JPH1121743A - パイル形成装置 - Google Patents

パイル形成装置

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JPH1121743A
JPH1121743A JP19657297A JP19657297A JPH1121743A JP H1121743 A JPH1121743 A JP H1121743A JP 19657297 A JP19657297 A JP 19657297A JP 19657297 A JP19657297 A JP 19657297A JP H1121743 A JPH1121743 A JP H1121743A
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JP
Japan
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lever
weaving
pick
pile
woven fabric
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JP19657297A
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English (en)
Inventor
Akihiko Nakada
明彦 中田
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Tsudakoma Corp
Original Assignee
Tsudakoma Corp
Tsudakoma Industrial Co Ltd
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Publication date
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D03WEAVING
    • D03DWOVEN FABRICS; METHODS OF WEAVING; LOOMS
    • D03D39/00Pile-fabric looms
    • D03D39/22Terry looms
    • D03D39/223Cloth control

Abstract

(57)【要約】 【課題】 製織稼働中で、織機1回転毎に、織布の織り
口の位置をファーストピックの位置とルーズピックの位
置とに自由に切り換えられるようにする。 【解決手段】 織布(13)の織り口(11)の位置を
前後方向に移動させることにより、筬(10)の筬打ち
位置と織り口(11)の位置との相対距離を変えてパイ
ルを形成するパイル織機において、筬打ち位置と織り口
(11)の位置との相対距離を変える方向に揺動するテ
リーモーション部材(18)と、織機の主軸(28)の
1回転中に1往復の揺動運動を発生する駆動機構(3
0)と、この駆動機構(30)の揺動運動をテリーモー
ション部材(18)に伝達して、織り口(11)をファ
ーストピックの位置(F)とルーズピックの位置(L)
とに切り換えて配置する伝達機構(20、26、37、
41、46)と、駆動機構(30)と伝達機構(20、
26、37、41、46)との連結をオン・オフ状態と
する切り換え機構(38、39)と、この切り換え機構
のオン・オフ動作を制御する切り換え機構制御手段(5
2)とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、布移動式のパイル織機に
おいて、織機の稼働中に織布の織り口位置をファースト
ピックの位置とルーズピックの位置とに切り換える装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平7−102446号公報は、布移
動式のパイル織機において、変速駆動モータによって、
カム機構を変速しながら駆動することにより、パイルピ
ックの変更を自動的に行っている。なお、「パイルピッ
クの変更」とは、パイル形成のための1単位つまり1完
全組織のよこ糸本数を変更することを言う。
【0003】上記の従来の技術によると、織機の稼働中
に、織布の織り口をファーストピックの位置とルーズピ
ックの位置とに切り換える際に、切り換え部材には、約
数百Kgf以上もの布張力が作用するので、使用する変
速駆動モータとしては、かなり大容量のものが必要とな
り、高価格となる。
【0004】
【発明の目的】したがって、本発明の目的は、布移動式
のパイル織機において、低価格で簡素な機構を用いて、
製織稼働中で、織機の主軸の1回転毎に、織布の織り口
の位置をファーストピックの位置とルーズピックの位置
とに自由に切り換えられるようにすることである。
【0005】
【発明の解決手段】上記目的のもとに、本発明は、パイ
ル形成装置を次のように構成している。まず、請求項1
のパイル形成装置は、織布の織り口位置を前後方向に移
動させることにより、筬の筬打ち位置と織布の織り口位
