JP2006198974A - 光書込み装置、画像形成装置及びプロセスカートリッジ - Google Patents

光書込み装置、画像形成装置及びプロセスカートリッジ Download PDF

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Abstract

【課題】各LED素子における光量分布にばらつきがあっても、画像上の縦すじの発生を低減させて、安定したドットを形成することができる光書込み装置および画像形成装置を得る。
【解決手段】画像データに応じて発光制御されるLEDアレイを用いる各LED素子の発光により形成する印字ドットの補正データと、印字ドットに隣接する2ドット分の補正データをNライン分記憶する記憶部から、指定された画像形成条件に応じて、各LED素子に対応する印字ドットの補正データと隣接ドットの補正データを読み出し、補正データを用いて各印字ドットに対応する補正値を変えながらNラインの画像書込みを行う画像形成装置による。
【選択図】図1

Description

本発明は、LEDアレイヘッドを用いた光書込み装置、この光書込み装置を用いて電子写真法により画像を形成する画像形成装置及びプロセスカートリッジに関するものである。
一般に、電子写真法により画像を形成する画像形成装置(例えばプリンタ)では、光書込み手段としてレーザ光源とそのレーザ光を偏向走査させるポリゴンミラー等によるレーザ走査光学系を用いることが主流となっている。
近年では、画像形成装置全体の小型・簡易化等を図るため、光書込み手段としてLEDアレイとレンズアレイとを組み合わせて形成したLEDアレイヘッドを用いる画像形成装置が注目されている。
LEDアレイは、多数のLED素子を直列的に配設したものであり、各LED素子に対して画像データに応じた発光制御を行うことにより、感光体に対する光書込みが行われて静電潜像が形成される。
LEDアレイは多数のLED素子を用いているため、使用する全てのLEDの特性は、均一であることが望ましいが、使用する全てのLEDの特性が均一となるように製造することは事実上不可能である。従って、上記LEDアレイによって形成される静電影像のドット径も、各LED素子の特性によって異なるのが通常である。
特に、1ドット2値(オン・オフ情報のみを有する)記録方式で面積階調法により階調を表現する方式の画像形成装置では、ドット径のばらつきが濃度のばらつきとなって現れてしまい、階調表現の画質劣化を引き起こす要因となる。また、光書込み装置にLEDアレイを用いたLEDアレイプリンタでは、副走査方向に常に同じLED素子で画像を形成することになるので、LED素子特性の不均一を原因とするドット径のばらつきが生じると、副走査方向に連続的にばらつきの生じた静電影像を形成することになり、縦ライン(副走査ライン)画像に縦すじが発生してしまう。この縦すじには白く画像が抜ける白すじと、隣接ドット間が狭まる(重なる)ことによる黒すじ(従って、他の部分より濃くなるすじ)がある。
上記のような画質の劣化を防ぐための発明として、各LEDの個別電極を、レーザ光によるトリミングを行って抵抗値を調整することで、光量を一定にする発明(例えば、特許文献1参照)や、各LED素子の光量を一定にするための補正データを予め求めて、LEDアレイヘッド内に補正データを格納したROM(Read Only Memory)を備え、印字時にその補正データを用いて各LED素子を点灯するようにする発明が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特許平05−004376号公報 特開平05−050653号公報
しかしながら、LEDアレイの各LED素子から発光される画像データに対応する書込み光は、レンズアレイを通して感光体上に照射されて潜像が形成されるので、特許文献1記載の発明を用いることによって光量を一定にしても結像レンズアレイの光学的なばらつきまで補正することはできない。また、特許文献2記載の発明を用いて、1ドット毎に補正を行っても、結像レンズアレイの光学的なばらつきまでは補正することができない。
つまり、各LED素子の光量を一定にしたとしても、レンズアレイの焦点深度のばらつきなどにより、最終的に全てのドットの光量分布を均一化させることは不可能である。この結果、最終的な画像上に縦すじ、濃度むらが生じてしまう。また、あるスレッショルドレベルにおけるスポット径を均一化したとしても、感光体の電位の落ち込みの少ないドットが生じて、ドット形成が不安定となる。
