JP2530260Y2 - 魚釣用リ−ル - Google Patents

魚釣用リ−ル

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JP2530260Y2
JP2530260Y2 JP3040392U JP3040392U JP2530260Y2 JP 2530260 Y2 JP2530260 Y2 JP 2530260Y2 JP 3040392 U JP3040392 U JP 3040392U JP 3040392 U JP3040392 U JP 3040392U JP 2530260 Y2 JP2530260 Y2 JP 2530260Y2
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reel
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rotating shaft
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和雄 平野
信之 山口
英二 篠原
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ダイワ精工株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、ハンドル軸と回転軸
の一方向の回転を許容し、他方向の回転を阻止する魚釣
用リ−ルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、魚釣用リ−ルの逆転防止装置は例
えば、実公昭55−32463 号公報及び実公昭59−32282 号
公報のように、ハンドルの回転操作により回転する回転
軸に爪車を固定し、この爪車に係脱する爪部材をリ−ル
フレ−ムに回動可能に取り付け、爪部材をばねにより爪
車に係合状態に保持することで、糸繰出し方向の回転に
対しては回転軸を回転できないようにし、そしてハンド
ルの糸巻取り方向の回転操作に対しては回転軸を回転可
能にしたものである。前記のような逆転防止装置は爪
車、爪部材、この爪部材をリ−ルフレ−ムに回動可能に
取り付けるためのビス及び爪部材を爪車に係合保持する
ばね部材等の別部品で構成されているため、部品数が多
くなると共に、これら部品の組み付け、分解の作業性が
悪く、しかも個別の部品を回転軸及びリ−ルフレ−ムに
組み付けることで構成されるため、これらの加工及び組
立誤差が影響して逆転止め不良を起こす虞がある。ま
た、従来の逆転防止装置は6〜8枚の歯を有する爪車
と、これに係合する爪部材とから成っている関係上、逆
転止め動作時までの空転角が大きく、これにより糸フケ
が発生し易くなるほか、逆転止め時の衝撃が大きく、爪
部材及びその支持部等が故障し易い欠点があった。
【0003】前記従来の逆転防止装置の欠点を解決する
ために、逆回転時の空転角を小さくしてフッキング操作
時の失敗を防止するためにころがり式一方向クラッチを
使用した魚釣用リ−ルの逆転防止装置として、実開昭64
−38964 号公報が知られている。前記公報の構成には、
ハンドル軸の一方向の回転を許容し、他方向の回転を
阻止する実施例と、回転軸筒の一方向の回転を許容
し、他方向の回転を阻止する実施例とが示されている。
しかしながら、前記の構成では、ハンドル軸の外周に
ころがり式一方向クラッチが設けられているから、駆動
歯車の逆転時の遊度が少ないが、ロ−タ−が固定された
回転軸筒の両方向の回転を許容するから、駆動歯車と駆
動歯車に噛合するピニオンとの間の噛合バックラッシュ
と歯面の摩耗の分、巻取時又は逆回転時に歯面に衝撃が
加わって回転性能を悪くしたり、摩耗を促進してしまう
欠点があった。この傾向は、リ−ルの長期間の使用によ
るピニオン及び駆動歯車の摩耗によるバックラッシュ増
加により更に悪化することになる。前記の場合は、回
転軸筒の外周にころがり式一方向クラツチが設けられて
いるから、ロ−タ−によるピニオンの逆転時の遊度が少
ないが、駆動歯車が固定されたハンドル軸は両方公の回
転を許容するから、前記と同様に駆動歯車と噛合するピ
ニオンとの間の噛合バックラッシュと歯面の摩耗の分、
巻取時又は逆回転時に歯面に衝撃が加わって回転性能を
