JP4337709B2 - 半導体集積回路装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体集積回路装置に関し、より具体的には基板バイアスを制御する半導体集積回路装置に関する。
MOSFETを用いた半導体集積回路において、待機時の消費電力を低減するために、素子に深い基板バイアスを印加してしきい電圧を高くすることでリーク電流を低減する技術が広く用いられている。しかしながら、素子の特性によっては、一定値以上に基板バイアスを深くするとGIDL(Gate Induced Drain Leakage)などの効果により、かえってリーク電流が増加する現象が生じる。したがって、リーク電流をできるだけ低減するためには、基板バイアスの値を一定値に制御する必要がある。なお、GIDLとは、ゲート電極に負バイアスを印加し、ドレイン電極に正バイアスを印加した際に、空乏層がドレイン領域内に延び、この延びた領域においては電界密度が高くなるので、電子がBTBT(Band To Band Tunneling)を引き起こし、リーク電流が流れる現象である。
リーク電流を最小とする最適な基板バイアス値を求めるため、例えば非特許文献1では、図44に示す回路を用いて、リーク電流の主要な成分である基板リーク電流およびサブスレショールドリーク電流を比較している。この従来例では、基板バイアスを深くするほど基板リーク電流は増加し、サブスレショールドリーク電流は減少するという特性を利用し、両者が等しくなる値を最適な基板バイアス値としている。
また、例えば特許文献1ではあらかじめリーク電流の基板バイアス依存性を測定することで、リーク電流が最小となる基板バイアス値を直接求めている。
特開2004−165649号公報 LOW POWER ELECTRONICS AND DESIGN, 2003. ISLPED ’03. PROCEEDINGS OF THE 2003 INTERNATIONAL SYMPOSIUM ON , 25-27 AUG. 2003, p.116-121
しかしながら、図44に示した非特許文献1の回路では、素子を縦積みにした場合のサブスレショールドリーク電流は、無視できると仮定している。この仮定は、DIBL(Drain Induced Barrier Lowering)効果および基板効果が大きいことを前提としているため、DIBL効果および基板効果が小さい場合にはリーク電流の検出誤差が大きくなってしまう。また、ゲートリーク電流が十分小さいとして無視しているため、ゲートリーク電流が大きい場合には検出誤差が大きくなってしまう。例えば、図45に示す特性を持つ素子の場合、ゲート−基板間電流が大きいため、総リーク電流が最小となるバイアスは−1V付近になる。この素子に対して、図44の回路を適用した場合、サブスレショールドリーク電流とドレイン−基板間電流の比較から、リーク電流が最小となる基板バイアスを−2V以下と判断してしまい、基板バイアスが−1Vの場合に比べて実際のリーク電流値は数倍も大きくなってしまう。さらに、図44の従来例では複数のリーク電流成分をそれぞれ異なる素子から検出しているため、素子同士の特性ばらつき、あるいは温度ばらつきによって検出誤差が大きくなってしまう。
また、特許文献1の方法ではあらかじめリーク電流の基板バイアス依存性を計測しておく必要があるため、例えば温度変化などで素子の特性が変化したような場合には、計測をそのたびに行う必要がある。また、仮にリーク電流が最小となる値をチップ内で自動的に計測する場合には、電流値および電圧値を保持する機構が必要となる。
本発明は上記の課題を解決するもので、あらかじめ素子の特性を測定する必要がなく、しかもゲートリーク電流まで含めた素子の総リーク電流がほぼ最小となるように基板バイアスを制御する半導体集積回路装置を提供することを目的とする。
本発明の一つのアスペクトに係る半導体集積回路装置は、リーク検出用のMOSFETを含み、MOSFETのリーク電流の成分を検出して、リーク電流の成分に対応した制御信号を出力するリーク検出回路と、制御信号に応じて半導体基板の基板バイアスを変化させる基板バイアス発生回路と、を備え、基板バイアスが、リーク検出用MOSFETのリーク電流に含まれる成分の内、基板電流を含む基板リーク電流成分とサブスレショールド電流を含むサブスレショールドリーク電流成分との比が一定の値になるように制御される。
本発明の他のアスペクトに係る半導体集積回路装置は、半導体基板のリーク電流を検出するリーク検出回路と、基板バイアスを変化させる基板バイアス発生回路と、を備える。リーク検出回路は、基板バイアスが深くなるにつれて増加する基板リーク電流と、基板バイアスが深くなるにつれて減少するサブスレショールドリーク電流とを検出し、基板リーク電流がサブスレショールドリーク電流の所定倍率より小さければ基板バイアスを深くし、大きければ基板バイアスを浅くするように基板バイアス発生回路に制御信号を送る。
本発明によれば、半導体基板内の半導体素子のリーク電流について所定の成分同士を比較することで、リーク電流が最小になるように基板バイアスを制御するので、半導体基板内の素子特性を反映したリーク電流の最小化が可能となる。
本発明による半導体集積回路装置の第一の形態は、半導体基板のリーク電流を検出するリーク検出回路と、基板バイアスを変化させる基板バイアス発生回路を有し、前記リーク検出回路では、基板バイアスが深くなるにつれて増加する基板リーク電流と、基板バイアスが深くなるにつれて減少するサブスレショールドリーク電流とを検出し、前記制御回路は、基板リーク電流の方が小さければ基板バイアスを深くし、基板リーク電流の方が大きければ基板バイアスを浅くするように前記基板バイアス発生回路に制御信号を送ることを特徴とする。このような回路構成にすることにより、あらかじめ基板バイアス依存性を測定しなくてもリーク電流が最小になるように基板バイアスを制御することができる。さらに、温度変化による素子特性の変化にも追従して最適な基板バイアスを決定することができる。
本発明による半導体集積回路装置の第二の形態は、第一の形態の半導体集積回路装置において、前記リーク検出回路がドレイン−基板間電流およびゲート−基板間電流の双方を検出することを特徴とする。このような回路構成にすることにより、ゲート−基板間電流がドレイン−基板間電流やサブスレショールドリーク電流に比べて無視できるほど小さくない場合でも、精度よく基板バイアスを最適な値に制御することができる。
本発明による半導体集積回路装置の第三の形態は、第一の形態の半導体集積回路装置において、複数のリーク検出用素子を有し、それぞれがリーク電流の異なる成分を検出し、それらの検出結果から基板リーク電流とサブスレショールドリーク電流の比較が可能であることを特徴とする。このような回路構成にすることにより、回路構成の自由度が上がるため、ゲート電流などリーク検出精度に影響を与える成分を打ち消しやすくなる。
本発明による半導体集積回路装置の第四の形態は、第三の形態の半導体集積回路装置において、サブスレショールドリーク電流を検出しないリーク検出用素子のソースをドレインと接続する、あるいはソースを他のノードから完全に切断することを特徴とする。このような回路構成にすることにより、サブスレショールドリーク電流を検出しないリーク検出用素子にはサブスレショールドリーク電流がまったく流れないため、精度よく基板バイアスを最適な値に制御することができる。
本発明による半導体集積回路装置の第五の形態は、第一の形態の半導体集積回路装置において、単一のリーク検出用素子から複数の異なるリーク電流成分を検出し、それらの検出結果から基板リーク電流とサブスレショールドリーク電流の比較が可能であることを特徴とする。このような回路構成にすることにより、複数のリーク検出素子を用いた場合には避けられない素子間の特性ばらつきの影響をなくすことができるため、精度よく基板バイアスを最適な値に制御することができる。
本発明による半導体集積回路装置の第六の形態は、第一の形態の半導体集積回路装置において、リーク検出用素子がN型MOSFETならソースを接地電位に固定し、P型MOSFETならソースを電源電位に固定することを特徴とする。このような回路構成にすることにより、オフ状態の素子のリーク電流を精度よく再現できる。
本発明による半導体集積回路装置の第七の形態は、第一の形態の半導体集積回路装置において、リーク検出用素子がN型MOSFETならドレインを電源電位に固定し、P型MOSFETならドレインを接地電位に固定することを特徴とする。このような回路構成にすることにより、オフ状態の素子のリーク電流を精度よく再現できる。
本発明による半導体集積回路装置の第八の形態は、第一の形態の半導体集積回路装置において、リーク検出用素子のソース−ドレイン間電圧を電源電圧に固定することを特徴とする。このような回路構成にすることにより、オフ状態の素子のリーク電流を精度よく再現できる。
本発明による半導体集積回路装置の第九の形態は、第一の形態の半導体集積回路装置において、回路内の接続を動的に切り替えることにより、単一の素子から複数の電流成分を検出することを特徴とする。このような回路構成にすることにより、複数のリーク検出素子を用いた場合には避けられない素子間の特性ばらつきをなくすことができるため、精度よく基板バイアスを最適な値に制御することができる。さらに、回路構成の自由度が上がるため、ゲート電流などリーク検出精度に影響を与える成分を打ち消しやすくなる。
本発明による半導体集積回路装置の第十の形態は、第一の形態の半導体集積回路装置において、検出モードと通電モードを有し、回路内の接続を動的に変更して両モードを切り替えることができ、検出モードにおいては前記第一から第九の形態と同様の回路構成となり、通電モードにおいては素子にオン電流を流すことが可能であることを特徴とする。このような回路構成にすることにより、素子の経年劣化を再現することができ、精度よく基板バイアスを最適な値に制御することができる。
本発明による半導体集積回路装置の第十一の形態は、第一の形態の半導体集積回路装置において、複数のリーク検出回路を有することを特徴とする。このような回路構成にすることにより、一部のリーク検出回路が異常な動作を示しても、それらの影響を最小限に抑えることができる。
図1に、本発明による半導体集積回路装置の第1の実施例を示す。半導体集積回路装置1は、リーク検出用MOSFETを有するリーク検出回路2と、リーク検出回路2の出力に応じて制御信号を生成する制御回路3と、制御信号に従って半導体回路の基板バイアスを変化させる基板バイアス発生回路4と、被制御回路5から構成される。被制御回路5は、本発明によりリーク電流を低減する対象となる回路であって、例えば論理回路やSRAMなどの回路から構成される。また、被制御回路5は、リーク検出回路2と同一の半導体基板上の存在し、被制御回路5内のMOSFETは、リーク検出用MOSFETと同じ特性を有する。
まず、全体の動作を説明する。リーク検出回路2は、リーク電流検出用のP型MOSFET10AおよびN型MOSFET10Bの少なくともどちらか一方を有し、リーク電流を検出した結果を制御回路3へ送る。制御回路3は、リーク検出回路2の出力に応じて生成した制御信号を基板バイアス発生回路4へ送る。基板バイアス発生回路4は、制御回路3から受け取った制御信号に応じて、基板に電荷を注入することにより、あるいは基板から電荷を引き抜くことにより、リーク検出回路2、制御回路3、および被制御回路5の内、少なくともリーク検出回路2と被制御回路5の基板バイアスを変化させる。
次に、リーク検出回路2の動作を説明する。なお、以下の説明はすべてリーク検出用の素子がN型MOSFETである場合について行うが、P型MOSFETである場合についても同様の説明が成り立つ。
図2に、本実施例におけるリーク検出回路の構成を示す。リーク検出回路は、カレントミラー11を構成するMOSFET11AとMOSFET11B、リーク検出用のMOSFET12AとMOSFET12B、オペアンプ15、およびインバータ33から構成される。なお、カレントミラー11を構成するMOSFET11A、MOSFET11Bは、同じ素子寸法のP型MOSFETである。
リーク電流を検出するMOSFET12AおよびMOSFET12Bには、被制御回路5に用いられている素子と同じ特性の素子を用い、さらにMOSFET12AとMOSFET12Bの素子寸法は、同じとする。また、MOSFET12Bのドレイン面積とソース面積を等しくする。
MOSFET12Aのゲートとソースは、共通に接地(GND)される。MOSFET12Aのドレインは、MOSFET11Aのドレイン、ゲート、MOSFET11Bのゲートと共通に接続され、オペアンプ15の非反転入力端子に接続される。MOSFET12Bのゲートは、接地(GND)される。MOSFET12Bのドレインとソースは、共通に、MOSFET11Bのドレインに接続され、オペアンプ15の反転入力端子に接続される。MOSFET11AおよびMOSFET11Bのソースは、電源(VDD)に接続される。オペアンプ15の出力端子は、インバータ33の入力端子に接続され、インバータ33の出力端子が検出回路の出力16に相当する。
以上のような回路構成において、MOSFET11Aのドレイン電流は、MOSFET12Aのドレイン−基板間電流62Aとドレイン−ゲート間電流61Aとサブスレショールドリーク電流60Aとの和に等しい。一方、MOSFET11Bのドレイン電流は、MOSFET12Bのドレイン−基板間電流62Bとソース−基板間電流64Bとドレイン−ゲート間電流61Bとソース−ゲート間電流65Bとの和に等しい。ただし、MOSFET12Bのドレイン面積とソース面積が等しいので、ドレイン−基板間電流62Bとソース−基板間電流64Bの大きさは等しい。
ここで、ドレイン−ゲート間電流61A、ドレイン−ゲート間電流61Bおよびソース−ゲート間電流65Bがサブスレショールドリーク電流および基板リーク電流よりも十分に小さく無視できる場合、ドレイン−基板間電流62Aよりもサブスレショールドリーク電流60Aが大きければ、すなわち基板リーク電流よりもサブスレショールドリーク電流の方が大きければ、ノード13の電位は、ノード14の電位より低くなる。このとき、オペアンプ15の反転入力端子にノード14の電位を入力し、非反転入力端子にノード13の電位を入力しているので、検出回路の出力16は、ハイレベルとなる。
逆に、サブスレショールドリーク電流60Aよりもドレイン−基板間電流62Aが大きければ、ノード14の電位よりもノード13の電位が高くなり、検出回路の出力16は、ローレベルとなる。
検出回路の出力16がハイレベルのときには、基板バイアスVBPを深くする方向に基板バイアス発生回路4が働き、ローレベルのときは、基板バイアスVBPを浅くする方向に基板バイアス発生回路4が働くように基板バイアス発生回路4に制御信号が送られる。この場合に、サブスレショールドリーク電流と基板リーク電流が等しくなるような電位で基板バイアスVBPが固定され、このときリーク電流が最小となる。
以上のように、本実施例の半導体集積回路装置を用いることにより、リーク電流が最小となるように基板バイアスを制御することができる。
なお、本実施例では、基板リーク電流とサブスレショールドリーク電流が等しくなる基板バイアスにおいてリーク電流が最小になることを前提としている。しかし、例えばサブスレショールドリーク電流が基板リーク電流のn倍のときにリーク電流が最小となるような素子特性である場合には、MOSFET12Bのゲート幅をMOSFET12Aのゲート幅の0.5×(1+n)倍とすることにより、リーク電流が最小になるように基板バイアスを制御することができる。
