JPH09271305A - 魚釣用リール - Google Patents

魚釣用リール

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JPH09271305A
JPH09271305A JP8515096A JP8515096A JPH09271305A JP H09271305 A JPH09271305 A JP H09271305A JP 8515096 A JP8515096 A JP 8515096A JP 8515096 A JP8515096 A JP 8515096A JP H09271305 A JPH09271305 A JP H09271305A
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JP
Japan
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way clutch
coil spring
reel
rotor
outer ring
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JP8515096A
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Masahiro Saeki
昌寛 佐伯
Toshio Iiyama
俊男 飯山
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Ryobi Ltd
Origin Electric Co Ltd
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Ryobi Ltd
Origin Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 魚釣用リールの釣糸巻き付け用回転体の逆転
阻止機構を簡素化する。 【解決手段】 ハンドルに、駆動伝達機構を介し釣糸巻
き付け用回転体であるローター11が駆動連結される。
駆動伝達機構中の回転部材であるローター軸12の外周
に一方向クラッチ15が装着され、一方向クラッチのア
ウターリングの外周にコイルバネ17が緊締又は緩締さ
れる。コイルバネの一端がリール本体8に係止され他端
がスイッチ装置18に係止される。スイッチ装置は、ロ
ーターの逆転を許容する際にコイルバネを緩締状態にし
て一方向クラッチのアウターリングを解放せしめ、逆転
を阻止する際にコイルバネを緊締状態にして一方向クラ
ッチのアウターリングを拘束せしめるようにリール本体
に二位置間で切り替え可能に装着されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ローター又はスプ
ール等の釣糸巻き付け用回転体が正転可能で逆転不能な
状態と正逆転可能な状態との間で自在に切り替えること
ができる魚釣用リールに関する。
【0002】
【従来の技術】上記二つの状態間で切り替えることがで
きる魚釣用リールとしては、実公平6−10772号公
報に掲載されるようなものがある。
【0003】これを図面に基づいて説明すると、図9に
示されるものはスピニングリールであり、リール本体1
に回動可能に軸支したローター軸2の外周に一方向クラ
ッチ3を介し爪車4が取り付けられ、該爪車4の爪に係
脱可能な係止爪5がリール本体1に軸支されると共にバ
ネ(図示せず)により爪車4側に常時付勢されている。
また、リール本体1には操作レバー6が装着され、その
先端のカム7により係止爪5を爪車4の爪に係合・離脱
させるようになっている。これにより、係止爪5が爪車
4の爪と噛み合っている時はローター軸2は正転(時計
方向)し、ローターを糸の巻取方向へ回転させることが
可能であるが、逆転(反時計方向)は不能であり、糸を
繰出すことはできず、係止爪5が爪車4の爪から離脱し
た時は正逆転の双方が可能となる。
【0004】また、図10に示されるものは両軸受けリ
ールであり、リール本体100にハンドル軸101が回
動可能に軸支されており、該ハンドル軸101の回転に
スプール(図示せず)が連動して回転するようになって
いる。ハンドル軸101の外周には、一方向クラッチ1
02を介し爪車103が取り付けられ、該爪車103の
爪に係脱可能な係止爪104がリール本体100に軸支
されると共にバネ105により爪車103は逆転(反時
計方向)又は正転(時計方向)に追従して、係合・離脱
するように設けられている。リール本体100には操作
レバー106が摺動自在に装着され、その内端の突起に
より係止爪104が爪車103の爪に係合することを阻
止するようになっている。しかして、係止爪104が爪
車103の爪と噛み合っている時はスプールは正転(時
計方向、糸の巻取方向への回転)可能であるが、逆転
(反時計方向、糸の繰出し方向への回転)不能であり、
