JPH07133550A - パイル織機におけるパイル形成装置 - Google Patents

パイル織機におけるパイル形成装置

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JPH07133550A
JPH07133550A JP28143893A JP28143893A JPH07133550A JP H07133550 A JPH07133550 A JP H07133550A JP 28143893 A JP28143893 A JP 28143893A JP 28143893 A JP28143893 A JP 28143893A JP H07133550 A JPH07133550 A JP H07133550A
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JP
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pile
cam
terry
weft
cloth
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JP28143893A
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English (en)
Inventor
Yukihiro Tsuji
幸広 辻
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D03WEAVING
    • D03DWOVEN FABRICS; METHODS OF WEAVING; LOOMS
    • D03D39/00Pile-fabric looms
    • D03D39/22Terry looms
    • D03D39/223Cloth control

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Looms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】パイル形成のための1単位の緯糸本数の製織中
の変更自由、かつ織機の高速化及び回転変動の低減をも
たらすパイル形成装置を提供する。 【構成】カムレバー23はサーボモータ22によって駆
動されるテリーモーションカム20の一方向回転に伴っ
て揺動する。この揺動変位がエキスパンションバー6に
伝達され、織布Wの織前W1 が変位する。サーボモータ
22は変速制御コンピュータC1 によってパイル織パタ
ーンに応じた速度制御を受ける。変速制御コンピュータ
1 は、パイル織パターン装置27から織機制御コンピ
ュータC0を介して得られるパイル織パターン及びロー
タリエンコーダ28からの機台回転角度情報に基づいて
テリーモーションカム20の同期回転制御を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、筬の筬打ち位置と織布
の織前との相対距離を変更してパイルを形成するパイル
織機におけるパイル形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】筬の筬打ち位置と織布の織前との相対距
離を変更してパイルを形成する方式としては、筬打ち位
置を変更する方式と、織布経路を変えて織前位置を変更
する方式とがある。特開平4−11046号公報には織
布経路を変えて織前位置を変更するパイル織機が開示さ
れている。特開平2−47334号公報では織前位置変
更及び筬打ち位置変更の両方式が開示されている。特開
平4−11046号公報のパイル織機では布移動ローラ
が一方向に回転するカムによってテリーモーション駆動
される。特開平2−47334号公報の織前位置変更方
式ではエキスパンションバーを支持するレバーがサーボ
モータの作動によってテリーモーション駆動される。
又、特開平2−47334号公報の筬打ち位置変更方式
では、サーボモータによってカムを往復回動すると共
に、このカムによってスレイソードをテリーモーション
駆動する構成が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】特開平4−11046
号公報の装置ではテリーモーションカムが機台回転に同
