JP4528897B2 - 光描画装置 - Google Patents

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Description

本発明は光描画装置に関するもので、特に複数の光源を使用して感材上を一定範囲内近似光量で分割露光するようにしたものである。
光ビームを用いて画像を感材上に描画していく装置は、各種の分野で使用されている。このような光描画装置の1つとしてステッパーが知られている。これはICなどのパターンを予めマスクとして作成し、この作成したマスクを光学系中に設置して、それを縮小撮影し感材に露光していく。そのため感材上では0.2μm程度の線径が得られるものが実用化されており市場にも提供されている。しかしマスクを予め準備することが必要であり、装置自身もステップ機構を組み込むこともあってどうしても大型化し高価になってしまう。またマスクを予め作成することなくダイレクトに光描画できるようにしたものとして、ポリゴンミラーを利用した各種の装置が知られている。これらの装置は比較的小型で安価に製造できるという利点があるが、光学系が走査系であるためどうしても軸外光線を使用しなければならず、その分、光スポット径が太くなってしまい10μm位が限界となっている。またポリゴンミラー面から感材上までの距離がfθレンズの設置などによって長くなってしまう場合も多い。電子線を利用した描画装置も知られている。しかしこの装置によれば、極細スポットを得ることが出来るが内部を真空にしたユニットが必要であり、その中で描画しなければならない。
描画速度を向上させるために複数のレーザを1つのポリゴンミラーに向かわせて静電ドラム上を照射するという、マルチビーム方式というものも知られている。この方式によれば複数ビームを同時に利用できるという利点があるが、発生させたマルチビームの各光量がレーザ光源毎に個性が生じるときがある。また得られるスポット径にバラツキが発生する場合がある。
特開2000−89526号公報
本発明は上記問題を解決した光描画装置を提供することを目的とする。即ち、小形で安価なマルチビーム方式の光描画装置を提供することである。そしてマルチビームを構成するため搭載した複数光源のそれぞれに光量差やスポット径差が生じたとしても、それを救済して一定範囲内に収めることが出来るようにすることである。そしてさらにレンズの中心光軸だけを利用した光学系によるスポットが得られるようにした装置を提供することである。それらによって1つの画像を光源数に応じて分割出力しても、それらを一定範囲内の近似光量で高速描画出来るようにした装置を提供することである。
上記目的を達成するため本発明は、
光描画装置本体上のx方向に移動可能としたステージに取り付けられた取付台上に設けられ、レーザまたはLEDを用いた光源からの光束をスポットとして投影する光学系をレンズ筒に収容し、このレンズ筒を複数配設した光学ヘッドと、
前記ステージに前記光学ヘッドに平行な平面上をy方向に移動できるよう取り付けられ、前記光学ヘッドが第1の位置にあるとき光学ヘッドと対向する位置に設置され前記光学系により投影されるスポットを受けて露光される感材部と、
前記感材部と並列に、かつ前記光学ヘッドが第2の位置にあるとき光学ヘッドと対向する位置に設置され、前記光学系から投影されるスポットの光量を検出するスポット検出部と、
前記光学ヘッドと感材部をそれぞれ移動させるモータなどの駆動源、前記光学ヘッドのx方向移動量を検出するx方向現在位置検出器、及び前記感材部のy方向移動量を検出するy方向現在位置検出器とで構成される現在位置判定部、前記駆動源の制御部、とで構成され、前記光学ヘッドを第1と第2の位置に選択的に移動すると共に、第1の位置にあるとき光学ヘッドと前記感材部の位置をx、y方向に移動する送り制御部と、
前記光学ヘッドが第2の位置にあるとき、前記光源への供給電圧を順次変更して発光させ、電圧に応じて光源毎に生じる光量の推移値を前記スポット検出部で検出し、その値を光源毎の発光特性として記憶する光源特性記憶部と、
演算部と、
前記光学ヘッドが第1の位置にあるとき各光源に前記演算部からの固有電圧値を伝えて発光させ、そのスポットを前記感材部に投影して露光する光源コントロール部とを備えた光描画装置において、
前記光学ヘッドは前記レンズ筒の各々を光軸方向に移動させるボイスコイル、該ボイスコイルを駆動するレンズ筒駆動部を有し、
前記スポット検出部の受光部は、レンズ、曲率を有する方向が互いに直交した2つのシリンドリカルレンズ、対物レンズ、4分割フォトダイオードで構成され、前記各光源への供給電圧を一律にして発光させたときの光学系から投影されるスポットの光量を検出し、予め定めた基準光量からのバラツキを前記演算部で算出して差分値として内部に記憶すると共に、前記4つのフォトダイオードにより前記光学系から投影されるスポットの基準形状に対するずれ状態から前記各レンズ筒のピント状態を検出し
前記演算部は、前記光学ヘッドが第2の位置にあるとき、前記光源への供給電圧を一律にして発光させたときの前記スポット検出部で検出した光源光量のバラツキを、差分値として算出して記憶させると共に、前記スポット検出部が検出した光源毎ピント状態からレンズ筒各々の光軸方向移動量を算出し、前記光学ヘッドが第1の位置にあるとき、前記差分値と前記光源特性記憶部に記憶した光源特性値とから各光源毎の固有電圧値の算出を実施し、
前記光源コントロール部は、前記光学ヘッドの各光源に接続されて前記光学ヘッドが第2の位置にあるとき、前記演算部に光源毎の前記差分値と光源特性値を算出させると共に、光源毎ピント状態からレンズ筒各々の光軸方向移動量を算出させてピント位置を調整し、前記光学ヘッドが第1の位置にあるとき、前記演算部に各光源に固有電圧値を算出させてその算出値に従って光源を発光させ、そのスポットを前記感材部に投影して露光させ、
前記光学ヘッドに配設した全レンズ筒がレンズ筒移動量によって移動整列した後、その複数光源からの一定範囲内近似光量によるスポットで前記感材部上を分割露光するようにしたことを特徴とする。
