JP2002335826A - 釣り用リールのワンウェイクラッチ - Google Patents

釣り用リールのワンウェイクラッチ

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JP2002335826A
JP2002335826A JP2001148819A JP2001148819A JP2002335826A JP 2002335826 A JP2002335826 A JP 2002335826A JP 2001148819 A JP2001148819 A JP 2001148819A JP 2001148819 A JP2001148819 A JP 2001148819A JP 2002335826 A JP2002335826 A JP 2002335826A
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way clutch
inner ring
pinion gear
spool
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純 佐藤
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智博 西川
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Shimano Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワンウェイクラッチの内輪と回転体とのがた
つきを抑える。 【解決手段】 スピニングリールのロータ逆転防止用の
ワンウェイクラッチ51は、リール本体2とリール本体
2に回転自在に装着されるピニオンギア12との間に設
けられ、ピニオンギア12の糸繰り出し方向の回転を防
止するためのクラッチである。ワンウェイクラッチ51
は、外輪52と、内輪53と、複数のローラ54とを備
えている。外輪52は、リール本体2に回転不能に装着
されるものである。内輪53は、ピニオンギア12に回
転自在に装着され外輪52の内周側に配置される内輪本
体56及び内輪本体56を回転体に回転不能に連結する
ために両者に回転不能に係止された連結部材57を有し
ている。複数のローラ54は、外輪52と内輪本体56
との間に両者に接触可能に周方向に間隔を隔てて配置さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワンウェイクラッ
チ、特に、釣り用リールのリール本体とリール本体に回
転自在に装着される回転体との間に設けられ、回転体の
糸繰り出し方向の回転を防止するための釣り用リールの
ワンウェイクラッチに関する。
【0002】
【従来の技術】釣り用リールには、釣り糸を繰り出さな
いようにするためにワンウェイクラッチが使用されてい
る。たとえば、スピニングリールには、ロータの糸繰り
出し方向の回転(逆転)を禁止するためにピニオンギア
にワンウェイクラッチが装着され、両軸受リールには、
スプールの糸繰り出し方向の回転を禁止するためにハン
ドル軸にワンウェイクラッチが装着されている。
【0003】この種の釣り用リールに使用されるワンウ
ェイクラッチとして逆転切換時の応答を良くするために
ローラ型のワンウェイクラッチが使用されている。たと
えば、スピニングリールに使用されるワンウェイクラッ
チは、リール本体と筒状のピニオンギア(回転体の一
例)との間に配置されている。ワンウェイクラッチは、
リール本体に回転不能に装着される外輪と、ピニオンギ
アに回転不能に装着される内輪と、両輪の間に配置され
たローラ(転動体の一例)とを有している。ピニオンギ
アには、平行な面取り部が形成されており、内輪には、
面取り部に係止される平行面を有する小判型の係止孔が
中心に形成されている。これにより、内輪がピニオンギ
アに回転不能に係止される。
【0004】このようなワンウェイクラッチでは、転動
によりローラが食い込むカム面が外輪又は内輪に形成さ
れている。カム面は、通常は、内輪と外輪との隙間が変
化するように湾曲して形成されており、内輪と外輪とが
一方向に相対回転するとローラがカム面に食い込んで一
方向の回転が禁止され、他方向に相対回転するとカム面
から離脱して他方向の回転が許可される。釣り用リール
に使用されるローラ型のワンウェイクラッチは、通常、
外輪の内周面にカム面が形成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のローラ型の
ワンウェイクラッチでは、内輪に平行面を有する小判型
の係止孔を形成して内輪が回転体と回転不能に連結され
ている。このような係止孔は、円形ではないため高精度
に機械加工するのが難しい。一方、回転体の外周面は円
形に加工した後に面取り部を形成すればよいので、比較
的簡単に高精度に形成できる。このため、内輪とピニオ
ンギアとの間に隙間が生じ、ピニオンギアの回転時に内
輪ががたつくおそれがある。内輪ががたつくとローラと
カム面との隙間が変動してワンウェイクラッチの動作が
不安定になりやすい。
