JP4785281B2 - スピニングリールのロータ規制装置 - Google Patents

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  • Environmental Sciences (AREA)
  • Animal Husbandry (AREA)
  • Biodiversity & Conservation Biology (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、規制装置、特に、釣り竿に装着される竿装着部を有するスピニングリールのリール本体に回転自在に装着されたロータの糸繰り出し方向の回転を規制するスピニングリールのロータ規制装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、磯釣りを行う場合、制動レバーによってロータが制動操作される逆転制動機構を有するレバーブレーキ型のスピニングリールがしばしば使用される。レバーブレーキ型のスピニングリールは、ロータを張力に応じて逆転させて魚と簡単にやりとりするために使用される。
【0003】
この種のレバーブレーキ型のスピニングリールにおいて、制動状態が解除される中立位置と、中立位置より釣り竿から離反し所定の制動状態を維持する制動位置とに制動レバーを保持可能なスピニングリールが知られている。また、逆転制動機構に加えて逆転禁止機構を有するものでは、制動状態が解除されかつ逆転許可される中立位置と、中立位置より釣り竿から離反し制動状態が解除されかつ逆転が禁止される逆転禁止位置とに制動レバーを保持可能なスピニングリールも知られている。
【0004】
このようなスピニングリールでは、制動レバーで制動操作を行う際には、たとえば人差し指の腹で制動レバーの下面を装着部に接近する方向に引き込み、回転規制操作を行う際には人差し指の背で制動レバーの上面を押し込む操作を行う。このように制動レバーにより切換操作を行えるので、釣り竿を持つ片手で手を離すことなく逆転制動機構や逆転禁止機構等の逆転規制機構の切換操作を行え、規制操作が容易になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来の構成では、いずれの場合にも、制動レバーを中立位置と中立位置より釣り竿から離反した規制位置(制動位置又は逆転禁止位置)とに切り換え操作してロータの逆転に対する規制解除及び規制を行っている。このため、中立位置から規制位置まで押し込まなければならない分、制動レバー全体の操作ストロークが大きくなる。操作ストロークが大きくなると、釣り人は、規制操作の際には、釣り竿を持った手の指で中立位置からさらに釣り竿から離れた規制位置に向けて制動レバーを操作しなければならず、規制操作を行いにくくなる。また、ストロークが増えた分の空間が釣り竿の装着部とロータの間の空間に必要になり、リール自体の大型化を招くことになる。
【0006】
そこで、操作ストロークを小さくするため、制動操作と規制操作とを並べて配置された別々のレバーで操作することが考えられる。たとえば、制動レバーと並べて制動レバーと同じ揺動軸芯に補助レバーを設け、補助レバーで規制操作を行うことが考えられる。このように別々のレバーを用いて制動操作と規制操作とを行えるようにすると、それぞれレバーが別々に動作するので、レバーの操作ストロークを小さくすることができる。しかし、2つのレバーを併設するとその隙間に釣り糸が入り込み糸カミするおそれがある。
【0007】
本発明の課題は、スピニングリールのロータ制動装置において、操作ストロークを増やすことなく制動操作と回転規制操作を簡単に行えかつ糸カミを生じにくくすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
発明1に係るスピニングリールのロータ規制装置は、釣り竿に装着される竿装着部を有するスピニングリールのリール本体に回転自在に装着されたロータの糸繰り出し方向の回転を規制する装置であって、制動部材と、制動レバーと、規制手段と、規制レバーとを備えている、制動部材は、ロータの糸繰り出し方向の回転に連動して回転する部材である。制動レバーは、先端に竿装着部と接離する第1操作部が設けられ、リール本体に移動自在に装着され、第1操作部を装着部に接近する方向に操作すると、基端が制動部材に接触してロータを制動するレバーである。規制手段は、ロータの糸繰り出し方向の回転を第1規制状態と第2規制状態とに切り換え可能な手段である。規制レバーは、制動レバーより竿装着部から離反した先端に装着部と接離する第2操作部が設けられ、先端より基端側が制動レバーと並べて配置された状態でリール本体に移動自在に装着され、規制手段の規制状態を切り換えるレバーである。この制動レバー及び規制レバーのいずれか一方の一部が他方に囲まれている。制動レバーは、揺動中心より先端側に先端に向いた第1開口を有する。規制レバーは、制動レバーと並べて配置されリール本体に揺動自在に装着されたレバー部材と、レバー部材の先端に第1開口を貫通して延びた先端に記第2操作部が設けられた操作部材とを有する。
【0009】
