JP2000004738A - 魚釣用スピニングリール - Google Patents
魚釣用スピニングリールInfo
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Abstract
動、携帯時等に誤動作が生じることのない、外観に優れ
た魚釣用スピニングリールを提供する。 【解決手段】本発明の魚釣用スピニングリールは、釣糸
が巻回されるスプール7、釣糸案内部5を有するロータ
2、釣竿装着部1cを有する脚部1b及びロータ2を回
転させるハンドル9の夫々をリール本体1aに備えてい
る。そして、リール本体1aの脚部1bの後面から底部
前方の範囲に亘っての形状を、突出部のない略平坦状に
したことを特徴とする。
Description
リールに関する。
開昭56−114674号や実公平6−42466号等
で見られるように、ロータを巻取り回転する巻取り駆動
機構やスプールを前後往復動するオシレート機構等を収
用する筐体形状のリール本体を備えている。そして、ロ
ータ回転をロック状態又は制動状態あるいは両状態を解
除制御する切換部材が、リール本体の後部から底部の領
域にかけて回動可能に設けられている。
ル本体の後部から底部にかけての領域に突出する切換部
材等が設けられると、魚釣り操作時に釣糸が絡み易くト
ラブルが発生し易い。また、釣り場の移動や携帯時等
に、不用意に切換部材に接触して誤動作を生じさせた
り、あるいは切換部材を破損する等の不具合も発生し易
い。さらに、切換部材がリール本体から突出することで
外観的にも見劣りする等の課題がある。
とをなくし、移動、携帯時等に誤動作が生じることのな
い、外観に優れた魚釣用スピニングリールを提供するこ
とを目的とする。
に、本発明の魚釣用スピニングリールは、釣糸が巻回さ
れるスプール、釣糸案内部を有するロータ、釣竿装着部
を有する脚部及び前記ロータを回転させるハンドルの夫
々をリール本体に備えており、前記リール本体の脚部後
面から底部前方の範囲に亘っての形状を、突出部のない
略平坦状にしたことを特徴としている。
部前方に亘っての形状を、突出部のない略平坦状にした
ことにより、釣糸が絡むことが防止される。また、ロー
タの回転を制御する切換部材が、接触し易い部分に突出
するように設けられていないため、誤動作の防止が図れ
ると共に、外観の向上も図れる。
の実施形態について説明する。図1および図2は、本発
明に係る魚釣用スピニングリールの第1の実施形態を示
す図であり、図1は、その全体形状を示す図、図2は、
図1をA方向から見た図である。魚釣用スピニングリー
ル1は、リール本体1aと、リール本体1aから延出す
る脚部1bと、脚部1bの端部に形成され且つ図示しな
い釣竿に取り付けられる竿装着部1cとを有しており、
前記リール本体1aの前方には、ロータ2が回転可能に
設けられている。ロータ2は、釣糸巻取り位置と釣糸放
出位置との間で回動するベール3を支持した一対のロー
タアーム2aを備えており、一方のロータアームには釣
糸を案内する釣糸案内装置5が設けられている。各ロー
タアームの間には、釣糸が巻回されるスプール7が往復
動可能に支持されており、リール本体1aに設けられた
ハンドル9を回転操作することによって、前記スプール
7が往復動されると共にロータ2が回転駆動される。
bの後面およびリール本体1aの底部は、ロータ2の回
転を制御する切換部材等が設けられておらず、その脚部
1bの後面から底部の前方に範囲に亘って略平坦状に形
成されている。すなわち、図に示すように、符号Pで示
す竿装着部1cの付け根位置から符号Qで示すリール本
体前方位置に亘って、凹凸部が形成されていない平坦状
に構成されている。このため、実際の使用時において、
釣糸の引っ掛かり等のトラブルが防止される。また、上
述した部分に凹凸部がないことから、全体として外観の
向上が図れる。この場合、リール本体1aは、図に示す
ようように、後方に向けて先細り形状とするのが好まし
く、このような形状としておくことで、糸が絡みにく
く、又絡まっても容易にほぐすことが可能となる。具体
的には、リール本体の後面部における接線と、底部にお
ける接線との交わる角度αが30〜70度程度の先細状
にしておくことが望ましい。なお、平坦状に構成される
部分は、この先細り部分のみでも良く、この部分のみ
を、図に示すように、別途、内部構造を閉塞するカバー
部材1dとしてリール本体1aに着脱可能に構成するこ
とで、リール本体内の各種部品のメンテナンス作業等を
容易に行なえるようになる。