置との相対距離を変えてパイルを形成するパイル織機に
おいて、筬の筬打ち位置と織布の織り口位置との相対距
離を変える方向に揺動するテリーモーション部材と、織
機の主軸の1回転中に1往復の揺動運動を発生する駆動
機構と、この駆動機構の揺動運動をテリーモーション部
材に伝達して、織布の織り口をファーストピックの位置
とルーズピックの位置とに切り換えて配置する伝達機構
と、駆動機構と伝達機構との連結をオン・オフ状態とす
る切り換え機構と、この切り換え機構のオン・オフ動作
を制御する切り換え機構制御手段とを具備している。
【0006】また、請求項2のパイル形成装置は、織布
の織り口位置を前後方向に移動させることにより、筬の
筬打ち位置と織布の織り口位置との相対距離を変えてパ
イルを形成するパイル織機において、筬の筬打ち位置と
織布の織り口位置との相対距離を変える方向に揺動する
テリーモーション部材と、織機の主軸の1回転中に1往
復の揺動運動を発生する駆動機構と、この駆動機構の揺
動運動をテリーモーション部材に伝達して、織布の織り
口をファーストピックの位置とルーズピックの位置とに
切り換えて配置する伝達機構と、駆動機構と伝達機構と
の連結をオン・オフ状態とする切り換え機構と、この切
り換え機構のオン・オフ動作を制御する切り換え機構制
御手段と、上記切り換え機構がオフのとき、上記伝達機
構をファーストピックの織り口位置およびルーズピック
の織り口位置のいずれか一方の位置に対応する位置に保
持する保持機構と、この保持機構のオン・オフ動作を制
御する保持機構制御手段とを具備している。
【0007】駆動機構は、織機の主軸または別の駆動装
置から動力を受けて、織機の主軸の1回転当り1往復の
揺動運動を発生する。この駆動機構の揺動運動は、駆動
機構と伝達機構との連結をオンにしたり、オフにしたり
する切り換え機構により、伝達機構へ伝達されたり、さ
れなかったりする。切り換え機構がオンのとき、駆動機
構の揺動運動は、伝達機構によって、織機の主軸の1回
転当り1往復の揺動運動として、織機前部に配置された
テリーモーション部材へ伝達される。このため織布の織
り口は、ファーストピックの位置とルーズピックの位置
とに連続的に切り換えられる。切り換え機構がオフのと
き、駆動機構の揺動運動は、伝達機構へ伝達されず、駆
動機構は、空運転の状態になる。このとき、保持機構に
より、織布の織り口がファーストピックの位置またはル
ーズピックの位置で静止するように、伝達機構を停止さ
せる。このように、パイル形成装置は、伝達機構を動か
すか、静止させるかすることで、筬打ち時の織り口の位
置を任意に切り換えることにより、種々のパイル製織を
行う。
【0008】
【発明の実施の形態】
〔パイル形成装置の構成〕図1は、布移動式のパイル織
機において、本発明のパイル形成装置1の機械的な構成
部分を示している。パイル織機では、2つのワープビー
ム2、3が機台の後部で上下に配置される。パイル糸4
は、上側のワープビーム2から送り出されテリー用のテ
ンションロール6を経て綜絖9および筬10に通され、
織布13の織り口11に達している。なおテンションロ
ール6は、織り口11の前後方向の移動およびパイル形
成に応じて、パイル糸4に適切な張力を付与するため
に、張力付与手段19によって、前後方向に強制的に移
動するように支持されている。
【0009】また地糸5は、下側のワープビーム3から
送り出され、ガイドロール8、テンションロール7を経
て、綜絖9および筬10に通され、織布13の織り口1
1に達している。これらのパイル糸4、地糸5は、開口
内によこ入れされたよこ糸12と交錯した後、筬10に
より織り口11に打ち込まれることによって、パイル組
織の織布13となる。この織布13は、テリーモーショ
ン部材18、服巻きロール14、プレスロール15、ガ
イドロール16を経て、最終的に布巻きロール17に巻
き取られていく。
【0010】テリーモーション部材18は、回転不能な
バーまたは回転可能なロールによって構成されており、
揺動レバー20およびレバー軸21によって、図示しな
い織機のフレームなどに対し、筬10の筬打ち位置と織
布13の織り口11の位置との相対距離を変える方向、
つまり前後方向に揺動可能な状態で支持されている。ま
たテンションロール7は、後部で、揺動レバー22に対
し回転可能な状態で、支持されており、その揺動レバー
22およびレバー軸23により図示しない織機のフレー
ムに対して前後方向に揺動可能な状態で支持されてい
る。そして、これらの揺動レバー20、22のほぼ中間
部分は、それぞれ連結ピン24、25および連結棒2
6、27によって、駆動機構30に連結されている。
【0011】次に、図2、3、4は、上記駆動機構30
の詳細な構成を示している。織機の主軸28または別の
駆動装置の回転力は、駆動シャフト29に伝達されるた
め、それと一体の例えば板カムなどのカム31は、主軸
28の1回転当り1回転し、カムボール33を介し、カ
ムレバー32に揺動運動を発生させる。これらのカム3
1、カムレバー32およびカムレバー32のレバーシャ
フト34は、図示しないオイルボックスの内部に組み込
