JP3512693B2 - 魚釣用スピニングリ−ル - Google Patents

魚釣用スピニングリ−ル

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JP3512693B2
JP3512693B2 JP37000699A JP37000699A JP3512693B2 JP 3512693 B2 JP3512693 B2 JP 3512693B2 JP 37000699 A JP37000699 A JP 37000699A JP 37000699 A JP37000699 A JP 37000699A JP 3512693 B2 JP3512693 B2 JP 3512693B2
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宗彰 築比地
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロ−タ制動機構付
きの魚釣用スピニングリ−ルにおける逆転防止装置を改
良した魚釣用スピニングリ−ルに関する。
【0002】
【従来の技術】リ−ル本体の脚部に設けられた操作レバ
−の牽引操作で、ロ−タの逆回転を制動して、魚種、魚
のファイト状況等、魚釣り状況に応じてロ−タ回転を制
御する制御装置を備えたものは、従来より一般的に知ら
れており、該制御装置のロ−タ逆回転時に一体回転する
制動体を制動するためのレバ−をリ−ル本体に設けたも
のは広く世間で知られている。又、ロ−タの逆回転時に
一体回転する制動体を逆転防止体として兼用する技術は
例えば、特開平7−163277号公報に示されている
ように広く世間に知られている。
【0003】前記公報に記載された構造は、制動体とロ
−タを一方向クラッチにて、正転時は分離、逆転時は一
体回転する様に構成され、前記制動体に逆転防止用の係
止部を形成したことを要旨としているが、以下に述べる
ような不具合が指摘されている。 逆転防止装置作動時における前記係止部と該係止部に
係合する係合爪との間にガタを生じる為、魚信等があっ
た際の合わせ時に、ワンテンポ遅れを生じることで仕掛
に張力が作用しなくなる瞬間が発生し、魚を確実にフッ
キング出来ない事がある。 遊びが発生することで爪に瞬間的に衝撃が加わり、長
期の使用でガタが大きくなったり最悪の場合、係止部材
(係合爪)又は制動体側の係止部の破損が発生する恐れ
がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、逆転防止装置作動時における制動体に設けた逆転
防止用の係止部と該係止部に係合する係合爪との間にガ
タを生じる為、魚信等があった際の合わせ時に、ワンテ
ンポ遅れを生じることで仕掛に張力が作用しなくなる瞬
間が発生し、魚を確実にフッキング出来ない事がある。
遊びが発生することで爪に瞬間的に衝撃が加わり、長期
の使用でガタが大きくなったり最悪の場合、係止部材
(係合爪)又は制動体側の係止部の破損が発生する恐れ
がある。ことである。
【0005】本発明の目的は前記欠点に鑑み、逆転防止
装置作動時には、制動体に制動力を付与してガタや遊び
をなくし、ワンテンポ遅れや破損発生を防止した魚釣用
スピニングリ−ルを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に係わる本発明は、ハンドルの回転に連動
回転するロータの逆転時に前記ロータと一体的に回転す
べく構成された制動体を、一方向クラッチを介して
記ロータに連結し、リール本体に支持した操作部材にて
前記制動体に制動力を付与する構成を備えると共に、前
制動体に逆転阻止用の係止部を設け、前記リール本体
に変位可能に支持した係止部材を前記係止部に係脱可能
とする切換部材の操作で前記ロータを逆転可能状態と逆