期して回転される。そのため、例えば3本緯タオル製織
から4本緯タオル製織に変更するには3本緯タオル製織
用のテリーモーションカムから4本緯タオル製織用のテ
リーモーションカムに交換しなければならない。即ち、
3本緯タオル製織では3本の緯糸を1単位、4本緯タオ
ル製織では4本の緯糸を1単位とするように、パイル形
成のための1単位の緯糸本数の変更を行なうためにはテ
リーモーションカムの交換が避けられない。
【0004】特開平2−47334号公報の織前位置変
更方式及び筬打ち位置変更方式の装置ではパイル形成の
ための1単位の緯糸本数の変更はサーボモータの変速制
御を変えることによって自由に行える。しかし、いずれ
の方式においてもサーボモータを正逆回転しなければな
らないが、このような正逆制御では回転変動が大きい。
そのため、サーボモータの迅速な速度制御が難しくな
り、織機の高速化を図ることができなくなる。又、サー
ボモータに過大な負荷が掛かり、サーボモータとしては
大型かつコスト的に不利な大容量モータを使用しなけれ
ばならない。
【0005】本発明は、パイル形成のための1単位の緯
糸本数の変更を製織中に自由に行ない得ると共に、織機
の高速化及びテリーモーションを行なうための変速駆動
モータの容量の低減化を可能にするパイル織機における
パイル形成装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】そのために請求項1に記
載の発明では、テリーモーションカムを一方向に回転し
てファーストピック時のテリー量零位置とルーズピック
時のテリー量有位置とにカムレバーを切換配置するカム
機構と、前記カムレバーの動作に連動して筬の筬打ち位
置と織布の織前との相対距離を変えるテリーモーション
部材と、前記カム機構を駆動する変速駆動モータと、変
速駆動モータを変速制御する変速制御手段と、製織中に
パイル形成のための1単位の緯糸本数の変更を前記変速
制御手段に指示するタオル組織変更指示手段とを備えた
パイル形成装置を構成した。
【0007】請求項2に記載の発明では、テリーモーシ
ョンカムを一方向に回転してファーストピック時のテリ
ー量零位置とルーズピック時のテリー量有位置とにカム
レバーを切換配置するカム機構と、前記カムレバーの動
作に連動して筬の筬打ち位置と織布の織前との相対距離
を変えるテリーモーション部材と、前記カム機構を駆動
する変速駆動モータと、パイル形成のための1単位の緯
糸本数の緯入れによるパイル形成時には、最後のファー
ストピック時のテリー量零位置にカムレバーを配置して
筬打ちを行なうテリーモーションカムの回転角度位置
と、筬打ちを行なう機台回転角度位置とを同期するよう
に変速駆動モータを変速制御する変速制御手段と、製織
中にパイル形成のための1単位の緯糸本数の変更を前記
変速制御手段に指示するタオル組織変更指示手段とを備
えたパイル形成装置を構成した。
【0008】
【作用】テリーモーション部材は例えば織布経路を形成
するエキスパンションバーあるいは筬であり、カムレバ
ーのテリーモーション変位はテリーモーション部材に伝
達される。カムレバーをテリーモーション変位させるテ
リーモーションカムは変速駆動モータにより一方向へ回
転される。製織中にタオル組織変更指示手段がパイル形
成のための1単位の緯糸本数の変更を変速制御手段に指
示すると、変速制御手段は変速駆動モータに対してパイ
ル形成のための1単位の緯糸本数の変更に対応した変速
制御を行なう。
【0009】請求項2に記載の発明では、パイル形成の
ための1単位の本数の緯糸のうち、最後のファーストピ
ック時のテリー量零位置にカムレバーを配置するテリー
モーションカムの回転角度位置と機台回転角度位置とが
同期するように変速制御手段が変速駆動モータを制御す
る。このような同期制御によりパイル形成のための1単
位の緯糸本数の変更が製織中になされる場合にもパイル
形成が良好に行われる。
【0010】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図1〜
図6に基づいて説明する。図1は織機全体の側面を示
し、1は地織用ワープビームである。図示しない送り出
しモータの作動により地織用ワープビーム1から送り出
される地経糸Tはバックローラ2及びテンションローラ
3を経由して綜絖4及び変形筬5に通される。織布Wは
テリーモーション部材となるエキスパンションバー6、
