JPH11178488A - 魚釣用スピニングリール - Google Patents
魚釣用スピニングリールInfo
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- JPH11178488A JPH11178488A JP35450597A JP35450597A JPH11178488A JP H11178488 A JPH11178488 A JP H11178488A JP 35450597 A JP35450597 A JP 35450597A JP 35450597 A JP35450597 A JP 35450597A JP H11178488 A JPH11178488 A JP H11178488A
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- JP
- Japan
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- rotor
- shaft
- handle
- handle shaft
- spinning reel
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は魚釣用スピニングリールに関し、ハ
ンドル軸側の正回転入力で駆動歯車とハンドル軸とを直
結し、ロータの逆回転入力で駆動歯車とハンドル軸との
結合を解放する動力変換機構を備えたスピニングリール
に改良を加え、製造段階での組込み性に優れ、而も、釣
糸繰出し状態から巻取り状態へ迅速に移行でき、釣糸の
繰出し性に優れたスピニングリールを提供することを目
的とする。 【解決手段】 請求項1に係る発明は、ハンドル軸側の
正回転入力で駆動歯車とハンドル軸とを直結し、ロータ
の逆回転入力で駆動歯車とハンドル軸との結合を解放す
る動力変換機構を備えたスピニングリールに於て、上記
動力変換機構を、転がり式一方向クラッチで構成したこ
とを特徴とする。
ンドル軸側の正回転入力で駆動歯車とハンドル軸とを直
結し、ロータの逆回転入力で駆動歯車とハンドル軸との
結合を解放する動力変換機構を備えたスピニングリール
に改良を加え、製造段階での組込み性に優れ、而も、釣
糸繰出し状態から巻取り状態へ迅速に移行でき、釣糸の
繰出し性に優れたスピニングリールを提供することを目
的とする。 【解決手段】 請求項1に係る発明は、ハンドル軸側の
正回転入力で駆動歯車とハンドル軸とを直結し、ロータ
の逆回転入力で駆動歯車とハンドル軸との結合を解放す
る動力変換機構を備えたスピニングリールに於て、上記
動力変換機構を、転がり式一方向クラッチで構成したこ
とを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、魚釣用スピニング
リールに関する。
リールに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、魚釣用スピニングリールは、軸受
を介してリール本体に支持されたフライヤ軸の先端にロ
ータが固着されており、ロータはハンドル軸の駆動歯車
とこれに噛合するフライヤ軸のピニオンを介してハンド
ルの巻取り操作で回転するようになっている。そして、
フライヤ軸を挿通するスプール軸のロータ側突出端にス
プールが取り付けられており、スプールはスプール軸の
後端部に装着したトラバース機構によりロータの回転に
連動してリール本体の前後方向へトラバース運動するよ
うに構成されている。
を介してリール本体に支持されたフライヤ軸の先端にロ
ータが固着されており、ロータはハンドル軸の駆動歯車
とこれに噛合するフライヤ軸のピニオンを介してハンド
ルの巻取り操作で回転するようになっている。そして、
フライヤ軸を挿通するスプール軸のロータ側突出端にス
プールが取り付けられており、スプールはスプール軸の
後端部に装着したトラバース機構によりロータの回転に
連動してリール本体の前後方向へトラバース運動するよ
うに構成されている。
【0003】そして、ロータのベールアーム間に装着し
たベールを釣糸巻取位置側へ倒してハンドル操作でロー
タを釣糸巻取り方向へ回転(正回転)させると、これに
連動して前後方向へトラバース運動するスプールに釣糸
が巻回され、又、ベールを釣糸放出位置側へ反転させて
仕掛けを投擲すると、スプールに巻回された釣糸がスパ
イラル状に繰り出されるようになっている。
たベールを釣糸巻取位置側へ倒してハンドル操作でロー
タを釣糸巻取り方向へ回転(正回転)させると、これに
連動して前後方向へトラバース運動するスプールに釣糸
が巻回され、又、ベールを釣糸放出位置側へ反転させて
仕掛けを投擲すると、スプールに巻回された釣糸がスパ
イラル状に繰り出されるようになっている。
【0004】ところで、上述の如き従来のスピニングリ
ールにあっては、実釣時に魚の引きによってロータが逆
回転するとこれに連動してハンドルも回転するため、咄
嗟の大物魚の引きによって急激にハンドルが回転する
と、リールや釣竿を保持している手にハンドルが当たっ
て思わぬ怪我をする虞があり、又、ハンドルから手を離
していると、魚のファイト状況に応じた素早い巻取り操
作が行えない不具合があった。
ールにあっては、実釣時に魚の引きによってロータが逆
回転するとこれに連動してハンドルも回転するため、咄
嗟の大物魚の引きによって急激にハンドルが回転する
と、リールや釣竿を保持している手にハンドルが当たっ
て思わぬ怪我をする虞があり、又、ハンドルから手を離
していると、魚のファイト状況に応じた素早い巻取り操
作が行えない不具合があった。
【0005】又、従来、ロータの逆回転を制動する操作
部材(制動レバー)をリール本体に装着し、状況に応じ
これを操作してロータ回転を制動するピニングリールも
知られているが、斯かるスピニングリールにあっても、
依然としてロータの逆回転時にハンドルが回転する構造
であるため、咄嗟の大物魚の引きによって急激にハンド
ルが回転すると、リールを保持している手にハンドルが
当たってしまったり素早い巻取り操作が行えない不具合
があった。
部材(制動レバー)をリール本体に装着し、状況に応じ
これを操作してロータ回転を制動するピニングリールも
