JPH1134389A - 画像記録装置 - Google Patents

画像記録装置

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JPH1134389A
JPH1134389A JP19090897A JP19090897A JPH1134389A JP H1134389 A JPH1134389 A JP H1134389A JP 19090897 A JP19090897 A JP 19090897A JP 19090897 A JP19090897 A JP 19090897A JP H1134389 A JPH1134389 A JP H1134389A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、光ビーム間の波長差などにより画
質が劣化するという課題を解決しようとするものであ
る。 【解決手段】 この発明は、感光体上の顕像部のトナー
濃度を検知する手段7と、この手段7の出力値が入力さ
れ発光素子1、2の発光量を調整する手段14とを備
え、この手段14は、発光素子1、2を各々単独で発光
させて感光体上の顕像部のトナー濃度が第1の値になる
ように発光素子1、2の発光量を順次に個別に調整し、
発光素子1、2を同時に発光させて感光体上の顕像部の
トナー濃度が第2の値になるように発光素子1、2の発
光量を更に調整するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はレーザビームプリン
タ、レーザファクシミリ、デジタル複写機などの画像記
録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、レーザビームプリンタは、高速、
高画質の要求を満たす画像記録装置として、広く使用さ
れるようになって来ている。このレーザビームプリンタ
は、レーザ光源からの1本のレーザビームをポリゴンミ
ラー等の回転多面鏡によって走査して感光体ドラム上に
所定の画像を露光して画像の記録を行っている。
【0003】ところで、この種のレーザビームプリンタ
をさらに高速化するには、レーザビームの走査を行う回
転多面鏡を高速で回転させる必要がある。しかし、回転
多面鏡を高速で回転させることは、技術的に非常に難し
く、回転多面鏡が高速になるにしたがって回転多面鏡の
回転ムラ、耐久性の低下、騒音等が発生し、安定した高
品位の画像が得られないという問題があった。
【0004】そこで、この問題を解決するために、2本
以上のレーザビームを用いてこれらを回転多面鏡で走査
する、いわゆるマルチビーム型のレーザビームプリンタ
が提案されている。このマルチビーム型のレーザビーム
プリンタにおいては、光源からの複数本のレーザビーム
を回転多面鏡で同時に走査するので、高速化が可能であ
り、しかも、回転多面鏡の回転速度が従来の半分以下で
済むために、回転多面鏡の回転ムラが低減し、耐久性の
向上や騒音の低下を実現できる。また、レーザビームを
発生する光源として、小型で変調等を容易に行える半導
体レーザを使用しており、感光体としては、耐久性や安
全性等に優れたアモルファスシリコン(A−Si)を感
光体として用いた感光体ドラムが使用されている。
【0005】また、特許第2562019号公報には、
感光体と、感光体を帯電させる帯電手段と、感光体を走
査するレーザ光を発光する複数の発光素子とを有する画
像記録装置において、上記感光体の帯電電位を検知する
電位検知手段と、上記複数の発光素子の発光量を調整す
る制御手段とを有し、この制御手段は、個々の発光素子
を単独で発光させて上記感光体に形成した潜像の電位が
所定の第1の値になるように各複数の発光素子の発光量
を順次個別に調整し、個別に発光量を調整した複数の発
光素子を同時に発光させて上記感光体に形成した潜像の
電位が所定の第2の値になるように上記複数の発光素子
の発光量を更に調整することを特徴とする画像記録装置
が記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記マルチビーム型の
レーザビームプリンタでは、半導体レーザは出射するレ
ーザビームの波長が780nm程度であるものを使うこ
とが多いが、アモルファスシリコン(A−Si)を用い
た感光体の分光感度は図7に示すように波長が700n