サーフェスローラ7及びガイドローラ8,9を経由して
クロスローラ10に巻き取られる。
【0011】地織用ワープビーム1の上方にはパイル用
ワープビーム11が支持されている。図示しない送り出
しモータの作動によりパイル用ワープビーム11から送
り出されるパイル用経糸Tpはテンションローラ12を
経由して綜絖4及び変形筬5に通される。
【0012】織機の前後中央部には三叉状の中間レバー
13が支軸13aを中心に回動可能に配設されている。
織機の後部には支持レバー14が支軸14aを中心に回
動可能に配設されており、支持レバー14にはテンショ
ンローラ12が支持されている。支持レバー14と中間
レバー13の第1アーム13bとはロッド15により連
結されている。織機の前部には支持レバー16が支軸1
6aを中心に回動可能に配設されており、支持レバー1
6にはエキスパンションバー6が支持されている。支持
レバー16と中間レバー13の第2アーム13cとはロ
ッド17により連結されている。中間レバー13が回動
すると支持レバー14,16が同一方向へ回動し、テン
ションローラ12及びエキスパンションバー6が同一方
向へ同量変位する。この変位によりパイル用経糸Tpの
経路及び織布Wの経路が変位し、織布Wの織前W1 が変
位する。
【0013】中間レバー13の上方にはテリーモーショ
ン機構18が配設されている。図2に基づいてテリーモ
ーション機構18を説明する。駆動軸19には積極カム
式のテリーモーションカム20及びウォームホイール2
1が止着されている。駆動軸19の近傍にはサーボモー
タ22が配設されており、その駆動ウォーム22aがウ
ォームホイール21に噛合している。サーボモータ22
は一方向へ回転し、テリーモーションカム20が一方向
へ回転する。サーボモータ22は変速制御コンピュータ
1 の制御を受ける。
【0014】変速制御コンピュータC1 は、織機駆動モ
ータMの作動を制御する織機制御コンピュータC0 に接
続されており、織機制御コンピュータC0 にはパイル織
パターン装置27が接続されている。織機制御コンピュ
ータC0 はパイル織パターン装置27からパイル織パタ
ーンを読み取って変速制御コンピュータC1 に送信す
る。変速制御コンピュータC1 はパイル織パターンに基
づいてサーボモータ22の作動を制御する。
【0015】駆動軸19の直上にはカムレバー23が支
軸23aにより揺動可能に支持されている。カムレバー
23はカムフォロア23b,23cを介してテリーモー
ションカム20に係合している。カムレバー23はテリ
ーモーションカム20の回転に伴って図2に示すテリー
量零位置と図3に示すテリー量有位置とに切換配置され
る。
【0016】カムレバー23の側方には二叉状の変位方
向転換レバー24が支軸24aを中心に回動可能に配設
されている。変位方向転換レバー24の第1アーム24
bとカムレバー23とはリンク25により連結されてい
る。変位方向転換レバー24の第2アーム24cと中間
レバー13の第3アーム13dとはロッド26により連
結されている。従って、テリーモーションカム20の回
転に伴うカムレバー23の揺動変位がリンク25、変位
方向転換レバー24、ロッド26、中間レバー13、ロ
ッド17及び支持レバー16からなる変位伝達機構を介
してエキスパンションバー6に伝達される。この変位伝
達によりエキスパンションバー6が支軸16aを中心に
して回動変位する。なお、織布Wの幅方向の縮みを防止
するテンプル装置(図示略)及び織布Wの織前W1 付近
の下動を防止するフェルプレート(図示略)もエキスパ
ンションバー6の変位に追随するようになっている。
又、カムレバー23の揺動変位は中間レバー13、ロッ
ド15及び支持レバー14を介してテンションローラ1
2に伝達される。
【0017】図4(a),(b),(c)はカムフォロ
ア23bが転動接触するテリーモーションカム20のカ
ムプロフィルを示す。図5(a),(c)のグラフの曲
線D 1 はテリーモーションカム20を用いて3本緯タオ
ル製織を行なうときのテリー量変位を表し、曲線E1
サーボモータ22の回転速度を表す。図5(a),
(b)のグラフの曲線D2 はテリーモーションカム20
を用いて4本緯タオル製織を行なうときのテリー量変位
を表し、直線E2 はサーボモータ22の回転速度を表
す。図5(b),(c)のグラフの曲線D3 はテリーモ