本発明による装置は、複数の光源を配した1つまたは複数の光学ヘッド1で感材上を分割露光し描画を進めていくようにしたもので、それも光学ヘッドに配設した複数光源のそれぞれに光量のバラツキやスポット径の誤差があったとしても、それらを救済して一定範囲内の近似光量で発光でき、かつ、ピントズレがあっても曲率を有する方向が互いに直交した2つのシリンドリカルレンズの存在により、簡単に正確なピントを得てシャープな線を描画できるようにしたものである。それによって濃度差やスポット径差の少ない高精度の像を得ることが出来るだけでなく、高速描画を進めることが出来る。また画像全体の濃度値を変更するようなときも各光源の持つ個性に煩わされることなく、あたかも同じ特性を持った光源として扱うことが出来る。そして全体として経済的にも安価な光描画装置を提供することが出来る。
以下に本発明に係わる光描画装置について図面を参照しながら説明する。
図1は本発明装置を示した説明用概略ブロック図である。図において1は取付台上にレーザやLEDなどの光源と、そのスポットを投影する光学系(以下併せてLPという)を複数配設して構成した光学ヘッドで、x方向に移動できるよう図示してない本体上のステージに取り付けられている。2は感材部で、光学ヘッド1の下部でそれに平行な平面上をy方向に移動できるよう図示してない本体上のステージに取り付けられ、前記各LPからのスポットを受けて露光されるよう位置づけられる。4は光学ヘッド1と感材部2をx、y方向に移動させて、両者の位置関係を相対的に変化させると共に、後に説明するスポット検出部と光学ヘッド1の位置関係を変化させる送り制御部である。この送り制御部4には前記x、y方向のステージと連結するモータなどの駆動源とその制御部、前記相対的な変化量を知るための現在位置判定部などが収容されている。5は光学ヘッド1のx方向移動量を検出し送り制御部4に伝えるx方向現在位置検出器、6は感材部2のy方向移動量を検出し送り制御部4に伝えるy方向現在位置検出器である。7は前記感材部2と同等な本体上の位置に設置されるスポット検出部で、光学ヘッド1に配設した各LPからの光量を検出する。そのため光学ヘッド1は、前記した送り制御部4によって第1と第2の位置を選択移動し、スポット検出部7と感材部2上で対向する位置に設置されて位置決めされる。そしてヘッド1が第2の位置にあるとき、スポット検出部7は各LPからのスポットを受けてその光量を検出し、予め定めた基準光量と比較してそのバラツキを検出し差分として内部に記憶する。記憶された差分値は制御ユニット8によって読み出されて光源コントロール部9に送られる。光源コントロール部9は光学ヘッド1の各LPと接続していて、指令された差分値と供給されている一律の電圧に応じて光学ヘッド1の各LPを発光させ、全LPの光量が一定範囲内に収まるよう調整する。10は装置全体を制御する制御ユニット8への入力部で、マウス、キーボードの他、MOやCDなどの読み取り装置で構成される。
この実施例による光描画装置は、上記のようにLPを複数配設して1つの光学ヘッド1を構成する。そしてこのヘッドを第1と第2の位置に移動自在となし、第2の位置にあるとき光学ヘッド1に配設した各LPの光量をスポット検出部7でまず計測し、予め定めた基準値と比較してそのバラツキを差分値として記憶する。次いで光学ヘッド1を第1の位置に移動して感材部2と対向させ、スポット検出部7に記憶した差分値と供給されている一律の電圧に基づいて各LPを調整しながら発光させ、分割露光される各像を一定範囲内の近似光量による描画像として感材部2上で露光するようにした。そのため光学ヘッド1は、描画動作を開始する前に感材部2と同等の位置に設置したスポット検出部7上の第2位置に規定し、各LPからの光量を同一条件の下で計測してから、感材部2上の第1位置に移動して露光を実施する。以下に詳しく説明する。
図2は光学ヘッド1に配設した複数LPと感材部2内に設置した感材13に露光される描画像の関係について示した説明図である。図2Aはヘッド1AにLPa〜LPdの4つのLPを仮想の基準線11に沿って配設した状態を示したもので、それぞれdxの間隔を持っている。このような光学ヘッド1Aの各LPを同時に点灯し、図の矢印12方向にdxだけ送り制御部4によって移動させると、感材部2内に設置した感材13には、4つのLPa〜LPdによって長さXの像14が得られる。つまり各LPの配設間隔dxに見合った各LP毎の分割露光像が1つのX画像14となる。そのため1つのLPでXの長さの描画像を得る場合に比して4倍の速度で得ることが出来る。
図2Bによるものは、光学ヘッド1Bに4列のLPa〜LPdを、3行LP1〜LP3、仮想の基準線11、15に沿って配設した例で、各LPの間隔はそれぞれdxとdyとなっている。このような光学ヘッド1Bに図1の光源コントロール部9から信号を送り、各LPを同時に点灯して図2Aの矢印12と同じ方向にdxだけヘッド1Bを移動させれば、LP1〜LP3を構成する各LPによって14−1〜14−3の像が感材13に同時に得られる。この像14のそれぞれはLPa〜LPdの配設間隔dxに見合った分割露光像が合算されて長さXの1つの像となったものである。こうして3つの像14−1〜14−3が得られたら、感材13を図Bの矢印16方向にdyだけ図1の送り制御部4を動作して移動させると、感材13には各列を構成する4つのLPa〜LPdによって長さYの画像17が得られる。つまり行方向のLP間隔dyに見合った列方向の各LPによる露光像の合計で1つのY画像17となり、この像17が4つ作成される。但し、図では混雑さを避けるためLPdによる列で作成された像17dだけを示したものとなっている。
以上のように複数のLPを基準線11、15に沿って配設し、これを同時に点灯しヘッド1を矢印12方向に移動させると、LPの行方向の数(この場合LP1〜LP3)に合ったx方向の像14−1〜14−3が得られる。また像14の露光後に感材13を矢印16方向にdyだけ移動させれば、LPの列方向の数(この場合LPa〜LPd)に合ったy方向の像17a〜17dが得られる。
図3は光学ヘッド1Cと感材13に得られる描画像についてさらに説明するものである。図Aは3行×3列のLPを配した光学ヘッド1Cを示したもので、dxとdyの間隔を持って仮想基準線11、15に沿って配されている。図B〜Dはこのヘッド1Cによって得られる描画像を示したものである。同図Bにおいて太線矢印で示した像14−1は、LP1を構成するLPa〜LPcからの露光によって作成される。像14−2は、LP1から間隔dyだけ隔てられた位置に配されたLP2のLPa〜LPcによって露光されて作成される。像14−3も同じようにLP3を構成するLPa〜LPcの露光によって作成される。従って全LPを同時に点灯し、図3Aに示した矢印12方向にヘッド1Cをdx分だけ移動することで、長さXの3つの像14−1〜14−3を同時に求めることが出来る。