係止爪104が爪車103の爪に係合することを阻止し
た時は正逆転が可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のような構成であると、一方向クラッチ3,102の
外周に爪車4,103を回り止め嵌合しなければなら
ず、そのためには市販品である一方向クラッチ3,10
2のアウターリングの外周を加工しなけらればならず、
極めて面倒である。
【0006】また、ローター又はスプールの逆転中に逆
転止め操作をすると、係止爪4,104が爪車4,10
3の爪に急激に食い込むので係止爪4,104と爪車
4,103の双方が損傷しやすい。また、爪車4,10
3の爪のピッチが大きいので係止爪4,104との完全
な係合に時間がかかり、その間ローターが空転して魚を
逃してしまうおそれがある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、リール本体8に支持されたハン
ドルからリール本体8内に組み込まれた駆動伝達機構を
介し釣糸巻き付け用回転体11に回転力を伝達するよう
構成された魚釣用リールにおいて、上記釣糸巻き付け用
回転体11又は上記駆動伝達機構中の所定の回転部材1
2,26,27aの外周に相互部材が一方向にのみ回転
可能に形成された一方向クラッチ15の一方の部材が装
着され、該一方向クラッチ15の他方の部材には一端1
7aが上記リール本体に係止されたコイルバネ17が緊
締され、該コイルバネ17の他端17bがスイッチ装置
18に係止され、該スイッチ装置18は、上記釣糸巻き
付け用回転体11の逆転を許容する際にコイルバネ17
による一方向クラッチ15の他方の部材の緊締を解放せ
しめるように上記リール本体に装着されている装着され
ている魚釣用リールとし、請求項2の発明は、上記スイ
ッチ装置18には、上記コイルバネ17が一方向クラッ
チ15の他方の部材を緊締又は緊締解放する両位置のい
ずれか一方に保持するための位置保持手段25,30,
31が設けられている請求項1に記載の魚釣用リールと
している。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき説明する。実施の形態1 図1に示されるように、この魚釣用スピニングリール
は、リール本体8と、該リール本体8を釣竿(図示せ
ず)に連結するための脚9と、リール本体8の前方で前
後方向に摺動しうるように配置されたスプール10と、
該スプール10の周囲で回動しうるように配置された釣
糸巻き付け用回転体であるローター11とを具備してい
る。リール本体8の側壁にはハンドル(図示せず)が取
り付けられており、リール本体8の前壁には筒状のロー
ター軸12がベアリング13を介して軸支され、該ロー
ター軸12の中心をスプール軸14が摺動自在に貫通し
ている。リール本体8の内部には、上記ハンドルの回転
をローター11に伝達しローター11を回転させるため
の第一の駆動伝達機構(図示せず)と、上記ハンドルの
回転をスプール軸14に往復摺動運動に変換して伝達し
スプール10を前後に往復運動させるための第二の駆動
伝達機構(図示せず)とが設けられている。
【0009】これにより、操作者がハンドルを回すと、
第一の駆動伝達機構を介しローター軸12が回転駆動さ
れ、ローター11がスプール10の周囲を回り、同時に
第二の駆動伝達機構を介しスプール軸14が往復摺動駆
動され、スプール10が前後に一定ストロークだけ往復
運動を行うことになる。
【0010】また、この魚釣用スピニングリールは、図
2及び図3に示されるように、上記ローター11の第一
の駆動伝達機構中の回転部材であるローター軸12の外
周に一方向クラッチとしての一方向回転ベアリング15
のニードル20が装着され、該一方向クラッチ15のア
ウターリング15aの外周にコイルバネ17が緊締さ
れ、該コイルバネ17の一端17aが上記リール本体8
に係止され他端17bがスイッチ装置18に係止され、
該スイッチ装置18は、上記ローター11の逆転(図3
中矢印B方向、釣糸の繰出し方向への回転)を許容する
際にコイルバネ17を緩締状態にして一方向クラッチ1
5のアウターリング15aを解放せしめ、逆転を阻止す
る際にコイルバネ17を緊締状態にして一方向クラッチ
15のアウターリング15aを拘束せしめるように上記
リール本体8に二位置間で切り替え可能に装着されてい
る。
【0011】上記一方向クラッチ15は、図3及び図4
に示されるように、ローター軸12に被せられたアウタ
ーリング15aと、該アウターリング15aの内周面に
一定ピッチで形成された空洞19内に収納されたニード
ル20、ローラー又はボールとを有している。各空洞1
9はすべて同じ向きに楔状に形成され、各空洞19内に
はニードル20を空洞19の狭い方に付勢するための板
バネ、コイルスプリング等の弾性部材21が挿入され
て、ローター軸12対してアウターリング15aがロー
ター11の回転方向には回転自在に、逆転方向には回転
