JP3762054B2 - 画像記録装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はレーザビームプリンタ、レーザファクシミリ、デジタル複写機などの画像記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、レーザビームプリンタは、高速、高画質の要求を満たす画像記録装置として、広く使用されるようになって来ている。このレーザビームプリンタは、レーザ光源からの1本のレーザビームをポリゴンミラー等の回転多面鏡によって走査して感光体ドラム上に所定の画像を露光して画像の記録を行っている。
【0003】
ところで、この種のレーザビームプリンタをさらに高速化するには、レーザビームの走査を行う回転多面鏡を高速で回転させる必要がある。しかし、回転多面鏡を高速で回転させることは、技術的に非常に難しく、回転多面鏡が高速になるにしたがって回転多面鏡の回転ムラ、耐久性の低下、騒音等が発生し、安定した高品位の画像が得られないという問題があった。
【0004】
そこで、この問題を解決するために、2本以上のレーザビームを用いてこれらを回転多面鏡で走査する、いわゆるマルチビーム型のレーザビームプリンタが提案されている。このマルチビーム型のレーザビームプリンタにおいては、光源からの複数本のレーザビームを回転多面鏡で同時に走査するので、高速化が可能であり、しかも、回転多面鏡の回転速度が従来の半分以下で済むために、回転多面鏡の回転ムラが低減し、耐久性の向上や騒音の低下を実現できる。また、レーザビームを発生する光源として、小型で変調等を容易に行える半導体レーザを使用しており、感光体としては、耐久性や安全性等に優れたアモルファスシリコン(A−Si)を感光体として用いた感光体ドラムが使用されている。
【0005】
また、特許第2562019号公報には、感光体と、感光体を帯電させる帯電手段と、感光体を走査するレーザ光を発光する複数の発光素子とを有する画像記録装置において、上記感光体の帯電電位を検知する電位検知手段と、上記複数の発光素子の発光量を調整する制御手段とを有し、この制御手段は、個々の発光素子を単独で発光させて上記感光体に形成した潜像の電位が所定の第1の値になるように各複数の発光素子の発光量を順次個別に調整し、個別に発光量を調整した複数の発光素子を同時に発光させて上記感光体に形成した潜像の電位が所定の第2の値になるように上記複数の発光素子の発光量を更に調整することを特徴とする画像記録装置が記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記マルチビーム型のレーザビームプリンタでは、半導体レーザは出射するレーザビームの波長が780nm程度であるものを使うことが多いが、アモルファスシリコン(A−Si)を用いた感光体の分光感度は図7に示すように波長が700nm以上で傾斜が急になっている。このため、半導体レーザが出射するレーザビームの波長がわずかでも異なると、感光体の電位が大幅に変化する。例えば、レーザビームの発光波長が785nmである場合と、レーザビームの発光波長が788nmである場合とでは、感光体の表面電位が図6に示すように大幅に異なる。
【0007】
また、半導体レーザの発光波長は、温度依存性が高く、常に変動するために、たとえ同じレーザビームパワーを維持できたとしても、画像記録動作中でも経時で半導体レーザの発光波長が変動してしまう。また、レーザビームを発生するレーザ光源として複数のレーザ光源を使う構成では、各々のレーザビーム毎にレーザ光源の温度−波長依存性が異なる。この結果、感光体の潜像形成状態やレーザビームの径がバラバラに変化し、画質の劣化が生じてしまう。例えば図9に示すように2本のレーザビームB1、B2の間に波長差がある場合は、感光体の感度が波長によって異なるので、縦ラインのトナー像が不均一な縦ラインとなり、線のかすれが生ずる。
【0008】
