JPH10119351A - Ledアレイプリンタ - Google Patents

Ledアレイプリンタ

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Publication number
JPH10119351A
JPH10119351A JP28225696A JP28225696A JPH10119351A JP H10119351 A JPH10119351 A JP H10119351A JP 28225696 A JP28225696 A JP 28225696A JP 28225696 A JP28225696 A JP 28225696A JP H10119351 A JPH10119351 A JP H10119351A
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JP
Japan
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correction data
led
image forming
dot
led array
Prior art date
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Pending
Application number
JP28225696A
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English (en)
Inventor
Takehisa Maeda
雄久 前田
Noboru Sawayama
昇 沢山
Akio Kosuge
明朗 小菅
Atsushi Takehara
淳 竹原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 用いる感光体の特性の違いを問わず、かつ、
画像形成条件の変更を問わず、全てのLED素子に関し
て常に所望のスポット径が得られ、濃度むらが生じない
ようにする。 【解決手段】 所望のスポット径が決まっている場合に
おいて、用いる感光体特性に合うように画像形成条件が
変更されても、その画像形成条件に応じて補正データ読
出手段が対応する補正データを記憶部15から読み出
し、その補正データを用いて駆動制御手段がLED素子
3の点灯動作を制御することで、所望のスポット径とな
るように均一化された光書込みが確保され、常に濃度む
らのない画像が得られるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光書込手段として
LEDアレイを用いて電子写真法により画像を形成する
LEDアレイプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子写真法により画像を形成す
るプリンタでは、光書込手段としてレーザ光源とそのレ
ーザ光を偏向走査させるポリゴンミラー等によるレーザ
走査光学系を用いるのが主流であるが、近年では、装置
全体の小型・簡易化等を図るため、光書込手段としてL
EDアレイを用いたLEDアレイプリンタも注目されて
いる。LEDアレイは、多数のLED素子をライン状に
配設させたものであり、各LED素子を画像データに応
じて点灯制御することにより感光体上に対する光書込み
が行われ、静電潜像が形成される。
【0003】ここに、LEDアレイは多数のLED素子
に関してその特性が全て均一となるように製造するのは
事実上、不可能であり、従来にあっては、よりよい画像
品質を得るために各LED素子の点灯光量が均一となる
ように各々のLED素子の点灯光量を補正するようにし
ている(例えば、特開昭62−179963号公報、特
開平2−62257号公報、特開平3−196070号
公報等参照)。
【0004】ところが、全てのLED素子に関して光量
が均一となるように補正した場合、そのスポット径の違
いにより、形成されるドット径も異なってくる事態が生
ずることがある。特に、1ドット2値(オン・オフ情報
のみ有する)方式で面積階調法により階調を表現する方
式のプリンタでは、その高密度化が進むとドット径のば
らつきが濃度のばらつきとなって現われ、階調表現の画
質劣化を引き起こしている。
【0005】このようなことから、LEDアレイプリン
タに関しては、各LED素子の光量のばらつきは問わ
ず、そのスポット径(ドット径)を全て均一にさせるよ
うに光量補正されたLEDアレイを用いるものが特開平
4−305667号公報に記載されている。同公報方式
