JP5063910B2 - 画像形成装置及び画像形成方法 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置及び画像形成方法に関するものである。
従来、プリンタ、複写機、ファクシミリ装置、複合機等の画像形成装置、例えば、プリンタにおいては、感光体ドラムの表面を、帯電ローラによって帯電させ、LEDヘッドによって露光して静電潜像を形成し、該静電潜像に現像ローラ上で薄層化された現像剤としてのトナーが静電的に付着させられてトナー像が形成され、該トナー像を転写ローラによって用紙に転写し、画像の形成、すなわち、印刷を行うようになっている。また、転写後に前記感光体ドラム上に残留した現像剤としてのトナーは、クリーニング装置によって除去される。なお、前記感光体ドラム、帯電ローラ、現像ローラ等によって画像形成ユニット(現像装置)が構成される。
ところで、前記LEDヘッドは、小型であり、レーザユニットとは異なり、機械稼動部がなく、電気的に駆動することができるので、高速で動作させることができる。その結果、結像点の位置が安定し、故障も少ないので、タンデム方式のカラープリンタの光書込ユニットとして多く使用される。
ところが、LEDヘッドは、複数のLEDを備えるので、各LEDの発光量にばらつきが発生するだけでなく、SLAの光学的な特性、取付位置等にもばらつきが発生し、画像濃度むらが生じてしまう可能性がある。
そこで、前記プリンタにおいて、2値の画像を形成する場合、画像を構成する各ドットが一定の画像濃度(黒濃度)で形成されるように、各LEDの発光量を調節するようにしている。
また、面積階調を利用して階調画像を形成する場合、黒濃度で表したとき、画像を形成するドットが、所定のドットのうちのどれだけの割合いを占めるかによって階調度を表すことがある。
例えば、10×10ドットを基本セルとし、100ドットについてLEDを点灯させてオンにすると、画像は最大濃度(黒)を表し、100ドットについてLEDを消灯させてオフにすると、画像は最低濃度(白)を表し、50ドットについてLEDを点灯させてオンにすると、画像は中間濃度(灰色)を表す。すなわち、オンにするドットの数を1から100まで変えることによって、100通りの画像濃度を表すことができる。
この場合、基本セルのドット数を大きくすることによって、画像濃度を表すことができる数を多くすることができる。例えば、基本セルを10×20ドットとした場合は、200通りの画像濃度を表すことができる。ところが、基本セルのドット数を多くすると、解像度が低くなるだけでなく、一般的に基本セルの網点が目立ち、画像品位が低下してしまう。
この場合も、各ドットが一定の画像濃度で形成されるように、各LEDの発光量を調節することができる。
なお、各LEDの発光量の調整は、各LEDに供給される電流量を調整したり、LEDの発光時間を調整したりすることによって行われる。
これらはいずれの場合も、各ドットがオンであるか、又はオフであるかによって、黒(黒色印字)又は白(非印字)の画像を表し、その画像の濃度調整は各ドットの平均発光量となるように各ドットの発光量を調節する(例えば、特許文献1参照。)。
特開平8−142406号公報
しかしながら、前記従来のプリンタにおいては、階調画像を形成する際に、各階調ごとに発光量を調整するのが困難であり、画像濃度むらが生じてしまう。
本発明は、前記従来のプリンタの問題点を解決して、階調画像を形成する際に、画像濃度むらが生じるのを防止することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
そのために、本発明の画像形成装置においては、複数の発光点が整列して配設された発光部と、前記各発光点の像を結像させる光学部と、前記各発光点の結像に従って画像を形成する画像形成部と、前記各発光部の発光量を補正する発光量補正処理手段とを有する。
そして、前記光学部を経由した発光エネルギー総量に基づいて設定された画像濃度のばらつきをなくすための第1の補正値、及び前記光学部を経由して結像した像の発光エネルギー分布に基づいて設定された画像濃度のばらつきをなくすための第2の補正値に基づいて、画像濃度の高い部分については、前記第1の補正値を使用することなく、第2の補正値を使用して、前記発光点の発光量を発光時間を変更することによって補正し、画像濃度の低い部分については、前記第2の補正値を使用することなく、第1の補正値を使用して、前記発光点の発光量を電流を変更することによって補正する。