ーションカム20を用いて5本緯タオル製織を行なうと
きのテリー量変位を表し、曲線E3 はサーボモータ22
の回転速度を表す。横軸は機台回転角度を表し、上側の
縦軸は回転速度を表す。下側の縦軸はテリー量を表す。
θ1 ,θ11,θ12,θ13,θ2 ,θ3 は筬打ち時点の機
台回転角度を表し、θ1 =θ11=θ12=θ13=θ2 =θ
3 である。
【0018】図5(b)の直線E2 はサーボモータ22
の一定速度制御を示しており、4本緯タオル製織の場合
には変速制御コンピュータC1 はサーボモータ22を一
定速度制御する。この一定速度制御によりテリーモーシ
ョンカム20は一方向へ一定速度で回転し、筬打ち時点
となる機台回転角度θ11,θ12,θ2 ,θ3 ではカムフ
ォロア23bが図4(b)にθ11,θ12,θ2 ,θ3
示す位置に来る。カムフォロア23bがθ2 〜θ3 の範
囲にある状態ではカムレバー23がテリー量有位置に配
置される。カムフォロア23bがθ11〜θ12の範囲にあ
る状態ではカムレバー23がテリー量零位置に配置され
る。即ち、テリーモーションカム20は4本緯タオル製
織専用のカムである。
【0019】図5(a)の曲線E1 はサーボモータ22
の変速制御を示しており、3本緯タオル製織の場合には
変速制御コンピュータC1 はサーボモータ22を曲線E
1 で示すように変速制御する。この変速制御によりテリ
ーモーションカム20は一方向へ変速回転し、筬打ち時
点となる機台回転角度θ1 ,θ2 ,θ3 ではカムフォロ
ア23bが図4(a)にθ1 ,θ2 ,θ3 で示す位置に
来る。カムフォロア23bがθ2 〜θ3 の範囲にある状
態ではカムレバー23がテリー量有位置に配置される。
カムフォロア23bがθ1 の前後の範囲にある状態では
カムレバー23がテリー量零位置に配置される。
【0020】図5(c)の曲線E3 はサーボモータ22
の変速制御を示しており、5本緯タオル製織の場合には
変速制御コンピュータC1 はサーボモータ22を曲線E
3 で示すように変速制御する。この変速制御によりテリ
ーモーションカム20は一方向へ変速回転し、筬打ち時
点となる機台回転角度θ1 ,θ2 ,θ3 ,θ4 ,θ5
はカムフォロア23bが図4(c)にθ1 ,θ2
θ3 ,θ4 ,θ5 で示す位置に来る。カムフォロア23
bがθ1 〜θ2 の範囲にある状態ではカムレバー23が
テリー量有位置に配置される。カムフォロア23bがθ
3 〜θ5 の範囲にある状態ではカムレバー23がテリー
量零位置に配置される。
【0021】図6(a),(b)に示すWp1 で示す組
織は3本緯タオル組織であり、Y1はファーストピック
緯糸である。Y2 は第1ルーズピック緯糸であり、Y3
は第2ルーズピック緯糸である。Pは筬打ち位置を示
す。図6(b)に示すWp2 で示す組織は4本緯タオル
組織である。Y11は第1ファーストピック緯糸を示し、
12は第2ファーススピック緯糸を示す。Y2 は第1ル
ーズピック緯糸であり、Y3 は第2ルーズピック緯糸で
ある。図6(b)に示す3本緯タオル組織Wp1から4
本緯タオル組織Wp2 への移行は図5(a)に示す曲線
1 から直線E2への変速制御切換によって達成され
る。
【0022】4本緯タオル組織から5本緯タオル組織へ
の移行は図5(b)に示す直線E2から曲線E3 への変
速制御切換によって達成される。5本緯タオル組織から
3本緯タオル組織への移行は図5(c)に示す曲線E3
から曲線E1 への変速制御切換によって達成される。
【0023】パイル織パターン装置27に記憶されてい
るパイル織パターンは緯入れ1サイクル毎のテリー量有
無及びパイル形成のための1単位の緯糸本数を表す指標
によって構成されている。3本緯タオル組織Wp1 の1
つのパイルを形成するパイル織パターンは例えばp1
(1,1,0)で表せる。p1 は3本緯タオル組織Wp
1 のパイル形成のための1単位の緯糸本数を表す指標で
ある。第1番目の1は第1ルーズピック緯糸Y2 のテリ
ー量有情報であり、第2番目の1は第2ルーズピック緯
糸Y3 のテリー量有情報である。0はファーストピック
緯糸Y1 のテリー量無情報である。
【0024】4本緯タオル組織Wp2 の1つのパイルを
形成するパイル織パターンは例えばp2 ,(1,1,
0,0)で表せる。p2 は4本緯タオル組織Wp2 のパ
イル形成のための1単位の緯糸本数を表す指標である。
