JPH10290651A - 魚釣り用リールの回転制動装置 - Google Patents

魚釣り用リールの回転制動装置

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JPH10290651A
JPH10290651A JP10220697A JP10220697A JPH10290651A JP H10290651 A JPH10290651 A JP H10290651A JP 10220697 A JP10220697 A JP 10220697A JP 10220697 A JP10220697 A JP 10220697A JP H10290651 A JPH10290651 A JP H10290651A
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brake
braking
rotor
lever
reel
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JP10220697A
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Atsuto Okada
厚人 岡田
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Ryobi Ltd
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Ryobi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レバーブレーキ機構を備えた魚釣り用リール
において大きなアタリによる糸切れを防止する。 【解決手段】 ハンドルの回転に連動回転するローター
7の逆転時に該ローターと一体的に回転するように一方
向クラッチ22を介して制動体18を該ローターに連結
する。制動体をリール本体に支持した制動レバー20の
作動で圧接して制動可能とする。制動体に当接可能にリ
ール本体に制動片23を設ける。制動片を、リール本体
に変位可能に支持した制動切換部材27にて制動体に当
接可能な位置と当接不能な位置とに切り換え保持可能に
設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、魚釣り用リールの
回転制動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】魚釣り用リールの回転制動装置を開示す
るものとして、実公平1−39194号公報、特開平7
−163277号公報がある。
【0003】実公平1−39194号公報は、ローター
等の回転部と制動体との間にラチェット型の一方向クラ
ッチを設けることにより、回転部の逆転時における該一
方向クラッチの係合歯と係合爪との噛み合いにより制動
体が回転部と一体で回転するようにし、逆転時にのみ制
動操作部材で制動体を介し回転部に制動を掛けるように
する旨を開示する。また、一方向クラッチとしてラチェ
ット型のものに代えころがり型のものを採用することに
より、回転部の逆転時における制動体との間での遊びを
無くして迅速な逆転止めを行い、糸切れ等のトラブルを
防止しようということも提案している。さらに、制動操
作部材に代えて切換摘みをリール本体に設け、該切換摘
みを操作して制動体に制動力を負荷する状態と負荷しな
い状態との間で切り替えるようにして制動体の逆転を制
動するようにすることも提案している。
【0004】特開平7−163277号公報は、リール
本体に設けた制動操作部材で制動体の逆転を規制すると
共に回転部又は制動体のいずれかに係合歯を形成し、該
係合歯に係合する係合爪の係脱用の切換機構をリール本
体に併設した回転制動装置を提案する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実公平
1−39194号公報記載の切換摘みを操作する方式
は、取り込み中の魚の走りに応じて切換摘みによって制
動力の負荷状態と、無負荷状態との切換をしなければな
らないので、切替摘みによる負荷状態への切換時間だけ
迅速な制動操作ができないのみならず、制動負荷状態時
の制動力の設定が弱すぎると魚の走りを規制する手段が
ないため、魚の継続的な走りを許容しての魚が根に潜る
ことによるばらしの原因となる。
