JP3851731B2 - 釣り用リールの部品着脱構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、釣り用リールの第1部品を第2部品に着脱自在に締結するための釣り用リールの部品着脱構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
両軸受リールは、一般に、釣り竿に装着されるリール本体とリール本体に回転自在に装着されたスプールと、スプールを回転させるためのハンドルとを備えている。ハンドルはリール本体の一側に回転自在に装着されており、スプールにギア機構を介して連結されている。リール本体は、左右1対の側板と両側板を連結する連結部材とを有するリールフレーム(第1部品の一例)と、リールフレームの両側方を覆う左右1対の側カバー(第2部品の一例)とを有している。ハンドル装着側と逆側の側板にはスプールが通過可能な開口が設けられており、この側板を覆う側カバーは、開口からのスプールの取り出しを容易にするために側板に着脱自在に装着されている。
【0003】
従来、側カバーを側板に着脱自在に装着するための着脱構造としてバヨネット構造やネジ構造が用いられている。バヨネット構造を用いる場合、たとえば、側板の開口の周囲に周方向に間隔を隔てて複数の爪部を設け、側カバー側に爪部に係止される径方向に突出した突起を設けている。そして、側カバーをたとえば60度程度揺動させることにより突起部を爪部に係止又は係止解除して側カバーと側板とを着脱させている。ネジ構造を用いる場合には、開口の内周面に雌ネジ部を設け、側カバーに雌ネジ部に螺合する雄ネジ部を回動自在に設けている。そして、雄ネジ部を一回転以上回動させることにより側カバーと側板とを着脱させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来のバヨネット構造を用いた着脱構造では、揺動角度が小さく着脱が容易である。しかし、爪部を突起部に係止する構造のがたつきを抑えて剛性感を向上させるためには高精度で高価な機械加工が必要になる。このため、所要の剛性感を安価に得るのが困難である。
【0005】
一方、ネジ構造を用いた着脱構造では、安価なネジ加工により剛性感を向上させることができる。しかし、締結時に所要の剛性感を得るためには、雄ネジ部を側板に完全に密着させなければならず、雄ネジ部を一回転以上回動させる必要があり、着脱操作が煩わしい。
【0006】
本発明の課題は、着脱自在に締結される2つの部品の着脱構造において、簡単に着脱操作でき、かつ締結時に所要の剛性感を安価に得ることができるようにすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
発明1に係る釣り用リールの部品締結構造は、釣り用リールの第1部品を第2部品に着脱自在に締結するための構造であって、第1締結部と、第2締結部と、リング部材とを備えている。第1締結部は、第1及び第2部品のいずれか一方の部品のいずれか他方の部品に対向する面に形成された外周面を有する凸部と、外周面に周方向に間隔を隔てて形成され径方向外方に突出しかつ連続するネジ山を有する複数の雄ネジ部とを有している。第2締結部は、他方の部品の一方の部品に対向する面に形成され外周面より大径の内周面を有する凹部と、複数の雄ネジ部を挿入可能に内周面に形成された複数の切欠き部と、内周面の切欠き部形成部分を除く部分に形成され雄ネジ部に螺合する雌ネジ部とを有し、第1締結部と当接可能である。リング部材は、第2締結部の第1締結部に対向する面に設けられ、複数の雄ネジ部の最大外径より小さい円周面と雄ネジ部が通過可能な通過用切欠き部とを有している。
【0008】