m以上で傾斜が急になっている。このため、半導体レー
ザが出射するレーザビームの波長がわずかでも異なる
と、感光体の電位が大幅に変化する。例えば、レーザビ
ームの発光波長が785nmである場合と、レーザビー
ムの発光波長が788nmである場合とでは、感光体の
表面電位が図6に示すように大幅に異なる。
【0007】また、半導体レーザの発光波長は、温度依
存性が高く、常に変動するために、たとえ同じレーザビ
ームパワーを維持できたとしても、画像記録動作中でも
経時で半導体レーザの発光波長が変動してしまう。ま
た、レーザビームを発生するレーザ光源として複数のレ
ーザ光源を使う構成では、各々のレーザビーム毎にレー
ザ光源の温度−波長依存性が異なる。この結果、感光体
の潜像形成状態やレーザビームの径がバラバラに変化
し、画質の劣化が生じてしまう。例えば図9に示すよう
に2本のレーザビームB1、B2の間に波長差がある場
合は、感光体の感度が波長によって異なるので、縦ライ
ンのトナー像が不均一な縦ラインとなり、線のかすれが
生ずる。
【0008】また、上記特許第2562019号公報記
載の画像記録装置では、潜像電位を各レーザビーム毎に
目標値となるように発光素子の発光量を調整するが、発
光素子の発光波長が異なると、各レーザビームの径が異
なってくるので、複数本のレーザビームを使う場合、同
じ潜像電位が得られたとしても(電位検知手段の出力値
が同じになったとしても)、各レーザビームの径が僅か
に異なっていることにより、各レーザビームによる潜像
のコントラストが異なり、実際に感光体上の潜像を顕像
化して得られる顕像部のトナー濃度に差が生ずる。
【0009】例えば、レーザビームの径が発光素子の発
光波長変動により細くなった場合は感光体の潜像電位
(表面電位)V0及びその現像後のトナー像が図8
(a)に示すようになり、感光体は図8(a−1)に示
すような潜像電位V0が現像バイアス電位(現像開始レ
ベル)以下である領域が現像装置により顕像化されて図
8(a−2)に示すようなトナー像となる。
【0010】レーザビームの径が発光素子の発光波長変
動により太くなった場合は感光体の潜像電位(表面電
位)V0及びその現像後のトナー像が図8(b)に示す
ようになり、感光体は図8(b−1)に示すような潜像
電位(表面電位)V0が現像バイアス電位(現像開始レ
ベル)以下である領域が現像装置により顕像化されて図
8(b−2)に示すようなトナー像となる。
【0011】各レーザビームの径が異なると、感光体上
の潜像電位の平均値が電位検知手段により同一として測
定されたとしても、感光体上の潜像が現像装置により顕
像化されて得られるトナー像は図8(a)(b)に示す
ように異なることが起こり得る。図8において、dは書
き込み密度に相当する距離であり、レーザビーム数が2
本の場合にはトナー像の周期が2dとなる。トナー像の
濃度としては、図8(a)に示すトナー像より図8
(b)に示すトナー像の方が濃くなる。感光体上の潜像
のプロファイルは図8(a)の場合と図8(b)の場合
とで異なるが、感光体上の潜像電位の平均値は電位検知
手段により同一として測定されてしまう。
【0012】このため、2本のレーザビームで同時に感
光体を走査すると、1本のレーザビーム毎に交互に潜像
の明部電位(画像部電位)が異なり、これを顕像化して
得られるトナー像のライン幅が不均一になるとともに、
ベタ黒部分の濃度が不均一になって画像ムラが生じ、画
質が低下するという問題があった。本発明は、複数本の
光ビームによって感光体を走査する装置でも画像ムラ、
線のかすれの無い高品位な画像を得ることができる画像
記録装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、感光体と、この感光体を帯
電させる帯電手段と、前記感光体を走査して潜像を形成
させるための光ビームを発光する複数の発光素子と、前
記感光体上の潜像を顕像化する現像手段とを有する画像
記録装置において、前記感光体上の顕像化された顕像部
のトナー濃度を検知するトナー濃度検知手段と、このト
ナー濃度検知手段の出力値が入力され前記複数の発光素
子の発光量を調整する制御手段とを備え、この制御手段
は、前記複数の発光素子を各々単独で発光させて前記感
光体上の顕像化された顕像部のトナー濃度が所定の第1
の値になるように前記複数の発光素子の発光量を順次に
