JP3949279B2 - 魚釣用スピニングリール - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、魚釣用スピニングリールに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に魚釣用スピニングリールは、実開昭56−114674号や実公平6−42466号等で見られるように、ロータを巻取り回転する巻取り駆動機構やスプールを前後往復動するオシレート機構等を収用する筐体形状のリール本体を備えている。そして、ロータ回転をロック状態又は制動状態あるいは両状態を解除制御する切換部材が、リール本体の後部から底部の領域にかけて回動可能に設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記したように、リール本体の後部から底部にかけての領域に突出する切換部材等が設けられると、魚釣り操作時に釣糸が絡み易くトラブルが発生し易い。また、釣り場の移動や携帯時等に、不用意に切換部材に接触して誤動作を生じさせたり、あるいは切換部材を破損する等の不具合も発生し易い。さらに、切換部材がリール本体から突出することで外観的にも見劣りする等の課題がある。
【0004】
この発明は、魚釣り操作時に釣糸が絡むことをなくし、移動、携帯時等に誤動作が生じることのない、外観に優れた魚釣用スピニングリールを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明の魚釣用スピニングリールは釣糸が巻回されるスプール、釣糸案内部を有するロータ、釣竿装着部を有する脚部及び前記ロータを回転させるハンドルの夫々をリール本体に備えており、前記リール本体の脚部後面から底部前方の範囲に亘っての形状を、突出部のない略平坦状で後端部に向けて先細状に形成し、前記脚部の中間位置に回動可能に支持されると共に、一端部に指による操作部が形成され他端部をリール本体内に位置させた操作レバーを、ロータが正逆回転可能に保持されると共に制動装置及び逆転防止装置が働かない状態に保持された初期位置から押し上げ及び押し下げ操作することにより、ロータの逆回転に制動力を付与する制動装置が働く状態と、ロータの逆回転を防止する逆転防止装置が働く状態とを選択可能とし、リール本体に設けた前記操作レバーのみの操作で、ロータの逆回転の状態を制御可能にしたことを特徴としている。
【0006】
このように、リール本体の脚部後面から底部前方に亘っての形状を、突出部のない略平坦状にしたことにより、釣糸が絡むことが防止される。また、ロータの回転を制御する切換部材が、接触し易い部分に突出するように設けられていないため、誤動作の防止が図れると共に、外観の向上も図れる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1および図2は、本発明に係る魚釣用スピニングリールの第1の実施形態を示す図であり、図1は、その全体形状を示す図、図2は、図1をA方向から見た図である。魚釣用スピニングリール1は、リール本体1aと、リール本体1aから延出する脚部1bと、脚部1bの端部に形成され且つ図示しない釣竿に取り付けられる竿装着部1cとを有しており、前記リール本体1aの前方には、ロータ2が回転可能に設けられている。ロータ2は、釣糸巻取り位置と釣糸放出位置との間で回動するベール3を支持した一対のロータアーム2aを備えており、一方のロータアームには釣糸を案内する釣糸案内装置5が設けられている。各ロータアームの間には、釣糸が巻回されるスプール7が往復動可能に支持されており、リール本体1aに設けられたハンドル9を回転操作することによって、前記スプール7が往復動されると共にロータ2が回転駆動される。
【0008】
