JP4313902B2 - 両軸受リールの遠心制動装置 - Google Patents

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    • A01K89/01912Drive mechanism details with level winding

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、制動装置、特に、リール本体に回転自在に装着されたスプールを遠心力により制動する両軸受リールの遠心制動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
主にルアーフィッシングに用いられるベイトリールと呼ばれる両軸受リールでは、キャスティング時にスプールの回転速度が糸繰り出し速度より速くなるバックラッシュが生じないように、制動力をスプールに作用させることが一般に行われている。この種の制動装置としてスプールの回転により生じる遠心力を利用してスプールを制動する遠心制動機構を有するものが知られている。
【0003】
この種の遠心制動機構は、スプールに連動して回転する回転部材に放射状に配置され、スプールの径方向に移動自在な複数の移動部材と、複数の移動部材の外周側に配置された筒状の制動部材とを備えている。この移動部材のそれぞれを制動部材に接触可能な作用状態と接触不能な非作用状態とに切換可能なものが、実開平5−73号公報に開示されている。前記公報に開示された遠心制動機構では、回転部材に移動部材を収納可能な複数の収納空間を放射状に形成し、各収納空間に放射状にガイド軸を立設し、このガイド軸に移動部材を摺動自在に装着している。収納空間の側壁には、内向きに弾性変形可能な1対の固定突起が形成され、移動部材には、この固定突起に係止される弾性変形可能な移動突起が形成されている。そして、固定突起を乗り越えて移動部材を凹部の奥側(径方向内方側)に押し込んで非作用状態にすると、移動部材の径方向への移動が固定突起により規制されて移動部材が制動部材に接触できなくなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来の制動装置では、固定突起を越えて非作用状態にある移動部材と、固定突起より径方向外方の作用状態にある移動部材とが固定突起を挟んで接近して配置されている。このため、目を近づけて各移動部材を凝視しないと、作用状態にある移動部材と非作用状態にある移動部材とを見分けることができず、移動部材の状態を簡単に判断できない。移動部材の状態を簡単に判断できないと、制動力の調整の際に、長時間を要し制動力を迅速に調整できない。
【0005】
本発明の課題は、移動部材を2つの状態に切換可能な両軸受リールの遠心制動装置において、制動力の調整を迅速に行えるようにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
発明1に係る両軸受リールの遠心制動装置は、リール本体に回転自在に装着されたスプールを遠心力により制動する装置であって、制動部材と複数の移動部材と、切換手段と、識別手段とを備えている。制動部材は、リール本体に対して回転不能に取り付けられた部材である。複数の移動部材は、スプール又はスプールに連動して回転する回転部材に制動部材に接触するように移動自在に装着され遠心力の増加に応じて制動部材に対する圧接力を増加させる部材である。切換手段は、複数の移動部材のうち少なくともいずれかひとつを制動部材に接触不能な非作用状態と接触可能な作用状態とに切換可能な手段である。識別手段は、非作用状態にある移動部材と作用状態にある移動部材とを目視により個別に識別するための手段である。
【0007】
この遠心制動装置では、複数の移動部材のうち切換可能な移動部材を作用状態から非作用状態に切り換えると、非作用状態に切り換えられた移動部材は制動部材に接触できなくなり、制動力がその分弱くなる。この非作用状態にある移動部材と作用状態にある移動部材とは識別手段により識別できる。このため、移動部材の2つの状態を簡単に判断できるようになり、制動力を迅速に調整できる。
【0008】
発明2に係る両軸受リールの遠心制動装置は、発明1に記載の装置において、複数の移動部材は、スプール又は回転部材に径方向に移動自在に放射状に装着されており、制動部材は、複数の移動部材の外周側に配置された筒状の部材である。この場合には、スプールが回転すると放射状に配置された複数の移動部材が制動部材に向けて移動して遠心力に応じた圧接力で接触する。ここでは、遠心力の作用する方向に移動部材が移動するので、遠心力を効率よく制動力に利用できる。
【0009】
発明3に係る両軸受リールの遠心制動装置は、発明2に記載の装置において、切換手段は、移動部材を径方向の異なる位置に変位させることにより、非作用状態と前記作用状態とに切換可能である。この場合には、移動部材の移動方向と同じ方向に変位させることにより2つの状態を切換できるので、切換時の移動量が少なくなり、切換操作が容易になる。
