JP4521243B2 - 不揮発性半導体記憶装置及びそのデータ消去方法 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置及びそのデータ消去方法 Download PDF

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Description

この発明は、不揮発性半導体記憶装置、及び不揮発性半導体装置におけるデータの消去方法に関するものであり、例えば複数のメモリセルを有するブロック単位で消去を行うNOR型フラッシュメモリ、NAND型フラッシュメモリ、及びこれらフラッシュメモリにおけるデータの消去方法に関するものである。
不揮発性半導体記憶装置は、複数のメモリセル(一つのメモリセルが1ビットのデータに相当)に対して電子の注入または除去を行うことにより、メモリセルの閾値を変え、“1”または“0”データ(多値の場合は4つの状態)を形成している。
通常、NOR型フラッシュメモリと呼ばれる不揮発性半導体記憶装置における書き込み動作(メモリセルに電子を注入する動作)は、最低1ビット単位で書き込むメモリセルを指定することができる。これは、あるビット線、及びワード線を指定して電圧を印加すれば、特定のビットのみ書き込み可能なバイアスに設定できるからである。なお、実際の製品では、書き込みを高速化するために、複数ビットを同時に書き込むこともある。
これに対し、消去の場合は、ワード線とウエル領域にバイアスを印加するため、ウエル領域を共通にしている全メモリセル(通常はブロック単位)を一括して消去することしかできない。このため、不揮発性半導体記憶装置のデータ消去動作は、次のような一連の動作の組み合わせとなっている。
図14は、従来の不揮発性半導体記憶装置が行う一連の消去動作を示すフローチャートである。
まず、ランダムに“1”(消去状態)、“0”(書き込み状態)が存在している1つのブロック内のメモリセルうち、“1”を持つメモリセルのみを電圧PV(Program Verify Level)以上まで書き込む消去前書き込み(Preprogram)を行う(ステップS101)。図6(a)に、消去前書き込みを行う前のメモリセルの閾値分布を示し、図6(b)に消去前書き込みを行った後のメモリセルの閾値分布を示す。
次に、前記ブロック内の全てのメモリセルに対して、一括消去(Erase Only)を行う(ステップS102)。この動作で、全てのメモリセルの閾値を、電圧EV(Erase Verify Level)以下まで低下させる。図6(c)に、一括消去を行った後のメモリセルの閾値分布を示す。
ここで、各メモリセルは、実際には各種寸法、膜厚などがばらついており、前記一括消去の動作が終わった時点で、消え過ぎたメモリセル(過消去セル)が発生する。そこで、電圧OEV(Over Erase Verify Level)より消え過ぎたメモリセルに対して、弱い書き込み(Weak Program)を行う。
この弱い書き込みの従来例としての動作は以下の通りである。
ブロック内の1つのメモリセル毎に、閾値が電圧OEV以上であるか否かを判定(ベリファイ動作)する(ステップS103)。メモリセルの閾値が電圧OEVより低いとき、すなわち消え過ぎていれば、そのメモリセルに弱い書き込みを行う(ステップS104)。ここでいう弱い書き込み(Weak Program)とは、“0”状態に書き込むような高い電圧を印加するのではなく、それより低い電圧をドレイン、及びゲートに印加して行う書き込みを意味する。
このように、メモリセルに弱い書き込みを行った後、再びベリファイ動作を行う(ステップS103)。ここでも、メモリセルの閾値が電圧OEVより低ければ、再度弱い書き込みを行う(ステップS104)。このように、メモリセルの閾値が電圧OEV以上になるまで、ベリファイと弱い書き込みとを繰り返す。そして、メモリセルの閾値が電圧OEV以上になれば、次のメモリセルに移る(ステップS105)。
ブロック内の全てのメモリセルに対して弱い書き込みが終了した後は(ステップS106)、全てのメモリセルの閾値が電圧EVを越えていないかを確認する(ステップS107)。電圧EVを越えたセルが無ければ、ここで、全ての消去動作は終了する。もし、電圧EVを越えたセルが存在していれば、再度、ステップS102へ戻り、一括消去以降の処理を再び行うことになる。以上が従来の一連の消去動作である。
しかしながら、ここで示した従来例には、以下のような問題点が存在する。
一括消去を行った後、図15に示すように、閾値が電圧OEVよりかなり低いところまで消去される特異的なセル(以下、特異セルBと記す)が存在する場合がある。これは、消去前書き込みにより最初の閾値を揃えても発生する。原因としては、主にそのセルの形状異常、カップリング比異常等が考えられる。
この特異的に閾値が低い特異セルBが存在すると、弱い書き込みのときに、特異セルBと同一のビット線上にある通常セルAをベリファイする際、その通常セルAの閾値が電圧OEV以上であった場合でも、特異セルBにリーク電流が流れるため、結果としてベリファイしている通常セルAの閾値が低く見えてしまう。これは、閾値を電流で判断しているためである。このため、この通常セルAには、電圧OEV以上の閾値があるにもかかわらず、弱い書き込みが行われる。この際、特異セルBのドレインに書き込み時のドレイン電圧が印加されるため(ドレインストレス)、僅かではあるが電子が注入され、特異セルBの閾値が上昇する。こうして、過消去された特異セルBのリーク電流が抑えられる程度まで弱い書き込みが繰り返される。もし、図16に示すように、通常セルAが電圧EV付近に閾値をもつメモリセルだったとすると、特異セルBのために、通常セルAに弱い書き込みが繰り返された結果、通常セルAの閾値は電圧EV以上になってしまう。