知られているが、斯かるスピニングリールにあっても、
依然としてロータの逆回転時にハンドルが回転する構造
であるため、咄嗟の大物魚の引きによって急激にハンド
ルが回転すると、リールを保持している手にハンドルが
当たってしまったり素早い巻取り操作が行えない不具合
があった。
【0006】更に又、上述の如き不具合を解決するた
め、ハンドル軸側の正回転入力で駆動歯車とハンドル軸
とを直結し、ロータの逆回転入力で駆動歯車とハンドル
軸との結合を解放する動力変換機構を備えたスピニング
リールが実公昭62−39672号公報で開示されてい
る。而して、斯かるスピニングリールによれば、ロータ
の逆回転時にハンドルがこれに連動して回転することが
ないため、リールや釣竿を保持している手にハンドルが
当たってしまう虞が解消された。
め、ハンドル軸側の正回転入力で駆動歯車とハンドル軸
とを直結し、ロータの逆回転入力で駆動歯車とハンドル
軸との結合を解放する動力変換機構を備えたスピニング
リールが実公昭62−39672号公報で開示されてい
る。而して、斯かるスピニングリールによれば、ロータ
の逆回転時にハンドルがこれに連動して回転することが
ないため、リールや釣竿を保持している手にハンドルが
当たってしまう虞が解消された。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、図13乃至
図15に示すように上記動力変換機構1は、ハンドル軸
3が係合する中空な筒軸5に回り止め嵌合されて、一対
の駆動ピン7,9と切欠き部11が形成されたカム円板
13と、筒軸5に嵌合され、一側内周に凹凸部15を有
しカム円板13に回転可能に嵌合された駆動歯車17
と、駆動歯車17の凹凸部15及びカム円板13の駆動
ピン7,9に係合する駆動爪19を回転可能に支持する
逆転防止歯車21と、駆動歯車17とカム円板13間に
介在される複数の制動部材23といった多くの部品で構
成されているため、構造が複雑で製造段階での組込み性
が悪くコスト高となっていた。
図15に示すように上記動力変換機構1は、ハンドル軸
3が係合する中空な筒軸5に回り止め嵌合されて、一対
の駆動ピン7,9と切欠き部11が形成されたカム円板
13と、筒軸5に嵌合され、一側内周に凹凸部15を有
しカム円板13に回転可能に嵌合された駆動歯車17
と、駆動歯車17の凹凸部15及びカム円板13の駆動
ピン7,9に係合する駆動爪19を回転可能に支持する
逆転防止歯車21と、駆動歯車17とカム円板13間に
介在される複数の制動部材23といった多くの部品で構
成されているため、構造が複雑で製造段階での組込み性
が悪くコスト高となっていた。
【0008】而も、カム円板13,駆動爪19,駆動歯
車17の内周の凹凸部15等の結合によって、釣糸巻取
り時に駆動歯車17がハンドル軸3と直結する構造のた
め、駆動歯車17がハンドル軸3と直結するまでのハン
ドル25の遊びが大きく、迅速な巻取り操作を行うこと
ができない欠点があった。又、動力変換機構1がハンド
ル軸3と駆動歯車17との間に設けられているため、ロ
ータ27の逆回転入力によってカム円板13,駆動爪1
9,駆動歯車17の凹凸部15等の結合を解放する際の
摩擦抵抗によってロータ回転が重く、又、ロータを逆回
転させ乍らの釣糸の繰出し性(フリー性能)に劣るとい
った不具合も指摘されていた。
車17の内周の凹凸部15等の結合によって、釣糸巻取
り時に駆動歯車17がハンドル軸3と直結する構造のた
め、駆動歯車17がハンドル軸3と直結するまでのハン
ドル25の遊びが大きく、迅速な巻取り操作を行うこと
ができない欠点があった。又、動力変換機構1がハンド
ル軸3と駆動歯車17との間に設けられているため、ロ
ータ27の逆回転入力によってカム円板13,駆動爪1
9,駆動歯車17の凹凸部15等の結合を解放する際の
摩擦抵抗によってロータ回転が重く、又、ロータを逆回
転させ乍らの釣糸の繰出し性(フリー性能)に劣るとい
った不具合も指摘されていた。
【0009】本発明は斯かる実情に鑑み案出されたもの
で、上述の如くハンドル軸側の正回転入力で駆動歯車と
ハンドル軸とを直結し、ロータの逆回転入力で駆動歯車
とハンドル軸との結合を解放する動力変換機構を備えた
スピニングリールに改良を加え、製造段階での組込み性
に優れ、而も、釣糸繰出し状態から巻取り状態へ迅速に
移行でき、釣糸の繰出し性に優れたスピニングリールを
提供することを目的とする。
で、上述の如くハンドル軸側の正回転入力で駆動歯車と
ハンドル軸とを直結し、ロータの逆回転入力で駆動歯車
とハンドル軸との結合を解放する動力変換機構を備えた
スピニングリールに改良を加え、製造段階での組込み性
に優れ、而も、釣糸繰出し状態から巻取り状態へ迅速に
移行でき、釣糸の繰出し性に優れたスピニングリールを
提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、ハンドル軸側の正回転入力
で駆動歯車とハンドル軸とを直結し、ロータの逆回転入
力で駆動歯車とハンドル軸との結合を解放する動力変換
機構を備えたスピニングリールに於て、上記動力変換機
構を、転がり式一方向クラッチで構成したことを特徴と
する。
め、請求項1に係る発明は、ハンドル軸側の正回転入力
で駆動歯車とハンドル軸とを直結し、ロータの逆回転入
力で駆動歯車とハンドル軸との結合を解放する動力変換
機構を備えたスピニングリールに於て、上記動力変換機
構を、転がり式一方向クラッチで構成したことを特徴と
する。
【0011】又、請求項2に係る発明は、リール本体に
回転可能に支持されたフライヤ軸にロータが装着され、
当該フライヤ軸のピニオンに噛合する駆動歯車がハンド
ル軸に取り付くスピニングリールであって、上記フライ
ヤ軸とロータとの間に、ハンドル軸側の正回転入力で当
該ロータとフライヤ軸とを直結し、ロータの逆回転入力
でロータとフライヤ軸との結合を解放する動力変換機構
を設けたことを特徴とする。
回転可能に支持されたフライヤ軸にロータが装着され、
当該フライヤ軸のピニオンに噛合する駆動歯車がハンド
ル軸に取り付くスピニングリールであって、上記フライ
ヤ軸とロータとの間に、ハンドル軸側の正回転入力で当
該ロータとフライヤ軸とを直結し、ロータの逆回転入力