そこで本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたものであり、各LED素子における光量分布にばらつきがあっても、画像上の縦すじの発生を低減させて、安定したドットを形成することができる光書込み装置および画像形成装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、多数のLED素子が主走査方向に一次元アレイ状に配設され、画像データに応じて発光制御されるLEDアレイを用いて像担持体に画像書込みを行う光書込み装置において、上記各LED素子の発光により形成する印字ドットの補正データと上記印字ドットに隣接する2ドット分の補正データをNライン分記憶する記憶部と、所望の画像形成条件を指定するための指定手段と、指定された画像形成条件に応じて、各LED素子に対応する印字ドットの補正データと隣接ドットの補正データを前記記憶部から読み出す補正データ読出手段と、読み出された補正データを用いて当該印字ドットの補正値を演算する補正値演算手段と、補正値演算手段から出力される当該印字ドットの補正データに基づいて当該印字ドットに対応するLED素子の点灯動作を制御する駆動制御手段とを備え、各印字ドットに対応する補正値を変えながらNラインの画像書込みを行うことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、多数のLED素子が主走査方向に一次元アレイ状に配設され、画像データに応じて発光制御されるLEDアレイを用いて像担持体に画像書込みを行う光書込み装置において、各ドット用のLED素子について印字ドットの補正データと印字ドットに隣接する2ドットのデータパターンによる補正データをNライン分記憶する記憶部と、所望の画像形成条件を指定するための指定手段と、指定された画像形成条件に応じて、各LED素子に対応する印字ドットと隣接ドットのパターンによる補正データを前記記憶部から読み出す補正データ読出手段と、読み出された補正データに基づいて当該印字ドットに対応するLED素子の点灯動作を制御する駆動制御手段とを備え、各印字ドットに対応する補正値を変えながらNラインの画像書込みを行うことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1または2に記載の光書込み装置であって、前記記憶部は所望の画素ピッチを得るために設定された補正データを記憶することを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1、2または3に記載の光書込み装置であって、前記記憶部は予め設定されたドットの光量となるような補正データを記憶することを特徴とする。
請求項記載5の発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載の光書込み装置であって、前記記憶部は予め設定された所望のスポット径補正データを記憶することを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1乃至5のいずれかに記載の光書込み装置であって、前記記憶部は各種画像形成条件毎に予め設定された補正データを記憶することを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項3記載の光書込み装置であって、上記所望の画素ピッチはLED素子のピッチよりも大きいことを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項5記載の光書込み装置であって、前記所望のスポット径はLED素子のスポット径よりも大きいことを特徴とする。
請求項9記載の発明は、電子写真方式による画像形成装置であって、電子写真方式の露光プロセスを実行するためのユニットとして請求項1乃至8のいずれかに記載の光書込み装置を具備することを特徴とする。
請求項10記載の発明は、像担持体、帯電ユニット、現像ユニットまたはクリーニングユニットより選ばれる少なくとも1つのユニットと、光書込み装置とを一体に支持し、画像形成装置本体に着脱可能に装着するプロセスカートリッジであって、前記光書込み装置は請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の光書込み装置であることを特徴とする。
本発明によれば、画像むらを隣接ドットで補正することにより縦すじの発生を低減させ安定したドットを形成させることができる。また、本発明によれば、隣接ドットの発光状態により当該印字ドットの発光量を補正することにより、画像データによるドットの発光むらを低減させることができる。