また、MOSFET12AとMOSFET12Bと間に特性のばらつきが存在すると、リーク電流が最小となる基板バイアスに固定されない可能性がある。しかし、図3に示すように、リーク電流が最小となる基板バイアス付近ではリーク電流の基板バイアス依存性が非常に小さいため、基板バイアスが最適点から0.2V程度ずれたとしても、本発明の効果は十分に得られる。
さらに、本実施例ではMOSFET12Bのドレイン面積とソース面積を等しくしている。しかし、必ずしもMOSFET12Bのドレイン面積とソース面積が等しい必要はなく、MOSFET12Bのドレイン面積とソース面積の和がMOSFET12Aのドレイン面積の2倍になっていればよい。あるいは、MOSFET12AとMOSFET12Bのドレイン電位が等しいときのドレイン−基板間電流62Bとソース−基板間電流64Bの和がドレイン−基板間電流62Aの2倍の大きさになるようになっていればよい。
また、本実施例では基板リーク電流とサブスレショールドリーク電流を比較する際の基板リーク電流にソース−基板間電流を含めていないが、一般にソース−基板間電流はドレイン−基板間電流に比べて十分に小さいため、その影響は無視できる。
さらに、本実施例においては、MOSFET12AおよびMOSFET12Bの素子寸法を同じとし、さらにMOSFET12Bのソースとドレインを接続している。しかし、MOSFET12Bのゲート幅をMOSFET12Aの2倍とした上で、図4に示すようにMOSFET12Bのソースを浮かせても、本発明の効果は十分に得られる。
本発明による半導体集積回路装置の第2の実施例の全体の回路構成は図1に示した第1の実施例のものと同じであり、第1の実施例とはリーク検出回路2の回路構成のみが異なる。したがって、以下の説明ではリーク検出回路2についての説明のみを行う。なお、以下の説明は、すべてリーク検出用の素子がN型MOSFETの場合について行うが、P型MOSFETの場合についても同様の説明が成り立つ。
図5に、本実施例におけるリーク検出回路の構成を示す。リーク検出回路は、カレントミラー11、17、リーク検出用のMOSFET12A、12B、およびインバータ33A、33Bから構成される。
カレントミラー11を構成するMOSFET11AとMOSFET11Bは、同じ素子寸法のP型MOSFETである。また、カレントミラー17を構成するMOSFET17AとMOSFET17Bは、同じ素子寸法のN型MOSFETであり、MOSFET17CとMOSFET17Dは、同じ素子寸法のP型MOSFETである。
リーク電流を検出するMOSFET12AおよびMOSFET12Bには、被制御回路5に用いられている素子と同じ特性の素子を用い、さらにMOSFET12AとMOSFET12Bの素子寸法は同じにする。また、MOSFET12Bのドレイン面積とソース面積を等しくする。
MOSFET11Aのドレイン電流は、MOSFET12Aのドレイン−基板間電流62Aとドレイン−ゲート間電流61Aとサブスレショールドリーク電流60Aの和に等しい。一方、MOSFET17Dのドレイン電流は、MOSFET12Bのドレイン−基板間電流62Bとソース−基板間電流64Bとドレイン−ゲート間電流61Bとソース−基板間電流65Bの和に等しい。ただし、MOSFET12Bのドレイン面積とソース面積が等しいので、ドレイン−基板間電流62Bとソース−基板間電流64Bの大きさは等しい。さらに、MOSFET11Aのドレイン電流は、カレントミラー11を通してミラーリングされ、ノード13を流れる電流になる。一方、MOSFET17Dのドレイン電流は、カレントミラー17を通してミラーリングされ、同じくノード13を流れる電流になる。
ここで、ゲートリーク電流61A、ドレイン−ゲート間電流61B、ソース−基板間電流65Bがサブスレショールドリーク電流および基板リーク電流よりも十分に小さく無視できる場合、サブスレショールドリーク電流60Aよりもドレイン−基板間電流62Aの方が大きければ、すなわち基板リーク電流がサブスレショールドリーク電流よりも小さければ、MOSFET11Aのドレイン電流よりMOSFET17Dのドレイン電流の方が大きくなる。このときノード13の電位は、ローレベルに近づき、リーク検出回路の出力16もローレベルになる。逆にドレイン−基板間電流62Aよりサブスレショールドリーク電流60Aのドレイン電流の方が大きければ、ノード13の電位はハイレベルに近づき、リーク検出回路の出力16もハイレベルになる。
検出回路の出力16がハイレベルのときには、基板バイアスVBPを深くする方向に基板バイアス発生回路4が働き、ローレベルのときは、基板バイアスVBPを浅くする方向に基板バイアス発生回路4が働くように基板バイアス発生回路4に制御信号が送られる。この場合に、サブスレショールドリーク電流と基板リーク電流が等しくなるような電位で基板バイアスVBPが固定され、このときリーク電流が最小となる。
以上のように、本実施例の半導体集積回路装置を用いることにより、リーク電流が最小となるように基板バイアスを制御することができる。
また、この回路構成においては、オペアンプを使用しないため、消費電流を大幅に低減することができる。
なお、本実施例では、基板リーク電流とサブスレショールドリーク電流が等しくなる基板バイアスにおいてリーク電流が最小になることを前提としている。しかし、例えばサブスレショールドリーク電流が基板リーク電流のn倍のときにリーク電流が最小となるような素子特性である場合、MOSFET12Bのゲート幅をMOSFET12Aのゲート幅の0.5×(1+n)倍とすることにより、リーク電流が最小になるように基板バイアスを制御することができる。
また、MOSFET12AとMOSFET12Bの特性にばらつきが存在すると、基板バイアスがリーク電流が最小となる点に固定されない可能性がある。しかし、図3に示すように、リーク電流が最小となる基板バイアス付近ではリーク電流の基板バイアス依存性が非常に小さいため、基板バイアスが最適点から0.2V程度ずれたとしても本発明の効果は十分に得られる。
さらに、本実施例ではMOSFET12Bのドレイン面積とソース面積を等しくしている。しかし、必ずしもMOSFET12Bのドレイン面積とソース面積が等しい必要はなく、MOSFET12Bのドレイン面積とソース面積の和がMOSFET12Aのドレイン面積の2倍になっていればよい。あるいは、MOSFET12AとMOSFET12Bのドレイン電位が等しいときのドレイン−基板間電流62Bとソース−基板間電流64Bの和がドレイン−基板間電流62Aの2倍の大きさになるようになっていればよい。
また、本実施例では基板リーク電流とサブスレショールドリーク電流を比較する際の基板リーク電流にソース−基板間電流を含めていないが、一般にソース−基板間電流はドレイン−基板間電流に比べて十分に小さいため、その影響は無視できる。
また、本実施例においては、はMOSFET12AおよびはMOSFET12Bの素子寸法を同じとし、さらにはMOSFET12Bのソースとドレインを接続しているが、MOSFET12Bのゲート幅をMOSFET12Aの2倍とした上で、図6に示すようにMOSFET12Bのソースを浮かせてもよい。この回路構成においても、本発明の効果は十分に得られる。
また、図5の回路構成におけるMOSFET12AとMOSFET12Bをそのまま入れ替え、図7に示す回路構成にしてもよい。その場合、検出回路の出力がローレベルのときには基板バイアスを深くする方向に基板バイアス発生回路が働き、ハイレベルのときは基板バイアス発生回路の動作を止めるようにすれば、本発明の効果が得られる。
また、図6の回路構成におけるMOSFET12AとMOSFET12Bをそのまま入れ替え、図8に示す回路構成にしてもよい。その場合、検出回路の出力がローレベルのときには基板バイアスを深くする方向に基板バイアス発生回路が働き、ハイレベルのときは基板バイアス発生回路の動作を止めるようにすれば、本発明の効果が得られる。
本発明による半導体集積回路装置の第3の実施例の全体の回路構成は図1に示した第1の実施例のものと同じであり、第1の実施例とはリーク検出回路2の回路構成のみが異なる。したがって、以下ではリーク検出回路2についての説明のみを行う。なお、以下の説明はすべてリーク検出用の素子がN型MOSFETの場合について行うが、P型MOSFETの場合についても同様の説明が成り立つ。
図9に、本実施例におけるリーク検出回路の構成を示す。リーク検出回路は、カレントミラー11を構成するMOSFET11A、11B、カレントミラー17を構成するMOSFET17A、17B、リーク検出用のMOSFET12A、12B、およびインバータ33から構成される。
カレントミラー11を構成するMOSFET11AとMOSFET11Bは同じ素子寸法のP型MOSFETである。また、カレントミラー17を構成するMOSFET17AとMOSFET17Bは同じ素子寸法のN型MOSFETである。
リーク電流を検出するMOSFET12AおよびMOSFET12Bには、被制御回路5に用いられている素子と同じ特性の素子を用い、さらにMOSFET12AとMOSFET12Bの素子寸法は同じにする。
MOSFET11Aのドレイン電流は、MOSFET12Aのドレイン−基板間電流62Aとドレイン−ゲート間電流61Aの和に等しい。一方、MOSFET17Aのドレイン電流は、MOSFET12Bのサブスレショールドリーク電流60Bとドレイン−ゲート間電流61Bの和からゲート−基板間電流63Bを引いたものである。さらに、MOSFET11Aのドレイン電流は、カレントミラー11によってMOSFET11Bにミラーリングされ、MOSFET17Aのドレイン電流は、カレントミラー17によってMOSFET17Bにミラーリングされる。
ここで、ドレイン−基板間電流62Bとゲート−基板間電流63Bの和がサブスレショールドリーク電流60Bより小さい、すなわち基板リーク電流の方がサブスレショールドリーク電流よりも小さい場合、MOSFET11Aのドレイン電流よりもMOSFET17Aのドレイン電流の方が大きくなる。このとき、ノード13の電位はローレベルに近づき、検出回路の出力16はハイレベルになる。逆に、ドレイン−基板間電流62Bとゲート−基板間電流63Bの和がサブスレショールドリーク電流60Bより大きければノード13の電位はハイレベルに近づき、検出回路の出力16はローレベルになる。
検出回路の出力16がハイレベルのときには基板バイアスVBPを深くする方向に基板バイアス発生回路4が働き、ローレベルのときは基板バイアスVBPを浅くする方向に基板バイアス発生回路4が働くように基板バイアス発生回路4に制御信号が送られ。この場合には、サブスレショールドリーク電流と基板リーク電流が等しくなるような電位で基板バイアスVBPが固定され、このときリーク電流が最小となる。
以上のように、本実施例の半導体集積回路装置を用いることにより、リーク電流が最小となるように基板バイアスを制御することができる。
また、この回路構成においては、カレントミラーが一段しかないため、基板バイアスの変化に伴うリーク電流の変化からリーク検出回路の出力が変化するまでの遅延が少なく、電流パスが少ないため消費電流も小さい。さらに、オペアンプを使用しないため、消費電流を大幅に低減することができる。
なお、本実施例では、基板リーク電流とサブスレショールドリーク電流が等しくなる基板バイアスにおいてリーク電流が最小になることを前提としているが、例えばサブスレショールドリーク電流が基板リーク電流のn倍のときにリーク電流が最小となるような素子特性である場合、MOSFET12Aのゲート幅をMOSFET12Bのゲート幅のn倍とすることにより、リーク電流が最小になるように基板バイアスを制御することができる。
また、MOSFET12AとMOSFET12Bの特性にばらつきが存在すると基板バイアスがリーク電流が最小となる点に固定されない可能性があるが、図3に示すように、リーク電流が最小となる基板バイアス付近ではリーク電流の基板バイアス依存性が非常に小さいため、基板バイアスが最適点から0.2V程度ずれたとしても本発明の効果は十分に得られる。
また、本実施例では基板リーク電流とサブスレショールドリーク電流を比較する際の基板リーク電流にソース−基板間電流を含めていないが、一般にソース−基板間電流はドレイン−基板間電流に比べて十分に小さいため、その影響は無視できる。
本発明による半導体集積回路装置の第4の実施例の全体の回路構成は図1に示した第1の実施例のものと同じであり、第1の実施例とはリーク検出回路2の回路構成のみが異なる。したがって、以下ではリーク検出回路2についての説明のみを行う。なお、以下の説明はすべてリーク検出用の素子がN型MOSFETの場合について行うが、P型MOSFETの場合についても同様の説明が成り立つ。
図10に、本実施例におけるリーク検出回路の構成を示す。リーク検出回路は、カレントミラー11を構成するMOSFET11A、11B、オペアンプ18、15、インバータ33、およびリーク検出用のMOSFET12A、12Bから構成される。
オペアンプ18の反転入力端子には電源電位VDDが入力され、オペアンプ18とMOSFET11Aで構成されるフィードバックループにより、ノード14の電位は電源電位VDDに固定される。
カレントミラー11を構成するMOSFET11AとMOSFET11Bは、同じ素子寸法のP型MOSFETである。さらに、MOSFET11AとMOSFET11Bのソース電位は、電源電位VDDよりも高い電位VHIGHに固定する。
リーク電流を検出するMOSFET12AおよびMOSFET12Bには、被制御回路5に用いられている素子と同じ特性の素子を用い、さらにMOSFET12AとMOSFET12Bの素子寸法は同じにする。また、MOSFET12Bのドレイン面積とソース面積を等しくする。
MOSFET11Aのドレイン電流は、MOSFET12Aのドレイン−基板間電流62Aとソース−基板間電流64Aとドレイン−基板間電流61Aとソース−ゲート間電流65Aの和に等しい。ただし、ドレイン面積とソース面積が等しいので、ドレイン−基板間電流62Aとソース−基板間電流64Aの大きさは等しい。一方、MOSFET11Bのドレイン電流は、MOSFET12Bのドレイン−基板間電流62Bとサブスレショールドリーク電流60Bとドレイン−ゲート間電流61Bの和に等しい。
ここで、ゲートリーク電流61A、ドレイン−ゲート間電流61B、ソース−ゲート間電流65Aがサブスレショールドリーク電流および基板リーク電流よりも十分に小さく無視できる場合、サブスレショールドリーク電流と基板リーク電流の大小関係でノード13の電位が変化する。ノード13が電源電位VDDに等しいときに、サブスレショールドリーク電流より基板リーク電流が小さければ、すなわちサブスレショールドリーク電流60Bよりもドレイン−基板間電流62Bが小さければ、ノード13は電源電位VDDすなわちノード14の電位よりも低くなり、リーク検出回路の出力16はハイレベルになる。逆に、基板リーク電流の方が大きければノード13はノード14の電位よりも高くなり、リーク検出回路の出力16はローレベルになる。