【0006】また、特開平7−163277号公報の回
転制動装置は、取り込み中の魚の走りに応じて制動操作
部材或いは係合爪の係脱用の切換機構によって制動体の
逆転を規制できるが、係合爪の係脱用の切換機構による
逆転止め時は回転部又は制動体とリール本体との間での
迅速な逆転止めができず、係合歯と係合爪との衝突音が
発生するという問題がある。また、仕掛けを投擲後の魚
アタリの待ち時には、逆転時に回転部又はこれと一体的
に回転可能に一方向クラッチを介して連結された制動体
に形成された係合歯とリール本体に形成された係合爪と
を係合可能に切り換えて回転部の逆転に起因しての釣糸
の繰出しを防止するものであるため、急に大きなアタリ
等の負荷がかかると回転部の逆転が拘束されているか
ら、釣糸が切断してしまう問題がある。
【0007】従って、本発明は係る問題点を解消するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、ハンドルの回転に連動回転する
ローター7の逆転時に該ローター7と一体的に回転する
ように一方向クラッチ22を介して制動体18を該ロー
ター7に連結し、該制動体18をリール本体1に支持し
た制動操作部材20の作動で圧接して制動可能とした制
動部19を設けた魚釣り用リールの回転制動装置におい
て、上記制動体18に当接可能に上記リール本体1に制
動片23を設け、該制動片23を上記リール本体1に変
位可能に支持した制動切換部材27にて上記制動体18
に当接可能な位置と当接不能な位置とに切り換え保持可
能に設けた魚釣り用リールの回転制動装置とし、請求項
2の発明は、上記制動操作部材20の上記制動体18へ
の圧接作動時に上記制動体18に当接可能な位置に保持
された上記制動片23が離脱しうるように、上記制動操
作部材20と上記制動切換部材27による上記制動片2
3の駆動系とを連結した請求項1に記載の魚釣り用リー
ルの回転制動装置としている。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に基いて説明する。
【0010】実施の形態1 図1に示されるように、この魚釣り用リールは、竿管
(図示せず)への取付脚1aを有するリール本体1と、
そのリール本体1に回転自在に装着されたハンドル軸2
と、リール本体1の前端部にベアリング3a、3bを介
して回転自在に支持された軸筒4とを有している。
【0011】ハンドル軸2は、リール本体1の側方に配
置されたハンドル(図示せず)の操作によって軸線周り
に回転駆動される。ハンドル軸2にはマスター歯車5が
一体回転可能に装着され、そのマスター歯車5は軸筒4
の後端部に設けられたピニオン6と噛み合っている。軸
筒4の前端部にはローター7がナット8によって一体回
転可能に取り付けられている。従って、ハンドル軸2が
回転すると、その回転がマスター歯車5、ピニオン6及
び軸筒4を介してローター7に伝達されてローター7が
軸筒4と共に回転する。ハンドル軸2、マスター歯車
5、ピニオン6、軸筒4及びローター7はリールの回転
部を構成する。
【0012】軸筒4の中心にはスプール軸9がその軸線
方向に移動自在に装着される。スプール軸9の先端(図
1の左端)にはスプール10が取り付けられている。ス
プール軸9の後端はオシレート機構11と連結される。
オシレート機構11は、マスター歯車5の回転をスプー
ル軸9の軸線方向の運動に変換してスプール10をリー
ルの前後方向に往復運動させる。
【0013】ローター7の外周には一対のアーム7a、
7aが設けられ、それらアーム7a、7aの先端にはベ
ールアームホルダー13及びベールアームレバー12が
ピン(図示せず)を中心として回動自在に取り付けられ
ている。ベールアームレバー12には釣糸(図示せず)
を案内するためのラインローラー15が取り付けられ、
そのラインローラー15とベールアームホルダー13と
の間にベールアーム16が装着されている。ベールアー
ム16を釣糸の巻き取り位置に倒してラインローラー1
5に釣糸を巻き掛けた状態でハンドルを正転させると、
ローター7が正転しつつスプール10が前後に往復し釣
糸を巻き取る。
【0014】リール本体1の前端部には、ベアリング1
7を介して制動体であるブレーキドラム18が回転自在
に装着される。リール本体1には、このブレーキドラム
18の内周面と当接可能な制動部であるブレーキシュー
19を備えた制動操作部材である制動レバー20がピン