この部品着脱構造では、両締結部を締結する際には、雄ネジ部と切欠き部とを対向させる。この状態で一方の締結部を他方の締結部に両ネジ部が螺合可能な位置まで挿入し、第1締結部が第2締結部に当接するまで相対回転させる。すると、複数の雄ネジ部が雌ネジ部に螺合して両締結部が締結される。このとき、雄ネジ部を雌ネジ部の奥側まで挿入できるので、両締結部をわずかに相対回転させるだけで第1締結部と第2締結部とを当接させることができる。このため、一方の締結部の他方の締結部への着脱操作が簡単になる。また、ネジにより両締結部を締結しているので、安価なネジ加工により剛性感を向上させることができるさらに、この場合には、リング部材をさらに備えているので、第1締結部が第2締結部内に十分に挿入されないと、雄ネジ部がリング部材に引っ掛かって第1締結部材を回転させることができない。このため、不十分な状態で両締結部が締結されることがない。
【0009】
発明2に係る釣り用リールの部品着脱構造は発明1に記載の構造において、雄ネジ部は、第1部品の外周面の対向する2カ所に形成されている。この場合には、両雄ネジ部が180度以内に配置されるので、180度未満の回転で両締結部を締結できる。
【0010】
発明3に係る釣り用リールの部品締結構造は、発明1又は2に記載の構造において、釣り用リールは両軸受リールであり、第2部品は釣り竿に装着されるリールフレームの側板であり、第1部品は側板に着脱自在に装着される側カバーである。この場合には、側カバー全体を180度未満回動させると、側カバーを側板に対して着脱でき、側カバーの着脱操作が簡単になる。また、ネジにより両締結部を締結しているので、安価なネジ加工により側カバーの剛性感を向上させることができる
発明4に係る釣り用リールの部品締結構造は、発明1又は2に記載の構造において、釣り用リールは両軸受リールであり、第2部品は釣り竿に装着されるリールフレームの側板であり、第1部品は側板に揺動自在かつ軸方向移動自在に装着される側カバーに回転自在かつ所定距離移動自在に装着された回動部材である。この場合には、側カバー全体ではなく、回動部材を180度未満回動させることにより、回動部材が側板に対して着脱する。この回動部材により側カバーを押圧することで、側カバーを側板に装着できる。また、側カバーが側板に揺動自在に装着されているので、側カバーが側板から脱落せず、側カバーを紛失しにくい。
【0011】
発明5に係る釣り用リールの部品締結構造は、発明1から4のいずれかに記載の構造において、両ネジ部は複数条のネジ山で構成されている。この場合には、両ネジ部が複数条のネジ山で構成されているので、リード(1回転当たりの推進距離)を大きくしながらネジ山の数を増やすことができ、両締結部を高強度に締結できる。
【0012】
発明6に係る釣り用リールの部品締結構造は、発明3から5のいずれかに記載の構造において、雌ネジ部の最小内径は、両軸受リールのスプールの最大外径より大きい。この場合には、スプールが雌ネジ部を通過可能であるので、スプールの着脱が容易になる。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1において、本発明の一実施形態による両軸受リールは、ベイトキャスト用のロープロフィール型のリールである。このリールは、リール本体1と、リール本体1の側方に配置されたスプール回転用ハンドル2と、ハンドル2のリール本体1側に配置されたドラグ調整用のスタードラグ3とを備えている。ハンドル2は、板状のアーム部2aと、アーム部2aの両端に回転自在に装着された把手2bとを有するダブルハンドル形のものである。アーム部2aの外側面はつなぎ目がない滑らかな面で構成されており、釣り糸が絡みにくい構造となっている。
【0014】
図2に示すように、リール本体1は、フレーム5と、フレーム5の両側方に装着された第1側カバー6a及び第2側カバー6bとを有している。また、リール本体1は、図1に示すように、前方を覆う前カバー7と、上部を覆うサムレスト8とを有している。リール本体1の内部には糸巻用のスプール12が回転自在かつ着脱自在に装着されている。
【0015】
フレーム5は、所定の間隔をあけて互いに対向するように配置された1対の側板5a,5bと、これらの側板5a,5bを連結する複数の連結部5c(図3参照)とを有している。下側の2つの連結部5cには、図3に示すように、リールを釣り竿に装着するための前後に長い、たとえばステンレス等の金属製の装着脚部4がネジ止めされている。
【0016】
