JPH10276638A - 魚釣り用リールの回転制動装置 - Google Patents

魚釣り用リールの回転制動装置

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JPH10276638A
JPH10276638A JP8298197A JP8298197A JPH10276638A JP H10276638 A JPH10276638 A JP H10276638A JP 8298197 A JP8298197 A JP 8298197A JP 8298197 A JP8298197 A JP 8298197A JP H10276638 A JPH10276638 A JP H10276638A
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braking
brake
rotation
rotor
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JP8298197A
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Atsuto Okada
厚人 岡田
Yukihisa Sato
幸久 佐藤
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Ryobi Ltd
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Ryobi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 極めて簡単な操作で、回転部又は制動体とリ
ール本体との間での、回転部の逆転時における迅速な逆
転止めを無音状態で可能にし、仕掛けの投擲後、魚のア
タリを待っているときに、急に大きな負荷がかかって
も、釣り糸が切断することがなく、しかも、仕掛けへの
餌の取付け時に、ロータ等の回転部が逆転することによ
って生じていた糸絡みの発生を防止することが可能な魚
釣り用リールの回転制動装置を提供する。 【解決手段】 ハンドルの回転に連動回転するロータ7
の逆転時に、該ロータ7と一体的に回転するように一方
向クラッチ23を介して制動体12を連結し、該制動体
12をリール本体1に支持した操作部材18の作動で圧
接して制動可能とした制動部19を設ける。操作部材1
8の非作動時に前記制動体12に圧接する制動片19a
が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロータの逆回転時
に一体的に回転する制動体に、リール本体に設けた制動
操作部材によって制動がかけられる魚釣り用リールの回
転制動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の回転制動装置としては、
特開平7−163277号公報、実公平6−42465
号公報等に開示されているように、ロータ等の回転部と
制動体との間に、ころがり型一方向クラッチを設けるこ
とによって、回転部の逆転止め時における係合歯と係合
爪との衝突音の発生を防止し、回転部の逆転時における
制動体との遊びを無くして、迅速な逆転止めとこれに起
因する糸切れ等のトラブルの防止を図ったものが提案さ
れている(以下、「先行技術A」という)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、先行技
術Aに開示された回転制動装置においては、回転部又は
制動体の何れかに係合歯を形成し、この係合歯に係合す
る係合片をリール本体に設けているので、回転部又は制
動体とリール本体との間で、回転部の逆転時における迅
速な逆転止めができず、係合歯と係合爪との衝突音が発
生するという問題があった。
【0004】また、逆転時に回転部、又は、これと一体
的に回転可能に一方向クラッチを介して連結された制動
体に形成された係合歯と、リール本体に形成された係合
爪とを係合可能に切り換えて、回転部の逆転に起因する
釣り糸の繰り出しを防止するものであるため、仕掛けの
投擲後、魚のアタリを待っているときに、急に大きなア
タリ等の負荷がかかると、回転部の逆転が拘束されてい
るために、釣り糸が切断してしまうという問題がある。
【0005】また、前述の大きな負荷による糸切れの問
題を解消すべく、係合歯と係合爪との係合を解除する
と、仕掛けへの餌の取付け時に、ロータ等の回転部が逆
転して糸絡みが生じ、釣りができなくなるとう問題があ
った。
【0006】従って、釣り人は、前記問題の解消のため
に、仕掛けを取り込んで、餌付けの都度に、係合歯と係
合爪とを係合させ、仕掛けを投入後、魚のアタリを待つ
都度に、係合歯と係合爪との係合を解除しなければなら
ないという煩雑な作業を強いられ、この作業を怠ると、
前述の糸切れや糸絡みを招く問題があった。
【0007】本発明は、先行技術Aが包蔵する問題を解
決し、即ち、極めて簡単な操作で、回転部又は制動体と
リール本体との間での、回転部の逆転時における迅速な
逆転止めを無音状態で可能にし、仕掛けの投擲後、魚の
アタリを待っているときに、急に大きな負荷がかかって
も、釣り糸が切断することがなく、しかも、仕掛けへの
餌の取付け時に、ロータ等の回転部が逆転することによ
って生じていた糸絡みの発生を防止することが可能な魚