まれ、パイル形成装置1の駆動源を構成する。なお、カ
ム31およびカムレバー32からなるカム装置は、揺動
運動を発生するためのものであるから、後述するよう
に、同様の運動を得るためのリンク装置で置き換えるこ
ともできる。
【0012】レバーシャフト34は、オイルボックスの
両壁の軸受けによって回転自在に支持されており、オイ
ルボックスの外側に突出している。レバー36は、その
レバーシャフト34の突出部分に固着されており、さら
にレバー37は、中間部分でレバーシャフト34に対し
回転自在に支持されている。レバー36は、スプリング
35によって、カムボール33をカム31の輪郭に押し
付ける方向に付勢されており、先端でロータリソレノイ
ドなどのアクチュエータ38を支持している。このアク
チュエータ38は、図5に示すように、その出力軸によ
り指令レバー39を回転自在に保持しており、その先端
をレバー37の係合部37aに係合させる。ここで、ア
クチュエータ38および指令レバー39は、切り換え機
構を構成している。
【0013】カム31の駆動シャフト29を中心とし
て、一方の側で水平なレバーシャフト34と反対側に、
レバーシャフト40が設けられ、図示しない専用のブラ
ケットによって、その両端で固定されている。レバー4
1は、そのレバーシャフト40に対し中間部分で回転自
在に支持されており、一端のスプリング42によって時
計方向に付勢され、ストッパー43によって所定の回動
位置で停止するようになっている。またレバー41の他
端の係合部41aに対応して、ロータリソレノイドなど
のアクチュエータ44は、その出力軸で、保持レバー4
5を回動させることにより、その先端を係合部41aに
係合させるようになっている。ここで、アクチュエータ
44および保持レバー45は、保持機構を構成してい
る。
【0014】そして、レバー37、41は、例えば上端
部分で連結棒46およびその両端の連結ピン47によっ
て連結されている。このため、レバー37、41、連結
棒46およびレバーシャフト34、40を支持するため
のオイルボックスなどは、平行リンク機構を構成してい
る。連結棒26、27は、それぞれ先端の連結ピン4
8、49およびレバー37、41に形成された長孔5
0、51などによって、連結ピン48、49とレバーシ
ャフト34、40との距離を調整可能な状態で連結され
ている。
【0015】ここで、レバー37、41、連結棒26、
46および揺動レバー20は、駆動機構30の揺動運動
をテリーモーション部材18に伝達して、織布13の織
り口11をファーストピックの位置Fとルーズピックの
位置Lとに切り換えて配置する伝達機構を構成してい
る。
【0016】なお、図1で、織布13のたて糸方向の張
力によって、揺動レバー20は、常に反時計方向に付勢
されており、また地糸5の張力によって、揺動レバー2
2は時計方向に付勢されている。したがって、連結棒2
6、27は、それぞれ揺動レバー20、22の回転力を
受けた状態で、伝達機構のレバー37、41に連結され
ていることになる。
【0017】図6は、切り換え機構としてのアクチュエ
ータ38、および保持機構としてのアクチュエータ44
の制御系を示している。アクチュエータ38、44は、
それぞれコンピュータなどの切り換え機構制御手段5
2、保持機構制御手段53によって制御されるようにな
っており、これらの切り換え機構制御手段52および保
持機構制御手段53は、織機の主軸28に連結されたエ
ンコーダ54からの回転角度の信号に応じて、製織運動
と同期して、所定のタイミングで、アクチュエータ3
8、44を駆動する。そして、これらのアクチュエータ
38、44は、それぞれ所定のタイミングで、指令レバ
ー39、保持レバー45を駆動し、それらをレバー3
7、41と係合させたり、その係合を解除したりする。
【0018】〔パイル形成装置の動作〕パイル形成装置
1は、以下のように動作する。織機の主軸28または別
の駆動装置の回転力は、駆動機構30のカム31に伝達
され、それを一方向に回転させる。これによって、カム
レバー32は、織機の主軸の1回転を1周期として揺動
運動を連続的に行い、レバーシャフト34の軸上のレバ
ー36にそのまま伝達される。
【0019】駆動機構30の動作は、次の3つの主要な
パターンに分けられる。 テリーモーション部材18および揺動レバー20が織
機の主軸28の1回転中にファーストピックの位置F
と、ルーズピックの位置Lとに連続的に切り換わる。 テリーモーション部材18および揺動レバー20がル
ーズピックの位置Lで静止する。 テリーモーション部材18および揺動レバー20がフ
ァーストピックの位置Fで静止する。
【0020】そこで、切り換え機構制御手段52および
保持機構制御手段53は、上記の3つのパターン
を任意に組み合わせることにより、様々なパイル組織の
製織を行う。
【0021】パターンの場合(図2参照) 指令レバー39がレバー37と係合し、かつ保持レバー
45がレバー41と係合していないとき、レバー36の
揺動運動は、指令レバー39を介してレバー37に伝達