第1番目の1は第1ルーズピック緯糸Y2 に対するテリ
ー量であり、第2番目の1は第2ルーズピック緯糸Y3
に対するテリー量である。第1番目の0は第1ファース
トピック緯糸Y11に対するテリー量であり、第2番目の
0は第2ファーストピック緯糸Y12に対するテリー量で
ある。
【0025】5本緯タオル組織のパイル織パターンは例
えばp3 ,(1,1,0,0,0)で表せる。p3 は5
本緯タオル組織のパイル形成のための1単位の緯糸本数
を表す指標である。第1番目の1は第1ルーズピック緯
糸Y2 に対するテリー量であり、第2番目の1は第2ル
ーズピック緯糸Y3 に対するテリー量である。第1番目
の0は第1ファーストピック緯糸Y11に対するテリー量
であり、第2番目の0は第2ファーストピック緯糸Y12
に対するテリー量である。第3番目の0は第3ファース
トピック緯糸に対するテリー量である。
【0026】織機制御コンピュータC0 及び変速制御コ
ンピュータC1 には機台回転角度検出用のロータリエン
コーダ28が接続されている。ロータリエンコーダ28
は緯入れ1サイクル毎に原点信号を1回織機制御コンピ
ュータC0 に出力する。織機制御コンピュータC0 は原
点信号の入力毎にパイル織パターン装置27からパイル
織パターンを読み出して変速制御コンピュータC1 に送
信する。即ち、パイル織パターン装置27及び織機制御
コンピュータC0 は、製織中にパイル形成のための1単
位の緯糸本数の変更を変速制御コンピュータC1 に指示
するタオル組織変更指示手段を構成する。変速制御コン
ピュータC1 は送信されたパイル織パターンにおけるパ
イル形成のための1単位の緯糸本数を表す指標及びテリ
ー量に基づいてサーボモータ22の回転速度を制御す
る。
【0027】変速制御コンピュータC1 は、指標がp1
である場合には図5に曲線E1 で示す変速制御を行な
い、指標がp2 である場合には直線E2 で示す速度制御
を行なう。変速制御コンピュータC1 は、指標がp3
ある場合には曲線E3 で示す変速制御を行なう。変速制
御コンピュータC1 はロータリエンコーダ28から得ら
れる機台回転角度情報に基づいて機台回転単位角度毎に
駆動パルスをサーボモータ22に出力するが、駆動パル
ス数は指標及びテリー量有無に応じて予め設定されてい
る。
【0028】カムフォロア23bが図4(a),
(b),(c)に示す〔θ1 ,θ2 〕,〔θ1
θ12〕,〔θ1 ,θ13〕の角度範囲を転動するときのテ
リーモーションカム20の回転角度はΘ1 であり、変速
制御コンピュータC1 は機台1回転の間にこの回転角度
Θ1 をもたらす駆動パルス数n1 を選択する。カムフォ
ロア23bが図4(a),(b),(c)に示す
〔θ2 ,θ3 〕の角度範囲を転動するときのテリーモー
ションカム20の回転角度はΘ2 であり、変速制御コン
ピュータC 1 は機台1回転の間にこの回転角度Θ2 をも
たらす駆動パルス数n2 を選択する。カムフォロア23
bが図4(a)に示す〔θ3 ,θ1 〕の角度範囲を転動
するときのテリーモーションカム20の回転角度はΘ3
であり、変速制御コンピュータC1 は機台1回転の間に
この回転角度Θ3 をもたらす駆動パルス数n3 を選択す
る。カムフォロア23bが図4(b),(c)に示す
〔θ3 ,θ11〕の角度範囲を転動するときのテリーモー
ションカム20の回転角度はΘ4 であり、変速制御コン
ピュータC1 は機台1回転の間にこの回転角度Θ4 をも
たらす駆動パルス数n4 を選択する。カムフォロア23
bが図4(b)に示す〔θ11,θ12〕の角度範囲を転動
するときのテリーモーションカム20の回転角度はΘ5
であり、変速制御コンピュータC1 は機台1回転の間に
この回転角度Θ5 をもたらす駆動パルス数n5 を選択す
る。カムフォロア23bが図4(c)に示す〔θ11,θ
12〕の角度範囲を転動するときのテリーモーションカム
20の回転角度はΘ6 であり、変速制御コンピュータC
1 は機台1回転の間にこの回転角度Θ6 をもたらす駆動
パルス数n6 を選択する。カムフォロア23bが図4
(c)に示す〔θ12,θ 13〕の角度範囲を転動するとき
のテリーモーションカム20の回転角度はΘ7 であり、
変速制御コンピュータC1 は機台1回転の間にこの回転
角度Θ7 をもたらす駆動パルス数n7 を選択する。
【0029】即ち、変速制御コンピュータC1 は指標及