このロータ規制装置では、制動レバーの第1操作部を装着部に接近する方向に操作すると、制動部材に制動レバーの基端が接触してロータの糸繰り出し方向の回転が制動される。このときの制動力は制動レバーに入れる力の度合いにより変化する。また、規制レバーを装着部と接離する方向に操作すると、規制手段の規制状態が第1規制状態と第2規制状態との間で切り換わる。このため、規制操作に要するストロークと制動操作に要するストロークとが別になり、全体のストロークを小さくすることができ、制動操作と回転規制操作を簡単に行える。また、この規制レバーの先端より基端側が制動レバーと並べて配置され、かつ規制レバー及び制動レバーのいずれか一方の一部が他方で囲まれた状態であるので、制動レバーと規制レバーとの間に隙間が生じても囲まれた部分より基端側に釣り糸が入らなくなる。このため、釣り糸が両レバーの隙間に噛み込む糸カミが生じにくくなる。
【0010】
また、先端に向いた第1開口を操作部材が貫通する部分で制動レバーが規制レバーを囲んでいる。ここでは、第1開口に操作部材を貫通させるだけの簡単な構造で規制レバーの周囲を制動レバーで囲むことができる。
【0011】
発明2に係るスピニングリールのロータ規制装置は、発明1に記載のリールにおいて、制動レバー及び規制レバーは、リール本体に同一揺動軸芯回りに揺動自在に装着されている。この場合には、両レバーが同一揺動軸芯回りに装着されているので、リール本体への装着構造が容易になる
【0012】
に係るスピニングリールのロータ規制装置は、発明1又は2に記載の装置において、制動レバーは、第1開口より基端側に竿装着部に向いた第2開口を有し、操作部材は、第2開口から竿装着部に向けて突出し、突出部分に第3操作部が設けられている。この場合には、第2操作部加えて第3操作部が操作部材に設けられているので、制動操作と同じ指や異なる指のいずれか好きな方で規制操作を行える。
【0013】
発明に係るスピニングリールのロータ規制装置は、発明に記載の装置において、第1操作部と第2操作部とは、竿装着部と接離する方向に間隔を隔てて対向して配置されている。この場合には、第1操作部と第2操作部とを同じ指の背と腹とで操作できるとともに、第2操作部により操作する指を回転するロータから保護することができる。
【0014】
発明に係るスピニングリールのロータ規制装置は、発明からのいずれかに記載の装置において、制動レバーは、第1開口を形成するために取り付けられたU字状部材を有する。この場合には、U字状部材により第1開口を形成できるので、制動レバーに第1開口を容易に形成できる。また、組立時に規制レバーを通した後にU字状部材を装着できるので、組立しやすくなる。
【0015】
発明に係るスピニングリールのロータ規制装置は、発明1からのいずれかに記載の装置おいて、規制手段は、規制レバーの操作により制動部材に接触する第1規制状態である所定制動位置と制動部材から離反する第2規制状態である制動解除位置とに移動する所定制動機構を有している。この場合には、規制レバーが操作されると所定制動機構が所定制動位置と制動解除位置との間で移動し、所定制動位置で制動部材に接触する。これにより、ロータの糸繰り出し方向の回転が所定の制動力で制動される。ここでは、制動部材を用いてロータを規制しているので、規制手段の構成が簡素になる。
【0016】
発明に係るスピニングリールのロータ規制装置は、発明1からのいずれかに記載の装置において、規制手段は、規制レバーの操作によりロータの逆転を禁止する第1規制状態とロータの逆転を許可する第2規制状態とに切り換わる逆転防止機構を有している。この場合には、規制レバーが操作されると逆転防止機構が逆転を禁止する第1規制状態と逆転を許可する第2規制状態とで切り換わる。これにより、ロータの糸繰り出し方向の回転が禁止される。ここでは、ロータの逆転を禁止できるので、仕掛けが根掛かりしても釣り糸を切断しやすくなる。
【0017】
【発明の実施の形態】
〔実施形態1〕
〔全体構成〕
図1に示す本発明の一実施形態を採用したスピニングリールは、ハンドル1を備えたリール本体2と、リール本体2の前部に回転自在に支持されたロータ3と、ロータ3の前部に配置された釣り糸を巻き取るスプール4とを備えている。
【0018】
リール本体2は、例えば合成樹脂製又は金属製である。リール本体2は、釣り竿に装着される前後に長い装着部2cと、装着部2cと間隔を隔てて配置されたリールボディ2aと、装着部2cとリールボディ2aとを連結する脚部2bとを有している。リールボディ2aの内部には、ロータ3を回転させるためのロータ駆動機構5と、ロータ3の糸繰り出し方向の回転(逆転)を制動するためのレバーブレーキ機構6と、スプール4を回転軸芯に沿って前後方向に移動させてスプール4に釣り糸を均一に巻き取るためのオシレーティング機構7とが設けられている。
【0019】
ロータ3は例えば合成樹脂又は金属製であり、リール本体2に回転自在に支持されている。ロータ3は、円筒部3aと、円筒部3aの側方に互いに対向して設けられた第1アーム部3b及び第2アーム部3cとを有している。円筒部3aの前壁3dの中央部には貫通孔3eを有するボス部3fが形成されている。この貫通孔3eにスプール軸8及びピニオンギア12(後述)が貫通している。第1アーム部3bの先端と第2アーム部3cの先端部とには、揺動自在にベールアーム9が設けられている。このベールアーム9により釣り糸をスプール4に案内する。
