JP5369850B2 - 織機における経糸開口装置 - Google Patents

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Description

本願発明は、単一の綜絖枠を単一の開口モータによって駆動し、経糸の開口運動を行なう織機における経糸開口装置に関する。
複数の綜絖枠に対応して複数の開口モータを備え、個々の綜絖枠を独立して駆動する経糸開口装置が知られている。特許文献1に開示された経糸開口装置は全ての綜絖枠用電動機及び同電動機の主軸に連結したクランクが織機のサイドフレーム外方においてそれぞれ独立した位置に配設されている。綜絖枠用電動機の回転はクランクの偏心運動により開口レバーの揺動運動に変換され、綜絖枠を上下動するように構成されている。前記経糸開口装置では、綜絖枠の上下移動範囲の中間位置が経糸のクロスポイントとなる。しかし、クランクの偏心位置は、綜絖枠の上限位置から移動した時の中間位置と下限位置から移動した時の中間位置とがクランクの回転中心に対して点対称にならないため、前記クロスポイントにずれが生じるという問題がある。
特許文献1は前記クロスポイントのずれを解消する技術を開示したものである。綜絖枠が中間位置のときに対応するクランク偏心部の中間回転位置と綜絖枠が上限位置のときに対応する偏心部の上死点回転位置との間の第1の区間において、綜絖枠用電動機は第1の回転速度で回転される。綜絖枠が下限位置のときに対応する偏心部の下死点回転位置と中間回転位置との間の第2の区間では、前記第1の回転速度と異なる第2の回転速度で前記綜絖枠用電動機が回転される。各綜絖枠用電動機の第1の回転速度と第2の回転速度との大小関係は第1の区間及び第2の区間における移動量の大きさ関係に対応して異ならせ、また綜絖枠毎に異なっている。
特許文献2に開示された経糸開口装置は各綜絖枠の開口量調整を容易にすることを目的として次のように構成されている。開口駆動モータによって同一軸上で揺動される第1のレバー及び第1のレバーと形状の異なる第2のレバーが配設され、それぞれ綜絖枠に対応して8枚づつ設けられている。第1のレバー及び第2のレバーはそれぞれ同一長さの長アームと短アームを有し、長アームに開口量調整手段を有する。織機の織前側のサイドフレーム外方には、上段に4個の開口駆動モータが水平に1列に配列され、下段に4個の開口駆動モータが斜めに1列に配列された計8個の開口駆動モータが配設されている。織機の後方側には、前記織前側と対象となる配置で計8個の開口駆動モータが配設されている。
織機の織前側における上段4個の開口駆動モータは各出力軸の中心を結ぶ直線状の配列線が第1レバーの短アームにおける同一揺動軌跡に接するように設けられている。同様に織機の後方側における上段4個の開口駆動モータにおける各出力軸の中心を結ぶ直線状の配列線が第1レバーの短アームにおける前記同一揺動軌跡に接するように設けられている。一方、織機の織前側における下段4個の開口駆動モータは各出力軸の中心を結ぶ直線状の他の配列線が第2レバーの短アームにおける同一揺動軌跡に接するように設けられている。また、織機の後方側における下段4個の開口駆動モータは各出力軸の中心を結ぶ直線状の他の配列線が前記第2レバーの短アームにおける同一揺動軌跡に接するように設けられている。このような構成とすることにより、前記第1レバーに接続する8枚の綜絖枠及び前記第2レバーに接続する8枚の綜絖枠はそれぞれ開口量調整手段の同一調整によって開口量の調整を行なうことができ、開口量の調整が容易になる。
特開2005−2520号公報 特開平10−130984号公報
特許文献1は、前記第1の区間及び第2の区間における綜絖枠用電動機の回転速度の調整が各綜絖枠によって異なるため、回転速度の制御用データを綜絖枠毎に設定、記憶し、織機の運転中、綜絖枠用電動機毎に異なる制御をしなければならない。従って、綜絖枠用電動機の制御のための構成が複雑になるばかりか、回転速度の変更により綜絖枠用電動機に大きな加速度が生じ、負荷が増大する等の問題がある。
特許文献2は、少なくとも4個の開口駆動モータにおける各出力軸の中心を結ぶ配列線を第1レバーあるいは第2レバーの短アームにおける同一揺動軌跡に接する構成とするために、前記開口駆動モータを水平又は斜めに1列に配設する構造を必要とする。従って、各開口駆動モータの出力軸に取り付けた偏心軸が隣接する開口駆動モータの偏心軸と接触しないように大きな間隔を開けて配設する必要があり、織機の横方向の設置スペースが拡大するという問題を有する。
