JP5460250B2 - スピニングリールのロータ制動装置 - Google Patents

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本発明は、制動装置、特に、竿装着部を有するリール本体に回転自在に装着されたロータの糸繰り出し方向の回転を制動するスピニングリールのロータ制動装置に関する。
一般に、磯釣りを行う場合、レバー形状の制動操作部材によってロータの糸繰り出し方向の回転(逆転)が制動されるレバーブレーキ機構(ロータ制動装置の一例)を有するレバーブレーキ型のスピニングリールがしばしば使用される。レバーブレーキ型のスピニングリールは、魚が餌を咥えるのを妨げない程度に制動力を緩めるために使用される。
この種の従来のレバーブレーキ型のスピニングリールのロータ制動装置は、ロータの糸繰り出し方向の回転に連動して回転する制動部と、制動部を制動操作するための制動操作部材とを備えている(たとえば、特許文献1参照)。
制動操作部材の先端には竿装着部に接近して配置された操作部が設けられている。制動操作部材の基端には、制動部に制動作用する制動作用部が設けられている。制動操作部材の中間部分には、リール本体に揺動自在に支持される装着部が設けられている。これらを有する従来の制動操作部材は、アルミニウム合金を鍛造して一体形成された部材である。制動操作部材の装着部は、リール本体の脚部の前面に形成された装着溝に装着されており、装着溝内で揺動自在にリール本体に支持されている。
このような構成のロータ制動装置では、制動操作部材の操作部を竿装着部に接近する方向に操作すると、制動作用部に設けられたブレーキシューが制動部の内周面に接触してロータの逆転が制動される。
特願2004−322393号公報
前記従来の構成では、制動操作部材が一体形成されている。このため、操作部を操作しやすい形状でできる。しかし、一体形成によって制動操作部材を製造すると、リール本体の装着溝に装着される装着部の幅が大きくなり、装着溝の幅が広くなる。装着溝の幅が広くなると、リール本体の脚部の強度を維持するために脚部の溝幅方向の厚みが厚くなり、リールの軽量化を図りにくい。
本発明の課題は、リール本体に装着された制動操作部材において、リールの軽量化を図りつつリール本体の強度を維持できるようにすることにある。
発明1に係るスピニングリールのロータ制動装置は、竿装着部及び竿装着部から延びる脚部を有するリール本体に回転自在に装着されたロータの糸繰り出し方向の回転を制動する装置である。ロータ制動装置は、制動部と、制動操作部材と、を備えている。制動部は、制動面を有し、ロータの糸繰り出し方向の回転に連動して回転可能にリール本体に装着される。制動操作部材は、制動操作のための操作部と、リール本体の脚部に竿装着部と接近及び離反する方向に移動自在に装着され、操作部が先端に着脱自在に固定される装着部と、操作部の操作により制動面に制動作用する制動作用部と、を有している。操作部は、操作部に側方から挿入された複数の固定部材により、装着部に着脱自在に固定されている。
このロータ制動装置では、例えば、制動操作部材を竿装着部に接近する方向に移動させると、制動作用部が制動部に接触して制動部の制動面に制動作用してロータの糸繰り出し方向の回転が制動される。制動操作部材の装着部は、リール本体の脚部に移動自在に装着される。ここでは、制動操作部材の操作部が装着部の先端に着脱自在に固定されており、操作部が装着部と別体であるので、操作部を釣り人が操作しやすい形状にすることができる。
発明2に係るスピニングリールのロータ制動装置は、発明1に記載の装置において、装着部は、脚部に形成された装着溝に移動自在に装着され、操作部と装着部との固定部分は、装着溝から外部に露出して配置されている。
発明3に係るスピニングリールのロータ制動装置は、発明2に記載の装置において、装着部は、リール本体に竿装着部と接近及び離反する方向に揺動自在に支持されている。この場合には、釣り竿を持つ手で制動操作部材を操作しやすくなる。
発明に係るスピニングリールのロータ制動装置は、発明1から3のいずれかに記載の装置において、操作部の基端部には、装着部の先端部が挿入され、竿装着部側が開口する挿入溝が形成されている。
発明に係るスピニングリールのロータ制動装置は、発明に記載の装置において、固定部材は、挿入溝に挿入された装着部を貫通して操作部にねじ込まれるボルト部材である。
本発明によれば、制動操作部材の操作部が装着部の先端に着脱自在に固定されており、操作部が装着部と別体であるので、操作部を釣り人が操作しやすい形状にすることができる。
本発明の一実施形態が採用されたスピニングリールの側面断面図。 その図1のII−II断面図。 リール本体を含むレバーブレーキ機構の分解斜視図。 レバーブレーキ機構の断面部分図。 制動部の分解斜視図 所定制動部を示す正面図。 図1のVII−VII断面図。 制動レバーの制動作用部の側面部分図。 図8のIX−IX断面図。 所定制動部の動作を説明する正面図。
<全体構成>