【0020】
スプール4は例えば金属製であり、ロータ3の第1アーム部3bと第2アーム部3cとの間に配置されている。スプール4はスプール軸8の先端に着脱自在かつ回転不能に装着されている。スプール4は、外周に釣り糸が巻かれる糸巻き胴部4aと、糸巻き胴部4aの後部に一体形成されたスカート部4bと、糸巻き胴部4aの前端に固定されたフランジ部4cとを有している。スプール軸8は、オシレーティング機構7により前後方向に移動可能である。
【0021】
ロータ駆動機構5は、ハンドル1が固定されたハンドル軸10とともに回転するマスターギア11と、このマスターギア11に噛み合うピニオンギア12とを有している。ハンドル軸10は、リール本体2に回転自在に支持されている。ピニオンギア12は筒状に形成されており、その前部12aはロータ3中心部を貫通してスプール4側に延びている。この前部12aで、ロータ3はナット13によりピニオンギア12に回転不能に固定されている。ピニオンギア12は、中間部と後部とで軸受14,15によりリール本体2に回転自在に支持されている。
【0022】
〔レバーブレーキ機構の構成〕
レバーブレーキ機構6は、図1〜図3に示すように、制動部20と、制動部20を制動操作するための制動レバー21と、制動部20を所定制動状態に操作するための補助レバー(規制レバーの一例)22と、制動レバー21を装着部2cから離反する方向に付勢するコイルばね23と、補助レバー22により所定制動状態と制動解除状態とに切換可能な所定制動機構24とを有している。
【0023】
制動部20は、図1に示すように、制動レバー21により制動される制動部本体31と、制動部本体31をロータ3の糸繰り出し方向の回転にのみ連動して回転させるワンウェイクラッチ32とを有している。
【0024】
制動部本体31は、ロータ3の内周側にロータ3と同心に配置された制動円筒40と、制動円筒40を傾動自在かつ回転不能に支持する回転円筒41と、リールボディ2aに設けられた円弧状の突出部42とを有している。
【0025】
制動円筒40は薄肉の有底円筒形状の金属製円筒であり、その周部の先端の周接部40aが外周側に配置された突出部42と内周側に配置された制動レバー21の圧接部21d(後述)との間に配置される。また、制動レバー21の圧接部21dと異なる周方向位置で周接部40aの内周側に所定制動機構24の圧接部27a(後述)が配置されている。制動円筒40はその中心部に鋸歯形状の内歯部(図示せず)を有している。回転円筒41は、大径部41aと小径部41bとを有する段付きの金属製円筒部材であり、大径部41aに内歯部に噛み合う外歯部(図示せず)が形成されている。この外歯部にワンウェイクラッチ32及び制動円筒40が回転不能に係止されている。大径部41aの内側には、ピニオンギア12との間に軸受43が配置されている。小径部41bの外側にはリールボディ2aとの間に軸受44が配置されている。このため、回転円筒41は、前部が軸受43によりピニオンギア12に回転自在に支持され、後部が軸受44によりリールボディ2aに回転自在に支持されている。また、回転円筒41はワンウェイクラッチ32によりロータ3の糸繰り出し方向の回転には一体で回転し、巻き取り時にはロータ3の回転力が作用しないようロータ3に連結されている。
【0026】
制動円筒40とワンウェイクラッチ32との間には傾動した制動円筒40を元の姿勢に戻すための円錐コイルばね45が配置されている。
【0027】
図2に示すように、突出部42には、円弧状の合成樹脂製の制動シュー42aが装着されている。ワンウェイクラッチ32は外輪遊転型のものであり、ロータ3の円筒部3aの内周面に回転不能に外輪が連結され、内輪が回転円筒41に回転不能に連結されている。
【0028】
図1に示すように、制動レバー21は、リール本体2に装着された支持軸33によりリール本体2に揺動自在に支持されている。また、前述したように、制動レバー21は、コイルばね23により装着部2cと離反する方向に付勢されている。制動レバー21は、図5に示す制動解除位置と、制動解除位置より装着部2cに接近した図7に示す制動位置との間で揺動自在にリール本体2に取り付けられている。
【0029】
制動レバー21は、支持軸33による支持部分から湾曲して前方に延びる制動操作部21aと、支持部分から湾曲して斜め前下方に延びる制動作用部21bとを有している。制動操作部21aは、支持部分から装着部2cに沿ってベールアーム9の外方付近まで前方に延びた後、径方向外方に向けて延び、さらに先端が前方に向けて湾曲した形状である。この湾曲部分から前方が釣り竿を握る手の人差し指で操作可能な第1操作部21cとなっている。第1操作部21cは、制動レバー21の揺動により図1に示す第1位置から装着部2cに接近する方向に移動可能である。制動操作部21aは、脚部2bから前方部分にかけて、径方向外方に延びる部分まで幅が大きくなっており、その幅広部分21hには、装着部2cに向けて略矩形の開口21eが形成されている。この開口21eから後述する補助レバー22の操作部材26が装着部2cに向かって上方に露出している。また、幅広部分21hから前方に向けて開口21gが形成されている。この開口21gを貫通して前方に向かって操作部材26が突出している。この開口21gは、制動レバー21と、補助レバー22との隙間から釣り糸が侵入して糸カミが生じるのを防止するために設けられている。