このような状態では、最終的に、通常セルAの閾値が電圧EV以下か否かを確認した際に、閾値が電圧EVを越えていると判定され、再び一括消去の動作へ戻ってしまう。しかし、消去が速い特異セルBは、再度の一括消去でも、特性は(形状起因で)変わらないため、再度電圧OEVよりかなり低いところまで閾値が低下してしまう。この場合、また同じように弱い書き込みが複数回繰り返される。このようにして、消去動作が無限ループに入ってしまい、終了しなくなる。
実際には、不揮発性半導体記憶装置の製品仕様として、消去時間がある一定時間を超えると、その製品は不良と判断される。そのため、製品の不良率が増えることになる。
また、前述した無限ループは次のような場合にも起こる。一括消去の際、消去が非常に遅い特異的なセル(以下、特異セルCと記す)が存在する場合である。この場合、一括消去において、特異セルCを電圧EV以下まで消去しようとする結果、図17に示すように、1つのブロック内の残りの殆どのメモリセルの閾値が、電圧OEV以下になってしまう。このように、特異セルCと同一ビット線上にあるメモリセルの閾値が電圧OEV以下であるため、オフ時のリーク電流が大きくなる。すると、前記メモリセルをベリファイしたときに、見かけの閾値が実際よりも低く判定され、実際に必要な回数より多い回数、弱い書き込みが行われる。このとき、このメモリセルと同一ビット線上に特異セルCがあるため、特異セルCもドレインストレスによって少しずつ書き込まれていく。その後、他のメモリセルへも同様に弱い書き込みが行われるため、図18に示すように、特異セルCが結果として電圧EV以上の閾値になってしまう。このような状態では、最終的に、特異セルCの閾値が電圧EV以下か否かを確認した際に、閾値が電圧EVを越えていると判定され、再び一括消去の動作へ戻ってしまう。この場合、特異セルC以外のメモリセルは大部分が再び電圧OEV以下になり、これによりリーク電流が増えて、同様に、弱い書き込みが必要以上に複数回繰り返される。このようにして、消去動作が無限ループに入ってしまい、終了しなくなる。このような場合も、同様に製品の不良率が増える。
前述したように、不揮発性半導体記憶装置における消去の実行時に、一括消去と弱い書き込みとが繰り返される無限ループが発生すると、製品不良となってしまい、製品の不良率が増加してしまう。また、無限ループに入らないとしても、本来必要でない回数の弱い書き込みが行われることにより、消去時間自体が増大するため、製品の性能の悪化、及び製品のテスト時間が長くなるといった問題が生じる。
なお、特許文献1には以下のような技術が記載されている。全メモリセルトランジスタの一括消去後に、複数のディジット線それぞれに対し過消去状態のメモリセルトランジスタが存在するか否かを判定する。過消去状態のメモリセルトランジスタが存在すると判定されたときには、この過消去状態のメモリセルトランジスタを特定してこの過消去状態のメモリセルトランジスタに対してのみ浅い書き込みを行う。
特開平8−255489号公報
そこでこの発明は、前記事情に鑑みてなされたものであり、データ消去時に、消去と書き込みを繰り返す無限ループの発生を防止でき、製品不良率を低減し、さらに製品性能の悪化及び製品テスト時間の増大を防ぐことができる不揮発性半導体記憶装置を提供することを目的とする。
この発明の一実施形態の不揮発性半導体記憶装置のデータ消去方式は、複数のメモリセルを含むブロックが複数配置され、前記複数のメモリセルのうち少なくとも2つが同一のビット線に接続されているメモリセルアレイに対し、前記ブロックが含む複数のメモリセルに保持されたデータを一括して消去する、不揮発性半導体記憶装置のデータ消去方法において、前記ブロックが含む複数のメモリセルに電圧を印加して書き込みを行い、前記複数のメモリセルの閾値を、書き込み判定電圧以上に設定するステップと、前記ブロックが含む複数のメモリセルに対して一括して消去を行い、前記複数のメモリセルの閾値を、前記書き込み判定電圧より低い消去判定電圧以下に設定するステップと、記メモリセルの閾値が前記消去判定電圧より低い過消去判定電圧より低ければ、前記メモリセルに前記書き込みにおいて印加した前記電圧より低い電圧を印加する弱い書き込みを1回だけ行って、再度、前記メモリセルの閾値の確認及び前記弱い書き込みを行わず次のメモリセルの閾値の確認へ移行し、前記メモリセルの閾値が前記過消去判定電圧以上であれば、そのまま次のメモリセルの閾値の確認へ移行する処理を前記複数のメモリセルが最後のアドレスになるまで繰り返すステップと、前記複数のメモリセルの閾値を各々順番に確認し、前記メモリセルの閾値が前記過消去判定電圧より低ければ前記弱い書き込みを行って、閾値が前記過消去判定電圧以上になるまで前記閾値の確認と前記弱い書き込みとを繰り返した後、次のメモリセルの閾値の確認へ移行し、前記メモリセルの閾値が前記過消去判定電圧以上であれば、そのまま次のメモリセルの閾値の確認へ移行するステップと、前記複数のメモリセルの閾値を確認し、少なくとも1つの前記メモリセルの閾値が前記消去判定電圧より高ければ、前記複数のメモリセルの閾値を前記消去判定電圧以下に設定するステップに戻るステップとを具備し、前記メモリセルは制御ゲート、浮遊ゲート、ソース、及びドレインを有する電界効果トランジスタから構成され、前記弱い書き込みは、前記電界効果トランジスタの制御ゲートとドレインに、前記書き込みにおいて印加した電圧よりも低い正の電圧を印加することを特徴とする。