【0006】本発明の課題は、ワンウェイクラッチの内
輪と回転体とのがたつきを抑えることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】発明1に係る釣り用リー
ルのワンウェイクラッチは、釣り用リールのリール本体
とリール本体に回転自在に装着される回転体との間に設
けられ、回転体の糸繰り出し方向の回転を防止するため
のクラッチであって、外輪と、内輪と、複数の転動体と
を備えている。外輪は、リール本体に回転不能に装着さ
れるものである。内輪は、回転体に回転自在に装着され
外輪の内周側に配置される内輪本体及び内輪本体を回転
体に回転不能に連結するために両者に回転不能に係止さ
れた連結部材を有している。複数の転動体は、外輪と内
輪本体との間に両者に接触可能に周方向に間隔を隔てて
配置されている。
【0008】このワンウェイクラッチでは、回転体及び
内輪本体に連結部材が回転不能に係止され、これにより
回転体と内輪本体とが回転不能に連結される。内輪本体
は、回転体に回転自在に装着されている。そして、内輪
本体と外輪との間に転動体が接触可能に配置されてい
る。ここでは、内輪を転動体に接触する内輪本体と連結
部材とに分け、内輪本体を回転体に回転自在に装着し、
両者に回転不能に係止された連結部材で回転体と内輪本
体とを連結しているので、内輪本体に簡単に高精度な円
形の孔を形成することができる。このため、転動体に接
触する内輪本体を回転体に高精度に装着することがで
き、ワンウェイクラッチの内輪と回転体とのがたつきを
抑えることができる。
【0009】発明2に係る釣り用リールのワンウェイク
ラッチは、発明1に記載のクラッチにおいて、回転体は
スピニングリールのロータに回転不能に連結されたピニ
オンギアであり、ワンウェイクラッチは、ロータの糸繰
り出し方向の回転を禁止する逆転防止機構を構成する。
この場合には、スピニングリールに用いられるワンウェ
イクラッチにおいて、内輪とピニオンギアのがたつきを
抑えることができる。
【0010】発明3に係る釣り用リールのワンウェイク
ラッチは、発明2に記載のクラッチにおいて、ピニオン
ギアは外周部に平行な面取り部を有する筒状部材であ
り、連結部材は、面取り部に回転不能に係止されてい
る。この場合には、面取り加工だけで連結部材をピニオ
ンギアに回転不能に係止しているので、係止構造を容易
に形成できる。
【0011】発明4に係る釣り用リールのワンウェイク
ラッチは、発明3に記載のクラッチにおいて、連結部材
は、ピニオンギアの回転軸と交差する断面が実質的に矩
形であり、内周部に面取り部に回転不能に係合する平行
面を有する長円形の係止孔が形成されている。この場合
には、長円形の係止孔と面取り部とで連結部材をピニオ
ンギアに簡単に回転不能に係止できるとともに、連結部
材の矩形の外形を利用して連結部材と内輪本体とを回転
不能に係止できる。
【0012】発明5に係る釣り用リールのワンウェイク
ラッチは、発明1から4のいずれかに記載のクラッチに
おいて、転動体を逆転許可方向にそれぞれ付勢して転動
体を周方向に間隔を隔てて保持する複数の付勢部材と、
ばね部材を保持するばね保持部材とをさらに備える、こ
の場合には、転動体がばね部材に逆転許可方向にそれぞ
れ付勢された状態で保持されるので、逆転禁止動作への
切換が迅速かつ確実になる。
【0013】発明6に係る釣り用リールのワンウェイク
ラッチは、発明1から5のいずれかに記載のクラッチに
おいて、ばね保持部材は、常に逆転を許可する逆転許可
位置と逆転を禁止する逆転禁止位置とに周方向に所定角
度回動自在に配置されている。この場合には、ばね保持
部材を逆転許可位置に配置すると、常に逆転が許可され
逆転禁止位置に配置すると逆転が禁止されるので、ワン
ウェイクラッチの動作を切り換えでき、釣り糸の糸繰り
出し方向への逆転を許容することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1において、本発明の一実施形
態を採用したスピニングリールは、ハンドル1を回転自
在に支持するリール本体2と、ロータ3と、スプール4
とを備えている。ロータ3は、リール本体2の前部に回
転自在に支持されている。スプール4は、釣り糸を外周
面に巻き取るものであり、ロータ3の前部に前後移動自
在に配置されている。
【0015】リール本体2は、リールボディ2aと、リ
ールボディ2aから斜め上前方に延びる竿取付脚2bと
を有している。リールボディ2aは、図2に示すように
内部に空間を有しており、その空間内には、ロータ3を
ハンドル1の回転に連動して回転させるロータ駆動機構
5と、スプール4を前後に移動させて釣り糸を均一に巻
き取るためのオシレーティング機構6とが設けられてい
る。リールボディ2aの前部には、前方に突出する筒状
部2cが設けられている。
【0016】ロータ駆動機構5は、ハンドル1が連結さ
れたハンドル軸10とともに回転するフェースギア11
と、このフェースギア11に噛み合うピニオンギア12
とを有している。ピニオンギア12は筒状に形成されて
おり、その前部12aはロータ3の中心部を貫通してお
り、ナット13によりロータ3と固定されている。ピニ
