JPH07108714A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH07108714A
JPH07108714A JP25853593A JP25853593A JPH07108714A JP H07108714 A JPH07108714 A JP H07108714A JP 25853593 A JP25853593 A JP 25853593A JP 25853593 A JP25853593 A JP 25853593A JP H07108714 A JPH07108714 A JP H07108714A
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JP
Japan
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density
image
pixel
light emitting
exposure
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JP25853593A
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English (en)
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Naoki Takahashi
直樹 高橋
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
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    • G06K15/02Arrangements for producing a permanent visual presentation of the output data, e.g. computer output printers using printers
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
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    • G06K2215/00Arrangements for producing a permanent visual presentation of the output data
    • G06K2215/0002Handling the output data
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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光源にアレイヘッドを用いる光プリンタおよ
びサーマルプリンタにおいて、1画素の分割数より大幅
に多くの階調を再現することのできる画像形成装置を実
現すること。 【構成】 複数の発光素子を並べたLEDアレイヘッド
11によって、露光を行う光プリンタおよびサーマルプリ
ンタにおいて、1つの画素につきN回に分割して露光を
行う発光素子駆動手段と、同じ通電回数であってもその
出力画素の平均濃度が異なる通電パターンの情報を持
ち、当該画素の画像信号をその濃度に対応した発熱素子
への通電パターンに変換する濃度−通電パターン変換手
段を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、LED(発光ダイオー
ド)アレイヘッドのように、光源として複数の発光素子
が並んだアレイヘッド、または液晶シャッタアレイのよ
うに光源に対して複数の光量制御素子を並べたアレイヘ
ッドを用い、電子写真プロセスによって画像形成する光
プリンタおよびサーマルヘッドを用いて熱記録を行うサ
ーマルプリンタにおいて、階調性が高く、理想的な特性
を持った中間調画像を再現する画像形成装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】アレイヘッドを用いる光プリンタとして
は、LEDアレイヘッドを用いるLEDプリンタや、液
晶シャッタアレイを用いる液晶プリンタなどがある。以
下では、最も代表的なLEDプリンタについて説明す
る。従来より、LEDアレイヘッドを光源とするLED
プリンタによって中間調画像を表現する方法としては、
例えば特開昭64−27945号公報に開示されたものがあ
る。以下、図面を参照しながら上記した従来のLEDプ
リンタの階調表現方式について説明する。
【0003】図16は従来のLEDプリンタの概略構成図
である。図16において、感光体ドラム101の周囲にはそ
の回転方向に沿って、帯電器102,LEDアレイヘッド1
03,現像器106,転写帯電器107,スクレーパ109そして
消去ランプ110がそれぞれ位置している。まず帯電器102
は、感光体ドラム101を数百ボルトに帯電させる。駆動
回路105は、外部から入力された画像信号104に従ってL
EDアレイヘッド103を駆動する。LEDアレイヘッド1
03から放射された光は、先に帯電させられた感光体ドラ
ム101の表面で結像して静電潜像を形成する。LEDア
レイヘッド103によって露光されてできた静電潜像は、
このままでは目に見えないが、現像器106で現像されて
可視像となる。転写帯電器107は、感光体ドラム101の表
面との電位差によって電界を形成し、給紙ローラ111に
よって送られてきた記録紙に、可視像となったトナーの
画像を付着させる。定着器108は、トナーの付着した記
録紙を加熱したローラに通し、トナー像を記録紙に定着
させて排出する。最後にスクレーパ109が、記録紙に付
着せずに感光体上に残ったトナーを除去し、消去ランプ
110が帯電する前の感光体ドラム101を全面露光して、残
っている静電潜像を消去して一連のプロセスを終了す
る。
【0004】ここで、従来のLEDアレイヘッドの発光
部分を図17に示し、従来の記録画素の露光状態を表す図