本願発明は、開口モータの回転数制御を容易化しつつ、織機の横方向における設置スペースの拡大を抑制した経糸開口装置を提供する。
請求項1に記載の本願発明は、単一の綜絖枠が、単一の開口モータと連結するクランク機構の回転により連結ロッド及び開口レバーを介して独立に駆動される綜絖枠駆動系を複数備えた経糸開口装置において、前記開口レバーに連結する前記連結ロッドの連結点と前記クランク機構の回転軸の中心とを結ぶ連結線及び前記連結点と前記開口レバーの揺動軸の中心とを結ぶ半径線によって形成される角度を連結角度とし、上下に複数列多段に配列される綜絖枠駆動系の一群については全ての綜絖枠駆動系の前記連結点を前記開口レバーの揺動軸を中心とした同一半径の円周上の異なる位置に配置し、前記クランク機構の特定の回転タイミングおける前記連結角度を全ての綜絖枠駆動系において同一角度に設定したことを特徴とする。
請求項1に記載の本願発明によれば、全ての綜絖枠駆動系において、上限位置側での移動量と下限位置側での移動量とを同一の状態におくことができるため、開口モータの回転数を織機1回転内で急激に加減速する必要がなく、開口モータの回転数制御が容易となる。また、開口モータを連結ロッドの延びる方向とは交差する方向へも分散して配置することができ、織機の横方向における設置スペースの拡大が抑制される。なお、本願発明における「同一角度」とは、製織上ほとんど影響が生じない程度の僅かな差でしか異ならないものを含む。
請求項2に記載の本願発明は、前記クランク機構の特定の回転タイミングは、前記綜絖枠の上限位置と下限位置との間の移動範囲における中間位置であることを特徴とするため、上限位置側での移動量と下限位置側での移動量との差を最も小さくすることができる。
請求項に記載の本願発明は、前記綜絖枠駆動系の連結角度は90度に設定されていることを特徴とするため、全ての綜絖枠において、上限位置側での移動量と下限位置側での移動量とを同一にすることができ、綜絖枠毎に制御データを変える必要が無いので、開口モータの回転数制御を容易に行なうことができる。
請求項に記載の本願発明は、前記各綜絖枠駆動系の開口レバーは同一の外形を有し、
前記連結ロッドの連結孔が前記開口レバーの揺動軸を中心とした同一半径の円周上に複数
形成されていることを特徴とするため、連結ロッドとの連結孔を変えるのみで、開口レバ
ーの外形状が変わらないので、開口レバーの成形が容易である。
請求項に記載の本願発明は、前記綜絖枠駆動系の内、少なくとも2つの綜絖枠駆動系
の連結ロッドが同一長さとなる位置に前記各綜絖枠駆動系のクランク機構の回転軸が配置
されていることを特徴とするため、連結ロッドの共通部品化を促進することができる。
本願発明は、経糸開口モータの回転数制御を容易に行なえるとともに、織機の横方向における設置スペースの拡大を抑制できる。
単一の綜絖枠駆動系を示す概略正面図である。 綜絖枠駆動系の動作原理説明図である。 織機の側方に配設した多数の綜絖枠駆動系を示す概略正面図である。 図3の概略平面図である。 図4のA−A線方向で見た概略正面図である。 (イ)及び(ロ)は連結孔の数を異ならせた開口レバーを示す正面図である。 開口レバーの他の実施形態を示す正面図である。
(第1の実施形態)
第1の実施形態を図1〜図6に基づいて説明する。なお、本願明細書においては、便宜上、図1の左側及び右側をそれぞれ織機の左横方向、右横方向とし、上側及び下側をそれぞれ織機の上方、下方として説明する。また、図2の下側を織機の前方、上側を織機の後方として説明する。
図1には、単一の綜絖枠駆動系1が示されている。綜絖枠駆動系1は開口モータ2、連結ロッド3、開口レバー4、連結ロッド5、6及び綜絖枠7から構成されている。なお、図1の綜絖枠駆動系1の形態は1例を示すもので、開口モータ2、開口レバー4及び綜絖枠7を連結するための異なる機構の組み合わせであっても何ら差し支えない。
開口モータ2は、サーボモータを収納したモータケース8、サーボモータ軸の一端に設けたレゾルバからなるエンコーダ9、サーボモータ軸の他端に設けた減速ギヤ群を収容したギヤケース10を一体化した形態で備える。ギヤケース10はその後面を織機のサイドフレーム11又は床面(図示せず)に固定されたブラケット12に取り付けられ、支持されている。ブラケット12の後面にはギヤケース10内の減速ギヤの回転軸13が突出され、回転軸13にクランクアーム14の一端が固定されている。クランクアーム14の他端には、連結ロッド3の一端がクランクピン15によって回転可能に連結されている。回転軸13、クランクアーム14及びクランクピン15は本願発明のクランク機構を構成している。回転軸13の周囲に示した一点鎖線の円は矢印方向に回転するクランクピン15の回転軌跡16を示す。なお、本実施形態におけるクランク機構は、従来の全てのクランクアームが同一軸上に回転可能に配列される構成と異なり、それぞれのクランクアーム14が開口モータ2に連結される回転軸13に個別に直接固定された構成からなるものである。このような構成によれば、開口モータ2の配置の自由度を高めることができる。