オンギア12は、その軸方向の中間部と後端部とが、そ
れぞれ軸受14a,14bを介してリール本体2に回転
自在に支持されている。ピニオンギア12の前部12a
には所定長さの平行な面取り部12b(図4)が形成さ
れている。面取り部12bは、ロータ3及びロータ3の
糸繰り出し方向の回転を禁止するワンウェイクラッチ
(後述)をピニオンギア12に回転不能に連結するため
に形成されている。
【0017】オシレーティング機構6は、トラバースカ
ム方式の機構であり、スプール4の中心部にドラグ機構
8を介して連結されたスプール軸15を前後方向に移動
させてスプール4を同方向に移動させるための機構であ
る。オシレーティング機構6は、スプール軸15の下方
に平行に配置された螺軸21と、螺軸21に沿って前後
方向に移動するスライダ22と、螺軸21の先端に固定
された中間ギア23とを有している。スライダ22には
スプール軸15の後端が回転不能に固定されている。中
間ギア23は、図示しない減速機構を介してピニオンギ
ア12に噛み合っている。
【0018】ロータ3は、図2に示すように、円筒部3
0と、円筒部30の側方に互いに対向して設けられた第
1及び第2ロータアーム31,32とを有している。円
筒部30と両ロータアーム31,32とは、たとえばア
ルミニウム合金製であり一体成形されている。
【0019】円筒部30の前部には前壁33が形成され
ており、前壁33の中央部にはボス部33aが形成され
ている。ボス部33aの中心部には面取り部12bに回
転不能に係止される小判形状の貫通孔33bが形成され
ており、この貫通孔33bをピニオンギアの前部12a
及びスプール軸15が貫通している。前壁33の前部に
ナット13が配置されており、ナット13の内部には、
スプール軸15を回転自在に支持する軸受35が配置さ
れている。この軸受35によりピニオンギア12とスプ
ール軸15との間に隙間を形成している。これにより、
スプール軸15がたわんでもロータ3の回転に影響を与
えにくくなり、ロータ3の回転が軽くなる。
【0020】第1ロータアーム31は、円筒部30から
外方に凸に湾曲して前方に延びており、円筒部30との
接続部は円筒部30の周方向に広がり湾曲している。第
1ロータアーム31の先端の外周側には、第1ベール支
持部材40が揺動自在に装着されている。第1ベール支
持部材40の先端には、釣り糸をスプール4に案内する
ためのラインローラ41が装着されている。
【0021】第2ロータアーム32は、円筒部30から
外方に凸に湾曲して前方に延びている。第2ロータアー
ム32は、円筒部30から外方に凸に湾曲して前方に延
びており、円筒部30との接続部は円筒部30の周方向
に広がり湾曲している。第2ロータアーム32の先端内
周側には、第2ベール支持部材42が揺動自在に装着さ
れている。
【0022】ラインローラ41と第2ベール支持部材4
2との間には線材を略U状に湾曲させた形状のベール4
3が固定されている。これらの第1及び第2ベール支持
部材40,42、ラインローラ41及びベール43によ
り釣り糸をスプール4に案内するベールアーム44が構
成される。ベールアーム44は、図2に示す糸案内姿勢
とそれから反転した糸開放姿勢との間で揺動自在であ
る。
【0023】円筒部30の内側において、リールボディ
2aの筒状部2cの内部にはロータ3の逆転を常時禁止
するための逆転防止機構50が配置されている。逆転防
止機構50は、図4に示すように、内輪52が遊転する
ローラ型のワンウェイクラッチ51を有している。ワン
ウェイクラッチ51は、ピニオンギア12に回転不能に
係止された内輪52と、内輪の外周側に隙間をあけて同
芯に配置された外輪53と、内輪52と外輪53とに接
触可能に配置された複数のローラ54と、ローラ54を
周方向に等間隔に配置するためのばね部材58と、ばね
部材58を保持するばね保持部材55とを有している。
【0024】内輪52は、ピニオンギア12に回転自在
に装着されローラ54に接触する内輪本体56と、内輪
本体56をピニオンギア12に回転不能に連結するため
の連結部材57とを有している。内輪本体56は、大径
部56aと小径部56bとを有する段付き筒状部材であ
る。大径部56aには、連結部材57を回転不能に係止
するための係止凹部56cが形成されている。係止凹部
56cは、正面から見て略矩形の空間である。大径部5
6aの外周面はローラ54が転動する精密加工された円
形の転動面56dである。小径部56bの中心部には、
円形の装着孔56eが形成されている。装着孔56e
は、ピニオンギア12の面取り部12bが形成されてい
ない部分に装着され、ピニオンギア12に芯出しされた
状態で装着されている。
【0025】連結部材57は、外周部が略矩形の部材で
あり、中心にピニオンギア12の面取り部12bに回転
不能に係止される小判形状の貫通孔57aが形成されて
いる。連結部材57の外周部は、略矩形形状であり、内
輪本体56の係止凹部56cに係合して内輪本体56を
回転不能に係止する。これにより、内輪本体56は、ピ
ニオンギア12と回転不能に連結される。
【0026】外輪53は、リールボディ2aの前部に回
