JPH0735562Y2 - 魚釣用リール - Google Patents
魚釣用リールInfo
- Publication number
- JPH0735562Y2 JPH0735562Y2 JP3767793U JP3767793U JPH0735562Y2 JP H0735562 Y2 JPH0735562 Y2 JP H0735562Y2 JP 3767793 U JP3767793 U JP 3767793U JP 3767793 U JP3767793 U JP 3767793U JP H0735562 Y2 JPH0735562 Y2 JP H0735562Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- reverse rotation
- reel
- shaft
- reel body
- ratchet wheel
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、魚釣用リールに係り、
特に釣糸の繰出方向への引張力によってスプール,ロー
タなどの回転体がみだりに回転するのを防止するための
逆転防止機構の改良に関するものである。
特に釣糸の繰出方向への引張力によってスプール,ロー
タなどの回転体がみだりに回転するのを防止するための
逆転防止機構の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、魚釣用リールの逆転防止機構とし
ては、実公昭55−32463号公報および実公昭59
−32282号公報などが知られている。
ては、実公昭55−32463号公報および実公昭59
−32282号公報などが知られている。
【0003】この種の逆転防止機構は、ハンドルの回転
操作により回転する回転軸に爪車を固定し、この爪車に
係脱する爪部材をリールフレームに回動可能に取り付
け、爪部材をばねにより爪車に係合状態に保持すること
で、糸繰出方向の回転に対しては回転軸を回転できない
ようにし、そしてハンドルの糸巻取方向の回転操作に対
しては回転軸を回転可能にしたものである。
操作により回転する回転軸に爪車を固定し、この爪車に
係脱する爪部材をリールフレームに回動可能に取り付
け、爪部材をばねにより爪車に係合状態に保持すること
で、糸繰出方向の回転に対しては回転軸を回転できない
ようにし、そしてハンドルの糸巻取方向の回転操作に対
しては回転軸を回転可能にしたものである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上述のような従来の魚
釣用リールの逆転防止機構は、爪車の歯数は、6〜8歯
で構成されるのが一般的であり、このため、例えば、8
歯の場合でも、歯と歯間の角度は45°と大きく、従っ
て、この爪車と爪部材とが係止して逆転止めするまでの
角度、すなわち空転角が大きくなり、次に述べる如き問
題があった。
釣用リールの逆転防止機構は、爪車の歯数は、6〜8歯
で構成されるのが一般的であり、このため、例えば、8
歯の場合でも、歯と歯間の角度は45°と大きく、従っ
て、この爪車と爪部材とが係止して逆転止めするまでの
角度、すなわち空転角が大きくなり、次に述べる如き問
題があった。
【0005】例えば、スピニングリールから釣糸を解放
するに際し、ベイルをフリーにして釣糸を勢いよく振り
下ろすと、ハンドルアームが慣性で空転角に相当する遊
び分回転し、この時、ベイルアームがリールボディのベ
イル返しに衝合すると、ベイルは糸巻姿勢に復帰される
と同時に、放出中の糸が逆転止めされたベイルによって
急激にストップされるため、釣糸に無理な張力がかかっ
て糸が切断されるおそれがある。
するに際し、ベイルをフリーにして釣糸を勢いよく振り
下ろすと、ハンドルアームが慣性で空転角に相当する遊
び分回転し、この時、ベイルアームがリールボディのベ
イル返しに衝合すると、ベイルは糸巻姿勢に復帰される
と同時に、放出中の糸が逆転止めされたベイルによって
急激にストップされるため、釣糸に無理な張力がかかっ
て糸が切断されるおそれがある。
【0006】また、根がかりなどにより釣竿を勢いよく
あおった場合、逆転止め時の大きな衝撃力が爪車と爪部
材に作用し、爪部材などが損傷し、故障の原因になり易
い。さらに、逆転止め時の空転角が大きいことにより、
糸フケが発生し易い問題がある。
あおった場合、逆転止め時の大きな衝撃力が爪車と爪部
材に作用し、爪部材などが損傷し、故障の原因になり易
い。さらに、逆転止め時の空転角が大きいことにより、
