JP4257301B2 - 織機用杼口形成装置 - Google Patents
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Description
この原理は、複数の軸が狭小に隣接して位置し対応して駆動されなければならないならば、制約を受ける。典型的には、軸が12mmの間隔にある場合である。それ故、電磁リニア駆動装置に有効なスペースは非常に限定され、問題に対する実用上の解決は殆ど実現していない。
特許文献4はこのために、ヘドル軸をリニア直接駆動装置又は電気リニアモータを用いて動かすことを提案する。ヘドル軸の密接した間隔のため、あるいはそれらの間の間隔が僅かなため、これはリニア駆動装置を収容する点で同じ問題にぶつかる。
サーボモータは好ましくは、制御信号をヘドル軸に相応してもたらす制御ユニットに接続される。非常にシンプルな場合において、制御信号は切り換え信号である。それは該当サーボモータに指令して、それに割り当てられたヘドル軸を当該ヘドル軸の上側又は下側終端位置に移動させる。この作動モードにおいて、連結ロッドとレバーが形成する非リニアギア比は副次的な役割を果たす。しかしながら、制御信号に釣り合って軸を案内することも可能である。この場合において、制御ユニットは好ましくは、レバーギア比の非リニア特徴曲線を補償する特徴曲線のブロックを有する。異なるサーボモータに各々、個々の特徴曲線ブロックが割り当てられ得る。それ故、制御ユニットの視点から結果として、各軸が比例的にその制御信号に従って作動するリニア駆動装置がもたらされる。
静止位置において、ヘドル軸3〜8(並びにヘドル軸3’〜8’)は図1に示された位置にあり、ここからヘドル軸は上方にも、必要に応じて下方にも向きを変え得る。しかしながら、静止位置はまた、ヘドル軸が上方のみのように単に一方方向に向きを変え得るように規定されてもよい。そしてレバー21〜26は静止位置において好ましくは仮想円33の中心より下方に位置する。経糸は目穴11を通って本質的に水平に延び、全て共通面にある。ヘドル軸3のヘドル9を通って延在する経糸が経糸面から向きを変えられるならば、サーボモータ群13,14のサーボモータ15が対応して起動される。そのために、制御入力部61(図4)でサーボモータはヘドル軸3の距離・時間経過を特定する信号を受ける。この信号はアナログ信号でもデジタル信号でもよい。特性曲線のブロック57は、この距離信号をサーボモータ15のための角度信号に変換する。そして制御ループ51は、サーボモータ15がこの角度信号にしたがって作動することを保証する。したがってレバー21は所望のように下方に又は上方に(即ち、時計方向又は反時計方向に)旋回する。対応してヘドル軸3は上昇し又は下降する。それ故、所望の杼口が形成され、緯糸が挿入可能である。
図9は特性曲線のブロックを有さない変更された制御ユニット43’を示す。特性曲線のブロック57〜59の代わりに、入力部61,62,63に適用されたコマンドから切り換え信号を得るスイッチブロック57’〜59’が備えられる。夫々の入力信号の第1値は例えば夫々の軸3,4,5の低め位置のための第1回転角度に対応する。制御入力部61〜63での入力信号の第2値は、接続された軸3,4,5の第2位置に対する夫々のサーボモータ15〜17の第2回転位置に対応する。角度値は、レバー21〜23とこれらに接続した連結ロッド34〜36によって形成されたギア比を考慮して、各連結軸3,4,5に対する所望作動位置が得られるように、寸法決めされる。制御入力部61〜63での入力信号が一定ならば、夫々のスイッチブロック57’〜59’は、サーボモータ15〜17がとる所定の一定角度値を出力する。夫々のスイッチブロック57’〜59’がその出力部で所定の異なった角度値を出力するように制御入力部61〜63での制御信号が変動するならば、位置制御ループ51〜53は直ちに対応する制御偏差を確認し、当該制御偏差を排除するために、できる限り早くサーボモータ15〜17を再調整する。
2,3,4,5,6,7,8,
3’,4’,5’,6’,7’,8’ ヘドル軸
9 ヘドル
11 綜目
12 駆動メカニズム
13,14,13’,14’ サーボモータ群
15,16,17,18,19,20 サーボモータ
21,22,23,24,25,26 レバー
27,28,29,30,31,32 ピボット軸
33 円
33a 楕円
34,35,36,37,38,39 連結ロッド
41 鉛直線
42 水平線
43 制御ユニット
45,46,47 ライン束
48,49,50 信号ライン
51,52,53 位置制御ループ
54,55,56 所望値コード入力部
57,58,59 特性曲線ブロック
61,62,63 制御入力部
Claims (19)
- 織機用杼口形成装置(1)であって、
所定間隔で並んで位置し、ヘドル軸が互いに整列した静止位置から杼口形成のために動くように一方方向(41)に変位可能に支持された複数のヘドル軸(3,4,5,6,7,8)と、
個々にヘドル軸(3,4,5,6,7,8)に割り当てられた複数のサーボモータ(15,16,17,18,19,20)を有する駆動メカニズム(12)とを有し、
夫々のサーボモータ(15,16,17,18,19,20)は、ピボット軸(27,28,29,30,31,32)回りに回転可能な被駆動軸を有し、