転不能に装着されており、その内周面には、ローラ54
に対してくさび効果を発揮するための湾曲したカム面
(図示せず)が形成されている。
【0027】ばね保持部材55は、ローラ54を周方向
に間隔を隔てて保持するばね部材58を保持するもので
ある。ばね部材58は、ローラ54を逆転許容方向に付
勢して等間隔に配置し、ロータ3が糸繰り出し方向に付
勢された状態から糸巻取方向に回転したときの逆転許容
動作への応答を速くするために設けられている。
【0028】ここでは、内輪52をローラ54に接触す
る内輪本体56と連結部材57とに分け、内輪本体56
をピニオンギア12に回転自在に装着し、内輪本体56
とピニオンギア12とに回転不能に係止された連結部材
57でピニオンギア12と内輪本体56とを連結してい
るので、内輪本体56に簡単に高精度な円形の孔を形成
することができる。このため、ローラ54に接触する内
輪本体56をピニオンギア12に高精度に装着すること
ができ、ワンウェイクラッチ51の内輪52とピニオン
ギア12とのがたつきを抑えることができる。
【0029】また、内輪52と外輪53とローラ54を
含むワンウェイクラッチ51を組み上げた状態でピニオ
ンギア12に装着するとき、内輪52がピニオンギア1
2に対して回転自在であるので、外輪52をリール本体
2に回転不能に装着する際に、外輪52をリール本体2
に装着したあと、内輪51を回してピニオンギア12に
回転不能になるように連結部材57との回転方向の位相
を合わせることができる。このため、ワンウェイクラッ
チ51のピニオンギア12への組み込み作業が容易にな
る。
【0030】ワンウェイクラッチ51の前方において、
筒状部2cには、リールボディ2a内部への液体の浸入
を防止するためのリップ付きのシール板59が装着され
ている。シール板59は、5角形状に折り曲げられた抜
け止めばね60により抜け止めされている。
【0031】スプール4は、図2に示すように、ロータ
3の第1ロータアーム31と第2ロータアーム32との
間に配置されている。スプール4は、図3及び図5に示
すように、2つの軸受63,64によりスプール軸15
に回転自在に装着されたスプール本体7と、スプール本
体7をスプール軸15の先端に装着するドラグ機構8
と、スプール本体7の後部を覆うカバー部材9と、第1
及び第2シール手段としての第1及び第2シール部材6
1,62とを有している。
【0032】先端からロータ3の前方にかけてスプール
軸15の外周面には、ドラグ機構8を回転不能に係止す
るための平行な面取り部15aが形成されている。面取
り部15aの先端部には、さらにドラグ機構8のドラグ
力を調整操作するためのドラグ操作部70(後述)が螺
合する雄ねじ部15bが形成されている。
【0033】また、スプール軸15のロータ3の前方に
は、スプール4を回転自在に支持するとともに第1摩擦
部71(後述)の後方への移動を規制するための第1支
持部25が装着されている。第1支持部25は、筒状の
支持部本体26と、支持部本体26の後方への移動を規
制するとともに支持部本体26をスプール軸15に対し
て回転不能にする規制部27とを有している。支持部本
体26は、軸受63が装着された小径筒状の軸受装着部
26aと、ドラグ機構8を回転不能に係止するために5
角星形状に形成された大径の係止部26bとを有してい
る。軸受63の外輪後面は、図示しない抜け止め部材に
より抜け止めされている。支持部本体26は、スプール
軸15に回転自在に装着されており、スプール軸15に
径方向に沿ってねじ込まれた止めねじ28によっても、
スプール軸15に回転転不能かつ軸方向移動不能に止め
られている。
【0034】規制部27は、支持部本体26に固定され
た3枚の規制ディスク78,79,80を有している。
規制ディスク78は、第2シール部材62を規制ディス
ク79とで挟持する。規制ディスク79は、規制ディス
ク78より小径であり、第2シール部材62が外周に装
着される。規制ディスク79は、中心にスプール軸15
の面取り部15aに回転不能に係止される小判形状の貫
通孔79aを有している。規制ディスク80は、規制デ
ィスク79より大径であり、中心にスプール軸15の面
取り部15aに回転不能に係止される小判形状の貫通孔
80aを有している。また、規制ディスク80は、スプ
ール軸15の面取り部15aの後端部に配置されてお
り、スプール軸15の面取り部15aと円形部分との段
差により軸方向後方に移動不能に配置されている。これ
により、支持部本体26及び第1摩擦部71のスプール
軸方向後方への移動が規制される。これらの3枚の規制
ディスク78〜80は、規制ディスク80の後方から貫
通して支持部本体26の後面にねじ込まれた5本の皿ボ
ルト81により支持部本体26に固定されている。この
結果、支持部本体26は、スプール軸15に対してさら
に強固に回転不能になる。
【0035】スプール軸15のスプール本体7の内部に
は、スプール4を回転自在に支持するための第2支持部
29が装着されている。第2支持部29は、スプール軸
15に軸方向移動自在に装着された略筒状の内側部材2
9aと、スプール本体7の内周部に固定された略筒状の
