JP2003158965A - スピニングリールのロータ制動操作装置 - Google Patents

スピニングリールのロータ制動操作装置

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JP2003158965A
JP2003158965A JP2001363193A JP2001363193A JP2003158965A JP 2003158965 A JP2003158965 A JP 2003158965A JP 2001363193 A JP2001363193 A JP 2001363193A JP 2001363193 A JP2001363193 A JP 2001363193A JP 2003158965 A JP2003158965 A JP 2003158965A
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braking
lever
shoe
rotor
reel
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JP2001363193A
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English (en)
Inventor
Kouji Takikura
恒治 滝倉
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Shimano Inc
Original Assignee
Shimano Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レバーブレーキ式のスピニングリールにおい
て、制動シューを確実に固定できるようにする。 【解決手段】 レバーブレーキ式のスピニングリールの
制動レバー17は、一端にリール本体2に揺動自在に装
着され手で操作するための操作部を有し他端に制動円筒
40に対して接離する制動作用部17bを有するととも
に、制動作用部17bに着脱自在に装着された第2制動
シュー34を有している。第2制動シュー34は、弾性
により制動作用部17bに着脱可能に係止される1又は
複数の弾性係止爪部34bを有し、制動作用部17bに
固定され制動レバー17の揺動により制動円筒40に接
触してロータ3を制動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロータ制動操作装
置、特に、スピニングリールのロータを制動操作するた
めのスピニングリールのロータ制動操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、磯釣りを行う場合、制動レバー
(制動操作部材の一例)によってロータが制動操作され
る逆転制動機構を有するレバーブレーキ型のスピニング
リールがしばしば使用される。レバーブレーキ型のスピ
ニングリールは、ロータを張力に応じて逆転させて魚と
簡単にやりとりすることができる。
【0003】この種のレバーブレーキ型のスピニングリ
ールは、リール本体に揺動自在に装着され、釣り竿装着
方向に接離する制動レバーと、制動レバーの先端が接触
する制動部材とを有している。制動レバーは、リール本
体に揺動自在に装着されており、先端に手で操作するた
めの操作部が、基端に制動部材に対して接離する作用部
がそれぞれ設けられている。作用部には、制動部材に圧
接する制動シューが固定されている。制動シューは合成
樹脂製の部材であり、圧入、圧入後接着又はビスによる
締結などの固定方法により作用部に固定されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の制動シュー
を圧入又は圧入後接着した構成では、制動部材に対して
頻繁な圧接、離脱を繰り返すと、制動シューの固定が緩
んだり外れたりするおそれがある。また、制動シューを
ビス止めする構成では、制動部材との圧接、離反を繰り
返すと振動によりビスが緩むおそれがある。とくに、制
動力が大きくなる比較的大型のスピニングリールでは、
このような不具合が生じるおそれがある。
【0005】本発明の課題は、レバーブレーキ式のスピ
ニングリールにおいて、制動シューを確実に固定できる
ようにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】発明1に係るスピニング
リールのロータ制動操作装置は、釣り竿に取付可能なス
ピニングリールのリール本体に回転自在に装着されたロ
ータの糸繰り出し方向の回転に連動して回転する制動部
材に接触してロータを制動操作するための装置であっ
て、制動操作部材と、制動シューとを備えている。制動
操作部材は、リール本体に移動自在に装着され一端に手
で操作するための操作部を有し他端に制動部材に対して
接離する作用部を有している。制動シューは、弾性によ
り作用部に着脱可能に係止される1又は複数の弾性係止
爪部を有し、作用部に固定され制動操作部材の移動によ
り制動部材に接触してロータを制動するものである。
【0007】このロータ制動操作装置では、制動操作部
材をリール本体に対して移動させると作用部に固定され
た制動シューが制動部材に圧接してロータの糸繰り出し
方向の回転が制動される。この制動シューは、制動操作
部材の作用部に弾性係止爪部を係止することにより、作
用部に弾性的に係止された状態で固定されている。この
ため、制動シューが作用部に対して外れにくくかつ緩み
にくくなり、制動シューを作用部に確実に固定できる。
【0008】発明2に係るスピニングリールのロータ制
動操作装置は、発明1に記載の装置において、作用部に
は、少なくともひとつの凹部が形成されており、1又は
複数の弾性係止爪部は、凹部に係止されるように先端が
鉤状に曲げられている。この場合には、鉤状に曲げられ
た先端が凹部に係止されているので、制動シューがより
外れにくくなる。
【0009】発明3に係るスピニングリールのロータ制
動操作装置は、発明1又は2に記載の装置において、制
動シューを作用部に対して位置決めする位置決め部をさ
らに備える。この場合には、制動シューが作用部に対し
て位置決めされた状態で固定されるので、制動力のばら
つきを抑えることができる。発明4に係るスピニングリ
ールのロータ制動操作装置は、発明3に記載の装置にお
いて、位置決め部は、作用部及び制動シューのいずれか
一方に形成された位置決め凹部と、位置決め凹部に嵌合
するように作用部及び制動シューのいずれか他方に形成
された位置決め凸部とを有する。この場合には、凹凸嵌
合により制動シューを作用部に確実に固定できる。
【0010】発明5に係るスピニングリールのロータ制
動操作装置は、発明1から4のいずれかに記載の装置に
おいて、リール本体は、釣り竿に取り付けられる竿装着
脚部を有し、制動操作部材は、操作部が竿装着脚部に接
離するようにリール本体に揺動自在に装着されている。
この場合には、制動操作部材を竿装着脚部に接離するよ
うに揺動させているので、制動操作部材の取付構造が簡
素になるとともに釣り竿を持つ手で制動操作を行いやす
くなる。
【0011】発明6に係るスピニングリールのロータ制
動操作装置は、発明5に記載の装置において、制動操作
部材の揺動に連動して揺動し制動部材を所定制動状態と
制動解除状態とに規制し、その一部に制動部材に接離す
る規制作用部を有する規制操作部材と、規制作用部に着
脱可能に係止される1又は複数の弾性係止爪部を有し制
動部材に接触してロータの前記糸繰り出し方向の回転を
規制するための規制シューとをさらに備える。この場合
には、所定制動状態に規制するための規制シューも制動
