JP2005000103A - スピニングリールのスプール支持構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】スプール内周部の内側に装着された軸受部は筒状の保持部材70を介してスプール軸15の非円形部15bに回転自在に装着されている。保持部材70は、内周が非円形部15bに回転不能に装着される保持部71と、保持部71の外周に設けられ前側面がスプール内周部に押圧される押圧部72と、内周断面が円形に形成され非円形部15bとの間に断面が略弓形に形成された2箇所の隙間74をあけて装着される円形部73とを有している。円形部73と非円形部15bとの間に隙間74には、保持部材70の前方から保持部材70のがたつきを抑えるがたつき防止部材80が装着されている。
【選択図】 図5
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、スピニングリールのスプール支持構造、特に、リール本体に対して前後移動自在なスプール軸にスプールを回転可能に装着するためのスピニングリールのスプール支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、スピニングリールは、ハンドルを回転自在に支持するリール本体と、ロータと、スプール軸に回転可能に装着されたスプールとを備えている。スピニングリールのスプールは、リール本体に対して前後移動自在であり、外周に釣り糸が巻き付けられ内周にスプール軸が装着される糸巻胴部と、糸巻胴部の後端部に設けられた大径筒状のスカート部とを備えている。糸巻胴部の後端部には、スプール軸に移動不能に装着され、スプールの後方への移動を規制する環状部材が配置されている。環状部材の内周側には、略長円形の非円形の貫通孔が形成されており、断面が非円形に形成されたスプール軸の前端部に回転不能に装着されている。また、フロントドラグ型のスピニングリールでは、糸巻胴部の内部には、複数のドラグ板からなるドラグ機構等を有している。
【0003】
このようなスプールは、たとえばボールベアリング等の軸受によりスプール軸に回転自在に装着されている(たとえば、特許文献1参照)。この種の軸受は、糸巻胴部の内周に配置され、スプール軸の外周に回転不能に装着され内周が円形に形成された孔部を有する筒状の保持部材に保持されている。保持部材は、後端部が環状部材に当接しており、糸巻胴部により後方に押圧されている。また、保持部材にはスプール軸と交差する貫通孔が形成され、スプール軸には貫通孔に連通する雌ねじが形成されている。これらの貫通孔及び雌ねじに六角穴付き止めねじ等のピン部材を挿通螺合させることにより、保持部材をスプール軸に回転不能に固定している。ここでは、保持部材の後端部を環状部材に当接させることにより、スプールの後方への移動を規制しているので、ドラグ機構を作動してドラグ板を後方に押圧できる。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−204640号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来のスピニングリールでは、たとえば実釣時に魚等との駆け引きを楽しむために、ドラグ機構を緩めて釣りを行うことがある。このようにドラグ機構を緩めると、後方に押圧されていたドラグ板の押圧力が小さくなる。ドラグ板の押圧力が小さくなると、糸巻胴部が保持部材を後方に押圧する力が小さくなる。すると、ここでは保持部材に形成された円形の孔部に断面が非円形のスプール軸が貫通しているので、保持部材とスプール軸との間の略弓形の隙間により、がたつきが生じるおそれがある。保持部材ががたつくと、スプールの滑らかな前後移動に支障をきたすおそれが生じる。
【0006】
本発明の課題は、スピニングリールのスプール支持構造において、保持部材のがたつきを防止することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
発明1に係るスピニングリールのスプール支持構造は、リール本体に対して前後移動自在に設けられ少なくとも前端側の断面が非円形に形成された非円形部を有するスプール軸にスプールを回転可能に装着するためのスピニングリールのスプール支持構造であって、スプールの内周部に配置されスプールを回転可能に支持する軸受部と、非円形部の後端に後方への移動が規制された状態で装着されたスプール受け部と、軸受部が外周側に配置される保持部とスプールの内周側により後方に押圧される押圧部と内周断面が円形に形成され非円形部との間に隙間をあけて装着される円形部とを有しスプール受け部により後方への移動が規制される保持部材と、保持部材をスプール軸に回転不能に固定する固定手段と、隙間に前方から装着され保持部材のがたつきを抑えるがたつき防止部材とを備えている。