転阻止状態とに切換える構成を備えた魚釣用スピニング
リールにおいて、前記切換部材の操作で前記係止部に前
記係止部材が係合して前記ロータを逆転可能状態から逆
転阻止状態へ切換える際に、前記係止部材を介して押圧
される部材を前記制動体に圧接させて制動力を付与し
前記ロータの逆転阻止状態時における前記制動体のガタ
付きをなくしたことを要旨とするものである。請求項2
に係わる本発明は、前記制動体に設けられた逆転阻止用
の係止部に対する前記係止部材の係脱操作を、前記制動
体に制動力を付与する前記操作部材に連動させたことを
要旨とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】請求項1の本発明により、逆転防
止装置B作動時における制動体3、3′の回転係止と同
時に制動体3のフランジ状制動部3bに押圧体32の圧
接で制動力を付与し、及び制動体3′に固定した制動板
54に制動駒9の圧接で制動力を付与することで、制動
体3の係止部3cと係止部3cに係合する係止部材6の
係止部6c及び制動体3′に固定した制動板54の切欠
き係止部54aと切欠き係止部54aに係合する係止部
材6′の係止部6dとの間のガタを防止出来るので、魚
信等があった際の合わせ時に、ワンテンポ遅れを生じる
ことが無くなり、仕掛に張力が作用し続けて魚を確実に
フッキング出来る。遊びが発生しないので係止部材6、
6′に瞬間的に衝撃が加わることを防止できるので、長
期の使用でもガタが大きくなることが無くなり、制動体
3、3′、係止部材6、6′の係止部3c、6c、6d
及び制動板54の切欠き係止部54aの破損が防止出来
る。
【0008】請求項2の本発明により、操作部材5の操
作で、制動駒9を制動板54に押圧できると共に係止部
材6′の係止部6dを制動板54の切欠き係止部54a
に係止出来るので、操作が容易になり、実釣時の状況変
化に迅速に対応することが出来る。
【0009】
【実施例】以下、図示の実施例によって本発明を説明す
ると、図1から図6は第1実施例で、図1は魚釣用スピ
ニングリ−ルの要部断面側面図、図2は図1の要部拡大
断面側面図、図3は制動体の拡大断面正面図、図4は魚
釣用スピニングリ−ルの要部断面平面図、図5は操作部
材と制動体と係止部材の拡大分解斜視図、図6は係止部
材が制動体に係合された要部拡大断面側面図である。
【0010】魚釣用スピニングリ−ルは図1、図2で、
リ−ル本体1の前側の軸受10から突出した中空軸筒2
の外周にリング11とロ−タ12が回り止め嵌合されて
ナット13で固定され、ロ−タ12はハンドル14の回
転に連動して回転されるように支持されている。リング
11の円筒部11a外周にころがり式の一方向クラッチ
Aの内輪15が嵌合固定され、一方向クラッチAの外輪
16外周に制動体3の円筒部3a内周が嵌合されて発条
17で制動部3bがリング11の鍔部11bと制動駒1
8方向に付勢されている。発条17は制動体3とロ−タ
12の凹陥部底面との間にワッシャ−19を挟んで張設
されている。
【0011】中空軸筒2の後端にはピニオン2aが形成
されて駆動歯車20が噛合されている。中空軸筒2内に
嵌合されて前側に突出されたスプ−ル軸21の先端部に
スプ−ル22が支持され、スプ−ル22はハンドル14
の回転に連動して前後に往復動される。リング11は円
筒部11aと円筒部一側外周の鍔部11bと軸受10に
当接される突出部11cとで形成されている。図2、図
3で一方向クラッチAは内輪15と外輪16と複数個の
棒状ころがり部材23とスペ−サ24とバネ25とで構
成されている。
【0012】外輪16の内周に複数個の凹部からなる棒
状ころがり部材23の自由回転領域αと、複数個の傾斜
面からなる棒状ころがり部材23が当接されて回転が阻
止される阻止領域βが形成され、自由回転領域αには複
数個の棒状ころがり部材23が嵌められている。各棒状