図に示すように、リール本体1aの脚部1bの後面およびリール本体1aの底部は、ロータ2の回転を制御する切換部材等が設けられておらず、その脚部1bの後面から底部の前方に範囲に亘って略平坦状に形成されている。すなわち、図に示すように、符号Pで示す竿装着部1cの付け根位置から符号Qで示すリール本体前方位置に亘って、凹凸部が形成されていない平坦状に構成されている。このため、実際の使用時において、釣糸の引っ掛かり等のトラブルが防止される。また、上述した部分に凹凸部がないことから、全体として外観の向上が図れる。この場合、リール本体1aは、図に示すようように、後方に向けて先細り形状とするのが好ましく、このような形状としておくことで、糸が絡みにくく、又絡まっても容易にほぐすことが可能となる。具体的には、リール本体の後面部における接線と、底部における接線との交わる角度αが30〜70度程度の先細状にしておくことが望ましい。なお、平坦状に構成される部分は、この先細り部分のみでも良く、この部分のみを、図に示すように、別途、内部構造を閉塞するカバー部材1dとしてリール本体1aに着脱可能に構成することで、リール本体内の各種部品のメンテナンス作業等を容易に行なえるようになる。
【0009】
本実施の形態では、釣糸繰り出し時における釣糸に対する制動力を付与する制動装置(ドラグ装置)は、ロータの回転に対して制動力を付与する方式を採用しており、図に示すように、脚部1bの中間位置に回動可能に支持された操作レバー10を操作することによって、繰り出される釣糸に制動を付与するように構成されている。また、この操作レバー10は、ロータ2の逆回転を防止する、いわゆる逆転防止装置の切換部材としての機能も備えている。
【0010】
以下、図3乃至図6を参照して、上述したロータやスプール等の各部材の構成並びに上記した制動装置及び逆転防止装置の構成について詳細に説明する。
前記したハンドルが取り付けられるハンドル軸9aには、ドライブギア13が取り付けられており、このドライブギア13には、ハンドル軸9aに対して直交する方向に延在し且つ軸受け21を介して回転可能に支持された中空状のピニオンギア23(ピニオンを具備する軸)が噛合している。このピニオンギア23の先端部には、上記ベール3および釣糸案内装置5を備えたロータ2が一体的に取り付けられている。
【0011】
また、ピニオンギア23の内部には、ハンドル軸9aと直交する方向に摺動可能に支持されたスプール軸19が挿通されており、スプール軸19の先端部には前記スプール7が着脱可能に取付けられている。前記ドライブギヤ13には、オシレーティング機構29が係合しており、ドライブギヤ13がハンドルの回転操作によって回転された時、スプール軸19を軸方向に沿って往復駆動する。すなわち、ハンドルを回転操作すると、オシレーティング機構29を介してスプール軸19に取り付けられたスプール7が前後に往復動するとともに、ドライブギア13およびピニオンギア23を介してロータ2が回転駆動し、スプール7には、釣糸案内装置5を介して釣糸が均等に巻回される。
【0012】
上述したように、本実施の形態における制動装置と、ロータ2の逆回転を防止する逆転防止装置は、共に支軸27を介して脚部1bに回動可能に取り付けられた操作レバー10によって操作される。操作レバー10の一端部には指が引掛けられる操作部10aが形成されており、リール本体1a内に位置する他端部にはビス30を介して押圧プレート32が取り付けられている。押圧プレート32の端部には、後述する制動装置のブレーキシュー34を押圧する押圧部32aが形成されている。
【0013】
なお、上記構成においては、操作レバー10が図3に示す初期位置から、イ方向に押し上げ操作されると、押圧部32aによってブレーキシュー34が押圧されて制動装置が働くとともに、操作レバー10が初期位置からロ方向に押し下げ操作されると、逆転防止装置が働くようになっている。また、押圧プレート32とリール本体1aのブラケット35との間には、操作レバー10を初期位置に常時保持する引張りバネ36が設けられている。したがって、操作レバー10を支軸27を中心にイ方向(時計回り)に押し上げ操作した後、その操作力を解除すると、バネ36の付勢力によって操作レバー10は初期位置に復帰される。
【0014】
前記ロータ2の逆回転に制動力を付与する制動装置は、一方向クラッチ40を介してピニオンギヤ23に取り付けられたブレーキロータ51と、このブレーキロータ51の表面にビスを介して取り付け固定された環状の制動体43と、この制動体43を跨ぐように配され且つリール本体1aのフレーム1fに支持された圧接片45と、フレーム1fに移動可能に保持され且つ制動体43と圧接可能な方向に摺動する前記したブレーキシュー34とを備えている。
