JP4362384B2 - 両軸受リール及びそれに用いるスプール制動装置 - Google Patents

両軸受リール及びそれに用いるスプール制動装置 Download PDF

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Description

本発明は、ハンドルを有する両軸受リール及びそれに用いられるスプール制動装置に関する。
両軸受リール、特にキャスティングで釣り糸を放出するルアーを用いるベイトキャスティングリールには、キャスティング時のバックラッシュを防止するためのスプール制動装置が設けられている。スプール制動装置は、従来、遠心力を利用した遠心制動装置や、磁石により発生する渦電流を利用したマグネット制動装置などが知られている。また、最近では、リール本体に回転自在に装着されたスプールの糸繰り出し方向の回転を電子的に制御して制動する技術が知られている(たとえば、特許文献1参照)。従来の電子制御制動装置は、リール本体の内部に設けられた回路基板と、マイクロコンピュータやスプールの回転速度等を検出するセンサを含み回路基板に配置された複数の電気部品とを備えている。また、スプール軸には、回転方向に並べて配置された複数の磁石が装着されており、回路基板には、磁石の外周に配置されたコイルが接続されている。そして、スプールの回転によりコイルに発生する電力をスイッチングしてスプールを制動している。
特開平11−332436号公報
前記従来のスプール制動装置では、それぞれの形式により特徴がある。たとえば、マグネット制動装置では、スプールの回転に比例して制動力が強くなる。また、遠心制動装置では、スプールの回転の二乗に比例して制動力が強くなる。したがって、これら2つの形式の制動装置では、制動力を大小は変更できるが、その特性を変更するのは難しい。そこで、2つの形式を釣りに応じて交換できるようにすることが考えられる。また、電子制御制動装置では、ソフトウェアが異なる装置に交換することにより特性を変更することが考えられる。しかし、従来の制動装置では、何れのばあいにも、間違って異なる制動特性に交換すると釣果に影響を及ぼすこともあるため、どのような制動特性に交換したのかを確認できるようにすることが重要である。
本発明の課題は、制動特性が異なるスプール制動装置に交換した場合に制動特性を容易に確認できるようにすることにある。
発明1に係る両軸受リールは、着脱自在なスプール支持部とハンドルを有し、釣り竿に装着されるリール本体と、釣り糸装着用のスプールと、スプール制動装置と、装置識別手段とを備えている。スプールは、スプール支持部に回転自在に装着されハンドルにより回転可能なものである。スプール制動装置は、リール本体に少なくとも一部が交換可能に装着されスプールを制動する装置である。装置識別手段は、リール本体に装着された状態でスプール制動装置を識別可能な手段である。スプール制動装置は、スプール制動手段と、スプール制御手段と、パターン選択手段と、を有している。スプール制動手段は、少なくとも一部がリール本体に着脱自在に装着され、スプールを電気的に制御可能に制動する手段である。スプール制御手段は、スプール支持部のスプールのフランジ部に対向する外壁面に装着された回路基板と、回路基板に搭載された制御部とを有し、スプール制動手段を電気的に制御する手段である。パターン選択手段は、スプール支持部に移動自在に装着され、リール本体の外部に露出する選択操作部材を有し、選択操作部材の移動操作により制動状態が異なる複数の制動パターンを選択するための手段である。スプール制御手段は、選択された制動パターンでスプール制動手段を制御し、装置識別手段は、同じ形式で異なる制動特性のスプール制動装置を識別し、スプール制動装置は、スプールに装着される釣り糸に応じて異なる制動特性の制動力が設定されている
この両軸受リールでは、制動特性が異なるスプール制動装置を交換した場合、交換したスプール制動装置をリール本体に装着した状態で識別することができる。ここでは、スプール制動装置を交換すると、その交換した装置を識別可能であるので、制動特性が異なるスプール制動装置に交換した場合に制動特性を容易に確認できるようになる。
また、同じ形式のスプール制動装置であって、たとえば、電子制御制動装置の場合、制動のためのソフトウェアが異なる装置に応じて装置識別手段により装置の識別が可能になる。
さらに、釣り糸の種類によって異なる重さに応じて異なる制動装置を使用しても制動装置を容易に確認できる。
さらにまた、スプール支持部ごと制動装置を容易に交換できるとともに、複数の制御パターンを選択できるので、ルアーの質量や風の強さや向きなどの釣りを行う状況に応じて最適な制動力を選択できる。
発明2に係る両軸受リールは、発明1に記載のリールにおいて、装置識別手段は、記選択操作部材に色により形成された識別マークである。この場合には、スプール支持部に装着され外部から操作する選択操作部材の色により装置を識別できるので、別に識別マークを設けることなく容易に制動装置を識別できる。
発明に係る両軸受リールは、発明1又は2にリールの装置において、スプール制動手段は、スプールの回転軸に回転方向に並べて配置され極性が交互に異なる複数の磁極を有しスプールに連動して回転する回転子と、回転子の周囲に周方向に間隔を隔てて対向して配置され直列接続された複数のコイルと、直列接続された複数のコイルの両端に接続されたスイッチ手段とを有し、スプール制御手段は、リール本体の前記スプールの一方の端面と対向する面に着脱自在に装着され複数のコイル及びスイッチ手段が取り付けられた回路基板と、回路基板に搭載された制御素子とを有する。この場合には、スプールが回転した状態でスイッチ素子がオンするとコイルに電流が発生しスプールが制動される。このコイルは、リール本体のスプールの一方の端面と対向する面に装着された回路基板に取り付けられている。ここでは、回路基板がリール本体のスプールの一方の端面と対向する面に装着されているので、回転子の周囲に対向して配置されたコイルを回路基板に直接取り付けることができる。このため、コイルと回路基板とを接続するリード線が不要になり、コイルと回路基板との絶縁不良を軽減できる。しかも、コイルがリール本体に取り付けられた回路基板に装着されているので、回路基板をリール本体に取り付けるだけでコイルもリール本体に装着される。このため、スプール制動装置を容易に組み立てできる。
発明に係る両軸受リールは、発明に記載のリールにおいて、回転子は、スプールが回転不能に装着されたスプール軸に固定され交互に極性を異ならせて回転方向に並べて配置された複数の磁石を有する。この場合には、スプール軸に固定された複数の磁石により回転子を構成しているので、回転子の構成が簡素になる。
発明に係る両軸受リールは、発明に記載のリールにおいて、磁石の数とコイルの数とは同数である。この場合には、コイルと磁石の数が同じ数であるので、コイルの出力が単相になりスイッチ素子が簡素になる。
発明に係る両軸受リールは、発明からのいずれかに記載のリールにおいて、複数のコイルは、スプール軸芯から径方向に延びる軸を中心に矩形枠状に巻回されかつスプールの回転方向に沿って円弧状に湾曲して形成されたコアレスコイルである。この場合には、複数のコイルをコアレスコイルとしたので、コギングが生じにくくなり、スプールの回転がスムーズになる。しかもスプールの回転方向に沿って円弧状に湾曲して形成されているので、回転子との隙間を一定に維持しやすい。
発明に係る両軸受リールは、発明からのいずれかに記載のリールにおいて、コイルは、非磁性体製の有底筒状のコイルホルダに装着された状態で回路基板に固定されている。この場合には、複数のコイルが非磁性体製のコイルホルダに装着されているので、コイルを回路基板に装着しやすくなるとともに、コイルホルダが非磁性体製であるので、回転子による磁束を乱すことがない。
発明に係る両軸受リールは、発明からのいずれかにリールの装置において、複数のコイルは、スプール軸芯と実質的に同芯に配置されている。この場合には、回路基板に装着されたコイルがスプール軸芯と実質的に同芯に配置されているので、回転子との隙間を一定に維持しやすい。