外側部材29bとを有しており、内側部材29aと外側
部材29bとの間に軸受64が装着されている。内側部
材29aは、後面にドラグ機構8を押圧するためのフラ
ンジ部29cを有している。
【0036】外側部材29bの前面中間部には、前方に
突出する筒状のシール受け部29dが形成されており、
後述するドラグ操作部70に装着されたリップ付きの第
3シール部材48の先端が接触している。また、外側部
材29bとスプール本体7との間にはOリングからなる
第4シール部材49が装着されている。この第3シール
部材48と第4シール部材49とによりスプール4の前
方から内部への液体の浸入を防止する第3シール手段が
構成される。ここで、外側部材29bを設けるとともに
シール受け部29dを前面中間部に設けたのは、スプー
ル本体7の糸巻胴部7a(後述)の径が変動しても外側
部材29bの形状や有無により変動を吸収できるように
するとともに、その径に応じてドラグ操作部70とドラ
グ収納空間65(後述)との隙間が変動してもシール位
置が変動しないようにしてドラグ操作部70の互換性を
維持するためである。すなわち、糸巻胴部7aの径が小
さくなった場合には、シール受け部ではなく糸巻胴部7
aの内周面に同じサイズの第3シール部材48の先端を
直接接触させることができる。
【0037】スプール本体7は、たとえばアルミニウム
合金を鍛造成形して得られた大小2段の円筒状の部材で
あり、外周に釣り糸が巻かれる筒状の糸巻胴部7aと、
糸巻胴部7aの前後に設けられた大径の前後のフランジ
部7b,7cと、後フランジ部7cから後方に延びる筒
状のスカート部7dとを有している。
【0038】糸巻胴部7aの前側内部には、ドラグ機構
8の第2摩擦部72(後述)を収納する筒状のドラグ収
納空間65が形成されている。ドラグ収納空間65に
は、ドラグ機構8を回転不能に係止する1対の係止溝6
5aが軸方向に沿って形成されている。糸巻胴部7aの
後側面には、環状の肉盗み部7fが形成されている。こ
の肉盗み部7fは、スプール4の軽量化を図るために形
成されている。
【0039】前フランジ部7bは、糸巻胴部7aと一体
形成された内側フランジ部66aと、内側フランジ部6
6aの外周部に装着された、硬質セラミック製の外側フ
ランジ部66bとを有している。外側フランジ部66b
は、スプール4から放出される釣り糸との接触による傷
付きや磨耗を防止するために設けられている。外側フラ
ンジ部66bは、糸巻胴部7aの前側内周部にねじ込み
固定されたフランジ固定部材67により内側フランジ部
66aに固定されている。
【0040】後フランジ部7cは、前フランジ部7bよ
り僅かに大径に糸巻胴部7aと一体形成されている。後
フランジ部7cの後面にはスカート部7dの内周側に間
隔を隔てて筒状のドラグ収納部7eが後方に突出して形
成されている。ドラグ収納部7e内には、ドラグ機構8
の第1摩擦部71(後述)が収納されている。ドラグ収
納部7eの外周面には、カバー部材9をねじ込み固定す
るための雄ねじ部68が形成されている。また、内周面
には、第1摩擦部71を回転不能に係止するための1対
の係止溝69が対向して形成されている。係止溝69は
スプール軸方向に沿って形成されている。
【0041】スカート部7dは、後フランジ部7cと一
体形成され後フランジ部7cの外周部から後方に筒状に
延びている。この延びた先端は、スプール4の前進端に
移動したとき、ロータ3の円筒部30の先端と僅かに重
なる位置に配置される。
【0042】ドラグ機構8は、スプール本体7とスプー
ル軸15との間に装着され、スプール4にドラグ力を作
用させるための機構である。ドラグ機構8は、ドラグ力
を手で調整するためにスプール軸15の先端に配置され
たドラグ操作部70と、ドラグ操作部70により押圧さ
れる第1及び第2摩擦部71,72とを有している。
【0043】ドラグ操作部70は、ドラグ調整時に発音
するドラグ調整発音機構70aと、スプール軸15の先
端に形成された雄ねじ部15bに螺合するナット70b
と、ドラグ力を増減するコイルばね70cとを内部に有
している。ドラグ操作部70は、スプール軸15に対し
て回動することによりナット70bをスプール軸15に
対して前後移動させる。このナット70bの移動によ
り、コイルばね70cを伸縮させて第1摩擦部71及び
第2摩擦部72への押圧力を変化させてドラグ力を調整
する。ドラグ操作部70の後部外周面には、前述したよ
うに第3シール部材48が装着されており、これによ
り、スプール本体7内部への液体の浸入が防止される。
第3シール部材48は、前方に傾斜したリップを有する
リップ付きの環状弾性体製のシール部材であり、止め輪
48aにより抜け止めされている。
【0044】第1摩擦部71は、スプール軸15に対し
て回転不能な第1ディスク73と、第1ディスク73と
押圧可能に配置されスプール本体7に対して回転不能な
第2ディスク74と、後フランジ部7cの後面に接触し
て配置されたたとえばアルミニウム合金製の保護ディス
ク75とを有している。また、第1摩擦部71は、3枚
の調整ワッシャ76を介して規制部27によりスプール
