JP5649793B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

本発明は半導体装置に関し、特に、相補電界効果トランジスタのオフ電流の変動を抑制できる半導体装置に関する。
DRAM(Dynamic Random Access Memory)などの半導体装置(例えば、特許文献1参照。)では、周辺回路にCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの相補電界効果トランジスタが多用される。
特開2008−059680号公報
ところで、近年、半導体装置の開発は、微細化、低電圧化の方向に向かって加速している。低電圧化すると相補電界効果トランジスタを構成するトランジスタ個々のしきい値電圧が低くなるため、オフ電流がスタンバイ電流に占める割合が大きくなり、製造ばらつきや周囲温度の変動に伴うオフ電流の影響が大きくなってしまう。
本発明による半導体装置は、第1導電型である第1の電界効果トランジスタ及び第2導電型である第2の電界効果トランジスタからなる相補電界効果トランジスタ内の一方の電界効果トランジスタの基板電圧を生成する第1の基板電圧生成回路と、前記一方の電界効果トランジスタのレプリカであり、かつダイオード接続された第1のレプリカトランジスタと、前記第1のレプリカトランジスタのアノード−カソード間に所定の第1の電圧値の電圧を印加する第1の電圧印加手段とを備え、前記第1のレプリカトランジスタの基板電圧は前記第1の基板電圧生成回路が生成する基板電圧であり、前記第1の基板電圧生成回路は、前記第1のレプリカトランジスタに流れる電流の電流値が所与の第1の目標値となるよう、生成する前記基板電圧を制御することを特徴とする。
また、本発明の他の側面による半導体装置は、第1及び第2の入力端子並びに第1の出力端子と、前記第1の出力端子と前記第2の入力端子の間に挿入される帰還抵抗とを有する非反転増幅器と、第3及び第4の入力端子並びに第2の出力端子を有する比較器を有し、第1導電型である第1の電界効果トランジスタ及び第2導電型である第2の電界効果トランジスタからなる相補電界効果トランジスタ内の一方の電界効果トランジスタの基板電圧を生成する第1の基板電圧生成回路と、前記一方の電界効果トランジスタのレプリカであり、かつダイオード接続された第1のレプリカトランジスタと、前記第1のレプリカトランジスタに流れる電流が所与の第1の目標値である場合に前記第1の出力端子に現れる電圧を生成し、前記第3の入力端子に出力する第1の入力電圧生成手段とを備え、前記第1のレプリカトランジスタの基板電圧は前記第1の基板電圧生成回路が生成する基板電圧であり、前記第1の出力端子と前記第4の入力端子が互いに接続され、前記第1の入力端子には所定の第1の電圧値の電圧が入力され、前記第1のレプリカトランジスタは、前記第2の入力端子とグランドの間に順方向に挿入され、前記第1の基板電圧生成回路内の前記比較器は、前記第3の入力端子に入力される電圧と、前記第4の入力端子に入力される前記第1の出力端子の出力電圧とに基づいて前記基板電圧を生成し、前記第2の出力端子から出力することを特徴とする。
本発明によれば、相補電界効果トランジスタのオフ電流の周囲温度の変動に伴う変動を抑制することが可能になる。
本発明の実施の形態による半導体装置の機能ブロック図である。 MOSトランジスタのドレイン電流の対ゲート−ソース間電圧特性を示す図である。 本発明の実施の形態によるVPW制御回路の機能ブロックを示す概略ブロック図である。 本発明の実施の形態によるVPW制御回路の回路図である。 (a)は、本発明の実施の形態による半導体装置内で用いられるオペアンプに定電圧を供給するための定電流回路の回路図である。(b)は、本発明の実施の形態による半導体装置内で用いられるオペアンプの内部構造を示す回路図である。 本発明の実施の形態によるVPW制御回路による基板電圧の制御結果の例を示す図である。 本発明の実施の形態によるVNW制御回路の機能ブロックを示す概略ブロック図である。 本発明の実施の形態によるVNW制御回路の回路図である。 本発明の実施の形態によるVNW制御回路による基板電圧の制御結果の例を示す図である。 本発明の実施の形態によるVPERI制御回路の機能ブロックを示す概略ブロック図である。 本発明の実施の形態によるVPERI制御回路の回路図である。 本発明の実施の形態によるVPERI制御回路の1つ目の変形例を示す回路図である。 本発明の実施の形態によるVPERI制御回路の2つ目の変形例を示す概略ブロック図である。 本発明の実施の形態によるVPERI制御回路の2つ目の変形例を示す回路図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の好ましい実施の形態による半導体装置1の機能ブロック図である。
本実施の形態による半導体装置1は、図1に示すように、相補電界効果トランジスタを含む周辺回路と、これらの相補電界効果トランジスタに電圧を供給するVPW制御回路3、VNW制御回路4、及びVPERI制御回路2とを備えている。
半導体装置1の具体的な例としては、DRAMやPRAMなどの半導体メモリやプロセッサなどのロジック系半導体デバイスが挙げられる。半導体装置1がDRAMである場合、上記周辺回路はメモリセルアレイの周辺に配置された回路であり、ロウデコーダやカラムデコーダなどを含む。
相補電界効果トランジスタは、第1導電型である第1の電界効果トランジスタ及び第2導電型である第2の電界効果トランジスタからなるトランジスタである。特に限定されるものではないが、以下の説明では、相補電界効果トランジスタ、第1の電界効果トランジスタ、第2の電界効果トランジスタはそれぞれ、図1に示すように、CMOS1c、NチャンネルMOSトランジスタ1n、PチャンネルMOSトランジスタ1pであるとする。CMOS1cは、図1に示すように、電源電圧VPERIが供給される電源配線1aとグランド(外部接地電圧VSSが供給される配線。以下同様。)との間に、PチャンネルMOSトランジスタ1pとNチャンネルMOSトランジスタ1nとがこの順で直列接続された構成を有している。なお、図1にはCMOSを1つだけ表示しているが、実際には、周辺回路はチェーン化された多数のCMOSを有している。
VPW制御回路3及びVNW制御回路4はそれぞれ、NチャンネルMOSトランジスタ1nの基板電圧VPW及びPチャンネルMOSトランジスタ1pの基板電圧VNWを供給する回路であり、周囲温度によらず、対応するMOSのオフ電流の電流値を所与の目標値I(第1の目標値。例えば0.1μA。)又はI(第2の目標値。例えば0.1μA。)に保つ機能を有する。つまり、MOSトランジスタのオフ電流の電流値は、周囲温度だけでなく、対応する基板電圧の電圧値によっても変動するが、VPW制御回路3及びVNW制御回路4はこのようなオフ電流の性質を利用するもので、対応するMOSトランジスタのオフ電流の電流値が常に目標値I又はIになるように、対応する基板電圧の電圧値を制御する。
VPERI制御回路2は、CMOS1cの電源電圧VPERIを供給する回路である。電源電圧VPERIは、例えば半導体装置1の最小加工寸法を40nm〜50nmとすると1.0V〜1.3V程度の電圧であり、PチャンネルMOSトランジスタ1pのドレインに供給される。VPERI制御回路2は、周囲温度によらずCMOS1cのオン電流の電流値を所与の目標値I(第3の目標値。例えば100μA。)に保つ機能を有する。つまり、CMOS1cのオン電流の電流値は、周囲温度だけでなく電源電圧VPERIの電圧値によっても変動するが、VPERI制御回路2はこのようなオン電流の性質を利用するもので、CMOS1cのオン電流の電流値が常に目標値Iになるように電源電圧VPERIの電圧値を制御する。
図2は、MOSトランジスタのドレイン電流の対ゲート−ソース間電圧特性を示す図である。NチャンネルでもPチャンネルでも同様である。なお、縦軸は対数軸としている。同図に示す「弱反転領域」は、MOSトランジスタがオフ状態となっているゲート−ソース間電圧の値域を示し、「強反転領域」は、MOSトランジスタがオン状態となっているゲート−ソース間電圧の値域を示している。図2に示すように、MOSトランジスタでは、オフ状態であっても微弱なドレイン電流(オフ電流)が流れている。
ドレイン電流の対ゲート−ソース間電圧特性は、温度によって異なる。図2には3つの温度T1,T2,T3(T1<T2<T3)にそれぞれ対応する特性を示しており、これらから理解されるように、「弱反転領域」では温度が高いほどドレイン電流(オフ電流)が大きくなり、逆に「強反転領域」では温度が高いほどドレイン電流(オン電流)が小さくなる。つまり、「弱反転領域」ではドレイン電流は正の温度特性を有し、「強反転領域」ではドレイン電流は負の温度特性を有している。また、「強反転領域」では、ゲート−ソース電圧に対する変化は2乗なのに対して、「弱反転領域」では、指数関数的という違いもある。このことは、「強反転領域」であるオン電流と「弱反転領域」であるオフ電流では、制御の方法を変える必要があることを意味している。具体的には、しきい電圧に対する感度の低いオン電流は、VPERIで、しきい電圧に対する感度の高いオフ電流は、制御基板電圧で別々に制御する必要がある。
VPW制御回路3、及びVNW制御回路4、VPERI制御回路2は、このようなドレイン電流の対ゲート−ソース間電圧特性の製造ばらつきや温度依存性を補償し、製造ばらつきや温度によらずほぼ一定なドレイン電流が得られるようにするものである。
以下、VPW制御回路3、VNW制御回路4、VPERI制御回路2の順で、各回路の詳細について順次説明する。
図3は、VPW制御回路3の機能ブロックを示す概略ブロック図である。また、図4は、VPW制御回路3の回路図である。図3に示すように、VPW制御回路3は、基板電圧生成回路31、レプリカトランジスタ32、電圧印加部33、入力電圧生成部34を有する。以下、初めに各部の構成について説明し、その後、VPW制御回路3の動作について説明する。
