JP2013146245A5 - - Google Patents

Download PDF

Info

Publication number
JP2013146245A5
JP2013146245A5 JP2012010679A JP2012010679A JP2013146245A5 JP 2013146245 A5 JP2013146245 A5 JP 2013146245A5 JP 2012010679 A JP2012010679 A JP 2012010679A JP 2012010679 A JP2012010679 A JP 2012010679A JP 2013146245 A5 JP2013146245 A5 JP 2013146245A5
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drag
swing
shaft
lever
circular
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012010679A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5624069B2 (ja
JP2013146245A (ja
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority claimed from JP2012010679A external-priority patent/JP5624069B2/ja
Priority to JP2012010679A priority Critical patent/JP5624069B2/ja
Priority to TW101150537A priority patent/TWI561168B/zh
Priority to EP13150438.3A priority patent/EP2617285B1/en
Priority to MYPI2013700042A priority patent/MY155459A/en
Priority to KR1020130005176A priority patent/KR101940640B1/ko
Priority to CN201310019611.6A priority patent/CN103210892B/zh
Publication of JP2013146245A publication Critical patent/JP2013146245A/ja
Publication of JP2013146245A5 publication Critical patent/JP2013146245A5/ja
Publication of JP5624069B2 publication Critical patent/JP5624069B2/ja
Application granted granted Critical
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Description

スピニングリール及びスピニングリールのドラグ切換装置
本発明は、釣り糸を前方に繰り出すスピニングリールのリール本体に装着されたスプールを制動する第1ドラグ機構の作動状態を切り換えるスピニングリールのドラグ切換装置及びドラグ切換装置を備えたスピニングリールに関する。
スピニングリールには、スプールの糸繰り出し方向の回転を制動するドラグ機構が装着され、かつドラグ機構を制動状態と制動解除状態に切換可能なドラグ切換装置を有するものが従来知られている(例えば、特許文献1参照)。
従来のドラグ切換装置は、リール本体に制動状態に対応する制動位置と制動解除状態に対応する制動解除位置とに揺動自在に装着されたドラグ切換レバーを有している。従来のドラグ切換レバーは、揺動軸と、揺動軸の両端に一体揺動可能に連結される操作部と、を有している。操作部は、揺動軸の一端に連結される第1レバー部と、他端に連結される第2レバー部と、第レバー部と第2レバー部とを連結する連結部材とを有している。
ドラグ切換レバーにおいて、操作部を揺動軸に組み込む時には、第1レバー部及び第2レバー部の基端を揺動軸にネジ部材により固定する。続いて、第1レバー部と第2レバー部の先端側の間に連結部材を装着し、第1レバー部からネジ部材を、連結部材を経て第2レバー部にねじ込む。これより、操作部が揺動軸に装着される。
特開2010−279334号公報
従来のドラグ切換レバーでは、操作部を揺動軸に組み込むときには、第1レバー部及び第2レバー部の基端を揺動軸に固定する作業と、第1レバー部及び第2レバー部の先端を、連結部材を介して固定する作業が必要になる。このため、ドラグ切換レバーにおいて、操作部の部品点数が多くなり、操作部を揺動軸に取り付ける作業が複雑になる。
本発明の課題は、ドラグ切換レバーにおいて、操作部の部品点数を削減しかつ操作部を揺動軸に装着しやすくすることにある。
発明1に係るスピニングリールのドラグ切換装置は、釣り糸を前方に繰り出すスピニングリールのリール本体に装着されたスプールを制動する第1ドラグ機構の作動状態を切り換える。ドラグ切換装置は、ドラグ切換レバーと、切換機構と、を備えている。ドラグ切換レバーは、揺動軸と、操作部と、を有し、第1位置と第1位置から揺動した第2位置との間で揺動する。揺動軸は、リール本体に左右方向に沿って配置され、リール本体に回動自在に支持される。操作部は、第1端に配置されるレバー部、及びレバー部と一体形成されレバー部から2つに分かれてリール本体の外側面に沿って第1端と逆側の第2端に向かって延び、揺動軸に一体揺動可能に装着される第1揺動装着部及び第2揺動装着部を第2端に有している。切換機構は、ドラグ切換レバーが第1位置に配置されると第1ドラグ機構を作動可能状態にし、ドラグ切換レバーが前記第2位置に配置されると第1ドラグ機構を作動不能状態にする。揺動軸は、一端に設けられる第1非円形部と、他端に設けられる第2非円形部と、を有している。第1揺動装着部は、揺動軸の径方向外方から第1非円形部に係合可能な第1非円形凹部を有し、第2揺動装着部は、揺動軸の径方向外方から第2非円形部に係合可能な第2非円形凹部を有している。