【0008】
このスプール支持構造では、保持部材の円形部とスプール軸の非円形部との間に隙間に、たとえば断面が隙間の形状に合致するようながたつき防止部材を装着することにより隙間を減少できるので、保持部材のがたつきを防止することができる。
発明2に係るスプール支持構造は、発明1のスプール支持構造において、保持部は、押圧部の前側に設けられた第1保持部と、押圧部の後側に設けられた第2保持部とを有している。軸受部は、第1保持部に配置された第1軸受と、第2保持部に配置された第2軸受とを有している。この場合、第1軸受及び第2軸受の2つの軸受を設けることにより、スプールのスプール軸に対する回転を滑らかにできる。
【0009】
発明3に係るスプール支持構造は、発明1又は2のスプール支持構造において、固定手段は、円形部及び非円形部に挿通されるピン部材である。この場合、たとえば円形部及び非円形部にそれぞれ貫通孔及び雌ねじを形成し、六角穴付き止めねじ等の外周に雄ねじが形成されたピン部材を挿通螺合させることにより、容易な構成で確実に保持部材をスプール軸に固定できる。
【0010】
発明4に係るスプール支持構造は、発明1から3のいずれかのスプール支持構造において、非円形部は、外周断面が略長円形に形成されている。隙間は、断面が略弓形に形成されている。この場合、非円形部は、たとえば円柱部材の両側面を切り欠いた略長円形に形成されているので、非円形部と円形部との間の隙間は略弓形に2箇所形成される。
【0011】
発明5に係るスプール支持構造は、発明4のスプール支持構造において、がたつき防止部材は、保持部材の前側に配置される大径の頭部と、断面が略弓形に形成され隙間に装着される1つ又は複数の装着部とを有している。この場合、非円形部と円形部との間の2箇所の隙間に合致する断面形状の装着部を装着することにより、がたつきを容易に防止できる。
【0012】
発明6に係るスプール支持構造は、発明5のスプール支持構造において、頭部は、外形断面が略弓形に形成された板状部材であり、1つの装着部と一体的に形成されている。この場合、1つの装着部を有する2つのがたつき防止部材をそれぞれの隙間に装着できる。
発明7に係るスプール支持構造は、発明5のスプール支持構造において、頭部は、外形断面が略円形に形成された環状部材であり、前記複数の装着部と一体的に形成されている。この場合、たとえば2つの装着部を有する1つのがたつき防止部材を隙間に装着できる。
【0013】
発明8に係るスプール支持構造は、発明1から7のいずれかのスプール支持構造において、非円形部は、外周の一部が凹んで形成された係止溝を有している。がたつき防止部材は、内周側に設けられ、係止溝に係止されてスプール軸に対して抜け止めされる係止突起を有している。この場合、係止溝に係止突起を係止することにより、がたつき防止部材を抜け止めできる。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態を採用したスピニングリールは、図1に示すように、ハンドル1を回転自在に支持するリール本体2と、ロータ3と、スプール4とを備えている。ロータ3は、リール本体2の前部に回転自在に支持されている。スプール4は、釣り糸を外周面に巻き取るものであり、ロータ3の前部に前後移動自在に配置されている。
【0015】
リール本体2は、リールボディ2aと、リールボディ2aから斜め上前方に延びる竿取付脚2bとを有している。リールボディ2aは、図2に示すように、内部に空間を有しており、その空間内には、ロータ3をハンドル1の回転に連動して回転させるロータ駆動機構5と、スプール4を前後に移動させて釣り糸を均一に巻き取るためのオシレーティング機構6とが設けられている。
【0016】
ロータ駆動機構5は、ハンドル1が固定されたハンドル軸10とともに回転するフェースギア11と、このフェースギア11に噛み合うピニオンギア12とを有している。ピニオンギア12は筒状に形成されており、ピニオンギア12の前部はロータ3の中心部を貫通し、ナット13によりロータ3に固定されている。また、ピニオンギア12は、その軸方向の中間部と後端部とが、それぞれ軸受14a、14bを介してリール本体2に回転自在に支持されている。
【0017】
