JP4419378B2 - エアバッグ用基布およびその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気遮断性、耐熱性、収納コンパクト性を同時に兼ね備え、かつ樹脂被膜の接着性に優れたエアバッグ用基布およびそれからなるエアバッグに関するものであり、さらにはそのエアバッグ用基布の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、各種交通機関、特に自動車の事故が発生した際に、乗員の安全を確保するために、種々のエアバッグが開発され、その有効性が認識され、急速に実用化が進んでいる。エアバッグが使用される環境は限定されるものではなく、高温または低温などの厳しい環境においても機械的性能が安定したエアバッグが求められている。
【0003】
従来、エアバッグには334〜1,112デシテックスのナイロン6・6またはナイロン6フィラメント糸を用いた平織物に、耐熱性、難燃性、空気遮断性などの向上のため、クロロプレン、クロルスルホン化オレフィン、シリコーンなどの合成ゴムなどのエラストマー樹脂を塗布、積層した基布を裁断し、袋体に縫製して作られていた。
【0004】
フィラメント布帛に、たとえば、クロロプレンエラストマー樹脂を塗布して基布とする場合、耐熱性および難燃性の点から布帛に90〜120g/m2塗布することが必要であったが、厚みが厚くなり、収納性の面においてもパッケージボリュームが大きくなる問題があった。クロロプレンエラストマー樹脂に比べ、より耐熱性、耐寒性の優れたシリコーンエラストマー樹脂の場合では、塗布量が40〜60g/m2で軽量化しつつ、収納性コンパクト性の面でもかなり向上したがまだ不十分であり、またバッグをパッケージに折り畳んで収納する際に折り畳みにくいという問題があった。
【0005】
そこで、近年、このような問題点を解消するために樹脂塗布量を減少させた薄引きシリコーンコート基布が検討されており、例えば、エラストマー樹脂が織物を構成する織糸部1.0に対して、織物目合い部に3.0以上の膜厚比で偏在していることを特徴とするエアバッグが提案されている(特許文献1参照)。しかし、収納コンパクト性については改善させているものの、樹脂被膜と織物の接着性の面については十分とは言えないのが実状である。また、フィラメント織物にシリコーン樹脂の水系エマルジョン液を含浸して、該シリコーン樹脂を、0.1g/m2から10g/m2の範囲に付着させることを特徴とするエアバッグ用織物の製造方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。しかし、樹脂被膜と織物の接着性の面については、ある程度改善されているものの、空気遮断性や収納コンパクト性の面では十分といえないのが実状である。
【0006】
【特許文献1】
特許第2853936号公報
【0007】
【特許文献2】
特許第3206758号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、かかる従来のエアバッグの欠点に鑑み、空気遮断性、耐熱性、収納コンパクト性を同時に兼ね備え、かつ樹脂被膜の接着性に優れたエアバッグ用基布およびそれからなるエアバッグ、さらにはそのエアバッグ用基布の製造方法を提供せんとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、かかる課題を解決するために、次のような手段を採用する。すなわち、本発明のエアバッグ用基布は、繊維布帛を構成する糸の総繊度が100〜600dtexの範囲内であるエアバッグ用基布において、該布帛の少なくとも片面が樹脂で被覆されており、かつ該布帛を構成する全単糸に対して3〜20%の範囲内の単糸が該樹脂で包囲されており、かつ該布帛を構成する残りの単糸が該樹脂で包囲されていないことを特徴とする。
【0010】
また、本発明のエアバッグは、かかるエアバッグ用基布を用いることを特徴とする。
【0011】