検出回路の出力16がハイレベルのときには基板バイアスVBPを深くする方向に基板バイアス発生回路4が働き、ローレベルのときは基板バイアスVBPを浅くする方向に基板バイアス発生回路4が働くように基板バイアス発生回路4に制御信号が送られ。この場合には、サブスレショールドリーク電流と基板リーク電流が等しくなるような電位で基板バイアスVBPが固定され、このときリーク電流が最小となる。
以上のように、本実施例の半導体集積回路装置を用いることにより、リーク電流が最小となるように基板バイアスを制御することができる。
また、基板バイアスVBPが固定されたとき、本実施例でリーク検出に用いているMOSFETのソース−ドレイン間電圧は、電源電圧に等しいため、実際の論理回路などを構成しているMOSFETのオフ状態のリーク特性を非常によく反映することができる。
なお、本実施例では、基板リーク電流とサブスレショールドリーク電流が等しくなる基板バイアスにおいてリーク電流が最小になることを前提としているが、例えばサブスレショールドリーク電流が基板リーク電流のn倍のときにリーク電流が最小となるような素子特性である場合、MOSFET12Aのゲート幅をMOSFET12Bのゲート幅の0.5×(1+n)倍とすることにより、リーク電流が最小になるように基板バイアスを制御することができる。なお、MOSFET12AとMOSFET12Bのゲート幅は等しいままで、カレントミラーを構成するMOSFET11Bのゲート幅をMOSFET11Aの0.5×(1+n)倍としても本発明の効果は得られる。
また、MOSFET12AとMOSFET12Bの特性にばらつきが存在すると基板バイアスがリーク電流が最小となる点に固定されない可能性がある。しかし、図3に示すように、リーク電流が最小となる基板バイアス付近ではリーク電流の基板バイアス依存性が非常に小さいため、基板バイアスが最適点から0.2V程度ずれたとしても本発明の効果は十分に得られる。
また、本実施例ではMOSFET12Aのドレイン面積とソース面積を等しくしているが、必ずしもMOSFET12Aのドレイン面積とソース面積が等しい必要はなく、MOSFET12Aのドレイン面積とソース面積の和がMOSFET12Bのドレイン面積の2倍になっていればよい。あるいは、MOSFET12AとMOSFET12Bのドレイン電位が等しいときのドレイン−基板間電流62Aとソース−基板間電流64Aの和がドレイン−基板間電流62Bの2倍の大きさになるようになっていればよい。
また、本実施例では基板リーク電流とサブスレショールドリーク電流を比較する際の基板リーク電流にソース−基板間電流を含めていないが、一般にソース−基板間電流はドレイン−基板間電流に比べて十分に小さいため、その影響は無視できる。
また、図11に示すようにMOSFET12Aのソースとドレインを切断してソースを浮かせ、かつカレントミラー11を構成するMOSFET11Bのゲート幅をMOSFET11Aの2倍にしても、本発明の効果は得られる。
また、インバータ33の論理しきい値が電源電圧に等しい場合、図12に示すように電位比較用のオペアンプを省略した回路構成においても本発明の効果は得られる。この場合、オペアンプを使用しないため、動作電流を低減することができる。
本発明による半導体集積回路装置の第5の実施例の全体の回路構成は図1に示した第1の実施例のものと同じであり、第1の実施例とはリーク検出回路2の回路構成のみが異なる。したがって、以下ではリーク検出回路2についての説明のみを行う。なお、以下の説明はすべてリーク検出用の素子がN型MOSFETの場合について行うが、P型MOSFETの場合についても同様の説明が成り立つ。
図13に、本実施例におけるリーク検出回路の構成を示す。リーク検出回路は、カレントミラー11を構成するMOSFET11A、11B、オペアンプ18、15、インバータ33A、33B、およびリーク検出用のMOSFET12A、12Bから構成される。
オペアンプ18の反転入力端子には電源電位VDDが入力され、オペアンプ18とMOSFET11Aで構成されるフィードバックループにより、ノード14の電位は電源電位VDDに固定される。オペアンプ15の反転入力端子には電源電位VDDが入力される。
カレントミラー11を構成するMOSFET11AとMOSFET11Bは、同じ素子寸法のP型MOSFETである。さらに、MOSFET11AとMOSFET11Bのソース電位は、電源電位VDDよりも高い電位VHIGHに固定する。
リーク電流を検出するMOSFET12AおよびMOSFET12Bには、被制御回路5に用いられている素子と同じ特性の素子を用い、さらにMOSFET12AとMOSFET12Bの素子寸法は同じにする。また、MOSFET12Bのドレイン面積とソース面積を等しくする。
MOSFET11Bのドレイン電流は、MOSFET12Bのドレイン−基板間電流62Bとソース−基板間電流64Bとドレイン−基板間電流61Bとソース−ゲート間電流65Bの和に等しい。ただし、ドレイン面積とソース面積が等しいので、ドレイン−基板間電流62Bとソース−基板間電流64Bの大きさは等しい。一方、MOSFET11Aのドレイン電流は、MOSFET12Aのドレイン−基板間電流62Aとサブスレショールドリーク電流60Aとドレイン−ゲート間電流61Aの和に等しい。
ここで、ゲートリーク電流61A、ドレイン−基板間電流61B、ソース−ゲート間電流65Bがサブスレショールドリーク電流および基板リーク電流よりも十分に小さく無視できる場合、サブスレショールドリーク電流より基板リーク電流が小さければ、すなわちサブスレショールドリーク電流60Aよりもドレイン−基板間電流62Aが小さければ、ノード13は電源電位VDDすなわちノード14の電位よりも高くなり、リーク検出回路の出力16はハイレベルになる。逆に、基板リーク電流の方が大きければノード13はノード14の電位よりも低くなり、リーク検出回路の出力16はローレベルになる。
検出回路の出力16がハイレベルのときには基板バイアスVBPを深くする方向に基板バイアス発生回路4が働き、ローレベルのときは基板バイアスVBPを浅くする方向に基板バイアス発生回路4が働くように基板バイアス発生回路4に制御信号が送られる。この場合には、サブスレショールドリーク電流と基板リーク電流が等しくなるような電位で基板バイアスVBPが固定され、このときリーク電流が最小となる。
以上のように、本実施例の半導体集積回路装置を用いることにより、リーク電流が最小となるように基板バイアスを制御することができる。
また、本実施例でリーク検出に用いているMOSFETのソース−ドレイン間電圧は電源電圧に等しいため、実際の論理回路などを構成しているMOSFETのオフ状態のリーク特性を非常によく反映することができる。
なお、本実施例では、基板リーク電流とサブスレショールドリーク電流が等しくなる基板バイアスにおいてリーク電流が最小になることを前提としている。しかし、例えばサブスレショールドリーク電流が基板リーク電流のn倍のときにリーク電流が最小となるような素子特性である場合、MOSFET12Bのゲート幅をMOSFET12Aのゲート幅の0.5×(1+n)倍とすることにより、リーク電流が最小になるように基板バイアスを制御することができる。なお、MOSFET12AとMOSFET12Bのゲート幅は等しいままで、カレントミラーを構成するMOSFET11Aのゲート幅をMOSFET11Bの0.5×(1+n)倍としても本発明の効果は得られる。
また、MOSFET12AとMOSFET12Bの特性にばらつきが存在するとリーク電流が最小となる点に基板バイアスが固定されない可能性があるが、図3に示すように、リーク電流が最小となる基板バイアス付近ではリーク電流の基板バイアス依存性が非常に小さいため、基板バイアスが最適点から0.2V程度ずれたとしても本発明の効果は十分に得られる。
また、本実施例ではMOSFET12Bのドレイン面積とソース面積を等しくしているが、必ずしもMOSFET12Bのドレイン面積とソース面積が等しい必要はなく、MOSFET12Bのドレイン面積とソース面積の和がMOSFET12Aのドレイン面積の2倍になっていればよい。あるいは、MOSFET12AとMOSFET12Bのドレイン電位が等しいときのドレイン−基板間電流62Bとソース−基板間電流64Bの和がドレイン−基板間電流62Aの2倍の大きさになるようになっていればよい。
また、本実施例では基板リーク電流とサブスレショールドリーク電流を比較する際の基板リーク電流にソース−基板間電流を含めていないが、一般にソース−基板間電流はドレイン−基板間電流に比べて十分に小さいため、その影響は無視できる。
また、図14に示すようにMOSFET12Bのソースとドレインを切断してソースを浮かせ、かつカレントミラー11を構成するMOSFET11Aのゲート幅をMOSFET11Bの2倍にしても本発明の効果は得られる。
また、インバータ33Aの論理しきい値が電源電圧に等しい場合、図13におけるオペアンプ15を省略した図15の回路構成においても本発明の効果は得られる。この場合、オペアンプを使用しないため、動作電流を低減することができる。
本発明による半導体集積回路装置の第6の実施例の全体の回路構成は図1に示した第1の実施例のものと同じであり、第1の実施例とはリーク検出回路2の回路構成のみが異なる。したがって、以下ではリーク検出回路2についての説明のみを行う。なお、以下の説明はすべてリーク検出用の素子がN型MOSFETの場合について行うが、P型MOSFETの場合についても同様の説明が成り立つ。
図16に、本実施例におけるリーク検出回路の構成を示す。リーク検出回路は、カレントミラー11、17、オペアンプ18A、18B、リーク検出用のMOSFET12A、12B、およびインバータ33から構成される。
カレントミラー11を構成するMOSFET11AとMOSFET11Bは、同じ素子寸法のP型MOSFETである。また、カレントミラー17を構成するMOSFET17AとMOSFET17Bは、同じ素子寸法のN型MOSFETである。さらに、MOSFET11A、11B、17A、17Bのソース電位は、いずれも電源電位VDDよりも高い電位VHIGHに固定する。
オペアンプ18Aの反転入力端子には電源電位VDDが入力され、オペアンプ18AとMOSFET11Aで構成されるフィードバックループにより、ノード34Aの電位は電源電位VDDに保たれる。また、オペアンプ18Bの反転入力端子には接地電位GNDが入力され、オペアンプ18BとMOSFET17Aで構成されるフィードバックループにより、ノード34Bの電位は電源電位VDDに保たれる。
リーク電流を検出するMOSFET12AおよびMOSFET12Bには、被制御回路5に用いられている素子と同じ特性の素子を用い、さらにMOSFET12AとMOSFET12Bの素子寸法は同じにする。また、MOSFET12Bのドレイン面積とソース面積を等しくする。
MOSFET11Aのドレイン電流は、MOSFET12Aのドレイン−基板間電流62Aとソース−基板間電流64Aとドレイン−基板間電流61Aとソース−ゲート間電流65Aの和に等しい。ただし、ドレイン面積とソース面積が等しいので、ドレイン−基板間電流62Aと64Aの大きさは等しい。一方、MOSFET17Aのドレイン電流は、MOSFET12Bのドレイン−基板間電流62Bとサブスレショールドリーク電流60Bとドレイン−ゲート間電流61Bの和に等しい。さらに、MOSFET11AおよびMOSFET17Aのドレイン電流はそれぞれカレントミラー11および17によってミラーリングされていずれもノード13を流れる電流になる。
ここで、ゲートリーク電流61A、61B、65Aがサブスレショールドリーク電流および基板リーク電流よりも十分に小さく無視できる場合、サブスレショールドリーク電流より基板リーク電流が小さければ、すなわちサブスレショールドリーク電流60Bよりもドレイン−基板間電流62Bが小さければ、ノード13はローレベルになり、リーク検出回路の出力16はハイレベルになる。逆に、基板リーク電流の方が大きければノード13はハイレベルになり、リーク検出回路の出力16はローレベルになる。
検出回路の出力16がハイレベルのときには基板バイアスVBPを深くする方向に基板バイアス発生回路4が働き、ローレベルのときは基板バイアスVBPを浅くする方向に基板バイアス発生回路4が働くように基板バイアス発生回路4に制御信号が送られると、サブスレショールドリーク電流と基板リーク電流が等しくなるような電位で基板バイアスVBPが固定され、このときリーク電流が最小となる。
以上のように、本実施例の半導体集積回路装置を用いることで、リーク電流が最小となるように基板バイアスを制御することができる。
また、本実施例でリーク検出に用いているMOSFETのソース−ドレイン間電圧は電源電圧に等しいため、実際の論理回路などを構成しているMOSFETのオフ状態のリーク特性を非常によく反映することができる。
なお、本実施例では、基板リーク電流とサブスレショールドリーク電流が等しくなる基板バイアスにおいてリーク電流が最小になることを前提としているが、例えばサブスレショールドリーク電流が基板リーク電流のn倍のときにリーク電流が最小となるような素子特性である場合、MOSFET12Aのゲート幅をMOSFET12Bのゲート幅の0.5×(1+n)倍とすることにより、リーク電流が最小になるように基板バイアスを制御することができる。
また、本実施例ではMOSFET12Aのドレイン面積とソース面積を等しくしているが、必ずしもMOSFET12Bのドレイン面積とソース面積が等しい必要はなく、MOSFET12Aのドレイン面積とソース面積の和がMOSFET12Bのドレイン面積の2倍になっていればよい。あるいは、MOSFET12AとMOSFET12Bのドレイン電位が等しいときのドレイン−基板間電流62Aとソース−基板間電流64Aの和がドレイン−基板間電流62Bの2倍の大きさになるようになっていればよい。
また、MOSFET12AとMOSFET12Bの特性にばらつきが存在するとリーク電流が最小となる点に基板バイアスが固定されない可能性があるが、図3に示すように、リーク電流が最小となる基板バイアス付近ではリーク電流の基板バイアス依存性が非常に小さいため、基板バイアスが最適点から0.2V程度ずれたとしても本発明の効果は十分に得られる。
また、本実施例では基板リーク電流とサブスレショールドリーク電流を比較する際の基板リーク電流にソース−基板間電流を含めていないが、一般にソース−基板間電流はドレイン−基板間電流に比べて十分に小さいため、その影響は無視できる。
また、図17に示すようにMOSFET12Aのソースとドレインを切断してソースを浮かせ、かつMOSFET12Aのゲート幅をMOSFET12Bの2倍にしても本発明の効果は得られる。
本発明による半導体集積回路装置の第7の実施例の全体の回路構成は図1に示した第1の実施例のものと同じであり、第1の実施例とはリーク検出回路2の回路構成のみが異なる。したがって、以下ではリーク検出回路2についての説明のみを行う。なお、以下の説明はすべてリーク検出用の素子がN型MOSFETの場合について行うが、P型MOSFETの場合についても同様の説明が成り立つ。
図18に、本実施例におけるリーク検出回路の構成を示す。リーク検出回路は、カレントミラー11、17、オペアンプ18A、18B、リーク検出用のMOSFET12A、12B、およびインバータ33から構成される。