発明に係る両軸受リールは、発明からのいずれかに記載のリールにおいて、回路基板は、スプール軸芯と実質的に同芯に配置された座金形状の部材である。この場合には、回路基板に装着されたコイルがスプール軸芯と実質的に同芯に配置されているので、回転子との隙間を一定に維持しやすい。
発明10に係る両軸受リールは、発明からのいずれかに記載のリールにおいて、キャスティング時にスプールから放出される釣り糸に作用する張力を検出する張力検出手段をさらに備え、スプール制御手段は、張力検出手段で検出された張力が第1所定値以下になったとき、所定の第1制動力で第1所定時間の間スプールを制動するようにスプール制動手段を電気的に制御する。この場合には、キャスティング当初の張力が大きい状態では、スプールを制動せず、釣り糸の張力が徐々に減少して回転速度がピークを迎える前に第1所定値以下になると、比較的強い第1制動力で第1所定時間の間制動する。この第1所定時間は、たとえば、0.1秒〜0.5秒くらいの時間であり、非常に短い時間だけスプールをたとえば最大制動力の50〜100%の強い所定の第1制動力で制動する。本発明者等は、制動タイミングを種々変更してキャスティング実験を行ったところ、回転速度のピーク手前で強い制動力で瞬時スプールを制動すると、ルアーが釣り糸係止部分から反転し、釣り糸係止部分と逆側の端部を先にしてそのままの姿勢で安定した姿勢で飛行することを知見した。また、非行姿勢が安定すると飛距離が延びることを確認した。さらに、張力が所定値以下のときに短時間強い制動力で制動することにより、従来では回転速度のピークを越えてから制動するのに対して回転速度のピークを検出する前にスプールを強く制動することができることを知見した。このようにピーク前に強い制動力で制動すると、第1所定値以下であった張力が急激に大きくなりバックラッシュを防止できるとともに、ルアーが安定して飛行する。このため、バックラッシュを防止しつつルアーの姿勢を安定させてより遠くにルアーをキャスティングできるようになる。
発明1に係る両軸受リールのスプール制動装置は、回転方向に並べて配置され極性が交互に異なる複数の磁極を有し釣り糸が装着されるスプールに連動して回転する回転子が装着されたスプールを制動するとともに、両軸受リールのリール本体に着脱可能に装着される装置であって、スプール制動手段と、スプール制御手段と、装置識別手段とを備えている。スプール制動手段は、回転子の周囲に周方向に間隔を隔てて対向して配置され直列接続された複数のコイル及び直列接続された複数のコイルの両端に接続されたスイッチ手段を有し、スプールを制動する手段である。スプール制御手段は、リール本体のスプールの一方の端面と対向する面に装着され複数のコイル及びスイッチ手段が取り付けられた回路基板と、回路基板に搭載された制御素子とを有し、スプール制動手段を電気的に制御する手段である。装置識別手段は、スプール制動装置をリール本体に装着した状態でスプール制動装置を識別可能な手段である。このスプール制動装置では、制動特性が異なるスプール制動装置を交換した場合、交換したスプール制動装置をリール本体に装着した状態で識別することができる。ここでは、スプール制動装置を交換すると、その交換した装置を識別可能であるので、制動特性が異なるスプール制動装置に交換した場合に制動特性を容易に確認できるようになる。
本発明によれば、スプール制動装置を交換すると、その交換した装置を識別可能であるので、制動特性が異なるスプール制動装置に交換した場合に制動特性を容易に確認できるようになる。
〔リールの構成〕
図1及び図2において、本発明の一実施形態による両軸受リールは、ベイトキャスト用の丸形の両軸受リールである。このリールは、リール本体1と、リール本体1の側方に配置されたスプール回転用ハンドル2と、ハンドル2のリール本体1側に配置されたドラグ調整用のスタードラグ3とを備えている。
ハンドル2は、板状のアーム部2aと、アーム部2aの両端に回転自在に装着された把手2bとを有するダブルハンドル形のものである。アーム部2aは、図2に示すように、ハンドル軸30の先端に回転不能に装着されており、ナット28によりハンドル軸30に締結されている。
リール本体1は、例えばアルミニウム合金やマグネシウム合金などの金属製の部材であり、フレーム5と、フレーム5の両側方に装着された第1側カバー6及び第2側カバー7とを有している。リール本体1の内部には糸巻用のスプール12がスプール軸20(図2)を介して回転自在に装着されている。第1側カバー6は、スプール軸方向外方から見て円形であり、第2側カバー7は、交差する2つの円で構成されている。
フレーム5内には、図2に示すように、スプール12と、サミングを行う場合の親指の当てとなるクラッチレバー17と、スプール12内に均一に釣り糸を巻くためのレベルワインド機構18とが配置されている。またフレーム5と第2側カバー7との間には、ハンドル2からの回転力をスプール12及びレベルワインド機構18に伝えるためのギア機構19と、クラッチ機構21と、クラッチレバー17の操作に応じてクラッチ機構21を制御するためのクラッチ制御機構22と、スプール12を制動するドラグ機構23と、スプール12の回転時の抵抗力を調整するためのキャスティングコントロール機構24とが配置されている。また、フレーム5と第1側カバー6との間には、キャスティング時のバックラッシュを抑えるための電気制御式のスプール制動機構(スプール制動装置の一例)25が配置されている。
フレーム5は、所定の間隔をあけて互いに対向するように配置された1対の側板8,9と、これらの側板8,9を一体で連結する上下の連結部10a,10b(図1)とを有している。側板8の中心部よりやや上方には、段差を有する円形の開口8aが形成されている。この開口8aには、リール本体1及びスプール制動機構25を構成するスプール支持部13がねじ止め固定されている。
スプール支持部(補助部材の一例)13は、図3及び図4に示すように、開口8aの周囲でたとえば3本のねじにより側板8に着脱自在に装着される扁平な略有底筒状の部材である。スプール支持部13の壁部13aの中心部には、内方に向けて突出する筒状の軸受収納部14が一体形成されている。軸受収納部14の内周面には、スプール軸20の一端を回転自在に支持するための軸受26bが装着されている。また、軸受収納部14の底部にはキャスティングコントロール機構24の摩擦プレート51を装着されている。軸受26bは、線材製の止め輪26cにより軸受収納部14に係止されている。スプール支持部13は、スプール制動機構25の構成の一部及び軸受26bとともに交換可能になっている。
上側の連結部10aは、図1に示すように、側板8,9の外形と同一面に配置されており、下側の連結部10bは、前後に1対設けられており、外形より内側に配置されている。下側の連結部10bには、リールを釣り竿に装着するための前後に長い、たとえばアルミニウム合金等の金属製の竿装着脚部4がリベット止めされている。
第1側カバー6は、第2側カバー7側から挿入されたねじ部材(図示せず)により側板8にねじ止め固定されている。第1側カバー6には、後述する制動切換つまみ43が配置される円形の開口部6aが形成されている。
スプール12は、図2に示すように、両側部に皿状のフランジ部12aを有しており、両フランジ部12aの間に筒状の糸巻胴部12bを有している。図2左側のフランジ部12aの外周面は、糸噛みを防止するために開口8aの内周側に僅かな隙間をあけて配置されている。スプール12は、糸巻胴部12bの内周側を貫通するスプール軸20にたとえばセレーション結合により回転不能に固定されている。この固定方法はセレーション結合に限定されず、キー結合やスプライン結合等の種々の結合方法を用いることができる。
