JP2002000146A - スピニングリール - Google Patents
スピニングリールInfo
- Publication number
- JP2002000146A JP2002000146A JP2000186156A JP2000186156A JP2002000146A JP 2002000146 A JP2002000146 A JP 2002000146A JP 2000186156 A JP2000186156 A JP 2000186156A JP 2000186156 A JP2000186156 A JP 2000186156A JP 2002000146 A JP2002000146 A JP 2002000146A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- braking
- lever
- rotor
- brake
- spinning reel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Abstract
(57)【要約】
【課題】 レバーブレーキ式のスピニングリールにおい
て、切換操作を意識することなく、ロータを規制状態と
規制解除状態とに操作できるようにする 【解決手段】 レバーブレーキ式のスピニングリール
は、ロータの糸繰り出し方向の回転を制動可能な制動部
20と、装着部2cに接近する方向の操作により制動部
20の制動力を増加させる制動レバー21と、制動レバ
ー20を押圧することにより制動部20で所定の制動力
をロータに付与する第2コイルばね24と、第2コイル
バネ24を押圧することにより制動レバー21を後退さ
せて所定制動状態を解除する解除レバー22とを備えて
いる。この解除レバー22と制動レバー21とは近接し
て配置され同じ指で同じ方向に操作できる。
て、切換操作を意識することなく、ロータを規制状態と
規制解除状態とに操作できるようにする 【解決手段】 レバーブレーキ式のスピニングリール
は、ロータの糸繰り出し方向の回転を制動可能な制動部
20と、装着部2cに接近する方向の操作により制動部
20の制動力を増加させる制動レバー21と、制動レバ
ー20を押圧することにより制動部20で所定の制動力
をロータに付与する第2コイルばね24と、第2コイル
バネ24を押圧することにより制動レバー21を後退さ
せて所定制動状態を解除する解除レバー22とを備えて
いる。この解除レバー22と制動レバー21とは近接し
て配置され同じ指で同じ方向に操作できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スピニングリー
ル、特に、釣り竿に装着され、釣り竿の長手方向に沿う
軸回りに釣り糸を巻き取るレバーブレーキ型のスピニン
グリールに関する。
ル、特に、釣り竿に装着され、釣り竿の長手方向に沿う
軸回りに釣り糸を巻き取るレバーブレーキ型のスピニン
グリールに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、磯釣りを行う場合、遠方に仕掛
けを投げられるように比較的細い糸が使用される。この
ような細い糸はよれやすいため、制動レバー(制動力調
整操作部の一例)によって制動操作される逆転制動機構
を有するレバーブレーキ型のスピニングリールがしばし
ば使用される。レバーブレーキ型のスピニングリール
は、ロータを張力に応じて逆転させて魚と簡単にやりと
りするために使用される。
けを投げられるように比較的細い糸が使用される。この
ような細い糸はよれやすいため、制動レバー(制動力調
整操作部の一例)によって制動操作される逆転制動機構
を有するレバーブレーキ型のスピニングリールがしばし
ば使用される。レバーブレーキ型のスピニングリール
は、ロータを張力に応じて逆転させて魚と簡単にやりと
りするために使用される。
【0003】この種のレバーブレーキ型のスピニングリ
ールにおいて、制動状態が解除される中立位置と、中立
位置より釣り竿から離反し所定の制動状態を維持する制
動位置とに制動レバーを保持可能なスピニングリールが
知られている。また、逆転制動機構に加えて逆転禁止機
構を有するものでは、制動状態が解除されかつ逆転許可
される中立位置と、中立位置より釣り竿から離反し制動
状態が解除されかつ逆転が禁止される逆転禁止位置とに
制動レバーを保持可能なスピニングリールも知られてい
る。このように制動レバーにより切換操作を行えるの
で、釣り竿を持つ手で手を離すことなく逆転制動機構や
逆転禁止機構等の逆転規制機構の切換操作を行える。
ールにおいて、制動状態が解除される中立位置と、中立
位置より釣り竿から離反し所定の制動状態を維持する制
動位置とに制動レバーを保持可能なスピニングリールが
知られている。また、逆転制動機構に加えて逆転禁止機
構を有するものでは、制動状態が解除されかつ逆転許可
される中立位置と、中立位置より釣り竿から離反し制動
状態が解除されかつ逆転が禁止される逆転禁止位置とに
制動レバーを保持可能なスピニングリールも知られてい
る。このように制動レバーにより切換操作を行えるの
で、釣り竿を持つ手で手を離すことなく逆転制動機構や
逆転禁止機構等の逆転規制機構の切換操作を行える。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の構成では、
いずれの場合にも、制動レバーを中立位置と中立位置か
ら離反した規制位置(制動位置又は逆転禁止位置)とに
切り換え操作してロータの逆転に対する規制解除及び規
制を行っている。このため、釣り人は、自分が規制位置
及び中立位置のどちらに操作したのかを常に意識しなけ
ればならない。もし、どちらに切換操作したのかを忘れ
た場合、たとえば規制位置に切り換えなければならない
場合に、それを忘れて中立位置にしたままであると、ロ
ータが規制解除状態になり、釣り糸が仕掛けの自重によ
り釣り人の意志に反して繰り出され、バックラッシュや
糸ふけ等が発生するおそれがある。この結果、釣りを中
止しなければならない事態が生じる可能性もある。
いずれの場合にも、制動レバーを中立位置と中立位置か
ら離反した規制位置(制動位置又は逆転禁止位置)とに
切り換え操作してロータの逆転に対する規制解除及び規
制を行っている。このため、釣り人は、自分が規制位置
及び中立位置のどちらに操作したのかを常に意識しなけ
ればならない。もし、どちらに切換操作したのかを忘れ
た場合、たとえば規制位置に切り換えなければならない
場合に、それを忘れて中立位置にしたままであると、ロ
ータが規制解除状態になり、釣り糸が仕掛けの自重によ
り釣り人の意志に反して繰り出され、バックラッシュや
糸ふけ等が発生するおそれがある。この結果、釣りを中
止しなければならない事態が生じる可能性もある。
【0005】また、逆転禁止機構によりロータに規制を
加える構成の場合には、中立位置に切り換えるのを忘れ
たままで仕掛けを放置すると、ロータが逆転禁止状態に
なり、仕掛けに魚がかかったときに釣り糸が切れるおそ
れがある。本発明の課題は、レバーブレーキ式のスピニ
ングリールにおいて、切換操作を意識することなく、ロ
ータを規制状態と規制解除状態とに操作できるようにす
ることにある。
加える構成の場合には、中立位置に切り換えるのを忘れ
たままで仕掛けを放置すると、ロータが逆転禁止状態に
なり、仕掛けに魚がかかったときに釣り糸が切れるおそ
れがある。本発明の課題は、レバーブレーキ式のスピニ
ングリールにおいて、切換操作を意識することなく、ロ
ータを規制状態と規制解除状態とに操作できるようにす
ることにある。
【0006】本発明の別の課題は、レバーブレーキ式の
スピニングリールにおいて、ロータの回転が規制された
状態でも糸切れを生じにくくすることにある。
スピニングリールにおいて、ロータの回転が規制された
状態でも糸切れを生じにくくすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】発明1に係るスピニング
リールは、釣り竿に装着され、釣り竿の長手方向に沿う
軸回りに釣り糸を巻き取るリールであって、リール本体
と、ロータと、スプールと、制動手段と、制動力調整操
作部と、回転規制手段と、規制解除操作部とを備えてい
る。リール本体は、釣り竿に装着される装着部と、装着
部と間隔を隔てて配置されたリールボディと、装着部と
リールボディとを連結する脚部とを有する。ロータは、
リールボディの前部に回転自在に装着されたものてあ
る。スプールは、ロータの前部でリール本体に前後移動
自在かつ回転不能に装着され、ロータにより外周面に釣
り糸が巻き付けられるものである。制動手段は、ロータ
の糸繰り出し方向の回転を制動可能な手段である。制動
力調整操作部は、装着部と接離する方向に移動自在にリ
ール本体に設けられ、装着部に接近する方向の操作によ
り制動手段による制動力を増加させるものである。回転
規制手段は、制動力調整操作部を操作しないとき、ロー
タの回転を規制する手段である。規制解除操作部は、装
着部と接離する方向に移動自在にリール本体に設けら
れ、装着部に接近する方向の操作により回転規制手段に
よる規制を解除するものである。
リールは、釣り竿に装着され、釣り竿の長手方向に沿う
軸回りに釣り糸を巻き取るリールであって、リール本体
と、ロータと、スプールと、制動手段と、制動力調整操
作部と、回転規制手段と、規制解除操作部とを備えてい
る。リール本体は、釣り竿に装着される装着部と、装着
部と間隔を隔てて配置されたリールボディと、装着部と
リールボディとを連結する脚部とを有する。ロータは、
リールボディの前部に回転自在に装着されたものてあ
る。スプールは、ロータの前部でリール本体に前後移動
自在かつ回転不能に装着され、ロータにより外周面に釣
り糸が巻き付けられるものである。制動手段は、ロータ
の糸繰り出し方向の回転を制動可能な手段である。制動
力調整操作部は、装着部と接離する方向に移動自在にリ
ール本体に設けられ、装着部に接近する方向の操作によ
り制動手段による制動力を増加させるものである。回転
規制手段は、制動力調整操作部を操作しないとき、ロー
タの回転を規制する手段である。規制解除操作部は、装
着部と接離する方向に移動自在にリール本体に設けら
れ、装着部に接近する方向の操作により回転規制手段に
よる規制を解除するものである。
【0008】このスピニングリールでは、制動力調整操
作部を操作しないと、回転規制手段によりロータの回転
が規制される。そして、規制解除操作部を装着部に接近
する方向に操作すると、回転規制手段による規制が解除
されロータが自由回転可能状態になる。それと同時に、
制動力調整操作部も装着部に接近する方向に操作する
と、制動手段によってロータが制動され、装着部に接近
する方向の操作によりその制動力は徐々に強くなる。そ
して、制動力調整操作部及び規制解除操作部を何も操作
しないと、元の規制状態に戻る。ここでは、両操作部を
操作しないときには、ロータの回転が規制され、かつ両
操作部を装着部に接近する方向に操作すると、ロータの
規制状態が解除されその後制動手段による制動がなされ
るので、切換操作を意識することなく、ロータを規制状
態と規制解除状態とに操作できるようになる。
作部を操作しないと、回転規制手段によりロータの回転
が規制される。そして、規制解除操作部を装着部に接近
する方向に操作すると、回転規制手段による規制が解除
されロータが自由回転可能状態になる。それと同時に、
制動力調整操作部も装着部に接近する方向に操作する
と、制動手段によってロータが制動され、装着部に接近
する方向の操作によりその制動力は徐々に強くなる。そ
して、制動力調整操作部及び規制解除操作部を何も操作
しないと、元の規制状態に戻る。ここでは、両操作部を
操作しないときには、ロータの回転が規制され、かつ両
操作部を装着部に接近する方向に操作すると、ロータの
規制状態が解除されその後制動手段による制動がなされ
るので、切換操作を意識することなく、ロータを規制状
態と規制解除状態とに操作できるようになる。
【0009】発明2に係るスピニングリールは、発明1
に記載のリールにおいて、回転規制手段は、ロータの回
転を所定の制動状態で制動する所定制動手段を有する。
この場合には、回転規制手段による規制状態であって
も、ロータを所定の制動状態に制動しているだけである
ので、規制状態で大きな負荷が釣り糸に作用するとロー
タは逆転可能である。このため、規制状態で大きな負荷
が作用しても釣り糸が切れにくくなる。
に記載のリールにおいて、回転規制手段は、ロータの回
転を所定の制動状態で制動する所定制動手段を有する。
この場合には、回転規制手段による規制状態であって
も、ロータを所定の制動状態に制動しているだけである
ので、規制状態で大きな負荷が釣り糸に作用するとロー
タは逆転可能である。このため、規制状態で大きな負荷
が作用しても釣り糸が切れにくくなる。
【0010】発明3に係るスピニングリールは、発明2
に記載のリールにおいて、制動力調整操作部は、リール
本体に第1揺動軸回りに揺動自在に装着された制動レバ
ーと、制動レバーを装着部から離反する方向に付勢する