このスピニングリールのドラグ切換装置では、ドラグ切換レバーを第1位置に配置すると、第1ドラグ機構が作動可能になり、第2位置に揺動させると第1ドラグ機構が作動不能になる。ドラグ切換レバーの操作部は、レバー部と、レバー部と一体形成された第1揺動装着部及び第2揺動装着部を有している。このため、操作部は一つの部材で構成され、操作部の部品点数を削減できる。
また、操作部を揺動軸に装着するときには、操作部の第1揺動装着部に設けられる第1非円形凹部を揺動軸の一端に形成された第1非円形部に係合させ、操作部の第2揺動装着部を揺動軸の他端に形成された第2非円形部に係合させるだけでよい。このため、操作部を揺動軸に装着しやすくなる。
ここでは、操作部を一つの部材で構成できるので操作部の部品点数を削減できる。また、操作部の第1非円形凹部及び第2非円形凹部を揺動軸の第1非円形部及び第2非円形部に係合させるだけで操作部を揺動軸に装着できるので、操作部を揺動軸に装着しやすくなる。これにより、部品コスト及び組み立てコストを削減できる。
発明2に係るスピニングリールのドラグ切換装置は、発明1に記載の切換装置において、第1非円形部及び第2非円形部は、互いに平行な一対の直線部と、直線部の端部を連結する一対の連結部と、をそれぞれ有している。第1非円形凹部及び第2非円形凹部は、直線部に係合しかつ第1揺動装着部及び第2揺動装着部の第2端の端部まで延びるスリットをそれぞれ有している。
この場合には、第1揺動装着部及び第2揺動装着部は、第2端部に延びるスリットをそれぞれ有している。これにより、軸方向外方から揺動軸に向けて第1揺動装着部及び第2揺動装着部をスライドさせることにより、第1非円形部及び第2非円形部に第1揺動装着部及び第2揺動装着部を各別に係合させることができる。このため、操作部を揺動軸にさらに容易に装着できる。
発明3に係るスピニングリールのドラグ切換装置は、発明1又は2に記載の切換装置において、揺動軸は、前記一端の端面にネジ部材が螺合可能に形成されたネジ孔を有している。第1非円形凹部は貫通しており、ネジ孔を外部に露出可能である。この場合には、ネジ部材により操作部を揺動軸に容易に固定できる。
発明4に係るスピニングリールのドラグ切換装置は、発明3に記載の切換装置において、第1非円形凹部の軸方向の外側面には、ネジ部材の頭部を配置可能な凹んだ座面が形成される。この場合には、ネジ部材の頭部が座面に収納されて軸方向外方に突出しない。このため、釣り糸がネジ部材の頭部に引っ掛からない。
発明5に係るスピニングリールは、発明1から4のいずれかに記載のドラグ切換装置を備えている。この場合には、発明1から4の作用効果を奏するスピニングリールを提供できる。
本発明によれば、操作部を一つの部材で構成できるので操作部の部品点数を削減できる。また、操作部の第1非円形凹部及び第2非円形凹部を揺動軸の第1非円形部及び第2非円形部に係合させるだけで操作部を揺動軸に装着できるので、操作部を揺動軸に装着しやすくなる。これにより、ドラグ切換レバーの部品コスト及び組み立てコストを削減できる。
本発明の一実施形態を採用したスピニングリールの側面一部断面図。 リール本体後部の断面図。 図1のIII−III断面図。 リアドラグ機構及びドラグ切換装置の分解斜視図。 ドラグ切換レバーを第1非円形部側から見た斜視部分図。 ドラグ切換レバーを第2非円形部側から見た斜視部分図。
<全体構成>
図1において、本発明の一実施形態を採用したスピニングリールは、ハンドル1と、ハンドル1を回転自在に支持するリール本体2と、ロータ3と、スプール4とを備えている。ロータ3は、リール本体2の前部に回転自在に支持されている。スプール4は、釣り糸を外周面に巻き取るものであり、ロータ3の前部に前後移動自在に配置されている。
リール本体2は、図1及び図3に示すように、各種の機構が装着されるリールボディ2aと、リールボディ2aに着脱自在に装着されリールボディ2aとの間で各種の機構を収納する機構収納空間を形成し得る蓋部材2bとを有している。
リールボディ2aは、例えばアルミニウム合金等の金属製又は合成樹脂製の部材である。蓋部材2bは、例えばアルミニウム合金等の金属製の部材である。リールボディ2a又は蓋部材2b(この実施形態では、リールボディ2a)には、前後に延びるT字形の釣り竿装着部2c(図1)が上部に一体形成されている。
図3に示すように、リールボディ2aの後部外側面には、第1支持孔2fを有する凹んだ第1レバー座面2iが形成されている。蓋部材2bの後部外側面には、第1支持孔2fと同芯に配置される第2支持孔2gを有する第2レバー座面2jが第1レバー座面2iと平行に凹んで形成されている。第1レバー座面2i及び第2レバー座面2jの第1支持孔2f及び第2支持孔2gの周囲は、他の部分より軸方向外側に僅かに突出している。これにより、後述するドラグ切換レバー68との摩擦面が小さくなり、ドラグ切換レバー68の揺動操作が重くならない。
機構収納空間内には、ロータ3をハンドル1の回転に連動して回転させるロータ駆動機構5と、スプール4を前後に移動させて釣り糸を均一に巻き取るためのオシレーティング機構6と、スプール4を制動するリアドラグ機構7とリアドラグ機構7より強い制動力でスプール4を制動するフロントドラグ機構(第1ドラグ機構の一例)8とを切り換えるドラグ切換装置9と、が設けられている。
ロータ駆動機構5は、図1及び図2に示すように、ハンドル1が一体回転可能に装着されたハンドル軸10と、ハンドル軸10とともに回転するフェースギア11と、フェースギア11に噛み合うピニオンギア12とを有している。フェースギア11は、フェースギア軸11aと一体又は別体に形成されている。フェースギア軸11aの左右の端部のいずれかには、ハンドル1のハンドル軸10がねじ込み固定されている。フェースギア軸11aは、リールボディ2a及び蓋部材2bに図示しない軸受により回転自在に支持されている。ピニオンギア12は内部にスプール軸15が貫通可能に筒状に形成されている。ピニオンギア12の前部12aは、ロータ3の中心部を貫通しており、ナット13によりロータ3と固定されている。ピニオンギア12は、その軸方向の中間部と後端部とが、それぞれ軸受18及び軸受19を介してリールボディ2aに回転自在に支持されている。