シューと同様な固定構造になり、規制作用部に対して規
制シューも外れにくくかつ緩みにくくなり、規制シュー
を規制作用部に確実に固定できる。
【0012】発明7に係るスピニングリールのロータ制
動操作装置は、発明6に記載の装置において、規制操作
部材は、制動操作部材と並べて配置された操作部を有し
リール本体に竿装着脚部と接離する方向に揺動自在に装
着され制動操作部材の竿装着脚部に接近する方向の揺動
に連動して揺動する第1レバー部材と、第1レバー部材
に連動して揺動し、規制シューが装着され第1レバー部
材の竿装着脚部から離反する方向の揺動に連動して揺動
して規制シューが制動部材に接触して所定制動状態にな
る第2レバー部材とを有する。この場合には、規制操作
部材を2つの部材に分けたので、規制操作のための構造
の自由度が増す。また、規制操作部材の単独の操作で所
定制動状態にできるとともに、制動操作部材の操作に連
動して制動を解除できるので、規制操作を行いやすくな
る。
【0013】
【発明の実施の形態】〔全体構成〕図1に示す本発明の
一実施形態によるスピニングリールは、釣り竿の長手方
向に沿う第1軸X回りに釣り糸を巻き取るリールであっ
て、ハンドル1を備えたリール本体2と、リール本体2
の前部に第1軸X回りに回転自在に支持されたロータ3
と、ロータ3の前部に配置された釣り糸を巻き取るスプ
ール4とを備えている。
【0014】リール本体2は、例えば合成樹脂製又は金
属製である。リール本体2は、釣り竿に装着される前後
に長い装着部2cと、装着部2cと間隔を隔てて配置さ
れたリールボディ2aと、装着部2cとリールボディ2
aとを連結する脚部2bとを有している。リールボディ
2aは、内部に機構装着空間を有しており、その側部は
開口している。この開口部分は蓋部材2d(図3)によ
り覆われている。リールボディ2aの内部には、ロータ
3を回転させるためのロータ駆動機構5と、ロータ3の
糸繰り出し方向の回転(逆転)を制動するためのレバー
ブレーキ機構6と、オシレーティング機構15とが設け
られている。オシレーティング機構15は、スプール軸
8を第1軸Xに沿って前後方向に移動させ、スプール軸
8の先端に着脱自在に装着されたスプール4に釣り糸を
均一に巻き取るための機構である。
【0015】リール本体2の脚部2bからリールボディ
2aにかけて前部には、図6に示すように、後述する制
動レバー18及び補助レバー18を収納するための溝部
2eが形成されている。溝部2eの幅は、制動レバー1
7の厚みより少し大きい。このため、溝部2eには、図
1に示すように、上下の2箇所の接触部2g,2hが機
械加工により精密に形成されている。接触部2g,2h
は後述する制動レバー17及び補助レバー18と接触可
能に形成されている。
【0016】ロータ3は例えば合成樹脂又は金属製であ
り、リール本体2に回転自在に支持されている。ロータ
3は、円筒部3aと、円筒部3aの側方に互いに対向し
て設けられた第1アーム部3b及び第2アーム部3cと
を有している。円筒部3aの前壁3dの中央部には貫通
孔3eを有するボス部3fが形成されている。この貫通
孔3eにスプール軸8及びピニオンギア12(後述)が
貫通している。第1アーム部3bの先端と第2アーム部
3cの先端部とには、揺動自在にベールアーム9が設け
られている。このベールアーム9により釣り糸がスプー
ル4に案内される。
【0017】スプール4は、例えば合成樹脂と金属とを
複合したハイブリッド型のものである。スプール4は、
ロータ3の第1アーム部3bと第2アーム部3cとの間
に配置されており、スプール軸8の先端にワンタッチ着
脱機構65を介して着脱自在かつ回転不能に装着されて
いる。スプール4は、糸巻胴部7aを有するスプール本
体7と、糸巻胴部7aの前端部に取り付けられた大径の
前フランジ部51と、前フランジ部51をスプール本体
7に固定するための前フランジ固定部材52とを有して
いる。スプール本体7は、外周に釣り糸が巻かれる筒状
の糸巻胴部7aと、糸巻胴部7aの後端部に一体成形さ
れた大径筒状のスカート部7bと、糸巻胴部7aの内周
側に取り付けられた内筒部材7cとを有している。
【0018】糸巻胴部7a及びスカート部7bは、アル
ミニウム合金、ステンレス合金、チタン合金、マグネシ
ウム合金などの金属薄板をプレス加工により一体成形し
て得られた大小2段の筒状の部材である。糸巻胴部7a
は、外周に釣り糸が巻き付けられる筒状の筒状部7d
と、筒状部7dの前端部に一体成形された内フランジ部
7eとを有している。内フランジ部7eは、内筒部材7
cの前端部に接するように内側に折れ曲がるようにプレ
ス加工されている。内フランジ部7eは、内筒部材7c
の前端部と前フランジ部51との間に挟持されている。
【0019】スカート部7bには、図1に示すように、
段付きの凹部7gが形成されており、この凹部7gに釣
り糸の先端部分を係止するための釣糸係止部70が装着
されている。なお、釣糸係止部70は、弾性変形可能な
側面断面略T字状部材であり、内筒部材7cの後端部に
形成された突起に装着されたプッシュナット80により
固定されている。
【0020】内筒部材7cは、糸巻胴部7aの内周側に
取り付けられた合成樹脂製の鍔付き円筒状の部材であ
る。内筒部材7cは、スプール軸8に着脱自在かつ回転
不能に装着されている。内筒部材7cの後端の鍔部7f
には、釣糸係止部70が取り付けられるとともに、スカ
ート部7bが当接して位置決めされている。内筒部材7
cの前端面には、糸巻胴部7a及び後述する前フランジ
固定部材52がねじ止め固定される複数(たとえば8
個)のねじ孔7hが周方向に間隔を隔てて形成されてい
る。
【0021】前フランジ部51は、表面が硬質処理され
たステンレス合金製の環状部材である。前フランジ部5
1は、前フランジ固定部材52を内筒部材7cにビスに
よりねじ止め固定することにより、内フランジ部7eの
前端部と前フランジ固定部材52との間に挟持される。
前フランジ固定部材52は、外周側が前方に傾斜するよ
うに形成された円板状の部材であり、第1軸Xに沿って
貫通する取付孔52aが周方向に間隔を隔てて形成され
ている。この取付孔52aを貫通させてビスを複数のね
じ孔7hにねじ込むことにより、前フランジ固定部材5
2が内筒部材7cにねじ止め固定されている。
【0022】このようなスプール4では、糸巻胴部7a
には、糸巻胴部7aの前端部が内側に折れ曲がる内フラ
ンジ部7eが一体成形されているので、糸巻胴部7aの
強度を高く維持することができる。ロータ駆動機構5
は、図1及び図14に示すように、ハンドル1が固定さ
れたハンドル軸10とともに回転するマスターギア11
と、このマスターギア11に噛み合うピニオンギア12
とを有している。ハンドル軸10は、リール本体2に回
転自在に支持されている。ピニオンギア12は筒状に形
成されており、その前部12aはロータ3の貫通孔3e
を貫通してスプール4側に延びている。この前部12a
で、ロータ3はナット13によりピニオンギア12に回
転不能に固定されている。ピニオンギア12は、中間部
と後部とで軸受14a,14bによりリール本体2に回
転自在に支持されている。ナット13には、図2に示す
ように、軸受35が装着されており、これによりピニオ
ンギア12とスプール軸8との間に所定の隙間を確保し
ている。ナット13は、袋状のリテーナ36により緩み
止めされている。リテーナ36は前壁3dに形成された
ねじ孔にねじ止め固定された装着されたビスにより固定
されている。リテーナ36とナット13の前端面との間
には、スプール軸8との隙間をシールするリップ付きの
シール部材38が装着されている。
【0023】〔レバーブレーキ機構の構成〕レバーブレ