【0010】
発明4に係る両軸受リールの遠心制動装置は、発明3に記載の装置において、切換手段は、スプール又は回転部材に移動部材に向けて突出して形成された固定突起と、移動部材に固定突起に係止可能に突出して形成された突起とを有し、両突起の少なくとも一方は弾性変形可能である。この場合には、両突起の内少なくとも一方の突起の弾性変形により移動部材を2つの状態に簡単に切り換えできる。
【0011】
発明5に係る両軸受リールの遠心制動装置は、発明4に記載の装置において、固定突起は、移動部材を挟んでスプール又は回転部材に周方向に突出して形成されている。この場合には、固定突起が移動部材を挟んで配置されているので、移動部材を非作用状態に確実に保持できる。
【0012】
発明6に係る両軸受リールの遠心制動装置は、発明4又は5に記載の装置において、スプール又は回転部材は、固定突起の径方向外方に並べて配置され移動突起に係止可能な抜け止め突起をさらに備える。この場合には、スプールをリール本体から取り外しても、移動部材が外れることがない。
【0013】
発明7に係る両軸受リールの遠心制動装置は、発明3から6のいずれかに記載の装置において、識別手段は、スプール又は回転部材の側面の回転部材よりスプールの回転軸方向外方から目視可能な位置に回転軸芯と同芯に環状に形成された識別マークである。この場合には、識別マークが回転軸芯と同芯に形成されているので、回転軸芯からの径方向位置が異なる2つの状態と識別マークとの位置の比較から2つの状態を簡単に識別できる。
【0014】
発明8に係る両軸受リールの遠心制動装置は、発明7に記載の装置において、識別マークは、回転軸方向外方から目視したとき、切換手段に非作用状態に切り換えられた移動部材により遮蔽されかつ作用状態に切り換えられた移動部材により遮蔽されない径方向位置に環状に形成されている。この場合には、識別マークが見えるか否かにより2つの状態をさらに簡単に識別できる。
【0015】
発明9に係る両軸受リールの遠心制動装置は、発明2に記載の装置において、切換手段は、移動部材を径方向の移動軸回りの異なる回動位置に変位させることにより、非作用状態と作用状態とに切換可能である。この場合には、移動部材を移動方向と異なる方向に回動させて2つの状態に切り換えているので、切換時の移動部材の移動量が多くなる。このため、移動部材の移動方向により状態の識別が可能になり、切換手段と識別手段の兼用も可能になる。さらに移動部材を回動させることにより状態を切り換えているので、移動部材自体に回動方向に異なる色や模様等を配置することにより状態を識別することも可能である。
【0016】
発明10に係る両軸受リールの遠心制動装置は、発明1に記載の装置において、複数の移動部材は、スプール又は回転部材にスプールの回転円弧における弦方向に沿った複数の軸回りに揺動自在に装着されており、切換手段は、移動部材を弦方向に沿った軸回りの異なる揺動位置に変位させることにより、非作用状態と作用状態とに切換可能である。この場合には、揺動する移動部材の揺動位置を異ならせることにより2つの状態にしているので、移動部材の揺動角度で2つの状態を識別できるとともに移動部材や回転部材に色や模様等を配置することにより識別しやすくなる。
【0017】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態〕
〔全体構成〕
図1において、本発明の一実施形態による両軸受リールは、ベイトキャスト用のロープロフィール型のリールである。このリールは、リール本体1と、リール本体1の側方に配置されたスプール回転用ハンドル2と、ハンドル2のリール本体1側に配置されたドラグ調整用のスタードラグ3とを備えている。
【0018】
図2に示すように、リール本体1は、フレーム5と、フレーム5の両側方に装着された第1側カバー6a及び第2側カバー6bとを有している。また、リール本体1は、図1に示すように、前方を覆う前カバー7と、上部を覆うサムレスト8とを有している。リール本体1の内部には糸巻用のスプール12が回転自在かつ着脱自在に装着されている。
【0019】
フレーム5は、所定の間隔をあけて互いに対向するように配置された1対の側板5a,5bと、これらの側板5a,5bを連結する複数の連結部(図示せず)とを有している。
【0020】
第1側カバー6aは、スプール12の着脱を可能にするためにフレーム5に揺動自在に装着されフレーム5に対して開閉可能である。第1側カバー6aは、図2に示すように、揺動機構34と、開閉操作用のロック機構36とを有している。揺動機構34は、第1側カバー6aをフレーム5の前部で揺動自在かつフレームから離反する方向に移動自在に支持する。ロック機構36は、第1側カバー6aを閉状態でロック及びロック解除するための機構である。ロック機構36は、図3に示すように第1側カバー6aに形成された開口33に装着された操作部37と、操作部37に径方向に進退自在に装着されたロック部材38とを有している。操作部37は、開口33に回転自在かつ軸方向移動自在に装着された操作部本体37aと、操作部本体37aの径方向の軸回りに揺動自在に装着された操作つまみ37bを有している。