本発明によれば、画像形成装置においては、複数の発光点が整列して配設された発光部と、前記各発光点の像を結像させる光学部と、前記各発光点の結像に従って画像を形成する画像形成部と、前記各発光部の発光量を補正する発光量補正処理手段とを有する。
そして、前記光学部を経由した発光エネルギー総量に基づいて設定された画像濃度のばらつきをなくすための第1の補正値、及び前記光学部を経由して結像した像の発光エネルギー分布に基づいて設定された画像濃度のばらつきをなくすための第2の補正値に基づいて、画像濃度の高い部分については、前記第1の補正値を使用することなく、第2の補正値を使用して、前記発光点の発光量を発光時間を変更することによって補正し、画像濃度の低い部分については、前記第2の補正値を使用することなく、第1の補正値を使用して、前記発光点の発光量を電流を変更することによって補正する。
この場合、前記光学部を経由した発光エネルギー総量に基づいて、ばらつきをなくすために設定された第1の補正値、及び前記光学部を経由して結像した像の発光エネルギー分布に基づいて、ばらつきをなくすために設定された第2の補正値に基づいて前記発光量が補正されるので、階調画像を形成する際に、画像濃度むらが生じるのを防止することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。この場合、画像形成装置としてのプリンタについて説明する。なお、電子写真プロセスにおいては、露光された部分にトナーが付着させられるようになっているが、露光されない部分にトナーを付着させて画像を形成する方式のものも提供されている。本実施の形態においては、露光された部分にトナーが付着させられるようにしたプリンタについて説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態におけるLEDヘッドの概略図である。
図に示されるように、記録ヘッドとしてのLEDヘッド10は、LEDアレイユニット14、該LEDアレイユニット14を支持する図示されないベース、結像光学系を構成する結像装置としての、かつ、光学部としてのロッドレンズアレイ(以下「SLA」という。)15、該SLA15を支持し、かつ、前記LEDアレイユニット14を包囲する図示されないホルダ等を備える。前記LEDアレイユニット14は、複数の発光点を構成する発光素子としての複数のLEDが整列して配設された発光部としてのLEDアレイ11、各LEDの制御を行う駆動制御部としてのドライバIC12等を備え、LEDアレイ11、ドライバIC12は基板13上に搭載される。
前記LEDヘッド10は、プリンタの制御部から印刷データを受け取り、それに従ってLEDを選択的に発光させる。そして、発光させられたLEDの発光点の像がSLA15によって収束され、像担持体としての図示されない感光体ドラム上に発光点が結像され、画像形成部によって構成される電子写真プロセスにより、画像の形成、すなわち、印刷が実行される。
ところで、前記各LEDの発光量のばらつきをなくすために、前記ドライバIC12の発光量補正処理手段は、発光量補正処理を行い、第1、第2の手法によって各LEDの発光量を補正する。そのために、第1、第2の補正値が算出される。
第1の補正値を算出するために、各LEDが一つずつ発光させられ、受光センサが受光し、そのときの受光センサのセンサ出力によって各LEDのSLA15を経由した発光エネルギー総量が算出される。
図2は本発明の第1の実施の形態における受光センサのセンサ出力を表すタイムチャートである。
この場合、LEDを、タイミングt1で点灯させ、プリンタの発光時間と同じ時間だけ発光させ、タイミングt2で消灯させると、センサ出力は線L1で示されるように推移する。そこで、線L1によって包囲される斜線部の面積を求めることによって、LEDの光量を算出することができる。
このようにして、各LEDの発光量を算出すると、続いて、印刷を行うのに必要な標準の発光量と、算出された発光量との偏差が算出され、該偏差に基づいて第1の補正値が算出され、設定される。このように、第1の補正値は、各LEDの発光エネルギーに基づいて、画像濃度のばらつきをなくすために設定される。
前記発光量補正処理手段は、前記第1の補正値を使用し、発光量を第1の手法で補正して、均等にする。このような第1の手法で補正することによって、発光量のばらつきを±1〔%〕以内に抑えることができる。
次に、第2の補正値を算出する方法について説明する。前記SLA15は、複数のロッドレンズによって構成されているので、該各ロッドレンズの光学的な特性、取付位置等のばらつきによって結像状態にばらつきが生じ、発光点の感光体ドラム上の像が部分的にぼけてしまうことがある。そして、ぼけた部分は光が広がり、ドット径が大きくなるので画像濃度が高くなってしまう。
