JP3892564B2 - 光強度調整方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、複数の光ビームによって感光材料を走査露光する画像露光装置において、前記複数の光ビームの強度を調整する光強度調整方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来からのマルチチャンネル型の画像露光装置は、LED等の発光素子(チャンネル)を複数備え、それぞれによって同時に光ビームを感光材料に照射することによって、同時に複数本の走査を行いつつ感光材料に画像を露光するものであるが、各チャンネルによる走査線幅にばらつきがあると線幅の太い走査線毎に画像にムラが生じ画像品質の低下を招くという問題があった。
【0003】
この問題を解決するため、特開平7−319086号公報の装置では、各チャンネルによる光強度を測定する光強度分布測定手段により各チャンネルの光強度を個別に測定し、各チャンネルの光強度を一定のものとするように調整している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記の様な装置では感光材料において直接ビーム照射による露光(以下「本露光」という)が行われていない部分でも、他の部分でのビーム照射による露光(以下「副露光」という)が生じ、各チャンネルの光強度を同一に調整しても、感光材料特有の副露光の影響で各走査線の太さにバラツキが生じるという問題があった。
【0005】
また、一般に感光材料には本露光と副露光の順序によって感度が異なるという特性がある。すなわち、本露光の前に副露光を受けるか、本露光の後に副露光を受けるかで感光材料の感度が異なり、露光結果も異なる。そして、上記のような画像露光装置に用いられる感光材料においては、相対的に先に本露光される走査線ほど後の露光の副露光の影響が強く働き、露光過多となり走査線幅が太くなる傾向があり、結果的に各走査線の太さにバラツキが生じるという問題もあった。
【0006】
この発明は、従来技術における上述の問題の克服を意図しており、画像露光装置による画像露光のムラを抑える光強度調整方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、この発明の請求項1に記載の方法は、複数の光ビームによって感光材料を走査露光する画像露光装置において、複数の光ビームの強度を調整する光強度調整方法であって、複数の光ビームを露光面に向けて照射する照射工程と、露光面ににおける複数の光ビームの光強度分布を測定する測定工程と、測定された光強度分布に基づいて複数の光ビームのそれぞれの強度を調整し、副露光の影響を補正し、画像露光のムラを抑える調整工程と、を備える。
【0008】
また、この発明の請求項2に記載の方法は、請求項1に記載の光強度調整方法であって、前記調整工程は、光強度分布に基づいて複数の光ビームのそれぞれの光ビーム幅を算出する工程と、複数の光ビームを照射して感光材料を露光する際の露光順序に応じて設定された目標光ビーム幅と、複数の光ビームのそれぞれの光ビーム幅とが等しくなるように複数の光ビームのそれぞれの強度を調整する工程と、を備えることを特徴とする。
【0009】
さらに、この発明の請求項3に記載の方法は、請求項2に記載の光強度調整方法であって、目標光ビーム幅が、複数の光ビームを照射して感光材料を露光する際に、時間的に後に露光されるものほど太いものであることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
<1.装置構成>
図1はこの発明の実施の形態における画像露光装置の概略構成を示す図である。以下、図1を用いてこの画像露光装置1について説明していく。
【0011】
この画像露光装置は実際に製品として市場に出荷される画像露光装置1(以下「画像露光装置1」または「製品としての画像露光装置1」という。)と、それと以下で説明する要部について構造が同じであり、後述する補正係数算出処理においてのみ使用される試験用画像露光装置2を包含するものである。
【0012】
