JP3005412U - 魚釣用リ−ル - Google Patents

魚釣用リ−ル

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JP3005412U JP1994008394U JP839494U JP3005412U JP 3005412 U JP3005412 U JP 3005412U JP 1994008394 U JP1994008394 U JP 1994008394U JP 839494 U JP839494 U JP 839494U JP 3005412 U JP3005412 U JP 3005412U
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昭夫 関本
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ダイワ精工株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ドラグ制動力の調節に無関係にクリック音が
発生するようにして、安定してクリック音が得られ、魚
の当たりを確実に確認できること。 【構成】 駆動歯車7には中心に丸孔7aと凹部からなる
ドラグ機構の制動板を収容する収容部7bと収容部7bの底
面に凹部7cが形成されている。収容部7bの内周にはドラ
グ機構の制動板と摩擦板が順次挿入されている。制動板
29は収容部7bの底面に当接されている。凹部7cの内周に
はクリック用歯部7eが形成されてハンドル軸6に直交す
る径方向外方に突設されたクリック爪8の先端8bが係合
される。クリック爪8は係合部8aとハンドル軸6の貫通
孔6bに挿入可能で孔縁に係止される突部8cと頚部8dと係
止部8eとで形成されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、ハンドル軸に摩擦結合した駆動歯車内に設けたクリック機構を改 善した魚釣用リ−ルに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来釣糸をスプ−ルに巻取駆動する駆動歯車は、駆動歯車をハンドル軸上に設 けて摩擦結合すると共に摩擦結合によってスプ−ルに制動力を付与するドラグ機 構を構成し、逆転防止時にドラグスリップして釣糸が繰り出される際にクリック 音を発するクリック機構を駆動歯車とハンドル軸との間に設けたものが実公平3 −27427 号公報で知られている。 しかしながら、駆動歯車と一体回転し、軸方向に弾性力が作用するようにクリ ック板バネを取り付け、該クリック板バネの係合片をハンドル軸に回り止め嵌合 されたクリック歯車に係合させてクリック音を発生するようにすると共に、クリ ック板バネとクリック歯車とを駆動歯車と制動板との間に介在させて軸方向の動 きを規制する構成となっいてるので、ドラグ制動力を弱めるために、制動板の軸 方向押圧力を弱めて駆動歯車の摩擦結合力を弱めると、クリック歯車のハンドル 軸に対する自由度が増してガタ付きが発生し、クリック板バネとの係合状態が不 安定となり、クリック音が発生しなかったり、歯切れの良いクリック音が得られ なかったり等の問題がある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
解決しようとする問題点は、制動板の軸方向押圧力を弱めて駆動歯車の摩擦結 合力を弱めると、クリック歯車のハンドル軸に対する自由度が増してガタ付きが 発生し、クリック板バネとの係合状態が不安定となり、クリック音が発生しなか ったり、歯切れの良いクリック音が得られなかったりすることである。
【0004】 本考案の目的は前記欠点に鑑み、ドラグ制動力の調節に無関係にクリック音が 発生するようにして、安定してクリック音が得られ、魚の当たりを確実に確認で きる魚釣用リ−ルを提供することである。
【0005】
【問題を解決するための手段】