糸フケが発生し易い問題がある。
【0007】本考案はこのような従来の問題点を解決す
るためになされたもので、その目的は、逆転止め時の空
転角を小さくして、確実な逆転止めを可能にするととも
に、逆転止め時の衝撃力を小さくし、糸フケ,糸切断を
なくした魚釣用リールを提供することにある。
るためになされたもので、その目的は、逆転止め時の空
転角を小さくして、確実な逆転止めを可能にするととも
に、逆転止め時の衝撃力を小さくし、糸フケ,糸切断を
なくした魚釣用リールを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案に係る魚釣用リー
ルは、リールボディに支持されたハンドル操作による回
転を、リールボディに組み込まれた回転伝達系を介して
糸巻付回転体に伝達する魚釣用リールにおいて、上記ハ
ンドル操作により回転される回転体の外周に一方向ベア
リングを嵌合し、該一方向ベアリングの外輪の径方向外
方に複数の係止部材を周方向に有する逆転防止部を形成
し、該逆転防止係止部の外方にリールボディに設けた係
止部材を係合又は離脱状態にそれぞれ切換え保持可能と
するとともに糸巻取り回転操作時の上記一方向ベアリン
グがフリー状態の時に上記逆転防止部に上記係止部材を
係合状態に保持したものである。
ルは、リールボディに支持されたハンドル操作による回
転を、リールボディに組み込まれた回転伝達系を介して
糸巻付回転体に伝達する魚釣用リールにおいて、上記ハ
ンドル操作により回転される回転体の外周に一方向ベア
リングを嵌合し、該一方向ベアリングの外輪の径方向外
方に複数の係止部材を周方向に有する逆転防止部を形成
し、該逆転防止係止部の外方にリールボディに設けた係
止部材を係合又は離脱状態にそれぞれ切換え保持可能と
するとともに糸巻取り回転操作時の上記一方向ベアリン
グがフリー状態の時に上記逆転防止部に上記係止部材を
係合状態に保持したものである。
【0009】
【作用】本考案においては、一方向ベアリングおよびこ
れを逆転防止係止部と係止部材を介してリールボディに
連結する方式により逆転止め機構を構成するから、確実
な逆転止めが可能になり、逆転止め時の空転角および衝
撃力を小さくすることができる。
れを逆転防止係止部と係止部材を介してリールボディに
連結する方式により逆転止め機構を構成するから、確実
な逆転止めが可能になり、逆転止め時の空転角および衝
撃力を小さくすることができる。
【0010】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図1は本考案に係る逆転止め機構をスピニ
ングリールに適用した場合の一例を示す一部切欠の側面
図である。
に説明する。図1は本考案に係る逆転止め機構をスピニ
ングリールに適用した場合の一例を示す一部切欠の側面
図である。
【0011】図において、1は釣竿への取付脚2を備え
たリールボディであり、このリールボディ1の前面壁3
には、これを直角に貫通する中空のフライヤ軸4が軸受
5により回転可能に軸着されている。
たリールボディであり、このリールボディ1の前面壁3
には、これを直角に貫通する中空のフライヤ軸4が軸受
5により回転可能に軸着されている。
【0012】上記フライヤ軸4のリールボディ内突出部
外周にはピニオン6が形成され、このピニオン6は、リ
ールボディ1内に配置したドライブギア7に噛合されて
いる。
外周にはピニオン6が形成され、このピニオン6は、リ
ールボディ1内に配置したドライブギア7に噛合されて
いる。
【0013】ドライブギア7は、フライヤ軸4と直角に
してリールボディ1に回転可能に横架した駆動軸8に固
定され、そして駆動軸8内に嵌合固定されたハンドル軸
9には、糸巻取操作用のハンドル10が固着されてい
る。
してリールボディ1に回転可能に横架した駆動軸8に固
定され、そして駆動軸8内に嵌合固定されたハンドル軸
9には、糸巻取操作用のハンドル10が固着されてい
る。
【0014】また、上記フライヤ軸4のリールボディ外
突出部外周には、図1,図2に示す如く、一方向ベアリ
ング11が嵌合され、さらに一方向ベアリング11の外
周に爪車(逆転防止係止部)12が同心に回り止め嵌着
されている。
突出部外周には、図1,図2に示す如く、一方向ベアリ
ング11が嵌合され、さらに一方向ベアリング11の外
周に爪車(逆転防止係止部)12が同心に回り止め嵌着
されている。
【0015】13は上記爪車12に近接してリールボデ
ィ1の前面壁3にねじピン14により回動可能に取り付
けたくの字状の係止爪(係止部材)で、この係止爪13