スプール軸20は、たとえばSUS304等の非磁性金属製であり、側板9を貫通して第2側カバー7の外方に延びている。その延びた一端は、第2側カバー7に装着されたボス部7bに軸受26aにより回転自在に支持されている。またスプール軸20の他端は前述したように軸受26bにより回転自在に支持されている。スプール軸20の中心には、大径部20aが形成されており、両端に軸受26a,26bに支持される小径部20b,20cが形成されている。なお、軸受26a,26bは、たとえばSUS440Cに特殊耐食性被膜をコーティングしたものである。
さらに、図1左側の小径部20cと大径部20aとの間には両者の中間の外径を有する、後述する磁石61を装着するための磁石装着部20dが形成されている。磁石装着部20dには、たとえば、SUM(押出・切削)等の鉄材の表面に無電解ニッケルめっきを施した磁性体製の磁石保持部27がたとえばセレーション結合により回転不能に固定されている。磁石保持部27は、断面が正方形で中心に磁石装着部20dが貫通する貫通孔27aが形成された四角柱状の部材である。磁石保持部27の固定方法はセレーション結合に限定されず、キー結合やスプライン結合等の種々の結合方法を用いることができる。
スプール軸20の大径部20aの右端は、側板9の貫通部分に配置されており、そこにはクラッチ機構21を構成する係合ピン29が固定されている。係合ピン29は、直径に沿って大径部20aを貫通しており、その両端が径方向に突出している。
クラッチレバー17は、図2に示すように、1対の側板8,9間の後部でスプール12後方に配置されている。クラッチレバー17は側板8,9間で上下方向にスライドする。クラッチレバー17のハンドル装着側には、係合軸17aが側板9を貫通して一体形成されている。この係合軸17aは、クラッチ制御機構22に係合している。
レベルワインド機構18は、図2に示すように、スプール12の前方で両側板8,9間に配置され、外周面に交差する螺旋状溝46aが形成された螺軸46と、螺軸によりスプール軸方向に往復移動して釣り糸を案内する釣り糸案内部47とを有している。螺軸46は、両端が側板8,9に装着された軸支持部48,49により回転自在に支持されている。螺軸46の図2右端には、ギア部材36aが装着されており、ギア部材36aは、ハンドル軸30に回転不能に装着されたギア部材36bに噛み合っている。このような構成により、螺軸46は、ハンドル軸30の糸巻取方向の回転に連動して回転する。
釣り糸案内部47は螺軸46の周囲に配置され一部が軸方向の全長にわたって切り欠かれたパイプ部材53と、螺軸の上方に配置されたガイド軸(図示せず)とによりスプール軸20方向に案内されている。釣り糸案内部47には、螺旋状溝46aに係合する係止部材(図示せず)が回動自在に装着されており、螺軸46の回転によりスプール軸方向に往復移動する。
ギア機構19は、ハンドル軸30と、ハンドル軸30に固定されたメインギア31と、メインギア31に噛み合う筒状のピニオンギア32とを有している。ハンドル軸30は、側板9及び第2側カバー7に回転自在に装着されており、ローラ型のワンウェイクラッチ86及び爪式のワンウェイクラッチ87により糸繰り出し方向の回転(逆転)が禁止されている。ワンウェイクラッチ86は、第2側カバー7とハンドル軸30との間に装着されている。メインギア31は、ハンドル軸30に回転自在に装着されており、ハンドル軸30とドラグ機構23を介して連結されている。
ピニオンギア32は、側板9の外方から内方に延び、中心にスプール軸20が貫通する筒状部材であり、スプール軸20に軸方向に移動自在に装着されている。また、ピニオンギア32の図2左端側は、軸受33により側板9に回転自在かつ軸方向移動自在に支持されている。ピニオンギア32の図2左端部には係合ピン29に噛み合う噛み合い溝32aが形成されている。この噛み合い溝32aと係合ピン29とによりクラッチ機構21が構成される。また中間部にはくびれ部32bが、右端部にはメインギア31に噛み合うギア部32cがそれぞれ形成されている。
クラッチ制御機構22は、ピニオンギア32のくびれ部32bに係合してピニオンギア32をスプール軸20方向に沿って移動させるクラッチヨーク35を有している。また、クラッチ制御機構22は、スプール12の糸巻取方向の回転に連動してクラッチ機構21をクラッチオンさせるクラッチ戻し機構(図示せず)を有している。
キャスティングコントロール機構24は、スプール軸20の両端を挟むように配置された複数の摩擦プレート51と、摩擦プレート51によるスプール軸20の挟持力を調節するための制動キャップ52とを有している。左側の摩擦プレート51は、スプール支持部13内に装着されている。
〔スプール制動機構の構成〕
スプール制動機構25は、図3、図4及び図8に示すように、スプール12とリール本体1とに設けられたスプール制動ユニット40と、釣り糸に作用する張力を検出するための回転速度センサ41と、スプール制動ユニット40を8段階の制動モードのいずれかで電気的に制御するスプール制御ユニット42と、8つの制動モードを選択するための制動切換つまみ43とを有している。スプール制動機構25は、異なる制動特性を有する別のものとスプール支持部13を含めて交換可能である。以下の説明では標準の制動特性を有するスプール制動機構25について説明する。
スプール制動ユニット40は、スプール12を発電により制動する電気的に制御可能なものである。スプール制動ユニット40は、スプール軸20に回転方向に並べて配置された4つの磁石61を含む回転子60と、回転子60の外周側に対向して配置され直列接続されたたとえば4つのコイル62と、直列接続された複数のコイル62の両端が接続されたスイッチ素子63とを備えている。スプール制動ユニット40は、磁石61とコイル62との相対回転により発生する電流を、スイッチ素子63によりオンオフすることによりスプール12を制動する。スプール制動ユニット40で発生する制動力はスイッチ素子63のオン時間が長さに応じて大きくなる。
回転子60の4つの磁石61は、周方向に並べて配置され極性が交互に異なっている。磁石61は、磁石保持部27と略同等の長さを有する部材であり、その外側面 は断面円弧状の面であり、内側面61bは平面である。この内側面61bがスプール軸20の磁石保持部27の外周面に接触して配置されている。磁石61の両端部は、たとえばSUS304等の非磁性体製の円形皿状のキャップ部材65a,65bにより挟持され、スプール軸20に対して回転不能に磁石保持部27に装着されている。このようにキャップ部材65a,65bにより磁石61を保持することにより、キャップ部材65a,65bが非磁性体製であるので、磁力を弱めることなくスプール軸20上での磁石の組立を容易にできるとともに、組立後の磁石の比強度を高めることができる。
磁石61の図4左端面と軸受26bとの距離は2.5mm以上離れている。図4右側のキャップ部材65aは、スプール軸20の大径部20aと磁石装着部20dとの段差と磁石保持部27とに挟まれてそれより右方への移動が規制されている。
軸受26bとの間に配置された左側のキャップ部材65bには、たとえば、SPCC(板材)等の鉄材の表面に無電解ニッケルめっきを施した磁性体製のワッシャ部材66が装着されている。ワッシャ部材66は、スプール軸20に装着されたたとえばE型止め輪67により抜け止めされている。このワッシャ部材66の厚みは0.5mm以上2mm以下であり、外径は軸受26bの外径の60%以上120%以下である。このような磁性体製のワッシャ部材66を設けることにより、磁石61の近くに配置される軸受26bが磁化されにくくなる。このため、磁石61の近くに軸受26bを配置してもスプール12の自由回転時の回転性能に影響を与えにくくなる。また、磁石61と軸受26bとの距離を2.5mm以上離したことも軸受26bを磁化しにくくしている。
糸巻胴部12bの内周面の磁石61に対向する位置には、たとえば、SUM(押出・切削材)等の鉄材の表面に無電界ニッケルめっきを施した磁性体製のスリーブ68が装着されている。スリーブ68は、糸巻胴部12bの内周面に圧入又は接着などの適宜の固定手段により固定されている。このような磁性体製のスリーブ68を磁石61に対向して配置すると、磁石61からの磁束がコイル62を集中して通過するので、発電及び制動効率が向上する。
