JP2010152995A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】MOSトランジスタのしきい値を調整するために基板電圧を制御しつつも、基板電圧を適切な範囲内に維持することを可能にする。
【解決手段】半導体装置1は、半導体基板に形成されたしきい値調整対象のMOSトランジスタと、該MOSトランジスタのレプリカトランジスタと、レプリカトランジスタが所与の設計値の電流を流すのに要するゲート−ソース間電圧をモニタするモニタ回路10と、モニタ回路10の出力に基づいて上記MOSトランジスタの基板電圧VBBを生成する負電圧ポンプ回路20と、基板電圧VBBが所定値を超えたことに応答して、モニタ回路10のモニタ結果にかかわらず負電圧ポンプ回路20の動作を規定するリミッタ回路30とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は半導体装置に関し、特に、基板電圧を調整可能なMOSトランジスタを備える半導体装置に関する。
近年の半導体装置においては、スイッチング速度の高速化や低消費電力化を目的として、MOSトランジスタのしきい値の低電圧化が進んでいる。例えば、代表的な半導体装置の一つであるDRAM(Dynamic Random Access Memory)においては、動作電圧が1V程度まで低電圧化されており、これによりMOSトランジスタのしきい値も0V近傍まで低電圧化されている。
ところで、MOSトランジスタのしきい値は、プロセス条件やウェハ上における位置などによって不可避的にばらつくことが知られている。上記のようにしきい値が低電圧化されている場合、このようなしきい値のばらつきは、高感度な動作が必要な回路、例えば、微弱な電位差を増幅するセンスアンプなどにおいて特に大きな問題となる。特許文献1には、MOSトランジスタの基板電圧を制御することによってしきい値のばらつきを補償する方法が記載されている。
特開2008−59680号公報
しかしながら、近年における微細なトランジスタではMOSトランジスタの基板効果係数が小さいことから、基板電圧によるしきい値の調整可能量は僅かである。このため、しきい値が設計値通りとなるよう基板電圧を変化させ続けると、基板電位の変動幅が非常に大きくなってしまう。これは、しきい値の調整対象外である他のトランジスタの特性をも変化させてしまう。
例えば、しきい値の調整対象となるMOSトランジスタがセンスアンプを構成するNチャンネルMOSトランジスタである場合、メモリセルを構成するMOSトランジスタの特性が悪化することがある。具体的には、基板電圧を上げすぎればサブスレッショルドリークによりメモリセルキャパシタの電荷が失われ、逆に基板電位を下げすぎれば拡散層対基板のジャンクションリークによりメモリセルキャパシタの電荷が失われる。従って、これらリークがそれぞれ大きくならない上限下限の範囲で、基板電圧を調整する必要がある。
本発明による半導体装置は、半導体基板に形成された第1のMOSトランジスタと、第1のMOSトランジスタのレプリカトランジスタと、レプリカトランジスタが所定の電流を流すのに要するゲート−ソース間電圧をモニタするモニタ回路と、モニタ回路の出力に基づいて第1のMOSトランジスタの基板電圧を生成する電圧生成回路とを備え、モニタ回路は、基板電圧が所定値を超えたことに応答して、ゲート−ソース間電圧のモニタ結果にかかわらず電圧生成回路の動作を規定するリミッタ回路を含んでいることを特徴とする。
本発明によれば、MOSトランジスタのしきい値を調整するために基板電圧を制御しつつも、基板電圧を適切な範囲内に維持することが可能になる。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の好ましい第1の実施の形態による半導体装置1の回路図である。
本実施の形態による半導体装置1は、図1に示すように、モニタ回路10、負電圧ポンプ回路(電圧生成回路)20、及びリミッタ回路30とを備え、センスアンプを構成するNチャンネルMOSトランジスタのしきい値調整を行う。
ここで、各回路の説明を行う前に、センスアンプ及びメモリセルの構造について説明しておくことにする。
図2は、メモリセル及びセンスアンプの回路図を示す図である。同図には一対のビット線BL,/BLにそれぞれ接続されるメモリセルMC1,MC2と、センスアンプSAとを示している。
まず、メモリセルMC1は、ビット線BLとプレート配線PLとの間に直列接続されたNチャンネルMOSトランジスタ(セルトランジスタ)Tr1及びセルキャパシタC1によって構成され、セルトランジスタTr1のゲート電極は対応するワード線WL1に接続されている。これにより、ワード線WL1がハイレベルになると、セルトランジスタTr1がオンし、セルキャパシタC1がビット線BLに接続されることになる。
メモリセルMC1にデータを書き込む際には、記憶すべきデータに応じて、セルキャパシタC1に高位側書き込み電位VARY(例えば1.0V)又は低位側書き込み電位VSSA(例えば0V)を供給する。
一方、メモリセルMC1からデータを読み出す際には、ビット線BLを中間電位、すなわち(VARY−VSSA)/2にプリチャージした後、セルトランジスタTr1をオンさせる。これにより、セルキャパシタC1に高位側書き込み電位VARYが書き込まれていた場合には、ビット線BLの電位は中間電位から僅かに上昇し、セルキャパシタC1に低位側書き込み電位VSSAが書き込まれていた場合には、ビット線BLの電位は中間電位から僅かに低下する。
メモリセルMC2は、ビット線/BLとプレート配線PLとの間に直列接続されたNチャンネルMOSトランジスタ(セルトランジスタ)Tr2及びセルキャパシタC2によって構成され、セルトランジスタTr2のゲート電極は対応するワード線WL2に接続されている。メモリセルMC2の動作はメモリセルMC1と同様であるので、説明を省略する。
センスアンプSAは、メモリセルMC1,MC2に対してデータの書き込みや読み出しを行う際、ビット線BL,/BLの駆動制御を行う回路である。図2に示すように、センスアンプSAは4つのノード、すなわち、一対の電源ノードa,bと、一対の信号ノードc,dとを有している。電源ノードaは高位側駆動配線SAPに接続されており、電源ノードbは低位側駆動配線SANに接続されている。また、信号ノードc,dは、対応するビット線対BL,/BLにそれぞれ接続されている。センスアンプSAの活性化は、高位側駆動配線SAP及び低位側駆動配線SANに、それぞれ上述した高位側書き込み電位VARY及び低位側書き込み電位VSSAを供給することにより行う。
また、センスアンプSAはPチャンネルMOSトランジスタTr3,Tr4と、NチャンネルMOSトランジスタTr5,Tr6とを有している。なお、本実施の形態では、NチャンネルMOSトランジスタTr5がしきい値の調整対象である。
トランジスタTr3とトランジスタTr5とは、電源ノードaと電源ノードbとの間に直列接続されており、これらの接点が一方の信号ノードcに接続され、これらのゲート電極が他方の信号ノードdに接続されている。同様に、トランジスタTr4とトランジスタTr6とは、電源ノードaと電源ノードbとの間に直列接続されており、これらの接点が一方の信号ノードdに接続され、これらのゲート電極が他方の信号ノードcに接続されている。
メモリセルMC1又はメモリセルMC2に対して書き込みや読み出しを行う際には、ビット線対BL,/BLに電位差が生ずる。ビット線BLの電位がバービット線/BLの電位より高くなった場合には、トランジスタTr3,Tr6がオン状態となり、トランジスタTr4,Tr5がオフ状態となる。したがって、電源ノードaと信号ノードcとが接続され、ビット線BLに高位側書き込み電位VARYが供給される。また、電源ノードbと信号ノードdとが接続され、バービット線/BLに低位側書き込み電位VSSAが供給される。
一方、ビット線BLの電位がバービット線/BLの電位より低くなった場合には、トランジスタTr4,Tr5がオン状態となり、トランジスタTr3,Tr6がオフ状態となる。したがって、電源ノードaと信号ノードdとが接続され、バービット線/BLに高位側書き込み電位VARYが供給される。また、電源ノードbと信号ノードcとが接続され、ビット線BLに低位側書き込み電位VSSAが供給される。