【0021】
操作部本体37aは、概ね筒状の部材であり、コイルばね44により第1側カバー6aに接近する方向に付勢されている。操作部本体37aには後述する遠心ブレーキ機構の有底筒状のブレーキケース65がビスにより固定されている。ブレーキケース65は、ネジ構造により側板5aに形成されたスプール着脱用の開口5dに着脱自在に装着されている。
【0022】
ネジ構造は、ブレーキケース65の外周面に形成された雄ネジ部25と開口5dの内周面に形成され雄ネジ部25に螺合する雌ネジ部26とを有している。
【0023】
操作つまみ37bは、図2に示す操作部本体37aに収納されたロック状態と図5に示す操作部本体37aから突出したロック解除状態との間で揺動自在である。この操作つまみ37bの一部がロック部材38に係合している。
【0024】
ロック部材38は、操作部本体37aの回動をロックして第1側カバー6aが閉状態で開かないようにするための部材である。ロック部材38は、図2に示すロック位置に進出すると先端が開口33に周方向に間隔を隔てて形成された複数の凹部33bのいずれかに係合可能であり、図5に示すロック解除位置に引っ込むと凹部33bとの係合が解除され操作部本体37aが回動可能になる。ロック部材38は、操作部本体37aに装着されたコイルばね39により進出側に付勢されている。
【0025】
フレーム5内には、図2に示すように、釣り竿と直交する方向に配置されたスプール12と、スプール12内に均一に釣り糸を巻くためのレベルワインド機構15と、サミングを行う場合の親指の当てとなる、クラッチレバー17とが配置されている。またフレーム5と第2側カバー6bとの間には、ハンドル2からの回転力をスプール12及びレベルワインド機構15に伝えるためのギア機構18と、クラッチ機構13と、クラッチレバー17の操作に応じてクラッチ機構13の係脱及び制御を行うためのクラッチ係脱機構19と、ドラグ機構21と、スプール12の回転時の抵抗力を調整するためのキャスティングコントロール機構22とが配置されている。また、フレーム5と第1側カバー6aとの間には、キャスティング時のバックラッシュを抑えるための遠心ブレーキ機構23が配置されている。
【0026】
スプール12は、両側部に皿状のフランジ部12aを有しており、両フランジ部12aの間に筒状の糸巻き胴部12bを有している。また、スプール12は、糸巻き胴部12bの内周側の軸方向の実質的に中央部に一体で形成された筒状のボス部12cを有しており、ボス部12cを貫通するスプール軸16にたとえばセレーション結合により回転不能に固定されている。この固定方法はセレーション結合に限定されず、キー結合やスプライン結合等の種々の結合方法を用いることができる。このスプール12は、側板5aの開口5dを通過可能である。
【0027】
スプール軸16は、側板5bを貫通して第2側カバー6bの外方に延びている。その延びた一端は、第2側カバー6bに形成されたボス部6cに軸受24aにより回転自在に支持されている。またスプール軸16の他端は、遠心ブレーキ機構23内で軸受24bにより回転自在に支持されている。これらの軸受24a,24bはシールドボールベアリングである。
【0028】
スプール軸16の大径部分16aの右端は、側板5bの貫通部分に配置されており、そこにはクラッチ機構13を構成する係合ピン16bが固定されている。係合ピン16bは、直径に沿って大径部分16aを貫通しており、その両端が径方向に突出している。
【0029】
ギア機構18は、ハンドル軸30と、ハンドル軸30に固定されたメインギア31と、メインギア31に噛み合う筒状のピニオンギア32とを有している。このギア機構18のハンドル軸30の上下位置は、サムレスト8の高さを低くするために、従来の位置より低い。このため、ギア機構18を収納する側板5b及び第2側カバー6bの下部は、側板5a及び第1側カバー6aの下部より下方に位置している。
【0030】
ピニオンギア32は、図2に示すように、側板5bの外方から内方に延び、中心にスプール軸16が貫通する筒状部材であり、スプール軸16に軸方向に移動自在に装着されている。また、ピニオンギア32の図2左端部は、軸受43により側板5bに回転自在かつ軸方向移動自在に支持されている。この軸受43もシールドボールベアリングである。
【0031】
