JP3103070U - 両軸受けリール - Google Patents

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Abstract

【課題】 スプール4の左右両側がサイドケース2、3に支持され、ドラグレバー6の揺動操作によってドラグ力調整ができる摩擦ドラグ手段を備えてなる両軸受けリール1において、スプールがドラグ力に勝る引張り力を受けて強制回転するときには発音するが、ドラグフリーのときのスプール回転、並びにスプールの糸巻き回転のときには発音しないようにする。
【解決手段】 摩擦ドラグ手段と発音手段とを、スプールフランジ部4cとハンドル5の操作で回転すると共にドラグレバーの操作で左右移動する支軸12とのあいだに構成し、ドラグフリーの離間状態およびスプールと支軸とが一体回転するときには発音しないが、ドラグ作動時においてスプールが支軸に対して相対回転するときに発音ようにした。
【選択図】 図2

Description

本考案は、例えばルアー釣りや船釣り等の魚釣りに使用される両軸受けリールの技術分野に属するものである。
この種、両軸受けリールにおいては、一軸芯回りに揺動操作できるドラグレバーを設け、該ドラグレバーの位置によってドラグ力を調整し、実釣り時に魚の引張り力がドラグ力を越えた場合にスプールが滑りを生じて回転し、該スプールに巻装している糸(道糸)が出て行くようにした所謂ドラグレバー方式のものがある。そしてこのようなドラグレバー方式のものにおいて、ドラグ手段に滑りを生じてスプールが回転しているとき、クリック音等の音を発音させて釣り人に知らしめるようにしたものがある(例えば特許文献1、2)。ところがこれらのものでは、糸の繰り出し時や巻き取り時のように釣り人が意図的に行う操作時に発音させると耳障りとなる場合があり、そこで切換えレバーを設け、該切換えレバーの操作によって発音しないように切換えることができるようにしている。
実開平4−100382号公報 実開平5−76275号公報
ところが前記従来のものは、発音状態−非発音状態の切換えをいちいち切換えレバーの操作で行わなければならないことになって面倒かつ煩雑であるばかりでなく、切換え忘れによりドラグ手段が滑っていることを気づかない場合があるなどの問題が残されており、ここに本考案の解決すべき課題がある。
本考案は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の考案は、左右に設けられる一対のサイドケースと、該一対のサイドケースに軸支される支軸と、該支軸を回転させるためのハンドルと、前記支軸に回転自在に設けられるスプールと、該支軸およびスプールのあいだに設けられ、スプールにドラグ力を付与するための摩擦ドラグ手段と、該摩擦ドラグ手段のドラグ力を調整するため揺動自在に設けられるドラグレバーと、スプールの回転に連動して発音する発音手段とを備えて両軸受けリールを構成するにあたり、前記ドラグレバーは、該ドラグレバーの揺動に連動して支軸を軸心線方向に移動させるものとし、前記摩擦ドラグ手段は、該支軸の軸心方向の移動に伴い摩擦板と摩擦受板とが離接してドラグ力調整がなされるものとし、前記発音手段は、摩擦ドラグ手段に設けられ、摩擦板と摩擦受板とが離間したドラグフリーのときおよび支軸とスプールとが一体回動するときには発音しないが、前記ドラグフリー以外の状態で支軸に対してスプールが相対回動するとき発音するように構成されていることを特徴とする両軸受けリールである。
請求項2の考案は、請求項1において、摩擦ドラグ手段は、スプールと、該スプールのフランジ部外面に設けた摩擦板と、該摩擦板の外面に対向するよう支軸に一体的に設けた摩擦受板とを備えて構成され、発音手段は、スプールのフランジ部外面に出没自在に設けられかつ突出方向に向けて付勢された発音体と、発音体と対向するよう摩擦受板の内面に設けられた複数の落し孔とを備えて構成されていることを特徴とする両軸受けリールである。
請求項3の考案は、請求項1または2において、ドラグレバー操作に伴う支軸移動に連動してスプールが軸心線方向に移動するものであることを特徴とする両軸受けリールである。
請求項4の考案は、請求項1、2または3において、摩擦ドラグ手段は、スプールの両フランジ部にそれぞれ形成され、発音手段は、ドラグレバーが設けられる側とは反対側のスプールフランジ部に形成されていることを特徴とする両軸受けリールである。
請求項5の考案は、請求項2、3または4において、発音体は、スプールの糸巻き部から外径方向に延出するフランジ部基端部に設けられていることを特徴とする両軸受けリールである。