オシレーティング機構6は、スプール4の中心部にドラグ機構60を介して連結されたスプール軸15を前後方向に移動させてスプール4を同方向に移動させるための機構である。オシレーティング機構6は、スプール軸15の下方に平行に配置された螺軸21と、螺軸21に沿って前後方向に移動するスライダ22と、螺軸21の先端に固定された中間ギア23とを有している。スライダ22にはスプール軸15の後端が回転不能に固定されている。中間ギア23はピニオンギア12に噛み合っている。
【0018】
ロータ3は、図2に示すように、円筒部30と、円筒部30の側方に互いに対向して設けられた第1ロータアーム31及び第2ロータアーム32とを有している。円筒部30と第1ロータアーム31及び第2ロータアーム32とは、たとえばアルミニウム合金製であり一体成形されている。
第1ロータアーム31の先端の外周側には、第1ベール支持部材40が揺動自在に装着されている。第1ベール支持部材40の先端には、釣り糸をスプール4に案内するためのラインローラ41が装着されている。また、第2ロータアーム32の先端内周側には、第2ベール支持部材42が揺動自在に装着されている。
【0019】
ラインローラ41と第2ベール支持部材42との間には線材を略U状に湾曲させた形状のベール43が固定されている。これらの第1ベール支持部材40、第2ベール支持部材42、ラインローラ41及びベール43により釣り糸をスプール4に案内するベールアーム44が構成される。ベールアーム44は、図2に示す糸案内姿勢とそれから反転した糸開放姿勢との間で揺動自在である。
【0020】
ロータ3の円筒部30の内部にはロータ3の逆転を禁止・解除するための逆転防止機構50が配置されている。逆転防止機構50は、図2に示すように、内輪が遊転するローラ型のワンウェイクラッチ51と、ワンウェイクラッチ51を作動状態(逆転禁止状態)と非作動状態(逆転許可状態)とに切り換える切換機構52とを有している。
【0021】
スプール4は、図2に示すように、ロータ3の第1ロータアーム31と第2ロータアーム32との間に配置されており、スプール軸15の先端にドラグ機構60を介して装着されている。スプール4は、図3に示すように、外周に釣り糸が巻かれる大小2段の円筒状のスプール本体7と、スプール本体7の前端に装着された大径のフランジ部8と、フランジ部8をスプール本体7に固定するためのフランジ固定部材9とを有している。
【0022】
スプール本体7は、図3に示すように、たとえばアルミニウム合金を絞り加工等のプレス加工して得られた大小2段の円筒状の部材であり、第1軸受56及び第2軸受57によりスプール軸15に回転自在に装着されている。スプール本体7は、外周に釣り糸が巻かれる筒状の糸巻胴部7aと、糸巻胴部7aの後部に一体で形成された大径筒状のスカート部7bとを有している。
【0023】
糸巻胴部7aは、図3に示すように、金属薄板により筒状に形成された筒状部16と、筒状部16の内周側に別体で接着された合成樹脂製の円筒部17と、円筒部17の後端側に円筒部17と一体成形された環状の内周部18とを有している。円筒部17の内周面には、図3に示すように、フランジ固定部材9を装着するための雌ねじ部17aが形成されている。内周部18の内側には第1軸受56及び第2軸受57からなる軸受部55が装着されており、軸受部55は筒状の保持部材70を介してスプール軸15に回転自在に装着されている。保持部材70の後端部には、後方への移動が規制されて装着されたスプール受け部20が当接している。
【0024】
スプール受け部20は、図4に示すように、スプール軸15に前後移動不能に装着された金属製のリング部材である。スプール受け部20は第2軸受57の後端に当接している。スプール受け部20をスプール軸15に固定することにより、ドラグ機構60により内周部18が後方に押圧されても、スプール4全体を受けることができる。
【0025】
保持部材70は、図4及び図5に示すように、後端部がスプール受け部20に当接し内周部18により後方に押圧される筒状の部材である。保持部材70は、外周に軸受部55が保持され、内周がスプール軸15の前端側の断面が非円形に形成された非円形部15bに回転不能に装着されている。スプール軸15の非円形部15bは、外周断面が円柱部材の両側面を切り欠いた略長円形に形成されている。保持部材70は、内周がスプール軸15の非円形部15bに回転不能に装着される保持部71と、保持部71の外周に設けられ前側面が内周部18に押圧される押圧部72と、内周断面が円形に形成され非円形部15bとの間に断面が略弓形に形成された2箇所の隙間74をあけて装着される円形部73とを有している。保持部71は、押圧部72の前側に設けられ外周に第1軸受56が配置される第1保持部71aと、押圧部72の後側に設けられ外周に第2軸受57が配置される第2保持部71bとを有している。