オシレーティング機構6は、スプール軸15を前後方向に移動させてスプール4を同方向に移動させるための機構である。スプール軸15の先端には、スプール4がフロントドラグ機構8を介して連結されている。オシレーティング機構6は、フェースギア軸11aに設けられた駆動ギア14を介して回転が伝達される。フェースギア軸11aは、フェースギア11と一体形成され、例えばねじ込み式のハンドル軸10が一体回転可能に連結されている。
オシレーティング機構6は、フェースギア軸11aに配置された駆動ギア14に噛み合うカムギア20と、カムギア20により前後移動するスライダ21とを有している。駆動ギア14は、フェースギア軸11aに一体又は別体で配置され、フェースギア軸11aと一体回転する。駆動ギア14は、例えば2葉の非円形ギアである。このスライダ21にスプール軸15が回転自在かつ軸方向移動不能に連結されている。スライダ21の第2面(図2の紙面奥側の面)には、扁平S字状の溝で構成されるカム受け部21aが形成されている。
カムギア20は、フェースギア軸11aより釣り竿装着部2cから離反し、かつフェースギア軸11aより後方に配置されている。カムギア20は、例えば4葉の非円形ギアである。カムギア20は、フェースギア軸11aと平行な第2軸X2回りに回転自在にリールボディ2aの内側面に突出して形成されたギア軸2dに装着されている。カムギア20は、スライダ21のカム受け部21aに係合するカム突起20aを第1面(図2紙面手前側の面)に有している。カムギア20の第1面と逆側の第2面には、後述するリターン機構70の押圧部材83を装着するための概ね円形に突出する部材装着部20bが形成されている。部材装着部20bについては、リターン機構70において説明する。
ロータ3は、図1に示すように、円筒部30と、円筒部30の後端に一体形成され円筒部30と間隔を隔てて前方に延びる第1ロータアーム31及び第2ロータアーム32と、を有している。第1ロータアーム31及び第2ロータアーム32の先端には、糸巻取姿勢と糸開放姿勢とに揺動自在にベールアーム33が装着されている。ベールアーム33は、ロータ3の回転によりスプールに釣り糸を案内して巻き付けるために設けられている。
ロータ3の円筒部30の内部には、ロータ3の逆転を禁止・解除するための逆転防止機構66が配置されている。逆転防止機構66をローラ型のワンウェイクラッチを有している。リール本体2の前部下面に揺動自在に装着された切換レバー67によりワンウェイクラッチを作用状態と非作用状態とに切り換えることにより、ロータ3の逆転を禁止及び許可する。
スプール4は、ロータ3の第1ロータアーム31と第2ロータアーム32との間に配置されている。スプール4は、スプール軸15の先端に回転自在に装着され、フロントドラグ機構8を介してスプール軸15に連結されている。スプール4は、外周に釣り糸が巻かれる糸巻胴部4aと、糸巻胴部4aの後部に一体で形成されたスカート部4bと、糸巻胴部4aの前端に一体で形成されたフランジ部4cとを有している。糸巻胴部4aの内部には、後述するフロント摩擦部42が収納される円形のドラグ収納凹部4dが設けられている。スプール4は、フロントドラグ機構8及びフロントドラグ機構8より制動力が弱いリアドラグ機構7により択一的に制動される。
<フロントドラグ機構の構成>
フロントドラグ機構8は、スプール軸15の先端に設けられている。フロントドラグ機構8は、スプール軸15に螺合するドラグ力調整用のフロントドラグつまみ41と、フロントドラグつまみ41により押圧されるフロント摩擦部42とを有している。フロントドラグつまみ41は、スプール軸15に螺合するナット43が一体回転可能かつ軸方向移動自在に装着されたつまみ本体44と、つまみ本体44に回転自在かつ軸方向移動不能に係止されスプール軸15に対して一体回転可能な押圧部45とを有している。この押圧部45がフロント摩擦部42に接触してスプール4を制動する。ナット43と押圧部45との間のスプール軸15の外周側には、コイルバネ46が圧縮状態で配置されている。
フロント摩擦部42は、例えば第1ドラグ座金42a、第2ドラグ座金42b、及び第3ドラグ座金42c、を有している。第1ドラグ座金42aは、押圧部45に接触して配置され、例えばスプール軸15に一体回転可能に連結されている。第2ドラグ座金42bは、例えばスプール4に一体回転可能に連結されている。第3ドラグ座金42cは、例えばスプール軸15に一体回転可能に連結されている。第1ドラグ座金42aと第2ドラグ座金42bの間、第2ドラグ座金42bと第3ドラグ座金42cとの間、及び第3ドラグ座金42cとドラグ収納凹部4dの壁部との間には、例えばグラファイト又はフェルトや製のドラグディスク42dが配置されている。
<リアドラグ機構の構成>
リアドラグ機構7は、フロントドラグ機構8より制動力が弱いドラグ機構であり、主にキャスティング時に生き餌を泳がすときなどに使用される。リアドラグ機構7は、図2及び図4に示すように、スプール軸15の後部15aに設けられている。リアドラグ機構7は、リール本体2に螺合するドラグ力調整用のリアドラグつまみ50と、スプール軸15の後部15aに一体回転可能かつ軸方向移動自在に装着された筒状部材51と、筒状部材51の後部外周面に一体回転可能に装着されたクリックギア52と、クリックギア52の両側に接触する第4ドラグ座金53a、及び第5ドラグ座金53b及び第6ドラグ座金53cと、を有している。
リアドラグつまみ50は、リールボディ2aの後面に形成された装着孔2eに回転自在かつ軸方向移動不能に装着されている。リアドラグつまみ50は、装着孔2eに回転自在に装着されたつまみ本体60と、つまみ本体60の内周面に螺合するナット部材61とを有している。つまみ本体60は有底筒状の部材であり、後面に直径方向に沿って直線的に突出するつまみ部60aが形成されている。つまみ本体60の内周面には、ナット部材61に螺合する雌ネジ部60bが形成されている。つまみ本体60は、装着孔2eの内側面に装着された抜け止め部材60cにより抜け止めされている。