請求項6の考案は、請求項1、2、3、4または5において、レバードラグが設けられる側のサイドケースの外径に対し、これとは反対側のサイドケースの外径は小径になっていることを特徴とする両軸受けリールである。
請求項7の考案は、請求項6において、小径側サイドケースの内端縁に対して、該側スプールのフランジ部は大径側サイドケース側に膨出していることを特徴とする両軸受けリールである。
請求項1の考案とすることにより、摩擦ドラグ手段を有したドラグレバー方式のものでありながら、面倒かつ煩雑な切換えレバーの切換え操作を何らしないでも、糸をスプールから繰り出すドラグフリーのときや、支軸とスプールとが一体回動する糸の巻き取る状態においては発音が無く、支軸に対してスプールが相対回動する場合にのみ発音するようにして、発音が耳障りとなることがないようにできる。
請求項2の考案とすることにより、発音手段が、摩擦ドラグ手段の摩擦作動部を有効に利用して構成することができ、構造の簡略化、部品点数の低減が図れる。
請求項3の考案とすることにより、スプール移動がドラグ力調整のための移動となって構造の簡略化をさらに計れることになる。
請求項4の考案とすることにより、摩擦ドラグ手段を左右に分散させて、ドラグ力の片効きを無くして左右均等で安定したドラグ力を付与できると共に、発音手段は、ドラグレバーがなく、スペースのある側に配してスペースの有効利用が計れることになる。
請求項5の考案とすることにより、発音体は、スプールの糸巻き部から外径方向に延出するフランジ部基端部の肉厚となるコーナー部位を利用して設けられることになって、強度低下をもたらすことを回避できる。
請求項6の考案とすることにより、ドラグレバーが設けられる側とは反対側のサイドケースが小径となって、大型の両軸受けリールであっても、該側の手でサイドケースを握ってのポンピング操作が容易となり、釣り易さが向上する。
請求項7の考案とすることにより、小径側サイドケースを握る手の指で、前記膨出するスプールを押えて制動を掛けることが容易となって、操作性に優れたものにできる。
次ぎに、本考案の実施の形態について、図面に基づいて説明する。図面において、1は釣り用の両軸受リールのリール本体であって、該リール本体1は、左右のサイドケース2、3、該サイドケース2、3に回転自在に設けられる糸巻き用のスプール4、一方のサイドケース(本実施の形態では右側、以降、左右をこのように定義して説明するが、これに限定されるものでないことは勿論である)3にそれぞれ設けられる糸巻き用のハンドル5および後述するドラグ調整用のドラグレバー6等の各種部材装置を用いて構成されている。そしてこのものでは、左側サイドケース2の外径は、右側サイドケース3の外径よりも小径になっていて、使用者は、その左手で左側サイドフレーム2を包み込むようにして握って竿を上下するポンピング操作ができるようになっている。
前記右側のサイドケース3は、左側のサイドケース2とのあいだに前後一対の架橋フレーム7と下側の架橋フレーム8とによって一体化されたケース左側半部3aと、該ケース左側(内側)半部3aの外側に設けられるケース右側(外側)半部3bとを左右から突合せ状に組み付け、ネジ3eにより緊締することで一体化される構成になっているが、ケース右側半部3bに前記ハンドル5およびドラグレバー6が設けられている。
つまり前記ケース左側半部3bには、ケース右側半部3aに対して外径方向に膨出する状態でしたギアケース部3cが形成され、該ギアケース部3cから左右方向外方に膨出形成される支持部3dにハンドル軸9が一方向(スプール4に糸を巻き取る方向)にのみ回転を許容するよう構成した軸受け9aを介して回転自在に軸支され、該ハンドル軸9の基端に大径の第一ギア10がギアケース部3cに内装される状態でハンドル軸9と一体回動するよう設けられ、ハンドル軸9の支持部3dから突出する外端にはハンドル5の基端部がネジ11により止着されている。そしてハンドル5に設けた握り部5aを把持してハンドル5を回転することで第一ギア10が一体回動するようになっている。尚、3fはギアケース部3cの左側開口を塞ぐための塞ぎ板、10aは第一ギア10をハンドル軸9に固定するためのビスである。