によれば、スポット径が全て均一となるように光量補正
されたLEDヘッドを用いるので、印画濃度のばらつき
を少なくすることができる。従って、1ドット2値方式
で面積階調法により高密度の階調を表現する場合にも、
全てのドット径が揃うので、高品質の画像が得られる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、特開平4−
305667号公報方式による場合、デジタル特性を有
する感光体を用いることを前提としており、所期の効果
を十分に発揮させるためには、閾値が一定であるデジタ
ル感光体を大量に用意しなければならない。しかし、閾
値が一定なデジタル感光体を大量に用意することは生産
技術上の問題に起因する個々の製品のばらつき等によっ
て現実には困難である。従って、各LEDヘッドと各デ
ジタル感光体とが対になった実機の状態で、そのLED
ヘッドにおける各LED素子によるスポット径が均一と
なるように予め設定しなければならず、設定作業ないし
は設定状態の汎用性に欠けるものである。また、仮にL
EDヘッドの光量補正状態とデジタル感光体との特性が
合っていたとしても、新たなデジタル感光体に変えた場
合や、露光条件等の画像形成条件を変えた場合には、相
性がずれてしまい、結果として均一なドット径が得られ
なくなってしまう。
【0007】このような事情は、用いる感光体がデジタ
ル感光体の場合に限らず、程度の差はあれ、通常のアナ
ログ感光体を用いる場合にも発生し得る。
【0008】そこで、本発明は、用いる感光体の特性の
違いを問わず、かつ、画像形成条件の変更を問わず、全
てのLED素子に関して常に所望のスポット径を得るこ
とができ、特に、1ドット2値方式で面積階調法により
高密度の階調表現する場合の画質を向上させることがで
きるLEDアレイプリンタを提供することを目的とす
る。
【0009】さらには、所望のスポット径が変更される
場合にも容易に対処し得るLEDアレイプリンタを提供
することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明のL
EDアレイプリンタは、画像データに応じて点灯制御さ
れる多数のLED素子がライン状に配設されたLEDア
レイを用いて電子写真法により画像を形成するLEDア
レイプリンタにおいて、前記LEDアレイ中の各LED
素子について各種画像形成条件毎に予め設定された所望
のスポット径とするための補正データを記憶した記憶部
と、所望の画像形成条件を指定するための指定手段と、
指定された画像形成条件に応じて各LED素子について
対応する補正データを前記記憶部から読み出す補正デー
タ読出手段と、読み出された補正データを用いて前記L
EDアレイの各LED素子の点灯動作を制御する駆動制
御手段と、を備えている。
【0011】従って、所望のスポット径が決まっている
場合において、用いる感光体特性に合うように画像形成
条件が変更されても、その画像形成条件に応じて補正デ
ータ読出手段が対応する補正データを記憶部から読み出
し、その補正データを用いて駆動制御手段がLED素子
の点灯動作を制御するので、所望のスポット径による光
書込みが確保される。これは、用いる感光体が変更にな
ったり、単に画像形成条件が変更になった場合でも同様
である。また、補正データの設定面から見ても、LED
アレイと感光体とを対として設定する必要はなく、設定
作業ないしは設定状態の汎用性も確保できる。
【0012】請求項2記載の発明のLEDアレイプリン
タは、画像データに応じて点灯制御される多数のLED
素子がライン状に配設されたLEDアレイを用いて電子
写真法により画像を形成するLEDアレイプリンタにお
いて、前記LEDアレイ中の各LED素子について各種
画像形成条件毎及び各種スポット径毎に各々のスポット
径とするための補正データを記憶した記憶部と、画像形
成条件及びスポット径を指定するための指定手段と、指
定された画像形成条件及びスポット径に応じて各LED
素子について対応する補正データを前記記憶部から読み
出す補正データ読出手段と、読み出された補正データを
用いて前記LEDアレイの各LED素子の点灯動作を制
御する駆動制御手段と、を備えている。
【0013】従って、本発明による場合も、基本的に
は、請求項1記載の発明のLEDアレイプリンタと同様
であるが、加えて、各種スポット径毎の補正データも記
憶部に記憶されているので、所望のスポット径が変更に
なった場合にもそのスポット径で均一化されるように各