ころがり部材23はスペ−サ24で等間隔に保持される
と共に、バネ25で棒状ころがり部材23が傾斜面β方
向に付勢されている。一方向クラッチAの内輪15外周
を棒状ころがり部材23が軸方向に移動可能に構成され
ている。制動体3は円筒部3aと後端にフランジ状制動
部3bが一体又は別体で一体に固定され、制動部3b外
周に歯形の凹部からなる逆転防止用の係止部3cと凸部
3dが形成されている。
【0013】リ−ル本体1の前側には、挾持部材4が固
定されて軸受10が抜け止めされている。挾持部材4の
上側は前方に向けてU字状に屈曲されて挾持部4aが形
成され、挾持部4aの内側に前記制動体3のフランジ状
制動部3bが配置され、挾持部4a位置の後方に透孔4
bが穿設されてリ−ル本体1の貫通孔1aに嵌合された
制動駒18が進退自在に嵌合され、制動駒18の前面は
制動部3bに圧接可能に臨まされている。リ−ル本体1
の上側にリ−ル取付脚部1bが突出形成され、リ−ル本
体1の上側に操作部材5が軸26に回動自在に設けられ
ている。
【0014】操作部材5はバネ27で反時計方向に付勢
されている。更に操作部材5の一方の操作部5aは前方
上方に突出され、リ−ル取付脚部1bが取り付けられた
釣竿28を握った手の指で操作部5aは牽引自在に配置
されている。操作部材5の他の先端部5bには制動駒1
8の後端部がピンと長孔で連結されている。前記一方向
クラッチAと制動体3と挾持部材4と制動駒18と操作
部材5とで逆転防止装置Bが構成されている。
【0015】リ−ル本体1の下側に係止部材6が配置さ
れて切換部材7を構成するカム29と軸30とレバ−3
1で前後に摺動自在に設けられている。係止部材6には
カム29が嵌まるカム部6aと腕部6bと係止部6cと
押圧腕部6dが形成されている。押圧腕部6dの先端に
は弾性材の押圧体32が固定されている。腕部6bはリ
−ル本体1のコ字形透孔1cに挿入されて前方に突出さ
れている。係止部6cは前記制動体3の外周の歯形の逆
転防止用の係止部3cに係・脱可能に臨まされ、押圧体
32は制動体3のフランジ状制動部3bの平面に圧接可
能に臨まされている。
【0016】駆動歯車20は筒状駆動軸20aと歯車2
0bとで形成されて筒状駆動軸20aはリ−ル本体1の
側部の内側の軸受33と蓋体34の内側の軸受35で軸
承されている。筒状駆動軸20aの貫通孔20cは断面
多角形に形成されてハンドル14に固定されたハンドル
軸36が回り止め嵌合されると共に、径方向外方に変形
可能なカラ−37が挿入されてハンドル軸36に螺合さ
れたナット38で抜け止めされている。
【0017】前記魚釣用スピニングリ−ルの動作は、釣
糸がスプ−ル22に巻回される方向にハンドル14が回
転されると、図3で中空軸筒2とリング11と一方向ク
ラッチAの内輪15とロ−タ12が時計方向に回転され
る。この時一方向クラッチAの各棒状ころがり部材23
は自由回転領域αに位置されるので、中空軸筒2及びロ
−タ12の回転が制動体3に伝達されず、中空軸筒2及
びロ−タ12は回転に支障を来さずに回転され、中空軸
筒2とリング11とロ−タ12の回転に制動は掛けられ
ない。前記状態で操作部材5の操作部5aが牽引されて
いると、制動駒18が制動部3bに圧接されて制動体3
が発条17に抗して軸方向に前進され、制動部3bは挾
持部材4の挾持部4aに圧接されて制動体3と外輪16
は回転が停止状態となるが、中空軸筒2とリング11と
ロ−タ12の回転に制動は掛けられない。
【0018】次に図1、図2のように係止部材6が切換
部材7のレバ−31とカム29で後退して係止部6cが
制動体3の外周の歯形の逆転防止用の係止部3cから離
脱した状態で、獲物の引きでスプ−ル22に巻回された
図示しない釣糸が繰り出されると、ロ−タ12と中空軸
筒2とリング11と外輪16が図3で反時計方向に逆回