ーキ機構6は、図1〜図3に示すように、制動部16
と、制動部16の制動力を調整操作するための制動レバ
ー(ロータ制動操作装置の一例)17と、制動部16を
第1所定制動状態に操作するための補助レバー18と、
制動レバー17を装着部2cから離反する方向に付勢す
るコイルばね19と、補助レバー18により第1所定制
動状態と制動解除状態とに切換可能な第1所定制動部2
0と、第1所定制動状態より強い第2所定制動状態でロ
ータ3を制動可能な第2所定制動部21と、第2所定制
動状態をオンオフ切り換えするためのオンオフ切換部5
4とを有している。
【0024】〔制動部の構成〕制動部16は、図2に示
すように、制動レバー17の先端が圧接されて制動され
る制動部本体31と、制動部本体31をロータ3の糸繰
り出し方向の回転にのみ連動して回転させるワンウェイ
クラッチ32とを有している。制動部本体31は、ロー
タ3の内周側にロータ3と同心に置された制動円筒(制
動部材の一例)40と、制動円筒40を傾動自在かつ回
転不能に支持する回転円筒41と、リールボディ2aに
設けられた円弧状の突出部42とを有している。
【0025】制動円筒40は、図2及び図8に示すよう
に、薄肉の有底円筒形状の金属製円筒であり、その周部
の先端の周接部40aが外周側に配置された突出部42
と内周側に配置された制動レバー17の第2制動シュー
34(後述)との間に配置される。また、制動レバー1
7の第2制動シュー34と異なる周方向位置で周接部4
0aの内周側に第1所定制動部20の第1規制シュー3
9(図3)が配置されている。制動円筒40はその中心
部にギア歯形状の内歯部40bを有している。
【0026】回転円筒41はワンウェイクラッチ32に
よりロータ3の糸繰り出し方向の回転には一体で回転
し、巻き取り時にはロータ3の回転力が作用しないよう
ロータ3に連結されている。回転円筒41は、金属製円
筒部材であり、外周前部に内歯部40bに噛み合う外歯
部41cが形成されている。この外歯部41cの前後端
にワンウェイクラッチ32及び制動円筒40が間隔を隔
てて回転不能に係止されている。前部外周面には、ワン
ウェイクラッチ32を後方に押圧して係止するための止
め輪45が装着される環状溝41dが形成され、後部外
周面には、軸受44(後述)を係止するための止め輪4
6が装着される環状溝41eが形成されている。
【0027】回転円筒41の前側内周部には、ピニオン
ギア12との間に軸受43が配置されている。後側外周
部にはリールボディ2aとの間に軸受44が配置されて
いる。このため、回転円筒41は、前部が軸受43によ
りピニオンギア12に回転自在に支持され、後部が軸受
44によりリールボディ2aに回転自在に支持されてい
る。軸受43の内輪43aは、ピニオンギア12を支持
する軸受14aとの間に配置された筒状のカラー47
(図2)により後方への移動が規制されている。軸受4
3の内輪43aの前面にはロータ3のボス部3fが当接
している。
【0028】軸受44の内輪44aは、止め輪46によ
り後方への移動が規制されている。また、軸受44の外
輪44bは、円形孔50aを有しリールボディ2aの先
端に固定された押さえ板50により前方への移動が規制
されている。回転円筒41の外歯部との境界部分におい
て、制動円筒40と軸受44の内輪44aとの間にはカ
ラー49が装着されている。カラー49は、制動円筒4
0を軸方向の移動不能かつ傾動自在に係止している。
【0029】突出部42は、図2及び図3に示すよう
に、リールボディ2aの前部に前方に1対突出して形成
されている。1対の突出部42には、円弧状の合成樹脂
製の第1制動シュー42aが着脱自在に装着されてい
る。ワンウェイクラッチ32は外輪遊転型のローラクラ
ッチであり、ロータ3の円筒部3aの内周側に回転不能
に外輪32aが連結されている。内輪32b(図2)の
内周面には、回転円筒41の外歯部41cに係止される
内歯部32cが形成されており、内輪32bは、回転円
筒41に回転不能に連結されている。内輪32bは、止
め輪45により後方に押圧された状態で回転円筒41に
装着されている。これにより、このワンウェイクラッチ
32と制動円筒40との間に後で詳細に説明する第2所
定制動部21が押圧された状態で装着される。
【0030】〔制動レバーの構成〕図1に示すように、
制動レバー17は、第1軸Xと食い違う第2軸Y方向に
リール本体2に装着された支持軸33によりリール本体
2に第2軸Y回りに揺動自在に支持されている。支持軸
33は、図7に示すように、鍔付きの軸部材であり、蓋
部材2d側から挿入されたねじ33aによりリール本体
2に固定されている。また、前述したように、制動レバ
ー17は、コイルばね19により装着部2cと離反する
方向に付勢されている。制動レバー17は、図10に示
す制動解除位置と、制動解除位置より装着部2cに接近
した図12に示す制動位置との間で揺動自在にリール本
体2に取り付けられている。
【0031】制動レバー17は、支持軸33による支持
部分から湾曲して前方に延びる制動操作部17aと、支
持部分から湾曲して斜め前下方に延びる制動作用部17
bと、制動作用部17aに着脱自在に装着された第2制
動シュー34とを有している。制動操作部17aは、支
持部分から装着部2cに沿ってベールアーム9の外方付
近まで前方に延びた後、径方向外方に向けて延び、さら
に先端が前方に向けて湾曲した形状である。この湾曲部
分から前方が釣り竿を握る手の人差し指で操作可能な第
1操作部17cとなっている。第1操作部17cは、制
動レバー17の揺動により図1に示す第1位置から装着
部2cに接近する方向に移動可能である。制動操作部1
7aは、脚部2bから前方部分にかけて、径方向外方に
延びる部分まで幅が大きくなっており、その幅広部分1
7hには、装着部2cに向けて略矩形の開口17eが形
成されている。この開口17eから後述する補助レバー
18の操作部材26が装着部2cに向かって上方に露出
している。また、幅広部分17hから前方に向けて開口
17gが形成されている。この開口17gを貫通して前
方に向かって操作部材26が突出している。この開口1
7gは、制動レバー17と、補助レバー18との隙間か
ら釣り糸が侵入して糸カミが生じるのを防止するために
設けられている。
【0032】制動作用部17bの先端は、制動円筒40
の内周側に対向して配置され、図2に示すように、その
先端に制動円筒40の周接部40aの内周面に接触可能
な第2制動シュー34が着脱自在に取り付けられてい
る。第2制動シュー34は、たとえばポリアミド系合成
樹脂やポリアセタールなどの弾性を有する合成樹脂製で
あり、制動レバー17の揺動により制動円筒40を外方
に配置された第1制動シュー42aに押圧する。第2制
動シュー34は、図2に示すように、上面がやや前方に
向かって凸に湾曲し前部が薄肉の部材であり、平坦な下
面中心に下方に突出する位置決め用の円柱状の突起部3
4aが形成されている。制動レバー17の制動作用部1
7bの先端部には、この突起部34aが嵌合する嵌合孔
17mが上下方向に沿って貫通して形成されている。第
2制動シュー34の前部には、下方に延びる先端34c
が鉤状の弾性係止爪部34bが形成されている。弾性係
止爪部34bの鉤状に折れ曲がった先端34cは、制動
レバー17制動作用部17bの先端下面に形成された係
止凹部17nに係止されている。このような構成のこの
第2制動シュー34は、制動作用部17bに弾性係止爪
部34bが係止されて制動作用部17bに弾性的に係止
された状態で固定されている。このため、第2制動シュ
ー34が制動作用部17bに対して外れにくくかつ緩み
にくくなり、第2制動シュー34を制動作用部17bに