21を中心として回動操作可能に取り付けられる。制動
レバー20はリール本体1との間に設けられた圧縮バネ
37によりそのブレーキシュー19がブレーキドラム1
8から離れる向きに常時付勢されている。制動レバー2
0を引く操作をすることにより、ブレーキドラム18の
回転を制動し、後述する一方向クラッチ22と共にロー
ター7の逆転を拘束する。
【0015】図1及び図2に示すように、ブレーキドラ
ム18とローター7との間には一方向クラッチ22が介
装され、ブレーキドラム18とリール本体1との間には
制動片23が設けられている。後述するように、一方向
クラッチ22と制動片23とはサブブレーキ機構として
共働するようになっている。
【0016】一方向クラッチ22は、ブレーキドラム1
8をブレーキシュー19によりリール本体1側に拘束し
て考えた場合、ローター7の正転(釣糸の巻取方向への
回転)は許すが、逆転(釣糸の繰出方向への回転)は拘
束する。
【0017】また、この一方向クラッチ22は、内外輪
24、25の間に転がり部材であるローラー26を介在
させてなる転がり型一方向クラッチである。ころがり部
材26と、その保持器であるスペーサー(図示せず)
と、ころがり部材26の内方(該一方向クラッチの回転
中心方向)への移動を規制するカム部(図示せず)を外
周面に形成した内輪24とが上記ブレーキドラム18に
設けられ、ころがり部材26が内周面に係合する外輪2
5がローター7の円筒部の内周面に設けられている。
【0018】ころがり部材26は内外輪24、25間に
等ピッチで多数挿入されている。図示しないスペーサー
はころがり部材26間に設けられ、ブレーキドラム18
上に固定されている。内輪24の外周面は概略多角形で
あり、各々の角部が図示しないカム部となっており、各
カム部が夫々ころがり部材26に対応している。外輪2
5はその内周面が円筒面に形成され、ローター7の内周
面に嵌め込まれ固定されている。このため、内外輪2
4、25間に楔状の隙間がころがり部材26ごとに形成
される。また、ころがり部材26と図示しないスペーサ
ーとの間には、弾性体であるバネ(図示せず)が介装さ
れており、各バネがころがり部材26を楔状の隙間内に
弾発付勢している。
【0019】なお、一方向クラッチ22は、内輪24の
外周面を円筒面として回転部に設け、外輪25の内周面
を概略多角形のカム部として制動体に設けるようにして
もよい。また、ローター7への内外輪24、25の設置
位置はローター7の円筒部内周面に限らず、ローター7
の前壁の後面、軸筒部4等、ハンドルにより回転するロ
ーター7の回転伝達系の所望の箇所に設けることができ
る。さらに、内輪24と外輪25の設置箇所はローター
7とブレーキドラム18との間で入れ替えることもでき
る。さらに、ローター7の回転伝達系とブレーキドラム
18とのいずれか一方に逆転防止歯を形成し、他方に逆
転止め爪を形成し、ローター7の回転伝達系の回転方向
によって逆転防止歯と逆転止め爪とを係脱させるように
してもよい。内外輪24、25はローター7やブレーキ
ドラム18と当初より一体成形してもよい。
【0020】制動片23は、図2(A)(B)に示すよ
うに、上記制動体であるブレーキドラム18に当接可能
な位置と当接不能な位置との間で切り換えられるように
なっている。リール本体1には制動切換部材である切換
レバー27が支持され、該切換レバー27の支軸27a
にアーム28が固定され、該アーム28上の突起29に
押される連動レバー30がリール本体1に軸支され、該
連動レバー30に制動片23が固定されている。また、
連動レバー30の支軸31とリール本体1との間にトー
ションバネ32が介装されることにより、制動片23は
ブレーキドラム18の内周面に常時接触するよう付勢さ
れる。切換レバー27及びアーム28はリール本体1と
の間に介装されるデッドポイントバネ33及びリール本
体1上に突設されたストッパー34a,34bにより、
二位置間で選択的に切り換えられ、その切り換えられた
位置に保持されるようになっている。図2(A)の位置
に切り換えられるとアーム28上の突起29は連動レバ
ー30を解放し、連動レバー30はトーションバネ32
の付勢力により制動片23をブレーキドラム18に押し
付け、図2(B)の位置に切り換えられると突起29は
連動レバー30を拘束し、連動レバー30はトーション
バネ32の付勢力に抗して制動片23をブレーキドラム
18から引き離す。