コイル62は、コギングを防止してスプール12の回転をスムーズにするためにコアレスタイプのものが採用されている。さらにヨークも設けていない。コイル62は、巻回された芯線が磁石61に対向して磁石61の磁場内に配置されるように略矩形に巻回されている。4つのコイル62は直列接続されており、その両端がスイッチ素子63に接続されている。コイル62は、磁石61の外側面61aとの距離が略一定になるようにスプール軸芯に対して実質的に同芯の円弧状にスプール12の回転方向に沿って湾曲して成形されている。このため、コイル62と回転中の磁石61との隙間を一定に維持することができる。4つのコイル62は、たとえば合成樹脂製の鍔付き円形皿状のコイルホルダ69によりまとめられており、表面はニスなどの絶縁被膜により覆われている。コイルホルダ69は、スプール制御ユニット42を構成する後述する回路基板70に固定されている。なお図3ではコイル62を主に描くためにコイルホルダ69は、二点鎖線で図示している。このように、4つのコイル62が合成樹脂製製のコイルホルダ69に装着されているので、コイル62を回路基板70に装着しやすくなるとともに、コイルホルダ69が合成樹脂製であるので、磁石61による磁束を乱すことがない。
スイッチ素子63は、たとえば高速でオンオフ制御できる並列接続された2つのFET(電界効果トランジスタ)63aを有している。FET63aの各ドレイン端子に、直列接続されたコイル62が接続されている。このスイッチ素子63は図5Bに示すように、回路基板70の裏面(フランジ部12aと対向する表面と逆側の面)に装着されている。
回転速度センサ41は、たとえば、投光部44aと受光部44bとを有する反射型の光電センサ44を用いており、回路基板70のスプール12のフランジ部12aに対向する表面に配置されている。フランジ部12aの外側面には、投光部44aから照射された光を反射する読み取りパターン71が印刷やシール貼り付けや反射板の取付などの適宜の方法により形成されている。この回転速度センサ41の受光部44bからの信号によりスプール12の回転速度を検出して釣り糸に作用する張力を検出する。
制動切換つまみ43は、8段階の制動モードのいずれかを設定するために設けられている。制動切換つまみ43は、図4、図6及び図7に示すように、スプール支持部13に回動自在に装着されている。制動切換つまみ43は、たとえば合成樹脂製の円盤状のつまみ本体73と、つまみ本体73の中心に位置する金属製の回動軸74とを有している。回動軸74とつまみ本体73とはインサート成形により一体形成されている。つまみ本体73の開口部6aに臨み外部に露出する外側面には、外側に脹らむつまみ部73aが形成されている。つまみ部73aの周囲は凹んでおり制動切換つまみ43を操作しやすくなっている。また、つまみ部73aが形成されたつまみ本体73の外部に露出する表面の色はスプール制動機構25の制動特性に応じて異なる色に色分けされている。たとえば、標準の制動特性を有するスプール制動機構25では、つまみ本体73の表面の色は、第1カバー6と同じ色(たとえば銀色)になっている。しかし、標準と異なるスプール制動機構では、つまみ本体の表面の色はたとえば金色になっており、標準の特性を有するスプール制動機構25とは容易に識別できるようになっている。
つまみ部73aの一端には僅かに凹んで指針73bが形成されている。指針73bに対向する第1側カバー6の開口部6aの周囲には、8つのマーク75が等間隔に印刷やシールなどの適宜の形成方法により形成されている。制動切換つまみ43を回して指針73bをマーク75のいずれかに合わせることにより制動モードのいずれかを選択して設定できる。また、つまみ本体73の背面には、制動切換つまみ43の回動位置、すなわち制動モードのいずれが選択されたかを検出するための識別パターン76が等間隔に印刷やシールなどの適宜の形成方法により形成されている。識別パターン76は、回転方向に3種10個の扇形の第1〜第3パターン76a,76b,76cにより構成されている。第1パターン76aは、図7に左下がりのハッチングで描かれており、たとえば鏡面の光を反射するパターンである。第2パターン76bは、図7に右下がりのハッチングで描かれており、たとえば黒色の光を反射しにくいパターンである。第3パターン76cは、図7にクロスハッチングで描かれており、たとえば灰色の光を略半分だけ反射するパターンである。この3種のパターン76a〜76cの組み合わせにより8段階の制動モードのいずれかが選択されたかを識別できる。なお、いずれかのパターン76a〜76cのひとつがつまみ本体73と同色の場合には、つまみ本体73の背面をそのまま利用してパターンを別に形成しなくてもよい。
回動軸74は、スプール支持部13の壁部13aに形成された貫通孔13bに装着され、止め輪78により壁部13aに係止されている。
つまみ本体73とスプール支持部13の壁部13aの外側面との間には位置決め機構77が設けられている。位置決め機構77は、制動切換つまみ43を制動モードに応じた8段階の位置で位置決めするとともに、回動操作時に発音する機構である。位置決め機構77は、つまみ本体73の背面に形成された凹部73cに装着された位置決めピン77aと、位置決めピン77aの先端が係合する8つの位置決め穴77bと、位置決めピン77aの位置決め穴77bに向けて付勢する付勢部材77cとを有している。位置決めピン77aは、小径の頭部とそれより大径の鍔部と小径の軸部とを有する軸状の部材であり、頭部は半球状に形成されている。位置決めピン77aは、凹部73cに進退自在に装着されている。8つの位置決め穴77bは、スプール支持部13の壁部13aの外側面に貫通孔13bの周囲に固定された扇形の補助部材13cに周方向に間隔を隔てて形成されている。位置決め穴77bは、指針73bが8つのマーク75のいずれかに一致するように形成されている。
スプール制御ユニット42は、スプール支持部13のスプール12のフランジ部12aに対向する外壁面に装着された回路基板70と、回路基板70に搭載された制御部55とを有している。
回路基板70は、中心が円形に開口する座金形状のリング状の基板であり、軸受収納部14の外周側にスプール軸20と実質的に同芯に配置されている。回路基板70は、図5A及び図5Bに示すように、コイル62が装着される表面と逆側の裏面とに印刷回路72を有するものである。なお、図5A及び5Bでは、印刷回路72は一部のみを示している。表裏の印刷回路72の一部は、スルーホール72aにより電気的に接続されている。回路基板70の外周側には、たとえば電子回路が正常に動作するか否かを検査する検査機器(外部機器の一例)を接続するための外部機器接続部96が形成されている。外部機器接続部96には、検査機器と電気的に接続可能なたとえば4つの接点96a〜96dが形成されている。
回路基板70は、スプール支持部13の壁部13aの内側面に3本のビス92により固定されている。この回路基板70をビス92により固定する際には、たとえば、軸受収納部14に仮置きされた治具を利用して芯出しし、回路基板70がスプール軸芯に対して実質的に同芯に配置されるようにしている。これにより、回路基板70をスプール支持部13に装着すると、回路基板70に固定されたコイル62がスプール軸芯と実質的に同芯に配置される。
ここでは、回路基板70がリール本体1を構成するスプール支持部13の開放された外壁面に装着されているので、第1側カバー6との間の空間に装着する場合に比べてリール本体1のスプール軸方向の寸法を小さくすることができ、リール本体1の小型化を図れる。また、回路基板70がスプール支持部13のスプール12のフランジ部12aと対向する面に装着されているので、回転子60の周囲に配置されたコイル62を回路基板70に直接取り付けることができる。このため、コイル62と回路基板70とを接続するリード線が不要になり、コイル62と回路基板70との絶縁不良を軽減できる。しかも、コイル62がスプール支持部13に取り付けられた回路基板70に装着されているので、回路基板70をスプール支持部13に取り付けるだけでコイル62もスプール支持部13に装着される。このため、スプール制動機構25を容易に組み立てできる。