第1付勢部材とを有する。この場合には、制動レバーを
装着部に接近する方向に移動すると、ロータの逆転が操
作力に応じて変動する。そして、制動レバーから手を離
すと、回転規制手段によりロータの回転が規制される。
に記載のリールにおいて、制動力調整操作部は、リール
本体に第1揺動軸回りに揺動自在に装着された制動レバ
ーと、制動レバーを装着部から離反する方向に付勢する
第1付勢部材とを有する。この場合には、制動レバーを
装着部に接近する方向に移動すると、ロータの逆転が操
作力に応じて変動する。そして、制動レバーから手を離
すと、回転規制手段によりロータの回転が規制される。
【0011】発明4に係るスピニングリールは、発明3
に記載のリールにおいて、制動レバーは、脚部に沿って
ロータに近接する位置まで延びる制動作用部と、制動作
用部から湾曲して装着部に沿って延びる操作部とを有す
る。この場合には、操作部が装着部に沿って延びている
ので、制動操作を行いやすい。発明5に係るスピニング
リールは、発明4に記載のリールにおいて、制動手段
は、ロータの前記糸繰り出し方向の回転にのみ連動して
回転する制動部材を有し、制動レバーの操作部を前記装
着部に接近する方向に操作すると、制動作用部の先端が
制動部材に接触して前記ロータが制動される。この場合
には、制動部材が糸繰り出し方向の回転にのみロータと
連動するので、ロータの逆転を容易に制動できる。
に記載のリールにおいて、制動レバーは、脚部に沿って
ロータに近接する位置まで延びる制動作用部と、制動作
用部から湾曲して装着部に沿って延びる操作部とを有す
る。この場合には、操作部が装着部に沿って延びている
ので、制動操作を行いやすい。発明5に係るスピニング
リールは、発明4に記載のリールにおいて、制動手段
は、ロータの前記糸繰り出し方向の回転にのみ連動して
回転する制動部材を有し、制動レバーの操作部を前記装
着部に接近する方向に操作すると、制動作用部の先端が
制動部材に接触して前記ロータが制動される。この場合
には、制動部材が糸繰り出し方向の回転にのみロータと
連動するので、ロータの逆転を容易に制動できる。
【0012】発明6に係るスピニングリールは、発明3
から5のいずれかに記載のリールにおいて、規制解除操
作部は、第1揺動軸より装着部から離反する第2揺動軸
回りにリール本体に揺動自在に装着された解除レバーを
有し、回転規制手段は、両揺動軸の間に設けられ、制動
レバー及び解除レバーを押圧する第2付勢部材を有す
る。この場合には、2つの揺動軸の間に第2付勢部材が
配置されているので、制動レバーと解除レバーとをとも
に押圧するだけで、制動レバーを装着部に接近する方向
に付勢できるとともに、解除レバーを装着部から離反す
る方向に付勢でき、ロータを所定の制動状態(回転規制
状態)に維持できる。
から5のいずれかに記載のリールにおいて、規制解除操
作部は、第1揺動軸より装着部から離反する第2揺動軸
回りにリール本体に揺動自在に装着された解除レバーを
有し、回転規制手段は、両揺動軸の間に設けられ、制動
レバー及び解除レバーを押圧する第2付勢部材を有す
る。この場合には、2つの揺動軸の間に第2付勢部材が
配置されているので、制動レバーと解除レバーとをとも
に押圧するだけで、制動レバーを装着部に接近する方向
に付勢できるとともに、解除レバーを装着部から離反す
る方向に付勢でき、ロータを所定の制動状態(回転規制
状態)に維持できる。
【0013】発明7に係るスピニングリールは、発明6
に記載のリールにおいて、解除レバーは、制動レバーの
操作部より装着部から僅かに離反した位置に配置された
解除操作部を有する、この場合には、解除レバーの解除
操作部を装着部に接近する方向に操作すると、回転規制
手段である第2付勢部材による制動レバーの押圧が解除
され、制動レバーが僅かに解除レバー側に揺動する。こ
の結果、制動レバーよる制動(規制)が解除され、ロー
タが自由回転可能状態になる。そして、解除レバーの操
作部を制動レバーの操作部とともにさらに装着部に接近
する方向に操作すると、制動手段によりロータが操作力
に応じて制動される。ここでは、解除レバーと制動レバ
ーとを装着部に接近する方向に操作するだけで、所定状
態の制動、制動解除、操作力に応じた制動の3つの状態
に簡単に切り換えできる。
に記載のリールにおいて、解除レバーは、制動レバーの
操作部より装着部から僅かに離反した位置に配置された
解除操作部を有する、この場合には、解除レバーの解除
操作部を装着部に接近する方向に操作すると、回転規制
手段である第2付勢部材による制動レバーの押圧が解除
され、制動レバーが僅かに解除レバー側に揺動する。こ
の結果、制動レバーよる制動(規制)が解除され、ロー
タが自由回転可能状態になる。そして、解除レバーの操
作部を制動レバーの操作部とともにさらに装着部に接近
する方向に操作すると、制動手段によりロータが操作力
に応じて制動される。ここでは、解除レバーと制動レバ
ーとを装着部に接近する方向に操作するだけで、所定状
態の制動、制動解除、操作力に応じた制動の3つの状態
に簡単に切り換えできる。
【0014】発明8に係るスピニングリールは、発明6
に記載のリールにおいて、制動レバーは、解除レバーが
規制を解除するまで操作されると、解除レバーの装着部
に向けた操作に連動する。この場合には、解除レバーを
装着部に接近する方向に操作すると、回転規制手段であ
る第2付勢部材による制動レバーの押圧が解除され、制
動レバーが僅かに解除レバー側に揺動する。この結果、
制動レバーよる制動(規制)が解除され、ロータが自由
回転可能状態になる。そして、解除レバーをさらに装着
部に接近する方向に操作すると、制動レバーが解除レバ
ーに連動して揺動し、制動手段によりロータが操作力に
応じて制動される。ここでは、解除レバーを装着部に接
近する方向に操作するだけで、所定状態の制動、制動解
除、操作力に応じた制動の3つの状態に簡単に切り換え
できる。
に記載のリールにおいて、制動レバーは、解除レバーが
規制を解除するまで操作されると、解除レバーの装着部
に向けた操作に連動する。この場合には、解除レバーを
装着部に接近する方向に操作すると、回転規制手段であ
る第2付勢部材による制動レバーの押圧が解除され、制
動レバーが僅かに解除レバー側に揺動する。この結果、
制動レバーよる制動(規制)が解除され、ロータが自由
回転可能状態になる。そして、解除レバーをさらに装着
部に接近する方向に操作すると、制動レバーが解除レバ
ーに連動して揺動し、制動手段によりロータが操作力に
応じて制動される。ここでは、解除レバーを装着部に接
近する方向に操作するだけで、所定状態の制動、制動解
除、操作力に応じた制動の3つの状態に簡単に切り換え
できる。
【0015】発明9に係るスピニングリールは、発明6
から8のいずれかに記載のリールにおいて、第1付勢部
材により制動レバーに生じるモーメントは、第2付勢部
材により生じるモーメントより小さい。この場合には、
解除レバーを操作して第2付勢部材を圧縮しない限り、
制動レバーは、第2付勢部材に起因するモーメントと第
1付勢部材に起因するモーメントとの差のモーメントに
より制動部を押圧してロータを所定の制動状態で制動す
る。そして、解除レバーによって第2付勢部材が圧縮す
ると、制動レバーは、第1付勢部材により付勢されて制
動がいったん解除される。
から8のいずれかに記載のリールにおいて、第1付勢部
材により制動レバーに生じるモーメントは、第2付勢部
材により生じるモーメントより小さい。この場合には、
解除レバーを操作して第2付勢部材を圧縮しない限り、
制動レバーは、第2付勢部材に起因するモーメントと第
1付勢部材に起因するモーメントとの差のモーメントに
より制動部を押圧してロータを所定の制動状態で制動す
る。そして、解除レバーによって第2付勢部材が圧縮す
ると、制動レバーは、第1付勢部材により付勢されて制
動がいったん解除される。
【0016】発明10に係るスピニングリールは、発明
5に記載のリールにおいて、制動部材は、ロータの糸繰
り出し方向の回転にのみ連動して回転する制動円筒を有
し、制動作用部は、制動円筒の内周面に接触可能に先端
に配置された第1圧接部と、第1圧接部から分岐して制
動円筒の外周面に接触可能に配置された第2圧接部とを
有し、回転規制手段は、第1付勢部材を有し、制動レバ
ーを第1付勢部材の付勢力により装着部から離反する方
向に付勢して第2圧接部を制動円筒の外周面に接触させ
てロータを所定の制動力で制動する。ここでは、制動力
調整操作部を何も操作しないと、第1付勢部材により装
着部から離反する方向に付勢されて第2圧接部が制動円
筒の外周面に接触してロータが所定の制動状態で制動さ
れる。そして、制動力調整操作部を装着部に接近する方
向に操作すると、第2圧接部が外周面から離反し、両圧
接部が制動円筒に接触しなくなり、ロータが自由回転状
態になる。そして、さらに装着部に接近する方向に操作
すると、今度は第1圧接部が制動円筒の内周面に接触し
てロータが操作力に応じた制動力で制動される。ここで
は、1つの制動力調整操作部を装着部に接近する方向に
操作するだけで、簡素な構成で所定状態の制動、制動解
除、操作力に応じた制動の3つの状態に簡単に切り換え
できる。
5に記載のリールにおいて、制動部材は、ロータの糸繰
り出し方向の回転にのみ連動して回転する制動円筒を有
し、制動作用部は、制動円筒の内周面に接触可能に先端
に配置された第1圧接部と、第1圧接部から分岐して制
動円筒の外周面に接触可能に配置された第2圧接部とを
有し、回転規制手段は、第1付勢部材を有し、制動レバ
ーを第1付勢部材の付勢力により装着部から離反する方
向に付勢して第2圧接部を制動円筒の外周面に接触させ
てロータを所定の制動力で制動する。ここでは、制動力
調整操作部を何も操作しないと、第1付勢部材により装
着部から離反する方向に付勢されて第2圧接部が制動円
筒の外周面に接触してロータが所定の制動状態で制動さ
れる。そして、制動力調整操作部を装着部に接近する方
向に操作すると、第2圧接部が外周面から離反し、両圧
接部が制動円筒に接触しなくなり、ロータが自由回転状
態になる。そして、さらに装着部に接近する方向に操作
すると、今度は第1圧接部が制動円筒の内周面に接触し
てロータが操作力に応じた制動力で制動される。ここで
は、1つの制動力調整操作部を装着部に接近する方向に
操作するだけで、簡素な構成で所定状態の制動、制動解
除、操作力に応じた制動の3つの状態に簡単に切り換え
できる。
【0017】発明11に係るスピニングリールは、発明
10に記載のリールにおいて、規制解除操作部は、制動
レバーを有し、制動レバーを装着部に接近する方向に操
作すると、第2圧接部が制動円筒の外周面から離反して
制動が解除される。この場合には、制動レバーの操作に
より簡単に制動を解除できる。発明12に係るスピニン
グリールは、発明10又は11に記載のリールにおい
て、第2圧接部は、第1圧接部と対向しない位置に配置
されている。この場合には、2つの圧接部が対向しない
位置に配置されるので、2つの圧接部に対向して制動円
筒を2つの圧接部とで挟持可能な挟持部をリール本体に
構成でき、強力な制動力を得ることができる。
10に記載のリールにおいて、規制解除操作部は、制動
レバーを有し、制動レバーを装着部に接近する方向に操
作すると、第2圧接部が制動円筒の外周面から離反して
制動が解除される。この場合には、制動レバーの操作に
より簡単に制動を解除できる。発明12に係るスピニン
グリールは、発明10又は11に記載のリールにおい
て、第2圧接部は、第1圧接部と対向しない位置に配置
されている。この場合には、2つの圧接部が対向しない
位置に配置されるので、2つの圧接部に対向して制動円
筒を2つの圧接部とで挟持可能な挟持部をリール本体に
構成でき、強力な制動力を得ることができる。
【0018】発明13に係るスピニングリールは、発明
12に記載のリールにおいて、制動円筒は、ロータの回
転軸芯に対して前後に揺動自在であり、両圧接部と対向
する位置に制動円筒を挟んでリール本体にそれぞれ設け
られた第1及び第2制動シューをさらに備える。この場
合には、第1制動シューと第1圧接部又は第2制動シュ
ーと第2圧接部とで制動円筒を挟むことで強力な制動力
が得られる。
12に記載のリールにおいて、制動円筒は、ロータの回
転軸芯に対して前後に揺動自在であり、両圧接部と対向
する位置に制動円筒を挟んでリール本体にそれぞれ設け
られた第1及び第2制動シューをさらに備える。この場
合には、第1制動シューと第1圧接部又は第2制動シュ
ーと第2圧接部とで制動円筒を挟むことで強力な制動力
が得られる。
【0019】発明14に係るスピニングリールは、発明
1から5のいずれかに記載のリールにおいて、規制解除
操作部は、装着部に接離する方向に直線移動可能であ
り、装着部から離反する方向に移動すると、ロータと一
体回転する回転部材に先端が接触し、回転規制手段は、
規制解除操作部を回転部材と接触する方向に付勢する第
3付勢部材を有する。この場合には、規制解除操作部
を、たとえば釣り竿を握る手で装着部に接近する方向に
操作するだけで、規制解除操作部の先端が回転部材から