でロータとフライヤ軸との結合を解放する動力変換機構
を設けたことを特徴とする。
【0012】そして、請求項3に係る発明は、請求項2
記載のスピニングリールに於て、動力変換機構を転がり
式一方向クラッチで構成したものである。
記載のスピニングリールに於て、動力変換機構を転がり
式一方向クラッチで構成したものである。
【0013】(作用)請求項1に係るスピニングリール
によれば、転がり式一方向クラッチがハンドル軸側の正
回転入力で駆動歯車とハンドル軸とを直結し、ロータの
逆回転入力で駆動歯車とハンドル軸との結合を解放する
こととなる。
によれば、転がり式一方向クラッチがハンドル軸側の正
回転入力で駆動歯車とハンドル軸とを直結し、ロータの
逆回転入力で駆動歯車とハンドル軸との結合を解放する
こととなる。
【0014】又、請求項2に係るスピニングリールで
は、動力変換機構がハンドル軸側の正回転入力でロータ
とフライヤ軸とを直結し、ロータの逆回転入力でロータ
とフライヤ軸との結合を解放する。そして、請求項3に
係るスピニングリールでは、転がり式一方向クラッチが
ハンドル軸側の正回転入力でロータとフライヤ軸とを直
結し、ロータの逆回転入力でロータとフライヤ軸との結
合を解放することとなる。
は、動力変換機構がハンドル軸側の正回転入力でロータ
とフライヤ軸とを直結し、ロータの逆回転入力でロータ
とフライヤ軸との結合を解放する。そして、請求項3に
係るスピニングリールでは、転がり式一方向クラッチが
ハンドル軸側の正回転入力でロータとフライヤ軸とを直
結し、ロータの逆回転入力でロータとフライヤ軸との結
合を解放することとなる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づき詳細に説明する。図1乃至図6は請求項1に係る
スピニングリールの第一実施形態を示し、図2に於て、
31は軸受33を介してリール本体35の前部に回転可
能に支持された中空なフライヤ軸で、その先端にロータ
37がナット39で固定されている。そして、フライヤ
軸31の後端側外周に設けたピニオン41に、ハンドル
軸43の筒軸45に装着した駆動歯車47が噛合してお
り、ハンドル49の巻取り操作で、ロータ37が駆動歯
車47とフライヤ軸31を介して釣糸巻取り方向へ回転
するようになっている。尚、上記筒軸45はハンドル軸
43に回り止め嵌合されている。
基づき詳細に説明する。図1乃至図6は請求項1に係る
スピニングリールの第一実施形態を示し、図2に於て、
31は軸受33を介してリール本体35の前部に回転可
能に支持された中空なフライヤ軸で、その先端にロータ
37がナット39で固定されている。そして、フライヤ
軸31の後端側外周に設けたピニオン41に、ハンドル
軸43の筒軸45に装着した駆動歯車47が噛合してお
り、ハンドル49の巻取り操作で、ロータ37が駆動歯
車47とフライヤ軸31を介して釣糸巻取り方向へ回転
するようになっている。尚、上記筒軸45はハンドル軸
43に回り止め嵌合されている。
【0016】そして、ロータ37には一対の支持アーム
51,53が一体成形されており、両支持アーム51,
53の先端に、半環状のベール55がベールアーム56
とベールホルダー57を介して釣糸巻取位置と釣糸放出
位置へ、夫々、反転自在に取り付けられている。又、図
2中、59はフライヤ軸31を挿通してリール本体35
に取り付くスプール軸で、当該スプール軸59のロータ
側突出端にスプール61が取り付けられており、従来と
同様、ベール55を釣糸巻取位置側へ倒してハンドル操
作でロータ37を釣糸巻取り方向へ回転させると、トラ
バース機構63によって前後方向へトラバース運動する
スプール61に釣糸が巻回され、又、ベール55を釣糸
放出位置側へ倒して仕掛けを投擲すると、スプール61
に巻回された釣糸がスパイラル状に繰り出されるように
なっている。
51,53が一体成形されており、両支持アーム51,
53の先端に、半環状のベール55がベールアーム56
とベールホルダー57を介して釣糸巻取位置と釣糸放出
位置へ、夫々、反転自在に取り付けられている。又、図
2中、59はフライヤ軸31を挿通してリール本体35
に取り付くスプール軸で、当該スプール軸59のロータ
側突出端にスプール61が取り付けられており、従来と
同様、ベール55を釣糸巻取位置側へ倒してハンドル操
作でロータ37を釣糸巻取り方向へ回転させると、トラ
バース機構63によって前後方向へトラバース運動する
スプール61に釣糸が巻回され、又、ベール55を釣糸
放出位置側へ倒して仕掛けを投擲すると、スプール61
に巻回された釣糸がスパイラル状に繰り出されるように
なっている。
【0017】更に、図1中、65は軸67を介してリー
ル本体35の上部に回動可能に取り付く従来周知の制動
レバーで、当該制動レバー65はバネ69によって矢印
A方向へ常時付勢されている。そして、リール本体35
の脚部35aに固定した釣竿を握り乍ら容易に操作がで
きるように、制動レバー65先端の操作部65aは前方
上方へ延設されており、ロータ37の逆回転時にバネ6
9の力に抗して制動レバー65を矢印B方向へ操作する
と、制動レバー65の後端側に設けた制動部65bがロ
ータ37の内周に圧接してロータ37に制動力がかかる
ようになっている。
ル本体35の上部に回動可能に取り付く従来周知の制動
レバーで、当該制動レバー65はバネ69によって矢印
A方向へ常時付勢されている。そして、リール本体35
の脚部35aに固定した釣竿を握り乍ら容易に操作がで
きるように、制動レバー65先端の操作部65aは前方
上方へ延設されており、ロータ37の逆回転時にバネ6
9の力に抗して制動レバー65を矢印B方向へ操作する
と、制動レバー65の後端側に設けた制動部65bがロ
ータ37の内周に圧接してロータ37に制動力がかかる
ようになっている。
【0018】而して、本実施例に係るスピニングリール
71は、上述の如き従来と同様の構成に加え、図13以
下の従来例と同様、ハンドル軸43側の正回転入力で駆
動歯車47とハンドル軸43とを直結し、ロータ37の
逆回転入力で駆動歯車47とハンドル軸43との結合を
解放する動力変換機構を備えているが、図2乃至図6に
示すように本実施形態は、斯かる動力変換機構として転