図Cによるものは、図Bの状態から感材13を矢印16方向にy1分だけ移動して像18を作成したものである。即ち、図Bで像14の描画が終了したらヘッド1Cを図Aの矢印12と逆方向に移動して原点に復帰させる。この復帰動作は制御ユニット8からの指令で送り制御部4を動作し、その送り手段によって光学ヘッド1Cを移動させる事によって行う。この復帰動作中にやはり送り制御部4から感材部2に指令を送って図Cの矢印16方向にy1だけ移動させる。そして全LPを点灯しながら光学ヘッド1Cを図Aの矢印12方向に移動していけば、実線矢印で示した3つの像18−1〜18−3を得ることが出来る。勿論、各像18は、像14の場合と同じようにヘッド1C上のLP間隔dyに相当する分だけ隔てられた感材上の位置に、LPa〜LPcの露光によって作成された描画像である。
図Dによるものは、図Cの状態からさらに感材13を矢印16方向にy1分だけ移動して像19−1〜19−3を作成したものである。即ち、図Cで像18の露光が終了したらヘッド1Cを図Aの矢印12と逆方向に移動して原点に復帰させる。この復帰動作中に送り制御部4から感材部2に指令を送って感材13を矢印16方向にy1だけ移動させる。そして全LPを点灯しながら光学ヘッド1Cを矢印12方向に移動させれば、点線矢印で示した3つの像19−1〜19−3を描画することが出来る。この像19は像18の場合と同じようにヘッド1C上のLP間隔dyに相当する分だけ隔てられた位置に、LPa〜LPcの露光によって作成された描画像である。
以上のようにLPを複数配設した1つの光学ヘッド1C全体をx方向12に移動し、このヘッド1Cと平行な平面上をy方向16に移動するように設置した感材部2を、順次y1だけ移動していくことによって複数の像14、18、19を描画していくことが出来る。図ではこの像14、18、19を区別するため太線、実線、点線として示したが、実際には同じ像が得られることは明白である。そして例えばdxとdyを5mmとし、各LPによって得られるビーム径を1μmとすれば、図3の例ではX=15mmの長さの像が得られる。そして各dy間には14、18、19のような像を5000本描画する事が出来る。また図3の例では3×3のLPがヘッド1Cに配されたものとなっているが、これを8×8とすれば4cm四方の画像を得ることが出来、24×24のヘッドとすれば12cm四方の画像を得ることが出来る。このような光学ヘッドを使用して各LPの発光タイミングをコントロールすれば、LPの数に応じたサイズの任意像を描画していくことが出来る。
以上説明してきた光学ヘッド1は、感材面13上で得られる光量が皆、一定のLPを配設したものとなっている。そのためヘッド1や感材部2を移動させながら複数LPを使用して1つの像を分割露光しても、それを1つの像とする事が出来た。しかしヘッドに配されるLPは、ヘッドに取り付けた時の位置調整や光源自身の持つ個々の特性などによって、その光量にバラツキが発生する。このバラツキを吸収して一定範囲内に収まるようにしないと、露光した分割像には濃度差が生じて使用できる品質の画像を作成することは出来ない。図4を用いてさらに説明する。この図4は例えば、図2Aの各光源LPa〜LPdが出力する光量と、その光によって露光された感材13上の像濃度の関係を示したものである。図4Aにおいて曲線caは仮に図2AのLPaが発光したときに得られる感材部2上での光量で、その時の明るさをL1として示してある。曲線cbは仮に図2AのLPbが発光したときのものであり、その明るさをL2として示してある。同じように曲線ccは仮にLPcが発光したときのものであり明るさはL3としてある。又曲線cdはLPdが発光したときのものであり、その明るさはL4としてある。
このような光量特性を持った各LPで感材13上を露光して像14を作成したときの例が図4Bである。この図4Bで、14aはLPaによる曲線caによって露光された像であり、14bはLPbによる曲線cb、14cはLPcによる曲線cc、14dはLPdによる曲線cdによって露光された像で、全体で1つの像14を形成している。しかしLPa〜LPdはL1〜L4の光量差があるので、感材13上に得られる像14にも濃度差Dが発生してしまう。図Bではこの濃度差Dの違いを高さ方向の段差として表現してある。実際には濃度Dだけでなく、その幅wwにも差が生じるであろうが、ここではその説明を省略する。このような濃度差が1つの像14内に発生してしまえば、それを描画製品として使用することが出来ないことは明らかである。従ってバラツキのある光量を一定にするために、ある任意の基準光量、例えば曲線caに対する光量の差分値を求めておく事が必要となる。
以上、図4A、Bを用いて説明したLPの照射エネルギー分布による光量特性は、各LPに加える電圧値を一律にしたときに発生する固有の差異に関するものであった。つまり各LPから得られる光の量に係わらず、光源に供給する電圧を一律にしたときに発生する問題であった。これに対し図4Cによるものは、このLPに供給する電圧値を順次変更していったときに発生する問題を説明するもので、出力される光量が電圧に応じて変化していく状況を表している。図は4つのLP出力カーブa〜dを示していて、それぞれ供給される電圧Wが高くなると照射エネルギーLも増大する例となっている。そしてa〜dのカーブをそれぞれLPa〜LPdに相当するものとすれば、LPaに電圧W6を加えたときスポット検出部7で得られる光量(明るさ)はL3が計測される。また同じLPaにW7の電圧を加えるとL6の光量が得られる。この時の両計測点L3、L6を結んだカーブがaとなる。実際にカーブaを得るためには、L3、L6の2つの計測点だけでなく、さらに多くの計測点を設定することによって、より正確なカーブが得られるが、このようなカーブaをLPaの光源特性値として予め記憶しておけば、LPaのスポット光量に変更要求があったとき、供給する電圧を容易に算出して求める光量を得ることが出来る。