を図18に示す。LEDアレイヘッド103は基板112上に電
極113と発光エレメント114を1列に配置して形成したも
のである。この発光エレメント114の幅Wは、記録画素
の幅寸法W′を露光できるだけの幅を有するものとす
る。一方、発光エレメント114の高さ寸法は、記録画素
の高さ寸法H′の4分の1の部分を露光できるだけの高
さ寸法Hの4分の1である。ここでは、記録画素を感光
体送り方向に4分割して、1つの画素当たり4回の走査
で記録画素全体を露光している。記録画素の分割数が8
になれば、発光エレメントの高さ寸法もHの8分の1と
なり、8回の走査によって1つの画素全体を露光するこ
とになる。以下において、分割数,全走査回数および最
大発光回数という表現は、同じものを示すものとする。
このように、発光エレメント114の並び方向に画素密度
を高めるのではなく、感光体送り方向に小さくすること
は比較的容易に行うことができる。
【0005】そして、図17に示す発光部形状を持ったL
EDアレイヘッドに、画像信号,制御信号および画素ク
ロックを入力することで、図18に示すように記録画素11
5をそれぞれ露光することになる。すなわち、記録画素
を感光体送り方向に4つに分割し、それぞれが1つの記
録画素のように独立に露光される。よって任意の記録画
素全体について、全く露光していない画素,4分の1だ
け露光した画素,4分の2だけ露光した画素,4分の3
だけ露光した画素、そしてすべて露光した画素と、5段
階の露光状態をとることができ、それぞれ異なった出力
画素の濃度を持つので5段階の濃度を表現できる。この
画素ごとの発光回数は、外部から入力される画像信号の
当該画素の濃度によって決まる。したがって、感光体送
り方向に分割されたLEDアレイヘッドを用いることに
よって、5階調の画像を形成することができる。
【0006】同様に、以下では熱集中型のサーマルヘッ
ドを用いたサーマルプリンタについて図面を参照しなが
ら説明する。図19は従来のサーマルプリンタの概略構成
図を示す。図19において、記録紙は搬送ローラ116によ
って図中の右から左へ順次送られる。インクシート119
は、記録紙とサーマルヘッド120の間を通って、インク
シートセットローラ118とインクシート巻き取りローラ1
17に巻き付けられている。サーマルヘッド120は、外部
から入力された画像信号に従って、図示しない駆動回路
によって通電されて発熱する発熱素子の熱によって、イ
ンクシート119のインクを溶かして記録紙に付着させ
る。このときプラテンローラ121は、インクシート119と
記録紙の間に隙間ができないように、記録紙の印刷面と
は逆の面から記録紙を抑える。発熱したサーマルヘッド
120によって使用された部分のインクシート119は、イン
クシート巻き取りローラ117によって巻き取られ、サー
マルヘッド120に当たる面には常にインクシート119の未
使用の部分がくることになる。
【0007】サーマルプリンタで中間調画像を再現する
ときも、光プリンタと同様な方法がとられる。すなわ
ち、1画素を記録紙送り方向に分割して、その分割され
た微画素ごとに通電/非通電のスイッチングを行い、発
熱素子の温度制御を行う。このとき再現される階調数に
ついても、光プリンタの場合と同様に、1画素内の分割
数すなわち最大通電回数程度となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の方法では、感光体送り方向での1画素内の発光回数ま
たは通電回数で濃度の異なる画素を表現していたため、
その最大発光回数または最大通電回数と同程度の階調数
しか得られないという問題点を有していた。本発明は上
記問題点に鑑み、光プリンタであれば1画素内の最大発
光回数、すなわち1画素を露光するために走査する回数
が同じであっても、最大発光回数に比べて大幅に多い階
調数を持った中間調画像を再現することができ、サーマ
ルプリンタであれば1画素内の最大通電回数、すなわち
1画素を感熱転写するために走査する回数が同じであっ
ても、最大通電回数に比べて大幅に多い階調数を持った
中間調画像を再現することのできる画像形成装置を提供
することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の画像形成装置は、複数の発光素子を並べた
アレイヘッドによって、外部から入力される画像データ
に基づいて感光体を露光することで画像を形成する光プ
リンタにおいては、1つの画素につきN回に分割して露
光を行う発光素子駆動手段と、同じ発光回数であっても
その出力画素の平均濃度が異なる露光パターンの情報を
持ち、当該画素の画像信号をその濃度に対応した露光パ
ターンに変換する濃度−露光パターン変換手段を有す
る。また、複数の発熱素子を並べたサーマルヘッドによ
って、外部から入力される画像データに基づいて記録紙
に感熱転写することで画像を形成するサーマルプリンタ
においては、1つの画素につきN回に分割して通電する
発熱素子駆動手段と、同じ通電回数であってもその出力
画素の平均濃度が異なる発熱素子への通電パターンの情
報を持ち、当該画素の画像信号をその濃度に対応した通
電パターンに変換する濃度−通電パターン変換手段を有
するものである。
【0010】
【作用】本発明は上記した構成によって、光プリンタで
あれば、注目画素の濃度に対して、あらかじめ決められ
ている露光パターンに従って、感光体ドラム上に静電潜
像を形成する。また、サーマルプリンタであれば、注目
画素の濃度に対して、あらかじめ決められている発熱素
子への通電パターンに従って、サーマルヘッドの各発熱
素子に通電して感熱転写を行う。その露光パターンおよ
び発熱素子への通電パターンは、同じ通電回数であって
もそのパターンを変えることによって異なる濃度の画素
を再現するものが選択されている。よって、比較的簡単
な構成でありながら、1画素当たりの走査回数、すなわ
ち1画素の分割数に比べて、大幅に多い階調数を持った