ナット部材61は、有底筒状の部材であり、外周面につまみ本体60の雌ネジ部60bに螺合する雄ネジ部61aを外周面に有している。ナット部材61の前端面には、1対の係止スリット61bが形成されている。係止スリット61bは、リールボディ2aに回り止めされた第6ドラグ座金53cに係合する。これにより、ナット部材61はリールボディ2aに対して回転不能である。第6ドラグ座金53cは、筒状部材51の後部に装着されており、図4に示すように、リールボディ2aの内面に係止される第1係止片53dと、ナット部材61の係止スリット61bに係合する1対の第2係止片53eと、を有している。ナット部材61の内周側には、コイルバネ62が収納されている。
コイルバネ62は、ドラグ力調整よりのバネであり、ナット部材61の底面に装着されたバネ受け座金63と第6ドラグ座金53cの後面との間に圧縮状態で配置されている。
筒状部材51は、リアドラグ機構7を構成するとともにドラグ切換装置9を構成する。筒状部材51は、図2、図3及び図4に示すように、リールボディ2aの後部に設けられた板状の装着部2hに形成された段差付きの貫通孔2kに前方への移動規制された状態で回転自在に装着されている。また、筒状部材51は、コイルバネ62により押圧された第4ドラグ座金53a、第5ドラグ座金53b及び第6ドラグ座金53cにより後方への移動も規制されている。したがって、筒状部材51は、リール本体2に対して前後移動不能である。
筒状部材51は、図4に示すように、スプール軸15の後部15aに形成された互いに平行に対向する面取り部15bに一体回転可能かつスプール軸15に対して軸方向移動自在に装着されている。筒状部材51の内周面には、面取り部15bに係合する長孔51aが形成されている。筒状部材51は、前側に形成された第1支持部51bと、第1支持部51bより大径に形成された鍔部51cと、鍔部51cより小径に形成された第2支持部51dとを有している。第1支持部51b及び第2支持部51dには、互いに平行に形成された面取り部51eが形成されている。鍔部51cは、貫通孔2kの段差に接触しており、これにより筒状部材51の前方への移動が規制されている。前側の第1支持部51bには、ドラグ切換装置9を構成する回転部材54が一体回転可能に装着されている。後側の第2支持部51dには、第4ドラグ座金53a、クリックギア52、及び第5ドラグ座金53bが装着されている。このうち、クリックギア52は、筒状部材51に一体回転可能に連結されている。
クリックギア52には、リアドラグ機構7の作動時(スプール軸15が回転するとき)に発音する図示しない音出しバネの先端が接触している。クリックギア52は、スプール軸15と一体回転するリアドラグ機構7のドラグ座金としても機能する。
第4ドラグ座金53a、及び第5ドラグ座金53bは、リールボディ2a及びスプール軸15に対して回転自在に装着されている。第6ドラグ座金53cは、スプール軸15に回転自在かつリールボディ2aに回転不能に係止されている。また、前述したようにナット部材61を回り止めする。
<ドラグ切換装置の構成>
ドラグ切換装置9は、図2、図3及び図4に示すように、図2に実線で示すロック位置(第1位置の一例)と二点鎖線で示す解除位置(第2位置の一例)とに揺動自在にリール本体2に装着されたドラグ切換レバー68と、切換機構69と、解除位置にあるドラグ切換レバー68をロック位置に戻すリターン機構70とを有している。
<ドラグ切換レバーの構成>
ドラグ切換レバー68は、図2及び図4に示すように、トグルバネ73によりロック位置と解除位置とに振り分けて付勢されている。ドラグ切換レバー68は、リール本体2の上後部でスプール軸15と食い違う第1軸X回りに図2に実線で示すロック位置と2点鎖線で示す解除位置とに揺動自在に装着されている。第1軸X1は、フェースギア軸11aに平行に配置される。第1軸X1は、フェースギア軸11aより釣り竿装着部2cに接近し、かつフェースギア軸11aより後方でフェースギア軸11aと平行に配置されている。ドラグ切換レバー68は、図3に示すように、リール本体2の上後部に第1軸X1に沿って配置された揺動軸76と、揺動軸76の両端に一体揺動可能に設けられた操作部77と、第2アーム部78と、を有している。第2アーム部78は、揺動軸76に一体形成され、揺動軸76と一体回動可能である。第2アーム部78は、図2に示すように、ロック部材72を係止位置から離反位置に押圧可能である。
<揺動軸の構成>
揺動軸76は、例えば、ステンレス合金又はアルミニウム合金等の金属製の部材である。揺動軸は、図3及び図4に示すように、第2アーム部78及びバネ掛けアーム79が一体形成された大径部76aと、大径部76aの両側に形成された第1小径部76b及び第2小径部76cとを有している。第2アーム部78は、回転部材54をロック及びロック解除するロック部材72を下方に押圧するアームである。バネ掛けアーム79は、トグルバネ73の第1端を係止するものであり、前方に突出して形成されている。第2アーム部78はバネ掛けアーム79と逆側、つまり後方に突出して形成されている。大径部76aの第1小径部76b側の外周面には、第1小径部76bの外周面に対向する位置まで延びる規制突起76dが形成されている。規制突起76dは、ドラグ切換レバー68がロック位置から解除位置に操作されたとき、後述する第1アーム部82をドラグ切換レバー68と連動して揺動させるために設けられている。
図3に示すように、第1小径部76bは、図3の右側の小径部分であり、リールボディ2aの第1支持孔2fに支持されている。第1小径部76bは、先端に操作部77を一体的に揺動させるための第1非円形部76eを有している。第1非円形部76eは、それぞれ互いに平行な一対の直線部76gと、直線部76gの端部を連結する一対の連結部76hと、を有している。第1小径部76bは、大小二段の段付き軸であり、その小径側の部分に第1アーム部82が回動自在に装着されている。また、第1小径部76bの大径側の部分の外周面には、捩りコイルバネ80が配置されている。捩りコイルバネ80は、第1端が規制突起76dに係止され、第2端が第1アーム部82に係止されている。第1小径部76bは、操作部77を揺動軸76に固定するためのネジ部材86が螺合可能に端面に形成されたネジ孔76iを有する。第1非円形部76eは、第1レバー座面2iから突出して配置される。第2非円形部76fは、第2レバー座面2jから突出して配置される。
