JPS5824538B2 - 二重パイル織物の製造方法および製造装置 - Google Patents

二重パイル織物の製造方法および製造装置

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JPS5824538B2
JPS5824538B2 JP53095514A JP9551478A JPS5824538B2 JP S5824538 B2 JPS5824538 B2 JP S5824538B2 JP 53095514 A JP53095514 A JP 53095514A JP 9551478 A JP9551478 A JP 9551478A JP S5824538 B2 JPS5824538 B2 JP S5824538B2
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ピエール・ベルナール
フイリツプ・ドラプラース
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Lindauer Dornier GmbH
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Lindauer Dornier GmbH
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D03WEAVING
    • D03DWOVEN FABRICS; METHODS OF WEAVING; LOOMS
    • D03D39/00Pile-fabric looms
    • D03D39/16Double-plush looms, i.e. for weaving two pile fabrics face-to-face

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Looms (AREA)
  • Treatment Of Fiber Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は単丁杼で二重パイル織物を作るための製造方法
および製造装置に関する。
この種の単丁杼による二重パイル織物の製造においては
、表織地および裏織地に対してよこ糸に同一面において
杼口に打ち込まれる。
実際上二重ビロード織地は、上下2つの杼しによこ糸を
同時に打ち込んで二重ビロード織地を作るものであり、
各杼口に対してたとえば杼とカブリッパのような特殊な
打ち込み具を必要としている。
この技術的特徴により上記二重ビロード用織機では、表
裏2つの織地に対するよこ糸打ち込みを完全に行い得る
とともに、これら織地のパイル高さの調節を行い得る。
しかしながら、2本のよこ糸を打ち込む形式のこの種の
織機では経済的に好ましくない。
なぜならばこの種の織機は、二重ビロード織専用のもの
であり、経験上、平織地および二重ビロード織地の市場
は流行によって変動するものである。
その結果、需用が多いのに機械数が少なかったり、機械
数が多くても需要が少ない場合には要求が満足されず、
財政上の損失が生じる。
したがって家具装飾材や外衣のような関連産業に対して
は、ビロードやプラッシュのような二重織と平織を選択
的に製造し得る織機を設置することが有利である。
単丁杼すなわち各杼口に同じ位置でよこ糸を打ち込むこ
とで二重パイル織物を作ることは公知であるが、この公
知手段は、種々の理由から実際上行われていない。
その理由の1つは上記二重ビロード織機のように2つの
杼口に同時によこ糸を打ち込むものに比較してよこ糸打
ち込み効率が相当低いことであり、その理由の2つは単
丁杼式二重パイル織機でビロード織地を作った時表織地
のおさ打ち位置したがって実際のパイル高さを正確に設
定し得ない。
このパイル高さはおさ打ち時における表織地と裏織地の
距離によって決められる。
換言すればこの距離はパイル糸の張力によって影響を受
け、パイル糸の張力が十分でないと、両織地間の距離す
なわちパイル高さが変動する。
本発明は、上記した二重パイル織の単丁杼織成方法の欠
点を解消するためになされたもので、おさ打ち込み時点
において表織地から裏織地までの距離を一定にし、した
がって一様なパイル高さが得られるような方法を見出す
ことである。
更にこのパイル高さは容易に要求に応じて調節可能であ
る。
本発明の目的は、杼口を形成する綜絖のためのドビー機
による通常の運動に対し、少くとも2つの織地の一方の