転される。この時ロ−タ12と中空軸筒2と内輪15が
図3で反時計方向に逆回転されると、棒状ころがり部材
23が外輪16の阻止面βに圧接されるから、制動体3
が外輪16と一体に逆回転される。この時操作部材5の
操作部5aが牽引されていると、制動駒18が制動部3
bに圧接されて制動体3が軸方向に前進されると共に、
制動部3bは挾持部材4の挾持部4aに圧接され、制動
体3と外輪16は回転が停止状態となり、ロ−タ12と
中空軸筒2と内輪15の逆回転に瞬時に制動が掛けられ
る。
【0019】図6のように係止部材6が切換部材7のレ
バ−31とカム29で前進されて係止部6cが制動体3
の外周の歯形の逆転防止用の係止部3cに係止された状
態で且つ押圧体32が制動体3のフランジ状制動部3b
の平面に圧接されていると、獲物の引きでスプ−ル22
に巻回された図示しない釣糸が繰り出され、ロ−タ12
と中空軸筒2とリング11と外輪16が図3で反時計方
向に逆回転される。この時ロ−タ12と中空軸筒2と内
輪15が図3で反時計方向に逆回転されると、棒状ころ
がり部材23が外輪16の阻止面βに圧接されるから、
制動体3が外輪16と一体に逆回転されようとする。し
かし、制動体3に係止部材6が係止されているので、操
作部材5で制動力を掛けなくともロ−タ12と中空軸筒
2とリング11と外輪16の逆回転が瞬時に停止され、
獲物の引きに抗してハンドル14が回転されると、ロ−
タ12と中空軸筒2とリング11は正回転される。
【0020】係止部材6が前進されて係止部6cが制動
体3の外周の歯形の逆転防止用の係止部3cに係止され
る時、同時に押圧体32が制動体3のフランジ状制動部
3bの平面に圧接されるので、係止部6cと係止部3c
の係止に遊びが合っても押圧体32の圧接でガタが防止
出来て係止部材6に瞬間的に衝撃が加わることが防止で
きるので、長期の使用でもガタが大きくなることが無く
なり、係止部材6及び係止部3c、6cの破損が防止出
来る。
【0021】前記のように魚釣用スピニングリ−ルが構
成されると、逆転防止装置B作動時における制動体3の
フランジ状制動部3bに押圧体32の圧接で制動力を付
与することで、制動体3の係止部3cと係止部3cに係
合する係止部材6の係止部6cとの間のガタを防止出来
るので、魚信等があった際の合わせ時に、ワンテンポ遅
れを生じることが無くなり、仕掛に張力が作用し続けて
魚を確実にフッキング出来る。遊びが発生しないので係
止部材6に瞬間的に衝撃が加わることを防止できるの
で、長期の使用でもガタが大きくなることが無くなり、
係止部材6及び係止部3c、6cの破損が防止出来る。
【0022】図7から図17は第2実施例で、図7は魚
釣用スピニングリ−ルの要部断面側面図、図8は図7の
要部拡大断面側面図、図9はロ−タ逆転時の図7のF9
−F9断面線の断面正面図、図10はロ−タ正転時の図
7のF9−F9断面線の断面正面図、図11は図7のF
11−F11断面線の断面正面図、図12は図7のF1
2−F12断面線の断面正面図、図13は図7のF13
−F13断面線の断面背面図、図14は操作部材と制動
駒と切換部材と係止部材の要部断面側面図と一部拡大断
面側面図、図15は操作部材の一部と切換部材と係止部
材と制動駒の拡大斜視図、図16は制動駒が制動体に圧
接された状態の要部断面側面図と一部拡大断面側面図、
図17は逆転防止装置と係止部材が作動された状態の要
部断面側面図と一部拡大断面側面図である。
【0023】第2実施例では、図16のように操作部材
5の操作部5aが牽引されていると、制動駒9が制動部
3bに圧接されて制動体3′に制動力が掛かり、図17
のように操作部材5の操作部5aが押し下げられると、
切換部材7′が時計方向に回動されて係止部材6′が作
動されて逆転防止装置Bが作動される構成と成ってい
る。図7、図8、図14のように操作部材5の他端部5