基板電圧生成回路31(第1の基板電圧生成手段)は、図1に示したNチャンネルMOSトランジスタ1nの基板電圧VPWを生成する回路である。具体的には、図4に示すように、入力端子i3,i4及び出力端子o2を有するオペアンプA32を有する。入力端子i3は非反転入力端子であり、入力端子i4は反転入力端子である。入力端子i3には入力電圧生成部34の出力電圧が供給され、入力端子i4には電圧印加部33の出力電圧が供給される。
レプリカトランジスタ32(第1のレプリカトランジスタ)は、図1に示したNチャンネルMOSトランジスタ1nのレプリカである。図3に示すように、レプリカトランジスタ32はダイオード接続されており、電圧印加部33とグランドの間に順方向に接続されている。すなわち、レプリカトランジスタ32のアノードが電圧印加部33に接続され、カソードが接地されている。レプリカトランジスタ32の基板電圧には、基板電圧生成回路31が生成する基板電圧VPWが供給される。
電圧印加部33(第1の電圧印加手段)は、図4に示すように、入力端子i1,i2及び出力端子o1を有するオペアンプ33oと、抵抗値Rの帰還抵抗33rとからなる非反転増幅器A31を有する。入力端子i1は非反転入力端子であり、入力端子i2は反転入力端子である。帰還抵抗33rは、出力端子o1と入力端子i2の間に挿入されている。入力端子i2はレプリカトランジスタ22,23のアノードに接続されている。一方、入力端子i1には所定電圧VF1が供給される。
入力電圧生成部34(第1の入力電圧生成手段)は、図4に示すように、オペアンプ34o−1からなるボルテージフォロワA33と、オペアンプ34o−2、入力抵抗34r−1、及び帰還抵抗34r−2からなる非反転増幅器A34と、オペアンプ34o−3、入力抵抗34r−3、及び帰還抵抗34r−4からなる非反転増幅器A35とを有する。
オペアンプ34o−1の反転入力端子と出力端子とは互いに接続される。オペアンプ34o−1の非反転入力端子には、図示しないバンドギャップ回路によって生成された電圧VRが供給される。バンドギャップ回路によって生成されるため、電圧VRの温度依存性は極めて小さくなっている。オペアンプ34o−2の非反転入力端子には、上記所定電圧VF1の半分の大きさの電圧VF1/2が供給される。オペアンプ34o−3の非反転入力端子には、上記所定電圧VF1が供給される。オペアンプ34o−1の出力端子とオペアンプ34o−2の反転入力端子とは、入力抵抗34r−1を介して互いに接続される。また、オペアンプ34o−2の出力端子とオペアンプ34o−3の反転入力端子とは、入力抵抗34r−3を介して互いに接続される。非反転増幅器A35の出力は入力電圧生成部34の出力となり、基板電圧生成回路31の入力端子i3に供給される。なお、抵抗34r−1〜34r−4の抵抗値は同じ値とする。
ここで、半導体装置1内で用いるオペアンプ(オペアンプA32,33o,34o−1〜34o−3など。)の内部構造について、詳細に説明する。
図5(a)は、オペアンプに定電圧VGNを供給するための定電流回路の回路図である。また、図5(b)は、オペアンプの内部構造を示す回路図である。
図5(a)に示す定電流回路は、電源電圧Dが供給される配線と接地電圧Eが供給される配線との間に、抵抗RSとNチャンネルMOSトランジスタMS1とがこの順で直列に接続された構成を有している。トランジスタMS1はダイオード接続されており、定電圧VGNは抵抗RSとトランジスタMS1の接続点から取り出される。なお、電源電圧D及び接地電圧Eの具体的な電圧値は、それぞれ外部電源電圧VDD及び外部接地電圧VSSでよい。
オペアンプは、図5(b)に示すように差動増幅回路100及び出力回路101からなり、これらが縦続接続された構成を有している。つまり、反転入力端子の入力VIN−及び非反転入力端子の入力VIN+はまず差動増幅回路100に供給され、さらに差動増幅回路100の出力が出力回路101に供給される。そして、出力回路101の出力が出力端子の出力VOUTとなる。
差動増幅回路100は、カレントミラー接続されたPチャンネルMOSトランジスタM1,M2と、トランジスタM3,M4にそれぞれ直列接続されたNチャンネルMOSトランジスタM3,M4と、トランジスタM1,M2のソースに接続されたNチャンネルMOSトランジスタM5とによって構成されている。トランジスタM5のドレインには接地電圧Eが、ゲートには電圧VGNがそれぞれ供給される。また、トランジスタM1,M2のドレインには電源電圧Dが供給される。トランジスタM3のゲートには非反転入力端子の入力VIN+が入力され、トランジスタM4のゲートには反転入力端子の入力VIN−が入力される。差動増幅回路100の出力は、トランジスタM2とトランジスタM4の接続点から取り出される。
出力回路101は、差動増幅回路100の出力がゲートに供給されるPチャンネルMOSトランジスタM6と、トランジスタM6のソースに接続されたNチャンネルMOSトランジスタM7と、トランジスタM6のゲート−ドレイン間に直列接続された位相補償用の抵抗RC及びキャパシタCCとによって構成されている。トランジスタM7のドレインに接地電圧Eが供給され、ゲートには電圧VGNが供給される。トランジスタM6のドレインには電源電圧Dが供給される。出力回路101の出力はトランジスタM7のソースから取り出され、オペアンプの出力VOUTとなる。
なお、図5には、トランジスタM3,M4をNチャンネルMOSトランジスタとした、いわゆるNチャンネルMOSトランジスタ入力型のオペアンプを示したが、差動増幅回路100として、トランジスタM3,M4をPチャンネルMOSトランジスタとした、いわゆるPチャンネルMOSトランジスタ入力型のオペアンプを用いることも可能である。いずれのオペアンプを用いるかについては、VIN+の大きさに応じて決定すればよい。すなわち、0.5V<VIN+<VPP−0.2Vである場合には、NチャンネルMOSトランジスタ入力型のオペアンプを用いることが好ましい。一方、VIN+≦0.5Vである場合には、PチャンネルMOSトランジスタ入力型のオペアンプを用いることが好ましい。
オペアンプA32では、電源電圧Dは外部電源電圧VDDとし、接地電圧Eは外部接地電圧VSSを降圧して得られる接地電圧VBBSVとする。接地電圧VBBSVの具体的な電圧値は−2.5V〜−3.0Vとすることが好適である。接地電圧Eには、DRAM内に設置されるアンチヒューズ回路用の電源電圧を流用してもよい。これに対し、オペアンプ33o,34o−1〜34o−3では、電源電圧D及び接地電圧Eはそれぞれ、外部電源電圧VDD及び外部接地電圧VSSとなる。
次に、VPW制御回路3の動作について説明する。
まず、電圧印加部33は、レプリカトランジスタ32のアノード−カソード間に、電圧VF1を印加する。すなわち、オペアンプ33oの仮想短絡により、入力端子i2の電圧が入力端子i1の電圧に等しくなる。入力端子i1には所定電圧VF1が入力されているため、入力端子i2の電圧は所定電圧VF1に等しくなる。したがって、レプリカトランジスタ32のアノードには電圧VF1が印加されることになる。レプリカトランジスタ32のカソードは接地されているため、レプリカトランジスタ32のアノード−カソード間電圧は電圧VF1に等しくなる。
電圧VF1は、図2に示したMOSトランジスタの弱反転領域に対応する電圧に設定する。したがって、アノード−カソード間に電圧VF1が印加されている状態のレプリカトランジスタ32はオフ状態である。オフ状態であっても、図2にも示したように、レプリカトランジスタ32には電圧VF1に応じた順方向電流I(オフ電流)が流れる。電流Iが流れることで、電圧印加部33の出力端子o1には、電圧値VF1+I×Rの電圧が現れる。この電圧VF1+I×Rは、基板電圧生成回路31の入力端子i4に入力される。
入力電圧生成部34は、基板電圧生成回路31の入力端子i3の入力電圧を生成する回路である。この入力電圧は、上述した目標値I(レプリカトランジスタ32に流れるオフ電流の電流値の目標値。)に応じて決定される出力端子o1の出力電圧である。言い換えると、レプリカトランジスタ32の順方向電流の電流値が目標値Iに等しくなるとき、出力端子o1に現れる電圧が上記入力電圧である。したがって、入力電圧はVF1+I×Rとなる。
上述した電圧VRの具体的な電圧値はI×Rに設定されており、入力電圧生成部34は、電圧VRから上記入力電圧VF1+I×Rを生成する。具体的には、まずボルテージフォロワA33は、電圧VRの入力を受け付け、入力インピーダンスを無限大にして非反転増幅器A34に電流を供給する。ボルテージフォロワA33の電圧増幅率は×1であるので、非反転増幅器A34に供給される電圧は電圧VRのままである。
非反転増幅器A34,A35は、電圧VFに基づいてボルテージフォロワA33から入力される電圧VRをレベルシフトするレベルシフト回路を構成している。つまり、非反転増幅器A34,A35では、非反転入力端子及び反転入力端子に入力される電圧をそれぞれV,Vとすると、出力端子に現れる電圧は−V+2×Vとなる。したがって、非反転増幅器A34,A35の各出力電圧はそれぞれ、図11に示すように、電圧VF1−I×R,VF1+I×Rとなる。
基板電圧生成回路31は、電流Iの電流値と目標値Iとの相違量に基づき、レプリカトランジスタ32に流れる電流Iの電流値が目標値Iに等しくなるよう、生成する基板電圧VPWを制御する。具体的には、入力電圧生成部34から入力端子i3に入力される電圧VF1+I×Rと、電圧印加部33の出力電圧(入力端子i4に入力される電圧)VF1+I×Rとに基づいて、基板電圧VPWを生成する。