され、以後、レバー41を経て織機の前後に配置された
テリーモーション部材18の揺動レバー20およびテン
ションロール7の揺動レバー22に伝達される。この状
態において、織り口11は、ファーストピックの位置F
とルーズピックの位置Lとを移動範囲として、カム31
の輪郭に従って、織機の主軸28の1回転毎に連続的に
切り換え配置されることになる。
【0022】パターンの場合(図3参照) 指令レバー39がレバー37と係合していないとき、カ
ム31からレバー36まで伝達された揺動運動は、つぎ
の運動伝達要素としてのレバー37に伝達されず、いわ
ば空回りの状態を続けることになる。この状態で、レバ
ー41は、スプリング42の引き力によって、ストッパ
ー43に当たるまで引き寄せられて、以後、静止状態を
持続する。これに揺動レバー20、22も従動し、織り
口11の位置は、ルーズピックの位置Lに保持されるこ
とになる。
【0023】パターンの場合(図4参照) レバー41がファーストピックの位置Fまで移動したと
き、保持レバー45がレバー41と係合すれば、レバー
41の動きは、そこで止められ、その結果、レバー41
に連動する部材全てが静止し、カム31、カムレバー3
2は、空回り状態を続けることになる。これによって、
織り口11の位置は、ファーストピックの位置Fに保持
される。
【0024】〔パイルピックの変更への応用〕例えば3
回の筬打ちを1単位として、ファーストピックの位置F
で筬打ちを1回行い、ルーズピックの位置Lで筬打ちを
2回行うと、3本よこパイル織りができる。
【0025】図7は、3本よこパイル織りの場合につい
て、カムボール33および揺動レバー20の軌跡に対す
る指令レバー39の動作タイミングを示している。指令
レバー39は、第1サイクルの180度近くから第3サ
イクルの180度までの区間で、オフの状態に設定され
るため、カムレバー32の揺動運動は、レバー37に伝
達されない。この結果、テリーモーション部材18は、
上記の区間で、ルーズピックの位置Lに設定されてお
り、第3サイクルの360度(0度)で、ファーストピ
ックの位置Fに設定される。この場合、保持レバー45
は、不要である。
【0026】同様に、4回の筬打ちを1単位として、フ
ァーストピックの位置Fで筬打ちを2回、ルーズピック
の位置Lで筬打ちを2回、またはファーストピックの位
置Fで筬打ちを1回行い、ルーズピックの位置Lでの筬
打ちを3回行うと、4本よこパイル織りができる。
【0027】図8は、4本よこパイル織りの場合につい
て、カムボール33および揺動レバー20の軌跡に対す
る指令レバー39および保持レバー45の動作タイミン
グを示している。指令レバー39は、第1サイクルの1
80度から第3サイクルの180度の区間でオフの状態
に設定されるため、その区間で、揺動レバー20は、ル
ーズピックの位置Lに設定される。また保持レバー45
は、第4サイクルの0度から第4サイクルの360度の
区間で、オンの状態に設定されるため、揺動レバー20
は、第4サイクルの0度から360度の区間でファース
トピックの位置Fに設定される。
【0028】さらに、5回の筬打ちを1単位として、フ
ァーストピックの位置Fでの筬打ちを2回行い、ルーズ
ピックの位置Lでの筬打ちを3回行うと、5本よこパイ
ル織りができる。図示しないが、6本よこパイル織りの
場合も同様に考えることができる。
【0029】各々に共通して、織り口11の位置をファ
ーストピックの位置Fからルーズピックの位置Lへ、ま
たはルーズピックの位置Lからファーストピックの位置
Fへ移行する場合は、上記パターンを、ルーズピック
の位置Lで停止する場合は、上記パターンを、ファー
ストピックの位置Fで停止する場合は、上記のパターン
を用いればよい。
【0030】なお、指令レバー39とレバー37との係
合、または保持レバー45とレバー41との係合がオン
またはオフするとき、無負荷の状態にするために、スト
ッパー43によりレバー37およびレバー41を規制し
て、両レバー37、41の係合部37a、41aにわず
かな隙間ができるようにする。
【0031】〔地織り指令への応用〕上記パターンを
一定期間継続させて、織り口11をファーストピックの
位置Fに保持すれば、その間、地織り製織が可能とな
る。
【0032】
【他の実施の態様】既に述べたように、カム31と、カ
ムレバー32とからなるカム装置は、リンク装置に置き
換えることもできる。図9は、駆動シャフト29にクラ
ンク55を固定し、このクランク55の回転運動をリン
ク56、リンク56の両端のピン58およびレバー57
を介してレバーシャフト34に伝達する例である。この
ように、駆動機構30の主要部は、リンク装置によって
置き換えることもできる。
【0033】また、図10は、指令レバー39とレバー
37との係合関係の他の例を示している。指令レバー3
9は、その先端部分で係合溝39aを有しており、その
部分でレバー37に固定されたピン37bに対し嵌まり
合うことによって、レバー36の揺動運動をレバー37
に伝達する。この構成は、保持レバー45とレバー41