第1側カバー6aは、スプール12の着脱を可能にするためにフレーム5に揺動自在に装着されフレーム5に対して開閉可能である。第1側カバー6aは、図2に示すように、側板5aの外側を覆うカバー本体33と、カバー本体33を揺動自在に支持するための揺動軸34と、カバー本体33を側板5aから離反する方向に付勢するコイルばね35とを有している。カバー本体33は側板5aを覆うように外方に湾曲した合成樹脂製の部材であり、中心部に円形の開口33aが形成されている。
【0017】
揺動軸34は、カバー本体33に固定されており、揺動軸34の先端には、図4に示すように、ネジ部34aとネジ部34aに隣接して大径の工具係止部34bとが形成されている。このネジ部34aをカバー本体33にねじ込むことでカバー本体33に固定される。揺動軸34の外周側には、側板5aを貫通してパイプ部材70が同芯に配置されている。揺動軸34の先端はパイプ部材70に回転自在に支持され、基端は側板5bに回転自在に支持されている。また、図2に示すように、揺動軸34の後端には止め輪34dが装着されており、揺動軸34がフレーム5から抜けるのを防止している。
【0018】
パイプ部材70は、揺動軸34を回転自在かつ軸方向移動不能に支持する。パイプ部材70は、パイプ本体71とパイプ本体71の基端側(図4右側)に回転不能に係止された収納部材72とを有している。パイプ本体71の先端には大径部71aが形成されており、第1側カバー6aの揺動速度を規制するためにOリング73が大径部71a内に装着されている。
【0019】
パイプ本体71の大径部71aを除く部分の外周面には、図5に示すように平行な面取り部71bが形成されており、側板5aには面取り部71bを軸方向移動自在かつ回転不能に支持するための小判孔5eが形成されている。
【0020】
収納部材72には第1側カバー6aの揺動速度を規制するためのOリング74が装着されている。Oリング74は、ワッシャ75により係止されており、ワッシャ75は、止め輪76により軸方向に移動不能になっている。この止め輪76と工具係止部34bとでパイプ部材70を挟持することで、揺動軸34は、パイプ部材70に対して軸方向に移動不能に支持される。
【0021】
このように、揺動軸34とパイプ部材70との間にOリング73,74を装着して揺動軸34の回動速度を規制すれば、弾性部材の弾性による摩擦により揺動軸34の速度を簡単に規制できる。しかも、揺動軸34の回転だけをOリングで規制し、パイプ部材70の軸方向移動にはOリングによる抵抗が付与されないので、カバー本体33は軸方向にスムーズに移動する。なお、Oリング73だけを設けてOリング74を設けなくともよい。
【0022】
コイルばね35は、大径部71aと側板5aとの間に圧縮状態で装着されている。これにより、第1側カバー6aは、側板5aに揺動自在かつ軸方向に所定距離移動可能に装着され側板5aに対して脱落することなく開閉自在となっている。なお、第2側カバー6bは、側板5bにビス止めされている。
【0023】
第1側カバー6aには、図2及び図6に示すように、上記開閉構造に加えて開閉操作用のロック機構36が設けられている。ロック機構36は、第1側カバー6aを閉状態でロック及びロック解除するための機構である。ロック機構36は、図6に示すようにカバー本体33の開口33a に装着された操作部37と、操作部37に径方向に進退自在に装着されたロック部材38とを有している。操作部37は、開口33aに回転自在かつ軸方向移動自在に装着された操作部本体37aと、操作部本体37aの径方向の軸回りに揺動自在に装着された操作つまみ37bを有している。
【0024】
操作部本体37aは、概ね筒状の部材であり、コイルばね44によりカバー本体33に接近する方向に付勢されている。操作部本体37aには後述する遠心ブレーキ機構の有底筒状のブレーキケース65がビスにより固定されている。ブレーキケース65は、着脱構造80により側板5aに形成されたスプール着脱用の開口5dに着脱自在に装着されている。
【0025】