また、この発明の一実施形態の不揮発性半導体記憶装置は、複数のメモリセルを含むブロックが複数配置され、前記複数のメモリセルのうち少なくとも2つが同一のビット線に接続されているメモリセルアレイと、前記複数のメモリセルに対して書き込みを行う書き込み回路と、前記ブロックが含む前記複数のメモリセルに対して一括して消去を行う消去回路と、前記書き込み回路及び前記消去回路に書き込み及び消去の指示を出す制御回路とを具備し、前記制御回路は、複数のメモリセルに電圧を印加して書き込みを行い、前記複数のメモリセルの閾値を第1の所定電圧以上に設定する手段と、前記複数のメモリセルに対して一括して消去を行い、前記複数のメモリセルの閾値を前記第1の所定電圧より低い第2の所定電圧以下に設定する手段と、前記複数のメモリセルのうち、前記第2の所定電圧より低い第3の所定電圧よりさらに低い閾値を持つメモリセルの各々に、前記書き込みにおいて印加した前記電圧より低い電圧を印加して弱い書き込みを1回だけ行い、再度、前記メモリセルの閾値の確認及び前記弱い書き込みを行わない処理を前記複数のメモリセルが最後のアドレスになるまで繰り返す手段と、前記複数のメモリセルのアドレスが最後のアドレスになったとき、前記ブロック内における最初のアドレスのメモリセルに戻り、前記複数のメモリセルのうち、前記第3の所定電圧より低い閾値を持つメモリセルに対して、閾値が前記第3の所定電圧以上になるまで前記弱い書き込みを繰り返す手段と、前記複数のメモリセルに対して、前記第2の所定電圧より閾値が高いメモリセルが存在しないか否か確認し、前記第2の所定電圧より閾値が高いメモリセルが存在するとき、前記複数のメモリセルの閾値を前記第2の所定電圧以下に設定する手段に戻る手段とを含み、前記メモリセルは制御ゲート、浮遊ゲート、ソース、及びドレインを有する電界効果トランジスタから構成され、前記弱い書き込みは、前記電界効果トランジスタの制御ゲートとドレインに、前記書き込みにおいて印加した電圧よりも低い正の電圧を印加することを特徴とする。
この発明によれば、データ消去時に、消去と書き込みを繰り返す無限ループの発生を防止でき、製品不良率を低減し、さらに製品性能の悪化及び製品テスト時間の増大を防ぐことができる不揮発性半導体記憶装置を提供できる。
以下、図面を参照してこの発明の実施形態について説明する。説明に際し、全図にわたり、共通する部分には共通する参照符号を付す。
[第1の実施形態]
まず、この発明の第1の実施形態の不揮発性半導体記憶装置について説明する。
図1は、第1の実施形態の不揮発性半導体記憶装置の構成を示すブロック図である。
この不揮発性半導体記憶装置は、CUI(Command User Interface)11、CPU(Central Processing Unit)12、ROM(Read-Only Memory)13、入出力回路(I/O)14、デコーダ15、センスアンプ16、メモリセルアレイ17、及び書き込み/消去回路18を備えている。
CUI11は、外部から入力されるチップイネーブル信号CE、ライトイネーブル信号WEなどの信号、アドレス信号、データを受け取り、これらを処理しCPU12に出力する。CPU12は、この不揮発性半導体記憶装置における書き込み、消去、及び読み出しなどの動作全体を制御するものである。ROM13は、CPU12により使用される制御プログラムなどを格納するメモリである。例えば、CPU12は電源供給を受けた際に、ROM13の中に格納されているファームウェア(制御プログラム)をロードして所定の処理を実行することにより、各種のテーブルを作成したり、CUI11から書き込みコマンド,読み出しコマンド,消去コマンドを受けてメモリセルアレイ17上の該当領域に対するアクセスを実行したりする。
入出力回路14は、外部との間でデータの入出力を行う。デコーダ15は、アドレス信号に応じて、メモリセルに接続されたワード線を選択する。センスアンプ16は、メモリセルに記憶された信号を読み出して入出力回路14、CPU12へ出力する。書き込み/消去回路18は、メモリセルへのデータの書き込み、またはメモリセルに記憶されたデータの消去を行う。
メモリセルアレイ17は、複数のブロックからなり、各ブロックは複数のメモリセルを有している。一例として、図2に、NOR型半導体記憶装置のメモリセルアレイのレイアウトを示す。図2に示すように、制御ゲート線(ワード線)CG9、CG10、CG11、CG12、CG13が形成されており、これに平行するように、ソース線SL10,SL11、SL12が形成されている。また、これら制御ゲート線に直行するように、アクティブ領域AR11、AR12、AR13、AR14、AR15、AR16が形成されている。そして、制御ゲート線とアクティブ領域とが交差する領域に、メモリセルM11(1)、M11(2)、…、M11(6)、さらにメモリセルM12(1)、M12(2)、…、M12(6)、及びその他のメモリセルが形成されている。さらに、制御ゲート線CG10とCG11との間、及び制御ゲート線CG12とCG13との間のドレイン領域上には、コンタクトプラグBCが形成されている。
また、図3に、前記メモリセルアレイにおいてDにて示した領域の回路図を示す。