がり式一方向クラッチ(以下、「一方向クラッチ」とい
う)73を用いたことを特徴とする。
71は、上述の如き従来と同様の構成に加え、図13以
下の従来例と同様、ハンドル軸43側の正回転入力で駆
動歯車47とハンドル軸43とを直結し、ロータ37の
逆回転入力で駆動歯車47とハンドル軸43との結合を
解放する動力変換機構を備えているが、図2乃至図6に
示すように本実施形態は、斯かる動力変換機構として転
がり式一方向クラッチ(以下、「一方向クラッチ」とい
う)73を用いたことを特徴とする。
【0019】図3は一方向クラッチ73の詳細を示し、
図中、75はハンドル軸43に回り止め嵌合された一方
向クラッチ収容ケース(以下、「収容ケース」とい
う)、77は当該収容ケース75をリール本体35に支
持する軸受で、ハンドル軸43は収容ケース75と軸受
77を介してリール本体35に回転可能に支持されてい
る。そして、当該収容ケース75内に一方向クラッチ7
3が収容されている。
図中、75はハンドル軸43に回り止め嵌合された一方
向クラッチ収容ケース(以下、「収容ケース」とい
う)、77は当該収容ケース75をリール本体35に支
持する軸受で、ハンドル軸43は収容ケース75と軸受
77を介してリール本体35に回転可能に支持されてい
る。そして、当該収容ケース75内に一方向クラッチ7
3が収容されている。
【0020】一方向クラッチ73は、図3及び図5に示
すように駆動歯車47の筒状部47aに回り止め嵌合さ
れた筒状の内輪79と、収容ケース75の内周に係合す
る断面略コ字状の外輪81と、8個の転がり部材83が
夫々嵌合するガイド溝孔85が周方向へ等間隔に形成さ
れて、各転がり部材83を前後から支承する環状保持体
87とからなり、環状保持体87は内,外輪79,81
間に嵌着されている。
すように駆動歯車47の筒状部47aに回り止め嵌合さ
れた筒状の内輪79と、収容ケース75の内周に係合す
る断面略コ字状の外輪81と、8個の転がり部材83が
夫々嵌合するガイド溝孔85が周方向へ等間隔に形成さ
れて、各転がり部材83を前後から支承する環状保持体
87とからなり、環状保持体87は内,外輪79,81
間に嵌着されている。
【0021】而して、図5に示すように外輪81の内周
は、8個の転がり部材83に対応して八角形状とされ、
又、ガイド溝孔85内には各転がり部材83を内輪79
に対して楔作用させる方向に付勢するバネ89が設けら
れ、更に又、図3及び図5に示すように環状保持体87
には、収容ケース75に設けた移動規制溝91から径方
向外方へ突出する短冊状の作動片87aが設けられてお
り、当該作動片87aの先端に、リール本体35の環状
溝93に沿って装着したC字状のフリクション部材(バ
ネ)95の一端が連結された構造となっている。
は、8個の転がり部材83に対応して八角形状とされ、
又、ガイド溝孔85内には各転がり部材83を内輪79
に対して楔作用させる方向に付勢するバネ89が設けら
れ、更に又、図3及び図5に示すように環状保持体87
には、収容ケース75に設けた移動規制溝91から径方
向外方へ突出する短冊状の作動片87aが設けられてお
り、当該作動片87aの先端に、リール本体35の環状
溝93に沿って装着したC字状のフリクション部材(バ
ネ)95の一端が連結された構造となっている。
【0022】そして、ハンドル49を釣糸巻取り方向
(図6中、矢印C方向)へ回転させると、収容ケース7
5を介して一方向クラッチ73全体が同方向へ回転しよ
うとするが、環状溝93の内周に当接するフリクション
部材95の摩擦力によって環状保持体87の移動が規制
されるので、図6に示すように転がり部材83が外輪8
1内周の傾斜面81aと内輪79の外周79aとの間に
挾持されて、一方向クラッチ73の楔作用によりハンド
ル軸43と駆動歯車47が直結するようになっている。
(図6中、矢印C方向)へ回転させると、収容ケース7
5を介して一方向クラッチ73全体が同方向へ回転しよ
うとするが、環状溝93の内周に当接するフリクション
部材95の摩擦力によって環状保持体87の移動が規制
されるので、図6に示すように転がり部材83が外輪8
1内周の傾斜面81aと内輪79の外周79aとの間に
挾持されて、一方向クラッチ73の楔作用によりハンド
ル軸43と駆動歯車47が直結するようになっている。
【0023】尚、この時、フリクション部材95と環状
溝93との摩擦力が作用した状態で巻取り操作される。
一方、斯様にハンドル軸43と駆動歯車47が直結した
状態で、魚の引きによってロータ37が逆回転すると、
ピニオン41を介して駆動歯車47は矢印D方向へ回転
するため、図5に示すように外輪81と内輪79に対す
る転がり部材83の楔作用が解除されてハンドル軸43
と駆動歯車47が解放され、この結果、駆動歯車47の
回転力がハンドル軸43に伝達されず、ハンドル49が
回転しないでロータ37だけが逆回転し続けるようにな
っている。
溝93との摩擦力が作用した状態で巻取り操作される。
一方、斯様にハンドル軸43と駆動歯車47が直結した
状態で、魚の引きによってロータ37が逆回転すると、
ピニオン41を介して駆動歯車47は矢印D方向へ回転
するため、図5に示すように外輪81と内輪79に対す
る転がり部材83の楔作用が解除されてハンドル軸43
と駆動歯車47が解放され、この結果、駆動歯車47の
回転力がハンドル軸43に伝達されず、ハンドル49が
回転しないでロータ37だけが逆回転し続けるようにな
っている。
【0024】本実施形態はこのように構成されているか
ら、ベール55を釣糸巻取位置側へ倒してハンドル49
を釣糸巻取り方向へ操作すれば、環状溝93の内周に当
接するフリクション部材95の摩擦力によって環状保持
体87の移動が規制され、この結果、図6に示すように
転がり部材83が外輪81内周の傾斜面81aと内輪7
9の外周79aとの間に挾持されて、楔作用によりハン
ドル軸43の回転力が駆動歯車47に伝達されてロータ
37が回転する。
ら、ベール55を釣糸巻取位置側へ倒してハンドル49
を釣糸巻取り方向へ操作すれば、環状溝93の内周に当
接するフリクション部材95の摩擦力によって環状保持
体87の移動が規制され、この結果、図6に示すように