本発明の一実施形態を採用したスピニングリールは、図1に示すように、釣り竿の長手方向に沿う第1軸X回りに釣り糸を巻き取るレバーブレーキ型のリールである。スピニングリールは、ハンドル組立体1を備えたリール本体2と、リール本体2の前部に第1軸X回りに回転自在に支持されたロータ3と、ロータ3の前部に配置された釣り糸を巻き取るスプール4とを備えている。
リール本体2は、例えばマグネシウム合金製である。リール本体2は、図1、図2及び図3に示すように、釣り竿に装着される前後に長い竿装着部2cと、竿装着部2cと間隔を隔てて配置されたリールボディ2aと、竿装着部2cとリールボディ2aとを連結する脚部2bとを有している。リールボディ2aは、内部に機構装着空間を有し、脚部2bと一体形成され側部が開口している。リールボディ2aの開口は、蓋部材2dにより塞がれている。リールボディ2aの前部には、取付フランジ付きの金属製の筒状の取付部材2eが装着されている。リール本体2の後部は、ガード部材35により覆われている。脚部2bの前面には、後述する制動レバー17を収納するための装着溝2gが形成されている。装着溝2gは、断面が概ね三日月形状に形成されている。装着溝2gには、例えば、ポリアセタール等の合成樹脂絶縁体製のシート部材7が装着されている。シート部材7の詳細については後述する。
ハンドル組立体1は、図2に示すように、後述するマスターギア軸10にねじ込み固定されるねじ込み式のものである。ハンドル組立体1は、マスターギア軸10にねじ込まれるネジ軸37と、ネジ軸37に折り畳み可能に設けられたハンドルアーム38と、ハンドルアーム38の先端にネジ軸37と平行な軸回りに回転自在に装着されたハンドル把手39と、を有している。また、ハンドル組立体1は、ネジ軸37とハンドルアーム38とを連結する連結ピン47と、ネジ軸37の外周側でマスターギア軸10とハンドルアーム38との間に配置された軸つば部材49と、をさらに有している。ネジ軸37の先端には、左ネジの第1ネジ部37aと右ネジの第2ネジ部37bと、が形成されている。ハンドル組立体1は、図2に示す右位置とその逆側の左位置とのいずれにも取付可能である。ハンドル組立体1が取り付けられた位置と逆側の位置のリール本体2にはキャップ部材69が装着されている。
リールボディ2aの内部には、図1に示すように、ロータ駆動機構5と、レバーブレーキ機構6と、オシレーティング機構20とが設けられている。ロータ駆動機構5は、ハンドル組立体1に連動してロータ3を回転させるための機構である。レバーブレーキ機構6は、ロータ3の糸繰り出し方向の回転(逆転)を制動するための機構である。オシレーティング機構20は、ハンドル組立体1の回転に連動してスプール軸8を介してスプール4を前後に往復移動させる機構である。
ロータ3は、たとえばマグネシウム合金製であり、リール本体2に回転自在に支持されている。ロータ3は、円筒部3aと、円筒部3aの側方に互いに対向して設けられた第1及アーム部3b及び第2アーム部3cとを有している。円筒部3aの前壁3dの中央部には貫通孔3eを有するボス部3fが形成されている。この貫通孔3eに後述するスプール軸8及びピニオンギア12が貫通している。ボス部3fの外周面には、環状のバネ装着溝3gが形成されている。また、図1に示すように、第1アーム部3bの先端と第2アーム部3cの先端部とには、ベールアーム9が揺動自在に設けられている。このベールアーム9により釣り糸がスプール4に案内される。
スプール4は、たとえばアルミニウム合金製のものである。スプール4は、ロータ3の第1アーム部3bと第2アーム部3cとの間に配置されている。スプール4は、スプール軸8の先端にワンタッチ着脱機構48を介して着脱自在かつ回転不能に装着されている。スプール4は、スプール本体22と、スプール本体22内に配置されたドラグ機構23と、スプール本体22を回転自在に支持するスプール筒部24と、を有している。スプール本体22は、筒状の糸巻胴部22aと、糸巻胴部22aの後端部に糸巻胴部22aより大径に形成された筒状のスカート部22bと、糸巻胴部22aの前部に前方に傾斜して形成されたフランジ部22cとを有している。
ドラグ機構23は、ドラグつまみ60を有するドラグ調整部57と、ドラグ調整部57により押圧される1又は複数のドラグ座金を有する摩擦部58と、を有している。ドラグ調整部57は、スプール軸8の先端に螺合してドラグ力を調整する。ドラグ座金は、スプール筒部24に回転自在及び回転不能に連結されている。
スプール筒部24は、スプール軸8に回転不能かつ着脱自在に装着されている。スプール筒部24は、ワンタッチ着脱機構48によりスプール本体22及びドラグ機構23とともにスプール軸8からワンタッチで着脱可能である。
ロータ駆動機構5は、図1、図2及び図3に示すように、ハンドル組立体1が一体回転可能に固定されたマスターギア軸10と、マスターギア軸10ともに回転するマスターギア11と、マスターギア11に噛み合うピニオンギア12と、を有している。マスターギア軸10は、マスターギア11と一体で筒状に形成されている。マスターギア軸10は、リールボディ2a及び蓋部材2dにそれぞれ軸受15a,15b(図2)により回転自在に支持されている。マスターギア軸10の図2右側端部の内周面には、第2ネジ部37bに螺合する第2雌ネジ部10bが形成され、図2左側端部から第2ネジ部37bの長さ分奥側内周面には、第1ネジ部37aに螺合する第1雌ネジ部10aが形成されている。
