JP3977672B2 - スピニングリールのロータ制動装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、制動装置、特に、スピニングリールのリール本体に回転自在に装着されたロータの糸繰り出し方向の回転を制動するスピニングリールのロータ制動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、磯釣りを行う場合、制動操作部材(制動操作部材の一例)によってロータの糸繰り出し方向の回転(逆転)が制動されるロータ制動機構を有するレバーブレーキ型のスピニングリールがしばしば使用される。レバーブレーキ型のスピニングリールは、ロータを張力に応じて逆転させて魚と簡単にやりとりすることができる。
【0003】
この種の従来のレバーブレーキ型のスピニングリールにおいて、ロータの逆転を所定の制動状態と制動解除状態とに切り換えできるスピニングリールが特開平9−140303号公報や特開平10−276635公報に開示されている。前者の公報に開示されたスピニングリールは、ロータの逆転に連動して回転する制動部材と、制動部材に先端が接触して制動力を調整可能な制動操作部材と、制動操作部材を制動部材に当接する所定制動位置と離反する制動解除位置とに切り換える切換部材とを備えている。制動操作部材は、リール本体に釣り竿装着部に接離する方向に揺動自在に支持されており、釣り竿に接近する方向に操作すると、先端が制動部材を押圧して制動力が徐々に強くなる。
【0004】
前者のスピニングリールでは、切換部材により制動操作部材を所定制動位置に切り換えると、ロータは所定制動状態に維持される。
【0005】
後者の公報に開示されたスピニングリールは、ロータの逆転に連動して回転する制動部材と、制動部材に当接可能に揺動しかつ当接方向に付勢された所定制動部材と、所定制動部材を制動部材に当接する所定制動位置と制動部材から離反する制動解除位置とに切り換える切換部材とを備えている。制動位置にある所定制動部材は、制動操作部材の操作時に制動部材から離反し、非操作時に当接するように構成されている。
【0006】
後者のスピニングリールでは、所定制動部材が制動部材に当接している状態で制動操作部材を釣り竿に接近する方向に操作すると、いったん所定制動力が解除されてロータが制動解除状態になり、さらに操作すると操作力に応じてロータが制動される。また、制動操作部材から手を離して何も操作しないと、所定制動部材が制動部材に当接して所定制動状態が維持される。また、切換部材により所定制動部材を制動解除位置に強制的に切り換えることもできる。
【0007】
これにより、両者のスピニングリールでは、所定制動状態で仕掛けの自重により釣り糸が繰り出されなくなり、釣り場での移動が楽になる。また、この状態で仕掛けに魚がかかって急激な負荷が釣り糸に作用しても、ロータの逆転が禁止されていないので、釣り糸が切断しにくくなる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来のスピニングリールでは、いずれのものとも所定制動状態や制動解除状態で僅かなアタリや不意の制動操作部材の操作でロータが逆転したとき、そのことを認識できないことがある。このため、アタリを逃したり、仕掛けの自重により釣り糸が繰り出されてしまったりするといったロータの逆転に関連する不具合が生じることがある。
【0009】
また、切換部材で所定制動部材や制動操作部材を所定制動位置と制動解除位置とに切り換えることができる従来のスピニングリールの場合、いずれの状態なのかを切換部材を状態を見なければ判断しにくい。しかし、切換部材の操作量が僅かな場合や釣りをしているときに視認しにくい位置に切換部材が配置されている場合には、切換部材では判断しにくいという問題がある。
【0010】
本発明の課題は、スピニングリールのロータ制動装置において、ロータの逆転に関連する不具合を生じにくくすることにある。
【0011】
本発明の別の課題は、所定制動部材を制動解除状態と所定制動状態とに切り換えたときいずれの状態にあるのかを容易に判断できるようにすることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
発明1に係るスピニングリールのロータ制動装置は、スピニングリールのリール本体に回転自在に装着されたロータの糸繰り出し方向の回転を制動する装置であって、制動部と、制動操作部材と、発音機構と、所定制動部材と、を備えている。制動部は、ロータの糸繰り出し方向の回転を伝達するワンウェイクラッチと、ワンウェイクラッチから伝達されたロータの糸繰り出し方向の回転に連動して回転する制動部材とを有している。制動操作部材は、リール本体に移動自在に装着され、制動部材に接触可能な操作部材である。発音機構は、ロータが所定制動部材により所定制動状態に制動されている場合、ロータの糸繰り出し方向回転したときのみ発音する機構である。所定制動部材は、動部材に接触して前記ロータを所定制動状態に制動する所定制動位置と制動部材から離反する制動解除位置とに移動自在に前記リール本体に設けられた部材である。
【0013】