また、本発明のエアバッグ用基布の製造方法は、繊維布帛に、粘度が5〜20Pa・s(5,000〜20,000cP)の範囲内にある樹脂液を、鋭角刃のコーティングナイフを用いたナイフコーターにより、コーティングナイフと該布帛との接圧を1〜15/cmの範囲内でコーティングすることを特徴とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明における繊維布帛としては、ナイロン6・6、ナイロン6、ナイロン12、ナイロン4・6、ナイロン6とナイロン6・6の共重合、ナイロン6にポリアルキレングリコール、ジカルボン酸やアミンなどを共重合したポリアミド繊維、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどのホモポリエステル繊維、ポリエステルの繰り返し単位を構成する酸成分にイソフタル酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸またはアジピン酸などの脂肪族ジカルボン酸などを共重合したポリエステル繊維、パラフェニレンテレフタルアミドおよび芳香族エーテルとの共重合に代表されるアラミド繊維、レーヨン繊維、ポリサルフォン系繊維、超高分子量ポリエチレン繊維および上記合成繊維を主体とする海島構造を有する高分子配列体繊維から構成される合成繊維織物が用いられる。これらの中でもポリアミド繊維、ポリエチレンテレフタレート繊維が好ましく、さらにはナイロン6・6、ナイロン6が耐衝撃性の面から好ましい。かかる繊維には、原糸の製造工程や加工工程での生産性あるいは特性改善のために通常使用されている各種添加剤を含んでもよい。たとえば熱安定剤、酸化防止剤、光安定剤、平滑剤、帯電防止剤、可塑剤、増粘剤、顔料、難燃剤などを含有せしめることができる。
【0013】
本発明におけるエアバッグ用基布は、繊維布帛の少なくとも片面が樹脂で被覆されていることが必要である。少なくとも片面を樹脂で被覆させることで、空気遮断性を持たせ、さらにはインフレーターから発生する高温の窒素ガスから該布帛を守ることができる。本発明に用いる樹脂は特定する必要はないが、中でも耐熱性、耐寒性、難燃性を有する樹脂が好ましく使用される。かかる樹脂としては、例えば、シリコーン樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリウレタン樹脂、フッ素樹脂などがあげられる。中でもシリコーン樹脂が耐熱性、空気遮断性の点から特に好ましい。かかるシリコーン樹脂については、ジメチル系シリコーン樹脂、メチルビニル系シリコーン樹脂、メチルフェニル系シリコーン樹脂、フロロ系シリコーン樹脂が用いられる。また、該樹脂は、難燃化合物を含有しているものが好ましい。かかる難燃化合物としては、臭素、塩素などを含むハロゲン化合物、特に、ハロゲン化シクロアルカン、白金化合物、酸化アンチモン、酸化銅、酸化チタン、燐化合物、チオ尿素系化合物、カーボン、セリウム、酸化ケイ素などを使用することができ、これらの中でもハロゲン化合物、白金化合物、酸化銅、酸化チタン、カーボンがより好ましい。
【0014】
本発明におけるエアバッグ用基布は、繊維布帛を構成する少なくとも一部の単糸が樹脂で包囲され、かつ該織物を構成する少なくとも一部の単糸が樹脂で包囲されていないことが重要である(図1参照)。ここでいう単糸とは、例えば繊維布帛がマルチフィラメント糸で構成されている場合、そのマルチフィラメントを構成する単糸1本を意味する。該布帛を構成する単糸のうち少なくとも一部の単糸が樹脂で包囲されていることで、該布帛と樹脂被膜との接着性が向上し、また該布帛を構成する単糸のうち少なくとも一部の単糸が樹脂で包囲されていないことで、該布帛の柔軟性を保持させたエアバッグ用基布を得ることができる。
【0015】