濃度の画素を再現できる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例における画像形成装
置について、代表的な光プリンタの一つであるLEDプ
リンタについて、図面を参照しながら説明する。サーマ
ルプリンタについては、LEDプリンタと異なる部分に
ついてのみ、その都度説明する。
【0012】図1は本発明の一実施例によるLEDプリ
ンタの露光回路のブロック図であり、図2は本発明の一
実施例によるLEDプリンタの露光回路の動作時におけ
るタイミング図である。図1において、LEDアレイヘ
ッド11は、複数個の発光エレメントが一列に並んでいる
LEDアレイ12と、各発光エレメントに電流を流して駆
動する駆動回路13から構成される。LEDアレイヘッド
11を駆動する露光制御回路14は、1ライン分の多値の画
像信号を格納するラインメモリを2本持ち、それぞれ入
力状態と出力状態とを交互に切り替えるラインバッファ
15と、ラインバッファ15に格納されている画像信号DA
TAを順次読み出して、その濃度に対応する露光パター
ンに変換する変換回路16と、変換回路16によって変換さ
れた複数ビットの露光パターンから任意のビットを取り
出すセレクタ17と、ライン同期信号SYNC,SYNC
8をはじめとする制御信号を生成して露光回路全体の同
期をとる制御回路18から構成される。
【0013】以上のように構成された露光回路を持つL
EDプリンタを用いて、その動作について説明する。ま
ず制御回路18は、通常の水平同期信号の8倍の周波数を
持つ8倍ライン同期信号SYNC8を生成し、ラインバ
ッファ15とLEDアレイヘッド11の駆動回路13に出力す
る。同時にその8倍ライン同期信号SYNC8を8分周
し、8倍ライン同期信号SYNC8が8回ローパルスを
発する間に1回だけ同時にローパルスを発するライン同
期信号SYNCを生成する。このライン同期信号SYN
Cは、外部に出力するとともに、ラインバッファ15に出
力する。図示しない外部の信号発生機器は、送られてき
たライン同期信号SYNCに同期して画像信号DATA
とクロック信号CLKを出力する。そして、外部から入
力された画像信号DATAは、ラインバッファ15に入力
されて一時格納され、クロック信号CLKはラインバッ
ファ15と駆動回路13に入力される。クロック信号に同期
して入力された画像信号DATAは、ラインバッファ15
の入力状態のラインメモリに格納される。
【0014】図2において、D0,D1およびD2は1
ライン分の画像信号を表す。また、0ライン目の画像信
号D0は、すでにラインバッファ15に格納されているも
のとする。ラインバッファ15からの画像信号の読み出し
は、8倍ライン同期信号SYNC8に同期して読み出さ
れる。8倍ライン同期信号SYNC8は、ライン同期信
号SYNCの1周期内に8個のローパルスを発する。し
たがって、ラインバッファ15内の出力状態のラインメモ
リからは、同じ画像信号DATAが8回読み出されるこ
とになる。ラインバッファ15から読み出された画像信号
DATA8は、そのまま変換回路16に入り、画素ごとに
8ビットの露光パターンに変換される。変換された露光
パターンは、セレクタ17に入力される。
【0015】セレクタ17には、制御回路18において8倍
ライン同期信号SYNC8の立ち下がりでカウントアッ
プする3ビットカウンタの出力CNTも入力される。こ
の3ビットカウンタの出力CNTは、ライン同期信号S
YNCの立ち下がりで0にリセットされ、8倍ライン同
期信号SYNC8の立ち下がりで、順次カウントアップ
する。セレクタ17は、入力された8本の入力信号の中か
ら、カウンタ出力CNTの値によって選択された信号を
出力する。すなわち、1回目の読み出し時にはカウンタ
出力CNTの値が0なので、8ビットの入力の0ビット
目を出力する。同様に2回目の読み出し時にはカウンタ
出力CNTの値は1となるので1ビット目を出力する。
そうして、8回の読み出しによって、露光パターンの各
ビットを順次出力することになる。セレクタ17によって
選択された信号は、LEDアレイヘッド11の駆動回路13
に入力される。駆動回路13は、8倍ライン同期信号SY
NC8に同期して、入力された信号に従ってLEDアレ
イ12を駆動する。
【0016】したがって、1つの画素を感光体送り方向
に8つの微画素に分割し、注目画素の画像信号を、各微
画素に対してLEDアレイヘッドを露光する順番に並べ
た露光パターンに変換しておけば、各画素ともその露光
パターンに従って露光されることになる。液晶シャッタ
アレイのような他のアレイヘッドの場合には、LEDア
レイ12を他のアレイヘッドに置き換えるだけで、他の回
路については全く同じ構成でよい。
【0017】サーマルプリンタにおいても、同じ構成と
なる。光プリンタのアレイヘッドが、露光することで発
光するのに対して、サーマルヘッドでは通電して発熱さ
せるので、駆動回路までの構成は光プリンタの場合と同
じとなる。すなわち、1画素を記録紙送り方向に8つの
微画素に分割して、その微画素ごとの画像信号に対する
発熱素子に通電する通電パターンに変換しておけば、各
画素ともその通電パターンに従って発熱素子の駆動が行
われることになる。以下では、各回路についてその構成
と動作について説明する。
【0018】図3は図1の制御回路18のブロック図であ
り、図4は制御回路18の動作時におけるタイミング図で
ある。制御回路18は、8倍ライン同期信号SYNC8を
生成するSYNC8発生回路30と、生成された8倍ライ
ン同期信号SYNC8をカウントする3ビットカウンタ
31と、3ビットカウンタ31の出力すべてを入力とする3
入力NANDゲート32と、3入力NANDゲート32とS
YNC8発生回路30の出力とのNANDをとる2入力N
ANDゲート33とから構成される。
【0019】まず、SYNC8発生回路30は、図4に示
すように一定の周期でローパルスを発生させる。その周
期は、感光体ドラムが1画素分回転する時間の8分の1
である。すなわちSYNC8発生回路30は、感光体ドラ
ムが1画素分回転する間に8個ずつのローパルスを出力