制御部55は、たとえばCPU55a,RAM55b,ROM55c及びI/Oインターフェイス55d等が搭載され回路基板70に配置されたマイクロコンピュータ59から構成されている。制御部55のROM55cには、制御プログラムが格納されるとともに、後述する3つの制動処理にわたる制動パターンがそれぞれ8段階の制御モードに応じて格納されている。また、各制御モード時の張力の設定値や回転速度の設定値なども格納されている。制御部55には、スプール12の回転速度を検出する回転速度センサ41と、制動切換つまみ43の回動位置を検出するためのパターン識別センサ45とが接続されている。また、制御部55には、スイッチ素子63の各FET63aのゲートが接続されている。制御部55は、各センサ41,45からのパルス信号によりスプール制動ユニット40のスイッチ素子63を後述する制御プログラムにより、たとえば周期1/1000秒のPWM(パルス幅変調)信号によりオンオフ制御する。具体的には、制御部55は、8段階の制動モードにおいて、異なるデューティ比Dでスイッチ素子63をオンオフ制御する。制御部55には電源としての蓄電素子57からの電力が供給される。この電力は回転速度センサ41とパターン識別センサ45にも供給される。
パターン識別センサ45は、制動切換つまみ43のつまみ本体73の背面に形成された識別パターン76の3種のパターン76a〜76cを読み取るために設けられている。パターン識別センサ45は、投光部56cと受光部56dとを有する2組の光電センサ56a,56bから構成されている。図5Bに示すように光電センサ56a,56bは回路基板70のスプール支持部13の壁部13aに面する裏面に並べて対称に配置されている。すなわち、光電センサ56aの受光部56dが並べて配置され、その外側に投光部56cが配置されている。これにより、受光部56dを離して配置することができ、逆の投光部56cからの光を誤検出しにくくなる。スプール支持部13の壁部13aには、光電センサ56a,56bが各パターン76a〜76cを臨み得るように透孔13d,13eが上下に並べて形成されている。ここでは、回転方向に並べて配置された3種のパターン76a〜76bを読み取ることにより、たとえば下記に説明するようにして8段階の制動モードを識別する。
いま、指針73bが最も弱い位置にあるとき、図7に示すように、2つの第1パターン76aからの反射光をパターン識別センサ45は読み取る。この場合、両光電センサ56a,56bは双方とも最も大きな光量を検出する。続いて、次のマークに指針73bを合わせると、図5B左側の光電センサ56bは第1パターン76aに位置し強い光量を検出するが、右側の光電センサ56aは第2パターン76bに位置しほとんど検出しない。これらの検出光量の組み合わせにより制動切換つまみ43が何れの位置にあるかを識別する。
電源としての蓄電素子57は、たとえば電解コンデンサを用いており、整流回路58に接続されている。整流回路58はスイッチ素子63に接続されており、回転子60とコイル62とを有し発電機として機能するスプール制動ユニット40からの交流電流を直流に変換しかつ電圧を安定化して蓄電素子57に供給する。
なお、これらの整流回路58及び蓄電素子57も回路基板70に搭載されている。この回路基板70は、図4及び図5にドットで示すように、表裏面に搭載されたマイクロコンピュータ59などを含む電気部品とともに光を透過しにくいように着色された合成樹脂絶縁体製の成形絶縁被膜90により覆われている。この成形絶縁被膜90は、図4に示すように、回路基板70の表裏面だけでなく、端縁部70aにも他の部分より薄い厚み(たとえば、0.2mmから0.6mmの厚み)で形成されている。このように端縁部70aに他の部分より厚みが薄い絶縁被膜を形成することにより、回路基板70の端縁部70aは、表裏面より凹凸があるためスペースをあまり確保することなく成形絶縁被膜90の剥離を防止できる。また、回路基板90の端縁部70aから基板内部への液体の浸入を防止できる。
成形絶縁被膜90は、マイクロコンピュータ59や光電センサ44,56a,56b等の電気部品が装着された回路基板70をセットした金型101(図13)に樹脂基材を注入するホットメルトモールディング法により形成されている。ただし、ビス92の頭部92aが配置される領域95の表裏や光電センサ44,56a,56bの投光部44a,56cの投光部分及び受光部44b,56dの受光部分には、成形絶縁被膜90が形成されていない。また、外部機器接続部96が形成された領域にも成形絶縁被膜90は形成されていない。これは、製造時に外部機器接続部96の各接点96a〜96dを利用して回路が正常か否かを検査する際に成形絶縁被膜90を除去する手間を省けるようにするためである。なお、回路の検査が終了すると、外部機器接続部96が形成された領域には、たとえば、ホットメルトスプレー法により絶縁被膜が形成される。
回路基板70の表面では図5Aに示すように、光電センサ44が配置された傾斜した第1領域97aと、蓄電素子57や整流回路58などが配置された厚みがたとえば3.3mmの第2領域97bと、コイルの周囲のたとえば厚みが2.5mmの第3領域97cと、その他のたとえば厚みが1mmの第4領域97dとの4つの領域で異なる厚みに絶縁被膜90が形成されている。
光電センサ44の投光部44aの投光部分及び受光部44bの受光部分が配置された第1領域97aでは、成形絶縁被膜90は、図4及び図13に示すように、投光部44a及び受光部44bを一括して覆うように第3領域97cから回路基板70の外端縁に向けて傾斜して形成されている。
回路基板79の裏面では、図5Bに示すように、2つの光電センサ56a,56bが配置された厚みがたとえば2.2mm及び1.8mmの第1領域98aと、マイクロコンピュータ59及びスイッチ素子63が配置された厚みがたとえば2.8mmの2つの分割された第2領域98bと、その他のたとえば厚みが1mmの第3領域98cとの4つの領域で異なる厚みに絶縁被膜90が形成されている。
成形絶縁被膜90は、光電センサ56a,56bの投光部56cの投光部分及び受光部56dの受光部分では、投光部56cと受光部56dとで異なる厚み(投光部56cの厚みが2.2mm、受光部56dの厚みがたとえば1.8mm)の第1領域98aで2つのセンサ56a,56bを一括して覆うように回路基板70から第3領域98cより突出して形成されている。このように、投受光部44a,56c、44b,56dや2つの光センサ56a,56bなどを一括して覆うことにより、投光部44a,56c、受光部44b,56d、マイクロコンピュータ59及びスイッチ素子63など電気部品を覆うように成形絶縁被膜90を形成するための金型101の形状が簡素化し金型コストを低減できる。
さらに、第1領域97a,98aでの成形絶縁被膜90は、投光部44a,56c及び受光部44b,56dの投受光部分の周囲を先端が開口するように筒状に囲んで形成されている。投受光部44a,56c、44b,56dの投受光部分を筒状に囲んだ成形絶縁被膜90の一部は、投受光部に対して遮光部として機能する。
この成形絶縁被膜90の筒状部分の内周面及び投受光部分には、たとえば撥水スプレーにより撥水処理が施されて撥水層が形成されている。これにより、投受光部分を筒状に囲んだために筒状部分の内周面に水分が付着しても、水分が残留しにくくなる。したがって、水分の残留や水分中に含まれる不純物の析出による汚れを抑えることができ、それによる投受光部分での投受光効率の低下を抑えることができる。