さらに本発明によれば、ピッチのばらつき、光量のばらつき、スポット径のばらつき、ビームスポット径のばらつきを低減させることできるので、よりきめの細かい画素ピッチの補正を行うことができる。
以下、本発明の実施形態について図を用いて説明する。本実施例の光書込み装置、画像形成装置及びプロセスカートリッジは、1ドット2値方式で面積階調法(誤差拡散法など)により階調を表現するLEDアレイプリンタに適用されている。
図2はLEDアレイを用いた光書込み装置の書込み部の概略構造の例を示す斜視図である。図2において、光書込み部8は像担持体であるドラム状の感光体4と、LEDアレイ2とレンズアレイ3を具備するLEDアレイヘッド1を感光体4に近接対峙して配設している。このLEDアレイ2にはLEDアレイ制御部5が接続されている。LEDアレイ制御部5には画像データが与えられるとともに、画像データの制御を受け持つラインコントローラ部6が接続している。これにより、基本的には、外部装置(例えばフレームメモリ)、スキャナなどから画像データが、ラインコントローラ部6からの主走査ライン同期信号/LSYNCをトリガとして主走査1ライン毎にLEDアレイ制御部5に送出されるようになっている。LEDアレイ2上の各LED素子の発光部が上記画像データに応じて発光し、その発光光がレンズアレイ3を通して感光体4上に照射結像されることで静電潜像が形成される。
図1は、図2に示した光書込み部8におけるLEDアレイ制御部5の詳細な内部構成の例を示すブロック図である。
図1において、LED制御部5は、二つのセレクタ9、10、ストローブパルス発生部11、多値演算部12、書込み条件設定部13、補正データ記憶部14、FIFOメモリ15を有してなる。LED制御部5のセレクタ9から出力されるストローブパルスSTBと、セレクタ10から出力される画像データDATAがLEDアレイ駆動部7に入力される。
LEDアレイ駆動部7は図3で示したような周知構成によるものであるが、本実施例では、後述するような光量制御を点灯時間制御により行うための8分割同期信号/HSYNC(ライン同期信号/LSYNCを8分割した信号)を用いるため、図4に示す駆動タイミングのように、シフトレジスタ17が8分割同期信号/HSYNCによってリセットされるように構成されている。このシフトレジスタ17はクロック信号CLOCKによって“0”又は“1”なる1ドット2値の画像データをドット1から順番に入力し、内部ではその各ドットデータを各レジスタに送るように動作する。L個分の全てのドットデータが送られるとラッチ18がそのデータをラッチし、ストローブパルスSTBがANDゲート19に入力されると、画像データの“1”が送られた素子のみがLEDドライバ20によってストローブパルスSTBの幅だけ点灯する。
このようなLEDアレイ駆動部7に対して、ストローブパルス発生部11が、セレクタ9を介して接続されている。ストローブパルス発生部11は例えばカウンタ、コンパレータ等により構成されており、STB0〜STB7なる8種類のストローブパルスを発生する。これらのストローブパルスSTB0〜STB7は、各々異なっており、ストローブパルスSTB0の幅をtとしたとき、STB1=2t、STB2=4t、STB3=8t、STB4=16t、STB5=32t、STB6=64t、STB7=128tとなる2のべき乗関係に設定されている。上記セレクタ9は、1ライン分を8分割同期信号/HSYNCにより8分割として各分割タイミングの順にT0〜T7とした場合、タイミングT0ではストローブパルスSTB0、タイミングT1ではストローブパルスSTB1、…、タイミングT7ではストローブパルスSTB7を各々ANDゲート19に対して出力するようにセレクト動作する。
また、LEDアレイ駆動部7に対しては、多値演算部12がセレクタ10を介して接続されている。多値演算部12は例えばANDゲートにより構成されており、8ビットのデータb0〜b7をセレクタ10に出力する。セレクタ10はこれらの8ビットのデータb0〜b7をタイミングT0ではb0、タイミングT1ではb1、…、タイミングT7ではb7としてシフトレジスタ17に出力する。前記多値演算部12の入力側には1ドット2値の画像データを1ライン分取り込むためにFIFO(First-InFirst-Out)メモリ15と、記憶部である補正データ記憶部14とが並列的に接続されている。
上記補正データ記憶部14は例えばEPROM構成のもので、後述する測定方法によりLEDアレイヘッド1中の各ドット用のLED素子について各種画像形成条件毎に予め設定された所望のビームピッチPとするための補正データが記憶されている。この補正データ記憶部14には指定手段として機能する書込み条件設定部13が接続されている。