【0030】
制動作用部21bの先端は、制動部20の内周側に対向して配置され、そこには、図5に示すように、制動部20に接触可能な圧接部21dが着脱自在に取り付けられている。圧接部21dは合成樹脂製であり、制動レバー21の揺動により制動部20を外方に配置されたリール本体2側に押圧する。制動レバー21は、何も操作されないとコイルばね23により付勢されて、図1に示すように、制動解除位置に配置されて圧接部21dが制動部20から離反している。
【0031】
コイルばね23は、制動レバー21の制動操作部21aとリール本体2の脚部2bとの間に圧縮状態で配置されている。コイルばね23は、制動レバー21を制動解除側に向けて図1反時計回りに付勢している。これにより、制動レバー21から手を離すとロータ3は、制動解除状態になる。
【0032】
補助レバー22は、所定制動機構24によりロータ3を図5及び図7に示す制動解除状態と図6に示す所定制動状態とに切り換える規制操作を行うためのものである。この実施形態1では、制動解除状態が、たとえば第2規制状態に相当し、所定制動状態が、たとえば第1規制状態に相当する。補助レバー22は、図5及び図7に示すように、第2操作部26a(後述)が装着部2cに接近した第2位置に配置される制動解除位置と、図6に示すように、第2操作部26aが装着部2cから離反した第3位置に配置される所定制動位置との間で揺動する。補助レバー22は、図2から図4に示すように、支持軸33回りに揺動自在にリール本体2に支持された第1レバー部材25と、第1レバー部材25に装着された操作部材26とを有している。
【0033】
第1レバー部材25は、制動レバー21の図5手前側側面に並べて配置されている。第1レバー部材25は、支持部分から制動レバー21に沿って上前方及び下前方に延びており、上方に延びた先端にねじ29により操作部材26が固定されている。第1レバー部材25の先端は制動レバー21の制動操作部21aの幅広部分2hの開口21e内に位置している。また、支持部分より斜め前下方に延びた第1レバー部材25の基端は、制動部20の後方に対向して配置されている。レバー本体25aの基端側の途中には、所定制動機構24の第2レバー部材27の先端が係止される矩形の係止孔25cが形成されている。係止孔25cは、第2レバー部材27の先端部の横断面積より大きい面積の矩形孔である。
【0034】
操作部材26は、先端に第2操作部26aを有し、基端側(図5右側)に第3操作部26bを有している。第2操作部26aは、装着部2cから離反する側に第1操作部21cと対向して配置され、第3操作部26bは、制動レバー21の第1操作部21cより基端側に配置されている。このため、第2操作部26aは、釣り竿を握る手の人差し指で押し込み操作可能であり、第3操作部26bは、釣り竿を握る手の中指で押し込み操作可能である。とくに、第1操作部21cと第2操作部26aは、同じ指による引き込み操作と押し込み操作とが可能である。第2操作部26aは、補助レバー21の揺動により図1及び図5に示す第2位置と図6及び図7に示す第3位置とに配置される。
【0035】
操作部材26は、制動操作部21aの幅広部分21hに設けられた開口21eから装着部2cに向けて上方に突出して配置されている。この突出部分に第3操作部26bが設けられている。操作部材26は、開口21eの下部から開口21gを貫通して前方に延びており、延びた先端に第2操作部26aが形成されている。このように第2操作部26aが開口21gを貫通して前方に延びているので、第2操作部26aの周囲、特にベールアーム9に近接する部分が開口21eにより囲まれる。このため、釣り糸が糸ふけによりこの部分に接触しても操作部材26と制動レバー21との隙間への釣り糸の噛み込み(糸カミ)が生じにくくなる。
【0036】
また、第3操作部26bの先端には、制動操作部21aの上面に係止される係止部26cが僅かに凹んで形成されている。係止部26cは、補助レバー22が制動解除位置にあるとき、制動操作部21aの開口21eの前部上面と間隔を隔てて配置されている。また、補助レバー22が所定制動位置に配置されると、図4に示すように、第3操作部26bの係止部26cは、制動操作部21aの開口21eの前部上面にほぼ接触する。これにより、補助レバー22は、所定制動位置にあるとき、制動レバー21の装着部2cに接近する方向の揺動に連動して制動解除位置に揺動する。
【0037】
所定制動機構24は、第1レバー部材25と連動して揺動する第2レバー部材27と、第2レバー部材27を制動解除位置と所定制動位置とで保持するトグルばね28とを有している。第2レバー部材27は、図2及び図8に示すように、リール本体2の前部にスプール軸8と平行な軸回りに揺動自在に装着されている。第2レバー部材27の基端から揺動中心までの距離は、先端から揺動中心までの距離より2倍以上長い。第2レバー部材27の先端は、係止孔25cに係止されており、第2レバー部材27は、第1レバー部材25と連動して制動解除位置に(図8(a))と所定制動位置(図8(b))との間で揺動する。