る釣糸に対する制動力を付与する制動装置(ドラグ装
置)は、ロータの回転に対して制動力を付与する方式を
採用しており、図に示すように、脚部1bの中間位置に
回動可能に支持された操作レバー10を操作することに
よって、繰り出される釣糸に制動を付与するように構成
されている。また、この操作レバー10は、ロータ2の
逆回転を防止する、いわゆる逆転防止装置の切換部材と
しての機能も備えている。
ロータやスプール等の各部材の構成並びに上記した制動
装置及び逆転防止装置の構成について詳細に説明する。
前記したハンドルが取り付けられるハンドル軸9aに
は、ドライブギア13が取り付けられており、このドラ
イブギア13には、ハンドル軸9aに対して直交する方
向に延在し且つ軸受け21を介して回転可能に支持され
た中空状のピニオンギア23(ピニオンを具備する軸)
が噛合している。このピニオンギア23の先端部には、
上記ベール3および釣糸案内装置5を備えたロータ2が
一体的に取り付けられている。
ドル軸9aと直交する方向に摺動可能に支持されたスプ
ール軸19が挿通されており、スプール軸19の先端部
には前記スプール7が着脱可能に取付けられている。前
記ドライブギヤ13には、オシレーティング機構29が
係合しており、ドライブギヤ13がハンドルの回転操作
によって回転された時、スプール軸19を軸方向に沿っ
て往復駆動する。すなわち、ハンドルを回転操作する
と、オシレーティング機構29を介してスプール軸19
に取り付けられたスプール7が前後に往復動するととも
に、ドライブギア13およびピニオンギア23を介して
ロータ2が回転駆動し、スプール7には、釣糸案内装置
5を介して釣糸が均等に巻回される。
動装置と、ロータ2の逆回転を防止する逆転防止装置
は、共に支軸27を介して脚部1bに回動可能に取り付
けられた操作レバー10によって操作される。操作レバ
ー10の一端部には指が引掛けられる操作部10aが形
成されており、リール本体1a内に位置する他端部には
ビス30を介して押圧プレート32が取り付けられてい
る。押圧プレート32の端部には、後述する制動装置の
ブレーキシュー34を押圧する押圧部32aが形成され
ている。
0が図3に示す初期位置から、イ方向に押し上げ操作さ
れると、押圧部32aによってブレーキシュー34が押
圧されて制動装置が働くとともに、操作レバー10が初
期位置からロ方向に押し下げ操作されると、逆転防止装
置が働くようになっている。また、押圧プレート32と
リール本体1aのブラケット35との間には、操作レバ
ー10を初期位置に常時保持する引張りバネ36が設け
られている。したがって、操作レバー10を支軸27を
中心にイ方向(時計回り)に押し上げ操作した後、その
操作力を解除すると、バネ36の付勢力によって操作レ
バー10は初期位置に復帰される。
制動装置は、一方向クラッチ40を介してピニオンギヤ
23に取り付けられたブレーキロータ51と、このブレ
ーキロータ51の表面にビスを介して取り付け固定され
た環状の制動体43と、この制動体43を跨ぐように配
され且つリール本体1aのフレーム1fに支持された圧
接片45と、フレーム1fに移動可能に保持され且つ制
動体43と圧接可能な方向に摺動する前記したブレーキ
シュー34とを備えている。
23に対して回り止め嵌合された内輪40aと、内輪4
0aの外側に配された保持器(図示せず)と、保持器の
外側に配された外輪40bとを有している。保持器は複
数の転動部材40cを保持しており、各転動部材40c
は保持器に設けられたバネ部材によって一方向に付勢さ
れている。また、外輪40bの内周面には、各転動部材
がフリーに回転できるフリー回転領域と、各転動部材の
回転を阻止する楔領域とが形成されている。このような
構成の一方向クラッチ40は以下の機能を有している。
すなわち、ピニオンギア23とともに内輪40aが正回
転する(ロータ2が糸巻き取り方向に回転する)と、保
持器の転動部材が外輪40bのフリー回転領域に位置
し、内輪40aの回転力が外輪40bに伝達されない。
これに対して、ピニオンギア23とともに内輪40aが
逆回転する(ロータ2が糸繰り出し方向に回転する)
と、保持器の転動部材40cが外輪40bの楔領域に位
置し、内輪40aの回転力がそのまま外輪40bに伝達
される。
合されており、この保持体50の外周にはブレーキロー
タ51が回転不能に嵌合されている。具体的には、保持
体50の外周面には、周方向に沿って互いに所定の間隔
で配置された複数の突出部50a…が形成されており、