図1に示すLEDアレイ制御部5は、書込み条件設定部13により画像形成条件が指定された画像形成動作において、指定されたその画像形成条件に応じ各LED素子に対応する補正データを補正データ記憶部14から読み出し、多値演算部12に出力させる図示しない補正データ読出手段の機能を備えている。また、多値演算部12、セレクタ10及びLEDアレイ駆動部7が、読み出された補正データを用いてLEDアレイ2の各LED素子の点灯動作を制御する駆動制御手段としての機能を果たす。
ここで、前記補正データ記憶部14に予め書込まれて記憶される補正データの取得方法について説明する。図6は、補正データの取得を行うための光書込み部8とビームプロファイル測定装置21の例を示すブロック図である。光書込み部8は既に説明した構成である。図6においてビームプロファイル測定装置21は図示しないインタフェース部を介して光書込み部8の多値演算部12と着脱自在に接続されている。
ビームプロファイル測定装置21は、マイクロコンピュータを内蔵した計測制御部24と、印字ドットとその隣接ドットを点灯させた時のビームプロファイルを測定し、ビームピッチ、および、ビームドット径(スポット径)のデータを取得しその取得結果を計測制御部24に出力するビームプロファイル測定部23と、このビームプロファイル測定部23による測定条件を設定するための測定条件設定部22と、計測制御部24の制御下で光書込み部8の多値演算部12に8ビットの印字ドットとその隣接ドットの補正データを出力する補正データ設定部26と、補正データが確定した場合にその補正データを記憶するデータ記憶部25と、を有して成る。
図6においてLEDアレイ駆動部7によって駆動する各LED素子の光量の補正データは、点灯時間を変化させる8ビット(b0〜b7)のデータである。1ラインに相当するLEDの点灯を8分割同期信号/HSYNCに従って8分割したタイミングT0〜T7に対し、最下位ビットb0がT0、b1がT1、…、最上位ビットb7がT7に各々割り当てられている。8ビット中でビットが立っている(1である)部分のみ、そのタイミングTxにおけるストローブパルスSTBx分だけ点灯させるデータとなる。
図9は上記LEDアレイ駆動部7によって駆動するLED素子の駆動タイミングの例を示すタイミングチャートである。図9ではドットを補正データ“128”(=“10000000”)で点灯させた時の駆動タイミングを示す。
1つのライン同期信号/LSYNCが出力されている間に、これを8分割した8分割同期信号/HSYNCのタイミングT0〜T7に従い対応するストローブパルスSTB0〜STB7をストローブパルス発生部11が出力し、セレクタ9を介してLEDアレイ駆動部7に出力される。ドット1用の点灯信号は8分割同期信号/HSYNC毎に出力され、多値演算部12でAND処理を受けることにより、補正データ“128”を示すビットが立っているb7(=T7)のタイミングでストローブパルスSTB7に応じた点灯幅で点灯する。この場合、補正データが“127”(=“01111111”)であれば、ビットが立っているb0〜b6(=T0〜T6)のタイミングで各ストローブパルスSTB0〜STB6に応じた点灯幅で点灯する。
また、例えば、補正データが“129”(=“10000001”)であれば、ビットが立っているb0、b7(=T0、T7)の2箇所のタイミングで各ストローブパルスSTB0、STB7に応じた点灯幅で点灯する。このような光量可変方式は、1ドット多値表現による階調法において1ドット多値光量を得る手法として知られているもので、本実施例の1ドット2値表現のドット径を変更するための補正データにも適用できる。
このような前提の下、ドット数Lの全てのLED素子について常に所望のビームピッチ(各LED素子の点灯幅)Pを得るための光量補正データを取得する処理について、図8に示すフローチャートを用いて説明する。ここで、露光条件等の画像形成条件に対応する測定条件をCx(x=1〜x:xは任意)とする。
まず、規定ビームピッチPを設定する(S1)。この規定ビームピッチPは実際の画像書込み時に狙いとするビームピッチを意味する。規定ビームピッチPが測定条件設定部22により設定されると(S1)、測定条件Cx(x=1)を設定する(S3)。この条件を設定するのは、どの光量を閾値とするかでビームピッチが変わってくるためであり、実際の画像書込み時の露光条件の1つに合わせて測定条件設定部22により設定される。