軸方向後方への移動が規制されている。第1摩擦部71
は、カバー部材9により覆われており、第1及び第2シ
ール部材61,62により後方から内部への液体の浸入
が防止されている。
【0045】第1ディスク73は、たとえばステンレス
合金製の部材であり、第1支持部25の支持部本体26
に形成された係止部26bに係止される5角星形状の係
止孔73aを中心部に有している。これにより、第1デ
ィスク73はスプール軸15に対して回転不能であり、
スプール軸15はリール本体2に対して回転不能なため
リール本体2に対して回転不能になる。第1ディスク7
3は、音出しディスク82(後述)を介して規制部27
に接触して後方への移動が規制されている。
【0046】第2ディスク74は、たとえばグラファイ
ト製の部材であり、第1ディスク73と相対回転してド
ラグ力を発生するものである。第2ディスク74は係止
溝69に係止される耳部74aを外周部に有し、内周部
に第1支持部25が貫通する貫通孔74bを有してい
る。これにより、第2ディスク74はスプール本体7に
対して回転不能である。
【0047】保護ディスク75は、比較的軟質なアルミ
ニウム製の後フランジ部7cの内周側に軽量化のために
肉盗み部7fを設けたときに、ドラグ面積を減らすこと
なく第2ディスク74に均一に圧力が作用するように設
けられた部材である。保護ディスク75は、ドラグ収納
部7eに形成された係止溝69に係止される耳部75a
を外周部に有し、内周部に第1支持部25が貫通する貫
通孔75bを有している。これにより、保護ディスク7
5は、スプール本体7に対して回転不能である。
【0048】第1ディスク73の後面には、ドラグ作動
時に発音するドラグ発音機構77が配置されている。ド
ラグ発音機構77は、第1ディスク73と規制部27と
の間に配置された音出しディスク82と、カバー部材9
に固定された1対のガイド部材83に移動自在に装着さ
れた2つの音出しピン84と、各音出しピン84を音出
しディスク82側に付勢する2つのコイルばね85とを
有している。音出しディスク82は、第1支持部25の
係止部26bに回転不能に装着されており、スプール軸
15に対して回転不能である。音出しディスク82の音
出しピン84に対向する位置には周方向に間隔を隔てて
多数の凹部82aが形成されている。音出しディスク8
2の中心部には、係止部26bに係止される5角星形状
の係止孔82bが形成されている。ガイド部材83は、
カバー部材9にビスにより固定された有底筒状の部材で
あり、この内部に音出しピン84が進退自在に装着され
ている。このような構成のドラグ発音機構77では、ド
ラグが作動してスプール4がスプール軸15に対して相
対回転すると、音出しピン84が凹部82aに対して進
退を繰り返して振動して発音する。
【0049】第2摩擦部72は、スプール軸15に対し
て回転不能な2枚のたとえばステンレス合金製の第3デ
ィスク86a,86bと、糸巻胴部7aに対して回転不
能な2枚の第4ディスク87a,87bとを有してい
る。第3ディスク86a,86bと第4ディスク87
a,87bとは交互に配置されており、その間には、カ
ーボングラファイト製の3枚のドラグディスク88a〜
88cが装着されている。第3ディスク86aは、第2
支持部29の内側部材29aに形成されたフランジ部2
9cに対向して配置されており、スプール軸15に形成
された面取り部15aに係止される小判形状の貫通孔8
6cが内周部に形成されている。第3ディスク86bも
同様な貫通孔86cを有している。これにより第3ディ
スク86a,86bはスプール軸15に対して回転不能
になっている。第4ディスク87a,87bの外周部に
は、ドラグ収納空間65に形成された係止溝65aに係
合する耳部87cが突出して形成されている。これによ
り第4ディスク87a,87bはスプール4に対して回
転不能になっている。第4ディスク87aは、ステンレ
ス合金製である。第4ディスク87bは、たとえばカー
ボングラファイト製であり、ドラグ収納空間65の壁部
に接触可能であり、スプール本体7を後方に押圧する。
【0050】カバー部材9は、ドラグ操作部70をスプ
ール軸15から外して、スプール4をスプール軸15か
ら取り外すとき、第1摩擦部71をスプール本体7とと
もに着脱するために設けられている。カバー部材9は、
ドラグ収納部7eの外周部に配置される第1円筒部9a
と、第1円筒部9aから内方に延び第1摩擦部71の後
方に配置される円板部9bと、円板部9bから後方に延
びる第2円筒部9cとを有している。第1円筒部9aの
内周面には、ドラグ収納部7eの外周面に形成された雄
ねじ部68に螺合する雌ねじ部9dが形成されている。
雌ねじ部9dの先端側には、ドラグ収納部7eの外周部
との間に第1シール部材61が装着されている。円板部
9bには、ガイド部材83が装着される1対の貫通孔が
形成されている。第2円筒部9cには、規制ディスク7
9に装着された第2シール部材62の先端が接触してい
る。カバー部材9の外周面とスカート部7dとの間には
隙間が形成されており、この隙間にロータ3の円筒部3
0の先端が配置可能である。これにより、スプール4が