びテリー量有無情報に基づいて設定駆動パルス数n1
7 から1つを選択し、選択された数の駆動パルスをロ
ータリエンコーダ28から得られる機台回転角度情報に
基づいて機台回転単位角度の間にサーボモータ22へ出
力する。従って、パイル形成のための1単位の緯糸本数
が3本、4本及び5本のいずれの場合にも、テリーモー
ションカム20の回転角度と機台回転角度とが同期す
る。織機駆動モータMの回転変動が生じた場合にもテリ
ーモーションカム20の回転角度と機台回転角度とが同
期し、筬打ち時点におけるテリー量はパイル織パターン
通りにもたらされる。このような同期制御がない場合に
は筬打ち時点におけるテリー量がパイル織パターン通り
にならなくなるおそれがあり、パイル長不揃い、パイル
落ちあるいはパイル抜けといった不具合の生じるおそれ
がある。
【0030】又、カムフォロア20bが図4のθ1 ,θ
12,θ13の位置に配置されたときにファーストピック緯
糸Y1 、第2ファーストピック緯糸Y12及び5本緯タオ
ル組織の最後のファーストピック緯糸の筬打ちが行われ
る。即ち、最後のファーストピック時のテリー量零位置
にカムレバー23を配置して筬打ちを行なうテリーモー
ションカム20の回転角度位置と、筬打ち時点の機台回
転角度位置とが常に一致する。従って、パイル形成のた
めの1単位の緯糸本数の変更を製織中に行なう場合に
も、1つのパイルを形成するパイル織パターンから別の
パイル織パターンへ移行すれば良く、製織中のタオル組
織変更は容易である。
【0031】このようにパイル形成のための1単位の緯
糸本数の変更がテリーモーションカム20を用いながら
も変速駆動モータであるサーボモータ22の速度制御に
よって製織中に自由に行える。しかも、テリーモーショ
ンカム20を一方向へのみ回転する、即ちサーボモータ
22を一方向へのみ回転制御する構成は、サーボモータ
22の正逆回転制御に比して回転変動が少ない。回転変
動が少なければサーボモータ22の迅速な速度制御が容
易となり、織機の高速化を図ることができる。又、サー
ボモータ22の回転変動の低減は負荷の低減に繋がり、
サーボモータ22としては小型かつコスト的に有利な小
容量モータの採用が可能になる。
【0032】本発明は勿論前記実施例にのみ限定される
ものではなく、例えば最後のファーストピック時のテリ
ー量零位置にカムレバー23を配置して筬打ちを行なう
テリーモーションカム20の回転角度位置が、タオル組
織別に違うようにしてもよい。この場合、パイル織製中
にタオル組織変更を行なう場合には変更後の最初のパイ
ル形成のためのサーボモータ22の変速制御は以後のパ
イル形成のための変速制御に円滑に繋ぐための補正を必
要とする。
【0033】前記実施例では4本緯タオル製織専用のテ
リーモーションカムを3本緯タオル製織及び5本緯タオ
ル製織用に兼用したが、3本緯タオル製織専用のテリー
モーションカム(即ち、3本緯タオル製織では等速回転
する)を4本緯タオル製織あるいは5本緯タオル製織用
に兼用することもできる。あるいは、5本緯タオル製織
専用のテリーモーションカム(即ち、5本緯タオル製織
では等速回転する)を3本緯タオル製織あるいは4本緯
タオル製織用に兼用することもできる。
【0034】又、本発明は、パイル形成のための1単位
の緯糸本数が6本以上のパイル製織にも適用できる。さ
らに、特開平2−47334号公報に開示されるような
筬打ち位置変更方式のパイル織機に本発明を適用するこ
ともできる。
【0035】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1の発明は、
テリーモーションカムを一方向に回転してファーストピ
ック時のテリー量零位置とルーズピック時のテリー量有
位置とにカムレバーを切換配置するカム機構を変速駆動
モータで駆動し、製織中にパイル形成のための1単位の
緯糸本数の変更をタオル組織変更指示手段から変速制御
手段に指示するようにしたので、パイル形成のための1
単位の緯糸本数の変更を製織中に自由に行ない得ると共
に、変速駆動モータの回転変動を低減して変速駆動モー
タの低容量化及び織機の高速化を図り得るという優れた
効果を奏する。
【0036】請求項2の発明ではテリーモーションカム
の回転角度と機台回転角度を同期させるようにしたの
で、パイル形成のための1単位の緯糸本数の変更が製織
中になされる場合にもパイル形成が良好に行われるとい