測定条件Cx(x=1)が設定されると(S3)、ドット1を対象とさせるためにp=1に設定する(S4)。次に、補正データM(p、x)(測定条件Cyにおけるp番目のLED素子の補正データを意味する)、M(p+1、x)(測定条件Cxにおけるp+1番目のLED素子の補正データを意味する)を仮に“128”(=“10000000”)に設定する(S5)。もっとも、この数値“128”に限定する意味はなく、8ビットデータで示される“1”〜“255”の範囲内の数値であれば任意であるが、本実施例のように中間値“128”に設定して増減調整を容易にし、既存の実験データ等に基づき所望のビームピッチPを得る為に最も近いと予想される数値を用いるのが好ましい。この補正データM(p、x)、M(p+1、x)が補正データ設定部26に設定され、多値演算部12に与えられる。
次にドットp、ここでは、ドット1をLEDアレイ駆動部7により点灯させる(S6)。この時の点灯タイミングが図9に示されている。この時のドットpのドット位置Pdをビームプロファイル測定装置23により測定し(S7)、測定結果を計測制御部24に送出する。測定結果を受けた計測制御部24ではそのビームプロファイルからビーム位置を計算し、隣接ドットとのビームを求め、隣接ドットとのビームピッチが規定ビームピッチPに殆ど等しいか否かをチェックする(S8)。未だ、殆ど等しくない場合には(S8のN)、両者の大小関係に応じて、補正データM(p、x)、M(p+1、x)の値を大きくし、或いは小さくして(例えば、M(p、x)、M(p+1、x)=“129”に変更、または、M(p、x)、M(p+1、x)=“127”に変更。増減幅は1ずつに限らない)(S9)、その補正データに従い点灯するドットpのビームピッチPを再度測定する(S7)。上記の処理をビームピッチPdが規定ビームピッチPに殆ど等しくなるまで繰り返す。
ここで、ステップS8の判断については、本来的には、両者が完全に等しいか否かの判断とすべきであるが、補正データM(p、x)、M(p+1、x)のビット数、ビームピッチPdの測定誤差があり、必ずしも等しくなるとは限らないことも考慮して許容し得る近似範囲内のデータとなった場合には正常時であると判断するようにしている。上記の近似範囲は、補正データM(p、x)、M(p+1、x)のビット数、ビームピッチPdの測定誤差、実際に画像を形成した時の狙いの画質として許容し得るビームピッチのばらつき範囲等を考慮して決定される。
測定されたビームピッチPdが規定ビームピッチPにほぼ等しくなった場合(S8のY)、測定条件Cx(x=1)におけるドットpに対する補正データM(p、x)、M(p+1、x)をデータ記憶部25に記憶する(S10)。この時の補正データM(p、x)とM(p+1、x)は、その時点で補正データ設定部26に設定されていた数値である。この後、ドットp(ここではドット1)を消灯し(S11)、次のドットp(ここでは、ドット2)を対象とさせるためにnを+2、pを+1だけインクリメントする(S12)。この時点で、新たなドットpが総ドット数Lを超えているか否かをチェックし(S13)、超えていなければ、ドットpについてステップS5ないしS12の処理を同様に繰り返す。これにより、測定条件Cxにおける全てのドットp(p=1〜L)についてそのビームピッチPdを規定ビームピッチPとするための補正データM(p、x)、M(p+1、x)がデータ記憶装置25に格納される。
この処理が終了すると、他の測定条件Cyが有るか否かをチェックし(S14)、あればそれらの測定条件をCx(x=2)、Cx(x=3)、…、Cx(x=X)のように順に設定して(S3)、測定条件毎に前述した補正データM(p、x)、M(p+1、x)の取得格納処理が繰り返される。
上記処理によって、全ての測定が終了した後データ記憶部25には、下表に示すように補正データが格納されている。
Figure 2006198974
各測定条件Cyをインデックスとして各ドットの補正データM(p、x)、M(p+1、x)が格納さる。上記補正データM(p、x)、M(p+1、x)がROMライタ等を用いたLEDアレイ制御部5内の補正データ記憶部14に書き込まれ、実用に供される。
上記補正データ記憶部14に書き込まれた各種条件による補正データM(p、x)、M(p+1、x)を用いて光書込み部7により実際に光書込みを行う場合には、画像書込条件設定部13により画像形成条件を設定する。この条件は測定条件と対応しており、例えば、測定条件Cxに対応する画像形成条件を設定すると、補正データ記憶部14からは画像形成条件に対応する測定条件Cxで特定される補正データM(p、x)、M(p+1、x)が読み出されて多値演算部部12に出力される。