突出部50a間には、ブレーキロータ51からスプール
軸19の軸方向に沿って延出する複数の延出部51aの
それぞれが嵌合している。すなわち、ブレーキロータ5
1は、保持体50の突出部50aと、その延出部51a
との噛み合いによって、保持体50に対して回転不能に
嵌合されると共に、保持体50に対して軸方向に相対的
にずれることが可能な状態となっている。
23とブレーキロータ51との以上のような連結構造に
よれば、ブレーキロータ51と保持体50は、ピニオン
ギア23が逆回転(図6(a)矢印方向)した時にの
み、一方向クラッチ40を介してピニオンギア23(し
たがってロータ2)と直結されてロータ2と一体に回転
する。
周方向に互いに所定の間隔で配置された複数(例えば8
個)の係合突部52が突出形成されている。各係合突部
52には、ロータ2が逆回転した時に後述する係合爪5
3aを係合突部52間の隙間に案内するテーパ面52a
と、係合突部52間の隙間に位置した係合爪53aと当
接するストッパ面52bとが形成されている。
動部材53がブレーキロータ51側に向けて回動自在に
支持されている。回動部材53の一端には、前記係合突
部52間の隙間に係合可能な係合爪53aが屈曲形成さ
れている。また、ロータ2には、ブレーキロータ51側
に向けて、回動部材53の各方向への回動を規制する2
つのボスが突出形成されている。また、回動部材53に
はU字状に切り込まれた溝53cが形成されており、こ
の溝には、保持体50に抱き付くように巻回保持された
リーフスプリング57の端部が固定されている。
は、前記操作レバー10の他端部に突出形成された作動
体60と、支軸62に回動可能に支持され且つ作動体6
0によって回動される制御カム64と、リール本体1a
のフレーム1fに移動可能に保持され且つ制御カム64
の回動によって制動体43に向けて移動される係止爪6
6と、制動体43に形成され且つ係止爪66と噛み合う
複数の係止溝43aとを備えている。この係止溝43a
は、図5に示すように、環状の制動体43の輪帯部内側
(径方向内方)に一定の間隔を置いて所定個数(図に示
す構成例では8個)形成されており、係止爪66が軸方
向から進入して制動体43の回転を阻止するように構成
されている。
る第1および第2の当接部64a,64bと、係止爪6
6と当接する第3の当接部64cとを有している。第1
の当接部64aと第2の当接部64bとの間には、前記
作動体60が位置され、また、第3の当接部64cは係
止爪66の端部から側方に突出する突出部66aと当接
している。制御カム64は、制御カム64とブラケット
35との間に設けられた振り分けバネ68によって回動
方向に常時付勢されている。また、係止爪66は、支軸
62に巻回保持されたバネ69によって、制動体43の
係止溝43aと噛み合う方向に常時付勢されている。
される初期位置に位置している場合、振り分けバネ68
の付勢力(制御カム64に対しこれを図中反時計回りに
回動させる方向に作用する)によって制御カム64の第
1の当接部64aが作動体60に当接されるとともに、
係止爪66の突出部66aと当接する第3の当接部64
cがバネ69の付勢力に抗して係止爪66を制動体43
から離間させた状態に保持する。また、操作レバー10
が初期位置からロ方向に押し下げ操作されると、作動体
60が振り分けバネ68の付勢力に抗して制御カム64
を図中時計回りに回動させる。この時、振り分けバネ6
8は、制御カム64の回動に伴って移動し、そのデッド
ポイントを超えた時点で制御カム64に対しこれを時計
回りに回動させる方向で付勢力を付与するようになる。
したがって、その後、制御カム64は、作動体60によ
らず、振り分けバネ68の付勢力によって時計回りに回
動することとなる。これにより、第1の当接部64aが
作動体60から離間するとともに、第3の当接部64c
が係止爪66の突出部から離間し、係止爪66がバネ6
9の付勢力により制動体43に向けて移動される。そし
て、制動体43の係止溝43aに係止爪66が噛み合
い、第2の当接部64bが作動体60と当接した時点
で、制御カム64の回動が停止、保持される。すなわ
ち、係止溝43aと係止爪66との噛み合い状態が保持
され、操作レバー10がロ方向に押し下げられたロータ
逆転防止位置に保持される。
作について説明する。まず、操作レバー10が図3に示
す初期位置に保持された状態で、ハンドルを介してピニ
オンギア23を正回転させると、ピニオンギア23に取