従来のコーティング方法で得られるエアバッグ用基布の場合、図2のように布帛表面に樹脂2の被膜があるために、該布帛を構成する単糸1を樹脂2が包囲することはなかった。その結果、空気遮断性は良好なものの、該布帛と該樹脂被膜との接着性の面で劣ってしまう。また、従来の含浸法で得られるエアバッグ用基布の場合、図3のように樹脂2が布帛中に分布、つまり、ほぼ全ての単糸が樹脂2によって包囲されるが、布帛交絡部には樹脂膜が形成されにくい。その結果、布帛交絡部より空気が漏れるやすくなることから空気遮断性の面で劣ってしまい、またほぼ全ての単糸が樹脂で包囲されているために布帛の柔軟性を損なってしまう。それに対して、本発明は従来のコーティング法および含浸法によって得られる基布の欠点を補うように、樹脂の布帛中での配置を図1のように、基本的には布帛表面に樹脂2の被膜を形成させることで空気遮断性をもたせ、かつ布帛を構成する単糸1のうち少なくとも一部の単糸を樹脂2で包囲させることで樹脂被膜と布帛の接着性を向上させ、残りの単糸は樹脂で包囲されていないことでエアバッグ用基布の柔軟性を損なわせないのである。
【0016】
上述の樹脂で包囲されている単糸の割合は、全単糸に対して3〜20%の範囲内にあることが、布帛と樹脂との接着性および基布の柔軟性を両立させる点で好ましく、さらに好ましくは5〜15%であることがよい。この割合が3%未満であると、基布の柔軟性の面ではよいが、布帛と樹脂との接着性が劣る。また、この割合が20%より大きいと、布帛と樹脂との接着性の面ではよいが、エアバッグ用基布の柔軟性が損なわれる。
【0017】
また、該樹脂は、布帛の厚さの10〜70%の範囲内で浸透していることが布帛と樹脂との接着性とエアバッグ用基布の柔軟性を両立させる面で好ましく、さらに好ましくは15〜50%の範囲内であることがよい。ここで、布帛の厚さに対して浸透している割合は、樹脂が布帛を構成するマルチフィラメントの内部に浸透している割合をさすものとする。すなわち、布帛を構成するマルチフィラメントの断面において、表面から内部に浸透している距離10をマルチフィラメントの高さ11で割った値をいう(図6参照)。表面は、樹脂で包囲されている。樹脂が表面から内部に浸透している距離は、一番内部に浸透している部分までの距離をいう。
【0018】
上述の浸透率が10%未満であると、エアバッグ用基布としての柔軟性の面ではよいが、布帛と樹脂との接着性が劣る。また、70%より大きいと、布帛と樹脂との接着性の面ではよいが、エアバッグ用基布としての柔軟性が損なわれる。
【0019】
また、樹脂の付着量は5〜30g/m2の範囲内にあることが、空気遮断性や収納コンパクト性の面で好ましく、さらに好ましくは5〜20g/m2の範囲内にあることが収納コンパクト性の面でよい。樹脂の付着量が5g/m2未満であると、布帛表面を樹脂膜で完全に覆うことが困難となり、空気漏れが起こりやすい。また、30g/m2より多いと空気遮断性の面では好ましいが、布帛表面の樹脂膜が厚くなったり、布帛中の樹脂量が増えてエアバッグ用基布の柔軟性が損なわれるため、収納コンパクト性の面で好ましくない。
【0020】
本発明におけるエアバッグ用基布を構成する合成繊維織物に用いられる糸の総繊度は、100〜600dtexの範囲内にあることが好ましく、特に収納コンパクト性と強力面とのバランスを考えると200〜500dtexの範囲内がよい。また、糸を構成する単糸の繊度は1〜7dtexの範囲内にあることが好ましく、特に好ましくは2〜5dtexの範囲内であると収納コンパクト性および布帛と樹脂との接着性の面からよい。単糸繊度が上述の範囲内であると、樹脂をコーティングした際に単糸間に樹脂が浸透しやすく、樹脂が単糸を包囲しやすくなる。
【0021】
また、用いる糸は単糸断面形状が丸や扁平であってもよい。断面の長軸と短軸との比、即ちアスペクト比が1.5〜6の範囲内の扁平断面である糸を用いると基布の厚みを薄くすることができ収納性が向上する。扁平断面糸は通常は楕円形であるが、1.5〜6の範囲のアスペクト比を満足するならば楕円形以外の形状であってもよい。たとえば、長方形、菱形、繭型のような左右対称型は勿論、左右非対称型でもよく、あるいは、それらの組み合わせ型でもよく、更に上記を基本型として突起や凹み、あるいは部分的に中空部があってもよい。特に単糸断面を楕円形にすることが、布帛の表面が平滑化するので、低塗工量化ができ好ましい。
【0022】
また、用いる糸は無撚り糸であると布帛と樹脂の接着性の面で好ましい。糸に撚りがかかっていると、マルチフィラメントが集束するため、樹脂をコーティングした際に単糸間に樹脂が浸透しにくくなり、その結果樹脂が単糸を包囲しにくくなるので、布帛と樹脂の接着性の面で好ましくない。
