JPH0631898Y2 - スピニングリ−ルのスプ−ル制動装置 - Google Patents
スピニングリ−ルのスプ−ル制動装置Info
- Publication number
- JPH0631898Y2 JPH0631898Y2 JP1983061778U JP6177883U JPH0631898Y2 JP H0631898 Y2 JPH0631898 Y2 JP H0631898Y2 JP 1983061778 U JP1983061778 U JP 1983061778U JP 6177883 U JP6177883 U JP 6177883U JP H0631898 Y2 JPH0631898 Y2 JP H0631898Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- braking
- housing
- spool
- drag
- leaf spring
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Description
【考案の詳細な説明】 本考案はスピニングリールのスプール制動装置特にリヤ
ードラグ方式の改良に関するものである。
ードラグ方式の改良に関するものである。
従来のこの種制動方式としては、実開昭５６−１５３８
３号公報に見られるように制動部材にコイルバネを圧接
して調節螺子の螺合作用で制動する方式や、実公昭３５
−１５２８２号公報に見られるようにスプール軸の後端
部に一体的に回動する制動筒を設け、該制動筒に調節ネ
ジで緊締自在の環状制動片を嵌着して調節ネジの緊締に
より制動する方式や、実開昭５０−１２８２９４号公報
に見られるようにスプール軸の後端部に歯車を設けると
共に筐体に設けたドラグ軸に制動部材で制動される制動
歯車を設け、該制動歯車を前記歯車に噛合させてドラグ
軸の回動により制動する方式等が知られているが、何れ
も制動操作が迅速にできないと共に特に制動機構の変位
量の巾が小さく、従って最小制動から最大制動まで制動
範囲が狭くなりスプール制動を微量宛かつ広範囲にでき
ない欠陥がある。
３号公報に見られるように制動部材にコイルバネを圧接
して調節螺子の螺合作用で制動する方式や、実公昭３５
−１５２８２号公報に見られるようにスプール軸の後端
部に一体的に回動する制動筒を設け、該制動筒に調節ネ
ジで緊締自在の環状制動片を嵌着して調節ネジの緊締に
より制動する方式や、実開昭５０−１２８２９４号公報
に見られるようにスプール軸の後端部に歯車を設けると
共に筐体に設けたドラグ軸に制動部材で制動される制動
歯車を設け、該制動歯車を前記歯車に噛合させてドラグ
軸の回動により制動する方式等が知られているが、何れ
も制動操作が迅速にできないと共に特に制動機構の変位
量の巾が小さく、従って最小制動から最大制動まで制動
範囲が狭くなりスプール制動を微量宛かつ広範囲にでき
ない欠陥がある。
本考案はこのような欠陥を改善したスプール制動装置を
提供することを目的とするもので、スピニングリールの
筐体後部に支承された金属筒に往復摺動するスプール軸
後端部を一体的に回転しかつ前後に摺動するように嵌挿
し、金属筒の外側に嵌着した制動部材の一端部を係止固
定すると共に制動部材の他端部にリーフスプリングを圧
接し該リーフスプリングの上端部を筐体内の後部上方に
設けられた円筒状回動カムに当接し、該回動カムを回動
するドラグ操作レバーを筐体後部に設けたことを要旨と
するものである。
提供することを目的とするもので、スピニングリールの
筐体後部に支承された金属筒に往復摺動するスプール軸
後端部を一体的に回転しかつ前後に摺動するように嵌挿
し、金属筒の外側に嵌着した制動部材の一端部を係止固
定すると共に制動部材の他端部にリーフスプリングを圧
接し該リーフスプリングの上端部を筐体内の後部上方に
設けられた円筒状回動カムに当接し、該回動カムを回動
するドラグ操作レバーを筐体後部に設けたことを要旨と
するものである。
本考案の実施例を図面について説明すると、筐体１の前
部に回転軸筒２を介して回転自在に支承されたローター
３は、その内端部に一体に形成されたピニオン４が筐体
１に左右転換自在に支承されたハンドル軸５の駆動歯車
６と噛合し、ハンドル７の回動作用によりローター３を
回動して釣糸をベールアーム８でスプール９に捲着でき
るように構成されている。
部に回転軸筒２を介して回転自在に支承されたローター
３は、その内端部に一体に形成されたピニオン４が筐体
１に左右転換自在に支承されたハンドル軸５の駆動歯車
６と噛合し、ハンドル７の回動作用によりローター３を
回動して釣糸をベールアーム８でスプール９に捲着でき