確実に固定できる。しかも突起部34aにより位置決め
されているので、装着が容易であるとともに、制動時に
第2制動シュー34に回転方向の力が作用しても位置ず
れが生じにくくなる。このため制動力のばらつきも生じ
にくくなる。
【0033】制動レバー17は、何も操作されないとコ
イルばね19により付勢されて、図1に示すように、制
動解除位置に配置されて第2制動シュー34が制動円筒
40から離反している。制動レバー17と補助レバー1
8とが並べて配置される部分の一部は、リール本体2の
溝部2eに収納されている。コイルばね19は、制動レ
バー17の制動操作部17aとリール本体2の脚部2b
との間に圧縮状態で配置されている。コイルばね19
は、制動レバー17を制動解除側に向けて図1反時計回
りに付勢している。これにより、制動レバー17から手
を離すと、ロータ3は制動解除状態になる。
【0034】〔補助レバーの構成〕補助レバー18は、
第1所定制動部20によりロータ3を図10及び図12
に示す制動解除状態と図11に示す第1所定制動状態と
に切り換える操作を行うためのものである。補助レバー
18は、図10及び図12に示すように、第2操作部2
6a(後述)が装着部2cに接近した第2位置に配置さ
れる制動解除位置と、図1に示すように、第2操作部2
6aが装着部2cから離反した第3位置に配置される所
定制動位置との間で揺動する。補助レバー18は、図
1、図3〜図5に示すように、支持軸33に第2軸Y回
りに揺動自在にリール本体2に支持された板状の第1レ
バー部材25と、第1レバー部材25に装着された操作
部材26とを有している。
【0035】第1レバー部材25は、制動レバー17の
図10手前側側面に並べて配置されている。溝部2eに
収納された第1レバー部材25の制動レバー17と並べ
て配置された部分の前方は、図6に示すように、制動レ
バー17と一体形成されたカバー部17iにより覆われ
ている。カバー部17iは、制動レバー17の制動操作
部17aの一部と制動作用部17bの一部とに第1レバ
ー部材25の前方に向けて突出して形成されている。カ
バー部17iは、補助レバー18が所定制動位置に配置
されても、その第1レバー部材25が接触しないように
形成されている。カバー部17iが形成された部分で制
動レバー17は、第1レバー部材25より溝部2eの壁
面2fに接近して配置されており、第1レバー部材25
より壁面に向けて突出している。すなわち、第1レバー
部材25と壁面2fとの間の隙間は制動レバー17と一
方の壁面2fとの隙間より大きくなっている。
【0036】このような、カバー部17iを形成するこ
とにより、第1レバー部材25の前方がカバー部17i
で覆われることになるので、制動レバー17と第1レバ
ー部材25との隙間が前方に露出しなくなり、前方から
制動レバー17及び第1レバー部材25の隙間にリール
の前方からの異物や釣り糸の噛み込みが発生しにくくな
る。このため、異物の侵入や釣り糸の噛み込みにより不
具合を解消できる。また、隙間が前方から見えなくなる
ので、2つの操作部材を並べて配置しても外観の意匠が
向上する。また、制動レバー17のカバー部17i形成
部分で溝部2eに対して第1レバー部材25より接近し
て配置されているので、溝部2eに対するクリアランス
が制動レバー17の寸法のみで決定される。このため、
揺動する制動レバー17と補助レバー17のがたつきが
比較的生じにくくなる。
【0037】また、第1レバー部材25は、図7に示す
ように、制動レバー17と並べて配置された部分では、
支持軸33回りの周囲とそれにより先端側に形成された
第1及び第2接触部17j,17kの2箇所で制動レバ
ー17が接触し、その他の部分では離反している。この
ように2箇所で制動レバー17及び補助レバー18を接
触させ他の部分で離反させることにより、両レバー1
7,18の接触面積が小さくなり、作動がスムーズにな
るとともに、両レバー17,18のがたつきがより少な
くなる。
【0038】第1レバー部材25は、支持部分から制動
レバー17に沿って上前方及び下前方に延びており、上
方に延びた先端にねじ29により操作部材26が固定さ
れている。第1レバー部材25の先端は制動レバー17
の制動操作部17aの幅広部分17hの開口17e内に
位置している。また、支持部分より斜め前下方に延びた
第1レバー部材25の基端は、制動部16の後方に対向
して配置されている。第1レバー部材25の基端には、
第1所定制動部20の第2レバー部材27の先端が係止
される矩形の係止切欠き25cが形成されている。係止
切欠き25cは、第2レバー部材27の先端部の横断面
積より大きい面積の基端側に開口する矩形の切欠きであ
る。
【0039】操作部材26は、先端に第2操作部26a
を有し、基端側(図10右側)に第3操作部26bを有
している。第2操作部26aは、装着部2cから離反す
る側に第1操作部17cと対向して配置され、第3操作
部26bは、制動レバー17の第1操作部17cより基
端側に配置されている。このため、第2操作部26a
は、釣り竿を握る手の人差し指で押し込み操作可能であ
り、第3操作部26bは、釣り竿を握る手の中指で押し
込み操作可能である。とくに、第1操作部17cと第2
操作部26aは、同じ指による引き込み操作と押し込み
操作とが可能である。第2操作部26aは、補助レバー
17の揺動により図1及び図10に示す第2位置と図1
1及び図12に示す第3位置とに配置される。
【0040】操作部材26は、制動操作部17aの幅広
部分17hに設けられた開口17eから装着部2cに向
けて上方に突出して配置されている。この突出部分に第
3操作部26bが設けられている。操作部材26は、開
口17eの下部から開口17gを貫通して前方に延びて
おり、延びた先端に第2操作部26aが形成されてい
る。このように第2操作部26aが開口17gを貫通し
て前方に延びているので、第2操作部26aの周囲、特
にベールアーム9に近接する部分が開口17gにより囲
まれる。このため、釣り糸が糸ふけによりこの部分に接
触しても操作部材26と制動レバー17との隙間への釣
り糸の噛み込み(糸カミ)が生じにくくなる。
【0041】また、補助レバー18が所定制動位置に配
置されると、図11に示すように、第2操作部26aの
下面は、制動操作部17aの開口17gの下面にほぼ接
触する。これにより、補助レバー18は、所定制動位置
にあるとき、制動レバー17の装着部2cに接近する方
向の揺動に連動して制動解除位置に揺動する。 〔第1所定制動部の構成〕第1所定制動部20は、第1
レバー部材25と連動して揺動する第2レバー部材27
と、第2レバー部材27を制動解除位置と第1所定制動
位置とで保持するトグルばね28とを有している。第2
レバー部材27は、図3及び図13に示すように、リー
ル本体2の前部にスプール軸8と平行な軸回りに揺動自
在に装着されている。第2レバー部材27の基端から揺
動中心までの距離は、先端から揺動中心までの距離より
2倍以上長い。第2レバー部材27の先端は、係止切欠
き25cに係止されており、第2レバー部材27は、第
1レバー部材25と連動して制動解除位置に(図13
(a))と所定制動位置(図13(b))との間で揺動
する。
【0042】ここで、制動解除位置あるとき第2レバー
部材27の基端はトグルばね28により付勢されて係止
切欠き25cの上面に接触し、所定制動位置にあるとき
下面に接触する。第2レバー部材27の途中には、先端
が制動円筒40の周接部40aの内周側に配置された第
1規制シュー39が着脱自在に設けられている。第1規
制シュー39は、図9及び図13に示すように、周接部
40aに接触する面と逆側の面に1対の弾性係止爪部3