ピニオンギア12は筒状に形成されており、ピニオンギア12の前部12aはロータ3の貫通孔3eを貫通してスプール4側に延びている。ピニオンギア12の前部12aで、ロータ3はナット13によりピニオンギア12に一体回転可能に固定されている。ピニオンギア12は、中間部と後部とで軸受14a、14bによりリールボディ2aに回転自在に支持されている。また、先端部で軸受14cにより回転自在に支持されている。ナット13は、リテーナ36により緩み止めされている。またナット13は、軸受13aによりスプール軸8に接触している。これにより、ピニオンギア12の内周面とスプール軸8の外周面との間に隙間を形成している。リテーナ36は前壁3dに抜け止めバネ36aにより係止されている。また、リテーナ36には、弾性体製のシール部材36bが装着されており、スプール軸8とピニオンギア12との隙間からロータ3内部への液体の浸入を防止している。
オシレーティング機構20は、図1及び図2に示すように、トラバースカム式のものであり、ピニオンギア12に噛み合う中間ギア20aと、リールボディ2aにスプール軸8と平行な軸回りに回転自在に装着された螺軸20bと、螺軸20bの回転により前後移動するスライダ20cとを有している。スライダ20cにスプール軸8の後端部が回転不能かつ軸方向移動不能に取り付けられている。
<レバーブレーキ機構の構成>
本発明の一実施形態によるロータ制動装置であるレバーブレーキ機構6は、図1、図3、図4及び図5に示すように、制動部16と、制動部16の制動力を調整操作するための制動レバー(制動操作部材の一例)17と、制動レバー17を付勢するコイルバネの形態のバネ部材19と、制動レバー17により所定制動状態と制動解除状態とに切換可能な所定制動部21(図3参照)とを有している。バネ部材19は、制動レバー17を竿装着部2cから離反する方向に付勢する付勢部材として機能する。
<制動部の構成>
制動部16は、図4に示すように、制動レバー17の先端が圧接されて制動される制動面41aを有する制動部本体31と、ロータ3と制動部本体31とをロータ3の回転方向に応じて連結・遮断する爪式のワンウェイクラッチ32とを有している。
制動部本体31は、ロータ3の円筒部3aの内周側にロータ3と同心に配置された筒状部材40と、筒状部材40の内周面に固定された制動円筒41とを有している。
筒状部材40は、図4に示すように、円筒部3aの内周側に同芯に配置される外筒部40aと、外筒部40aの内周側に配置された内筒部40bと、外筒部40aと内筒部40bとを連結する円板部40cとを有する二重筒状部材である。外筒部40aの外周面には、後述する所定制動部21を構成する摩擦リング30が装着される環状溝40dがたとえば2条軸方向に間隔を隔てて形成されている。内筒部40bは、取付部材2eに固定された軸受止め輪54の外周面に軸受14dにより回転自在に支持されている。内筒部40bは、軸受14dの前側からさらに径方向内方に延びており、ボス部3fの外周側に筒状に対向している。このボス部3fと内筒部40bの対向部分その間に弾性体製のシール部材86が装着されている。これにより、ロータ3のボス部2fと筒状部材40との隙間から軸受14c、軸受14d及びリール本体2の内部に液体が浸入しにくくなる。
軸受止め輪54は、取付部材2eの先端内周面にねじ込み固定されている。軸受止め輪54とピニオンギア12との間に軸受14cが配置されている。軸受14cは、ピニオンギア12を支持するとともに、軸受止め輪54を抜け止めする機能も果たしている。軸受止め輪54は、図5に示すように、例えばアルミニウム合金製を切削加工して形成された筒状部材である。軸受止め輪54は、先端に形成された大径の鍔部54aと後端外周面に形成された固定ネジ部54bとを有している。軸受14cと軸受14aとの間には、筒状の軸受カラー87が配置されている。これにより、軸受14cの後部が位置決めされる。軸受14cの前部は、ロータ3のボス部3fに接触して位置決めされている。
制動円筒41は、外筒部40aの内周面から内筒部40bを経て軸受14dの後面に向かって延びている。したがって、軸受14dの外輪は、筒状部材40と制動円筒41とにより挟まれている。制動円筒41は、外筒部40aに沿った内周面が制動面41aとなっている。制動円筒41は、中心孔41bを有する金属製の有底筒状部材であり、円板部40cにねじ止め固定されている。中心孔41bは、取付部材2eの外周側に対向するように筒状に形成されている。この制動円筒41の制動面41aに制動レバー17の先端が当接して筒状部材40を制動する。制動円筒41の中心孔41bと取付部材2eとの間には弾性体製のシール部材88が装着されている。これにより、軸受14dへの液体の浸入が防止されている。さらに、軸受14dを介してリール本体2の内部への液体の浸入も防止されている。