同じようにカーブbはLPbに供給する電圧を変更したときに得られる光源からのスポット光量の変化を表したもので、LPbが持つ光源特性となる。具体的には電圧W5の時L3の光量であり、カーブaのW7より高い電圧W8のときL6の光量となっている。そして両計測値L3、L6結んだものがカーブbとなる。このカーブbによればLPaのカーブaに対してL3の同じ光量を得るためにW5の電圧しか必要としていない。つまりLPaとLPbのスポットがスポット検出部7の結像点で同じL3の光量となるようにするためには、LPaがW6であるのに対しLPbはそれより低い値のW5で済む。これはLPbがLPaに比べて(W6−W5)分のバラツキを持っているということになる。従ってこの差分に相当する分だけの電圧調整をLPbに対して行うことが必要となる。この調整が不完全であれば図4Bのように濃度差のある像14となってしまう。
カーブcはLPcの光源特性を表したもので、L3の光量を得るにはW2の電圧でよく、L6の値を得るにはW4の電圧を必要とする特性となっている。同じようにカーブdはLPdの特性を表したもので、L3を得るにはカーブcのW2より低い値のW1で済み、L6を得るにはカーブcのW4より低いW3で済む特性となっている。
この図4CのようにLPa〜LPdの全LPがカーブa〜dのようにバラツキ特性を持ったままであれば、各LPの光量を一定にするために電圧を変化させたとしても光量は一律には変化せず、例えばカーブaとbのように途中で特性が逆転してしまうものも発生する。そのため電圧をある任意値に設定したとき、光源から出力される光量の値を予め算出しておかなければならない。そのためには各LP毎に変化するであろう電圧と光量の推移値の関係を予め算出して各LPごとの光源特性として記憶しておき、画像全体の光量が「3」とか「6」に設定されるたびにこの記憶値を読み出して、前記した図4Aによる照射エネルギー分布の光量差分値を吸収した固有電圧値として各LPに与えるようにすれば全LPからのスポット光量を一定範囲内の近似値とすることが出来る。
尚、図CでL3、L6のような光量設定点の変更は、例えば画像全体の線幅調整時や感材部2内に収容する感材13の種類や感度の違いなどによって、描画作業開始前に頻繁に設定される。
本実施例では上記光量のバラツキを吸収し、固有電圧値を得るためスポット検出部7を使用する。この検出部7について図5を用いて説明する。この図5は図1の一部詳細をブロック図として示したもので、図において光学ヘッド1Cには図3Aと同じように3行×3列のLPが配設されている。このようなヘッド1Cを第1の位置である感材部2上から平行移動して、図1のようにスポット検出部7上の第2位置に位置させ、各LPからのスポット光をスポット検出部7で受光できるようにする。検出部7は図5のように集光レンズ20とCCDやフォトダイオード等による受光部21、受光部21からの信号を受けて記憶する記憶部22などで構成される。この受光部21は全光源に対して1つであり、常に同一条件の下で光量検出を行う。
今、スポット検出部7上の第2位置に位置規定された光学ヘッド1Cの各LPを、設定した一律の任意電圧で順次発光していくと、その光は集光レンズ20により受光部21上に結像し、フォーカス位置での照射エネルギーが光量として検出される。最初に検出されるスポットとして例えば、LP1行、LPa列(以下LP1・aという)からのスポットとすれば、その光量は図6Aのように任意の値、例えば「3」23が検出される。この図6は受光部21の検出光量について説明するもので、記憶部22に光量が記憶された状態を示している。2番目のスポット、例えばLP1・bからのスポットが仮に図6Aのように「4」24として受光部21で検出されると、それが記憶部22の専用番地に記憶される。3番目のLP1・cからのスポットが同じように「7」25として受光部21で検出されると、記憶部22の専用番地に記憶される。以下同様にしてLP2、LP3からの各LPの光も受光部21で検出され、光学ヘッド1に収容した全LPの光量が記憶部22に記憶される。記憶部22は、このように光学ヘッド1に配設した各LP毎に対応した記憶番地を有していて、受光部21が検出した値をそれぞれ記憶していく。
制御ユニット8は制御部26、ビットマップメモリ27、演算部28、光源特性記憶部29などで構成される。制御部26は入力部10からの各種データを受け装置全体を管理し、ビットマップメモリ27には描画する画像データが記憶される。制御部26からの指令で動作する送り制御部4には、図1で説明したように現在位置検出器5、6からの信号などが伝えられ、光学ヘッド1と感材部2間の相対的位置関係をx、y方向に変化させたり、光学ヘッド1を第1、第2位値へ選択的に移動させる。演算部28は図6Aで説明したスポット検出部7内の記憶部22に記憶した内容を読み出して予め定めた基準光量と比較し、その差分を算出する。例えば図6AでLP1・aの光量「3」23が記憶部22に記憶されると、演算部28はそれを読み出してその「3」を一旦基準光量として内部に記憶する。そして以後に検出される各LPからの光量と比較してそのバラツキによる差分を算出し、それを記憶部22に戻して差分値として記憶する。従って最初の検出値「3」23は基準値として扱われるから、図6Bのように差分値「0」30として記憶される。しかし2番目のLP1・bからのスポットは受光部21で光量「4」24として検出されるから、演算部28は基準量「3」と比較し、「+1」31を算出してそれを差分値として記憶部22に記憶する。LP1・cからの光量「7」25も「+4」32として算出され、それが記憶部22に記憶される。以後同じようにしてLP2、LP3を構成する各LPからの光を受光部21で検出し、それを演算部28に送って基準光量「3」と比較し、その差分を求めて記憶部22に記憶する。勿論、基準光量となるLPの選定は1番目のLP1・aに限定することはなく、任意に設定することが出来る。