図3は、メモリセル及びセンスアンプの断面の模式図である。同図にはセルトランジスタTr1、PチャンネルMOSトランジスタTr3、NチャンネルMOSトランジスタTr5を含む断面を示している。
同図に示すように、トランジスタTr1,Tr3,Tr5は、P型シリコン基板である基板S1上に形成される。基板S1の表面付近にはN型の領域DNWELL(DeepNWELL)が形成されており、領域DNWELL内の基板S1表面に近い部分には、さらにP型の領域PWELLが形成される。また、領域PWELLの両側にはN型の領域NWELLが形成される。
領域PWELL内の基板S1表面に近い部分には、さらにn+拡散層101〜104とp+拡散層105が設けられる。また、領域NWELL内の基板S1表面に近い部分には、さらにn+拡散層106とp+拡散層107〜108が設けられる。
n+拡散層101とn+拡散層102の間の基板S1表面には、ニ酸化シリコン(SiO)などからなるゲート絶縁膜111と、ポリシリコンやポリサイド(ポリシリコンと金属の化合物)あるいは金属などからなるゲート電極112とがこの順で積層されており、n+拡散層101,102をソース・ドレイン領域とするセルトランジスタTr1を構成している。ゲート電極112はワード線WL1に接続される。また、n+拡散層101及びn+拡散層102はそれぞれ、ビット線BL及びセルキャパシタC1に接続される。
また、n+拡散層103とn+拡散層104の間の基板S1表面には、酸化シリコン(SiO)からなるゲート絶縁膜113と、ポリシリコンからなるゲート電極114とがこの順で積層されており、n+拡散層103,104をソース・ドレイン領域とするNチャンネルMOSトランジスタTr5を構成している。ゲート電極114はビット線BLに接続される。また、n+拡散層103及びn+拡散層104はそれぞれ、低位側駆動配線SAN及びp+拡散層107に接続される。
また、p+拡散層107とp+拡散層108の間の基板S1表面には、酸化シリコン(SiO)からなるゲート絶縁膜115と、ポリシリコンからなるゲート電極116とがこの順で積層されており、p+拡散層107,108をソース・ドレイン領域とするPチャンネルMOSトランジスタTr3を構成している。ゲート電極116はバービット線/BLに接続される。また、p+拡散層107及びp+拡散層108はそれぞれ、高位側駆動配線SAP及びn+拡散層104に接続される。
p+拡散層105には、基板電圧VBBが供給される。この基板電圧VBBは、セルトランジスタTr1とNチャンネルMOSトランジスタTr5とに共通な基板電圧となっている。同様に、n+拡散層106には、基板電圧VNWが供給される。
ここで、基板電圧VBBが高すぎると、n+拡散層とPWELLとの接合電界が強まり、セルトランジスタTr1においてPNジャンクション起因のリークが増大する。逆に、基板電圧VBBが低すぎると、セルトランジスタTr1のサブスレッショルドリークが増大する。本実施の形態によるリミッタ回路30(図1)はこのような事情に鑑みて設けられているもので、基板電圧VBBを適切な範囲内に維持する回路である。
図4は、NチャンネルMOSトランジスタTr5のドレイン電流Ida(図2)の対ゲート−ソース間電圧VRa(図2)特性を示す図である。なお、縦軸は対数軸としている。同図に示す「弱反転領域」は、トランジスタTr5がオフ状態となっているゲート−ソース間電圧VRaの値域を示し、「強反転領域」は、トランジスタTr5がオン状態となっているゲート−ソース間電圧VRaの値域を示している。図4に示すように、トランジスタTr5では、オフ状態であっても微弱なドレイン電流Idaが流れている。これは、いわゆるサブスレッショールドリーク電流である。
ドレイン電流Idaの対ゲート−ソース間電圧VRa特性は、温度によって異なる。図4には3つの温度T1,T2,T3(T1<T2<T3)にそれぞれ対応する特性を示しており、これらから理解されるように、「弱反転領域」では温度が高いほどドレイン電流Idaが大きくなり、逆に「強反転領域」では温度が高いほどドレイン電流Idaが小さくなる。つまり、「弱反転領域」ではドレイン電流Idaは正の温度特性を有し、「強反転領域」ではドレイン電流Idaは負の温度特性を有している。モニタ回路10は、このようなドレイン電流Idaの対ゲート−ソース間電圧VRa特性の温度依存を補償し、温度によらずほぼ一定な対ゲート−ソース間電圧VRa特性が得られるようにするものである。
さて、図1に戻って半導体装置1を構成する各回路の説明を続ける。
モニタ回路10は、NチャンネルMOSトランジスタM0、オペアンプA1,コンパレータA2、定電流源11を有し、トランジスタM0が所与の設計値の電流IMaを流すのに要するゲート−ソース間電圧VGSをモニタする。なお、トランジスタM0は、本実施の形態においてしきい値の調整対象としているNチャンネルMOSトランジスタTr5のレプリカトランジスタである。レプリカとは、不純物プロファイル、W/L比、ゲート絶縁膜の膜厚が等しく、かつ同一基板上あるいは同一不純物濃度の基板上に形成されていることをいう。
トランジスタM0のドレインは定電流源11及びオペアンプA1の非反転入力端子に接続されており、定電流源11から電流IMaが供給されている。また、トランジスタM0のソースは接地され、ゲートはオペアンプA1の出力端子及びコンパレータA2の反転入力端子に接続される。オペアンプA1の反転入力端子には電圧VXaが供給され、コンパレータA2の非反転入力端子には電圧VYaが供給される。
電圧VXaとしては、高位側書き込み電位VARYを用いる。以下、詳しく説明する。
まず、ゲート−ソース間電圧VRaが「弱反転領域」にある場合のモニタは、センスアンプSAの動作が完了した後にセンスアンプSAに流れるリーク電流のチップ間のバラツキを低減することを目的とするものである。このリーク電流の大きさはソース−ドレイン間電圧に大きく依存するため、トランジスタM0のソース−ドレイン間電圧をトランジスタTr5のソース−ドレイン間電圧VDLa(図2)に等しくする必要がある。
ここで、ゲート−ソース間電圧VRaが「弱反転領域」にある場合、トランジスタTr5のソース−ドレイン間電圧VDLaは高位側書き込み電位VARYに等しくなっている。トランジスタTr5がオフ状態である場合にはトランジスタTr3がオン状態となり、図2から明らかなように、トランジスタTr5のドレインが高位側駆動配線SAPに接続されるからである。したがって、電圧VXaとして高位側書き込み電位VARYを用いることで、オペアンプA1の仮想短絡により、トランジスタM0のソース−ドレイン間電圧はトランジスタTr5のソース−ドレイン間電圧VDLaに等しくなる。
一方、ゲート−ソース間電圧VRaが「強反転領域」にある場合のモニタは、動作速度のチップ間のバラツキを低減することを目的とするものである。つまり、オン状態になる瞬間の最大電流を揃えることを目的としており、ドレイン電流がほぼ飽和している状態でのモニタとなるため、ドレイン電流はソース−ドレイン間電圧に依存しない。したがって、トランジスタM0のソース−ドレイン間電圧をトランジスタTr5のソース−ドレイン間電圧VDLaに等しくする必要は必ずしもない。一方で、トランジスタM0のソース−ドレイン間電圧が0Vになってしまうと、最早ドレイン電流が流れなくなる。したがって、大電流のドレイン電流が流れている状態をモニタするために、上記のように、電圧VXaを高位側書き込み電位VARYとしている。
なお、ゲート−ソース間電圧VRaが「強反転領域」にある場合、トランジスタTr5のゲート−ソース間電圧VRaは高位側書き込み電位VARYに等しくなっている。トランジスタTr5がオン状態である場合にはトランジスタTr4もオン状態となり、図2から明らかなように、トランジスタTr5のゲートが高位側駆動配線SAPに接続されるからである。
電圧VYaとしては、トランジスタTr5のゲート−ソース間電圧VRaを用いるが、必ずしも電圧VRaそのものを用いる必要はなく、具体的な電圧VYaの値は、ゲート−ソース間電圧VRaが「弱反転領域」にある場合と「強反転領域」にある場合とで1つずつ決めておけばよい。
