JP2001128599A - スピニングリール - Google Patents

スピニングリール

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JP2001128599A
JP2001128599A JP31461599A JP31461599A JP2001128599A JP 2001128599 A JP2001128599 A JP 2001128599A JP 31461599 A JP31461599 A JP 31461599A JP 31461599 A JP31461599 A JP 31461599A JP 2001128599 A JP2001128599 A JP 2001128599A
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braking
rotor
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brake
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JP31461599A
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Takeshi Ikuta
剛 生田
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Shimano Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブレーキレバーの操作によりロータを自由回
転状態に維持できるスピニングリールにおいて、自由回
転状態を容易に維持できるようにする。 【解決手段】 スピニングリールの逆転制動用の制動部
20を制動操作する制動レバー21は、リール本体2に
中立位置から装着部2cに接離する方向に移動自在に設
けられたレバー本体23と、レバー本体の先端に制動部
20に接離する方向に移動自在に設けられ制動部に接触
して制動力を調整可能な制動作用部24とを有してい
る。制動作用部24は、ばね部材26により中立位置で
制動部に接触可能な第1位置に保持され、位置保持機構
27により中立位置で制動部に接触不能な第2位置に保
持されている。また、制動作用部は、レバー本体の中立
位置から装着部から離反する方向の移動に応じて第2位
置から第1位置に切り換えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スピニングリー
ル、特に、糸繰り出し方向に逆転したロータを制動可能
なレバーブレーキ型のスピニングリールに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、磯釣りを行う場合、釣り糸の送
り出しがスムーズになるように、あるいは、魚の警戒心
を刺激しないようにするために、比較的細い糸が使用さ
れる。このような細い糸はよれやすいため、また太い釣
り糸より強度が落ちるので魚の引きに応じて釣り糸の繰
り出し・巻取を行わなければならないため、レバーブレ
ーキ型のスピニングリールがしばしば使用される。レバ
ーブレーキ型のスピニングリールは、ロータを張力に応
じて逆転させて魚と簡単にやりとりすることができる。
【0003】この種のレバーブレーキ型のスピニングリ
ールにおいて、所定の制動状態が維持される中立位置
と、中立位置より釣り竿側に揺動させて制動力をきつく
作用させる制動位置と、中立位置より釣り竿と離反する
方向に押圧して制動状態を解除する解除位置とに移動自
在なブレーキレバー(制動操作部材の一例)を有するス
ピニングリールが、特開平9−140303号公報に開
示されている。このような3つの位置にブレーキレバー
を操作可能とすることにより、中立位置で所定の制動状
態が維持されるので、仕掛けの取り替えや釣り場の移動
時に仕掛けの自重によって釣り糸が繰り出されることが
なくなる。また、解除位置に向けて押圧することにより
仕掛けの垂らし長さを変更する時等にその都度ストッパ
ーを操作することなく簡単に変更できる。また制動時に
は、制動位置まで揺動させることでロータの糸繰り出し
方向の回転(逆転)を簡単に制動することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の構成では、
ロータを自由回転状態にしようとすると、自由回転状態