本考案は、リ−ル本体に回転可能に支持したスプ−ルを巻取駆動する駆動歯車 をハンドル軸にドラグ機構により摩擦結合すると共に、該ハンドル軸の逆転を防 止する逆転防止装置を備えた魚釣用リ−ルにおいて、前記駆動歯車のドラグ機構 の制動板を収容する収容部の底面に凹部を形成し、該凹部にクリック用歯部とク リック爪を収容し、前記駆動歯車と前記ハンドル軸の何れか一方にクリック用歯 部を一体的に回転するように取り付けて他方にクリック爪を一体的に回転するよ うに取り付け、前記クリック用歯部と前記クリック爪を係合したことを要旨とす るものである。
【0006】
【作用】
請求項1・2に係る第1実施例の魚釣用リ−ルによれば、スプ−ル14が釣糸の 繰出しで逆回転されると、駆動歯車7と爪車28は反時計方向に回転され、バネ板 41、41と逆転係止爪42は時計方向に回動されて逆転係止爪42の先端は爪車28の係 止歯に係止される。 この係止でハンドル軸6は回転が停止されているので、駆動歯車7は設定され た制動力に抗して回動される。 この時駆動歯車7のクリック用歯部7eに係合されたハンドル軸6に突設された クリック爪8の先端8bとの間にクリック音が発生される。 請求項1・3に係る第2実施例の魚釣用リ−ルによれば、スプ−ル14が釣糸の 繰出しで逆回転されると、駆動歯車7と爪車28は反時計方向に回転されて前記第 1実施例と同様にハンドル軸6の回転が停止されるので、駆動歯車7は設定され た制動力に抗して回動される。 この時駆動歯車7に固定されたクリック爪8″の先端8bとハンドル軸6に固定 された平歯車7′のクリック用歯部7fとの間にクリック音が発生される。
【0007】
【実施例】
以下、図示の実施例によって本考案を説明すると、魚釣用リ−ルを魚釣用両軸 受型リ−ルで述べれば、図1から図6は第1実施例で、図1は魚釣用両軸受型リ −ルの要部断面平面図と一部拡大断面平面図、図2は魚釣用両軸受型リ−ルの要 部拡大断面平面図、図3はハンドル軸と爪車と駆動歯車とクリック爪の分解斜視 図、図4は魚釣用両軸受型リ−ルの右側側枠の外側で駆動歯車を示す要部断面側 面図、図5は駆動歯車とピニオンの拡大側面図、図6は魚釣用両軸受型リ−ルの 右側側枠の外側で爪車を示す要部断面側面図である。
【0008】 魚釣用両軸受型リ−ルは図1で、リ−ル本体Aの左右両側枠1、2が支柱10と リ−ル脚11の固定板12で平行に保持されて左右両側枠1、2の外側には夫々リ− ル側板13、3が取り付けられている。 左右両側枠1、2間にスプ−ル14がスプ−ル軸4に固定配置され、スプ−ル軸 4は一方の軸受15と他方の軸受16で回転自在に軸承されてクラッチ機能とスプ− ル軸4に嵌合されたピニオン5とハンドル軸6に摩擦結合された駆動歯車7とハ ンドル軸6に取り付けられたハンドル17を介して回転されるように構成されてい る。
【0009】 左側枠1の内側に軸筒部1aが突出形成されている。 軸筒部1aの内側の凹部1bには前記軸受15が嵌合されて取り付けられ、軸筒部1a の内側底面にスラスト軸受18が固定されてスプ−ル軸4の一端4aが当接されてい る。 軸筒部1aの内側の開口側には凹部1bより大径の凹部1cが形成されて保持部材19 が係止されて軸受15が保持部材19で抜け止めされている。 右側枠2の図1の左内側で図2で下側のように、軸筒部2aが突出形成され、軸 筒部2aの内側に透孔2bと凹部2c、2dが形成されている。 凹部2cには前記軸受16が嵌合されて取り付けられ、凹部2dに前記と同形の保持 部材19が係止されて軸受16が保持部材19で抜け止めされている。 右側枠2の右外側には凹部2eが形成されて軸受20が嵌合され、前記ハンドル軸 6の一端6aが回転自在に嵌合されて抜け止め板21で抜け止めされている。
【0010】 リ−ル側板3には透孔3aと凹部3b、3cが形成されている。 凹部3bには軸受22が嵌合されて取り付けられ、凹部3cに前記と同形の保持部材 19が係止されて軸受22が保持部材19で抜け止めされている。 軸受22でハンドル軸6が、ハンドル軸6の軸線方向に移動自在に回り止め嵌合 されたカラ−23を介して軸承されている。 更にリ−ル側板3に透孔3dと凹部3e、3fが形成されている。 凹部3eには軸受24が嵌合されて取り付けられ、凹部3fに前記と同形の保持部材 19が係止されて軸受24が保持部材19で抜け止めされている。 軸受24にはスプ−ル軸4の細径の他端4bが軸承されている。 リ−ル側板3の図1の右外側で図2では右上方には軸筒部3gが突出形成されて 外周に雄螺子が形成されている。 雄螺子にはカバ−ツマミ25が螺合され、カバ−ツマミ25の内側底面にスラスト 軸受26が固定されてスプ−ル軸4の細径の他端4bが当接されている。