夫々の被駆動軸は、相対回転しないように固定されてそれに連結した夫々のレバー(21,22,23,24,25,26)を担持し、当該レバーは連結ロッド(34,35,36,37,38,39)を介してヘドル軸(3,4,5,6,7,8)に接続され、
夫々の連結ロッド(34,35,36,37,38,39)は、その一方の端部で個々のレバー(21,22,23,24,25,26)に接続し、その他方の端部でヘドル軸(3,4,5,6,7,8)に接続し、
レバー(21,22,23,24,25,26)は、少なくともヘドル軸(3,4,5,6,7,8)が静止位置にある場合に、異なる空間方向に向けられ、
レバー(21,22,23,24,25,26)は、ヘドル軸(3,4,5,6,7,8)が静止位置にある場合に、連結ロッド(34,35,36,37,38,39)と異なる角度を形成し、
レバー(21,22,23,24,25,26)は全て同じ長さであり、
駆動メカニズム(12)の連結ロッド(34,35,36,37,38,39)は全て同じ長さであり、全て単一の部材で構成されていることを特徴とする杼口形成装置。 - サーボモータ(15,16,17,18,19,20)が少なくとも3つの面で上下に位置することを特徴とする請求項1に記載の杼口形成装置。
- サーボモータ(15,16,17,18,19,20)が軸方向に交互にずれていることを特徴とする請求項1に記載の杼口形成装置。
- サーボモータ(15,16,17,18,19,20)がサーボモータ群(13)を形成し、上下に位置したサーボモータ(15,16,17,18,19,20)のピボット軸(27,28,29,30,31,32)が三角形を規定することを特徴とする請求項1に記載の杼口形成装置。
- サーボモータ(15,16,17,18,19,20)がサーボモータ群(13,14)を形成し、サーボモータ(15,16,17,18,19,20)のピボット軸(27,28,29,30,31,32)が共通の円(33)上に位置することを特徴とする請求項1に記載の杼口形成装置。
- サーボモータ(15,16,17,18,19,20)がサーボモータ群(13,14)を形成し、サーボモータ(15,16,17,18,19,20)のピボット軸(27,28,29,30,31,32)が縦長の楕円(33a)上に位置することを特徴とする請求項1に記載の杼口形成装置。
- サーボモータ(15,16,17,18,19,20)がサーボモータ群(13,14)を形成し、ヘドル軸(3,4,5,6,7,8)が静止位置にある場合、連結ロッド(34,35,36,37,38,39)と接続した、サーボモータ(15,16,17,18,19,20)のレバー(21,22,23,24,25,26)の端部が共通の軸上にあることを特徴とする請求項1に記載の杼口形成装置。
- 2個のサーボモータ(15,16,17,18,19,20)が各へドル軸(3,4,5,6,7,8)に割り当てられていることを特徴とする請求項1に記載の杼口形成装置。
- サーボモータ(15,16,17,18,19,20)が少なくとも2つのサーボモータ群(13,14)を形成し、各サーボモータ群(13,14)からの1個のサーボモータ(15,16,17,18,19,20)が各ヘドル軸(3,4,5,6,7,8)に割り当てられていることを特徴とする請求項1に記載の杼口形成装置。
- 連結ロッド(34,35,36,37,38,39)がヘドル軸(3,4,5,6,7,8)に旋回可能に直結することを特徴とする請求項1に記載の杼口形成装置。
- 連結ロッド(34,35,36,37,38,39)をヘドル軸(3,4,5,6,7,8)に連結するための連結部がヘドル軸(3,4,5,6,7,8)にしっかり接続されていることを特徴とする請求項1に記載の杼口形成装置。
- 織機の機械制御器に接続された制御ユニット(43)にサーボモータ(15,16,17,18,19,20)が接続されることを特徴とする請求項1に記載の杼口形成装置。
- 織機の機械制御器の一部である制御ユニット(43)にサーボモータ(15,16,17,18,19,20)が接続されることを特徴とする請求項1に記載の杼口形成装置。
- 各サーボモータ(15,16,17,18,19,20)に対して、制御ユニット(43)が制御信号のための1つの制御入力部(61,62,63)を有することを特徴とする請求項12又は13に記載の杼口形成装置。
- 各サーボモータに対して、制御ユニット(43)が、サーボモータ(15,16,17,18,19,20)の回転角度とヘドル軸(3,4,5,6,7,8)によって移動された距離の間の関係を示す1つの特性曲線ブロック(57,58,59)を有することを特徴とする請求項1に記載の杼口形成装置。
- 制御信号が、ヘドル軸(3,4,5,6,7,8)がストロークを行うようにサーボモータ(15,16,17,18,19,20)を起動する切り換え信号であることを特徴とする請求項14に記載の杼口形成装置。
- 軸加速、軸速度及び軸制動が調整可能であることを特徴とする請求項16に記載の杼口形成装置。
- 制御信号が制御入力部(61,62,63)に応じた様々な値をとり得る案内信号であり、制御信号の各々の値がヘドル軸(3,4,5,6,7,8)の1つの位置に対応することを特徴とする請求項14に記載の杼口形成装置。
- 請求項1〜18のいずれか一項に記載の杼口形成装置を備えた織機。
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