に維持する間ブレーキレバーを押圧し続けなければなら
ない。このため、たとえは、特に、魚の強い引きに対し
てスムーズに釣り糸を繰り出したいときには、ブレーキ
レバーを押圧し続けなければならない。このようにブレ
ーキレバーを押圧し続けると、例えば人差し指でブレー
キレバーを操作する場合には、人差し指が疲れてしま
い、自由回転状態を維持しにくい。
【0005】本発明の課題は、ブレーキレバーの操作に
よりロータを自由回転状態に維持できるスピニングリー
ルにおいて、自由回転状態を容易に維持できるようにす
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係るスピニング
リールは、釣り竿に装着され、釣り竿の長手方向に沿う
軸周りに釣り糸を巻き取るリールであって、リール本体
と、ロータと、スプールと、逆転制動機構と、制動操作
部材と、第1保持手段と、第2保持手段と、切換手段と
を備えている。リール本体は、釣り竿に装着される装着
部と、装着部と間隔を隔てて配置されたリールボディ
と、装着部とリールボディとを連結する脚部とを有して
いる。ロータは、リールボディの前部に回転自在に装着
されている。スプールは、ロータの前部でリール本体に
前後移動自在かつ回転不能に装着され、ロータにより外
周面に釣り糸が巻き付けられるものである。逆転制動機
構は、ロータの糸繰り出し方向の回転を制動する機構で
ある。制動操作部材は、リール本体に中立位置から装着
部に接離する方向に移動自在に設けられた本体部と、本
体部の先端に逆転制動機構に接離する方向に移動自在に
設けられ逆転制動機構に接触して制動力を調整可能な制
動作用部とを有している。第1保持手段は、制動作用部
を中立位置で逆転制動機構に接触可能な第1位置に保持
する手段である。第2保持手段は、制動作用部を中立位
置で逆転制動機構に接触不能な第2位置に保持する手段
である。切換手段は、本体部の中立位置から装着部から
離反する方向の移動に応じて制動作用部を第2位置から
第1位置に切り換える手段である。
【0007】このスピニングリールでは、制動操作部材
の本体部が中立位置に配置され制動作用部が第1位置に
あると、その位置で制動作用部が保持され逆転制動機構
によりロータが所定の制動状態で制動される。操作によ
り本体部が中立位置から装着部側に移動すると、逆転制
動機構に接触した制動作用部が第1位置から第2位置に
移動する。そして第2位置に移動するとその位置で保持
されるとともに、逆転制動機構の制動力が所定の状態か
ら徐々に強くなる。制動作用部が第2位置に配置された
状態で本体部が中立位置に配置されると、制動作用部が
逆転制動機構に接触不能なため、逆転制動機構による制
動が解除されロータが自由回転状態になる。さらに本体
部が中立位置から装着部から離反する方向に移動する
と、切換手段により第2位置に移動した制動作用部が第
1位置に切り換えられる。ここでは、本体部を装着部側
に操作するだけで、制動作用部が逆転制動機構に接触し
て第1位置から第2位置に移動するので、その後本体部
を中立位置に配置するだけでロータを自由回転状態に維
持できる。このため、ロータの自由回転状態を容易に維
持できる。
【0008】発明2に係るスピニングリールは、発明1
に記載のリールにおいて、制動操作部材は、リール本体
に揺動自在に装着されている。この場合には、制動操作
部材が揺動するので、制動操作部材の支持構造が簡素に
なる。発明3に係るスピニングリールは、発明1又は2
に記載のリールにおいて、第1保持手段は、制動作用部
を第1位置側に付勢する第1付勢部材と、第1付勢部材
により第1位置側に付勢された制動作用部を第1位置で
係止する係止部材とを有する。この場合には、係止部材
により第1位置で係止される制動作用部が第1付勢部材
により常に第1位置側に付勢されているので、制動作用
部が第1位置にある状態で本体部を中立位置から装着部
側に移動させると、第1位置から第2位置に移動途中で
第1付勢部材の付勢力が徐々に強くなり制動力が強くな
る。そして、制動作用部が第2位置に保持された状態で
さらに本体部を装着部側に押圧すると、押圧力に応じて
さらに制動力が強くなる。ここでは、第1位置から第2
位置への移動途中も第1付勢部材により制動力を徐々に
大きくすることができる。
【0009】発明4に係るスピニングリールは、発明1
から3のいずれかに記載のリールにおいて、第1保持手
段は、制動作用部に設けられた凹部と、凹部に先端が係