上記表における「条件C2」の場合であれば、M(1、1、2)、M(2、1、2)、 M(1、2、2)、…、M(2、L、2)の如く補正データが読み出される。一例として、M(1、1、2)=M(2、1、2)=“48”(=“00110000”)、M(1、2、2)=M(2、2、2)=“49”(=“00110001”)、M(1、3、2)、M(2、3、2)=“51”(=“00110011”)とすると、この時の点灯駆動タイミングは図9に示すタイミングチャートのようになる。
このように、本発明に係る光書込み装置の実施例1によれば、隣接する2個のLED素子により補正を行う条件下に、測定条件Cx(つまり画像形成条件)として各種感光体を考慮し、実際の画像形成に際して変更され得る条件を考慮した各種画像形成条件毎のドットピッチを一定とするための光量補正データが、補正データ記憶部14に格納されているので、用いる感光体特性に合うように画像形成条件が変更されても、その画像形成条件に応じて補正データ記憶部12から対応する補正データM(p、x)、M(p+1、x)を読み出し、その補正データM(p、x)、M(p+1、x)を用いて各LED素子の点灯動作を制御することができる。図7に示す様にドットpとドットp+1からドットp’が形成され、その中心位置をΔP移動すると、所望のドットピッチPに揃えられた光書込みが確保されドットピッチが揃うので縦すじの発生を抑制して安定した画像を形成できる。
次に本発明に係る光書込み装置の第二の実施例について図5を用いて説明する。図5は本発明にかかる光書込み部8の別例を示すブロック図である。
図5において、FIFOメモリ15からの画像データを2段のシフトレジスタ16に入力し、シフトレジスタ16の出力ドットpとドットp+1の画像データを多値演算部12に入力する。補正データ記憶部14からはドットpとドットp+1に対応した補正データ補正データM(p、x)、M(p+1、x)が多値演算部に入力され、画像データに応じた補正が行われる。以下の動作は実施例1の動作と同様なので省略する.
以上説明した実施例2によれば、1ドット2値で面積階調により高密度な階調を表現する場合でも、良好に階調表現された画像が得られる。これは、用いる感光体を後に変更した場合、また、単に画像形成条件が変更された場合であっても同様である。また、補正データを設定する作業に関しても、LEDアレイ1と感光体4とを対として設定する必要はなく、個々のLEDアレイヘッド1単独で行うことができるので、設定作業ないしは設定状態の汎用性も確保できる。
以上説明した各実施例にかかる光書込み装置は、これを電子写真方式による画像形成装置の露光プロセスを実行するためのユニットとして用いることができる。電子写真方式による画像形成装置は、例えば、感光体ドラムからなる像担持体の周辺に配置された帯電ユニット、露光ユニット、現像ユニット、転写ユニット、定着ユニット、クリーニングユニットを有してなる。帯電ユニットによって均一に帯電された像担持体表面を、露光ユニットによって露光することによって像担持体表面に静電潜像を形成する。この静電潜像を、現像ユニットによりトナーを供給してトナー像とし現像し、このトナー像を転写紙に転写し定着することによって、転写紙に画像を形成することができる。転写後の像担持体表面はクリーニングユニットによって除電されるとともに残留トナーが除去される。上記露光ユニットとして前述の光書込み装置を用い、他のユニットを配置することにより画像形成装置を構成することができる。
上記画像形成装置において、露光ユニットとして機能する光書込み装置は、これを他のユニット等とともにプロセスカートリッジとして構成することができる。例えば、感光体ドラムなどの像担持体、帯電ユニット、現像ユニットまたはクリーニングユニットより選ばれる少なくとも1つのユニットと、上記光書込み装置とを一体に支持し、これを画像形成装置本体に着脱可能に装着するプロセスカートリッジとする。このように構成することによって、光書込み装置あるいは画像形成装置のメンテナンス時の利便性を図ることができる。
本発明は、プリンタ、デジタル複写機、ファクシミリ装置などに適用できる。
本発明に係るLEDアレイを用いた光書込み部の例を示すブロック図である。 本発明に係るLEDアレイを用いた光書込み装置の書込み部の概略構造を制御系ブロックとともに示す斜視図である。 本発明にかかるLEDアレイ駆動部の例を示す機能ブロック図である。 本発明にかかるLEDの駆動タイミングの例を示すタイミングチャートである。 本発明にかかるLEDアレイを用いた光書込み部の別例を示すブロック図である。 補正データの取得を行うための光書込み装置とビームプロファイル測定装置の例を示すブロック図である。 本発明に係る光書込み装置における発光分布を示す説明図である。 本発明に係る補正データ取得を取得するための処理を示すフローチャートである。 本発明に係る光書込み装置におけるLED素子の駆動タイミングの例を示すタイミングチャートである。