【0038】
ここで、制動解除位置あるとき第2レバー部材27の基端はトグルばね28により付勢されて係止孔25cの上面に接触し、所定制動位置にあるとき下面に接触する。第2レバー部材27の途中には、先端が制動円筒40の周接部40aの内周側に配置された圧接部27aが設けられている。第2レバー部材27は、圧接部27aの設置部分からさらに折れ曲がって延びており、延びた基端にトグルばね28が装着されている。圧接部27aに対向して制動円筒40の外周側には、制動シュー51の先端部が制動円筒40と間隔をあけて配置されている。制動シュー51は、基端部がリールボディ2aの前端面に固定されている。
【0039】
ここでは、第2位置にある第2操作部26aを押し込み操作して第3位置に配置し、第1レバー部材25を、図5に示す制動解除位置から図6に示す所定制動位置側に揺動させると、それに連動して第2レバー部材27も制動解除位置から所定制動位置に揺動する。この結果、圧接部27aが制動円筒40を制動シュー51とで挟持してロータ3の糸繰り出し方向の回転を所定制動状態で制動する。
【0040】
トグルばね28は、図2及び図6に示すように、第2レバー部材27を付勢して第2操作部26aを第2位置と第3位置とに振り分けて配置し、その姿勢を保持することができる。トグルばね28は、第2レバー部材27の基端に装着された捩じりコイルばねである。トグルばね28は、一端が第2レバー部材27の基端に係止され、他端がリールボディ2aの前端面に係止されている。トグルばね28は、図6に示すように、第2レバー部材27が制動解除位置に配置されると、第2レバー部材27を図8(a)の時計回りに付勢し、所定制動位置に配置されると図8(b)の反時計回りに付勢する。これにより、第2レバー部材27が制動解除位置と所定制動位置とで保持され、さらに第1レバー部材25が制動解除位置と所定制動位置とに保持される。
【0041】
ここでは、第2レバー部材27の基端から揺動中心までの距離が先端から揺動中心までの距離より2倍以上長いので、第1レバー部材25が揺動すると、その揺動が第2レバー部材27の基端側で2倍以上の揺動距離となって現れ、トグルばね28が容易に反転可能になる。
【0042】
〔リールの動作及び操作〕
キャスティング時にはベールアーム9を糸開放姿勢側に倒し、釣り竿を降り出すことにより、スプール4の外周から釣り糸が繰り出される。糸巻取時には、ハンドル1を糸巻き取り方向に回転させると、ベールアーム9が図示しない戻し機構により糸巻き取り姿勢に戻る。ハンドル1の回転力はハンドル軸10、マスターギア11を介してピニオンギア12に伝達される。ピニオンギア12に伝達された回転力は、ピニオンギアの前部12aを介してロータ3に伝達される。このときロータ3は糸巻き取り方向に回転するので、ワンウェイクラッチ32の作用によりこの回転力は回転円筒41には伝達されない。ピニオンギア12が回転すると図示しない中間ギアによりその回転がオシレーティング機構7に伝達され、スプール軸8が前後方向に往復移動する。
【0043】
制動レバー21を何も操作しなければ、制動レバー21はコイルばね23により押圧され制動解除位置側に配置される。このとき、補助レバー22の第2操作部26aが第2位置に配置されていると、図5、図8(a)に示すように、圧接部21d及び圧接部27aが制動円筒40から離反し、ロータ3は制動解除状態になる。
【0044】
ロータ3を逆転させて魚とやりとりする時には、制動レバー21の第1操作部21cを例えば人差し指により装着部2c側に引き込み操作して制動力を調整する。
【0045】
釣り糸が魚により引かれてロータ3が糸繰り出し方向に逆転すると、その回転力がワンウェイクラッチ32を介して回転円筒41に伝達され、さらに制動円筒40に伝達される。この結果、制動円筒40がロータ3と一体で回転する。制動レバー21の第1操作部21cを装着部2cに接近する方向に引き込み操作すると、たとえ第2レバー部材27が所定制動位置にあっても、図7に示すように、制動操作部21aが操作部材26の係止部26cを装着部2cに接近する方向に押圧し、補助レバー22が制動レバー21に連動して所定制動位置から制動解除位置側に揺動する。この結果、補助レバー22による所定制動状態が一旦解除される。このとき、トグルばね28が、第2レバー部材27の揺動により反転し、第2レバー部材27が制動解除位置側に付勢され、第1レバー部材25が制動解除位置側で保持される(図8(a))。
【0046】
この状態でさらに制動レバー21を装着部2cに接近する方向に操作すると、図7に示すように、制動レバー21の圧接部21dが制動円筒40の周接部40aを径方向外方に強く押圧し、制動円筒40を傾け、周接部40aの外面が制動シュー42aに圧接する。この制動力は制動レバー21に加える力を加減することにより調整でき、ロータ3の逆転量を任意に調整できる。この結果、制動レバー21の操作力に応じた制動力がロータ3に付与される。このように、所定制動状態の解除を忘れても、制動レバー21を引き込み操作するだけで、所定制動状態を解除できる。
【0047】