合可能に本体部に進退自在に設けられた保持部材と、保
持部材を凹部側に付勢する第2付勢部材とを有する。こ
の場合には、制動作用部が逆転制動機構に接触して第1
位置から第2位置側に移動し保持部材が凹部に係合する
と、制動作用部が第2位置で保持される。しかし、制動
作用部が切換手段により切り換えられ第1位置側へ移動
すると、保持部材が引っ込んで保持が解除される。ここ
では、保持部材の凹部への係合という簡単な構成で制動
作用部を保持及び保持解除できる。
【0010】発明5に係るスピニングリールは、発明1
から4のいずれかに記載のリールにおいて、切換手段
は、リール本体に設けられ、制動操作部材の離反する方
向の移動に応じて制動作用部に当接して第2保持手段に
よる保持を解除して制動作用部を第1位置側に移動させ
る当接部材を有する。この場合には、リール本体に当接
部材を設け、その当接部材に制動作用部を当接させるだ
けの簡単な構成で制動作用部を第2位置から第1位置に
切り換えできる。
【0011】発明6に係るスピニングリールは、発明1
から5のいずれかに記載のリールにおいて、制動操作部
材を中立位置に復帰させそこで保持する中立位置保持手
段をさらに備える。この場合には、制動操作部材から手
を離すと制動操作部材が中立位置に復帰して保持される
ので、制動作用部を第1位置に配置すればロータを所定
の制動状態に維持でき、第2位置に配置すればロータを
自由回転状態に維持できる。
【0012】
【発明の実施の形態】〔全体構成〕図1に示す本発明の
一実施形態によるスピニングリールは、ハンドル1を備
えたリール本体2と、リール本体2の前部に回転自在に
支持されたロータ3と、ロータ3の前部に配置された釣
り糸を巻き取るスプール4とを備えている。
【0013】リール本体2は、例えば合成樹脂製又は金
属製である。リール本体2は、釣り竿に装着される前後
に長い装着部2cと、装着部2cと間隔を隔てて配置さ
れたリールボディ2aと、装着部2cとリールボディ2
aとを連結する脚部2bとを有している。リールボディ
2aの内部には、ロータ3を回転させるためのロータ駆
動機構5と、ロータ3の糸繰り出し方向の回転(逆転)
を制動するための逆転規制機構を含むレバーブレーキ機
構6と、スプール4を回転軸芯Xに沿って前後方向に移
動させてスプール4に釣り糸を均一に巻き取るためのオ
シレーティング機構7とが設けられている。
【0014】ロータ3は例えば合成樹脂又は金属製であ
り、リール本体2に回転自在に支持されている。ロータ
3は、図1及び図2に示すように、円筒部3aと、円筒
部3aの側方に互いに対向して設けられた第1アーム部
3b及び第2アーム部3cとを有している。円筒部3a
の前壁3dの中央部には貫通孔3eを有するボス部3f
が形成されている。この貫通孔3eにスプール軸8及び
ピニオンギア12(後述)が貫通している。第1アーム
部3bの先端と第2アーム部3cの先端部とには、揺動
自在にベールアーム9が設けられている。このベールア
ーム9により釣り糸をスプール4に案内する。
【0015】スプール4は例えば合成樹脂又は金属製で
あり、ロータ3の第1アーム部3bと第2アーム部3c
との間に配置されている。スプール4はスプール軸8の
先端に着脱自在かつ回転不能に装着されている。スプー
ル4は、外周に釣り糸が巻かれる糸巻き胴部4aと、糸
巻き胴部4aの後部に一体形成されたスカート部4b
と、糸巻き胴部4aの前端に固定されたフランジ部4c
とを有している。スプール軸8は、オシレーティング機
構7により前後方向に移動可能である。ロータ駆動機構
5は、ハンドル1が固定されたハンドル軸10と共に回
転するフェースギア11と、このフェースギア11に噛
み合うピニオンギア12とを有している。ハンドル軸1
0は、リール本体2に回転自在に支持されている。ピニ
オンギア12は筒状に形成されており、その前部12a
はロータ3中心部を貫通してスプール4側に延びてい
る。この前部12aにロータ3が回転不能に連結されて
いる。〔レバーブレーキ機構の構成〕レバーブレーキ機
構6は、逆転制動機構としての制動部20と、制動部2
0を制動操作するための制動操作部材としての制動レバ
ー21とを有している。制動レバー21は、図1に示す
中立位置から装着部2cに対して接離する方向に揺動自
在にリール本体2に取り付けられている。
【0016】制動部20は、図2に示すように、制動レ
バー21により制動される制動部本体31と、制動部本