なお、モニタ回路10は、ゲート−ソース間電圧VRaが「弱反転領域」にある場合と「強反転領域」にある場合との両方についてモニタを行うこととしてもよいし、一方だけについてモニタを行うこととしてもよい。両方についてモニタを行う場合には、上述した電圧VYaの他、電流源11の出力電流IMa(後述)についても切り替え可能にする必要がある。具体的には、ゲート−ソース間電圧VRaに応じてこれらの値を切り替えるスイッチを設けておけばよい。あるいは、「弱反転領域」用の電圧VYa及び出力電流IMaが予めセットされた第1のモニタ回路10と、「強反転領域」用の電圧VYa及び出力電流IMaが予めセットされた第2のモニタ回路10とを予め用意しておき、ゲート−ソース間電圧VRaに応じてこれらのモニタ回路10とリミット回路30との接続を切り替えるようにしてもよい。
図5は、定電流源11の内部回路図である。同図に示すように、定電流源11は、オペアンプ120,PチャンネルMOSトランジスタ121,123、抵抗値Rの抵抗122を有する。トランジスタ121のソースには電源電圧VDDRが供給され、ドレインには抵抗122及びオペアンプ120の非反転入力端子が接続される。また、トランジスタ121と123のゲートには、オペアンプ120の出力端子が接続される。オペアンプ120の反転入力端子には電圧VRRが供給される。
このような構成により、抵抗Rに流れる電流Iは、I=VRR/Rで表わされることになる。したがって、この電流Iは、電圧VRR及び抵抗値Rを調節することによって調節できる。トランジスタ121と123のサイズを等しくすれば、出力電流IMaは電流Iに等しくなる。
図6は、オペアンプA1の内部回路図である。図6に示すように、オペアンプA1は差動増幅回路130及び出力回路131からなり、これらが縦続接続された構成を有している。つまり、反転入力端子の入力VIN−及び非反転入力端子の入力VIN+はまず差動増幅回路130に供給され、さらに差動増幅回路130の出力が出力回路131に供給される。そして、出力回路131の出力が出力端子の出力VOUTとなる。
差動増幅回路130は、カレントミラー接続されたNチャンネルMOSトランジスタ132,133と、トランジスタ132,133にそれぞれ直列接続されたPチャンネルMOSトランジスタ134,135と、トランジスタ134,135のソースに接続されたPチャンネルMOSトランジスタ136とによって構成されている。トランジスタ132,133のソースは接地されている。また、トランジスタ136のソースには電源電圧VDDが供給され、ゲートには電圧VGPが供給される。トランジスタ134のゲートには反転入力端子の入力VIN−が入力され、トランジスタ135のゲートには非反転入力端子の入力VIN+が入力される。差動増幅回路130の出力は、トランジスタ135とトランジスタ133の接続点から取り出される。
出力回路131は、差動増幅回路130の出力がゲートに供給されるNチャンネルMOSトランジスタ139と、トランジスタ139のドレインに接続されたPチャンネルMOSトランジスタ140と、トランジスタ139のゲート−ドレイン間に直列接続された位相補償用のキャパシタ138及び抵抗137とによって構成されている。トランジスタ139のソースは接地されている。トランジスタ140のソースには電源電圧VDDが供給され、ゲートには電圧VGPが供給される。出力回路131の出力はトランジスタ139のドレインから取り出され、オペアンプA1の出力VOUTとなる。
なお、図6の例では、トランジスタ134,135をPチャンネルMOSトランジスタとした、いわゆるpMOS入力型の差動増幅回路を用いているが、差動増幅回路130として、トランジスタ134,135をNチャンネルMOSトランジスタとした、いわゆるnMOS入力型の差動増幅回路を用いることも可能である。差動増幅回路130としていずれを用いるかについては、VIN+の大きさに応じて決定すればよい。すなわち、VDD/2>VIN+>VSSである場合には、差動増幅回路130としてpMOS入力型のオペアンプを用いることが好ましい。一方、VDD>VIN+>VDD/2である場合には、差動増幅回路130としてnMOS入力型のオペアンプを用いることが好ましい。
図7は、コンパレータA2の内部回路図である。図6に示すように、コンパレータA2は差動増幅回路141、増幅回路142、及び出力回路143からなり、これらが従属接続された構成を有している。つまり、反転入力端子の入力VIN−及び非反転入力端子の入力VIN+はまず差動増幅回路141に供給され、さらに差動増幅回路141の出力が増幅回路142に供給される。増幅回路142の出力は出力回路143に供給され、出力回路143の出力が出力端子の出力VOUTとなる。
差動増幅回路141は、それぞれカレントミラー接続されたNチャンネルMOSトランジスタ144,145、NチャンネルMOSトランジスタ146,147、及びPチャンネルMOSトランジスタ148,149と、トランジスタ145,146にそれぞれ直列接続されたPチャンネルMOSトランジスタ150,151と、トランジスタ150,151のソースに接続されたPチャンネルMOSトランジスタ152とによって構成されている。トランジスタ144のドレインとトランジスタ148のドレイン、トランジスタ147のドレインとトランジスタ149のドレインはそれぞれ互いに接続され、トランジスタ144〜147のソースは接地される。また、トランジスタ148,149のソースには電源電圧VDDが供給される。トランジスタ148のソースにも電源電圧VDDが供給され、ゲートには電圧VGPが供給される。トランジスタ150のゲートには反転入力端子の入力VIN−が入力され、トランジスタ151のゲートには非反転入力端子の入力VIN+が入力される。差動増幅回路141の出力は、トランジスタ147とトランジスタ149の接続点から取り出される。
増幅回路142は、差動増幅回路141の出力がゲートに供給されるPチャンネルMOSトランジスタ153と、トランジスタ153のドレインに接続されたNチャンネルMOSトランジスタ154とによって構成されている。トランジスタ153のソースには電源電圧VDDが供給される。トランジスタ154のソースは接地されており、ゲートには電圧VGNが供給される。増幅回路142の出力はトランジスタ153のドレインから取り出される。
出力回路143は、増幅回路142の出力がゲートに供給されるNチャンネルMOSトランジスタ155と、トランジスタ155のドレインに接続されたPチャンネルMOSトランジスタ156とによって構成されている。トランジスタ155のソースは接地されている。トランジスタ156のソースには電源電圧VDDが供給され、ゲートには電圧VGPが供給される。出力回路143の出力はトランジスタ156のドレインから取り出され、コンパレータA2の出力VOUTとなる。
なお、図7の例では、トランジスタ150,151をPチャンネルMOSトランジスタとした、いわゆるpMOS入力型の差動増幅回路を用いているが、差動増幅回路141として、トランジスタ150,151をNチャンネルMOSトランジスタとした、いわゆるnMOS入力型の差動増幅回路を用いることも可能である。差動増幅回路141としていずれを用いるかについては、VIN+の大きさに応じて決定すればよい。すなわち、VDD/2>VIN+>VSSである場合には、差動増幅回路141としてpMOS入力型の差動増幅回路を用いることが好ましい。一方、VDD>VIN+>VDD/2である場合には、差動増幅回路141としてnMOS入力型の差動増幅回路を用いることが好ましい。
図1に戻り、モニタ回路10の動作について説明する。オペアンプA1の非反転入力端子には、トランジスタM0のソース−ドレイン間電圧VSDが入力される。したがって、オペアンプA1の仮想短絡により、トランジスタM0のソース−ドレイン間電圧VSDは、オペアンプA1の反転入力端子に入力されている電圧VXaに等しくなる。
また、トランジスタM0のドレインには、定電流源11から電流IMaが供給されている。電流IMaはトランジスタTr5のドレイン電流Idaの設計値であり、定電流源11の電圧VRR及び抵抗値R(図5)を調節することにより、予め定電流源11が出力する電流Iの値を電流IMaとしておく。電流IMaの具体的な値は、ゲート−ソース間電圧VRaが「弱反転領域」にある場合と「強反転領域」にある場合とで1つずつ決めておけばよい。