【0011】 右側枠2とリ−ル側板3間のスプ−ル軸4の細径部4cにはピニオン5が軸線方 向に移動自在に嵌合され、スプ−ル軸4の係合部4dとピニオン5の係合部5aでク ラッチ機構Bが構成されている。 ピニオン5にはハンドル軸6に回転自在に嵌合された駆動歯車7が噛合されて いる。 ハンドル軸6には貫通孔6bが穿設されてクリック爪8が挿入され、クリック爪 8の係合部8aの先端8bがハンドル軸6から直交する径方向外方に突設されている 。 クリック爪8は係合部8aと貫通孔6bに挿入可能で孔縁に係止される突部8cと頚 部8dと係止部8eとで形成されている。 駆動歯車7の左側の図2で下側のハンドル軸6には一端6aと貫通孔6bの間に鍔 部6cが形成されて鍔部6cに逆転防止装置Cの爪車28と摩擦板27が重ねて嵌合され 、爪車28はハンドル軸6に回り止め嵌合されている。
【0012】 駆動歯車7には中心に丸孔7aと凹部からなるドラグ機構の制動板を収容する収 容部7bと収容部7bの底面に凹部7cが形成されている。 収容部7bの内周にはドラグ機構の制動板29と摩擦板30と制動板31と摩擦板30と 制動板32と摩擦板30と制動板31が順次挿入されている。 制動板29は収容部7bの底面に当接されている。 更に収容部7bの内周には軸方向に一対の突起7dが形成されて制動板29と制動板 32はハンドル軸6の外周に回動自在に嵌合され、一対の突起7dに回り止め嵌合さ れている。 制動板31はハンドル軸6の外周に回り止め嵌合され、駆動歯車7に対して回動 自在に嵌合されている。 凹部7cの内周にはクリック用歯部7eが形成されてハンドル軸6に直交する径方 向外方に突設されたクリック爪8の先端8bが係合される。
【0013】 駆動歯車7の開口側の制動板31にはハンドル軸6に回り止め嵌合された押圧盤 33が当接されている。 押圧盤33の図1の右側で図2の上側にはハンドル軸6に回り止め嵌合された発 条34、35が当接されている。 発条35の隣には前記カラ−23が当接されている。 カラ−23の隣にはハンドル軸6に螺合されたナット36が当接されている。 ナット36より外側のハンドル軸6にはハンドル17が回り止め嵌合されて袋ナッ ト37で抜け止めされている。
【0014】 ナット36はドラグ調整ツマミ38の多角形の貫通孔に軸方向の前後に移動自在に 嵌合されている。 ドラグ調整ツマミ38とリ−ル側板3の側部との間に金属、合成樹脂の硬質体や 硬質フェルトなどからなる中間部材39が介在され、ドラグ調整ツマミ38とハンド ル17との間に他のOリングからなる中間部材40が介在されている。 ハンドル軸6が軸承された軸受22の外側のリ−ル側板3の側部には凹部3hが形 成されて中間部材39が回転自在に嵌合されている。
【0015】 前記逆転防止装置Cの爪車28はハンドル軸6に回り止め嵌合され、図1から図 3、図6のように、爪車28の外側にはバネ板41、41で挟まれた逆転防止爪42が軸 43で回動自在に軸承され、バネ板41、41は爪車28の両側面を挟み込み、逆転防止 爪42の先端は爪車28の外周に形成された係止歯に係合自在に臨まされている。 逆転防止爪42の外側には逆転防止爪42の回動を度当りするピン44が設けられて いる。 爪車28には複数個のキックピン45が植設されている。
【0016】 リ−ル側板3内はギヤボックスに構成されると共に、クラッチレバ−46の回動 で軸部47と連結板48を介して前進後退されるクラッチ操作体9で操作されるクラ ッチ機構Bが収容されている。 クラッチ機構Bは、前記スプ−ル軸4の係合部4dと係合・離脱されるピニオン 5の係合部5aと、クラッチ操作体9のクラッチカム9aと、クラッチ板49と、爪車 28の複数個のキックピン45と、キックレバ−50とで構成されている。