ピニオンギア32は、図2右端側外周部に形成されメインギア31に噛合する歯部32aと、他端側に形成された噛み合い部32bと、歯部32aと噛み合い部32bとの間に形成されたくびれ部32cとを有している。噛み合い部32bは、ピニオンギア32の端面に直径に沿って形成された凹溝からなり、そこにスプール軸16を貫通して固定された係合ピン16bが係止される。ここではピニオンギア32が外方に移動してその噛み合い部32bとスプール軸16の係合ピン16bとが離脱すると、ハンドル軸30からの回転力はスプール12に伝達されない。この噛み合い部32bと係合ピン16bとによりクラッチ機構13が構成される。係合ピン16bと噛み合い部32bとが係合すると、スプール軸16より大径のピニオンギア32からスプール軸16にトルクが直接伝達されるので、ねじれ変形がより少なくなり、トルク伝達効率が向上する。
【0032】
クラッチレバー17は、図2に示すように、1対の側板5a,5b間の後部でスプール12後方に配置されている。
【0033】
クラッチ係脱機構19は、図2に示すように、クラッチヨーク40を有している。クラッチヨーク40は、スプール軸16の外周側に配置されており、2本のピン41(一方のみ図示)によってスプール軸16の軸心と平行に移動可能に支持されている。またクラッチヨーク40はその中央部にピニオンギア32のくびれ部32cに係合する係合部40aを有している。またクラッチヨーク40を支持する各ピン41の外周で、クラッチヨーク40と第2側カバー6bとの間にはスプリング42が配置されており、クラッチヨーク40はスプリング42によって常に内方に付勢されている。
【0034】
このような構成で、通常状態では、ピニオンギア32は内方のクラッチ係合位置に位置しており、その噛み合い部32bとスプール軸16の係合ピン16bとが係合してクラッチオン状態となっている。一方、クラッチヨーク40によってピニオンギア32が外方に移動した場合には、噛み合い部32bと係合ピン16bとの係合が外れクラッチオフ状態となる。
【0035】
ドラグ機構21は、メインギア31に押圧される摩擦プレート45と、スタードラグ3の回転操作によって摩擦プレート45をメインギア31に所定の力で押圧するための押圧プレート46とを有している。
【0036】
キャスティングコントロール機構22は、スプール軸16の両端を挟むように配置された複数の摩擦プレート51と、摩擦プレート51によるスプール軸16の挟持力を調節するための制動キャップ52とを有している。左側の摩擦プレート51は、ブレーキケース65内に装着されている。
【0037】
〔遠心ブレーキ機構の構成〕
遠心ブレーキ機構23は、図3及び図5に示すように、ブレーキケース65に固定された制動部材68と、制動部材68の内周側に同芯に配置されスプール軸16に固定された回転部材66と、回転部材66に径方向に移動自在に装着された複数(例えば6つ)の移動部材67とを備えている。
【0038】
制動部材68は、たとえば銅系合金製の薄肉円筒状部材であり、ブレーキケース65の内周面に固定されている。制動部材68は、円筒状の制動面68aを内周面に有している。ブレーキケース65は、有底短筒状の部材であり、その内側底部に内方に突出する筒状の軸受収納部65aが形成されている。軸受収納部65aは、この内周側にスプール軸16を支持する軸受24bが配置され、キャスティングコントロール機構22の摩擦プレート51が装着されている。
【0039】
回転部材66は、スプール軸16に固定された固定部66aと、固定部66aから軸受収納部65aの外周側に延びる円筒部66bと、円筒部66bの延びた一端の外周面から径方向外方に突出した厚肉リング状の円板部66cとを有している。円筒部66bの円板部66cと対向するスプール12側には、円板壁部66dが設けられている。円板壁部66dの内周側には、スプール軸芯と同芯に円環状の識別マーク80が形成されている。識別マーク80の形成位置は、後述する移動部材67が非作用状態にある時にほぼ移動部材67により遮蔽され、作用状態にある時に視認できる位置である。具体的な位置については後述する。
【0040】
円板部66cの外周部には、図4に示すように、周方向に等間隔に形成された、たとえば6つのガイド凹部70が形成されている。ガイド凹部70は、移動部材67を収納するとともに、移動部材67を制動部材68に接触可能な作用状態と接触不能な非作用状態とに切り換えるために設けられている。ガイド凹部70には、移動部材67の移動を規制するための1対の突起部71,72が対向する両壁面に径方向に間隔を隔てて形成されている。また、ガイド凹部70の底部には、移動部材67を案内するためのガイド軸73が径方向に沿って放射状に立設されている。
【0041】
突起部71は、ガイド凹部70の開口端に形成されており、移動部材67がガイド軸73から脱落するのを防止するために設けられている。突起部72は、ガイド凹部70の底面に近い位置に形成されており、移動部材67が制動部材68に接触しないように規制するために設けられている。
【0042】