開口レバー4は、上方アーム17、左方アーム18及び下方アーム19を備えた三つ又状の外形を有し、サイドフレーム11に保持された揺動軸20によって回転可能に支持されている。上方アーム17は左右方向に幅広く形成され、連結孔22(図6参照)を有する。開口レバー4の連結孔22には、連結ロッド3の他端が連結ピン23によって回転可能に連結されている。なお、一点鎖線で示されているのは揺動軸20を中心とする半径Yの円周21である。
図1に示した連結ロッド3、クランクピン15及び開口レバー4の位置関係は、綜絖枠7が上方に最大に移動した上限位置と下方に最大に移動した下限位置との間の移動範囲における中間に位置した状態を示している。連結ピン23の中心(本願発明の連結ロッドの連結点に相当する)と回転軸13の中心(本願発明におけるクランク機構の回転軸の中心に相当する)とを結ぶ線は連結線Xとし、連結ピン23の中心と開口レバー4の揺動軸20の中心とを結ぶ線は半径線Yとする。また、連結線X及び半径線Yによって形成される角度は連結角度αとする。連結ロッド3及び開口レバー4の連結は、綜絖枠7が中間位置にある時、連結角度αが90度となるように構成されている。
開口レバー4の左方アーム18は連結ピン24及び連結ロッド5により綜絖枠7の右方部分と連結され、下方アーム19は連結ピン25及び連結ロッド6により綜絖枠7の左方部分と連結されている。従って、開口モータ2が駆動されると、クランクアーム14の回転運動により連結ロッド3を介して開口レバー4が矢印のように往復揺動される。開口レバー4の揺動運動は左方アーム18、連結ロッド5及び下方アーム19、連結ロッド6を介して綜絖枠7を上下方向に往復移動し、経糸の開口運動を行なう。
図1に示した綜絖枠駆動系1の動作原理は図2を参照して説明する。なお、図中の符号26は綜絖枠7の上限位置を、27は下方へ移動中の中間位置を、28は下限位置を、29は上方へ移動中の中間位置を示す。実線で示したクランクアーム14、クランクピン15、連結ロッド3、連結ピン23及び開口レバー4は綜絖枠7が上限位置26から下限位置28へ移動中の中間位置27にある状態を示し、この時の連結角度αは90度である。
図2の状態から回転軸13が矢印方向へ回転するに従い、クランクピン15は下限位置28、中間位置29、上限位置26を通り、再び中間位置27に達する。回転軸13の1回転の間に、綜絖枠7は連結ロッド3、開口レバー4の左方アーム18及び下方アーム19を介して上限位置26と下限位置28との間を往復移動し、経糸の開口運動を行なう。連結角度αは90度に設定されているため、中間位置27−下限位置28間の移動量と下限位置28−中間位置29間の移動量が同一となり、また中間位置29−上限位置26間の移動量と上限位置26−中間位置27間の移動量が同一となる。従って、綜絖枠7の上動時と下動時における移動量が同一となり、開口モータ2は綜絖枠7の上下移動量について、複数ある綜絖枠7のそれぞれに対して異なるような回転数の調整を必要としない。
図1及び図2において説明した綜絖枠駆動系1が織機に配設された形態を図3〜図6に基づき説明する。本実施形態において織機に装着される綜絖枠7は16枠である。従って、綜絖枠駆動系1は16体配設されている。綜絖枠7及び連結ロッド5、6は織機の内側であるサイドフレーム11の左方において、織機の前後方向に16枠分配列されている。開口レバー4はサイドフレーム11に支承された揺動軸20上において、各綜絖枠7と対応するように織機の前後方向に16枚配列されている。