より具体的に説明すると、基板電圧生成回路31は、電圧VF1+I×Rと電圧VF1+I×Rとの差分I×R−I×Rに応じ、電流Iの電流値が目標値Iに近づくように、基板電圧VPWを生成する。すなわち、差分がプラスのとき(I<Iのとき)には、出力端子o2に外部電源電圧VDDを出力し、基板電圧VPWを上昇させる。これにより、レプリカトランジスタ32のしきい値電圧が下降し、電流Iの電流値が増加する。同時に、周辺回路内のNチャンネルMOSトランジスタ1n(図1)のオフ電流も増加する。一方、差分がマイナスのとき(I>Iのとき)には、出力端子o2に接地電圧VBBSV(<VSS)を出力し、基板電圧VPWを下降させる。これにより、レプリカトランジスタ32のしきい値電圧が上昇し、電流Iの電流値が減少する。同時に、周辺回路内のNチャンネルMOSトランジスタ1n(図1)のオフ電流も減少する。
以上説明したVPW制御回路3の動作の結果、周辺回路内のNチャンネルMOSトランジスタ1nのオフ電流は、周囲温度によらず一定値Iに保たれる。
図6は、基板電圧VPWの制御結果の例を示す図である。図2に示したように、MOSトランジスタのオフ電流の電流値は、温度が高いほど大きくなる。これに対応し、VPW制御回路3は、図6に示すように温度が高いほど基板電圧VPWの電圧値を低くし、NチャンネルMOSトランジスタのオフ電流の電流値を減少させている。
ところで、基板電圧VPWには、図6に示すように上限値と下限値を設けることが好適である。図6では、上限値を0V、下限値をVBBSV+a(0<a<|VBBSV|)としている。こうすることで、基板電圧VPWを適切な範囲内に維持することが可能になる。このような基板電圧VPWの電圧値の制限は、リミッタ回路を設けることで実現できる。
図7は、VNW制御回路4の機能ブロックを示す概略ブロック図である。また、図8は、VNW制御回路4の回路図である。図7に示すように、VNW制御回路4は、基板電圧生成回路41、レプリカトランジスタ42、電圧印加部43、入力電圧生成部44を有する。以下、初めに各部の構成について説明し、その後、VNW制御回路4の動作について説明する。
基板電圧生成回路41(第2の基板電圧生成手段)は、図1に示したPチャンネルMOSトランジスタ1pの基板電圧VNWを生成する回路である。具体的には、図8に示すように、入力端子i7,i8及び出力端子o4を有するオペアンプA42を有する。入力端子i7は非反転入力端子であり、入力端子i8は反転入力端子である。入力端子i7には電圧印加部43の出力電圧が供給され、入力端子i8には入力電圧生成部44の出力電圧が供給される。この関係は、VPW制御回路3内の基板電圧生成回路31とは逆になっている。
オペアンプA42の具体的な構造は、図5に示したオペアンプと同様である。ただし、電源電圧Dは、外部電源電圧VDD(=1.2V。)を昇圧して得られる電源電圧VPP(>VDD)とする。電源電圧VPPの具体的な値は、例えばVPERIRが1.0Vであり、VRが0.3Vであり、各MOSトランジスタが飽和領域に入るための最低のソース−ドレイン電圧VDSが0.2Vである場合、1.5V以上とすることが好適である。接地電圧Eは外部接地電圧VSSとすればよい。
レプリカトランジスタ42(第2のレプリカトランジスタ)は、図1に示したPチャンネルMOSトランジスタ1pのレプリカである。図7に示すようにレプリカトランジスタ32はダイオード接続されており、電圧印加部43とグランドの間に順方向に接続されている。すなわち、レプリカトランジスタ42のアノードが電圧印加部43に接続され、カソードが接地されている。レプリカトランジスタ42の基板電圧には、基板電圧生成回路41が生成する基板電圧VNWが供給される。
電圧印加部33(第2の電圧印加手段)は、図8に示すように、入力端子i5,i6及び出力端子o3を有するオペアンプ43oと、抵抗値Rの帰還抵抗43rとからなる非反転増幅器A41を有する。入力端子i5は非反転入力端子であり、入力端子i6は反転入力端子である。帰還抵抗43rは、出力端子o3と入力端子i6の間に挿入されている。入力端子i6はレプリカトランジスタ22,23のアノードに接続されている。一方、入力端子i5には所定電圧VF2が供給される。
入力電圧生成部44(第2の入力電圧生成手段)は、図8に示すように、オペアンプ44o−1からなるボルテージフォロワA43と、オペアンプ44o−2、入力抵抗44r−1、及び帰還抵抗44r−2からなる非反転増幅器A44と、オペアンプ44o−3、入力抵抗44r−3、及び帰還抵抗44r−4からなる非反転増幅器A45とを有する。入力電圧生成部44の内部構成の詳細は、上述した入力電圧生成部34と同様である。ただし、入力電圧生成部44の出力となる非反転増幅器A45の出力は、基板電圧生成回路41の入力端子iに供給される。また、オペアンプ44o−2の非反転入力端子には上記所定電圧VF2の半分の大きさの電圧VF2/2が供給され、オペアンプ44o−3の非反転入力端子には上記所定電圧VF2が供給される。
オペアンプ43o、44o−1〜44o−3の具体的な構造は、図5に示したオペアンプと同様である。ただし、電源電圧D及び接地電圧Eはそれぞれ、外部電源電圧VDD及び外部接地電圧VSSとなる。
次に、VPW制御回路4の動作について説明する。
まず、電圧印加部43は、レプリカトランジスタ42のアノード−カソード間に、電圧VF2を印加する。具体的には、電圧印加部33と同様、入力端子i5に入力される電圧VF2が、オペアンプ43oの仮想短絡により、レプリカトランジスタ42のアノードに印加される。
電圧VF2は、P図2に示したMOSトランジスタの弱反転領域に対応する電圧に設定する。したがって、アノード−カソード間に電圧VF2が印加されている状態のレプリカトランジスタ42はオフ状態である。オフ状態であっても、図2にも示したように、レプリカトランジスタ42には電圧VF2に応じた順方向電流I(オフ電流)が流れる。電流Iが流れることで、電圧印加部43の出力端子o3には、電圧値VF2+I×Rの電圧が現れる。この電圧VF2+I×Rは、基板電圧生成回路41の入力端子iに入力される。
入力電圧生成部44は、基板電圧生成回路41の入力端子iの入力電圧を生成する回路である。この入力電圧は、上述した目標値I(レプリカトランジスタ42に流れるオフ電流の電流値の目標値。)に応じて決定される出力端子o3の出力電圧である。言い換えると、レプリカトランジスタ42の順方向電流の電流値が目標値Iに等しくなるとき、出力端子o3に現れる電圧が上記入力電圧である。したがって、入力電圧はVF2+I×Rとなる。
上述した電圧VRの具体的な電圧値はI×Rに設定されており、入力電圧生成部44は、電圧VRから上記入力電圧VF2+I×Rを生成する。そのための入力電圧生成部44内各部の具体的な動作は入力電圧生成部34と同様であるので、詳しい説明は省略する。
基板電圧生成回路41は、電流Iの電流値と目標値Iとの相違量に基づき、レプリカトランジスタ42に流れる電流Iの電流値が目標値Iに等しくなるよう、生成する基板電圧VNWを制御する。具体的には、入力電圧生成部44から入力端子iに入力される電圧VF2+I×Rと、電圧印加部43の出力電圧(入力端子iに入力される電圧)VF2+I×Rとに基づいて、基板電圧VNWを生成する。
より具体的に説明すると、基板電圧生成回路41は、電圧VF2+I×Rと電圧VF2+I×Rとの差分I×R−I×Rに応じ、電流Iの電流値が目標値Iに近づくように、基板電圧VNWを生成する。すなわち、差分がプラスのとき(I>Iのとき)には、出力端子o4に電源電圧VPPを出力し、基板電圧VNWを上昇させる。一方、差分がマイナスのとき(I<Iのとき)には、出力端子o4に電源電圧VSSを出力し、基板電圧VNWを下降させる。
基板電圧生成回路41の以上のような動作は、VPW制御回路3内の基板電圧生成回路31とは逆の動作である。このような逆の動作は、上述したように、非反転入力端子である入力端子i7に電圧印加部43の出力電圧を供給し、反転入力端子である入力端子i8に入力電圧生成部44の出力電圧を供給していることで、実現されている。
基板電圧生成回路41の上記動作により、I>Iのときにはレプリカトランジスタ42のしきい値電圧が上昇し、電流Iの電流値が減少する。同時に、周辺回路内のPチャンネルMOSトランジスタ1p(図1)のオフ電流も減少する。一方、I<Iのときにはレプリカトランジスタ42のしきい値電圧が下降し、電流Iの電流値が増加する。同時に、周辺回路内のPチャンネルMOSトランジスタ1p(図1)のオフ電流も増加する。したがって、周辺回路内のPチャンネルMOSトランジスタ1pのオフ電流は、周囲温度によらず一定値Iに保たれることになる。
図9は、基板電圧VNWの制御結果の例を示す図である。図2に示したように、MOSトランジスタのオフ電流の電流値は、温度が高いほど大きくなる。一方、PチャンネルMOSトランジスタでは、NチャンネルMOSトランジスタとは逆に、基板電圧VNWの電圧値が大きいほどしきい値電圧が上昇し、オフ電流が減少する。したがって、VNW制御回路4は、図9に示すように温度が高いほど基板電圧VNWの電圧値を高くし、PチャンネルMOSトランジスタのオフ電流の電流値を減少させている。
ところで、基板電圧VNWにも、図9に示すように上限値と下限値を設けることが好適である。図9では、上限値をVPP−a(0<a<VPP)、下限値をVDDとしている。こうすることで、基板電圧VNWを適切な範囲内に維持することが可能になる。このような基板電圧VNWの電圧値の制限も、リミッタ回路を設けることで実現できる。
図10は、VPERI制御回路2の機能ブロックを示す概略ブロック図である。また、図11は、VPERI制御回路2の回路図である。図10に示すように、VPERI制御回路2は、バッファ回路21、レプリカトランジスタ22,23、電圧制御部24を有する。