着脱構造80は、図8及び図9に示すように、ブレーキケース65の外周面に設けられた第1締結部81と、開口5dの内周面に設けられた第2締結部82とを備えている。第1締結部81は、ブレーキケース65の外周面に周方向に間隔を隔てて形成され径方向外方に突出しかつ連続するネジ山を有する2つの雄ネジ部83を有している。第2締結部82は、開口5dの内周面に2つの雄ネジ部83を挿入可能に内周面に形成された2つの切欠き部84と、内周面の切欠き部84形成部分を除く部分に形成され雄ネジ部83に螺合する雌ネジ部85とを有している。開口5dは、ブレーキケース65の先端に当接可能である。ブレーキケース65の雄ネジ部83形成部分を除く外周面の外径は雌ネジ部85の最小内径より小さい。また、2つの雄ネジ部83は、外周面の全周のそれぞれ1/8程度の長さを有しており、対向して配置されている。雌ネジ部85は、切欠き部84に隣接して対向して形成されており、連続するネジ山を有している。これらのネジ部83,85は1条のネジであり、たとえばJIS B 0207で定められたメートル細目ネジM40×1.5である。したがって、雄ネジ部83の最大外径は40mmであり、雌ネジ部85の最小内径は38.376mmである。
【0026】
着脱構造80は、さらに、第2締結部82に装着されたクッション部材86とリング部材87とを有している。
【0027】
クッション部材86は、側板5aの開口5dのスプール12側に形成された小径の段差部5eに部分的な接着やカシメ固定等の適宜の固着手段により固定されている。この段差部5eの内径は、スプール12の最大外径よりは大きい。クッション部材86は、第1締結部81の先端、つまりブレーキケース65の先端が当接しかつ雄ネジ部83の雌ネジ部85への螺合により後退する弾性部材であり、たとえば金属製又は合成樹脂製のリング状の波板ばねにより構成されている。なおクッション部材86は波板ばねに限定されるものではなく、弾性を有するものであればどのようなものでもよい。このクッション部材86は、雄ネジ部83の先端がクッション部材86に当接したとき、雄ネジ部83と雌ネジ部85とが螺合可能なように設けられている。
【0028】
リング部材87は、合成樹脂製の部材であり、開口5dの外側端面に接着等の適宜の固着手段により固定されている。リング部材87は、雌ネジ部85の最大内径より小さい内径を有する部材であり、切欠き部84に対応する位置に同形状の雄ネジ部83通過用の切欠き部(図示せず)が形成されている。このリング部材87は、雄ネジ部83がクッション部材86に当接するまで雌ネジ部85に充分に挿入されない場合に、雄ネジ部83が雌ネジ部85に螺合しないように設けられている。これにより、不十分な状態での両ネジ部83,85の螺合を防止している。
【0029】
このような着脱構造80により第1側カバー6aをフレーム5に装着することで、回転量が少なくなり、着脱操作が容易になる。
【0030】
操作つまみ37bは、図2に示す操作部本体37aに収納されたロック姿勢と図6に示す操作部本体37aから突出したロック解除姿勢との間で揺動自在である。この操作つまみ37bの一部がロック部材38に係合している。
【0031】
ロック部材38は、操作部本体37aの回動をロックして第1側カバー6aが閉状態で開かないようにするための部材である。ロック部材38は、図2に示すロック位置に進出すると先端が開口33aに周方向に間隔を隔てて形成された複数の凹部33bのいずれかに係合可能であり、図6に示すロック解除位置に引っ込むと凹部33bとの係合が解除され操作部本体37aが回動可能になる。ロック部材38は、操作部本体37aに装着されたコイルばね39により進出側に付勢されている。
【0032】
フレーム5内には、図2に示すように、釣り竿と直交する方向に配置されたスプール12と、スプール12内に均一に釣り糸を巻くためのレベルワインド機構15と、サミングを行う場合の親指の当てとなる、クラッチレバー17とが配置されている。またフレーム5と第2側カバー6bとの間には、ハンドル2からの回転力をスプール12及びレベルワインド機構15に伝えるためのギア機構18と、クラッチ機構13と、クラッチ機構13の係脱を行うためのクラッチ係脱機構19と、クラッチレバー17の操作に応じてクラッチ機構の係脱を制御するための係脱制御機構20と、ドラグ機構21と、スプール12の回転時の抵抗力を調整するためのキャスティングコントロール機構22とが配置されている。また、フレーム5と第1側カバー6aとの間には、キャスティング時のバックラッシュを抑えるための遠心ブレーキ機構23が配置されている。