こうして演算部28で演算され記憶部22に記憶された光量差分値は、制御部26からの指令で光源コントロール部9に送られる。光源コントロール部9は信号線9cを介して光学ヘッド1に収容された全LPと接続しているが、図6Bに示した記憶部22の光量差分値が、「3」を得たときの一律の電圧と共に各LPに伝えられる。すると各LPはビットマップメモリ27に記憶された画像データに基づいて発光し感材上を露光していく。1番目のLP1・aに伝えられる信号は「0」30であるから、スポット検出部7が検出したままの状態でLP1・aを発光させればよく、2番目のLP1・bに伝えられる信号は「+1」31であるから、LP1・aよりも「+1」分だけ減少した光量で発光するよう光源コントロール部9で調整される。またLP1・cへの信号は「+4」32信号であるから、LP1・aに比して「+4」に見合う分を減じた光量となるよう光源コントロール部9で調整される。以後LP2、LP3に関しても同様の調整を光源コントロール部9で実施すれば、全LPを発光させたとき一定範囲値内に収めた近似光量で感材上を露光していくことが出来る。しかし上記「+1」31、「+4」32の調整を正しく光源コントロール部9で実施するためには、図4Cで説明した各LP毎の光源特性を予め求めておく事が必要となる。
次に上記の光源特性を求める方法について説明する。まず図5において入力部10から光源特性検出モードを入力して制御部26に伝える。すると制御部26はそのモード信号を演算部28に伝えると共に、送り制御部4にも送って光学ヘッド1をスポット検出部7と対向するよう第2の位置に位置づける。この状態で制御部26から光源コントロール部9に指令して1番目の光源LP1・aを任意の電圧、例えばW6で発光させる。すると受光部21がその電圧値によるスポット光量を、例えば「3」23として検出し記憶部22に記憶する。演算部28は制御部26の指令を受けて記憶部22の内容を読み出し、差分値「0」30として記憶部22に再記憶させると共に、光源特性記憶部29のLP1・a専用番地に「W6=3」を書き込む。
この光源特性記憶部29について図7を用いて説明する。この記憶部29は光学ヘッド1に配設した各LP毎に対応する専用番地領域MPを有していて、例えばLP1・aにはMP1・29a、LP2・bにはMP2・29b、LP3・cにはMP3・29cのように専用番地領域MPが準備されている。従ってLP1・aがW6で発光し、受光部21でそれが「3」23として検出されると、記憶部22を介して「W6=3」の値が記憶部29の番地MP1・29a内に書き込まれる。次に制御部26はLP1・aに加える電圧をW1に変更するよう光源コントロール部9に指令してそれを発光させる。すると受光部21は、その時の光量「W1=na1」を検出し、一旦記憶部22に記憶しそれを制御部26からの指令で光源特性記憶部29の番地MP1・29a内に送り込む。以後同じようにして電圧をW2、W3・・・と順次変更して光源LP1・aを発光させ、その時々の光量「W2=na2、W3=na3・・・」を受光部21で検出して記憶部29の番地MP1・29a内に書き込んでいく。こうして電圧をW7にすると光量「6」が受光部21で検出され、その値が番地MP1・29a内に書き込まれる。これでW1、W2・・W7の各測定点によって図4cのカーブaを形成する値が番地MP1・29a内で得られる。図7ではこれを説明するため、W7の時に光量「6」を得たときの測定点33とW6の時に光量「3」を得たときの測定点23を結んだカーブを示してある。こうして記憶されたカーブaに相当する値が、LP1・aの電圧変更によって生じる光量推移値となる。
次に制御部26は、光源コントロール部9に指令を送り2番目の光源LP1・bをLP1・aの時と同じW6で発光させる。すると受光部21はその時の電圧値によるスポット光量を検出し、演算部28はそれをLP1・aの基準値と比較してその差分値を求め、「+1」31として記憶部22に記憶する。さらにそれを記憶部29の番地MP1・29b内に「W6=nb6」を記憶する。次に光源コントロール部9は制御部26からの指令を受けて、電圧をW1、W2・・W8・・・と順次変更してLP1・bに供給する。すると受光部21は電圧がW1、W2、・・W8・・・と変更されるに応じて光量変化を検出し、電圧W1の時「nb1」、W2の時「nb2」・・・W5の時「3」、W8の時「6」を得る。この「3」と「6」を得たときの測定点を説明用として図7の番地MP1・29b内に34、35として示した。この両側定点を結んで得られる図4Cのカーブbに相当する値がLP1・bの電圧変更によって生じる光量推移値となる。
同様にして3番目の光源LP1・cに光源コントロール部9から電圧W6を与えて発光させる。すると受光部21はその時の光量「W6=nc6」を検出する。演算部28はそれをLP1・aの基準値と比較してその差分値を求め、「+4」32を記憶部22に記憶する。そしてさらに記憶部29の番地MP1・29c内に「W6=nc6」を記憶する。次いで光源コントロール部9が電圧をW1、W2・・・と順次変更して光源LP1・cに発光指令を与える。すると受光部21は電圧がW1、W2、・・W4・・・と変化するに応じてその光量変化を検出し、電圧W1の時「nc1」、W2の時「3」、W4の時「6」を得る。この「3」と「6」を得た時の測定点を説明用として図7の番地MP1・29c内に36と37として示した。この両側定点を結んで得られる図4Cのカーブcに相当する値がLP1・cの光量変更によって生じる推移値となる。以後同じようにしてLP2、LP3を構成する各LPについて推移値を求め、それを光源特性記憶部29のそれぞれの番地MP2、MP3内に記憶していく。
このようにして光源に供給する電圧を変更しながら各光源ごとに変化する光量の推移値を算出して、それを各光源ごとの特性として記憶部29に記憶していく。そして光学ヘッド1の全LPについての記憶作業が終了したら、前記した光源特性検出モードを解除し実際の描画作業を開始する。LP1・aでは基準光量となるので、「0」30が光源コントロール部9から指令される。LP1・bでは演算部28が、差分値「+1」を記憶部22から読み出し、前記光源特性記憶部29の番地MP1・29b内から「+1」分を減じた値の光量が得られるときの電圧値を求めて、それを光源LP1・bの固有電圧値として光源コントロール部9に送り出す。これでLP1・bはLP1・aの光量と同等、若しくは近似した値の光量として発光させることが出来る。