釣り用リールの回転制動装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】以下、本発明の実施形態
を示す図面に対応付けて本発明を説明する。但し、本発
明は図示の形態に限定されない。
【0009】請求項1の本発明は、ハンドルの回転に連
動回転するロータ(7)の逆転時に、該ロータ(7)と
一体的に回転するように一方向クラッチ(23)を介し
て制動体(22)を連結し、該制動体(22)をリール
本体(1)に支持した操作部材(18)の作動で圧接し
て制動可能とした制動部(17)を設けた魚釣り用リー
ルの回転制動装置において、前記操作部材(18)の非
作動時に前記制動体(22)に圧接する制動片(19
a)を設けたことを特徴としている。
【0010】本発明のこの特徴によれば、下記効果がも
たらされる。
【0011】 操作部材の操作・非操作によって、制
動部と制動片とによって、ロータを含む回転部に逆転止
め制動力を付与することができるので、仕掛けへの餌の
取付けや仕掛けの投擲後のアタリ待ち時等に、操作部材
の操作を行わないことにより、釣り糸の繰り出しを阻止
する状態に、無音状態で遊びを生ずることなく速やかに
移ることができる。
【0012】 従って、仕掛けの投擲後のアタリ待ち
時に、大きなアタリ等の負荷が釣り糸にかかっても、回
転部には逆転止め制動力がかかっているだけで、逆転は
拘束されていないので、釣り糸の切断及びこれに起因す
るトラブルの発生の防止を図ることができる。
【0013】 釣行時の竿への糸通しや仕掛けの装
着、釣り場の移動時、或いは、仕掛けへの餌の取り付け
時にも、回転部には逆転止め制動力がかかっているの
で、回転部の逆転に起因する釣り糸の繰り出しによる糸
絡み並びにこれに起因するトラブルの防止を図ることが
できる。
【0014】 更に、魚のアタリ感知時に魚が根等に
走る場合には、操作部材を少し操作することによって、
制動体への逆転制動力の解除ができるので、回転部の無
負荷での逆転によるフリー状態で、釣り糸の繰り出しが
できる。
【0015】 更に、獲物の取り込み中等における竿
の煽り時には、操作部材を大きいストロークで操作する
ことによって、制動体への大きな逆転制動力の付与が可
能なため、この制動力を付与したままでの竿の煽りと釣
り糸の巻取り操作を行うことができる。
【0016】 以上のように、操作部材の非操作状態
と、操作部材の操作の程度に応じた回転部への逆転止め
制動力を付与する状態とを、他の部材を操作することな
く迅速に切り換えることができる。
【0017】請求項2の本発明は、請求項1の装置にお
いて、前記制動体(22)に当接可能に設けられた制動
片(19a)を、リール本体(1)に変位可能に支持し
た切換部材(27)にて、前記制動体(22)に当接可
能な位置と当接不能な位置とに切換保持可能に設け、前
記切換部材(27)が前記操作部材(18)の前記制動
体(22)への当接作動時に、前記制動片(19a)を
前記制動体(22)への当接可能な位置から当接不能な
位置に切換保持し得るように、前記操作部材(18)と
連結部材にて連結したことを特徴としている。
【0018】本発明のこの特徴によれば、下記効果がも
たらされる。
【0019】 魚や仕掛けの取り込み後に、切換部材
によって制動片を制動体に当接可能位置に切換保持させ
ることにより、操作部材を操作すること無しに回転部の
逆転に対して制動がかけられるため、仕掛けの投擲後の
竿を保持しての魚の誘いや探り等のやり取りにおいて、
釣り糸の巻き取りや繰り出し操作を容易に行うことがで
きる。
【0020】 制動部の前記制動体への当接のための
操作部材による作動によって、切換部材による制動片の
制動体当接不能位置への切換保持ができるため、切換部
材によって制動片を制動体への当接可能な位置に切換保
持させた状態でアタリを待っていても、アタリ感知時の
手返し、即ち、制動部の前記制動体への当接のための操
作部材による作動によって、制動片の制動体当接不能位
置への切換保持が自動的にでき、魚の引き走り等に応じ
たやり取りを自由に制御でき、釣り人は釣り趣を満喫す
ることができる。
【0021】 魚のアタリ感知時は、切換部材を操作
することなく、操作部材の作動により制動片を制動体へ
の当接不能な位置に切換保持できるため、この切換忘れ
による制動抵抗を受けての魚の走り等のトラブルを防止
できる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施形態に
かかる回転制動装置Aを、図1乃至図4を参照して説明
する。
【0023】図1は、本発明の第1の実施形態にかかる
回転制動装置Aが組み込まれたスピニングリールの全体
構成を示している。このスピニングリールは、竿管(図
示せず)への取付脚1aを有するリール本体1と、その
リール本体1に回転自在に装着されたハンドル軸2と、
リール本体1の前端部1bに取り付けられたベアリング
3と、このベアリング3の内周に回転自在に装着された
軸筒4とを有している。
【0024】ハンドル軸2は、リール本体1の側方に配
置されたハンドル(図示せず)の操作によって軸線周り
に回転駆動される。ハンドル軸2にはマスター歯車5が
一体回転可能に装着され、そのマスター歯車5は軸筒4
の後端部に設けられたピニオン6と噛み合っている。軸