9aを有する、たとえばポリアミド系合成樹脂やポリア
セタールなどの弾性を有する合成樹脂製の部材である。
第1規制シュー39は、第2レバー部材27の途中に折
り曲げて一体形成された装着部27cに着脱自在に装着
されている。装着部27cには、弾性係止爪部39aが
係止される1対の係止凹部27dが形成されている。係
止凹部27dは、折り曲げ方向と直交する方向に対向し
て矩形に形成されており、そこに弾性係止爪部39aが
はまり込むことにより第1規制シュー39を位置決めし
ている。また、鉤状に折れ曲がった弾性係止爪部39a
の先端39bが装着側と逆側の面に係止されることによ
り第1規制シュー39を装着部27cに固定している。
このような構造の第1規制シュー39も第2レバー部材
27の装着部27cに弾性係止爪部39aが係止されて
装着部27cに弾性的に係止された状態で固定されてい
る。このため、第1規制シュー39が装着部27cに対
して外れにくくかつ緩みにくくなり、第1規制シュー3
9を装着部27cに確実に固定できる。
【0043】第2レバー部材27は、第1規制シュー3
9の装着部分からさらに湾曲して延びており、延びた基
端にトグルばね28が装着されている。また、第1規制
シュー39と先端との間には、第2所定制動部21と連
動させるための連動突起27b(図9)が形成されてい
る。第1規制シュー39に対向して制動円筒40の外周
側には、第1規制シュー39との間で制動円筒40を挟
持する第2規制シュー30の先端部が制動円筒40と間
隔をあけて配置されている。第2規制シュー30は、基
端部がリールボディ2aの前端面に固定されている。
【0044】ここでは、第2位置にある第2操作部26
aを押し込み操作して第3位置に配置し、第1レバー部
材25を、図10に示す制動解除位置から図11に示す
第1所定制動位置側に揺動させると、それに連動して第
2レバー部材27も制動解除位置から第1所定制動位置
に揺動する。この結果、第1規制シュー39が制動円筒
40を第2規制シュー30とで挟持してロータ3の糸繰
り出し方向の回転を第1所定制動状態で制動する。
【0045】トグルばね28は、図3及び図13に示す
ように、第2レバー部材27を付勢して第2操作部26
aを第2位置と第3位置とに振り分けて付勢し、その姿
勢を保持することができる。トグルばね28は、第2レ
バー部材27の基端に装着された捩じりコイルばねであ
る。トグルばね28は、一端が第2レバー部材27の基
端に係止され、他端がリールボディ2aの前端面に係止
されている。トグルばね28は、図13(a)に示すよ
うに、第2レバー部材27が制動解除位置に配置される
と、第2レバー部材27を図13(a)の時計回りに付
勢し、所定制動位置に配置されると図13(b)の反時
計回りに付勢する。これにより、第2レバー部材27が
制動解除位置と第1所定制動位置とで保持され、さらに
第1レバー部材25が制動解除位置と第1所定制動位置
とに保持される。
【0046】ここでは、第2レバー部材27の基端から
揺動中心までの距離が先端から揺動中心までの距離より
2倍以上長いので、第1レバー部材25が揺動すると、
その揺動が第2レバー部材27の基端側で2倍以上の揺
動距離となって現れ、トグルばね28が容易に反転可能
になる。 〔第2所定制動部の構成〕図13に示すように、第2所
定制動部21は、リール本体2に対して回転不能になり
得る第1ドラグディスク22と、ワンウェイクラッチ3
2の内輪32bと一体で回転する第2ドラグディスク2
3と、第2ドラグディスク23とで第1ドラグディスク
22を挟持する第3ドラグディスク24とを有してい
る。第2所定制動部21は、ロータ3の糸繰り出し方向
の回転を第1所定制動状態より強力な第2所定制動状態
で制動可能である。
【0047】第1ドラグディスク22は、たとえばステ
ンレス合金などの金属製の円板部材であり、外周部に鋸
歯状の係止歯22aが形成されている。第1ドラグディ
スク22は、オンオフ切換部54によりリール本体2に
対して糸繰り出し方向に回転不能な状態と回転可能な状
態とに切り換えられる。これにより、第2所定制動部2
1は、オン(第2所定制動状態)オフ(制動解除状態)
切り換えされる。第1ドラグディスク22は、第3ドラ
グディスク24に形成された段差部24a(後述)に回
転自在に装着されている。第1ドラグディスク22と第
3ドラグディスク24との間にはたとえばカーボン製又
はフェルト製のドラグワッシャ24dが装着されてい
る。
【0048】第2ドラグディスク23は、ワンウェイク
ラッチ32の内輪32bと一体で形成されている。第2
ドラグディスク23の第1ドラグディスク22との接触
面23bは、図2に示すように内周側が外周側に比べて
薄肉となるように扁平円錐形状に僅かに傾斜して形成さ
れている。第3ドラグディスク24は、たとえばステン
レス合金などの金属製の円板部材であり、回転円筒41
に回転不能かつ軸方向移動自在に装着されている。第3
ドラグディスク24の前面には第1ドラグディスク22
を装着するための段差部24aが形成され、内周面に
は、回転円筒40の外歯部41cに噛み合う内歯部24
cが形成されている。段差部24aは、第3ドラグディ
スク24の径方向の中間部に前方に突出して形成された
環状の部分であり、その突出厚みは第1ドラグディスク
22とドラグワッシャ24dとを足した厚みより小さ
い。段差部24aには、調整ボルト91が螺合するねじ
孔24bが形成されている。また、第2ドラグディスク
23及び内輪32bのねじ孔24bに対向する部分に
は、貫通孔23aが形成されている。
【0049】貫通孔23aには、制動力調整部90を構
成する調整ボルト91が貫通している。調整ボルト91
の頭部は、ワンウェイクラッチ32の前面に係止されて
いる。制動力調整部90は、前述したねじ孔24bと調
整ボルト91により構成されており、調整ボルト91を
回すことにより第1ドラグディスク22を挟持する力が
変化し、第2所定制動部21の制動力を調整できる。
【0050】第2所定制動部21では、第2ドラグディ
スク23が止め輪45により付勢されるとともに調整ボ
ルト91により押圧され、第3ドラグディスク24とで
第1ドラグディスク22を挟持する。この結果、第2所
定制動部21は、第1ドラグディスク22がリール本体
2に対して回転不能な状態のとき、制動円筒40の糸繰
り出し方向の回転を第2所定制動状態で制動する。この
ときの制動力は、主に、第1ドラグディスク22に対す
る第2ドラグディスク23及び第3ドラグディスク24
の摩擦力により定められ、制動時の圧接面積が大きくな
る。このため、大きな制動力を小さい面圧で得ることが
でき、耐久性を維持して比較的大きな制動力を容易に得
ることができる。
【0051】〔オンオフ切換部の構成〕オンオフ切換部
54は、図3及び図9に示すように、リール本体2の蓋
部材2dに揺動自在に装着された切換レバー55と、切
換レバー55により揺動する切換カム56と、切換カム
56により揺動して第1ドラグディスク22に係合する
係止部材57とを有している。
【0052】切換レバー55は、オフ位置とオン位置と
の間で揺動自在に蓋部材2dに装着されている。切換レ
バー55は、鍔付きの軸受ブッシュ58を介して蓋部材
2dに回動自在に装着された金属製の軸部55aと、軸
部55aとインサート成形された合成樹脂製のレバー部
55bとを有している。軸部55aには、切換カム56
を回転不能に装着するための互いに平行な面取り部55
cが形成されている。また、軸部55aの先端には、切
換カム56を抜け止めするためのC型止め輪59が装着
される環状溝55dが形成されている。
【0053】切換カム56は、金属製のプレス成形され