このスピニングリールでは、ロータが糸繰り出し方向に回転すると、その回転がワンウェイクラッチを介して制動部材に伝達され、制動部材が糸繰り出し方向に回転する。制動部材が糸繰り出し方向に回転しているとき、制動操作部材を移動させ制動部材に接触させると、ロータが制動される。また、ロータが糸繰り出し方向に回転すると発音機構が発音する。ここでは、ロータが所定制動状態のときに糸繰り出し方向に回転すると発音するので、ロータが糸繰り出し方向に回転していることを釣り人が確実に認識できる。このため、アタリや不意の制動操作部材の操作でロータが糸繰り出し方向に回転しても、アタリを逃したり、仕掛けの自重により釣り糸が繰り出されてしまったりするといったロータの逆転(糸繰り出し方向の回転)に関連する不具合が生じにくくなる。また、所定制動部材が接触して所定制動状態になったときのみ発音するので、所定制動部材が接触していない制動解除状態なのか、所定制動部材が接触している所定制動状態なのかを容易に判断できる。
【0014】
発明2に係るスピニングリールのロータ制動装置は、発明1に記載の装置において、発音機構は、制動部材に回転方向に沿って設けられた多数の凹凸を有する凹凸部と、リール本体に対して制動部材の回転方向に回転不能な装着部と、装着部に設けられ、凹凸部に弾性的に接触する音出し部とを有する。この場合には、ロータの逆転に連動して制動部材が逆転すると、装着部に設けられた音出し部が凹凸部の凹凸に弾性的な接触を繰り返して制動部材及び音出し部材の両者の作用により発音する。ここでは、制動部材の凹凸部の凹凸に音出し部が弾性的に接触するので、この弾性接触によって制動部材を所定制動状態に維持することも可能になる。
【0015】
発明3に係るスピニングリールのロータ制動装置は、発明2に記載の装置において、装着部は、音出し部を係止する係止部であり、音出し部は、係止部に固定される固定部と、凹凸部に接触可能な接触部とを有する弾性部材である。この場合には、単一の弾性部材により音出し部を構成できるので、音出し部の構成が簡素になる。
【0016】
発明4に係るスピニングリールのロータ制動装置は、発明2に記載の装置において、装着部は、ロータの回転軸に平行に配置された軸状の装着軸であり、音出し部は、装着軸に回動自在に装着され先端が凹凸部に接触可能な音出し爪と、音出し爪を凹凸部に接触する方向に付勢する付勢部材とを有する。この場合には、音出し爪が動きやすいので、歯切れのよい音を得やすくなる。
【0017】
発明5に係るスピニングリールのロータ制動装置は、発明4に記載の装置において、装着軸は、リール本体に設けられている。この場合には、リール本体に装着軸が配置されるので、音出し爪を容易に装着できる
【0018】
に係るスピニングリールのロータ制動装置は、発明4に記載の装置において、装着軸は、所定制動部材の制動部材との接触部分の近傍に配置されており、音出し爪は、所定制動部材が制動部材に接触したとき先端が凹凸部に接触し、離反したとき先端が凹凸部から離反するように装着軸に装着されている。この場合には、所定制動部材が接触して所定制動状態になったときのみ発音するので、所定制動部材が接触していない制動解除状態なのか、所定制動部材が接触している所定制動状態なのかを容易に判断できる。
【0019】
【発明の実施の形態】
発明の基本的な全体構成〕
図1に示す本発明を説明するための基本的な形態によるスピニングリールは、釣り竿の長手方向に沿う第1軸X回りに釣り糸を巻き取るリールであって、ハンドル1を備えたリール本体2と、リール本体2の前部に第1軸X回りに回転自在に支持されたロータ3と、ロータ3の前部に配置された釣り糸を巻き取るスプール4とを備えている。
【0020】
リール本体2は、例えば合成樹脂製である。リール本体2は、釣り竿に装着される前後に長い装着部2cと、装着部2cと間隔を隔てて配置されたリールボディ2aと、装着部2cとリールボディ2aとを連結する脚部2bとを有している。リールボディ2aは、内部に機構装着空間を有しており、その側部は開口している。この開口部分は蓋部材2d(図3)により覆われている。リールボディ2aの前部には、取付フランジ付きの金属製の筒状の取付部材2eが装着されている。
【0021】
リールボディ2aの内部には、ロータ3を回転させるためのロータ駆動機構5と、ロータ3の糸繰り出し方向の回転(逆転)を制動するためのレバーブレーキ機構(ロータ制動装置の一例)6と、スプール軸8を介してスプール4を前後に往復移動させるオシレーティング機構20とが設けられている。
【0022】
ロータ3は例えば合成樹脂又は金属製であり、リール本体2に回転自在に支持されている。ロータ3は、円筒部3aと、円筒部3aの側方に互いに対向して設けられた第1アーム部3b及び第2アーム部3cとを有している。また、円筒部3aの前壁3d側の内周面には、ワンウェイクラッチ32(後述)を構成する鋸歯状の第1凹凸部42が形成されている。円筒部3aの前壁3dの中央部には貫通孔3e(図2)を有するボス部3f(図2)が形成されている。この貫通孔3eにスプール軸8及びピニオンギア12(後述)が貫通している。第1アーム部3bの先端と第2アーム部3cの先端部とには、揺動自在にベールアーム9が設けられている。このベールアーム9により釣り糸がスプール4に案内される。
【0023】
スプール4は、例えば合成樹脂と金属とを複合したハイブリッド型のものである。スプール4は、ロータ3の第1アーム部3bと第2アーム部3cとの間に配置されており、スプール軸8の先端にワンタッチ着脱機構65を介して着脱自在かつ回転不能に装着されている。スプール4は、糸巻胴部7aを有するスプール本体7と、糸巻胴部7aの前端部に取り付けられた大径の前フランジ部51と、前フランジ部51をスプール本体7に固定するための前フランジ固定部材52とを有している。スプール本体7は、外周に釣り糸が巻かれる筒状の糸巻胴部7aと、糸巻胴部7aの後端部に一体成形された大径筒状のスカート部7bと、糸巻胴部7aの内周側に取り付けられた内筒部材7cとを有している。