また、12はスプール4が軸受け4a、4bを介して回転自在でかつ軸心線方向移動自在に支持される支軸であって、該支軸12の一端(左端)部12aは、前記左側のサイドケース2に設けた軸受け13を介して回転自在でかつ軸心線方向に移動自在に支持されている。支軸12の他端(右端)側には前記第一ギア10と常時噛合する小径の第二ギア14aが刻設されたギア部材14が支軸12と一体回動するよう支軸に面取り嵌合されるが軸心線方向には移動自在となるよう設けられており、さらに該ギア部材14は、右端部が軸受け15を介してケース左側半部3bに回転自在であるが左右方向への移動は禁止される状態で支持されている。そして支軸12は、ハンドル5を前記一方向に回転することに連動して第一、第二ギア10、14aの噛合により増速される状態でスプール4の糸巻き取り方向に向けて回転するようになっている。
前記スプール4は、外径方向に大径となった円盤状の左右フランジ部4c、4dとそのあいだの小径の糸巻き部4eとにより構成されるが、フランジ部4c、4dの各外面には摩擦ドラグ手段を構成する摩擦板16、17が止着される一方、支軸12には、これら摩擦板16、17にそれぞれ左右方向外側から対向するよう摩擦受板18、19が一体的に設けられている。尚、本実施の形態では、左側の摩擦受板18は面取り嵌合により支軸12と一体回動し、かつ軸心線方向の移動は禁止された状態で設けたブラケット20に止着され(20aはブラケット20の止め輪である)ており、右側の摩擦受板19は前記ギア部材14の左端部にネジ19aによって止着された構成になっている。そして後述するようにドラグレバー6が最も手前側に位置している状態では、摩擦板16、17と摩擦受板18、19とは図2に示すように離間していて摩擦制動が働かず、この状態でスプール4は支軸12に対して自由回動できる、つまりドラグフリーの状態になっている。
また、支軸12の右端部は、ケース左側半部3bに形成の筒状のボス部3gに回転自在で、かつ軸心線方向移動自在に貫通支持されるが、前記ボス部3gの外周面には、ドラグレバー6の基端部である有底円筒状をしたボス筒部6aの筒底部6bが一軸心(支軸12の軸芯)周りに揺動自在に軸支されているが、該ボス筒部6bの内周面にはカム21が設けられている。一方、ボス部3gの外周面には、左半部がボス筒部6aに遊嵌状に内嵌し、右半部がボス筒部6aから突出したカム受け部材22がボス筒3gに面取り嵌合することで回り止め状に組み込まれている。さらに、カム受け部材22と支軸12とのあいだには軸受け23が介設されていて、支軸12のカム受け部材22とのあいだの円滑な回動を許容するようになっている。さらに支軸12の右端にはネジ孔12bが刻設され、該ネジ孔12bに前記カム受け部22の左半部に嵌合する状態でドラグ力調整用の調整ネジ24が螺入組み込みされている。
さらに軸受け4aとブラケット20とのあいだ、および軸受け4bとギア部材14とのあいだには復帰弾機25、25aが介装されていて、支軸12を左方向に向けて弾圧して摩擦板16、17と摩擦受け板18、19が離間する方向に蓄勢している。また、前記カム受け部材22の左半部側外周にはピン22aが突出しているが、該ピン22aは、支軸12が復帰弾機25、25aの付勢力を受けて左方に弾圧されることで、前記カム21の右面に形成されるカム面21aに摺接している。前記カム面21aは、図5に示すように、ドラグレバー6を最も手前側に操作したとき最も低い位置Aとなってピン22aと当接し、この低い位置Aから急激に高くなりB、その後、緩傾斜C状態で高くなっている。そして前記ドラグレバー6を最も手前側に操作し最も低い位置Aの状態では、支軸12は復帰弾機25、25aの付勢力を受けて軸心線方向左方に移動し、これによって摩擦板16、17と摩擦受け板18、19とは互いに離間してスプール4が自由回転するドラグフリー状態になっている。この状態から、ドラグレバー6を手先側に少し揺動すると、ピン22aがカム面21aの急傾斜位置Bを経て緩傾斜位置Cに当接することになり、これによって支軸12は復帰弾機25、25aの付勢力に抗する状態で右方向に移動することになって摩擦板16、17と摩擦受板18、19とがそれぞれ摺接して制動が発生することになる(図3参照)。この制動力は、ドラグレバー6を手先側に操作してピン22aがより高いカム面21aに当接するほど支軸12が右方向に移動することになって強いものとなり、而してスプール4の支軸12に対する相対回転に対してより強いドラグ力を与えるようになっている。そして、このドラグ力を与えた状態でハンドル5を前記糸巻き方向に回転すると、前記摩擦板16、17と摩擦受板18、19とが摩擦制動状態(当接状態)になって支軸12とスプール4とが一体回転し、これによって糸がスプール4に巻き取られるが、この巻取り状態あるいは否巻取り状態において糸が強く引かれ、摩擦板16、17と摩擦受板18、19との摩擦制動力(ドラグ力)に勝ると、スプール4が支軸12に対して空回り(相対回動)することになって支軸12が回転停止し、あるいは糸巻き方向の回転をしているにもかかわらず、スプール4が糸巻きだし方向に回転してスプール4から糸が出て行くようになっている。