後退したときに、スプール4の後退位置をリール本体2
側に近づけることができ、リールの前後長さをコンパク
トに維持できる。
【0051】第1シール部材61はOリングからなり、
カバー部材9の外周部とドラグ収納部7eとの隙間をシ
ールし、カバー部材9の外周部から第1摩擦部71への
液体の浸入を防止する。第2シール部材62は、先端に
後方に向けて傾いたリップを有するシール部材である。
第2シール部材62は、カバー部材9の内周部とスプー
ル軸15との隙間をシールし、カバー部材9の内周部か
ら第1摩擦部71への液体の浸入を防止する。このよう
に、2つのシール部材61,62により第1摩擦部71
がシールされているので、第1摩擦部71や第2摩擦部
71に液体が侵入しにくくなり、水ぬれによるドラグ力
の変動が生じにくくなる。また、スプールの前部も第3
シール部材48や第4シール部材49により液体の浸入
が防止されているので、スプール4の前部から第2摩擦
部72や第1摩擦部71へ液体が浸入しにくくなる。
【0052】〔リールの操作及び動作〕釣りを行う前に
魚の大きさや種類に合わせてドラグ力を調整する。ドラ
グ力を調整するには、釣り糸の適宜の長さ繰り出し、釣
り糸の先端に対象魚に応じた重りを装着する。そして、
ドラグ操作部70を回して適当なドラグ力を設定してハ
ンドル1を回し、ドラグが作動することを確認する。ド
ラグ操作部70をたとえ時計回りに回すとスプール軸1
5に螺合するナット70bによりドラグ操作部70が後
方に移動し、さらにコイルばね70cを介して第2支持
部29の内側部材29aを押圧し、この押圧力が第2摩
擦部72に伝達されるとともに、スプール本体7を介し
てさらに第1摩擦部71にも伝達される。これによりド
ラグ力が大きくなる。このとき、ドラグ調整発音機構7
0aが軽快なクリック音を発生する。ここでは、スプー
ル本体7の後部の比較的大きな空間に第1摩擦部71を
配置したので、糸巻胴部7aの径を小さくした深溝型の
スプール4であっても、大きなドラグ力を得ることがで
きる。
【0053】キャスティング時にはベールアーム44を
糸開放姿勢に反転させる。これにより第1ベール支持部
材40及び第2ベール支持部材42は揺動する。この状
態で釣り竿を握る手の人差し指で釣り糸を引っかけなが
ら釣り竿をキャスティングする。すると釣り糸は仕掛け
の重さにより勢いよく放出される。仕掛けが着水した後
ハンドル1を糸巻取方向に回転させると、ロータ駆動機
構5によりロータ3が糸巻取方向に回転する。ロータ3
が回転すると、ベールアーム44がベール反転機構(図
示せず)により糸巻取位置に復帰しロータ3の逆転が禁
止されているので釣り糸の放出が止まる。
【0054】釣り糸を巻き取る際には、ハンドル1を糸
巻取方向に回転させる。すると、その回転がフェースギ
ア11、ピニオンギア12を介してロータ3に伝達され
ロータ3が回転する。ロータ3が回転すると、ラインロ
ーラ41に案内された釣り糸がスプール4に巻き付けら
れる。このとき、糸巻胴部7aの径が前後のフランジ部
7b,7cに比べて小径な深溝型のスプール4では、ス
プール全体の径を小さく維持して糸巻き量を多くするこ
とができる。
【0055】仕掛けに魚がかかると、ロータ3が糸繰り
出し方向に逆転しようとする。しかし、ピニオンギア1
2が逆転防止機構50により逆転禁止されているのでピ
ニオンギア12に回転不能に連結されたロータ3は逆転
しない。このとき、ワンウェイクラッチ51では、ピニ
オンギア12を介してロータ3に回転不能に連結された
連結部材57が糸繰り出し方向に逆転しようとする。し
かし、連結部材57に係止された内輪本体56が逆転し
ようとすると、ローラ54が外輪53に形成されたカム
面に食い込み、リールボディ2aに回転不能に係止され
た外輪53に内輪本体56が固定され内輪本体56が逆
転不能になる。この結果、ロータ3の逆転が禁止され
る。
【0056】魚の引きが強いと、ドラグ機構8が作動す
ることがある。ドラグ機構8が作動すると、第1摩擦部
71の第1ディスク73と第2ディスク74及び第2摩
擦部72の第3ディスク86a,86bと第4ディスク
87a,87bとの間でそれぞれ滑りが生じ、設定され
たドラグ力で釣り糸が繰り出される。
【0057】釣りをしているときやリールを洗浄してい
るときに、リールが水濡れし、スカート部7dとロータ
3の円筒部30との隙間から液体が侵入することがあ
る。しかし、カバー部材9の外周部及び内周部に第1及
び第2シール部材61,62が装着されているので、後
方から液体が浸入しても第1摩擦部71の内部に液体が
浸入することがない。
【0058】スプール4をスプール軸15から外す場合
には、ドラグ操作部70を反時計回りに回転させる。す
ると、ドラグ操作部70がスプール軸15から外れて、
スプール4をスプール軸15から取り出すことができ
る。このとき、第1摩擦部71は、後フランジ部7cに
装着されたカバー部材9により覆われているので、軸受
63及びスプール本体7とともに第1支持部25から外
れる。また、第2摩擦部72は、前部が第2支持部29
により覆われているので、軸受64及び第2支持部29
とともにスプール軸15から外れる。このように、ドラ