バッファ回路21は、電圧制御部24によって制御された電圧VPERIR(後述)を目標電圧として、CMOS1cの電源電圧VPERIを生成する回路である。具体的には、図11に示すように、外部電源電圧VDDが供給される電源配線と上述した電源配線1aとの間に接続されるNチャンネルMOSトランジスタ21nと、比較器A23とを有し、電源配線1aに電源電圧VPERIを供給する。
比較器A23の反転入力端子は電源配線1aに接続され、当該バッファ回路21が生成した電圧VPERIが供給される。一方、比較器A23の非反転入力端子には電圧制御部24(目標電圧生成部26)から電圧VPERIR(後述)が供給される。したがって、比較器A23は、電圧VPERIと電圧VPERIRとを比較し、電圧VPERIが電圧VPERIRより小さい場合にハイレベル、電圧VPERIが電圧VPERIRより大きい場合にローレベルを出力する。その結果、電圧VPERIが電圧VPERIRより小さい場合にトランジスタ21nはオン状態となり、電源配線1aは外部電源電圧VDDに接続され、電源配線1aの電位は次第に上昇する。一方、電圧VPERIが電圧VPERIRより大きい場合にトランジスタ21nはオフ状態となり、電源配線1aは外部電源電圧VDDから切断され、電源配線1aの電位は次第に下降する。以上の処理により、電源配線1aの電位は、最終的には電圧VPERIRと等しくなる。
なお、バッファ回路21に代え、後に図14を参照しながら説明するバッファ回路51を用いることも可能である。この点については、バッファ回路51の説明を行う際に詳しく説明する。
レプリカトランジスタ22(第3のレプリカトランジスタ)は、図1に示したPチャンネルMOSトランジスタ1pのレプリカである。レプリカとは、不純物プロファイル、W/L比、ゲート絶縁膜の膜厚が等しく、かつ同一基板上あるいは同一不純物濃度の基板上に形成されていることをいう。図10などに示すようにレプリカトランジスタ22はダイオード接続されており、電圧制御部24とグランドの間に順方向に接続されている。すなわち、レプリカトランジスタ22のアノードが電圧制御部24に接続され、カソードが接地されている。
レプリカトランジスタ23(第4のレプリカトランジスタ)は、図1に示したNチャンネルMOSトランジスタ1nのレプリカである。図10などに示すようにレプリカトランジスタ23もダイオード接続されており、電圧制御部24とグランドの間に順方向に接続されている。すなわち、レプリカトランジスタ23のアノードが電圧制御部24に接続され、カソードが接地されている。なお、レプリカトランジスタ22とレプリカトランジスタ23とは、電圧制御部24とグランドの間に並列接続されている。
電圧制御部24(電圧制御手段)は、レプリカトランジスタ22,23に流れる順方向電流I(オン電流)が目標値Iとなるように、レプリカトランジスタ22,23のアノード−カソード間の電圧を制御する。以下、電圧制御部24の構成及び動作について、詳しく説明する。
初めに、電圧制御部24の構成について説明する。
図10に示すように、電圧制御部24の内部には、電圧印加部25、目標電圧生成部26、入力電圧生成部27が設けられる。このうち電圧印加部25(第3の電圧印加手段)は、図11に示すように、入力端子i9,i10及び出力端子o5を有するオペアンプ25oと、抵抗値Rの帰還抵抗25rとからなる非反転増幅器A21を有する。入力端子i9は非反転入力端子であり、入力端子i10は反転入力端子である。帰還抵抗25rは、出力端子o5と入力端子i10の間に挿入されている。入力端子i10はレプリカトランジスタ22,23のアノードに接続されている。
目標電圧生成部26(目標電圧生成手段)は、図11に示すように、入力端子i11,i12及び出力端子o6を有する比較器A22を有する。入力端子i11は非反転入力端子であり、入力端子i12は反転入力端子である。入力端子i12は電圧印加部25の出力端子o5に、出力端子o6はバッファ回路21内の比較器A23の非反転入力端子に、それぞれ接続されている。
入力電圧生成部27(第3の入力電圧生成手段)は、図11に示すように、オペアンプ27o−1からなるボルテージフォロワA24と、オペアンプ27o−2、入力抵抗27r−1、及び帰還抵抗27r−2からなる非反転増幅器A25と、オペアンプ27o−3、入力抵抗27r−3、及び帰還抵抗27r−4からなる非反転増幅器A26とを有する。入力電圧生成部27の内部構成の詳細は、上述した入力電圧生成部34と同様である。ただし、入力電圧生成部27の出力となる非反転増幅器A26の出力は、目標電圧生成回路26の入力端子i11に供給される。また、オペアンプ27o−2の非反転入力端子には、目標電圧生成部26が生成する電圧VPERIRの半分の大きさの電圧VPERIR/2が供給され、オペアンプ34o−3の非反転入力端子には、目標電圧生成部26が生成する電圧VPERIRが供給される。
以上の構成の他、電圧制御部24は、図11に示すように、入力端子i9と出力端子o6とを接続する配線とグランドとの間に挿入される位相補償回路28も有している。本実施の形態では、位相補償回路28の具体的構成として、直列に接続された抵抗素子と容量素子を用いている。
VPERI制御回路2内のオペアンプ(オペアンプ25o,27o−1〜27o−3、比較器A22,A23。)の具体的な構造は、図5に示したオペアンプと同様である。ただし、電源電圧Dは電源電圧VPP(>VDD)とする。これは、オペアンプ25oの出力電圧(VPERIR+I×R)やオペアンプ27o−3の出力電圧(VPERIR+I×R)が外部電源電圧VDDより高くなる可能性があるためである。接地電圧Eは、外部接地電圧VSSとすればよい。
次に、電圧制御部24の動作について説明する。
電圧印加部25は、レプリカトランジスタ22,23のアノード−カソード間に、電圧VPERIRを印加する。すなわち、オペアンプ25oの仮想短絡により、入力端子i10の電圧は入力端子i9の電圧に等しくなる。入力端子i9には目標電圧生成部26によって生成された電圧VPERIRが入力されているため、入力端子i10の電圧は電圧VPERIRに等しくなる。したがって、レプリカトランジスタ22,23のアノードに電圧VPERIRが印加されることになる。レプリカトランジスタ22,23のカソードは接地されているため、レプリカトランジスタ22,23のアノード−カソード間電圧は電圧VPERIRに等しくなる。
アノード−カソード間に印加された電圧VPERIRにより、レプリカトランジスタ22,23には、電圧VPERIRに応じた順方向電流I(オン電流)が流れる。電流Iが流れることで、電圧印加部25の出力端子o5には、電圧値VPERIR+I×Rの電圧が現れる。この電圧VPERIR+I×Rは、目標電圧生成部26の入力端子i12に入力される。
入力電圧生成部27は、目標電圧生成部26の入力端子i11の入力電圧を生成する回路である。この入力電圧は、上述した目標値I(レプリカトランジスタ22,23に流れるオン電流の電流値の目標値。)に応じて決定される出力端子o5の出力電圧である。言い換えると、レプリカトランジスタ22,23の順方向電流の電流値が目標値Iに等しくなるとき、出力端子o5に現れる電圧が上記入力電圧である。したがって、入力電圧はVPERIR+I×Rとなる。
上述した電圧VRの具体的な電圧値はI×Rに設定されており、入力電圧生成部27は、電圧VRから上記入力電圧VPERIR+I×Rを生成する。そのための入力電圧生成部27内各部の具体的な動作は入力電圧生成部34と同様であるので、詳しい説明は省略する。
目標電圧生成部26は、レプリカトランジスタ22,23に流れる電流Iと、目標値Iとの相違量に基づいて、バッファ回路21の電圧制御の目標電圧である電圧VPERIRを生成する。具体的には、入力電圧生成部27から入力端子i11に入力される電圧VPERIR+I×Rと、電圧印加部25の出力電圧(入力端子i12に入力される電圧)VPERIR+I×Rとに基づいて、電圧VPERIRを生成する。
より具体的に説明すると、目標電圧生成部26は、電圧VPERIR+I×Rと電圧VPERIR+I×Rとの差分I×R−I×Rに応じ、電流Iの電流値が目標値Iに近づくように、電圧VPERIRを生成する。すなわち、差分がプラスのとき(I<Iのとき)には、電圧VPERIRを上昇させる。これにより、レプリカトランジスタ22,23のアノード−カソード間に印加される電圧が上昇し、電流Iの電流値が増加する。同時に、バッファ回路21によって生成される電源電圧VPERIも上昇するので、周辺回路内のCMOS1c(図1)に流れるオン電流も増加する。一方、差分がマイナスのとき(I>Iのとき)には、電圧VPERIRを減少させる。これにより、レプリカトランジスタ22,23のアノード−カソード間に印加される電圧が減少し、電流Iの電流値が減少する。同時に、バッファ回路21によって生成される電源電圧VPERIも減少するので、周辺回路内のCMOS1c(図1)に流れるオン電流も減少する。
以上説明した電圧制御部24の動作の結果、周辺回路内のCMOS1cに流れるオン電流は、周囲温度によらず一定値Iに保たれる。これにより、周囲温度によらず一定の動作速度を得ることが可能になる。また、膜厚や線幅などに製造バラツキが生じた場合であっても、同様に一定の動作速度を得ることが可能になる。
また、それぞれPチャンネルMOSトランジスタ1p及びNチャンネルMOSトランジスタ1nのレプリカであるレプリカトランジスタ22,23を電圧印加部25とグランドの間に並列に接続しているので、トランジスタ1pとトランジスタ1nのオン電流の平均値が上記一定値Iとなる。したがって、チェーン化された多数のCMOSで構成される周辺回路において、PチャンネルMOSトランジスタとNチャンネルMOSトランジスタとが周囲温度の変動に対して互いに独立に変動するとしても、チェーン全体で見れば一定の動作速度を得ることが可能になる。
また、レプリカトランジスタを2つ使うことにより、MOSごとの製造バラツキによる変動分が平均化される。したがって、より効果的に動作速度を一定にすることが可能になる。