は、その一端が爪車12と係合する方向にばね15によ
って付勢されているとともに、その他端には、係止爪1
3を爪車12に対し係脱操作するカム16が係合され、
リールボディ1に、その前後方向に貫通支持したロッド
17に固着され、ロッド17のリールボディ外突出端に
は切換レバー18が固着されている。
ィ1の前面壁3にねじピン14により回動可能に取り付
けたくの字状の係止爪(係止部材)で、この係止爪13
は、その一端が爪車12と係合する方向にばね15によ
って付勢されているとともに、その他端には、係止爪1
3を爪車12に対し係脱操作するカム16が係合され、
リールボディ1に、その前後方向に貫通支持したロッド
17に固着され、ロッド17のリールボディ外突出端に
は切換レバー18が固着されている。
【0016】図1において、19はリールボディ1の前
面に配置したフライヤで、ベイル20を備えており、こ
のフライヤ19は、フライヤ軸4の先端部に同心に嵌合
され、フライヤ軸4に嵌合するナット21により一体に
締付固定されている。
面に配置したフライヤで、ベイル20を備えており、こ
のフライヤ19は、フライヤ軸4の先端部に同心に嵌合
され、フライヤ軸4に嵌合するナット21により一体に
締付固定されている。
【0017】22は上記フライヤ軸4の中空穴内に、そ
の軸線方向にスライド可能にかつ相対回転不能に貫通支
持されたスプール軸で、このスプール軸22の前方突出
部には、スプール23が相対回転可能に取り付けられ、
そしてスプール23とスプール軸22間はドラグ装置2
4によって摩擦結合されている。
の軸線方向にスライド可能にかつ相対回転不能に貫通支
持されたスプール軸で、このスプール軸22の前方突出
部には、スプール23が相対回転可能に取り付けられ、
そしてスプール23とスプール軸22間はドラグ装置2
4によって摩擦結合されている。
【0018】また、スプール軸22のリールボディ内突
出端は、スプール23をフライヤ19の回転に同期して
前後方向に往復運動させるオシレーティング機構(図示
せず)に連結されている。
出端は、スプール23をフライヤ19の回転に同期して
前後方向に往復運動させるオシレーティング機構(図示
せず)に連結されている。
【0019】次に、上述のように構成された本実施例の
スピニングリールの動作を説明する。図2において、切
換レバー18を実線に示す位置に操作すれば、係止爪1
3がばね15によって図の時計回り方向に回動され、そ
の一端を爪車12に係止することで、爪車12が図にお
いて反時計回り方向に回動するのを阻止する。
スピニングリールの動作を説明する。図2において、切
換レバー18を実線に示す位置に操作すれば、係止爪1
3がばね15によって図の時計回り方向に回動され、そ
の一端を爪車12に係止することで、爪車12が図にお
いて反時計回り方向に回動するのを阻止する。
【0020】かかる状態において、スプール23に巻か
れている釣糸(図示せず)を放出する場合、ベイル20
をフリーにして釣糸を勢いよく振り下ろす。これにより
釣糸はスプール23から順次繰り出されることになる。
この時、爪車12には係止爪13が係合され、かつ爪車
12とフライヤ軸4間は一方向ベアリング11によって
矢印B方向の逆転方向の回転をロックしており、しかも
一方向ベアリング11はコロをフライヤ軸4の外周と一
方向ベアリング11の外輪間に楔状に係合させることで
ロックするものであるため、逆転時の空転角が小さくな
る。
れている釣糸(図示せず)を放出する場合、ベイル20
をフリーにして釣糸を勢いよく振り下ろす。これにより
釣糸はスプール23から順次繰り出されることになる。
この時、爪車12には係止爪13が係合され、かつ爪車
12とフライヤ軸4間は一方向ベアリング11によって
矢印B方向の逆転方向の回転をロックしており、しかも
一方向ベアリング11はコロをフライヤ軸4の外周と一
方向ベアリング11の外輪間に楔状に係合させることで
ロックするものであるため、逆転時の空転角が小さくな
る。
【0021】従って、釣糸放出に際し、釣竿を勢いよく
振り下ろしてもハンドル10はその慣性によってほとん
ど回転せず、従来のようにフリーにセットされたベイル
20のアーム20aがリールボディ1のベイル返し1a
に衝合されることがなく、ベイル20が振り落ちること
がない。
振り下ろしてもハンドル10はその慣性によってほとん
ど回転せず、従来のようにフリーにセットされたベイル
20のアーム20aがリールボディ1のベイル返し1a
に衝合されることがなく、ベイル20が振り落ちること
がない。
【0022】また、ハンドル10を図1において矢印A