離反しロータの規制が解除され、規制解除操作部から手
を離すと、第3付勢部材により規制解除操作部が付勢さ
れて回転部材に先端が接触してロータが規制される。こ
こでは、規制解除操作部を操作するだけで、制動力を調
整する手と同じ手で制動力調整操作部の操作と独立して
規制を解除できる。
1から5のいずれかに記載のリールにおいて、規制解除
操作部は、装着部に接離する方向に直線移動可能であ
り、装着部から離反する方向に移動すると、ロータと一
体回転する回転部材に先端が接触し、回転規制手段は、
規制解除操作部を回転部材と接触する方向に付勢する第
3付勢部材を有する。この場合には、規制解除操作部
を、たとえば釣り竿を握る手で装着部に接近する方向に
操作するだけで、規制解除操作部の先端が回転部材から
離反しロータの規制が解除され、規制解除操作部から手
を離すと、第3付勢部材により規制解除操作部が付勢さ
れて回転部材に先端が接触してロータが規制される。こ
こでは、規制解除操作部を操作するだけで、制動力を調
整する手と同じ手で制動力調整操作部の操作と独立して
規制を解除できる。
【0020】発明15に係るスピニングリールは、発明
14に記載のリールにおいて、制動力調整操作部の装着
部に接近する方向の移動に連動して規制解除操作部を装
着部に接近する方向に移動させ、制動力調整操作部の装
着部から離反する方向の移動には連動しないように両操
作部を連動させる連動機構をさらに備える。この場合に
は、制動力調整操作部を装着部に接近する方向に操作す
ると、規制解除操作部も連動して装着部に接近する方向
に操作されるので、規制解除操作部を操作することなく
規制を解除できる。
14に記載のリールにおいて、制動力調整操作部の装着
部に接近する方向の移動に連動して規制解除操作部を装
着部に接近する方向に移動させ、制動力調整操作部の装
着部から離反する方向の移動には連動しないように両操
作部を連動させる連動機構をさらに備える。この場合に
は、制動力調整操作部を装着部に接近する方向に操作す
ると、規制解除操作部も連動して装着部に接近する方向
に操作されるので、規制解除操作部を操作することなく
規制を解除できる。
【0021】発明16に係るスピニングリールは、発明
15に記載のリールにおいて、連動機構は、規制解除操
作部にその移動方向に沿って形成された長孔と、長孔に
係止されるように制動力調整操作部にその移動方向と交
差する方向に沿って配置された連動軸とを有し、連動軸
は、両操作部が操作されていないとき、長孔の装着部に
接近する端部に配置されている。この場合には、長孔と
連動軸の簡単な組み合わせで連動動作を実現できる。
15に記載のリールにおいて、連動機構は、規制解除操
作部にその移動方向に沿って形成された長孔と、長孔に
係止されるように制動力調整操作部にその移動方向と交
差する方向に沿って配置された連動軸とを有し、連動軸
は、両操作部が操作されていないとき、長孔の装着部に
接近する端部に配置されている。この場合には、長孔と
連動軸の簡単な組み合わせで連動動作を実現できる。
【0022】発明17に係るスピニングリールは、発明
1から16のいずれかに記載のリールにおいて、ロータ
の糸繰り出し方向の回転を禁止状態と許可状態とに切換
可能な逆転禁止機構と、逆転禁止機構の状態を切換操作
するための切換操作機構とをさらに備える。この場合に
は、逆転禁止機構によりロータの逆転を禁止できるの
で、根掛かりしたときなどに釣り糸を切断しやすくな
る。
1から16のいずれかに記載のリールにおいて、ロータ
の糸繰り出し方向の回転を禁止状態と許可状態とに切換
可能な逆転禁止機構と、逆転禁止機構の状態を切換操作
するための切換操作機構とをさらに備える。この場合に
は、逆転禁止機構によりロータの逆転を禁止できるの
で、根掛かりしたときなどに釣り糸を切断しやすくな
る。
【0023】発明18に係るスピニングリールは、発明
1に記載のリールにおいて、回転規制手段は、ロータの
糸繰り出し方向の回転を禁止状態と許可状態とに切換可
能な逆転禁止機構を有し、規制解除手段は、制動力調整
操作部が操作されてないとき逆転禁止機構を禁止状態に
し、装着部に接近する方向に操作されると逆転禁止機構
を許可状態にする。この場合には、何も操作しないとき
にロータの逆転が禁止されるので、根掛かりしたときな
どに釣り糸を切断しやすくなる。
1に記載のリールにおいて、回転規制手段は、ロータの
糸繰り出し方向の回転を禁止状態と許可状態とに切換可
能な逆転禁止機構を有し、規制解除手段は、制動力調整
操作部が操作されてないとき逆転禁止機構を禁止状態に
し、装着部に接近する方向に操作されると逆転禁止機構
を許可状態にする。この場合には、何も操作しないとき
にロータの逆転が禁止されるので、根掛かりしたときな
どに釣り糸を切断しやすくなる。
【0024】
【発明の実施の形態】〔実施形態1〕 〔全体構成〕図1に示す本発明の一実施形態によるスピ
ニングリールは、ハンドル1を備えたリール本体2と、
リール本体2の前部に回転自在に支持されたロータ3
と、ロータ3の前部に配置された釣り糸を巻き取るスプ
ール4とを備えている。
ニングリールは、ハンドル1を備えたリール本体2と、
リール本体2の前部に回転自在に支持されたロータ3
と、ロータ3の前部に配置された釣り糸を巻き取るスプ
ール4とを備えている。
【0025】リール本体2は、例えば合成樹脂製又は金
属製である。リール本体2は、釣り竿に装着される前後
に長い装着部2cと、装着部2cと間隔を隔てて配置さ
れたリールボディ2aと、装着部2cとリールボディ2
aとを連結する脚部2bとを有している。リールボディ
2aの内部には、ロータ3を回転させるためのロータ駆
動機構5と、ロータ3の糸繰り出し方向の回転(逆転)
を制動するためのレバーブレーキ機構6と、スプール4
を回転軸芯Xに沿って前後方向に移動させてスプール4
に釣り糸を均一に巻き取るためのオシレーティング機構
7とが設けられている。
属製である。リール本体2は、釣り竿に装着される前後
に長い装着部2cと、装着部2cと間隔を隔てて配置さ
れたリールボディ2aと、装着部2cとリールボディ2
aとを連結する脚部2bとを有している。リールボディ
2aの内部には、ロータ3を回転させるためのロータ駆
動機構5と、ロータ3の糸繰り出し方向の回転(逆転)
を制動するためのレバーブレーキ機構6と、スプール4
を回転軸芯Xに沿って前後方向に移動させてスプール4
に釣り糸を均一に巻き取るためのオシレーティング機構
7とが設けられている。
【0026】ロータ3は例えば合成樹脂又は金属製であ
り、リール本体2に回転自在に支持されている。ロータ
3は、円筒部3aと、円筒部3aの側方に互いに対向し
て設けられた第1アーム部3b及び第2アーム部3cと
を有している。円筒部3aの前壁3dの中央部には貫通
孔3eを有するボス部3fが形成されている。この貫通
孔3eにスプール軸8及びピニオンギア12(後述)が
貫通している。第1アーム部3bの先端と第2アーム部
3cの先端部とには、揺動自在にベールアーム9が設け
られている。このベールアーム9により釣り糸をスプー
ル4に案内する。
り、リール本体2に回転自在に支持されている。ロータ
3は、円筒部3aと、円筒部3aの側方に互いに対向し
て設けられた第1アーム部3b及び第2アーム部3cと
を有している。円筒部3aの前壁3dの中央部には貫通
孔3eを有するボス部3fが形成されている。この貫通
孔3eにスプール軸8及びピニオンギア12(後述)が
貫通している。第1アーム部3bの先端と第2アーム部
3cの先端部とには、揺動自在にベールアーム9が設け
られている。このベールアーム9により釣り糸をスプー
ル4に案内する。
【0027】スプール4は例えば合成樹脂又は金属製で
あり、ロータ3の第1アーム部3bと第2アーム部3c
との間に配置されている。スプール4はスプール軸8の
先端に着脱自在かつ回転不能に装着されている。スプー
ル4は、外周に釣り糸が巻かれる糸巻き胴部4aと、糸
巻き胴部4aの後部に一体形成されたスカート部4b
と、糸巻き胴部4aの前端に固定されたフランジ部4c
とを有している。スプール軸8は、オシレーティング機
構7により前後方向に移動可能である。
あり、ロータ3の第1アーム部3bと第2アーム部3c
との間に配置されている。スプール4はスプール軸8の
先端に着脱自在かつ回転不能に装着されている。スプー
ル4は、外周に釣り糸が巻かれる糸巻き胴部4aと、糸
巻き胴部4aの後部に一体形成されたスカート部4b
と、糸巻き胴部4aの前端に固定されたフランジ部4c
とを有している。スプール軸8は、オシレーティング機
構7により前後方向に移動可能である。
【0028】ロータ駆動機構5は、ハンドル1が固定さ
れたハンドル軸10とともに回転するマスターギヤ11
と、このマスターギヤ11に噛み合うピニオンギヤ12
とを有している。ハンドル軸10は、リール本体2に回
転自在に支持されている。ピニオンギヤ12は筒状に形
成されており、その前部12aはロータ3中心部を貫通
してスプール4側に延びている。この前部12aで、ロ
ータ3はナット13によりピニオンギア12に回転不能
に固定されている。ピニオンギア12は、中間部と後部
とで玉軸受14,15によりリール本体に回転自在に支
持されている。
れたハンドル軸10とともに回転するマスターギヤ11
と、このマスターギヤ11に噛み合うピニオンギヤ12
とを有している。ハンドル軸10は、リール本体2に回
転自在に支持されている。ピニオンギヤ12は筒状に形
成されており、その前部12aはロータ3中心部を貫通
してスプール4側に延びている。この前部12aで、ロ
ータ3はナット13によりピニオンギア12に回転不能
に固定されている。ピニオンギア12は、中間部と後部
とで玉軸受14,15によりリール本体に回転自在に支
持されている。
【0029】〔レバーブレーキ機構の構成〕レバーブレ
ーキ機構6は、制動部20と、制動部20を制動操作す
るための制動レバー21と、制動レバー21による制動
を解除する解除レバー22と、制動レバー21を装着部
2cから離反する方向に付勢する第1コイルばね23
と、制動レバー21及び解除レバー22を押圧する第2
コイルばね24とを有している。
ーキ機構6は、制動部20と、制動部20を制動操作す
るための制動レバー21と、制動レバー21による制動
を解除する解除レバー22と、制動レバー21を装着部
2cから離反する方向に付勢する第1コイルばね23
と、制動レバー21及び解除レバー22を押圧する第2
コイルばね24とを有している。
【0030】図1に示すように、制動レバー21は、リ
ール本体2に装着された第1支持軸33によりリール本
体2に揺動自在に支持されている。また、前述したよう
に、制動レバー21は、第1コイルばね23により装着
部2cと離反する方向に付勢されている。制動レバー2
1は、図5に示す制動解除位置と、制動解除位置より装
着部2cに接近した図4及び図6に示す制動位置との間
で揺動自在にリール本体2に取り付けられている。
ール本体2に装着された第1支持軸33によりリール本
体2に揺動自在に支持されている。また、前述したよう
に、制動レバー21は、第1コイルばね23により装着
部2cと離反する方向に付勢されている。制動レバー2
1は、図5に示す制動解除位置と、制動解除位置より装
着部2cに接近した図4及び図6に示す制動位置との間
で揺動自在にリール本体2に取り付けられている。
【0031】制動レバー21は、第1支持軸33による
支持部分から湾曲して脚部2bから間隔を隔てて前方に
延びる制動操作部21aと、支持部分から湾曲して斜め
下方に延びる制動作用部21bとを有している。制動操
作部21aは、支持部分から装着部2cに沿ってベール
アーム9の径方向外方付近まで前方に延びている。図3
に示すように、制動レバー21の制動操作部21aから
制動作用部21bにかけて、解除レバー22が通過可能
な溝部21eが形成されている。この溝部21eを解除
レバー22が揺動する。
支持部分から湾曲して脚部2bから間隔を隔てて前方に
延びる制動操作部21aと、支持部分から湾曲して斜め
下方に延びる制動作用部21bとを有している。制動操
作部21aは、支持部分から装着部2cに沿ってベール
アーム9の径方向外方付近まで前方に延びている。図3
に示すように、制動レバー21の制動操作部21aから
制動作用部21bにかけて、解除レバー22が通過可能
な溝部21eが形成されている。この溝部21eを解除
レバー22が揺動する。
【0032】制動作用部21bの先端には、図2に示す
ように、圧接部21dが着脱自在に取り付けられてい
る。圧接部21dは合成樹脂製であり、制動レバー21
の揺動により制動部20をリール本体2側に押圧する。
また、制動作用部21bは、第2コイルばね24により
押圧されて装着部2cに接近する方向に付勢されてい
る。この第2コイルばね24の押圧力により起因するモ
ーメントは、第1コイルばね23の押圧力に起因するモ
ーメントより大きい。このため、制動レバー21は、何
も操作されないと、図4に示すように所定制動位置に配
置され、制動部20を圧接部21dによってリール本体