メモリセルM11(1)、M11(2)、M12(1)、M12(2)は、フローティングゲートを持つ電界効果トランジスタからそれぞれ構成されている。メモリセルM11(1)、M11(2)のゲートには、制御ゲート線CG10が接続されている。同様に、メモリセルM12(1)、M12(2)のゲートには、制御ゲート線CG11が接続されている。
メモリセルM11(1)の電流通路の一端(ドレイン)と、メモリセルM12(1)の電流通路の一端(ドレイン)とが接続され、この接続点にはビット線BL10が接続されている。同様に、メモリセルM11(2)の電流通路の一端(ドレイン)と、メモリセルM12(2)の電流通路の一端(ドレイン)とが接続され、この接続点にはビット線BL11が接続されている。さらに、メモリセルM11(1)の電流通路の他端と、メモリセルM11(2)の電流通路の他端には、ソース線SL10が接続されている。同様に、メモリセルM12(1)の電流通路の他端と、メモリセルM12(2)の電流通路の他端には、ソース線SL11が接続されている。
図4に、NOR型半導体記憶装置におけるメモリセルの閾値によるデータ状態を示す。メモリセル(1つのメモリセルが1ビットのデータに相当)に対して電子の注入または除去を行うことにより、メモリセルの閾値を変え、図4に示すように、“1”または“0”データを形成している。なお、1つのメモリセルに1ビットより多い情報、例えば2ビットを記憶する多値のメモリセルの場合は4つの状態を形成する。
次に、第1の実施形態の不揮発性半導体記憶装置において行われる消去動作について説明する。消去動作を制御するための制御プログラムはROM13に格納されている。CPU12は、ROM13から消去動作を制御するための制御プログラムを読み出し、以下のような消去動作を実行する。
図5は、第1の実施形態の不揮発性半導体記憶装置が行う一連の消去動作を示すフローチャートである。
まず、メモリセルアレイ17において、ランダムに“1”(消去状態)、“0”(書き込み状態)が存在している1つのブロック内のメモリセルうち、“1”を持つメモリセルの閾値が第1の所定閾値(電圧PV(Program Verify Level))以上になるように、消去前書き込み(Preprogram)を行う(ステップS1)。これにより、ブロック内の全てのメモリセルの閾値を、電圧PV以上に設定する。この消去前書き込みは、1つのブロック内の各メモリセルの電子状態を揃えるために行うものである。1つのブロック内の各メモリセルの電子状態が“1”、“0”でばらついていると、次に行う一括消去後に、過消去、あるいは消去不足のメモリセルが出てきてばらつきが大きくなってしまうからである。図6(a)に、消去前書き込みを行う前のメモリセルの閾値分布を示し、図6(b)に消去前書き込みを行った後のメモリセルの閾値分布を示す。
次に、前記ブロック内の全てのメモリセルに対して、一括消去(Erase Only)を行う(ステップS2)。これは、ブロック内の全てのメモリセルから、電子を抜く動作となる。この一括消去により、全てのメモリセルの閾値を、第2の所定閾値(電圧EV(Erase Verify Level))以下に設定する。図6(c)に、一括消去を行った後のメモリセルの閾値分布を示す。
しかし、各メモリセルは実際には各種寸法、膜厚などがばらついており、前記一括消去の動作が終わった時点で、消え過ぎたメモリセル(過消去セル)、すなわち閾値が低下し過ぎたメモリセル、が発生する。この過消去セルは、読み出し時にリーク電流を引き起こし、そのメモリセル数が多数になるとカラムリーク不良になってしまう。よって、第3の所定閾値(電圧OEV(Over Erase Verify Level))より消え過ぎたメモリセルに対して、弱い書き込み(Weak Program)を行う。すなわち、第3の所定閾値(電圧OEV)より閾値が低いメモリセルに対して、弱い書き込み(Weak Program)を行う。
前記弱い書き込みは、以下に述べるように、第1の弱い書き込み処理、及び第2の弱い書き込み処理の2回に分けて行われる。
まず、第1の弱い書き込み処理について説明する。
ブロック内の1つのメモリセル毎に、閾値が電圧OEV以上であるか否かを判定(ベリファイ)する(ステップS3)。メモリセルの閾値が電圧OEVより低いとき、すなわち消え過ぎていればそのメモリセルに弱い書き込みを行う(ステップS4)。ここでいう弱い書き込み(Weak Program)とは、“0”状態に書き込むような高い電圧を印加するのではなく、それより低い電圧をドレイン、ゲートに印加して行う書き込みを意味する。例えば、通常の書き込みでは、ゲート電圧Vg=9V、ドレイン電圧Vd=5Vであるのに対し、弱い書き込みでは、ゲート電圧Vg=2〜8V、ドレイン電圧Vd=5Vであり、ゲート電圧が低く設定される。
従来例では、メモリセルに弱い書き込みを行った後、再びベリファイを行い、メモリセルの閾値がまだ電圧OEVより低いとき再び弱い書き込みを行うことにより、メモリセルの閾値が電圧OEV以上なるまで、ベリファイと弱い書き込みを繰り返し行っていた。しかし、この第1の実施形態では、弱い書き込みを行った後、再度、ベリファイを行わずに、このメモリセルのアドレスが最後のアドレスであるか否かを判定する(ステップS5)。最後のアドレスでないときは、アドレスをインクリメントして次のメモリセルに移り(ステップS6)、ステップS3に戻る。そして、メモリセルのアドレスが最後のアドレスになるまで、ステップS3〜ステップS6の処理を繰り返す。以上が、第1の弱い書き込み処理の動作である。