ワンウェイクラッチ32は爪式のものであり、ロータ3の糸繰り出し方向の回転したときにのみロータ3と制動部本体31の筒状部材40とを連結し、ロータ3に連動して筒状部材40を糸繰り出し方向に回転させる。したがって、ロータ3が糸巻取方向に回転したときには、ロータ3と筒状部材40とは遮断され、ロータ3から筒状部材40に回転が伝達されない。ワンウェイクラッチ32は、図4及び図5に示すように、ロータ3の円筒部3aの前壁3dに固定されたリング状のラチェットホイール42と、筒状部材40の円板部40cに揺動自在に装着され先端がラチェットホイール42に接触可能なラチェット爪43と、ラチェット爪43を先端がラチェットホイール42に接触する方向に付勢する付勢部材44と、ラチェットホイール42と前壁3dとの間に配置された防振部材45とを有している。
ラチェットホイール42は、図4に示すように、ロータ3の円筒部3aの前壁3dの後面に複数本の取付ネジ46により固定されている。ラチェットホイール42は、前壁3dに固定される円板状のフランジ部42aと、フランジ部42aと一体形成された内周面に鋸歯状のラチェット歯42bが形成された筒状部42cとを有している。フランジ部42aと前壁3dの後面との間に防振部材45が装着されている。
ラチェット爪43は、ラチェット歯42bに噛み合う噛み合い位置と、ラチェット歯42bから離脱する噛み合い解除位置とに円板部40cに揺動自在に設けられている。ラチェット爪43は、ラチェット歯42bに噛み合う鋭角状に尖った爪部43aを先端に有している。また付勢部材44が係止される長円形の係止孔43cが形成されている。
付勢部材44は、図5に示すように、バネ性を有する金属製線材をクエスチョンマーク形状に湾曲及び折り曲げて形成された部材である。付勢部材44は、ロータ3のボス部3fに形成されたバネ装着溝3g(図4)に圧接状態で装着された円形部44aと、円形部44aから径方向外方に延びるアーム部44bと、アーム部44bの先端を係止孔43cに向けて折り曲げた係止突起44cとを有している。係止突起44cは、係止孔43cに挿入され、係止孔43cの内側面を両方向に押圧可能である。また、円形部44aの自由直径は、バネ装着3gの底径より小さい。このため、付勢部材44は、ラチェット爪43を噛み合い方向(と噛み合い解除方向との両方向に付勢可能な両方向付勢部材である。具体的には、付勢部材44は、バネ装着溝3gに圧接され、ロータ3の回転に応じて回転し、噛み合い方向と噛み合い解除方向の両方向にラチェット爪43を付勢する。
この結果、ロータ3が糸巻取方向(図5の時計回り)に回転すると付勢部材44も同方向に回転し、ラチェット爪43を噛み合い解除方向に付勢する。すると、ラチェット爪43が噛み合い解除位置側に揺動する。このため、ロータ3が糸巻取方向に回転したときには、筒状部材40にロータ3の回転が伝達されないとともに、ラチェット爪43がラチェットホイール42に断続的に衝突しなくなる。この結果、ワンウェイクラッチ32の静音化を図れるとともに、糸巻取方向に回転した時の回転抵抗を低減できる。
また、糸繰り出し方向(図5の反時計回り)にロータ3が回転すると付勢部材44も同方向に回転し、ラチェット爪43を噛み合い方向に付勢する。すると、ラチェット爪43が噛み合い位置側に揺動し、ラチェット歯42bがラチェット爪43の爪部43aに噛み合う。このため、ロータ3が糸繰り出し方向に回転したときには、筒状部材40にロータ3の回転が伝達され、レバーブレーキ機構6による制動操作が可能になる。
ここでは、内周面にラチェット歯42bが形成された内歯式のワンウェイクラッチ32において、1つの付勢部材44で、ラチェット爪43を両方向に付勢できるので、回転遮断時のワンウェイクラッチ32の静音化と回転伝達との2つの機能を1つの付勢部材44で実現できる。
防振部材45は、たとえば、NBRやウレタンゴム等の弾性を有する合成ゴム製のワッシャ形状のシート状の部材である。防振部材45は、前述したように、ラチェットホイール42のフランジ部42aと前壁3dとの間に両者に接触して配置されている。防振部材45は、ラチェット歯42bがラチェット爪43に衝突して噛み合うときに、その衝突による振動を吸収して、ラチェットホイール42からロータ3に振動を伝達しないようにするため設けられている。
<制動レバーの構成>
図1に示すように、制動レバー17は、第1軸Xと食い違う第2軸Y方向にリール本体2の脚部2bに装着された支持軸33によりリール本体2に第2軸Y回りに揺動自在に支持されている。支持軸33は、図6に示すように、蓋部材2dをリールボディ2aに装着するための鍔付き軸状のナット部材である。支持軸33は、蓋部材2d側から挿入されたネジ部材33aに螺合してリール本体2に固定されている。また、前述したように、制動レバー17は、バネ部材19により竿装着部2cと離反する方向に付勢されている。
脚部2bの前面には、前述したように装着溝2gが形成され、装着溝2gには、シート部材7が装着されている。シート部材7は、図1及び図3に示すように、装着溝2gの壁面に接触する概ね三日月形状の1対の壁部7aと、装着溝2gの底面に接触して両壁部7aを連結する底部7bとを有している。壁部7aには、支持軸33が通過可能な通過孔7dが形成されている。底部7bには、バネ部材19を収納するバネ筒部7cが形成されている。シート部材7は、支持軸33により装着溝2gに対して抜け止めされている。