【0026】
保持部材70は、第1保持部71aに形成された貫通孔71cを貫通し、スプール軸15に形成された雌ねじ15aに螺合する六角穴付き止めねじ等の固定手段の一例であるピン部材75によりスプール軸15の非円形部15bに回転不能に固定されている。また、ピン部材75が装着された第1保持部71aには、押圧部72の前側面と内周部18との間には、3枚の間座部材76が装着されている。また、保持部材70の円形部73とスプール軸15の非円形部15bとの間に隙間74には、保持部材70の前方から保持部材70のがたつきを抑えるがたつき防止部材80が装着されている。
【0027】
がたつき防止部材80は、図5から図8に示すように、保持部材70の前側に配置される大径の頭部80aと、隙間74に装着される2つの装着部80bとを有している。頭部80aは、外形断面が略円形に形成された環状部材であり、断面が長円形の凹部80cを有している。2つの装着部80bは、互いに向き合うように頭部80aと一体成形され、断面が隙間74に合致するように略弓形に形成されている。また、凹部80cの内周側には、互いに対向する位置に突出した2つの係止突起80dが形成されている。係止突起80dは、スプール軸15の非円形部15bに外周の一部が凹んで形成された係止溝15cにそれぞれ係止され、これによりがたつき防止部材80が抜け止めされる。
【0028】
スカート部7bは、図2及び図3に示すように、ロータ3の円筒部30を覆うように筒状に糸巻胴部7aと一体成形されている。スカート部7bは、アルミニウム合金を絞り加工して得られた金属薄板により形成されている。
フランジ部8は、図3に示すように、外周に行くほど前方に傾斜するように形成された金属製又は硬質セラミック製の傷つきにくい円板状の部材である。フランジ部8は、糸巻胴部7aの雌ねじ部17aに螺合するフランジ固定部材9により、糸巻胴部7aとの間に挟持されて固定されている。
【0029】
フランジ固定部材9は、図3に示すように、糸巻胴部7aの雌ねじ部17aに螺合する筒状の雄ねじ部9aと、雄ねじ部9aの内周側に一体で形成されドラグ機構60の後述する複数のドラグ板62を収納可能な空間を内部に有する筒状のドラグ収納部9bと、雄ねじ部9aの先端にフランジ部8に当接可能に設けられた当接部9cとを有している。
【0030】
ドラグ機構60は、スプール4とスプール軸15との間に装着されスプール4にドラグ力を作用させるための機構である。ドラグ機構60は、ドラグ力を手で調整するためのつまみ部61と、つまみ部61によりスプール4側に押圧される複数枚のドラグ板62とを有している。
次にリールの操作及び動作について説明する。
【0031】
キャスティング時にはベールアーム44を糸開放姿勢に反転させる。これにより第1ベール支持部材40及び第2ベール支持部材42は揺動する。この状態で釣竿を握る手の人差し指で釣り糸を引っかけながら釣竿をキャスティングする。すると釣り糸は仕掛けの重さにより勢いよく放出される。仕掛けが着水した後ハンドル1を釣り糸巻き取り方向に回転させると、ロータ駆動機構5によりロータ3が釣り糸巻き取り方向に回転し、ベールアーム44が図示しないベール反転機構により釣り糸巻き取り位置に復帰しロータ3の逆転が禁止されているので釣り糸の放出が止まる。
【0032】
釣り糸を巻き取る際には、ハンドル1を釣り糸巻き取り方向に回転させる。すると、その回転がフェースギア11、ピニオンギア12を介してロータ3に伝達されロータ3が回転する。ロータ3が回転すると、ラインローラ41に案内された釣り糸がスプール4に巻き付けられる。
このようなスプール4では、保持部材70の円形部73とスプール軸15の非円形部15bとの間に隙間74に、断面が隙間74の形状に合致する装着部80bを有するがたつき防止部材80を装着することにより隙間74を減少でき、保持部材70のがたつきを防止することができる。
【0033】
〔他の実施形態〕
(a) 前記実施形態では浅溝スプールを用いていたが、これに限定されるものではなく、他のあらゆるスピニングリールのスプールについて本発明を適用できる。
(b) 前記実施形態では、2つの第1軸受56及び第2軸受57を用いたが、これに限定されるものではなく、たとえば1つの軸受のみ用いる構成にしてもよい。
【0034】
(c) 前記実施形態では、保持部材70は、六角穴付き止めねじ等のピン部材75により固定されていたが、保持部材70のスプール軸15に対する固定方法はこれに限定されない。
(d) 前記実施形態では、スプール受け部20は金属製のリング部材であったが、たとえば周囲に凹凸部を形成しスプール4の回転により凹凸部に当接する発音機構をさらに備える構成にしてもよい。