なお、ビス92の頭部92aが配置される領域95に成形絶縁被膜90を形成しないのは、ビス92の頭部92aが配置される領域95に成形絶縁被膜90を形成すると、ビス92をねじ込むときに、頭部92aの成形絶縁被膜90への接触により成形絶縁被膜90が剥離し、それが全体に及ぶおそれがあるからである。しかし、ビス92の頭部が配置される領域95を成形絶縁被膜90で覆わなければ、ビス92をねじ込むときに頭部92aが成形絶縁被膜90に接触しなくなる。このため、成形絶縁被膜90が剥離しなくなり、剥離による絶縁不良が生じにくくなる。
また、光電センサ44,56a,56bの投光部44a,56cの投光部分及び受光部44b,56dの受光部分を成形絶縁被膜90で覆うと、仮に透明な成形絶縁被膜で覆っても投光部44a,56cから投光され読み取りパターンや識別パターンから反射した光の光量が受光部44b,56dまでの間で減衰して受光部で正確に検出できないようになるおそれがある。
しかし、本実施例では、投受光部分が成形絶縁被膜90で覆われていないので、投光部44a,56cから照射されパターンで反射した光の減衰を抑えることができる。このため、光量の減衰や他の光による光電センサ44,56a,56bの誤作動が生じにくくなる。また、成形絶縁被膜90として有色の光を透過しにくい合成樹脂を用いるとともに、光電センサ44,56a,56bの投光部44a,56cの投光部分及び受光部44b,56dの受光部分の周囲を先端が開口するように筒状に囲んで成形絶縁被膜90を形成しているので、投受光部分の周囲が遮光され、投受光部分で周囲への光の照射及び周囲からの光の入射が生じにくくなる。したがって、投光部44a,56cと受光部44b,56dとを近接して配置しても、投光部44a,56cから受光部44b,56dに直接光が入射しにくくなり、さらに誤動作を防止できる。
回路基板70を覆うように成形絶縁被膜90を形成する工程を、図13〜図15により説明する。
図13に示すように、成形絶縁被膜90をホットメルトモールディング法により形成する場合、ホットメルト処理装置を使用する。ホットメルト処理装置では、樹脂基材としてのたとえば可塑性ポリアミド樹脂製のホットメルト封止剤をアプリケータ105で溶融してホース106を介して封止剤を低温、低圧力で金型101に供給する。
金型101は、図14に示すように上金型101aと下金型101bとを有するドーナツ型のものである。上金型101aとした金型101bとの間にマイクロコンピュータ59などの電気部品を装着した回路基板70を位置決めして装着可能な形成空間102を有しており、形成空間102には、回路基板70や電気部品との間に成形絶縁被膜90を形成可能な隙間が形成されている。ここで、回路基板70のビス92の頭部92aが形成される領域95には、成形絶縁被膜90を形成しないようにするために隙間は形成されていない。コイル62はすでに絶縁被膜が形成されているため、この成形工程では成形絶縁被膜は形成されていない。また、コイルホルダ69が金型101との位置決め及び隙間の封止のために利用されている。さらに、金型101には、光電センサ44及び光電センサ56a,56bの投受光部分を先端が開口する筒状の空間で囲むために投受光部分に接触する突起部101cが複数設けられている。さらに、光電センサ44の投受光部44a,44bや2つの光電センサ56a,56bやマイクロコンピュータ59やスイッチ素子63など電気部品の周囲には、それらが一括して成形絶縁被膜90により覆われるように大きく凹んだ部分が形成されている。この凹んだ部分に表面の第1〜第3領域97a〜97c及び裏面の第1及び第2領域98a,98bが形成されている。これにより、金型形状が簡素化して金型コストを低減できる。
図15に示すように、成形絶縁被膜90を形成する際には、下金型101bにコイル62や電気部品が装着された回路基板70を位置決めしてセットする。続いて上金型101aを下金型101bに装着しクランプする。この状態でアプリケータ105からホース106を介してたとえは摂氏140〜200度程度の低温で2〜5MPa程度の低圧力で溶融したホットメルト封止剤を上下の金型101a,101bに供給する。この結果、回路基板70や電気部品と上下の金型101a,101bとの隙間にホットメルト封止剤が供給される。そして、ホットメルト封止剤が冷却すると、金型101から回路基板70を取り出す。すると、回路基板70の表裏面に成形絶縁被膜90が形成される。このとき、領域95や光電センサ44,56a,56bの投受光部分やビス92の頭部92aが配置される領域95や外部機器接続部96が配置される領域は金型101によりマスクされ成形絶縁被膜90が形成されていない。
成形絶縁被膜90が形成された状態で電子回路の検査を行う。検査を行う際には、外部機器接続部96の各端子96a〜96dに検査装置の4本のピンを接続して検査する。この測定結果が所望の値になっているか否かをチェックし、回路の検査と絶縁性能の検査とを同時に行う。検査が終わると、外部機器接続部96をホットメルトスプレー法により絶縁被膜を形成する。
このように回路基板70を含む各部を絶縁体製の合成樹脂の成形絶縁被膜90で覆うことによりマイクロコンピュータ59等の電気部品への液体の浸入を防止できる。しかも、この実施形態では、発電された電力を蓄電素子57に蓄え、その電力で制御部55等を動作させているので、電源の交換が不要になる。このため、成形絶縁被膜90による封止を永続させることができ、絶縁不良によるトラブルをさらに低減できる。
〔実釣時のリールの操作及び動作〕
キャスティングを行うときには、クラッチレバー17を下方に押圧してクラッチ機構21をクラッチオフ状態にする。このクラッチオフ状態では、スプール12が自由回転状態になり、キャスティングを行うと仕掛けの重さにより釣り糸がスプール12から勢いよく繰り出される。このキャスティングによりスプール12が回転すると、磁石61がコイル62の内周側を回転して、スイッチ素子63をオンするとコイル62に電流が流れスプール12が制動される。キャスティング時にはスプール12の回転速度は徐々に速くなり、ピークを越えると徐々に減速する。
ここでは、磁石61を軸受26bの近くに配置しても、その間に磁性体製のワッシャ部材66を配置しかつ軸受26bとの間隔を2.5mm以上離したので、軸受26bが磁化しにくくなりスプール12の自由回転性能が向上する。また、コイル62をコアレスコイルとしたので、コギングが生じにくくなり、さらに自由回転性能が向上する。
仕掛けが着水すると、ハンドル2を糸巻取方向に回転させて図示しないクラッチ戻し機構によりクラッチ機構21をクラッチオン状態にし、リール本体1をパーミングしてアタリを待つ。
またスプール制動機構25を別の機構と交換する際には、第1カバー6を外してスプール支持部13を外部に露出させる。そして、開口8aの周囲でねじ止めされたスプール支持部13を側板8から取り外す。これにより、スプール制動機構25がスプール支持部13とともにリール本体1から外される。そして、制動特性が異なる別のスプール制動機構が装着されたスプール支持部を開口8aの周囲で側板8に装着する。このスプール制動機構は、スプール軸20に装着された回転子60は元のスプール制動機構25のものを用いる。また、別のスプール制動機構は、つまみ本体73の色は標準のものと異なる色になっているため、外部から制動特性が異なることを容易に確認できる。
〔制御部の制御動作〕
次に、キャスティング時の制御部55の制動制御動作について、図9及び図10の制御フローチャート並びに図11A,図11B及び図12のグラフを参照しながら説明する。
キャスティングによりスプール12が回転して蓄電素子57に電力が蓄えられ制御部55に電源が投入されると、ステップS1で初期設定が行われる。ここでは、各種のフラグや変数がリセットされる。ステップS2では、制動切換つまみ43により何れの制動モードBMn(nは1〜8の整数)が選択されたか否かを判断する。ステップS3では、制動モードを選択された制動モードBMnに設定する。これにより、以降の制御で制御部55内のROMから制動モードBMnに応じたデューティ比Dが読み出される。ステップS5では、回転速度センサ41からのパルスによりキャスティング当初のスプール12の回転速度Vを検出する。ステップS7では、スプール12から繰り出される釣り糸に作用する張力Fを算出する。