【0017】 クラッチ操作体9は側枠2に摺動自在に設けられてクラッチ操作体9にはクラ ッチカム9aと横向き長孔の係合部9bと二股の延長片9c、9dと屈曲係合部9eと一方 の延長片9cに長孔9fと延長片9cの一側に屈曲部9gが形成されている。 長孔9fには側枠2に固定されたピン51が嵌められ、延長片9c上にキックレバ− 50が重ねられてキックレバ−50に穿設された長孔50a にピン51が嵌められている 。 キックレバ−50には切欠部50b とバネ掛け部50c が形成されてバネ掛け部50c にバネ52の一端が係合され、バネ52の他端は側枠2に固定されたピン53に係合さ れている。 延長片9cとキックレバ−50の他側の側枠2に係止ピン54が固定されている。
【0018】 軸部47はリ−ル側板3に回動自在に支持されて軸部47の偏芯係合部47a と連結 板48の長孔48a が係合され、連結板48の係合部48b がクラッチ操作体9の横向き 長孔の係合部9bと係合されている。 軸部47と側枠2の間にデットポイントバネ55が設けられている。 連結板48は側枠2に固定された軸部56に回動自在に嵌められている。 クラッチ板49は両端が側枠2に固定された支柱57、57に嵌められ、図示しない 発条で前記スプ−ル軸4の係合部4dとピニオン5の係合部5aが係合される方向に 付勢されている。 クラッチ板49にはピニオン5の溝5bに嵌まる円弧状の凹部49a が形成されてい る。
【0019】 魚釣用両軸受型リ−ルの動作は、図1、図2のスプ−ル軸4の係合部4dとピニ オン5の係合部5aが係合されたクラッチオン状態でハンドル17が回転されると、 図4、図6のハンドル軸6の回転で駆動歯車7を介してピニオン5が回転されて スプ−ル14に釣糸が巻き取られる。 ハンドル軸6にドラグ機構により摩擦結合された駆動歯車7の制動力が調節さ れる時は、ドラグ調整ツマミ38が回動される。 ドラグ調整ツマミ38が回動されると、ナット36が前進後退され、カラ−23が押 圧されて発条34、35と押圧盤33を介して制動板31、32、31、29が各摩擦板30を介 して駆動歯車7に押圧されて制動力が調節される。 ハンドル17が回転されると、設定された制動力で駆動歯車7が時計方向に回転 されると共に爪車28が時計方向に回転される。 爪車28が時計方向に回転されると、爪車28とバネ板41、41の摩擦でバネ板41、 41と逆転係止爪42は反時計方向に回動されて逆転係止爪42の先端は爪車28の係止 歯から離間され、爪車28が駆動歯車7と一体に回転される。
【0020】 次にスプ−ル14が釣糸の繰出しで逆回転されると、駆動歯車7と爪車28は反時 計方向に回転され、バネ板41、41と逆転係止爪42は時計方向に回動されて逆転係 止爪42の先端は爪車28の係止歯に係止される。 この係止でハンドル軸6は回転が停止されているので、駆動歯車7は設定され た制動力に抗して回動される。 この時駆動歯車7のクリック用歯部7eに係合されたハンドル軸6に突設された クリック爪8の先端8bとの間にクリック音が発生される。
【0021】 次にクラッチレバ−46が図4、図6で時計方向に回動されると、軸部47の偏芯 係合部47a で連結板48が反時計方向に回動され、係合部48b でクラッチ操作体9 が右下方向に摺動される。 この摺動でクラッチ板49がクラッチカム9aで上昇されてピニオン5の係合部5a とスプ−ル軸4の係合部4dの係合が離脱されてクラッチオフ状態となり、スプ− ル14はフリ−回転状態となる。 前記のようにクラッチ操作体9が摺動された時、延長片9cも図4、図6で右下 方向に摺動されるので、係止ピン54と屈曲部9gで回動が係止されていたキックレ バ−50がバネ52で反時計方向に回動され、キックレバ−50の切欠部50b はキック ピン45に当接可能位置に臨まされている。
【0022】 次にハンドル17が回転されると、爪車28と駆動歯車7が図4、図6で時計方向 に回転され、キックピン45がキックレバ−50の切欠部50b に当接されてキックレ バ−50が左方向に押し戻され、キックレバ−50の左端がクラッチ操作体9の屈曲 係合部9eを押し上げてクラッチ操作体9が後退され、クラッチカム9aとクラッチ 板49の係合が解除されてピニオン5の係合部5aとスプ−ル軸4の係合部4dが係合 されてクラッチオン状態となる。 クラッチオン状態でハンドル17が回転されると、ピニオン5とスプ−ル軸4が 回転されてスプ−ル14が回転され、スプ−ル14に釣糸が巻き取られる。