以上のように、トランジスタM0のソース−ドレイン間電圧VSDとドレイン電流とが与えられることから、トランジスタM0のゲート−ソース間電圧VGSが決まる。ただし、こうして決まる電圧VGSの値は、トランジスタM0の基板電圧VBBの値によって異なる。これは基板バイアス効果によるものである。つまり、NチャンネルMOSトランジスタのしきい値電圧と基板電位との間には、基板電位が低いほどしきい値電圧が高くなるという関係があるため、基板電圧VBBが低いほど、電流IMaに等しいドレイン電流を流すために必要なゲート−ソース間電圧VGSが大きくなるのである。
コンパレータA2の反転入力端子には電圧VGSが入力される。また、上述したように、コンパレータA2の非反転入力端子にはトランジスタTr5のゲート−ソース間電圧VRaが供給されている。したがって、コンパレータA2は、トランジスタM0のゲート−ソース間電圧VGSと、トランジスタTr5のゲート−ソース間電圧VRaとを比較し、電圧VGSが電圧VRaより低い場合にハイレベルを、そうでない場合にローレベルを出力することになる。
次に、負電圧ポンプ回路20は、−VDD程度の電圧を生成可能な回路であり、生成した電圧は基板電圧VBBとなる。負電圧ポンプ回路20は、入力電圧VBBSWがハイレベルとなった場合に基板電圧VBBの生成を開始する。負電圧ポンプ回路20が基板電圧VBBを生成しているとき、基板電圧VBBは徐々に低下し、最終的には所定の値となる。一方、入力電圧VBBSWがローレベルとなった場合には基板電圧VBBの生成を停止する。負電圧ポンプ回路20が基板電圧VBBの生成を停止しているとき、ジャンクションリーク等の基板電流により基板電圧VBBは徐々に上昇し、最終的にはグランドレベルとなる。
リミッタ回路30は、基板電圧VBBが所定値を超えたことに応答して、トランジスタM0のゲート−ソース間電圧VGSのモニタ結果にかかわらず負電圧ポンプ回路20の動作を規定する回路であり、これによって、基板電圧VBBを適切な範囲内に維持することが可能になる。
図1に示すように、リミッタ回路30は、コンパレータA3,A4と、OR回路I1と、AND回路I2とを有する。コンパレータA3,A4の各非反転入力端子には基板電圧VBBが入力される。一方、コンパレータA3の反転入力端子には基板電圧VBBの上限値である電圧VRa1が入力され、コンパレータA4の反転入力端子には基板電圧VBBの下限値である電圧VRa2が入力される。コンパレータA3,A4の内部回路は図7に示したコンパレータA2の内部回路と同様であり、非反転入力端子の入力電圧が反転入力端子の入力電圧より高い場合にハイレベルを、そうでない場合にローレベルを出力する。
OR回路I1はコンパレータA2,A3の各出力端子に接続されており、これらがともにローレベルである場合にローレベルを出力し、それ以外の場合にハイレベルを出力する。また、AND回路I2はOR回路I1の出力端子とコンパレータA4の出力端子に接続されており、これらがともにハイレベルである場合にハイレベルを出力し、それ以外の場合にローレベルを出力する。AND回路I2の出力は、入力電圧VBBSWとして負電圧ポンプ回路20に入力される。
表1は、コンパレータA2〜A4、OR回路I1、AND回路I2の各出力と、基板電圧VBBの制御方向並びにトランジスタTr5のしきい値電圧の変化方向との対応関係を示している。
Figure 2010152995
表1から理解されるように、コンパレータA3の出力がハイレベルである場合、すなわち基板電圧VBBが電圧VRa1より高い場合、コンパレータA2の出力によらず、入力電圧VBBSWはハイレベルになる(表1中の1番目と4番目のパターン。なお、灰色で網掛けした2番目と6番目のパターンは実際には実現しない。)。つまり、リミッタ回路30は、基板電圧VBBが電圧VRa1より高い場合に、ゲート−ソース間電圧VGSのモニタ結果にかかわらず負電圧ポンプ回路20を活性化させている。したがって、基板電圧VBBがそれ以上上がることはない。
また、コンパレータA4の出力がローレベルである場合、すなわち基板電圧VBBが電圧VRa2より低い場合、コンパレータA2の出力によらず、入力電圧VBBSWはローレベルになる(表1中の4番目と8番目のパターン。)。つまり、リミッタ回路30は、基板電圧VBBが電圧VRa2より低い場合に、ゲート−ソース間電圧VGSのモニタ結果にかかわらず負電圧ポンプ回路20を非活性化させている。したがって、基板電圧VBBがそれ以上下がることはない。
一方、コンパレータA3の出力がローレベルであり、コンパレータA4の出力がハイレベルである場合、すなわち基板電圧VBBが電圧VRa1と電圧VRa2の間にある場合、入力電圧VBBSWはコンパレータA2の出力に等しくなる(表1中の3番目と7番目のパターン。)。したがって、トランジスタM0のゲート−ソース間電圧VGSがトランジスタTr5のゲート−ソース間電圧VRaより低い場合(コンパレータA2の出力がハイレベルである場合)に、負電圧ポンプ回路20は活性化され、トランジスタTr5のしきい値電圧が上がり、ドレイン電流Idaは小さくなる。一方、電圧VGSが電圧VRaより高い場合(コンパレータA2の出力がローレベルである場合)に、負電圧ポンプ回路20は非活性化され、トランジスタTr5のしきい値電圧が下がり、ドレイン電流Idaは大きくなる。
図8(a)は、トランジスタTr5のゲート−ソース間電圧VRaが「弱反転領域」にある場合に、モニタ回路10及びリミッタ回路30の処理によって実現される基板電圧VBBの温度変化を示すグラフである。同図に示すように、「弱反転領域」では、基板電圧VBBが電圧VRa1と電圧VRa2の間にある場合、温度が上がると基板電圧VBBは下がる。これは、図4に示したように、「弱反転領域」では温度が高いほどドレイン電流Idaが大きくなる(ドレイン電流Idaが正の温度特性を有する)ことに対応している。つまり、温度が高いほどドレイン電流Idaが大きくなるので、モニタ回路10は、トランジスタTr5のしきい値を上げて、つまり基板電圧VBBを下げて、ドレイン電流Idaを小さくしようとするのである。
また、図8(b)は、トランジスタTr5のゲート−ソース間電圧VRaが「強反転領域」にある場合に、モニタ回路10及びリミッタ回路30の処理によって実現される基板電圧VBBの温度変化を示すグラフである。同図に示すように、「強反転領域」では、基板電圧VBBが電圧VRa1と電圧VRa2の間にある場合、温度が上がると基板電圧VBBも上がる。これは、図4に示したように、「強反転領域」では温度が高いほどドレイン電流Idaが小さくなる(ドレイン電流Idaが負の温度特性を有する)ことに対応している。つまり、温度が高いほどドレイン電流Idaが小さくなるので、モニタ回路10は、トランジスタTr5のしきい値を下げて、つまり基板電圧VBBを上げて、ドレイン電流Idaを大きくしようとするのである。
一方、図8(a)(b)に示すように、基板電圧VBBは電圧VRa1以上又は電圧VRa2以下となることはない。これはリミッタ回路30の働きによるものであり、これによって基板電圧VBBを適切な範囲内に維持することが可能になっている。すなわち、トランジスタTr5と同じPWELL領域内にある他のトランジスタ(セルトランジスタTr1など。図3を参照。)の特性が、モニタ回路10の処理に起因して悪化してしまうことが防止されている。具体的には、セルトランジスタTr1のリーク電流が大きくなりすぎてサブスレッショルドリークによりセルキャパシタC1の電荷が失われたり、逆にセルトランジスタTr1内の拡散層対基板の境界部分で発生するジャンクションリークによりセルキャパシタC1の電荷が失われたりすることが防止される。
以上説明したように、半導体装置1によれば、トランジスタTr5のしきい値を調整するために基板電圧VBBを制御しつつも、基板電圧VBBを適切な範囲内に維持することが可能になる。
ここで、第1の実施の形態には種々の変形例が考えられる。以下、第1の実施の形態の第1〜第4の変形例について説明していくが、各変形例の具体的な説明を始める前に、各変形例の概要を説明しておくことにする。
第1及び第2の変形例はそれぞれ、基板電圧VBBに上限値のみ及び下限値のみを設ける例である。セルトランジスタTr1等の仕様によっては、必ずしも基板電圧VBBに上限値と下限値の両方を設けなくてもよい場合もある。第1及び第2の変形例はこのような場合に対応するものである。