第2小径部76cは、図3左側の小径部分であり、蓋部材2bの第2支持孔2gに支持されている。第2小径部76cは、先端に操作部77を一体的に揺動させるための互いに対向して平行に形成された第2非円形部76fを有している。第2非円形部76fは、第1非円形部76eと同様に、互いに平行な一対の直線部76gと、直線部76gの端部を連結する一対の連結部76hと、を有している。
<操作部の構成>
操作部77は、図1、図3及び図4に示すように、先端(第1端の一例)に配置されるレバー部77aと、基端(第2端の一例)配置される第1揺動装着部77b及び第2揺動装着部77cと、を有している。レバー部77aと第1揺動装着部77b及び第2揺動装着部77cは一体成形される、例えば亜鉛合金等の金属製の部材である。
レバー部77aは、リール本体2の後部より幅が狭くかつ先端に向かって僅かに幅広になるように形成されている。第1揺動装着部77bおよび第2揺動装着部77cは、図5及び図6に示すように、レバー部77aから2つに分かれてリール本体2の外側面に沿って基端に向かって延びている。第1揺動装着部77bおよび第2揺動装着部77cは、揺動軸76に一体揺動可能に装着される。第1揺動装着部77bは、揺動軸76の径方向外方から第1非円形部76eに係合可能な第1非円形凹部77dを有する。第2揺動装着部77cは、揺動軸76の径方向外方から第2非円形部76fに係合可能な第2非円形凹部77eを有している。第1非円形凹部77d及び第2非円形凹部77eは、直線部76gに係合しかつ第1揺動装着部77b及び第2揺動装着部77cの基端まで延びる第1スリット77f及び第2スリット77gを各別に有している。第1非円形凹部77dは、貫通しており、ネジ部材86が螺合するネジ孔76iを外部に露出可能である。軸方向の外側面には、ネジ部材86の頭部を配置可能な凹んだ座面77hが形成されている。
<切換機構の構成>
切換機構69は、図2及び図3に示すように、ドラグ切換レバー68がロック位置に配置されるとフロントドラグ機構8を作動可能状態にし、ドラグ切換レバー68が解除位置に配置されるとフロントドラグ機構8を作動不能状態にする。また、切換機構69は、ドラグ切換レバー68がロック位置に配置されるとリアドラグ機構7を作動不能状態にし、ドラグ切換レバー68が解除位置に配置されるとリアドラグ機構7を作動可能状態にする。切換機構69は、筒状部材51と、回転部材54と、ドラグ切換レバー68に連動して上下するロック部材72と、引張バネ81と、を有している。
回転部材54は、円板状の部材である。回転部材54は、スプール軸15に対して一体回転可能かつリール本体2に対して前後移動不能となるように筒状部材51の外周面に一体回転可能に装着されている。回転部材54は、筒状部材51を介してスプール軸15を回転不能にロック及び回転自在にロック解除する部材である。回転部材54は、周方向に間隔を隔てて配置された複数の係合部54aを有している。係合部54aは、外周部から凹んで形成されている。また、内周部に筒状部材51の第1支持部51bの面取り部51eに一体回転可能に係止される長孔54bを有している。回転部材54は、ロック部材72が係合及び離反する部材である。回転部材54は、ロック部材72が係合すると回転不能にロックされ、ロック部材72が離反すると回転自在にロック解除される。
ロック部材72は、図3に示すように、回転部材54を回転不能に係止する実線で示す係止位置と、回転可能に係止解除する二点鎖線で示す離反位置とに昇降する。ロック部材72は、縦辺72aと横辺72bとを有する概ねL字状の板状部材であり、リールボディ2aに昇降自在に案内されている。ロック部材72の横辺72bには上方に突出する係止突起72cが形成されている。係止突起72cは、係止位置で回転部材54の係合部54aに係合する。
引張バネ81は、第1端がリールボディ2aに係止されている。引張バネ81は、ロック部材72を係止位置に向けて付勢する。
ロック部材72は、図3に示すように、ドラグ切換レバー68がロック位置から解除位置に操作されると、第2アーム部78により押圧されて下方に移動し、係止突起72cが係合部54aから離反して離反位置に配置される。これにより、回転部材54が回転自在になり、筒状部材51を介してスプール軸15が回転自在になる。この結果、フロントドラグ機構8が作動不能状態になり、リアドラグ機構7が作動可能状態になる。
また、ドラグ切換レバー68が解除位置からロック位置に操作されると、ロック部材72は、第2アーム部78による押圧が解除され引張バネ81によって上方に付勢され、係止突起72cが係合部54aに係合する。これにより、回転部材54が回転不能になり、筒状部材51を介してスプール軸15が回転不能になる。この結果、フロントドラグ機構8が作動可能状態になり、リアドラグ機構7が作動不能状態になる。
トグルバネ73は、図2に示すように、第1端がバネ掛けアーム79に係止され第2端がリールボディ2aに係止されている。トグルバネ73は、第1軸X1と第2端とを結ぶ線が第1端を通る死点を挟んでドラグ切換レバー68をロック位置と解除位置とに振り分けて付勢する。ドラグ切換レバー68は、ロック位置及び解除位置でリール本体2により位置決めされる。
<リターン機構の構成>
リターン機構70は、ハンドル1の糸巻取方向に回転に連動してドラグ切換レバー68を解除位置からロック位置に戻す機構である。リターン機構70は、図2、図3、及び図4に示すように、ドラグ切換レバー68に装着された第1アーム部82と、前述したカムギア20と、カムギア20に装着された押圧部材83と、押圧部材83を付勢する押圧バネ84と、を有している。押圧バネ84は、例えば湾曲して配置されたコイルバネである。