【0015】
前記一方向クラッチ40は、ピニオンギヤ23に対して回り止め嵌合された内輪40aと、内輪40aの外側に配された保持器(図示せず)と、保持器の外側に配された外輪40bとを有している。保持器は複数の転動部材40cを保持しており、各転動部材40cは保持器に設けられたバネ部材によって一方向に付勢されている。また、外輪40bの内周面には、各転動部材がフリーに回転できるフリー回転領域と、各転動部材の回転を阻止する楔領域とが形成されている。このような構成の一方向クラッチ40は以下の機能を有している。すなわち、ピニオンギア23とともに内輪40aが正回転する(ロータ2が糸巻き取り方向に回転する)と、保持器の転動部材が外輪40bのフリー回転領域に位置し、内輪40aの回転力が外輪40bに伝達されない。これに対して、ピニオンギア23とともに内輪40aが逆回転する(ロータ2が糸繰り出し方向に回転する)と、保持器の転動部材40cが外輪40bの楔領域に位置し、内輪40aの回転力がそのまま外輪40bに伝達される。
【0016】
外輪40bの外周には保持体50が圧入嵌合されており、この保持体50の外周にはブレーキロータ51が回転不能に嵌合されている。具体的には、保持体50の外周面には、周方向に沿って互いに所定の間隔で配置された複数の突出部50a…が形成されており、突出部50a間には、ブレーキロータ51からスプール軸19の軸方向に沿って延出する複数の延出部51aのそれぞれが嵌合している。すなわち、ブレーキロータ51は、保持体50の突出部50aと、その延出部51aとの噛み合いによって、保持体50に対して回転不能に嵌合されると共に、保持体50に対して軸方向に相対的にずれることが可能な状態となっている。
【0017】
一方向クラッチ40を介したピニオンギア23とブレーキロータ51との以上のような連結構造によれば、ブレーキロータ51と保持体50は、ピニオンギア23が逆回転(図6(a)矢印方向)した時にのみ、一方向クラッチ40を介してピニオンギア23(したがってロータ2)と直結されてロータ2と一体に回転する。
【0018】
ブレーキロータ51の裏面の周縁部には、周方向に互いに所定の間隔で配置された複数(例えば8個)の係合突部52が突出形成されている。各係合突部52には、ロータ2が逆回転した時に後述する係合爪53aを係合突部52間の隙間に案内するテーパ面52aと、係合突部52間の隙間に位置した係合爪53aと当接するストッパ面52bとが形成されている。
【0019】
一方、ロータ2には、ピン55を介して回動部材53がブレーキロータ51側に向けて回動自在に支持されている。回動部材53の一端には、前記係合突部52間の隙間に係合可能な係合爪53aが屈曲形成されている。また、ロータ2には、ブレーキロータ51側に向けて、回動部材53の各方向への回動を規制する2つのボスが突出形成されている。また、回動部材53にはU字状に切り込まれた溝53cが形成されており、この溝には、保持体50に抱き付くように巻回保持されたリーフスプリング57の端部が固定されている。
【0020】
ロータ2の逆転を防止する逆転防止装置は、前記操作レバー10の他端部に突出形成された作動体60と、支軸62に回動可能に支持され且つ作動体60によって回動される制御カム64と、リール本体1aのフレーム1fに移動可能に保持され且つ制御カム64の回動によって制動体43に向けて移動される係止爪66と、制動体43に形成され且つ係止爪66と噛み合う複数の係止溝43aとを備えている。この係止溝43aは、図5に示すように、環状の制動体43の輪帯部内側(径方向内方)に一定の間隔を置いて所定個数(図に示す構成例では8個)形成されており、係止爪66が軸方向から進入して制動体43の回転を阻止するように構成されている。
【0021】