第3及び第4の変形例は、トランジスタTr5のしきい値調節の結果のバラツキを抑制する例である。すなわち、第1の実施の形態では、しきい値調節の対象であるトランジスタTr5のチャネル幅Wとチャネル長Lは、通常周辺回路で用いるものよりかなり小さい。例えばW=1um、L=0.1um程度である。このように小さいと、しきい値調節の対象であるトランジスタTr5とレプリカトランジスタM0との間の不純物打ち込み時の濃度の統計的揺らぎにより、しきい電圧のミスマッチが大きくなる。すなわち、基板電圧VBBのバラツキが大きくなり最適な値からずれてしまう確率が高くなる。第3及び第4の変形例では、このバラツキを抑制できるようにしている。
さて、第1の変形例から順に説明していく。まず、図9は、第1の変形例による半導体装置1の回路図である。本変形例ではリミッタ回路30の内部構成が図1の回路図と異なっているので、以下リミッタ回路30の相違点を中心に説明する。
図9に示すように、本変形例によるリミッタ回路30は、コンパレータA3と、OR回路I1とを有し、コンパレータA4とAND回路I2は有しない。OR回路I1の出力は、直接、入力電圧VBBSWとして負電圧ポンプ回路20に入力される。
表2は、コンパレータA2及びA3、AND回路I2の各出力と、基板電圧VBBの制御方向並びにトランジスタTr5のしきい値電圧の変化方向との対応関係を示している。
Figure 2010152995
表3から理解されるように、コンパレータA3の出力がハイレベルである場合、すなわち基板電圧VBBが電圧VRa1より高い場合、コンパレータA2の出力によらず、入力電圧VBBSWはハイレベルになる(表2中の1番目と3番目のパターン。)。つまり、リミッタ回路30は、基板電圧VBBが電圧VRa1より高い場合に、ゲート−ソース間電圧VGSのモニタ結果にかかわらず負電圧ポンプ回路20を活性化させている。したがって、基板電圧VBBがそれ以上上がることはない。
一方、コンパレータA3の出力がローレベルである場合、すなわち基板電圧VBBが電圧VRa1以下である場合、入力電圧VBBSWはコンパレータA2の出力に等しくなる(表3中の2番目と4番目のパターン。)。したがって、トランジスタM0のゲート−ソース間電圧VGSがトランジスタTr5のゲート−ソース間電圧VRaより低い場合(コンパレータA2の出力がハイレベルである場合)に、負電圧ポンプ回路20は活性化され、トランジスタTr5のしきい値電圧が上がり、ドレイン電流Idaは小さくなる。一方、電圧VGSが電圧VRaより高い場合(コンパレータA2の出力がローレベルである場合)に、負電圧ポンプ回路20は非活性化され、トランジスタTr5のしきい値電圧が下がり、ドレイン電流Idaは大きくなる。
図10(a)は、トランジスタTr5のゲート−ソース間電圧VRaが「弱反転領域」にある場合に、本変形例によるモニタ回路10及びリミッタ回路30の処理によって実現される基板電圧VBBの温度変化を示すグラフである。同図に示すように、「弱反転領域」では、基板電圧VBBが電圧VRa1以下である場合、温度が上がると基板電圧VBBは下がる。
また、図10(b)は、トランジスタTr5のゲート−ソース間電圧VRaが「強反転領域」にある場合に、本変形例によるモニタ回路10及びリミッタ回路30の処理によって実現される基板電圧VBBの温度変化を示すグラフである。同図に示すように、「強反転領域」では、基板電圧VBBが電圧VRa1以下である場合、温度が上がると基板電圧VBBも上がる。
一方、図10(a)(b)に示すように、基板電圧VBBは電圧VRa1以上となることはない。これは本変形例によるリミッタ回路30の働きによるものであり、これによって基板電圧VBBを適切な範囲内に維持することが可能になっている。なお、基板電圧VBBの下限値は設けていないので、基板電圧VBBは負電圧ポンプ回路20の性能限界まで下がり得る。
次に、図11は、第2の変形例による半導体装置1の回路図である。本変形例ではリミッタ回路30の内部構成が図1の回路図と異なっているので、以下リミッタ回路30の相違点を中心に説明する。
図11に示すように、本変形例によるリミッタ回路30は、コンパレータA4と、AND回路I2とを有し、コンパレータA3とOR回路I1は有しない。コンパレータA2の出力端子は、AND回路I2に接続されている。AND回路I2の出力は、入力電圧VBBSWとして負電圧ポンプ回路20に入力される。
表3は、コンパレータA2及びA4、AND回路I2の各出力と、基板電圧VBBの制御方向並びにトランジスタTr5のしきい値電圧の変化方向との対応関係を示している。
Figure 2010152995
表3から理解されるように、コンパレータA4の出力がローレベルである場合、すなわち基板電圧VBBが電圧VRa2より低い場合、コンパレータA2の出力によらず、入力電圧VBBSWはローレベルになる(表3中の2番目と4番目のパターン。)。つまり、リミッタ回路30は、基板電圧VBBが電圧VRa2より低い場合に、ゲート−ソース間電圧VGSのモニタ結果にかかわらず負電圧ポンプ回路20を非活性化させている。したがって、基板電圧VBBがそれ以上下がることはない。
一方、コンパレータA4の出力がハイレベルである場合、すなわち基板電圧VBBが電圧VRa2以上である場合、入力電圧VBBSWはコンパレータA2の出力に等しくなる(表3中の1番目と3番目のパターン。)。したがって、トランジスタM0のゲート−ソース間電圧VGSがトランジスタTr5のゲート−ソース間電圧VRaより低い場合(コンパレータA2の出力がハイレベルである場合)に、負電圧ポンプ回路20は活性化され、トランジスタTr5のしきい値電圧が上がり、ドレイン電流Idaは小さくなる。一方、電圧VGSが電圧VRaより高い場合(コンパレータA2の出力がローレベルである場合)に、負電圧ポンプ回路20は非活性化され、トランジスタTr5のしきい値電圧が下がり、ドレイン電流Idaは大きくなる。
図12(a)は、トランジスタTr5のゲート−ソース間電圧VRaが「弱反転領域」にある場合に、本変形例によるモニタ回路10及びリミッタ回路30の処理によって実現される基板電圧VBBの温度変化を示すグラフである。同図に示すように、「弱反転領域」では、基板電圧VBBが電圧VRa2以上である場合、温度が上がると基板電圧VBBは下がる。
また、図12(b)は、トランジスタTr5のゲート−ソース間電圧VRaが「強反転領域」にある場合に、本変形例によるモニタ回路10及びリミッタ回路30の処理によって実現される基板電圧VBBの温度変化を示すグラフである。同図に示すように、「強反転領域」では、基板電圧VBBが電圧VRa2以上である場合、温度が上がると基板電圧VBBも上がる。
一方、図12(a)(b)に示すように、基板電圧VBBは電圧VRa2以下となることはない。これは本変形例によるリミッタ回路30の働きによるものであり、これによって基板電圧VBBを適切な範囲内に維持することが可能になっている。なお、基板電圧VBBの上限値は設けていないので、基板電圧VBBはグランドレベルまで上がり得る。
次に、図13は、第3の変形例による半導体装置1の回路図である。本変形例ではモニタ回路10の内部構成が図1の回路図と異なっているので、以下モニタ回路10の相違点を中心に説明する。なお、図13ではリミッタ回路30の内部構成の記載を省略しているが、図1と同様である。また、本変形例によるモニタ回路10は、しきい値の調節対象であるトランジスタTr5のゲート−ソース間電圧VRaが「弱反転領域」にある場合に用いられるものである。
図13に示すように、本変形例によるモニタ回路10ではN個(N≧2)のトランジスタM0を用いる。なお、各トランジスタM0の大きさは図1のトランジスタM0と同じである。
各トランジスタM0は、定電流源11と接地端との間に並列に設置されている。また、各トランジスタM0のドレインは、オペアンプA1の非反転入力端子と接続されている。したがって、オペアンプA1の仮想短絡により、各トランジスタM0のソース−ドレイン間電圧はいずれも、オペアンプA1の反転入力端子に供給されている電圧VXa、すなわちトランジスタTr5のソース−ドレイン間電圧VDLaに等しくなる。
以上の構成により、各トランジスタのドレイン電流は等しくなる。各トランジスタM0をレプリカトランジスタとして機能させるためには、各トランジスタM0のドレインにトランジスタTr5のドレイン電流Idaの設計値IMaに等しい電流を供給する必要があるので、定電流源11が供給する電流の値は、電流IMaのN倍の値IMa×Nとする必要がある。