LED素子を点灯動作させることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の第一の形態を図1
ないし図7に基づいて説明する。図1は、LEDアレイ
プリンタ中の光書込装置1の構成例を示し、LEDアレ
イ駆動回路2を主体に構成されている。このLEDアレ
イ駆動回路2は、多数(例えば、N個)のLED素子3
をライン状に配設させたLEDアレイ4と、各LED素
子3を点灯制御するLEDアレイ駆動部5とにより構成
されている。具体的には、図2に示すような周知構成で
あり、LEDアレイ駆動部5はシフトレジスタ6とラッ
チ7とANDゲート8とLEDドライバ9とにより構成
されている。ただし、本実施の形態では、後述するよう
な光量制御を点灯時間制御により行うための8分割同期
信号/HSYNC(ライン同期信号/LSYNCを8分
割した信号)を用いるため、図3に示す駆動タイミング
のように、シフトレジスタ6は8分割同期信号/HSY
NCによってリセットされるように構成されている。こ
のシフトレジスタ6はクロック信号CLOCKによって
“0”又は“1”なる1ドット2値の画像データをドッ
ト1から順番に入力し、内部ではその各ドットデータを
各レジスタに送るように動作する。N個分の全てのドッ
トデータが送られるとラッチ7がそのデータをラッチ
し、ストローブパルスSTBがANDゲート8に入力さ
れると、画像データの“1”が送られたドット(LED
素子)のみがLEDドライバ9によってストローブパル
スSTBの幅だけ点灯することを基本とする。
【0015】このようなLEDアレイ駆動回路2中のL
EDアレイ駆動部5に対しては、ストローブパルス発生
部10がセレクタ11を介して接続されている。ストロ
ーブパルス発生部10は例えばカウンタ、コンパレータ
等により構成されており、STB0〜STB7なる8種
類のストローブパルスを発生する。これらのストローブ
パルスSTB0〜STB7は、各々異なっており、スト
ローブパルスSTB0の幅をtとしたとき、STB1=
2t,STB2=4t,STB3=8t,STB4=1
6t,STB5=32t,STB6=64t,STB7
=128tなる2のべき乗関係に設定されている。前記
セレクタ11は、1ライン分を8分割同期信号/HSY
NCにより8分割した各分割タイミングを順にT0〜T
7とした時、タイミングT0ではストローブパルスST
B0、タイミングT1ではストローブパルスSTB1、
…、タイミングT7ではストローブパルスSTB7を各
々ANDゲート8に対して出力するようにセレクト動作
する。
【0016】また、LEDアレイ駆動回路2中のLED
アレイ駆動部5に対しては、別系統として多値変換部1
2がセレクタ13を介して接続されている。多値変換部
12は例えばANDゲートにより構成されており、8ビ
ットのデータb0〜b7をセレクタ13に出力する。セ
レクタ13はこれらの8ビットのデータb0〜b7をタ
イミングT0〜T7の間、毎回シフトレジスタ6に対し
て出力する。前記多値変換部12の入力側には1ビット
2値の画像データを1ライン分取り込むためにFIFO
(First-In First-Out)メモリ14と、記憶部であ
る補正データ記憶部15とが並列的に接続されている。
この補正データ記憶部15は例えばROM構成のもの
で、後述する測定方法によりLEDアレイ4中の各LE
D素子3について各種画像形成条件毎に予め設定された
所望のスポット径Dとするための補正データが記憶され
ている。この補正データ記憶部15には指定手段として
機能する画像書込条件設定部16が接続されている。こ
こに、画像形成動作において、画像書込条件設定部16
により画像形成条件が指定された場合、指定されたその
画像形成条件に応じて各LED素子3について対応する
補正データを補正データ記憶部15中から読み出して多
値変換部12に出力させる補正データ読出手段の機能を
備えている。また、多値変換部12、セレクタ13及び
LEDアレイ駆動部5が読み出された補正データを用い
てLEDアレイ4の各LED素子3の点灯動作を制御す
る駆動制御手段としての機能を果たす。
【0017】ここに、前記補正データ記憶部15に予め
書込み記憶される補正データの取得について説明する。
補正データの取得は、工場出荷前に図4に示すように、
当該光書込装置1とドット径データ測定装置21とを用
いて実行される。このドット径データ測定装置21はイ
ンタフェース(図示せず)により光書込装置1の多値変
換部12と着脱自在に接続されており、マイクロコンピ
ュータを内蔵したコントローラ22と、各LED素子3