グ機構8は、スプール本体7とともに一体で着脱でき
る。したがって、スプール4の構成部品のうち、第1支
持部25と調整ワッシャ76だけがスプール軸15に残
る。
【0059】〔他の実施形態〕 (a)前記実施形態では、連結部材57の外形形状を矩
形にして連結部材57と内輪本体56とを回転不能に係
止したが、係止のための外形形状は矩形に限定されず非
円形であればどのような形状でも良い。
【0060】(b)前記実施形態では、連結部材57の
外形形状で連結部材57と内輪本体56とを回転不能に
係止したが、連結部材57を内輪本体56にねじ止めや
接着や溶接などの適宜の固定手段により固定するように
してもよい。
【0061】(c)前記実施形態では、ワンウェイクラ
ッチ51を常時逆転禁止状態に構成したが、従来のよう
にワンウェイクラッチ51を逆転可能状態と逆転禁止状
態とに切り換えできるように構成しても良い。この場
合、ばね保持部材55を所定角度回動可能に構成すると
ともにリール本体2にたとえば揺動自在に切換レバーを
設け、切換レバーによりばね保持部材55を回動させて
ワンウェイクラッチ51を切り換えるように構成すれば
よい。
【0062】(d)前記実施形態では、スピニングリー
ルの逆転防止機構に採用されたワンウェイクラッチを例
に説明したが、両軸受リールや片軸受リールの逆転防止
のためのワンウェイクラッチにも本発明を適用できる。
【0063】
【発明の効果】本発明によれば、内輪を転動体に接触す
る内輪本体と連結部材とに分け、内輪本体を回転体に回
転自在に装着し、両者に回転不能に係止された連結部材
で回転体と内輪本体とを連結しているので、内輪本体に
簡単に高精度な円形の孔を形成することができる。この
ため、転動体に接触する内輪本体を回転体に高精度に装
着することができ、ワンウェイクラッチの内輪と回転体
とのがたつきを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を採用したスピニングリー
ルの左側面図。
【図2】その左側面断面図。
【図3】そのスプール部分の断面拡大図。
【図4】逆転防止機構の分解斜視図。
【図5】スプールの分解斜視図。
【符号の説明】
2 リール本体 3 ロータ 12 ピニオンギア 50 逆転防止機構 51 ワンウェイクラッチ 52 外輪 53 内輪 54 ローラ 55 ばね保持部材 56 内輪本体 56c 係止凹部 57 連結部材 57a 貫通孔 58 ばね部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西川 智博 大阪府大阪市平野区瓜破西3丁目2番25号 Fターム(参考) 2B108 BF00 BF14

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】釣り用リールのリール本体と前記リール本
    体に回転自在に装着される回転体との間に設けられ、前
    記回転体の糸繰り出し方向の回転を防止するための釣り
    用リールのワンウェイクラッチであって、 前記リール本体に回転不能に装着される外輪と、 前記回転体に回転自在に装着され前記外輪の内周側に配
    置される内輪本体及び前記内輪本体を前記回転体に回転
    不能に連結するために両者に回転不能に係止された連結
    部材を有する内輪と、 前記外輪と前記内輪本体との間に両者に接触可能に周方
    向に間隔を隔てて配置された複数の転動体と、を備えた
    釣り用リールのワンウェイクラッチ。
  2. 【請求項2】前記回転体はスピニングリールのロータに
    回転不能に連結されたピニオンギアであり、 前記ワンウェイクラッチは、前記ロータの糸繰り出し方
    向の回転を禁止する逆転防止機構を構成する、請求項1
    に記載の釣り用リールのワンウェイクラッチ。
  3. 【請求項3】前記ピニオンギアは外周部に平行な面取り
    部を有する筒状部材であり、 前記連結部材は、前記面取り部に回転不能に係止されて
    いる、請求項2に記載の釣り用リールのワンウェイクラ
    ッチ。
  4. 【請求項4】前記連結部材は、前記ピニオンギアの回転
    軸と交差する断面が実質的に矩形であり、内周部に前記
    面取り部に回転不能に係合する平行面を有する長円形の
    係止孔が形成されている、請求項3に記載の釣り用リー
    ルのワンウェイクラッチ。
  5. 【請求項5】前記転動体を逆転許可方向にそれぞれ付勢
    して前記転動体を周方向に間隔を隔てて保持する複数の
    付勢部材と前記ばね部材を保持するばね保持部材と、 をさらに備える、請求項1から4のいずれかに記載の釣
    り用リールのワンウェイクラッチ。
  6. 【請求項6】前記ばね保持部材は、前記回転体の逆転を
    許可する逆転許可位置と逆転を禁止する逆転禁止位置と
    に周方向に所定角度回動自在に配置されている、請求項
    1から5のいずれかに記載の釣り用リールのワンウェイ
    クラッチ。
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