制動レバー17は、図1に一点鎖線で示す所定制動位置と、二点鎖線で示す制動解除位置より竿装着部2cに接近した制動位置との間で揺動自在にリール本体2に取り付けられている。なお、制動レバー17は、通常は、バネ部材19及び所定制動部21の機構により図1に実線で示す制動解除位置と一点鎖線で示す所定制動位置とのいずれかに保持される。
制動レバー17は、制動操作するための操作部17aと、脚部2bの装着溝2gに支持軸33により第2軸Y回りに揺動自在に支持される装着部17bと、装着部17bから延び制動部16に制動作用する制動作用部17cと、を備えている。
操作部17aは、例えば、アルミニウム合金製の部材であり、鍛造により製造されている。操作部17aは、装着部17bに複数(例えば2本)の固定部材(例えばボルト部材)90により装着部17bに着脱自在に連結されている。操作部17aは、装着部17bへの連結部分から竿装着部2cに沿ってベールアーム9の外方付近まで前方に延びた後、径方向外方と前方とに分岐して延び、さらに径方向外方に分岐した先端が前方に向けて湾曲した形状である。操作部17aの前方に湾曲した形状の部分が引き込み操作部17dである。引き込み操作部17dは、例えば、釣り竿を持つ手(例えば左手)の人差し指で引き込み操作して操作力に応じてロータ3を制動する際に使用される。また、装着部17bから前方に延びる部分が第1押し込み操作部17eであり、装着部17bに連結される部分が第2押し込み操作部17fである。第1押し込み操作部17e及び第2押し込み操作部17fは、所定制動部21に切り換える際に使用される。第1押し込み操作部17eは、釣り竿を持つ手の人差し指で押し込み操作する際に使用される。第2押し込み操作部17fは、釣り竿を持つ手の中指で押し込み操作する際に使用される。
第2押し込み操作部17fには、図7に示すように、金属薄板材をプレス成形により折り曲げて作成された銘版91が着脱自在に装着されている。銘版91は、Γ字形状の断面を有しており、その上面91aは、竿装着部2cに対向して配置され、断面視僅かに上方に凸に湾曲して形成されている。銘版91は、中指の背で第2押し込み操作部17fを押し込み操作するとき、指への当たりを良くするとともに外観の意匠を良好にするために設けられている。第2押し込み操作部17fには、装着部17bの先端部が挿入される挿入溝17gが形成されている。挿入溝17gは、竿装着部2c側が開口するように形成されている。これにより、操作部17aの操作で最も力が作用する引き込み操作部17dを操作する際に、挿入溝17gの底部から装着部17bの先端部に力が効率よく伝達される。挿入溝17gは、銘版91を装着部17bと並べて挿入可能な溝幅を有している。挿入溝17gを貫通して固定部材90が装着されており、固定部材90は装着部17bに加えて銘版91を固定している。
引き込み操作部17dを用いた引き込み操作により、制動レバー17は、実線で示す制動解除位置から二点鎖線で示す竿装着部2cに接近した制動位置に向けて揺動する。また、第1押し込み操作部17e又は第2押し込み操作部17fを用いた押し込み操作により、制動レバー17は、実線で示す制動解除位置から一点鎖線で示す竿装着部2cから離反した所定制動位置に向け揺動する。
装着部17b及び制動作用部17cは、C字状に湾曲して一体形成された、例えば、ステンレス合金製の板状の部材である。装着部17bは、シート部材7内に配置されてリール本体2の脚部2bには接触しないようになっている。これにより、マグネシウム合金製のリール本体2の電解腐食を防止できる。装着部17bには、支持軸33が嵌合する嵌合孔17hが形成されている。
制動作用部17cの先端は、制動円筒41の内周側に対向して配置され、図4に示すように、その先端に制動円筒41の内周面に接触可能な制動シュー34が着脱自在に取り付けられている。図8に示すように、制動作用部17cの制動シュー34の取付部分には、上部に第1取付凹部17jが下部に第2取付凹部17kが形成されている。また、制動作用部17cの制動シュー34の取付部分の後方には、所定制動部21の後述するレバー部材27の先端が係合する概ね楕円形の係止孔17iに係合している。係止孔17iは、図8に示すように、制動レバー17が二点鎖線で示す制動状態に操作されたときのレバー部材27との干渉を防止するために、後部が前部より幅広に形成されている。これにより、制動レバー17を制動位置に操作したときに、最大制動力の低下を防ぐことができる。
制動シュー34は、たとえばポリアミド系合成樹脂やポリアセタールなどの弾性を有する合成樹脂製である。制動シュー34は、図1に示すように、制動レバー17の揺動により制動円筒41を径方向外方に押圧する。制動シュー34は、図8及び図9に示すように、制動円筒41に接触する接触部34aと、接触部34aの下面から制動作用部17cの両側面に接触する1対の取付脚部34bと、1対の取付脚部34bからそれぞれ内方に突出する係止突起34cと、を有している。接触部34aには、制動作用部17cの先端部分を挟持するための挟持溝34dが形成されている。この挟持溝34dの溝底に第1取付凹部17jが接触する。係止突起34cは、第2取付凹部17kに係止される。これにより、制動シュー34が制動作用部17cの先端部に弾性係止される。