このようにして、ステップS3からステップS6までの第1の弱い書き込み処理では、ブロック内の全てのメモリセルに対してメモリセル毎に、閾値が電圧OEV以上であるか否かを確認するベリファイを行い、メモリセルの閾値が電圧OEVより低いとき、そのメモリセルに対して1回だけ弱い書き込み(Weak Program)を行う。しかし、第1の弱い書き込み処理では、1つのメモリセルには1回の弱い書き込みしか行われない。よって、この時点では、閾値が電圧OEV以上になっていないメモリセルも存在する。そこで、以下に述べる、第2の弱い書き込み処理を行う。
次に、第2の弱い書き込み処理について説明する。
ステップS5においてメモリセルのアドレスが最後のアドレスになったとき、アドレスを0に戻し、ブロック内における最初のアドレスのメモリセルに戻る(ステップS7)。そして、再び、1つのメモリセル毎に、閾値が電圧OEV以上であるか否かを判定(ベリファイ)する(ステップS8)。メモリセルの閾値が電圧OEVより低いとき、すなわち消え過ぎていればそのメモリセルに弱い書き込みを行う(ステップS9)。その後、ステップS8に戻り、同一のメモリセルに対して、再度、ベリファイを行う(ステップS8)。メモリセルの閾値がまだ電圧OEVより低くければ、そのメモリセルに再度、弱い書き込みを行う(ステップS9)。こうして、メモリセルの閾値が電圧OEV以上になるまで、ベリファイと弱い書き込みとを繰り返す。メモリセルの閾値が電圧OEV以上になった時点で、このメモリセルのアドレスが最後のアドレスであるか否かを判定する(ステップS10)。最後のアドレスでないときは、アドレスをインクリメントして次のメモリセルに移り(ステップS11)、ステップS8に移行する。こうして、メモリセルのアドレスが最後のアドレスになるまで、ステップS8〜ステップS11の処理を繰り返す。以上のように、第2の弱い書き込み処理では、ブロック内の1つのメモリセル毎に、ベリファイ(閾値の確認)を行いながら、メモリセルの閾値が電圧OEV以上になるまで弱い書き込みを必要に応じて繰り返し行う。
次に、ステップS10においてメモリセルのアドレスが最後のアドレスになったとき、すなわち、ブロック内の全てのメモリセルに対して第2の弱い書き込み処理が終了した後は、これら全てのメモリセルの閾値は電圧OEV以上になっているが、閾値が電圧EVより高いメモリセルが存在する可能性がある。そこで、1つのメモリセル毎に、閾値が電圧EV以下であるか否かを判定する(ステップS12)。ブロック内の全てのメモリセルの閾値が電圧EVより高くなければ、ここで全ての消去動作は終了する。これにより、1つのブロック内の全てのメモリセルの閾値が、図6(d)に示すように、設定した電圧EVと電圧OEVとの範囲に入っていることになる。もし、閾値が電圧EVより高いメモリセルが1つでも存在すれば、ステップS2へ戻り、一括消去以降の処理を再度行う。
この第1の実施形態の効果は以下に述べる点にある。すなわち、1つのブロック内のメモリセルのうち、消え過ぎたメモリセル(過消去セル)に対して、弱い書き込み(Weak Program)を1回だけ行うことにより、従来例で述べた無限ループに入る確率を非常に低減できることである。
これは以下に述べる作用によるものである。図7に示すように、通常の特性を持つ通常セルAと消去の速い特異セルBとが存在し、図8に示すように、これらが同一のビット線に接続されているものとする。この場合、特異セルBは電圧OEVより低い閾値を持ち、通常セルAは、図9中にEにて示すように、電圧OEVより高い閾値を持つ。しかし、通常セルAは、特異セルBと同一のビット線上にあるため、特異セルBのオフ時のリーク電流によって、図9中にFにて示すように、見かけ上、電圧OEVより低い閾値まで消去されているように見える。ここで、第1の実施形態では、最初の弱い書き込みは1回だけで次のメモリセルに移るため、通常セルAが大幅に書き込まれ過ぎるのを防ぐことができる。そして、この1回の弱い書き込みを、閾値が電圧OEVより低い全てのメモリセルに対して行うため、特異セルBも当然、弱い書き込みにより書き込まれて、オフ時のリーク電流が減少する。これにより、次の弱い書き込みの実行時には、特異セルBと同一ビット線上にある通常セルAも、図9中にGにて示すように、見かけ上、電圧OEVより低い閾値まで消去されていると判断されなくなる。このため、通常セルAに必要以上の弱い書き込みは行われず、無限ループに入るのを防止することができる。
また、図10に示すように、通常セルAと消去の遅い特異セルCとが存在し、図11に示すように、これらが同一のビット線に接続されているものとする。このように、消去の遅い特異セルCが存在した場合、通常セルAを含む他のメモリセルは、一括消去において必要以上に消去が行われ、全体的に閾値が電圧OEV以下の過消去状態となるものが多くなる。このため、通常セルAに対してベリファイ(閾値確認)を行った場合、オフ時のリーク電流が大きくなり、図12中にIにて示すように、通常セルAは見かけ上、実際より閾値が低く見える。しかし、第1の実施形態では、最初の弱い書き込みは1回だけで次のメモリセルに移るため、結果として通常セルAに対し、実際の必要量よりも大幅に書き込みが行われることはない。これにより、弱い書き込みの回数が減るので、特異セルCに対するドレインストレスが少なくなり、特異セルCが電圧EV以上に書き込まれる確率が非常に低くなる。この結果、無限ループに入るのを防ぐことができる。なお、図12中のHは弱い書き込み前の通常セルAの実際の特性を示し、図12中のJは弱い書き込みを1回行った後の通常セルAの見かけの特性を示す。