なお、帰還抵抗25rの抵抗値Rは、電圧VR(=I×R)が0.2V〜0.5Vの値を取るように決定することが好適である。電圧VRが小さすぎると目標電圧生成部26の出力の誤差が大きくなり、電圧VRが大きすぎると電圧制御部24を構成するMOSが非飽和領域に入ってしまいやすいからである。
次に、VPERI制御回路2の変形例を2つ挙げ、それぞれについて説明する。
図12は、1つ目の変形例によるVPERI制御回路2の回路図である。本変形例によるVPERI制御回路2では、図11に示したVPERI制御回路2と比べ、VPERI制御回路2の消費電力が低減される。すなわち、VPERI制御回路2は電源電圧VPERIを一定にして周辺回路内のCMOSのオン電流を補償するための回路であるので、電流密度が大きな強反転領域(図2)で動作させる必要があり、内部を流れる電流は数10μA〜数100μAに達する。このような大電流が内部を流れ続けることは、VPERI制御回路2の消費電力を大きくする原因になる。直列に複数のレプリカトランジスタを設けるなど、レプリカトランジスタのW/L比を実質的に小さくすることでVPERI制御回路2内部を流れる電流を低減することも可能であるが、そうするとレプリカトランジスタに流れる電流と周辺回路内のトランジスタに流れる電流とで電流値が異なることになるため、周辺回路の動作回路を一定にするという本来の機能に影響が出る。本変形例によるVPERI制御回路2はこのような事情に鑑み発明されたもので、内部を流れる電流の電流値を維持しつつ、VPERI制御回路2の消費電力を低減することを可能にする。
図12に示すように、本変形例によるVPERI制御回路2は、図11に示したVPERI制御回路2と比べると、スイッチ制御部29、スイッチ素子SW1,SW2、容量素子CHが追加されている点のみが相違する。以下、この相違点に着目して説明する。
図12に示すように、スイッチ素子SW1は、入力端子i10とレプリカトランジスタ22,23のアノードとの間に挿入される。また、スイッチ素子SW2は、出力端子o5と入力端子i12との間に挿入される。また、容量素子CHは、スイッチ素子SW2と入力端子i12とを接続する配線とグランドとの間に挿入される。
スイッチ制御部29(第1のスイッチ制御手段)は、周期的にスイッチ素子SW1,SW2を開閉する。具体的には、初めにスイッチ素子SW1,SW2を閉じ(オンし)、レプリカトランジスタ22,23に電流Iを流しつつ、電圧VPERIR+I×Rで容量素子CHを充電する。スイッチ素子SW1,SW2を閉じてから所定時間が経過したら、次にスイッチ素子SW1,SW2を開ける(オフする)。この状態では、容量素子CHから目標電圧生成部26の入力端子i12に、電圧VPERIR+I×Rが供給される。これにより、スイッチ素子SW1,SW2を開けている間レプリカトランジスタ22,23には電流が流れないが、適切に電源電圧VPERIを生成することが可能になる。したがって、VPERI制御回路2の内部を流れる電流の電流値を維持しつつ、VPERI制御回路2の消費電力を低減することが可能になる。
なお、スイッチ素子SW1,SW2を閉じている時間と開けている時間は、それぞれ例えば1μ秒、10μ秒とすることが好適である。このようにする場合、VPERI制御回路2の消費電力は、スイッチ素子SW1,SW2を設けない場合と比べて1/10に低減される。
また、スイッチ素子SW1,SW2を開ける際にはスイッチ素子SW2、スイッチ素子SW1の順で少し時間を空けて開けるようにし、スイッチ素子SW1,SW2を閉じる際にはスイッチ素子SW1、スイッチ素子SW2の順で少し時間を空けて閉じるようにすることが好ましい。これは、スイッチ素子SW1,SW2を開閉する際に、容量素子CHに蓄積された電荷の量が不適切に変動してしまうことを防止するためである。
図13は、2つ目の変形例によるVPERI制御回路2の機能ブロックを示す概略ブロック図である。また、図14は、2つ目の変形例によるVPERI制御回路2の回路図である。図13に示すように、2つ目の変形例によるVPERI制御回路2は、バッファ回路21、電圧制御部24に代えて、バッファ回路51、電圧制御部54を有する。
図10及び図11に示したVPERI制御回路2では、上述したように、オペアンプ内のトランジスタに昇圧された電源電圧VPPを供給する必要があった。これに対し、本変形例によるVPERI制御回路2では、電源電圧VPPが不要となっている。以下、VPERI制御回路2の構成及び動作について、詳しく説明する。
バッファ回路51は、電圧制御部54によって制御された電圧VPERIRを目標電圧として、CMOS1c(図1)の電源電圧VPERIを生成する回路である。具体的には、図14に示すように、外部電源電圧VDDが供給される電源配線と電源配線1aとの間に接続されるPチャンネルMOSトランジスタ51pと、比較器A52とを有し、電源配線1aに電源電圧VPERIを供給する。
比較器A52の非反転入力端子は電源配線1aに接続され、当該バッファ回路51が生成した電圧VPERIが供給される。一方、比較器A52の反転入力端子には目標電圧生成部26から電圧VPERIRが供給される。したがって、比較器A52は、電圧VPERIと電圧VPERIRとを比較し、電圧VPERIが電圧VPERIRより小さい場合にローレベル、電圧VPERIが電圧VPERIRより大きい場合にハイレベルを出力する。その結果、電圧VPERIが電圧VPERIRより小さい場合にトランジスタ51pはオン状態となり、電源配線1aは外部電源電圧VDDに接続され、電源配線1aの電位は次第に上昇する。一方、電圧VPERIが電圧VPERIRより大きい場合にトランジスタ51pはオフ状態となり、電源配線1aは外部電源電圧VDDから切断され、電源配線1aの電位は次第に下降する。以上の処理により、電源配線1aの電位は、最終的には電圧VPERIRと等しくなる。
なお、バッファ回路51に代え、図11などに示したバッファ回路21を用いることも可能である。バッファ回路21とバッファ回路51にはそれぞれメリット・デメリットがあるので、必要に応じて選択することが好ましい。つまり、バッファ回路21のようにNチャンネルMOSトランジスタを用いる場合、過渡応答特性が比較的高速で安定化容量が少なくて済むが、昇圧された電源電圧VPPが必要となる。一方、バッファ回路51のようにPチャンネルMOSトランジスタを用いる場合、過渡応答特性が比較的低速で比較的大きな安定化容量が必要となるが、電源電圧VPPは不要である。これらのメリット・デメリットに鑑み、バッファ回路21とバッファ回路51のいずれを用いるかを決定することが好ましい。
電圧制御部54(電圧制御手段)は、図10などに示した電圧制御部24と同じく、レプリカトランジスタ22,23に流れる順方向電流I(オン電流)が上記目標値Iとなるように、レプリカトランジスタ22,23のアノード−カソード間の電圧を制御する。以下、電圧制御部54の構成及び動作について、詳しく説明する。
初めに、電圧制御部54の構成について説明する。
図13に示すように、電圧制御部54の内部には、電圧印加部55、目標電圧生成部56、定電流生成部57が設けられる。このうち電圧印加部55(第3の電圧印加手段)は、図14に示すように、オペアンプA51と、PチャンネルMOSトランジスタ55p−1,55p−2を含む電流制御回路55cとを有している。なお、トランジスタ55p−1,55p−2のサイズ(W/L比)は、互いに等しくなっている。
オペアンプA51の非反転入力端子と反転入力端子はそれぞれ、電圧印加部55の入力端子i13,i14を構成する。入力端子i13はレプリカトランジスタ22,23のアノードに接続されている。トランジスタ55p−1,55p−2の各ソースは電圧印加部55の出力端子o7,o8を構成する。トランジスタ55p−1,55p−2の各ゲートはともにオペアンプA51の出力端子に接続され、ドレインには外部電源電圧VDDが供給される。出力端子o7は、入力端子i13に接続されている。
目標電圧生成部56(目標電圧生成手段)は、図14に示すように、NチャンネルMOSトランジスタ56n−1,56n−2を含む電流制御回路56cを有する。なお、トランジスタ56n−1,56n−2のサイズ(W/L比)は、互いに等しくなっている。
トランジスタ56n−1,56n−2の各ソースは目標電圧生成部56の入力端子i15,i16を構成し、各ドレインはともに接地されている。また、トランジスタ56n−1のゲートとトランジスタ56n−2のゲートは互いに接続されており、さらにトランジスタ56n−1はダイオード接続されている。入力端子i15は電圧印加部55の出力端子o8に接続され、入力端子i16は電圧印加部55の入力端子i14に接続されている。
定電流生成部57(定電流生成手段)は、図14に示すように、オペアンプA53と、PチャンネルMOSトランジスタ57p−1,57p−2を含む電流制御回路57cと、抵抗値RFの抵抗57rとを有する。トランジスタ57p−1,57p−2のサイズ(W/L比)は、互いに等しくなっている。
トランジスタ57p−1,57p−2の各ゲートはともにオペアンプA53の出力端子に接続され、各ドレインには外部電源電圧VDDが供給される。トランジスタ57p−1のソースはオペアンプA53の非反転入力端子に接続され、トランジスタ57p−2のソースは目標電圧生成部56の入力端子i16に接続される。抵抗57rは、トランジスタ57p−1のソースとオペアンプA53の非反転入力端子とを接続する配線と、グランドとの間に接続される。オペアンプA53の反転入力端子には、図示しないバンドギャップ回路によって生成された電圧VRが供給される。バンドギャップ回路によって生成されるため、電圧VRの温度依存性は極めて小さくなっている。