悪くしたり、摩耗を促進してしまう欠点があった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、ハンドル軸と回転軸筒の何れか一方を逆回転阻止
しても、駆動歯車と駆動歯車と噛合するピニオンとの間
の噛合バックラッシュと歯面の摩耗の分、巻取時又は逆
回転時に歯面に衝撃が加わって回転性能を悪くしたり、
摩耗を促進してしまうことである。
【0005】本考案の目的は前記欠点に鑑み、駆動歯車
と駆動歯車と噛合するピニオンとの間のバックラッシュ
と歯面の摩耗に影響されずに、常にバックラッシュを少
なく噛合出来て歯面に衝撃を与えず、回転性能と耐久性
を向上出来る魚釣用リ−ルを提供することである。
【0006】
【問題を解決するための手段】本考案は、ハンドル軸上
の駆動歯車に噛合するピニオンを持った回転軸をリ−ル
本体に回転自在に支持すると共に前記回転軸に釣糸を巻
き込む回転体を該回転軸と一体回転可能に設けた魚釣用
リ−ルにおいて、釣糸巻取り方向の正回転を許容し釣糸
繰出し方向の逆回転を阻止するころがり式一方向クラッ
チを前記ハンドル軸とリ−ル本体及び回転軸とリ−ル本
体の夫々の間に設けたことを要旨とするものである。
【0007】
【作用】回転体4が逆回転された時にピニオン3aが設け
られた回転軸3ところがり式一方向クラッチ2で極めて
敏速に回転体4の逆回転が停止されると共に、駆動歯車
5aが固定された回転軸5がころがり式一方向クラッチ
2′で逆回転が停止されるので、ピニオン3aと駆動歯車
5aとの間の噛合バックラッシュが組み立て時の値より大
きくなることがなく、正転・逆転の繰り返しでバックラ
ッシュが小さくなる方向に歯間が移動される。
【0008】
【実施例】以下、図示の実施例によって本考案を説明す
ると、図1から図3は魚釣用リ−ルの第1実施例で、図
1は魚釣用スピニングリ−ルの要部断面平面図、図2は
魚釣用スピニングリ−ルの要部拡大断面平面図、図3は
回転軸ところがり式一方向クラッチの要部断面背面図で
ある。
【0009】図1、図2で魚釣用スピニングリ−ルは、
リ−ル本体1前側に設けられた透孔に軸受10ところがり
式一方向クラッチ2が挿入されて止め板11で抜け止めさ
れ、軸受10ところがり式一方向クラッチ2で筒状回転軸
3が軸承保持されてリ−ル本体1の前側に突出されてい
る。リ−ル本体1の前側に突出された回転軸3の外周に
は鍔付きカラ−12が嵌合され、その前側にロ−タ−から
なる回転体4が回り止め嵌合されてナット13で固定され
ている。
【0010】リ−ル本体1の後側筐部の透孔には軸受14
ところがり式一方向クラッチ2′が挿入され、横蓋15の
透孔には軸受16が挿入されている。軸受14ところがり式
一方向クラッチ2′と軸受16で筒状回転軸5が軸承さ
れ、回転軸5に駆動歯車5aが一体に設けられている。筒
状回転軸5の中にはハンドル軸6が嵌合されてビス17で
抜け止めされ、ハンドル軸6の一端にハンドル18が取り
付けられている。ロ−タ−からなる回転体4は回転軸に
設けられたピニオン3aとピニオン3aに噛合された駆動歯
車5aを介してハンドル18の回転に連動して回転されるよ
うに指示されている。前記筒状回転軸3内に嵌合されて
突出されたスプ−ル軸19の先端部にスプ−ル20が支持さ
れ、スプ−ル20はハンドル18の回転に連動して前後に往
復動される。
【0011】ころがり式一方向クラッチ2と2′は、図
3のように外枠体21と合成樹脂材の保持体22と複数個の
棒状ころがり部材23と発条24とで構成されている。保持
体22の複数個の貫通孔には複数個図では6個の棒状ころ
がり部材23が挿入されて保持されると共に発条24で押圧
付勢されている。更に外枠体21の内周面には棒状ころが
り部材23の自由回転域αと棒状ころがり部材23が当接さ
れて回転が阻止される阻止面βが構成されている。ころ
がり式一方向クラッチ2のころがり部材23は回転軸3の
外周3bに載せられている。ところがり式一方向クラッチ
2′のころがり部材23は回転軸5の外周5bに載せられて
いる。
【0012】魚釣用スピニングリ−ルが組み立てられる
時は、ピニオン3aと駆動歯車5aの一方に対して他方を正
回転させる方向に回すようにして噛合される。