第1アーム部82は、図2、図3及び図4に示すように、揺動軸76の第1小径部76bに回動自在に装着され、揺動軸76から径方向に延びる板状のアーム部材である。第1アーム部82は、捩りコイルバネ80により、図2の反時計回りに付勢されている。第1アーム部82は、通常は、捩りコイルバネ80に付勢されて規制突起76dに接触する規制姿勢をとる。捩りコイルバネ80は、ドラグ切換レバー68が解除位置からロック位置に操作されたとき第1アーム部82が規制姿勢を保持し、第1アーム部82をドラグ切換レバー68と連動して揺動させるために設けられている。第1アーム部82は、ドラグ切換レバー68がロック位置と解除位置とに揺動すると、規制突起76dと捩りコイルバネ80の作用により、揺動軸76と連動してロック位置と解除位置とに揺動する。第1アーム部82は、ドラグ切換レバー68を解除位置からロック位置に向けて手で操作したとき、後述する押圧部材83に第1アーム部82の先端が接触してもドラグ切換レバー68をロック位置に配置できるようにするために、規制突起76dから離反する方向に回動できるようになっている。
カムギア20は、第2面(図2の紙面奥側の面)に押圧部材83を装着する部材装着部20bを有している。また、カムギア20は、中心にギア軸2dに支持される支持孔20cを有している。
押圧部材83は、部材装着部20bに所定角度回動自在に装着された板状の部材である。押圧部材が外周部に周方向に間隔を隔てて複数(例えは4つ)の押圧突起83aを有している。押圧突起83aは、径方向に沿って配置された平坦面と、末広がりの曲面とで構成された鋸刃形状に形成されている。押圧部材83は、押圧バネ84により図2時計回りに付勢されかつカムギア20に所定の回動範囲に回動可能に装着されている。
<リールの操作及び動作>
キャスティング前には切換レバー67を操作して逆転防止機構66によりロータ3を逆転禁止状態にする。また、手でベールアーム33を持ってベールアーム33を糸開放姿勢に反転させる。さらに、ドラグ切換レバー68を図2に実線で示すロック位置から2点鎖線で示す解除位置側に揺動させる。
ドラグ切換レバー68を解除位置側に揺動させると、第2アーム部78によりロック部材72が押圧されて離反位置に向けて下方に移動する。そして、トグルバネ73の死点を超えると、ドラグ切換レバー68が解除位置に向けて付勢され解除位置で保持される。また、ドラグ切換レバー68に一体形成された第2アーム部78が解除位置に保持され、ロック部材72が離反位置で保持される。この結果、回転部材54が回転自在になってフロントドラグ機構8が作動不能状態になり、リアドラグ機構7が作動可能状態になる。これにより、弱いドラグ力がスプール4に付与される。また、リターン機構70では、第1アーム部82の揺動により、第1アーム部82の先端が押圧部材83の押圧突起83aに接近する位置に配置される。
このドラグ切換レバー68の解除位置からロック位置への操作中に押圧部材83の停止位置によっては、第1アーム部82の先端が押圧突起83aに接触することがある。このような場合、フェースギア軸11aは、糸繰り出し方向の回転が逆転防止機構66により禁止されている。このため、カムギア20は、糸繰り出し方向(図2の反時計回りの方向)には回転できない。しかし、押圧部材83は、押圧バネ84により押圧されているがそれより強い力が作用すれば反時計回りに回動できる。このため、第1アーム部82により押圧されると、押圧部材83は反時計回りに回動する。ドラグ切換レバー68がロック位置からその後方の解除位置に操作されると、第1アーム部82が押圧部材83に接触してもドラグ切換レバー68を解除位置に操作できる。
リアドラグ機構7のドラグ力の調整は、例えば、釣り場の風や水流に合わせて行われる。リアドラグつまみ50を例えば、時計回りに回転させると、コイルバネ62の圧縮力が強くなり、ドラグ力が強くなる。すなわち、リアドラグつまみ50を時計回りに回転させると、ナット部材61が図2左方に進出し、コイルバネ62を圧縮する。コイルバネ62が圧縮されると、第4ドラグ座金53a及び第5ドラグ座金53bに対する押圧力が強くなり、スプール軸15と一体回転するクリックギア52が強く制動される。この結果、筒状部材51を介してスプール軸15を制動するドラグ力が強くなる。逆にリアドラグつまみ50を反時計回りに回転させるとドラグ力が弱くなる。
これらの操作が終わると、キャスティングを行う。キャスティングが終わるとベールアーム33を手で糸巻取姿勢に戻し、魚の当たりを待つ。魚が仕掛けにかかると、スプール4が逆転する。スプール4が逆転すると、ドラグ切換レバー68が解除位置にあるので、スプール軸15とともにクリックギア52が回転して発音する。
魚のくいを確認して合わせるときには、ハンドル1を糸巻取方向に回転する。すると、リターン機構70の押圧部材83が第1アーム部82を押圧し、ドラグ切換レバー68を解除位置からロック位置の方向に押圧する。そしてトグルバネ73の死点を超えるとロック位置に保持される。ロック位置に保持されると、ロック部材72が回転部材54に係合し、筒状部材51を介してスプール軸15が回転不能にロックされる。このため、リアドラグ機構7が作動不能状態になり、フロントドラグ機構8が作動可能状態になり、スプール4に強いドラグ力が作動する。
<ドラグ切換レバーの装着手順>
ドラグ切換レバー68の操作部77を揺動軸76に装着する場合、揺動軸76をロック位置に配置し、第1非円形部76eの直線部76gを垂直方向に向けておく。続いて、操作部77を揺動軸76の軸方向外方から揺動軸76に装着する。このとき、第1非円形部76eの直線部76gに操作部77の第1スリット77fを係合させ、第2非円形部76fの直線部76gを第2スリット77gに係合させる。この状態で操作部77を揺動軸76に装着すると、操作部77が揺動軸76に一体回転可能に係合する。最後にネジ部材86をネジ孔76iにねじ込むことにより、操作部77が揺動軸76に固定される。ここでは、操作部77を揺動軸76に差し込み、ネジ部材86をねじ込むだけで、操作部77を揺動軸76に固定できる。このため、操作部77を揺動軸76に装着しやすくなる。これにより、ドラグ切換レバーの部品コスト及び組み立てコストを削減できる。