【0024】
糸巻胴部7a及びスカート部7bは、アルミニウム合金、ステンレス合金、チタン合金、マグネシウム合金などの金属薄板をプレス加工により一体成形して得られた大小2段の筒状の部材である。
【0025】
ロータ駆動機構5は、図1に示すように、ハンドル1が固定されたハンドル軸10とともに回転するマスターギア11と、このマスターギア11に噛み合うピニオンギア12とを有している。ハンドル軸10は、リール本体2に回転自在に支持されている。ピニオンギア12は筒状に形成されており、その前部12aはロータ3の貫通孔3eを貫通してスプール4側に延びている。この前部12aで、ロータ3はナット13によりピニオンギア12に回転不能に固定されている。ピニオンギア12は、前部と中間部とで軸受14a,14bによりリール本体2に回転自在に支持されている。なお、前部の軸受14aは、リール本体2を構成する取付部材2eの内周面に装着されている。ナット13は、リテーナ36により緩み止めされている。リテーナ36は前壁3dに形成されたねじ孔にねじ止めされたビスにより固定されている。
【0026】
オシレーティング機構20は、減速ギア式のものであり、ハンドル軸10に一体形成された駆動ギア20aと、リールボディ2aに回転自在に装着されたカム付き従動ギア20bと、カム付き従動ギア20bの回転により前後移動するスライダ20cとを有している。スライダ20cにスプール軸8の後端部が回転不能かつ軸方向移動不能に取り付けられている。
【0027】
〔レバーブレーキ機構の構成〕
レバーブレーキ機構6は、図1〜図3に示すように、制動部16と、制動部16の制動力を調整操作するための制動レバー(制動操作部材の一例)17と、制動部16を所定制動状態に操作するための補助レバー(切換部材の一例)18と、制動レバー17を装着部2cから離反する方向に付勢するコイルばね19と、補助レバー18により所定制動状態と制動解除状態とに切換可能な所定制動部21(図3)と、ロータ3の逆転により発音する発音機構80(図3)とを有している。
【0028】
〔制動部の構成〕
制動部16は、図2に示すように、制動レバー17の先端が圧接されて制動される制動部本体31と、制動部本体31をロータ3の糸繰り出し方向の回転にのみ連動して回転させる爪式のワンウェイクラッチ32とを有している。
【0029】
制動部本体31は、ロータ3の内周側にロータ3と同心に配置された制動部材(制動部材の一例)40と、制動部材40の内周面に固定された制動円筒41とを有している。
【0030】
制動部材40は、図2に示すように、円筒部3aの内周側に同芯に配置される外筒部40aと、外筒部40aの内周側に配置された内筒部40bと、外筒部40aと内筒部40bとを連結する円板部40cとを有する二重筒状部材である。外筒部40aのリール本体2に近い後端部の内周面には、後述する発音機構80を構成する鋸歯状の第2凹凸部81が形成されている。内筒部40bは、取付部材2eの外周面に装着された軸受14cにより取付部材2eに回転自在に装着されている。
【0031】
制動円筒41は、外筒部40aの内周面から円板部40cにかけて装着された中心孔を有する金属製の有底筒状部材であり、円板部40cにねじ止め固定されている。この制動円筒41の内周面に制動レバー17の先端が当接して制動部材40を制動する。制動円筒41の後端部は第2凹凸部81形成部分より前側まで延びている。
【0032】
ワンウェイクラッチ32は爪式のものであり、ロータ3の円筒部3aの内周側面に形成された第1凹凸部42と、円板部40cに揺動自在に装着され先端が第1凹凸部42に接触可能なクラッチ爪43と、クラッチ爪43を先端が第1凹凸部42に接触する方向に付勢する捩じりばね44とを有している。ワンウェイクラッチ32は、前述したようにロータ3の糸繰り出し方向の回転にのみ連動して制動部材40が回転させる。
【0033】
〔制動レバーの構成〕
図1に示すように、制動レバー17は、第1軸Xと食い違う第2軸Y方向にリール本体2に装着された支持軸33によりリール本体2に第2軸Y回りに揺動自在に支持されている。支持軸33は、図2に示すように、鍔付きの軸部材であり、蓋部材2d側から挿入されたねじによりリール本体2に固定されている。また、前述したように、制動レバー17は、コイルばね19により装着部2cと離反する方向に付勢されている。制動レバー17は、図5に示す制動解除位置と、制動解除位置より装着部2cに接近した図7に示す制動位置との間で揺動自在にリール本体2に取り付けられている。
【0034】
制動レバー17は、支持軸33による支持部分から湾曲して前方に延びる制動操作部17aと、支持部分から湾曲して斜め前下方に延びる制動作用部17bと、制動作用部17bに着脱自在に装着された制動シュー34とを有している。
【0035】