画像露光装置は主走査モータ10の回転により感光フィルムFを巻き付けた回転ドラム20が回転しつつ、マルチビームヘッド30によって照射された複数の露光ビームによって感光フィルムF上にスパイラル走査(またはステップ走査)により画像露光を行う。
【0013】
また、この画像露光装置におけるマルチビームヘッド30はLED(発光ダイオード)アレイ31と変倍可能な結像レンズ系32を備えている。図2は画像露光装置のLEDアレイ31の概略構成を示す図である。図示のようにLEDアレイ31は4個周期で互いに位置をずらして配列した合計120個のLED素子からなり、各素子には走査線の並び順にチャンネルC1〜C120が対応付けされたものとなっている。そして、これら各チャンネルC1〜C120はそれぞれが露光ビームとして、同時に120本の走査線を感光フィルムFに露光することができるものとなっている。
【0014】
また、マルチビームヘッド30は図1に示すように、回転ドラム20の回転軸と平行に設けられた副走査軸40に刻まれている送りネジTSに螺合されており、その送りネジTSが回転軸に取り付けられた副走査モータ50によって副走査軸40が回転し、それによってマルチビームヘッド30が回転ドラム20の回転軸に平行(副走査方向)に送られることによって副走査が行われる。なお、マルチビームヘッド30は画像露光装置に着脱自在となっている。
【0015】
そして、制御部60は内部にメモリおよびCPUを備えるとともに、指示入力を行うタッチパネル61が電気的に接続されている。さらに、制御部60は、それに電気的に接続された主走査モータ10および副走査モータ50内に設けられたエンコーダからの信号をもとに主走査位置および副走査位置を捉えつつ、電気的に接続されたLEDアレイ31を所定のタイミングで各チャンネルのON/OFF制御を行い、回転ドラム20の外周面に取り付けられた感光フィルムFに画像を露光していく。
【0016】
図3はこの発明の実施の形態における光ビーム幅測定装置3の概略構成を示す図である。
【0017】
この光ビーム幅測定装置3において、基台15上には画像露光装置1または試験用画像露光装置2のマルチビームヘッド30を取り付けるヘッド取付部HAが設けられており、これに取り付けられたマルチビームヘッド30はマウス65やキーボード75といった指示入力手段およびグラフィックディスプレイ85を備えるとともに、内部にメモリおよびCPUを備えたコンピュータ95に電気的に接続される。そして、コンピュータ95の制御により、マルチビームヘッド30のLEDアレイ31が点灯されると、そこから発せられた光ビームは結像レンズ系32および基台15上に設けられたレンズ25により2次元CCDカメラ45に結像される。2次元CCDカメラ45は、画像露光装置1における露光面と等価な位置に配置される。そして、後述するように2次元CCDカメラ45に結像された光ビーム画像は、そこで電気信号に変換され、画像メモリ55に蓄えられる。
【0018】
さらに、画像メモリ55に蓄えられた画像データはコンピュータ95に必要に応じて読み出され、後述するような処理および演算が行われる。
【0019】
<2.処理および効果>
図4、図5および図6はそれぞれ、この実施の形態における発光強度調整処理全体、補正係数算出処理および最適電流値設定処理の手順を示すフローチャートである。以下、図4〜図6に従って発光強度調整処理について説明していく。
【0020】
発光強度調整処理では最初に、補正係数算出処理が行われる(図4:ステップS1)。補正係数とは、初期電流による光ビーム幅から目標ビーム幅になるように、電流値を補正するために用いる値であり、電流変化量とビーム幅変化量との関係から求める。この場合、LED駆動の基本電流とそれとわずかに値の異なる電流とのそれぞれにより全チャンネルC1〜C120を点灯し、補正係数は、露光に用いられる最大及び最小の基本電流値に対して求める。従って、補正係数の算出は、基本電流値とそれとわずかに値の異なる電流値、すなわち4種類の電流値によって以下のように行われる。
【0021】
補正係数算出処理にあたり、作業者は予め試験用画像露光装置2のマルチビームヘッド30を取り外し、光ビーム幅測定装置3のヘッド取付部HAにセットする。
【0022】