する。SYNC8発生回路30で生成される8倍ライン同
期信号SYNC8は、3ビットカウンタ31のクロック端
子に入力され、8倍ライン同期信号SYNC8の立ち下
がりでそれをカウントする。3ビットカウンタ31の出力
C2,C1およびC0はカウンタ信号CNTとして出力
されるとともに3入力NANDゲート32に入力される。
3入力NANDゲート32の出力NAND3は図4に示す
ように、全入力がローのとき、すなわちカウンタ出力C
NTの値が0の間だけローとなり、それ以外のときはハ
イとなる。この信号NAND3は、8倍ライン同期信号
SYNC8の有効範囲を示すイネーブル信号として使わ
れる。生成されたイネーブル信号NAND3は、SYN
C8発生回路30で生成された8倍ライン同期信号SYN
C8とともに2入力NANDゲート33に入力される。2
入力NANDゲート33の出力は、全入力がローのときだ
けローとなり、それ以外のときはハイとなる。したがっ
て、2入力NANDゲート33の出力信号であるライン同
期信号SYNCは、3ビットカウンタ31の値が0で8倍
ライン同期信号SYNC8がローのときだけローとな
り、それ以外のときはハイとなる。すなわち信号SYN
Cは、8倍ライン同期信号SYNC8が8回立ち下がる
間に1回だけ同時に立ち下がることになり、8倍ライン
同期信号SYNC8が8分周されたライン同期信号とな
る。
【0020】図5は図1のラインバッファ15のブロック
図であり、図6はラインバッファ15の動作時のタイミン
グ図である。ラインバッファ15は、クロック入力端子C
Kとリセット端子RST−を持つ12ビットのカウンタで
あるリードカウンタ34と、リードカウンタ34と同じ構造
を持つライトカウンタ35と、A,B2系統の12ビット入
力からセレクタ端子に入力される信号によってAまたは
Bのどちらか一方を選択するアドレスセレクタ36と、
A,B2系統の8ビット入力からセレクタ端子に入力さ
れる信号によってAまたはBのどちらか一方を選択する
データセレクタ37と、12ビットのアドレス入力端子と8
ビットのデータ入出力端子を持ち、4096×8ビットのF
IFO(ファーストイン・ファーストアウト)構造をした
2本のラインメモリA38,ラインメモリB39と、入力信
号が立ち上がる度にハイとローをトグルして出力するト
グルF/F40と、2入力NANDゲート41,42と、イン
バータゲート43から構成される。
【0021】まず、8倍ライン同期信号SYNC8と、
制御回路18で8分周されたライン同期信号SYNCが、
リードカウンタ34とライトカウンタ35のリセット端子R
ST−に入力され、それぞれカウンタがリセットされ
る。同時にライン同期信号SYNCは、トグルF/F40
にも入力され、今までハイ出力であったセレクタ信号S
ELがローに反転する。SYNCおよびSYNC8によ
ってリセットされたリードカウンタ34とライトカウンタ
35は、その後、クロック信号CLKをカウントし、その
12ビットのカウンタ出力をそれぞれアドレスセレクタ36
のリードカウンタ入力端子RCとライトカウンタ入力端
子WCに入力する。
【0022】図7はアドレスセレクタ36のブロック図で
ある。2つのセレクタ44と45は、それぞれ入力される2
系統のカウンタ値のうち、セレクタ信号SELによって
選択されたカウンタ値を出力する。入力信号であるカウ
ンタ値は、A入力,B入力とも同じものが入力される。
しかし、セレクタ信号SELについては、セレクタ44に
は反転されて入力されるので、セレクタ44と45にはそれ
ぞれ別のカウンタ値を出力することになる。ここでは、
セレクタ信号SELがローであるので、QA出力にライ
トカウンタ値が出力され、QB出力にリードカウンタ値
が出力される。
【0023】アドレスセレクタ36によって選択されたよ
うに、ライトカウンタ値はラインメモリA38のアドレス
入力端子に、リードカウンタ値はラインメモリB39のア
ドレス入力端子に入力される。ラインメモリA38,ライ
ンメモリB39のデータ入力端子には、外部から入力され
た画像信号DATAが入力されるが、メモリ内に書き込
まれるかどうかは各ラインメモリのライトイネーブル端
子WE−に入力される信号によって決まる。ラインメモ
リA38のWEA−端子には、セレクト信号SELと、図
3に示した3入力NANDゲート32の出力NAND3と
のNANDをとったものが入力される。一方、ラインメ
モリB39のWEB−端子には、セレクト信号SELを反
転させた信号とNAND3とのNANDをとったものが
入力される。したがって、それぞれのライトイネーブル
端子に入力される信号は、図6に示すように最初のライ
ン同期信号に同期して、交互に1回走査する間だけロー
となる。
【0024】ライトイネーブル端子がローとなったライ
ンメモリA38は、アドレス入力端子ADR_Aに入力さ
れるライトカウンタ値のアドレスに、データ入力端子D
ATA_Aに入力される画像信号DATAをラインメモ
リA38内に書き込む。すなわち、ライトカウンタ35がリ
セットされてカウントを始めると同時に、アドレスセレ
クタ36によってライトカウンタ値はラインメモリA38の
アドレス入力端子ADR_Aに、ライトイネーブル端子
WEA−はローとなるので、クロック信号CLKに同期
して送られてくる画像信号DATAがラインメモリA38
の0番地から順次8ビットずつ書き込まれる。1ライン
分の画像データが書き込まれると、次の8倍ライン同期
信号SYNC8が立ち下がり、3ビットカウンタ31がカ
ウントアップし、3入力NANDゲート32の出力NAN
D3がハイになるので、ライトイネーブル端子WEA−
もハイとなる。ライトカウンタ35には、引き続きクロッ
ク信号CLKが入力されるので、ライトカウンタ35は依
然カウントを続ける。また、画像信号DATAはライン
同期信号SYNCに同期して1ライン分の画像信号を送
り終えた後は、次のライン同期信号SYNCの立ち上が
りまでは不定となる。よって、ラインメモリA38のアド
レス入力端子ADR_Aには依然カウントを続けるカウ