【0033】
スプール12は、両側部に皿状のフランジ部12aを有しており、両フランジ部12aの間に筒状の糸巻き胴部12bを有している。また、スプール12は、糸巻き胴部12bの内周側の軸方向の実質的に中央部に一体で形成された筒状のボス部12cを有しており、ボス部12cを貫通するスプール軸16にたとえばセレーション結合により回転不能に固定されている。この固定方法はセレーション結合に限定されず、キー結合やスプライン結合等の種々の結合方法を用いることができる。このスプール12は、側板5aの段差部5eを通過可能である。
【0034】
スプール軸16は、側板5bを貫通して第2側カバー6bの外方に延びている。その延びた一端は、第2側カバー6bに形成されたボス部6cに軸受24aにより回転自在に支持されている。またスプール軸16の他端は、遠心ブレーキ機構23内で軸受24bにより回転自在に支持されている。これらの軸受24a,24bはシールドボールベアリングである。
【0035】
スプール軸16の大径部分16aの右端は、側板5bの貫通部部分に配置されており、そこにはクラッチ機構13を構成する係合ピン16bが固定されている。係合ピン16bは、直径に沿って大径部分16aを貫通しており、その両端が径方向に突出している。
【0036】
レベルワインド機構15は、図2及び図3に示すように、1対の側板5a,5b間に固定されたガイド筒25と、ガイド筒25内に回転自在に支持されたウォームシャフト26と、ラインガイド27とを有している。ウォームシャフト26には、交差する螺旋状の溝26aが形成されており、この螺旋状の溝26aにラインガイド27が係合している。
【0037】
このレベルワインド機構15では、ギア機構18を介してウォームシャフト26が回転させられることにより、ラインガイド27がガイド筒25に沿って往復動する。このラインガイド27内に釣り糸が挿通されて釣り糸がスプール12に均一に巻き付けられる。
【0038】
ギア機構18は、ハンドル軸30と、ハンドル軸30に固定されたメインギア31と、メインギア31に噛み合う筒状のピニオンギア32と、前述のウォームシャフト26端部に固定されたギア28aと、ハンドル軸30に回転不能に固定され、ギア28aに噛み合うギア28bとを有している。このギア機構18のハンドル軸30の上下位置は、サムレスト8の高さを低くするために、従来の位置より低い。このため、ギア機構18を収納する側板5b及び第2側カバー6bの下部は、側板5a及び第1側カバー6aの下部より下方に位置している。
【0039】
ピニオンギア32は、図2に示すように、側板5bの外方から内方に延び、中心にスプール軸16が貫通する筒状部材であり、スプール軸16に軸方向に移動自在に装着されている。また、ピニオンギア32の図3左端部は、軸受43により側板5bに回転自在かつ軸方向移動自在に支持されている。この軸受43もシールドボールベアリングである。
【0040】
ピニオンギア32は、図3右端側外周部に形成されメインギア31に噛合する歯部32aと、他端側に形成された噛み合い部32bと、歯部32aと噛み合い部32bとの間に形成されたくびれ部32cとを有している。噛み合い部32bは、ピニオンギア32の端面に直径に沿って形成された凹溝からなり、そこにスプール軸16を貫通して固定された係合ピン16bが係止される。ここではピニオンギア32が外方に移動してその噛み合い部32bとスプール軸16の係合ピン16bとが離脱すると、ハンドル軸30からの回転力はスプール12に伝達されない。この噛み合い部32bと係合ピン16bとによりクラッチ機構13が構成される。係合ピン16bと噛み合い部32bとが係合すると、スプール軸16より大径のピニオンギア32からスプール軸16にトルクが直接伝達されるので、ねじれ変形がより少なくなり、トルク伝達効率が向上する。
【0041】