【0013】魚釣用スピニングリ−ルの逆転防止動作
は、図1、図2のように図示しない釣糸がスプ−ル20に
巻回される方向にハンドル18が回転されると、ハンドル
軸6と回転軸5が回転され、駆動歯車5aとピニオン3aの
噛合で回転軸3が図3で時計方向に正回転される。この
回転でロ−タ−からなる回転体4が正回転される。更に
この回転で回転軸3と5が時計方向に正回転されると、
ころがり式一方向クラッチ2と2′のころがり部材23が
外枠体21の自由回転域αに位置されて回転軸3と5の回
転が可能となる。
【0014】次に獲物の引きでスプ−ル20に巻回された
図示しない釣糸が繰り出されると、回転体4が逆回転さ
れ、この回転で回転軸3と5が図3で反時計方向に逆回
転される。回転軸3と5が逆回転されると、ころがり式
一方向クラッチ2と2′のころがり部材23が自由回転域
α位置から阻止面βに移動されて当接され、ころがり部
材23のクサビ作用で外枠体21に対して回転軸3と5の逆
回転が夫々阻止される。このことで回転体4の逆回転が
停止される。更にこの時、ころがり部材23のクサビ作用
による逆転時の遊度が少ないことから極めて敏速に回転
体4の逆回転が停止される。
【0015】前記のように魚釣用スピニングリ−ルが構
成されると、回転体4が逆回転された時にピニオン3aが
設けられた回転軸3ところがり式一方向クラッチ2で極
めて敏速に回転体4の逆回転が停止されると共に、駆動
歯車5aが固定された回転軸5がころがり式一方向クラッ
チ2′で逆回転が停止されるので、ピニオン3aと駆動歯
車5aとの間の噛合バックラッシュが組み立て時の値より
大きくなることがなく、正転・逆転の繰り返しでバック
ラッシュが小さくなる方向に歯間が移動される。 この
ことから、長期間の使用で歯面が摩耗しても、バックラ
ッシュが小さくなる方向に歯間が移動されるので、歯面
摩耗の影響が出ない。従って、常にバックラッシュを少
なく噛合出来て歯面に衝撃を与えず、回転性能と耐久性
が向上出来る。又、回転軸3とハンドル軸6に嵌合され
た回転軸5にころがり式一方向クラッチ2と2′を分散
して配置したので、逆転防止力がアップし、大物の魚と
のやりとりや、長期間の使用にも充分な逆転止め機能を
維持できる。
【0016】図4、図5は魚釣用リ−ルの第2実施例
で、図4は魚釣用軸受型リ−ルの要部断面平面図、図5
は魚釣用軸受型リ−ルの要部拡大断面平面図である。
【0017】図4、図5の第2実施例では、リ−ル本体
1′の左右両側枠1a、1bと支柱1cとリ−ル脚25の固定板
1dと指載せ杆1eが一体に、かつ左右両側枠1a、1bが平行
に保持されている。左右両側枠1a、1bの外側には夫々リ
−ル本体1′の側部を構成するリ−ル側板26、27が取り
付けられている。両側枠1a、1b間にはスプ−ルからなる
回転体4′が回転可能に支持され、回転体4′に固定さ
れたスプ−ル軸19′は一方の図示しない軸受と他方の軸
受28、29で回転可能に支持されている。スプ−ル軸19′
には回転軸3′が軸方向に摺動自在に嵌合されてスプ−
ル軸19′の係合部19a と回転軸3′の係合部3cが公知の
クラッチ機構のレバ−30で係合・離脱可能に構成されて
いる。回転軸3′にはピニオン3aが形成され、回転軸
3′の外周3bとリ−ル側板27の間に前記第1実施例図3
と同形のころがり式一方向クラッチ2が嵌合されてい
る。 ピニオン3aにはハンドル軸6′に回り止め嵌合さ
れた駆動歯車31が噛合されている。
【0018】ハンドル軸6′は右側枠1bに設けられた軸
受32とリ−ル側板27に取り付けられた軸受33で軸承さ
れ、軸受32側のハンドル軸6′の一端は止め板34で抜け
止めされている。軸受33側の軸受33とハンドル軸6′の
間にはカラ−35が回り止め嵌合されてカラ−35の外周と
リ−ル側板27の間に前記第1実施例図3と同形のころが
り式一方向クラッチ2′が嵌合されている。カラ−35の
外側のハンドル軸6′にはカラ−36が嵌合されてその外
側にハンドル18′が取り付けられている。軸受33の外側
のカラ−36外周にはフェルト37が取り付けられている。
【0019】ころがり式一方向クラッチ2と2′と回転
軸3′及びカラ−35の関係は前記第1実施例と略同一で
ある。
【0020】魚釣用両軸受型リ−ルの逆転防止動作は、