制動レバー17は、何も操作されないとバネ部材19により付勢されて、図1に実線で示すように、制動解除位置に配置されて制動シュー34が制動円筒41から離反している。
バネ部材19は、シート部材7のバネ筒部7cに収容され、装着部17bとリール本体2の脚部2bとの間に圧縮状態で配置されている。バネ部材19は、制動レバー17を制動解除側に向けて図1反時計回りに付勢している。これにより、制動状態から制動レバー17から手を離すと、ロータ3は制動解除状態になる。
また、制動レバー17は、所定制動部21を図10(a)に示す制動解除状態と図10(b)に示す所定制動状態とに切り換える操作を行うためにも使用される。制動作用部17cには、前述したように、長円形の係止孔17i(図8参照)が形成されている。
〔所定制動部の構成〕
所定制動部21は、図4及び図6に示すように、制動レバー17と連動して揺動するレバー部材27と、レバー部材27を制動解除位置と所定制動位置とで保持するトグルバネ28と、図2に示すように、筒状部材40に相対回転可能に装着され筒状部材40に摩擦係合する摩擦部材29と、摩擦部材29を筒状部材40に摩擦係合させるために環状溝40dに装着された、たとえばOリングからなる2本の摩擦リング30とを有している。
レバー部材27は、図3及び図6に示すように、取付部材2eの後面にねじ込み固定されスプール軸8と平行に配置された揺動軸27aに揺動自在に装着されている。レバー部材27の基端から揺動中心までの距離は、先端から揺動中心までの距離より2倍以上長い。レバー部材27の先端は、係止孔17iに係止されており、レバー部材27は、制動レバー17と連動して制動解除位置(図10(a))と所定制動位置(図10(b))との間で揺動する。レバー部材27には、係止爪70が揺動自在に装着されている。係止爪70は、基端にバネ係止部70aを有し、先端に鋭角の爪部70bを有しており、コイルバネ71により爪部70bが突出する方向(図6反時計回り)に付勢されている。トグルバネ28は、レバー部材27の基端に係止されている。
ここで、制動解除位置あるときレバー部材27の基端はトグルバネ28により付勢されて係止孔17iの上面に接触し、所定制動位置にあるとき下面に接触する。レバー部材27の中間部には、係止爪70が揺動自在に装着されている。係止爪70は、基端にバネ係止部70aを有し、先端に鋭角の爪部70bを有しており、コイルバネ71により爪部70bが突出する方向(図5反時計回り)に付勢されている。コイルバネ71は、一端がバネ係止部70aに係止され、他端がレバー部材27の揺動軸に係止されている。このように係止爪70をレバー部材27に揺動自在に装着し、かつコイルバネ71で爪部70bを突出する方向に付勢することにより、所定制動位置にレバー部材27が揺動したとき、爪部70bと後述する摩擦部材29の鋸歯部29aとの回転位相が合わずに、爪部70bが鋸歯部29aの突出部分に接触してもショックを吸収して確実に摩擦部材29を回り止めできる。
摩擦部材29は、筒状の部材であり、筒状部材40の外周に回転自在に装着されている。摩擦部材29の一端(図4右端)内周面には、係止爪70の爪部70bに係合する鋸歯部29aが径方向内方に突出して形成されている。鋸歯部29aは、レバー部材27が所定制動位置(図10(b))にあるとき、係止爪70に係合して摩擦部材29の糸繰り出し方向の回転を禁止するために設けられている。摩擦部材29の他端(図4左端)と筒状部材40の円板部40cの外側面との間には、第1座金72が配置されている。第1座金72は、C字状に湾曲して形成された止め輪74により抜け止めされる。止め輪74は、摩擦部材29の他端内周面に形成された環状溝29cに装着されている。また、鋸歯部29aと筒状部材40との間には第2座金75が装着されている。第1座金72及び第2座金75は、摩擦部材29の軸方向の取り付け寸法を調節して摩擦部材29ががたつかないように設けられている。
このような構成の摩擦部材29では、レバー部材27が所定制動位置に配置され係止爪70が鋸歯部29aに係合したとき、摩擦部材29が摩擦リング30の作用により筒状部材40に対して摩擦摺動する。
ここでは、制動レバー17を所定制動位置に押し込み操作すると、それに連動してレバー部材27も制動解除位置から所定制動位置に揺動する。この結果、係止爪70が摩擦部材29の鋸歯部29aに係合し、ロータ3の糸繰り出し方向の回転を所定制動状態で制動する。
トグルバネ28は、図6及び図10に示すように、レバー部材27を付勢して制動レバー17を所定制動位置と制動解除位置とに付勢し、その姿勢を保持することができる。トグルバネ28は、レバー部材27の基端に装着された捩じりコイルバネである。トグルバネ28は、一端がレバー部材27の基端に係止され、他端がリールボディ2aの前端面に係止されている。トグルバネ28は、図10(a)に示すように、レバー部材27が制動解除位置に配置されると、レバー部材27を図6(a)の時計回りに付勢し、所定制動位置に配置されると図10(b)の反時計回りに付勢する。これにより、レバー部材27が制動解除位置と所定制動位置とで保持され、さらに制動レバー17が制動解除位置と所定制動位置とに保持される。