が点灯した時のビームドット径(スポット径)を測定し
てその測定結果をコントローラ22に出力するドット径
測定装置23と、このドット径測定装置23による測定
条件を設定するための測定条件設定部24と、コントロ
ーラ22制御の下に光書込装置1の多値変換部12に8
ビットの補正データを出力する補正データ設定部25
と、補正データが確定した場合にその補正データを記憶
するデータ記憶装置26とにより構成されている。
【0018】ここに、各LED素子3の光量の補正デー
タは点灯時間を変化させる8ビット(b0〜b7)のデ
ータであり、1ライン中の点灯を8分割同期信号/HS
YNCに従い8分割したタイミングT0〜T7に対し
て、最下位ビットb0がT0、b1がT1、…、最上位
ビットb7がT0に各々割り当てられており、8ビット
中でビットが立っている(1である)部分のみ、そのタ
イミングTxにおけるストローブパルスSTBx分だけ
点灯させるデータとされている。図5は一例として、ド
ット1(No.1のLED素子3)を補正データ“12
8”(=“1000000”)で点灯させた時の駆動タ
イミングを示す。1つのライン同期信号/LSYNCが
出力されている間に、これを8分割した8分割同期信号
/HSYNCのタイミングT0〜T7に従い対応するス
トローブパルスSTB0〜STB7がストローブパルス
発生部10及びセレクタ11から出力される。ドット1
用の点灯信号は8分割同期信号/HSYNC毎に毎回出
され、多値変換部12でAND処理を受けることによ
り、補正データ“128”を示すビットが立っているb
7(=T7)のタイミングでストローブパルスSTB7
に応じた点灯幅で点灯する。この場合、補正データが
“127”(=“0111111”)であれば、ビット
が立っているb0〜b6(=T0〜T6)のタイミング
で各ストローブパルスSTB0〜STB6に応じた点灯
幅で点灯する。また、例えば、補正データが“129”
(=“1000001”)であれば、ビットが立ってい
るb0,b7(=T0,T7)の2箇所のタイミングで
各ストローブパルスSTB0,STB7に応じた点灯幅
で点灯する。このような光量可変方式は、1ドット多値
表現による階調法において1ドット多値光量を得る手法
として知られているもので(文献「LEDアレイ書き込
み方式のカラー電子写真プリンタ」p.205〜20
6、電子写真学会誌第24巻第3号(1995)参照)、本実
施の形態の1ドット2値表現のドット径を変更するため
の補正データにもそのまま簡単に適用できる。
【0019】このような前提の下、N個の全てのLED
素子3について常に所望のドット径(スポット径)Dを
得たい場合の光量補正データを取得する処理を図6に示
すフローチャートを参照して説明する。ここで、露光条
件等の画像形成条件に対応する測定条件をCy(y=1
〜Y:Yは任意)とする。まず、規定のドット径Dが設
定されたかをチェックする(ステップS1)。この規定
のドット径Dは実際の画像書込み時に狙いとするドット
径を意味する。規定のドット径Dが測定条件設定部24
により設定されると(S1のY)、測定条件Cy(y=
1)が設定されたかをチェックする(S2)。この条件
を設定するのは、どの光量を閾値とするかでドット径が
変わってくるためであり、実際の画像書込み時の露光条
件の1つに合わせて測定条件設定部24により設定され
る。測定条件Cy(y=1)が設定されると(S2の
Y)、ドット1(No.1のLED素子3)を対象とさ
せるためにn=1に設定する(S3)。次に、補正デー
タMny(測定条件Cyにおけるn番目のLED素子3用
の補正データを意味する)を仮に“128”(=“10
00000”)に設定する(S4)。もっとも、この数
値“128”に限定する意味はなく、8ビットデータで
示される“1”〜“255”の範囲内の数値であれば任
意であるが、本実施の形態のように中間値“128”に
設定して増減調整しやすくしたり、既存の実験データ等
に基づき所望のドット径Dにするのに最も近いと予想さ
れる数値を用いるのが好ましい。この補正データMnyが
補正データ設定部25に設定され、多値変換部12側に
与えられる。
【0020】次に、ドットn、ここでは、ドット1(N
o.1のLED素子3)をLEDアレイ駆動部5により
点灯させる(S5)。この時の点灯タイミングが図5に
示されている。この時のドットnのドット径(スポット
径)Ddをドット径測定装置23により測定し(S
6)、測定結果をコントローラ22に送出する。測定結
果を受けたコントローラ22ではそのドット径Ddが規
定ドット径Dに殆ど等しいか否かをチェックする(S