カレントミラー11を構成するMOSFET11AとMOSFET11Bは同じ素子寸法のP型MOSFETである。また、カレントミラー17を構成するMOSFET17AとMOSFET17Bは同じ素子寸法のN型MOSFETである。さらに、MOSFET11A、11Bのソース電位は電源電位VDDよりも高い電位VHIGHに固定する。また、MOSFET17A、17Bのソース電位は接地電位GNDよりも低い電位VLOWに固定する。
オペアンプ18Aの反転入力端子には電源電位VDDが入力され、オペアンプ18AとMOSFET11Aで構成されるフィードバックループにより、ノード34Aの電位は電源電位VDDに保たれる。また、オペアンプ18Bの反転入力端子には接地電位GNDが入力され、オペアンプ18BとMOSFET17Aで構成されるフィードバックループにより、ノード34Bの電位は接地電位GNDに保たれる。
リーク電流を検出するMOSFET12AおよびMOSFET12Bには、被制御回路5に用いられている素子と同じ特性の素子を用い、さらにMOSFET12AとMOSFET12Bの素子寸法は同じにする。
MOSFET11Aのドレイン電流は、MOSFET12Aのドレイン−基板間電流62Aとドレイン−ゲート間電流61Aの和に等しい。一方、MOSFET17Aのドレイン電流は、MOSFET12Bのサブスレショールドリーク電流60Bとドレイン−ゲート間電流61Bの和からゲート−基板間電流63Bを引いたものである。さらに、MOSFET11BにはMOSFET11Aのドレイン電流がミラーリングされ、MOSFET17BにはMOSFET17Aのドレイン電流がミラーリングされる。
ここで、サブスレショールドリーク電流60Bよりもドレイン−基板間電流62Bとゲート−基板間電流63Bの和の方が小さい、すなわちサブスレショールドリーク電流よりも基板リーク電流が小さければノード13の電位はローレベルに近づき、検出回路の出力16はハイレベルになる。逆に、サブスレショールドリーク電流よりも基板リーク電流が大きければノード13の電位はハイレベルに近づき、検出回路の出力16はローレベルになる。
検出回路の出力16がハイレベルのときには基板バイアスVBPを深くする方向に基板バイアス発生回路4が働き、ローレベルのときは基板バイアスVBPを浅くする方向に基板バイアス発生回路4が働くように基板バイアス発生回路4に制御信号が送られると、サブスレショールドリーク電流と基板リーク電流が等しくなるような電位で基板バイアスVBPが固定され、このときリーク電流が最小となる。
以上のように、本実施例の半導体集積回路装置を用いることで、リーク電流が最小となるように基板バイアスを制御することができる。
また、本実施例でリーク検出に用いているMOSFETのソース−ドレイン間電圧は電源電圧に等しいため、実際の論理回路などを構成しているMOSFETのオフ状態のリーク特性を非常によく反映することができる。
さらに、本実施例ではMOSFET12AとMOSFET12Bに流れるドレイン−ゲート間電流が等しいため、全リーク電流に占めるドレイン−ゲート間電流の割合が無視できない場合でも、その影響を打ち消し、検出誤差を非常に小さくすることができる。
さらに、本実施例ではゲート−基板間電流まで含めた基板リーク電流とサブスレショールドリーク電流の大小関係によってノード13の電位がハイレベルからローレベルまで変化することになり、ゲート−基板間電流が無視できないくらい大きい場合にも検出誤差を非常に小さくすることができる。
さらに、この回路構成においては、カレントミラーが一段しかないため、基板バイアスの変化に伴うリーク電流の変化からリーク検出回路の出力が変化するまでの遅延が少なく、電流パスが少ないため消費電流も小さい。さらに、オペアンプを使用しないため、消費電流を大幅に低減することができる。
なお、本実施例では、基板リーク電流とサブスレショールドリーク電流が等しくなる基板バイアスにおいてリーク電流が最小になることを前提としているが、例えばサブスレショールドリーク電流が基板リーク電流のn倍のときにリーク電流が最小となるような素子特性である場合、MOSFET12Aのゲート幅をMOSFET12Bのゲート幅のn倍とすることにより、リーク電流が最小になるように基板バイアスを制御することができる。ただし、この場合、基板リーク電流に占めるドレイン−ゲート間電流およびゲート−基板間電流の割合が無視できないほど大きい場合にはリーク電流の検出誤差が大きくなってしまう。
また、MOSFET12AとMOSFET12Bの特性にばらつきが存在すると基板バイアスがリーク電流が最小となる点に固定されない可能性があるが、図3に示すように、リーク電流が最小となる基板バイアス付近ではリーク電流の基板バイアス依存性が非常に小さいため、基板バイアスが最適点から0.2V程度ずれたとしても本発明の効果は十分に得られる。
また、一般にソース−基板間電流はドレイン−基板間電流に比べて十分に小さく、その影響は無視できるが、無視できないくらい大きい場合でも、本実施例ではドレイン−基板間電流とソース−基板間電流とゲート基板間電流の和とサブスレショールドリーク電流の比較が可能な回路構成になっているため、リークの検出精度が低くなることはない。
また、本実施例においては、回路の動作状態によってノード13の電位がVLOWからVHIGHまで変化する。素子の耐圧が問題となる場合には、図19に示すようにMOSFET11BとMOSFET17Bの間に任意の個数のP型MOSFETあるいはN型MOSFETを直列に挿入することにより、ノード13の電位変化量を小さくすることができる。この場合でも本発明の効果が損なわれることはない。
また、図20に示すようにカレントミラー11、17をそれぞれ多段構成にし、MOSFET11AおよびMOSFET11Bのソース電位はVHIGHに固定し、MOSFET11CおよびMOSFET11Dのソース電位は電源電位VDDに固定し、MOSFET17AおよびMOSFET17Bのソース電位はVLOWに固定し、MOSFET17EおよびMOSFET17Fのソース電位は接地電位GNDに固定することにより、ノード13の電位変化量を電源電圧以下にすることができる。この場合でも本発明の効果が失われることはない。
また、本実施例においては、MOSFET12AおよびMOSFET12Bの素子寸法を同じとし、さらにMOSFET12Aのソースを浮かせているが、MOSFET12Bのゲート幅をMOSFET12Aの2倍とした上で、図21に示すようにMOSFET12Aのドレインとソースを接続してもよい。この回路構成においても、本発明の効果は得られる。
本発明による半導体集積回路装置の第8の実施例の全体の回路構成は図1に示した第1の実施例のものと同じであり、第1の実施例とはリーク検出回路2の回路構成のみが異なる。したがって、以下ではリーク検出回路2についての説明のみを行う。なお、以下の説明はすべてリーク検出用の素子がN型MOSFETの場合について行うが、P型MOSFETの場合についても同様の説明が成り立つ。
図22に、本実施例におけるリーク検出回路の構成を示す。リーク検出回路は、カレントミラー11、17、リーク検出用MOSFET12、およびインバータ33から構成される。
カレントミラー11を構成するMOSFET11AとMOSFET11Bは、同じ素子寸法のP型MOSFETである。また、カレントミラー17を構成するMOSFET17AとMOSFET17Bは、ともにN型MOSFETであり、MOSFET17Bのゲート幅は、MOSFET17Aの2倍の大きさである。
リーク電流を検出するMOSFET12には、被制御回路5に用いられている素子と同じ特性の素子を用いる。
MOSFET11Aのドレイン電流は、MOSFET12のサブスレショールドリーク電流60とドレイン−基板間電流62とドレイン−ゲート間電流61の和に等しい。一方、MOSFET17Aのドレイン電流は、MOSFET12のサブスレショールドリーク電流60とドレイン−ゲート間電流61の和からゲート−基板間電流63を引いたものに等しい。さらに、MOSFET11BにはMOSFET11Aのドレイン電流がミラーリングされ、MOSFET17BにはMOSFET17Aのドレイン電流の2倍の電流がミラーリングされる。
ここで、ドレイン−ゲート間電流61およびゲート−基板間電流63がサブスレショールドリーク電流および基板電流よりも十分に小さく無視できる場合、サブスレショールドリーク電流60よりもドレイン−基板間電流62が小さければ、ノード13の電位はローレベルに近づき、検出回路の出力16はハイレベルになる。逆に、サブスレショールドリーク電流60よりもドレイン−基板間電流62が大きければノード13の電位はハイレベルに近づき、検出回路の出力16はローレベルになる。
検出回路の出力16がハイレベルのときには基板バイアスVBPを深くする方向に基板バイアス発生回路4が働き、ローレベルのときは基板バイアスVBPを浅くする方向に基板バイアス発生回路4が働くように基板バイアス発生回路4に制御信号が送られると、サブスレショールドリーク電流と基板リーク電流が等しくなるような電位で基板バイアスVBPが固定され、このときリーク電流が最小となる。
以上のように、本実施例の半導体集積回路装置を用いることで、リーク電流が最小となるように基板バイアスを制御することができる。
また、この回路構成においては、オペアンプを使用しないため、消費電流を大幅に低減することができる。
さらに、この回路構成においては、サブスレショールドリーク電流と基板リーク電流をともに同一のリーク検出用MOSFETから検出しているため、リーク検出用MOSFET同士の特性ばらつきによる検出誤差をなくすことができる。
なお、本実施例では、基板リーク電流とサブスレショールドリーク電流が等しくなる基板バイアスにおいてリーク電流が最小になることを前提としているが、例えば基板リーク電流がサブスレショールドリーク電流のn倍のときにリーク電流が最小となるような素子特性である場合、MOSFET17Bのゲート幅をMOSFET17Aのゲート幅の(n+1)倍とすることにより、リーク電流が最小になるように基板バイアスを制御することができる。
また、本実施例では基板リーク電流とサブスレショールドリーク電流を比較する際の基板リーク電流にソース−基板間電流を含めていないが、一般にソース−基板間電流はドレイン−基板間電流に比べて十分に小さいため、その影響は無視できる。
本発明による半導体集積回路装置の第9の実施例の全体の回路構成は図1に示した第1の実施例のものと同じであり、第1の実施例とはリーク検出回路2の回路構成のみが異なる。したがって、以下ではリーク検出回路2についての説明のみを行う。なお、以下の説明はすべてリーク検出用の素子がN型MOSFETの場合について行うが、P型MOSFETの場合についても同様の説明が成り立つ。
図23に、本実施例におけるリーク検出回路の構成を示す。リーク検出回路は、カレントミラー11と17、オペアンプ18、リーク検出用MOSFET12、およびインバータ33から構成される。
カレントミラー11を構成するMOSFET11AとMOSFET11Bは同じ素子寸法のP型MOSFETである。さらにMOSFET11A、11Bのソース電位は電源電位VDDより高い電位VHIGHに固定されている。また、カレントミラー17を構成するMOSFET17AとMOSFET17BはともにN型MOSFETであり、MOSFET17Bのゲート幅はMOSFET17Aの2倍の大きさである。
オペアンプ18の反転入力端子には電源電位VDDが入力され、オペアンプ18とMOSFET11Aで構成されるフィードバックループにより、ノード34の電位は電源電位VDDに保たれる。
リーク電流を検出するMOSFET12には、被制御回路5に用いられている素子と同じ特性の素子を用いる。
MOSFET11Aのドレイン電流は、MOSFET12のサブスレショールドリーク電流60とドレイン−基板間電流62とドレイン−ゲート間電流61の和に等しい。一方、MOSFET17Aのドレイン電流は、MOSFET12のサブスレショールドリーク電流60とドレイン−ゲート間電流61とゲート−基板間電流63の和に等しい。さらに、MOSFET11BにはMOSFET11Aのドレイン電流がミラーリングされ、MOSFET17BにはMOSFET17Aのドレイン電流の2倍の電流がミラーリングされる。
ここで、ゲートリーク電流62および63がサブスレショールドリーク電流および基板電流よりも十分に小さく無視できる場合、サブスレショールドリーク電流60よりも基板リーク電流62が小さければ、ノード34の電位はローレベルに近づき、検出回路の出力16はハイレベルになる。逆に、サブスレショールドリーク電流60よりも基板リーク電流62が大きければノード34の電位はハイレベルに近づき、検出回路の出力16はローレベルになる。
検出回路の出力16がハイレベルのときには基板バイアスVBPを深くする方向に基板バイアス発生回路4が働き、ローレベルのときは基板バイアスVBPを浅くする方向に基板バイアス発生回路4が働くように基板バイアス発生回路4に制御信号が送られると、サブスレショールドリーク電流と基板リーク電流が等しくなるような電位で基板バイアスVBPが固定され、このときリーク電流が最小となる。
以上のように、本実施例の半導体集積回路装置を用いることで、リーク電流が最小となるように基板バイアスを制御することができる。
また、本実施例でリーク検出に用いているMOSFET12のドレイン電位は電源電位VDDに固定されるため、MOSFET12のソース−ドレイン間電圧は電源電圧に近く、実際の論理回路などを構成しているMOSFETのオフ状態のリーク特性をよく反映することができる。
また、この回路構成においては、オペアンプを使用しないため、消費電流を大幅に低減することができる。
さらに、本実施例ではサブスレショールドリーク電流と基板リーク電流をともに同一のリーク検出用MOSFETから検出しているため、リーク検出用MOSFET同士の特性ばらつきによる検出誤差をなくすことができる。
なお、本実施例では、基板リーク電流とサブスレショールドリーク電流が等しくなる基板バイアスにおいてリーク電流が最小になることを前提としているが、例えば基板リーク電流がサブスレショールドリーク電流のn倍のときにリーク電流が最小となるような素子特性である場合、MOSFET17Bのゲート幅をMOSFET17Aのゲート幅の(n+1)倍とすることにより、リーク電流が最小になるように基板バイアスを制御することができる。
また、本実施例では基板リーク電流とサブスレショールドリーク電流を比較する際の基板リーク電流にソース−基板間電流を含めていないが、一般にソース−基板間電流はドレイン−基板間電流に比べて十分に小さいため、その影響は無視できる。
また、本実施例ではカレントミラー17を構成するMOSFET17A、17Bのソースを接地電位GNDに固定しているが、接地電位よりも低い電位に固定してもよい。このとき、MOSFET12のソース−ドレイン間電圧を電源電位に近づけることができ、本発明の効果をさらに高めることができる。
本発明による半導体集積回路装置の第10の実施例の全体の回路構成は図1に示した第1の実施例のものと同じであり、第1の実施例とはリーク検出回路2の回路構成のみが異なる。したがって、以下ではリーク検出回路2についての説明のみを行う。なお、以下の説明はすべてリーク検出用の素子がN型MOSFETの場合について行うが、P型MOSFETの場合についても同様の説明が成り立つ。
図24に、本実施例におけるリーク検出回路の構成を示す。リーク検出回路は、カレントミラー11、17、オペアンプ18、リーク検出用MOSFET12、およびインバータ33から構成される。