た板状部材であり、切換レバー55と連動してオフ位置
とオン位置とに回動するものである。切換カム56は、
軸部55aに回転不能に装着される円形の装着部56a
と、装着部56aから径方向外方に延びるばね止め部5
6bと、装着部56aから折り曲げられて前方に延びる
係止突起56cとを有している。装着部56aの中心に
は、面取り部55cに係止される小判孔56dが形成さ
れている。これにより、切換カム56は軸部55aに回
転不能に係止される。ばね止め部56bには、一端が蓋
部材2dに係止されたトグルばね60が係止されてい
る。トグルばね60は、死点を超えると切換カム56を
逆側の位置に向けて付勢する。このトグルばね60によ
り、切換レバー55及び切換カム56はオン位置とオフ
位置とに付勢される。
【0054】係止部材57は、たとえば金属製のプレス
成形された板状部材であり、第1ドラグディスク22の
係止歯22aを係止する係止位置と係止歯22aから離
反する離反位置とに回動自在にリールボディ2aに装着
されている。係止部材57は、切換カム56のオン位置
からオフ位置への揺動に連動して係止位置から離反位置
に回動する。係止部材57は、リールボディ2aに回動
自在に装着される円形の装着部57aと、装着部57a
から径方向外方に延びる係止爪部57bと、装着部57
aから折り曲げられて後方に延びる連結部57cと、連
結部57cの後端から折り曲げられて略上方に延びる連
動係止部57dとを有している。
【0055】係止部材57は、捩じりコイルばね61に
より係止位置側に付勢されている。装着部57aは、回
動軸となる取付ボルト62によりリールボディ2aに回
動自在に支持されている。係止爪部57bは、第1ドラ
グディスク22の係止歯22aを係止可能なように先端
部が前方に折り曲げられている。連動係止部57dは、
切換カム56がオン位置からオフ位置に回動するとき、
係止突起56cにより押圧される。これにより係止部材
57は、係止位置から離反位置に回動する。また、連動
係止部57dは、第2レバー部材27が制動レバー17
に連動して制動解除位置に向けて揺動すると、第2レバ
ー部材27の連動突起27bによっても押圧されて、係
止位置から離反位置に回動する。したがって、第2所定
制動部21は、制動レバー17又は補助レバー18の操
作によっても第2所定制動状態が解除される。
【0056】〔オシレーティング機構の構成〕オシレー
ティング機構15は、図1及び図14に示すように、リ
ールボディ2aに前後移動自在に装着されたスプール軸
8を前後方向に移動させてスプール4をハンドル1の回
転に連動して前後方向に移動させるための機構である。
オシレーティング機構15は、ハンドル1の回転に連動
して回転する螺軸71と、ハンドル1の回転をピニオン
ギア12を介して螺軸21に伝達する中間ギア73と、
螺軸71に係合する係合ピン76を有し、スプール軸8
が回転不能かつ軸方向移動不能に装着され、螺軸71の
回転により前後移動するスライダ72と、スライダ72
をスプール軸8に沿って案内する、たとえば軸部材から
なる第1及び第2ガイド部74a,74bとを有してい
る。
【0057】螺軸71は、外周部に交差する螺旋状溝7
1aが形成され、リールボディ2aに回転自在に支持さ
れている。螺旋状溝71aのリード角θは、たとえば2
0〜45゜に設定されている。なお、螺旋状溝71aの
リード角θとは、螺旋状溝71aの底径をD、螺軸71
の1回転で進む軸方向の長さすなわちリードをLとした
場合、リード角θ=アークcot(πD/L) で表される角度である。このリード角が20゜より小さ
い場合は溝間の肉厚が薄くなるとともに溝の交差部の数
が増加するので好ましくない。一方、45゜を越える
と、回転運動から直線運動への変換効率が低下するので
好ましくない。
【0058】中間ギア73は、螺軸71の先端に回転不
能に固定されている。中間ギア73はピニオンギア12
に噛み合っており、ハンドル1の回転により回転するロ
ータ3と同期して回転する。中間ギア73は、ピニオン
ギア12の回転を1/2.3程度に減速して螺軸71に
伝達する。このため、従来のものより減速比が大きく外
径が大きなものになっている。このように大径の中間ギ
ア73を用いることによりスプール4の前後方向の移動
速度を遅くすることができ、簡素な構成でスプール4に
釣り糸を密に巻き付けることができる。
【0059】スライダ72は、実質的に直方体形状のス
ライダ本体75と、スライダ本体75に回動自在に装着
された係合ピン76とを有している。スライダ本体75
は、スプール軸8に対して回転不能かつ軸方向移動不能
に固定されるとともに、2本のガイド部74a,74b
に摺動自在に装着されている。スライダ本体75には、
スプール軸8を回転不能かつ軸方向移動自在に固定する
ための略半円形の固定孔75aがスプール軸方向に貫通
して形成されている。
【0060】また、スライダ本体75の固定孔75aの
下方には第1ガイド部74aが挿通するガイド孔75b
が螺軸71と平行になるように形成されている。スライ
ダ本体75の図14右側中間部で螺軸71の上方には、
図15右方に突出する突出部75cが形成されており、
そこに第2ガイド部74bが挿通するガイド孔75dが
螺軸71と平行になるように形成されている。これらの
ガイド孔75b,75dは、上下方向においてスプール
軸8と螺軸71との間に配置されている。ガイド孔75
b,75dは、左右に並べて配置されており、ガイド孔
75bの方が僅かに図14下方に配置されている。スラ
イダ本体75の下部には、左右方向にピン装着孔75e
が形成されており、そこに係合ピン76が所定角度回動
自在に装着されている。
【0061】係合ピン76の先端には、螺軸71の螺旋
状溝71aに噛み合う係合部76aが形成されている。
これにより、螺軸71が回転するとスライダ本体75が
前後に移動する。第1及び第2ガイド部74a,74b
は、ハンドル1の回転軸芯に平行でかつスプール軸8の
軸芯を通る第1平面P1とハンドル1の回転軸芯に平行
でかつ螺軸71の軸芯を通る第2平面P2との間に配置
されている。また、第1ガイド部74aは、スプール軸
8の軸芯を通り第1平面と実質的に直交する第3平面P
3と螺軸71の軸芯を通り第2平面P2と実質的に直交
する第4平面P4との間に配置されている。すなわち、
第1及び第2ガイド部74a,74bは、上下方向にお
いてスプール軸8と螺軸71との間に配置され、さらに
第1ガイド部74aは、スプール軸8の下方で左右方向
においてスプール軸8と螺軸71との間に配置されてい
る。また、スプール軸8の軸芯を中心とし、スプール軸
8の軸芯と螺軸71の軸芯とを結ぶ長さを半径とする円
弧の中に第1及び第2ガイド部74a,74bが配置さ
れている。このように第1及び第2ガイド部74a,7
4bを配置すると、螺軸71をリールボディ2aの下部
に配置しても、ガイド部74a,74bが螺軸71の外
側に配置されにくくなり、リール本体2の上下寸法及び
左右寸法をコンパクトに維持できる。
【0062】〔リールの動作及び操作〕キャスティング
時にはベールアーム9を糸開放姿勢側に倒し、釣り竿を
降り出すことにより、スプール4の外周から釣り糸が繰
り出される。糸巻取時には、ハンドル1を糸巻き取り方
向に回転させると、ベールアーム9が図示しない戻し機
構により糸巻き取り姿勢に戻る。ハンドル1の回転力は
ハンドル軸10、マスターギア11を介してピニオンギ
ア12に伝達される。ピニオンギア12に伝達された回
転力は、ピニオンギアの前部12aを介してロータ3に
伝達される。このときロータ3は糸巻き取り方向に回転
するので、ワンウェイクラッチ32の作用によりこの回