7)。未だ、殆ど等しくない場合には(S7のN)、両
者の大小関係に応じて、補正データMnyの値を大きくし
たり或いは小さくして(例えば、Mny=“129”に変
更したり、Mny=“127”に変更したりする…もっと
も、増減幅は1ずつに限らない)(S8)、その補正デ
ータに従い点灯するドットnのドット径Ddを測定し直
し(S6)、これをドット径Ddが規定ドット径Dに殆
ど等しくなるまで繰り返す。ここに、ステップS7の判
断については、本来的には、両者が完全に等しいか否か
の判断とすべきであるが、補正データMnyのビット数、
ドット径Ddの測定誤差等の関係で必ずしも等しくなら
ないことも考えられるので、許容し得る近似範囲内のデ
ータとなった場合には正常時であると判断するようにし
ている。この近似範囲は、補正データMnyのビット数、
ドット径Ddの測定誤差、実際に画像を形成した時の狙
いの画質として許容し得るドット径のばらつき範囲等を
考慮して決定される。
【0021】測定されたドット径Ddが規定ドット径D
にほぼ等しくなった場合(S7のY)、測定条件Cy
(y=1)におけるドットnに対する補正データMnyを
データ記憶装置26に記憶する(S9)。この時の補正
データMnyはその時点で補正データ設定部25に設定さ
れていた数値である。この後、ドットn、ここでは、ド
ット1(No.1のLED素子3)を消灯し(S1
0)、次のドットn、ここでは、ドット2(No.2の
LED素子3)を対象とさせるためにnを+1だけイン
クリメントする(S11)。この時点で、新たなドット
nが総数Nを超えているか否かをチェックし(S1
2)、超えていなければ、ドットnについてステップS
4ないしS11の処理を同様に繰り返す。これにより、
測定条件Cyにおける全てのドットn(n=1〜N)に
ついてそのドット径Ddを規定ドット径Dとするための
補正データMnyがデータ記憶装置26に格納される。
【0022】この処理が終了すると、他の測定条件Cy
が有るか否かをチェックし(S13)、あればそれらの
測定条件をCy(y=2),Cy(y=3),…,Cy
(y=Y)の如く順に設定し(S1)、各測定条件毎に
前述した補正データMnyの取得・格納処理が繰り返され
る。
【0023】よって、全ての測定が終了した後には、デ
ータ記憶装置26には、 条件 補正データ C1112131 … MN12122232 … MN2 … CY1Y2Y3Y … MNY の如く、各測定条件Cyをアドレスとする形で各ドット
毎の補正データMnyが格納されていることになる。この
ようなデータ記憶装置26に格納されている補正データ
MnyがROMライタ等を用いて光書込装置1中の補正デ
ータ記憶部15に書き込まれ、実用に供される。
【0024】このような各種条件毎の補正データMnyが
書き込まれている補正データ記憶部15を用いて光書込
装置1により実際に光書込みを行う際には、画像書込条
件設定部16により画像形成条件を設定する。この条件
は測定条件と対応しており、例えば、測定条件Cyに対
応する画像形成条件を設定すると、補正データ記憶部1
5からは対応する測定条件Cyで特定される補正データ
Mnyが読み出されて多値変換部12に出力される。例え
ば、測定条件C2 の場合であれば、M12,M22,M32
…,MN2の如く補正データが読み出される。いま、一例
として、M12=“48”(=“00110000”),
22=“49”(=“00110001”),M32
“51”(=“00110011”)とすると、この時
の点灯駆動タイミングは図7に示すようになる。
【0025】即ち、1ビット2値の画像データがFIF
Oメモリ14に1ライン分入力され、このFIFOメモ
リ14からは8分割同期信号/HSYNCのタイミング
でその画像データが繰返し出力される。一方、補正デー
タ記憶部15からは各ドット(各LED素子3)用の8
ビットの補正データが画像データと同様に8分割同期信
号/HSYNCのタイミングで繰返し出力される。そし
て、多値変換部12で画像データと補正データとのAN
Dがとられ、8ビットデータ(b0〜b7)としてセレ
クタ13に送られる。セレクタ13ではタイミングT0
で最下位ビットb0、タイミングT1ではビットb1、
…、タイミングT7では最上位ビットb7を出力する。
一方、ストローブパルス発生部10からは各タイミング
T0〜T7で各々異なるパルス幅のストローブパルスS
TB0〜STB7が出力され、ANDがとられるタイミ
ングで点灯する。ドット1の場合であれば、タイミング
T4,T5でストローブパルスSTB4,STB5に従