クラッチレバー17は、図2に示すように、1対の側板5a,5b間の後部でスプール12後方に配置されている。フレーム5の側板5a,5bには長孔(図示せず)が形成されており、クラッチレバー17の回転軸17aがこの長孔に回転自在に支持されている。このため、クラッチレバー17は長孔に沿って上下方向にスライドすることも可能である。
【0042】
クラッチ係脱機構19は、図2に示すように、クラッチヨーク40を有している。クラッチヨーク40は、スプール軸16の外周側に配置されており、2本のピン41(一方のみ図示)によってスプール軸16の軸心と平行に移動可能に支持されている。またクラッチヨーク40はその中央部にピニオンギア32のくびれ部32cに係合する係合部40aを有している。またクラッチヨーク40を支持する各ピン41の外周で、クラッチヨーク40と第2側カバー6bとの間にはスプリング42が配置されており、クラッチヨーク40はスプリング42によって常に内方に付勢されている。
【0043】
このような構成で、通常状態では、ピニオンギア32は内方のクラッチ係合位置に位置しており、その噛み合い部32bとスプール軸16の係合ピン16bとが係合してクラッチオン状態となっている。一方、クラッチヨーク40によってピニオンギア32が外方に移動した場合には、噛み合い部32bと係合ピン16bとの係合が外れクラッチオフ状態となる。
【0044】
ドラグ機構21は、メインギア31に押圧される摩擦プレート45と、スタードラグ3の回転操作によって摩擦プレート45をメインギア31に所定の力で押圧するための押圧プレート46とを有している。
【0045】
キャスティングコントロール機構22は、スプール軸16の両端を挟むように配置された複数の摩擦プレート51と、摩擦プレート51によるスプール軸16の挟持力を調節するための制動キャップ52とを有している。左側の摩擦プレート51は、ブレーキケース65内に装着されている。
【0046】
遠心ブレーキ機構23は、図6に示すように、ブレーキケース65と、ブレーキケース65内に設けられた回転部66と、回転部66に周方向に間隔を隔てて配置され径方向に移動自在に装着された摺動子67とを有している。ブレーキケース65の内周面には摺動子67に接触可能な筒状のブレーキライナー65aが固定されている。また、ブレーキケース65の外周面には、前述した着脱構造80の雄ネジ部83が形成されている。ブレーキケース65は、前述したように側板5aに形成された円形の開口5dに着脱構造80により着脱自在に装着されているとともに、操作部本体37aと固定されている。
【0047】
次にスプール12の着脱操作について説明する。
【0048】
バックラッシュ等により釣り糸がスプール12に絡まってスプール12をリール本体1から取り外す際には第1側カバー6aを開けて側板5aの開口5dを開放する。
【0049】
第1側カバー6aを開けるには、まず操作つまみ37bを図2に示すロック姿勢から起こしてロック解除姿勢に揺動させる。操作つまみ37bをロック解除姿勢にすると、ロック部材38が操作つまみ37bにより押圧されてコイルばね39の付勢力に抗してロック解除位置に移動する。ロック部材38がロック解除位置に移動すると、その先端が開口33aの凹部33bからはずれ、操作部本体37aが回動可能になる。
【0050】
この状態で操作つまみ37bをたとえば135度回転させると、図7に示すように、操作部本体37aとともにブレーキケース65が回転し、雄ネジ部83が開口5d内の切欠き部84に位置して雌ネジ部85との螺合が解除されブレーキケース65と側板5aとの結合が解除される。ブレーキケース65と側板5aとの結合が解除されると、ブレーキケース65がコイルばね44により操作部本体37aとともに外方に移動する。これと同時にコイルばね35の付勢力により揺動軸34が軸方向外方に移動し第1側カバー6aが側板5aから離反する方向に移動する。ブレーキケース65が側板5a外側面から完全に離脱すると、第1側カバー6aがリール本体1から分離され、自重により揺動軸34回りに図10に示す開放位置に揺動する。これにより、開口5dを通過してスプール12を取り出し可能になる。このとき、Oリング73,74により開方向の速度が所定速度以下に規制される。このため、移動端等でリール本体1に衝撃力が作用しにくい。しかも、第1側カバー6aがOリング73,74の抵抗によりゆっくりと開き高級感がある動きで品質がより高級なリールを演出することができる。