開口レバー4は図6に示した形態を有する。図6(イ)に示した開口レバー4は図1において説明したように、上方アーム17、左方アーム18及び下方アーム19を三つ又状に備えた板状部材で構成される。開口レバー4はその中央部に揺動軸20を通す貫通孔30を有している。上方アーム17は円周21の周方向に比較的幅広の面積を有し、円周21に沿って2個の連結孔22を有する。左方アーム18及び下方アーム19はその先端部にそれぞれ連結ピン24、25を通す連結孔31、32を有する。図6(ロ)に示した開口レバー4は(イ)の開口レバー4と外形状及び外形寸法を同一に形成されているが、上方アーム17に円周21に沿った3個の連結孔22を有する点で異なる。図6の(イ)及び(ロ)に示した開口レバー4は適宜組み合わせて16枚が揺動軸20に装着されている。具体的には、連通孔22を2つ有する開口レバー4が1種類、連通孔22を3つ有する開口レバー4が2種類用いられ、それぞれにおける連通孔22の円周21上の周方向位置が全て異なるように形成されている。従って、各綜絖枠駆動系1で連結角度αを同一に揃えるための連結孔22の相互間隔が連結ピン23の外径より小さい場合であっても、上記のような3種類の開口レバー4の組み合せにより対応することができる。また、16枠に対応する全ての綜絖枠駆動系1について3種類の開口レバー4を準備するだけでよい。
各綜絖枠駆動系1の開口モータ2は織機の外側であるサイドフレーム11の右方に設置されている。図3に示した開口モータ2は織機の前方から数えて8枠分の綜絖枠7に対応する8台が配設され、サイドフレーム11側に3段、その外側に5段重ねて配置されている。図3において実線で示した連結ロッド3及び開口レバー4は織機の最前列に配置される綜絖枠7に対応した綜絖枠駆動系1であり、他を代表して示している。なお、他の綜絖枠駆動系1における連結ロッド3の図示は、図を見易くするために省略している。
各綜絖枠駆動系1は連結線X及び半径線Yによって形成される連結角度αが全て90度となるように構成されている。この構成は、連結ロッド3と開口レバー4の上方アーム17との連結点を構成する連結ピン23の中心を同一半径の円周21上において周方向に位置を異ならせて連結することにより達成している。なお、同一の長さを有する連結ロッド3が使用でき且つ互いに干渉しない位置に開口モータ2a、2b、2cの回転軸13がそれぞれ配置されている。同様に開口モータ2d、2e及び開口モータ2f、2g、2hの回転軸13についても、それぞれ同一の長さを有する連結ロッド3が使用でき且つ互いに干渉しない位置に配置されている。従って、後述する9枠目から16枠までの8枠分に対応する綜絖枠駆動系1を含めて、16枠に対応するのに全部で3種類の長さの連結ロッド3を準備するだけでよい。
9枠目から16枠までの8枠分に対応する綜絖枠駆動系1の開口モータ2は図4及び図5に示されるように、図3において説明した8台の開口モータ2と対称に配設され、各部の連結構成も同一である。図5に示した綜絖枠駆動系1においても、連結角度αが90度となるように各連結ピン23は円周21上の周方向に位置を異ならせて配置されている。
なお、連結角度αは90度に設定する構成が最も好ましい。しかし、連結角度αが2〜3度異なるように構成されても、綜絖枠7の上下移動量は影響を及ぼす程の差を生じない。従って、連結角度αは87〜90度の範囲で構成することも可能である。ただし、上下移動量の形態が全ての綜絖枠7において変化しないようにするため、連結角度αは全ての綜絖枠7で同一角度に設定するのが良い。連結角度αを全ての綜絖枠7で同一角度に構成すれば、仮に連結角度αが90度以外であるために綜絖枠7の上下移動量に若干の差が生じた場合でも、綜絖枠駆動系1毎に異なる制御データを持つ必要が無いという利点が有り、開口モータ2の回転数制御が容易となる。
前記した第1の実施形態は以下の作用効果を有する。
(1)複数の綜絖枠7の全てについて上下移動量の差が織機1回転中に開口モータ2の速度を急激に加減速しなくても済むほど小さくできるので、開口モータ2の回転数制御が容易となり、開口モータ2の負荷が軽減される。
(2)連結ピン23を、揺動軸20を中心とする半径Yの円周21上において周方向の位置を異ならせて配置することにより、開口モータ2をサイドフレーム11の右方に2列多段に、すなわち、連結ロッド3が延びる方向とは交差する方向(より具体的には上下方向)が開口モータ2の配列の方向となるように配置することができ、織機の横方向における設置スペースの増大を防止することができる。
(3)連結ピン23を装着する連結孔22の位置のみが異なる外径が同一形状の開口レバー4を使用することができるため、部品の製造コストを軽減できる。
(4)連結角度αは全ての綜絖枠7で同一角度αに設定されているので、綜絖枠駆動系1毎に異なる制御データを持つ必要が無く、開口モータ2の回転数制御が容易となる。
(第2の実施形態)
図7に示す第2の実施形態は、第1の実施形態における開口レバー4の形状を変更したもので、第1の実施形態と同一の構成については同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。第2の実施形態は、第1の実施形態と同一の開口レバー4とこれとは異なる形状の開口レバー33を組み合わせて使用できるように構成したものである。