い点灯し、ドット2の場合であれば、タイミングT0,
T4,T5でストローブパルスSTB0,STB4,S
TB5に従い点灯し、ドット3の場合であれば、タイミ
ングT0,T1,T4,T5でストローブパルスSTB
0,STB1,STB4,STB5に従い点灯し、結果
として、1ライン内では何れもドット径(スポット径)
がDで均一化されるように点灯制御される。
【0026】従って、本実施の形態によれば、測定条件
Cy(従って、画像形成条件)として特性の異なる各種
感光体を考慮したり、実際の画像形成に際して変更され
得る条件を考慮して想定された、各種画像形成条件毎の
ドット径をDとするための光量補正データが補正データ
記憶部15に格納されているので、用いる感光体特性に
合うように画像形成条件が変更されても、その画像形成
条件に応じて補正データ記憶部15から対応する補正デ
ータMnyを読み出し、その補正データMnyを用いて各L
ED素子3の点灯動作を制御することができるので、所
望のスポット径Dに揃えられた光書込みが確保される。
これにより、濃度むらのない高画質の画像が得られる。
よって、1ドット2値で面積階調により高密度な階調を
表現する場合でも、良好に階調表現された画像が得られ
る。これは、用いる感光体が後で変更になったり、単に
画像形成条件が変更になった場合でも同様である。ま
た、補正データを設定する作業に関しても、LEDアレ
イ4と感光体とを対として設定する必要はなく、個々の
LEDアレイ4単独で行えるので、設定作業ないしは設
定状態の汎用性も確保できる。
【0027】本発明の実施の第二の形態を図8に基づい
て説明する。図1ないし図7で示した部分と同一部分は
同一符号を用いて示し、説明も省略する。本実施の形態
では、補正データ記憶部15には以下に説明する測定方
法によりLEDアレイ4中の各LED素子3について各
種画像形成条件毎に各種スポット径Dxとするための補
正データが記憶されている。
【0028】ここに、前記補正データ記憶部15に予め
書込み記憶される補正データの取得について説明する。
補正データの取得は、工場出荷前に図4に示したよう
な、当該光書込装置1とドット径データ測定装置21と
を用いて実行される。N個の全てのLED素子3につい
て各種ドット径(スポット径)Dx(x=1〜X:Xは
任意)を得たい場合の光量補正データを取得する処理を
図8に示すフローチャートを参照して説明する。まず、
或る規定のドット径Dx(x=1)が設定されたかをチ
ェックする(ステップS1′)。この或る規定のドット
径Dxは実際の画像書込み時に狙いとするドット径の一
つを意味する。規定のドット径Dxが測定条件設定部2
4により設定されると(S1′のY)、測定条件Cy
(y=1)が設定されたかをチェックする(S2)。測
定条件Cy(y=1)が設定されると(S2のY)、ド
ット1(No.1のLED素子3)を対象とさせるため
にn=1に設定する(S3)。次に、補正データMnxy
(ドット径Dx、測定条件Cyにおけるn番目のLED
素子3用の補正データを意味する)を仮に“128”
(=“1000000”)に設定する(S4′)。この
補正データMnxy が補正データ設定部25に設定され、
多値変換部12側に与えられる。
【0029】次に、ドットn、ここでは、ドット1(N
o.1のLED素子3)をLEDアレイ駆動部5により
点灯させる(S5)。この時のドットnのドット径(ス
ポッット径)Ddをドット径測定装置23により測定し
(S6)、測定結果をコントローラ22に送出する。測
定結果を受けたコントローラ22ではそのドット径Dd
が規定ドット径Dxに殆ど等しいか否かをチェックする
(S7′)。未だ、殆ど等しくない場合には(S7′の
N)、両者の大小関係に応じて、補正データMnxy の値
を大きくしたり或いは小さくして(例えば、Mnxy =
“129”に変更したり、Mnxy=“127”に変更し
たりする…もっとも、増減幅は1ずつに限らない)(S
8′)、その補正データに従い点灯するドットnのドッ
ト径Ddを測定し直し(S6)、これをドット径Ddが
規定ドット径Dxに殆ど等しくなるまで繰り返す。
【0030】測定されたドット径Ddが規定ドット径D
xにほぼ等しくなった場合(S7′のY)、規定ドット
径Dx(x=1)、測定条件Cy(y=1)におけるド
ットnに対する補正データMnxy をデータ記憶装置26
に記憶する(S9′)。この時の補正データMnxy はそ
の時点で補正データ設定部25に設定されていた数値で
ある。この後、ドットn、ここでは、ドット1(No.