スプ−ル軸19′の係合部19a と回転軸3′の係合部3cが
係合された状態で図示しない釣糸がスプ−ルからなる回
転体4′に巻回される方向にハンドル18′が回転される
と、ハンドル軸6′と駆動歯車31とピニオン3aと回転軸
3′と回転体4′が正回転される。この回転でカラ−35
と回転軸3′が正回転されると、ころがり式一方向クラ
ッチ2と2′の棒状ころがり部材23が第1実施例の図3
と同様に外枠体21の自由回転域αに位置されてハンドル
軸6′と回転軸3′と回転体4′の回転が可能となる。
【0021】次に獲物の引きで回転体4′に巻回された
図示しない釣糸が繰り出されると、回転体4′が逆回転
され、この回転で回転軸3′が逆回転される。回転軸
3′が逆回転されると、ころがり式一方向クラッチ2の
棒状ころがり部材23が自由回転域α位置から阻止面βに
移動されて当接され、棒状ころがり部材23のクサビ作用
で外枠体21に対して回転軸3′の逆回転が阻止される。
このことで回転体4′の逆回転が停止される。更にこの
時、棒状ころがり部材23のクサビ作用による逆転時の遊
度が少ないことから極めて敏速に回転体4′の逆回転が
停止される。
【0022】レバ−30の操作でスプ−ル軸19′の係合部
19a と回転軸3′の係合部3cが離脱されていると、回転
体4′は正・逆方向に自由に回転される。
【0023】図6、図7は魚釣用リ−ルの第3実施例
で、図6は覆面型魚釣用リ−ルの要部断面平面図、図7
は覆面型魚釣用リ−ルの要部拡大断面平面図である。
【0024】図6、図7の第3実施例では、リ−ル本体
1″の円筒部1f外周の段部に前側のフロントカバ−38が
螺合等で係脱自在に嵌合されている。リ−ル本体1″の
後側筐部1gと側部カバ−39でハンドル18″が取り付けら
れたハンドル軸6″が回転自在に支承され、リ−ル本体
1″の前側のフロントカバ−38の前端には糸導口リング
40が固定されている。
【0025】前記円筒部1fの中心には中空軸筒41の一端
が螺着されて中空軸筒41の軸芯に回転軸3″が回転自在
にかつ前後に摺動自在に嵌合されている。中空軸筒41の
後端内には前記第1実施例図3と同形のころがり式一方
向クラッチ2が挿入されて回転軸3″の外周が嵌合され
ている。中空軸筒41の先端外周には偏心カム41a が形成
され、中空軸筒41の外周にはスプ−ル軸筒42が周方向に
回り止めされて前後に摺動自在に嵌合されている。
【0026】前記スプ−ル軸筒42の外周にはスプ−ル2
0′が嵌合されると共にスプ−ル20′の前面にはライニ
ングワッシャ−43が嵌合摺接されてEリング44でスプ−
ル20′はスプ−ル軸筒42から抜け止めされ、スプ−ル2
0′の後面にはライニングワッシャ−43とバネ板状制動
板45が嵌合摺接されている。前記スプ−ル軸筒42の後面
にはオシレ−ト用突起46とガイドバ−47が突設されて後
側筐部1g内に突出されている。
【0027】前記回転軸3″の前端には糸取りロ−タ−
からなる回転体4″が嵌合されてナット48で固定され、
回転体4″の内側底面にはピックアップ部材49が放射方
向に摺動自在に保持され、ピックアップ部材49の上端は
回転体4″の透孔に上下に摺動可能に嵌合されて発条50
で下端は中空軸筒41の外周又は偏心カム41a の外周に押
圧付勢されている。
【0028】前記円筒部1fから後側筐部1g内に突出した
回転軸3″にはピニオン51が回転軸3″に対して摺動の
み可能に嵌合されてリリ−スバネ52で押圧付勢され、ピ
ニオン51はハンドル軸6″に固定された駆動歯車31に噛
合されてハンドル18″で回転される。ハンドル軸6″と
側部カバ−39の間に前記第1実施例図3と同形のころが
り式一方向クラッチ2′と軸受38が嵌合されている。前
記駆動歯車31の裏面には偏心カム31a が形成されてオシ
レ−ト板53が嵌合され、オシレ−ト板53のピン54は前記
オシレ−ト用突起46の孔に嵌合されている。
【0029】前記後側筐部1gと側部カバ−39には操作体
55が回動自在に取り付けられ、内側に設けられたクラッ
チ押圧部55a は前記回転軸3″の後端に当接自在に臨ま
されている。
【0030】ころがり式一方向クラッチ2と2′と回転
軸3″及びハンドル軸6″の関係は前記第1実施例と略
同一である。