カレントミラー11を構成するMOSFET11AとMOSFET11Bは、同じ素子寸法のP型MOSFETである。さらに、MOSFET11A、11Bのソース電位は、電源電位VDDに固定されている。また、カレントミラー17を構成するMOSFET17AとMOSFET17Bは、ともにN型MOSFETであり、MOSFET17Bのゲート幅はMOSFET17Aの2倍の大きさである。さらに、MOSFET17A、17Bのソース電位は、接地電位GNDより低い電位VLOWに固定されている。
オペアンプ18の反転入力端子には接地電位GNDが入力され、オペアンプ18とMOSFET17Aで構成されるフィードバックループにより、ノード34の電位は接地電位GNDに保たれる。
リーク電流を検出するMOSFET12には、被制御回路5に用いられている素子と同じ特性の素子を用いる。
MOSFET11Aのドレイン電流はMOSFET12のサブスレショールドリーク電流60とドレイン−基板間電流62とドレイン−ゲート間電流61の和に等しい。一方、MOSFET17Aのドレイン電流は、MOSFET12のサブスレショールドリーク電流60とドレイン−ゲート間電流61とゲート−基板間電流63の和に等しい。さらに、MOSFET11BにはMOSFET11Aのドレイン電流がミラーリングされ、MOSFET17BにはMOSFET17Aのドレイン電流の2倍の電流がミラーリングされる。
ここで、ゲートリーク電流62および63がサブスレショールドリーク電流および基板電流よりも十分に小さく無視できる場合、サブスレショールドリーク電流60よりも基板リーク電流62が小さければ、ノード34の電位はローレベルに近づき、検出回路の出力16はハイレベルになる。逆に、サブスレショールドリーク電流60よりも基板リーク電流62が大きければノード34の電位はハイレベルに近づき、検出回路の出力16はローレベルになる。
検出回路の出力16がハイレベルのときには基板バイアスVBPを深くする方向に基板バイアス発生回路4が働き、ローレベルのときは基板バイアスVBPを浅くする方向に基板バイアス発生回路4が働くように基板バイアス発生回路4に制御信号が送られると、サブスレショールドリーク電流と基板リーク電流が等しくなるような電位で基板バイアスVBPが固定され、このときリーク電流が最小となる。
以上のように、本実施例の半導体集積回路装置を用いることで、リーク電流が最小となるように基板バイアスを制御することができる。
また、本実施例でリーク検出に用いているMOSFET12のソース電位は接地電位GNDに固定されるため、MOSFET12のソース−ドレイン間電圧は電源電圧に近く、実際の論理回路などを構成しているMOSFETのオフ状態のリーク特性をよく反映することができる。
また、この回路構成においては、オペアンプを使用しないため、消費電流を大幅に低減することができる。
また、本実施例ではサブスレショールドリーク電流と基板リーク電流をともに同一のリーク検出用MOSFETから検出しているため、リーク検出用MOSFET同士の特性ばらつきによる検出誤差をなくすことができる。
なお、本実施例では、基板リーク電流とサブスレショールドリーク電流が等しくなる基板バイアスにおいてリーク電流が最小になることを前提としているが、例えば基板リーク電流がサブスレショールドリーク電流のn倍のときにリーク電流が最小となるような素子特性である場合、MOSFET17Bのゲート幅をMOSFET17Aのゲート幅の(n+1)倍とすることにより、リーク電流が最小になるように基板バイアスを制御することができる。
また、本実施例では基板リーク電流とサブスレショールドリーク電流を比較する際の基板リーク電流にソース−基板間電流を含めていないが、一般にソース−基板間電流はドレイン−基板間電流に比べて十分に小さいため、その影響は無視できる。
本発明による半導体集積回路装置の第11の実施例の全体の回路構成は図1に示した第1の実施例のものと同じであり、第1の実施例とはリーク検出回路2の回路構成のみが異なる。したがって、以下ではリーク検出回路2についての説明のみを行う。なお、以下の説明はすべてリーク検出用の素子がN型MOSFETの場合について行うが、P型MOSFETの場合についても同様の説明が成り立つ。
図25に、本実施例におけるリーク検出回路の構成を示す。リーク検出回路は、カレントミラー11、17、オペアンプ18A、18B、リーク検出用MOSFET12、およびインバータ33から構成される。
カレントミラー11を構成するMOSFET11AとMOSFET11Bは、同じ素子寸法のP型MOSFETである。さらに、MOSFET11A、11Bのソース電位は、電源電位VDDより高い電位VHIGHに固定されている。また、カレントミラー17を構成するMOSFET17AとMOSFET17Bは、ともにN型MOSFETであり、MOSFET17Bのゲート幅はMOSFET17Aの2倍の大きさである。さらに、MOSFET17A、17Bのソース電位は、接地電位GNDより低い電位VLOWに固定されている。
オペアンプ18Aの反転入力端子には電源電位VDDが入力され、オペアンプ18AとMOSFET11Aで構成されるフィードバックループにより、ノード34Aの電位は電源電位VDDに保たれる。オペアンプ18Bの反転入力端子には接地電位GNDが入力され、オペアンプ18BとMOSFET17Aで構成されるフィードバックループにより、ノード34Bの電位は接地電位GNDに保たれる。
リーク電流を検出するMOSFET12には、被制御回路5に用いられている素子と同じ特性の素子を用いる。
MOSFET11Aのドレイン電流は、MOSFET12のサブスレショールドリーク電流60とドレイン−基板間電流62とドレイン−ゲート間電流61の和に等しい。一方、MOSFET17Aのドレイン電流は、MOSFET12のサブスレショールドリーク電流60とドレイン−ゲート間電流61とゲート−基板間電流63の和に等しい。さらに、MOSFET11BにはMOSFET11Aのドレイン電流がミラーリングされ、MOSFET17BにはMOSFET17Aのドレイン電流の2倍の電流がミラーリングされる。
ここで、ゲートリーク電流62および63がサブスレショールドリーク電流および基板電流よりも十分に小さく無視できる場合、サブスレショールドリーク電流60よりも基板リーク電流62が小さければ、ノード13の電位はローレベルに近づき、検出回路の出力16はハイレベルになる。逆に、サブスレショールドリーク電流60よりも基板リーク電流62が大きければノード13の電位はハイレベルに近づき、検出回路の出力16はローレベルになる。
検出回路の出力16がハイレベルのときには基板バイアスVBPを深くする方向に基板バイアス発生回路4が働き、ローレベルのときは基板バイアスVBPを浅くする方向に基板バイアス発生回路4が働くように基板バイアス発生回路4に制御信号が送られると、サブスレショールドリーク電流と基板リーク電流が等しくなるような電位で基板バイアスVBPが固定され、このときリーク電流が最小となる。
以上のように、本実施例の半導体集積回路装置を用いることで、リーク電流が最小となるように基板バイアスを制御することができる。
また、本実施例でリーク検出に用いているMOSFET12のドレイン電位は、電源電位VDDに固定され、ソース電位は接地電位GNDに固定されるため、MOSFET12のソース−ドレイン間電圧は電源電圧に等しく、実際の論理回路などを構成しているMOSFETのオフ状態のリーク特性を非常によく反映することができる。
また、この回路構成においては、オペアンプを使用しないため、消費電流を大幅に低減することができる。
さらに、本実施例ではサブスレショールドリーク電流と基板リーク電流をともに同一のリーク検出用MOSFETから検出しているため、リーク検出用MOSFET同士の特性ばらつきによる検出誤差をなくすことができる。
なお、本実施例では、基板リーク電流とサブスレショールドリーク電流が等しくなる基板バイアスにおいてリーク電流が最小になることを前提としているが、例えば基板リーク電流がサブスレショールドリーク電流のn倍のときにリーク電流が最小となるような素子特性である場合、MOSFET17Bのゲート幅をMOSFET17Aのゲート幅の(n+1)倍とすることにより、リーク電流が最小になるように基板バイアスを制御することができる。
また、本実施例では基板リーク電流とサブスレショールドリーク電流を比較する際の基板リーク電流にソース−基板間電流を含めていないが、一般にソース−基板間電流はドレイン−基板間電流に比べて十分に小さいため、その影響は無視できる。
また、本実施例においては、回路の動作状態によってノード13の電位がVLOWからVHIGHまで変化する。素子の耐圧が問題となる場合には、図26に示すようにMOSFET11BとMOSFET17Bの間に任意の個数のP型MOSFETあるいはN型MOSFETを直列に挿入することにより、ノード13の電位変化量を小さくすることができる。この場合でも本発明の効果が損なわれることはない。
さらに、図27に示すようにカレントミラー11およびカレントミラー17の構成を変更し、MOSFET11AおよびMOSFET11Bのソース電位は、VHIGHに固定し、MOSFET11CおよびMOSFET11Dのソース電位は、電源電位に固定し、MOSFET17AおよびMOSFET17Bのソース電位は、VLOWに固定し、MOSFET17EおよびMOSFET17Fのソース電位は、接地電位に固定することにより、ノード13の電位変化量を電源電圧以下にすることができる。この場合でも本発明の効果が失われることはない。
本発明による半導体集積回路装置の第12の実施例の全体の回路構成は図1に示した第1の実施例のものと同じであり、第1の実施例とはリーク検出回路2の回路構成のみが異なる。したがって、以下ではリーク検出回路2についての説明のみを行う。なお、以下の説明はすべてリーク検出用の素子がN型MOSFETの場合について行うが、P型MOSFETの場合についても同様の説明が成り立つ。
図28に、本実施例におけるリーク検出回路の構成を示す。リーク検出回路は、ゲートバイアス生成部21、P型MOSFET24、オペアンプ15、キャパシタ31、リーク検出用MOSFET12、インバータ33、P型MOSFET20A、N型MOSFET20B、20C、および伝送ゲート20Dから構成される。
リーク電流を検出するMOSFET12には、被制御回路5に用いられている素子と同じ特性の素子を用いる。また、MOSFET12のドレイン面積とソース面積は等しくする。
ゲートバイアス生成部21は、ノード13の電位が電源電位よりもMOSFET24のしきい電圧値程度低くなるような電位を生成してMOSFET24のゲートに入力する。
MOSFET20A、20B、20C、20Dにはそれぞれ異なるクロック信号25A、25B、25C、25Dが入力される。各クロックのタイミングチャートを図29に示す。
続いて、図29のタイミングチャートに従って、リーク検出回路の動作について説明する。
まず、クロック信号25Aおよび25Bがローレベルになり、MOSFET12のソースとドレインが接続される。このとき、MOSFET24のドレイン電流は、MOSFET12のドレイン−基板間電流62とソース−基板間電流64とドレイン−ゲート間電流61とソース−ゲート間電流65の和に等しい。ただし、MOSFET12のドレイン面積とソース面積が等しいので、ドレイン−基板間電流62とソース−基板間電流64の大きさは等しい。
続いて、クロック信号25Cがハイレベルになり、ノード13、22および23が等電位になる。
続いて、クロック信号25Cがローレベルになり、ノード22は他のノードから切断され、電位が保持される。
続いて、クロック信号25Aおよび25Bがハイレベルになり、MOSFET12のソースが接地される。このとき、MOSFET24のドレイン電流は、MOSFET12のドレイン−基板間電流62とドレイン−ゲート間電流61とサブスレショールドリーク電流60の和に等しい。
ここで、ソース−ゲート間電流65がサブスレショールドリーク電流60および基板リーク電流62よりも十分に小さく無視できる場合、MOSFET12のソースが接地されたときのMOSFET24のドレイン電流が、MOSFET12のソースとドレインが接続されたときのMOSFET24のドレイン電流より大きければ、すなわちサブスレショールドリーク電流60が基板リーク電流62より大きければノード13の電位はノード22の電位よりも低くなり、ノード23の電位はローレベルになる。逆に、サブスレショールドリーク電流60が基板リーク電流62より小さければノード13の電位はノード22の電位よりも高くなり、ノード23の電位はハイレベルになる。
続いて、クロック信号25Dがハイレベルになり、ノード23の電位がローレベルならば出力16をハイレベルに、ノード23の電位がハイレベルならば出力16をローレベルに変化させた後、25Dがローレベルに戻る。
ここまでの動作を1周期とし、以降は同じ動作を繰り返す。
検出回路の出力16がハイレベルのときには基板バイアスVBPを深くする方向に基板バイアス発生回路4が働き、ローレベルのときは基板バイアスVBPを浅くする方向に基板バイアス発生回路4が働くように基板バイアス発生回路4に制御信号が送られると、サブスレショールドリーク電流と基板リーク電流が等しくなるような電位で基板バイアスVBPが固定され、このときリーク電流が最小となる。
以上のように、本実施例の半導体集積回路装置を用いることで、基板バイアスをリーク電流が最小となる値に制御することが可能となる。さらに、この回路構成においては、サブスレショールドリーク電流と基板リーク電流をともに同一のリーク検出用MOSFETから検出しているため、リーク検出用MOSFET同士の特性ばらつきによる検出誤差をなくすことができる。
なお、本実施例ではノード22の電位を保持するためにキャパシタ31を用いているが、クロック周期が十分短い、あるいは他のノードへのリークが十分に小さいなどの理由により、ノード22の電位変動が十分に小さい場合にはキャパシタを用いなくてもよい。
また、本実施例では20AにはP型MOSFET、20B、20CにはN型MOSFET、20Dには伝送ゲートを用いているが、本実施例で示したクロック入力に応じて完全にオン、オフすることが可能な素子であれば、例えばP型MOSFET、N型MOSFET、伝送ゲートなどを代わりに用いてもよい。逆に、本実施例に示したタイミングでスイッチをオンオフすることが可能であれば、素子およびクロック入力を変更してもよい。
本発明による半導体集積回路装置の第13の実施例の全体の回路構成は図1に示した第1の実施例のものと同じであり、第1の実施例とはリーク検出回路2の回路構成のみが異なる。したがって、以下ではリーク検出回路2についての説明のみを行う。なお、以下の説明はすべてリーク検出用の素子がN型MOSFETの場合について行うが、P型MOSFETの場合についても同様の説明が成り立つ。
図30に、本実施例におけるリーク検出回路の構成を示す。リーク検出回路は、カレントミラー11を構成するMOSFET11Aおよび11B、N型MOSFET26、キャパシタ31、P型MOSFET20A、N型MOSFET20B、20C、伝送ゲート20D、インバータ33Aと33B、およびリーク検出用MOSFET12から構成される。
カレントミラー11を構成するMOSFET11AとMOSFET11Bは同じ素子寸法のP型MOSFETである。