【0021】これにより、切換レバー27を一方に切り
換えると、連動レバー30は突起29から解放され、ト
ーションバネ32の付勢力を受けて制動片23をブレー
キドラム18に押し付ける。また、この状態がデッドポ
イントバネ33により保持される。ブレーキドラム18
はリール本体1側に拘束される結果、ローター7は一方
向クラッチ22を介し正転は可能であるが逆転は規制さ
れる(サブブレーキオン)(図2(A)参照)。切換レ
バー27を他方に切り換えると、連動レバー30は突起
29に押され、トーションバネ32の付勢力に抗して制
動片23をブレーキドラム18から引き離す。そして、
この状態がデッドポイントバネ33により保持される。
ブレーキドラム18はリール本体1側から解放される結
果、ローター7は一方向クラッチ22乃至ブレーキドラ
ム18と一体で正転と逆転の双方が可能となる(サブブ
レーキオフ)。
【0022】次に、この魚釣り用リールの動作について
説明する。
【0023】切換レバー27が操作され、サブブレーキ
オンに切り替えられると、制動片23がブレーキドラム
18に押し付けられることによって、ブレーキドラム1
8がリール本体1側に拘束される。このため、一方向ク
ラッチ22が機能することとなり、ハンドルからロータ
ー7に掛けて正転は許容されるが、逆転は拘束される。
従って、ハンドル操作によりローター7を正転させ、ス
プール10に釣糸を巻き取ることができるが、スプール
10から釣糸を繰り出すことは拘束される。しかし、こ
の状態においてもローター7の逆転時にはローター7が
一方向クラッチ22によってブレーキドラム18と一体
的に結合・回転するために、制動片23のブレーキドラ
ム18への当接による制動力に抗したローター7の回転
は可能であり、従って制動片23による負荷を掛けた状
態での釣糸の繰り出しは可能である。
【0024】これにより、制動レバー20の操作の如何
を問わず、仕掛けへの餌付けや仕掛け投入後の魚の探り
やアタリの待ち時等における釣糸の繰出しは制限され、
大きなアタリ感知時における釣糸の切断が防止される。
【0025】また、この状態におけるローター7の正
転、即ち釣糸の巻き取りは、ブレーキドラム18へのブ
レーキシュー19や制動片23による制動力の有無にか
かわらず一方向クラッチ22によってローター7とブレ
ーキドラム18との結合が解除されるので、自在になし
うる。
【0026】切換レバー27が逆操作され、サブブレー
キオフに切り替えられると、制動片23がブレーキドラ
ム18から離れるので、ブレーキドラム18はリール本
体1側から解放され、一方向クラッチ22はクラッチと
して機能しなくなる。ベアリング17を介してブレーキ
ドラム18はリール本体1上で正逆転自在になり、ハン
ドルを正転又は逆転させて釣糸を巻き取ったり繰り出し
たりすることができる。ローター7が逆転する場合は、
制動レバー20を制動操作することにより、ブレーキシ
ュー19をブレーキドラム18に接触させ、ローター7
の逆転による釣糸の繰り出しを加減することができ、制
動レバー20を制動操作しなければ無負荷状態での釣糸
の繰り出しができる。
【0027】実施の形態2 図3に示されるように、この実施の形態に係る魚釣り用
リールの制動片23は、実施の形態1におけると異な
り、アーム28上に設けられている。上記連動レバー3
0が省略され、機構が簡素化される点において、実施の
形態1に比し有利である。
【0028】図3(A)に示されるように、切換レバー
27がサブブレーキオンに切り替えられると、制動片2
3がブレーキドラム18に押し付けられ、ブレーキドラ
ム18がリール本体1側に拘束され、ローター7は正転
を許容されるが、逆転は制動される。図3(B)に示さ
れるように、切換レバー27がサブブレーキオフに切り
替えられると、制動片23がブレーキドラム18から離
れ、ブレーキドラム18はリール本体1側から解放さ
れ、ブレーキドラム18は正逆転の双方が可能になる。
ローター7が逆転する場合、制動レバー20を制動操作
すると、ブレーキシュー19がブレーキドラム18に接
触し、その摩擦力により釣糸の繰り出しに制動がかけら
れる。
【0029】実施の形態3 図4及び図5に示されるように、この実施の形態に係る
魚釣り用リールの制動片23もアーム28上に設けられ
ている。
【0030】また、制動操作部材である制動レバー20
を制動体であるブレーキドラム18に対し圧接操作する