釣り場を移動する時やリールを収納する時には、第1操作部21cから手を離した状態で、補助レバー22の第2操作部26a又は第3操作部26bを装着部2cから離反する方向に押し込み操作する。すると、図6及び図8(b)に示すように、補助レバー22が制動解除位置から所定制動位置に揺動し、第2レバー部材27が制動解除位置から所定制動位置に揺動し、トグルばね28によりその位置で保持される。この所定制動位置では、第3操作部26bの係止部26cが制動操作部21aの開口21eにほぼ接触する。また、制動円筒40の周接部40aの外周面が圧接部27aにより径方向外方に押圧されてロータ3が制動シュー51とで挟持され、所定の制動力で制動される。この結果、釣り場を移動するときなリールを収納するときに、仕掛けの重さなどにより釣り用リールが不意にスプール4から繰り出されることがなくなる。
【0048】
さらに、仕掛けの垂らし長さを変更するためや、魚に当たりがあった時に魚に仕掛けを確実に食い込ませるために、ロータ3を所定制動状態から制動解除状態にしたい場合には、制動レバー21を僅かに装着部2cに接近する方向に操作すればよい。すると、前述した図6に示すように、制動レバー21により第2操作部26aが押圧されて補助レバー22が制動解除位置側に揺動する。この結果、所定制動状態がいったん解除される。もちろん、第2操作部26aを引き込み操作しても所定制動状態を解除できる。
【0049】
ここでは、制動レバー21ではなく、別に設けられた補助レバー22を装着部2cから離反する方向に操作することにより所定制動機構24を制動解除状態から所定制動状態に切り換えできるので、回転規制操作を行う際に必要なストロークを制動レバーの操作ストローク以下にすることができる。このため、制動レバー21の操作ストロークを増やすことなく片手でロータ3の回転規制操作を簡単に行えるようになる。しかも制動による規制を加えているだけであるので、所定制動状態で大きな負荷が作用しても釣り糸が切れにくくなる。また、所定制動状態のとき、制動レバー21の引き込み操作と連動して補助レバー22が揺動するように構成したので、第2規制状態から第1規制状態への切換操作を制動レバー21で行える。このため、規制解除操作が容易になる。
【0050】
また、制動解除状態と所定制動状態とで2つのレバー21,22の位置関係が異なるので、ロータ3が制動解除状態にあるのか所定制動状態にあるのかを瞬時に判別できる。とくに、たとえば補助レバーの操作部材26の側面を色付けして制動解除位置にあるときその色が見え、所定制動位置にあるとき見えないようにすれば、ロータ3の状態判別をより瞬時に行いやすくなる。
【0051】
さらに、第1操作部21cと第2操作部26aとを装着部2cと接離する方向に対向して配置しているので、同じ指の押し込み操作と引き込み操作とで制動操作と規制切換操作とを行うことができる。このように、制動操作と同じ指で規制切換操作を行えるので、他の指を釣り竿から離す必要がなくなり、円滑に規制切換操作を行えるようになる。また、第2位置や第3位置に第2操作部を配置すると位置保持手段により手を離してもその位置で保持されるので、規制状態を持続できる。
【0052】
さらにまた、補助レバー22の先端部分の第2操作部26aを制動レバー21に設けた開口21gで囲んでいるので、ベールアーム9で糸ふけが生じたりキャスティング時に釣り糸が制動レバー21に接触したりしても、補助レバー22と制動レバー21との隙間に釣り糸が噛み込みこむ、いわゆる糸カミが生じにくくなる。
【0053】
〔実施形態2〕
前記実施形態1では、ロータ3の糸繰り出し方向の規制をレバーブレーキ機構6によって行ったが、図9に示すように、補助レバー92と連動して動作する逆転防止機構80を設けてロータ3の逆転を禁止する規制を行ってもよい。この場合には、逆転防止機構80を逆転禁止状態にすることにより、根掛かりしたときに釣り糸を確実に切ることができる。
【0054】
図9において、実施形態1と同様に、制動レバー21は、図9に示す制動解除位置から装着部2cと接近する方向に揺動する。コイルばね23は、制動レバー21を制動解除位置に保持し、制動レバー21が制動解除位置から装着部2cに接近すると制動解除位置に向けて付勢する。
【0055】
補助レバー92は、実施形態1と逆に図9左側に並べて配置されている。補助レバー92は、逆転許可位置と逆転禁止位置との間で揺動する。補助レバー92は、制動レバー21と並べて配置されるレバー部材95と、開口21eから上方に突出する第3操作部26b及び開口21gから前方に突出する第2操作部26aを有する操作部材96とを有している。レバー部材95は、基端部95aが制動部20の後方で制動円筒40より内側に位置している。このレバー部材95の基端部95aに逆転防止機構の逆転禁止爪82が係止されている。
【0056】
逆転防止機構80は、補助レバー92の逆転解除位置から装着部2cから離反する逆転禁止位置への操作により逆転禁止状態になる。逆転防止機構80は、ピニオンギア12と一体形成された逆転禁止ホイール81と、逆転禁止ホイール81に接離自在な逆転禁止爪82とを有している。
【0057】
逆転禁止ホイール81は、外周部に周方向に間隔を隔てて配置された略鋸歯状の多数の歯部81aを有している。歯部81aの糸繰り出し方向下流側面は上流側面に比べて径方向に沿って形成されている。これにより、逆転禁止ホイール81は、逆転禁止爪82により糸繰り出し方向の回転のみ禁止され得る。