また、上記特許第2562019号公報記載の画像記録装置では、潜像電位を各レーザビーム毎に目標値となるように発光素子の発光量を調整するが、発光素子の発光波長が異なると、各レーザビームの径が異なってくるので、複数本のレーザビームを使う場合、同じ潜像電位が得られたとしても(電位検知手段の出力値が同じになったとしても)、各レーザビームの径が僅かに異なっていることにより、各レーザビームによる潜像のコントラストが異なり、実際に感光体上の潜像を顕像化して得られる顕像部のトナー濃度に差が生ずる。
【0009】
例えば、レーザビームの径が発光素子の発光波長変動により細くなった場合は感光体の潜像電位(表面電位)V0及びその現像後のトナー像が図8(a)に示すようになり、感光体は図8(a−1)に示すような潜像電位V0が現像バイアス電位(現像開始レベル)以下である領域が現像装置により顕像化されて図8(a−2)に示すようなトナー像となる。
【0010】
レーザビームの径が発光素子の発光波長変動により太くなった場合は感光体の潜像電位(表面電位)V0及びその現像後のトナー像が図8(b)に示すようになり、感光体は図8(b−1)に示すような潜像電位(表面電位)V0が現像バイアス電位(現像開始レベル)以下である領域が現像装置により顕像化されて図8(b−2)に示すようなトナー像となる。
【0011】
各レーザビームの径が異なると、感光体上の潜像電位の平均値が電位検知手段により同一として測定されたとしても、感光体上の潜像が現像装置により顕像化されて得られるトナー像は図8(a)(b)に示すように異なることが起こり得る。図8において、dは書き込み密度に相当する距離であり、レーザビーム数が2本の場合にはトナー像の周期が2dとなる。トナー像の濃度としては、図8(a)に示すトナー像より図8(b)に示すトナー像の方が濃くなる。感光体上の潜像のプロファイルは図8(a)の場合と図8(b)の場合とで異なるが、感光体上の潜像電位の平均値は電位検知手段により同一として測定されてしまう。
【0012】
このため、2本のレーザビームで同時に感光体を走査すると、1本のレーザビーム毎に交互に潜像の明部電位(画像部電位)が異なり、これを顕像化して得られるトナー像のライン幅が不均一になるとともに、ベタ黒部分の濃度が不均一になって画像ムラが生じ、画質が低下するという問題があった。
本発明は、複数本の光ビームによって感光体を走査する装置でも画像ムラ、線のかすれの無い高品位な画像を得ることができる画像記録装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、感光体と、この感光体を帯電させる帯電手段と、前記感光体を走査して潜像を形成させるための光ビームを発光する複数の発光素子と、前記感光体上の潜像を顕像化する現像手段とを有する画像記録装置において、前記感光体上の顕像化された顕像部のトナー濃度を検知するトナー濃度検知手段と、このトナー濃度検知手段の出力値が入力され前記複数の発光素子の発光量を調整する制御手段とを備え、この制御手段は、前記複数の発光素子を各々単独で発光させて前記感光体上の顕像化された顕像部のトナー濃度が所定の第1の値になるように前記複数の発光素子の発光量を順次に個別に調整し、発光量を個別に調整した前記複数の発光素子を同時に発光させて前記複数の発光素子の発光パワーの比はそのままとして前記感光体上の顕像化された顕像部のトナー濃度が所定の第2の値になるように前記複数の発光素子の発光量を更に調整するものであり、複数本の光ビームによって感光体を走査する装置でも画像ムラ、線のかすれの無い高品位な画像を得ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