時に制動片23がブレーキドラム18から離れるよう
に、制動レバー20が制動切換部材である切換レバー2
7から制動片23に至る駆動系に連結されている。具体
的には、中間レバー35が制動レバー20の自由端とア
ーム28上の突起36との間に掛け渡され、その中央が
支点ピン37によりリール本体1上に支持されている。
また、中間レバー35はトーションバネ38により図4
中支点ピン37の回りを反時計方向に付勢され、同図
(A)に示されるように、その一端が制動レバー20の
自由端の背後に接触し、他端がサブブレーキオン状態に
あるアーム28上の突起36に対峙するようになってい
る。この実施の形態では切換レバー28から制動片23
に至るまで一体化されているが、実施の形態1における
ように連動レバー30を介在させ、このような連動レバ
ー30に上記中間レバー35を係止させるようにしても
よい。
【0031】図4(A)に示されるように、切換レバー
27がサブブレーキオンに切り替えられると、制動片2
3がブレーキドラム18に押し付けられ、ブレーキドラ
ム18がリール本体1側に拘束され、ローター7は正転
を許容されるが、逆転は制動される。同図(B)に示さ
れるように、切換レバー27がサブブレーキオフに切り
替えられると、制動片23がブレーキドラム18から離
れ、ブレーキドラム18はリール本体1側から解放さ
れ、ブレーキドラム18は正逆転の双方が可能になる。
ローター7が逆転する場合、制動レバー20を制動操作
すると、その自由端がブレーキドラム18に接触し、そ
の摩擦力により釣糸の繰り出しに制動がかけられる。
【0032】また、図5に示されるように、サブブレー
キオン時に制動レバー20がデッドポイントを乗り越え
ない程度に引き操作されると、制動片23がブレーキド
ラム18から引き離され、ブレーキドラム18は制動片
23による拘束から解放される結果、フリーで釣糸の繰
り出しが可能になるが、その後制動レバー20を解放す
るとデッドポイントバネ33の復元力により制動片23
はブレーキドラム18に接触し、結局切換レバー27を
操作しなくともサブブレーキオン状態に復帰する。
【0033】すなわち、必要に応じて中間レバー35を
介し制動レバー20によって制動片23をブレーキドラ
ム18から離すことができるようにしておくと、魚のア
タリを感知して手返しのために制動レバー20を操作
し、制動片23をブレーキドラム18から離して制動片
23によるブレーキドラム18への制動を解除すること
ができる。従って、アタリ感知に伴う衝撃による糸切れ
を防止でき、アタリ感知後に魚が走る場合は制動レバー
20を小さく作動させると切換レバー27を切り換える
ことなく制動片23によるブレーキドラム18への制動
を解除できて無負荷状態での釣糸の繰り出しができ、制
動レバー20を大きく作動させるとブレーキシュー19
によるブレーキドラム18への制動規制ができるので、
取り込み中の魚の根への走りを阻止するための釣糸繰り
出し制御を制動レバー20の操作のみで行うことができ
る。よって、アタリを感知して切換レバー27を操作す
ることなく制動レバー20を操作するのみで逆転時にお
けるブレーキドラム18への制動片23による逆転制動
力の解除とブレーキドラム18へのブレーキシュー19
による逆転制動力の付与との切り換えが速やかにでき、
かつ、制動レバー20の非作動時における制動片23に
よる逆転制動力の付与状態への切り換えもできる。つま
り、魚や仕掛けを取り込み後の仕掛けへの餌の付けや仕
掛け投入後の魚の探りやアタリの待ち時等に制動レバー
20を操作して制動片23がブレーキドラム18に当接
可能な状態に切り換えると、後は一連の手返し操作であ
る制動レバー20を操作するのみで、前述の獲物の取り
込み中における釣糸の繰り出し制御を行うことができ
る。
【0034】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、制動操作部材
の作動による制動部の圧接と制動切換部材の当接可能位
置への切換による制動片の当接にてローター等の回転部
に逆転止め制動力を負荷することができるので、仕掛け
への餌の取り付けや仕掛けの投擲後のアタリの待ち時等
に制動操作部材の作動を止めても制動切換部材を当接可
能位置に切り換えていると制動片の制動力により釣糸の
繰出しを拘束する状態に無音状態で遊びを生じることな
く移行できる。従って、仕掛けの投擲後の魚アタリの待