以上説明したように第1の実施形態では、ブロック内の全てのメモリセルに対して弱い書き込みを1回だけ行う手段を追加することにより、無限ループが発生することによって生じる一連の消去動作のタイムアウト不良を低減できる。また、製品出荷後に、書き込み及び読み出しを繰り返すうちに、消去が速くなったり遅くなったりするなど、メモリセルの特性が変化していき、出荷前のテスト時には発生しなかった無限ループに入ることも予想される。この第1の実施形態では、このような出荷先での製品不良の発生も低減できる。さらに、不必要な弱い書き込みの回数を減らすことができるため、消去時間を短縮することができる。
[第2の実施形態]
次に、この発明の第2の実施形態の不揮発性半導体記憶装置について説明する。この第2の実施形態の不揮発性半導体記憶装置の構成を示すブロック図は、図1と同様であり、その説明は省略する。
以下に、第2の実施形態の不揮発性半導体記憶装置において行われる消去動作について説明する。前記第1の実施形態と同様に、消去動作を制御するための制御プログラムはROM13に格納されている。CPU12は、ROM13から消去動作を制御するための制御プログラムを読み出し、以下のような消去動作を実行する。
図13は、第2の実施形態の不揮発性半導体記憶装置が行う一連の消去動作を示すフローチャートである。
まず、メモリセルアレイ17において、ランダムに“1”(消去状態)、“0”(書き込み状態)が存在している1つのブロック内のメモリセルうち、“1”を持つメモリセルの閾値が第1の所定閾値(電圧PV(Program Verify Level))以上になるように、消去前書き込み(Preprogram)を行う(ステップS1)。これにより、ブロック内の全てのメモリセルの閾値を、電圧PV以上に設定する。
次に、前記ブロック内の全てのメモリセルに対して、一括消去(Erase Only)を行う(ステップS2)。この一括消去により、全てのメモリセルの閾値を、第2の所定閾値(電圧EV(Erase Verify Level))以下に設定する。
ここで、各メモリセルは実際には各種寸法、膜厚などがばらついており、前記一括消去の動作が終わった時点で、消え過ぎたメモリセル(過消去セル)、すなわち閾値が低下し過ぎたメモリセル、が発生する。この過消去セルは、読み出し時にリーク電流を引き起こし、そのメモリセル数が多数になるとカラムリーク不良になってしまう。よって、第3の所定閾値(電圧OEV(Over Erase Verify Level))より消え過ぎたメモリセルに対して、弱い書き込み(Weak Program)を行う。すなわち、第3の所定閾値(電圧OEV)より閾値が低いメモリセルに対して、弱い書き込み(Weak Program)を行う。
前記弱い書き込みは、以下に述べるように、第1の弱い書き込み処理、書き込み回数設定処理、第2の弱い書き込み処理の3つの処理に分けて行われる。
まず、第1の弱い書き込み処理について説明する。
変数Xを1に初期化する(ステップS21)。続いて、ブロック内の1つのメモリセル毎に、閾値が電圧OEV以上であるか否かを判定(ベリファイ)する(ステップS3)。メモリセルの閾値が電圧OEVより低いとき、すなわち消え過ぎていればそのメモリセルに弱い書き込みを行う(ステップS4)。ここでいう弱い書き込み(Weak Program)とは、前記第1の実施形態と同様に、“0”状態に書き込むような高い電圧を印加するのではなく、それより低い電圧をドレイン、ゲートに印加して行う書き込みを意味する。
従来例では、メモリセルに弱い書き込みを行った後、再びベリファイを行い、メモリセルの閾値が電圧OEV以上になったか否かの判定を行っていた。しかし、この第2の実施形態では、弱い書き込みを行った後、再度、ベリファイ動作を行わずに、このメモリセルのアドレスが最後のアドレスであるか否かを判定する(ステップS5)。最後のアドレスでないときは、アドレスをインクリメントして次のメモリセルに移り(ステップS6)、ステップS3に戻る。そして、メモリセルのアドレスが最後のアドレスになるまで、ステップS3〜ステップS6の処理を繰り返す。以上が、第1の弱い書き込み処理の動作である。
このようにして、ステップS3からステップS6までの第1の弱い書き込み処理では、ブロック内の全てのメモリセルに対してメモリセル毎に、閾値が電圧OEV以上であるか否かを確認するベリファイを行い、メモリセルの閾値が電圧OEVより低いとき、そのメモリセルに対して1回だけ弱い書き込み(Weak Program)を行う。しかし、第1の弱い書き込み処理では、1つのメモリセルには1回の弱い書き込みしか行われない。よって、この時点では、閾値が電圧OEV以上になっていないメモリセルも存在する。
次に、書き込み回数設定処理について説明する。
ステップS5においてメモリセルのアドレスが最後のアドレスになったとき、変数Xをインクリメントし(ステップS22)、さらにインクリメントされた変数Xが設定値N以下か否かを判定する(ステップS23)。設定値Nは、ステップS3からステップS6までの第1の弱い書き込み処理を行う回数を設定するものである。なお、Xは1、2、3、…、Nであり、Nは1以上の自然数である。
ステップS23にて、インクリメントされた変数Xが設定値N以下と判定された場合、ステップS3からステップS6までの第1の弱い書き込み処理が、変数Xが設定値Nより大きくなるまで繰り返される。
次に、第2の弱い書き込み処理について説明する。