図2は本発明の一実施形態を示し、図3はその一部を示す。図2において、1、2は、感光体5を走査して潜像を形成させるための光ビームを発光する複数の発光素子としての半導体レーザからなるレーザ光源であり、半導体レーザ以外のレーザ光源などを用いてもよい。3は回転多面鏡としてのポリゴンミラー、4は折り返しミラーであり、ポリゴンミラー3及び折り返しミラー4などが本実施形態の光学手段を構成している。5はアモルファスシリコンの感光体を表面に有する感光体ドラム、6は感光体ドラム5を均一に帯電させる帯電手段としての1次帯電器である。
【0015】
8は感光体ドラム5上の潜像を顕像化する現像手段としての現像器、9は感光体ドラム5上のトナー像を転写紙、OHPシートなどの転写材に転写する転写手段としての転写帯電器、10は分離帯電器、11はクリーナ、12は前露光ランプ、13は定着器、14はレジストローラである。7は、現像器8と転写帯電器9との間に配置され、感光体ドラム5上の顕像化された顕像部のトナー濃度(トナー付着量)を検知するトナー濃度検知手段としての反射型フォトセンサからなるトナー濃度センサである。
【0016】
図1は本実施形態の半導体レーザ発光量制御系を示す。図1において、14は半導体レーザ1、2の発光量を制御する制御手段としての制御回路、15は制御回路14により制御されて半導体レーザ1、2を駆動する駆動回路である。
【0017】
この実施形態の画像記録装置においては、画像記録時には、感光体ドラム5が図示しない回転駆動部により回転駆動されて前露光ランプ12により全面露光で除電され、1次帯電器6により均一に帯電される。半導体レーザ1、2は、後述する駆動回路にて画像信号により駆動され、画像信号により変調されたレーザビームB1、B2を出射する。ポリゴンミラー3は、図示しないモータにより回転駆動され、半導体レーザ1、2からの2本のレーザビームB1、B2を同時に偏向走査する。
【0018】
このポリゴンミラー3からの2本のレーザビームB1、B2が折り返しミラー4で反射されて感光体ドラム5に照射されることにより、感光体ドラム5が露光されて画像が書き込まれ、感光体ドラム5上に静電潜像が形成される。この感光体ドラム5上の静電潜像は現像器8により顕像化されてトナー像となり、また、図示しない給紙装置から転写紙、OHPシートなどの転写材がレジストローラ14に給紙される。
【0019】
レジストローラ14は感光体ドラム5上のトナー像に合わせて転写材を送出し、この転写材は転写帯電器9により感光体ドラム5上のトナー像が転写されて分離帯電器10により感光体ドラム5から分離された後に定着器13によりトナー像が定着されて外部へ排出される。また、感光体ドラム5は、転写材分離後にクリーナ11によりクリーニングされ、次の画像記録に備える。
【0020】
図5は本実施形態の半導体レーザ発光量調整フローを示し、本実施形態では次のように半導体レーザ1、2の発光量を調整する。非画像記録時に、感光体ドラム5が回転駆動部により回転駆動され、感光体ドラム5の表面が1次帯電器6によって一定の電位Voに帯電される。次に、制御回路14は、駆動回路15に半導体レーザ1のみを駆動させ、この半導体レーザ1からのレーザビームB1により感光体ドラム5上を図4に示すように1本おきのラインパターンで露光させて感光体ドラム5上にラインパターン状の潜像を形成させる。このとき、半導体レーザ1の出力は所定の値に設定されている。
【0021】
感光体ドラム5上のラインパターン状の潜像は、現像バイアス電源から現像バイアス電位Vbが印加されている現像器8により顕像化され、潜像電位に応じたトナー像となる。この感光体ドラム5上の顕像化された顕像部(トナー像)のトナー濃度(トナー付着量)がトナー濃度センサ7により測定され、トナー濃度センサ7のトナー濃度測定値が制御回路14に入力される。
【0022】
制御回路14は、トナー濃度センサ7のトナー濃度測定値が所定の値Vtd1に等しくなるように駆動回路15を介して半導体レーザ1の出力を制御する。すなわち、制御回路14は、トナー濃度センサ7のトナー濃度測定値とVtd1との差が所定の範囲内でなくてトナー濃度センサ7のトナー濃度測定値がVtd1より低ければ、半導体レーザ1からのレーザビームB1の光量を決定する半導体レーザ1の駆動電流をIo+cに変化させてレーザビームB1の光量を増やす。