ンタ値が、データ入力端子DATA_Aには不定データ
が入力されるが、ライトイネーブル端子WEA−がハイ
になっているので、不定データが書き込まれることはな
い。データ入力端子DATA_Aには、アドレス入力端
子ADR_Aに入力されているライトカウンタ値をアド
レスに持つデータが、順次読み出されて出力される。し
たがって、最初の1ライン分の間は書き込まれた画像信
号DATAがそのまま読み出されることになるが、それ
以後は不定状態となり、12ビットカウンタが4095までカ
ウントすると、また0に戻るので最初から読み出される
ことになる。
【0025】一方、ラインメモリB39のアドレス入力端
子ADR_Bにはリードカウンタ値が入力され、データ
入力端子DATA_BにはラインメモリA38と同じく画
像信号DATAが入力されるが、ライトイネーブル端子
WEB−の入力がハイのままなので、画像信号DATA
は書き込まれない。また、データ入力端子DATA_B
からは、アドレス入力端子ADR_Bに入力されている
リードカウンタ値をアドレスに持つデータが順次読み出
されて出力される。そして、1ライン分のデータが読み
出されると、8倍ライン同期信号SYNC8がローパル
スを発するので、リードカウンタ34はリセットされ、再
び0からクロック信号CLKをカウントする。これは、
セレクト信号SELが反転するまで続くので、ラインメ
モリB39からは同じラインのデータが8回読み出され
る。
【0026】ラインメモリA38のデータ出力端子OUT
_Aから読み出された信号は、データセレクタ37のA入
力端子に入力される。同様に、ラインメモリB39のデー
タ出力端子OUT_Bから読み出された信号は、データ
セレクタ37のB入力端子にそれぞれ入力される。データ
セレクタ37のセレクト端子には、セレクト信号SELが
反転して入力される。そのため、アドレスセレクタ36が
書き込むためのラインメモリを選択したのと逆のライン
メモリが選択されることになる。この場合では、ライン
メモリB39が選択されて、ラインメモリB39に書き込ま
れている同じデータが8回読み出され、画像信号DAT
A8として出力される。
【0027】ラインメモリB39のデータが8回読み出さ
れると、8倍ライン同期信号SYNC8とライン同期信
号SYNCが同時にローパルスを発する。それによっ
て、リードカウンタ34およびライトカウンタ35はリセッ
トされ、トグルF/F40は反転する。トグルF/F40の
出力であるセレクト信号SELが反転すると、アドレス
セレクタ36内のセレクタ44と45も切り替わり、QAにリ
ードカウンタ値が出力され、QBにライトカウンタ値が
出力される。同時に、ラインメモリB39のライトイネー
ブル端子WEB−がローになる。また、データセレクタ
37も切り替わり、A入力端子に入力されるラインメモリ
A38のデータが外部に出力される。以上の動作によっ
て、ラインメモリA38とラインメモリB39とが交換され
たことになり、これまでの動作においてラインメモリA
38とラインメモリB39とを読み変えたのと同じ動作が行
われる。
【0028】実際の動作においては、ライン同期信号S
YNCと8倍ライン同期信号SYNC8が同時にローパ
ルスを発したときに、そのラインに対する動作が開始さ
れる。片方のラインメモリは書き込み用となり、入力さ
れてくる画像信号DATAをクロック信号CLKに同期
してメモリ内に書き込む。1ライン分の画像信号を書き
込み終わると、ライトイネーブル信号がハイになるの
で、メモリ内のデータは変更されないままに、ライン同
期信号SYNCのローパルスを待つ。もう一方のライン
メモリは、読み出し専用となり、すでに書き込まれてい
る前ラインの画像信号を順次読み出す。読み出す場合に
は、8倍ライン同期信号SYNC8に同期して読み出さ
れるので、同じ画像信号が8回分読み出される。そし
て、8回分の画像信号の読み出しが終わると、ライン同
期信号SYNCと8倍ライン同期信号SYNC8が同時
にローパルスを発する。それによって、各ラインメモリ
の入出力端子に接続されているアドレスセレクタ36とデ
ータセレクタ37が切り替わり、書き込み専用であったラ
インメモリは読み出し専用に、読み出し専用であったラ
インメモリは書き込み専用となり、次ラインに対しては
ラインメモリの入出力動作を交換して同様な動作を行
う。
【0029】図8は図1の変換回路16の第1の実施例の
ブロック図である。形成する画像の濃度信号は1画素に
つき8ビットである。ラインバッファ15から出力された
画像信号は、メモリ46のアドレス信号入力端子に入力さ
れる。メモリ46内には、あらかじめ決められた当該画素
の濃度信号をアドレスとする位置に、その濃度信号に対
応する8ビットの露光パターンが記憶されている。アド
レス入力部に入力された当該画素の濃度信号に対して、
そのアドレスに記憶されている露光パターンがデータ出
力端子から出力される。このようにして、入力された濃
度信号からその濃度に対応する露光パターンに変換され
る。なお、サーマルプリンタにおいては、露光パターン
の代わりに発熱素子への通電パターンが格納される。
【0030】図9は図1の変換回路16の第2の実施例の
ブロック図である。ラインバッファ15から出力された8
ビットの画像信号は、組み合わせ論理回路47の入力信号
端子に入力される。組み合わせ論理回路47は、あらかじ
め決められた当該画素の濃度信号を入力とし、それに対
応する8ビットの露光パターンを出力とする組み合わせ
論理回路である。入力信号端子に入力された濃度信号
は、組み合わせ論理回路を構成するアンド回路,オア回
路およびインバータ回路によって入力された濃度信号に
対する8ビットの露光パターンに変換され、出力信号端
子から出力される。
【0031】図8の第1の実施例においても、図9の第
2の実施例においても、ラインバッファ15から出力され
た画像信号DATA8は、変換回路16に入力され、自動
的にその濃度に対応した露光パターンデータに変換され
て、セレクタ17に入力される。
【0032】図10は図1のセレクタ17のブロック図であ