ステップS23において変数Xが設定値Nより大きくなったとき、アドレスを0に戻し、ブロック内における最初のアドレスのメモリセルに戻る(ステップS7)。そして、再び、1つのメモリセル毎に、閾値が電圧OEV以上であるか否かを判定(ベリファイ)する(ステップS8)。メモリセルの閾値が電圧OEVより低いとき、すなわち消え過ぎていればそのメモリセルに弱い書き込みを行う(ステップS9)。その後、ステップS8に戻り、同一のメモリセルに対して、再度、ベリファイを行う(ステップS8)。メモリセルの閾値がまだ電圧OEVより低くければ、そのメモリセルに再度、弱い書き込みを行う(ステップS9)。こうして、メモリセルの閾値が電圧OEV以上になるまで、ベリファイと弱い書き込みとを繰り返す。メモリセルの閾値が電圧OEV以上になった時点で、このメモリセルのアドレスが最後のアドレスであるか否かを判定する(ステップS10)。最後のアドレスでないときは、アドレスをインクリメントして次のメモリセルに移り(ステップS11)、ステップS8に移行する。こうして、メモリセルのアドレスが最後のアドレスになるまで、ステップS8〜ステップS11の処理を繰り返す。以上のように、第2の弱い書き込み処理では、ブロック内の1つのメモリセル毎に、ベリファイ動作(閾値の確認)を行いながら、メモリセルの閾値が電圧OEV以上になるまで弱い書き込みを必要に応じて繰り返し行う。
次に、ステップS10においてメモリセルのアドレスが最後のアドレスになったとき、すなわち、ブロック内の全てのメモリセルに対して第2の弱い書き込みの処理が終了した後は、これら全てのメモリセルの閾値は電圧OEV以上になっているが、閾値が電圧EVを越えたメモリセルが存在する可能性がある。そこで、1つのメモリセル毎に、閾値が電圧EV以下であるか否かを判定する(ステップS12)。ブロック内の全てのメモリセルの閾値が電圧EV以下であれば、ここで全ての消去動作は終了する。これにより、1つのブロック内の全てのメモリセルの閾値が、設定した電圧EVと電圧OEVとの範囲に入っていることになる。もし、閾値が電圧EVより高いメモリセルが1つでも存在すれば、ステップS2へ戻り、一括消去以降の処理を再度行う。
この第2の実施形態が前記第1の実施形態と異なるところは、ブロック内の全てのメモリセルに対して、ベリファイを行いながら弱い書き込みを1回だけ行うステップを複数回繰り返すことにある。なお、第1の実施形態では、弱い書き込みを1回だけ行っている。
第2の実施形態による効果を以下に述べる。図15に示したように、消去の速い特異セルBが存在する場合、1回の弱い書き込みだけでは、オフ時のリーク電流が十分に低減するほどに書き込まれない場合がある。第2の実施形態では、ステップS3〜ステップS6に示した弱い書き込みを複数回行うことにより、すなわちブロック内の全ての過消去セルに対して弱い書き込みを複数回行うことにより、特異セルBをより高い閾値まで書き込むことができる。これにより、一括消去と弱い書き込みとが繰り返される無限ループ(ピンポンモード)の発生を低減することができる。なお、従来例と異なり、弱い書き込みを行う回数は制限している。ただし、消去に要する時間については、第2の実施形態より第1の実施形態のほうが短縮できる。
実際第1の実施形態と第2の実施形態のどちらを採用するかについては、消去対象のメモリセルの特性を十分に見極めた上で最適なほうを選択すればよい。場合によっては、製品テスト工程で、オプションROM等を用いて選択できるようにすることも可能である。
また、前述した各実施形態はそれぞれ、単独で実施できるばかりでなく、適宜組み合わせて実施することも可能である。さらに、前述した各実施形態には種々の段階の発明が含まれており、各実施形態において開示した複数の構成要件の適宜な組み合わせにより、種々の段階の発明を抽出することも可能である。
この発明の第1の実施形態の不揮発性半導体記憶装置の構成を示すブロック図である。 前記第1の実施形態のNOR型半導体記憶装置のメモリセルアレイのレイアウトを示す図である。 前記NOR型半導体記憶装置のメモリセルアレイにおける1部分の回路図である。 前記NOR型半導体記憶装置におけるメモリセルの閾値によるデータ状態を示す図である。 前記第1の実施形態の不揮発性半導体記憶装置が行う一連の消去動作を示すフローチャートである。 前記不揮発性半導体記憶装置が行う一連の消去動作におけるメモリセルの閾値分布を示す図である。 前記一連の消去動作における一括消去後の通常セルAと特異セルBの閾値分布を示す図である。 同一のビット線に接続された前記通常セルAと特異セルBを模式的に示す概略図である。 前記一連の消去動作における弱い書き込み前後の通常セルAが持つ閾値の特性(特異セルBが存在する場合)を示す図である。 前記一連の消去動作における一括消去後の通常セルAと特異セルCの閾値分布を示す図である。 同一のビット線に接続された前記通常セルAと特異セルCを模式的に示す概略図である。 前記一連の消去動作における弱い書き込み前後の通常セルAが持つ閾値の特性(特異セルCが存在する場合)を示す図である。 この発明の第2の実施形態の不揮発性半導体記憶装置が行う一連の消去動作を示すフローチャートである。 従来の不揮発性半導体記憶装置が行う一連の消去動作を示すフローチャートである。 従来の前記一連の消去動作における一括消去後の通常セルAと特異セルBの閾値分布を示す図である。 従来の前記一連の消去動作における、弱い書き込みによる通常セルAと特異セルBの閾値分布の変化を示す図である。 従来の前記一連の消去動作における一括消去後の特異セルCの閾値分布を示す図である。 従来の前記一連の消去動作における、弱い書き込みによる特異セルCの閾値分布の変化を示す図である。