制動操作部17aは、支持部分から装着部2cに沿ってベールアーム9の外方付近まで前方に延びた後、径方向外方に向けて延び、さらに先端が前方に向けて湾曲した形状である。この湾曲部分から前方が釣り竿を握る手の人差し指で操作可能な第1操作部17cとなっている。第1操作部17cは、制動レバー17の揺動により図1に示す第1位置から装着部2cに接近する方向に移動可能である。制動操作部17aは、図3及び図4に示すように、脚部2bから前方部分にかけて、径方向外方に延びる部分まで幅が大きくなっており、その幅広部分17hには、装着部2cに向けて略矩形の開口17eが形成されている。この開口17eから後述する補助レバー18の操作部材26が装着部2cに向かって上方に露出している。また、幅広部分17hから前方に向けて切欠き17gが形成されている。この切欠き17gを貫通して前方に向かって操作部材26が突出している。この切欠き17gの開口部分には、制動レバー17と補助レバー18との隙間から釣り糸が侵入して糸カミが生じるのを防止するために、板状の閉塞板35がビス止めされている。
【0036】
制動作用部17bの先端は、制動円筒41の内周側に対向して配置され、図2に示すように、その先端に制動円筒41の内周面に接触可能な制動シュー34が着脱自在に取り付けられている。制動シュー34は、たとえばポリアミド系合成樹脂やポリアセタールなどの弾性を有する合成樹脂製であり、制動レバー17の揺動により制動円筒41を径方向外方に押圧する。
【0037】
制動レバー17は、何も操作されないとコイルばね19により付勢されて、図1に示すように、制動解除位置に配置されて制動シュー34が閉塞板35から離反している。
【0038】
コイルばね19は、制動レバー17の制動操作部17aとリール本体2の脚部2bとの間に圧縮状態で配置されている。コイルばね19は、制動レバー17を制動解除側に向けて図1反時計回りに付勢している。これにより、制動レバー17から手を離すと、ロータ3は制動解除状態になる。
【0039】
〔補助レバーの構成〕
補助レバー18は、所定制動部21によりロータ3を図5に示す制動解除状態と図6に示す所定制動状態とに切り換える操作を行うためのものである。補助レバー18は、図5に示すように、第2操作部26a(後述)が装着部2cに接近した第2位置に配置される制動解除位置と、図6に示すように、第2操作部26aが装着部2cから離反した第3位置に配置される所定制動位置との間で揺動する。補助レバー18は、図1、図3及び図4に示すように、支持軸33に第2軸Y回りに揺動自在にリール本体2に支持された板状の第1レバー部材25と、第1レバー部材25に装着された操作部材26とを有している。
【0040】
第1レバー部材25は、制動レバー17の図5手前側側面に並べて配置されている。第1レバー部材25は、支持部分から制動レバー17に沿って上前方及び前下方に延びており、前上方に延びた先端には、ねじ29により操作部材26が固定されている。第1レバー部材25の先端は制動レバー17の制動操作部17aの幅広部分17hの開口17e内に位置している。また、支持部分より斜め前下方に延びた第1レバー部材25の基端は、制動部16の径方向外方かつ後方に配置されている。第1レバー部材25の基端には、所定制動部21の第2レバー部材27の先端が係止される矩形の係止切欠き25c(図2)が形成されている。係止切欠き25cは、第2レバー部材27の先端部の横断面積より大きい面積の基端側に開口する矩形の切欠きである。
【0041】
操作部材26は、先端に第2操作部26aを有している。第2操作部26aは、装着部2cから離反する側に第1操作部17cと対向して配置されている。このため、第2操作部26aは、釣り竿を握る手の人差し指で押し込み操作可能である。第1操作部17cと第2操作部26aは、同じ指による引き込み操作と押し込み操作とが可能である。第2操作部26aは、補助レバー18の揺動により図1及び図5に示す第2位置と図6に示す第3位置とに配置される。
【0042】
操作部材26は、開口17eの下部から切欠き17g及び閉塞板35で囲まれた空間を貫通して前方に延びており、延びた先端に第2操作部26aが形成されている。このように第2操作部26aが切欠き17g及び閉塞板35で囲まれた空間を貫通して前方に延びているので、第2操作部26aの周囲、特にベールアーム9に近接する部分が空間により囲まれる。このため、釣り糸が糸ふけによりこの部分に接触しても操作部材26と制動レバー17との隙間への釣り糸の噛み込み(糸カミ)が生じにくくなる。また、切欠き17gを閉塞板35で塞いでいるので、操作部材26を取り付けた後に閉塞板35を取り付けて空間を塞ぐことができる。このため、操作部材26を取り付けしやすくなる。
【0043】
また、補助レバー18が所定制動位置に配置されると、図6に示すように、第2操作部26aの下面は、制動操作部17aの閉塞板35にほぼ接触する。これにより、補助レバー18は、所定制動位置にあるとき、制動レバー17の装着部2cに接近する方向の揺動に連動して制動解除位置に揺動する。
【0044】
〔所定制動部の構成〕
所定制動部21は、図3に示すように、第1レバー部材25と連動して揺動する第2レバー部材(所定制動部材の一例)27と、第2レバー部材27を制動解除位置と第1所定制動位置とで保持するトグルばね28とを有している。第2レバー部材27は、図3及び図8に示すように、リール本体2の前部にスプール軸8と平行な揺動軸27a回りに揺動自在に装着されている。第2レバー部材27の基端から揺動中心までの距離は、先端から揺動中心までの距離より2倍以上長い。第2レバー部材27の先端は、係止切欠き25cに係止されており、第2レバー部材27は、第1レバー部材25と連動して制動解除位置(図8(a))と所定制動位置(図8(b))との間で揺動する。
【0045】