との係合部分にも応用できる。
【0034】なお、以上の具体例は、好ましい形態とし
て、テンションロール7を駆動機構30により積極的に
揺動させている。しかし、テンションロール7は、テリ
ー用のテンションロール6と同様に独立の張力付与手段
としてばね弾力により付勢しながら変位自在とし、テリ
ーモーション部材18の動きに従動する消極的なものと
して構成することもできる。
【0035】
【発明の効果】本発明では、低価格で簡素な機構を用い
て、織機の主軸1回転毎に、製織の稼働中に織布の織り
口位置をファーストピックの位置とルーズピックの位置
とに自由に切り換えることができるので、高速化に対応
し、汎用性に富むパイル製織が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パイル織機のパイル形成装置1の全体的な側面
図である。
【図2】パイル形成装置1の駆動機構30の側面図であ
る。
【図3】パイル形成装置1の駆動機構30の側面図であ
る。
【図4】パイル形成装置1の駆動機構30の側面図であ
る。
【図5】レバー36に対する指令レバー39の取り付け
状態の正面図である。
【図6】指令レバー39および保持レバー45の制御系
のブロック線図である。
【図7】3本よこパイル織りの場合のカムボール33お
よび揺動レバー20の軌跡に対する指令レバー39の動
作タイミングの説明図である。
【図8】4本よこパイル織りの場合のカムボール33お
よび揺動レバー20の軌跡に対する指令レバー39およ
び保持レバー45の動作タイミングの説明図である。
【図9】駆動機構30の要部の他の実施例の側面図であ
る。
【図10】指令レバー39の他の具体例の側面図であ
る。
【符号の説明】
1 パイル形成装置 10 筬 11 織り口 13 織布 18 テリーモーション部材 20 揺動レバー 22 揺動レバー 26 連結棒 27 連結棒 28 織機の主軸 29 駆動シャフト 30 駆動機構 31 カム 32 カムレバー 52 切り換え機構制御手段 53 保持機構制御手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 織布の織り口位置を前後方向に移動させ
    ることにより、筬の筬打ち位置と織布の織り口位置との
    相対距離を変えてパイルを形成するパイル織機におい
    て、 筬の筬打ち位置と織布の織り口位置との相対距離を変え
    る方向に揺動するテリーモーション部材と、織機の主軸
    の1回転中に1往復の揺動運動を発生する駆動機構と、
    この駆動機構の揺動運動をテリーモーション部材に伝達
    して織布の織り口をファーストピックの位置とルーズピ
    ックの位置とに切り換えて配置する伝達機構と、駆動機
    構と伝達機構との連結をオン・オフ状態とする切り換え
    機構と、この切り換え機構のオン・オフ動作を制御する
    切り換え機構制御手段とからなることを特徴とするパイ
    ル形成装置。
  2. 【請求項2】 織布の織り口位置を前後方向に移動させ
    ることにより、筬の筬打ち位置と織布の織り口位置との
    相対距離を変えてパイルを形成するパイル織機におい
    て、 筬の筬打ち位置と織布の織り口位置との相対距離を変え
    る方向に揺動するテリーモーション部材と、織機の主軸
    の1回転中に1往復の揺動運動を発生する駆動機構と、
    この駆動機構の揺動運動をテリーモーション部材に伝達
    して織布の織り口をファーストピックの位置とルーズピ
    ックの位置とに切り換えて配置する伝達機構と、駆動機
    構と伝達機構との連結をオン・オフ状態とする切り換え
    機構と、この切り換え機構のオン・オフ動作を制御する
    切り換え機構制御手段と、上記切り換え機構がオフのと
    き、上記伝達機構をファーストピックの織り口位置およ
    びルーズピックの織り口位置のいずれか一方の位置に対
    応する位置に保持する保持機構と、この保持機構のオン
    ・オフ動作を制御する保持機構制御手段とからなること
    を特徴とするパイル形成装置。
JP19657297A 1997-07-07 1997-07-07 パイル形成装置 Pending JPH1121743A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001011752A (ja) * 1999-06-28 2001-01-16 Tsudakoma Corp 布移動方式のパイル織機の地経糸送り出しテンション装置
JP2011144456A (ja) * 2010-01-12 2011-07-28 Toyota Industries Corp パイル織機におけるパイル揃え装置
WO2012153855A1 (ja) 2011-05-12 2012-11-15 味の素株式会社 ポリα-アミノ酸およびそれを用いた強誘電体メモリ素子

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