移動部材67は、概ね円筒形状の合成樹脂製の部材である。移動部材67は、回転部材66のガイド軸73に径方向に摺動自在に設けられ、スプール12の回転による遠心力により制動部材68に接触するものである。移動部材67は、ガイド軸73に案内される円筒形状の本体部67aと、本体部67aの内側端部に一体で形成された鍔部67bとを有している。鍔部67bは、ガイド凹部70に形成された1対の突起部71,72に係止され得るように本体部67aの内側端部から径方向外方に突出している。この鍔部67bと突起部72とにより切換機構69が構成される。
【0043】
ここで、鍔部67bが突起部71と突起部72との間に配置されると、突起部71に係止されて移動部材67の脱落が防止される。しかし、制動部材68への接触は可能であり、このときの状態が作用状態である。また、径方向内方に押し込まれて突起部72より径方向内方に配置されると、突起部72により係止されて制動部材68への接触ができなくなる。このときの状態が非作用状態である。このように、移動部材67を作用状態と非作用状態とに切り換えることにより、接触可能な移動部材67の数を調整できる。ここで、非作用状態に移動部材67が切り換えられると、識別マーク80は、リール外方からは、移動部材67の鍔部67bにより遮蔽されて視認しづらくなっている。すなわち、図4に示すように、識別マーク80は、非作用状態の移動部材67の鍔部67bが配置される位置を直径とする円弧上に形成されている。一方、作用状態に移動部材67が切り換えられると、移動部材67が突起部72より内側にこないので、識別マーク80を確実に視認できる。このため、識別マーク80の見え具合により移動部材67の状態を瞬時に判断できる。
【0044】
〔制動力の調整操作〕
制動力を調整する際には第1側カバー6aを開けて側板5aの開口5dを開放する。
【0045】
第1側カバー6aを開けるには、まず操作つまみ37bを図2に示すロック状態から起こしてロック解除状態に揺動させる。操作つまみ37bをロック解除状態にすると、ロック部材38が操作つまみ37bにより押圧されてコイルばね39の付勢力に抗してロック解除位置に移動する。ロック部材38がロック解除位置に移動すると、その先端が開口33の凹部33bからはずれ、操作部本体37aが回動可能になる。
【0046】
この状態で操作つまみ37bを回転させると、図5に示すように、操作部本体37aとともにブレーキケース65が回転し、両ネジ部25,26の螺合が解除されブレーキケース65と側板5aとの結合が解除される。ブレーキケース65と側板5aとの結合が解除されると、ブレーキケース65がコイルばね44により操作部本体37aとともに外方に移動する。これと同時に揺動機構34に第1側カバー6aが側板5aから離反する方向に移動する。ブレーキケース65が側板5a外側面から完全に離脱すると、第1側カバー6aがリール本体1から分離され、自重により揺動機構34の軸回りに図4に示す開放位置に揺動する。これにより、開口5d部分が外部に露出し、識別マーク80を視認できる。この識別マーク80の見え具合により各移動部材67の状態を瞬時に判断できる。
【0047】
制動力の調整は、移動部材67をガイド軸方向に移動させて、作用状態又は非作用状態に切り換えて行う。制動力の調整を終わると、第1側カバー6aを閉める。このときには、第1側カバー6aを閉状態側に手で揺動させ、続いて、操作つまみ37bを押してブレーキケース65を開口5d内に挿入する。ブレーキケース65の先端を当接させた状態で操作つまみ37bを解除時と逆方向に回転させ両ネジ部25,26を螺合させる。すると、ブレーキケース65が開口5dに結合される。そして、操作つまみ37bをロック解除位置からロック位置に揺動させ、ロック部材を凹部33bに係合させる。これにより第1側カバー6aが閉状態に保持される。
【0048】
ここでは、識別マーク80を回転部材66に設けたので、2つの状態に切換可能な移動部材67の状態を瞬時に判断できる。このため、移動部材の2つの状態を簡単に判断できるようになり、制動力を迅速に調整できる。
【0049】
〔第2実施形態〕
第1実施形態では、作用状態と非作用状態との2つの状態の切り換えをガイド軸73の軸方向の異なる位置に変位させることにより行っているが、図6に示すように、ガイド軸73回りの異なる回動位置によって2つの状態を切り換えるようにしてもよい。
【0050】
図7において、ガイド凹部70の回転方向の両側壁70a,70bには、第1及び第2線状突起部74,75がガイド軸73に平行にそれぞれ突出して形成されている。第1線状突起74は、ガイド凹部70の底部から開口端まで形成されており、移動部材67を制動部材68に接触可能な位置まで案内するとともに作用状態を維持するための突起である。第2線状突起75は、ガイド凹部70の底部から後述する第2移動突起74dが係止可能な長さより僅かに長く形成されており、移動部材67を制動部材68に接触しないように規制するとともに非作用状態を維持するための突起である。