筒4の前端部にはロータ7がナット8によって一体回転
可能に取り付けられている。従って、ハンドル軸2が回
転すると、その回転がマスター歯車5、ピニオン6及び
軸筒4を介してロータ7に伝達されてロータ7が軸筒4
と共に回転する。
【0025】軸筒4の中心にはスプール軸9がその軸線
方向に移動自在に装着される。スプール軸9の先端(図
1の左端)には、スプール10が取り付けられている。
スプール軸9の後端はオシレート機構11と連結され
る。オシレート機構11は、マスター歯車5の回転をス
プール軸9の軸線方向の運動に変換して、スプール10
をリールの前後方向に往復運動させる。
【0026】ロータ7の外周には一対のサポートアーム
7a、7aが設けられ、それらのサポートアーム7a、
7aの先端には、ベールアームホルダ13及びベールア
ームレバー14がピン(図示せず)を中心として回転自
在に取り付けられている。ベールアームレバー14には
釣り糸(図示せず)を案内するためのラインローラ15
が取り付けられ、そのラインローラ15とベールアーム
ホルダ13との間にベールアーム16が装着されてい
る。ベールアーム16を釣り糸の巻き取り位置に倒して
ラインローラ15に釣り糸を巻き掛けた状態でハンドル
を正転させると、ロータ7が正転しつつスプール10が
前後に往復して釣り糸が巻き取られる。
【0027】更に、上述したベアリング3は、軸筒4の
外側において、保持筒12を、ロータ7と一体回転可能
に支持している。図1及び図3に示すように、保持筒1
2の前端には、ディスク状の制動体22が、保持筒12
に対して変位可能に嵌合されている。このようにして保
持筒12に嵌合された制動体22とロータ7との間に
は、一方向クラッチ23が設けられている。
【0028】一方向クラッチ23は、図2に示すよう
に、ロータ7の軸筒4の外周に固定され、又は、一体に
設けられた内輪25と、内輪25の外周上に転動可能に
設けられる複数(図では6個)の円柱状のころがり部材
26…と、ころがり部材26に外周側から接するように
設けられる外輪24と、各ころがり部材26に隣接して
配置される保持器26aと、ころがり部材26と保持器
26aとの間に配置されて、ころがり部材26aをロー
タ7の逆転方向(図2の矢印Y方向)に付勢する圧縮コ
イルばね26bとを有している。
【0029】内輪25の外周には略六角形状のカム部2
5aが形成されている。ころがり部材26、保持器26
a及び圧縮コイルばね26bは、カム部25aの各面に
それぞれ一つずつ配置されている。外輪24は、上述し
た制動体22の前面に固定されるか又はこれと一体的に
設けられ、その外輪24の内周には円筒面24aが形成
されている。保持器26aは、制動体22に固定される
か、又は、制動体22と一体に設けられる。
【0030】この一方向クラッチ23によれば、ロータ
7及び内輪25に正転運動(図2の矢印X方向)が伝達
された場合には、ころがり部材26が圧縮コイルばね2
6bを縮めつつ外輪24と内輪25との隙間が拡大する
方向に変位して、外輪24と内輪25との間で自由に回
転可能となる。従って、外輪24に対する内輪25の正
転が許容される。即ち、ハンドルによりロータ7を正転
させた場合には、外輪24と内輪25とは、ころがり部
材26による楔作用が発揮されることなく、自由な正転
が可能になる。
【0031】一方、ロータ7及び内輪25に逆転運動が
伝達された場合には、ころがり部材26がカム部25a
の角部に乗り上げて、外輪24と内輪25との間に挟み
込まれる。これにより、ころがり部材26と外輪24及
び内輪25との間に楔作用が生じて、外輪24と内輪2
5との相対回転が規制され、外輪24と内輪25とが一
体に逆転するようになる。即ち、ハンドルによりロータ
7を逆転させた場合には、外輪24と内輪25とは、こ
ろがり部材26による楔作用により、相互の回転が規制
される。
【0032】このようにハンドルの回転に連動回転する
ロータ7の逆転時に、該ロータ7と一体的に回転するよ
うに一方向クラッチ23を介して、ロータ7は制動体2
4に連結されている。
【0033】次に、操作部材18の操作によって、上述
した制動体24に制動力を付与するための制動部19を
説明する。
【0034】操作部材18は、リール本体1に解除方向
にバネ38の弾発力を付勢して、軸36によって回転可
能に支持され、操作部材18の内側端に設けられた制動
部19の先端を制動体22に圧接させ、リール本体1に
形成した挟持部材1cによって挟持するように構成され
ている。
【0035】又、上記制動部19の先端には、操作部材
18の操作により圧接する制動体22の面と反対側の面
に、操作部材18の解除方向に弾発付勢するように設け
た上記バネ38の弾発力により、制動力を付与するよう
に当接可能に設けられた制動片19aが延設されてい
る。
【0036】即ち、図1及び図3から明らかなように、
制動体22の上方の位置において、リール本体1には、
円柱状の制動部19が、スプール軸9の軸線方向と平行
な方向に摺動可能に配置されている。この状態におい
て、制動部19の先端は、リール本体1に形成された案
内孔1d内に挿入されている。操作部材18の内側端に
は、長孔18bが形成されており、この長孔18bに挿
入されたピン20を介して、制動部19の後端が操作部
材18の内側端に回転可能に連結されている。
【0037】円柱状の制動部19は、その略中央下部に