【0023】
また、制御回路14は、逆にトナー濃度センサ7のトナー濃度測定値とVtd1との差が所定の範囲内でなくてトナー濃度センサ7のトナー濃度測定値がVtd1より高ければ、半導体レーザ1の駆動電流をIo−dに変化させてレーザビームB1の光量を減らす。制御回路14は、このような動作を1回以上繰り返してトナー濃度センサ7のトナー濃度測定値をVtd1にほぼ等しくする(トナー濃度センサ7のトナー濃度測定値をVtd1との差が所定の範囲内に入るようにする)。このときの最終的な半導体レーザ1のレーザビームパワーはP1とする。
【0024】
その後、制御回路14は、駆動回路15に半導体レーザ2のみを駆動させ、この半導体レーザ2からのレーザビームにより感光体ドラム5上を1本おきのラインパターンで露光させて感光体ドラム5上にラインパターン状の潜像を形成させる。このとき、半導体レーザ1の出力は所定の値に設定されている。
【0025】
感光体ドラム5上のラインパターン状の潜像は、現像バイアス電源から現像バイアス電位Vbが印加されている現像器8により顕像化され、潜像電位に応じたトナー像となる。この感光体ドラム5上の顕像化された顕像部(トナー像)のトナー濃度がトナー濃度センサ7により測定され、トナー濃度センサ7のトナー濃度測定値が制御回路14に入力される。
【0026】
制御回路14は、トナー濃度センサ7のトナー濃度測定値が所定の値Vtd1に等しくなるように駆動回路15を介して半導体レーザ2の出力を制御する。すなわち、制御回路14は、トナー濃度センサ7のトナー濃度測定値とVtd1との差が所定の範囲内でなくてトナー濃度センサ7のトナー濃度測定値がVtd1より低ければ、半導体レーザ2からのレーザビームB2の光量を決定する半導体レーザ2の駆動電流をIo+cに変化させてレーザビームB2の光量を増やす。
【0027】
また、制御回路14は、逆にトナー濃度センサ7のトナー濃度測定値とVtd1との差が所定の範囲内でなくてトナー濃度センサ7のトナー濃度測定値がVtd1より高ければ、半導体レーザ2の駆動電流をIo−dに変化させてレーザビームB2の光量を減らす。制御回路14は、このような動作を1回以上繰り返してトナー濃度センサ7のトナー濃度測定値をVtd1にほぼ等しくする(トナー濃度センサ7のトナー濃度測定値をVtd1との差が所定の範囲内に入るようにする)。このときの最終的な半導体レーザ2のレーザビームパワーはP2とする。
【0028】
このようにすることで、2本のレーザビームB1、B2の波長が互いに異なることに起因する感光体感度のバラツキおよびレーザビームB1、B2の径の差による影響を補正することができて均一な画像を得ることができ、レーザビームB1、B2の間の不揃いは解消される。
【0029】
一方、反射型フォトセンサからなるトナー濃度センサ7は、一般的に、感光体ドラム5上の顕像化された顕像部のトナー付着量が多くなるほど反射光量が低下するため、感光体ドラム5上の顕像部のトナー濃度の差を検出しにくくなる。更に、トナー濃度センサ7は、感光体ドラム5上の顕像部のトナー濃度が一定値を超えると、出力が飽和してしまい、感光体ドラム5上の顕像部のトナー濃度の差を検出できなくなるという不具合がある。
【0030】
そこで、上記制御の目標値とするトナー濃度目標値Vtd1は、トナー濃度センサ7の感度の良いトナー濃度(あまり低いトナー濃度をトナー濃度目標値とすると、再現性が悪くなり、逆に高いトナー濃度をトナー濃度目標値とすると、トナー濃度差の検出が難しくなるので、トナー濃度センサ7が検出できるトナー濃度範囲の中間(真中)のトナー濃度レベル程度が良い。)を選ぶことにより、より精度良く2本のレーザビームB1、B2の間でトナー濃度差を揃えることができる。
【0031】