不能に設けられている。上記ニードル20とローター軸
12との間にさらに別のインナーリングを介在させ、こ
のインナーリングをローター軸12の外周に固定するよ
うにしてもよい。
【0012】上記コイルバネ17はそのコイル部が一方
向クラッチ15のアウターリング15aに締めしろをあ
けて被さるように配置されている。コイル部の両端17
a,17bはコイル外に折れ曲がって突出しており、一
端17aがリール本体8と一体の係止部8aに係止さ
れ、他端17bが上記スイッチ装置18に係止されてい
る。
【0013】上記スイッチ装置18は、上記リール本体
8を上記スプール軸14と平行に貫通しかつ該リール本
体8に回動自在に軸支されたシャフト22と、該シャフ
ト22のリール本体8の後方に突出した箇所に固定され
た操作レバー23と、該シャフト22のリール本体8の
前方に突出した箇所に固定された作動片24とを有して
いる。操作レバー23をいずれかの向きに回動させるこ
とにより作動片24を同じ向きに動かせるようになって
いる。作動片24は上記コイルバネ17の他端17bと
図3のごとく係合している。具体的には作動片24に設
けられた切欠き24aに他端17bが係止されている。
【0014】また、上記スイッチ装置18をその上記二
位置のいずれか一方に保持するための位置保持手段が設
けられている。具体的には、上記操作レバー23とリー
ル本体8との間にデッドポイントバネ25が介装され、
作動片24を図3(A)(B)の二位置間のいずれか一
方に切り替えるとその位置及び姿勢が保持されるように
なっている。
【0015】これにより、作動片24が図3(A)の位
置に回されると、該作動片24はデッドポイントバネ2
5の作用により当該位置に保持され、コイルバネ17は
緩締状態とされ、そのコイル部は一方向クラッチ15の
アウターリング15aに対し締めしろ16を生じて解放
する。図3(B)の位置に回されると、該作動片24は
デッドポイントバネ25の作用により当該位置に保持さ
れ、コイルバネ17は捩じられて緊締状態とされ、その
コイル部が一方向クラッチ15のアウターリング15a
を拘束することとなる。図3(A)の状態では、ロータ
ー軸12は矢印Aで示される正転方向(釣糸の巻き取り
方向)と矢印Bで示される逆転方向(釣糸の繰出し方
向)のいずれにも回転可能であり、一方向クラッチ15
のアウターリング15aはそのローター軸12の回転す
る方向に連れ回りする。図3(B)の状態では、一方向
クラッチ15のアウターリング15aはリール本体8側
に固定されるので、ローター軸12は矢印Aの正転方向
へは回転可能であるが、矢印Bの逆転方向には回転不能
である。
【0016】次に、この魚釣用スピニングリールの作用
について説明する。スイッチ装置18の操作レバー23
を操作してコイルバネ17に対する捩じりを解くと、図
3(A)のように、一方向クラッチ15のアウターリン
グ15aはコイルバネ17の締め付けから解放される。
これにより、ローター軸12は矢印A,Bの双方向に回
動可能になり、ハンドル及びローター11はいずれの向
きにも回転可能になる。この状態では、ハンドル操作に
より釣糸の巻き取り、繰出しのいずれも可能である。
【0017】スイッチ装置18を逆向きに操作しコイル
バネ17を縮径方向に捩じると、図3(B)のように、
コイルバネ17が一方向クラッチ15のアウターリング
15aを緊締し、リール本体8に対して定位置に拘束す
る。これにより、ローター軸12は矢印Aの方向への正
転が可能であるが、矢印Bの方向への逆転は不能にな
る。従って、ハンドルを正転方向に回して釣糸を巻き取
ることができるが、逆転方向には回すことができず、ハ
ンドル操作によっては釣糸を繰り出すことができなくな
る。このようにスイッチ装置18の切り替え操作を行う
とコイルバネ17が一方向クラッチ15のアウターリン
グ15aを速やかに拘束するので、即座に逆転止めが可
能になる。
【0018】実施の形態2 図5及び図6に示されるように、この魚釣用スピニング
リールは、リール本体8に支持されたハンドルシャフト
26と、該ハンドルシャフト26に第一の駆動伝達機構
を介して回転駆動可能にリール本体8に支承された釣糸
巻き付け用回転体であるローター11と、上記ハンドル
シャフト26に第二の駆動伝達機構を介し往復摺動可能
にリール本体8に支承されたスプール10とを具備して
いる。
【0019】しかして、図示しないハンドルを持ってハ
ンドルシャフト26を回せば、第二の駆動伝達機構を介
しスプール10が往復摺動運動をすることになる。すな
わち、ハンドルシャフト26と一体のマスター歯車27
が回転し、これに噛み合うオシレート歯車28が回転
し、該オシレート歯車28上のピン28aがオシレータ
ー29の長孔29aを介しオシレーター29を往復運動
させる。これにより、オシレーター29と一体のスプー
ルシャフト14がスプール10を伴ってリールの前後方