各トランジスタM0のゲートは、オペアンプA1の出力端子及びコンパレータA2の反転入力端子に並列に接続されている。したがって、コンパレータA2の反転入力端子に入力される電圧は、多数のトランジスタM0のゲート−ソース間電圧VGSの平均値となる。したがって、個々のトランジスタM0のドレイン電流が比較的小さいことによって各トランジスタM0のゲート−ソース間電圧VGSの誤差が比較的大きいとしても、その誤差によってトランジスタTr5のしきい値の調節結果にバラツキが出ることを抑制可能になる。
次に、図14は、第4の変形例による半導体装置1の回路図である。本変形例でもモニタ回路10の内部構成が図1の回路図と異なっているので、以下モニタ回路10の相違点を中心に説明する。なお、図14でもリミッタ回路30の内部構成の記載を省略しているが、図1と同様である。また、本変形例によるモニタ回路10は、しきい値の調節対象であるトランジスタTr5のゲート−ソース間電圧VRaが「強反転領域」にある場合に用いられるものである。
図14に示すように、本変形例によるモニタ回路10ではN個(N≧2)のトランジスタM0を用いる。なお、各トランジスタM0の大きさは図1のトランジスタM0と同じである。
各トランジスタM0は、定電流源11と接地端との間に直列に設置されている。これはN個の並列接続にすると消費電流がN倍になりチップ全体の消費電流が増加するためである。最も定電流源11寄りにあるトランジスタM0のドレインは、オペアンプA1の非反転入力端子と接続されている。したがって、このドレインの電圧は、オペアンプA1の反転入力端子に供給されている電圧VXa、すなわち高位側書き込み電位VARYとなる。
各トランジスタM0のゲートは、オペアンプA1の出力端子及びコンパレータA2の反転入力端子に並列に接続されている。したがって、コンパレータA2の反転入力端子に入力される電圧は、多数のトランジスタM0のゲート−ソース間電圧VGSの平均値となる。したがって、各トランジスタM0のゲート−ソース間電圧VGSの誤差が比較的大きいとしても、その誤差によってトランジスタTr5のしきい値の調節結果にバラツキが出ることを抑制可能になる。
以上、第1の実施の形態の変形例について説明してきたが、その他にも、種々の応用例や変形例が考えられる。応用例をひとつ挙げるならば、例えば上記実施の形態ではセンスアンプ内のNチャンネルMOSトランジスタTr5のしきい値を調整する場合を例にとって説明したが、NチャンネルMOSトランジスタTr6のしきい値についても同様に調整可能であることは勿論である。トランジスタTr5とトランジスタTr6の大きさは同じであるので、上記第1の実施の形態で生成した基板電圧VBBをトランジスタTr6の基板電圧としても使用することで、トランジスタTr6のしきい値を適切に調整できる。
また、上記実施の形態ではコンパレータA3,A4を用いたが、これらに代えて図15に示す回路A5を用いることも可能である。回路A5は、図15に示すように、NチャンネルMOSトランジスタ157〜159と、PチャンネルMOSトランジスタ160〜162を有する。トランジスタ157及び159はともにダイオード接続されており、ソースには基板電圧VBBが供給される。また、トランジスタ157及び159のゲートには、それぞれ電圧VRa1'及びVRa2'が供給される。なお、VRa1'=VRa1+VR'、VRa2'=VRa2+VR'である。電圧VR'は定電流源のバイアス電圧として用いているものである。また、トランジスタ157及び159のドレインはそれぞれ、トランジスタ160及び162のドレインと接続される。
最後に、第1の実施の形態による半導体装置1で用いる各パラメータの具体的な数値例を挙げておくことにする。まず、トランジスタTr5のW/L比は1.0μm/0.1μmであり、電圧VDLaは1.0Vである。また、基板電圧VBBの上限値VRa1は−0.1Vとし、下限値VRa2は−0.7Vとすることが好適である。この場合、図15に示した回路で用いる電圧VR'は0.7Vとすることが好適である。また、トランジスタTr5のゲート−ソース間電圧VRaが「弱反転領域」にある場合、VRa=110mV、I=1μAとすることが好適である。一方、トランジスタTr5のゲート−ソース間電圧VRaが「強反転領域」にある場合には、VRa=1.0V、I=24μAとすることが好適である。また、第3の変形例で用いるトランジスタM0の個数Nは8とし、第4のの変形例で用いるトランジスタM0の個数Nは16とすることが好適である。
図16は、本発明の好ましい第2の実施の形態による半導体装置1の回路図である。
本実施の形態による半導体装置1は、図2に示したセンスアンプSA内のPチャンネルMOSトランジスタTr3のしきい値調整を行う点が第1の実施の形態による半導体装置1と異なっている。
本実施の形態による半導体装置1は、負電圧ポンプ回路20に代えて正電圧ポンプ回路40を備える。正電圧ポンプ回路40は、VDDの2倍以上の電圧を生成可能な昇圧回路であり、生成した電圧は基板電圧VNWとなる。正電圧ポンプ回路40は、入力電圧VNWSWがハイレベルとなった場合に基板電圧VNWの生成を開始する。正電圧ポンプ回路40が基板電圧VNWを生成しているとき、基板電圧VNWは徐々に上昇し、最終的には所定の値となる。一方、入力電圧VNWSWがローレベルとなった場合には基板電圧VNWの生成を停止する。正電圧ポンプ回路40が基板電圧VNWの生成を停止しているとき、ジャンクションリークにより基板電圧VNWは徐々に下降し、回路構成により異なるが、最終的にはグランドレベル〜VDD−Vthの間のレベルとなる。ここでVthはVDDにプルアップするために用いられているトランジスタのしきい電圧である。
また、本実施の形態によるモニタ回路10は、NチャンネルMOSトランジスタM0に代えてPチャンネルMOSトランジスタM1を有する。トランジスタM1はPチャンネルMOSトランジスタTr3のレプリカトランジスタである。モニタ回路10は、トランジスタM1が所与の設計値の電流IMbを流すのに要するゲート−ソース間電圧VGSをモニタする。なお、定電流源11から供給される電流IMbは、トランジスタTr3のドレイン電流Idb(図2)の設計値である。
オペアンプA1の非反転入力端子には電圧VXbが供給され、反転入力端子にはトランジスタM1のソース−ドレイン間電圧VSDが入力される。また、コンパレータA2の反転入力端子には、電圧VXbと電圧VYbとの差分電圧VXb−VYbが入力され、非反転入力端子には、オペアンプA1の出力電圧すなわち電圧VSDとゲート−ソース間電圧VGSとの差分電圧VSD−VGSが入力される。
電圧VXbは、第1の実施の形態と同様、ゲート−ソース間電圧VRbが「強反転領域」にある場合にトランジスタTr3のソース−ドレイン間電圧VDLbとし、ゲート−ソース間電圧VRbが「弱反転領域」にある場合に高位側書き込み電位VARYとする。
電圧VYbは、第1の実施の形態と同様、トランジスタTr5のゲート−ソース間電圧VRaであるが、具体的な電圧VYbの値は、ゲート−ソース間電圧VRbが「弱反転領域」にある場合と「強反転領域」にある場合とで1つずつ決めておけばよい。
第1の実施の形態と同様に、トランジスタM1のソース−ドレイン間電圧VSDは、オペアンプA1の仮想短絡により電圧VXbに等しくなる。また、トランジスタM0のドレインに定電流源11から電流IMbが供給されていることから、トランジスタM0のゲート−ソース間電圧VGSが決まる。ただし、この電圧VGSは、第1の実施の形態で説明したトランジスタM0のゲート−ソース間電圧VGSと同様に、基板電圧VNWの値によって異なる。
コンパレータA2は、電圧VSD−VGSと、電圧VXb−VYbとを比較し、電圧VSD−VGSが電圧VXb−VYbより高い場合にハイレベルを、そうでない場合にローレベルを出力する。
リミッタ回路30は、基板電圧VNWが所定値を超えたことに応答して、トランジスタM1のゲート−ソース間電圧VGSのモニタ結果にかかわらず正電圧ポンプ回路40の動作を規定する回路であり、これによって、基板電圧VNWを適切な範囲内に維持することが可能になる。
リミッタ回路30内のコンパレータA3,A4の各非反転入力端子には、基板電圧VNWが入力される。一方、コンパレータA3の反転入力端子には基板電圧VNWの上限値である電圧VRb2が入力され、コンパレータA4の反転入力端子には基板電圧VNWの下限値である電圧VRb1が入力される。