制御回路14は、上記のように2本のレーザビームB1、B2の間の発光量調整を行ったら、駆動回路15に半導体レーザ1、2を上記発光量調整後の状態で同時に駆動させ、この半導体レーザ1、2からのレーザビームにより感光体ドラム5上をラインパターンで露光させて感光体ドラム5上にラインパターン状の潜像を形成させる。このとき、半導体レーザ1、2の出力は所定の値に設定されている。
【0032】
感光体ドラム5上のラインパターン状の潜像は、現像バイアス電源から現像バイアス電位Vbが印加されている現像器8により顕像化され、潜像電位に応じたトナー像となる。この感光体ドラム5上の顕像化された顕像部(トナー像)のトナー濃度がトナー濃度センサ7により測定され、トナー濃度センサ7のトナー濃度測定値が制御回路14に入力される。
【0033】
制御回路14は、トナー濃度センサ7のトナー濃度測定値が実際に必要とする所定の値Vtd2に等しくなるように駆動回路15を介して半導体レーザ1、2の出力を制御する。すなわち、制御回路14は、トナー濃度センサ7のトナー濃度測定値とVtd2との差が所定の範囲内でなくてトナー濃度センサ7のトナー濃度測定値がVtd2より低ければ、トナー濃度センサ7のトナー濃度測定値がVtd2+fとなるように、先程の発光量制御で得られた各々のレーザビームB1、B2の光量(パワー)の制御値の比(P1:P2)はそのままにして半導体レーザ1、2の駆動電流を変更してレーザビームB1、B2の光量をα(α>1)倍にする。
【0034】
また、制御回路14は、逆にトナー濃度センサ7のトナー濃度測定値とVtd2との差が所定の範囲内でなくてトナー濃度センサ7のトナー濃度測定値がVtd2より高ければ、トナー濃度センサ7のトナー濃度測定値がVtd2−gとなるように、先程の発光量制御で得られた各々のレーザビームB1、B2の発光量(パワー)の制御値の比(P1:P2)はそのままにして半導体レーザ1、2の駆動電流を変更してレーザビームB1、B2の光量をβ(β<1)倍にする。
【0035】
制御回路14は、このような動作を1回以上繰り返してトナー濃度センサ7のトナー濃度測定値をVtd2にほぼ等しくする(トナー濃度センサ7のトナー濃度測定値をVtd2との差が所定の範囲内に入るようにする)。
以上のようにして2つのレーザビーム間の差を目立たないようにすることにより、均一に所望の濃度の画像を得ることができる。
【0036】
この実施形態では、感光体5と、この感光体5を帯電させる帯電手段としての帯電器6と、前記感光体5を走査して潜像を形成させるための光ビームB1、B2を発光する複数の発光素子としてのレーザ光源1、2と、前記感光体5上の潜像を顕像化する現像手段としての現像器8とを有する画像記録装置において、前記感光体5上の顕像化された顕像部のトナー濃度を検知するトナー濃度検知手段としてのトナー濃度センサ7と、このトナー濃度検知手段7の出力値が入力され前記複数の発光素子1、2の発光量を調整する制御手段としての制御回路14とを備え、この制御手段14は、前記複数の発光素子1、2を各々単独で発光させて前記感光体5上の顕像化された顕像部のトナー濃度が所定の第1の値になるように前記複数の発光素子1、2の発光量を順次に個別に調整し、発光量を個別に調整した前記複数の発光素子1、2を同時に発光させて前記感光体5上の顕像化された顕像部のトナー濃度が所定の第2の値になるように前記複数の発光素子1、2の発光量を更に調整するので、複数本の光ビームによって感光体を走査する装置でも画像ムラ、線のかすれの無い高品位な画像を得ることができる。
【0037】
なお、上記実施形態は、2本のレーザビームで感光体ドラム5を走査する画像記録装置の実施形態であるが、3本以上のレーザビームで感光体ドラムを走査する画像記録装置にも本発明を同様に適用することができる。また、多くのレーザビームを用いる画像記録装置は、レーザ光源の出力の制御(波長補正)を行うときだけ、感光体ドラムの回転速度を遅くすることによって、レーザ光源の発光量制御をより正確に行うことができる。
【0038】