る。変換回路16から出力された露光パターンデータは、
セレクタ48のデータ入力端子に入力される。また、制御
回路18で8倍ライン同期信号SYNC8をカウントして
いる3ビットカウンタ31のカウンタ値CNTが、セレク
タ48のセレクト端子S2,S1およびS0に入力され
る。セレクト端子は、3ビットの2進数として数えら
れ、それに対応する入力端子の信号が出力端子OUTか
ら出力される。セレクト端子に入力されている3ビット
カウンタ31は、ライン同期信号SYNCと8倍ライン同
期信号SYNC8が同時にローパルスを発した後、8倍
ライン同期信号SYNC8を順次カウントする。セレク
タ17に入力されるデータは、同じラインに対する画素ご
との露光パターンが合計8回入力される。ここで、3ビ
ットカウンタ31は、8倍ライン同期信号SYNC8がロ
ーパルスを発する度にカウントアップする。すなわち、
変換回路16には同じラインの画像信号が8回分入力され
るので、セレクタ17の出力は、同じラインの画像信号に
対応する露光パターンのデータが0ビット目から7ビッ
ト目までラインごとに順次出力される。
【0033】セレクタ17から出力されたデータは、その
ままLEDアレイヘッド11の駆動回路13に入力される。
駆動回路13は、8倍ライン同期信号SYNC8に同期し
て入力されるデータに従ってLEDアレイ12を駆動す
る。1回目の走査では、当該ラインの画像信号の各画素
の濃度に対応する露光パターンの0ビット目のデータに
従って露光する。同様に2回目の走査では、露光パター
ンの1ビット目に従う。こうして、8回の走査を行い、
露光パターンの7ビット目に従って露光を終えた時点で
当該ラインに対する露光を終える。次ラインについて
も、同様に8回の走査を行う。
【0034】なお、液晶ページプリンタのようなアレイ
ヘッドを持つ光プリンタおよびサーマルプリンタについ
ても、プリントヘッドへの通電/非通電の切り替えによ
って、出力画像の黒/白を表現するという点では同じで
ある。これらのプリントヘッドは、画素を副走査方向に
分割し、1画素あたりその分割数の回数ずつ走査すると
いう点では全く同じである。したがって、他のプリント
ヘッドに変えたときの構成は、LEDアレイ12を他のプ
リントヘッドに置き換えるだけで、露光制御回路14の構
成は全く同じとなる。
【0035】アレイヘッドを用いて1ラインにつき8回
の走査を行って露光する場合、その露光パターンの決め
方が重要となる。メモリ46に格納する露光パターンおよ
び組み合わせ論理回路47において出力される露光パター
ンは、あらかじめ、その露光パターンで露光を行って画
像形成した出力画像の平均濃度を測定してから決める。
測定された平均濃度によって、濃度が段階的に等間隔で
変化するように濃度を選択する。画素の平均濃度は、記
録画素に付着したトナーの量によって決まるが、その量
は感光体ドラム表面において、露光時に受けた露光エネ
ルギーによって低下した表面電位に左右される。図11は
注目画素の露光エネルギーと出力画像の平均濃度との関
係を表すグラフである。図11に示すように、露光エネル
ギーがある値Pth以下のときはトナーが付着するため
に、移動するに必要な静電エネルギーが得られるだけの
電位低下が起こらないため、トナーは付着せず出力画像
も白のままである。
【0036】露光エネルギーが閾値であるPthを超える
と、露光エネルギーが増えるとともに出力画像の濃度も
単調増加する。さらに露光エネルギーを増やしていく
と、徐々に飽和していきほとんど濃度が変わらなくなっ
てくる。これは、既に画素全体が露光されて閾値Pthを
超える露光エネルギーを受け、記録画素一面にトナーが
付着しているためで、これ以上、露光エネルギーを増や
しても出力画像の濃度はほとんど変わらないためであ
る。したがって、画素における平均濃度は、その画素内
において閾値Pthを超える露光エネルギーを受けた面積
比であるといえる。ここで、1画素中の発光回数、すな
わち画素全体での露光エネルギーの合計は同じであって
も、その露光パターンを変えることで閾値Pthを超える
領域の面積を変えて、異なる濃度の出力画像を出力する
ことができる。
【0037】図12は露光パターンを変えたときの発光画
素の強度分布図である。図12(a)は露光パターン111
10000のときの強度分布図であり、図12(b)は露光
パターン11001100のときの強度分布図である。
単一の発光エレメントから放射される光の強度分布は、
位置に対して正規分布をなし、複数の発光エレメントか
ら放射される全体での強度分布は、単一の発光エレメン
トから放射される光の強度分布を重ね合わせたものとな
る。図12において、破線,一点鎖線は単一の発光エレメ
ントから放射される光の強度分布であり、実線は2つの
発光エレメントから放出される全体での強度分布であ
る。ここで、1つの発光エレメントから放射される光の
強度分布は正規化したものであり、閾値Pthは1.5であ
るとする。このとき、その位置における放射光の強度分
布の合計が閾値1.5を超える部分だけにトナーが付着
し、出力画像として現れる。
【0038】図12(a),(b)を比べても分かるように、ト
ナーの付着する領域が明らかに異なっている。図12(a)
では、露光する位置が集中しており閾値Pthを超える領
域の割合は約45%程度である。これに対して図12(b)で
は、露光される位置が2つずつ分散しているため、中心
に閾値Pthを下回る領域ができ、この部分の露光エネル
ギーが無駄になってしまう。閾値Pthを超える領域も、
約33%となり1画素内の黒の面積が小さくなっている。
平均濃度を求めるときも、その近隣画素がすべて同じ露
光パターンで露光されているものとすると、1画素内の
平均濃度を求めるだけでよい。
【0039】分割数が少ないうちは、1回の露光による
露光エネルギーが出力画像を形成するに十分なエネルギ
ーを持っているため、1画素中の平均濃度は、ほとんど
その発光回数によって決まる。しかし分割数が多くなる
と、1回の露光による露光エネルギーが小さくなり、1