【0051】
また、移動部材67は、筒状の本体部67aと、本体部67aのガイド軸方向の中間部から径方向外方に突出する第1移動突起67cと、ガイド軸方向内方側端部から径方向外方に突出する第2移動突起67dとを有している。両移動突起67c,67dの先端部には、第1及び第2線状突起74,75に係止される凹係合部67e,67fがそれぞれ形成されている。この第1及び第2線状突起74,75と、第1及び第2移動突起67c,67dとにより切換機構69が構成される。
【0052】
両移動突起67c,67dの凹係合部67e,67fを含む先端面は、異なる色に着色されている。たとえば、第1移動突起67cの先端面は赤色に着色され、第1移動突起67cの先端面は青色に着色されている。このように、先端面を着色することにより、第1側カバー6aを開けたとき、第1移動突起67cを第1線状突起74に係止させた作用状態の場合には、第2移動突起67dの青色に着色された先端面がリール外方に向くので、移動部材67が作用状態にあることを瞬時に識別できる。逆に非作用状態の場合には、第1移動突起67cの赤色に着色された先端面がリール外方に向くので、移動部材67が非作用状態にあることを瞬時に識別できる。
【0053】
なお、移動突起の数は1つでもよい。この場合、移動突起をどちらの線状突起に係止されているかにより2つの状態のいずれかが決まる。このような場合、たとえば本体部67aの周面に移動突起部分を境界にして半周分ずつ異なる色にしたり異なる模様をつけることにより、2つの状態のいずれかを識別できる。
【0054】
〔第3実施形態〕
前記2つの実施形態では、移動部材をスプールの径方向に沿って摺動させたが、図8に示すように、スプールの回転円弧の弦方向に沿う揺動軸回りに揺動自在に装着してもよい。
【0055】
遠心ブレーキ機構23は、図8に示すように、ブレーキケース65内に設けられスプール12に連動して回転する回転部材86と、ブレーキケース65にスプール軸方向に移動自在に装着された制動部材88と、回転部材86に揺動自在に装着された、たとえば6個の移動部材87と、制動部材88をスプール軸方向に往復移動させるための移動機構90とを備えている。
【0056】
ブレーキケース65は、有底短筒状の部材であり、その底部中心に内方に突出する筒状の軸受収納部65aが形成されている。ここにスプール軸16を支持する軸受24bが収納され、キャスティングコントロール機構22の摩擦プレート51が装着されている。
【0057】
軸受収納部65aの先端(図3右端)外周部には、止め輪91が装着されている。止め輪61は、移動機構90を構成するリターンばね92の一端を係止している
回転部材66は、スプール軸16にセレーション結合され回転不能に連結された円板状の部材である。回転部材86の外周側の側面には、周方向に間隔を隔てかつ弦方向に沿って配置された6つの装着凹部86aが形成されている。装着凹部86aは、図9及び図10に示すように、所定の弦方向長さを有し、底面が半円形の孔である。この装着凹部86aに移動部材87が揺動自在に支持されている。回転部材86の装着凹部86aの開口面には移動部材87を係止するための係止板98がねじ止めされている。装着凹部86aの外周側の側面には、角度R1の傾斜面86bが形成されている。また、内周側の側面には、角度R2の傾斜面86cが形成されている。この外周側の傾斜面86b及び内周側の傾斜面86cは、移動部材87の揺動角度を規制するとともに移動部材87を非作用状態に規制するために形成されている。この傾斜角R1は例えば3゜〜5゜程度であり、傾斜角R2は例えば75゜〜90゜程度である。この傾斜角R1は、制動部材88の内側に固定されたブレーキライナー88aに移動部材87の先端が組み込み可能な位置になるようにするために設けられている。内周側の側面に形成された角度R2の傾斜面86cには、丸穴状の係止凹部86dが形成されている。この係止凹部86dは、移動部材87を非作用状態に保持するために設けられている。
【0058】
移動部材87は、回転部材86の装着凹部86aに揺動自在に装着されている。移動部材87は、図9及び図10に示すように、装着凹部86aに装着された軸部87aと、軸部87aからスプール軸方向外方に延びる揺動部87bと、揺動部87bの外側面に凸に突出して設けられた接触部87cと、揺動部87bの内側面に設けられた係止突起87dとを有している。移動部材87の外側面は、内側面と異なる色に色づけられている。
【0059】