【0058】
逆転禁止爪82は、2点鎖線で示す逆転禁止姿勢と実線で示す逆転許可姿勢とに揺動自在にリール本体2の前部に装着されている。逆転禁止爪82は、トグルばね83により逆転禁止姿勢と逆転許可姿勢とに振り分けて付勢されている。逆転禁止爪82は基端部がトグルばね83に係止され、中間部がリール本体2に揺動自在に支持されている。また、先端部は二股に分かれた1対の係止部82a,82bを有している。
【0059】
1対の係止部82a,82bの間には、レバー部材95の基端部が配置されている。レバー部材95の基端部95aは、逆転禁止爪82が逆転許可姿勢にあるとき、係止部82a,82bのいずれにも接触しない位置に配置されている。補助レバー92が装着部2cと離反する方向に逆転許可位置から逆転禁止位置に向けて操作されると、基端部95aは、係止部82bに接触して逆転禁止爪82を逆転禁止姿勢に向けて押圧する。逆転禁止爪82は、逆転禁止姿勢になると、下側の係止部82bの先端が逆転禁止ホイール81の歯部81aの回転方向下流側面に当接して逆転禁止ホイール81、すなわちピニオンギア12の糸繰り出し方向の回転を禁止し、ピニオンギア12に固定されたロータ3の糸繰り出し方向の回転を禁止する。また、逆転禁止爪82が逆転禁止姿勢になると、斜めに配置された係止部82bに基端部95aが接触し、補助レバー92は、逆転禁止爪82により逆転許可位置から下方の逆転禁止位置に揺動した姿勢で保持される。この状態で制動レバー21が制動解除位置から装着部2cに向けて操作されると、実施形態1と同様に補助レバー92が制動レバー21に連動して揺動し、逆転禁止爪82を逆転許可姿勢に戻す。
【0060】
〔リールの動作及び操作〕
制動レバー91を何も操作しなければ、制動レバー21はコイルばね23により押圧され制動解除位置に配置される。
【0061】
ロータ3を逆転させて魚とやりとりする時には、制動レバー21の第1操作部21cを例えば人差し指の腹により装着部2c側に引き込み操作し魚とのやりとりを行う。
【0062】
釣り糸が魚により引かれてロータ3が糸繰り出し方向に逆転すると、その回転力がワンウェイクラッチ32を介して回転円筒41に伝達され、さらに制動円筒40に伝達される。この結果、制動円筒40がロータ3と一体で回転する。この状態で制動レバー21の第1操作部21cを装着部2cに接近する方向に制動解除位置から引き込み操作すると、制動レバー21の圧接部21dが制動円筒40の周接部40aを径方向外方に強く押圧し、制動円筒40を傾け、周接部40aの外面が制動シュー42aに圧接する。このとき、逆転防止爪82は、制動レバー21と隙間をあけて配置された補助レバー92に係止されているので、逆転防止爪82は揺動しない。この引き込み操作時の制動力は制動レバー21に加える力を加減することにより調整でき、ロータ3の逆転量を任意に調整できる。この結果、制動レバー21の操作力に応じた制動力がロータ3に付与される。制動レバー21に力を入れるのを止めると、制動レバー91はコイルばね23により制動解除位置に戻され、ロータ3は制動解除状態になる。
【0063】
また、補助レバー92の第2操作部96a又は第3操作部96bを装着部2cから離反する方向に逆転許可位置から押し込み操作すると、基端部95aが逆転防止爪82の係止部82bを押圧して逆転防止爪82が図9の時計回りに揺動する。このときトグルばね83の死点を超えると逆転禁止爪82は逆転禁止姿勢側に付勢され、逆転防止爪82が逆転禁止姿勢になる。この結果、係止部82bの先端が逆転禁止ホイール81の歯部81aに接触してロータ3の逆転が禁止される。なお、トグルばね83の死点は、ロータ3が糸巻取方向に回転して逆転禁止ホイール81の歯部81aが逆転禁止爪82を押しても逆転禁止爪82を逆転禁止姿勢に付勢しない位置にセットされている。
【0064】
逆転防止機構80を逆転許可状態にするには、制動レバー21を制動解除位置から僅かに装着部2cに接近する方向に引き込み操作すればよい。制動レバー21を引き込み操作すると、逆転禁止位置にある補助レバー92が制動レバー21に係止されて逆転許可位置側に揺動する。この結果、レバー部材95の基端部95aが係止部82aを押圧して逆転禁止爪82を逆転許可姿勢側に戻す。このとき、トグルばね83の死点を超えると逆転禁止爪82は、逆転許可姿勢側に付勢されその位置に保持される。
【0065】
ここでも、開口21gを設けて底を貫通して第2操作部96aが突出しているので、制動レバー21と補助レバー92との間で糸カミが生じにくくなる。
【0066】
〔他の実施形態〕
(a) 前記2つの実施形態では、制動レバー21に開口21gを直接形成したが、図10に示すように、U字状部材97を制動レバー21の先端下部に設けた溝部21iに被せて固定し、開口21gを形成してもよい。
【0067】
(b) 前記実施形態では、制動レバー21や補助レバー22,92をリール本体2に揺動自在に装着したが、装着部2cに接離する方向に移動するのであれば直線移動するようにしてもよい。
【0068】