ここで、張力Fは、スプール12の回転速度の変化率(Δω/Δt)とスプール12の慣性モーメントJとで求めることができる。ある時点でスプール12の回転速度が変化すると、このとき、もしスプール12が釣り糸からの張力を受けずに単独で自由回転していた場合の回転速度との差は釣り糸からの張力により発生した回転駆動力(トルク)によるものである。このときの回転速度の変化率を(Δω/Δt)とすると、駆動トルクTは、下記(1)式で表すことができる。
T=J×(Δω/Δt)・・・・・(1)
(1)式から駆動トルクTが求められれば、釣り糸の作用点の半径(通常は15〜20mm)から張力を求めることができる。この張力が所定以下になったときに大きな制動力を作用させると、回転速度のピークの手前で仕掛け(ルアー)の姿勢が反転して安定して飛行することを本発明者等は知見した。この回転速度のピークの手前で制動して安定した姿勢で仕掛けを飛行させるために以下の制御を行う。すなわち、キャスティング当初に短時間強い制動力を作用させて仕掛けを反転させ、その後徐々に弱くなりかつ途中で一定になる制動力で徐々に制動していく。最後に、所定回転数まで下がるまでさらに徐々に弱くなる制動力でスプール12を制動する。この3つの制動処理を制御部55は行う。
ステップS8では、回転速度の変化率(Δω/Δt)と慣性モーメントJとにより算出された張力Fが所定値Fs(たとえば、0.5〜1.5Nの範囲のいずれかの値)以下か否か判断する。所定値Fsを超えている場合にはステップS9に移行してデューティ比Dを10に、つまり周期の10%だけスイッチ素子63をオンするように制御し、ステップS2に戻る。これにより、スプール制動ユニット40はスプール12を僅かに制動するが、スプール制動ユニット40が発電するため、スプール制御ユニット42が安定して動作する。
張力Fが所定値Fs以下になるとステップS10に移行する。ステップS10では、タイマT1をスタートさせる。このタイマT1は、強い制動力で制動する第1制動処理の処理時間を定めるタイマである。ステップS11では、タイマT1がタイムアップしたか否かを判断する。タイムアップしていない場合には、ステップS13に移行し、タイマT1がアップするまで遠投の時の第1制動処理を行う。この第1制動処理では、図11Aに左下がりのハッチングで示すように、一定の第1デューティ比Dn1で時間T1だけスプール12を制動する。この第1デューティ比Dn1は、たとえば50〜100%デューティ(全体の周期の50%から100%がオン時間)、好ましくは70〜90%デューティの範囲であり、ステップS5で検出された回転速度Vによって変化する。すなわち、第1デューティ比Dn1は、たとえばキャスティング当初のスプール回転速度Vの関数f1(V)に制動モードに応じて所定のデューティ比DnSを掛けた値である。また、時間T1は、0.1〜0.3秒の範囲が好ましい。このような範囲で制動すると回転速度のピークの前にスプール12を制動しやすくなる。
第1デューティ比Dn1は、制動モードBMnよって上下にシフトし、この実施形態では、制動モードが最大の時(n=1)、デューティ比D11が最も大きくそれから徐々に小さくなる。このように仕掛けに合わせて強い制動力を短時間作用させると仕掛けの姿勢が釣り糸係止部分から反転して釣り糸係止部分が手前になって仕掛けが飛行する。これにより仕掛けの姿勢が安定して仕掛けがより遠くに飛ぶようになる。
一方、タイマT1がタイムアップしたときは、ステップS11からステップS12に移行する。ステップS12では、タイマT2がすでにスタートしているか否かを判断する。タイマT2がスタートしている場合にはステップS17に移行する。タイマT2スタートしていない場合はステップS14に移行してタイマT2をスタートさせる。このタイマT2は、第2制動処理の処理時間を定めるタイマである。
ステップS17では、タイマT2がタイムアップしたか否かを判断する。タイムアップしていない場合には、ステップS18に移行し、タイマT2がアップするまで第2制動処理を行う。この第2制動処理では、図11Aに右下がりのハッチングで示すように、最初急激に下降しその後徐々に下降し最後に一定の値になる変化するデューティ比Dn2で第2所定時間T2の間スプール12を制動する。このデューティ比Dn2の最小値は、たとえば30〜70%の範囲が好ましい。また、第2所定時間T2は、0.3〜2秒の間が好ましい。この第2所定時間T2も第1デューティ比Dn1と同様にキャスティング当初のスプール回転速度Vに応じて変化する。たとえばキャスティング当初のスプール回転速度Vの関数f2(V)に所定時間TSを掛けた値である。
また、第2及び第3制動処理では余分な制動力をカットすること目的とした図10に示すような制動補正処理も行われる。図10のステップS31では、補正張力Faが設定される。この補正張力Faは、図12に二点鎖線で示すように時間の関数であり、時間とともに徐々に減少するように設定されている。なお、図12では、第3制動処理における補正処理のグラフを示している。
ステップS32では速度Vを読み込む。ステップS33では、ステップS7と同様な手順で張力Fを算出する。ステップS34では、得られた張力から下記(2)式に示す判定式を算出する。ステップS35では判定式から補正の要否を判断する。
C=SSa×(F−SSd×回転速度)−(ΔF/Δt)・・・・(2)
ここで、SSa,SSdは、回転速度(rpm)に対する係数であり、たとえば50である。また、SSdは、0.000005である。
この(2)式の結果が正の時、つまり検出された張力Fが設定張力Faを大きく超えていると判断すると、ステップS35での判断がYesとなり、ステップS36に移行する。ステップS36では、予め設定された第2デューティ比Dn2から一定量Da減算したデューティ比(Dn2−Da)に次のサンプリング周期(通常は1回転毎)まで補正する。
ステップS21では、速度Vが制動終了速度Ve以下になったか否かを判断する。速度Vが制動終了速度Veを超えている場合にはステップS22に移行する。ステップS22では第3制動処理を行う。
第3制動処理では、図11Aに縦縞のハッチングで示すように徐々に下降割合が小さくなる第2制動処理と同様な時間とともに変化するデューティ比Dn3で制御する。そして、ステップS11に戻りステップS21で、速度Vが制動終了速度Ve以下となるまで処理を続けるまた、第3制御処理でも制動補正処理は実行される。
速度Vが制動終了速度Ve以下となると、ステップS2に戻る。
ここでは、回転速度のピーク前に強い制動力で制動すると、第1所定値Fs以下であった張力が急激に大きくなりバックラッシュを防止できるとともに、仕掛けが安定して飛行する。このため、バックラッシュを防止しつつ仕掛けの姿勢を安定させてより遠くに仕掛けをキャスティングできるようになる。
また、キャスティング当初のスプールの回転速度に応じて3つの制動処理において異なるデューティ比及び制動時間で制御されるので、同じ設定であってもスプールの回転速度によって異なるデューティ比及び制動時間でスプールが制動される。このため、スプールの回転速度が異なるキャスティングを行っても制動力の調整操作が不要になり、制動力の調整操作にかかる釣り人の負担を軽減できる。
また、別のスプール制動機構では、図11Bに示すように、図11Aに示す標準のものより立ち上がりの時間T1の制動力が大きい制動特性となっており、その他の特性は同じである。この別のスプール制動機構は、たとえば、フロロカーボン製の釣り糸用であり、通常のナイロン製の釣り糸より比重が大きい釣り糸用である。このように重い釣り糸を使用すると、同一の号数の場合、つまみ本体73を操作して制動力を強く設定する必要がある。しかし、制動力を強く設定すると、立ち上がり後も制動力が強すぎて飛距離が損なわれるおそれがある。それを防止するために、ここでは、立ち上がり時の時間T1のときの第1制動力だけを大きくしたスプール制動機構に交換するのである。