<特徴>
(A)スピニングリールのドラグ切換装置9は、釣り糸を前方に繰り出すスピニングリールのリール本体2に装着されたスプール4を制動するフロントドラグ機構8の作動状態を切り換える。ドラグ切換装置9は、ドラグ切換レバー68と、切換機構69と、を備えている。ドラグ切換レバー68は、揺動軸76と、操作部77と、を有し、ロック位置とロック位置から揺動した解除位置との間で揺動する。揺動軸76は、リール本体2に左右方向に沿って配置され、リール本体2に回動自在に支持される。操作部77は、先端に配置されるレバー部77a、及びレバー部77aと一体形成されレバー部77aから2つに分かれてリール本体2の外側面に沿って先端と逆側の基端に向かって延び、揺動軸76に一体揺動可能に装着される第1揺動装着部77b及び第2揺動装着部77cを基端に有している。切換機構69は、ドラグ切換レバー68がロック位置に配置されるとフロントドラグ機構8を作動可能状態にし、ドラグ切換レバー68が解除位置に配置されるとフロントドラグ機構8を作動不能状態にする。揺動軸76は、一端に設けられる第1非円形部76eと、他端に設けられる第2非円形部76fと、を有している。第1揺動装着部77bは、揺動軸76の径方向外方から第1非円形部76eに各別に係合可能な第1非円形凹部77dを有し、第2揺動装着部77cは、揺動軸76の径方向外方から第2非円形部76fに係合可能な第2非円形凹部77eを有している。
このスピニングリールのドラグ切換装置9では、ドラグ切換レバー68をロック位置に配置すると、フロントドラグ機構8が作動可能になり、解除位置に揺動させるとフロントドラグ機構8が作動不能になる。ドラグ切換レバー68の操作部77は、レバー部77aと、レバー部77aと一体形成された第1揺動装着部77b及び第2揺動装着部77cを有している。このため、操作部77は一つの部材で構成され、操作部77の部品点数を削減できる。
また、操作部77を揺動軸76に装着するときには、操作部77の第1揺動装着部77bに設けられる第1非円形凹部77dを揺動軸76の一端に形成された第1非円形部76eに係合させ、操作部77の第2揺動装着部77cを揺動軸76の他端に形成された第2非円形部76fに係合させるだけでよい。このため、操作部77を揺動軸に装着しやすくなる。
ここでは、操作部77を一つの部材で構成できるので操作部77の部品点数を削減できる。また、操作部77の第1非円形凹部77d及び第2非円形凹部77eを揺動軸76の第1非円形部76e及び第2非円形部76fに係合させるだけで操作部77を揺動軸76に装着できるので、操作部77を揺動軸76に装着しやすくなる。これにより、部品コスト及び組み立てコストを削減できる。
(B)ドラグ切換装置9において、第1非円形部76e及び第2非円形部76fは、互いに平行な一対の直線部76gと、直線部76gの端部を連結する一対の連結部76hと、をそれぞれ有している。第1非円形凹部77d及び第2非円形凹部77eは、直線部76gに係合しかつ第1揺動装着部77b及び第2揺動装着部77cの第2端の端部まで延びる第1スリット77f及び第2スリット77gをそれぞれ有している。
この場合には、第1揺動装着部77b及び第2揺動装着部77cは、第2端部に延びる第1スリット77f及び第2スリット77gを各別に有している。これにより、軸方向外方から揺動軸76に向けて第1揺動装着部77b及び第2揺動装着部77cをスライドさせることにより、第1非円形部76e及び第2非円形部76fに第1揺動装着部77b及び第2揺動装着部77cを各別に係合させることができる。このため、操作部77を揺動軸76にさらに容易に装着できる。
(C)ドラグ切換装置9において、揺動軸76は、一端の端面にネジ部材86が螺合可能に形成されたネジ孔76iを有している。第1非円形凹部77dは貫通しており、ネジ孔76iを外部に露出可能である。この場合には、ネジ部材86により操作部77を揺動軸76に容易に固定できる。
ドラグ切換装置9において、第1非円形凹部77dの軸方向の外側面には、ネジ部材86の頭部を配置可能な凹んだ座面77hが形成される。この場合には、ネジ部材86の頭部が座面77hに収納されて軸方向外方に突出しない。このため、釣り糸がネジ部材86の頭部に引っ掛からない。
<他の実施形態>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(a)前記実施形態では、フロントドラグ機構8とリアドラグ機構7とをドラグ切換装置9により切り換えているが、本発明はこれに限定されない。例えば、フロントドラグ機構及びリアドラグ機構の少なくともいずれかの作動状態をドラグ切換機構により切り換えるようにしてもよい。
(b)前記実施形態では、第1スリット及び第2スリットを第1揺動装着部及び第2揺動装着部に設けたが、第1スリット及び第2スリットを設けなくてもよい。また、いずれか一方にスリットを設けてもよい。この場合、第1揺動装着部及び第2揺動装着部の弾性を利用して揺動軸に装着すればよい。
(c)前記実施形態では、操作部を金属製としたが、操作部は合成樹脂製であってもよい。
(d)前記実施形態では、操作部77のレバー部77aと第1揺動装着部77b及び第2揺動装着部77cとを同じ材質で一体形成したが、本発明はこれに限定されない。例えば、レバー部を合成樹脂製(又は金属製)とし、第1揺動装着部及び第2揺動装着部を金属製(又は合成樹脂製)としてもよい。また、レバー部と第1揺動装着部及び第2揺動装着部とを異なる材質の金属製または異なる材質の合成樹脂製としてもよい。
2 リール本体
2a リールボディ
4 スプール
8 フロントドラグ機構(第1ドラグ機構の一例)
9 ドラグ切換装置
68 ドラグ切換レバー
69 切換機構
76 揺動軸
76e 第1非円形部
76f 第2非円形部
77 操作部
77a レバー部
77b 第1揺動装着部
77c 第2揺動装着部
77d 第1非円形凹部
77e 第2非円形凹部
77f 第1スリット
77g 第2スリット