第1の溝20を有している。更に、制動部19の先端側
の下部に第2の溝21を形成するように、その先端を延
長することによって、制動片19aが設けられている。
第1の溝20の幅は、第2の溝21の幅よりも若干大き
い。
【0038】制動部19の第2の溝21内には、制動体
22の縁が収められている。このような状態において、
操作部材18には上述したようにバネ38の弾発力が作
用して、制動片19aを備えた制動部19を、図1及び
図3において右側に引き寄せている。従って、操作部材
18の非操作時には、上記制動部19の第2の溝21の
一方の面21bが、制動体22の前面と接触して、制動
体22を保持筒12に押し付け、このようにして、制動
体22には、上述したバネ38の弾発力の作用による制
動力が付与される(図3(a)参照)。
【0039】操作部材18の先端を操作して、これを上
述したバネ38の弾発力に抗して竿管(図示せず)側に
引き上げると、制動片19aを備えた制動部19は、図
1及び図3において左側に引き寄せられる。従って、上
記制動部19の第2の溝21の他方の面21aが、制動
体22の後面と接触して、制動体22を、リール本体1
の案内孔1dの周りの挟持部材1cに押し付け、このよ
うにして、制動体22には、バネ38の弾発力に抗した
操作部材18の引き上げ力による制動力が付与される
(図3(c)参照)。
【0040】上述した制動片19aは、リール本体1に
変位可能に支持した切換部材27によって、制動体22
に当接可能な位置と当接不能な位置とに切換保持可能に
構成されている。
【0041】上述した操作部材18と切換部材27と
は、連結部材30、即ち、連動レバーによって連結さ
れ、操作部材18の制動体22への当接操作時に、切換
部材27を作動して、制動片19aを制動体22への当
接不能な位置に切換保持するように構成されている。
【0042】即ち、図4に示すように、切換部材27
は、リール本体1の下部に揺動可能に設けられたレバー
28を有している。レバー28は、一端にカム部29a
を他端にストッパ29bを有するレバーカム29を一体
的に備えている。レバー28はレバーカム29と一体的
に揺動するが、その揺動範囲は、リール本体1に設けら
れ、ストッパ29bに選択的に接触する下方突起34及
び上方突起35によって制限されている。
【0043】連結部材30は、ネジ31によってリール
本体1に揺動可能に支持されている。連結部材30の上
端30aは、上述した制動部19の第1の溝20内に収
められ、または、そこから離脱するように構成されてい
る。上述したネジ31の周りには、第1のバネ32が配
置され、これによって、連結部材30は図4において反
時計方向に回転して、その上端30aが制動部19の第
1の溝20内に収められている。
【0044】連結部材30の下端は、上述したレバーカ
ム29のカム部29aに第2のバネ33を介して連結さ
れている。従って、図4(a)に示すように、レバー2
8を同図における反時計方向に回転させると、レバーカ
ム29のカム部29aによって、第1のバネ32に抗し
て、連結部材30の下端が外側に押し出され、連結部材
30の上端30aが上述した制動部19の第1の溝20
内から離脱する。このとき、第2のバネ33の作用によ
って、レバーカム29のストッパ29bが上方突起35
に接触した状態でロックされ、このようにして、連結部
材30の上端30aが上述した制動部19の第1の溝2
0から離脱した状態(図4(a)参照)、に保持され、
換言すれば、制動片19aが制動体22への当接可能な
位置に保持される(図3(a)参照)。
【0045】一方、図4(b)に示すように、レバー2
8を同図における時計方向に回転させると、レバーカム
29のカム部29aおよび第2のバネ33によって、連
結部材30の下端は内側に引き寄せられる。この動作
は、第1のバネ32の作用によって助長される。このよ
うに連結部材30の下端が内側に引き寄せられると、連
結部材30の上端30aが上述した制動部19の第1の
溝20内に収められる。。このとき、第1のバネ32及
び第2のバネ33の作用によって、レバーカム29のス
トッパ29bが下方突起34に接触した状態でロックさ
れ、このようにして、連結部材30の上端30aが上述
した制動部19の第1の溝20内に収められた状態に保
持され(図4(b)参照 )、換言すれば、制動片19
aが制動体22への当接不能な位置に保持される(図3
(b)及び(c)参照)。
【0046】ここにおいて、本発明の第1の実施形態の
装置Aの特徴は、連結部材30の上端30aが上述した
制動部19の第1の溝20内に収められた状態におい
て、連結部材30の上端30aが、制動部19の第1の
溝20の前方の面20aに接触しているときは、制動体
22は、制動片19aを備えた制動部19の第2の溝2
1内において、その後方の面21a及び前方の面21b
の何れにも接触しないことにある(図3(a)参照)。
このような状態においては、制動体22には制動力が付
与されていないので、ハンドルの操作によってロータ7
を正・逆何れの方向にも自由に回転させることができ
る。
【0047】上述したように、制動片19aを備えた制
動部19における第1の溝20の幅は、第2の溝21の
幅よりも若干大きい。従って、連結部材30の上端30
aが制動部19の第1の溝20内に収められた状態にお