【0023】 第1実施例のように魚釣用リ−ルが構成されると、ハンドル軸6に直交する径 方向外方に突設されたクリック爪8は、駆動歯車7のドラグ機構の制動板を収容 する収容部7bの底面に形成された凹部7c内に設けられて制動板29がクリック爪8 に当たることがなく、クリック用歯部7eは駆動歯車7にクリック爪8はハンドル 軸6に対して夫々不動の状態にあるので、ドラグ制動力が弱められても、クリッ ク用歯部7eとクリック爪8の先端8bとの係合状態が変わることがないので、係合 状態が安定し、ドラグ制動力の調節に無関係にクリック音が発生して安定した歯 切れの良いクリック音が得られ、魚の当たりを確実に確認できる。
【0024】 図7はクリック爪の第1変形例で、図7はハンドル軸とクリック爪の分解斜視 図である。
【0025】 第1変形例ではクリック爪8′がハンドル軸6の外周に嵌合するように形成さ れている。 クリック爪8′は円板部8fと円板部8fに穿設された小判形の透孔8gと円板部8f から突出された突出部8hとで形成されている。 突出部8hの先端8bは駆動歯車7のクリック用歯部7eに係合される。 ハンドル軸6には周溝6dが形成されてEリング58が係止されるように構成され ている。 ハンドル軸6には図示しないが前記第1実施例と同様に爪車と摩擦板と駆動歯 車が嵌合された後、カラ−59が嵌合され、その上にクリック爪8′が嵌合されて Eリング58で抜け止めされる。
【0026】 図8はクリック爪の第2変形例で、図8はハンドル軸とクリック爪の分解斜視 図である。
【0027】 第2変形例ではクリック爪8′がハンドル軸6の外周に嵌合するように形成さ れている。 クリック爪8′は円板部8fと円板部8fに穿設された小判形の透孔8gと円板部8f から突出された突出部8hと透孔8gの縁の圧接片8i、8iとで形成されている。 突出部8hの先端8bは駆動歯車7のクリック用歯部7eに係合される。 ハンドル軸6には図示しないが前記第1実施例と同様に爪車と摩擦板と駆動歯 車が嵌合された後、カラ−59が嵌合され、その上にクリック爪8′が圧入されて 抜け止めされる。
【0028】 図9から図11は第2実施例で、図9は魚釣用両軸受型リ−ルの要部拡大断面平 面図、図10は魚釣用両軸受型リ−ルの右側側枠の外側で駆動歯車を示す要部断面 側面図、図11は駆動歯車とピニオンの拡大側面図である。
【0029】 第2実施例では、ハンドル軸6に嵌合された駆動歯車7のドラグ機構の制動板 を収容する収容部7bの底面に形成された凹部7c内のハンドル軸6に平歯車7′が 嵌合固定され、収容部7bの底面位置にクリック爪8″が固定されている。 クリック爪8″の突出部8jの先端8bは平歯車7′のクリック用歯部7fに係合さ れている。 クリック爪8″は突出部8jと屈曲部8kと固定部8mとで形成されている。 他の構成は前記構成と略同一である。
【0030】 第2実施例でスプ−ル14が釣糸の繰出しで逆回転されると、駆動歯車7と爪車 28は反時計方向に回転されて前記第1実施例と同様にハンドル軸6の回転が停止 されるので、駆動歯車7は設定された制動力に抗して回動される。 この時駆動歯車7に固定されたクリック爪8″の先端8bとハンドル軸6に固定 された平歯車7′のクリック用歯部7fとの間にクリック音が発生される。
【0031】 第2実施例のように魚釣用リ−ルが構成されると、ハンドル軸6に嵌合された 駆動歯車7のドラグ機構の制動板を収容する収容部7bの底面に形成された凹部7c 内にクリック爪8″が突設され、凹部7c内のハンドル軸6にクリック用歯部7fを 有する平歯車7′が固定されたので、制動板29が平歯車7′に当たることがなく 、クリック爪8″は駆動歯車7に平歯車7′のクリック用歯部7fはハンドル軸6 に対して夫々不動の状態にあるので、ドラグ制動力が弱められても、クリック用 歯部7fとクリック爪8″の先端8bとの係合状態が変わることがないので、係合状 態が安定し、ドラグ制動力の調節に無関係にクリック音が発生して安定した歯切 れの良いクリック音が得られ、魚の当たりを確実に確認できる。