るように構成されている。
前記スプール９を先端に固着したスプール軸１０は、前
記回転軸筒２に嵌挿して筐体１後部に形成した筒体１１
内まで延設されると共に該スプール軸１０には長溝１２
を有する摺動子１３が固着されている。
記回転軸筒２に嵌挿して筐体１後部に形成した筒体１１
内まで延設されると共に該スプール軸１０には長溝１２
を有する摺動子１３が固着されている。
一方前記ハンドル軸５に固着されたオシレーテイングピ
ニオン１４に噛合するオシレーテイングギャ１５には偏
心ピン１６が突設され、該偏心ピン１６が前記摺動子１
３の長溝１２に嵌合しており、ハンドル軸５の回動作用
によりスプール軸１０を前後に往復摺動するように形成
されている。
ニオン１４に噛合するオシレーテイングギャ１５には偏
心ピン１６が突設され、該偏心ピン１６が前記摺動子１
３の長溝１２に嵌合しており、ハンドル軸５の回動作用
によりスプール軸１０を前後に往復摺動するように形成
されている。
前記スプール軸１０の後端部に形成された欠円軸部１
０′は、筐体１の軸受ボス部１７に回動自在に支承され
た金属筒１８に軸方向のみ摺動自在で一体的に回動する
ように嵌着すると共に該金属筒１８の外周面に形成され
た欠円軸部１８′にはこれに係合するドラグ制動板１９
と、外周縁の突起２０′が前記筒体１１内面の溝孔２１
に係合するドラグ制動板２０とが重合して嵌装され、更
にその後部には筒体１１に進退自在に螺合した調整筒２
２が当接している。
０′は、筐体１の軸受ボス部１７に回動自在に支承され
た金属筒１８に軸方向のみ摺動自在で一体的に回動する
ように嵌着すると共に該金属筒１８の外周面に形成され
た欠円軸部１８′にはこれに係合するドラグ制動板１９
と、外周縁の突起２０′が前記筒体１１内面の溝孔２１
に係合するドラグ制動板２０とが重合して嵌装され、更
にその後部には筒体１１に進退自在に螺合した調整筒２
２が当接している。
また前記ドラグ制動板の前部における金属筒１８にはド
ラグ制動板に当接するように下端を筐体１に係合したリ
ーフスプリング２３が嵌合し、該リーフスプリング２３
の上端部は筐体後部にスプール軸１０と直交して軸支さ
れた摘手軸２４の円筒状の回動カム２５に当接すると共
に前記摘手軸２４の一側には係合凹凸歯２６が、また他
側には規制カム２７が夫々固着され、前記係合凹凸歯２
６には筐体１の軸受ボス部１７に固定されたバネ杆２８
が係合し、規制カム２７は摘手軸２４に固着されたドラ
グ操作レバー２９の回動を規制している。
ラグ制動板に当接するように下端を筐体１に係合したリ
ーフスプリング２３が嵌合し、該リーフスプリング２３
の上端部は筐体後部にスプール軸１０と直交して軸支さ
れた摘手軸２４の円筒状の回動カム２５に当接すると共
に前記摘手軸２４の一側には係合凹凸歯２６が、また他
側には規制カム２７が夫々固着され、前記係合凹凸歯２
６には筐体１の軸受ボス部１７に固定されたバネ杆２８
が係合し、規制カム２７は摘手軸２４に固着されたドラ
グ操作レバー２９の回動を規制している。
前記ドラグ操作レバー２９前部の筐体上部中央にはロー
ター逆転止め摘み３０が軸着され、該摘み３０の下端部
に形成したカム３１は筐体１に軸支されてバネ３２で反
時計回り方向に付勢される作動杆３３に係合すると共に
該作動杆３３の先端は筐体１の前面に軸着されかつ回転
軸筒２に固着した逆転防止爪車３４に係合自在な係止爪
３５と係合自在に形成され、また係止爪３５の軸着部内
側の突起部３５′には回転軸筒２に捲着したスプリング
杆３６の一端が係合しており、前記摘み３０を操作する
ことによりローター３の逆転を阻止できるように構成さ
れている。なお図中３７は摘み３０を左右に振り分け付
勢するデットポイントバネである。
ター逆転止め摘み３０が軸着され、該摘み３０の下端部
に形成したカム３１は筐体１に軸支されてバネ３２で反
時計回り方向に付勢される作動杆３３に係合すると共に
該作動杆３３の先端は筐体１の前面に軸着されかつ回転
軸筒２に固着した逆転防止爪車３４に係合自在な係止爪
３５と係合自在に形成され、また係止爪３５の軸着部内
側の突起部３５′には回転軸筒２に捲着したスプリング
杆３６の一端が係合しており、前記摘み３０を操作する
ことによりローター３の逆転を阻止できるように構成さ
れている。なお図中３７は摘み３０を左右に振り分け付
勢するデットポイントバネである。
本考案実施例は上記のように構成されているからスプー
ルの制動力を調節するときは、ドラグ操作レバー２９を
前方に回動すると、円筒状回動カム２５のリーフスプリ
ング２３に対する押圧力とリーフスプリング２３自体の
弾性力との双方によってドラグ制動力は回動カム２５の