【0023】
また、布帛の構造としては、平織、綾織、朱子織およびこれらの変化織、多軸織などの織物、不織布、スパンボンドが使用されるが、これらの中でも、特に、機械的特性に優れることから平織物が好ましい。
【0024】
また、製織工程で用いられる織機としては、ウォータージェットルーム、エアージェットルーム、レピアルームなどが用いられる。
【0025】
また、本発明のエアバッグ用基布の目付は、300g/m2以下であることが軽量化の面で好ましく、厚さについては0.35mm以下であることが収納コンパクト性の面から好ましく、剛軟度については、タテ糸方向およびヨコ糸方向ともに100mm以下であることが収納コンパクト性の面で好ましい。また、エアバッグ用基布の引張強力が、300N/cm以上、破断伸度が15%以上、引裂強力が100N以上であることがエアバッグとして利用する際の、エアバッグの収納性および破裂防止の点から好ましい。
【0026】
また、本発明のエアバッグ用基布は、運転席用エアバッグ、助手席用エアバッグ、後部座席用エアバッグ、サイド用エアバッグ、インフレータブルカーテン用エアバッグ、ニー用エアバッグなどに使用することができる。
【0027】
また、本発明のエアバッグ用基布は、繊維布帛に、粘度が5〜20Pa・s(5,000〜20,000cP)の範囲内にある樹脂液を、鋭角刃のコーティングナイフを用いたナイフコーターにより、コーティングナイフと該布帛との接圧を1〜15N/cmの範囲内でコーティングすることで製造することができる。
【0028】
樹脂液の粘度についてはJIS Z8803に基づきB型粘度計で測定したときの粘度をいう。この粘度が、5Pa・s(5,000cP)未満であると粘度が低すぎて、ナイフコーティングには適さない。また逆に20Pa・s(20,000cP)より大きいと、低塗工量のコーティングができにくいだけでなく、布帛を構成する単糸間に樹脂液が浸透しにくくなり樹脂が単糸を十分に包囲することができなくなる。
【0029】
コーティング方法としては樹脂の低塗工量化および布帛への樹脂浸透性を考え、ナイフコーティング法を用いる。ナイフコーティング法にはナイフオーバーロール法、ナイフオーバーベルト法、フローティングナイフ法があるが、樹脂の低塗工量化および布帛への樹脂浸透性の面からフローティングナイフ法が好ましく用いられる。
【0030】
また、コーティングに用いるコーティングナイフについては、低塗工量化するために鋭角刃のコーティングナイフを用いる。鋭角刃のコーティングナイフ(せき板ナイフ)は、樹脂の低塗工量化および布帛への樹脂浸透性の点で好ましい。
【0031】
また、樹脂を布帛中にある程度浸透させ、布帛を構成する単糸を樹脂が包囲するようにするには、コーティングナイフの布帛への接圧が重要なポイントとなり、その接圧は1〜15N/cmの範囲内に調整する必要がある。該接圧が1N/cm未満であると接圧が低すぎて布帛への樹脂浸透がされにくくなり、布帛を構成する単糸を樹脂が十分に包囲できなくなる。逆に、該接圧が15N/cmより大きくなると、布帛の工程通過性に問題が生じるとともに、目標とする樹脂塗工量が得られず、布帛表面を樹脂膜で覆いにくくなるので空気遮断性の面でよくない。該接圧を上述の範囲内にする方法として、例えばフローティングナイフ法の場合、布帛に対するコーティングナイフの侵入深さで調整し、そのときの布帛に対するコーティングナイフの相対位置は1〜5cmに調整することが上述の接圧条件を満たすうえで好ましい。ここでいう相対位置12とは、コーティングナイフ挿入前の基布水平方向13に対して、基布14に垂直下方向にコーティングナイフ15を挿入した位置をいう。(図8参照)
【0032】
【実施例】
次に実施例により、本発明をさらに詳しく説明する。なお、実施例中における各種評価は、下記の方法に従って行なった。
基布を構成する全繊維に対する樹脂で包囲されている繊維の割合(包囲率):織物の断面写真を走査型電子顕微鏡(SEM)によって下記条件で撮影し、マルチフィラメント1本を構成する単糸のうち、樹脂で包囲されている単糸を数え、下記式によって表す。