cには押圧部材8がビス39で固定されている。押圧部
材8の前側には制動駒9が配置されている。押圧部材8
の下側には切換部材7′が配置されている。切換部材
7′の下側には係止部材6′が配置されている。
【0024】リ−ル本体1の前側の軸受10から突出し
た中空軸筒2の外周に断面L字形のリング40と一方向
クラッチAの内輪15とロ−タ12が回り止め嵌合され
てナット13で固定され、ロ−タ12はハンドル14の
回転に連動して回転されるように支持されている。一方
向クラッチAの外輪16の外周には保持体41が圧入嵌
合されている。また、保持体41の外周には制動体3′
が回転不能に嵌合されている。具体的には、保持体41
の外周面には保持体41の周方向に沿って互いに所定間
隔で配置された複数の径方向突出部41a、41a間に
は、制動体3′からスプ−ル軸21の軸方向に沿って延
出する複数の延出部3dの夫々が嵌合している。即ち、
制動体3′は、突出部41aと延出部3dとの噛み合い
によって保持体41に対して回転不能に嵌合されると共
に保持体41に対して軸方向にのみ移動できるようにな
っている。
【0025】なお、制動体3′は、操作部材5から制動
駒9を介して作用する押圧力が解除されると、バネ42
の付勢力により保持体41に沿って軸方向に移動され、
図7に示された初期位置に戻されるようになっている。
一方向クラッチAを介した中空軸筒2と制動体3′との
以上のような連結構造によれば、制動体3′と保持体4
1は中空軸筒2が逆回転した時のみ一方向クラッチAを
介して中空軸筒2(ロ−タ12)と直結され、ロ−タ1
2と一体に回転する。図9、図10のように制動体3′
の裏面の周縁部には、周方向に互いに所定の間隔で配置
された複数の係合突部3eが突出形成されている。各係
合突部3eにはロ−タ12が逆回転した時に係合爪43
の爪部43aを係合突部3eの隙間に案内するテ−パ面
3fと、係合突部3e間の隙間に位置した爪部43aと
当接するストッパ面3gとが形成されている。
【0026】一方、ロ−タ12には、係合爪43がピン
44で制動体3′側に向けて回動自在に支持されてい
る。係合爪43の一端には係合突部3e間の隙間に係合
可能な爪部43aが屈曲形成されている。また、ロ−タ
12には制動体3′の各方向への回動を規制する2つの
ボスが突出形成されている。また、係合爪43にはU字
状に切り込まれた溝43bが形成されており、この溝4
3bには保持体41に抱き付くように巻回保持されたリ
−フスプリング45の端部が固定されている。
【0027】図14、図15で押圧部材8は基部8aと
前方に延びた押圧部8bと後方に延びたバネ掛け部8c
と、基部8aの側部から下方に延びた作動部8dとで形
成されて押圧部8bは切欠き8eで二股に形成されてい
る。バネ掛け部8cとリ−ル本体1の内側に固定された
ピン46の間に発条47が張設されて操作部材5の操作
部5aが上方に牽引可能及び下方に押し下げ可能な初期
位置に保持されている。押圧部8bの前側にはリ−ル本
体1の貫通孔1aに嵌合された制動駒9が配置されてい
る。制動駒9には穴9aが穿設されている。作動部8d
の下側には切換部材7′がリ−ル本体1に螺合されたビ
ス48で回動自在に設けられ、ビス48の外周に嵌合さ
れたカラ−49の外周に発条50が巻回されて発条50
の一端は図8のようにリ−ル本体1内の突部1dに当接
されている。
【0028】切換部材7′は平板状で円板7aの中心に
透孔7bが穿設されて円板7aの外周に作動部7c、7
d、7eが一体に形成され、作動部7cの後側にバネ掛
け部7fが延設されている。作動部7c、7dの間に押
圧部材8の作動部8dが挿入されている。切換部材7′
のバネ掛け部7fとリ−ル本体1の穴との間にデットポ
イントバネ51が張設されている。
【0029】係止部材6′は平板をL字形に屈曲され、