〔他の実施形態〕
(a)前記実施形態では、成形絶縁被膜を形成した後に外部機器接続部96にホットメルトスプレー法により絶縁被膜を形成しているだけであるが、図16に示すように、成形絶縁被膜90の表面に浸漬処理により非成形絶縁被膜98を形成してもよい。非成形絶縁被膜98は、以下のようにして形成される。回路の検査が終わると、ビス92の頭部92aが配置される領域95及び光電センサ44,56a,56bの投光部44a,56cの投光部分及び受光部44b,56dの受光部分をテープや印刷によりマスクする。そしてマスクされた回路基板70を合成樹脂液体が入れられたタンクに浸けて浸漬処理し、その後タンクから取り出して硬化処理を行い、表面に非成形絶縁被膜98を形成する。
このように絶縁被膜90が形成された表面及び/又は成形絶縁被膜90が形成されていない表面、たとえばコイル62の表面に非成形被膜98を形成することにより、絶縁性能をさらに高めることができる。
(b)前記実施形態では、別のスプール制動機構との間で制動特性を時T1のときの制動力だけを変化させたが、時間T1,T2や時間T2での変化の度合い等を少なくとも1つ変化させてもよいし、全体を上下にシフトさせてもよい。
(c)前記実施形態では、同じ形式で制動特性が異なるスプール制動機構を有する両軸受リールを例に説明した
d)前記実施形態では、つまみ本体73の色により装置識別手段を構成したが、本発明の装置識別手段はこれに限定されず、リール本体に装着した状態で外部から確認できるものであればどのようなものでもよい。たとえば、スプール毎交換する場合、スプールの色や形により制動特性が異なることを識別できるようにしてもよい。
本発明によれば、スプール制動装置を交換すると、その交換した装置を識別可能であるので、制動特性が異なるスプール制動装置に交換した場合に制動特性を容易に確認できるようになる。
本発明の一実施形態による両軸受リールの斜視図。 その平面断面図。 スプール制動機構の分解斜視図。 スプール制動機構の断面拡大図。 回路基板における部品を配置を示す平面図。 回路基板における部品を配置を示す背面図。 両軸受リールの右側面図。 制動切換つまみの背面図。 スプール制動機構の制御ブロック図。 制御部の主制御処理を示すフローチャート。 第2制動処理を示すフローチャート。 標準のスプール制動機構での各制動処理でのデューティ比の変化を模式的に示すグラフ。 制動特性が異なる別のスプール制動機構での各制動処理でのデューティ比の変化を模式的に示すグラフ。 第3制動処理での補正処理を模式的に示すグラフ。 ホットメルト処理装置の模式図。 金型の構成を示す断面図。 ホットメルト処理工程を示す図。 他の実施例の図4の一部に相当する図。
1 リール本体
12 スプール
12a 糸巻胴部
12b フランジ部
13 スプール支持部
25 スプール制動機構
40 スプール制動ユニット
41 回転速度センサ
42 スプール制御ユニット
60 回転子
61 磁石
62 コイル
63 スイッチ素子
70 回路基板
72 印刷回路
73 つまみ本体(装置識別手段)

Claims (11)

  1. 着脱自在なスプール支持部とハンドルを有し、釣り竿に装着されるリール本体と、
    前記スプール支持部に回転自在に装着され前記ハンドルにより回転可能な釣り糸装着用のスプールと、
    前記リール本体に少なくとも一部が交換可能に装着され前記スプールを制動するスプール制動装置と、
    前記リール本体に装着された状態で前記スプール制動装置を識別可能な装置識別手段と、を備え、
    前記スプール制動装置は、
    少なくとも一部が前記リール本体に着脱自在に装着され、前記スプールを電気的に制御可能に制動するスプール制動手段と、
    前記スプール支持部の前記スプールのフランジ部に対向する外壁面に装着された回路基板と、前記回路基板に搭載された制御部とを有し、前記スプール制動手段を電気的に制御するスプール制御手段と、
    前記スプール支持部に移動自在に装着され、前記リール本体の外部に露出する選択操作部材を有し、前記選択操作部材の移動操作により制動状態が異なる複数の制動パターンを選択するためのパターン選択手段と、を有し、
    前記スプール制御手段は、選択された前記制動パターンで前記スプール制動手段を制御し、
    前記装置識別手段は、同じ形式で異なる制動特性のスプール制動装置を識別し、
    前記スプール制動装置は、前記スプールに装着される釣り糸に応じて異なる制動特性の制動力が設定されている、両軸受リール。
  2. 前記装置識別手段は、前記選択操作部材に色により形成された識別マークである、請求項1に記載の両軸受リール。
  3. 前記スプール制動手段は、前記スプールの回転軸に回転方向に並べて配置され極性が交互に異なる複数の磁極を有し前記スプールに連動して回転する回転子と、前記回転子の周囲に周方向に間隔を隔てて対向して配置され直列接続された複数のコイルと、直列接続された前記複数のコイルの両端に接続されたスイッチ手段とを有し、
    前記スプール制御手段は、前記リール本体の前記スプールの一方の端面と対向する面に着脱自在に装着され前記複数のコイル及び前記スイッチ手段が取り付けられた前記回路基板と、前記回路基板に搭載された制御素子とを有する、請求項1又は2に記載の両軸受リール。
  4. 前記回転子は、前記スプールが回転不能に装着されたスプール軸に固定され交互に極性を異ならせて回転方向に並べて配置された複数の磁石を有する、請求項に記載の両軸受リール。
  5. 前記磁石の数と前記コイルの数とは同数である、請求項に記載の両軸受リール。
  6. 前記複数のコイルは、前記スプール軸芯から径方向に延びる軸を中心に矩形枠状に巻回されかつ前記スプールの回転方向に沿って円弧状に湾曲して形成されたコアレスコイルである、請求項からのいずれか1項に記載の両軸受リール。
  7. 前記コイルは、非磁性体製の有底筒状のコイルホルダに装着された状態で前記回路基板に固定されている、請求項からのいずれかに1項に記載の両軸受リール。
  8. 前記複数のコイルは、前記スプール軸芯と実質的に同芯に配置されている、請求項からのいずれかに記載の両軸受リール。
  9. 前記回路基板は、前記スプール軸芯と実質的に同芯に配置された座金形状の部材である、請求項からのいずれかに記載の両軸受リール。
  10. キャスティング時に前記スプールから放出される釣り糸に作用する張力を検出する張力検出手段をさらに備え、
    前記スプール制御手段は、前記張力検出手段で検出された張力が第1所定値以下になったとき、所定の第1制動力で第1所定時間の間前記スプールを制動するように前記スプール制動手段を電気的に制御する、請求項からのいずれかに1項に記載の両軸受リール。
  11. 回転方向に並べて配置され極性が交互に異なる複数の磁極を有し釣り糸が装着されるスプールに連動して回転する回転子が装着されたスプールを制動するとともに、両軸受リールのリール本体に交換可能に装着されるスプール制動装置であって、
    前記回転子の周囲に周方向に間隔を隔てて対向して配置され直列接続された複数のコイル及び直列接続された前記複数のコイルの両端に接続されたスイッチ手段を有し、前記スプールを制動するスプール制動手段と、
    前記リール本体の前記スプールの一方の端面と対向する面に装着され前記複数のコイル及び前記スイッチ手段が取り付けられた回路基板と、前記回路基板に搭載された制御素子とを有し、前記スプール制動手段を電気的に制御するスプール制御手段と、
    前記スプール制動装置を前記リール本体に装着した状態で前記スプール制動装置を識別可能な装置識別手段と、
    を備えた両軸受リールのスプール制動装置。
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