【0051】
スプール12を取り出して再度スプール12を装着すると第1側カバー6aを閉める。このときには、カバー本体33を閉姿勢側に手で揺動させ、続いて図9(A)に示すように、操作つまみ37bを所定の回転位置に配置して雄ネジ部83が開口5dの切欠き部84に対向するようにする。この状態で、図9(B)に示すように、ブレーキケース65の先端がクッション部材86の先端に当接するまで、操作つまみ37bを押してブレーキケース65を開口5d内に挿入する。ブレーキケース65の先端をクッション部材86に当接させると雄ネジ部83が雌ネジ部85と螺合可能な位置に配置される。この状態で操作つまみ37bを解除時と逆方向にたとえば135度回転させ両ネジ部83,85を螺合させる。すると、クッション部材86が圧縮しながら後退し雄ネジ部83の先端が段差部5eの壁面に当接すると、ブレーキケース65が開口5dに結合される。そして、操作つまみ90をロック解除位置からロック位置に揺動させ、ロック部材を凹部33bに係合させる。これにより第1側カバー6aが閉姿勢に保持される。
【0052】
ここでは、部分的にネジを欠落させてブレーキケース65を開口5dの奥まで挿入可能にしているので、わずかに回動させるだけで、第1側カバー6aを側板5aに装着できる。このため、第1側カバー6aの着脱操作が容易になる。しかも、安価なネジ加工により着脱構造80を実現できるので、所望の剛性感を安価に得ることができる。
【0053】
〔他の実施形態〕
(a) 前記実施形態では、操作部本体37に固定されたブレーキケース65と側板5aとを螺合させ、ブレーキケース65を回動させて第1側カバー6aを着脱する構造を採用した。このような構造に代えて、第1側カバー6aとたとえばブレーキケース65とを固定し、第1側カバー6a全体を回動させて側板5aに直接螺合するような構成にしてもよい。この場合には、第1側カバー6aの回り止め構造を別に設けるのが好ましい。
【0054】
(b) 前記実施形態では、カバーの着脱構造について説明したが、本発明はこれに限定されず、種々の釣り用リールの部品の着脱構造に適用できる。図11には、電動リールの電源コード100の着脱構造101に本発明を適用している。
【0055】
図11において、電動リールは、リール本体102と、リール本体102の内部に装着されたスプール103と、スプール103の一側に装着されたハンドル104とを備えている。
【0056】
リール本体102の他側後部には、着脱構造101が装着されている。着脱構造101は、リール本体102の他側後部にねじ込み固定された第1締結部110と、電源コード100の先端に装着された第2締結部111とを有している。
【0057】
第1締結部110は筒状の部材であり、内部には間隔を隔てて配置された2本のピンからなる雄コネクタか114が設けられている。第1締結部11の外周面には、2つの雄ネジ部115が形成されている。この雄ネジ部115は、外周面のそれぞれ3/8程度の長さで形成されており、その間にそれぞれ1/8程度の長さの溝部116が形成されている。溝部116の奥側には、クッション部材120が装着されている。クッション部材120は、たとえば、4フッ化エチレン樹脂を含浸させた弾性体であり、摩擦係数が小さい弾性体である。
【0058】
第2締結部111は、雄コネクタ114に電気的に接続する雌コネクタ117の外周側に軸方向所定距離移動自在かつ回転自在に装着された筒状の部材である。第2締結部111の内周面には、雄ネジ部115に螺合する2つの雌ネジ部118が形成されている。2つの雌ネジ部118は、径方向内方に突出して、その間には雄ネジ部115が通過可能な切欠き部119が形成されている。
【0059】
このような構成の着脱構造101では、第2締結部111の雌ネジ部118を溝部116に対向させた状態で第2締結部111を第1締結部110の外側に装着し、第2締結部111の先端をクッション部材120に当接させる。この状態で第2締結部11の雌ネジ部118が第1締結部110の雄ネジ部115に螺合可能な状態になる。そして第2締結部111を時計回りにたとえば120度程度回転させることで両締結部110,111が締結される。