回の発光エレメントからの放射光だけではトナーが付着
するに必要なエネルギーが得られなくなる。そして、複
数の露光エネルギーが重なったときに、初めて閾値Pth
を超えて出力画像として現れることになる。その重ね合
わせのパターンによって、同じ露光回数であっても、閾
値Pthを超える領域が変わり、出力する画像の濃度が異
なってくる。
【0040】露光パターンと再現できる濃度の関係を表
すグラフを図13(a),(b)に示す。図13(a)は分割数が比
較的少ないときの露光パターンと濃度の関係を表し、図
13(b)は分割数が十分に多いときの露光パターンと濃度
の関係を表す。図13(a),(b)は、その分割数に応じたあ
らゆる露光パターンにおいて露光を行い、出力画像の平
均濃度を求め、それを平均濃度順に並べたものである。
したがって、横軸の露光パターンは、同じ濃度を再現す
る露光パターンの数を示す目安でしかない。グラフが水
平に近いほど、その濃度を再現する露光パターンが多く
あるということである。図13(a)では、分割数が少ない
ために一回の露光における露光エネルギーが大きい。そ
のため、発光回数によって画素の平均濃度が段階的に変
化しており、再現できる階調数も全発光回数程度となっ
ている。一方、分割数が多くなると、1回の露光による
露光エネルギーが小さくなる。そのため同じ露光回数で
あっても、それらの露光パターンが粗であるか密である
かによって画素内の黒の面積が変わり、画素全体におけ
る平均濃度が変わってくる。図13(b)では、水平となっ
ていたグラフがやや右上がりとなっている。ここで右上
がりの度合いは、分割数を増やすほど大きくなり、M回
発光する露光パターンにおいて濃度の高いパターンで露
光された出力画像の濃度が、M+1回発光する露光パタ
ーンのうち、濃度の低いパターンで露光された出力画像
の濃度よりも高くなることもでてくる。図13(a)のグラ
フでは、7階調しかとれていないが、図13(b)のグラフ
では、ある露光回数における高い濃度の部分と、露光回
数が1回多い低い濃度の露光パターンの部分が近づいて
きており、表現できる濃度も大幅に増えてくる。
【0041】多値画像を忠実に再現するためには、各階
調間の濃度差が一定であることが望ましい。そこで、再
現できる出力画像の濃度の中からその濃度差がほぼ等し
くなるように選択し、それに対応する露光パターンとと
もにメモリ内に記憶させておくか、または画素の濃度信
号を入力とし、その濃度信号に対応する露光パターンを
出力とする組み合わせ論理回路を設計すれば、階調数の
多い忠実な多値画像を再現できる。
【0042】なお、本実施例では発光エレメントの発光
部の形状は、LEDアレイの並び方向に長い長方形であ
るとした。それ以外にも、図14に示すように、発光エレ
メント49の形状がLEDアレイの並び方向に長軸を持つ
楕円であるLEDアレイヘッドであってもよい。感光体
送り方向への露光プロフィールが、発光エレメントの中
心点から急激に立ち下がるため、位置によって画素全体
での露光プロフィールが大きく変わるため同様の効果が
得られるためである。なお、液晶シャッタアレイのよう
な他のアレイヘッドについても、微画素の露光状態によ
って開閉する液晶部分の形状をアレイの並び方向に長く
することで同様な効果が得られることはもちろんであ
る。
【0043】以上は、光プリンタの場合について説明し
てきたが、サーマルプリンタの場合には、露光パターン
を発熱素子への通電パターンに、光強度分布を熱分布に
読み変えてやれば同様に説明できる。図15に本発明の一
実施例のサーマルヘッドの発熱素子の形状とその熱分布
の図を示す。図15に示す形状の発熱素子50を持ったサー
マルヘッドで感熱記録を行う場合、駆動電流は平面的に
ある分布を持って流れる。つまり、両端の電極51からは
一様に電流が流れるが、中央部で発熱素子の幅が短くな
っているため、電流はその部分を通る。そのため、中央
部では全電流が、幅の狭い部分に集中するため電流密度
が最も大きくなる。そして、両端の電極51に近づくと発
熱素子50の幅も広くなり、電流密度も中心部から離れる
につれてなだらかに小さくなる。そのため、サーマルヘ
ッドの熱分布特性52は、中心部が発熱量が最も高く、周
辺にいくほど低くなる特性を持つ。この熱分布特性52
を、光プリンタの露光スポットに対する広がりと同様に
考えることで、図12(a)および(b)のように、1画素内で
の通電回数は同じであっても、その発熱素子への通電パ
ターンを変えることで注目する出力画素の平均濃度を変
えることができる。
【0044】
【発明の効果】以上のように本発明は、アレイヘッドを
持った光プリンタにおいて、1つの画素につきN回に分
割して露光を行う発光素子駆動手段と、同じ発光回数で
あってもその出力画素の平均濃度が異なる露光パターン
の情報を持ち、当該画素の画像信号をその濃度に対応し
た露光パターンに変換する濃度−露光パターン変換手段
を備えることにより、入力画像の濃度によって画素ごと
に露光パターンを変えて露光することで、全発光回数を
大きく上回る階調数を持った中間調画像を形成すること
ができるという効果を有する。
【0045】同様に、サーマルプリンタにおいては、1
つの画素につきN回に分割して通電する発熱素子駆動手
段と、同じ通電回数であってもその出力画素の平均濃度
が異なる通電パターンの情報を持ち、当該画素の画像信
号をその濃度に対応した通電パターンに変換する濃度−
通電パターン変換手段を備えることにより、入力画像の
濃度によって画素ごとに通電パターンを変えてサーマル
ヘッドを発熱させることで、全通電回数を大きく上回る
階調数を持った中間調画像を形成することができるとい
う効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるLEDプリンタの露
光回路のブロック図である。
【図2】本発明の一実施例における露光回路の動作時に
おけるタイミング図である。
【図3】本発明の一実施例の制御回路のブロック図であ
る。
【図4】本発明の一実施例の制御回路の動作時における