まず、光ビーム幅測定装置3において、露光に用いられる最大及び最小の基本電流値を作業者がタッチパネル61により設定する(図5:ステップS10)。これにより、上記の2種類の基本電流値は制御部60内のメモリに記憶される。
【0023】
つぎに、光ビーム幅測定装置3において、上記2種類の基本電流値のうちの一方(最初は最小)の基本電流値により全チャンネルC1〜C120を点灯する(図5:ステップS11)。
【0024】
図7は画像露光装置における各チャンネルC1〜C120による露光順序を説明するための図である。図中では、数字を記入した円は各チャンネルC1〜C120による光ビームの副走査方向の位置をイメージしている。
【0025】
この発明は、これら各チャンネルC1〜C120による光ビーム間の副露光の影響を補正しようとするものである。すなわち、隣接する光ビームにより感光フィルムF等に走査露光を行う場合、隣接するチャンネルからの光ビームにより、微弱な露光を受け、これが副露光効果によって走査線幅に影響を及ぼす。
【0026】
また、図7の各チャンネルC1〜C120の上に示した数字は、各走査線が露光される順序を表わしている。ただし、ここで同じ数字は同じタイミングで並列的な発光によって行われることを示している。すなわち、図2に示したように、LED素子は4個を1周期として互いに位置を主走査方向にずらして配列されているため、露光する際には、1列目のチャンネルC1、C5、C9、・・・、C117の露光が行われた後に、走査方向にずれ分だけ遅れて2列目のチャンネルC2、C6、C10、・・・、C118の露光、さらにずれ分ずつ遅れて3列目のチャンネルC3、C7、C11、・・・、C119の露光、4列目のチャンネルC4、C8、C12、・・・、C120の露光が開始される。
【0027】
このように、各チャンネルC1〜C120による露光には各列のチャンネル間で露光のタイミングにずれがある。そして、露光に時間差がある場合には、前述のように副露光と本露光との前後関係により感光フィルムFの感度に差が生じる。
【0028】
そこで、この実施の形態では、上記感度差を考慮して各チャンネル個別に目標光ビーム線幅を設定することにより、このような感度の変化を補正している。
【0029】
つぎに、光ビーム幅測定装置3は照射される光ビームの光強度分布を2次元CCDカメラ45により測定する(図5:ステップS12)。
【0030】
図8は光ビーム幅測定装置3により測定された光ビーム像の一例を示す図(図8(a))および、それを基に得られた1つのチャンネルの走査方向における積算光強度分布の例を示す図(図8(b))である。光ビーム幅測定装置3は2次元CCDカメラ45の各CCD素子により図8(a)のような光ビーム像を多数の画素に分割したデジタル信号として捉え、画像メモリ55に保存する。
【0031】
つぎに、光ビーム幅測定装置3により全チャンネルC1〜C120の積算光強度分布を算出する(図5:ステップS13)。
【0032】
図8(a)に示すように、各チャンネルC1〜C120により照射される光ビームによる画像は副走査方向に幅を有したものとなっており、同じ電流値による発光でも、チャンネルごとにそのLED素子の特性から、それぞれの光ビーム幅が微妙に異なるものとなっている。このような光ビーム幅を数値的に捉えるため、光ビーム幅測定装置3では図8(a)のように得られた光ビーム像の各画素における光強度をチャンネル毎に走査方向(走査線の長さ方向)に加算して求めている。ここで、光強度を走査線の長さ方向に加算するのは、感光フィルムFに露光した場合の露光量分布に感光量分布に相当するからである。
【0033】
つぎに、光ビーム幅測定装置3は、得られた積算光強度分布を基に各チャンネルC1〜C120の光ビーム幅を自動的に算出する(図5:ステップS14)。
【0034】
この実施の形態では図8(b)に示すように光ビーム幅を数値的に検出するために、得られた各チャンネルC1〜C120の加算された光強度が所定のしきい値となる画素位置の間の距離(すなわち、しきい値が各チャンネルC1〜C120の光強度分布のグラフと交わる画素位置の間隔)を各光ビーム幅(図中には特定の光ビームに対応する光ビーム幅Wを表示)として求めている。そして、このような光ビーム幅を全チャンネルC1〜C120の光強度分布について求める。