そこで、結像状態のばらつきを補正するために、各LEDを発光させて光強度分布をカメラで撮影し、光強度分布の広がりによって第2の補正値を算出し、設定することができる。このように、第2の補正値は、SLA15を経由して結像した像の発光エネルギー分布に基づいて、画像濃度のばらつきをなくすために設定される。
したがって、前記発光量補正処理手段は、前記第2の補正値を使用し、発光量を第2の手法で補正することができる。該第2の手法によって発光量を補正すると、例えば、前述されたように、ぼけて広がった部分は画像濃度が高くなるので、LEDの発光量を少なくし、薄く印刷する。
なお、第1、第2の手法のいずれの場合も、発光量補正処理手段は、LEDに供給される電流を変更して、各発光点の発光強度を変更するか、又はLEDを発光させる時間を表す発光時間を変更することによって、発光量を補正する。
ところで、2値画像を形成する場合、発光量を第2の補正値に基づいて補正すると、画像濃度のばらつきのない画像を形成することができる。
これに対して、階調画像を形成する場合、発光量を第2の補正値に基づいて補正すると、画像濃度が高い部分においては画像濃度のばらつきをなくすことができるが、画像濃度が低い部分においては画像濃度のばらつが大きくなってしまう。
そこで、この不具合を調査したところ、発光量を第1の補正値に基づいて補正すると、印刷実験において、画像濃度が低い部分においても画像濃度のばらつきをなくすことができることが分かった。ただし、画像濃度の高い部分について、発光量を第1の補正値に基づいて補正すると、光学系のばらつき、すなわち、SLA15のばらつきによって、画像濃度のばらつきが発生することが分かった。
このことから、画像濃度の高い部分については、発光量を第2の補正値に基づいて、画像濃度の低い部分については、発光量を第1の補正値に基づいて補正すればよいことが分かる。
さらに、印刷データを調査したところ、階調画像で画像濃度の低い部分は1ドット当たりの発光量が1未満(本実施の形態においては、発光時間が100〔μs〕未満)であるドットの割合が大きく、画像濃度の高い部分は1ドット当たりの発光量が1(本実施の形態においては、発光時間が100〔μs〕)であるドットの割合が大きい。
これらのことから、1ドット当たりの発光量が1未満であるドットについては、発光量を第1の補正値に基づいて補正し、1ドット当たりの発光量が1であるドットについては、発光量を第2の補正値に基づいて補正すればよいことが分かる。
ところで、本実施の形態においては、階調画像を形成することができるようになっている。すなわち、基本セルのドット数を多くすることなく、画像濃度を表すことができる数を多くすることができるように、各ドットをオンかオフかだけでなく、オンとオフとの中間の状態にすることができる。
そのために、前記ドライバIC12の図示されない階調画像形成処理手段は、階調画像形成処理を行い、LEDの発光量を設定し、オンの場合より小さくする。そのために、前記階調画像形成処理手段は、発光時間設定処理手段を備える。該発光時間設定処理手段は、発光時間設定処理を行い、LEDを発光させる時間を表す発光時間を設定する。
次に、発光時間を設定して階調画像を形成する方法について説明する。
本実施の形態においては、一つの周期でLEDを複数回発光させ、かつ、更に各発光時間に重み付けを行い、各ドットの総発光時間を設定する方法について説明する。
図3は本発明の第1の実施の形態におけるLEDヘッドの1ライン周期での発光タイミングシーケンスを示す図である。
図に示されるように、それぞれのデータに応じて、各LEDを、最初に1〔μs〕の発光時間で発光させ、次に、2〔μs〕、4〔μs〕、8〔μs〕、16〔μs〕、32〔μs〕、64〔μs〕、128〔μs〕の発光時間でそれぞれ発光させる。
この場合、どの発光時間を点灯させるかの組合せによって1〔μs〕から255〔μs〕までの255通りの総発光時間を得ることができる。例えば、1〔μs〕及び2〔μs〕で発光させると、1ライン周期中の総発光時間は、合計の3〔μs〕になる。また、1〔μs〕、8〔μs〕及び16〔μs〕で発光させると、1ライン周期中の総発光時間は25〔μs〕になる。したがって、任意の組合せで総発光時間を1〔μs〕から255〔μs〕まで調整することができ、1ライン周期中に発光する1ドットの発光量を255通りにリニアに変更することができる。