ここで、制動解除位置あるとき第2レバー部材27の基端はトグルばね28により付勢されて係止切欠き25cの上面に接触し、所定制動位置にあるとき下面に接触する。第2レバー部材27の途中には、先端が制動円筒41の内周側に配置された規制シュー39が着脱自在に設けられている。規制シュー39は、第2レバー部材27の途中に折り曲げて一体形成された装着部27cに着脱自在に装着されている
第2レバー部材27は、規制シュー39の装着部分からさらに湾曲して延びており、延びた基端にトグルばね28が装着されている。
【0046】
ここでは、第2位置にある第2操作部26aを押し込み操作して第3位置に配置し、第1レバー部材25を、図5に示す制動解除位置から図6に示す第1所定制動位置側に揺動させると、それに連動して第2レバー部材27も制動解除位置から所定制動位置に揺動する。この結果、規制シュー39が制動円筒41を押圧してロータ3の糸繰り出し方向の回転を所定制動状態で制動する。
【0047】
トグルばね28は、図3及び図8に示すように、第2レバー部材27を付勢して第2操作部26aを第2位置と第3位置とに振り分けて付勢し、その姿勢を保持することができる。トグルばね28は、第2レバー部材27の基端に装着された捩じりコイルばねである。トグルばね28は、一端が第2レバー部材27の基端に係止され、他端がリールボディ2aの前端面に係止されている。トグルばね28は、図8(a)に示すように、第2レバー部材27が制動解除位置に配置されると、第2レバー部材27を図8(a)の時計回りに付勢し、所定制動位置に配置されると図8(b)の反時計回りに付勢する。これにより、第2レバー部材27が制動解除位置と所定制動位置とで保持され、さらに第1レバー部材25が制動解除位置と所定制動位置とに保持される。
【0048】
ここでは、第2レバー部材27の基端から揺動中心までの距離が先端から揺動中心までの距離より2倍以上長いので、第1レバー部材25が揺動すると、その揺動が第2レバー部材27の基端側で2倍以上の揺動距離となって現れ、トグルばね28が容易に反転可能になる。
【0049】
〔発音機構の構成〕
発音機構80は、ロータ3が糸繰り出し方向に回転したときにそのことを報知するために発音する機構であり、図3、図9及び図10に示すように、制動部材40の後端内周面に回転方向に沿って設けられた第2凹凸部81と、リール本体2の前部に設けられた装着部82と、装着部82に設けられ、第2凹凸部81に弾性的に接触する音出し部83とを有している。
【0050】
第2凹凸部81は、制動部材40の後端内周面に周方向に沿って形成された多数の鋸歯状の凹凸81aを有している。
【0051】
装着部82は、リールボディ2aの前部から前方に一体で突出する装着ボス85と、スプール軸8と平行に配置され装着ボス85の先端にねじ込み固定された装着ねじ86とを有している。装着ねじ86は、音出し部83を回動自在に支持するねじ軸である。装着ねじ86は、工具を係止するための鍔部86aと、音出し部83を回動自在に支持する鍔部86aより小径の支持部86bと、装着ボス85にねじ込まれるねじ部86cとを有している。
【0052】
音出し部83は、装着部82の装着ねじ86に回動自在に装着された音出し爪87と、音出し爪87を凹凸部81に向けて付勢する捩じりばね88とを有している。音出し爪87は、たとえば先端が鋭角に尖った板状の部材であり、第2凹凸部81に接触可能に先端に形成された爪部87aと、装着ねじ86に支持されるように形成された回動支持部87bとを有している。爪部87aは、たとえば板材を鋭角に切断して形成されており、先端が第2凹凸部81に入り込んで配置されている。
【0053】
捩じりばね88は、一端がリール本体2に突出して形成された係止部2fに係止され、他端が爪部87aの側部に係止されている。これにより、音出し爪87の爪部87aが常に第2凹凸部81に向けて付勢されている。
【0054】
このような構成の発音機構80では、制動部材40がワンウェイクラッチ32を介して糸繰り出し方向に回転すると発音するとともに、制動部材40の糸巻取方向の回転に対しては回転を阻止する。ただし、通常は制動部材40は、ワンウェイクラッチ32により糸巻取方向の回転はロータ3から伝達されない。
【0055】
〔リールの動作及び操作〕
キャスティング時にはベールアーム9を糸開放姿勢側に倒し、釣り竿を降り出すことにより、スプール4の外周から釣り糸が繰り出される。糸巻取時には、ハンドル1を糸巻き取り方向に回転させると、ベールアーム9が図示しない戻し機構により糸巻き取り姿勢に戻る。ハンドル1の回転力はハンドル軸10、マスターギア11を介してピニオンギア12に伝達される。ピニオンギア12に伝達された回転力は、ピニオンギアの前部12aを介してロータ3に伝達される。このときロータ3は糸巻き取り方向に回転するので、ワンウェイクラッチ32の作用によりこの回転力は制動部材40には伝達されない。ピニオンギア12が回転すると、スプール軸8が前後方向に往復移動する。
【0056】
制動レバー17を何も操作しなければ、制動レバー17はコイルばね19により押圧され制動解除位置側に配置される。このとき、補助レバー18の第2操作部26aが第2位置に配置されていると、図5、図8(a)に示すように、制動シュー34及び規制シュー39が制動円筒41から離反し、ロータ3は制動解除状態になる。
【0057】
ロータ3を逆転させて魚とやりとりする時には、制動レバー17の第1操作部17cを例えば人差し指により装着部2c側に引き込み操作して制動力を調整する。