り付けられたロータ2も一体的に正回転する(図6の時
計方向;糸巻取り方向)。この時、ブレーキロータ51
は、一方向クラッチ40の上記連結作用により回転しな
い。また、ロータ2に支持されこれとともに正回転する
回動部材53は、リーフスプリング57の作用によって
ピン55を中心に反時計方向に力を受けており、その一
端部がロータ2の前記ボスに当て付いて、係合爪53a
がブレーキロータ51の係合突部52から離間するよう
に内側に退避されている(図6(b)参照)。したがっ
て、回動部材53はブレーキロータ51に何等規制され
ることはなく、ロータ2とともに自由に回転する。よっ
て、この状態で、操作レバー10をイ方向に押し上げ操
作して、ブレーキシュー34と圧接片45との間で制動
体43を挟圧しても、ロータ2には制動力が全く作用し
ない。
れた状態で、ロータ2が逆回転する(糸繰り出し方向に
回転する)と、ブレーキロータ51及びこれに設けられ
た制動体43も一方向クラッチ40の上記連結作用によ
りロータ2とともに逆回転する。この状態で、操作レバ
ー10をイ方向に押し上げ操作すると、ブレーキシュー
34と圧接片45との間で制動体43が挟圧され、ブレ
ーキロータ51の回転に制動がかけられる。この時、一
方向クラッチ40を介してブレーキロータ51と直結状
態で一体に回転するロータ2にも操作レバー10の回動
量に応じた制動力が作用する。
ロータ2に対しては、タイムラグが生じることなく、直
ちに制動力が作用する。なお、ロータ2の回転力が一方
向クラッチ40の許容荷重範囲内であれば、制動時にお
いても、ロータ2とブレーキロータ51とは一体に回転
する。したがって、ロータ2と一体に回転する回動部材
53の係合爪53aはブレーキロータ51の係合突部5
2間に進入することはなく、ロータ2の回転力(例えば
魚が引く力)は全て一方向クラッチ40により受けられ
る。
チ40の許容荷重範囲を超えると、一方向クラッチ40
が滑り、ブレーキロータ51に対してロータ2が回転し
始める。これにより、ロータ2と一体回転している回動
部材53は、リーフスプリング57の作用によってピン
55を中心に時計方向に力を受け、その一端部がロータ
2の前記ボスに当て付いて、係合爪53aがブレーキロ
ータ51の係合突部52間に係合するようになる。(図
6(a)参照)。その結果、ロータ2とブレーキロータ
51とが噛み合い、これらが一体となって逆回転する。
したがって、その後、ブレーキロータ51にブレーキシ
ュー34を介して作用する制動力は、一方向クラッチ4
0を介することなく、直接ロータ2に作用する。
操作すると、前述したように、作動体60を介して制御
カム64が図中時計回りに回動される。これにより、第
3の当接部64cも時計回りに回動され、これに当接し
ている係止爪66の規制が外れ、係止爪はバネ69の付
勢力により制動体43に向けて移動される。移動された
係止爪66は、制動体43の係止溝43aに入り込み、
これによって制動体43と一体となっているブレーキロ
ータ51の回転が阻止される。したがって、この状態
で、ハンドルを逆方向にまわしてピニオンギア23を逆
回転させても、一方向クラッチ40を介してピニオンギ
ア23に直結されたブレーキロータ51の回転が阻止さ
れているため、ロータ2が逆回転することはない。無
論、この状態でピニオンギア23を正回転させれば、一
方向クラッチ40を介してブレーキロータ51とピニオ
ンギア23との直結状態は解除されるため、ロータ2は
正回転することができる。
れば、制動体43の同一面上の径方向外方にブレーキシ
ュー34が摩擦係合する制動装置の制動部を、また、径
方向内方に逆転防止装置の逆転防止係止部を振り分けて
いるため、両装置によってリール本体1aが径方向や軸
方向に大型化することはない。また、これに伴い、リー
ル本体内でのスペースの有効活用が図れるようになり、
他の機構を効率よく収容することが可能になるととも
に、他の機構搭載に関して設計の自由度が拡大する。
た場合、制動体43の外方端部に位置するブレーキシュ
ー34が制動体43を押圧することによって、ブレーキ
ロータ51には、ピニオン軸23に対して、傾く方向の
力が作用する。しかしながら、上述したように、ブレー
キロータ51は、一方向クラッチ40の外輪40bに嵌
合した保持体50の突出部50aと、その延出部51a
との噛み合いによって保持体50に対して軸方向にずれ
ることが可能であるため、上記したような傾く方向の力
は吸収される。したがって、ブレーキロータ51の傾き