いても、制動部19は、図3(b)及び(c)において
左側に摺動可能である。従って、操作部材18の操作に
よって制動部19が、図3(c)に示すように、左側に
摺動して、制動部19の第2の溝21における後方の面
21aが制動体22に接触すると、制動体22に制動力
が付与され、その結果、制動体22に対してロータ7は
正方向に回転可能であるものの、その逆方向への回転
は、一方向クラッチ23の楔作用によって規制される。
【0048】本発明の上述した第1の実施形態の回転制
動装置Aの一方向クラッチ23においては、内輪25の
外周に略六角形状のカム部25aが形成され、一方、外
輪24の内周に円筒面24aが形成されているものとし
て説明したが、内輪25の外周に円筒面を形成する一
方、外輪24の内周に略六角形状のカム部を形成しても
よい。勿論、このカム部25aは多角形状を有していれ
ばよく、略六角形状に限られるものではない。
【0049】又、一方向クラッチ23の内輪25は、ロ
ータ7の軸筒4の外周に固定され、又は、一体に設けら
れたものとして説明したが、これを、ロータ7の前壁後
面、或いは、ロータ7の筒部内周面等のハンドル操作に
よって回転されるロータ7の回転伝達系の何れかの位置
に設けてもよい。
【0050】又、一方向クラッチ23の内輪25を、ハ
ンドル操作によって回転されるロータ7の回転伝達系に
設ける一方、外輪24を制動体22に設けたものとして
説明したが、内輪25を制動体22に設ける一方、外輪
24をロータ7の回転伝達系に設けてもよい。
【0051】更に、ロータ7の回転伝達系と制動体22
との間に、ころがり型の一方向クラッチ23を設けたも
のとして説明したが、ロータ7の回転伝達系と制動体2
2との何れか一方に逆転防止歯を形成し、他方に逆転止
め爪を形成し、ロータ7の回転伝達系の回転方向によっ
て逆転防止歯と逆転止め爪とを係脱させる公知の一方向
クラッチを設けてもよい。
【0052】次に、本発明の第1の実施形態にかかる回
転制動装置Aの作動について説明する。
【0053】図1及び図4(a)に示すように、切換部
材27によって連結部材30が操作部材18の内端に干
渉しない位置、即ち、制動片19aが制動体22に当接
可能な位置に切換保持されている状態においては、操作
部材18を作動すると、制動部19の先端(即ち、第2
の溝21における後方の面21a)が制動体22の後面
を圧接して、挟持部材1cとの間で制動体22の回転を
規制する(図3(a)参照)。
【0054】又、操作部材18の作動をやめて非操作状
態にすると、バネ38の弾発力によって制動片19aの
後面(即ち、第2の溝21における前方の面21b)が
制動体22の前面に当接して制動体22の回転を規制す
る(図3(a)参照)。
【0055】従って、仕掛けへの餌付けや仕掛け投入後
の魚の探りやアタリ待ち等の操作部材18の非操作時に
おいては、制動体22の回転は制動片19aの当接によ
って規制されて、釣り糸の繰り出しは規制される。
【0056】又、魚のアタリ感知後の魚の取り込み中の
釣り糸の巻き取り時においては、制動体22への制動部
19や制動片19aによる制動力の有無に拘わらず、一
方向クラッチ23によってロータ7は正転する。
【0057】魚の取り込み中の魚のアタリや根への走り
等による釣り糸繰り出し規制時は、操作部材18の操作
・非操作による制動体22への制動力の付与によってロ
ータ7の逆転を規制できる。
【0058】更に、図4(b)に示すように、切換部材
27によって連結部材30が操作部材18の内端に干渉
する位置に切り換えられると、図3(b)に示すよう
に、制動片19aが制動体5の前面に当接不能な位置に
保持され、このような状態で、操作部材18を操作する
と、制動部19の先端(即ち、第2の溝21における後
方の面21a)が制動体22の後面を圧接して、挟持部
材1cとの間での制動体22の回転規制のみが可能にな
る状態におかれる。
【0059】従って、仕掛けへの餌付けや仕掛け投入後
の探りやアタリ待ち時等に切換部材27を制動片19が
制動体22に当接可能な位置に操作すると、釣り糸の繰
り出しが規制され、アタリ感知時は切換部材27を解除
操作することなく、操作部材18を操作するのみで、制
動片19aが制動体22の前面に当接不能な位置に保持
でき、操作部材18の非操作状態における繰り出し制動
を解除できるので、これに起因する魚のバラシや糸切れ
の防止を図ることができる。
【0060】又、魚の探りやアタリ待ちの状態から魚の
取り込みまでの手返しの一連の動作を操作部材18の操
作で切り換えることができる。
【0061】次に、本発明の第2の実施形態にかかる回
転制動装置Bを図5乃至図7を参照して説明する。
【0062】本発明の第2の実施形態にかかる回転制動
装置Bは、下記の点を除き、本発明の上述した第1の実
施形態にかかる回転制動装置Aと同一である: ロータ7と保持筒12との間に、保持筒12の後端
側に配置されるベアリング3aのみならず、その前端側
に配置されるベアリング3bが設けられている。
【0063】 制動体22がドラム型であり、外側制
動面22aと内側制動面22bとを有している。
【0064】 上記制動体22が、保持筒12の周り
にベアリング3cを介して回転可能に支持されている。
【0065】 一方向クラッチ23が、上記制動体2
2とロータ7との間に配置されている。
【0066】 操作部材18が、その内端が第1部材