個別に調整し、発光量を個別に調整した前記複数の発光
素子を同時に発光させて前記感光体上の顕像化された顕
像部のトナー濃度が所定の第2の値になるように前記複
数の発光素子の発光量を更に調整するものであり、複数
本の光ビームによって感光体を走査する装置でも画像ム
ラ、線のかすれの無い高品位な画像を得ることができ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】図2は本発明の一実施形態を示
し、図3はその一部を示す。図2において、1、2は、
感光体5を走査して潜像を形成させるための光ビームを
発光する複数の発光素子としての半導体レーザからなる
レーザ光源であり、半導体レーザ以外のレーザ光源など
を用いてもよい。3は回転多面鏡としてのポリゴンミラ
ー、4は折り返しミラーであり、ポリゴンミラー3及び
折り返しミラー4などが本実施形態の光学手段を構成し
ている。5はアモルファスシリコンの感光体を表面に有
する感光体ドラム、6は感光体ドラム5を均一に帯電さ
せる帯電手段としての1次帯電器である。
【0015】8は感光体ドラム5上の潜像を顕像化する
現像手段としての現像器、9は感光体ドラム5上のトナ
ー像を転写紙、OHPシートなどの転写材に転写する転
写手段としての転写帯電器、10は分離帯電器、11は
クリーナ、12は前露光ランプ、13は定着器、14は
レジストローラである。7は、現像器8と転写帯電器9
との間に配置され、感光体ドラム5上の顕像化された顕
像部のトナー濃度(トナー付着量)を検知するトナー濃
度検知手段としての反射型フォトセンサからなるトナー
濃度センサである。
【0016】図1は本実施形態の半導体レーザ発光量制
御系を示す。図1において、14は半導体レーザ1、2
の発光量を制御する制御手段としての制御回路、15は
制御回路14により制御されて半導体レーザ1、2を駆
動する駆動回路である。
【0017】この実施形態の画像記録装置においては、
画像記録時には、感光体ドラム5が図示しない回転駆動
部により回転駆動されて前露光ランプ12により全面露
光で除電され、1次帯電器6により均一に帯電される。
半導体レーザ1、2は、後述する駆動回路にて画像信号
により駆動され、画像信号により変調されたレーザビー
ムB1、B2を出射する。ポリゴンミラー3は、図示し
ないモータにより回転駆動され、半導体レーザ1、2か
らの2本のレーザビームB1、B2を同時に偏向走査す
る。
【0018】このポリゴンミラー3からの2本のレーザ
ビームB1、B2が折り返しミラー4で反射されて感光
体ドラム5に照射されることにより、感光体ドラム5が
露光されて画像が書き込まれ、感光体ドラム5上に静電
潜像が形成される。この感光体ドラム5上の静電潜像は
現像器8により顕像化されてトナー像となり、また、図
示しない給紙装置から転写紙、OHPシートなどの転写
材がレジストローラ14に給紙される。
【0019】レジストローラ14は感光体ドラム5上の
トナー像に合わせて転写材を送出し、この転写材は転写
帯電器9により感光体ドラム5上のトナー像が転写され
て分離帯電器10により感光体ドラム5から分離された
後に定着器13によりトナー像が定着されて外部へ排出
される。また、感光体ドラム5は、転写材分離後にクリ
ーナ11によりクリーニングされ、次の画像記録に備え
る。
【0020】図5は本実施形態の半導体レーザ発光量調
整フローを示し、本実施形態では次のように半導体レー
ザ1、2の発光量を調整する。非画像記録時に、感光体
ドラム5が回転駆動部により回転駆動され、感光体ドラ
ム5の表面が1次帯電器6によって一定の電位Voに帯
電される。次に、制御回路14は、駆動回路15に半導
体レーザ1のみを駆動させ、この半導体レーザ1からの
レーザビームB1により感光体ドラム5上を図4に示す
ように1本おきのラインパターンで露光させて感光体ド
ラム5上にラインパターン状の潜像を形成させる。この
とき、半導体レーザ1の出力は所定の値に設定されてい
る。
【0021】感光体ドラム5上のラインパターン状の潜
像は、現像バイアス電源から現像バイアス電位Vbが印
加されている現像器8により顕像化され、潜像電位に応
じたトナー像となる。この感光体ドラム5上の顕像化さ
れた顕像部(トナー像)のトナー濃度(トナー付着量)
がトナー濃度センサ7により測定され、トナー濃度セン