(樹脂で包囲されている単糸数)/(マルチフィラメント1本を構成する単糸数)×100(%)
浸透率:布帛の断面写真を走査型電子顕微鏡(SEM)によって下記条件で撮影し、表面から布帛内部に浸透している距離とマルチフィラメントの高さを測定し、下記式によって表す。
【0033】
(樹脂が表面から布帛内部に浸透している距離)/(マルチフィラメントの高さ)×100%
通気度:JIS L1096(8.27.1A法)により求めた。
樹脂の接着性:JIS K6328(5.3.8法)に準じ、もみ回数500回としたときの樹脂膜の剥離の有無を調べた。
難燃性:FMVSS−302により測定した。燃焼速度が100mm/min以下を○、それを越えるものを×とした。
粘度:JIS Z8803(8)に基づきB型粘度計で恒温槽温度25℃の条件で測定した。
収納コンパクト性:60L容量のエアバッグを図4で示すようにバッグを150×150mmになるようにまず左右からそれぞれ4回蛇腹に折り畳んだ後、上下から4回蛇腹に折り畳み、この折り畳んだバッグ7に図5で示すように10Nの荷重8をかけ、そのときのバッグの厚さ9を測定した。その後、荷重8を取り除いた後、1分後のバッグの厚さを測定した。なお、60L容量のエアバッグは以下の方法で作成した。
【0034】
エアバッグ用基布から直径725mmの円状布2枚を打ち抜き法にて裁断し、一方の円状布の中央に、同一布からなる直径200mmの円状補強布を3枚積層して、直径110mm、145mm、175mm線上を上下糸ともナイロン6・6繊維の1,400dtexの縫糸で、本縫いによるミシン縫製し、直径90mmの孔を設け、インフレータ取り付け口とした。さらに中心部よりバイアス方向に、255mmの位置に、相反して、同一布からなる直径75mmの円状補強布を1枚当て、直径50mm、60mmの線上を、上下糸とも、ナイロン6・6繊維の1,400dtexの縫糸で、本縫いによるミシン縫製し、直径40mmの孔を設けたベントホールを2カ所設置した。
【0035】
次いで、この円状布の補強布側を外にし、他方の円状布と経軸を45度ずらして重ね合わせ、直径700mm、710mmの円周上を上下糸とも、ナイロン6・6繊維の1,400dtexの縫糸で、二重環縫いによるミシン縫製した後、袋体を裏返し、60L容量のノンコートエアバッグを作成した。
走査型電子顕微鏡(SEM)の撮影条件:図7に示すような位置で切断した、布帛の断面部を、日立製S−3500N形走査電子顕微鏡で、倍率を200倍、解像度640×480、走査速度80/100sで撮影した。
【0036】
なお、実施例で使用した糸は、下記製法により製糸されたものを用いた。
【0037】
エクストルーダ型紡糸機を用い、25℃での98%硫酸相対粘度3.7のナイロン66チップを295℃で溶融紡糸した。各紡糸機とも口金は扁平率、形状および孔数のそれぞれ異なる口金を用い、この口金を擁する紡糸パックから糸条を紡出し、直接紡糸延伸プロセスでエアバッグ原糸470dtex、350dtexおよび235dtexの糸条を製糸した。
【0038】
実施例1
総繊度470dtex、72フィラメント、強度8.4cN/dtex、伸度22%、アスペクト比1.0、無撚りのナイロン6・6繊維の丸断面フィラメント糸を用い、ウォータージェットルームにて、タテ糸張力を70cN/本に設定し、経糸と緯糸の織密度がともに46本/2.54cmになるように調整し、平組織の織物を得た。次いでこの織物に、粘度12Pa・s(12,000cP)の無溶剤系メチルビニルシリコーン樹脂液を、せき板ナイフを用いたフローティングナイフコーターにより、該織物と該せき板ナイフの接圧を9N/cmに保ち、樹脂付着量が15g/m2になるようにコーティングを行った後、190℃で2分間加硫処理を行い、エアバッグ用基布を得た。
【0039】
このようにして、得られたエアバッグ基布の特性を第1表に示した。このエアバッグ基布は、空気遮断性、バッグ収納コンパクト性、難燃性に優れ、かつ樹脂の接着性についても優れていた。
【0040】
比較例1