一側先端は係止部6dとし、他側部6eには更にL字形
に立ち上がり部6fと屈曲部6gが形成されている。屈
曲部6gに押し杆52の基端が固定され、押し杆52の
他端先端は制動駒9の穴9aに挿入されている。押し杆
52の中程はリ−ル本体1の図示しない透孔と押圧部材
8の切欠き8eに挿入されている。係止部材6′の係止
部6dはリ−ル本体1の透孔1eに挿入されて前方に突
出されている。
【0030】図8、図11、図12で前方に突出された
係止部材6′の係止部6dの前方に制動体3′の後端に
ビス53で固定された制動板54が配置され、係止部6
dは制動板54の複数の切欠き係止部54aに係脱自在
に臨まされている。リ−ル本体1の前側には、挾持部材
4がビス55で固定されて軸受10が抜け止めされ、挾
持部材4の上側は前方に向けてU字状に屈曲されて挾持
部4aが形成され、挾持部4aの内側に制動体3′の制
動板54が配置され、リ−ル本体1の貫通孔1aに嵌合
された制動駒9の前面は制動板54に圧接可能に臨まさ
れている。切換部材7′の作動部7dは図8のようにリ
−ル本体1内の突部1dに当接されて反時計方向の回動
が規制されている。切換部材7′の作動部7eに係止部
材6′の他側部6eの前面が当接されて後面に発条56
の他端が当接されて前方に押圧付勢されている。
【0031】ロ−タ12の逆転を防止する逆転防止装置
Bは、一方向クラッチAと制動体3′の制動板54と係
止部材6′の係止部6dと押し杆52と制動駒9と切換
部材7′と操作部材5の他端部5cに固定された押圧部
材8とで構成されている。他の構成は前記第1実施例と
略同一である。
【0032】前記第2実施例の魚釣用スピニングリ−ル
の動作は、まず、操作部材5の操作部5aが図7に示す
初期位置に保持された状態で、釣糸がスプ−ル22に巻
回される方向にハンドル14が回転されると、図9で中
空軸筒2とリング40とロ−タ12が時計方向に正回転
される。しかしながら、この時、制動体3′は一方向ク
ラッチAの前記連結作用により回転しない。また、ロ−
タ12に支持されこれと共に正回転する係合爪43はリ
−フスプリング45の作用によって逆回転方向に力を受
け、ピン44を中心に回動してその一端部がロ−タ12
の前記ボスに当て付いて、係合爪43の爪部43aが制
動体3′の係合突部3eから離間するように内側に退避
される。従って、係合爪43は制動体3′に何等規制さ
れることなくロ−タ12と共に自由に正回転する。
【0033】よって、この状態で図16のように、操作
部材5の操作部5aが牽引されて制動駒9と挾持部材4
の挾持部4aとの間で制動板54を圧接しても(この場
合、制動板54は制動駒9による押圧力によって図10
に示すように保持体41に沿って軸方向に移動する)ロ
−タ12には制動力が全く作用しない。
【0034】操作部材5の操作部5aが図7に示す初期
位置に保持された状態で、獲物の引きでスプ−ル22に
巻回された図示しない釣糸が繰り出され、ロ−タ12と
中空軸筒2とリング40が図10で反時計方向に逆回転
されると、この時、制動体3′も一方向クラッチAの前
記連結作用によりロ−タ12と共に逆回転する。従っ
て、この状態で操作部材5の操作部5aが牽引され、制
動駒9と挾持部材4の挾持部4aとの間で制動板54が
圧接されて制動体3′の回転に制動を掛けると、制動体
3′と直結状態で一体に回転するロ−タ12にも一方向
クラッチAを介して操作部5aの回動量に応じた制動力
がタイムラグを生じることなく作用する。この場合、一
方向クラッチAの外輪16の棒状ころがり部材23が当
接されて回転が阻止される阻止領域βには、制動体3′
に付与される制動力とロ−タ12の回転力とが互いに反
対方向に作用するが、これらの力が一方向クラッチAの
許容荷重範囲内であれば、ロ−タ12と制動体3′は互
いに対して回転しない。