体31をロータ3の糸繰り出し方向の回転にのみ連動し
て回転させるワンウエイクラッチ32とを有している。
制動レバー21は、図1及び図2に示すように、レバー
本体23と、レバー本体23の先端に制動部本体31に
向けて移動自在に装着された制動作用部24とを有して
いる。レバー本体23は、リールボディ2aと脚部2b
との境界部分においてリールボディ2aに支持軸33に
より回転自在に支持されており、かつコイルばね34に
より中立位置に保持されている。すなわち、コイルばね
34の両端はレバー本体23とリール本体2とに係止さ
れており、コイルばね34が自由長さの時、レバー本体
23は中立位置に配置される。このため、コイルばね3
4は、レバー本体23が中立位置から装着部2cと接離
する方向に操作されると、レバー本体23を中立位置側
に付勢する。
【0017】レバー本体23は、支持軸33から湾曲し
て脚部2bに沿って延びる引張操作部23aと、引張操
作部23aの途中から前方に延びる押圧操作部23b
と、支持軸33から湾曲して斜め下方に延びる制動動作
部23cとを有している。制動作用部24は、制動動作
部23cの先端に装着されている。押圧操作部23b
は、回転するロータ3から指を守るためのカバー部を兼
ねた部材であり、その先端はベールアーム9より前方に
延びている。
【0018】制動作用部24は、図3に示すように、制
動動作部23cの先端に形成された貫通孔23dに移動
自在に装着されている。制動作用部24は、上方に進出
した第1位置(図3(a))と下方に退入した第2位置
(図3(b),(c))との間で移動する。制動レバー
21が中立位置に配置され制動作用部24が第1位置に
あるとき、制動作用部24は制動部本体31に接触し
(図3(a))、第2位置にあるとき離反する(図3
(c))。
【0019】制動作用部24は、貫通孔23dに装着さ
れたガイド軸24aと、ガイド軸24aの先端に一体形
成され制動部20に接触する接触部24bとを有してい
る。ガイド軸24aは、貫通孔23dに対して図示しな
い回り止め部材により回り止めされている。ガイド軸2
4aの基端部(図3下端)には、抜け止め用の止め輪2
5が装着されており、この止め輪25により、制動作用
部24は第2位置に係止される。貫通孔23dの一端に
は、ばね収納空間23eが形成されており、このばね収
納空間23eに制動作用部24を第1位置側に付勢する
ばね部材26が収納されている。ばね部材26は、ガイ
ド軸24aの外周側に圧縮状態で配置されたコイルばね
から構成されている。接触部24bは、ガイド軸24a
より径方向寸法が大きな部材であり、その表面(図3上
面)が制動部20の制動部本体31に接触する。その裏
面(図3下面)にばね部材26が当接している。このば
ね部材26により、第1位置側に付勢されかつ止め輪2
5により係止されることで、制動作用部24は、第1位
置に保持される。この第1位置では、制動レバー21が
中立位置にあるとき、上方に突出した接触部24bが制
動部20に接触する。
【0020】また、ガイド軸24aは、位置保持機構2
7により第2位置に保持される。第2位置にあるとき、
ガイド軸24aは下方に突出する。位置保持機構27
は、ガイド軸24aの軸方向の中間部に形成された凹穴
27aと、凹穴27aに係止可能な係止ピン27bと、
係止ピン27bを凹穴27aに向けて付勢するコイルば
ね27cとを有している。係止ピン27bは、制動動作
部23cに貫通孔23dの内周面に向けて開口して形成
された収納穴23fに進退自在に形成されている。係止
ピン27bは、先端が半球状の軸部材であり、中間部が
先端及び後端より大径の鍔部になっている。この鍔部の
後端部にコイルばね27cが当接し、係止ピン27bを
ガイド軸24aに向けて付勢する。凹穴27aは、制動
作用部24が図3(b)に示す第2位置に配置されたと
き、係止ピン27bが係止される位置に配置されてい
る。この係止ピン27bの先端が凹穴27aに係止され
ることにより、制動作用部24がばね部材26の付勢力
に抗して第2位置に保持される。制動レバー21が中立
位置にあるとき、第2位置に保持された制動作用部24
の接触部24bが制動部本体31から離反し、ロータ3
が自由回転状態になる。
【0021】ガイド軸24aの下方には、当接部28が
リール本体2と一体に形成されている。当接部28は、
第2位置にある制動作用部24のガイド軸24aの基端
に接触して制動作用部24を第2位置から第1位置に切