織物とせき板ナイフの接圧を0.8N/cmに保ち、樹脂付着量が15g/m2になるようコーティングを行った以外は、実施例1と同様にして、エアバッグ用基布を得た。
【0041】
このようにして、得られたエアバッグ基布の特性を第1表に示した。このエアバッグ基布は、空気遮断性、バッグ収納コンパクト性、難燃性は問題なかったが、樹脂の接着性面が劣っていた。
【0042】
比較例2
実施例1で用いたナイロン6.6糸に100T/mの撚りを施し、コンマコーター(織物とコンマの接圧は0N/cm)にて樹脂付着量が15g/m2になるようコーティングを行った以外は、実施例1と同様にして、エアバッグ用基布を得た。
【0043】
このようにして、得られたエアバッグ基布の特性を第1表に示した。このエアバッグ基布は、空気遮断性、バッグ収納コンパクト性、難燃性は問題なかったが、樹脂の接着性面が劣っていた。
【0044】
実施例2
総繊度350dtex、96フィラメント、強度8.4cN/dtex、伸度22%、アスペクト比3.0、無撚りのナイロン6・6繊維の扁平断面フィラメント糸を用い、ウォータージェットルームにて、タテ糸張力を100cN/本に設定し、経糸と緯糸の織密度がともに59本/2.54cmになるように調整し、平組織の織物を得た。次いでこの織物に、粘度8Pa・s(8,000cP)のトルエン希釈のメチルビニルシリコーン樹脂液(樹脂固形分80%)を、せき板ナイフを用いたフローティングナイフコーターにより、該織物と該せき板ナイフの接圧を2N/cmに保ち、樹脂付着量が20g/m2になるようにコーティングを行った後、130℃で1分間乾燥し、200℃で2分間加硫処理を行い、エアバッグ用基布を得た。
【0045】
このようにして、得られたエアバッグ基布の特性を第1表に示した。このエアバッグ基布は、空気遮断性、バッグ収納コンパクト性、難燃性に優れ、かつ樹脂の接着性についても優れていた。
【0046】
比較例3
実施例2で得られた平組織の織物に、粘度25Pa・s(25,000cP)のトルエン希釈のメチルビニルシリコーン樹脂液(樹脂固形分90%)を、コンマコーター(織物とコンマの接圧は0N/cm)にて樹脂付着量が35g/m2になるようコーティングを行った後、130℃で1分間乾燥し、200℃で2分間加硫処理を行い、エアバッグ用基布を得た。
【0047】
このようにして、得られたエアバッグ基布の特性を第1表に示した。このエアバッグ基布は、空気遮断性、難燃性は問題なかったが、バッグ収納コンパクト性、樹脂の接着性面が劣っていた。
【0048】
比較例4
織物とせき板ナイフの接圧を17N/cmに保ち、樹脂付着量が4g/m2になるようにコーティングを行った以外は、実施例2と同様にして、エアバッグ用基布を得た。
【0049】
このようにして、得られたエアバッグ基布の特性を第1表に示した。このエアバッグ基布は、バッグ収納コンパクト性は問題なかったが、織物表面に連続樹脂被膜が形成されなかったために空気遮断性の面で劣り、また難燃性、樹脂の接着性面でも劣っていた。
【0050】
実施例3
総繊度235dtex、72フィラメント、強度8.4cN/dtex、伸度24%、アスペクト比1.0、無撚りのナイロン6繊維の丸断面フィラメント糸を用い、エアージェットルームにて、タテ糸張力を90cN/本に設定し、経糸と緯糸の織密度がともに76本/2.54cmになるように調整し、平組織の織物を得た。次いでこの織物をアルキルベンゼンスルホン酸ソーダ0.5g/lおよびソーダ灰0.5g/lを含んだ80℃温水浴中に3分間浸漬した後、130℃で2分間乾燥させ、次いで180℃で1分間熱ヒートセットした。次いでこのヒートセットした後の織物に、粘度10Pa・s(10,000cP)の水系ウレタン樹脂液(樹脂固形分50%)を、せき板ナイフを用いたフローティングナイフコーターにより、該織物と該せき板ナイフの接圧を6N/cmに保ち、樹脂付着量が20g/m2になるようにコーティングを行った後、130℃で1分間乾燥し、エアバッグ用基布を得た。
【0051】
このようにして、得られたエアバッグ基布の特性を第1表に示した。このエアバッグ基布は、空気遮断性、バッグ収納コンパクト性、難燃性に優れ、かつ樹脂の接着性についても優れていた。