う優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 織機全体の側面図である。
【図2】 ファーストピック状態にあるカム機構を示す
拡大側面図である。
【図3】 ルーズピック状態にあるカム機構を示す拡大
側面図である。
【図4】 (a)は3本緯タオル製織時の筬打ち時点に
おけるカムフォロアの転動位置を説明するカム面図であ
る。(b)は4本緯タオル製織時の筬打ち時点における
カムフォロアの転動位置を説明するカム面図である。
(c)は5本緯タオル製織時の筬打ち時点におけるカム
フォロアの転動位置を説明するカム面図である。
【図5】 (a)は3本緯タオル製織時のサーボモータ
の回転速度及びテリー量変位を示すグラフである。
(b)は4本緯タオル製織時のサーボモータの回転速度
及びテリー量変位を示すグラフである。(c)は5本緯
タオル製織時のサーボモータの回転速度及びテリー量変
位を示すグラフである。
【図6】 (a)は3本緯タオル組織を示す断面図であ
る。(b)は3本緯タオル組織の製織から4本緯タオル
組織の製織への移行を示す断面図である。
【符号の説明】
6…テリーモーション部材となるエキスパンションバ
ー、20…テリーモーションカム、22…変速駆動モー
タとなるサーボモータ、23…カムレバー、28…タオ
ル組織変更指示手段を構成するパイル織パターン装置、
0 …タオル組織変更指示手段を構成する織機制御コン
ピュータ、C1 …変速制御手段となる変速制御コンピュ
ータ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】筬の筬打ち位置と織布の織前との相対距離
    を変更してパイルを形成するパイル織機において、 テリーモーションカムを一方向に回転してファーストピ
    ック時のテリー量零位置とルーズピック時のテリー量有
    位置とにカムレバーを切換配置するカム機構と、 前記カムレバーの動作に連動して筬の筬打ち位置と織布
    の織前との相対距離を変えるテリーモーション部材と、 前記カム機構を駆動する変速駆動モータと、 変速駆動モータを変速制御する変速制御手段と、 製織中にパイル形成のための1単位の緯糸本数の変更を
    前記変速制御手段に指示するタオル組織変更指示手段と
    を備えたパイル織機におけるパイル形成装置。
  2. 【請求項2】筬の筬打ち位置と織布の織前との相対距離
    を変更してパイルを形成するパイル織機において、 テリーモーションカムを一方向に回転してファーストピ
    ック時のテリー量零位置とルーズピック時のテリー量有
    位置とにカムレバーを切換配置するカム機構と、 前記カムレバーの動作に連動して筬の筬打ち位置と織布
    の織前との相対距離を変えるテリーモーション部材と、 前記カム機構を駆動する変速駆動モータと、 パイル形成のための1単位の緯糸本数の緯入れによるパ
    イル形成時には、最後のファーストピック時のテリー量
    零位置にカムレバーを配置して筬打ちを行なうテリーモ
    ーションカムの回転角度位置と、筬打ちを行なう機台回
    転角度位置とを同期するように変速駆動モータを変速制
    御する変速制御手段と、 製織中にパイル形成のための1単位の緯糸本数の変更を
    前記変速制御手段に指示するタオル組織変更指示手段と
    を備えたパイル織機におけるパイル形成装置。
JP28143893A 1993-11-10 1993-11-10 パイル織機におけるパイル形成装置 Pending JPH07133550A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1304406A1 (en) * 2001-10-19 2003-04-23 Promatech S.p.A. Control device of the motion law to form terry loops in multi-weft terry looms and method thereof
JP2008121178A (ja) * 2006-10-16 2008-05-29 Tsudakoma Corp パイル織機のエアー式タックイン方法および装置

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