なお、調整ネジ24を回すことで支軸12を左右方向に任意に移動させることができ、これによってドラグ力の調整ができるようにもなっている。
前記スプール4の左側フランジの外側面には凹孔4fが刻設され、該凹孔4fに発音体26が組み込まれている。つまり発音体26は、凹孔4cに螺入する支持部材27に左右方向出没自在(移動自在)に内嵌され、弾機28の付勢力によって先端が支持部材27から突出する方向に弾圧されている。一方、摩擦受板18には、前記発音体26が取り付けられる径位置に対応して所定間隔(角度)を存して落し穴18aが形成されている。そして前記ドラグフリーの状態においては発音体26の先端が摩擦受板18の板面と同じ位置か離間する位置に位置していて、スプール4が回転しても発音体26は最突出状態のままに維持されて無音状態となるが、ドラグレバー6を手先側に操作してドラグ力が働く状態にすると、支軸12が右方に移動することになって発音体26は摩擦受板18の板面または落し穴18aに当接した状態となり、この状態でスプール4が支軸12に対して自由回転すると、発音体26は弾機28の付勢力を受ける状態で落し穴18aと板面とのあいだの出没動を繰り返すことになってクリック音が発生するようになっている。
叙述の如く構成された本考案の実施の形態において、両軸受けリール1は、ドラグレバー6を手先側に操作したドラグ作動状態でハンドル5を回すと、支軸12、スプール4が一体回転することになって発音体26と摩擦受板18とは共回りするため無音状態での糸の巻取り作動をし、そしてこの糸巻き取り作動時、あるいは巻取り停止時に糸が強く引張られてドラグ力よりも大きい負荷が働くと、摩擦受板18、19と摩擦板16、17とが滑ることになってスプール4は支軸12に対して糸が繰り出される方向に相対回動し、これによって、発音体26と摩擦受板18とは相対回動し、発音体26は間欠的にやってくる落し穴18aに出没することになってクラック音が発生する。
また、ドラグレバー6を最も手前側に操作したドラグフリーの状態にした場合、摩擦受板18、19と摩擦板16、17とが離間しているため、スプール4が支軸12に対して自由回転しても、発音体26は突出状態のままに維持され、これによって発音することはない。
このように、本考案が実施された前記形態のものにおいては、摩擦ドラグ手段を備え、そのドラグ力調整をレバードラグ6の揺動操作で行うものでありながら、摩擦ドラグ手段を、糸の巻取り作動時には一体回動する支軸12とスプール4とのあいだに設けて、ドラグ力作動時においては、スプール4と支軸12とが一体回動することを利用して発音することがない一方、スプール4にドラグ力よりも大きい引張り力が働いた場合に、スプール4が支軸12に対して糸巻きだし方向に相対回動することを利用して発音することになり、またドラグ力が働くことがなくスプール4の自由回転状態となるドラグフリーの状態では、摩擦受板18、19と摩擦板16、17とが離間状態になることを利用して発音しない構成となっており、この結果、構造簡単なものでありながら、使用者が意図して操作するドラグフリー状態(糸出し状態)と糸巻き状態のときには発音することがないので耳障りとなることがない一方、ドラグ力が働いている状態において強い引張力が働いてスプール4が前記ドラグ力に勝って強制回転する場合に発音することになって使用者にドラグ制動が負けている状態であることを知らしめることができる。そしてこのような発音が、従来の摩擦ドラグ方式を採用するもののように、発音−非発音状態を切換えるための切換えレバーの操作が不要になって操作性が向上し、切換え忘れによる不具合も解消できる。
しかもこのものでは、発音手段が、摩擦板16が設けられるスプール4のフランジ部4cと、該摩擦板16に対向する摩擦受板18という摩擦ドラグ手段を構成する部材間に設けられていて、格別専用な取付け部材を必要としていないので、軽量コンパクト化の妨げになることがない。
またこのものでは、ドラグレバー6の操作をした場合に、支軸12の左右方向の移動に連繋してスプール4が移動するが、このスプール移動がドラグ力調整のための移動となって利用されるため、さらなる構造の簡略化を計れることになる。