【0035】
以上で、全ての電流値による上記ステップS11〜S14の処理が終了していれば、次のステップS16に進み、終了していなければ、残りの電流値により上記ステップS11〜S14の処理を繰り返す(図5:ステップS15)。
【0036】
そして、全ての電流値による処理が終了していた場合には、作業者が、計測された各チャンネルC1〜C120による光ビーム幅を基に最大または最小の基本電流値に対する補正係数をチャンネル毎に算出し、任意の記憶手段により記憶する(図5:ステップS16)。
【0037】
以下、最大または最小の基本電流値での補正係数Aの算出方法を具体的に説明する。
【0038】
図9は最小の基本電流値2.5mA、それとわずかに異なる電流値3.5mAにより露光されたチャンネルCn,Cn+1,Cn+2,Cn+3(nは1,5,9…117のうちの任意の整数。以下同様。)の光ビーム幅を示す図である。ここで、補正係数Aは次式で定義される。
【0039】
補正係数A=目標光ビーム幅×電流変化量/光ビーム幅変化量 …式1
また、補正係数Aは各チャンネル毎に上記最大および最小の基本電流値のそれぞれに対して異なるものとして以下のようにして求められる。
【0040】
まず、最小の基本電流値とそれとわずかに異なる電流値による光ビーム幅の差である光ビーム幅変化量を求める。図9のチャンネルCnの例では電流値3.5mAおよび2.5mAでの測定光ビーム幅はそれぞれ7.0μmおよび4.0μmであるので、光ビーム幅変化量は3.0μmである。
【0041】
また、電流変化量は、2.5mAと3.5mAとの差であるので、1.0mAである。
【0042】
また、目標光ビーム幅は各解像度に適した予め設定されている光ビーム幅であって、試験用画像露光装置2および各製品としての画像露光装置1のそれぞれの全てのチャンネルC1〜C120の光ビームにより感光フィルムFに露光された走査線の露光順よる感光フィルムFの感度の変化を考慮し、実際に走査露光を行った際に全ての走査線の線幅が等しくなるように、予め実験等で求められた値となっている。
【0043】
具体的には、前述のように光ビームによる走査露光においては、先に本露光された走査線位置の方が後で本露光された走査線位置より感度がよくなる傾向にある。そのため、以下のような露光の前後関係による走査線のばらつきが生じる。
【0044】
チャンネルC1〜C120による感光フィルムFの露光においては、各チャンネルC1〜C120のLED素子のずれ配置に応じた露光の遅延時間による、隣接する走査線の露光の前後関係による感光フィルムFの感度の相違の影響が現れる。すなわち、各チャンネルC1〜C120のLED素子は図2を用いて既に述べたように、それぞれが4個を1周期として主走査方向に互いにずれた配置となっている。この様な配置で各チャンネルC1〜C120が発光しつつ、回転ドラム20が回転すると、例えば図2における2列目のチャンネルは隣接する1列目のチャンネルによる走査に対して主走査方向に遅れて、それに隣接した位置を走査することになる。このように、隣接する走査線を露光した光ビームが互いに副露光を行うが、各チャンネルの光ビーム幅が同一であるとすると、上記のような理由でそれらによる走査線に太さの相違が生じ、先に露光が行われる走査線ほど、すなわち、4列目より3列目、3列目より2列目、2列目より1列目の方が、それらのチャンネルの光ビームによる走査線ほど太くなる。
【0045】
また、チャンネルC1〜C120の端のチャンネル、すなわち、チャンネルC1,C2…および…チャンネルC119,C120の光ビームによる走査線は近隣または隣接する走査線との間で露光順序の前後関係、すなわち、回転ドラム20の一回転分の時間差も生ずるので、走査線幅に相違が生じる。
【0046】
このような走査線幅の相違をなくし、全ての走査線幅を共通にするため、この実施の形態では、感光フィルムFを先に露光する光ビームほどその幅が細くなるように各チャンネルC1〜C120の目標光ビーム幅を設定している。
【0047】