すなわち、例えば5本のレーザビームを使用する画像記録装置では、1本のレーザビームは5本のラインに付き1本のラインしか走査できないため、トナー濃度センサが測定するラインの本数が極端に少なくなる。2本のレーザビームを使用する画像記録装置では、1本のレーザビームは2本のラインに付き1本のラインを走査できるので、トナー濃度センサで多くのライン走査によるトナー像を測定することができ、精度の良いレーザ光源発光量制御を行うことができるのに対し、5本のレーザビームを使用する画像記録装置では精度の良いレーザ光源発光量制御を行うことができい。このような5本のレーザビームを使用する画像記録装置では、感光体ドラムの回転速度をレーザ光源発光量制御時のみ通常の1/5〜1/2.5にすることにより、密なラインパターンを感光体ドラムに露光することができ、トナー濃度センサでトナー濃度の測定を精度良く行うことができ、高精度のレーザ光源発光量制御を行うことができる。
【0039】
【発明の効果】
以上のように請求項1記載の発明によれば、感光体と、この感光体を帯電させる帯電手段と、前記感光体を走査して潜像を形成させるための光ビームを発光する複数の発光素子と、前記感光体上の潜像を顕像化する現像手段とを有する画像記録装置において、前記感光体上の顕像化された顕像部のトナー濃度を検知するトナー濃度検知手段と、このトナー濃度検知手段の出力値が入力され前記複数の発光素子の発光量を調整する制御手段とを備え、この制御手段は、前記複数の発光素子を各々単独で発光させて前記感光体上の顕像化された顕像部のトナー濃度が所定の第1の値になるように前記複数の発光素子の発光量を順次に個別に調整し、発光量を個別に調整した前記複数の発光素子を同時に発光させて前記複数の発光素子の発光パワーの比はそのままとして前記感光体上の顕像化された顕像部のトナー濃度が所定の第2の値になるように前記複数の発光素子の発光量を更に調整するので、複数本の光ビームによって感光体を走査する装置でも画像ムラ、線のかすれの無い高品位な画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の半導体レーザ発光量制御系を示すブロック図である。
【図2】同実施形態の概略を示す断面図である。
【図3】同実施形態の一部を示す斜視図である。
【図4】同実施形態の半導体レーザ発光量制御時における感光体露光パターンを示す図である。
【図5】同実施形態の半導体レーザ発光量調整フローを示すフローチャートである。
【図6】レーザビームの波長、光量と感光体表面電位との関係を示す特性図である。
【図7】アモルファスシリコン(A−Si)等の分光感度を示す特性図である。
【図8】従来の画像記録装置を説明するための図である。
【図9】従来の画像記録装置の縦ライン記録例を示す図である。
【符号の説明】
1、2 半導体レーザ
5 感光体
6 帯電器
7 トナー濃度センサ
8 現像器
14 制御回路

Claims (1)

  1. 感光体と、この感光体を帯電させる帯電手段と、前記感光体を走査して潜像を形成させるための光ビームを発光する複数の発光素子と、前記感光体上の潜像を顕像化する現像手段とを有する画像記録装置において、前記感光体上の顕像化された顕像部のトナー濃度を検知するトナー濃度検知手段と、このトナー濃度検知手段の出力値が入力され前記複数の発光素子の発光量を調整する制御手段とを備え、この制御手段は、前記複数の発光素子を各々単独で発光させて前記感光体上の顕像化された顕像部のトナー濃度が所定の第1の値になるように前記複数の発光素子の発光量を順次に個別に調整し、発光量を個別に調整した前記複数の発光素子を同時に発光させて前記複数の発光素子の発光パワーの比はそのままとして前記感光体上の顕像化された顕像部のトナー濃度が所定の第2の値になるように前記複数の発光素子の発光量を更に調整することを特徴とする画像記録装置。
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