さらにまた摩擦ドラグ手段は、片側だけでも勿論よいが、このものではスプール4の両フランジ部4c、4dにそれぞれ形成されていて、スプール4の左右両側でドラグ制動を働かせることになり、この結果、ドラグ力を左右に分散させて、ドラグ力の片効きを無くして左右均等で安定したドラグ力を付与できると共に、発音手段は、ドラグレバーがなく、スペースのある側に配されることになって、部材の分散配置が果たせ、スペースの有効利用が計れることになる。
また、発音手段を構成する発音体26は、スプール4の糸巻き部4eから外径方向に延出するフランジ部4cの基端部の肉厚となるコーナー部位を有効に利用して設けられることになって、小型コンパクト化に寄与し、かつ強度低下をもたらすことも回避できる。
さらにこの両軸受けリール1は、ドラグレバー6が設けられる側とは反対側のサイドケース2が小径となっている結果、大型の両軸受けリール1とした場合であっても、該小径となっているサイドケース2側の手(左手)で該側のサイドケース2を握って竿を上下するポンピング操作が容易となり、一段と釣り易さが向上する。
またさらに、スプール4の小径側サイドケース2側のフランジ部4cの内端縁が、該サイドケース2の内端縁より内側に膨出している結果、サイドケース2を握る手の指で、前記膨出するスプール4のフランジ部4cの外周縁部を押えて操作するという人為的な制動掛け操作ができることになって、操作性に優れ、釣りの醍醐味をさらに堪能することができる。
両軸受けリールの全体斜視図である。 ドラグフリー状態の両軸受けリールの断面図である。 ドラグ力を付与した状態の両軸受けリールの要部断面図である。 摩擦受板の正面図である。 カム部の展開図である。
符号の説明
1 両軸受けリール
2、3 サイドケース
4 スプール
4c、4d フランジ部
4e 糸巻き部
5 ハンドル
6 ドラグレバー
12 支軸
16、17 摩擦板
18、19 摩擦受板
18a 落し穴
26 発音体

Claims (7)

  1. 左右に設けられる一対のサイドケースと、該一対のサイドケースに軸支される支軸と、該支軸を回転させるためのハンドルと、前記支軸に回転自在に設けられるスプールと、該支軸およびスプールのあいだに設けられ、スプールにドラグ力を付与するための摩擦ドラグ手段と、該摩擦ドラグ手段のドラグ力を調整するため揺動自在に設けられるドラグレバーと、スプールの回転に連動して発音する発音手段とを備えて両軸受けリールを構成するにあたり、前記ドラグレバーは、該ドラグレバーの揺動に連動して支軸を軸心線方向に移動させるものとし、前記摩擦ドラグ手段は、該支軸の軸心方向の移動に伴い摩擦板と摩擦受板とが離接してドラグ力調整がなされるものとし、前記発音手段は、摩擦ドラグ手段に設けられ、摩擦板と摩擦受板とが離間したドラグフリーのときおよび支軸とスプールとが一体回動するときには発音しないが、前記ドラグフリー以外の状態で支軸に対してスプールが相対回動するとき発音するように構成されていることを特徴とする両軸受けリール。
  2. 請求項1において、摩擦ドラグ手段は、スプールと、該スプールのフランジ部外面に設けた摩擦板と、該摩擦板の外面に対向するよう支軸に一体的に設けた摩擦受板とを備えて構成され、発音手段は、スプールのフランジ部外面に出没自在に設けられかつ突出方向に向けて付勢された発音体と、発音体と対向するよう摩擦受板の内面に設けられた複数の落し孔とを備えて構成されていることを特徴とする両軸受けリール。
  3. 請求項1または2において、ドラグレバー操作に伴う支軸移動に連動してスプールが軸心線方向に移動するものであることを特徴とする両軸受けリール。
  4. 請求項1、2または3において、摩擦ドラグ手段は、スプールの両フランジ部にそれぞれ形成され、発音手段は、ドラグレバーが設けられる側とは反対側のスプールフランジ部に形成されていることを特徴とする両軸受けリール。
  5. 請求項2、3または4において、発音体は、スプールの糸巻き部から外径方向に延出するフランジ部基端部に設けられていることを特徴とする両軸受けリール。
  6. 請求項1、2、3、4または5において、レバードラグが設けられる側のサイドケースの外径に対し、これとは反対側のサイドケースの外径は小径になっていることを特徴とする両軸受けリール。
  7. 請求項6において、小径側サイドケースの内端縁に対して、該側スプールのフランジ部は大径側サイドケース側に膨出していることを特徴とする両軸受けリール。
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