図10はこの実施の形態におけるチャンネルCn〜Cn+3の補正前の光強度分布および目標とする光強度分布を表わす図である。ここで、nは1,5,9…117を表わしている。また、表1は補正前の測定光ビーム幅および目標光ビーム幅を画素を単位として表わした例である。
【0048】
【表1】
【0049】
補正前の光強度分布を示す図10(a)では各チャンネルCn〜Cn+3による光ビーム幅はほぼ均一になっており、そのため光強度分布のグラフとしきい値との2交点間の距離である測定光ビーム幅も、表1に示すようにほぼ均一になっている。これに対し、目標とする光強度分布を表わす図10(b)では、各チャンネルCn〜Cn+3の光強度はLEDアレイの4個を1周期とするずれ配置にともなって、先に露光を行うものほど、光強度を弱くして、それにより表4に示すように目標光ビーム幅を先に露光を行うものほど細いものとしている。これは、前述のように先に本露光される走査線ほど、走査線幅が太くなるという傾向を補正するためのものである。
【0050】
この実施の形態ではこのように目標光ビーム幅を上記4個周期のLEDのずれ配置を考慮して、
(1列目のチャンネルの目標光ビーム幅)<(2列目のチャンネルの目標光ビーム幅)<(3列目のチャンネルの目標光ビーム幅)<(4列目のチャンネルの目標光ビーム幅)
とし、さらに、LEDアレイ31の端のチャンネルC1,C2…および…チャンネルC119,C120に対する目標光ビーム幅を、前者を太くするものとしている。
【0051】
また、走査線幅の走査順による相違は、露光を行う感光フィルムFによっても異なるものとなっている。そのためこういった目標光ビーム幅を各感光フィルムFの種類の数だけ、全チャンネルC1〜C120に対して、予め実験等により求めている。
【0052】
補正係数の算出に戻ると、求めた光ビーム幅変化量、電流変化量、さらに試験用画像露光装置2の各チャンネルC1〜C120の所定の目標光ビーム幅(図9のチャンネルCnの例では5.0μmとしている)とから、式1を用いて補正係数Aを求める。図9のチャンネルCnの例では補正係数A=1.65となる。
【0053】
なお、その他のチャンネルC1〜C120についても同様にして求められる。
【0054】
そして、以上で、最大および最小の基本電流値のそれぞれに対して上記図5のステップS10〜S16の処理が終了していれば、補正係数算出処理(図4:ステップS1)を終了し、図4のステップS2に進み、終了していなければ、残りの電流値により上記ステップS10〜S16の処理を繰り返す(図5:ステップS17)。
【0055】
つぎに、ステップS2(図4)では試験用画像露光装置2ではなく、製品としての画像露光装置1に対して最適電流値設定処理を行う。以下、図6を用いて、最適電流値設定処理について説明していく。
【0056】
最適電流値設定処理にあたり、作業者は予め画像露光装置1のマルチビームヘッド30を取り外し、光ビーム幅測定装置3のヘッド取付部HAにセットする。
【0057】
まず、光ビーム幅測定装置3において、最大または最小の初期電流値により全チャンネルC1〜C120を点灯する(図6:ステップS21)。ここで、最大および最小の初期電流値とは、前述の補正係数設定処理における最大および最小の基本電流値とほぼ等しい所定の電流値であって、各チャンネルC1〜C120および各画像露光装置1に共通の値を用いている。また、ここでの画像露光装置1のマルチビームヘッド30による2次元CCDカメラ45への光ビームの照射は、前述の補正係数設定処理において試験用画像露光装置2により行ったものと全く同様である。したがって、この最適電流値設定処理では最大および最小の初期電流値のそれぞれにより光ビームの照射を行う。なお、以下ステップS22〜S24の処理も図5の補正係数設定処理におけるステップS12〜14と全く同様である。
【0058】
つぎに、全チャンネルC1〜C120を点灯した光ビーム像を光ビーム幅測定装置3の2次元CCDカメラ45により測定する(図6:ステップS22)。
【0059】
つぎに、光ビーム幅測定装置3により全チャンネルC1〜C120の走査方向の積算光強度分布をチャンネル毎に算出する(図6:ステップS23)。
【0060】
つぎに、光ビーム幅測定装置3により、得られた積算光強度分布を基に全チャンネルC1〜C120の光ビーム幅を自動的に算出する(図6:ステップS24)。