2側に押圧している。
ように、圧接部21dが着脱自在に取り付けられてい
る。圧接部21dは合成樹脂製であり、制動レバー21
の揺動により制動部20をリール本体2側に押圧する。
また、制動作用部21bは、第2コイルばね24により
押圧されて装着部2cに接近する方向に付勢されてい
る。この第2コイルばね24の押圧力により起因するモ
ーメントは、第1コイルばね23の押圧力に起因するモ
ーメントより大きい。このため、制動レバー21は、何
も操作されないと、図4に示すように所定制動位置に配
置され、制動部20を圧接部21dによってリール本体
2側に押圧している。
【0033】解除レバー22は、第2コイルばね24を
押し戻して、制動レバー21を制動位置から制動解除位
置に揺動させるためのものである。解除レバー22は、
基端部が制動レバー21の溝部21eを通過して配置さ
れ、制動レバー21の第1支持軸33より図1下方(装
着部2cから離反する方向)に配置された第2支持軸3
4によりリールボディ2aに揺動自在に支持されてい
る。解除レバー22は、図4に示す規制位置から図5及
び図6に示す装着部2cに接近する方向に揺動自在であ
る。解除レバー22は、制動操作部21aより僅かに装
着部2cから離反する方向に位置する解除操作部22a
を有している。解除レバー22は、第2コイルばね24
により制動レバー21とともに押圧され、装着部2cか
ら離反する方向に付勢されている。制動レバー21と解
除レバー22の第2コイルばね24との接触位置は、制
動レバー21が制動位置で動かなくなるので、両レバー
21,22を何も操作しないときには同じ位置になる。
押し戻して、制動レバー21を制動位置から制動解除位
置に揺動させるためのものである。解除レバー22は、
基端部が制動レバー21の溝部21eを通過して配置さ
れ、制動レバー21の第1支持軸33より図1下方(装
着部2cから離反する方向)に配置された第2支持軸3
4によりリールボディ2aに揺動自在に支持されてい
る。解除レバー22は、図4に示す規制位置から図5及
び図6に示す装着部2cに接近する方向に揺動自在であ
る。解除レバー22は、制動操作部21aより僅かに装
着部2cから離反する方向に位置する解除操作部22a
を有している。解除レバー22は、第2コイルばね24
により制動レバー21とともに押圧され、装着部2cか
ら離反する方向に付勢されている。制動レバー21と解
除レバー22の第2コイルばね24との接触位置は、制
動レバー21が制動位置で動かなくなるので、両レバー
21,22を何も操作しないときには同じ位置になる。
【0034】制動部20は、図2に示すように、制動レ
バー21により制動される制動部本体31と、制動部本
体31をロータ3の糸繰り出し方向の回転にのみ連動し
て回転させるワンウェイクラッチ32とを有している。
制動部本体31は、ロータ3の内周側にロータ3と同心
に配置された制動円筒40と、制動円筒40を傾動自在
かつ回転不能に支持する回転円筒41と、リールボディ
2aに設けられたドラム部42とを有している。
バー21により制動される制動部本体31と、制動部本
体31をロータ3の糸繰り出し方向の回転にのみ連動し
て回転させるワンウェイクラッチ32とを有している。
制動部本体31は、ロータ3の内周側にロータ3と同心
に配置された制動円筒40と、制動円筒40を傾動自在
かつ回転不能に支持する回転円筒41と、リールボディ
2aに設けられたドラム部42とを有している。
【0035】制動円筒40は薄肉の有底円筒形状の金属
製円筒であり、その周部の先端の周接部40aがドラム
部42と制動レバー21の圧接部21dとの間に配置さ
れる。制動円筒40はその中心部に鋸歯形状の内歯部
(図示せず)を有している。回転円筒41は、大径部4
1aと小径部41bとを有する段付きの金属製円筒部材
であり、大径部41aに内歯部に噛み合う外歯部41c
が形成されている。この外歯部41cにワンウエイクラ
ッチ32及び制動円筒40が回転不能に係止されてい
る。大径部41aの内側には、ピニオンギア12との間
に軸受43が配置されている。小径部41bの外側には
リールボディ2aとの間に軸受44が配置されている。
このため、回転円筒41は、前部が軸受43によりピニ
オンギア12に回転自在に支持され、後部が軸受44に
よりリールボディ2aに回転自在に支持されている。ま
た、回転円筒41はワンウエイクラッチ32によりロー
タ3の糸繰り出し方向の回転には一体で回転し、巻き取
り時にはロータ3の回転力が作用しないようロータ3に
連結されている。
製円筒であり、その周部の先端の周接部40aがドラム
部42と制動レバー21の圧接部21dとの間に配置さ
れる。制動円筒40はその中心部に鋸歯形状の内歯部
(図示せず)を有している。回転円筒41は、大径部4
1aと小径部41bとを有する段付きの金属製円筒部材
であり、大径部41aに内歯部に噛み合う外歯部41c
が形成されている。この外歯部41cにワンウエイクラ
ッチ32及び制動円筒40が回転不能に係止されてい
る。大径部41aの内側には、ピニオンギア12との間
に軸受43が配置されている。小径部41bの外側には
リールボディ2aとの間に軸受44が配置されている。
このため、回転円筒41は、前部が軸受43によりピニ
オンギア12に回転自在に支持され、後部が軸受44に
よりリールボディ2aに回転自在に支持されている。ま
た、回転円筒41はワンウエイクラッチ32によりロー
タ3の糸繰り出し方向の回転には一体で回転し、巻き取
り時にはロータ3の回転力が作用しないようロータ3に
連結されている。
【0036】制動円筒40とワンウエイクラッチ32と
の間には傾動した制動円筒40を元の姿勢に戻すための
円錐コイルばね45が配置されている。また、制動円筒
40と軸受44との間には、制動円筒40を位置決めす
るためのフランジ46が嵌め込まれている。ドラム部4
2は、リールボディ2aの前部において、ロータ3の円
筒部3aの内周側に突出した筒状部42aと、筒状部4
2aに装着された円弧状の制動シュー42bと、筒状部
42aの先端部外周に嵌め込まれた補強リング42cと
を有している。筒状部42aは、制動円筒40を外側か
ら覆うようにリールボディ2aと一体で形成されてお
り、その材質はリールボディ2aと同様に合成樹脂又は
金属製である。
の間には傾動した制動円筒40を元の姿勢に戻すための
円錐コイルばね45が配置されている。また、制動円筒
40と軸受44との間には、制動円筒40を位置決めす
るためのフランジ46が嵌め込まれている。ドラム部4
2は、リールボディ2aの前部において、ロータ3の円
筒部3aの内周側に突出した筒状部42aと、筒状部4
2aに装着された円弧状の制動シュー42bと、筒状部
42aの先端部外周に嵌め込まれた補強リング42cと
を有している。筒状部42aは、制動円筒40を外側か
ら覆うようにリールボディ2aと一体で形成されてお
り、その材質はリールボディ2aと同様に合成樹脂又は
金属製である。
【0037】ワンウエイクラッチ32は外輪遊転型のも
のであり、ロータ3の円筒部3aの内周面に回転不能に
外輪が連結され、内輪が回転円筒41に回転不能に連結
されている。 〔リールの動作及び操作〕キャスティング時にはベール
アーム9を糸開放姿勢側に倒し、釣り竿を降り出すこと
により、スプール4の外周から釣り糸が繰り出される。
糸巻取時には、ハンドル1を糸巻き取り方向に回転させ
ると、ベールアーム9が図示しない戻し機構により糸巻
き取り姿勢に戻る。ハンドル1の回転力はハンドル軸1
0、マスターギア11を介してピニオンギア12に伝達
される。ピニオンギア12に伝達された回転力は、ピニ
オンギアの前部12aを介してロータ3に伝達される。
このときロータ3は糸巻き取り方向に回転するので、こ
の回転力は回転円筒41には伝達されない。ピニオンギ
ア12が回転すると図示しない中間ギアによりその回転
がオシレーティング機構7に伝達され、スプール軸8が
前後方向に往復移動する。
のであり、ロータ3の円筒部3aの内周面に回転不能に
外輪が連結され、内輪が回転円筒41に回転不能に連結
されている。 〔リールの動作及び操作〕キャスティング時にはベール
アーム9を糸開放姿勢側に倒し、釣り竿を降り出すこと
により、スプール4の外周から釣り糸が繰り出される。
糸巻取時には、ハンドル1を糸巻き取り方向に回転させ
ると、ベールアーム9が図示しない戻し機構により糸巻
き取り姿勢に戻る。ハンドル1の回転力はハンドル軸1
0、マスターギア11を介してピニオンギア12に伝達
される。ピニオンギア12に伝達された回転力は、ピニ
オンギアの前部12aを介してロータ3に伝達される。
このときロータ3は糸巻き取り方向に回転するので、こ
の回転力は回転円筒41には伝達されない。ピニオンギ
ア12が回転すると図示しない中間ギアによりその回転
がオシレーティング機構7に伝達され、スプール軸8が
前後方向に往復移動する。
【0038】制動レバー21や解除レバー22を何も操
作しなければ、制動レバー21が第2コイルばね24に
より押圧される。この結果、図4に示すように、圧接部
21dが制動円筒40に接触して制動円筒40の周接部
40aが圧接部21dにより径方向外方に押圧されて圧
接部21dと制動シュー42dとに挟まれ、ロータ3が
所定の制動力(第1コイルばね23によるモーメントと
第2コイルばね24によるモーメントとの差のモーメン
トに起因する制動力)で制動される。
作しなければ、制動レバー21が第2コイルばね24に
より押圧される。この結果、図4に示すように、圧接部
21dが制動円筒40に接触して制動円筒40の周接部
40aが圧接部21dにより径方向外方に押圧されて圧
接部21dと制動シュー42dとに挟まれ、ロータ3が
所定の制動力(第1コイルばね23によるモーメントと
第2コイルばね24によるモーメントとの差のモーメン
トに起因する制動力)で制動される。
【0039】ロータ3を逆転させて魚とやりとりする時
には、解除レバー22を例えば人差し指により装着部2
c側に引っ張って操作し魚とのやりとりを行う。釣り糸
が魚により引かれてロータ3が糸繰り出し方向に逆転す
ると、その回転力がワンウエイクラッチ32を介して回
転円筒41に伝達され、さらに制動円筒40に伝達され
る。この結果、制動円筒40がロータ3と一体で回転す
る。
には、解除レバー22を例えば人差し指により装着部2
c側に引っ張って操作し魚とのやりとりを行う。釣り糸
が魚により引かれてロータ3が糸繰り出し方向に逆転す
ると、その回転力がワンウエイクラッチ32を介して回
転円筒41に伝達され、さらに制動円筒40に伝達され
る。この結果、制動円筒40がロータ3と一体で回転す
る。
【0040】解除レバー22を装着部2cに接近する方
向に操作すると、図5に示すように、第2コイルばね2
4が解除レバー22により押圧されて圧縮し、第1コイ
ルばね23によって押圧された制動レバー21が装着部
2cから離反する方向にいったん揺動する。この結果、
所定の制動状態がいったん解除される。このとき、解除
レバー22の解除操作部22aと制動レバー21の制動
操作部21aとが同じ位置に配置される。
向に操作すると、図5に示すように、第2コイルばね2
4が解除レバー22により押圧されて圧縮し、第1コイ
ルばね23によって押圧された制動レバー21が装着部
2cから離反する方向にいったん揺動する。この結果、
所定の制動状態がいったん解除される。このとき、解除
レバー22の解除操作部22aと制動レバー21の制動
操作部21aとが同じ位置に配置される。
【0041】この状態でさらに解除レバー22を装着部
2cに接近する方向に操作すると制動レバー21も同じ
人差し指で操作され、図6に示すように、制動レバー2
1の圧接部21dが制動円筒40の周接部40aを径方
向外方に強く押圧し、制動円筒40を傾け、周接部40
aの外面が制動シュー42bに圧接する。この制動力は
制動レバー21に加える力を加減することにより調整で
き、ロータ3の逆転量を任意に調整できる。
2cに接近する方向に操作すると制動レバー21も同じ
人差し指で操作され、図6に示すように、制動レバー2
1の圧接部21dが制動円筒40の周接部40aを径方
向外方に強く押圧し、制動円筒40を傾け、周接部40
aの外面が制動シュー42bに圧接する。この制動力は
制動レバー21に加える力を加減することにより調整で
き、ロータ3の逆転量を任意に調整できる。
【0042】釣り場を移動する時やリールを収納する時
には、制動レバー21や解除レバー22から手を離す。
すると、前述した図4に示すように、圧接部21dが制
動円筒40に接触して制動円筒40の周接部40aが圧
接部21dにより径方向外方に押圧されて圧接部21d
と制動シュー42dとに挟まれ、ロータ3が所定の制動
力で制動される。
には、制動レバー21や解除レバー22から手を離す。
すると、前述した図4に示すように、圧接部21dが制
動円筒40に接触して制動円筒40の周接部40aが圧
接部21dにより径方向外方に押圧されて圧接部21d
と制動シュー42dとに挟まれ、ロータ3が所定の制動
力で制動される。