以上の構成の他、電圧制御部54は、図14に示すように、入力端子i16とバッファ回路51とを接続する配線とグランドとの間に挿入される位相補償回路58も有している。本実施の形態では、位相補償回路58の具体的構成として容量素子を用いている。
また、オペアンプA51〜A53の具体的な構成は、図5に示したオペアンプと同様である。ただし、電源電圧Dは、電源電圧VPP(>VDD)ではなく外部電源電圧VDDとなる。
次に、電圧制御部54の動作について説明する。
電圧印加部55は、レプリカトランジスタ22,23のアノード−カソード間に、電圧VPERIRを印加する。すなわち、オペアンプA51の仮想短絡により、入力端子i13の電圧が入力端子i14の電圧に等しくなる。入力端子i14には目標電圧生成部26によって生成された電圧VPERIRが入力されているため、レプリカトランジスタ22,23のアノードには電圧VPERIRが印加される。レプリカトランジスタ22,23のカソードは接地されているため、レプリカトランジスタ22,23のアノード−カソード間電圧は電圧VPERIRに等しくなる。
アノード−カソード間に印加された電圧VPERIRにより、レプリカトランジスタ22,23には、図11で説明したのと同様に、電圧VPERIRに応じた順方向電流I(オン電流)が流れる。
電流Iは、電圧印加部55の出力端子o7から、レプリカトランジスタ22,23に向かって流れる。電流制御回路55c内においてトランジスタ55p−1とトランジスタ55p−2とはカレントミラーを構成しているので、出力端子o7(トランジスタ55p−1のソース)に電流Iが流れることで、出力端子o8(トランジスタ55p−2のソース)にも同じ電流値の電流Iが流れる。したがって、目標電圧生成部26の入力端子i15に電流Iが入力される。
定電流生成部57は、目標値Iに等しい電流値を有する定電流Iを生成し、目標電圧生成部56の入力端子i16に出力する回路である。上述した電圧VRの具体的な電圧値はI×RFに設定されており、トランジスタ57p−1のソースから抵抗57rに向けて電流VR/RF=Iが流れる。電流制御回路57c内においてトランジスタ57p−1とトランジスタ57p−2とはカレントミラーを構成しているので、トランジスタ57p−1のソースに電流Iが流れることで、トランジスタ57p−2のソースにも同じ電流値の電流Iが流れる。したがって、目標電圧生成部26の入力端子i16に電流Iが入力される。
目標電圧生成部56は、レプリカトランジスタ22,23に流れる電流Iと、目標値Iとの相違量に基づいて、バッファ回路51の電圧制御の目標電圧である電圧VPERIRを生成する。具体的には、目標電圧生成部56内の電流制御回路56cは、入力端子i15に流れる電流Iが入力端子i16に流れる電流Iに等しくなるよう、入力端子i16の電圧を制御する。
より具体的に説明すると、電流制御回路56c内においてトランジスタ56n−1とトランジスタ56n−2とがカレントミラーを構成し、トランジスタ56n−1がダイオード接続されていることから、入力端子i16の電圧(電圧VPERIR)は、I<Iとなったときに上昇し、I>Iとなったときに下降する。入力端子i16は電圧印加部55の入力端子i14に接続されており、入力端子i14はオペアンプA51の反転入力端子であるため、入力端子i16の電圧が上昇すると電流制御回路55c内のトランジスタ55p−1,55p−2のドレイン電流が増加する。したがって、レプリカトランジスタ22,23に流れる電流Iも増加する。同時に、入力端子i16の電圧が上昇するとバッファ回路51の反転入力端子に入力される電圧VPERIRが上昇し、結果として周辺回路内のCMOS1cに供給する電圧VPERIが上昇する。
逆に、入力端子i16の電圧が下降すると電流制御回路55c内のトランジスタ55p−1,55p−2のドレイン電流が減少する。したがって、レプリカトランジスタ22,23に流れる電流Iも減少する。同時に、入力端子i16の電圧が下降するとバッファ回路51の反転入力端子に入力される電圧VPERIRが下降し、結果として周辺回路内のCMOS1cに供給する電圧VPERIが下降する。
以上説明した電圧制御部54の動作の結果、周辺回路内のCMOS1cに流れるオン電流は、周囲温度によらず一定値Iに保たれる。これにより、周囲温度によらず一定の動作速度を得ることが可能になる。また、膜厚や線幅などに製造バラツキが生じた場合であっても、同様に一定の動作速度を得ることが可能になる。
しかも、本変形例によるVPERI制御回路2では、外部電源電圧VDDより高い電圧となる部分は存在しない。したがって、電源電圧VPP(>VDD)が不要になる。
なお、図14には、スイッチ制御部59及びスイッチ素子SW3〜SW5も図示している。これらは必須の構成ではないが、これらの構成を採用することで、1つ目の変形例で説明したものと同様、VPERI制御回路2の内部を流れる電流の電流値を維持しつつ、VPERI制御回路2の消費電力を低減することが可能になる。以下、詳しく説明する。
図14に示すように、スイッチ素子SW3は、入力端子i13とレプリカトランジスタ22,23のアノードとの間に挿入される。また、スイッチ素子SW4は、入力端子i16とバッファ回路51との間に挿入される。また、スイッチ素子SW5は、入力端子i16に設けられる。
スイッチ制御部59(第2のスイッチ制御手段)は、周期的にスイッチ素子SW3〜SW5を開閉する。具体的には、初めにスイッチ素子SW3〜SW5を閉じ(オンし)、レプリカトランジスタ22,23に電流Iを流しつつ、電圧VPERIRで位相補償回路58内の容量素子を充電する。スイッチ素子SW3〜SW5を閉じてから所定時間が経過したら、次にスイッチ素子SW3〜SW5を開ける(オフする)。この状態では、位相補償回路58内の容量素子からバッファ回路51に、電圧VPERIRが供給される。これにより、スイッチ素子SW3〜SW5を開けている間レプリカトランジスタ22,23には電流が流れないが、適切に電源電圧VPERIを生成することが可能になる。したがって、VPERI制御回路2の内部を流れる電流の電流値を維持しつつ、VPERI制御回路2の消費電力を低減することが可能になる。
なお、スイッチ素子SW3〜SW5を閉じている時間と開けている時間は、それぞれ例えば1μ秒、10μ秒とすることが好適である。このようにする場合、VPERI制御回路2の消費電力は、スイッチ素子SW3〜SW5を設けない場合と比べて1/10に低減される。
また、スイッチ素子SW3〜SW5を開ける際には、まずスイッチ素子SW4を開け、少し遅れてスイッチ素子SW3,SW5を開けるようにし、スイッチ素子SW3〜SW5を閉じる際には、まずスイッチ素子SW3,SW5を開け、少し遅れてスイッチ素子SW4を開けるようにすることが好ましい。これは、スイッチ素子SW3〜SW5を開閉する際に、位相補償回路58内の容量素子に蓄積された電荷の量が不適切に変動してしまうことを防止するためである。
以上、本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明は、上記の実施の形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
例えば、図3及び図4に示したVPW制御回路3では基板電圧生成回路31の出力により直接基板電圧VPWを制御したが、基板電圧生成回路31の出力端に負電圧ポンプ回路を設け、基板電圧生成回路31の出力により負電圧ポンプ回路のオン/オフ制御を行うことで基板電圧VPWを制御することとしてもよい。
同様に、図7及び図8に示したVNW制御回路4では基板電圧生成回路41の出力により直接基板電圧VNWを制御したが、基板電圧生成回路41の出力端に正電圧ポンプ回路を設け、基板電圧生成回路41の出力により正電圧ポンプ回路のオン/オフ制御を行うことで基板電圧VNWを制御することとしてもよい。
また、VPW制御回路3で用いる電圧VF1、オフ電流の目標値I、帰還抵抗Rと、VNW制御回路4で用いる電圧VF2、オフ電流の目標値I、帰還抵抗Rとは、互いに同じ値としてもよい。この場合、VPW制御回路3内の入力電圧生成部34とVNW制御回路4内の入力電圧生成部44とを共通化することが可能になる。したがって、回路の設置面積や製造コストを低減することが可能になる。
また、本発明は、シリコン基板上に形成されるMOSトランジスタ、MIS(Metal-Insulator Semiconductor)や、MOSトランジスタの一種であるTFT(Thin Film Transistor)など、しきい値電圧を備える電界効果トランジスタに広く適用可能である。
更に、本発明は、メモリ機能やロジック機能を備えた半導体装置、それらが搭載されたSOC(システムオンチップ)、MCP(マルチチップパッケージ)やPOP(パッケージオンパッケージ)等の半導体装置に適用できる。
1 半導体装置
1a 電源配線
1c CMOS
1n,21n,56n,M3,M4,M5,M7,MS1 NチャンネルMOSトランジスタ
1p,51p,55p,57p,M1,M2,M6 PチャンネルMOSトランジスタ
2 VPERI制御回路
3 VPW制御回路
4 VNW制御回路
21,51 バッファ回路
22,23,32,42 レプリカトランジスタ
24,54 電圧制御部
25,33,43,55 電圧印加部
25o,27o,33o,34o,43o,44o,A32,A42,A51,A53 オペアンプ
25r,27r,33r,34r,43r,44r,57r,RC,RS 抵抗
26,56 目標電圧生成部
27,34,44 入力電圧生成部
28,58 位相補償回路
29,59 スイッチ制御部
31,41 基板電圧生成回路
55c,56c,57c 電流制御回路
57 定電流生成部
100 差動増幅回路
101 出力回路
A21,A25,A26,A31,A34〜A41,A44,A45 非反転増幅器
A22,A23,A52 比較器
A24,A33,A43 ボルテージフォロワ