【0061】
つぎに、作業者が、最大または最小の初期電流値に対応する補正係数A、目標光ビーム幅、計測された光ビーム幅に基づいて電流値の補正量をチャンネル毎に求め、初期電流値を補正して最大または最小の最適電流値をチャンネル毎に任意の記憶手段により記憶する(図6:ステップS25)。
【0062】
この電流値の補正量を求める式は次式で与えられる。
【0063】
補正量=A×補正光ビーム幅/目標光ビーム幅 …式2
ここで、補正光ビーム幅は測定光ビーム幅と目標光ビーム幅との差として求められる。たとえば、任意のチャンネルCnにおいて初期電流値が2.5mA、目標光ビーム幅が5.0μm、測定光ビーム幅が4.0μmおよび補正係数Aが1.65の場合について求めると、上記の定義より補正光ビーム幅は1.0μmとなり、電流値の補正量は0.33mAとなる。
【0064】
そして、こうして得られる電流値の補正量を初期電流値に加えることにより、それらを補正した最適電流値が求まる。上記の例では初期電流値が2.5mAで、電流値の補正量が0.33mAであるので、そのチャンネルCnにおける最適電流値は2.83mAとなる。
【0065】
ステップS25では、このような計算を、各チャンネルC1〜C120について行い、それにより得られた全チャンネルC1〜C120の最大または最小の最適電流値を任意の記憶手段により記憶する。
【0066】
そして、以上で、最大および最小の最適電流値のそれぞれに対して上記図6のステップS21〜S25の処理が終了していなければ、他方の最適電流値に対して上記ステップS21〜S25の処理を繰り返して最大および最小の最適電流値の両方について行い、逆に終了していれば、ステップS27に進む。
【0067】
図11はいずれかのチャンネルに対する最大および最小の最適電流値の設定の様子を示す概念図である。上記のようにして、各チャンネルC1〜C120の最大および最小の初期電流値のそれぞれに対して電流値の補正量を加算することによって、最大および最小の最適電流値が求まり、それにより対象となる画像露光装置1により露光される光ビーム幅は図示のように目標光ビーム幅に近づく。
【0068】
つぎに、作業者は所望の解像度に対する最適電流値を、その解像度に相当する光ビーム幅に基づいて、最大および最小の最適電流値の補間によりチャンネル毎に求め、画像露光装置1に記憶させる(図6:ステップS27)。
【0069】
この実施の形態で対象としている画像露光装置1は図1に示すように、変倍可能なものとなっている。そのため、以上のような最適電流値を各解像度に対して求め、それらを各画像露光装置1に設定しなければならない。ところが、以上で求めた最大および最小の最適電流値は2種類の解像度のみに対応するものとなっているため、その他の解像度に対しては最適電流値が求まっていない。
【0070】
そこで、この実施の形態では、求められた最大および最小の最適電流値を線形補間し、他の解像度に対しては、それに相当する光ビーム幅が得られるような電流値を全チャンネルC1〜C120に対して算出している。
【0071】
図12は任意のチャンネルCn〜Cn+3の各解像度における最適電流値算出の様子を示す図である。図示のように、この方法は最大の最適電流値とそれにより得られる光ビーム幅(図11における目標光ビーム幅に相当)により決定される点と、最小の最適電流値とそれにより得られる光ビーム幅(図11における目標光ビーム幅に相当)により決定される点との間を直線で結び、その直線上において求める解像度に相当する光ビーム幅での電流値をその解像度における最適電流値とするものである。このような最適電流値を各チャンネルC1〜C120に対して、変倍可能な全ての解像度に対して求め、作業者はそれを対象となる画像露光装置1に対し、タッチパネル61により設定する。
【0072】
つぎに、ステップS3(図4)で所定の全種類の感光フィルムFに対する最適電流値設定処理が終了したかどうかを判定し、終了するまで、ステップS2の処理を繰り返し行う。これは、図4のステップS2において特定種類の感光フィルムFについて最適電流値を算出したのであるが、この画像露光装置1は前述のように各種感光フィルムFに対して画像露光可能な装置となっているためであり、前述のように予め実験等により求められていた各種感光フィルムFに対して異なる目標光ビーム幅を用いて、各解像度に対する最適電流値を設定する。