上記制御カム64は、作動体60と当接する第1および第2の当接部64a,64bと、係止爪66と当接する第3の当接部64cとを有している。第1の当接部64aと第2の当接部64bとの間には、前記作動体60が位置され、また、第3の当接部64cは係止爪66の端部から側方に突出する突出部66aと当接している。制御カム64は、制御カム64とブラケット35との間に設けられた振り分けバネ68によって回動方向に常時付勢されている。また、係止爪66は、支軸62に巻回保持されたバネ69によって、制動体43の係止溝43aと噛み合う方向に常時付勢されている。
【0022】
上記構成では、操作レバー10が図3に示される初期位置に位置している場合、振り分けバネ68の付勢力(制御カム64に対しこれを図中反時計回りに回動させる方向に作用する)によって制御カム64の第1の当接部64aが作動体60に当接されるとともに、係止爪66の突出部66aと当接する第3の当接部64cがバネ69の付勢力に抗して係止爪66を制動体43から離間させた状態に保持する。また、操作レバー10が初期位置からロ方向に押し下げ操作されると、作動体60が振り分けバネ68の付勢力に抗して制御カム64を図中時計回りに回動させる。この時、振り分けバネ68は、制御カム64の回動に伴って移動し、そのデッドポイントを超えた時点で制御カム64に対しこれを時計回りに回動させる方向で付勢力を付与するようになる。したがって、その後、制御カム64は、作動体60によらず、振り分けバネ68の付勢力によって時計回りに回動することとなる。これにより、第1の当接部64aが作動体60から離間するとともに、第3の当接部64cが係止爪66の突出部から離間し、係止爪66がバネ69の付勢力により制動体43に向けて移動される。そして、制動体43の係止溝43aに係止爪66が噛み合い、第2の当接部64bが作動体60と当接した時点で、制御カム64の回動が停止、保持される。すなわち、係止溝43aと係止爪66との噛み合い状態が保持され、操作レバー10がロ方向に押し下げられたロータ逆転防止位置に保持される。
【0023】
次に、上記構成のスピニングリール1の動作について説明する。
まず、操作レバー10が図3に示す初期位置に保持された状態で、ハンドルを介してピニオンギア23を正回転させると、ピニオンギア23に取り付けられたロータ2も一体的に正回転する(図6の時計方向;糸巻取り方向)。この時、ブレーキロータ51は、一方向クラッチ40の上記連結作用により回転しない。また、ロータ2に支持されこれとともに正回転する回動部材53は、リーフスプリング57の作用によってピン55を中心に反時計方向に力を受けており、その一端部がロータ2の前記ボスに当て付いて、係合爪53aがブレーキロータ51の係合突部52から離間するように内側に退避されている(図6(b)参照)。したがって、回動部材53はブレーキロータ51に何等規制されることはなく、ロータ2とともに自由に回転する。よって、この状態で、操作レバー10をイ方向に押し上げ操作して、ブレーキシュー34と圧接片45との間で制動体43を挟圧しても、ロータ2には制動力が全く作用しない。
【0024】
また、操作レバー10が初期位置に保持された状態で、ロータ2が逆回転する(糸繰り出し方向に回転する)と、ブレーキロータ51及びこれに設けられた制動体43も一方向クラッチ40の上記連結作用によりロータ2とともに逆回転する。この状態で、操作レバー10をイ方向に押し上げ操作すると、ブレーキシュー34と圧接片45との間で制動体43が挟圧され、ブレーキロータ51の回転に制動がかけられる。この時、一方向クラッチ40を介してブレーキロータ51と直結状態で一体に回転するロータ2にも操作レバー10の回動量に応じた制動力が作用する。
【0025】
この場合、一方向クラッチ40によって、ロータ2に対しては、タイムラグが生じることなく、直ちに制動力が作用する。なお、ロータ2の回転力が一方向クラッチ40の許容荷重範囲内であれば、制動時においても、ロータ2とブレーキロータ51とは一体に回転する。したがって、ロータ2と一体に回転する回動部材53の係合爪53aはブレーキロータ51の係合突部52間に進入することはなく、ロータ2の回転力(例えば魚が引く力)は全て一方向クラッチ40により受けられる。
【0026】