18a及び第2部材18bの2つの部材に分岐してお
り、第1部材18aの先端に制動部19及び制動片19
aが設けられている。
【0067】 切換部材27が、操作部材18の第1
部材18a及び第2部材18bとそれぞれ選択的に接触
可能な部材30a及び30bを有している。
【0068】従って、これ等の構造上の相違を有する構
成要素を除き、第1の実施形態にかかる本発明の回転制
動装置Aと第2の実施形態にかかる本発明の回転制動装
置Bとの同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明
を省略する。
【0069】図5及び図6から明らかなように、保持筒
12は、保持筒12の前後端側にそれぞれ配置されたベ
アリング3a及び3bを介して、ロータ7に回転可能に
支持されている。
【0070】制動体22は、中央部にボスを有するドラ
ム型に形成されており、外周部の内面には外側制動面2
2aが形成され、そのボスの外面には内側制動面22b
が形成されている。
【0071】このように構成された制動体22は、上記
保持筒12の前方部分の周りに、ベアリング3cを介し
て回転可能に支持されている。
【0072】一方向クラッチ23は、上述した制動体2
2とロータ7との間に配置されている。即ち、一方向ク
ラッチ23の外輪24は、ロータ7の筒部内周面に固定
又は一体に形成されており、その内輪25は、制動体2
2の前面に固定又は一体に形成されている。
【0073】一方向クラッチ23は、上述した第1の実
施形態にかかる本発明の回転制動装置Aにおける一方向
クラッチ23と、同一の構造を有しており、これによっ
てもたらされる作用も同一である。従って、その具体的
構造、及び、これによってもたされれる作用の説明を省
略する。
【0074】操作部材18の内端は、図5及び図6に示
すように、第1部材18a及び第2部材18bの2つの
部材に分岐しており、第1部材18aの先端上面に制動
部19が設けられており、その先端下面に制動片19a
が設けられている。このように制動部19及び制動片1
9aを有する第1部材18aの先端は、図6に示される
ように、制動体22の外側制動面22aと内側制動面2
2bとの間に配置されており、制動部19と上記外周制
動面22aとの接触、及び、制動片19aと内側制動面
22bとの接触が選択的に可能である。
【0075】切換部材27は、リール本体1に変位可能
に支持されており、制動片19aが制動体22に当接可
能な位置(図5参照)と、当接不能な位置(図6参照)
とに切換保持できるように構成されている。
【0076】即ち、切換部材27は、後端にレバー28
を備え、リール本体1に回転可能に支持された連結部材
30を有している。連結部材30の先端には、操作部材
18の第1部材18aの下面と接触して、操作部材18
の第1部材18aを僅かに上方に持ち上げ、もって、上
述した制動片19aと内側制動面22bとの接触を解除
するための、即ち、制動片19aを制動体22に当接不
能な位置に保持するためのカム30aが設けられてい
る。
【0077】更に、連結部材30の上述したカム30a
よりも僅かに内側の部分には、レバー28を回転させ
て、カム30aと操作部材18の第1部材18aの下面
との接触が解除された状態において、上記操作部材の第
2部材18bの先端に係合するピン30bが設けられて
いる。即ち、図5に示されるように、カム30aの回転
により、これと操作部材18の第1部材18aの下面と
の接触が解除された状態で、操作部材18を操作する
と、その第2部材18bは、ピン30bを上方に持ち上
げるようにして、カム30aを回転させ、このカム30
aの回転によって、操作部材18の第1部材18aを僅
かに上方に持ち上げ、もって、上述した制動片19aと
内側制動面22bとの接触が解除され、即ち、制動片1
9aが制動体22に当接不能な位置に保持される。
【0078】上述したカム30aとリール本体1との間
には、バネ33が設けられ、制動片19aが制動体22
に当接可能な位置(図5参照)と、当接不能な位置(図
6参照)との切換保持が確実になされる。
【0079】次に、本発明の第2の実施形態にかかる回
転制動装置Bの作動について説明する。
【0080】図5及び図7(a)に示すように、切換部
材27によって連結部材30のカム30aが操作部材1
8の内端に干渉しない位置、即ち、制動片19aが制動
体22に当接可能な位置に切換保持されている状態にお
いては、バネ38の弾発力によって制動片19aが制動
体22の内側制動面22bに当接して、制動体22の回
転が規制される。
【0081】従って、この状態におけるロータ7の逆転
は、ロータ7が一方向クラッチ23によって制動体22
と一体的に結合・回転するために、制動体22への制動
片19aの当接によって規制されるため、仕掛けへの餌
付けや仕掛け投入後の魚の探りやアタリ待ち時等におけ
る釣り糸の繰り出しが規制される。
【0082】又、この状態におけるロータ7の正転、即
ち、釣り糸の巻き取りは、制動体22への制動部19や
制動片19aによる制動力の有無に拘わらず、一方向ク
ラッチ23によってロータ7と制動体22との結合が解
除されるため、規制を受けることなく自由に行なわれ
る。
【0083】魚のアタリを感知して手返しのために操作
部材18を作動すると、制動部19の先端が制動体22