【0031】スプ−ル20′に釣糸56が巻回される方向に
ハンドル18″が回転されると、ハンドル軸6″と駆動歯
車31とピニオン51を介して回転軸3″と回転体4″が正
回転される。この回転でハンドル軸6″と回転軸3″が
正回転されると、ころがり式一方向クラッチ2と2′の
棒状ころがり部材23が第1実施例の図3と同様に外枠体
21の自由回転域αに位置されてハンドル軸6″と回転軸
3″と回転体4″の回転が可能となる。この時スプ−ル
20′とスプ−ル軸筒42は前後にオシレ−トされてスプ−
ル20′に釣糸56が巻回される。
【0032】釣糸56が巻回される状態で獲物の引きで釣
糸が繰り出される方向に回転体4″が逆回転されると回
転軸3″が逆回転される。回転軸3″が逆回転される
と、ころがり式一方向クラッチ2の棒状ころがり部材23
が自由回転域α位置から阻止面βに移動されて当接さ
れ、棒状ころがり部材23のクサビ作用で外枠体21に対し
て回転軸3″の逆回転が阻止される。このことで回転体
4″の逆回転が停止される。更にこの時、棒状ころがり
部材23のクサビ作用による逆転時の遊度が少ないことか
ら極めて敏速に回転体4″の逆回転が停止される。
【0033】スプ−ル20′に巻回される釣糸56が放出さ
れる時は、操作体55が押し下げられると、クラッチ押圧
部55a で回転軸3″の後端がリリ−スバネ52に抗して押
し込まれる。この押し込みで回転軸3″と回転体4″が
前進されてピックアップ部材49の下端が発条50で偏心カ
ム41a 上に落下されてピックアップ部材49の上端が回転
体4″の外周面から引き込まれるとスプ−ル20′に巻回
された釣糸56が自由に繰り出される。この状態で釣糸56
が巻回される方向にハンドル18″が回転されると、回転
軸3″と回転体4″が回転されて偏心カム41a とピック
アップ部材49の下端の係合が解除され、ピックアップ部
材49の下端は中空軸筒41の外周に押し下げられてピック
アップ部材49の上端は発条50に抗して回転体4″の外周
面から突出してガイドとなり、釣糸56の巻回が可能とな
る。
【0034】図8から図13は魚釣用リ−ルの第4実施例
で、図8は魚釣用スピニングリ−ルの要部断面平面図、
図9は魚釣用スピニングリ−ルの要部拡大断面平面図、
図10は回転側の切換係合部と操作側の切換部材の側面
図、図11は魚釣用スピニングリ−ルの要部断面側面図、
図12は魚釣用スピニングリ−ルの要部拡大断面側面図、
図13は魚釣用スピニングリ−ルの操作側の切換部材が操
作された後の要部拡大断面側面図である。
【0035】図8から図13の第4実施例では、第1実施
例と下記の構成が異なって回転軸3と5の一方向の回転
を許容し、他方向の回転を阻止すると共に、両方向の回
転を許容するように構成されている。即ち、 筒状回転軸3は軸受10を挟むように軸承保持されて第
1実施例で回転軸3に設けられたピニオンが、回転軸3
の後側の外周に軸方向に摺動自在に嵌合された操作側の
切換部材7に設けられている。 リ−ル本体1の後側に設けられた筒状回転軸5ところ
がり式一方向クラッチ2′の間には他の操作側の切換部
材7′と回転側の切換部材7″が設けられている。
【0036】前記で、回転軸3と切換部材7には図10
のように、夫々凹部と凸部の係合部3c、3d、7a、7bが形
成され、各係合部の凸部先端には傾斜面が形成されてい
る。切換部材7には更にピニオン7cと鍔部7dが形成され
ている。切換部材7の鍔部7dの下側で外側には図11から
図13のように操作部材8が設けられている。操作部材8
は板状に形成されて凹部8aとカム溝8bが形成されてい
る。凹部8aの中には鍔部7dが配置されている。カム溝8b
の中にはカム57が設けられてカム57はカム軸58に固定さ
れ、カム軸58にはツマミ59が取り付けられると共に図示
しないクリック機構が設けられている。
【0037】前記で、操作側の切換部材7′の内径と
回転軸5の太径の外周間には間隙が設けられている。切
換部材7′と7″には図10と同様に夫々凹部と凸部の係
合部が形成されている。操作側の切換部材7′の他側に
は鍔部7eが形成されている。鍔部7eの下側で外側には操
作部材8′が設けられている。操作部材8′は板状に形
成されて凹部8cが形成されている。凹部8cの中には鍔部