向に往復直線運動を行うこととなる。また、ハンドルシ
ャフト26の回転により、第一の駆動伝達機構を介しロ
ーター11が回転運動をする。すなわち、マスター歯車
27が回転し、これに噛み合うローター軸12がロータ
ー11を伴って一体で回転する。
【0020】また、この実施の形態では、上記駆動伝達
機構中の回転部材であるマスター歯車27の軸27aの
外周に一方向クラッチ15のニードル20が装着され、
該一方向クラッチ15のアウターリング15aの外周に
コイルバネ17が緊締又は緩締され、該コイルバネ17
の一端17aが上記リール本体8に係止され他端17b
がスイッチ装置18に係止されている。該スイッチ装置
18は、上記ローター11の逆転を許容する際にコイル
バネ17を緩締状態にして一方向クラッチ15のアウタ
ーリング15aを解放せしめ、逆転を阻止する際にコイ
ルバネ17を緊締状態にして一方向クラッチ15のアウ
ターリング15aを拘束せしめるように上記リール本体
8に二位置間で切り替え可能に装着されている。
【0021】これにより、スイッチ装置18の操作レバ
ー23が図5中実線位置にあると、コイルバネ17は一
方向クラッチ15のアウターリング15aに対して緩締
状態にあり両者間には図3におけると同様な締めしろが
介在することから、ローター11は正逆転が可能であ
る。操作レバー23を図5中実線位置から右方向にスラ
イドさせると、コイルバネ17が捩じられて一方向クラ
ッチ15のアウターリング15aを緊締し、該アウター
リング15aをリール本体8に対して拘束する。従っ
て、ローター11は正転可能であるが、逆転は不能とな
る。
【0022】また、図5中符号24で示されるものは操
作レバー23のリール本体8内側に突出する作動片であ
る。符号30で示されるものは作動片24の端に取り付
けられた保持バネであり、操作レバー23が右方向にス
ライドした時にリール本体8の突起31に対し係脱する
ようになっている。保持バネ30及び突起31は位置保
持手段を構成し、スイッチ装置18を二位置のいずれか
一方に保持するようになっている。
【0023】実施の形態3 図7及び図8は、本発明を両軸受リールに設けた場合の
一実施例を示すもので、この両軸受けリールは、リール
本体8に支持されたハンドル軸26と、該ハンドル軸2
6に駆動伝達機構を介し駆動連結される上記リール本体
8に支承された釣糸巻き付け用回転体であるスプール
(図示せず)とを具備しており、図示しないハンドルを
回すと、駆動伝達機構を介しスプールが回転するように
なっている。すなわち、ハンドルの回転によりこれと一
体のハンドル軸26が回転し、該ハンドル軸26にドラ
グ装置33を介し連結された駆動歯車32が回転し、図
示しない歯車列を介しスプールが回転駆動されることに
なる。
【0024】なお、リール本体8の符号8bで示される
ものは外ケースであり、符号8cで示されるものは枠体
であり、夫々上記ハンドル軸26を支持するための軸受
34,35を有している。また、符号36で示されるも
のはベンドワッシャーであり、ハンドル軸26と一体で
回転するブレーキ板33aを駆動歯車32の側面にブレ
ーキシュー33bを介し一定圧力で押し付けている。
【0025】このリールにおいて、上記駆動伝達機構中
の回転部材であるハンドル軸26の外周には、一方向ク
ラッチ15のニードル20が装着され、該一方向クラッ
チ15のアウターリング15aの外周にコイルバネ17
が緊締又は緩締され、該コイルバネ17の一端17aが
上記リール本体8の係止部8aに係止され他端17bが
スイッチ装置18に係止されている。コイルバネ17は
当初一方向クラッチ15のアウターリング15aに対し
て緊締又は緩締いずれの状態で装着してもよいが、この
実施例では緊締状態で装着してある。
【0026】上記スイッチ装置18は、スプールの逆転
を許容する際にコイルバネ17を緩締状態にして一方向
クラッチ15のアウターリング15aを解放せしめ、逆
転を阻止する際にコイルバネ17を緊締状態にして一方
向クラッチ15のアウターリング15aを拘束せしめる
ように上記リール本体8に二位置間で切り替え可能に装
着されている。具体的には、操作レバー23がリール本
体8にスライド可能に取り付けられ、操作レバー23の
リール本体8の内側に突出する作動片24がコイルバネ
17の他端17bに接離可能に臨んでいる。また、作動
片24の後方にはばね片30が一体的に設けられ、この
ばね片30がリール本体8の内側の突起31を双方向に
乗り越え得るようになっている。
【0027】しかして、コイルバネ17が図7の実線の
状態にあるときは、ハンドル軸26は正転(矢印Aの方
向)可能であるが、逆転(矢印Bの方向)は不能であ
る。この状態において操作レバー23を操作し図7中右
下方向に移動させると、その作動片24によりコイルバ
ネ17の他端17bが押されてコイルバネ17は拡径し
一方向クラッチ15のアウターリング15aを解放す
る。これにより、ハンドル軸26は矢印A,Bのいずれ