【0073】
そして、所定の全種の感光フィルムFに対して最適電流値設定処理が終了すれば、作業者は光強度測定装置3にセットされていたマルチビームヘッド30を取り外し、画像露光装置1に取り付ける。そして、ステップS4に進む。
【0074】
つぎに、ステップS4(図4)において、全画像露光装置1の設定が終了したかどうかを判定し、終了するまで上記ステップS2およびS3の処理を繰り返し行う。これは、製品としての画像露光装置1(通常、複数台)の全てに対して上記のような最適電流値の設定を行うものである。
【0075】
そして、全画像露光装置1に対して以上の設定が終了すると発光強度調整処理を終了する。
【0076】
以上説明したように、この発明の実施の形態によれば、LEDアレイ31の各チャンネルC1〜C120による光ビームを2次元CCDカメラ45に向けて照射し、その光ビーム幅を測定し、その測定された光ビーム幅に基づいて各チャンネルC1〜C120の最適電流値を求めて、それを設定することにより各光ビームの強度を調整するため、各チャンネルC1〜C120相互の副露光の影響を補正し、画像露光装置1を画像露光のムラを抑え、良質な画像露光を行うものとすることができる。
【0077】
また、感光フィルムFにおいて露光される走査線幅が互いに等しくなるように、すなわち、時間的に後に走査を行うチャンネルの光ビームほど太いものとなるように設定された目標光ビーム幅と、測定された各チャンネルC1〜C120による光ビーム幅とが等しくなるように、複数の光ビームのそれぞれの発光強度を調整するため、感光フィルムFにおける本露光と副露光の順序によって感度が異なることの影響を補正した露光を行うことができるので、画像露光装置を画像露光のムラをさらに抑え、より良質な画像露光を行うものとすることができる。
【0078】
さらに、各種感光フィルムFに対して最適電流値設定処理を行うので、感光フィルムF(感光材料)の特性に応じた発光強度の調整を行うことができる。
【0085】
<3.変形例>
この実施の形態における画像露光装置1は回転ドラム20を用いるものとしたが、この発明はこれに限らず、平面型のスキャナとするなど他の走査方法によるものでもよく、また、画像露光を行う感光材料を印刷板等の感光フィルムF以外のものを対象とするものとしてもよい。
【0086】
また、この実施の形態では製品としての画像露光装置1における光ビーム照射の際に、各チャンネルC1〜C120に供給する最大および最小の初期電流値を各画像露光装置1間で同一のものとしたが、この発明はこれに限られず、1台目の製品としての画像露光装置1において求められた最大および最小の最適電流値を2台目以降の画像露光装置1における最大および最小の初期電流値として用いてもよい。
【0087】
また、この実施の形態では、最適電流値設定処理において、所定の最大および最小の初期電流値に対して求められた各最適電流値をそのまま画像露光装置1に記憶させているが、この発明はこれに限られず、1度、最適電流値設定処理を行って得られた各最適電流値を初期電流値として再度、光ビームの照射を行い、式2により電流値の補正量を求めて各最適電流値を求めるといった処理を繰り返すことにより、一層適切な最適電流値を求める等としてもよい。また、繰り返し処理を行う場合は、補正係数Aが厳密な値でなくても最適電流値を求めることができるので、試験用画像露光装置2による処理を行わなくても良い。
【0088】
また、この実施の形態では各チャンネルC1〜C120の最大および最小の最適電流値を用いて線形補間により所望の最適電流値を求めるものとしたが、この発明はこれに限られず、線形補間以外にも3つ以上の解像度に対する最適電流値、最適補正係数Aを求め、それぞれの間を直線で結んでそれをもとに所望の解像度に対する最適電流値を求めたり、多項式補間を用いる等のその他の補間方法により求めるものとしたり、さらには外挿法等により得られた解像度より大きいまたは小さい解像度に対して求める等としてもよい。
【0089】