【0043】さらに、仕掛けの垂らし長さを変更する場
合や、魚に当たりがあった時に魚に仕掛けを確実に食い
込ませるために、ロータ3を自由回転状態にしたい場合
には、解除レバー22を僅かに装着部2cに接近する方
向に操作すればよい。すると、前述した図5に示すよう
に、解除レバー22により第2コイルばね24が押圧さ
れて圧縮し、第1コイルばね23によって押圧された制
動レバー21が装着部2cから離反する方向にいったん
揺動する。この結果、所定の制動状態がいったん解除さ
れる。このとき、解除レバー22の解除操作部22aと
制動レバー21の制動操作部21aとが同じ位置に配置
される。
合や、魚に当たりがあった時に魚に仕掛けを確実に食い
込ませるために、ロータ3を自由回転状態にしたい場合
には、解除レバー22を僅かに装着部2cに接近する方
向に操作すればよい。すると、前述した図5に示すよう
に、解除レバー22により第2コイルばね24が押圧さ
れて圧縮し、第1コイルばね23によって押圧された制
動レバー21が装着部2cから離反する方向にいったん
揺動する。この結果、所定の制動状態がいったん解除さ
れる。このとき、解除レバー22の解除操作部22aと
制動レバー21の制動操作部21aとが同じ位置に配置
される。
【0044】ここでは、解除レバー22及び制動レバー
21の同じ方向の操作により規制状態を切り換えできる
ので、規制状態の切換を常に同じ方向の操作で行える。
しかも、制動レバー21が第2コイルばね24により装
着部2cに接近する方向に常に付勢されているので、レ
バー21,22から手を離せばロータ3が常に所定の制
動状態で制動される。このため、切換操作を意識するこ
となく、ロータを所定制動状態と制動解除状態とに操作
できるようになる。しかも制動による規制を加えている
だけであるので、所定制動状態で大きな負荷が作用して
も釣り糸が切れにくくなる。
21の同じ方向の操作により規制状態を切り換えできる
ので、規制状態の切換を常に同じ方向の操作で行える。
しかも、制動レバー21が第2コイルばね24により装
着部2cに接近する方向に常に付勢されているので、レ
バー21,22から手を離せばロータ3が常に所定の制
動状態で制動される。このため、切換操作を意識するこ
となく、ロータを所定制動状態と制動解除状態とに操作
できるようになる。しかも制動による規制を加えている
だけであるので、所定制動状態で大きな負荷が作用して
も釣り糸が切れにくくなる。
【0045】〔実施形態2〕前記実施形態1では、制動
レバー21の制動操作部21aと解除レバー22の解除
操作部22aとを近接した位置に配置したが、実施形態
2では、制動レバー21と解除レバー22とを連動して
揺動するように構成し、解除レバー22の操作により制
動力の調整及び制動解除を行えるようにした。
レバー21の制動操作部21aと解除レバー22の解除
操作部22aとを近接した位置に配置したが、実施形態
2では、制動レバー21と解除レバー22とを連動して
揺動するように構成し、解除レバー22の操作により制
動力の調整及び制動解除を行えるようにした。
【0046】なお、実施形態2以降の説明において、実
施形態1と同一または同様の部材については、同一の符
号を付してその構造及び動作の説明を省略する。 〔レバーブレーキ機構の構成〕図7において、実施形態
2によるスピニングリールのレバーブレーキ機構6a
は、制動部20と、制動レバー51と、解除レバー52
と、第1コイルばね23と、第2コイルばね24とを有
している。
施形態1と同一または同様の部材については、同一の符
号を付してその構造及び動作の説明を省略する。 〔レバーブレーキ機構の構成〕図7において、実施形態
2によるスピニングリールのレバーブレーキ機構6a
は、制動部20と、制動レバー51と、解除レバー52
と、第1コイルばね23と、第2コイルばね24とを有
している。
【0047】制動レバー51は、第1支持軸33により
リール本体2に揺動自在に支持されている。制動レバー
51は、制動操作部51aと、制動作用部51bと、圧
接部51dとを有している。制動レバー51の制動操作
部51aは、第1支持軸33による支持部分から前方に
僅かに延びている。制動操作部51aの下面には、図8
に示すように下方が開口する溝部51eが形成されてい
る。
リール本体2に揺動自在に支持されている。制動レバー
51は、制動操作部51aと、制動作用部51bと、圧
接部51dとを有している。制動レバー51の制動操作
部51aは、第1支持軸33による支持部分から前方に
僅かに延びている。制動操作部51aの下面には、図8
に示すように下方が開口する溝部51eが形成されてい
る。
【0048】解除レバー52は、第2支持軸34により
リール本体に揺動自在に支持されている。解除レバー5
2は、先端に解除操作部52aを有している。解除操作
部52aは、制動操作部51aの溝部51eに係止され
得る。この結果、解除レバー51を装着部2cに接近す
る方向に操作すると、制動レバー51も解除レバー52
とともに装着部2cに接近する方向に揺動する。ただし
図8及び図9に示すように、解除レバー52から手を離
したとき、解除レバー52の解除操作部52aと溝部5
1eの底部との間には僅かに隙間が形成されている。し
たがって、解除レバー52を装着部2cに向けて操作す
るとき、解除操作部52aが溝部51eの底部に接触す
るまでは解除レバー52は単独で揺動し、接触すると制
動レバー51が解除レバー52に連動して装着部2cに
向けて揺動する。
リール本体に揺動自在に支持されている。解除レバー5
2は、先端に解除操作部52aを有している。解除操作
部52aは、制動操作部51aの溝部51eに係止され
得る。この結果、解除レバー51を装着部2cに接近す
る方向に操作すると、制動レバー51も解除レバー52
とともに装着部2cに接近する方向に揺動する。ただし
図8及び図9に示すように、解除レバー52から手を離
したとき、解除レバー52の解除操作部52aと溝部5
1eの底部との間には僅かに隙間が形成されている。し
たがって、解除レバー52を装着部2cに向けて操作す
るとき、解除操作部52aが溝部51eの底部に接触す
るまでは解除レバー52は単独で揺動し、接触すると制
動レバー51が解除レバー52に連動して装着部2cに
向けて揺動する。
【0049】第1コイルばね23は、制動レバー51を
装着部2cから離反する方向に付勢し、第2コイルばね
24は、制動レバー51及び解除レバー52を押圧す
る。この点は実施形態1と同様である。また、制動部2
0の構造も同じである。 〔リールの動作及び操作〕解除レバー52を何も操作し
なければ、制動レバー51が第2コイルばね24により
押圧される。この結果、図9に示すように、圧接部51
dが制動円筒40に接触して制動円筒40の周接部40
aが圧接部51dにより径方向外方に押圧されて圧接部
51dと制動シュー42dとに挟まれ、ロータ3が所定
の制動力(第1コイルばね23によるモーメントと第2
コイルばね24によるモーメントとの差のモーメントに
起因する制動力)で制動される。
装着部2cから離反する方向に付勢し、第2コイルばね
24は、制動レバー51及び解除レバー52を押圧す
る。この点は実施形態1と同様である。また、制動部2
0の構造も同じである。 〔リールの動作及び操作〕解除レバー52を何も操作し
なければ、制動レバー51が第2コイルばね24により
押圧される。この結果、図9に示すように、圧接部51
dが制動円筒40に接触して制動円筒40の周接部40
aが圧接部51dにより径方向外方に押圧されて圧接部
51dと制動シュー42dとに挟まれ、ロータ3が所定
の制動力(第1コイルばね23によるモーメントと第2
コイルばね24によるモーメントとの差のモーメントに
起因する制動力)で制動される。
【0050】ロータ3を逆転させて魚とやりとりする時
には、解除レバー52を例えば人差し指により装着部2
c側に引っ張って操作し魚とのやりとりを行う。釣り糸
が魚により引かれてロータ3が糸繰り出し方向に逆転す
ると、その回転力がワンウエイクラッチ32を介して回
転円筒41に伝達され、さらに制動円筒40に伝達され
る。この結果、制動円筒40がロータ3と一体で回転す
る。
には、解除レバー52を例えば人差し指により装着部2
c側に引っ張って操作し魚とのやりとりを行う。釣り糸
が魚により引かれてロータ3が糸繰り出し方向に逆転す
ると、その回転力がワンウエイクラッチ32を介して回
転円筒41に伝達され、さらに制動円筒40に伝達され
る。この結果、制動円筒40がロータ3と一体で回転す
る。
【0051】解除レバー52を装着部2cに接近する方
向に操作すると、図10に示すように、第2コイルばね
24が解除レバー52により押圧されて圧縮し、第1コ
イルばね23によって押圧された制動レバー51が装着
部2cから離反する方向にいったん揺動する。この結
果、所定の制動状態がいったん解除される。このとき、
解除レバー52の解除操作部22aが制動レバー21の
制動操作部21aの溝部51eの底部に接触する。
向に操作すると、図10に示すように、第2コイルばね
24が解除レバー52により押圧されて圧縮し、第1コ
イルばね23によって押圧された制動レバー51が装着
部2cから離反する方向にいったん揺動する。この結
果、所定の制動状態がいったん解除される。このとき、
解除レバー52の解除操作部22aが制動レバー21の
制動操作部21aの溝部51eの底部に接触する。
【0052】この状態でさらに解除レバー52を装着部
2cに接近する方向に操作すると制動レバー21も連動
して揺動し、図11に示すように、制動レバー51の圧
接部51dが制動円筒40の周接部40aを径方向外方
に強く押圧し、制動円筒40を傾け、周接部40aの外
面が制動シュー42bに圧接する。この制動力は解除レ
バー52に加える力を加減することにより調整でき、ロ
ータ3の逆転量を任意に調整できる。
2cに接近する方向に操作すると制動レバー21も連動
して揺動し、図11に示すように、制動レバー51の圧
接部51dが制動円筒40の周接部40aを径方向外方
に強く押圧し、制動円筒40を傾け、周接部40aの外
面が制動シュー42bに圧接する。この制動力は解除レ
バー52に加える力を加減することにより調整でき、ロ
ータ3の逆転量を任意に調整できる。
【0053】釣り場を移動する時やリールを収納する時
には、解除レバー52から手を離す。すると、前述した
図9に示すように、圧接部51dが制動円筒40に接触
して制動円筒40の周接部40aが圧接部21dにより
径方向外方に押圧されて圧接部21dと制動シュー42
dとに挟まれ、ロータ3が所定の制動力で制動される。
には、解除レバー52から手を離す。すると、前述した
図9に示すように、圧接部51dが制動円筒40に接触
して制動円筒40の周接部40aが圧接部21dにより
径方向外方に押圧されて圧接部21dと制動シュー42
dとに挟まれ、ロータ3が所定の制動力で制動される。
【0054】さらに、仕掛けの垂らし長さを変更する場
合や、魚に当たりがあった時に魚に仕掛けを確実に食い
込ませるために、ロータ3を自由回転状態にしたい場合
には、解除レバー52を僅かに装着部2cに接近する方
向に操作すればよい。すると、前述した図11に示すよ
うに、解除レバー52により第2コイルばね24が押圧
されて圧縮し、第1コイルばね23によって押圧された
制動レバー51が装着部2cから離反する方向にいった
ん揺動する。この結果、所定の制動状態がいったん解除
される。
合や、魚に当たりがあった時に魚に仕掛けを確実に食い
込ませるために、ロータ3を自由回転状態にしたい場合
には、解除レバー52を僅かに装着部2cに接近する方
向に操作すればよい。すると、前述した図11に示すよ
うに、解除レバー52により第2コイルばね24が押圧
されて圧縮し、第1コイルばね23によって押圧された
制動レバー51が装着部2cから離反する方向にいった
ん揺動する。この結果、所定の制動状態がいったん解除
される。
【0055】ここでは、解除レバー22の同じ方向の操
作により規制状態を切り換えできるので、規制状態の切
換を解除レバー52だけの常に同じ方向の操作で行え
る。しかも、制動レバー51が第2コイルばね24によ
り装着部2cに接近する方向に常に付勢されているの
で、解除レバー52から手を離せばロータ3が常に所定
の制動状態で制動される。このため、切換操作を意識す
ることなく、ロータを所定制動状態と制動解除状態とに
操作できるようになる。しかも制動による規制を加えて
いるだけであるので、所定制動状態で大きな負荷が作用
しても釣り糸が切れにくくなる。
作により規制状態を切り換えできるので、規制状態の切
換を解除レバー52だけの常に同じ方向の操作で行え
る。しかも、制動レバー51が第2コイルばね24によ
り装着部2cに接近する方向に常に付勢されているの
で、解除レバー52から手を離せばロータ3が常に所定
の制動状態で制動される。このため、切換操作を意識す
ることなく、ロータを所定制動状態と制動解除状態とに
操作できるようになる。しかも制動による規制を加えて
いるだけであるので、所定制動状態で大きな負荷が作用