回動度に応じて大きくなり、また逆にドラグ操作レバー
２９を後方に回動すればドラグ制動力は小さくなるもの
であり、バネ杆２８は係合凹凸歯２６に係合してドラグ
操作レバー２９の回動位置を規制保持するものである。
ルの制動力を調節するときは、ドラグ操作レバー２９を
前方に回動すると、円筒状回動カム２５のリーフスプリ
ング２３に対する押圧力とリーフスプリング２３自体の
弾性力との双方によってドラグ制動力は回動カム２５の
回動度に応じて大きくなり、また逆にドラグ操作レバー
２９を後方に回動すればドラグ制動力は小さくなるもの
であり、バネ杆２８は係合凹凸歯２６に係合してドラグ
操作レバー２９の回動位置を規制保持するものである。
第７図及び第８図に示す実施例は、回動カム２５を設け
た摘手軸２４をスプール軸１０と平行に筐体１の後部上
側に設けてドラグ操作レバー２９を左右に一定角度回動
自在に形成して回動カム２５でリーフスプリング２３の
上端部を下方に押圧するようにしたものであり、また第
９図及び第１０図の実施例は回動カム２５を設けた摘手
２４を筐体１に垂直に軸支しドラグ操作レバー２９を水
平面内で左右に一定角度回動して回動カム２５の回動で
リーフスプリング２３を押圧するようにしたものであ
る。
た摘手軸２４をスプール軸１０と平行に筐体１の後部上
側に設けてドラグ操作レバー２９を左右に一定角度回動
自在に形成して回動カム２５でリーフスプリング２３の
上端部を下方に押圧するようにしたものであり、また第
９図及び第１０図の実施例は回動カム２５を設けた摘手
２４を筐体１に垂直に軸支しドラグ操作レバー２９を水
平面内で左右に一定角度回動して回動カム２５の回動で
リーフスプリング２３を押圧するようにしたものであ
る。
本考案はスプール軸と一体的に回転する金属筒の外側に
嵌着した制動部材の一端部を係止固定すると共に該制動
部材の他端部にリーフスプリングを圧接し、該リーフス
プリングの上端部を円筒状の回動カムに当接して該回動
カムをドラグ操作レバーを回動するようにしたので、ド
ラグ操作レバーの回動による円筒状回動カムのカム変位
量とリーフスプリングの弾性力との双方によって小さな
操作力で制動部材に対する圧接変位量を大きくかつ圧接
度を漸次増大するようにしてスプールのドラグ制動を最
小から最大まで広範囲に亘り調節できると共に微調整も
円滑容易に行うことができ、またその調節操作もドラグ
操作レバーのワンタッチ回動で迅速容易にできる優れた
特徴と実用性を有する。
嵌着した制動部材の一端部を係止固定すると共に該制動
部材の他端部にリーフスプリングを圧接し、該リーフス
プリングの上端部を円筒状の回動カムに当接して該回動
カムをドラグ操作レバーを回動するようにしたので、ド
ラグ操作レバーの回動による円筒状回動カムのカム変位
量とリーフスプリングの弾性力との双方によって小さな
操作力で制動部材に対する圧接変位量を大きくかつ圧接
度を漸次増大するようにしてスプールのドラグ制動を最
小から最大まで広範囲に亘り調節できると共に微調整も
円滑容易に行うことができ、またその調節操作もドラグ
操作レバーのワンタッチ回動で迅速容易にできる優れた
特徴と実用性を有する。
第１図は本考案の一部切欠正面図、第２図は第１図Ａ−
Ａ線断面図、第３図は第１図Ｂ−Ｂ線断面図、第４図は
本考案要部の一部切欠底面図、第５図は本考案要部の作
動説明図、第６図は同要部の斜面図、第７図は本考案の
別実施例の縦断正面図、第８図は同要部の縦断側面図、
第９図は本考案の更に他の実施例の縦断正面図、第１０
図は同要部横断平面図である。 １…筐体、７…ハンドル、１０…スプール軸、 １７…軸受ボス部、１８…金属筒、 １９・２０…ドラグ制動板、 ２３…リーフスプリング、２５…回動カム、 ２９…ドラグ操作レバー。
Ａ線断面図、第３図は第１図Ｂ−Ｂ線断面図、第４図は
本考案要部の一部切欠底面図、第５図は本考案要部の作
動説明図、第６図は同要部の斜面図、第７図は本考案の
別実施例の縦断正面図、第８図は同要部の縦断側面図、
第９図は本考案の更に他の実施例の縦断正面図、第１０
図は同要部横断平面図である。 １…筐体、７…ハンドル、１０…スプール軸、 １７…軸受ボス部、１８…金属筒、 １９・２０…ドラグ制動板、 ２３…リーフスプリング、２５…回動カム、 ２９…ドラグ操作レバー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭47−1311（ＪＰ，Ａ) 特開 昭55−135533（ＪＰ，Ａ) 実開 昭49−128791（ＪＰ，Ｕ) 実公 昭58−14870（ＪＰ，Ｙ２) 米国特許2910253（ＵＳ，Ａ) 米国特許2858087（ＵＳ，Ａ)
Claims (1)