CC,CH 容量素子
SW1〜SW5 第1〜第5のスイッチ素子
i1〜i16 第1〜第16の入力端子
o1〜o8 第1〜第8の出力端子

Claims (30)

  1. 第1導電型である第1の電界効果トランジスタ及び第2導電型である第2の電界効果トランジスタからなる相補電界効果トランジスタ回路内の一方の電界効果トランジスタの基板電圧を生成する第1の基板電圧生成回路と、
    前記一方の電界効果トランジスタのレプリカであり、かつダイオード接続された第1のレプリカトランジスタと、
    前記第1のレプリカトランジスタのアノード−カソード間に所定の第1の電圧値の電圧を印加する第1の電圧印加手段と、を備え、
    前記第1のレプリカトランジスタの基板電圧は前記第1の基板電圧生成回路が生成する基板電圧であり、
    前記第1の基板電圧生成回路は、前記第1のレプリカトランジスタに流れる電流値が所与の第1の目標値となるように前記第1のレプリカトランジスタの基板電圧を制御し、
    前記第1の電圧印加手段は、第1及び第2の入力端子並びに第1の出力端子を有する非反転増幅器を有し、
    前記第1の基板電圧生成回路は、第3及び第4の入力端子並びに第2の出力端子を有する比較器を有し、
    更に、前記第3の入力端子の入力電圧を生成する第1の入力電圧生成手段を備え、
    前記第1の出力端子と前記第4の入力端子が互いに接続され、
    前記第1の入力端子には前記第1の電圧値の電圧が入力され、
    前記第1のレプリカトランジスタは、前記第2の入力端子とグランドの間に順方向に挿入され、
    前記第1の入力電圧生成手段は、前記第1の目標値に応じて決定される前記第1の出力端子の出力電圧を制御する目標値を生成して前記3の入力端子に出力し、
    前記第1の基板電圧生成回路内の前記比較器は、前記第3の入力端子に入力される電圧と、前記第4の入力端子に入力される前記第1の出力端子の出力電圧とに基づいて前記一方の電界効果トランジスタの基板電圧を生成し、前記第2の出力端子から出力する、ことを特徴とする半導体装置。
  2. 前記第3の入力端子は非反転入力端子であり、前記第4の入力端子は反転入力端子である、ことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記第1の電圧値は、前記第1のレプリカトランジスタのチャネル領域が弱反転領域であるオフ状態となる電圧値である、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置。
  4. 更に、前記第1及び第2の電界効果トランジスタのうちの他方の電界効果トランジスタの基板電圧を生成する第2の基板電圧生成回路と、
    前記他方の電界効果トランジスタのレプリカであり、かつダイオード接続された第2のレプリカトランジスタと、
    前記第2のレプリカトランジスタのアノード−カソード間に所定の第2の電圧値の電圧を印加する第2の電圧印加手段と、を備え、
    前記第2のレプリカトランジスタの基板電圧は、前記第2の基板電圧生成回路が生成する基板電圧であり、
    前記第2の基板電圧生成回路は、前記第2のレプリカトランジスタに流れる電流値が所与の第2の目標値となるように前記第2のレプリカトランジスタの基板電圧を制御する、ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の半導体装置。
  5. 前記第2の基板電圧生成回路は、前記第2のレプリカトランジスタに流れる電流と、前記第2の目標値との相違量に基づいて前記第2のレプリカトランジスタの基板電圧を生成する、ことを特徴とする請求項4に記載の半導体装置。
  6. 前記第2の電圧印加手段は、第5及び第6の入力端子並びに第3の出力端子を有する非反転増幅器を有し、
    前記第2の基板電圧生成回路は、第7及び第8の入力端子並びに第4の出力端子を有する比較器を有し、
    更に、前記第8の入力端子の入力電圧を生成する第2の入力電圧生成手段を備え、
    前記第3の出力端子と前記第7の入力端子が互いに接続され、
    前記第5の入力端子には前記第2の電圧値の電圧が入力され、
    前記第2のレプリカトランジスタは、前記第6の入力端子とグランドの間に順方向に挿入され、
    前記第2の入力電圧生成手段は、前記第2の目標値に応じて決定される前記第3の出力端子の出力電圧を制御する目標値を生成して前記第8の入力端子に出力し、
    前記第2の基板電圧生成回路内の前記比較器は、前記第8の入力端子に入力される電圧と、前記第7の入力端子に入力される前記第3の出力端子の出力電圧とに基づいて前記他方の電界効果トランジスタの基板電圧を生成し、前記第4の出力端子から出力する、ことを特徴とする請求項4又は5に記載の半導体装置。
  7. 前記第7の入力端子は非反転入力端子であり、前記第8の入力端子は反転入力端子である、ことを特徴とする請求項6に記載の半導体装置。
  8. 前記第2の電圧値は、前記第2のレプリカトランジスタのチャネル領域が弱反転領域であるオフ状態となる電圧値である、ことを特徴とする請求項4乃至7のいずれか一項に記載の半導体装置。
  9. 前記第2のレプリカトランジスタに流れる電流値は、温度が高いほど大きい正の温度特性であり、且つ前記第2のレプリカトランジスタのチャネル領域が前記第2の電圧値の変化に対して指数関数の変化を有する弱反転領域の電流値である、ことを特徴とする請求項4乃至8のいずれか一項に記載の半導体装置。
  10. 更に、前記第1及び第2の電界効果トランジスタのうちの他方の電界効果トランジスタの基板電圧を生成する第2の基板電圧生成回路と、
    前記他方の電界効果トランジスタのレプリカであり、かつダイオード接続された第2のレプリカトランジスタと、
    前記第2のレプリカトランジスタのアノード−カソード間に前記第1の電圧値と同じ電圧を印加する第2の電圧印加手段と、を備え、
    前記第2のレプリカトランジスタの基板電圧は、前記第2の基板電圧生成回路が生成する基板電圧であり、
    前記第2の基板電圧生成回路は、前記第2のレプリカトランジスタに流れる電流値が前記所与の第1の目標値となるように前記第2のレプリカトランジスタの基板電圧を制御し、
    前記第2の電圧印加手段は、第5及び第6の入力端子並びに第3の出力端子を有する非反転増幅器を有し、
    前記第2の基板電圧生成回路は、非反転入力端子である第7及び反転入力端子である第8の入力端子並びに第4の出力端子を有する比較器を有し、
    前記第3の出力端子と前記第7の入力端子が互いに接続され、
    前記第2のレプリカトランジスタは、前記第6の入力端子とグランドの間に順方向に挿入され、
    前記第1の入力電圧生成手段は、前記第3の入力端子に出力する電圧を前記第8の入力端子にも出力し、
    前記第2の基板電圧生成回路は、前記第8の入力端子に入力される電圧と、前記第7の入力端子に入力される前記第3の出力端子の出力電圧とに基づいて前記他方の電界効果トランジスタの基板電圧を生成し、前記第4の出力端子から出力する、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置。
  11. 前記第2のレプリカトランジスタに流れる電流値は、温度が高いほど大きい正の温度特性であり、且つ前記第2のレプリカトランジスタのチャネル領域が前記第1の電圧値の変化に対して指数関数の変化を有する弱反転領域の電流値である、ことを特徴とする請求項10に記載の半導体装置。
  12. 第1導電型である第1の電界効果トランジスタ及び第2導電型である第2の電界効果トランジスタからなる相補電界効果トランジスタ回路内の一方の電界効果トランジスタの基板電圧を生成する第1の基板電圧生成回路と、
    前記一方の電界効果トランジスタのレプリカであり、かつダイオード接続された第1のレプリカトランジスタと、
    前記第1のレプリカトランジスタのアノード−カソード間に所定の第1の電圧値の電圧を印加する第1の電圧印加手段と、を備え、
    前記第1のレプリカトランジスタの基板電圧は前記第1の基板電圧生成回路が生成する基板電圧であり、
    前記第1の基板電圧生成回路は、前記第1のレプリカトランジスタに流れる電流値が所与の第1の目標値となるように前記第1のレプリカトランジスタの基板電圧を制御し、
    更に、前記相補電界効果トランジスタ回路の電源電圧を生成するバッファ回路と、
    前記第1の電界効果トランジスタのレプリカであり、かつダイオード接続された第3のレプリカトランジスタと、
    前記第2の電界効果トランジスタのレプリカであり、かつダイオード接続された第4のレプリカトランジスタと、
    前記第3及び第4のレプリカトランジスタにそれぞれ流れる電流の合算電流値が所与の第3の目標値となるように、前記第3及び第4のレプリカトランジスタに共通なアノード−カソード間の電圧を制御する電圧制御手段とを備え、
    前記バッファ回路は、前記電圧制御手段によって制御された前記第3及び第4のレプリカトランジスタに共通なアノード−カソード間の電圧を目標電圧として、前記電源電圧を生成し、
    前記電圧制御手段は、
    前記第3及び第4のレプリカトランジスタに共通なアノード−カソード間に、前記目標電圧を印加する第3の電圧印加手段と、
    前記第3及び第4のレプリカトランジスタに流れる前記合算電流と、前記第3の目標値との相違量に基づいて前記目標電圧を生成する目標電圧生成手段とを有する、ことを特徴とする半導体装置。
  13. 前記第3の電圧印加手段は、第9及び第10の入力端子並びに第5の出力端子を有する非反転増幅器を有し、
    前記目標電圧生成手段は、第11及び第12の入力端子並びに第6の出力端子を有する比較器を有し、