しても釣り糸が切れにくくなる。
【0056】〔実施形態3〕前記実施形態1及び2で
は、2つのレバー21,22又は51,52を用いて所
定の制動と、制動の解除と、制動力の調整とを切り換え
ていたが、1つの制動レバー61で操作できるようにし
てもよい。〔レバーブレーキ機構の構成〕図12におい
て、レバーブレーキ機構6bは、制動部20と、制動部
20を制動操作するための制動レバー61と、制動レバ
ー61を装着部2cから離反する方向に付勢する第1コ
イルばね23とを有している。
は、2つのレバー21,22又は51,52を用いて所
定の制動と、制動の解除と、制動力の調整とを切り換え
ていたが、1つの制動レバー61で操作できるようにし
てもよい。〔レバーブレーキ機構の構成〕図12におい
て、レバーブレーキ機構6bは、制動部20と、制動部
20を制動操作するための制動レバー61と、制動レバ
ー61を装着部2cから離反する方向に付勢する第1コ
イルばね23とを有している。
【0057】制動レバー21は、リールボディ2aと脚
部2bとの境界部分においてリールボディ2aに第1支
持軸33により揺動自在に支持されている。また、前述
したように、制動レバー61は、第1コイルばね63に
より装着部2cと離反する方向に付勢されている。制動
レバー61は、図15に示す制動解除位置と、制動解除
位置より装着部2cに接近した図14及び図16に示す
制動位置との間で揺動自在にリール本体2に取り付けら
れている。
部2bとの境界部分においてリールボディ2aに第1支
持軸33により揺動自在に支持されている。また、前述
したように、制動レバー61は、第1コイルばね63に
より装着部2cと離反する方向に付勢されている。制動
レバー61は、図15に示す制動解除位置と、制動解除
位置より装着部2cに接近した図14及び図16に示す
制動位置との間で揺動自在にリール本体2に取り付けら
れている。
【0058】制動レバー61は、第1支持軸33による
支持部分から湾曲して脚部2bから間隔を隔てて前方に
延びる制動操作部21aと、支持部分から湾曲して斜め
下方に延びる制動作用部21bとを有している。制動操
作部21aは、装着部2cよりベールアーム9の径方向
外方付近まで前方に延び先端が2股に分かれている。こ
のうち、装着部2cに近い部分が制動レバー61を引っ
張るときに使用され、装着部から遠い部分が制動レバー
61を押し下げるときに使用される。
支持部分から湾曲して脚部2bから間隔を隔てて前方に
延びる制動操作部21aと、支持部分から湾曲して斜め
下方に延びる制動作用部21bとを有している。制動操
作部21aは、装着部2cよりベールアーム9の径方向
外方付近まで前方に延び先端が2股に分かれている。こ
のうち、装着部2cに近い部分が制動レバー61を引っ
張るときに使用され、装着部から遠い部分が制動レバー
61を押し下げるときに使用される。
【0059】制動作用部61bの先端には、第1作用部
65aと第2作用部65bとが形成されている。第1作
用部65aは、制動円筒40の内周面に対向する位置に
延びている。第2作用部65bは、制動作用部61bの
途中からロータ3の回転方向の左右にそれぞれ分岐して
1対形成されている。第2作用部65bは、制動円筒4
0の外周面に対向する位置まで延びている。それぞれの
作用部65a,65bの先端には、第1圧接部61d及
び第2圧接部61fが着脱自在に取り付けられている。
両圧接部61d,61fは合成樹脂製であり、制動レバ
ー61の揺動により制動部20をリール本体2側に押圧
する。
65aと第2作用部65bとが形成されている。第1作
用部65aは、制動円筒40の内周面に対向する位置に
延びている。第2作用部65bは、制動作用部61bの
途中からロータ3の回転方向の左右にそれぞれ分岐して
1対形成されている。第2作用部65bは、制動円筒4
0の外周面に対向する位置まで延びている。それぞれの
作用部65a,65bの先端には、第1圧接部61d及
び第2圧接部61fが着脱自在に取り付けられている。
両圧接部61d,61fは合成樹脂製であり、制動レバ
ー61の揺動により制動部20をリール本体2側に押圧
する。
【0060】制動部20は、図2に示すように、制動レ
バー21により制動される制動部本体31と、制動部本
体31をロータ3の糸繰り出し方向の回転にのみ連動し
て回転させるワンウェイクラッチ32とを有している。
制動部本体31は、ロータ3の内周側にロータ3と同心
に配置された制動円筒40と、制動円筒40を傾動自在
かつ回転不能に支持する回転円筒41と、リールボディ
2aに設けられたドラム部72とを有している。
バー21により制動される制動部本体31と、制動部本
体31をロータ3の糸繰り出し方向の回転にのみ連動し
て回転させるワンウェイクラッチ32とを有している。
制動部本体31は、ロータ3の内周側にロータ3と同心
に配置された制動円筒40と、制動円筒40を傾動自在
かつ回転不能に支持する回転円筒41と、リールボディ
2aに設けられたドラム部72とを有している。
【0061】ドラム部72は、図12及び図13に示す
ように、リールボディ2aの前部において、ロータ3の
円筒部3aの内周側に突出した筒状部72aと、筒状部
72aの内周面に装着された円弧状の第1制動シュー7
2bと、筒状部72aの先端部外周に嵌め込まれた補強
リング72cと、筒状部72aの内方でリールボディ2
aの前部に装着された1対の第2制動シュー72dとを
有している。筒状部42aは、制動円筒40を外側から
覆うようにリールボディ2aと一体で形成されており、
その材質はリールボディ2aと同様に合成樹脂又は金属
製である。第1制動シュー72bは、第1圧接部61d
と制動円筒40を挟んで対向して配置されている。第2
制動シュー72dは、第2圧接部61fと制動円筒40
を挟んで対向して配置されている。第2制動シュー72
dは、所定制動状態にロータ3を制動するときに使用さ
れるものであり、コイルばね74を介してリールボディ
2aに装着されている。このコイルばね74により、所
定制動状態のときの制動力を完全に制動された状態より
緩い状態に維持できる。
ように、リールボディ2aの前部において、ロータ3の
円筒部3aの内周側に突出した筒状部72aと、筒状部
72aの内周面に装着された円弧状の第1制動シュー7
2bと、筒状部72aの先端部外周に嵌め込まれた補強
リング72cと、筒状部72aの内方でリールボディ2
aの前部に装着された1対の第2制動シュー72dとを
有している。筒状部42aは、制動円筒40を外側から
覆うようにリールボディ2aと一体で形成されており、
その材質はリールボディ2aと同様に合成樹脂又は金属
製である。第1制動シュー72bは、第1圧接部61d
と制動円筒40を挟んで対向して配置されている。第2
制動シュー72dは、第2圧接部61fと制動円筒40
を挟んで対向して配置されている。第2制動シュー72
dは、所定制動状態にロータ3を制動するときに使用さ
れるものであり、コイルばね74を介してリールボディ
2aに装着されている。このコイルばね74により、所
定制動状態のときの制動力を完全に制動された状態より
緩い状態に維持できる。
【0062】ワンウエイクラッチ32は外輪遊転型のも
のであり、ロータ3の円筒部3aの内周面に回転不能に
外輪が連結され、内輪が回転円筒41に回転不能に連結
されている。他の制動部20の構成は前記実施形態1と
同様である。 〔リールの動作及び操作〕制動レバー61を何も操作し
なければ、制動レバー61が第1コイルばね63により
押圧される。この結果、図14に示すように、第2圧接
部61fが制動円筒40に接触して制動円筒40の周接
部40aの外周面が第2圧接部61fにより径方向内方
に押圧されて第2圧接部61fと第2制動シュー72d
とに挟まれ、ロータ3が所定の制動力(第1コイルばね
63によるモーメントに起因する制動力)で制動され
る。
のであり、ロータ3の円筒部3aの内周面に回転不能に
外輪が連結され、内輪が回転円筒41に回転不能に連結
されている。他の制動部20の構成は前記実施形態1と
同様である。 〔リールの動作及び操作〕制動レバー61を何も操作し
なければ、制動レバー61が第1コイルばね63により
押圧される。この結果、図14に示すように、第2圧接
部61fが制動円筒40に接触して制動円筒40の周接
部40aの外周面が第2圧接部61fにより径方向内方
に押圧されて第2圧接部61fと第2制動シュー72d
とに挟まれ、ロータ3が所定の制動力(第1コイルばね
63によるモーメントに起因する制動力)で制動され
る。
【0063】ロータ3を逆転させて魚とやりとりする時
には、制動レバー61を例えば人差し指により装着部2
c側に引っ張って操作し魚とのやりとりを行う。釣り糸
が魚により引かれてロータ3が糸繰り出し方向に逆転す
ると、その回転力がワンウエイクラッチ32を介して回
転円筒41に伝達され、さらに制動円筒40に伝達され
る。この結果、制動円筒40がロータ3と一体で回転す
る。
には、制動レバー61を例えば人差し指により装着部2
c側に引っ張って操作し魚とのやりとりを行う。釣り糸
が魚により引かれてロータ3が糸繰り出し方向に逆転す
ると、その回転力がワンウエイクラッチ32を介して回
転円筒41に伝達され、さらに制動円筒40に伝達され
る。この結果、制動円筒40がロータ3と一体で回転す
る。
【0064】第1コイルばね63の付勢力に抗して制動
レバー61を装着部2cに接近する方向に操作すると、
図15に示すように、第2圧接部61fが制動円筒40
から離反し、かつ第1圧接部61dもまだ制動円筒40
に接触しない状態になり、所定の制動状態がいったん解
除される。なお、制動レバー61に制動解除時に発音す
る発音機構を設け、制動状態が解除されたことを釣り人
に報知するようにしてもよい。また、発音しなくても制
動解除時にそのことを知覚可能なピン係合などによるク
リック機構を設けてもよい。さらに制動解除時に発音と
クリックとを生じるようにしてもよい。
レバー61を装着部2cに接近する方向に操作すると、
図15に示すように、第2圧接部61fが制動円筒40
から離反し、かつ第1圧接部61dもまだ制動円筒40
に接触しない状態になり、所定の制動状態がいったん解
除される。なお、制動レバー61に制動解除時に発音す
る発音機構を設け、制動状態が解除されたことを釣り人
に報知するようにしてもよい。また、発音しなくても制
動解除時にそのことを知覚可能なピン係合などによるク
リック機構を設けてもよい。さらに制動解除時に発音と
クリックとを生じるようにしてもよい。
【0065】この状態でさらに制動レバー61を装着部
2cに接近する方向に操作すると、図16に示すよう
に、制動レバー61の第1圧接部61dが制動円筒40
の周接部40aを径方向外方に強く押圧し、制動円筒4
0を傾け、周接部40aの外面が第1制動シュー72b
に圧接する。この制動力は制動レバー61に加える力を
加減することにより調整でき、ロータ3の逆転量を任意
に調整できる。
2cに接近する方向に操作すると、図16に示すよう
に、制動レバー61の第1圧接部61dが制動円筒40
の周接部40aを径方向外方に強く押圧し、制動円筒4
0を傾け、周接部40aの外面が第1制動シュー72b
に圧接する。この制動力は制動レバー61に加える力を
加減することにより調整でき、ロータ3の逆転量を任意
に調整できる。
【0066】釣り場を移動する時やリールを収納する時
には、制動レバー61から手を離す。すると、前述した
図14に示すように、第2圧接部61fが制動円筒40
に外周側から接触して制動円筒40の周接部40aが第
2圧接部61fにより径方向内方に押圧されて第2圧接
部61fと第2制動シュー72dとに挟まれ、ロータ3
が所定の制動力で制動される。
には、制動レバー61から手を離す。すると、前述した
図14に示すように、第2圧接部61fが制動円筒40
に外周側から接触して制動円筒40の周接部40aが第
2圧接部61fにより径方向内方に押圧されて第2圧接
部61fと第2制動シュー72dとに挟まれ、ロータ3
が所定の制動力で制動される。
【0067】さらに、仕掛けの垂らし長さを変更する場
合や、魚に当たりがあった時に魚に仕掛けを確実に食い
込ませるために、ロータ3を自由回転状態にしたい場合
には、制動レバー61を僅かに装着部2cに接近する方
向に操作すればよい。すると、前述した図15に示すよ
うに、所定の制動状態がいったん解除される。ここで
は、制動レバー61だけの同じ方向の操作により規制状
態を切り換えできるので、規制状態の切換を常に同じ方
向の操作で行える。しかも、制動レバー61が第1コイ
ルばね63により装着部2cから離反する方向に常に付
勢されているので、制動レバー61から手を離せばロー
タ3が常に所定の制動状態で制動される。このため、切
換操作を意識することなく、ロータを所定制動状態と制
動解除状態とに操作できるようになる。しかも、制動に
よる規制を加えているだけであるので、所定制動状態で
大きな負荷が作用しても釣り糸が切れにくくなる。
合や、魚に当たりがあった時に魚に仕掛けを確実に食い
込ませるために、ロータ3を自由回転状態にしたい場合