1のLED素子3)を消灯し(S10)、次のドット
n、ここでは、ドット2(No.2のLED素子3)を
対象とさせるためにnを+1だけインクリメントする
(S11)。この時点で、新たなドットnが総数Nを超
えているか否かをチェックし(S12)、超えていなけ
れば、ドットnについてステップS4′ないしS11の
処理を同様に繰り返す。これにより、測定条件Cyにお
ける全てのドットn(n=1〜N)についてそのドット
径Ddを規定ドット径Dxとするための補正データMnx
y がデータ記憶装置26に格納される。
【0031】この処理が終了すると、他の測定条件Cy
が有るか否かをチェックし(S13)、あればそれらの
測定条件Cy(y=2),Cy(y=3),…,Cy
(y=Y)の如く順に設定し(S2)、各測定条件毎に
前述した補正データMnxy の取得・格納処理が繰り返さ
れる。
【0032】さらに、或る規定ドット径Dxについて処
理が終了した後、他の規定ドット径Dxが有るか否かを
チェックし(S14)、あればそれらの規定ドット径D
x(x=2),Dx(x=3),…,Dx(x=X)の
如く順に設定し(S1′)、各規定ドット径毎で各測定
条件毎に前述した補正データMnxy の取得・格納処理が
繰り返される。
【0033】よって、全ての測定が終了した後には、デ
ータ記憶装置26には、 規定ドット径D1 ; 条件 補正データ C1111211311 … MN112112212312 … MN12 … CY11Y21Y31Y … MN1Y 規定ドット径D2 ; 条件 補正データ C1121221321 … MN212122222322 … MN22 … CY12Y22Y32Y … MN2Y … 規定ドット径DX ; 条件 補正データ C11X12X13X1 … MNX121X22X23X2 … MNX2 … CY1XY2XY3XY … MNXY の如く、各規定ドット径Dx及び各測定条件Cyをアド
レスとする形で各ドット毎の補正データMnxy が格納さ
れていることになる。このようなデータ記憶装置26に
格納されている補正データMnxy がROMライタ等を用
いて光書込装置1中の補正データ記憶部15に書き込ま
れ、実用に供される。
【0034】このような各種条件毎の補正データMnxy
が書き込まれている補正データ記憶部15を用いて光書
込装置1により実際に光書込みを行う際には、画像書込
条件設定部16により所望のドット径及び画像形成条件
を設定する。所望のドット径及び画像形成条件を設定す
ると、補正データ記憶部15からは対応するドット径D
x及び測定条件Cyで特定される補正データMnxy が読
み出されて多値変換部12に出力される。例えば、ドッ
ト径D2 、測定条件C2 の場合であれば、M12 2 ,M
222 ,M322 ,…,MN22 の如く補正データが読み出さ
れる。これにより、1ライン内では何れもドット径(ス
ポット径)が任意かつ所望のドット径Dxで均一化され
るように点灯制御される。
【0035】従って、本実施の形態によれば、前記実施
の形態に加えて、各種スポット径Dx毎の補正データM
nxy も補正データ記憶部15に記憶されているので、所
望のスポット径Dxが変更になった場合にもそのスポッ
ト径Dxで均一化されるように各LED素子3を点灯動
作させることができる。
【0036】なお、これらの実施の形態では、各LED
素子3のスポット径の均一化を図るための光量補正を発
光時間の制御で行うようにしたが、各LED素子3に対
する駆動電流を補正データに応じて可変させる方式であ
ってもよい。
【0037】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、LEDア
レイ中の各LED素子について各種画像形成条件毎に予
め設定された所望のスポット径とするための補正データ
を記憶した記憶部と、画像形成条件を指定するための指
定手段と、指定された画像形成条件に応じて各LED素
子について対応する補正データを前記記憶部から読み出
す補正データ読出手段と、読み出された補正データを用
いて前記LEDアレイの各LED素子の点灯動作を制御
する駆動制御手段と、を備えているので、所望のスポッ
ト径が決まっている場合において、用いる感光体特性に
合うように画像形成条件が変更されても、その画像形成
条件に応じて補正データ読出手段が対応する補正データ
を記憶部から読み出し、その補正データを用いて駆動制
御手段がLED素子の点灯動作を制御するので、所望の
スポット径により均一化された光書込みを確保すること
ができ、同時に、用いる感光体が変更になったり、単に
画像形成条件が変更になった場合でも所望のスポット径
により均一化された光書込みを確保することができ、よ
って、常に濃度むらのない画像を得ることができ、さら
には、補正データの設定面から見ても、LEDアレイと
感光体とを対として設定する必要はなく、LEDアレイ
単体で済むため、設定作業ないしは設定状態の汎用性も