AND回路I2の出力は、入力電圧VNWSWとして正電圧ポンプ回路40に入力される。
表4は、コンパレータA2〜A4、OR回路I1、AND回路I2の各出力と、基板電圧VNWの制御方向並びにトランジスタTr3のしきい値電圧の変化方向との対応関係を示している。
Figure 2010152995
表4から理解されるように、コンパレータA3の出力がハイレベルである場合、すなわち基板電圧VNWが電圧VRb1より低い場合、コンパレータA2の出力によらず、入力電圧VNWSWはハイレベルになる(表4中の1番目と4番目のパターン。なお、灰色で網掛けした2番目と6番目のパターンは実際には実現しない。)。つまり、リミッタ回路30は、基板電圧VNWが電圧VRb1より低い場合に、ゲート−ソース間電圧VGSのモニタ結果にかかわらず正電圧ポンプ回路40を活性化させている。したがって、基板電圧VNWがそれ以上下がることはない。
また、コンパレータA4の出力がローレベルである場合、すなわち基板電圧VNWが電圧VRb2より高い場合、コンパレータA2の出力によらず、入力電圧VNWSWはローレベルになる(表4中の4番目と8番目のパターン。)。つまり、リミッタ回路30は、基板電圧VNWが電圧VRb2より高い場合に、ゲート−ソース間電圧VGSのモニタ結果にかかわらず正電圧ポンプ回路40を非活性化させている。したがって、基板電圧VNWがそれ以上上がることはない。
一方、コンパレータA3の出力がローレベルであり、コンパレータA4の出力がハイレベルである場合、すなわち基板電圧VNWが電圧VRb1と電圧VRb2の間にある場合、入力電圧VNWSWはコンパレータA2の出力に等しくなる(表4中の3番目と7番目のパターン。)。したがって、トランジスタM0のゲート−ソース間電圧VGSがトランジスタTr3のゲート−ソース間電圧VRbより低い場合(コンパレータA2の出力がハイレベルである場合)に、正電圧ポンプ回路40は活性化され、トランジスタTr3のしきい値電圧が上がり、ドレイン電流Idbは小さくなる。一方、電圧VGSが電圧VRbより高い場合(コンパレータA2の出力がローレベルである場合)に、正電圧ポンプ回路40は非活性化され、トランジスタTr3のしきい値電圧が下がり、ドレイン電流Idbは大きくなる。
図17(a)は、トランジスタTr3のゲート−ソース間電圧VRbが「弱反転領域」にある場合に、モニタ回路10及びリミッタ回路30の処理によって実現される基板電圧VNWの温度変化を示すグラフである。同図に示すように、「弱反転領域」では、基板電圧VNWが電圧VRb1と電圧VRb2の間にある場合、温度が上がると基板電圧VNWは上がる。これは、「弱反転領域」では温度が高いほどドレイン電流Idaが大きくなる(ドレイン電流Idbが正の温度特性を有する)ことに対応している。つまり、温度が高いほどドレイン電流Idbが大きくなるので、モニタ回路10は、トランジスタTr3のしきい値を上げて、つまり基板電圧VNWを上げて、ドレイン電流Idbを小さくしようとするのである。
また、図17(b)は、トランジスタTr3のゲート−ソース間電圧VRbが「強反転領域」にある場合に、モニタ回路10及びリミッタ回路30の処理によって実現される基板電圧VNWの温度変化を示すグラフである。同図に示すように、「強反転領域」では、基板電圧VNWが電圧VRb1と電圧VRb2の間にある場合、温度が上がると基板電圧VNWも上がる。これは、「強反転領域」では温度が高いほどドレイン電流Idbが小さくなる(ドレイン電流Idbが負の温度特性を有する)ことに対応している。つまり、温度が高いほどドレイン電流Idbが小さくなるので、モニタ回路10は、トランジスタTr3のしきい値を下げて、つまり基板電圧VNWを下げて、ドレイン電流Idbを大きくしようとするのである。
一方、図17(a)(b)に示すように、基板電圧VNWは電圧VRb1以下又は電圧VRb2以上となることはない。これはリミッタ回路30の働きによるものであり、これによって基板電圧VNWを適切な範囲内に維持することが可能になっている。すなわち、図3に示した領域NWELL内において、各p+拡散層との境界部分の耐圧や順バイアスを適切に保つことが可能になる。
以上説明したように、半導体装置1によれば、トランジスタTr3のしきい値を調整するために基板電圧VNWを制御しつつも、基板電圧VNWを適切な範囲内に維持することが可能になる。
第2の実施の形態にも種々の変形例が考えられる。以下、第2の実施の形態の変形例を1つ説明する。この変形例は、トランジスタTr3のしきい値調節の結果のバラツキを抑制する例である。すなわち、第1の実施の形態と同様、第2の実施の形態でも、しきい値調節の対象であるトランジスタTr3のとトランジスタM1のチャネル幅Wとチャネル長Lのサイズが小さいのでしきい電圧のミスマッチが大きくなり、調節結果のバラツキの原因となる。本変形例では、このバラツキを抑制できるようにしている。
図18は、本変形例による半導体装置1の回路図である。本変形例ではモニタ回路10の内部構成が図16の回路図と異なっているので、以下モニタ回路10の相違点を中心に説明する。なお、図18ではリミッタ回路30の内部構成の記載を省略しているが、図16と同様である。また、本変形例によるモニタ回路10は、しきい値の調節対象であるトランジスタTr5のゲート−ソース間電圧VRbが「弱反転領域」にある場合に用いられるものである。
図18に示すように、本変形例によるモニタ回路10ではN個(N≧2)のトランジスタM1を用いる。なお、各トランジスタM1の大きさは図16のトランジスタM1と同じである。
各トランジスタM1は、定電流源11と接地端との間に並列に設置されている。また、各トランジスタM1のドレインは、オペアンプA1の非反転入力端子と接続されている。したがって、オペアンプA1の仮想短絡により、各トランジスタM1のソース−ドレイン間電圧はいずれも、オペアンプA1の反転入力端子に供給されている電圧VXb、すなわちトランジスタTr3のソース−ドレイン間電圧VDLbに等しくなる。
以上の構成により、各トランジスタのドレイン電流は等しくなる。各トランジスタM1をレプリカトランジスタとして機能させるためには、各トランジスタM1のドレインにトランジスタTr3のドレイン電流Idbの設計値IMbに等しい電流を供給する必要があるので、定電流源11が供給する電流の値は、電流IMbのN倍の値IMb×Nとする必要がある。
各トランジスタM1のゲートは、オペアンプA1の出力端子及びコンパレータA2の反転入力端子に並列に接続されている。したがって、コンパレータA2の非反転入力端子に入力される電圧は、多数のトランジスタM1の差分電圧VSD−VGSの平均値となる。したがって、個々のトランジスタM1のドレイン電流が比較的小さいことによって各トランジスタM1の差分電圧VSD−VGSの誤差が比較的大きいとしても、その誤差によってトランジスタTr3のしきい値の調節結果にバラツキが出ることを抑制可能になる。
最後に、第2の実施の形態による半導体装置1で用いる各パラメータの具体的な数値例を挙げておくことにする。まず、トランジスタTr3のW/L比は1.0μm/0.1μmであり、電圧VDLbは1.0Vである。また、基板電圧VNWの下限値VRb1はVDLであり、上限値VRb2はVDL+1.5Vとすることが好適である。トランジスタTr3のゲート−ソース間電圧VRbが「弱反転領域」にある場合、VRb=200mVであり、I=1μAとすることが好適である。また、上記変形例で用いるトランジスタM1の個数Nは8とすることが好適である。
なお、上限値VRb2をVDL+1.5Vとする場合、コンパレータA4にはVDDより高い電圧が入力されることになる。したがって、VDL+1.5V以上の電源電圧が必要となる。
以上、本発明の好ましい第1及び第2の実施の形態について説明したが、本発明は、上記の実施の形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