には、制動レバー61を僅かに装着部2cに接近する方
向に操作すればよい。すると、前述した図15に示すよ
うに、所定の制動状態がいったん解除される。ここで
は、制動レバー61だけの同じ方向の操作により規制状
態を切り換えできるので、規制状態の切換を常に同じ方
向の操作で行える。しかも、制動レバー61が第1コイ
ルばね63により装着部2cから離反する方向に常に付
勢されているので、制動レバー61から手を離せばロー
タ3が常に所定の制動状態で制動される。このため、切
換操作を意識することなく、ロータを所定制動状態と制
動解除状態とに操作できるようになる。しかも、制動に
よる規制を加えているだけであるので、所定制動状態で
大きな負荷が作用しても釣り糸が切れにくくなる。
【0068】〔実施形態4〕前記3つの実施形態では、
所定制動状態を制動部20の制動によって実現している
が、別の制動手段を設けて所定制動状態を実現してもよ
い。 〔レバーブレーキ機構の構成〕図17において、レバー
ブレーキ機構6cは、ロータ3を所定の制動状態で制動
する所定制動機構80を有している。所定制動機構80
は、リール本体2の脚部2bに上下移動自在に装着され
た解除レバー81と、ロータ3の後部にロータ3と一体
形成された制動円筒82とを有している。
所定制動状態を制動部20の制動によって実現している
が、別の制動手段を設けて所定制動状態を実現してもよ
い。 〔レバーブレーキ機構の構成〕図17において、レバー
ブレーキ機構6cは、ロータ3を所定の制動状態で制動
する所定制動機構80を有している。所定制動機構80
は、リール本体2の脚部2bに上下移動自在に装着され
た解除レバー81と、ロータ3の後部にロータ3と一体
形成された制動円筒82とを有している。
【0069】解除レバー81は、装着部2cに沿って形
成された解除操作部81aと、解除操作部81aから湾
曲して脚部2bに沿って延び、脚部2bに上下移動自在
に支持された支持部81bと、支持部81bの先端に形
成された制動作用部81cとを有している。支持部81
bの途中には、図18に示すように、長孔81dが形成
されている。この長孔81dと、制動レバー91に設け
られた連動ピン92とにより連動部83が構成されてい
る。連動部83は、制動レバー91の装着部2cに接近
する方向の操作に連動して解除レバー81を装着部2c
に接近する方向に移動させ、かつ解除レバー81の装着
部2cに接近する方向の操作に制動レバー91を連動さ
せないようにするために設けられている。
成された解除操作部81aと、解除操作部81aから湾
曲して脚部2bに沿って延び、脚部2bに上下移動自在
に支持された支持部81bと、支持部81bの先端に形
成された制動作用部81cとを有している。支持部81
bの途中には、図18に示すように、長孔81dが形成
されている。この長孔81dと、制動レバー91に設け
られた連動ピン92とにより連動部83が構成されてい
る。連動部83は、制動レバー91の装着部2cに接近
する方向の操作に連動して解除レバー81を装着部2c
に接近する方向に移動させ、かつ解除レバー81の装着
部2cに接近する方向の操作に制動レバー91を連動さ
せないようにするために設けられている。
【0070】解除レバー81の支持部81bには、脚部
2b側に突出する係止突起81eが形成されている。脚
部2bには、係止突起81eが上限移動可能な移動溝部
2gが形成されており、この移動溝部2gに係止突起8
1eに係止される第3コイルばね93が圧縮状態で装着
されている。第3コイルばね93は、解除レバー81を
制動円筒82側に付勢し、解除レバー81を操作しない
ときに制動円筒82に制動作用部81cを接触させるた
めに設けられている。
2b側に突出する係止突起81eが形成されている。脚
部2bには、係止突起81eが上限移動可能な移動溝部
2gが形成されており、この移動溝部2gに係止突起8
1eに係止される第3コイルばね93が圧縮状態で装着
されている。第3コイルばね93は、解除レバー81を
制動円筒82側に付勢し、解除レバー81を操作しない
ときに制動円筒82に制動作用部81cを接触させるた
めに設けられている。
【0071】制動レバー91は、途中に解除レバー81
を装着するための切欠き部91bが制動操作部91aに
形成され、かつ連動ピン92が切欠き部91bに設けら
れている以外は前記実施形態1と同様な構成である。制
動レバー91の先端には、圧接部(図示せず)が設けら
れており、制動部(図示せず)の制動円筒に接触可能で
ある。制動レバー91は、解除レバー81を介して第3
コイルばね93により装着部2cから離反する方向に付
勢されている。
を装着するための切欠き部91bが制動操作部91aに
形成され、かつ連動ピン92が切欠き部91bに設けら
れている以外は前記実施形態1と同様な構成である。制
動レバー91の先端には、圧接部(図示せず)が設けら
れており、制動部(図示せず)の制動円筒に接触可能で
ある。制動レバー91は、解除レバー81を介して第3
コイルばね93により装着部2cから離反する方向に付
勢されている。
【0072】実施形態4では、ロータ3内部にロータ3
の糸繰り出し方向の回転(逆転)を禁止する逆転禁止機
構(図示せず)が設けられており、リール本体2の後部
から、逆転禁止機構を逆転可能な状態と逆転不能な状態
とに切換操作するための切換レバー98が突出してい
る。 〔リールの動作及び操作〕制動レバー91や解除レバー
81を何も操作しなければ、制動レバー91が第1コイ
ルばね63により押圧される。この結果、図17に示す
ように、制動作用部81cが制動円筒82に接触してロ
ータ3が所定の制動力(第1コイルばね63による押圧
力)で制動される。
の糸繰り出し方向の回転(逆転)を禁止する逆転禁止機
構(図示せず)が設けられており、リール本体2の後部
から、逆転禁止機構を逆転可能な状態と逆転不能な状態
とに切換操作するための切換レバー98が突出してい
る。 〔リールの動作及び操作〕制動レバー91や解除レバー
81を何も操作しなければ、制動レバー91が第1コイ
ルばね63により押圧される。この結果、図17に示す
ように、制動作用部81cが制動円筒82に接触してロ
ータ3が所定の制動力(第1コイルばね63による押圧
力)で制動される。
【0073】ロータ3を逆転させて魚とやりとりする時
には、制動レバー91を例えば人差し指により装着部2
c側に引っ張って操作し魚とのやりとりを行う。制動レ
バー91を引っ張ると、図19に示すように、解除レバ
ー81が連動部83によって装着部2cに接近する方向
に移動し制動作用部81cが制動円筒82から離反し制
動が解除される。そしてさらに制動レバー91を装着部
2cに向けて操作すると、前述した実施形態と同様にロ
ータ3が制動レバー91の操作力に応じて制動される。
には、制動レバー91を例えば人差し指により装着部2
c側に引っ張って操作し魚とのやりとりを行う。制動レ
バー91を引っ張ると、図19に示すように、解除レバ
ー81が連動部83によって装着部2cに接近する方向
に移動し制動作用部81cが制動円筒82から離反し制
動が解除される。そしてさらに制動レバー91を装着部
2cに向けて操作すると、前述した実施形態と同様にロ
ータ3が制動レバー91の操作力に応じて制動される。
【0074】釣り場を移動する時やリールを収納する時
には、解除レバー81及び制動レバー91から手を離
す。すると、前述した図14に示すように、第2圧接部
61fが制動円筒40に外周側から接触して制動円筒4
0の周接部40aが第2圧接部61fにより径方向内方
に押圧されて第2圧接部61fと第2制動シュー72d
とに挟まれ、ロータ3が所定の制動力で制動される。
には、解除レバー81及び制動レバー91から手を離
す。すると、前述した図14に示すように、第2圧接部
61fが制動円筒40に外周側から接触して制動円筒4
0の周接部40aが第2圧接部61fにより径方向内方
に押圧されて第2圧接部61fと第2制動シュー72d
とに挟まれ、ロータ3が所定の制動力で制動される。
【0075】さらに、仕掛けの垂らし長さを変更する場
合や、魚に当たりがあった時に魚に仕掛けを確実に食い
込ませるために、ロータ3を自由回転状態にしたい場合
には、釣り竿を握る手のたとえば中指で解除レバー81
を握ればよい。すると、図20に示すように、解除レバ
ー81が装着部2cに向けて移動するので、制動作用部
81cが制動円筒82から離反し制動が解除される。
合や、魚に当たりがあった時に魚に仕掛けを確実に食い
込ませるために、ロータ3を自由回転状態にしたい場合
には、釣り竿を握る手のたとえば中指で解除レバー81
を握ればよい。すると、図20に示すように、解除レバ
ー81が装着部2cに向けて移動するので、制動作用部
81cが制動円筒82から離反し制動が解除される。
【0076】ここでは、制動レバー91だけの同じ方向
の操作により規制状態を切り換えできるので、規制状態
の切換を常に同じ方向の操作で行える。しかも、解除レ
バー81が第3コイルばね93により装着部2cから離
反する方向に常に付勢されているので、解除レバー81
から手を離せばロータ3が常に所定の制動状態で制動さ
れる。このため、切換操作を意識することなく、ロータ
を所定制動状態と制動解除状態とに操作できるようにな
る。しかも制動による規制を加えているだけであるの
で、所定制動状態で大きな負荷が作用しても釣り糸が切
れにくくなる。
の操作により規制状態を切り換えできるので、規制状態
の切換を常に同じ方向の操作で行える。しかも、解除レ
バー81が第3コイルばね93により装着部2cから離
反する方向に常に付勢されているので、解除レバー81
から手を離せばロータ3が常に所定の制動状態で制動さ
れる。このため、切換操作を意識することなく、ロータ
を所定制動状態と制動解除状態とに操作できるようにな
る。しかも制動による規制を加えているだけであるの
で、所定制動状態で大きな負荷が作用しても釣り糸が切
れにくくなる。
【0077】〔他の実施形態〕 (a) 前記実施形態では、ロータを所定制動状態で制
動することによりロータ3を規制したが、逆転禁止機構
を設けて逆転禁止によりロータ3の回転を規制してもよ
い。たとえば、図21に示すように、実施形態4におけ
る制動円筒82の外周面に鋸歯状の凹凸82aを設けて
逆転禁止機構95を構成してもよい。この場合、矢印で
示す糸繰り出し方向にロータ3が回転すると、凹凸82
aの凹部分が制動作用部81cに係止されてロータ3の
逆転が禁止される。ここで、凹凸82aの形状をこれよ
り滑らかにして、糸繰り出し方向に大きな力が作用した
ときのみ逆転を許容するようにしてもよい。この逆転禁
止機構の構成は、図21に示すものに限定されず、制動
レバーと連動して逆転禁止及び解除がなされるように構
成してもよい。
動することによりロータ3を規制したが、逆転禁止機構
を設けて逆転禁止によりロータ3の回転を規制してもよ
い。たとえば、図21に示すように、実施形態4におけ
る制動円筒82の外周面に鋸歯状の凹凸82aを設けて
逆転禁止機構95を構成してもよい。この場合、矢印で
示す糸繰り出し方向にロータ3が回転すると、凹凸82
aの凹部分が制動作用部81cに係止されてロータ3の
逆転が禁止される。ここで、凹凸82aの形状をこれよ
り滑らかにして、糸繰り出し方向に大きな力が作用した
ときのみ逆転を許容するようにしてもよい。この逆転禁
止機構の構成は、図21に示すものに限定されず、制動
レバーと連動して逆転禁止及び解除がなされるように構
成してもよい。
【0078】(b) 前記実施形態では、制動レバーを
リール本体2に揺動自在に装着したが、装着部2cに接
離する方向に移動するのであれば直線移動するようにし
てもよい。
リール本体2に揺動自在に装着したが、装着部2cに接
離する方向に移動するのであれば直線移動するようにし
てもよい。
【0079】
【発明の効果】本発明に係るスピニングリールでは、制
動力調整操作部と規制解除操作部とを操作しないときに
は、ロータの回転が規制され、かつ両操作部を装着部に
接近する方向に操作すると、ロータの規制状態が解除さ
れその後制動手段による制動がなされるので、切換操作
を意識することなく、ロータを規制状態と規制解除状態
とに操作できるようになる。
動力調整操作部と規制解除操作部とを操作しないときに
は、ロータの回転が規制され、かつ両操作部を装着部に
接近する方向に操作すると、ロータの規制状態が解除さ
れその後制動手段による制動がなされるので、切換操作
を意識することなく、ロータを規制状態と規制解除状態
とに操作できるようになる。
【図1】本発明の実施形態1によるスピニングリールの
側面断面図。
側面断面図。
【図2】その制動部の要部断面図。
【図3】図1のIII−III断面図。
【図4】所定制動時の各レバーと制動円筒の状態を示す
断面模式図。
断面模式図。
【図5】制動解除時の各レバーと制動円筒の状態を示す
断面模式図。
断面模式図。
【図6】制動状態における各レバーと制動円筒の状態を
示す断面模式図。
示す断面模式図。
【図7】実施形態2の図1に相当する図。