【0058】
釣り糸が魚により引かれてロータ3が糸繰り出し方向に逆転すると、その回転力がワンウェイクラッチ32を介して制動部材40に伝達され、さらに制動円筒41に伝達される。この結果、制動円筒41がロータ3と一体で回転する。制動レバー17の第1操作部17cを装着部2cに接近する方向に引き込み操作すると、たとえ第2レバー部材27が所定制動位置にあっても、図6に示すように閉塞板35が操作部材26の第2操作部26aを装着部2cに接近する方向に押圧し、補助レバー18が制動レバー17に連動して所定制動位置から制動解除位置側に揺動し、第2レバー部材27が制動解除位置側に揺動する。この結果、所定制動部21による所定制動状態が一旦解除される。このとき、トグルばね28が第2レバー部材27の揺動により反転し、第2レバー部材27が制動解除位置側に付勢され、第1レバー部材25が制動解除位置側で保持される(図8(a))。
【0059】
この状態でさらに制動レバー17を装着部2cに接近する方向に操作すると、制動レバー17の制動シュー34が制動円筒41内周面を径方向外方に強く押圧する。この制動力は制動レバー17に加える力を加減することにより調整でき、ロータ3の逆転量を任意に調整できる。この結果、制動レバー17の操作力に応じた制動力がロータ3に付与される。このように、所定制動状態の解除を忘れても、制動レバー17を引き込み操作するだけで、所定制動状態を解除できる。
【0060】
このロータの逆転時には、制動円筒41が回転し、その回転により発音機構80が発音する。すなわち制動円筒41が回転すると、制動円筒41に形成された第2凹凸部81に接触する音出し爪87が振動し、その振動により制動円筒41が発音する。このように、ロータ3が糸繰り出し方向に回転すると発音するので、ロータ3が糸繰り出し方向に回転していることを釣り人が確実に認識できる。このため、アタリや不意の制動レバー17の操作でロータ3が糸繰り出し方向に回転しても、アタリを逃したり、仕掛けの自重により釣り糸が繰り出されてしまったりするといったロータの逆転(糸繰り出し方向の回転)に関連する不具合が生じにくくなる。
【0061】
釣り場を移動する時やリールを収納する時には、第1操作部17cから手を離した状態で、補助レバー18の第2操作部26aを装着部2cから離反する方向に押し込み操作する。すると、図6及び図8(b)に示すように、補助レバー18が制動解除位置から所定制動位置に揺動し、第2レバー部材27が制動解除位置から所定制動位置に揺動し、トグルばね28によりその位置で保持される。この所定制動位置では、第2操作部26aの下面が閉塞板35にほぼ接触する。
【0062】
さらに、仕掛けの垂らし長さを変更するためや、魚に当たりがあった時に魚に仕掛けを確実に食い込ませるために、ロータ3を所定制動状態から制動解除状態にしたい場合には、制動レバー17を僅かに装着部2cに接近する方向に操作すればよい。すると、前述した図6に示すように、制動レバー17により第2操作部26aが押圧されて補助レバー18が制動解除位置側に揺動する。この結果、第2レバー部材27が制動解除位置に揺動して第1又は第2所定制動状態がいったん解除される。もちろん、第2操作部26aを引き込み操作しても所定制動状態を解除できる。
【0063】
また、所定制動部21により所定制動状態にしているときに、誤操作により制動レバー17を装着部2cに接近する方向に操作して仕掛けの自重によりロータ3が逆転しても、ロータ3の逆転により発音機構80が発音する。これにより、釣り人は瞬時にロータ3の逆転を認識でき補助レバー18を押圧操作するなどの操作により、誤操作に対処することができる。
【0064】
ここでは、ロータ3の逆転に応じて発音する発音機構80を設けたので、ロータ3が糸繰り出し方向に回転していることを釣り人が確実に認識できる。このため、アタリや不意の制動操作部材の操作でロータ3が糸繰り出し方向に回転しても、アタリを逃したり、仕掛けの自重により釣り糸が繰り出されてしまったりするといったロータ3の逆転(糸繰り出し方向の回転)に関連する不具合が生じにくくなる。
【0065】
<実施形態>
前記基本的な形態の説明では、発音機構80をロータ3の逆転時に常に発音するように構成したが、図12及び図13に示すように、本実施形態では、所定制動状態のときのみ逆転時に発音するように発音機構110,120を構成している。この場合、第2レバー部材27の規制シュー39が制動円筒41に接触した所定制動状態のときのみ発音するので、所定制動状態か制動解除状態かを瞬時に判断できる。
【0066】
図12において、発音機構110は、制動部材40に形成された第2凹凸部111と、装着部112と、装着部112に回動自在に装着された音出し部113とを備えている。第2凹凸部111は、前記基本的な形態の第2凹凸部81と同様であり説明を省略する。
【0067】
装着部112は、第2レバー部材27の途中に制動部材40に近接する位置まで突出して形成された軸状の部材であり制動部材40との接触部分の近傍に設けられている。
【0068】
音出し部113は、装着部112に回動自在に装着された音出し爪115と、音出し爪115を第2凹凸部111に向けて付勢するコイルばね116とを有している。音出し爪115は、前記基本的な形態と同様な構成であり、その先端は第2レバー部材27が制動解除状態のとき第2凹凸部111に接触せず、所定制動状態のとき接触するように配置されている。コイルばね116は、一端が音出し爪115に係止され他端が第2レバー部材27に形成されたばね係止部27bに係止されている。