によって生じるピニオン軸23との間の摩擦力が低減さ
れるため、釣糸巻取り時に制動装置を駆動しても、巻き
上げに負荷が加わることはない。また、上記実施の形態
においては、操作レバーによって駆動されるブレーキシ
ュー34および逆転防止装置の係止爪66は、同一の軸
方向から移動される構成であり、さらに、これらの部材
は、同一の操作レバー10の操作によって駆動されるた
め、装置全体の構成が簡略化される。もちろん、逆転防
止装置は、操作レバー10ではなく、別の操作部材によ
って駆動される構成であっても良い。
ラッチ40は無くても良い。一方向クラッチが無い構成
の場合、ロータ2が逆転方向に回転し、操作部材10を
イ方向に操作した際、図6(a)に示す回動部材53の
係合爪53aがブレーキロータ51の係合突部52間に
入り込むように構成することで、ロータ2に対して制動
力を付与することが可能となる。また、この構成におい
て、ロータ2を釣糸巻き取り方向に回転している場合
は、図6(b)に示すように、回動部材53の係合爪5
3aはブレーキロータ51の係合突部52から離脱して
いるため、操作レバー28をイ方向に操作してもロータ
2を釣糸巻き取り方向に回転駆動することができる。
転防止装置の切換を、操作レバー10で行なうようにし
たことで、リール本体1aに切換部材を設ける必要がな
くなる。したがって、図1に示した位置Pから位置Qに
亘る範囲を、釣糸が絡むようなことのない平坦状にする
ことができ、さらには、リール本体1a全体についても
平坦状に構成することができ、外観の向上が図れる。
第2の実施の形態を説明する。なお、この実施の形態に
おいて、前記実施の形態と同一の構成部材については、
同一の参照符号を付してある。
ロータ2の回転を制御するための切換部材は設けられて
おらず、ロータ2は、常時、逆転防止状態となってい
る。すなわち、ピニオン軸23とロータ2との間に、転
がり式一方向クラッチ80が設けられており、ロータ
2、すなわちハンドル9は、釣糸放出方向に回転できな
いように構成されている。また、釣糸の放出に対して制
動力を付与する制動装置(ドラグ装置)90は、スプー
ル7をスプール軸19に対して摩擦結合させる、いわゆ
るフロントドラグ方式によって構成されている。ドラグ
力(スプール7に作用する摩擦力)は、スプール7の前
面部に配された摘み91を操作することで調整される。
ば、リール本体に切換部材による凹凸部を形成する必要
がなくなり、リール本体を略平坦状に構成して糸絡みを
効果的に防止することができる。特に、符号PおよびQ
で示すリール脚部1bの後面から、リール本体1aの底
部前方に亘っての外形形状を、凹凸部のない略平坦状に
することができ、外観の向上が図れると共に、糸絡みを
効果的に防止することができる。また、この場合、リー
ル本体1aは、前記実施の形態と同様、その後方部分を
先細状に形成することが好ましい。
たが、本発明は上記した実施の形態のスピニングリール
に限定されることはなく、種々変形することが可能であ
る。すなわち、リール本体およびリール取付脚部分が、
略平坦状に形成されていれば良く、ドラグ装置や逆転防
止装置等の内部構造については、適宜変形することが可
能である。
ば、魚釣り操作時にリール本体に釣糸が絡むことが無く
なり、また、移動や携帯時等において誤動作が生じるこ
ともなく、外観に優れた構成が得られる。
図。
図。
レーキロータを示す断面図であり、(a)はロータとブ
レーキロータが結合した状態を示す図、(b)はロータ
とブレーキロータが結合していない状態を示す図。
図。
…脚部、1c…釣竿装着部、2…ロータ、3…ベール、
5…釣糸案内装置、7…スプール、9…ハンドル。
Claims (3)
- 【請求項1】 釣糸が巻回されるスプール、釣糸案内部
を有するロータ、釣竿装着部を有する脚部及び前記ロー
タを回転させるハンドルの夫々をリール本体に備えた魚
釣用スピニングリールにおいて、 前記リール本体の脚部後面から底部前方の範囲に亘って
の形状を、突出部のない略平坦状にしたことを特徴とす
る魚釣用スピニングリール。 - 【請求項2】 前記リール本体を、後端部に向けて先細
状に形成したことを特徴とする請求項1に記載の魚釣用
スピニングリール。 - 【請求項3】 前記脚部の前方領域に、ロータ回転の制
動状態を制御する制御部材を変位可能に設けたことを特
徴とする請求項1又は2に記載の魚釣用スピニングリー
ル。
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