符号の説明
11…CUI、12…CPU(Central Processing Unit)、13…ROM(Read-Only Memory)、14…入出力回路(I/O)、15…デコーダ、16…センスアンプ、17…メモリセルアレイ、18…書き込み/消去回路。

Claims (3)

  1. 複数のメモリセルを含むブロックが複数配置され、前記複数のメモリセルのうち少なくとも2つが同一のビット線に接続されているメモリセルアレイに対し、前記ブロックが含む複数のメモリセルに保持されたデータを一括して消去する、不揮発性半導体記憶装置のデータ消去方法において、
    前記ブロックが含む複数のメモリセルに電圧を印加して書き込みを行い、前記複数のメモリセルの閾値を、書き込み判定電圧以上に設定するステップと、
    前記ブロックが含む複数のメモリセルに対して一括して消去を行い、前記複数のメモリセルの閾値を、前記書き込み判定電圧より低い消去判定電圧以下に設定するステップと、
    記メモリセルの閾値が前記消去判定電圧より低い過消去判定電圧より低ければ、前記メモリセルに前記書き込みにおいて印加した前記電圧より低い電圧を印加する弱い書き込みを1回だけ行って、再度、前記メモリセルの閾値の確認及び前記弱い書き込みを行わず次のメモリセルの閾値の確認へ移行し、前記メモリセルの閾値が前記過消去判定電圧以上であれば、そのまま次のメモリセルの閾値の確認へ移行する処理を前記複数のメモリセルが最後のアドレスになるまで繰り返すステップと、
    前記複数のメモリセルの閾値を各々順番に確認し、前記メモリセルの閾値が前記過消去判定電圧より低ければ前記弱い書き込みを行って、閾値が前記過消去判定電圧以上になるまで前記閾値の確認と前記弱い書き込みとを繰り返した後、次のメモリセルの閾値の確認へ移行し、前記メモリセルの閾値が前記過消去判定電圧以上であれば、そのまま次のメモリセルの閾値の確認へ移行するステップと、
    前記複数のメモリセルの閾値を確認し、少なくとも1つの前記メモリセルの閾値が前記消去判定電圧より高ければ、前記複数のメモリセルの閾値を前記消去判定電圧以下に設定するステップに戻るステップと、
    を具備し、
    前記メモリセルは制御ゲート、浮遊ゲート、ソース、及びドレインを有する電界効果トランジスタから構成され、前記弱い書き込みは、前記電界効果トランジスタの制御ゲートとドレインに、前記書き込みにおいて印加した電圧よりも低い正の電圧を印加することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置のデータ消去方式。
  2. 前記複数のメモリセルの閾値を各々順番に確認し、前記メモリセルの閾値が前記過消去判定電圧より低ければ、前記弱い書き込みを1回だけ行って、再度、前記メモリセルの閾値の確認及び前記弱い書き込みを行わず次のメモリセルの閾値の確認へ移行し、前記メモリセルの閾値が前記過消去判定電圧以上であれば、そのまま次のメモリセルの閾値の確認へ移行する処理を前記複数のメモリセルが最後のアドレスになるまで繰り返す前記ステップを、複数回繰り返して行うことを特徴とする請求項に記載の不揮発性半導体記憶装置のデータ消去方法。
  3. 複数のメモリセルを含むブロックが複数配置され、前記複数のメモリセルのうち少なくとも2つが同一のビット線に接続されているメモリセルアレイと、
    前記複数のメモリセルに対して書き込みを行う書き込み回路と、
    前記ブロックが含む前記複数のメモリセルに対して一括して消去を行う消去回路と、
    前記書き込み回路及び前記消去回路に書き込み及び消去の指示を出す制御回路とを具備し、
    前記制御回路は、複数のメモリセルに電圧を印加して書き込みを行い、前記複数のメモリセルの閾値を第1の所定電圧以上に設定する手段と、
    前記複数のメモリセルに対して一括して消去を行い、前記複数のメモリセルの閾値を前記第1の所定電圧より低い第2の所定電圧以下に設定する手段と、
    前記複数のメモリセルのうち、前記第2の所定電圧より低い第3の所定電圧よりさらに低い閾値を持つメモリセルの各々に、前記書き込みにおいて印加した前記電圧より低い電圧を印加して弱い書き込みを1回だけ行い、再度、前記メモリセルの閾値の確認及び前記弱い書き込みを行わない処理を前記複数のメモリセルが最後のアドレスになるまで繰り返す手段と、
    前記複数のメモリセルのアドレスが最後のアドレスになったとき、前記ブロック内における最初のアドレスのメモリセルに戻り、前記複数のメモリセルのうち、前記第3の所定電圧より低い閾値を持つメモリセルに対して、閾値が前記第3の所定電圧以上になるまで前記弱い書き込みを繰り返す手段と、
    前記複数のメモリセルに対して、前記第2の所定電圧より閾値が高いメモリセルが存在しないか否か確認し、前記第2の所定電圧より閾値が高いメモリセルが存在するとき、前記複数のメモリセルの閾値を前記第2の所定電圧以下に設定する手段に戻る手段とを含み、
    前記メモリセルは制御ゲート、浮遊ゲート、ソース、及びドレインを有する電界効果トランジスタから構成され、前記弱い書き込みは、前記電界効果トランジスタの制御ゲートとドレインに、前記書き込みにおいて印加した電圧よりも低い正の電圧を印加することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
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