JP2012010679A 2012-01-23 2012-01-23 スピニングリール及びスピニングリールのドラグ切換装置 Active JP5624069B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012010679A JP5624069B2 (ja) 2012-01-23 2012-01-23 スピニングリール及びスピニングリールのドラグ切換装置
TW101150537A TWI561168B (en) 2012-01-23 2012-12-27 Spinning reel and drag switching device thereof
EP13150438.3A EP2617285B1 (en) 2012-01-23 2013-01-08 Spinning reel and drag switching device thereof
MYPI2013700042A MY155459A (en) 2012-01-23 2013-01-09 Spinning reel and drag switching device thereof
KR1020130005176A KR101940640B1 (ko) 2012-01-23 2013-01-17 스피닝 릴 및 스피닝 릴의 드래그 전환 장치
CN201310019611.6A CN103210892B (zh) 2012-01-23 2013-01-18 纺车式渔线轮及纺车式渔线轮的制动切换装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012010679A JP5624069B2 (ja) 2012-01-23 2012-01-23 スピニングリール及びスピニングリールのドラグ切換装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2013146245A JP2013146245A (ja) 2013-08-01
JP2013146245A5 true JP2013146245A5 (ja) 2014-05-01
JP5624069B2 JP5624069B2 (ja) 2014-11-12

Family

ID=47664126

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012010679A Active JP5624069B2 (ja) 2012-01-23 2012-01-23 スピニングリール及びスピニングリールのドラグ切換装置

Country Status (6)

Country Link
EP (1) EP2617285B1 (ja)
JP (1) JP5624069B2 (ja)
KR (1) KR101940640B1 (ja)
CN (1) CN103210892B (ja)
MY (1) MY155459A (ja)
TW (1) TWI561168B (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6543041B2 (ja) * 2015-02-12 2019-07-10 株式会社シマノ スプール制動装置および魚釣用リール
AT523749B1 (de) * 2020-04-21 2022-01-15 Gollner Johann Angelrolle

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0631898Y2 (ja) * 1983-04-25 1994-08-24 ダイワ精工株式会社 スピニングリ−ルのスプ−ル制動装置
KR100193649B1 (ko) * 1997-05-19 1999-06-15 정대인 낚시용릴의 스풀제동력 절환장치
JP2006217848A (ja) * 2005-02-09 2006-08-24 Shimano Inc スピニングリールのハンドル組立体
EP2111754B1 (en) * 2008-04-25 2012-06-20 Globeride, Inc. Fishing spinning reel
JP5481101B2 (ja) * 2009-06-08 2014-04-23 シマノコンポネンツ マレーシア エスディーエヌ.ビーエッチディー. スピニングリールのドラグ切換装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5481101B2 (ja) スピニングリールのドラグ切換装置
JP2010279334A5 (ja)
US7419113B2 (en) Drag device for spinning reel
JP2006217848A (ja) スピニングリールのハンドル組立体
JP2006217848A5 (ja)
JP6412680B2 (ja) 両軸受リール
JP2007312703A5 (ja)
JP2014212739A5 (ja)
JP5607315B2 (ja) スピニングリールのドラグつまみ
JP5624069B2 (ja) スピニングリール及びスピニングリールのドラグ切換装置
KR101031524B1 (ko) 스피닝 릴의 스풀 지지 구조
JP2013146245A5 (ja)
JP2006296203A5 (ja)
JP4875587B2 (ja) 魚釣用リール
KR102294430B1 (ko) 스피닝 릴
US6971599B2 (en) Spinning reel rotor braking device
JP4500629B2 (ja) スピニングリールの発音機構
JP5460250B2 (ja) スピニングリールのロータ制動装置
JP4427481B2 (ja) スピニングリールのドラグ機構
JP4221240B2 (ja) スピニングリールのベール反転装置
JP4187558B2 (ja) スピニングリールのドラグ切換装置
JP2006296204A5 (ja)
JP2003310113A (ja) スピニングリールのロータ制動装置
JP2004313079A (ja) スピニングリールのリアドラグ発音機構
JP2005130741A (ja) スピニングリール