転力は回転円筒41には伝達されない。ピニオンギア1
2が回転すると図示しない中間ギアによりその回転がオ
シレーティング機構15に伝達され、スプール軸8が前
後方向に往復移動する。
【0063】制動レバー17を何も操作しなければ、制
動レバー17はコイルばね19により押圧され制動解除
位置側に配置される。このとき、補助レバー18の第2
操作部26aが第2位置に配置されていると、図10、
図13(a)に示すように、第2制動シュー34及び第
1規制シュー39が制動円筒40から離反し、ロータ3
は制動解除状態になる。また、第2所定制動部21にお
いて、第2レバー部材27が制動解除位置に配置される
と、連動突起27bにより係止部材57が離反位置側に
押圧され、切換レバー55のオンオフにかかわらず第2
所定制動部21も制動解除状態になる。
【0064】ロータ3を逆転させて魚とやりとりする時
には、制動レバー17の第1操作部17cを例えば人差
し指により装着部2c側に引き込み操作して制動力を調
整する。釣り糸が魚により引かれてロータ3が糸繰り出
し方向に逆転すると、その回転力がワンウェイクラッチ
32を介して回転円筒41に伝達され、さらに制動円筒
40に伝達される。この結果、制動円筒40がロータ3
と一体で回転する。制動レバー17の第1操作部17c
を装着部2cに接近する方向に引き込み操作すると、た
とえ第2レバー部材27が所定制動位置にあっても、図
11に示すように、開口17gが操作部材26の第2操
作部26aを装着部2cに接近する方向に押圧し、補助
レバー18が制動レバー17に連動して所定制動位置か
ら制動解除位置側に揺動し、第2レバー部材27が制動
解除位置側に揺動する。この結果、第1所定制動部20
又は第2所定制動部21による第1又は第2所定制動状
態が一旦解除される。このとき、トグルばね28が、第
2レバー部材27の揺動により反転し、第2レバー部材
27が制動解除位置側に付勢され、第1レバー部材25
が制動解除位置側で保持される(図13(a))。
【0065】この状態でさらに制動レバー17を装着部
2cに接近する方向に操作すると、図12に示すよう
に、制動レバー17の第2制動シュー34が制動円筒4
0の周接部40aを径方向外方に強く押圧し、制動円筒
40を傾け、周接部40aの外面が第1制動シュー42
aに圧接する。この制動力は制動レバー17に加える力
を加減することにより調整でき、ロータ3の逆転量を任
意に調整できる。この結果、制動レバー17の操作力に
応じた制動力がロータ3に付与される。このように、第
1又は第2所定制動状態の解除を忘れても、制動レバー
17を引き込み操作するだけで、第1又は第2所定制動
状態を解除できる。
【0066】釣り場を移動する時やリールを収納する時
には、第1操作部17cから手を離した状態で、補助レ
バー18の第2操作部26a又は第3操作部26bを装
着部2cから離反する方向に押し込み操作する。する
と、図11及び図13(b)に示すように、補助レバー
18が制動解除位置から所定制動位置に揺動し、第2レ
バー部材27が制動解除位置から所定制動位置に揺動
し、トグルばね28によりその位置で保持される。この
所定制動位置では、第2操作部26aの下面が開口17
gにほぼ接触する。
【0067】このとき、切換レバー55がオフ位置にあ
るときには、係止部材57が切換カム56を介して離反
位置側に押圧されているので、第2所定制動部21は作
用しない。このため、制動円筒40の周接部40aの外
周面が第1規制シュー39により径方向外方に押圧され
てロータ3が対2規制シュー30とで挟持され、第1所
定制動部20による比較的弱い第1所定制動状態でロー
タ3の糸繰り出し方向の回転が制動される。したがっ
て、釣りをしているときに第1所定制動状態で制動すれ
ば、仕掛けに魚がかかっても釣り糸が切断しにくくな
る。
【0068】一方、切換レバー55をオフ位置からオン
位置に操作すると、係止部材57に対する押圧が解除さ
れ、係止部材57は、捩じりコイルばね61より付勢さ
れて係止位置に回動する。この結果、係止部材57が第
1ドラグディスク22を係止し第1ドラグディスク22
がリール本体2に対して回転不能な状態になる。この結
果、第2所定制動部21による制動力が制動円筒40に
作用し、第2所定制動部21による第2所定制動状態で
ロータ3の糸繰り出し方向の回転が制動される。したが
って、ここでは、第1所定制動部20による弱い制動力
と第2所定制動部21による強い制動力との強弱2つの
所定制動状態を得ることができる。この結果、たとえ
ば、釣り場の移動等のときには第2所定制動部21によ
る強い第2所定制動状態にし、釣りをしているときには
釣り糸の切断を防止するために第1所定制動部20によ
る弱い第1所定制動状態にするなどの選択が可能にな
る。
【0069】さらに、仕掛けの垂らし長さを変更するた
めや、魚に当たりがあった時に魚に仕掛けを確実に食い
込ませるために、ロータ3を第1又は第2所定制動状態
から制動解除状態にしたい場合には、制動レバー17を
僅かに装着部2cに接近する方向に操作すればよい。す
ると、前述した図11に示すように、制動レバー17に
より第2操作部26aが押圧されて補助レバー18が制
動解除位置側に揺動する。この結果、第2レバー部材2
7が制動解除位置に揺動して第1又は第2所定制動状態
がいったん解除される。もちろん、第2操作部26aを
引き込み操作しても所定制動状態を解除できる。
【0070】ここでは、制動レバー17ではなく、別に
設けられた補助レバー18を装着部2cから離反する方
向に操作することにより第1又は第2所定制動部20,
21を制動解除状態から所定制動状態に切り換えできる
ので、回転規制操作を行う際に必要なストロークを制動
レバーの操作ストローク以下にすることができる。この
ため、制動レバー17の操作ストロークを増やすことな
く片手でロータ3の回転規制操作を簡単に行えるように
なる。しかも制動による規制を加えているだけであるの
で、所定制動状態で大きな負荷が作用しても釣り糸が切
れにくくなる。また、所定制動状態のとき、制動レバー
17の引き込み操作と連動して補助レバー18が揺動す
るように構成したので、第1又は第2所定制動状態から
制動解除状態への切換操作を制動レバー17で行える。
このため、制動解除操作が容易になる。
【0071】また、制動解除状態と第1又は第2所定制
動状態とで2つのレバー17,18の位置関係が異なる
ので、ロータ3が制動解除状態にあるのか所定制動状態
にあるのかを瞬時に判別できる。とくに、たとえば補助
レバー18の操作部材26の側面を色付けして制動解除
位置にあるときその色が見え、所定制動位置にあるとき
見えないようにすれば、ロータ3の状態判別をより瞬時
に行いやすくなる。
【0072】さらに、第1操作部17cと第2操作部2
6aとを装着部2cと接離する方向に対向して配置して
いるので、同じ指の押し込み操作と引き込み操作とで制
動操作と規制切換操作とを行うことができる。このよう
に、制動操作と同じ指で規制切換操作を行えるので、他
の指を釣り竿から離す必要がなくなり、円滑に規制切換
操作を行えるようになる。また、第2位置や第3位置に
第2操作部26aを配置するとトグルばね28により手
を離してもその位置で保持されるので、規制状態を持続
できる。
【0073】さらにまた、補助レバー18の先端部分の
第2操作部26aを制動レバー17に設けた開口17g
で囲んでいるので、ベールアーム9で糸ふけが生じたり
キャスティング時に釣り糸が制動レバー17に接触した
りしても、補助レバー18と制動レバー17との隙間に
釣り糸が噛み込みこむ、いわゆる糸カミが生じにくくな
る。
【0074】また、第2所定制動部21は、円板状の3