接触部87cは、図11に示すように、スプール軸方向でその形成位置が異なっている。なお、この実施形態では、6つの移動部材87のうち1つには接触部87cは設けられていない。この接触部87cが設けられていない移動部材53は、回転バランスを保つために設けられている。また、接触部87cはほぼ等間隔で配置されている。揺動部87bの外側面は、途中で僅かに内側に傾斜している。これは、移動部材87が外方に揺動した時に、制動部材88のブレーキライナー88aから先端が外方に飛び出すのを防止するために設けられている。この接触部87cが制動部材88のブレーキライナー88aと接触してスプール12が制動される。係止突起87dは回転部材86の係止凹部86dに係止される。この係止凹部86dに係止突起87dを係止すると、移動部材87が非作用状態に保持される。
【0060】
制動部材88は、図8に示すように、軸受収納部65aに軸方向移動自在に支持された内周部88bと、ブレーキケース65の内周面に軸方向移動自在かつ回転不能に装着された外周部88cと、内周部88bと外周部88cとを連結する底部88dとを有している。外周部88cの内周面にブレーキライナー88aが固定されている。このブレーキライナー88aの内周面に移動部材87の接触部87cが接触する。ブレーキライナー88aの先端は、先拡がりに湾曲したテーパ面となっている。このテーパ面により移動部材53がブレーキライナー57内周側にスムーズに案内される。内周部88bの底部には、リターンばね92の他端が係止されている。これにより、制動部材88は常にはスプール軸外方に付勢されている。制動部材88の外周面には、径方向に突出する1対の係止ピン93が形成されている。1対の係止ピン93は、ブレーキケース65の内周面にスプール軸方向に沿って形成された1対の係止溝65bに係止されており、これにより制動部材88がブレーキケース65に対して回転不能に装着される。また、制動部材88の外周部88cには、スプール軸方向外方に突出する第1カム94が形成されている。第1カム94はほぼ三角形状のカムであり、移動機構90の一部を構成している。
【0061】
移動機構90は、図4に示すように、ブレーキケース50に回転自在に装着された回動部材95と、回動部材95の回転をスプール軸方向の一方向(ハンドル2に接近する方向)の移動に変換するためのカム機構96と、カム機構96により一方向に移動した制動部材88を他方向(ハンドル2から離れる方向)に移動させるリターンばね92とを有している。回動部材95は、第1カム94に当接するほぼ三角形状の第2カム97を有している。この第1カム94と第2カム97とによりカム機構96が構成される。
【0062】
移動機構90では、回動部材95を一方向に回動させると、第1カム94及び第2カム97の作用により、制動部材88が回転部材86に接近する方向に前進する。この結果、ブレーキライナー88aに接触する移動部材87の数が増加し、制動力が大きくなる。一方、回動部材95を逆方向に移動させると、リターンばね92の付勢力により制動部材88が回転部材66から離れる方向に後退し、ブレーキライナー88aに接触する移動部材87の数が減少し、制動力が小さくなる。そして、ブレーキライナー88aが移動部材87の接触部87cから離れる後退位置まで後退すると、制動力は0になる。この状態を図11に示す。すなわち、ブレーキライナー88aが図11の最も右側の前進位置に配置されると、全ての接触部87cがブレーキライナー88aに接触するので、最も大きな制動力が得られる。一方、図11左側の後退位置にブレーキライナー88aが配置されると、全ての移動部材87がブレーキライナー88aに接触しないので、制動力は0になる。そしてその間の4つの中間位置で接触可能な制動部材の数が段階的に変化する。
【0063】
また、移動部材87を回転部材86側に折り畳んで係止突起87dを係止凹部86dに係止させると、移動部材が非作用状態に切り換わる。このとき、図12に示すように、第1側カバー6aを開けると、移動部材87の外側面がリール本体1の外方から見える。この外側面は他の部分と異なる色に色付けされているので、非作用状態であることが瞬時に識別できる。
【0064】
このような構成の遠心ブレーキ機構23では、重さが異なるルアーに取り替えるときには、ルアーの重さに応じて回動部材95を回動させ制動力を調整する。ここでは、外部に露出した回動部材95を回動するだけで遠心力による制動力を簡単に調整できる。また、大きな制動力が得られるととも制動力を調整すると制動力の差異が明確になる。
【0065】
[他の実施形態]
(a)前記第1実施形態では、回転部材66に識別マーク80を設けたが、スプール12に設けてもよい。スプール12に識別マーク80を形成する場合、たとえば開口5d外方から視認できるフランジ部12aの外側面に形成すればよい。
【0066】
(b)前記第1実施形態では、回転部材66に円板壁部66dを形成し、そこに識別マークを形成したが、回転部材の円板部66cのリール外部から視認可能な側面に識別マークを形成してもよい。
【0067】
(c)識別マークの形状は円環状に限定されない。たとえば、円板壁部やスプールにおいてガイド凹部70に対応する部分にのみ形成してもよい
【0068】