このように、発光量を変更することができるが、通常、発光量を変化させてもプリンタの電子写真プロセスの特性が原因で画像の画像濃度をリニアに変化させることができない。前記発光量と画像濃度との関係をガンマ特性といい、該ガンマ特性をリニアにするためにガンマ補正が行われる。
次に、例えば、1ドット当たり4階調を表現したい場合について説明する。
図4は本発明の第1の実施の形態における総発光時間と画像濃度との関係図である。なお、図において、横軸に総発光時間を、縦軸に画像濃度を採ってある。
図に示されるように、総発光時間と画像濃度との関係を測定し、1から4までの階調レベルに対する総発光時間によって、発光量と画像濃度とがリニアになるようにする。
本実施の形態において、前記発光時間設定処理手段は、階調レベル1に対して画像濃度が0.3になる総発光時間を選択し、階調レベル2に対しては画像濃度が0.6になる総発光時間を選択し、階調レベル3に対しては画像濃度が0.9になる総発光時間を選択し、階調レベル4に対しては画像濃度が1.2になる発光時間を選択する。前記階調レベル1はドットを表現することができる一番低い画像濃度を表し、階調レベル4は最も高い画像濃度、すなわち、2値画像を形成する際の画像濃度を表す。
ところで、各ドットのガンマ特性は、主にロッドレンズのばらつきによって異なるので、各ドットの発光量を補正するために、各ドット単位で階調レベルとそれに対応する発光時間のテーブルをLEDヘッド10又はプリンタ内に有する。該テーブルは各ドットに対してガンマ特性を測定することによって作成することができる。
ところが、各ドットの発光量と画像濃度との関係を測定することは現実的には非常に困難である。例えば、媒体としてA4判の用紙に対して印刷を行うことができるLEDヘッド10は、600〔DPI〕の解像度を有し、4992ドットを有するが、各ドットの総発光量を変更したときに画像濃度を測定することは現実的にはできない。
そこで、前記発光時間設定処理手段は、代表的な階調画像の印刷パターンで発光時間を1〔μs〕から255〔μs〕まで変えて画像濃度を測定し、ガンマ特性に対して1〜4までの階調レベルの発光時間を選択する。そして、前記発光時間設定処理手段は、階調レベル1に対しては画像濃度が0.3となる発光時間80〔μs〕を、階調レベル2に対しては画像濃度が0.6となる発光時間116〔μs〕を、階調レベル3に対しては画像濃度が0.9となる発光時間140〔μs〕を、階調レベル4に対しては画像濃度が1.2となる発光時間200〔μs〕を選択する。
そして、前記発光量補正処理手段は、最大階調レベルである階調レベル4の発光量について、各ドットごとに、第2の補正値を使用して、第2の手法で補正する。
例えば、10ドット目の第2の補正値が+10〔%〕のとき、前記発光量補正処理手段は、10ドット目の階調レベル4の発光時間を、
200×1.1=220〔μs〕
に変更する。11ドット目の第2の補正値が−8〔%〕のとき、前記発光量補正処理手段は、11ドット目の階調レベル4の発光時間を、
200×0.92=184〔μs〕
に変更する。このように、前記発光量補正処理手段は、すべてのドットに対して第2の補正値を適用し、発光時間を変更する。
その他の階調レベル、例えば、最も低い階調レベル1の発光量について、前記発光量補正処理手段は、各ドットごとに、第1の補正値を使用して、第1の手法で補正する。
例えば、10ドット目の第1の補正値が+5〔%〕のとき、前記発光量補正処理手段は、10ドット目の階調レベル1の発光時間を、
80×1.05=84〔μs〕
に変更する。また、11ドット目の補正値が−10〔%〕のとき、前記発光量補正処理手段は、11ドット目の階調レベル1の発光時間を、
80×0.9=72〔μs〕
に変更する。
また、階調レベル2又は3の発光量については、階調レベル1の発光量についての第1の補正値と階調レベル4についての第2の補正値との間の補正値を使用することが望ましいと予想されるが、実験の結果、階調レベル4以外の階調レベルの発光量については、第1の補正値を使用するのが望ましいことが分かった。
このように、2値画像を形成する場合と同じ画像濃度になる階調レベル4の発光量については、ロッドレンズによるばらつきの補正を加えた第2の補正値を使用し、階調レベル4未満の階調レベル1〜3の発光量については、ロッドレンズによる光強度分布のばらつきの補正を加えない、LED自体のばらつきの補正だけの第1の補正値を使用して発光量を補正すると、画像濃度むらが生じるのを防止することができる。