開口レバー33は上方アーム34を開口レバー4の上方アーム17より大径に形成した構造である。上方アーム34には、連結ピン23の揺動軌跡となる円周21と半径の異なる円周35上の周方向に3個の連結孔36が穿設されている。従って、図1に示した綜絖枠駆動系1の連結ピン23は連結ピン23の揺動軌跡である円周21上か、開口レバー33に連結された連結ピン23の揺動軌跡である円周35上のいずれかに配置することができる。このように、揺動軌跡となる円周21、35の位相を異ならせることにより、開口モータ2を配置するためのレイアウトが比較的自由になる。
本願発明は、前記した各実施形態の構成に限定されるものではなく、本願発明の趣旨の範囲内で種々の変更が可能であり、次のように実施することができる。
(1)第1の実施形態において、連結角度αを90度以外の許容範囲内の角度に設定する方法を利用すれば、幾つかの連結ロッド3は連結ピン23を円周21上の同一位置に配置する形態で開口レバー4に連結することができる。例えば、図3において示されるように、半径線Yが非常に近接している場合、隣接する一方の半径線Y上にある連結ピン23は他方の半径線Y上にある連結ピン23と同一位置に配設することができる。このように構成すれば、図6に示した開口レバー4の共通化をより促進することができる。なお、連結ピン23を同一の円周21上の同一位置に配置する構成は、経糸開口装置の構造上から、2個に限定することが好ましい。
(2)第1の実施形態におけるクランクアーム14は、偏心輪等の回転板に置き換えて実施することが可能である。
(3)本願発明は、幾つかの綜絖枠駆動系1の連結ロッド3を共通の長さに形成して実施することができる。連結ロッド3の共通化は製造コストの低減に寄与することができる。
(4)連結孔22の位置は揺動軸20の上方だけではなく、円周21又は円周35上であれば揺動軸20の下方に位置するように開口レバー4を形成してもよい。
1 綜絖枠駆動系
2 開口モータ
3、5、6 連結ロッド
4、33 開口レバー
7 綜絖枠
8 モータケース
9 エンコーダ
10 ギヤケース
11 サイドフレーム
12 ブラケット
13 回転軸
14 クランクアーム
15 クランクピン
16 回転軌跡
20 揺動軸
21、35 円周
22、36 連結孔
23、24、25 連結ピン
26 上限位置
27、29 中間位置
28 下限位置
X 連結線
Y 半径線
α 連結角度

Claims (5)

  1. 単一の綜絖枠が、単一の開口モータと連結するクランク機構の回転により連結ロッド及び開口レバーを介して独立に駆動される綜絖枠駆動系を複数備えた経糸開口装置において、
    前記開口レバーに連結する前記連結ロッドの連結点と前記クランク機構の回転軸の中心とを結ぶ連結線及び前記連結点と前記開口レバーの揺動軸の中心とを結ぶ半径線によって形成される角度を連結角度とし、上下に複数列多段に配列される綜絖枠駆動系の一群については全ての前記連結点を前記開口レバーの揺動軸を中心とした同一半径の円周上の異なる位置に配置し、前記クランク機構の特定の回転タイミングおける前記連結角度を全ての綜絖枠駆動系において同一角度に設定したことを特徴とする織機における経糸開口装置。
  2. 前記クランク機構の特定の回転タイミングは、前記綜絖枠の上限位置と下限位置との間の移動範囲における中間位置であることを特徴とする請求項1に記載の織機における経糸開口装置。
  3. 前記綜絖枠駆動系の連結角度は90度に設定されていることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれか1項に記載の織機における経糸開口装置
  4. 前記各綜絖枠駆動系の開口レバーは同一の外形を有し、前記連結ロッドの連結孔が開口レバーの揺動軸を中心とした同一半径の円周上に複数形成されていることを特徴する請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の織機における経糸開口装置
  5. 前記綜絖枠駆動系の内、少なくとも2つの綜絖枠駆動系の連結ロッドが同一長さとなる位置に前記各綜絖枠駆動系のクランク機構の回転軸が配置されていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の織機における経糸開口装置
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