織地の地たて糸の綜絖に付加的の上昇運動を重合する方
法を提供することにある。
この付加的に重合される上昇運動はおさ打ち時における
パイル高さを決定する。
この方法は一般的に応用可能であり、かつよこ糸の打ち
込み方法には無関係である。
すなわち、この方法は例えば前後動するグリッパロッド
、グリッパ式シャツトルおよびエアジェツト式よこ糸打
ち込み等のよこ糸打ち込み手段に応用される。
この方法は2本のよこ糸を打ち込む二重パイル織地の場
合のように高価な多位置の杼口形成装置等を必要とせず
、通常の織機の通常の杼口形成装置で実施できる。
この方法は上昇高さの変更によりパイル高さの調節が可
能である。
この変更は段階的または無段階に行われる。
この方法はおさ打ちの際重合される上昇運動が最大値か
ら零値までの間に調整可能である。
このことは重合上昇運動が零値の場合に二重ビロード織
地から平織地に変換し得ることを意味する。
この際機械には同等特別な改造を必要とせず、また同等
付加的部品をも要しない。
従って織機は多様に設定することが出来る。
よって最初述べた機械の性能利用に関する経済的要求が
全面的に満足される。
重合上昇運動の技術的実施は種々の方法で行うことが出
来る。
特に有利な構成は、綜絖の運動を制御するドビー機と個
々の綜絖との間に切換レバーを有する機械において、 a)回転可能に配置されかつ綜絖を駆動する切換レバー
を設置するため作動行程毎に1回転する軸、および b)地たて糸の重合運動を行う綜絖の切換レバーを設置
するため軸上に円形偏心体を配置することである。
本方法の適用については、重合運動が一方の織地の地た
て糸の綜絖だけに作用することを要するだけでなく、両
方の織地に作用し得る必要があることが言われる。
この場合重合運動は互に反対方向であることが望ましい
これによりパイル高さは一層互に影響し合って、例えば
増大される。
また必要に応じ、両織地の地たて糸の綜絖の運動は互に
別個に調節される。
以下本発明の一実施例を図面について説明する。
第1図において矢印10は機械の台を示す。
両方の織地の地たて光用たて糸ビームは22で、クロス
ビームは23で示す。
機械の上部にはパイルたて糸ビーム21が配置さへここ
からパイル紀が引出される。
パイルたて糸は調節可能な供給装置25を通って夫々必
要な量を引出され、また例えば2腕揺動装置として構成
された糸引張装置27がパイルたて糸が常に張力を有す
るように作動する。
供給装置25および糸引張装置27の調節は調節装置2
6によって行われる。
中央の駆動装置24はすべての機械部分の運動を行う。
綜絖の全体を9で示す。
これら綜絖は矢印19で示したドビー機によって順次駆
動される。
ドビー機19の駆動は中央駆動装置24によって行われ
る。
第2図および3図によって本発明の本質を詳細に説明す
る。
これらの図において機械の台10が鎖線で示されている
次に綜絖の駆動を説明する。綜絖は普通の基本運動を行
う。
この場合ドビー機19が駆動棒16を介して切換レバー
13を作動させる。
この切換レバー13によりフレームロッド15を介して
綜絖9が作動する。
綜絖の全体からここでは例として綜絖9aおよび9bを
取出すことにする。
ここに選んだ例では、杼口を形成するため綜絖9aは高
い位置に、また綜絖9bは低い位置にある。
綜絖によって作られた杼口を第2図に鎖線で示す。
なお、おさは20で示すが、おさ20の駆動は通常方法
によって行われるのでここでは詳説しない。
完成した二重ビロード織地の表織地を0、裏織地をUで
示す。
更に杼口において表織地の杼口閉じ部を線Foで、また
裏織地の杼口閉じ部を線Fuで示す。
表織地Oと裏織地Uならびに線FoとFuはそれぞれ距
離Xだけ離れている。
距離Xは杼口オフセット量を意味し、後に詳説するよう
に二重ビロード織地のパイル高さを決定する。
上記綜絖駆動用切換レバー13は切換軸11に回転可能
に配置されている。
切換軸11の駆動は中央駆動装置24、例えばチェーン
および歯車駆動装置17によって行われる。
この駆動は切換軸11がよこ糸を1本挿入するたびに1
回転するよう選択される。
織機において一般的慣例であるように、多数例の軸が設
けられている。
表織地Oの地たて糸および裏織地Uの地たて光用として
少くとも2つの綜絖が設けられる。
更に少くとも1つの綜絖がパイル糸Pに対して必要であ
る。
ここに選択した実加例においては綜絖9aおよび9bは
表織地Oの畑たて光用と考えるべきである。
裏織地Uの地たて糸としては後出の図において綜絖9c
および9dが備えられる。
本実施例においては、綜絖は通常方法によって切換軸1