タイミング図である。
【図5】本発明の一実施例のラインバッファのブロック
図である。
【図6】本発明の一実施例のラインバッファの動作時の
タイミング図である。
【図7】本発明の一実施例のアドレスセレクタのブロッ
ク図である。
【図8】本発明の変換回路の第1の実施例のブロック図
である。
【図9】本発明の変換回路の第2の実施例のブロック図
である。
【図10】本発明の一実施例のセレクタのブロック図で
ある。
【図11】注目画素の露光エネルギーと出力画像の平均
濃度との関係を表す図である。
【図12】露光パターンを変えたときの発光画素の強度
分布図である。
【図13】露光パターンと再現できる濃度との関係を表
すグラフである。
【図14】楕円の発光部形状を持つLEDアレイヘッド
の図である。
【図15】本発明の一実施例のサーマルヘッドの発熱素
子の形状とその熱分布の図である。
【図16】従来例のLEDプリンタの概略構成図であ
る。
【図17】従来例のLEDプリンタの発光部分の図であ
る。
【図18】従来例のLEDプリンタの記録画素の露光状
態を表す図である。
【図19】従来例のサーマルプリンタの概略構成図であ
る。
【符号の説明】
11,103…LEDアレイヘッド、 12…LEDアレイ、
13,105…駆動回路、14…露光制御回路、 15…ライ
ンバッファ、 16…変換回路、 17…セレクタ、18…制
御回路、 30…SYNC8発生回路、 31…3ビットカ
ウンタ、 32…3入力NANDゲート、 33,41,42…
2入力NANDゲート、 34…リードカウンタ、 35…
ライトカウンタ、 36…アドレスセレクタ、 37…デー
タセレクタ、 38…ラインメモリA、 39…ラインメモ
リB、 40…トグルF/F、 43…インバータゲート、
44,45,48…セレクタ、 46…メモリ、 47…組み合
わせ論理回路、 49…発光エレメント、 50…発熱素
子、 51…電極、 52…熱分布特性、 101…感光体ド
ラム、 102…帯電器、 104…画像信号、 106…現像
器、 107…転写帯電器、 108…定着器、 109…スク
レーパ、 110…消去ランプ、 111…給紙ローラ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 2/36 G03G 15/00 303 15/04 111

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部から入力される画像データに基づい
    て、感光体を複数の発光素子からなるアレイヘッドによ
    り露光することで画像を形成する光プリンタにおいて、
    1つの画素につきN回に分割して露光を行う発光素子駆
    動手段と、同じ発光回数であってもその出力画素の平均
    濃度が異なる露光パターンの情報を持ち、当該画素の画
    像信号をその濃度に対応した露光パターンに変換する濃
    度−露光パターン変換手段とを備えることを特徴とする
    画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記アレイヘッドは、複数の発光素子を
    並べたことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記アレイヘッドは、発光源と、前記発
    光源と前記感光体の間に位置する光量制御素子とを備え
    ることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記アレイヘッドの各発光素子は、その
    発光素子の並び方向を長辺とする長方形の発光部形状ま
    たは発光素子の並び方向を長軸とする楕円の発光部形状
    を持つことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記濃度−露光パターン変換手段は、あ
    らかじめ決められた露光パターンを記憶するメモリを備
    えることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記濃度−露光パターン変換手段は、当
    該画素の濃度を入力とし、あらかじめ決められた露光パ
    ターンを出力とする組み合わせ論理回路を備えることを
    特徴とする前記請求項1記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 外部から入力される画像データに基づい
    て、複数の発熱素子を並べたサーマルヘッドを用いて画
    像を形成するサーマルプリンタにおいて、1つの画素に
    つきN回に分割して通電して発熱素子を発熱させる発熱
    素子駆動手段と、同じ通電回数であってもその出力画素
    の平均濃度が異なる発熱素子への通電パターンの情報を
    持ち、当該画素の画像信号をその濃度に対応した発熱素
    子への通電パターンに変換する濃度−通電パターン変換
    手段とを備えることを特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記サーマルヘッドは、その発熱素子が
    なだらかに変化する熱分布特性を持つように成形された
    サーマルヘッドであることを特徴とする請求項7記載の
    画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記濃度−通電パターン変換手段は、あ
    らかじめ決められた発熱素子への通電パターンを記憶す
    るメモリを備えることを特徴とする請求項7記載の画像
    形成装置。
  10. 【請求項10】 前記濃度−通電パターン変換手段は、
    当該画素の濃度を入力とし、あらかじめ決められた発熱
    素子への通電パターンを出力とする組み合わせ論理回路
    を備えることを特徴とする請求項7記載の画像形成装
    置。
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