<リールの動作及び操作>
キャスティング時にはベールアーム9を糸開放姿勢側に倒し、キャスティングすることにより、スプール4の外周から釣り糸が繰り出される。糸巻取時には、ハンドル組立体1を糸巻き取り方向に回転させると、ベールアーム9が図示しない戻し機構により糸巻き取り姿勢に戻る。ハンドル組立体1の回転力は、マスターギア軸10、マスターギア11を介してピニオンギア12に伝達される。ピニオンギア12に伝達された回転力は、ピニオンギア12の前部12aを介してロータ3に伝達される。このときロータ3は糸巻き取り方向に回転するので、ワンウェイクラッチ32のラチェット爪43が付勢部材44により噛み合い解除位置側に付勢され、ラチェット爪43とラチェットホイール42との噛み合いが解除され、この回転力は筒状部材40には伝達されない。ピニオンギア12が回転すると、スプール軸8が前後方向に往復移動する。
制動レバー17を何も操作しなければ、制動レバー17はバネ部材19及び所定制動部21の作用により押圧され制動解除位置または所定制動位置に配置される。
ロータ3を逆転させて魚とやりとりする時には、制動レバー17の引き込み操作部17dをたとえば人差し指により竿装着部2c側に引き込み操作して制動力を調整する。
釣り糸が魚により引かれてロータ3が糸繰り出し方向に逆転すると、ワンウェイクラッチ32によりロータ3の回転力がワンウェイクラッチ32を介して筒状部材40に伝達され、さらに制動円筒41に伝達され、レバーブレーキ機構6が制動可能な状態になる。糸繰り出し方向にロータ3が回転するとき、ワンウェイクラッチ32では、ラチェット爪43が付勢部材44により付勢されて噛み合い位置側に揺動する。ラチェット爪43が噛み合い位置に揺動すると、ラチェットホイール42のラチェット歯42bがラチェット爪43の先端の爪部43aに衝突し、ラチェットホイール42が振動する。しかし、この振動は防振部材45により吸収され、ロータ3に伝達されない。このため、釣り人に不快感を与えにくくなるとともに、ラチェット歯42bやラチェット爪43に悪影響を与えにくくなる。
ラチェット歯42bがラチェット爪43に噛み合うと、ロータ3の回転が筒状部材40伝達され、制動円筒41がロータ3と一体で回転する。制動レバー17の引き込み操作部17dを竿装着部2cに接近する方向に引き込み操作すると、たとえ制動レバー17が所定制動位置にあっても、レバー部材27が制動解除位置側に揺動する。この結果、所定制動部21による所定制動状態が一旦解除される。このとき、トグルバネ28がレバー部材27の揺動により反転し、レバー部材27が制動解除位置側に付勢され、レバー部材27が制動解除位置側で保持される(図10(a))。
この状態でさらに制動レバー17を竿装着部2cに接近する方向に操作すると、制動レバー17の制動シュー34が制動円筒41内周面を径方向外方に強く押圧する。この制動力は制動レバー17に加える力を加減することにより調整でき、ロータ3の逆転量を任意に調整できる。この結果、制動レバー17の操作力に応じた制動力がロータ3に付与される。このように、所定制動状態の解除を忘れても、制動レバー17を引き込み操作するだけで、所定制動状態を解除できる。このとき、係止孔17iの後部が前部より幅広になっているので、レバー部材27との干渉が生じにくくなり、制動レバー17による制動操作に影響を与えなくなり、強い制動力を得ることができる。
釣り場を移動する時やリールを収納する時には、引き込み操作部17dから手を離し第1押し込み操作部17e又は第2押し込み操作部17fを竿装着部2cから離反する方向に押し込み操作する。すると、図4及び図10(b)に示すように、レバー部材27が制動解除位置から所定制動位置に揺動し、トグルバネ28によりその位置で保持される。この結果、係止爪70が摩擦部材29の鋸歯部29aに係合して摩擦部材29の回転が阻止され、ロータ3の逆転が阻止される。
このときの制動力は、摩擦部材29と筒状部材40との間に装着された摩擦リング30の弾性力によって定められる。このため、移動途中にハンドル組立体1に何かが当たってもハンドル組立体1が回らない程度に強い所定制動力を得やすくなり、釣り場の移動途中に糸ふけが生じない程度に強く所定制動力を設定できる。また、摩擦部材29と筒状部材40との相対回転により制動するので、制動力が変動しにくくなり安定する。
さらに、仕掛けの垂らし長さを変更するためや、魚に当たりがあった時に魚に仕掛けを確実に食い込ませるために、ロータ3を所定制動状態から制動解除状態にしたい場合には、制動レバー17を僅かに竿装着部2cに接近する方向に操作すればよい。すると、前述したように、制動レバー17によりレバー部材27が制動解除位置に揺動して所定制動状態が一旦解除される。
<特徴>