1に回転可能に配置されている。
これに付属する切換レバー18も切換軸11に配置され
ている。
上記綜絖は切換レバー18に連結され通常の上下運動を
行う。
表織地Oの地たて光用の綜絖を綜絖列から選び出して特
に観察すると、これらの綜絖には本発明方法によれば付
加的の運動が重合されている。
この綜絖に重合される付加的運動は円形偏心体12によ
って行われる。
切換レバー13は軸受14を介し円形偏心体12に回転
可能に配置される。
まず切換軸11が回転しないものと仮走すると、この場
合切換レバー13は軸受14を介してドビー機19から
通常の運動を行う。
すなわち切換レバーは第3図の位置13から13aへ揺
動運動を行う。
いま切換軸11が回転し、円形偏心体12の中心、従っ
て切換レバー13の軸受中心も付加的運動を行い、この
付加的運動はフレームロッド15を介して綜絖9aおよ
び9bに伝達される。
切換レバー13に対して揺動および円運動の重合を行う
と、綜絖に対して重合された上下運動を与える。
この重合された上下運動は第3図においてXで示される
上述したように、Xなる大きさは杼口のオフセット従っ
て両織地のパイル高さに相当する。
重合運動は手動により調整されるので綜絖9aと9bと
が各おさ打に際しXなる大きさだけ残りの綜絖に対して
上昇する。
従って適当なパイル高さが調節されることになる。
第4図はおさ打のための杼口を示す。
おさはよこ糸導入の際位置20にあり、おさ打ちの際位
置20′にある。
よこ糸はよこ糸導入時にはほぼ位置Sにある。
おさ打ちおよび裏織地Uのための杼口閉じFuに対して
、綜絖9cおよび9dは図示された位置にある。
よこ糸Sは裏織地Uのたて糸の司に包含され、裏織地U
に打当てられる。
他方よこ糸Sがよこ糸導入の際表織地0のたて糸間に包
含され、次に詔さ打が行われると、表織地0のたて糸は
杼口のオフセットXによるおさ打ちにより杼口閉じ位置
Foに上昇し、従ってよこ糸Sはこの場合表織地Oへ打
込まれる。
すなわち第4a図に示すように綜絖9a + 9b、9
ct9dに設けた糸孔にはそれぞれたて糸a、、b、c
dが挿通されている。
表織地0のたて糸はa、bで、裏織地Uのたて糸はc、
dであり、表織地0のたて糸a、bと裏織地Uのたて糸
c、dの位置は、オフセット量Xだけ高さが異なってい
る。
第5図には織地製造に対する種々の工程(1)〜(8)
を例示する。
この場合は8本のよこ糸の導入を行うものであり、夫々
4本のよこ糸が順次裏織地Uおよび表織地0に導入され
る。
よこ糸は1から8までで示されている。
第4図における綜絖9a〜9bの図示と同様、第5図に
おいては表織地用たて糸はaおよびbで、裏織地用たて
糸はCおよびdで、またパイル糸Pは点線で示されてい
る。
第5図の例に基いて第6図において地たて糸の綜絖9a
〜9dおよび8つの相次ぐよこ糸に対するパイル糸の運
動が時間について図中に明らかに示されている。
よこ糸導入の個々の工程1〜8の間に1回のおさ打ちが
行われる。
おさ打ちは2つの相次ぐよこ糸の空間の中間において行
われる。
個々の工程に対する時間または間隔は自由に選択され、
これは本発明思想を同等限定するものではない。
パイル糸に対する綜絖の運動は点線で示される。
通常の場合綜絖の運動位置は高位置および低位置である
同様に裏織地Uに対する綜絖9cおよび9dの運動も行
われる。
これらもまた高位置および低位置の間を交番する。
綜絖9Cおよび9Cのたて糸Cおよびdは工程2および
3の間でよこ糸を囲む。
これは第2図および第4図の位置Fuにほぼ相当する。
。表織地0の地たて糸の綜絖9aおよび9b
は綜絖の高低運動に従う。
この運動は細線で画かれている。
これに第2の運動が重合される。この第2の運動はここ
では時間に関して簡単に直線で示した。
この重合運動を如何にして発生するかは本発明の実質に
は無関係である。
さきに述べたように、例えば円形偏心体12は回転する
軸11上に取付けられる(第3図)。
2つの相次ぐよと糸間の各おさ打ちの際、綜絖9aおよ
び9bは上昇される。
これらは共に重合運動を生じ、これは表織地に対しジグ
ザグ形の線を画く。
工程6と7との間で表織地のたで糸aとす、2はよと糸
をその間で囲みこれを共に上昇し、従ってこれは表織地
Oに対して打当てられる。
これは第2図および第4図における杼口閉じFoの位置
に相当する。
第7図にはよこ糸1〜8の系列順序およびこれに続く系
列1′〜8′を略示する。
ここで表織地Oおよび裏織地Uにおけるそれらの位置を
それぞれ示す。
パイル糸Pは再び点線で示す。Xは表織地Oおよび裏織