の外側制動面22aを圧接して制動体22の回転を規制
し、取り込み中の魚の根への走り等による釣り糸の繰り
出しが規制される。
【0084】又、アタリを感知した際に、操作部材18
を操作することにより、操作部材18の先端と切換部材
27とを連結した連結部材30、即ち、制動レバーによ
って切換部材27を作動させて、制動片19aが制動体
22に当接不能な位置(図6参照)に切換保持される。
【0085】従って、アタリを感知した際に、切換部材
27を操作することなく、操作部材18を操作するのみ
で、逆転時における制動体22への制動片19aによる
逆転制動力の解除が速やかに行なわれ、操作部材18の
非操作時におけるロータ7の自由回転による釣り糸の繰
り出し操作が可能になる。
【0086】又、魚や仕掛けを取り込み後に、仕掛けへ
の餌付けや仕掛け投入後の魚の探りやアタリ待ち時等に
は、切換部材27を操作して、図6の状態から制動片1
9aが制動体22に当接可能な図5に示す状態に切り換
えることができるため、この作業時におけるロータ7の
逆転に起因する糸絡みが防止される。
【0087】更に、魚の探りやアタリ待ちの状態から魚
の取り込みまでの手返しの一連の動作を操作部材18の
操作によって切り換えることができる。
【0088】次に、本発明の第3の実施形態にかかる回
転制動装置Cを図8及び図9を参照して説明する。
【0089】本発明の第3の実施形態にかかる回転制動
装置Cは、下記の点を除き、本発明の上述した第2の実
施形態にかかる回転制動装置Bと同一である: 操作部材18の内端が2つの部材に分岐されること
なく、その内端の上面に制動部19が設けられている。
【0090】 制動体22の外側制動面22aと接触
可能な制動片19aが、制動レバー42によって、リー
ル本体1に回転可能に支持されている。
【0091】 上記制動レバー42は、操作部材18
と連動する連結部材30によって連動可能である。
【0092】 切換部材27が上記連結部材30の位
置を変えて、制動片19aの制動体22への当接可能な
位置と当接不能な位置とに切換保持されるように構成さ
れている。
【0093】従って、これ等の構造上の相違を有する構
成要素を除き、第2の実施形態にかかる本発明の回転制
動装置Bと第3の実施形態にかかる本発明の回転制動装
置Cとの同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明
を省略する。
【0094】図8に示すように、操作部材18の内端の
上面には、制動部19が設けられており、この制動部1
9は、制動体22の外側制動面22aに圧接可能であ
る。
【0095】制動レバー42の一端は、リール本体1に
ネジ31によって回転可能に支持されており、その他端
には、制動体22の外側制動面22aと接触可能な制動
片19aが設けられている。
【0096】更に、リール本体1には、上述したネジ3
1によって、連結部材30が回転可能に支持されてい
る。この連結部材30の上端は、上述した操作部材18
の内端と接触可能であり、連結部材30の下端には、U
字状の溝30bが形成されている。連結部材30のネジ
31による回転支持部分と上記U字状の溝30bとの間
には、ストップピン30aが設けられている。
【0097】このストップピン30aは、操作部材18
の非操作時に、即ち、連結部材30が図9における時計
方向への回転限界位置に置かれているときに、制動片1
9aが制動体22の外側制動面22aに圧接することを
可能にする一方、連結部材30が図9における反時計方
向への回転限界位置に置かれているときに、制動レバー
42も反時計方向に回転して、制動片19aの上記外側
制動面22aへの圧接を解除することを可能にする。
【0098】上述した制動レバー42とリール本体1と
の間には、制動レバー42に時計方向の回転弾発力を付
与するためのバネ32が設けられている。このバネ32
の弾発力によって、制動体22への制動力を設定するこ
とができる。
【0099】切換部材27は、リール本体1の下部に揺
動可能に設けられたレバー28を有している。レバー2
8は、ストッパ29bを有するレバーカム29を一体的
に有しており、そのレバーカム29の上方部分には、上
述した連結部材30のU字状の溝30b内に挿入される
ピン29aが設けられている。レバー28はレバーカム
29と一体的に揺動するが、その揺動範囲は、リール本
体1に設けられ、上記ストッパ29bに選択的に接触す
る下方突起34及び上方突起35によって制限されてい
る。
【0100】更に、連結部材30の下端とリール本体1
との間にはバネ33が設けられ、制動片19aの制動体
22への当接可能な位置と当接不能な位置との切換保持
を確実に行なうように構成されている。
【0101】次に、本発明の第3の実施形態にかかる回
転制動装置Cの作動について説明する。
【0102】図8及び図9(a)に示すように、切換部
材27によって連結部材30が操作部材18の内端に干
渉しない位置、即ち、制動片19が制動体22に当接可
能な位置に切換保持されている状態においては、操作部
材18を操作すると、制動部19の先端が制動体5の内
周面、即ち、外側制動面22aを圧接して制動体22の
回転を規制する。
【0103】従って、この状態におけるロータ7の逆転
は、ロータ7が一方向クラッチ23によって制動体22
と一体的に結合・回転するために、制動体22への制動