次に制御部26は光源LP1・cの差分値「+4」を記憶部22から読み出し、その差分値に基づいて光源特性記憶部29の番地MP1・29cから「+4」を減じた値の光量が得られるときの電圧値を求めて、それを光源LP1・cの固有電圧値として光源コントロール部9に送り出す。これでLP1・cをLP1・a、LP1・bと同等若しくは近似の光量として発光させることが出来る。以下同様にしてLP・2、LP・3を構成する各LPについて、固有の電圧値を求めて光源コントロール部9に送って各LPを発光させれば、バラツキを吸収した光量で感材13に露光していくことが出来る。光源特性検出モードの設定は、前記したL3、L6などの光量測定点の変更時だけでなく、描画作業開始前のランニングテストとして位置づけることによって濃度管理品質を高めることが出来る。
次に実施例2について図8を用いて説明する。この実施例によるものは図5から光源特性記憶部29を廃して比較部38を新たに設置し、各光源が必要とする固有電圧値をその都度求めていくようにしたものである。
図8において光学ヘッド1Cに配設した複数LPからの各スポットは、スポット検出部7a内の集光レンズ20を経て受光部21に集められ比較部38に向かう。この比較部38には入力部10から予め入力設定される光量の設定値、例えば「3」が伝えられていて、受光部21からの検出値と比較される。受光部21からの検出値が仮にLP1・aからのものとすれば図6Aのように「3」が比較部38で比較され、その結果は「0」となる。この比較結果は信号線38aを経て光源コントロール部9a内の光量設定用レジスタ39に記憶される。このレジスタ39は各LPごとに用意されており、例えばLP1・aの比較結果はLP1・a専用のレジスタ391a(図示せず)に記憶される。今の場合、比較結果は「0」なのでレジスタ391aには「0.0」がLP1・aの固有電圧として記憶される。次にLP1・bの比較が実施されるが、このLP1・bからのスポット光を受光部21で例えば「4」と検出すると、比較部38は設定値「3」よりプラスと判断し、「−」信号を信号線38aより所定のレジスタ391b(図示せず)に送り出す。するとレジスタ391bは「−」信号を受けて、例えば初期設定されていた値「0.0」から「−1.0」にその値を変更する。レジスタ391bに「−1.0」が記憶されると、光源コントロール部9aはその内容を読み出して「−1.0」の値に相当する分の電圧を下げてLP1・bに送り出す。LP1・bがその指令された電圧で発光すると受光部21はその光量を検出し、例えば当初の「4」より低くなった「3.9」を得る。この「3.9」に相当するスポット光が前記の場合と同じように比較部38に送り出されると、比較部38は設定値「3」と比較し、その結果まだプラスと判断し「−」信号を発信する。レジスタ391bはこの「−」信号を受けてその内容を「−1.0」から「−2.0」に変更する。光源コントロール部9aはこの「−2.0」に相当する分の電圧を減じてLP1・bに伝え発光させる。すると受光部21がその光量を検出し、例えば「3.8」を得る。以後同じようにしてレジスタ391bの値が「−10.0」になると受光部21は光量「3」を検出し、設定値「3」と等価、若しくはその近似値になったことを比較部38が判断し、「−」信号を「0」に変換してレジスタ391bに伝える。レジスタ391bはこの時の光源供給電圧値「−10.0」をLP1・bの固有電圧として以後保持する。
次にLP1・cの固有電圧を求める。まずLP1・aに与えた電圧と同じ電圧でLP1・cを発光させ、例えば「7」を得たとする。比較部38はこれを設定値「3」と比較してプラスと判断し、「−」信号をレジスタ391cに伝える。レジスタ391cはこの「−」信号を受けて初期設定されていた任意の値「0.0」から「−1.0」にその内容を変更する。すると光源コントロール部9aがその値を読み出して「−1.0」に相当する分だけ電圧を下げてLP1・cを発光させる。その結果、受光部21が当初の「7」より低い値の「6.9」を検出して比較部38に送り出すが、比較部38は未だプラスと判断し「−」信号を発信する。以後同じようにしてレジスタ391cが「−40.0」になると受光部21はLP1・cの光量を「3」として検出し、比較部38はそれによって設定値と等価と判定して「0」を出力する。レジスタ391cは以後LP1・cの固有電圧を「−40.0」として保持する。
以後同じようにしてLP2、LP3の各LPの固有電圧を求めていくが、受光部21で設定値「3」より少ない光量、例えばLP2・bの光量として図6Aのように「2」を検出したとすると、比較部38はマイナスと判断して「+」信号を信号線38aからレジスタ392b(図示せず)に伝える。レジスタ392bが「+」信号を受けると設定されていた任意値「0.0」から「+1.0」にその内容を変更し、光源コントロール部9aがその内容を読み出して「+1.0」に相当する分の電圧を加算してLP2・bに伝える。指令された値でLP2・bが発光すると受光部21が「2」より高い値の「2.1」を検出し、比較部38が設定値と比較する。しかし比較部38は未だマイナスと判断し、「+」信号をレジスタ392bに送り出す。以後同じようにしてレジスタ392bが「+10.0」になると受光部21は光量「3」、若しくはその近似光量を検出し、比較部38は設定値と等価と判断して「0」信号を出力する。それによってレジスタ392bは以後「+10.0」をLP2・bの固有電圧として保持記憶する。
以上のようにこの実施例では各LPの固有電圧を得るため、求める値として予め比較部38に設定する設定値と受光部21で検出する各LPからの光量を比較部38で比較し、比較結果がそれぞれ「0」、若しくはその近似値になるまで各LPに供給する電圧を加減するようになし、「0」、若しくはその近似値が得られたときの値をそれぞれの固有電圧として各レジスタ39に保持するようにした。それによって設定値を「3」から「6」に変更したようなときも同様の作業を実施すればよく、実施例1で説明した光量特性記憶部29の推移値は必要としなくなる。そのため全体の作業は単純化され、プログラム化が容易となる。尚、比較部38の「+」、「−」の判定結果によってレジスタ39の内容を変更していくときの値は、前記説明のように「1」を単位として歩進していく場合だけでなく、任意に設計できることは自明である。
次に実施例3について説明する。この実施例3によるものは実施例1、2で説明したスポット検出部7にスポット径も検出管理する機能を持たせて、分割露光した各像を一定範囲内の近似光量で、しかも一定範囲内の線幅での描画が出来るようにしたものである。