ところで、前記第1の実施の形態においては、発光量の補正を発光時間を変更することによって行うようになっている。この場合、発光時間を変更するための最小のステップ時間に対して発光時間が十分に長い階調レベルについては、発光量を精度よく補正することができるが、前記ステップ時間に対して発光時間が短い階調レベルについては、ステップ時間が全体の時間に占める割合が大きくなるので、発光量を精度よく補正することができない。
例えば、最小のステップ時間が1〔μs〕である場合、階調レベル4の標準の発光時間は200〔μs〕であるので、ステップ時間が全体の時間に占める割合は、0.5〔%〕になり、十分に小さくなる。したがって、階調レベル4については、発光量を0.5〔%〕の精度で補正することができる。
これに対して、階調レベル1の場合は、標準の発光時間は80〔μs〕であるので、ステップ時間が全体の時間に占める割合は、1.25〔%〕になり、大きくなってしまう。したがって、階調レベル1については、発光量は1.25〔%〕の精度で補正されることになり、精度がその分低くなってしまう。
そこで、発光時間を変更するとともに、電流を変更するようにした本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略し、同じ構造を有することによる発明の効果については同実施の形態の効果を援用する。また、本実施の形態におけるLEDヘッドの構造については、前記第1の実施の形態におけるLEDヘッド10と同じ構造を有するので、図1を援用して説明する。
この場合、ドライバIC12にあらかじめ補正値が記録され、前記光量補正処理手段は、補正値を読み出し、LEDに供給される電流を補正する。なお、本実施の形態においては、電流を1〔%〕単位で補正することができるドライバIC12を使用する。この場合、電流を1〔%〕単位で制御すると、発光時間を変更することなく1〔%〕単位で発光量を補正することができる。
さらに、この補正は発光時間の長さに関係しないので、階調レベル1の発光量についても、階調レベル4の発光量についても、1〔%〕の精度で補正を行うことができる。
そこで、階調レベル1〜3の各階調レベルにおいては、前記発光量補正処理手段は、発光量を補正する際の発光時間を一定にする。例えば、階調レベル1において発光量を補正する場合、発光時間を80〔μs〕にし、階調レベル2において発光量を補正する場合、発光時間を116〔μs〕にし、階調レベル3において発光量を補正する場合、発光時間を140〔μs〕にする。なお、階調レベル4において発光量を補正する場合、第2の補正値を使用して発光時間を変更する。
このように、本実施の形態においては、各階調レベルが混在した印刷でも画像濃度むらが生じるのを防止することができる。
ところで、プリンタにおける印刷は、通常、階調画像モード及び2値画像モードの二つのモードで印刷を行うことができる。前記2値画像モードにおいては、データ量が少ないので、処理が早くなり、高速印刷を目的として使用される。これに対して、階調画像モードは、印刷品質を高くする必要があるときに使用される。なお、LEDヘッド10は両方のモードに共通で使用される。
ところが、2値画像モードにおいては、通常、発光時間は一定で、階調画像モードのように発光時間を変更することはできない。したがって、前記第2の実施の形態のように、電流を変更するだけで発光量を補正しようとすると、ロッドレンズのばらつきによる画像濃度にむらが発生し、印刷品質が低下してしまう。
そこで、電流を変更するとともに、第1、第2の補正値によって発光量を補正するようにした本発明の第3の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略し、同じ構造を有することによる発明の効果については同実施の形態の効果を援用する。また、本実施の形態におけるLEDヘッドの構造については、前記第1の実施の形態におけるLEDヘッド10と同じ構造を有するので、図1を援用して説明する。
この場合、発光量補正処理手段は、ドライバIC12による電流の補正値による補正に加えて、第1、第2の補正値を使用して、発光量を補正する。
また、階調レベル4の発光時間は一定にする。それにより、2値画像モード及び階調画像モードの階調レベル4における印刷結果については、画像濃度むらのない良好な印刷結果を得ることができる。なお、階調レベル1〜3については、発光時間が一定にされると、第1、第2の補正値が使用されてしまうので、画像濃度むらのばらつきが大きくなってしまう。
そこで、階調レベル1〜3については、第2の補正値がキャンセルされる値を補正値として採用する。例えば、10ドット目のレンズのばらつきに対する補正値が+10〔%〕の場合、階調レベル1の発光時間を