【0035】つまり、制動時でもロ−タ12と制動体
3′とが一体回転する。従って、ロ−タ12と一体に回
転する係合爪43の爪部43aは制動体3′と噛み合わ
ず、ロ−タ12の回転力(例えば魚が引く力)は全て一
方向クラッチAにより受けられる。しかし、外輪16の
阻止領域βに作用する力(ロ−タ12の回転力および制
動体3′に作用する制動力)が一方向クラッチAの許容
荷重を超えると、一方向クラッチAが滑り、制動体3′
に対してロ−タ12が回転し始める。これにより、ロ−
タ12と一体で逆回転している係合爪43は、リ−フス
プリング45の作用によって正回転方向に力を受け、ピ
ン44を中心に回動してその一端部がロ−タ12の前記
ボスに当て付いて、係合爪43の爪部43aが制動体
3′の係合突部3e間に突出するようになる。その結
果、ロ−タ12と制動体3′とが噛み合い、これらが一
体となって逆回転する。
【0036】従って、その後、制動体3′に作用する制
動力は、一方向クラッチAを介することなく、直接にロ
−タ12に作用し、ロ−タ12の回転力(例えば魚が引
く力)は全て制動体3′により受けられる。
【0037】図17のように、操作部材5の操作部5a
が押し下げられると、前述したように、押圧部材8の作
動部8dを介して切換部材7′が時計方向に回動され
る。これにより作動部7eに当接する係止部材6′の係
止部6dが制動板54に向けて移動され、制動板54の
切欠き係止部54aに係止部6dが噛み合って制動体
3′の回転が阻止される。従って、この状態で、ハンド
ル14の回転で中空軸筒2を逆回転させようとしても、
一方向クラッチAを介して中空軸筒2に直結された制動
体3′の回転が阻止されているため、中空軸筒2及びロ
−タ12は逆回転しない。無論、この状態で中空軸筒2
を正回転させれば、一方向クラッチAを介して制動体
3′と中空軸筒2との直結状態が解除されるため、ロ−
タ12は正回転することができる。
【0038】操作部材5の操作部5aが初期位置に戻さ
れると、押圧部材8の作動部8dが切換部材7′の作動
部7cに当接されて切換部材7′がデットポイントバネ
51で反時計方向に回動され、切換部材7′の作動部7
dと当接する係止部材6′が発条50の付勢力に抗して
初期位置に戻される。これにより、制動板54の切欠き
係止部54aに係合された係止部材6′の係止部6dの
係合が外れ、制動体3′の回転が可能となる。
【0039】前記のように係止部材6′の係止部6dが
制動板54に向けて移動されると、同時に屈曲部6gに
固定された押し杆52が前進され、押し杆52の先端に
取り付けられた制動駒9が制動板54を押圧することに
なる。係止部材6′の係止部6dが制動板54の切欠き
係止部54aに係合される時、同時に制動駒9が制動板
54を押圧することになるので、係止部6dと切欠き係
止部54aの係止に遊びが合っても制動駒9の圧接でガ
タが防止出来て係止部材6′に瞬間的に衝撃が加わるこ
とが防止できるので、長期の使用でもガタが大きくなる
ことが無くなり、係止部材6′の係止部6d及び制動板
54の切欠き係止部54aの破損が防止出来る。操作部
材5の操作で、制動駒9を制動板54に押圧できると共
に係止部材6′の係止部6dを制動板54の切欠き係止
部54aに係止出来るので、操作が容易になり、実釣時
の状況変化に迅速に対応することが出来る。
【0040】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0041】請求項1により、切換部材の操作にて制動
体を回転係止することでロータを逆転可能状態から逆転
阻止状態へ切換えると同時に、制動体のフランジ状制動
部に押圧体の圧接で制動力を付与する、又は制動体に固
定した制動板に制動駒の圧接で制動力を付与すること
で、制動体の係止部と係止部に係合する係止部材の係止