7eが配置されている。操作部材8′は軸60に固定され、
軸60にはツマミ61が取り付けられると共に図示しないク
リック機構が設けられている。
【0038】前記では、図12に対して図13のようにツ
マミ59が回動されると、操作部材8が摺動されて回転軸
3と切換部材7の係合部の係合が解除されて回転軸3の
正・逆方向の回転が可能になる。前記では、図9でツ
マミ61が2点鎖線のように回動されると、操作部材8′
が回動されて操作側の切換部材7′と回転側の切換部材
7″の係合部が解除されて筒状回転軸5とハンドル軸6
の正・逆方向の回転が可能になる。第4実施例では回転
軸3と5の両方に、一方向の回転を許容し、他方向の回
転を阻止すると共に、両方向の回転を許容するような構
成を図示したが、回転軸3と5の何れか一方のみ実施し
てもよい。
【0039】前記第3実施例の覆面型魚釣用リ−ルに、
回転軸とハンドル軸の一方向の回転を許容し、他方向の
回転を阻止すると共に、両方向の回転を許容する構成を
組み込んでもよい。
【0040】
【考案の効果】本考案は前述のように構成されたから、
回転体が逆回転された時にピニオンが設けられた回転軸
ところがり式一方向クラッチで極めて敏速に回転体の逆
回転が停止されると共に、駆動歯車が固定された回転軸
が他のころがり式一方向クラッチで逆回転が停止される
ので、ピニオンと駆動歯車との間の噛合バックラッシュ
が組み立て時の値より大きくなることがなく、正転・逆
転の繰り返しでバックラッシュが小さくなる方向に歯間
が移動される。このことから、長期間の使用で歯面が摩
耗しても、バックラッシュが小さくなる方向に歯間が移
動されるので、歯面摩耗の影響が出ない。従って、常に
バックラッシュを少なく噛合出来て歯面に衝撃を与え
ず、回転性能と耐久性が向上出来る等実用上優れた効果
を奏する魚釣用リ−ルを提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例で、魚釣用スピニングリ−ルの要部
断面平面図である。
【図2】同魚釣用スピニングリ−ルの要部拡大断面平面
図である。
【図3】同回転軸ところがり式一方向クラッチの要部断
面背面図である。
【図4】第2実施例で、魚釣用軸受型リ−ルの要部断面
平面図である。
【図5】同魚釣用軸受型リ−ルの要部拡大断面平面図で
ある。
【図6】第3実施例で、覆面型魚釣用リ−ルの要部断面
平面図である。
【図7】同覆面型魚釣用リ−ルの要部拡大断面平面図で
ある。
【図8】第4実施例で、魚釣用スピニングリ−ルの要部
断面平面図である。
【図9】同魚釣用スピニングリ−ルの要部拡大断面平面
図である。
【図10】同回転側の切換係合部と操作側の切換部材の側
面図である。
【図11】同魚釣用スピニングリ−ルの要部断面側面図で
ある。
【図12】同魚釣用スピニングリ−ルの要部拡大断面側面
図である。
【図13】同魚釣用スピニングリ−ルの操作側の切換部材
が操作された後の要部拡大断面側面図である。
【符号の説明】
1、1′、1″、1a、1b、26、27 リ−ル本体 2、2′ ころがり式一方向クラッチ 3、3′、3″ 回転軸 3a、7c、51 ピニオン 4、4′、4″ 回転体 5a、31 駆動歯車 6、6′、6″ ハンドル軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平4−21264(JP,U) 実開 平4−80362(JP,U) 実開 昭64−38964(JP,U) 実公 昭59−32282(JP,Y2) 実公 昭55−32463(JP,Y2)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハンドル軸上の駆動歯車に噛合するピニ
    オンを持った回転軸をリ−ル本体に回転自在に支持する
    と共に前記回転軸に釣糸を巻き込む回転体を該回転軸と
    一体回転可能に設けた魚釣用リ−ルにおいて、釣糸巻取
    り方向の正回転を許容し釣糸繰出し方向の逆回転を阻止
    するころがり式一方向クラッチを前記ハンドル軸とリ−
    ル本体及び回転軸とリ−ル本体の夫々の間に設けたこと
    を特徴とする魚釣用リ−ル。
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