(d)前記実施形態では、いずれも移動部材の突起に対してガイド凹部側の突起が固定されていたが、特開平10−271939号公報に開示されているように、ガイド凹部に対して突起部をガイド軸の軸方向又はガイド軸の径方向に移動自在に配置し、移動部材の移動を規制するような構成にも本発明を適用できる。この場合、突起部の位置によっても切換状態を識別できるが、マークや着色などにより識別しやすくしてもよい。
【0069】
【発明の効果】
本発明によれば、非作用状態にある移動部材と作用状態にある移動部材とは識別手段により識別できる。このため、移動部材の2つの状態を簡単に判断できるようになり、制動力を迅速に調整できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態を採用した両軸受リールの斜視図。
【図2】 その断面図。
【図3】 遠心ブレーキ機構の断面拡大図。
【図4】 第1側カバーを外した時の側面図。
【図5】 第1側カバーを外したときの図3に相当する図。
【図6】 第2実施形態の図3に相当する図。
【図7】 移動部材の2つの状態を示す平面図。
【図8】 第3実施形態の図3に相当する図。
【図9】 第3実施形態の移動部材の断面部分図。
【図10】 図9のX−X断面図。
【図11】 制動力を調整したときのブレーキライナーに接触する移動部材の数を示す模式図。
【図12】 非作用状態にあるときの移動部材の正面図。
【符号の説明】
1 リール本体
12 スプール
16 スプール軸
23 遠心ブレーキ機構
66,86 回転部材
67,87 移動部材
68,88 制動部材
70 ガイド凹部
71,72 突起部
80 識別マーク

Claims (10)

  1. リール本体に回転自在に装着されたスプールを遠心力により制動する両軸受リールの遠心制動装置であって、
    前記リール本体に対して回転不能に取り付けられた制動部材と、
    前記スプール又は前記スプールに連動して回転する回転部材に前記制動部材に接触するように移動自在に装着され遠心力の増加に応じて前記制動部材に対する圧接力を増加させる複数の移動部材と、
    前記複数の移動部材のうち少なくともいずれかひとつを前記制動部材に接触不能な非作用状態と接触可能な作用状態とに切換可能な切換手段と、
    前記非作用状態にある移動部材と前記作用状態にある移動部材とを目視により個別に識別するための識別手段と、
    を備えた両軸受リールの遠心制動装置。
  2. 前記複数の移動部材は、前記スプール又は回転部材に径方向に移動自在に放射状に装着されており、
    前記制動部材は、前記複数の移動部材の外周側に配置された筒状の部材である、請求項1に記載の両軸受リールの遠心制動装置。
  3. 前記切換手段は、前記移動部材を前記径方向の異なる位置に変位させることにより、前記非作用状態と前記作用状態とに切換可能である、請求項2に記載の両軸受リールの遠心制動装置。
  4. 前記切換手段は、
    前記スプール又は前記回転部材に前記移動部材に向けて突出して形成された固定突起と、
    前記移動部材に前記固定突起に係止可能に突出して形成された移動突起とを有し、
    前記両突起の少なくとも一方は弾性変形可能である、請求項3に記載の両軸受リールの遠心制動装置。
  5. 前記固定突起は、前記移動部材を挟んで前記スプール又は前記回転部材に周方向に突出して形成されている、請求項4に記載の両軸受リールの遠心制動装置。
  6. 前記スプール又は前記回転部材は、前記固定突起の径方向外方に並べて配置され前記移動突起に係止可能な抜け止め突起をさらに備える、請求項4又は5に記載の両軸受リールの遠心制動装置。
  7. 前記識別手段は、前記スプール又は前記回転部材の側面の前記回転部材より前記スプールの回転軸方向外方から目視可能な位置に回転軸芯と同芯に環状に形成された識別マークである、請求項3から6のいずれかに記載の両軸受リールの遠心制動装置。
  8. 前記識別マークは、回転軸方向外方から目視したとき、前記切換手段に非作用状態に切り換えられた移動部材により遮蔽されかつ作用状態に切り換えられた移動部材により遮蔽されない径方向位置に環状に形成されている、請求項7に記載の両軸受リールの遠心制動装置。
  9. 前記切換手段は、前記移動部材を前記径方向の移動軸回りの異なる回動位置に変位させることにより、前記非作用状態と前記作用状態とに切換可能である,請求項2に記載の両軸受リールの遠心制動装置。
  10. 前記複数の移動部材は、前記スプール又は回転部材に前記スプールの回転円弧における弦方向に沿った複数の軸回りに揺動自在に装着されており、
    前記切換手段は、前記移動部材を前記弦方向に沿った軸回りの異なる揺動位置に変位させることにより、前記非作用状態と前記作用状態とに切換可能である、請求項1に記載の両軸受リールの遠心制動装置。
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