リーク電流を検出するMOSFET12には、被制御回路5に用いられている素子と同じ特性の素子を用いる。また、MOSFET12のドレイン面積とソース面積は等しくする。
MOSFET20A、20B、20C、20Dにはそれぞれ異なるクロック信号25A、25B、25C、25Dが入力される。各クロックのタイミングチャートを図31に示す。
続いて、図31のタイミングチャートに従って、リーク検出回路の動作について説明する。
まず、クロック信号25Aおよび25Bがローレベルになり、MOSFET12のソースとドレインが接続される。このとき、MOSFET11Aのドレイン電流はMOSFET12のドレイン−基板間電流62とソース−基板間電流64とドレイン−ゲート間電流61とソース−ゲート間電流65の和に等しい。ただし、MOSFET12のドレイン面積とソース面積が等しいのでソース−基板間電流64とドレイン−基板間電流62の大きさは等しい。さらに、MOSFET11Aのドレイン電流はカレントミラー11を通してミラーリングされ、MOSFET26のドレイン電流はMOSFET11Aのドレイン電流と等しくなる。
続いて、クロック信号25Cがローレベルになり、MOSFET26のドレインとゲートが切断されることにより、MOSFET26のゲート電位が保持される。
続いて、クロック信号25Aおよび25Bがハイレベルになり、MOSFET12のソース電位が接地される。このとき、MOSFET11Aのドレイン電流はMOSFET12のドレイン−基板間電流62とドレイン−ゲート間電流61とサブスレショールドリーク電流60の和に等しい。また、MOSFET11Aのドレイン電流はカレントミラー11を通してMOSFET11Bにミラーリングされる。
ここで、ソース−ゲート間電流65がサブスレショールドリーク電流60および基板リーク電流62よりも十分に小さく無視できる場合、MOSFET12のソースが接地されたときのMOSFET11Aのドレイン電流が、MOSFET12のソースとドレインが接続されたときのMOSFET11Aのドレイン電流より大きければ、すなわちサブスレショールドリーク電流60が基板リーク電流62より大きければ、ノード14の電位はハイレベルに近くなる。
逆に、サブスレショールドリーク電流60が基板リーク電流62より小さければ、ノード14の電位はローレベルに近くなる。
続いて、クロック信号25Dがハイレベルになり、ノード23がハイレベルならば出力16をハイレベルに、ノード23がローレベルならば出力16をローレベルに変化させた後、クロック信号25Dがローレベルに戻る。
ここまでの動作を1周期とし、以降は同じ動作を繰り返す。
検出回路の出力16がハイレベルのときには基板バイアスVBPを深くする方向に基板バイアス発生回路4が働き、ローレベルのときは基板バイアスVBPを浅くする方向に基板バイアス発生回路4が働くように基板バイアス発生回路4に制御信号が送られると、サブスレショールドリーク電流と基板リーク電流が等しくなるような電位で基板バイアスVBPが固定され、このときリーク電流が最小となる。
以上のように、本実施例の半導体集積回路装置を用いることで、基板バイアスをリーク電流が最小となる値に制御することが可能となる。また、この回路構成においては、比較用のリーク電流成分をともに同一のリーク検出用MOSFETから検出しているため、リーク検出用MOSFETの特性ばらつきによる検出誤差をなくすことができる。
なお、本実施例ではMOSFET26のゲート電位を保持するためにキャパシタ31を用いているが、クロック周期が十分短い、あるいは他のノードへのリークが十分に小さいなどの理由により、ノード22の電位変動が十分に小さい場合にはキャパシタを用いなくてもよい。
また、本実施例では20AにはP型MOSFET、20B、20CにはN型MOSFET、20Dには伝送ゲートを用いているが、本実施例で示したクロック入力に応じて完全にオン、オフすることが可能な素子であれば、例えばP型MOSFET、N型MOSFET、伝送ゲートなどを代わりに用いてもよい。逆に、本実施例に示したタイミングでスイッチをオンオフさせることが可能であれば、素子およびクロック入力を変更してもよい。
本発明による半導体集積回路装置の第14の実施例の全体の回路構成は図1に示した第1の実施例のものと同じであり、第1の実施例とはリーク検出回路2の回路構成のみが異なる。したがって、以下ではリーク検出回路2についての説明のみを行う。なお、以下の説明はすべてリーク検出用の素子がN型MOSFETの場合について行うが、P型MOSFETの場合についても同様の説明が成り立つ。
図32に、本実施例におけるリーク検出回路の構成を示す。リーク検出回路は、P型MOSFET24、オペアンプ18、15、キャパシタ31、32、インバータ33、リーク検出用MOSFET12、P型MOSFET20A、N型MOSFET20B、20C、20E、伝送ゲート20Dから構成される。
リーク電流を検出するMOSFET12には、被制御回路5に用いられている素子と同じ特性の素子を用いる。また、MOSFET12のドレイン面積とソース面積は等しくする。
MOSFET24のソース電位は電源電位VDDよりも高い電位VHIGHに固定する。
オペアンプ18の反転入力端子には電源電位VDDが入力される。
MOSFET20A、20B、20C、20D、20Eにはそれぞれ異なるクロック信号25A、25B、25C、25D、25Eが入力される。各クロックのタイミングチャートを図33に示す。
続いて、図33のタイミングチャートに従って、リーク検出回路の動作について説明する。
まず、クロック信号25A、25Bがローレベル、クロック信号25Eがハイレベルになり、MOSFET12のソースとドレインが接続される。また、オペアンプ18、MOSFET20E、MOSFET24で構成されるフィードバックループにより、ノード13は電源電位VDDに固定される。このとき、MOSFET24のドレイン電流はMOSFET12のドレイン−基板間電流62とソース−基板間電流64とドレイン−ゲート間電流61とソース−ゲート間電流65の和に等しい。ただし、MOSFET12のドレイン面積とソース面積が等しいのでドレイン−基板間電流62とソース−基板間電流64の大きさは等しい。
続いて、クロック信号25Cがハイレベルになり、ノード13、22および23が等電位になる。
続いて、クロック信号25Cがローレベルになり、ノード22は他のノードから切断され、電位が保持される。
続いて、クロック信号25Eがローレベルになり、MOSFET24のゲートは他のノードから切断され、電位が保持される。
続いて、クロック信号25Aおよびクロック信号25Bがハイレベルになり、MOSFET12のソースが接地される。このとき、MOSFET24のドレイン電流はMOSFET12のドレイン−基板間電流62とドレイン−ゲート間電流61とサブスレショールドリーク電流60の和に等しい。
ここで、ソース−ゲート間電流65がサブスレショールドリーク電流60および基板リーク電流62よりも十分に小さく無視できる場合、MOSFET12のソースが接地されたときのMOSFET24のドレイン電流が、MOSFET12のソースとドレインが接続されたときの24のドレイン電流より大きければ、すなわちサブスレショールドリーク電流60が基板リーク電流62より大きければ、ノード13の電位はノード22の電位よりも低くなり、ノード23の電位はローレベルになる。逆に、サブスレショールドリーク電流60が基板リーク電流62より小さければ、ノード13の電位はノード22の電位よりも高くなり、ノード23の電位はハイレベルになる。
続いて、クロック信号25Dがハイレベルになり、ノード23の電位がローレベルならば出力部31の出力16をハイレベルに、ノード23の電位がハイレベルならば出力16をローレベルに変化させた後、クロック信号25Dがローレベルに戻る。
ここまでの動作を1周期とし、以降は同じ動作を繰り返す。
検出回路の出力16がハイレベルのときには基板バイアスVBPを深くする方向に基板バイアス発生回路4が働き、ローレベルのときは基板バイアスVBPを浅くする方向に基板バイアス発生回路4が働くように基板バイアス発生回路4に制御信号が送られると、サブスレショールドリーク電流と基板リーク電流が等しくなるような電位で基板バイアスVBPが固定され、このときリーク電流が最小となる。
以上のように、本実施例の半導体集積回路装置を用いることで、基板バイアスをリーク電流が最小となる値に制御することが可能となる。さらに、この回路構成においては、サブスレショールドリーク電流と基板リーク電流をともに同一のリーク検出用MOSFETから検出しているため、リーク検出用MOSFET同士の特性ばらつきによる検出誤差をなくすことができる。
なお、本実施例ではノード22の電位を保持するためにキャパシタ31を用いているが、クロック周期が十分短い、あるいは他のノードへのリークが十分に小さいなどの理由により、ノード22の電位変動が十分に小さい場合にはキャパシタ31を用いなくてもよい。
また、本実施例ではMOSFET24のゲート電位を保持するためにキャパシタ32を用いているが、クロック周期が十分短い、あるいは他のノードへのリークが十分に小さいなどの理由により、ノード24の電位変動が十分に小さい場合にはキャパシタ32を用いなくてもよい。
また、本実施例でリーク検出に用いているMOSFETのソース−ドレイン間電圧は電源電圧に等しいため、実際の論理回路などを構成しているMOSFETのオフ状態のリーク特性を非常によく反映することができる。
なお、MOSFET20A、20B、20C、20D、20Eに図34に示すクロック信号を入力してもよい。この場合、検出回路の出力がローレベルのときには基板バイアスを深くする方向に基板バイアス発生回路が働き、ハイレベルのときは基板バイアス発生回路の動作を止めるようにすれば、本発明の効果が得られる。
また、本実施例では20AにはP型MOSFET、20B、20C、20EにはN型MOSFET、20Dには伝送ゲートを用いているが、本実施例で示したクロック入力に応じて完全にオン、オフすることが可能な素子であれば、例えばP型MOSFET、N型MOSFET、伝送ゲートなどを代わりに用いてもよい。逆に、本実施例に示したタイミングでスイッチをオンオフすることが可能であれば、素子およびクロック入力を変更してもよい。
本発明による半導体集積回路装置の第15の実施例の全体の回路構成は図1に示した第1の実施例のものと同じであり、第1の実施例とはリーク検出回路2の回路構成のみが異なる。したがって、以下ではリーク検出回路2についての説明のみを行う。なお、以下の説明は、すべてリーク検出用の素子がN型MOSFETの場合について行うが、P型MOSFETの場合についても同様の説明が成り立つ。
図35に、本実施例におけるリーク検出回路の構成を示す。リーク検出回路は、カレントミラー11を構成するMOSFET11A、11B、オペアンプ18、N型MOSFET26、キャパシタ31、インバータ33A、33B、リーク検出用MOSFET12、P型MOSFET20A、N型MOSFET20B、20C、伝送ゲート20Dから構成される。
リーク電流を検出するMOSFET12には、被制御回路5に用いられている素子と同じ特性の素子を用いる。また、MOSFET12のドレイン面積とソース面積は等しくする。
カレントミラー11を構成するMOSFET11AとMOSFET11Bは同じ素子寸法のP型MOSFETである。さらに、MOSFET11AおよびMOSFET11Bのソース電位は、電源電位よりも高い電位VHIGHに固定する。
オペアンプ18の反転入力端子には電源電位VDDが入力され、オペアンプ18とMOSFET11Aで構成されるフィードバックループにより、ノード13の電位は常に電源電位VDDに固定される。
MOSFET20A、20B、20C、20Dにはそれぞれ異なるクロック信号25A、25B、25C、25Dが入力される。各クロックのタイミングチャートを図36に示す。
続いて、図36のタイミングチャートに従って、リーク検出回路の動作について説明する。
まず、クロック信号25A、25Bがローレベルになり、MOSFET12のソースとドレインが接続される。このとき、MOSFET11Aのドレイン電流はMOSFET12のドレイン−基板間電流62とソース−基板間電流64とドレイン−ゲート間電流61とソース−ゲート間電流65の和に等しい。さらに、カレントミラー11により、MOSFET26のドレイン電流はMOSFET11Aのドレイン電流に等しくなる。
続いて、クロック信号25Cがハイレベルになり、ノード22および23が等電位になる。
続いて、クロック信号25Cがローレベルになり、ノード22は他のノードから切断され、電位が保持される。
続いて、クロック信号25Aおよび25Bがハイレベルになり、MOSFET12のソースが接地される。このとき、MOSFET11Aのドレイン電流はMOSFET12のドレイン−基板間電流62とゲートリーク電流とサブスレショールドリーク電流の和に等しい。また、このときMOSFET11BにはMOSFET12のドレイン電流に等しい電流が流れる。
ここで、ソース−ゲート間電流65がサブスレショールドリーク電流60および基板リーク電流62よりも十分に小さく無視できる場合、MOSFET12のソースが接地されたときのドレイン電流が、ソースとドレインが接続されたときのドレイン電流より大きければ、すなわちサブスレショールドリーク電流60が基板リーク電流62より大きければ、ノード23の電位はハイレベルに近くなる。逆に、サブスレショールドリーク電流60が基板リーク電流62より小さい場合には、ノード23の電位はローレベルに近くなる。
続いて、クロック信号25Dがハイレベルになり、ノード23の電位がローレベルならば出力16をローレベルに、ノード23の電位がハイレベルならば出力16をハイレベルに変化させた後、クロック信号25Dがローレベルに戻る。
ここまでの動作を1周期とし、以降は同じ動作を繰り返す。
検出回路の出力16がハイレベルのときには基板バイアスVBPを深くする方向に基板バイアス発生回路4が働き、ローレベルのときは基板バイアスVBPを浅くする方向に基板バイアス発生回路4が働くように基板バイアス発生回路4に制御信号が送られると、サブスレショールドリーク電流と基板リーク電流が等しくなるような電位で基板バイアスVBPが固定され、このときリーク電流が最小となる。
以上のように、本実施例の半導体集積回路装置を用いることで、基板バイアスをリーク電流が最小となる値に制御することが可能となる。さらに、この回路構成においては、サブスレショールドリーク電流と基板リーク電流をともに同一のリーク検出用MOSFETから検出しているため、リーク検出用MOSFET同士の特性ばらつきによる検出誤差をなくすことができる。
なお、本実施例ではノード22の電位を保持するためにキャパシタ31を用いているが、クロック周期が十分短い、あるいは他のノードへのリークが十分に小さいなどの理由により、ノード22の電位変動が十分に小さい場合にはキャパシタ31を用いなくてもよい。
また、本実施例でリーク検出に用いているMOSFETのソース−ドレイン間電圧は電源電圧に等しいため、実際の論理回路などを構成しているMOSFETのオフ状態のリーク特性を非常によく反映することができる。