(c) 前記実施形態では、補助レバーの押し込み操作により規制が強くなる方向に操作したが、規制が弱くなるように操作してもよい。すなわち、補助レバーの押し込み操作により、所定制動状態から制動解除状態にしたり、逆転禁止状態から逆転許可状態にしたりしてもよい。
【0069】
(d) 前記実施形態では、補助レバーを制動レバーと連動させたが、それぞれ独立して動作するようにしてもよい。
【0070】
(e) 前記実施形態では、制動レバーに開口21gを形成したが、補助レバー22に開口を設け、制動レバーを補助レバーの開口内を貫通させるようにしてもよい。
【0071】
【発明の効果】
本発明に係るスピニングリールでは、規制操作に要するストロークと制動操作に要するストロークとが別になり、全体のストロークを小さくすることができ、制動操作と回転規制操作を簡単に行える。また、この規制レバーの先端より基端側が制動レバーと並べて配置され、かつ規制レバー及び制動レバーのいずれか一方の一部が他方で囲まれた状態であるので、制動レバーと規制レバーとの間に隙間が生じても囲まれた部分より基端側に釣り糸が入らなくなる。このため、釣り糸が両レバーの隙間に噛み込む糸カミが生じにくくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態1によるスピニングリールの側面断面図。
【図2】 図1のII−II断面図。
【図3】 図1のIII−III断面図。
【図4】 スピニングリールの正面部分図。
【図5】 制動解除状態の各レバーと制動円筒の状態を示す断面模式図。
【図6】 所定制動状態の各レバーと制動円筒の状態を示す断面模式図。
【図7】 制動状態における各レバーと制動円筒の状態を示す断面模式図。
【図8】 制動解除状態と所定制動状態での第2レバー部材の動作を示す模式図。
【図9】 実施形態2の図2に相当する図。
【図10】 他の実施形態の図4に相当する図。
【符号の説明】
2 リール本体
2a リールボディ
2c 装着部
3 ロータ
6 レバーブレーキ機構
20 制動部
21 制動レバー
21a 操作部
21b 制動作用部
21c 第1操作部
21e 開口(第2開口)
21g 開口(第1開口)
22 補助レバー
23 コイルばね
24 所定制動機構
25 第1レバー部材
26 操作部材
26a,96a 第2操作部
26b,96b 第3操作部
27 第2レバー部材
40 制動円筒
80 逆転防止機構
97 U字状部材

Claims (7)

  1. 釣り竿に装着される竿装着部を有するスピニングリールのリール本体に回転自在に装着されたロータの糸繰り出し方向の回転を規制するスピニングリールのロータ規制装置であって、
    前記ロータの糸繰り出し方向の回転に連動して回転する制動部材と、
    先端に前記竿装着部と接離する第1操作部が設けられ、前記リール本体に移動自在に装着され、前記第1操作部を前記装着部に接近する方向に操作すると基端が前記制動部材に接触して前記ロータを制動する制動レバーと、
    前記ロータの糸繰り出し方向の回転を第1規制状態と第2規制状態とに切り換え可能な規制手段と、
    前記制動レバーより前記竿装着部から離反した先端に前記装着部と接離する第2操作部が設けられ、先端より基端側が前記制動レバーと並べて配置された状態で前記リール本体に移動自在に装着され、前記規制手段の規制状態を切り換える規制レバーとを備え、
    前記制動レバー及び規制レバーのいずれか一方の一部が他方に囲まれており、
    前記制動レバーは、揺動中心より先端側に先端に向いた第1開口を有し、
    前記規制レバーは、前記制動レバーと並べて配置され前記リール本体に揺動自在に装着されたレバー部材と、前記レバー部材の先端に前記第1開口を貫通して延びた先端に前記第2操作部が設けられた操作部材とを有する、スピニングリールのロータ規制装置。
  2. 前記制動レバー及び規制レバーは、前記リール本体に同一揺動軸芯回りに揺動自在に装着されている、請求項1に記載のスピニングリールのロータ規制装置。
  3. 前記制動レバーは、前記第1開口より基端側に前記竿装着部に向いた第2開口を有し、
    前記操作部材は、前記第2開口から前記竿装着部に向けて突出し、突出部分に第3操作部が設けられている、請求項1又は2に記載のスピニングリールのロータ規制装置。
  4. 前記第1操作部と前記第2操作部とは、前記竿装着部と接離する方向に間隔を隔てて対向して配置されている、請求項に記載のスピニングリールのロータ規制装置。
  5. 前記制動レバーは、前記第1開口を形成するために取り付けられたU字状部材を有する、請求項からのいずれかに記載のスピニングリールのロータ規制装置。
  6. 前記規制手段は、前記規制レバーの操作により前記制動部材に接触する所定制動位置と前記制動部材から離反する制動解除位置とに移動する所定制動機構を有している、請求項1からのいずれかに記載のスピニングリールのロータ規制装置。
  7. 前記規制手段は、前記規制レバーの操作により前記ロータの逆転を禁止する前記第1規制状態と前記ロータの逆転を許可する前記第2規制状態とに切り換わる逆転防止機構を有している、請求項1からのいずれかに記載のスピニングリールのロータ規制装置。
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