片19aの当接によって規制されるため、操作部材18
の非操作状態に拘わらず、仕掛けへの餌付けや仕掛け投
入後の魚の探りやアタリ待ち時等における釣り糸の繰り
出しが規制される。
【0104】又、この状態におけるロータ7の正転、即
ち、釣り糸の巻き取りは、制動体22への制動部19や
制動片19aによる制動力の有無に拘わらず、一方向ク
ラッチ23によってロータ7と制動体22との結合が解
除されるため、規制を受けることなく自由に行なわれ
る。
【0105】魚のアタリを感知して手返しのために操作
部材18を操作すると、制動部19の上面が制動体22
の外側制動面22aを圧接して、制動体22の回転を規
制し、取り込み中の魚の根への走り等による釣り糸の繰
り出しが規制される。
【0106】又、アタリを感知した際に、操作部材18
の操作により、操作部材18の先端と切換部材27とを
連結した連結部材30、即ち、制動レバーによって切換
部材27を作動して、制動片19aが制動体22に当接
不能な位置(図9(b)参照)に切換保持される。
【0107】従って、アタリを感知した際に、切換部材
27を操作することなく、操作部材18を操作するのみ
で、逆転時における制動体22への制動片19aによる
逆転制動力の解除を速やかに行なうことができ、操作部
材18の非操作時におけるロータ7の自由回転による釣
り糸の繰り出し操作を行なうことができる。
【0108】又、魚や仕掛けの取り込み後の仕掛けへの
餌付けや仕掛け投入後の魚の探りやアタリ待ち時等に
は、切換部材27を操作して、図9(b)の状態から制
動片19a制動体22に当接可能な図8に示す状態に切
り換えることができるため、この作業時におけるロータ
7の逆転に起因する糸絡みが防止される。
【0109】又、魚の探りやアタリ待ちの状態から魚の
取り込みまでの一連の動作を操作部材18の操作で切り
換えることができる。
【0110】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、極めて簡
単な操作で、回転部又は制動体とリール本体との間で
の、回転部の逆転時における迅速な逆転止めを無音状態
で可能にし、仕掛けの投擲後、魚のアタリを待っている
ときに、急に大きな負荷がかかっても、釣り糸が切断す
ることがなく、しかも、仕掛けへの餌の取付け時に、ロ
ータ等の回転部が逆転することによって生じていた糸絡
みの発生を防止することが可能な魚釣り用リールの回転
制動装置を提供することができ、かくして、産業上有用
な効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態にかかる回転制動装置
が組み込まれたスピニングリールの全体構成を示す図。
【図2】図1の装置の一方向クラッチを示す断面図。
【図3】図1の装置における制動部の摺動位置の変化を
示す部分拡大断面図。
【図4】図1の装置の切換部材による切換状態を示す断
面図。
【図5】本発明の第2の実施形態にかかる回転制動装置
が組み込まれたスピニングリールの全体構成を示す図。
【図6】図5の装置において、切換部材による切換状態
を示す部分拡大断面図。
【図7】図5の装置の切換部材による切換状態を示す断
面図。
【図8】本発明の第3の実施形態にかかる回転制動装置
が組み込まれたスピニングリールの全体構成を示す図。
【図9】図8の装置の切換部材による切換状態を示す断
面図。
【符号の説明】
A:本発明の第1の実施形態にかかる回転制動装置 B:本発明の第2の実施形態にかかる回転制動装置 C:本発明の第3の実施形態にかかる回転制動装置 1:リール本体 7:ロータ 12:制動体 18:操作部材 19:制動部 19a:制動片 23:一方向クラッチ 27:切換部材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハンドルの回転に連動回転するロータの
    逆転時に、該ロータと一体的に回転するように該ロータ
    に制動体連結用一方向クラッチを介して制動体を連結
    し、 該制動体をリール本体に支持した操作部材の作動で圧接
    して制動可能とした制動部を設けた魚釣り用リールの回
    転制動装置において、 前記操作部材の非作動時に前記制動体に圧接する制動片
    を設けたことを特徴とする魚釣り用リールの回転制動装
    置。
  2. 【請求項2】 前記制動体に当接可能に設けられた制動
    片を、リール本体に変位可能に支持した切換部材にて、
    前記制動体に当接可能な位置と当接不能な位置とに切換
    保持可能に設け、 前記切換部材が前記操作部材の前記制動体への当接作動
    時に、前記制動片を前記制動体への当接可能な位置から
    当接不能な位置に切換保持し得るように、前記操作部材
    と連結部材にて連結したことを特徴とする請求項1に記
    載した魚釣り用リールの回転制動装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP2853764A1 (en) * 2013-09-27 2015-04-01 Shimano Inc. Roller clutch for fishing reel and spinning reel
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