図9において光学ヘッド1の取付台には光源40と、そのスポットを投影する光学系41を収容したレンズ筒42が複数保持されている。そして各レンズ筒42の外周部にボイスコイル43が取り付けられ、レンズ筒駆動部44からの指令を受けたときレンズ筒42を光軸方向に移動させる。このような駆動手段43、44が各LP毎に対応して設置されている。光源40からの光束は光学系41を経て一時結像面45で一旦結像し、更にスポット検出部7b内のレンズ46、XとY方向(曲率を有する方向が互いに直交した)の2つのシリンドリカルレンズ47、対物レンズ48を経て受光部21上に結像する。受光部21からの出力は制御ユニット8内の比較部38に伝えられ、図8で説明したようにして入力部10からの設定値と比較され、その結果が光源コントロール部9b内光量設定用レジスタ39に送り出される。
次に図10を用いて受光部21で得られるスポットの形状について説明する。スポットの形状は、図4Aでも説明したようにフォーカス位置での照射エネルギーの大小によっても変化するが、受光部21上に結像したときのピント状況によっても大きく変化する。例えばLP1・aからの光束が受光部21上に結像したとき、そのスポット平断面を便宜上図10Aの円形49とする。そして別の光源例えばLP1・bからのスポットが、仮に図9のスポット検出部7b内の点線で示した位置21aに焦点を結んだとする。するとこの焦点位置21aは正規の受光部21面に対して光学ヘッド1側に移動しているからシリンドリカルレンズ47が作用し、受光部21上に得られるスポット形状は図10Aの50aのように右下がりの楕円状となる。また別の光源、例えばLP1・cからのスポットが図9のスポット検出部7b内に点線で示した位置21bに焦点を結んだとする。するとこの焦点位置21bは正規の位置である受光部21面に対して遠ざかる方向に位置しているから、シリンドリカルレンズ47が作用して受光部21上に得られるスポット形状は図10Aの50bのように右上がりの楕円状となる。そしていずれの時も正規位置21上にピントが合っているときのスポット49形状に比して差が生じるから、ピント状況によってスポット径に差が生じることになる。即ち、ヘッド1に収容した各LPのスポット焦点位置を確認するため、スポット検出部7b内にシリンドリカルレンズ47を設置し、誤差が生じている場合、スポット形状を積極的に変化させるようにしたので、円形49に対する楕円50のように大きな差異が作り出されてしまう。このようなスポット49と50が混在したままの光学ヘッドを用いて露光を進めれば、図10Aのスポット49で作成した像14a(図10B)と、スポット50で作成した像14bが誤差を持ったまま露光されることになる。図10Bではこの両者の線幅を14awと14bwとして示してあるが、描画品質が著しく損なわれることは明らかである。従って各LP毎の光量を一定化するための作業の以前に、スポット径の一定化、または各スポットの焦点位置を合わせるための作業を行うことが重要となる。
上記のような誤差を解消するため、まず図5の入力部10からスポット形状管理モードを選択指令し制御部26に伝える。制御部26はこのスポット形状管理モード指令を受けると、図9の光源コントロール部9bに指令を送って光学ヘッド1の任意LP、例えばLP1・aを発光させる。するとそのスポットは光学系41によって一旦、一次結像面45に結像し、レンズ46、シリンドリカルレンズ47、対物レンズ48を経て受光部21に結像する。この受光部21は、例えば4分割フォトダイオードなどで構成され、スポット照射を受けると4分割されたフォトダイオードのそれぞれからの出力が制御ユニット8内の比較部38に送り出される。同時に受光部21からの信号は同じ制御ユニット8内の演算部28にも送り出され、4分割フォトダイオードの4つのフォトダイオードがそれぞれ照射を受けた状態を識別して、図10Aのスポット49、または50a、50bを判断する。
まず最初のLP1・aは前記した例に合わせて基準の受光面21上にフォーカスがあるとすれば、演算部28はスポット形状を例えば図10Aの49と判断し、光源コントロール部9b内のレンズ筒駆動部44に信号を伝える。この場合、駆動部44は動作せずレンズ筒42も移動しない。一方、前記比較部38に送り出された信号は既に説明したようにして予め設定されている設定値と比較され、「0」、「+」、「−」が判定されてその結果がレジスタ39に送り出され光量を決定する。しかし今の例の場合、比較部38は設定値「3」と等価の光量として「0」と判定し、そのためレジスタ39は動作しない。次に2番目のLP1・bのスポットが受光部21で検出されるが、そのスポット形状から演算部28は例えば図10Aの50aと判断して、発生しているピント誤差に応じたピント位置の補正指令をLP1・b用レンズ筒駆動部44に伝える。駆動部44はその光源毎のピント状況検出値を受けてボイスコイル43を動作し、レンズ筒42を光軸方向に移動して図9の位置21aにある焦点位置を徐々に基準の受光面21位置に近づけていく。この間、受光部21はスポット形状50aが次第に基本形状49に近づいていく状況をずれ量として捉えているから、基準形状49になる時期を見て演算部28は駆動部44への指令信号を解く。このようなピント状況、あるいは基本スポット形状に対するずれ量の検出作業が進められている間、比較部38は設定光量と検出光量との比較作業を行っており、固有電圧を求めてレジスタ39に記憶していく。このようにしてLP1・aとLP1・bのスポット形状と光量を一定範囲内とするための調整作業を行っていく。
次に3番目のLP1・cのスポットが受光部21で検出されると、演算部28はそのスポット形状を図10Aの50bと判断し、補正指令をLP1・cのレンズ筒駆動部44に伝える。駆動部44はボイスコイル43を動作してレンズ筒42を移動し、図9の位置21bにある焦点位置を基準の受光面21位置に近づけていく。受光部21が基準形状49になる時期を捉えると、演算部28は駆動部44への指令を解く。この間、比較部38は比較作業を続け、各LPごとの固有電圧を求めてレジスタ39に記憶保存していく。こうしてLP1・a〜LP1・cのスポット形状と光量を一定範囲内に収める作業が終了したら、以後同様にしてLP2とLP3についても実行して、全LPのスポット形状と光量を調整していく。