り換えるために設けられている。すなわち、制動作用部
24が第2位置に切り換えられた制動レバー21を押圧
操作部23bにより押圧操作すると、下方に突出したガ
イド軸24aが当接部28に接触して第1位置側に押圧
され位置保持機構27による保持が解除され、ばね部材
26の付勢力により第1位置に移動する。そして、制動
レバー21から手を離すと、制動レバー21が中立位置
に配置された制動作用部24の接触部24bが制動部本
体31に接触し、ロータ3の逆転が所定の制動力により
制動され。
【0022】制動部本体31は、図2に示すように、ロ
ータ3の内周側にロータ3と同心に配置された制動円筒
40と、制動円筒40を傾動自在かつ回転不能に支持す
る回転円筒41と、リールボディ2aに設けられたドラ
ム部42とを有している。制動円筒40は薄肉の有底円
筒形状の金属製円筒であり、その周部の先端の周接部4
0aがドラム部42と制動レバー21の接触部24bと
の間に配置される。制動円筒40はその中心部に鋸歯形
状の内歯部(図示せず)を有している。回転円筒41
は、大径部41aと小径部41bとを有する段付きの金
属製円筒部材であり、大径部41aに内歯部に噛み合う
外歯部41cが形成されている。この外歯部41cにワ
ンウエイクラッチ32及び制動円筒40が回転不能に係
止されている。大径部41aの内側には、ピニオンギア
12との間に軸受43が配置されている。小径部41b
の外側にはリールボディ2aとの間に軸受44が配置さ
れている。このため、回転円筒41は、前部が軸受43
によりピニオンギア12に回転自在に支持され、後部が
軸受44によりリールボディ2aに回転自在に支持され
ている。また、回転円筒41はワンウエイクラッチ32
によりロータ3の糸繰り出し方向の回転には一体で回転
し、巻き取り時にはロータ3の回転力が作用しないよう
ロータ3に連結されている。
【0023】制動円筒40とワンウエイクラッチ32と
の間には傾動した制動円筒40を元の姿勢に戻すための
円錐コイルばね45が配置されている。また、制動円筒
40と軸受44との間には、制動円筒40を位置決めす
るためのフランジ46が嵌め込まれている。ドラム部4
2は、リールボディ2aの前部において、ロータ3の円
筒部3aの内周側に突出した円筒部42aと、円筒部4
2aに装着されたブレーキライナー42bと、円筒部4
2aの先端部外周に嵌め込まれた補強リング42cとを
有している。円筒部42aは、制動円筒40を外側から
覆うようにリールボディ2aと一体で形成されており、
その材質はリールボディ2aと同様に合成樹脂又は金属
製である。
【0024】ワンウエイクラッチ32は外輪遊転型のも
のであり、ロータ3の円筒部3aの内周面に回転不能に
外輪が連結され、内輪が回転円筒41に回転不能に連結
されている。 〔リールの動作及び操作〕キャスティング時にはベール
アーム9を糸開放姿勢側に倒し、釣り竿を降り出すこと
により、スプール4の外周から釣り糸が繰り出される。
釣り糸巻き上げ時には、ハンドル1を糸巻き取り方向に
回転させると、ベールアーム9が図示しない戻し機構に
より糸巻き取り姿勢に戻る。ハンドルの回転力はハンド
ル軸10、フェースギア11を介してピニオンギア12
に伝達される。ピニオンギアに伝達された回転力は、ピ
ニオンギアの前部12aを介してロータ3に伝達され
る。このときロータ3は糸巻き取り方向に回転するの
で、この回転力は回転円筒41には伝達されない。ピニ
オンギア12が回転すると図示しない中間ギアによりそ
の回転がオシレーティング機構7に伝達され、スプール
軸8が前後方向に往復移動する。
【0025】ロータ3を逆転させて魚とやりとりする時
には、中立位置にある制動レバー21を例えば中指によ
り釣り竿側に引っ張って操作し魚とのやりとりを行う。
釣り糸が魚により引かれてロータ3が糸繰り出し方向に
逆転すると、その回転力がワンウエイクラッチ32を介
して回転円筒41に伝達され、さらに制動円筒40に伝
達される。この結果、制動円筒40がロータ3と一体で
回転する。
【0026】そして制動レバー21の引張操作部23a
を例えば釣り竿を持つ手の中指で握って制動レバー21
を図1の時計方向に揺動させると、図3(a)に示す第
1位置から制動作用部24が図3(b)に示す第2位置
に移動しつつばね部材26により押圧された接触部24
bが制動円筒40の周接部40aを径方向外方に強く押
圧し、周接部40aの外面がブレーキライナー42bに