サ7のトナー濃度測定値が制御回路14に入力される。
【0022】制御回路14は、トナー濃度センサ7のト
ナー濃度測定値が所定の値Vtd1に等しくなるように
駆動回路15を介して半導体レーザ1の出力を制御す
る。すなわち、制御回路14は、トナー濃度センサ7の
トナー濃度測定値とVtd1との差が所定の範囲内でな
くてトナー濃度センサ7のトナー濃度測定値がVtd1
より低ければ、半導体レーザ1からのレーザビームB1
の光量を決定する半導体レーザ1の駆動電流をIo+c
に変化させてレーザビームB1の光量を増やす。
【0023】また、制御回路14は、逆にトナー濃度セ
ンサ7のトナー濃度測定値とVtd1との差が所定の範
囲内でなくてトナー濃度センサ7のトナー濃度測定値が
Vtd1より高ければ、半導体レーザ1の駆動電流をI
o−dに変化させてレーザビームB1の光量を減らす。
制御回路14は、このような動作を1回以上繰り返して
トナー濃度センサ7のトナー濃度測定値をVtd1にほ
ぼ等しくする(トナー濃度センサ7のトナー濃度測定値
をVtd1との差が所定の範囲内に入るようにする)。
このときの最終的な半導体レーザ1のレーザビームパワ
ーはP1とする。
【0024】その後、制御回路14は、駆動回路15に
半導体レーザ2のみを駆動させ、この半導体レーザ2か
らのレーザビームにより感光体ドラム5上を1本おきの
ラインパターンで露光させて感光体ドラム5上にライン
パターン状の潜像を形成させる。このとき、半導体レー
ザ1の出力は所定の値に設定されている。
【0025】感光体ドラム5上のラインパターン状の潜
像は、現像バイアス電源から現像バイアス電位Vbが印
加されている現像器8により顕像化され、潜像電位に応
じたトナー像となる。この感光体ドラム5上の顕像化さ
れた顕像部(トナー像)のトナー濃度がトナー濃度セン
サ7により測定され、トナー濃度センサ7のトナー濃度
測定値が制御回路14に入力される。
【0026】制御回路14は、トナー濃度センサ7のト
ナー濃度測定値が所定の値Vtd1に等しくなるように
駆動回路15を介して半導体レーザ2の出力を制御す
る。すなわち、制御回路14は、トナー濃度センサ7の
トナー濃度測定値とVtd1との差が所定の範囲内でな
くてトナー濃度センサ7のトナー濃度測定値がVtd1
より低ければ、半導体レーザ2からのレーザビームB2
の光量を決定する半導体レーザ2の駆動電流をIo+c
に変化させてレーザビームB2の光量を増やす。
【0027】また、制御回路14は、逆にトナー濃度セ
ンサ7のトナー濃度測定値とVtd1との差が所定の範
囲内でなくてトナー濃度センサ7のトナー濃度測定値が
Vtd1より高ければ、半導体レーザ2の駆動電流をI
o−dに変化させてレーザビームB2の光量を減らす。
制御回路14は、このような動作を1回以上繰り返して
トナー濃度センサ7のトナー濃度測定値をVtd1にほ
ぼ等しくする(トナー濃度センサ7のトナー濃度測定値
をVtd1との差が所定の範囲内に入るようにする)。
このときの最終的な半導体レーザ2のレーザビームパワ
ーはP2とする。
【0028】このようにすることで、2本のレーザビー
ムB1、B2の波長が互いに異なることに起因する感光
体感度のバラツキおよびレーザビームB1、B2の径の
差による影響を補正することができて均一な画像を得る
ことができ、レーザビームB1、B2の間の不揃いは解
消される。
【0029】一方、反射型フォトセンサからなるトナー
濃度センサ7は、一般的に、感光体ドラム5上の顕像化
された顕像部のトナー付着量が多くなるほど反射光量が
低下するため、感光体ドラム5上の顕像部のトナー濃度
の差を検出しにくくなる。更に、トナー濃度センサ7
は、感光体ドラム5上の顕像部のトナー濃度が一定値を
超えると、出力が飽和してしまい、感光体ドラム5上の
顕像部のトナー濃度の差を検出できなくなるという不具
合がある。
【0030】そこで、上記制御の目標値とするトナー濃
度目標値Vtd1は、トナー濃度センサ7の感度の良い
トナー濃度(あまり低いトナー濃度をトナー濃度目標値
とすると、再現性が悪くなり、逆に高いトナー濃度をト
ナー濃度目標値とすると、トナー濃度差の検出が難しく
なるので、トナー濃度センサ7が検出できるトナー濃度
範囲の中間(真中)のトナー濃度レベル程度が良い。)
を選ぶことにより、より精度良く2本のレーザビームB