転がり部材83が外輪81内周の傾斜面81aと内輪7
9の外周79aとの間に挾持されて、楔作用によりハン
ドル軸43の回転力が駆動歯車47に伝達されてロータ
37が回転する。
【0025】又、斯様にハンドル軸43と駆動歯車47
が直結した状態で、魚の引きによってロータ37が逆回
転すると、ピニオン41を介して駆動歯車47が矢印D
方向へ回転するため、図5に示すように外輪81と内輪
79に対する転がり部材83の楔作用が解除されてハン
ドル軸43と駆動歯車47が解放され、この結果、駆動
歯車47の回転力がハンドル軸43に伝達されず、ハン
ドル49が回転しないでロータ37だけが逆回転し続け
ることとなる。
が直結した状態で、魚の引きによってロータ37が逆回
転すると、ピニオン41を介して駆動歯車47が矢印D
方向へ回転するため、図5に示すように外輪81と内輪
79に対する転がり部材83の楔作用が解除されてハン
ドル軸43と駆動歯車47が解放され、この結果、駆動
歯車47の回転力がハンドル軸43に伝達されず、ハン
ドル49が回転しないでロータ37だけが逆回転し続け
ることとなる。
【0026】従って、本実施形態によれば、図13に示
す従来例と同様、ロータ37の逆回転時にハンドル49
が連動して回転しないため、スピニングリール71や釣
竿を保持している手にハンドルが当たってしまうことが
ない。そして、本実施形態は、ハンドル軸43と駆動歯
車47の直結,解放を一方向クラッチ73の楔作用で行
うようにしたので、図13に示す従来例に比しハンドル
軸43と駆動歯車47が直結するまでのハンドル49の
遊びが少なくなり、この結果、本実施形態によれば、図
13に示す従来例に比し、釣糸巻取り操作をするに当た
り迅速な巻取り操作が可能となって魚釣操作性が向上す
ることとなった。
す従来例と同様、ロータ37の逆回転時にハンドル49
が連動して回転しないため、スピニングリール71や釣
竿を保持している手にハンドルが当たってしまうことが
ない。そして、本実施形態は、ハンドル軸43と駆動歯
車47の直結,解放を一方向クラッチ73の楔作用で行
うようにしたので、図13に示す従来例に比しハンドル
軸43と駆動歯車47が直結するまでのハンドル49の
遊びが少なくなり、この結果、本実施形態によれば、図
13に示す従来例に比し、釣糸巻取り操作をするに当た
り迅速な巻取り操作が可能となって魚釣操作性が向上す
ることとなった。
【0027】更に又、本実施形態によれば、一方向クラ
ッチ73をユニット体としてリール本体35内に組み込
めるため、部品点数が少なく製造段階での組込み性が向
上する利点を有する。尚、本実施形態ではフリクション
部材95にバネを用いたが、摩擦力を発生させる部材で
あればゴム等の弾性体を利用できることは勿論であり、
斯かるフリクション部材を用いても所期の目的を達成す
ることが可能である。
ッチ73をユニット体としてリール本体35内に組み込
めるため、部品点数が少なく製造段階での組込み性が向
上する利点を有する。尚、本実施形態ではフリクション
部材95にバネを用いたが、摩擦力を発生させる部材で
あればゴム等の弾性体を利用できることは勿論であり、
斯かるフリクション部材を用いても所期の目的を達成す
ることが可能である。
【0028】図7は請求項1に係るスピニングリールの
第二実施形態を示し、本実施形態に係るスピニングリー
ル97は、上記第一実施形態の構成に加え、筒軸45の
外周に別途一方向クラッチ99を装着したもので、一方
向クラッチ99は、筒軸45の外周に回り止め嵌合され
た内輪101と複数個の転がり部材103、そして、こ
れら転がり部材103の数に対応する多角形状に内周が
形成された外輪105とからなり、図示するように外輪
105はリール本体35に固着されている。
第二実施形態を示し、本実施形態に係るスピニングリー
ル97は、上記第一実施形態の構成に加え、筒軸45の
外周に別途一方向クラッチ99を装着したもので、一方
向クラッチ99は、筒軸45の外周に回り止め嵌合され
た内輪101と複数個の転がり部材103、そして、こ
れら転がり部材103の数に対応する多角形状に内周が
形成された外輪105とからなり、図示するように外輪
105はリール本体35に固着されている。
【0029】そして、第一実施形態のスピニングリール
71では、ロータ37の逆回転によってハンドル軸43
と駆動歯車47が解放されるとハンドル軸43(ハンド
ル49)はフリーとなるが、本実施形態は、ハンドル軸
43と駆動歯車47が解放された後、ハンドル49が釣
糸巻取り方向と反対方向へ回転しようとすると、筒軸4
5の同方向への僅かな移動で転がり部材103が内輪1
01の外周と外輪105内周の傾斜面との間に挾持され
て、楔作用によりハンドル49の同方向への回転が規制
されるようになっている。
71では、ロータ37の逆回転によってハンドル軸43
と駆動歯車47が解放されるとハンドル軸43(ハンド
ル49)はフリーとなるが、本実施形態は、ハンドル軸
43と駆動歯車47が解放された後、ハンドル49が釣
糸巻取り方向と反対方向へ回転しようとすると、筒軸4
5の同方向への僅かな移動で転がり部材103が内輪1
01の外周と外輪105内周の傾斜面との間に挾持され
て、楔作用によりハンドル49の同方向への回転が規制
されるようになっている。
【0030】従って、本実施形態によれば、ロータ37
の逆回転によってハンドル軸43と駆動歯車47が解放
された際に、ハンドル49が釣糸巻取り方向と逆方向へ
回転することがなくなって、更に迅速な巻取り操作が可
能となる。図8乃至図12は請求項2及び請求項3の一
実施形態に係るスピニングリールを示し、以下、本実施
形態を図面に基づき説明するが、上記各実施形態と同一
のものには同一符号を付してそれらの説明は省略する。
の逆回転によってハンドル軸43と駆動歯車47が解放
された際に、ハンドル49が釣糸巻取り方向と逆方向へ
回転することがなくなって、更に迅速な巻取り操作が可
能となる。図8乃至図12は請求項2及び請求項3の一
実施形態に係るスピニングリールを示し、以下、本実施
形態を図面に基づき説明するが、上記各実施形態と同一
のものには同一符号を付してそれらの説明は省略する。
【0031】図8に於て、107はスプール軸59が挿