- 【請求項１】スピニングリールの筐体後部に支承された
金属筒に往復摺動するスプール軸後端部を一体的に回転
しかつ前後に摺動するように嵌挿し、金属筒の外側に嵌
着した制動部材の一端部を係止固定すると共に制動部材
の他端部にリーフスプリングを圧接し該リーフスプリン
グの上端部を筐体内の後部上方に設けられた円筒状回動
カムに当接し、該回動カムを回動するドラグ操作レバー
を筐体後部に設けたスピニングリールのスプール制動装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1983061778U JPH0631898Y2 (ja) | 1983-04-25 | 1983-04-25 | スピニングリ−ルのスプ−ル制動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1983061778U JPH0631898Y2 (ja) | 1983-04-25 | 1983-04-25 | スピニングリ−ルのスプ−ル制動装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS60116866U JPS60116866U (ja) | 1985-08-07 |
| JPH0631898Y2 true JPH0631898Y2 (ja) | 1994-08-24 |
Family
ID=30590367
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1983061778U Expired - Lifetime JPH0631898Y2 (ja) | 1983-04-25 | 1983-04-25 | スピニングリ−ルのスプ−ル制動装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0631898Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0659156B2 (ja) * | 1983-04-25 | 1994-08-10 | ダイワ精工株式会社 | スピニングリ−ルのスプ−ル制動力調節装置 |
| JP5624069B2 (ja) * | 2012-01-23 | 2014-11-12 | シマノコンポネンツ マレーシア エスディーエヌ．ビーエッチディー． | スピニングリール及びスピニングリールのドラグ切換装置 |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US2858087A (en) | 1954-09-01 | 1958-10-28 | Lionel Corp | Brake for fishing reel |
| US2910253A (en) | 1954-08-31 | 1959-10-27 | Urfabriken Ab | Fishing reels |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5110151Y2 (ja) * | 1973-03-09 | 1976-03-17 | ||
| JPS5814870U (ja) * | 1981-07-22 | 1983-01-29 | 脇田 忠博 | ミシンの下糸切断検知装置 |
| JPS5872608A (ja) * | 1981-10-24 | 1983-04-30 | Sanshin Ind Co Ltd | ２サイクル内燃機関の潤滑装置 |
| JPS5872609A (ja) * | 1981-10-26 | 1983-04-30 | Nippon Denso Co Ltd | 微粒子捕集浄化装置 |
-
1983
- 1983-04-25 JP JP1983061778U patent/JPH0631898Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US2910253A (en) | 1954-08-31 | 1959-10-27 | Urfabriken Ab | Fishing reels |
| US2858087A (en) | 1954-09-01 | 1958-10-28 | Lionel Corp | Brake for fishing reel |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS60116866U (ja) | 1985-08-07 |
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