1、B2の間でトナー濃度差を揃えることができる。
【0031】制御回路14は、上記のように2本のレー
ザビームB1、B2の間の発光量調整を行ったら、駆動
回路15に半導体レーザ1、2を上記発光量調整後の状
態で同時に駆動させ、この半導体レーザ1、2からのレ
ーザビームにより感光体ドラム5上をラインパターンで
露光させて感光体ドラム5上にラインパターン状の潜像
を形成させる。このとき、半導体レーザ1、2の出力は
所定の値に設定されている。
【0032】感光体ドラム5上のラインパターン状の潜
像は、現像バイアス電源から現像バイアス電位Vbが印
加されている現像器8により顕像化され、潜像電位に応
じたトナー像となる。この感光体ドラム5上の顕像化さ
れた顕像部(トナー像)のトナー濃度がトナー濃度セン
サ7により測定され、トナー濃度センサ7のトナー濃度
測定値が制御回路14に入力される。
【0033】制御回路14は、トナー濃度センサ7のト
ナー濃度測定値が実際に必要とする所定の値Vtd2に
等しくなるように駆動回路15を介して半導体レーザ
1、2の出力を制御する。すなわち、制御回路14は、
トナー濃度センサ7のトナー濃度測定値とVtd2との
差が所定の範囲内でなくてトナー濃度センサ7のトナー
濃度測定値がVtd2より低ければ、トナー濃度センサ
7のトナー濃度測定値がVtd2+fとなるように、先
程の発光量制御で得られた各々のレーザビームB1、B
2の光量(パワー)の制御値の比(P1:P2)はその
ままにして半導体レーザ1、2の駆動電流を変更してレ
ーザビームB1、B2の光量をα(α>1)倍にする。
【0034】また、制御回路14は、逆にトナー濃度セ
ンサ7のトナー濃度測定値とVtd2との差が所定の範
囲内でなくてトナー濃度センサ7のトナー濃度測定値が
Vtd2より高ければ、トナー濃度センサ7のトナー濃
度測定値がVtd2−gとなるように、先程の発光量制
御で得られた各々のレーザビームB1、B2の発光量
(パワー)の制御値の比(P1:P2)はそのままにし
て半導体レーザ1、2の駆動電流を変更してレーザビー
ムB1、B2の光量をβ(β<1)倍にする。
【0035】制御回路14は、このような動作を1回以
上繰り返してトナー濃度センサ7のトナー濃度測定値を
Vtd2にほぼ等しくする(トナー濃度センサ7のトナ
ー濃度測定値をVtd2との差が所定の範囲内に入るよ
うにする)。以上のようにして2つのレーザビーム間の
差を目立たないようにすることにより、均一に所望の濃
度の画像を得ることができる。
【0036】この実施形態では、感光体5と、この感光
体5を帯電させる帯電手段としての帯電器6と、前記感
光体5を走査して潜像を形成させるための光ビームB
1、B2を発光する複数の発光素子としてのレーザ光源
1、2と、前記感光体5上の潜像を顕像化する現像手段
としての現像器8とを有する画像記録装置において、前
記感光体5上の顕像化された顕像部のトナー濃度を検知
するトナー濃度検知手段としてのトナー濃度センサ7
と、このトナー濃度検知手段7の出力値が入力され前記
複数の発光素子1、2の発光量を調整する制御手段とし
ての制御回路14とを備え、この制御手段14は、前記
複数の発光素子1、2を各々単独で発光させて前記感光
体5上の顕像化された顕像部のトナー濃度が所定の第1
の値になるように前記複数の発光素子1、2の発光量を
順次に個別に調整し、発光量を個別に調整した前記複数
の発光素子1、2を同時に発光させて前記感光体5上の
顕像化された顕像部のトナー濃度が所定の第2の値にな
るように前記複数の発光素子1、2の発光量を更に調整
するので、複数本の光ビームによって感光体を走査する
装置でも画像ムラ、線のかすれの無い高品位な画像を得
ることができる。
【0037】なお、上記実施形態は、2本のレーザビー
ムで感光体ドラム5を走査する画像記録装置の実施形態
であるが、3本以上のレーザビームで感光体ドラムを走
査する画像記録装置にも本発明を同様に適用することが
できる。また、多くのレーザビームを用いる画像記録装
置は、レーザ光源の出力の制御(波長補正)を行うとき
だけ、感光体ドラムの回転速度を遅くすることによっ
て、レーザ光源の発光量制御をより正確に行うことがで
きる。
【0038】すなわち、例えば5本のレーザビームを使
用する画像記録装置では、1本のレーザビームは5本の
ラインに付き1本のラインしか走査できないため、トナ