【0069】
このように構成された発音機構110では、第2レバー部材27が制動解除状態のときには、ロータ3が逆転しても発音せず、第2レバー部材27が所定制動状態のときのみ発音する。このため、補助レバー18を操作して規制シュー39が制動円筒41に接触する逆転制動時にのみ発音するので、魚の引きやアタリを確実にとらえることができる。また、補助レバー18の動きが僅かであっても、所定制動状態なのか制動解除状態なのかを容易に判断できる。
【0070】
図12に示す実施形態では、第2レバー部材27に発音機構110を設けたが、リール本体2に発音機構120を設けてもよい。図13では、発音機構120は、制動円筒41に形成された第2凹凸部121と、リール本体2に設けられた装着部122と、装着部122に回動自在に装着された音出し部123とを備えている。装着部122は、リール本体2の前端において制動部材40の近傍に設けられている。第2凹凸部121及び装着部122は、図9及び図10に示す基本的な形態の第2凹凸部81及び装着部82と同様な構成であり説明を省略する。
【0071】
音出し部123は、装着部122に回動自在に装着された音出し爪125と、音出し爪125を第2凹凸部121に向けて付勢するコイルばね126とを有している。音出し爪125は、たとえば中間に形成された回動支持部125aから三方に延びる突出部を有する板状の部材である。第1の突出部は、第2凹凸部121に接触可能に先端に形成された爪部125bであり、第2の突出部は、コイルばね126が係止されるように形成されたばね係止部125cであり、第3の突出部は、第2レバー部材27により押圧され、発音可能状態と発音不能状態とに切り換えるための切換係止部125dである。第2レバー部材27の基端部27dが切換係止部125dに接触するようになっており、第2レバー部材27が制動解除位置に揺動すると、第2レバー部材27の基端部27dが切換係止部125dを押圧して音出し爪125を発音不能状態にする。また、第2レバー部材27が所定制動位置に揺動すると、基端部27dが切換係止部125dから離反し、コイルばね126により音出し爪125は、発音可能状態になる。
【0072】
このように構成された発音機構120でも、第2レバー部材27が制動解除状態のときには、ロータ3が逆転しても発音せず、第2レバー部材27が所定制動状態のときのみ発音する。このため、補助レバー18を操作して第1規制シュー39が閉塞板35に接触する逆転制動時にのみ発音するので、魚の引きやアタリを確実にとらえることができる。また、補助レバー18の動きが僅かであっても、所定制動状態なのか制動解除状態なのかを容易に判断できる。
【0073】
〔他の実施形態〕
(a) 前記実施形態では、制動レバー17と補助レバー18により制動操作と所定制動操作とを行ったが、補助レバーを有さずに制動レバーを所定制動位置と制動解除位置とに切り換える切換部材を有するレバーブレーキ形のスピニングリールにも本発明を適用できる。また、制動レバー17を第2レバー部材27に連結して第2レバー部材27を制動レバー17により直接揺動させるレバーブレーキ型のスピニングリールにも本発明を適用できる。
【0074】
(b) 前記実施形態では、制動レバー17や補助レバー18はリール本体2に揺動自在に装着されているが、装着部2cに接離する方向に移動するのであれば直線移動するような他の移動形態にしてもよい。
【0075】
(c) 前記基本的な形態では、発音機構80をロータ3の逆転時に常に発音するように構成したが、図11に示すように、発音機構100を制動レバー17の先端に装着し、制動レバー17の制動時にのみ発音するようにしてもよい。この場合、制動レバー17が制動円筒41に接触したときのみ発音するように構成したので、制動状態か否かを瞬時に判断できる。
【0076】
図11において、発音機構100は、制動円筒41に形成された第2凹凸部101と、装着部102と、装着部102に回動自在に装着された音出し部103とを備えている。第2凹凸部101は、制動部材40ではなく制動円筒41の前端部に形成されている。その形状は第2凹凸部81と異なり波板形状である。
【0077】
装着部102は、制動レバー17の制動作用部17bの先端に設けられている。具体的には、装着部102は、制動作用部17bの先端に前方に突出する大径部105aと大径部105aの先端に突出して形成された小径部105bとを有する段付き軸部105と、音出し部103を抜け止めするためのプッシュナット106とを有している。段付き軸部105は、制動作用部17bの先端にたとえば一体形成されている。プッシュナット106は、小径部105bに装着されている。
【0078】
音出し部103は、小径部105bに回動自在に装着された音出し爪107と、音出し爪107を第2凹凸部101に向けて付勢するコイルばね(図示せず)とを有している。音出し爪107は、前記基本的な形態と同様な構成であり、爪部107aと回動支持部107bとばね係止部(図示せず)とを有しており、プッシュナット106により抜け止めされている。また、爪部107aは、制動レバー17が制動解除状態のとき(図11(b))のとき、先端が第2凹凸部101に接触ないように位置している。コイルばねは、前記基本的な形態の捩じりばねに相当するばねであり、音出し爪107を第2凹凸部101に向けて付勢するものである。