通する中空なフライヤ軸で、本実施形態に係るフライヤ
軸107は、軸受33-1を介してリール本体35-1に回
転可能に支持されたハンドル軸側フライヤ軸107a
と、ナット39を介してロータ37が固着されたロータ
側フライヤ軸107bとで構成されており、ハンドル軸
側フライヤ軸107aに設けたピニオン41に、ハンド
ル軸43の筒軸45-1に一体成形された駆動歯車47-1
が噛合した構造となっている。
通する中空なフライヤ軸で、本実施形態に係るフライヤ
軸107は、軸受33-1を介してリール本体35-1に回
転可能に支持されたハンドル軸側フライヤ軸107a
と、ナット39を介してロータ37が固着されたロータ
側フライヤ軸107bとで構成されており、ハンドル軸
側フライヤ軸107aに設けたピニオン41に、ハンド
ル軸43の筒軸45-1に一体成形された駆動歯車47-1
が噛合した構造となっている。
【0032】そして、本実施例に係るスピニングリール
109は、ハンドル軸43側の正回転入力で、ハンドル
軸側フライヤ軸107aとロータ側フライヤ軸107b
とを連結し、又、ロータ37の逆回転入力で、ハンドル
軸側フライヤ軸107aとロータ側フライヤ軸107b
との連結を解除してロータ37とハンドル軸側フライヤ
軸107aとの結合を解放する動力変換機構をフライヤ
軸107の外周に装着したもので、本実施形態に於て
も、斯かる動力変換機構として一方向クラッチ111を
用いている。
109は、ハンドル軸43側の正回転入力で、ハンドル
軸側フライヤ軸107aとロータ側フライヤ軸107b
とを連結し、又、ロータ37の逆回転入力で、ハンドル
軸側フライヤ軸107aとロータ側フライヤ軸107b
との連結を解除してロータ37とハンドル軸側フライヤ
軸107aとの結合を解放する動力変換機構をフライヤ
軸107の外周に装着したもので、本実施形態に於て
も、斯かる動力変換機構として一方向クラッチ111を
用いている。
【0033】図9は一方向クラッチ111の詳細を示
し、図中、113はハンドル軸側フライヤ軸107a端
部の外周に回り止め嵌合された断面略コ字状の収容ケー
スで、当該収容ケース113内に一方向クラッチ111
が収容されている。一方向クラッチ111は、図9及び
図11に示すようにロータ側フライヤ軸107bの外周
に回り止め嵌合された内輪115と、収容ケース113
の内周に係合する断面略コ字状の外輪117と、8個の
転がり部材119が夫々嵌合するガイド溝孔121が周
方向へ等間隔に形成されて、各転がり部材119を前後
から支承する環状保持体123とからなり、環状保持体
123は内,外輪115,117間に嵌着されている。
し、図中、113はハンドル軸側フライヤ軸107a端
部の外周に回り止め嵌合された断面略コ字状の収容ケー
スで、当該収容ケース113内に一方向クラッチ111
が収容されている。一方向クラッチ111は、図9及び
図11に示すようにロータ側フライヤ軸107bの外周
に回り止め嵌合された内輪115と、収容ケース113
の内周に係合する断面略コ字状の外輪117と、8個の
転がり部材119が夫々嵌合するガイド溝孔121が周
方向へ等間隔に形成されて、各転がり部材119を前後
から支承する環状保持体123とからなり、環状保持体
123は内,外輪115,117間に嵌着されている。
【0034】而して、図11に示すように外輪117の
内周には、ロータ37の釣糸繰出し方向(図中、矢印E
方向)側に幅狭な楔部125aを有する凹部125が、
8個の転がり部材119に対応して形成され、又、各ガ
イド溝孔121内には転がり部材119による楔作用を
解除させる方向に付勢するバネ127が設けられ、更に
又、環状保持体123には、収容ケース113に設けた
移動規制溝129から径方向外方へ突出する短冊状の作
動片123aが設けられている。そして、当該作動片1
23aの先端に、リール本体35-1の環状溝131に沿
って装着したC字状のフリクション部材133の一端が
連結されている。
内周には、ロータ37の釣糸繰出し方向(図中、矢印E
方向)側に幅狭な楔部125aを有する凹部125が、
8個の転がり部材119に対応して形成され、又、各ガ
イド溝孔121内には転がり部材119による楔作用を
解除させる方向に付勢するバネ127が設けられ、更に
又、環状保持体123には、収容ケース113に設けた
移動規制溝129から径方向外方へ突出する短冊状の作
動片123aが設けられている。そして、当該作動片1
23aの先端に、リール本体35-1の環状溝131に沿
って装着したC字状のフリクション部材133の一端が
連結されている。
【0035】そして、ハンドル49を釣糸巻取り方向へ
回転させると、ハンドル軸側フライヤ軸107aに取り
付く収容ケース113を介して一方向クラッチ111全
体が図11の矢印F方向へ回転しようとするが、環状溝
131の内周に当接するフリクション部材133の摩擦
力によって環状保持体123の移動が規制されるので、
転がり部材119が外輪117内周の楔部125aと内
輪115の外周aとの間に挾持され、この結果、一方向
クラッチ111の楔作用でハンドル軸側フライヤ軸10
7aとロータ側フライヤ軸107bとが連結して、ロー
タ37とフライヤ軸107全体が直結されるようになっ
ている。
回転させると、ハンドル軸側フライヤ軸107aに取り
付く収容ケース113を介して一方向クラッチ111全
体が図11の矢印F方向へ回転しようとするが、環状溝
131の内周に当接するフリクション部材133の摩擦
力によって環状保持体123の移動が規制されるので、
転がり部材119が外輪117内周の楔部125aと内
輪115の外周aとの間に挾持され、この結果、一方向
クラッチ111の楔作用でハンドル軸側フライヤ軸10
7aとロータ側フライヤ軸107bとが連結して、ロー
タ37とフライヤ軸107全体が直結されるようになっ
ている。
【0036】一方、斯様にロータ37とフライヤ軸10
7が直結した状態で、魚の引きによってロータ37が図
11の矢印E方向へ回転すると、ロータ側フライヤ軸1
07bによって内輪115が同方向へ回転するため、図
10に示すようにハンドル軸側フライヤ軸107aとロ
ータ側フライヤ軸107bとの連結が解除されて、ロー