40/1.1=36〔μs〕
に変更し、11ドット目のレンズのばらつきに対する補正値が−8〔%〕の場合、階調レベル1の発光時間を
40/0.92=43〔μs〕
に変更する。
このように、本実施の形態においては、このように設定することによって、階調レベル1について、発光量が各ドット一定となり、画像濃度むらのない印刷結果を得ることができる。
また、階調レベル2及び3においても、同様に、レンズのばらつきに対する補正をキャンセルするように発光時間が補正されるので、すべての階調レベルにおける階調画像モード及び2値画像モードによって画像濃度むらのない印刷結果を得ることができる。
前記第1の実施の形態においては、最大階調レベルにおいて、第2の補正値を使用し、その他の階調レベルにおいては、第1の補正値を使用するようになっているが、階調レベル1及び階調レベル2において第1の補正値を使用し、階調レベル3及び階調レベル4において第2の補正値を使用することができる。
また、前記第1の実施の形態においては、階調画像の形成及び発光量の補正を発光時間で調整するようになっているが、発光量の補正を電流で調整する場合は、各階調ごとに電流の補正値をドライバIC12のメモリに記録しておき、これに基づいてドライバIC12において電流値を調整する必要がある。
前記電流の補正値は、一つの発光素子(ドライバ回路)に対して階調分のメモリを用意し、階調に応じて補正値を読み出して電流値を補正したり、一つの発光素子(ドライバ回路)に対して一つのメモリだけを用意し、対応する階調の補正を行う前に、外部の制御回路から送信された前回の補正値を記録することができる。
この場合、一つ目の方法はメモリ容量が大きくなり回路規模が増大するが、階調ごとにメモリが用意されているので高速印刷に向いている。また、二つ目の方法は毎回該当の階調に対応する補正値を転送する必要があり、高速化には向かないが、回路規模を小さくすることができるので安価な装置に最適である。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
本発明の第1の実施の形態におけるLEDヘッドの概略図である。 本発明の第1の実施の形態における受光センサのセンサ出力を表すタイムチャートである。 本発明の第1の実施の形態におけるLEDヘッドの1ライン周期での発光タイミングシーケンスを示す図である。 本発明の第1の実施の形態における総発光時間と画像濃度との関係図である。
符号の説明
11 LEDアレイ
15 SLA

Claims (2)

  1. (a)複数の発光点が整列して配設された発光部と、
    (b)前記各発光点の像を結像させる光学部と、
    (c)前記各発光点の結像に従って画像を形成する画像形成部と、
    (d)前記各発光部の発光量を補正する発光量補正処理手段とを有するとともに、
    (e)該発光量補正処理手段は、前記光学部を経由した発光エネルギー総量に基づいて設定された画像濃度のばらつきをなくすための第1の補正値、及び前記光学部を経由して結像した像の発光エネルギー分布に基づいて設定された画像濃度のばらつきをなくすための第2の補正値に基づいて、画像濃度の高い部分については、前記第1の補正値を使用することなく、第2の補正値を使用して、前記発光点の発光量を発光時間を変更することによって補正し、画像濃度の低い部分については、前記第2の補正値を使用することなく、第1の補正値を使用して、前記発光点の発光量を電流を変更することによって補正することを特徴とする画像形成装置
  2. 数の発光点が整列して配設された発光部、前記各発光点の像を結像させる光学部、及び前記各発光点の結像に従って画像を形成する画像形成部を有する画像形成装置の画像形成方法において、
    前記光学部を経由した発光エネルギー総量に基づいて設定された画像濃度のばらつきをなくすための第1の補正値、及び前記光学部を経由して結像した像の発光エネルギー分布に基づいて設定された画像濃度のばらつきをなくすための第2の補正値に基づいて、画像濃度の高い部分については、前記第1の補正値を使用することなく、第2の補正値を使用して、前記発光点の発光量を発光時間を変更することによって補正し、画像濃度の低い部分については、前記第2の補正値を使用することなく、第1の補正値を使用して、前記発光点の発光量を電流を変更することによって補正することを特徴とする画像形成方法。
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