ち時に急に大きなアタリ等の負荷が釣糸にかかっても回
転部には逆転止め制動力がかかっているだけで逆転は拘
束されていないので、釣糸の切断並びにこれに起因して
のトラブルの防止が図れる。また、釣行時の竿への糸通
しや仕掛けの装着、釣り場の移動時、或いは仕掛けへの
餌の取り付け時等にも回転部には逆転止め制動力が負荷
されるので、回転部が逆転しての釣糸の繰り出しによる
糸絡み並びにこれに起因してのトラブルの防止が図れ
る。また、魚の取り込み中等における竿の煽り時には、
制動操作部材を作動して制動部を制動体に圧接すること
によって制動部による制動体への制動力の負荷ができる
ので、この制動力を負荷したままでの竿の煽りと釣糸の
巻き取り操作を行うことができる。
【0035】請求項2の発明によれば、魚や仕掛けの取
り込み後に制動切換部材にて制動片を制動体に当接可能
位置に切換保持させることにより、制動操作部材を作動
することなしに回転部の逆転に対して制動が掛けられる
ため、仕掛けの投擲後の魚の誘いや探り等のやり取りに
おける釣糸の巻き取りを容易に行うことができ、釣糸の
繰り出しも制限できる。
【0036】また、制動操作部材の制動部を制動体への
当接操作することにより、制動片の制動体当接を解除す
ることができるため、制動切換部材により制動片を制動
体への当接可能な位置に切換保持させた状態でアタリを
待っていても、アタリ感知時の手返し、即ち制動操作部
材の制動部を制動体への当接動作することによって制動
片の制動解除が自動的にでき、魚の引きや走り等に応じ
てのやり取りを自由に制御でき、釣人は釣り趣味を満喫
することができる。
【0037】また、魚のアタリ感知時は、制動切換部材
による制動片の切換状態にかかわらず制動操作部材の作
動により制動片を制動体から離脱できるため、この切換
忘れによる制動抵抗を受けての魚の走り等のトラブルを
防止できる。即ち、魚のアタリ感知時に魚が根などに走
る場合は、制動操作部材を少し作動することによって制
動体への逆転制動力の負荷解除ができるので、回転部へ
の無負荷によるフリー状態での釣糸の繰出しができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る回転制動装置を備えた魚釣り用リ
ールの縦断面図である。
【図2】図1中II−II線断面図であり、(A)はサ
ブブレーキオン状態、(B)はサブブレーキオフ状態を
それぞれ示す。
【図3】本発明の他の実施の形態を示す断面図であり、
(A)はサブブレーキオン状態、(B)はサブブレーキ
オフ状態をそれぞれ示す。
【図4】本発明のさらに他の実施の形態を示す断面図で
あり、(A)はサブブレーキオン状態、(B)はサブブ
レーキオフ状態をそれぞれ示す。
【図5】図4に示す実施の形態において制動片をサブブ
レーキオン状態とサブブレーキオフ状態との中間状態に
置いた状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1…リール本体 7…ローター 18…制動体(ブレーキドラム) 19…制動部(ブレーキシュー) 20…制動操作部材(制動レバー) 22…一方向クラッチ 23…制動片 27…制動切換部材(切換レバー)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハンドルの回転に連動回転するローター
    の逆転時に該ローターと一体的に回転するように一方向
    クラッチを介して制動体を該ローターに連結し、該制動
    体をリール本体に支持した制動操作部材の作動で圧接し
    て制動可能とした制動部を設けた魚釣り用リールの回転
    制動装置において、上記制動体に当接可能に上記リール
    本体に制動片を設け、該制動片を上記リール本体に変位
    可能に支持した制動切換部材にて上記制動体に当接可能
    な位置と当接不能な位置とに切り換え保持可能に設けた
    ことを特徴とする魚釣り用リールの回転制動装置。
  2. 【請求項2】 上記制動操作部材の上記制動体への圧接
    作動時に上記制動体に当接可能な位置に保持された上記
    制動片が離脱しうるように、上記制動操作部材と上記制
    動切換部材による上記制動片の駆動系とを連結したこと
    を特徴とする請求項1に記載の魚釣り用リールの回転制
    動装置。
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