タ37とフライヤ軸107との結合が解放されるように
なっている。
7が直結した状態で、魚の引きによってロータ37が図
11の矢印E方向へ回転すると、ロータ側フライヤ軸1
07bによって内輪115が同方向へ回転するため、図
10に示すようにハンドル軸側フライヤ軸107aとロ
ータ側フライヤ軸107bとの連結が解除されて、ロー
タ37とフライヤ軸107との結合が解放されるように
なっている。
【0037】その他、図9中、135は収容ケース11
3と内輪115との間に装着された軸受、137はリー
ル本体35-1と収容ケース113との間に装着された軸
受で、軸受135によって内輪115や一方向クラッチ
111の脱落防止が図られ、又、軸受137によって収
容ケース113の脱落防止が図られている。そして、図
10中、139は軸受135の脱落防止用のリテーナー
である。
3と内輪115との間に装着された軸受、137はリー
ル本体35-1と収容ケース113との間に装着された軸
受で、軸受135によって内輪115や一方向クラッチ
111の脱落防止が図られ、又、軸受137によって収
容ケース113の脱落防止が図られている。そして、図
10中、139は軸受135の脱落防止用のリテーナー
である。
【0038】本実施形態に係るスピニングリール109
はこのように構成されているから、ベール55を釣糸巻
取位置側へ倒してハンドル49を釣糸巻取り方向へ操作
すれば、収容ケース113を介して一方向クラッチ11
1全体が同方向へ回転しようとするが、環状溝131の
内周に当接するフリクション部材133の摩擦力によっ
て環状保持体123の移動が規制されるので、転がり部
材119が外輪117内周の楔部125aと内輪115
の外周aとの間に挾持され、この結果、一方向クラッチ
111の楔作用でハンドル軸側フライヤ軸107aとロ
ータ側フライヤ軸107bとが連結し、ロータ37とフ
ライヤ軸107全体が直結されてロータ37が回転す
る。
はこのように構成されているから、ベール55を釣糸巻
取位置側へ倒してハンドル49を釣糸巻取り方向へ操作
すれば、収容ケース113を介して一方向クラッチ11
1全体が同方向へ回転しようとするが、環状溝131の
内周に当接するフリクション部材133の摩擦力によっ
て環状保持体123の移動が規制されるので、転がり部
材119が外輪117内周の楔部125aと内輪115
の外周aとの間に挾持され、この結果、一方向クラッチ
111の楔作用でハンドル軸側フライヤ軸107aとロ
ータ側フライヤ軸107bとが連結し、ロータ37とフ
ライヤ軸107全体が直結されてロータ37が回転す
る。
【0039】又、斯様にロータ37とフライヤ軸107
が直結した状態で、魚の引きによってロータ37が逆回
転すると、ロータ側フライヤ軸107bによって内輪1
15が同方向へ回転するため、図10に示すようにハン
ドル軸側フライヤ軸107aとロータ側フライヤ軸10
7bとの連結が解除されてロータ37とフライヤ軸10
7との結合が解放されるので、ハンドル49が回転しな
いでロータ37だけが逆回転し続けることとなる。
が直結した状態で、魚の引きによってロータ37が逆回
転すると、ロータ側フライヤ軸107bによって内輪1
15が同方向へ回転するため、図10に示すようにハン
ドル軸側フライヤ軸107aとロータ側フライヤ軸10
7bとの連結が解除されてロータ37とフライヤ軸10
7との結合が解放されるので、ハンドル49が回転しな
いでロータ37だけが逆回転し続けることとなる。
【0040】従って、本実施形態によっても、ロータ3
7の逆回転時にハンドル49が連動して回転しないた
め、魚の咄嗟の引きでスピニングリール109や釣竿を
保持している手にハンドルが当たってしまうことがな
い。そして、本実施形態は、ロータ37とフライヤ軸1
07の直結,解放を一方向クラッチ111の楔作用で行
うようにしたので、図13に示す従来例に比し釣糸巻取
り操作をするに当たりハンドル49の遊びが少なく、こ
の結果、斯かる従来例に比し迅速な巻取り操作が可能と
なって魚釣操作性が向上することとなった。
7の逆回転時にハンドル49が連動して回転しないた
め、魚の咄嗟の引きでスピニングリール109や釣竿を
保持している手にハンドルが当たってしまうことがな
い。そして、本実施形態は、ロータ37とフライヤ軸1
07の直結,解放を一方向クラッチ111の楔作用で行
うようにしたので、図13に示す従来例に比し釣糸巻取
り操作をするに当たりハンドル49の遊びが少なく、こ
の結果、斯かる従来例に比し迅速な巻取り操作が可能と
なって魚釣操作性が向上することとなった。
【0041】更に又、本実施形態によっても、一方向ク
ラッチ111をユニット体としてリール本体35-1内に
組み込めるため、部品点数が少なく製造段階での組込み
性が向上する利点を有する。そして、本実施形態によれ
ば、図1及び図7に示すスピニングリール71,97と
異なり、ロータ37の逆回転時に駆動歯車47-1が回転
しないため、ロータ37の逆回転が軽くなり釣糸の繰出
し性が更に向上する利点を有する。
ラッチ111をユニット体としてリール本体35-1内に
組み込めるため、部品点数が少なく製造段階での組込み
性が向上する利点を有する。そして、本実施形態によれ
ば、図1及び図7に示すスピニングリール71,97と
異なり、ロータ37の逆回転時に駆動歯車47-1が回転
しないため、ロータ37の逆回転が軽くなり釣糸の繰出
し性が更に向上する利点を有する。
【0042】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1及び請求項
3に係るスピニングリールによれば、動力変換機構に一
方向クラッチを用いたので、従来に比し巻取り操作をす
る際のハンドルの遊びが少なくなり、迅速な巻取り操作
が可能となって魚釣操作性が向上することとなった。
3に係るスピニングリールによれば、動力変換機構に一
方向クラッチを用いたので、従来に比し巻取り操作をす
る際のハンドルの遊びが少なくなり、迅速な巻取り操作
が可能となって魚釣操作性が向上することとなった。
【0043】又、一方向クラッチをユニット体としてリ
ール本体内に組み込めるため、従来に比し部品点数が少
なく製造段階での組込み性が向上する利点を有する。そ