【0032】 前記説明では、魚釣用リ−ルを魚釣用両軸受型リ−ルで述べたが、他の形式の リ−ルに実施してもよい。
【0033】
【考案の効果】
本考案は前述のように構成されたから、クリック用歯部とクリック爪がハンド ル軸か駆動歯車の何れかに夫々不動の状態にあるので、ドラグ制動力が弱められ ても、クリック用歯部とクリック爪の先端との係合状態が変わることがないので 、係合状態が安定し、ドラグ制動力の調節に無関係にクリック音が発生して安定 した歯切れの良いクリック音が得られ、魚の当たりを確実に確認できる等実用上 優れた効果を奏する魚釣用リ−ルの制動装置を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例で、魚釣用両軸受型リ−ルの要部断
面平面図と一部拡大断面平面図である。
【図2】同魚釣用両軸受型リ−ルの要部拡大断面平面図
である。
【図3】同ハンドル軸と爪車と駆動歯車とクリック爪の
分解斜視図である。
【図4】同魚釣用両軸受型リ−ルの右側側枠の外側で駆
動歯車を示す要部断面側面図である。
【図5】同駆動歯車とピニオンの拡大側面図である。
【図6】同魚釣用両軸受型リ−ルの右側側枠の外側で爪
車を示す要部断面側面図である。
【図7】クリック爪の第1変形例で、ハンドル軸とクリ
ック爪の分解斜視図である。
【図8】クリック爪の第2変形例で、ハンドル軸とクリ
ック爪の分解斜視図である。
【図9】第2実施例で、魚釣用両軸受型リ−ルの要部拡
大断面平面図である。
【図10】同魚釣用両軸受型リ−ルの右側側枠の外側で駆
動歯車を示す要部断面側面図である。
【図11】同駆動歯車とピニオンの拡大側面図である。
【符号の説明】
A リ−ル本体 6 ハンドル軸 7 駆動歯車 7b 収容部 7c 凹部 7e、7f クリック用歯部 8、8′、8″ クリック爪 29、31、32 制動板 14 スプ−ル 17 ハンドル 28、42 逆転防止装置構成部品

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リ−ル本体に回転可能に支持したスプ−
    ルを巻取駆動する駆動歯車をハンドル軸にドラグ機構に
    より摩擦結合すると共に、該ハンドル軸の逆転を防止す
    る逆転防止装置を備えた魚釣用リ−ルにおいて、前記駆
    動歯車のドラグ機構の制動板を収容する収容部の底面に
    凹部を形成し、該凹部にクリック用歯部とクリック爪を
    収容し、前記駆動歯車と前記ハンドル軸の何れか一方に
    クリック用歯部を一体的に回転するように取り付けて他
    方にクリック爪を一体的に回転するように取り付け、前
    記クリック用歯部と前記クリック爪を係合したことを特
    徴とする魚釣用リ−ル。
  2. 【請求項2】 前記駆動歯車の凹部の内周にクリック用
    歯部を該駆動歯車と一体的に回転するように形成し、前
    記ハンドル軸に前記クリック爪を回り止めすると共にハ
    ンドル軸に直交する径方向外方に突設したことを特徴と
    する請求項1記載の魚釣用リ−ル。
  3. 【請求項3】 前記駆動歯車の凹部の内周に突出するよ
    うにクリック爪を固定し、前記ハンドル軸に前記クリッ
    ク用歯部を一体的に回転するように取り付けたことを特
    徴とする請求項1記載の魚釣用リ−ル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015139452A (ja) * 2014-01-28 2015-08-03 株式会社ドヨエンジニアリング ドラッグアセンブリーを備えた釣りリール
KR20160121403A (ko) * 2015-04-09 2016-10-19 시마노 컴포넌츠 (말레이지아) 에스디엔. 비에이치디. 낚시용 릴의 와셔

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