、又は制動体に固定した制動板の切欠き係止部と切欠
き係止部に係合する係止部材の係止部との間のガタを防
止出来るので、魚信等があった際の合わせ時に、ワンテ
ンポ遅れを生じることが無くなり、仕掛に張力が作用し
続けて魚を確実にフッキング出来る。遊びが発生しない
ので係止部材に瞬間的に衝撃が加わることを防止できる
ので、長期の使用でもガタが大きくなることが無くな
り、制動体、係止部材の係止部及び制動板の切欠き係止
部の破損が防止出来る。
【0042】請求項2により、請求項 1 の効果に加え
て、操作部材の操作で係止部材の係止部を制動板の切欠
き係止部に係止出来るので操作が容易になり、実釣時の
状況変化に迅速に対応することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例で、魚釣用スピニングリ−ルの要部
断面側面図である。
【図2】同図1の要部拡大断面側面図である。
【図3】同制動体の拡大断面正面図である。
【図4】同魚釣用スピニングリ−ルの要部断面平面図で
ある。
【図5】同操作部材と制動体と係止部材の拡大分解斜視
図である。
【図6】同係止部材が制動体に係合された要部拡大断面
側面図である。
【図7】第2実施例で、魚釣用スピニングリ−ルの要部
断面側面図である。
【図8】同図7の要部拡大断面側面図である。
【図9】同ロ−タ逆転時の図7のF9−F9断面線の断
面正面図である。
【図10】同ロ−タ正転時の図7のF9−F9断面線の
断面正面図である。
【図11】同図7のF11−F11断面線の断面正面図
である。
【図12】同図7のF12−F12断面線の断面正面図
である。
【図13】同図7のF13−F13断面線の断面背面図
である。
【図14】同操作部材と制動駒と切換部材と係止部材の
要部断面側面図と一部拡大断面側面図である。
【図15】同操作部材の一部と切換部材と係止部材と制
動駒の拡大斜視図である。
【図16】同制動駒が制動体に圧接された状態の要部断
面側面図と一部拡大断面側面図である。
【図17】同逆転防止装置と係止部材が作動された状態
の要部断面側面図と一部拡大断面側面図である。
【符号の説明】
A 一方向クラッチ B 逆転防止装置 1 リ−ル本体 3、3′ 制動体 3c、6c、6d、54a 係止部 5 操作部材 6、6′ 係止部材 7、7′ 切換部材 12 ロ−タ 14 ハンドル

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハンドルの回転に連動回転するロータの逆
    転時に前記ロータと一体的に回転するべく構成された制
    動体を、一方向クラッチを介して前記ロータに連結し、
    リール本体に支持した操作部材にて前記制動体に制動力
    を付与する構成を備えると共に、前記制動体に逆転阻止
    用の係止部を設け、前記リール本体に変位可能に支持し
    た係止部材を前記係止部に係脱可能とする切換部材の操
    作で前記ロータを逆転可能状態と逆転阻止状態とに切換
    える構成を備えた魚釣用スピニングリールにおいて、
    切換部材の操作で前記係止部に前記係止部材が係合し
    て前記ロータを逆転可能状態から逆転阻止状態へ切換え
    る際に、前記係止部材を介して押圧される部材を前記制
    動体に圧接させて制動力を付与し、前記ロータの逆転阻
    止状態時における前記制動体のガタ付きをなくしたこと
    を特徴とする魚釣用スピニングリ−ル。
  2. 【請求項2】前記制動体に設けられた逆転阻止用の係止
    部に対する前記係止部材の係脱操作を、前記制動体に制
    動力を付与する前記操作部材に連動させたことを特徴と
    する請求項1記載の魚釣用スピニングリ−ル。
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