圧接する。そして、制動作用部24が位置保持機構27
により第2位置に保持される。この制動力は制動レバー
21に加える力を加減することにより調整でき、ロータ
3の逆転量を任意に調整できる。
【0027】釣り場を移動する時やリールを収納する時
には、押圧操作部23bにより制動レバー21を装着部
2cから離反する方向に押圧する。すると、第2位置に
ある制動作用部24のガイド軸24aの基端が当接部2
8に接触して位置保持機構27による保持が解除され
る。保持が解除されると、制動作用部24は、ばね部材
26により第1位置側に付勢され、図3(a)に示す第
1位置に移動する。そして制動レバー21から手を離す
と、制動レバー21が中立位置に戻り、制動円筒40の
周接部40aに接触部24bが接触してロータ3の糸繰
り出し方向の回転を所定の制動力で制動する。この結
果、釣り糸が仕掛けの自重等により繰り出されることは
ない。
【0028】さらに、釣りを行っているときに、仕掛け
の垂らし長さを変更する場合や、魚に当たりがあった時
に魚に仕掛けを確実に食い込ませるために、ロータ3の
逆転をフリーにするためには、制動レバー21から手を
離せばよい。すなわち、制動作用部24が図3(b)に
示す第2位置に配置された状態で、制動レバー21から
手を離すと、コイルばね34の作用により中立位置に戻
り、図3(c)に示すように、制動作用部24の接触部
24bが制動円筒40の周接部40aから離反し、自由
回転状態になる。この状態で制動レバー21を押圧操作
部23bにより押圧すれば、前述したように、ガイド軸
24aの基端が当接部28により押圧されて位置保持機
構27による保持が解除され、制動作用部24が第2位
置から第1位置に移動する。この結果、制動レバー21
から手を離して中立位置に戻ると、ロータ3の逆転が所
定の制動力で制動される。
【0029】ここでは、制動レバー21を引張操作する
だけで、制動作用部24が制動円筒40に接触して第1
位置から第2位置に移動するので、その後制動レバー2
1から手を離して中立位置に配置するだけでロータ3を
自由回転状態に維持できる。このため、制動レバー21
を押圧し続ける必要がなくなり、ロータの自由回転状態
を容易に維持できる。
【0030】〔他の実施形態〕 (a)前記実施形態では、制動レバー21の中立位置を
コイルばね34により保持したが、トグルばねなどの他
の機構により保持してもよい。たとえば、図4に示すよ
うに、コイルばね34に加えて支持軸33を挟んでコイ
ルばね34aを制動レバー21に設け、両コイルばね3
4,34aの付勢力により制動レバー21を中立位置に
保持してもよい。この場合、各コイルばね34,34a
を圧縮状態で配置するだけでよくその両端を係止する必
要はない。この2つのばね力を適宜に設定することで制
動レバー21を中立位置に保持できる。
【0031】また、図5及び図6に示すような中立位置
保持部50を制動レバー21とリール本体2との間に設
けてもよい。中立位置保持部50は、図6に示すよう
に、コイルばね34の付勢力に抗して制動レバー21を
中立位置に保持するためのものである。中立位置保持部
50は、制動レバー21の制動動作部23cの側面に形
成された凹穴部51と、リールボディ2aに収納された
位置決めピン52と、位置決めピン52を付勢するコイ
ルばね53とを有している。凹穴部51は、半球よりや
や浅い形状の凹部である。リールボディ2aの制動レバ
ー21に対向する壁面2dには、中立位置に制動レバー
21が配置されたときに凹穴部51に対向する位置に収
納凹部2eが形成されており、位置決めピン52は収納
凹部2eに軸方向に移動自在に収納されている。位置決
めピン52は、頭部が半球状のピンであり、コイルばね
53により制動レバー21側に付勢されている。制動レ
バー21が中立位置にあるとき、この位置決めピン52
が、図6に示すように凹穴部51にはまり込むことによ
り、制動レバー21が中立位置で保持される。この場合
もコイルばね34の両端を係止する必要はなく、圧縮状
態で配置するだけでよい。
【0032】(b)前記実施形態では、中指で操作する
制動レバーを開示したが、通常の人差し指で操作する制
動レバーにも本発明を適用できる。 (c)前記実施形態では、制動作用部24をばね部材2
6により付勢して第1位置に保持したが、位置保持機構
27と同様な構成で制動作用部24を第1位置に保持し
てもよい。
【0033】(d)位置保持機構27の構成は、係止ピ