【0052】
比較例5
実施例3で得られたヒートセット後の織物に、粘度23Pa・s(23,000cP)の水系ウレタン樹脂液(樹脂固形分50%)を、せき板ナイフを用いたフローティングナイフコーターにより、該織物と該せき板ナイフの接圧を16N/cmに保ち、樹脂付着量が20g/m2になるようにコーティングを行った後、130℃で1分間乾燥し、エアバッグ用基布を得た。
【0053】
このようにして、得られたエアバッグ基布の特性を第1表に示した。このエアバッグ基布は、空気遮断性、バッグ収納コンパクト性、難燃性は問題なかったが、樹脂の接着性面が劣っていた。
【0054】
比較例6
実施例3で得られたヒートセット後の織物を、粘度3Pa・s(3,000cP)の水系ウレタン樹脂液(樹脂固形分50%)に浸漬し、樹脂付着量が固形分で10g/m2になるようにマングルにて絞った後、130℃で2分間乾燥し、エアバッグ用基布を得た。
【0055】
このようにして、得られたエアバッグ基布の特性を第1表に示した。このエアバッグ基布は、樹脂の接着性面については問題なかったが、空気遮断性、バッグ収納コンパクト性面が劣っていた。
【0056】
【表1】
【0057】
【発明の効果】
本発明によれば、空気遮断性、耐熱性、収納コンパクト性を同時に兼ね備え、かつ樹脂被膜の接着性に優れたエアバッグ用基布、エアバッグ、およびその製造方法を提供することができるので、エアバッグによる乗員保護システムを普及促進させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によって得られる基布の断面模式図である。
【図2】従来のコーティング法によって得られる基布の断面模式図である。
【図3】従来の含浸法によって得られる基布の断面模式図である。
【図4】収納性試験のエアバッグの折り畳み方法を説明する模式図である。
【図5】収納性試験時のエアバッグに荷重をかけた時のバッグ厚さの測定方法を説明する模式図である。
【図6】浸透率を説明した模式図である。
【図7】電子走査顕微鏡で撮影する布帛断面箇所を説明した模式図である。
【図8】コーティングナイフの相対位置を説明した模式図である。
【符号の説明】
1:単糸(繊維)
2:樹脂
3:60L容量エアバッグの平面図
4:折り畳み方向
5:左右から折り畳んだエアバッグの平面図
6:上下から折り畳んだエアバッグの平面図
7:上下、左右から折り畳んだエアバッグの側面図
8:荷重
9:荷重をかけた時のエアバッグの厚さ
10:樹脂が布帛を構成するフィラメント糸の表面から内部に浸透している距離
11:布帛を構成するマルチフィラメントの高さ
12:相対位置
13:基布水平方向
14:基布
15:コーティングナイフ
Claims (6)
- 繊維布帛を構成する糸の総繊度が100〜600dtexの範囲内であるエアバッグ用基布において、該布帛の少なくとも片面が樹脂で被覆されており、かつ該布帛を構成する全単糸に対して3〜20%の範囲内の単糸が該樹脂で包囲されており、かつ該布帛を構成する残りの単糸が該樹脂で包囲されていないことを特徴とするエアバッグ用基布。
- 該樹脂で包囲されている単糸の割合が全単糸に対して5〜15%の範囲内にある、請求項1記載のエアバッグ用基布。
- 該樹脂が布帛の厚さの10〜70%の範囲内で浸透している、請求項1または2に記載のエアバッグ用基布。
- 該樹脂の付着量が5〜30g/m2の範囲内にある、請求項1〜3のいずれかに記載のエアバッグ用基布。
- 請求項1〜4のいずれかに記載のエアバッグ用基布を用いたエアバッグ。
- 総繊度が100〜600dtexの範囲内である糸で構成された繊維布帛に、粘度が5〜20Pa・s(5,000〜20,000cP)の範囲内にある樹脂液を、鋭角刃のコーティングナイフを用いたナイフコーターにより、コーティングナイフと該布帛との接圧を1〜15N/cmの範囲内で、該布帛を構成する全単糸に対して3〜20%の範囲内の単糸が樹脂で包囲されるようにコーティングすることを特徴とするエアバッグ用基布の製造方法。
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