【0035】
(e) 前記実施形態では、2つの装着部80bを有する1つのがたつき防止部材80を隙間74に装着していたが、図9に示すように、1つの装着部80bを有する2つの第1がたつき防止部材81及び第2がたつき防止部材82をそれぞれ隙間74に装着してもよい。なお、第1がたつき防止部材81及び第2がたつき防止部材82の頭部80aは、互いに鏡像となる略弓形状に形成されており、装着部80bを隙間74に装着したとき保持部材70の前端に当接するようになっている。
【0036】
【発明の効果】
本発明によれば、スピニングリールのスプール支持構造において、保持部材の円形部とスプール軸の非円形部との間に隙間にがたつき防止部材を装着することにより隙間を減少できるので、保持部材のがたつきを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるスピニングリールの側面図。
【図2】前記スピニングリールの側面断面図。
【図3】前記スピニングリールのスプールの拡大断面図。
【図4】前記スプールの支持部分の側面拡大図。
【図5】前記スプールの支持部分の分解斜視図。
【図6】がたつき防止部材の側面断面図。
【図7】前記がたつき防止部材の平面図。
【図8】前記がたつき防止部材の正面図。
【図9】他の実施形態の図5に相当する図。
【符号の説明】
2 リール本体
4 スプール
7a 糸巻胴部
15 スプール軸
15b 非円形部
15c 係止溝
20 スプール受け部
55 軸受部
56 第1軸受
57 第2軸受
60 ドラグ機構
70 保持部材
71 保持部
71a 第1保持部
71b 第2保持部
72 押圧部
73 円形部
75 ピン部材
76 間座部材
80 がたつき防止部材
80a 頭部
80b 装着部
80c 孔部
80d 係止突起
81 第1がたつき防止部材
82 第2がたつき防止部材
Claims (8)
- リール本体に対して前後移動自在に設けられ少なくとも前端側の断面が非円形に形成された非円形部を有するスプール軸にスプールを回転可能に装着するためのスピニングリールのスプール支持構造であって、
前記スプールの内周部に配置され、前記スプールを回転可能に支持する軸受部と、
前記非円形部の後端に後方への移動が規制された状態で装着されたスプール受け部と、
前記軸受部が外周側に配置される保持部と、前記スプールの内周側により後方に押圧される押圧部と、内周断面が円形に形成され前記非円形部との間に隙間をあけて装着される円形部とを有し、前記スプール受け部により後方への移動が規制される保持部材と、
前記保持部材を前記スプール軸に回転不能に固定する固定手段と、
前記隙間に前方から装着され、前記保持部材のがたつきを抑えるがたつき防止部材と、
を備えたスピニングリールのスプール支持構造。 - 前記保持部は、前記押圧部の前側に設けられた第1保持部と、前記押圧部の後側に設けられた第2保持部とを有しており、
前記軸受部は、前記第1保持部に配置された第1軸受と、前記第2保持部に配置された第2軸受とを有している、請求項1に記載のスピニングリールのスプール支持構造。 - 前記固定手段は、前記円形部及び前記非円形部に挿通されるピン部材である、請求項1又は2に記載のスピニングリールのスプール支持構造。
- 前記非円形部は、外周断面が略長円形に形成されており、
前記隙間は、断面が略弓形に形成されている、請求項1から3のいずれかに記載のスピニングリールのスプール支持構造。 - 前記がたつき防止部材は、前記保持部材の前側に配置される大径の頭部と、断面が略弓形に形成され前記隙間に装着される1つ又は複数の装着部とを有している、請求項4に記載のスピニングリールのスプール支持構造。
- 前記頭部は、外形断面が略弓形に形成された板状部材であり、前記1つの装着部と一体的に形成されている、請求項5に記載のスピニングリールのスプール支持構造。
- 前記頭部は、外形断面が略円形に形成された環状部材であり、前記複数の装着部と一体的に形成されている、請求項5に記載のスピニングリールのスプール支持構造。
- 前記非円形部は、外周の一部が凹んで形成された係止溝を有しており、
前記がたつき防止部材は、内周側に設けられ、前記係止溝に係止されて前記スプール軸に対して抜け止めされる係止突起を有している、請求項1から7のいずれかに記載のスピニングリールのスプール支持構造。
Priority Applications (7)
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