確保することができる。
【0038】請求項2記載の発明によれば、LEDアレ
イ中の各LED素子について各種画像形成条件毎及び各
種スポット径毎にそのスポット径とするための補正デー
タを記憶した記憶部と、画像形成条件及びスポット径を
指定するための指定手段と、指定された画像形成条件及
びスポット径に応じて各LED素子について対応する補
正データを前記記憶部から読み出す補正データ読出手段
と、読み出された補正データを用いて前記LEDアレイ
の各LED素子の点灯動作を制御する駆動制御手段と、
を備えているので、請求項1記載の発明の効果に加え
て、各種スポット径毎の補正データも記憶部に記憶され
ているので、所望のスポット径が変更になった場合にも
そのスポット径で均一化されるように各LED素子を点
灯動作させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第一の形態を示す光書込装置の
ブロック構成図である。
【図2】LED駆動回路の基本構成を示すブロック図で
ある。
【図3】その基本的なLEDアレイ駆動タイミングを示
すタイムチャートである。
【図4】光書込装置及びドット径データ測定装置を示す
ブロック構成図である。
【図5】発光時間可変による光量制御方式を示すタイム
チャートである。
【図6】補正データを取得するための処理を示すフロー
チャートである。
【図7】補正データに伴う各ドットの点灯タイミング例
を示すタイムチャートである。
【図8】本発明の実施の第二の形態の補正データを取得
するための処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
3 LED素子 4 LEDアレイ 15 記憶部 16 指定手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹原 淳 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データに応じて点灯制御される多数
    のLED素子がライン状に配設されたLEDアレイを用
    いて電子写真法により画像を形成するLEDアレイプリ
    ンタにおいて、 前記LEDアレイ中の各LED素子について各種画像形
    成条件毎に予め設定された所望のスポット径とするため
    の補正データを記憶した記憶部と、 所望の画像形成条件を指定するための指定手段と、 指定された画像形成条件に応じて各LED素子について
    対応する補正データを前記記憶部から読み出す補正デー
    タ読出手段と、 読み出された補正データを用いて前記LEDアレイの各
    LED素子の点灯動作を制御する駆動制御手段と、を備
    えたことを特徴とするLEDアレイプリンタ。
  2. 【請求項2】 画像データに応じて点灯制御される多数
    のLED素子がライン状に配設されたLEDアレイを用
    いて電子写真法により画像を形成するLEDアレイプリ
    ンタにおいて、 前記LEDアレイ中の各LED素子について各種画像形
    成条件毎及び各種スポット径毎に各々のスポット径とす
    るための補正データを記憶した記憶部と、 所望の画像形成条件及びスポット径を指定するための指
    定手段と、 指定された画像形成条件及びスポット径に応じて各LE
    D素子について対応する補正データを前記記憶部から読
    み出す補正データ読出手段と、 読み出された補正データを用いて前記LEDアレイの各
    LED素子の点灯動作を制御する駆動制御手段と、を備
    えたことを特徴とするLEDアレイプリンタ。
JP28225696A 1996-10-24 1996-10-24 Ledアレイプリンタ Pending JPH10119351A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6750895B1 (en) 1999-09-29 2004-06-15 Nec Corporation Optical printer head with integrated drive circuitry
JP2005251841A (ja) * 2004-03-02 2005-09-15 Opcell Co Ltd 光描画装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6750895B1 (en) 1999-09-29 2004-06-15 Nec Corporation Optical printer head with integrated drive circuitry
JP2005251841A (ja) * 2004-03-02 2005-09-15 Opcell Co Ltd 光描画装置

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