本発明の好ましい第1の実施の形態による半導体装置の回路図である。 本発明の好ましい実施の形態によるメモリセル及びセンスアンプの回路図を示す図である。 本発明の好ましい実施の形態によるメモリセル及びセンスアンプの断面の模式図である。 本発明の好ましい実施の形態によるNチャンネルMOSトランジスタのドレイン電流Idaの対ゲート−ソース間電圧VRa特性を示す図である。 本発明の好ましい実施の形態による定電流源の内部回路図である。 本発明の好ましい実施の形態によるオペアンプの内部回路図である。 本発明の好ましい実施の形態によるコンパレータの内部回路図である。 (a)は、しきい値調整対象のトランジスタのゲート−ソース間電圧が「弱反転領域」にある場合に、本発明の好ましい第1の実施の形態によるモニタ回路及びリミッタ回路の処理によって実現される基板電圧VBBの温度変化を示すグラフである。(b)は、しきい値調整対象のトランジスタのゲート−ソース間電圧が「強反転領域」にある場合に、本発明の好ましい第1の実施の形態によるモニタ回路及びリミッタ回路の処理によって実現される基板電圧VBBの温度変化を示すグラフである。 本発明の好ましい第1の実施の形態の第1の変形例による半導体装置の回路図である。 (a)は、しきい値調整対象のトランジスタのゲート−ソース間電圧が「弱反転領域」にある場合に、本発明の好ましい第1の実施の形態の第1の変形例によるモニタ回路及びリミッタ回路の処理によって実現される基板電圧VBBの温度変化を示すグラフである。(b)は、しきい値調整対象のトランジスタのゲート−ソース間電圧が「強反転領域」にある場合に、本発明の好ましい第1の実施の形態の第1の変形例によるモニタ回路及びリミッタ回路の処理によって実現される基板電圧VBBの温度変化を示すグラフである。 本発明の好ましい第1の実施の形態の第2の変形例による半導体装置の回路図である。 (a)は、しきい値調整対象のトランジスタのゲート−ソース間電圧が「弱反転領域」にある場合に、本発明の好ましい第1の実施の形態の第2の変形例によるモニタ回路及びリミッタ回路の処理によって実現される基板電圧VBBの温度変化を示すグラフである。(b)は、しきい値調整対象のトランジスタのゲート−ソース間電圧が「強反転領域」にある場合に、本発明の好ましい第1の実施の形態の第2の変形例によるモニタ回路及びリミッタ回路の処理によって実現される基板電圧VBBの温度変化を示すグラフである。 本発明の好ましい第1の実施の形態の第3の変形例による半導体装置の回路図である。 本発明の好ましい第1の実施の形態の第4の変形例による半導体装置の回路図である。 本発明の好ましい第1の実施の形態によるコンパレータの代替回路の回路図である。 本発明の好ましい第2の実施の形態による半導体装置の回路図である。 (a)は、しきい値調整対象のトランジスタのゲート−ソース間電圧が「弱反転領域」にある場合に、本発明の好ましい第2の実施の形態によるモニタ回路及びリミッタ回路の処理によって実現される基板電圧VNWの温度変化を示すグラフである。(b)は、しきい値調整対象のトランジスタのゲート−ソース間電圧が「強反転領域」にある場合に、本発明の好ましい第2の実施の形態によるモニタ回路及びリミッタ回路の処理によって実現される基板電圧VNWの温度変化を示すグラフである。 本発明の好ましい第2の実施の形態の変形例による半導体装置の回路図である。
符号の説明
A1,120 オペアンプ
A2〜A4 コンパレータ
BL,/BL ビット線
C1,C2 キャパシタ
I1 OR回路
I2 AND回路
Ma ドレイン電流Idaの設計値
Mb ドレイン電流Idbの設計値
da NチャンネルMOSトランジスタTr5のドレイン電流
db PチャンネルMOSトランジスタTr3のドレイン電流
M0 NチャンネルMOSトランジスタTr5のレプリカトランジスタ
M1 PチャンネルMOSトランジスタTr3のレプリカトランジスタ
MC1,MC2 メモリセル
PL プレート配線
S1 基板
SA センスアンプ
SAN 低位側駆動配線
SAP 高位側駆動配線
Tr1,Tr2 セルトランジスタ
Tr3,Tr4,121,123,134〜136,140,148〜149,153,156,160〜162 PチャンネルMOSトランジスタ
Tr5,Tr6,132,133,139,144〜147,154,155,157〜159 NチャンネルMOSトランジスタ
VBB 基板電圧
VDLa NチャンネルMOSトランジスタTr5のソース−ドレイン間電圧
VDLb PチャンネルMOSトランジスタTr3のソース−ドレイン間電圧
VRa NチャンネルMOSトランジスタTr5のゲート−ソース間電圧
VRa1 基板電圧VBBの上限値
VRa2 基板電圧VBBの下限値
VRb PチャンネルMOSトランジスタTr3のゲート−ソース間電圧
VRb1 基板電圧VNWの下限値
VRb2 基板電圧VNWの上限値
WL1,WL2 ワード線
1 半導体装置
10 モニタ回路
11 定電流源
20 負電圧ポンプ回路
30 リミッタ回路
40 正電圧ポンプ回路
101〜104 n+拡散層
105〜108 p+拡散層
111,113,115 ゲート絶縁膜
112,114,116 ゲート電極
122,137 抵抗
130,141 差動増幅回路
131,143 出力回路
138 キャパシタ
142 増幅回路

Claims (10)

  1. 半導体基板に形成された第1のMOSトランジスタと、
    前記第1のMOSトランジスタのレプリカトランジスタと、
    前記レプリカトランジスタが所与の設計値の電流を流すのに要するゲート−ソース間電圧をモニタするモニタ回路と、
    前記モニタ回路の出力に基づいて前記第1のMOSトランジスタの基板電圧を生成する電圧生成回路と、
    前記基板電圧が所定値を超えたことに応答して、前記モニタ回路のモニタ結果にかかわらず前記電圧生成回路の動作を規定するリミッタ回路とを備えることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記リミッタ回路は、前記基板電圧が第1のレベルより高い場合に、前記モニタ回路のモニタ結果にかかわらず前記電圧生成回路を活性化させることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記リミッタ回路は、前記基板電圧が第2のレベルより低い場合に、前記モニタ回路のモニタ結果にかかわらず前記電圧生成回路を非活性化させることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置。
  4. 前記モニタ回路は、前記レプリカトランジスタに前記所与の設計値の電流を供給する定電流回路と、前記レプリカトランジスタのソース−ドレイン間電圧を一定に保つオペアンプとを含んでいることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の半導体装置。
  5. 前記所与の設計値は、前記第1のMOSトランジスタがオフ状態である場合の、該第1のMOSトランジスタのドレイン電流の設計値であることを特徴とする請求項4に記載の半導体装置。
  6. 前記所与の設計値は、前記第1のMOSトランジスタがオン状態である場合の、該第1のMOSトランジスタのドレイン電流の設計値であることを特徴とする請求項4に記載の半導体装置。
  7. 複数の前記レプリカトランジスタを備え、
    前記モニタ回路は、前記複数のレプリカトランジスタそれぞれが前記所与の設計値の電流を流すのに要するゲート−ソース間電圧の平均値をモニタすることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の半導体装置。
  8. 前記半導体基板に形成され、前記電圧生成回路によって生成される電圧が基板に供給される第2のMOSトランジスタをさらに備え、
    前記第1及び第2のMOSトランジスタは、互いに異なる回路ブロックに形成された異なる機能を持つ回路をそれぞれ構成していることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の半導体装置。
  9. 前記第1及び第2のMOSトランジスタは前記半導体基板に形成された同じウェル内に形成されており、前記電圧生成回路によって生成される電圧が前記ウェルに供給されることを特徴とする請求項8に記載の半導体装置。
  10. 前記第1のMOSトランジスタはセンスアンプを構成するトランジスタであり、前記第2のMOSトランジスタはメモリセルを構成するトランジスタであり、前記センスアンプと前記メモリセルはビット線を介して接続されていることを特徴とする請求項8又は9に記載の半導体装置。
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