で示す糸巻取方向に回転操作すると、その回転はハンド
ル軸9から、駆動軸8→ドライブギア7→ピニオン6を
通してフライヤ軸4に伝達され、フライヤ19およびベ
イル20を回転することで釣糸をスプール23に巻回す
る。
で示す糸巻取方向に回転操作すると、その回転はハンド
ル軸9から、駆動軸8→ドライブギア7→ピニオン6を
通してフライヤ軸4に伝達され、フライヤ19およびベ
イル20を回転することで釣糸をスプール23に巻回す
る。
【0023】この時、一方向ベアリング11はフライヤ
軸4の矢印Bの反対方向への回転に対しフリー状態とな
り、爪車12に係止爪13を係合する方向にばね15に
よって付勢して係合状態を保持していることより爪車1
2は殆ど回転されない。
軸4の矢印Bの反対方向への回転に対しフリー状態とな
り、爪車12に係止爪13を係合する方向にばね15に
よって付勢して係合状態を保持していることより爪車1
2は殆ど回転されない。
【0024】一方、釣糸の巻取操作時に、釣糸に連結し
た仕掛けが根がかり、あるいは魚が仕掛けにかかること
により、釣竿が大きくあおられて釣糸に急激な張力がか
かった場合、爪車12と一方向ベアリング11の両方で
逆転止め時の負荷を担うため、係止爪13およびそのね
じピン14に衝撃的な荷重がかかることがなく、しかも
強度上のトラブルも発生するおそれがないほか、逆転止
め時の空転角が小さいため、糸フケも発生せず、確実な
逆転止めが可能になる。
た仕掛けが根がかり、あるいは魚が仕掛けにかかること
により、釣竿が大きくあおられて釣糸に急激な張力がか
かった場合、爪車12と一方向ベアリング11の両方で
逆転止め時の負荷を担うため、係止爪13およびそのね
じピン14に衝撃的な荷重がかかることがなく、しかも
強度上のトラブルも発生するおそれがないほか、逆転止
め時の空転角が小さいため、糸フケも発生せず、確実な
逆転止めが可能になる。
【0025】また、切換レバー18を図2の2点鎖線の
位置に操作すれば、係止爪13は爪車12から外れ、フ
ライヤ軸4は糸巻取および繰出方向にも自由に回転でき
る状態となる。この状態にするのは、仕掛けの繰出や仕
掛けにかかった魚とファイティングする場合である。
位置に操作すれば、係止爪13は爪車12から外れ、フ
ライヤ軸4は糸巻取および繰出方向にも自由に回転でき
る状態となる。この状態にするのは、仕掛けの繰出や仕
掛けにかかった魚とファイティングする場合である。
【0026】図3は、本考案の逆転止め機構をスピニン
グリールのハンドル軸側に設けた場合の第2の実施例を
示す要部の断面図である。図において、図1と同一の部
分には同一符号を付して、その説明を省略し、図1と異
なる部分を重点に述べる。
グリールのハンドル軸側に設けた場合の第2の実施例を
示す要部の断面図である。図において、図1と同一の部
分には同一符号を付して、その説明を省略し、図1と異
なる部分を重点に述べる。
【0027】すなわち、本実施例においては、図3から
も明らかなように、リールボディ1に軸受24により回
転可能に横架した駆動軸8の一端部外周に一方向ベアリ
ング25を嵌合し、この一方向ベアリング25の外周に
爪車(逆転防止部)26を回り止め嵌着し、さらに爪車
26に係脱される、上記図2に示すものと同様な係止爪
(係止部材)27をリールボディ1に回動可能に取り付
けたものである。
も明らかなように、リールボディ1に軸受24により回
転可能に横架した駆動軸8の一端部外周に一方向ベアリ
ング25を嵌合し、この一方向ベアリング25の外周に
爪車(逆転防止部)26を回り止め嵌着し、さらに爪車
26に係脱される、上記図2に示すものと同様な係止爪
(係止部材)27をリールボディ1に回動可能に取り付
けたものである。
【0028】上記のように構成された第2の実施例にお
いても上記第1の実施例と同様な効果が得られる。図4
および図5は、本考案の逆転止め機構を両軸受リールに
適用した場合の第3の実施例を示す。
いても上記第1の実施例と同様な効果が得られる。図4
および図5は、本考案の逆転止め機構を両軸受リールに
適用した場合の第3の実施例を示す。
【0029】図において、30はリールボディで、これ
を構成する一方の側枠31の内側板31aと外側板31
b間にはハンドル軸32が軸受33,34によって回転
可能に軸支されており、そして、ハンドル軸32にはド
ライブギア34が相対回転可能に支持されているととも
に、ドライブギア34とハンドル軸32間はドラグ装置
35により摩擦結合されている。
を構成する一方の側枠31の内側板31aと外側板31