しかし、ロータ2の回転力が一方向クラッチ40の許容荷重範囲を超えると、一方向クラッチ40が滑り、ブレーキロータ51に対してロータ2が回転し始める。これにより、ロータ2と一体回転している回動部材53は、リーフスプリング57の作用によってピン55を中心に時計方向に力を受け、その一端部がロータ2の前記ボスに当て付いて、係合爪53aがブレーキロータ51の係合突部52間に係合するようになる。(図6(a)参照)。その結果、ロータ2とブレーキロータ51とが噛み合い、これらが一体となって逆回転する。したがって、その後、ブレーキロータ51にブレーキシュー34を介して作用する制動力は、一方向クラッチ40を介することなく、直接ロータ2に作用する。
【0027】
一方、操作レバー10をロ方向に押し下げ操作すると、前述したように、作動体60を介して制御カム64が図中時計回りに回動される。これにより、第3の当接部64cも時計回りに回動され、これに当接している係止爪66の規制が外れ、係止爪はバネ69の付勢力により制動体43に向けて移動される。移動された係止爪66は、制動体43の係止溝43aに入り込み、これによって制動体43と一体となっているブレーキロータ51の回転が阻止される。したがって、この状態で、ハンドルを逆方向にまわしてピニオンギア23を逆回転させても、一方向クラッチ40を介してピニオンギア23に直結されたブレーキロータ51の回転が阻止されているため、ロータ2が逆回転することはない。無論、この状態でピニオンギア23を正回転させれば、一方向クラッチ40を介してブレーキロータ51とピニオンギア23との直結状態は解除されるため、ロータ2は正回転することができる。
【0028】
以上のような構成のスピニングリールによれば、制動体43の同一面上の径方向外方にブレーキシュー34が摩擦係合する制動装置の制動部を、また、径方向内方に逆転防止装置の逆転防止係止部を振り分けているため、両装置によってリール本体1aが径方向や軸方向に大型化することはない。また、これに伴い、リール本体内でのスペースの有効活用が図れるようになり、他の機構を効率よく収容することが可能になるとともに、他の機構搭載に関して設計の自由度が拡大する。
【0029】
また、上記構成において、制動力を付与した場合、制動体43の外方端部に位置するブレーキシュー34が制動体43を押圧することによって、ブレーキロータ51には、ピニオン軸23に対して、傾く方向の力が作用する。しかしながら、上述したように、ブレーキロータ51は、一方向クラッチ40の外輪40bに嵌合した保持体50の突出部50aと、その延出部51aとの噛み合いによって保持体50に対して軸方向にずれることが可能であるため、上記したような傾く方向の力は吸収される。したがって、ブレーキロータ51の傾きによって生じるピニオン軸23との間の摩擦力が低減されるため、釣糸巻取り時に制動装置を駆動しても、巻き上げに負荷が加わることはない。また、上記実施の形態においては、操作レバーによって駆動されるブレーキシュー34および逆転防止装置の係止爪66は、同一の軸方向から移動される構成であり、さらに、これらの部材は、同一の操作レバー10の操作によって駆動されるため、装置全体の構成が簡略化される。もちろん、逆転防止装置は、操作レバー10ではなく、別の操作部材によって駆動される構成であっても良い。
【0030】
なお、上記実施の形態において、一方向クラッチ40は無くても良い。一方向クラッチが無い構成の場合、ロータ2が逆転方向に回転し、操作部材10をイ方向に操作した際、図6(a)に示す回動部材53の係合爪53aがブレーキロータ51の係合突部52間に入り込むように構成することで、ロータ2に対して制動力を付与することが可能となる。また、この構成において、ロータ2を釣糸巻き取り方向に回転している場合は、図6(b)に示すように、回動部材53の係合爪53aはブレーキロータ51の係合突部52から離脱しているため、操作レバー28をイ方向に操作してもロータ2を釣糸巻き取り方向に回転駆動することができる。
【0031】
以上のように、ロータの回転を制御する逆転防止装置の切換を、操作レバー10で行なうようにしたことで、リール本体1aに切換部材を設ける必要がなくなる。したがって、図1に示した位置Pから位置Qに亘る範囲を、釣糸が絡むようなことのない平坦状にすることができ、さらには、リール本体1a全体についても平坦状に構成することができ、外観の向上が図れる。