地U間の距離を示す。
この距離Xは表織地Oと裏織地Uとが互に分離された場
合のパイル高さを決め、これは第7図の左側に示されて
いる。
既に度々述べたように、おさ打の際の杼口移動がパイル
高さを決定する。
よって異なるパイル高さの織物を製造するためには重合
される上昇運動を可変にすることによって簡単に行われ
る。
これを如何にして技術的に可能にするかは勿論重合され
る運動を発生する技術および方法に依存する。
この場合、実施例に示した切換レバー13を支持するた
めの円形偏心体12の使用が有利である。
例えば円形偏心体12を簡単に他の偏心率の円形偏心体
に交換するにより行われる。
更に簡単な方法でおさ打ちの際の重合上昇運動を無段階
に調節する゛ことが出来る。
これは円形偏心体12をその切換軸11に対して回転す
ることによって可能である。
切換軸11に対する円形偏心体12の位相の調節および
この調整位置での固定は本発明の対象ではないのでここ
には詳説しない。
第8図には円形偏心体の回転についての関係を3つの例
について示す。
第8a、8b、8a図においては切換軸11の位置は常
に同一である。
切換軸11がおさ打ちの際占める角度位置はそれぞれ同
一である。
この位置は切換軸11の短い上向矢印によって示されて
いる。
また円形偏心体12の角度位置は円形偏心体12の周縁
で終っている短い矢印で示されている。
第8a図に示すように、おさ打ちの瞬間に円形偏心体1
2の全部の偏心度が作用する。
すなわち切換レバー13とフレームロッド15はXなる
大きさだけ上昇される。
これに応じて連結された綜絖もまたおさ打ちに際し同一
量Xだけ上昇される。
第8b図においては円形偏心体12の切換軸11に対す
る角度回転は約45°とする。
この場合円形偏心体の偏心度は変化しないが、おさ打ち
の際の位相移動すなわち切換軸11の図示矢印位置への
移動によって全偏心度の垂直分のみが作用する。
この減小した垂直分を第8b図においてXで示すこの減
小された上昇運動はおさ打ちの瞬間綜絖に伝達される。
第8C図においては更に角度回転が行われ、全大きさが
90°となる。
切換軸11の中点と円形偏心体12との中点間の偏心度
の垂直分はこの場合零に縮小する。
切換レバー13およびこれに連結されたフレームロッド
15は円形偏心体12の回転の際なお第8a図の場合と
同量の重合運動を行い、かつこの運動を連結された綜絖
にも伝達するしかし位相の移動によりおさ打ちの時点ま
で同等付加的上昇は生じない。
よっておさ打ちの際には側管杼口移動は生ぜず、従って
円形偏心体のこの位相位置においては通常の平織地を製
造することが出来る。
このように簡単な偏心体回転により織機を選択的に二重
ビロード織または平織製造用に切換えることが出来る。
この平織の場合、すなわち綜絖に対し何等の付加的重合
上昇運動を必要としないときには、回転可能な切換軸1
1は図示の円形偏心体12の中立位置に停止固定される
ことが望ましい。
これにより切換レバー13は重合された上昇運動を行う
ことなく作動する。
なお第8c図に点線で示したのは切換レバーの位置13
aである。
この位置は切換レバー、従って連結された綜絖の通常の
基本的運動に相当し、この運動は普通のドビー機から生
ずるものである。
第9図は綜絖9aに対する第6図の運動線図から取出し
た断面である。
4つの上下に亘って示された経過は綜絖の基本運動およ
び重合された上昇運動をそれぞれ示すが、個々の部分図
a = d−の間ではおさ打ち時点Bに対する位相移動
を生ずる。
第9a図は位相移動のない重合上昇運動を示す。
この場合はおさ打ちBの時点に対して最大上昇Xを生ず
る。
上昇値Xは綜絖の基本位置に対し上向方向の矢印によっ
て示される。
この上昇値はまた織地において得られる最大パイル高さ
を限定する。
第9b図には位相移動ψ1の場合を示す。
おさ打ち時点Bに対するこの位相移動の結果、基本運動
および重合された上昇運動間の距離は実質上減小される
ことは理解されるところであり、かつここで示した矢印
は一層減小した高さX′を示す。
製造された織地は一層減小したパイル高さだけを有する
第9c図においては位相移動はψ2の場合を示し、従っ
ておさ打ちBに際しては全く付加的上昇を生じない。
この調節はさきに述べた可能性によるもので、これによ
り織機は平織地をも製造することが出来る。
第9d図には位相移動180°に対する状況を示す。
重合された運動はこの場合第9a図の場合とは全く反対
方向であることが解る。
おさ打ち時点Bに対し矢印は下向方向であり、従って負
の上昇値Xを生ずる。