ー濃度センサが測定するラインの本数が極端に少なくな
る。2本のレーザビームを使用する画像記録装置では、
1本のレーザビームは2本のラインに付き1本のライン
を走査できるので、トナー濃度センサで多くのライン走
査によるトナー像を測定することができ、精度の良いレ
ーザ光源発光量制御を行うことができるのに対し、5本
のレーザビームを使用する画像記録装置では精度の良い
レーザ光源発光量制御を行うことができい。このような
5本のレーザビームを使用する画像記録装置では、感光
体ドラムの回転速度をレーザ光源発光量制御時のみ通常
の1/5〜1/2.5にすることにより、密なラインパ
ターンを感光体ドラムに露光することができ、トナー濃
度センサでトナー濃度の測定を精度良く行うことがで
き、高精度のレーザ光源発光量制御を行うことができ
る。
【0039】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、感光体と、この感光体を帯電させる帯電手段と、前
記感光体を走査して潜像を形成させるための光ビームを
発光する複数の発光素子と、前記感光体上の潜像を顕像
化する現像手段とを有する画像記録装置において、前記
感光体上の顕像化された顕像部のトナー濃度を検知する
トナー濃度検知手段と、このトナー濃度検知手段の出力
値が入力され前記複数の発光素子の発光量を調整する制
御手段とを備え、この制御手段は、前記複数の発光素子
を各々単独で発光させて前記感光体上の顕像化された顕
像部のトナー濃度が所定の第1の値になるように前記複
数の発光素子の発光量を順次に個別に調整し、発光量を
個別に調整した前記複数の発光素子を同時に発光させて
前記感光体上の顕像化された顕像部のトナー濃度が所定
の第2の値になるように前記複数の発光素子の発光量を
更に調整するので、複数本の光ビームによって感光体を
走査する装置でも画像ムラ、線のかすれの無い高品位な
画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の半導体レーザ発光量制御
系を示すブロック図である。
【図2】同実施形態の概略を示す断面図である。
【図3】同実施形態の一部を示す斜視図である。
【図4】同実施形態の半導体レーザ発光量制御時におけ
る感光体露光パターンを示す図である。
【図5】同実施形態の半導体レーザ発光量調整フローを
示すフローチャートである。
【図6】レーザビームの波長、光量と感光体表面電位と
の関係を示す特性図である。
【図7】アモルファスシリコン(A−Si)等の分光感
度を示す特性図である。
【図8】従来の画像記録装置を説明するための図であ
る。
【図9】従来の画像記録装置の縦ライン記録例を示す図
である。
【符号の説明】
1、2 半導体レーザ 5 感光体 6 帯電器 7 トナー濃度センサ 8 現像器 14 制御回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】感光体と、この感光体を帯電させる帯電手
    段と、前記感光体を走査して潜像を形成させるための光
    ビームを発光する複数の発光素子と、前記感光体上の潜
    像を顕像化する現像手段とを有する画像記録装置におい
    て、前記感光体上の顕像化された顕像部のトナー濃度を
    検知するトナー濃度検知手段と、このトナー濃度検知手
    段の出力値が入力され前記複数の発光素子の発光量を調
    整する制御手段とを備え、この制御手段は、前記複数の
    発光素子を各々単独で発光させて前記感光体上の顕像化
    された顕像部のトナー濃度が所定の第1の値になるよう
    に前記複数の発光素子の発光量を順次に個別に調整し、
    発光量を個別に調整した前記複数の発光素子を同時に発
    光させて前記感光体上の顕像化された顕像部のトナー濃
    度が所定の第2の値になるように前記複数の発光素子の
    発光量を更に調整することを特徴とする画像記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005251841A (ja) * 2004-03-02 2005-09-15 Opcell Co Ltd 光描画装置

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