して、請求項2に係るスピニングリールによれば、ロー
タの逆回転時に駆動歯車が回転しないため、請求項1に
係るスピニングリールに比しロータの逆回転が軽くなり
釣糸の繰出し性が更に向上する利点を有する。
ール本体内に組み込めるため、従来に比し部品点数が少
なく製造段階での組込み性が向上する利点を有する。そ
して、請求項2に係るスピニングリールによれば、ロー
タの逆回転時に駆動歯車が回転しないため、請求項1に
係るスピニングリールに比しロータの逆回転が軽くなり
釣糸の繰出し性が更に向上する利点を有する。
【図1】請求項1の第一実施形態に係るスピニングリー
ルの一部切欠き正面図である。
ルの一部切欠き正面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】図1に示すスピニングリールの要部拡大断面図
である。
である。
【図4】図3のIV−IV線断面図である。
【図5】駆動歯車とハンドル軸の解放時の図3のV−V
線断面図である。
線断面図である。
【図6】駆動歯車とハンドル軸の直結時の図3のV−V
線断面図である。
線断面図である。
【図7】請求項1の第二実施形態に係るスピニングリー
ルの断面図である。
ルの断面図である。
【図8】請求項2及び請求項3の一実施形態に係るスピ
ニングリールの断面図である。
ニングリールの断面図である。
【図9】図8に示すスピニングリールの要部拡大断面図
である。
である。
【図10】図9のX−X線断面図である。
【図11】ロータとフライヤ軸の直結時の図9のXI−XI
線断面図である。
線断面図である。
【図12】ロータとフライヤ軸の解放時の図9のXI−XI
線断面図である。
線断面図である。
【図13】従来の動力変換機構を備えたスピニングリー
ルの要部切欠き正面図である。
ルの要部切欠き正面図である。
【図14】従来の動力変換機構の正面図である。
【図15】従来の動力変換機構の分解斜視図である。
31,107 フライヤ軸 35,35-1 リール本体 37 ロータ 41 ピニオン 43 ハンドル軸 45,45-1 筒軸 47,47-1 駆動歯車 49 ハンドル 55 ベール 59 スプール軸 61 スプール 65 制動レバー 71,97,109 スピニングリール 73,99,111 一方向クラッチ 75,113 収容ケース 79,101,115 内輪 81,105,117 外輪 81a 傾斜面 83,103,119 転がり部材 87,123 環状保持体 87a,123a 作動片 91,129 移動規制溝 93,131 環状溝 95 フリクション部材 107a ハンドル軸側フライヤ軸 107b ロータ側フライヤ軸 125 凹部 125a 楔部
Claims (3)
- 【請求項1】 ハンドル軸側の正回転入力で駆動歯車と
ハンドル軸とを直結し、ロータの逆回転入力で駆動歯車
とハンドル軸との結合を解放する動力変換機構を備えた
魚釣用スピニングリールに於て、 上記動力変換機構を、転がり式一方向クラッチで構成し
たことを特徴とする魚釣用スピニングリール。 - 【請求項2】 リール本体に回転可能に支持されたフラ
イヤ軸にロータが装着され、当該フライヤ軸のピニオン
に噛合する駆動歯車がハンドル軸に取り付く魚釣用スピ
ニングリールであって、 上記フライヤ軸とロータとの間に、ハンドル軸側の正回
転入力で当該ロータとフライヤ軸とを直結し、ロータの
逆回転入力でロータとフライヤ軸との結合を解放する動
力変換機構を設けたことを特徴とする魚釣用スピニング
リール。 - 【請求項3】 動力変換機構を、転がり式一方向クラッ
チで構成したことを特徴とする請求項2記載の魚釣用ス
ピニングリール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35450597A JPH11178488A (ja) | 1997-12-24 | 1997-12-24 | 魚釣用スピニングリール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35450597A JPH11178488A (ja) | 1997-12-24 | 1997-12-24 | 魚釣用スピニングリール |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11178488A true JPH11178488A (ja) | 1999-07-06 |
Family
ID=18438019
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35450597A Pending JPH11178488A (ja) | 1997-12-24 | 1997-12-24 | 魚釣用スピニングリール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11178488A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20160112946A (ko) * | 2015-03-18 | 2016-09-28 | 가부시키가이샤 시마노 | 스피닝 릴 |
CN105981695A (zh) * | 2015-03-18 | 2016-10-05 | 株式会社岛野 | 纺车式渔线轮 |
JP2016174543A (ja) * | 2015-03-18 | 2016-10-06 | 株式会社シマノ | スピニングリール |
JP2016174544A (ja) * | 2015-03-18 | 2016-10-06 | 株式会社シマノ | スピニングリール |
WO2024079935A1 (ja) * | 2022-10-13 | 2024-04-18 | グローブライド株式会社 | 魚釣用スピニングリール |
-
1997
- 1997-12-24 JP JP35450597A patent/JPH11178488A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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