以上のようにこの実施例3では、まずスポット検出部7bで各LPからのスポットを受け、その時のスポット形状を検出して差分に応じて各LPごとのレンズ筒42位置を光軸方向に移動整列して全LPの位置を調整していく。そして更に前記スポット検出部7bからの検出信号を比較部38にも送りだして設定光量値と比較し、その比較結果から各LPごとの固有電圧を求め、その値をレジスタ39に保存していく。それによって全LPのスポット形状(径)と光量が一定範囲内に収まるようにした。尚、実施例1にこの実施例3を適用するには、図9の比較部38を図5の記憶部22と光源特性記憶部29とし、更に図9のレジスタ39を図5の演算部28から送られてくる固有電圧を記憶する光源コントロール部9内の記憶部と読み替えればよい。
以上、3つの実施例に基づいて説明してきたが、光学ヘッド1は図2Aに示した1行だけのものでもよく、また大きな面積の画像に対処するために複数の光学ヘッドを設置することも出来る。例えば前記したdxとdyが5mmで8×8のLPを光学ヘッド1に配設した場合には、4cm四方の画像までしか描画する事が出来ない。しかしこのヘッドを2つ設置して連結すれば、倍のサイズの画像を求めることが出来る。この場合でも描画動作を開始する前にスポット検出部7によってLP毎のスポット径と光量を計測し、その結果によって各LPの固有発光電圧を調整するようにしなければならない。
本発明による装置を示す説明用概略ブロック図。 光学ヘッドと感材部に得られる像の関係を示した説明図。 光学ヘッドと感材部に得られる像の関係を示した説明図。 光源光量と感材部に得られる像濃度の関係を示した説明図。 図1の一部詳細を示したブロック図。 受光部の検出光量について説明する図。 図5に示した光源特性記憶部の説明図。 実施例2を説明するための概略ブロック図。 実施例3を説明するための概略ブロック図。 光源のスポット形状を説明する図。
符号の説明
1・・・光学ヘッド 2・・・感材部 4・・・送り制御部 5、6・・・現在位置検出器 7・・・スポット検出部 8・・・制御ユニット 9・・・光源コントロール部 10・・・入力部 13・・・感材 20・・・集光レンズ 21・・・受光部 22・・・記憶部 26・・・制御部 27・・・ビットマップメモリ 28・・・演算部 29・・・光源特性記憶部 38・・・比較部 39・・・光量設定用レジスタ 40・・・光源 41・・・スポット投影光学系 42・・・レンズ筒 43・・・ボイスコイル 44・・・レンズ筒駆動部 45・・・一次結像面 46・・・レンズ 47・・・シリンドリカルレンズ 48・・・対物レンズ 49、50・・・スポット断面

Claims (3)

  1. 光描画装置本体上のx方向に移動可能としたステージに取り付けられた取付台上に設けられ、レーザまたはLEDを用いた光源からの光束をスポットとして投影する光学系をレンズ筒に収容し、このレンズ筒を複数配設した光学ヘッドと、
    前記ステージに前記光学ヘッドに平行な平面上をy方向に移動できるよう取り付けられ、前記光学ヘッドが第1の位置にあるとき光学ヘッドと対向する位置に設置され前記光学系により投影されるスポットを受けて露光される感材部と、
    前記感材部と並列に、かつ前記光学ヘッドが第2の位置にあるとき光学ヘッドと対向する位置に設置され、前記光学系から投影されるスポットの光量を検出するスポット検出部と、
    前記光学ヘッドと感材部をそれぞれ移動させるモータなどの駆動源、前記光学ヘッドのx方向移動量を検出するx方向現在位置検出器、及び前記感材部のy方向移動量を検出するy方向現在位置検出器とで構成される現在位置判定部、前記駆動源の制御部、とで構成され、前記光学ヘッドを第1と第2の位置に選択的に移動すると共に、第1の位置にあるとき光学ヘッドと前記感材部の位置をx、y方向に移動する送り制御部と、
    前記光学ヘッドが第2の位置にあるとき、前記光源への供給電圧を順次変更して発光させ、電圧に応じて光源毎に生じる光量の推移値を前記スポット検出部で検出し、その値を光源毎の発光特性として記憶する光源特性記憶部と、
    演算部と、
    前記光学ヘッドが第1の位置にあるとき各光源に前記演算部からの固有電圧値を伝えて発光させ、そのスポットを前記感材部に投影して露光する光源コントロール部とを備えた光描画装置において、
    前記光学ヘッドは前記レンズ筒の各々を光軸方向に移動させるボイスコイル、該ボイスコイルを駆動するレンズ筒駆動部を有し、
    前記スポット検出部の受光部は、レンズ、曲率を有する方向が互いに直交した2つのシリンドリカルレンズ、対物レンズ、4分割フォトダイオードで構成され、前記各光源への供給電圧を一律にして発光させたときの光学系から投影されるスポットの光量を検出し、予め定めた基準光量からのバラツキを前記演算部で算出して差分値として内部に記憶すると共に、前記4つのフォトダイオードにより前記光学系から投影されるスポットの基準形状に対するずれ状態から前記各レンズ筒のピント状態を検出し
    前記演算部は、前記光学ヘッドが第2の位置にあるとき、前記光源への供給電圧を一律にして発光させたときの前記スポット検出部で検出した光源光量のバラツキを、差分値として算出して記憶させると共に、前記スポット検出部が検出した光源毎ピント状態からレンズ筒各々の光軸方向移動量を算出し、前記光学ヘッドが第1の位置にあるとき、前記差分値と前記光源特性記憶部に記憶した光源特性値とから各光源毎の固有電圧値の算出を実施し、
    前記光源コントロール部は、前記光学ヘッドの各光源に接続されて前記光学ヘッドが第2の位置にあるとき、前記演算部に光源毎の前記差分値と光源特性値を算出させると共に、光源毎ピント状態からレンズ筒各々の光軸方向移動量を算出させてピント位置を調整し、前記光学ヘッドが第1の位置にあるとき、前記演算部に各光源に固有電圧値を算出させてその算出値に従って光源を発光させ、そのスポットを前記感材部に投影して露光させ、
    前記光学ヘッドに配設した全レンズ筒がレンズ筒移動量によって移動整列した後、その複数光源からの一定範囲内近似光量によるスポットで前記感材部上を分割露光するようにしたことを特徴とする光描画装置。
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