これはこの場合杼口移動が下向になることを意味する。
従って二重織の織地に対し表織地の地たて糸の綜絖は上
方に、また裏織地の地たて糸の綜絖は下向の付加的運動
を行い得ることになる。
さらに表織地Oおよび裏織地U両方の地たて光用綜絖は
付加的上昇運動と同時かつ反対向に重合される。
これにより表織地Oと裏織地U間の距離は通常状態とお
さ打ち時の上昇との間の杼口移動について利用されるの
みならず、二倍量の上昇にも用いられる。
別の運動線図を第10図に示す。
この線図もまた第6図に基くものである。
第6図においては綜絖の運動を個々に示したが、ここで
は綜絖9a〜9bの運動を同時に図示した。
この図に示すように工程1と4との間では両方の綜絖9
aおよび9bの運動は完全に重合する。
両方の綜絖は一緒に高位置にあり、かつここで一緒に重
合された上昇運動を行う。
工程5〜8の間、2つの綜絖は分離した運動を行う。
この場合一方の綜絖は高位置に、また他の綜絖は低位置
にある。
両方の位置に対して重合された上昇運動が示されている
工程1〜8について再び8つの順次連続するよこ糸の位
置を示した。
その中間におさ打ち位置がある。おさ打ちの際にはその
度に付加的の上昇Xを生ずる。
工程1〜4の間よこ糸1〜4は綜絖9aおよび9bのた
て糸の間に含まれていない。
これらのそれぞれの位置は運動線図の中心線上の小円に
よって示される。
よこ糸が両たて糸間に含まれていないので、これらは綜
絖、従ってたて糸の重合された上昇運動には全く影響さ
れない。
従ってよこ糸1は打込の際工程1と2との間、点線で示
すよう、また工程1について右向き矢印に示すようにこ
れらの高い位置に停止する。
同様なことがよこ糸2゜3および4についても言われる
これに反し、工程5〜8においてはよこ糸5〜8はそれ
ぞれ綜絖9aおよび9bのたて糸の間に含まれる。
おさ打ちに際してはそれぞれ綜絖9aおよび9bの重合
上昇運動が行われ、かつこれに属するたて糸aおよびb
が上昇されると、これによりそれぞれ導入されたよこ糸
もまた上昇する。
点線で示した矢印はよって容易に上方に向けられる。
よこ糸の上昇は杼口移動Xの範囲に従う。これによりよ
こ糸は正確に定められたパイル高さを以て表織地0に打
込まれる。
上述したように完成した織地のパイル高さはおさ打ちの
時点における杼口移動に対応する。
なお表織地Oから裏織地Uまでの距離、すなわちパイル
高さはまたパイル糸張力にも関係する。
完全なパイル高さを得るためには杼口移動の他更にパイ
ル糸の供給およびパイル糸の張力に影響されることが示
されている。
第1図について既にパイル糸張力が特別の装置27、例
えば周知の二腕揺動装置によって調節されることを述べ
た。
この調節方法は公知手段に属し、本発明の対象ではない
調節の可能性については第1図の調整装置26によって
示されている。
この調整装置26はなお同じく詳述しない方法で重合運
動の発生装置を作用し、かつこれに対応して付加的上昇
を調整する。
必要な場合には、この選択した実施例においては切換軸
11に対する円形偏心体12の角度回転を行わせること
が出来る。
しかしまた円形偏心体12は切換軸11に固定すること
が出来、かつ全体の切換軸11におさ打ち駆動に対して
位相の前進または後進が重合される。
本発明による方法によれば二重ビロード織地の製造にお
いて常に正確なパイル高さを得ることが出来、更に所望
パイル高さが簡単な方法で調整される。
この調整可能性はすでに述べたように非常に広範囲であ
り、従って機械に大きい変換または改造を行うことなく
、二重ビロード織地から簡単な平織地の製造に移行する
ことが出来る。
更に二重織において杼口形成のため複 かつ高価な装置
を必要としないばかりでなく、簡単な通常の杼口形成装
置で充分である。
よこ二重織方法に比べてよこ糸導入性能が小さい事実は
ほとんど問題ではなく、なぜならばこの場合生ずる欠点
は2倍幅の織地によって充分に補償されるからである。
事実上この方法により同一の機械によって二重ビロード
織地もまた平織地も製造し得るので現存機械の経済性が
著しく増大される。
【図面の簡単な説明】
第1図は織機の側面図、第2図は綜絖の配置概要を示す
側面図、第3図は綜絖の配置概要を示す前面図、第4図
は杼口の形成を示す図、第4a図は綜絖とたて糸との関
係を示す図第5図は種々の手段による織地製造の例を示
す図、第6図は第5図の例による綜絖に対する運動線図
、第7図は完成した織地の一部を示す図、第8図は綜絖
駆動における切換レバーの種々の調整可能性を示す図、
第9図は綜絖について変化された運動線図、第10図は