    更に、前記第11の入力端子の入力電圧を生成する第3の入力電圧生成手段を備え、
    前記第9の入力端子と前記第6の出力端子、前記第5の出力端子と前記第12の入力端子がそれぞれ互いに接続され、
    前記第3及び第4のレプリカトランジスタは、前記第10の入力端子とグランドの間に順方向かつ並列に挿入され、
    前記第3の入力電圧生成手段は、前記第3の目標値に応じて決定される前記第5の出力端子の出力電圧を制御する目標値を生成して前記第11の入力端子に出力し、
    前記目標電圧生成手段内の比較器は、前記第11の入力端子に入力される電圧と、前記第12の入力端子に入力される前記第5の出力端子の出力電圧とに基づいて前記第3及び第4のレプリカトランジスタに共通なアノード−カソード間の目標電圧を生成し、前記第6の出力端子から前記バッファ回路に出力する、ことを特徴とする請求項12に記載の半導体装置。
  14. 前記非反転増幅器は、前記第5の出力端子と前記第10の入力端子の間に挿入される帰還抵抗を有し、
    前記第5の出力端子の出力電圧を制御する目標値は、前記帰還抵抗の抵抗値にも基づいて決定される、ことを特徴とする請求項13に記載の半導体装置。
  15. 前記第3の入力電圧生成手段は、前記第3の目標値と前記帰還抵抗の抵抗値とを乗算してなる電圧値の電圧を入力し、前記目標電圧生成手段によって生成される前記目標電圧に基づいて、入力された前記乗算してなる電圧値の電圧をレベルシフトするレベルシフト回路を有する、ことを特徴とする請求項14に記載の半導体装置。
  16. 前記第3の入力電圧生成手段に入力される前記電圧は、物質固有の一定電位を発生するバンドギャップ回路によって生成される、ことを特徴とする請求項15に記載の半導体装置。
  17. 前記電圧制御手段は、前記第9の入力端子と前記第6の出力端子とを接続する配線とグランドとの間に挿入される位相補償回路を有する、ことを特徴とする請求項13乃至16のいずれか一項に記載の半導体装置。
  18. 前記電圧制御手段は、
    前記第10の入力端子と前記第3及び第4のレプリカトランジスタに共通なアノードとの間に挿入される第1のスイッチ素子と、
    前記第5の出力端子と前記第12の入力端子との間に挿入される第2のスイッチ素子と、
    前記第2のスイッチ素子と前記第12の入力端子とを接続する配線とグランドとの間に挿入される容量素子と、
    周期的に前記第1及び第2のスイッチ素子のそれぞれの電気的な非導通と導通を制御する第1のスイッチ制御手段と、を有する、ことを特徴とする請求項13乃至17のいずれか一項に記載の半導体装置。
  19. 前記第1のスイッチ制御手段は、前記第1及び第2のスイッチ素子を電気的に非導通にする際には前記第2のスイッチ素子、前記第1のスイッチ素子の順で電気的に非導通にし、前記第1及び第2のスイッチ素子を電気的に導通にする際には前記第1のスイッチ素子、前記第2のスイッチ素子の順で電気的に導通にする、ことを特徴とする請求項18に記載の半導体装置。
  20. 前記第3の電圧印加手段は、第13及び第14の入力端子を有するオペアンプと、第7及び第8の出力端子を有する第1の電流制御回路とを有し、
    前記目標電圧生成手段は、第15及び第16の入力端子を有する第2の電流制御回路を有し、
    更に、前記第3の目標値の定電流を生成し、前記第16の入力端子に出力する定電流生成手段を備え、
    前記第14の入力端子と前記第16の入力端子、前記第13の入力端子と前記第7の出力端子、前記第8の出力端子と前記第15の入力端子とがそれぞれ互いに接続され、
    前記第3及び第4のレプリカトランジスタは、前記第13の入力端子とグランドの間に順方向かつ並列に挿入され、
    前記第1の電流制御回路は、前記第7の出力端子に流れる電流と同じ電流値の電流を前記第8の出力端子に出力し、
    前記第2の電流制御回路は、前記第15の入力端子に流れる電流が前記定電流の電流値に等しくなるように前記第16の入力端子の電圧を制御し、
    前記バッファ回路は、前記第16の入力端子の電圧を前記目標電圧として取得する、ことを特徴とする請求項13に記載の半導体装置。
  21. 前記第2の電流制御回路は、前記第15及び第16の入力端子をそれぞれ入力及び出力とするカレントミラー回路である、ことを特徴とする請求項20に記載の半導体装置。
  22. 前記定電流生成手段は、物質固有の一定電位を発生するバンドギャップ回路によって生成される定電圧を用いて前記第3の目標値の定電流を生成する、ことを特徴とする請求項20又は21に記載の半導体装置。
  23. 前記電圧制御手段は、前記第16の入力端子と前記バッファ回路とを接続する配線とグランドとの間に挿入される位相補償回路を有する、ことを特徴とする請求項20乃至22のいずれか一項に記載の半導体装置。
  24. 前記電圧制御手段は、前記第13の入力端子及び前記第7の出力端子と前記第3及び第4のレプリカトランジスタのアノードとの間に挿入される第3のスイッチ素子と、
    前記第16の入力端子と前記バッファ回路との間に挿入される第4のスイッチ素子と、
    前記第16の入力端子に設けられる第5のスイッチ素子と、
    周期的に前記第3乃至第5のスイッチ素子のそれぞれの電気的な非導通と導通を制御する第2のスイッチ制御手段と、を有する、ことを特徴とする請求項23に記載の半導体装置。
  25. 前記第2のスイッチ制御手段は、前記第3乃至第5のスイッチ素子を電気的に非導通にする際には前記第4のスイッチ素子、前記第3及び第5のスイッチ素子の順で電気的に非導通にし、前記第3乃至第5のスイッチ素子を電気的に導通にする際には前記第3及び第5のスイッチ素子、前記第4のスイッチ素子の順で電気的に導通にする、ことを特徴とする請求項24に記載の半導体装置。
  26. 前記第3及び第4のレプリカトランジスタに流れるそれぞれの電流値は、温度が高いほど小さい負の温度特性であり、且つ前記第3及び第4のレプリカトランジスタのチャネル領域が前記第3及び第4のレプリカトランジスタに共通なアノード−カソード間の電圧値の変化に対して2乗の変化を有する強反転領域の電流値である、ことを特徴とする請求項12に記載の半導体装置。
  27. 第1及び第2の入力端子並びに第1の出力端子と、前記第1の出力端子と前記第2の入力端子の間に挿入される帰還抵抗とを有する非反転増幅器と、
    第3及び第4の入力端子並びに第2の出力端子を有する比較器を有し、第1導電型である第1の電界効果トランジスタ及び第2導電型である第2の電界効果トランジスタからなる相補電界効果トランジスタ回路内の一方の電界効果トランジスタの基板電圧を生成する第1の基板電圧生成回路と、
    前記一方の電界効果トランジスタのレプリカであり、かつダイオード接続された第1のレプリカトランジスタと、
    前記第1のレプリカトランジスタに流れる電流が所与の第1の目標値である場合に前記第1の出力端子に現れる電圧を生成し、前記第3の入力端子に出力する第1の入力電圧生成手段と、を備え、
    前記第1のレプリカトランジスタの基板電圧は、前記第1の基板電圧生成回路が生成する基板電圧であり、
    前記第1の出力端子と前記第4の入力端子が互いに接続され、
    前記第1の入力端子には所定の第1の電圧値の電圧が入力され、
    前記第1のレプリカトランジスタは、前記第2の入力端子とグランドの間に順方向に挿入され、
    前記第1の基板電圧生成回路内の前記比較器は、前記第3の入力端子に入力される電圧と、前記第4の入力端子に入力される前記第1の出力端子の出力電圧とに基づいて前記一方の電界効果トランジスタの基板電圧を生成し、前記第2の出力端子から出力する、ことを特徴とする半導体装置。
  28. 第1の基準電圧が供給される第1の入力端子と、第2の入力端子と、相補電界効果トランジスタ回路内の第1導電型である第1のトランジスタのバックゲートに接続された第1の出力端子とを有する第1のオペアンプと、
    第2の基準電圧が供給される第3の入力端子と、第4の入力端子と、前記第1のオペアンプの前記第2の入力端子に接続された第2の出力端子とを有する第2のオペアンプと、
    前記第2のオペアンプの前記第4の入力端子と前記第2の出力端子との間に接続された抵抗素子と、
    前記第2のオペアンプの前記第4の入力端子とグランド端子との間に接続され、前記第2のオペアンプの前記第4の入力端子に接続されたゲート電極と、前記第1のオペアンプの前記第1の出力端子に接続されたバックゲート電極とを有し、前記第1のトランジスタのレプリカであるレプリカトランジスタと、を備える半導体装置。
  29. 前記グランド端子は第1のグランド端子であり、
    さらに、
    第3の基準電圧が供給される第5の入力端子と、第6の入力端子と、前記相補電界効果トランジスタ回路内の第2導電型である第2のトランジスタのバックゲートに接続された第3の出力端子とを有する第3のオペアンプと、
    第4の基準電圧が供給される第7の入力端子と、第8の入力端子と、前記第3のオペアンプの前記第6の入力端子に接続された第4の出力端子とを有する第4のオペアンプと、
    前記第4のオペアンプの前記第8の入力端子と前記第4の出力端子との間に接続された別の抵抗素子と、
    前記第4のオペアンプの前記第8の入力端子と第2のグランド端子との間に接続され、第3のグランド端子に接続されたゲート電極と、前記第3のオペアンプの前記第3の出力端子に接続されたバックゲート電極とを有し、前記第2のトランジスタのレプリカである別のレプリカトランジスタと、を備える請求項28の半導体装置。
  30. 前記トランジスタはN導電型であり、前記別のトランジスタはP導電型である、請求項29の半導体装置。
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