b間にはハンドル軸32が軸受33,34によって回転
可能に軸支されており、そして、ハンドル軸32にはド
ライブギア34が相対回転可能に支持されているととも
に、ドライブギア34とハンドル軸32間はドラグ装置
35により摩擦結合されている。
【0030】また、ハンドル軸32の外周には、一方向
ベアリング36が嵌合され、一方向ベアリング36の外
周には爪車(逆転防止部)37が回転できないよう嵌着
されている。
ベアリング36が嵌合され、一方向ベアリング36の外
周には爪車(逆転防止部)37が回転できないよう嵌着
されている。
【0031】さらに、爪車37の近傍には、爪車37に
係脱する係止爪(係止部材)38がピン39によって内
側板31aに回動可能に枢着され、この係止爪38は板
ばね40によって爪車37と係合する方向に付勢されて
いるとともに、側枠31の外部に設けた切換レバー41
によって係脱方向に切換操作されるようになっている。
係脱する係止爪(係止部材)38がピン39によって内
側板31aに回動可能に枢着され、この係止爪38は板
ばね40によって爪車37と係合する方向に付勢されて
いるとともに、側枠31の外部に設けた切換レバー41
によって係脱方向に切換操作されるようになっている。
【0032】以上のように構成された両軸受リールにお
いて、ハンドル軸32を図5の矢印B方向に回転操作す
ると、ハンドル軸32は、爪車37および係止爪38を
介して固定保持された一方向ベアリング36に対しフリ
ー状態となるため、ハンドル軸32は図4において時計
回り方向に回転され、この回転はドライブギア34を介
して図示しないスプールに伝達される。
いて、ハンドル軸32を図5の矢印B方向に回転操作す
ると、ハンドル軸32は、爪車37および係止爪38を
介して固定保持された一方向ベアリング36に対しフリ
ー状態となるため、ハンドル軸32は図4において時計
回り方向に回転され、この回転はドライブギア34を介
して図示しないスプールに伝達される。
【0033】また、スプールから繰り出されている釣糸
に急激な張力がかかり、スプールを糸繰出方向に回転し
ようとすると、一方向ベアリング36がロック動作し
て、スプールが糸繰出方向に回転するのを阻止する。
に急激な張力がかかり、スプールを糸繰出方向に回転し
ようとすると、一方向ベアリング36がロック動作し
て、スプールが糸繰出方向に回転するのを阻止する。
【0034】そして、釣糸にドラグ装置35のドラグ力
より大きな張力が作用すると、ドラグ装置35がスリッ
プ動作して、ドライブギア34がロック状態にあるハン
ドル軸32に対し回転し、同時にスプールも回転して糸
の切断を防止する。
より大きな張力が作用すると、ドラグ装置35がスリッ
プ動作して、ドライブギア34がロック状態にあるハン
ドル軸32に対し回転し、同時にスプールも回転して糸
の切断を防止する。
【0035】このような本考案の第3の実施例において
も、上記第1の実施例と同様な効果が得られる。なお、
本考案の逆転止め方式は、上述の各実施例に示した如き
スピニングリール,両軸受リールに限らず、覆面型リー
ル,片軸受リールなどにも適用できることは勿論であ
る。
も、上記第1の実施例と同様な効果が得られる。なお、
本考案の逆転止め方式は、上述の各実施例に示した如き
スピニングリール,両軸受リールに限らず、覆面型リー
ル,片軸受リールなどにも適用できることは勿論であ
る。
【0036】
【考案の効果】以上のように、本考案によれば、ハンド
ル操作により回転される回転体の外周に一方向ベアリン
グを嵌合し、該一方向ベアリングの外輪の径方向外方に
複数の係止部材を周方向に有する逆転防止部を形成し、
該逆転防止係止部の外方にリールボディに設けた係止部
材を係合又は離脱状態にそれぞれ切換え保持可能とする
とともに糸巻取り回転操作時の上記一方向ベアリングが
フリー状態の時に上記逆転防止部に上記係止部材を係合
状態に保持したので、逆転止め動作時の空転角を小さく
できてフッキング操作を確実に行えるとともに、糸フケ
や釣糸放出時に誤ってベイルが振り落ちることがなく、
実用時においてトラブルの発生を防止できる。
ル操作により回転される回転体の外周に一方向ベアリン
グを嵌合し、該一方向ベアリングの外輪の径方向外方に
複数の係止部材を周方向に有する逆転防止部を形成し、
該逆転防止係止部の外方にリールボディに設けた係止部
材を係合又は離脱状態にそれぞれ切換え保持可能とする
とともに糸巻取り回転操作時の上記一方向ベアリングが
フリー状態の時に上記逆転防止部に上記係止部材を係合
