両用情報表示装置との無線通信の課金が同一料金帯を越えない期間内に、前記地図データを送信することを特徴とする情報配信装置。 - 前記通信制御手段は、前記地図データを送信するのに先だって、前記期間内に送信を完了することが可能な地図データを選択し、その選択した地図データを送信することを特徴とする請求項8記載の情報配信装置。
- 車両用情報表示装置のディスプレイに表示する情報を、無線通信によって配信する情報配信装置であって、
受信した識別情報が予め登録されている識別情報に含まれる場合、その識別情報を送信した所定の車両用情報表示装置に対して、前記ディスプレイに地図を表示させるための地図データとは異なる情報を送信するために開始された無線通信を通じて、該地図データを自動的に送信する通信制御手段を備え、
前記地図データには、そのデータにより表示される地図上の地域に関する情報内容が含まれており、前記通信制御手段は、前記受信情報に基づいて、前記所定の車両用情報表示装置への今回の地図データの中に、次回の地図データに含むことが可能な情報内容の項目を含めて送信することを特徴とする情報配信装置。 - 車両用情報表示装置のディスプレイに表示する情報を、無線通信によって配信する情報配信装置であって、
受信した識別情報が予め登録されている識別情報に含まれる場合、その識別情報を送信した所定の車両用情報表示装置に対して、前記車両用情報表示装置のディスプレイに表示される地図上の地域に関するサービス情報とは異なる他の情報を送信するために開始された無線通信の送受信アイドル期間に、該サービス情報を単独で送信する通信制御手段を備えることを特徴とする情報配信装置。 - 車両用情報表示装置のディスプレイに表示する情報を、無線通信によって配信する情報配信装置であって、
受信した識別情報が予め登録されている識別情報に含まれる場合、その識別情報を送信した所定の車両用情報表示装置に対して、前記車両用情報表示装置のディスプレイに表示される地図上の地域に関するサービス情報とは異なる他の情報を送信するために開始された無線通信を通じて、該サービス情報を自動的に送信する通信制御手段を備え、
前記通信制御手段は、前記サービス情報とは異なる他の情報の送信が完了した後であって、前記所定の車両用情報表示装置との無線通信の課金が同一料金帯を越えない期間内に、前記サービス情報を送信することを特徴とする情報配信装置。 - 前記通信制御手段は、前記サービス情報を送信するのに先だって、前記期間内に送信を完了することが可能なサービス情報を選択し、その選択したサービス情報を送信することを特徴とする請求項12記載の情報配信装置。
- 車両用情報表示装置のディスプレイに表示する情報を、無線通信によって配信する情報配信装置であって、
受信した識別情報が予め登録されている識別情報に含まれる場合、その識別情報を送信した所定の車両用情報表示装置に対して、前記車両用情報表示装置のディスプレイに表示される地図上の地域に関するサービス情報とは異なる他の情報を送信するために開始された無線通信を通じて、該サービス情報を自動的に送信する通信制御手段を備え、
前記通信制御手段は、前記所定の車両用情報表示装置から受信した情報に基づいて、該所定の車両用情報表示装置への今回のサービス情報の中に、次回のサービス情報に含むことが可能な情報内容の項目を含めて送信することを特徴とする情報配信装置。
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