【図8】実施形態2の図3に相当する図。
【図9】実施形態2の図4に相当する図。
【図10】実施形態2の図5に相当する図。
【図11】実施形態2の図6に相当する図。
【図12】実施形態3の図1に相当する図。
【図13】実施形態3の制動部の正面部分図。
【図14】実施形態3の図4に相当する図。
【図15】実施形態3の図5に相当する図。
【図16】実施形態2の図6に相当する図。
【図17】実施形態4の図1に相当する図。
【図18】図17のXVIII−XVIII断面図。
【図19】実施形態4の図5に相当する図。
【図20】実施形態4の図6に相当する図。
【図21】他の実施形態の制動円筒の断面模式図。
2 リール 2a リールボディ 2b 脚部 2c 装着部 3 ロータ 4 スプール 6,6a,6b,6c レバーブレーキ機構 20 制動部 21,51,61,91 制動レバー 21a,51a,61a,91a 制動操作部 22b,61b 制動作用部 22,52,62,81 解除レバー 22a 解除操作部 23,63 第1コイルばね 24 第2コイルばね 33 第1支持軸 34 第2支持軸 40,82 制動円筒 92 連動ピン 93 第3コイルばね 95 逆転禁止機構
Claims (18)
- 【請求項1】釣り竿に装着され、釣り竿の長手方向に沿
う軸回りに釣り糸を巻き取るスピニングリールであっ
て、 前記釣り竿に装着される装着部と、前記装着部と間隔を
隔てて配置されたリールボディと、前記装着部と前記リ
ールボディとを連結する脚部とを有するリール本体と、 前記リールボディの前部に回転自在に装着されたロータ
と、 前記ロータの前部で前記リール本体に前後移動自在かつ
回転不能に装着され、前記ロータにより外周面に釣り糸
が巻き付けられるスプールと、 前記ロータの糸繰り出し方向の回転を制動可能な制動手
段と、 前記装着部と接離する方向に移動自在に前記リール本体
に設けられ、前記装着部に接近する方向の操作により前
記制動手段による制動力を増加させる制動力調整操作部
と、 前記制動力調整操作部を操作しないとき、前記ロータの
回転を規制する回転規制手段と、 前記装着部と接離する方向に移動自在に前記リール本体
に設けられ、前記装着部に接近する方向の操作により前
記回転規制手段による規制を解除する規制解除操作部
と、を備えたスピニングリール。 - 【請求項2】前記回転規制手段は、前記ロータの回転を
所定の制動状態で制動する所定制動手段を有する、請求
項1に記載のスピニングリール。 - 【請求項3】前記制動力調整操作部は、前記リール本体
に第1揺動軸回りに揺動自在に装着された制動レバー
と、前記制動レバーを前記装着部から離反する方向に付
勢する第1付勢部材とを有する、請求項2に記載のスピ
ニングリール。 - 【請求項4】前記制動レバーは、前記脚部に沿って前記
ロータに近接する位置まで延びる制動作用部と、前記制
動作用部から湾曲して前記装着部に沿って延びる操作部
とを有する、請求項3に記載のスピニングリール。 - 【請求項5】前記制動手段は、前記ロータの前記糸繰り
出し方向の回転にのみ連動して回転する制動部材を有
し、 前記制動レバーの操作部を前記装着部に接近する方向に
操作すると、前記制動作用部の先端が前記制動部材に接
触して前記ロータが制動される、請求項4に記載のスピ
ニングリール。 - 【請求項6】前記規制解除操作部は、前記第1揺動軸よ
り前記装着部から離反する第2揺動軸回りに前記リール
本体に揺動自在に装着された解除レバーを有し、 前記回転規制手段は、前記両揺動軸の間に設けられ、前
記制動レバー及び前記解除レバーを押圧する第2付勢部
材を有する、請求項3から5のいずれかに記載のスピニ
ングリール。 - 【請求項7】前記解除レバーは、前記制動レバーの操作
部より前記装着部から僅かに離反した位置に配置された
解除操作部を有する、請求項6に記載のスピニングリー
ル。 - 【請求項8】前記制動レバーは、前記解除レバーが規制
を解除するまで操作されると、前記解除レバーの前記装
着部に向けた操作に連動する、請求項6に記載のスピニ
ングリール。 - 【請求項9】前記第1付勢部材により前記制動レバーに
生じるモーメントは、前記第2付勢部材により生じるモ
ーメントより小さい、請求項6から8のいずれかに記載
のスピニングリール。 - 【請求項10】前記制動部材は、前記ロータの糸繰り出
し方向の回転にのみ連動して回転する制動円筒を有し、 前記制動作用部は、前記制動円筒の内周面に接触可能に
先端に配置された第1圧接部と、前記第1圧接部から分
岐して前記制動円筒の外周面に接触可能に配置された第
2圧接部とを有し、 前記回転規制手段は、前記第1付勢部材を有し、 前記制動レバーを前記第1付勢部材の付勢力により前記
装着部から離反する方向に付勢して前記第2圧接部を前
記制動円筒の外周面に接触させて前記ロータを所定の制
動力で制動する、請求項5に記載のスピニングリール。 - 【請求項11】前記規制解除操作部は、前記制動レバー
を有し、 前記制動レバーを前記装着部に接近する方向に操作する
と、前記第2圧接部が前記制動円筒の外周面から離反し
て制動が解除される、請求項10に記載のスピニングリ
ール。 - 【請求項12】前記第2圧接部は、前記第1圧接部と対
向しない位置に配置されている、請求項10又は11に
記載のスピニングリール。 - 【請求項13】前記制動円筒は、前記ロータの回転軸芯
に対して前後に揺動自在であり、 前記両圧接部と対向する位置に前記制動円筒を挟んで前
記リール本体にそれぞれ設けられた第1及び第2制動シ
ューをさらに備える、請求項12に記載のスピニングリ
ール。 - 【請求項14】前記規制解除操作部は、前記装着部に接
離する方向に直線移動可能であり、前記装着部から離反
する方向に移動すると、前記ロータと一体回転する回転
部材に先端が接触し、 前記回転規制手段は、前記規制解除操作部を前記回転部
材と接触する方向に付勢する第3付勢部材を有する、請
求項1から5のいずれかに記載のスピニングリール。 - 【請求項15】前記制動力調整操作部の前記装着部に接
近する方向の移動に連動して前記規制解除操作部を前記
装着部に接近する方向に移動させ、前記制動力調整操作
部の前記装着部から離反する方向の移動には連動しない
ように前記両操作部を連動させる連動機構をさらに備え
る、請求項14に記載のスピニングリール。 - 【請求項16】前記連動機構は、前記規制解除操作部に
その移動方向に沿って形成された長孔と、 前記長孔に係止されるように前記制動力調整操作部にそ
の移動方向と交差する方向に沿って配置された連動軸と
を有し、 前記連動軸は、前記両操作部が操作されていないとき、
前記長孔の前記装着部に接近する端部に配置されてい
る、請求項15に記載のスピニングリール。 - 【請求項17】前記ロータの糸繰り出し方向の回転を禁
止状態と許可状態とに切換可能な逆転禁止機構と、 前記逆転禁止機構の状態を切換操作するための切換操作
機構とをさらに備える、請求項1から16のいずれかに
記載のスピニングリール。 - 【請求項18】前記回転規制手段は、前記ロータの糸繰
り出し方向の回転を禁止状態と許可状態とに切換可能な
逆転禁止機構を有し、 前記規制解除手段は、前記制動力調整操作部が操作され
てないとき前記逆転禁止機構を禁止状態にし、前記装着
部に接近する方向に操作されると前記逆転禁止機構を許
可状態にする、請求項1に記載のスピニングリール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000186156A JP2002000146A (ja) | 2000-06-21 | 2000-06-21 | スピニングリール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000186156A JP2002000146A (ja) | 2000-06-21 | 2000-06-21 | スピニングリール |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002000146A true JP2002000146A (ja) | 2002-01-08 |
Family
ID=18686366
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000186156A Pending JP2002000146A (ja) | 2000-06-21 | 2000-06-21 | スピニングリール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002000146A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6846606B1 (en) | 2003-11-21 | 2005-01-25 | Eastman Kodak Company | Phosphor screen and imaging assembly with poly(lactic acid) support |
JP2007185130A (ja) * | 2006-01-12 | 2007-07-26 | Shimano Inc | スピニングリールのロータ制動装置 |
CN100411512C (zh) * | 2002-07-31 | 2008-08-20 | 株式会社岛野 | 纺车式渔线轮的动作装置 |
KR100947802B1 (ko) | 2002-03-15 | 2010-03-16 | 가부시키가이샤 시마노 | 스피닝 릴의 로터 제동 장치 |
JP2011155883A (ja) * | 2010-01-29 | 2011-08-18 | Globeride Inc | 魚釣用スピニングリール |
-
2000
- 2000-06-21 JP JP2000186156A patent/JP2002000146A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100947802B1 (ko) | 2002-03-15 | 2010-03-16 | 가부시키가이샤 시마노 | 스피닝 릴의 로터 제동 장치 |
CN100411512C (zh) * | 2002-07-31 | 2008-08-20 | 株式会社岛野 | 纺车式渔线轮的动作装置 |
US6846606B1 (en) | 2003-11-21 | 2005-01-25 | Eastman Kodak Company | Phosphor screen and imaging assembly with poly(lactic acid) support |
JP2007185130A (ja) * | 2006-01-12 | 2007-07-26 | Shimano Inc | スピニングリールのロータ制動装置 |
JP2011155883A (ja) * | 2010-01-29 | 2011-08-18 | Globeride Inc | 魚釣用スピニングリール |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5718119B2 (ja) | 両軸受リールの遠心制動装置 | |
JP3526200B2 (ja) | スピニングリールのロータ制動機構及びスピニングリール | |
JP5184759B2 (ja) | スピニングリールのドラグ装置 | |
JP6412680B2 (ja) | 両軸受リール | |
JP2014212739A5 (ja) | ||
JP2002000146A (ja) | スピニングリール | |
JP2000262194A (ja) | 両軸受リールの制動装置 | |
JP2001128595A (ja) | スピニングリール | |
JP3947383B2 (ja) | スピニングリール | |
JP4772979B2 (ja) | 両軸受リール | |
JP4462754B2 (ja) | スピニングリール | |
JP2003079294A (ja) | スピニングリール | |
JP4785281B2 (ja) | スピニングリールのロータ規制装置 | |
JP4785305B2 (ja) | スピニングリール | |
JP4221240B2 (ja) | スピニングリールのベール反転装置 | |
JP2001128599A (ja) | スピニングリール | |
JP2002171881A (ja) | スピニングリール | |
JP2001028982A (ja) | スピニングリール | |
JP2003088280A (ja) | スピニングリールのリール本体 | |
JP3008381U (ja) | 魚釣用スピニングリ−ル | |
JP7323503B2 (ja) | 魚釣用リール | |
JP3711312B2 (ja) | スピニングリール | |
JP3736792B2 (ja) | スピニングリール | |
JP2018113900A (ja) | 魚釣り用リール | |
JP3759576B2 (ja) | スピニングリールのベール反転装置 |