ンを用いた前記実施形態に限定されず、位置保持を行え
る機構であればどのような機構でもよい。
【0034】
【発明の効果】本発明に係るスピニングリールでは、本
体部を装着部側に操作するだけで、制動作用部が逆転制
動機構に接触して第1位置から第2位置に移動するの
で、その後本体部を中立位置に配置するだけでロータを
自由回転状態に維持できる。このため、ロータの自由回
転状態を容易に維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるスピニングリールの
側面断面図。
【図2】その制動部の要部断面図。
【図3】制動レバーの先端部の断面部分図。
【図4】他の実施形態の図2に相当する図。
【図5】さらに他の実施形態の図2に相当する図。
【図6】図5のVI−VI断面図。
【符号の説明】
2 リール 2a リールボディ 2b 脚部 2c 装着部 3 ロータ 4 スプール 6 レバーブレーキ機構 20 制動部(逆転制動機構) 21 制動レバー(制動操作部材) 23 レバー本体 24 制動作用部 24a ガイド軸 24b 接触部 25 止め輪 26 ばね部材 27 位置保持機構 27a 凹穴 27b 係止ピン 27c コイルばね 28 当接部 31 制動部本体 32 ワンウェイクラッチ 34,34a コイルばね(中立位置保持手段) 40 制動円筒 50 中立位置保持機構

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】釣り竿に装着され、釣り竿の長手方向に沿
    う軸回りに釣り糸を巻き取るスピニングリールであっ
    て、 前記釣り竿に装着される装着部と、前記装着部と間隔を
    隔てて配置されたリールボディと、前記装着部と前記リ
    ールボディとを連結する脚部とを有するリール本体と、 前記リールボディの前部に回転自在に装着されたロータ
    と、 前記ロータの前部で前記リール本体に前後移動自在かつ
    回転不能に装着され、前記ロータにより外周面に釣り糸
    が巻き付けられるスプールと、 前記ロータの糸繰り出し方向の回転を制動する逆転制動
    機構と、 前記リール本体に中立位置から前記装着部に接離する方
    向に移動自在に設けられた本体部と、前記本体部の先端
    に前記逆転制動機構に接離する方向に移動自在に設けら
    れ前記逆転制動機構に接触して制動力を調整可能な制動
    作用部とを有する制動操作部材と、 前記制動作用部を前記中立位置で前記逆転制動機構に接
    触可能な第1位置に保持する第1保持手段と、 前記制動作用部を前記中立位置で前記逆転制動機構に接
    触不能な第2位置に保持する第2保持手段と、 前記本体部の前記中立位置から前記装着部から離反する
    方向の移動に応じて前記制動作用部を第2位置から第1
    位置に切り換える切換手段と、を備えたスピニングリー
    ル。
  2. 【請求項2】前記制動操作部材は、前記リール本体に揺
    動自在に装着されている、請求項1に記載のスピニング
    リール。
  3. 【請求項3】前記第1保持手段は、前記制動作用部を前
    記第1位置側に付勢する第1付勢部材と、前記第1付勢
    部材により第1位置側に付勢された制動作用部を第1位
    置で係止する係止部材とを有する、請求項1又は2に記
    載のスピニングリール。
  4. 【請求項4】前記第1保持手段は、前記制動作用部に設
    けられた凹部と、前記凹部に先端が係合可能に前記本体
    部に進退自在に設けられた保持部材と、前記保持部材を
    前記凹部側に付勢する第2付勢部材とを有する、請求項
    1から3のいずれかに記載のスピニングリール。
  5. 【請求項5】前記切換手段は、前記リール本体に設けら
    れ、前記制動操作部材の前記離反する方向の移動に応じ
    て前記制動作用部に当接して前記第2保持手段による保
    持を解除して前記制動作用部を前記第1位置側に移動さ
    せる当接部材を有する、請求項1から4のいずれかに記
    載のスピニングリール。
  6. 【請求項6】前記制動操作部材を前記中立位置に復帰さ
    せそこで保持する中立位置保持手段をさらに備える、請
    求項1から5のいずれかに記載のスピニングリール。
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