さらに、この実施の形態では全チャンネル数を120個と、偶数備えるものとしたが、この発明はこれに限られず、チャンネル数を奇数とするなどその他の数としてもよい。
【0090】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1ないし請求項3の発明によれば、複数の光ビームを露光面に向けて照射し、その光強度分布を測定し、その測定された光強度分布に基づいて複数の光ビームのそれぞれの強度を調整するため、複数の光ビームによる相互の副露光の影響を補正し、画像露光装置を画像露光のムラを抑え、良質な画像露光を行うものとすることができる。
【0091】
また、請求項2および請求項3の発明によれば、光強度分布に基づいて各光ビームの光ビーム幅を算出し、感光材料を露光する際の露光順序に応じて設定された目標光ビーム幅と、算出された光ビーム幅とが等しくなるように複数の光ビームのそれぞれの強度を調整するため、感光材料における本露光と副露光の順序によって感度が異なることの影響を補正した露光を行うことができるので、画像露光装置による露光画像のムラをさらに抑え、より良質な画像露光を行うものとすることができる。
【0092】
とくに、請求項3の発明によれば、目標光ビーム幅が、複数の光ビームを照射して感光材料を露光する際に、時間的に後に露光されるものほど太いものとするため、露光順による感光材料の感度の相違の影響をも補正でき、画像露光装置を画像露光のムラを一層、抑え、さらに良質な画像露光を行うものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態における画像露光装置の概略構成を示す図である。
【図2】 図1におけるLEDアレイの概略構造を示す図である。
【図3】 本発明の実施の形態における光ビーム幅測定装置の概略構成を示す図である。
【図4】 発光強度調整処理の手順を示すフローチャートである。
【図5】 補正係数算出処理の手順を示すフローチャートである。
【図6】 最適電流値設定処理の手順を示すフローチャートである。
【図7】 各チャンネルによる露光順序を説明するための図である。
【図8】 光ビーム幅測定装置により測定された画像および積算光強度分布を示す図である。
【図9】 最小の基本電流値とわずかに異なる電流値による光ビーム幅の測定結果を示す図である。
【図10】 補正前の光強度分布および目標とする光強度分布を表わす図である。
【図11】 最大および最小の最適電流値の設定の様子を示す概念図である。
【図12】 各チャンネルの各解像度における最適電流値の算出の様子を示す図である。
【符号の説明】
1 画像露光装置
2 試験用画像露光装置
3 光ビーム幅測定装置
30 マルチビームヘッド
45 2次元CCDカメラ
61 タッチパネル
65 マウス
75 キーボード
95 コンピュータ
C1〜C120 チャンネル
F 感光フィルム
Claims (3)
- 複数の光ビームによって感光材料を走査露光する画像露光装置において、前記複数の光ビームの強度を調整する光強度調整方法であって、
前記複数の光ビームを露光面に向けて照射する照射工程と、
前記露光面における前記複数の光ビームの光強度分布を測定する測定工程と、
測定された前記光強度分布に基づいて前記複数の光ビームのそれぞれの強度を調整し、副露光の影響を補正し、画像露光のムラを抑える調整工程と、
を備えることを特徴とする光強度調整方法。 - 請求項1に記載の光強度調整方法であって、前記調整工程は、
前記光強度分布に基づいて前記複数の光ビームのそれぞれの光ビーム幅を算出する工程と、
前記複数の光ビームを照射して感光材料を露光する際の露光順序に応じて設定された目標光ビーム幅と、前記複数の光ビームのそれぞれの光ビーム幅とが等しくなるように前記複数の光ビームのそれぞれの強度を調整する工程と、を備えることを特徴とする光強度調整方法。 - 請求項2に記載の光強度調整方法であって、
前記目標光ビーム幅が、前記複数の光ビームを照射して感光材料を露光する際に、時間的に後に露光されるものほど太いものであることを特徴とする光強度調整方法。
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