状態に保持したので、逆転止め動作時の空転角を小さく
できてフッキング操作を確実に行えるとともに、糸フケ
や釣糸放出時に誤ってベイルが振り落ちることがなく、
実用時においてトラブルの発生を防止できる。
【0037】また、爪車から係止爪を離脱操作すること
により、ハンドルを逆回転させて釣糸を所定のポイント
へ容易に繰り出すことができるので、幅広い釣り操作に
対応できる。
により、ハンドルを逆回転させて釣糸を所定のポイント
へ容易に繰り出すことができるので、幅広い釣り操作に
対応できる。
【0038】さらに、リールボディの駆動軸上の限られ
た狭いスペース内に逆転時の空転量の少ない切換機構を
有する逆転防止装置を装備できるので、逆転性能の向上
を図りながら、リール形態のコンパクト化,構造の簡素
化が可能となる。
た狭いスペース内に逆転時の空転量の少ない切換機構を
有する逆転防止装置を装備できるので、逆転性能の向上
を図りながら、リール形態のコンパクト化,構造の簡素
化が可能となる。
【図1】本考案の逆転止め機構をスピニングリールに適
用した場合の第1の実施例を示す一部切欠側面図であ
る。
用した場合の第1の実施例を示す一部切欠側面図であ
る。
【図2】図1のII−II線に沿う断面図である。
【図3】本考案の第2の実施例を示す要部の断面図であ
る。
る。
【図4】本考案の逆転止め機構を両軸受リールに適用し
た場合の第3の実施例を示す一部切欠側面図である。
た場合の第3の実施例を示す一部切欠側面図である。
【図5】図4のV−V線に沿う断面図である。
1,30 リールボディ 4 フライヤ軸(回転体) 6 ピニオン 7,34 ドライブギア 8 駆動軸 10 ハンドル 11,25,36 一方向ベアリング 12,26,37 爪車(逆転防止部) 13,27,38 係止爪(係止部材) 15,40 ばね 18,41 切換レバー
Claims (1)
- 【請求項1】 リールボディに支持されたハンドル操作
による回転を、リールボディに組み込まれた回転伝達系
を介して糸巻付回転体に伝達する魚釣用リールにおい
て、上記ハンドル操作により回転される回転体の外周に
一方向ベアリングを嵌合し、該一方向ベアリングの外輪
の径方向外方に複数の係止部材を周方向に有する逆転防
止部を形成し、該逆転防止係止部の外方にリールボディ
に設けた係止部材を係合又は離脱状態にそれぞれ切換え
保持可能とするとともに糸巻取り回転操作時の上記一方
向ベアリングがフリー状態の時に上記逆転防止部に上記
係止部材を係合状態に保持したことを特徴とする魚釣用
リール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3767793U JPH0735562Y2 (ja) | 1993-07-09 | 1993-07-09 | 魚釣用リール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3767793U JPH0735562Y2 (ja) | 1993-07-09 | 1993-07-09 | 魚釣用リール |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0617474U JPH0617474U (ja) | 1994-03-08 |
JPH0735562Y2 true JPH0735562Y2 (ja) | 1995-08-16 |
Family
ID=12504253
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3767793U Expired - Lifetime JPH0735562Y2 (ja) | 1993-07-09 | 1993-07-09 | 魚釣用リール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0735562Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3472663B2 (ja) * | 1996-05-08 | 2003-12-02 | 株式会社シマノ | スピニングリール |
-
1993
- 1993-07-09 JP JP3767793U patent/JPH0735562Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0617474U (ja) | 1994-03-08 |
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