符号の説明
1 LEDアレイヘッド
2 LEDアレイ
3 レンズアレイ
4 感光体
5 LEDアレイ制御部
6 ラインコントロール部
7 LEDアレイ駆動部
8 光書込み部
9 セレクタ
10 セレクタ
11 ストローブパルス発生部
12 多値演算部
13 書込条件設定部
14 補正データ記憶部
15 FIFOメモリ
21 ビームプロファイル測定装置
22 測定条件設定部
23 ビームプロファイル測定部
24 計測制御部
25 データ記憶部
26 補正データ設定部

Claims (10)

  1. 多数のLED素子が主走査方向に一次元アレイ状に配設され、画像データに応じて発光制御されるLEDアレイを用いて像担持体に画像書込みを行う光書込み装置において、
    上記各LED素子の発光により形成する印字ドットの補正データと上記印字ドットに隣接する2ドット分の補正データをNライン分記憶する記憶部と、
    所望の画像形成条件を指定するための指定手段と、
    指定された画像形成条件に応じて、各LED素子に対応する印字ドットの補正データと隣接ドットの補正データを前記記憶部から読み出す補正データ読出手段と、
    読み出された補正データを用いて当該印字ドットの補正値を演算する補正値演算手段と、
    補正値演算手段から出力される当該印字ドットの補正データに基づいて当該印字ドットに対応するLED素子の点灯動作を制御する駆動制御手段とを備え、
    各印字ドットに対応する補正値を変えながらNラインの画像書込みを行うことを特徴とする光書込み装置。
  2. 多数のLED素子が主走査方向に一次元アレイ状に配設され、画像データに応じて発光制御されるLEDアレイを用いて像担持体に画像書込みを行う光書込み装置において、
    各ドット用のLED素子について印字ドットの補正データと印字ドットに隣接する2ドットのデータパターンによる補正データをNライン分記憶する記憶部と、
    所望の画像形成条件を指定するための指定手段と、
    指定された画像形成条件に応じて、各LED素子に対応する印字ドットと隣接ドットのパターンによる補正データを前記記憶部から読み出す補正データ読出手段と、
    読み出された補正データに基づいて当該印字ドットに対応するLED素子の点灯動作を制御する駆動制御手段とを備え、
    各印字ドットに対応する補正値を変えながらNラインの画像書込みを行うことを特徴とする光書込み装置。
  3. 前記記憶部は所望の画素ピッチを得るために設定された補正データを記憶することを特徴とする請求項1または2に記載の光書込み装置。
  4. 前記記憶部は予め設定されたドットの光量となるような補正データを記憶することを特徴とする請求項1、2または3に記載の光書込み装置。
  5. 前記記憶部は予め設定された所望のスポット径補正データを記憶することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の光書込み装置。
  6. 前記記憶部は各種画像形成条件毎に予め設定された補正データを記憶することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の光書込み装置。
  7. 上記所望の画素ピッチはLED素子のピッチよりも大きいことを特徴とする請求項3記載の光書込み装置。
  8. 前記所望のスポット径はLED素子のスポット径よりも大きいことを特徴とする請求項5記載の光書込み装置。
  9. 電子写真方式による画像形成装置であって、電子写真方式の露光プロセスを実行するためのユニットとして請求項1乃至8のいずれかに記載の光書込み装置を具備することを特徴とする画像形成装置。
  10. 像担持体、帯電ユニット、現像ユニットまたはクリーニングユニットより選ばれる少なくとも1つのユニットと、光書込み装置とを一体に支持し、画像形成装置本体に着脱可能に装着するプロセスカートリッジであって、前記光書込み装置は請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の光書込み装置であることを特徴とするプロセスカートリッジ。
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JP2009173005A (ja) * 2007-12-25 2009-08-06 Seiko Epson Corp 露光ヘッド、画像形成装置

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