綜絖について変化されたその他の運動線図である。 9・・・・・・綜絖、11・・・・・・切換軸、12・
・・・・・円形偏心体、13・・・・・・切換レバー、
14・・・・・・軸受、15・・・・・・フレームロッ
ド、16・・・・・・駆動棒、17・・・・・・歯車駆
動、18・・・・・・切換レバー、19・・・・・・ド
ビー機、20・・・・・・おさ、21・・・・・・パイ
ルたて糸ビーム、22・・・・・・地たて糸ビーム、2
3・・・・・・クロスビーム、O・・・・・・表織地、
U・・・・・・裏織地、P・・・・・・パイル糸、X・
・・・・・上昇運動。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 表織地および裏織地のためのよと糸を同じ位置で杼
    口に打ち込むようにした1本のよこ糸による二重パイル
    織物製造方法において、両方の織地の少なくとも1方の
    織地のたて糸の杼口を形成する綜絖の通常の運動に付加
    的な上昇運動を重合することを特徴とする二重パイル織
    物の製造方法。 2 付加的上昇運動はおさ打ち時において両織地の距離
    が増大する方向に行われることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項記載の製造方法。 3 表織地および裏織地の上昇運動は対向して行われる
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項または第2項記
    載の製造方法。 4 上昇運動量は調節可能であることを特徴とする特許
    請求の範囲第1項ないし第3項のいずれかに記載の製造
    方法。 5 おさ打ちに対して付加される上昇運動の時間的位相
    は調節可能であることを特徴とする特許請求の範囲第1
    項ないし第4項のいずれかに記載の製造方法。 ;6 綜絖の運動を制御するドビー機と個々の綜絖との
    間に切換レバーを備えた1本のよこ糸による二重パイル
    織物の製造装置において、上記綜絖駆動用の切換レバー
    を付加的な動きに影響されないように装着した回転可能
    な軸11と、その軸11を1作動工程毎に1回転させる
    ための駆動装置と、上記軸11に装着された円形偏心体
    と、その円形偏心体に取付けられた地たて糸の重合運動
    を行う綜絖のための切換レバーとを有することを特徴と
    する二重織物の製造装置。 7 被駆動軸11に対する円形偏心体12の角位置は必
    要に応じて無段的に調整可能であることを特徴とする特
    許請求の範囲第6項記載の製造装置。 8 作動位置とパイルたて糸ビーム間のパイル糸Pの張
    力を平衡させる糸張力装置25を設けたことを特徴とす
    る特許請求の範囲第6項または第7項記載の製造装置。 9 円形偏心体12はおさ打ちに関し中性位置に固定可
    能であることを特徴とする特許請求の範囲第6項ないし
    第8項のいずれかに記載の製造装置。 10回転軸11は必要に応じ静止可能かつ円形偏心体1
    2の中性位置に固定可能であることを特徴とする特許請
    求の範囲第6項ないし第9項のいずれかに記載の製造装
    置。
JP53095514A 1977-10-05 1978-08-07 二重パイル織物の製造方法および製造装置 Expired JPS5824538B2 (ja)

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BE (1) BE871046A (ja)
BR (1) BR7806589A (ja)
CH (1) CH636141A5 (ja)
DE (1) DE2744795C2 (ja)
FR (1) FR2405315A1 (ja)
GB (1) GB2005313B (ja)
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US4201248A (en) 1980-05-06
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BR7806589A (pt) 1979-05-02
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BE871046A (fr) 1979-02-01
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