つのドラグディスク22〜24の圧接力により所定の制
動力を得ているので、制動時の圧接面積が大きくなる。
このため、大きな制動力を小さい面圧で得ることがで
き、耐久性を維持して比較的大きな制動力を容易に得る
ことができる。この第2所定制動部21は、制動力調整
部90により第2所定制動時の制動力を調整できる。ま
た、第1所定制動部20による第1所定制動状態と第2
所定制動部21による第2所定制動部21とを切換レバ
ー55で切り換えできるので、釣り対象の魚や用途など
に応じて所定制動状態における制動力を適宜選択でき
る。
【0075】さらに、第1レバー部材25の前方が制動
レバー17と一体形成されたカバー部17iで覆われて
いるので、制動レバー17と第1レバー部材25との隙
間が前方に露出しなくなり、前方から制動レバー17及
び第1レバー部材25の隙間にリールの前方からの異物
や釣り糸の噛み込みが発生しにくくなる。このため、異
物の侵入や釣り糸の噛み込みによる不具合を解消でき
る。
【0076】さらにまた、制動レバー17の制動作用部
17bや第2レバー部材27の装着部27cに弾性係止
爪部34b又は39aを係止することにより、制動作用
部17bや装着部27cに第2制動シュー34や第1規
制シュー39が弾性的に係止された状態で固定されてい
る。このため、第2制動シュー34や第1規制シュー3
9が作用部や装着部27cに対して外れにくくかつ緩み
にくくなり、これらのシュー34,39を確実に固定で
きる。
【0077】〔他の実施形態〕 (a) 前記実施形態では、制動レバー17と補助レバ
ー18により制動操作と所定制動操作とを行ったが、補
助レバーを有さずに制動レバーだけを有するレバーブレ
ーキ形のスピニングリールにも本発明を適用できる。 (b) 前記実施形態では、制動レバー17や補助レバ
ー18をリール本体2に揺動自在に装着したが、装着部
2cに接離する方向に移動するのであれば直線移動する
ようにしてもよい。
【0078】(c) 前記実施形態では、第2制動シュ
ー34において、位置決めと固定とを別々の部分で行っ
たが、第1規制シュー39のように位置決めと固定とを
弾性係止爪部で行ってもよい。
【0079】
【発明の効果】本発明に係るスピニングリールのロータ
制動操作装置では、制動シューは、制動操作部材の作用
部に弾性係止爪部を係止することにより、作用部に弾性
的に係止された状態で固定されている。このため、制動
シューが作用部に対して外れにくくかつ緩みにくくな
り、制動シューを作用部に確実に固定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるスピニングリールの
側面断面図。
【図2】その制動部の断面拡大図。
【図3】図1のIII−III断面図。
【図4】図1のIV−IV断面図。
【図5】スピニングリールの正面部分図。
【図6】図1のVI−VI断面図。
【図7】制動レバー及び補助レバーの支持軸周りの断面
図。
【図8】第2所定制動部の分解斜視図。
【図9】オンオフ切換部の分解斜視図。
【図10】制動解除状態の各レバーと制動円筒の状態を
示す断面模式図。
【図11】所定制動状態の各レバーと制動円筒の状態を
示す断面模式図。
【図12】制動状態における各レバーと制動円筒の状態
を示す断面模式図。
【図13】制動解除状態と所定制動状態での第2レバー
部材の動作を示す模式図。
【図14】オシレーティング機構を説明するための図1
のXIV−XIV断面図。
【符号の説明】
2 リール本体 2a リールボディ 2c 装着部 3 ロータ 4 スプール 6 レバーブレーキ機構 16 制動部 17 制動レバー 17b 作用部 18 補助レバー 20 第1所定制動部 27 第2レバー部材 27c 装着部 34 第1制動シュー 39 第2規制シュー

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】釣り竿に取付可能なスピニングリールのリ
    ール本体に回転自在に装着されたロータの糸繰り出し方
    向の回転に連動して回転する制動部材に接触して前記ロ
    ータを制動操作するためのスピニングリールのロータ制
    動操作装置であって、 前記リール本体に移動自在に装着され一端に手で操作す
    るための操作部を有し他端に前記制動部材に対して接離
    する作用部を有する制動操作部材と、 弾性により前記作用部に着脱可能に係止される1又は複
    数の弾性係止爪部を有し、前記作用部に固定され前記制
    動操作部材の移動により前記制動部材に接触して前記ロ
    ータを制動する制動シューと、を備えたスピニングリー
    ルのロータ制動操作装置。
  2. 【請求項2】前記作用部には、少なくともひとつの凹部
    が形成されており、 前記1又は複数の弾性係止爪部は、前記凹部に係止され
    るように先端が鉤状に曲げられている、請求項1に記載
    のスピニングリールのロータ制動装置。
  3. 【請求項3】前記制動シューを前記作用部に対して位置
    決めする位置決め部をさらに備える、請求項1又は2に
    記載のスピニングリールのロータ制動操作装置。
  4. 【請求項4】前記位置決め部は、前記作用部及び前記制
    動シューのいずれか一方に形成された位置決め凹部と、
    前記位置決め凹部に嵌合するように前記作用部及び前記
    制動シューのいずれか他方に形成された位置決め凸部と
    を有する、請求項3に記載のスピニングリールのロータ
    制動操作装置。
  5. 【請求項5】前記リール本体は、前記釣り竿に取り付け
    られる竿装着脚部を有し、 前記制動操作部材は、前記操作部が前記竿装着脚部に接
    離するように前記リール本体に揺動自在に装着されてい
    る、請求項1から4のいずれかに記載のスピニングリー
    ルのロータ制動装置装置。
  6. 【請求項6】前記制動操作部材の揺動に連動して揺動し
    前記制動部材を所定制動状態と制動解除状態とに規制
    し、その一部に前記制動部材に接離する規制作用部を有
    する規制操作部材と、 前記規制作用部に着脱可能に係止される1又は複数の弾
    性係止爪部を有し前記制動部材に接触して前記ロータの
    前記糸繰り出し方向の回転を規制するための規制シュー
    とをさらに備える、請求項5に記載のスピニングリール
    のロータ制動操作装置。
  7. 【請求項7】前記規制操作部材は、前記制動操作部材と
    並べて配置された操作部を有し、前記リール本体に前記
    竿装着脚部と接離する方向に揺動自在に装着され前記制
    動操作部材の前記竿装着脚部に接近する方向の揺動に連
    動して揺動する第1レバー部材と、前記第1レバー部材
    に連動して揺動し、前記規制シューが装着され前記第1
    レバー部材の前記竿装着脚部から離反する方向の揺動に
    連動して揺動して前記規制シューが前記制動部材に接触
    して前記所定制動状態になる第2レバー部材とを有す
    る、請求項6に記載のスピニングリールのロータ制動操
    作装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011041560A (ja) * 2009-11-11 2011-03-03 Shimano Inc スピニングリールのロータ制動装置
CN101253854B (zh) * 2008-04-02 2011-12-21 宁波羚祐渔具有限公司 一种具有第二煞车装置的钓鱼卷线器

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