【0079】
このように構成された発音機構100では、制動レバー17が制動解除状態のときには、ロータ3が逆転しても発音せず、制動レバー17が制動状態のときのみ発音する。このため、制動レバー17を操作したときや制動レバーと別に設けられた切換部材により制動レバーを所定制動位置に配置した場合など、制動レバー17が閉塞板に接触する逆転制動時にのみ発音するので、魚の引きやアタリを確実にとらえることができる。また、切換部材により制動レバーを所定制動位置に保持した場合には、所定制動状態なのか制動解除状態なのかを容易に判断できる。
【0080】
(f) 前記実施形態では、音出し部を回動する音出し爪と音出し部材を付勢する付勢部材とで構成したが、弾性を有し先端が凹凸部に接触可能な音出し片だけで音出し部を構成し、それを装着部に係止するようにしてもよい。なお、音出し片の装着位置は、前記実施形態に示すようにリール本体2でも制動レバー17でも第2レバー部材27でもよい。この場合には、単一の音出し片により音出し部を構成できるので、音出し部の構成が簡素になる。
【0081】
【発明の効果】
本発明に係るスピニングリールのロータ制動装置では、ロータが糸繰り出し方向に回転すると発音するので、ロータが糸繰り出し方向に回転していることを釣り人が確実に認識できる。このため、アタリや不意の制動操作部材の操作でロータが糸繰り出し方向に回転しても、アタリを逃したり、仕掛けの自重により釣り糸が繰り出されてしまったりするといったロータの逆転(糸繰り出し方向の回転)に関連する不具合が生じにくくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の基本的な形態によるスピニングリールの側面断面図。
【図2】 その制動部の断面拡大図。
【図3】 図1のIII−III断面図。
【図4】 制動レバーの平面図。
【図5】 制動解除状態の各レバーと制動円筒の状態を示す断面模式図。
【図6】 所定制動状態の各レバーと制動円筒の状態を示す断面模式図。
【図7】 制動状態における各レバーと制動円筒の状態を示す断面模式図。
【図8】 制動解除状態と所定制動状態での第2レバー部材の動作を示す模式図。
【図9】 発音機構の構成を示す正面図。
【図10】 発音機構の断面図。
【図11】 他の実施形態の発音機構の構成及び動作を示す制動レバーの拡大部分図。
【図12】 本発明の一実施形態による図8に相当する図。
【図13】 本発明の一実施形態の別態様の図8に相当する図。
【符号の説明】
2 リール本体
2a リールボディ
3 ロータ
6 レバーブレーキ機構
16 制動部
17 制動レバー
21 所定制動部
27 第2レバー部材
00,110,120 発音機構
01,111,121 凹凸部
81a 凹凸
02,112,122 装着部
03,113,123 音出し部
07,115,125 音出し爪
16,126 コイルばね

Claims (6)

  1. スピニングリールのリール本体に回転自在に装着されたロータの糸繰り出し方向の回転を制動するスピニングリールのロータ制動装置であって、
    前記ロータの糸繰り出し方向の回転を伝達するワンウェイクラッチと、前記ワンウェイクラッチから伝達された前記ロータの糸繰り出し方向の回転に連動して回転する制動部材とを有する制動部と、
    前記リール本体に移動自在に装着され、前記制動部材に接触可能な制動操作部材と、
    前記制動部材に接触して前記ロータを所定制動状態に制動する所定制動位置と前記制動部材から離反する制動解除位置とに移動自在に前記リール本体に設けられた所定制動部材と、
    前記ロータが前記所定制動部材により前記所定制動状態に制動されている場合、前記ロータが糸繰り出し方向回転したときにのみ発音する発音機構と、
    を備えたスピニングリールのロータ制動装置。
  2. 前記発音機構は、
    前記制動部材に回転方向に沿って設けられた多数の凹凸を有する凹凸部と、
    前記リール本体に対して前記制動部材の回転方向に回転不能な装着部と、
    前記装着部に設けられ、前記凹凸部に弾性的に接触する音出し部とを有する、請求項1に記載のスピニングリールのロータ制動装置。
  3. 前記装着部は、前記音出し部を係止する係止部であり、
    前記音出し部は、前記係止部に固定される固定部と、前記凹凸部に接触可能な接触部とを有する弾性部材である、請求項2に記載のスピニングリールのロータ制動装置。
  4. 前記装着部は、前記ロータの回転軸に平行に配置された軸状の装着軸であり、
    前記音出し部は、前記装着軸に回動自在に装着され先端が前記凹凸部に接触可能な音出し爪と、
    前記音出し爪を前記凹凸部に接触する方向に付勢する付勢部材とを有する、請求項2に記載のスピニングリールのロータ制動装置。
  5. 前記装着軸は、前記リール本体に設けられている、請求項4に記載のスピニングリールのロータ制動装置。
  6. 記装着軸は、前記所定制動部材の前記制動部材との接触部分の近傍に設けられており、
    前記音出し爪は、前記所定制動部材が前記制動部材に接触したとき先端が前記凹凸部に接触し、離反したとき前記先端が前記凹凸部から離反するように前記装着軸に装着されている、請求項4に記載のスピニングリールのロータ制動装置。
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