また、本実施例では20AにはP型MOSFET、20B、20CにはN型MOSFET、20Dには伝送ゲートを用いているが、本実施例で示したクロック入力に応じて完全にオン、オフすることが可能な素子であれば、例えばP型MOSFET、N型MOSFET、伝送ゲートなどを代わりに用いてもよい。逆に、本実施例に示したタイミングでスイッチをオンオフすることが可能であれば、素子およびクロック入力を変更してもよい。
本発明による半導体集積回路装置の第16の実施例の全体の回路構成は図1に示した第1の実施例のものと同じであり、第1の実施例とはリーク検出回路2の回路構成のみが異なる。したがって、以下ではリーク検出回路2についての説明のみを行う。なお、以下の説明はすべてリーク検出用の素子がN型MOSFETの場合について行うが、P型MOSFETの場合についても同様の説明が成り立つ。
図37に、本実施例におけるリーク検出回路の構成を示す。リーク検出回路は、カレントミラー11を構成するMOSFET11Aと11B、リーク検出用MOSFET12AとMOSFET12B、オペアンプ15、インバータ33、P型MOSFET45Aと45B、およびMOSFETスイッチ40A、41A、42A、43A、44A、40B、41B、42B、43B、44Bから構成される。
本実施例におけるリーク検出回路は、検出モードと通電モードの2つの動作状態を有する。
まず、検出モードではMOSFETスイッチ40A、41A、43A、40B、41B、43Bがオンになり、MOSFETスイッチ42A、44A、42B、44Bがオフになる。このとき、本実施例におけるリーク検出回路は図4で示した第1の実施例におけるリーク検出回路と等価な回路構成となり、回路の動作も第1の実施例のものに準じる。
次に、通電モードではMOSFETスイッチ40A、41A、43A、40B、41B、43Bがオフになり、MOSFETスイッチ42A、44A、42B、44Bがオンになる。このとき、MOSFET12AはMOSFET45Aと対になり、50Aを入力、51Aを出力とするインバータの一部として機能する。また、MOSFET12BはMOSFET45Bと対になり、50Bを入力、51Bを出力とするインバータの一部として機能する。
以上のように、本実施例の半導体集積回路装置を用いることにより、通電モードにおいてリーク検出用MOSFETにオン電流を流すことができるため、素子の劣化による特性の変化を再現することが可能になり、検出モードにおいて基板バイアスを制御するときのリーク電流の検出誤差を小さくすることができる。
なお、リーク検出用MOSFETを通電モードにおいてインバータの一部として働かせているが、別の任意の回路の構成素子として働かせてもよい。あるいは、特定の機能を持たせず、単にオン電流を流すだけでもよい。
また、本実施例では回路内の接続を切り替えるためのスイッチとしてN型MOSFETを用いているが、動作モードに応じて完全にオン、オフすることが可能な素子であれば、例えばP型MOSFETや伝送ゲートなどを代わりに用いてもよい。
また、検出モードにおける回路構成は、サブスレショールドリーク電流と基板リーク電流を検出し、比較することが可能な回路構成であれば、第1の実施例と同じ回路構成でなくてもよい。
本発明による半導体集積回路装置の第17の実施例の全体の回路構成は図1に示した第1の実施例のものと同じであり、第1の実施例とはリーク検出回路2の回路構成のみが異なる。したがって、以下ではリーク検出回路2についての説明のみを行う。なお、以下の説明はすべてリーク検出用の素子がN型MOSFETの場合について行うが、P型MOSFETの場合についても同様の説明が成り立つ。
図38に、本実施例におけるリーク検出回路の構成を示す。リーク検出回路は、カレントミラー11、17、オペアンプ18A、18B、リーク検出用MOSFET12A、12B、およびインバータ33から構成される。
カレントミラー11を構成するMOSFET11AとMOSFET11Bは同じ素子寸法のP型MOSFETである。さらにMOSFET11A、11Bのソース電位は電源電位VDDより高い電位VHIGHに固定されている。また、カレントミラー17を構成するMOSFET17AとMOSFET17Bは同じ素子寸法のN型MOSFETである。さらに、MOSFET17A、17Bのソース電位は接地電位GNDより低い電位VLOWに固定されている。
オペアンプ18Aの反転入力端子には電源電位VDDが入力され、オペアンプ18AとMOSFET11Aで構成されるフィードバックループにより、ノード34Aの電位は電源電位VDDに保たれる。また、オペアンプ18Bの反転入力端子には接地電位GNDが入力され、オペアンプ18BとMOSFET17Aで構成されるフィードバックループにより、ノード34Bの電位は接地電位GNDに保たれる。
リーク電流を検出するMOSFET12AおよびMOSFET12Bには、被制御回路5に用いられている素子と同じ特性の素子を用い、さらにMOSFET12AとMOSFET12Bの素子寸法は同じである。
ノード34Aを流れる電流はMOSFET12Aのサブスレショールドリーク電流と基板リーク電流とゲートリーク電流の和に等しい。一方、ノード34Bを流れる電流はMOSFET12Aのサブスレショールドリーク電流とゲートリーク電流とMOSFET12Bのサブスレショールドリーク電流の和に等しい。また、カレントミラー11を通してMOSFET11Bにはノード34Aを流れる電流がミラーリングされ、カレントミラー17を通してMOSFET17Bにはノード34Bを流れる電流の2倍の電流がミラーリングされる。
ここで、サブスレショールドリーク電流よりも基板リーク電流が小さければノード13の電位はローレベルに近づき、検出回路の出力16はハイレベルになる。逆に、MOSFET12Aのサブスレショールドリーク電流よりも基板リーク電流が大きければノード13の電位はハイレベルに近づき、検出回路の出力16はローレベルになる。
検出回路の出力16がハイレベルのときには基板バイアスVBPを深くする方向に基板バイアス発生回路4が働き、ローレベルのときは基板バイアスVBPを浅くする方向に基板バイアス発生回路4が働くように基板バイアス発生回路4に制御信号が送られると、サブスレショールドリーク電流と基板リーク電流が等しくなるような電位で基板バイアスVBPが固定され、このときリーク電流が最小となる。
以上のように、本実施例の半導体集積回路装置を用いることで、リーク電流が最小となるように基板バイアスを制御することができる。
また、本実施例でリーク検出に用いているMOSFET12AおよびMOSFET12Bのドレイン電位は電源電位VDDに固定され、ソース電位は接地電位GNDに固定されるため、MOSFET12のソース−ドレイン間電圧は電源電圧に等しく、実際の論理回路などを構成しているMOSFETのオフ状態のリーク特性を非常によく反映することができる。
また、この回路構成においては、オペアンプを使用しないため、消費電流を大幅に低減することができる。
さらに、本実施例ではノード34Aを流れるMOSFET12Aのゲートリーク電流は、ドレイン−ゲート間電流からゲート−基板間電流を差し引いた電流なので、最終的にノード13の電位は、ドレイン−基板間電流とゲート−基板間電流の和と、サブスレショールドリーク電流の大小関係によってハイレベルからローレベルまで変化することになり、ゲート−基板間電流が無視できないくらい大きい場合にも検出誤差を非常に小さくすることができる。
なお、本実施例では、基板リーク電流とサブスレショールドリーク電流が等しくなる基板バイアスにおいてリーク電流が最小になることを前提としているが、例えば基板リーク電流がサブスレショールドリーク電流のn倍のときにリーク電流が最小となるような素子特性である場合、MOSFET17Bのゲート幅をMOSFET17Aのゲート幅の0.5×(1+n)倍とすることにより、リーク電流が最小になるように基板バイアスを制御することができる。ただし、基板リーク電流に占めるゲート−基板間電流の割合が大きい場合にはリーク電流の検出誤差が生じる。
また、本実施例では基板リーク電流とサブスレショールドリーク電流を比較する際の基板リーク電流にソース−基板間電流を含めていないが、一般にソース−基板間電流はドレイン−基板間電流に比べて十分に小さいため、その影響は無視できる。
また、本実施例においては、回路の動作状態によってノード13の電位がVLOWからVHIGHまで変化する。素子の耐圧が問題となる場合には、図39に示すようにMOSFET11BとMOSFET17Bの間に任意の個数のP型MOSFETあるいはN型MOSFETを直列に挿入することにより、ノード13の電位変化量を小さくすることができる。この場合でも本発明の効果が損なわれることはない。
また、図40に示すようにカレントミラー11および17の構成を変更し、MOSFET11Aおよび11Bのソース電位はVHIGHに固定し、MOSFET11Cおよび11Dのソース電位は電源電位に固定し、MOSFET17AおよびMOSFET17Bのソース電位はVLOWに固定し、MOSFET17EおよびMOSFET17Fのソース電位は接地電位に固定することにより、ノード13の電位変化量を電源電圧以下にすることができる。この場合でも本発明の効果が失われることはない。
本発明による半導体集積回路装置の第18の実施例の全体の回路構成は図1に示した第1の実施例のものと同じであり、第1の実施例とはリーク検出回路2の回路構成のみが異なる。したがって、以下ではリーク検出回路2についての説明のみを行う。なお、以下の説明はすべてリーク検出用の素子がN型MOSFETの場合について行うが、P型MOSFETの場合についても同様の説明が成り立つ。
図41に、本実施例におけるリーク検出回路の構成を示す。リーク検出回路は、カレントミラー11を構成するMOSFET11Aおよび11B、カレントミラー17を構成するMOSFET17CおよびMOSFET17D、N型MOSFET26、オペアンプ18、キャパシタ31、P型MOSFET20A、N型MOSFET20B、20C、20E、伝送ゲート20D、インバータ33Aと33B、およびリーク検出用MOSFET12AとMOSFET12Bから構成される。
カレントミラー11を構成するMOSFET11Aと11Bは同じ素子寸法のP型MOSFETである。また、カレントミラー17を構成するMOSFET17CとMOSFET17Dは同じ素子寸法のP型MOSFETである。
リーク電流を検出するMOSFET12AおよびMOSFET12Bには、被制御回路5に用いられている素子と同じ特性の素子を用い、さらにMOSFET12AとMOSFET12Bの素子寸法は同じにする。
オペアンプ18の反転入力端子には電源電位VDDが入力され、オペアンプ18とMOSFET17Cで構成されるフィードバックループにより、ノード14の電位は接地電位GNDに保たれる。
MOSFET20A、20B、20C、20D、20Eにはそれぞれ異なるクロック信号25A、25B、25C、25D、25Eが入力される。各クロックのタイミングチャートを図42に示す。
続いて、図42のタイミングチャートに従って、リーク検出回路の動作について説明する。
まず、クロック信号25Aおよび25Bがローレベルになり、MOSFET12のソースとドレインが接続される。さらにクロック信号25Eがハイレベルになり、ノード21と23が接続される。この状態を基板リーク電流検出フェーズと呼ぶ。このとき、MOSFET12Aのドレイン電流はドレイン−基板間電流とドレイン−ゲート間電流の和に等しい。ただし、このときのドレイン−基板間電流はソースが接地されているときの2倍の大きさである。また、MOSFET12Bのドレイン電流はゲート−基板間電流である。さらに、MOSFET12のドレイン電流はカレントミラー11を通してMOSFET11Bにミラーリングされ、MOSFET12Bのドレイン電流はカレントミラー17を通してMOSFET17Dにミラーリングされる。したがって、MOSFET26のドレイン電流はMOSFET12Aのドレイン−基板間電流とドレイン−ゲート間電流およびMOSFET12Bのゲート−基板間電流の和になる。
続いて、クロック信号25Cがローレベルになり、MOSFET26のドレインとゲートが切断されることにより、26のゲート電位が保持される。
続いて、クロック信号25Aおよび25Bがハイレベルになり、MOSFET12のソース電位が接地される。さらに、クロック信号25Eがローレベルになり、ノード21と23が切断される。この状態をサブスレショールドリーク電流検出フェーズと呼ぶ。このとき、MOSFET12Aのドレイン電流はドレイン−基板間電流とドレイン−ゲート間電流とサブスレショールドリーク電流の和に等しい。この電流はカレントミラー11を通して11Bにミラーリングされる。したがって、MOSFET26のドレイン電流はMOSFET12Aのドレイン−基板間電流とドレイン−ゲート間電流とサブスレショールドリーク電流の和になる。
ここで、基板リーク電流検出フェーズにおけるMOSFET26のドレイン電流よりもサブスレショールドリーク電流検出フェーズにおけるMOSFET26のドレイン電流の方が大きい、すなわちサブスレショールドリーク電流が基板リーク電流より大きい場合には、ノード14のハイレベルに近くなる。なお、基板リーク電流はドレイン−基板間電流とゲート−基板間電流の和に等しい。逆に、基板リーク電流検出フェーズにおけるMOSFET26のドレイン電流よりもサブスレショールドリーク電流検出フェーズにおけるMOSFET26のドレイン電流の方が小さい、すなわちサブスレショールドリーク電流が基板リーク電流より小さい場合には、ノード14の電位はローレベルに近くなる。
続いて、クロック信号25Dがハイレベルになり、ノード14がハイレベルならば出力16をハイレベルに、ノード14がローレベルならば出力16をローレベルに変化させた後、25Dがローレベルに戻る。
ここまでの動作を1周期とし、以降は同じ動作を繰り返す。
検出回路の出力16がハイレベルのときには基板バイアスVBPを深くする方向に基板バイアス発生回路4が働き、ローレベルのときは基板バイアスVBPを浅くする方向に基板バイアス発生回路4が働くように基板バイアス発生回路4に制御信号が送られると、サブスレショールドリーク電流と基板リーク電流が等しくなるような電位で基板バイアスVBPが固定され、このときリーク電流が最小となる。
以上のように、本実施例の半導体集積回路装置を用いることで、基板バイアスをリーク電流が最小となる値に制御することが可能となる。
また、本実施例ではゲート−基板間電流を含めた基板リーク電流とサブスレショールドリーク電流を比較しているため、ゲート−基板間電流が無視できないくらい大きい場合にも検出誤差を非常に小さくすることができる。
なお、本実施例ではMOSFET26のゲート電位を保持するためにキャパシタ31を用いているが、クロック周期が十分短い、あるいは他のノードへのリークが十分に小さいなどの理由により、ノード22の電位変動が十分に小さい場合にはキャパシタ31を用いなくてもよい。
また、本実施例では20AにはP型MOSFET、20B、20C、20EにはN型MOSFET、20Dには伝送ゲートを用いているが、本実施例で示したクロック入力に応じて完全にオン、オフすることが可能な素子であれば、例えばP型MOSFET、N型MOSFET、伝送ゲートなどを代わりに用いてもよい。逆に、本実施例に示したタイミングでスイッチをオンオフさせることが可能であれば、素子およびクロック入力を変更してもよい。