の向きにも回転可能となる。
【0028】なお、上記各実施の形態では一方向クラッ
チを装着する回転部材をローター軸12、ハンドルシャ
フト26又はマスター歯車の軸27aとしたが、その他
の回転部材に対して装着することもできる。
【0029】また、前記実施例においては、一方向クラ
ッチ15として一方向ベアリングを用いたもので説明し
たが、ローター11の内周に刻設した複数の歯に対して
係脱可能に設けた係止爪をリール本体8に回転自在に設
けた回転円板に軸支し、該回転円板の外周をコイルバネ
で緊締・緩締する等その他公知の一方向クラッチにも使
用できる。
【0030】
【発明の効果】請求項の発明によれば、既成の一方向ク
ラッチにコイルバネを単に被せることで足りるので、構
造を簡素化し、組立工程を簡易化することができる。ま
た、コイルバネを捩じったり弾性復帰させたりすること
により一方向クラッチを拘束するので、従来のような爪
車の爪ピッチに起因する空転が解消され、簡易かつ迅速
にローター等の釣糸巻き付け用回転体の逆転を阻止する
ことができる。従って、例えば釣糸巻き付け用回転体を
逆転させながら釣糸を流して釣る場合に、アタリがあっ
た時直ちに逆転を停止し、釣上げミスを防止することが
できる。また、コイルバネのしめしろを緩める力は小さ
くてよいので、スイッチ操作が容易である。さらに、コ
イルバネの巻き込み力を利用しているので、大きなトル
クを伝達することができる。
【0031】請求項2の発明によれば、スイッチ装置を
二位置間のずれか一方に確実に拘束し、釣糸巻き付け用
回転体の誤動作を防止することができるという効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る魚釣用リールの部分切欠側面図で
ある。
【図2】図1中要部の拡大図である。
【図3】図2中III−III線断面図であり、(A)
はローターが正逆転可能なモード状態を示し、(B)は
正転可能、逆転不能なモード状態を示す。
【図4】図3中IV部分の拡大図である。
【図5】本発明に係る魚釣用リールの他の実施の形態の
部分切欠側面図である。
【図6】図5中要部を示す断面図である。
【図7】本発明に係る魚釣用リールの他の実施の形態の
部分切欠側面図である。
【図8】図7中VIII−VIII線断面図である。
【図9】従来の魚釣用リールの要部を示す説明図であ
る。
【図10】従来の他の魚釣用リールの要部を示す説明図
である。
【符号の説明】
8…リール本体 10…スプール 11…ローター 12…ローター軸 15…一方向クラッチ 15a…アウターリング 16…締めしろ 17…コイルバネ 18…スイッチ装置 17a,17b…コイルバネの両端 25…デッドポイントバネ 26…ハンドル軸 27a…マスター歯車の軸 30…保持バネ 31…突起

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リール本体に支持されたハンドルからリ
    ール本体内に組み込まれた駆動伝達機構を介し釣糸巻き
    付け用回転体に回転力を伝達するよう構成された魚釣用
    リールにおいて、上記釣糸巻き付け用回転体又は上記駆
    動伝達機構中の所定の回転部材の外周に相互部材が一方
    向にのみ回転可能に形成された一方向クラッチの一方の
    部材が装着され、該一方向クラッチの他方の部材には一
    端が上記リール本体に係止されたコイルバネが緊締さ
    れ、該コイルバネの他端がスイッチ装置に係止され、該
    スイッチ装置は、上記釣糸巻き付け用回転体の逆転を許
    容する際にコイルバネによる一方向クラッチの他方の部
    材の緊締を解放せしめるように上記リール本体に装着さ
    れていることを特徴とする魚釣用リール。
  2. 【請求項2】 上記スイッチ装置には、上記コイルバネ
    が一方向クラッチの他方の部材を緊締又は緊締解放する
    両位置のいずれか一方に保持するための位置保持手段が
    設けられていることを特徴とする請求項1に記載の魚釣
    用リール。
JP8515096A 1996-04-08 1996-04-08 魚釣用リール Withdrawn JPH09271305A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU724890B2 (en) * 1997-04-28 2000-10-05 Feliciano R. Sagun A fishing reel

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU724890B2 (en) * 1997-04-28 2000-10-05 Feliciano R. Sagun A fishing reel

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