(A)レバーブレーキ機構6は、竿装着部2c及び竿装着部2cから延びる脚部2bを有するリール本体2に回転自在に装着されたロータ3の糸繰り出し方向の回転を制動する装置である。レバーブレーキ機構6は、制動部16と、制動レバー17と、を備えている。制動部16は、制動面41aを有し、ロータ3の糸繰り出し方向の回転に連動して回転可能にリール本体2に装着される。制動レバー17は、制動操作のための操作部17aと、リール本体2の脚部2bに竿装着部2cと接近及び離反する方向に移動自在に装着され、操作部17aが先端に着脱自在に固定される装着部17bと、操作部17aの操作により制動面41aに制動作用する制動作用部17cと、を有している。
このレバーブレーキ機構6では、例えば、制動レバー17を竿装着部2cに接近する方向に移動させると、制動作用部17cが制動部16に接触して制動部16の制動面41aに制動作用してロータ3の糸繰り出し方向の回転が制動される。制動レバー17の装着部17bは、リール本体2の脚部2bに移動自在に装着される。ここでは、制動レバー17の操作部17aが装着部17bの先端に着脱自在に固定されており、操作部17aが装着部17bと別体であるので、操作部17aを釣り人が操作しやすい形状にすることができる。
(B)レバーブレーキ機構6の制動レバー17において、装着部17bは、脚部2bに形成された装着溝2gに移動自在に装着され、操作部17aと装着部17bとの固定部分は、装着溝2gから外部に露出して配置されている。
(C)レバーブレーキ機構6において、装着部17bは、リール本体2に竿装着部2cと接近及び離反する方向に揺動自在に支持されている。この場合には、釣り竿を持つ手で制動レバー17を操作しやすくなる。
(D)レバーブレーキ機構6において、操作部17aは、複数の固定部材90により装着部17bに着脱自在に固定されている。
(E)レバーブレーキ機構6において、操作部17aの基端部には、装着部17bの先端部が挿入され、竿装着部2c側が開口する挿入溝17gが形成されている。
(F)レバーブレーキ機構6において、固定部材90は、操作部17aに側方から挿入され挿入溝17gに挿入された装着部17bを貫通して操作部17aにねじ込まれるボルト部材である。
<他の実施形態>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(a)前記実施形態では、装着部17bに加えて制動作用部17cも板状の部材で構成したが、制動作用部17cを装着部17b別体で構成してもよい。
(b)前記実施形態では、制動レバー17で所定制動部も動作させるようにしたが、制動操作部を制動レバーと別の操作部に切換操作するようにしても良い。
(c)前記実施形態では、制動レバーで所定制動部を動作させるようにしたが、制動レバーでロータの糸繰り出し方向の回転を禁止するワンウェイクラッチをオンオフ切り換えるようにしても良い。この場合、制動レバーを竿装着部2cから離反する方向に操作すると、ワンウェイクラッチがオンしてロータの逆転を禁止するようにしても良い。
(d)前記実施形態では、脚部2b及び竿装着部2cがリールボディ2aと一体形成されているが、脚部及び竿装着部が蓋部材と一体形成されていてもよい。
2 リール本体
2b 脚部
2c 竿装着部
3 ロータ
6 レバーブレーキ機構(ロータ制動装置の一例)
16 制動部
17 制動レバー
17a 操作部
17b 装着部
17c 制動作用部
17g 挿入溝
41a 制動面
90 固定部材

Claims (5)

  1. 竿装着部及び前記竿装着部から延びる脚部を有するリール本体に回転自在に装着されたロータの糸繰り出し方向の回転を制動するスピニングリールのロータ制動装置であって、
    制動面を有し、前記ロータの糸繰り出し方向の回転に連動して回転可能に前記リール本体に装着される制動部と、
    制動操作のための操作部と、前記リール本体の前記脚部に前記竿装着部と接近及び離反する方向に移動自在に装着され、前記操作部が先端に着脱自在に固定される装着部と、前記操作部の前記竿装着部に接近する方向の操作により前記制動面に制動作用する制動作用部と、を有する制動操作部材と、を備え、
    前記操作部は、前記操作部に側方から挿入された複数の固定部材により、前記装着部に着脱自在に固定されている、スピニングリールのロータ制動装置。
  2. 前記装着部は、前記脚部に形成された装着溝に移動自在に装着され、
    前記操作部と前記装着部との固定部分は、前記装着溝から外部に露出して配置されている、請求項1に記載のスピニングリールのロータ制動装置。
  3. 前記装着部は、前記リール本体に前記竿装着部と接近及び離反する方向に揺動自在に支持されている、請求項2に記載のスピニングリールのロータ制動装置。
  4. 前記操作部の基端部には、前記装着部の先端部が挿入され、竿装着部側が開口する挿入溝が形成されている、請求項1から3のいずれか1項に記載のスピニングリールのロータ制動装置。
  5. 前記固定部材は、前記挿入溝に挿入された前記装着部を貫通して前記操作部にねじ込まれるボルト部材である、請求項に記載のスピニングリールのロータ制動装置。
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