【0032】
次に、図7及び図8を参照して、本発明の第2の実施の形態を説明する。なお、この実施の形態において、前記実施の形態と同一の構成部材については、同一の参照符号を付してある。
【0033】
この実施の形態のスピニングリール1は、ロータ2の回転を制御するための切換部材は設けられておらず、ロータ2は、常時、逆転防止状態となっている。すなわち、ピニオン軸23とロータ2との間に、転がり式一方向クラッチ80が設けられており、ロータ2、すなわちハンドル9は、釣糸放出方向に回転できないように構成されている。また、釣糸の放出に対して制動力を付与する制動装置(ドラグ装置)90は、スプール7をスプール軸19に対して摩擦結合させる、いわゆるフロントドラグ方式によって構成されている。ドラグ力(スプール7に作用する摩擦力)は、スプール7の前面部に配された摘み91を操作することで調整される。
【0034】
このような構成のスピニングリールによれば、リール本体に切換部材による凹凸部を形成する必要がなくなり、リール本体を略平坦状に構成して糸絡みを効果的に防止することができる。特に、符号PおよびQで示すリール脚部1bの後面から、リール本体1aの底部前方に亘っての外形形状を、凹凸部のない略平坦状にすることができ、外観の向上が図れると共に、糸絡みを効果的に防止することができる。また、この場合、リール本体1aは、前記実施の形態と同様、その後方部分を先細状に形成することが好ましい。
【0035】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記した実施の形態のスピニングリールに限定されることはなく、種々変形することが可能である。すなわち、リール本体およびリール取付脚部分が、略平坦状に形成されていれば良く、ドラグ装置や逆転防止装置等の内部構造については、適宜変形することが可能である。
【0036】
【発明の効果】
本発明の魚釣用スピニングリールによれば、魚釣り操作時にリール本体に釣糸が絡むことが無くなり、また、移動や携帯時等において誤動作が生じることもなく、外観に優れた構成が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す図。
【図2】図1に示すスピニングリールをA方向から見た図。
【図3】図1に示すスピニングリールの内部構造を示す図。
【図4】図3に示すスピニングリールの要部拡大図。
【図5】図3のV−V線に沿った断面図。
【図6】図3に示す一方向クラッチに取り付けられるブレーキロータを示す断面図であり、(a)はロータとブレーキロータが結合した状態を示す図、(b)はロータとブレーキロータが結合していない状態を示す図。
【図7】本発明の第2の実施を示す図。
【図8】図7に示すスピニングリールをB方向から見た図。
【符号の説明】
1…魚釣用スピニングリール、1a…リール本体、1b…脚部、
1c…釣竿装着部、2…ロータ、3…ベール、5…釣糸案内装置、
7…スプール、9…ハンドル。

Claims (1)

  1. 釣糸が巻回されるスプール、釣糸案内部を有するロータ、釣竿装着部を有する脚部及び前記ロータを回転させるハンドルの夫々をリール本体に備えた魚釣用スピニングリールにおいて、
    前記リール本体の脚部後面から底部前方の範囲に亘っての形状を、突出部のない略平坦状で後端部に向けて先細状に形成し、前記脚部の中間位置に回動可能に支持されると共に、一端部に指による操作部が形成され他端部をリール本体内に位置させた操作レバーを、ロータが正逆回転可能に保持されると共に制動装置及び逆転防止装置が働かない状態に保持された初期位置から押し上げ及び押し下げ操作することにより、ロータの逆回転に制動力を付与する制動装置が働く状態と、ロータの逆回転を防止する逆転防止装置が働く状態とを選択可能とし、リール本体に設けた前記操作レバーのみの操作で、ロータの逆回転の状態を制御可能にしたことを特徴とする魚釣用スピニングリール。
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