本発明による半導体集積回路装置の第19の実施例の全体の回路構成を図43に示す。半導体集積回路装置1aは、リーク検出用のN型MOSFETおよびP型MOSFETの内、少なくともどちらか一方を有するn個(n≧2)のリーク検出回路2と、各リーク検出回路2の出力に応じて制御信号を生成する制御回路3aと、制御信号に従って半導体回路の基板バイアスを変化させる基板バイアス発生回路4とから構成される。また、被制御回路5は本発明の効果によりリーク電流を低減する対象である。
本実施例における制御回路全体の動作は第1の実施例と同様であり、リーク検出回路と制御回路の構成のみが第1の実施例と異なっている。それぞれ個別のリーク検出回路は、前記第1の実施例から第19の実施例で示したリーク検出回路のいずれかと同じ回路構成である。制御回路3aは、それらn個のリーク検出回路の出力に応じて制御信号を生成する。例えば、n個のリーク検出回路3の内、過半数の検出回路の出力がハイレベルであれば基板バイアスを深くし、過半数の検出回路の出力がローレベルであれば基板バイアスを保持するように基板バイアス発生回路に制御信号を送る。
本実施例の半導体集積回路装置を用いることにより、複数のリーク検出回路の内、一部のリーク検出回路の動作に異常が生じても、基板バイアスの制御への影響を非常に小さく抑えることができる。
本発明の第1の実施例における、半導体集積回路装置の全体構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施例における、リーク検出回路を示す回路図である。 オフ状態にあるN型MOSFETにおける、リーク電流の基板バイアス依存性を示すグラフである。 本発明の第1の実施例における、リーク検出回路を示す回路図である。 本発明の第2の実施例における、リーク検出回路を示す回路図である。 本発明の第2の実施例における、リーク検出回路を示す回路図である。 本発明の第2の実施例における、リーク検出回路を示す回路図である。 本発明の第2の実施例における、リーク検出回路を示す回路図である。 本発明の第3の実施例における、リーク検出回路を示す回路図である。 本発明の第4の実施例における、リーク検出回路を示す回路図である。 本発明の第4の実施例における、リーク検出回路を示す回路図である。 本発明の第4の実施例における、リーク検出回路を示す回路図である。 本発明の第5の実施例における、リーク検出回路を示す回路図である。 本発明の第5の実施例における、リーク検出回路を示す回路図である。 本発明の第5の実施例における、リーク検出回路を示す回路図である。 本発明の第6の実施例における、リーク検出回路を示す回路図である。 本発明の第6の実施例における、リーク検出回路を示す回路図である。 本発明の第7の実施例における、リーク検出回路を示す回路図である。 本発明の第7の実施例における、リーク検出回路を示す回路図である。 本発明の第7の実施例における、リーク検出回路を示す回路図である。 本発明の第7の実施例における、リーク検出回路を示す回路図である。 本発明の第8の実施例における、リーク検出回路を示す回路図である。 本発明の第9の実施例における、リーク検出回路を示す回路図である。 本発明の第10の実施例における、リーク検出回路を示す回路図である。 本発明の第11の実施例における、リーク検出回路を示す回路図である。 本発明の第11の実施例における、リーク検出回路を示す回路図である。 本発明の第11の実施例における、リーク検出回路を示す回路図である。 本発明の第12の実施例における、リーク検出回路を示す回路図である。 本発明の第12の実施例における、制御クロックのタイミングを示す図である。 本発明の第13の実施例における、リーク検出回路を示す回路図である。 本発明の第13の実施例における、制御クロックのタイミングを示す図である。 本発明の第14の実施例における、リーク検出回路を示す回路図である。 本発明の第14の実施例における、制御クロックのタイミングを示す図である。 本発明の第14の実施例における、制御クロックのタイミングを示す図である。 本発明の第15の実施例における、リーク検出回路を示す回路図である。 本発明の第15の実施例における、制御クロックのタイミングを示す図である。 本発明の第16の実施例における、制御クロックのタイミングを示す図である。 本発明の第17の実施例における、リーク検出回路を示す回路図である。 本発明の第17の実施例における、リーク検出回路を示す回路図である。 本発明の第17の実施例における、リーク検出回路を示す回路図である。 本発明の第18の実施例における、リーク検出回路を示す回路図である。 本発明の第18の実施例における、制御クロックのタイミングを示す図である。 本発明の第19の実施例における、半導体集積回路装置の全体構成を示すブロック図である。 従来例のリーク検出回路構成を示す回路図である。 N型MOSFETの各リーク電流成分の基板バイアス依存性を示す図である。
符号の説明
1、1a 基板制御回路
2 リーク検出回路
3、3a 制御回路
4 基板バイアス発生回路
5 被制御回路
11、17 カレントミラー
11A、11B、11C、11D カレントミラーを構成するP型MOSFET
17C、17D カレントミラーを構成するP型MOSFET
17A、17B、17E、17F カレントミラーを構成するN型MOSFET
12、12A、12B リーク検出用N型MOSFET
13、14、21、34、34A、34B、50A、50B、51A、51B ノード
15、18 オペアンプ
16 リーク検出回路の出力
24 P型MOSFET
26 N型MOSFET
31、32 キャパシタ
33、33A、33B インバータ
20A、20B、20C、20D、20E MOSFETスイッチ
25A、25B、25C、25D、25E クロック信号
40A、41A、42A、43A、44A MOSFETスイッチ
40B、41B、42B、43B、44B MOSFETスイッチ
45A、45B P型MOSFET
60、60A、60B サブスレショールドリーク電流
61、61A、61B ドレイン−ゲート間電流
62、62A、62B ドレイン−基板間電流
63、63A、63B ゲート−基板間電流
64、64A、64B ソース−基板間電流
65、65A、65B ソース−ゲート間電流

Claims (27)

  1. リーク検出用のMOSFETを含み、前記MOSFETのリーク電流の成分を検出して、前記リーク電流の成分に対応した制御信号を出力するリーク検出回路と、
    前記制御信号に応じて半導体基板の基板バイアスを変化させる基板バイアス発生回路と、
    を備え、
    前記基板バイアスが、前記リーク検出用MOSFETのリーク電流に含まれる成分の内、基板電流を含む基板リーク電流成分とサブスレショールド電流を含むサブスレショールドリーク電流成分との比が一定の値になるように制御されることを特徴とする半導体集積回路装置。
  2. 前記半導体基板上には、前記リーク検出回路と、前記リーク検出用のMOSFETと同じ特性を持つMOSFETを含む被制御回路と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の半導体集積回路装置。
  3. 前記リーク電流ができるだけ小さくなるように前記基板バイアスを制御することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の半導体集積回路装置。
  4. 前記基板バイアスが、GIDL(Gate Induced Drain Leakage)効果が顕著に現れない範囲で可能な限り深い値に制御されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の半導体集積回路装置。
  5. 前記基板リーク電流成分は、前記リーク検出用MOSFETのゲート電位がサブスレショールド領域の任意のゲート電圧値であるときの、ドレイン−基板間電流、ドレイン−基板間電流とゲート−基板間電流の和、あるいはドレイン−基板間電流とソース−基板間電流とゲート−基板間電流との和、のいずれかであることを特徴とする請求項に記載の半導体集積回路装置。
  6. 前記サブスレショールドリーク電流成分は、前記リーク検出用MOSFETのゲート電位がサブスレショールド領域の任意のゲート電圧値であるときの、ソース−ドレイン間電流であることを特徴とする請求項に記載の半導体集積回路装置。
  7. 前記リーク検出回路が複数の前記リーク検出用MOSFETを有し、それぞれが異なるリーク電流成分を検出することを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一に記載の半導体集積回路装置。
  8. 同一の前記リーク検出用MOSFETから複数の異なるリーク電流成分を検出することを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一に記載の半導体集積回路装置。
  9. 前記リーク検出回路は、前記リーク検出回路内の接続を動的に変更して複数の検出モードを切り替えるように構成され、それぞれの検出モードにおいて異なるリーク電流成分を検出することを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一に記載の半導体集積回路装置。
  10. 前記リーク検出用MOSFETの内、少なくとも一つはN型MOSFETであり、前記リーク検出用N型MOSFETの内、少なくとも一つのソースが接地電位に固定されることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一に記載の半導体集積回路装置。
  11. 前記リーク検出用MOSFETの内、少なくとも一つはP型MOSFETであり、前記リーク検出用P型MOSFETの内、少なくとも一つのソースが電源電位に固定されることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一に記載の半導体集積回路装置。
  12. 前記リーク検出用MOSFETの内、少なくとも一つはN型MOSFETであり、前記リーク検出用N型MOSFETの内、少なくとも一つのドレインが電源電位に固定されることを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか一に記載の半導体集積回路装置。
  13. 前記リーク検出用MOSFETの内、少なくとも一つはP型MOSFETであり、さらにそれら前記リーク検出用P型MOSFETの内、少なくとも一つのドレインが接地電位に固定されることを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか一に記載の半導体集積回路装置。
  14. 前記リーク検出用MOSFETの内、少なくとも一つのソース−ドレイン間電圧が電源電圧に等しいことを特徴とする請求項1から請求項13のいずれか一に記載の半導体集積回路装置。
  15. 前記リーク検出回路が、回路を構成する素子の接続を切り替えるための複数のスイッチを有し、前記基板バイアス発生回路が基板バイアスを制御しているときには前記リーク検出用MOSFETを前記リーク検出回路の一部として機能するように接続され、前記基板バイアス発生回路が基板バイアスを制御していないときには前記リーク検出用MOSFETにオン電流を流すように接続されることを特徴とする請求項1から請求項14のいずれか一に記載の半導体集積回路装置。
  16. 複数の前記リーク検出回路を有し、複数のリーク電流の検出結果に基づいて前記半導体基板のバイアスを変化させることを特徴とする請求項1から請求項15のいずれか一に記載の半導体集積回路装置。
  17. 半導体基板のリーク電流を検出するリーク検出回路と、
    基板バイアスを変化させる基板バイアス発生回路と、
    を備え、
    前記リーク検出回路は、前記基板バイアスが深くなるにつれて増加する基板リーク電流と、前記基板バイアスが深くなるにつれて減少するサブスレショールドリーク電流とを検出し、前記基板リーク電流が前記サブスレショールドリーク電流の所定倍率より小さければ前記基板バイアスを深くし、大きければ前記基板バイアスを浅くするように前記基板バイアス発生回路に制御信号を送ることを特徴とする半導体集積回路装置。
  18. 請求項17記載の半導体集積回路装置において、前記リーク検出回路がドレイン−基板間電流およびゲート−基板間電流の双方を検出することを特徴とする半導体集積回路装置。
  19. 請求項17記載の半導体集積回路装置において、前記リーク検出回路は、複数のリーク検出用素子を有し、それぞれのリーク検出用素子がリーク電流の異なる成分を検出し、検出結果から前記基板リーク電流と前記サブスレショールドリーク電流との比較を行うことを特徴とする半導体集積回路装置。
  20. 請求項19記載の半導体集積回路装置において、前記サブスレショールドリーク電流を検出しないリーク検出用素子のソースをドレインと接続する、あるいは前記リーク検出用素子のソースを他のノードから開放することを特徴とする半導体集積回路装置。
  21. 請求項17記載の半導体集積回路装置において、前記リーク検出回路は、一つのリーク検出用素子を含み、前記リーク検出用素子から複数の異なるリーク電流成分を検出し、検出結果から基板リーク電流とサブスレショールドリーク電流との比較を行うことを特徴とする半導体集積回路装置。
  22. 請求項17記載の半導体集積回路装置において、前記リーク検出回路は、リーク検出用素子を含み、前記リーク検出用素子がN型MOSFETである場合には前記N型MOSFETのソースを接地電位に固定し、P型MOSFETである場合には前記P型MOSFETのソースを電源電位に固定することを特徴とする半導体集積回路装置。
  23. 請求項17記載の半導体集積回路装置において、前記リーク検出回路は、リーク検出用素子を含み、前記リーク検出用素子がN型MOSFETである場合には前記N型MOSFETのドレインを電源電位に固定し、P型MOSFETである場合には前記P型MOSFETのドレインを接地電位に固定することを特徴とする半導体集積回路装置。
  24. 請求項17記載の半導体集積回路装置において、前記リーク検出回路は、リーク検出用素子を含み、前記リーク検出用素子のソース−ドレイン間電圧を電源電圧に固定することを特徴とする半導体集積回路装置。
  25. 請求項17記載の半導体集積回路装置において、前記リーク検出回路は、リーク検出用素子を含み、回路内の接続を動的に切り替えることにより、前記リーク検出用素子から複数の電流成分を検出することを特徴とする半導体集積回路装置。
  26. 前記リーク検出回路は、検出モードと通電モードを有し、回路内の接続を動的に変更して両モードを切り替え、前記検出モードにおいては請求項17から請求項25のいずれか一に記載の半導体集積回路装置と同様の機能を有する構成となり、前記通電モードにおいては前記リーク検出用素子にオン電流を流すような構成となることを特徴とする半導体集積回路装置。
  27. 請求項17から請求項26のいずれか一に記載の半導体集積回路装置において、前記リーク検出回路を複数個備え、過半数の前記リーク検出回路の出力結果を基に前記基板バイアスを変化させることを特徴とする半導体集積回路装置。
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