【0060】
このような実施形態では、電源コード100の着脱操作が容易になるとともに、電源コードを電気的に確実にリール本体に接続できる。
【0061】
(c) 前記実施形態では、雄ネジ部及び雌ネジ部を1条のネジ山を有するネジで構成したが、複数条のネジ山を有するネジで構成してもよい。複数条のネジ山を有するネジを用いれば、リードを大きくしながらネジ山の数を増やすことができ、両締結部を高強度に締結できる。
【0062】
【発明の効果】
本発明によれば、部品装着時に雄ネジ部を雌ネジ部の奥側まで挿入できるので、両締結部をわずかに相対回転させるだけで第1締結部を第2締結部に当接させることができる。このため、一方の締結部の他方の締結部への着脱操作が簡単になる。また、ネジにより両締結部を締結しているので、安価なネジ加工により剛性感を向上させることができ、所要の剛性感を安価に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態による両軸受リールの平面図。
【図2】 その横断面図。
【図3】 図2のIII−III断面図。
【図4】 その横断面部分図。
【図5】 図4のV−V断面図。
【図6】 操作つまみを回転したときの横断面部分図。
【図7】 第1側カバーがロック解除されたときの横断面部分図。
【図8】 着脱構造の構成を示す分解斜視図。
【図9】 第1側カバー着脱時の状態を示す断面部分図。
【図10】 第1側カバーが開いたときの側面図。
【図11】 別の実施形態を採用した電動リールの斜視図。
【図12】 その着脱構造の斜視図。
【符号の説明】
5 フレーム
5a 側板
6a 第1側カバー
80,101 着脱構造
81,110 第1締結部
82,111 第2締結部
83,115 雄ネジ部
84,119 切欠き部
85,118 雌ネジ部
Claims (6)
- 釣り用リールの第1部品を第2部品に着脱自在に締結するための釣り用リールの部品着脱構造であって、
前記第1及び第2部品のいずれか一方の部品の前記第1及び第2部品のいずれか他方の部品に対向する面に形成された外周面を有する凸部と、前記外周面に周方向に間隔を隔てて形成され径方向外方に突出しかつ連続するネジ山を有する複数の雄ネジ部とを有する第1締結部と、
前記他方の部品の前記一方の部品に対向する面に形成され前記外周面より大径の内周面を有する凹部と、前記複数の雄ネジ部を挿入可能に前記内周面に形成された複数の切欠き部と、前記内周面の前記切欠き部形成部分を除く部分に形成され前記雄ネジ部に螺合する雌ネジ部とを有し、前記第1締結部に当接可能な第2締結部と、
前記第2締結部の前記第1締結部に対向する面に設けられ、前記複数の雄ネジ部の最大外径より小さい円周面と前記雄ネジ部が通過可能な通過用切欠き部とを有するリング部材と、
を備えた釣り用リールの部品着脱構造。 - 前記雄ネジ部は、前記第1部品の外周面の対向する2カ所以上に形成されている、請求項1に記載の釣り用リールの部品着脱構造。
- 前記釣り用リールは両軸受リールであり、前記第2部品は釣り竿に装着されるリールフレームの側板であり、前記第1部品は前記側板に着脱自在に装着される側カバーである、請求項1又は2に記載の釣り用リールの部品着脱構造。
- 前記釣り用リールは両軸受リールであり、前記第2部品は釣り竿に装着されるリールフレームの側板であり、前記第1部品は前記側板に揺動自在かつ軸方向移動自在に装着される側カバーに回転自在かつ所定距離移動自在に装着された回動部材である、請求項1又は2に記載の釣り用リールの部品着脱構造。
- 前記両ネジ部は複数条のネジ山で構成されている、請求項1から4のいずれかに記載の釣り用リールの部品着脱構造。
- 前記雌ネジ部の最小内径は、前記両軸受リールのスプールの最大外径より大きい、請求項3から5のいずれかに記載の釣り用リールの部品着脱構造。
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