JPH10130988A - 織機における開口制御方法及び装置 - Google Patents

織機における開口制御方法及び装置

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JPH10130988A
JPH10130988A JP8292866A JP29286696A JPH10130988A JP H10130988 A JPH10130988 A JP H10130988A JP 8292866 A JP8292866 A JP 8292866A JP 29286696 A JP29286696 A JP 29286696A JP H10130988 A JPH10130988 A JP H10130988A
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JP
Japan
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opening
weft
loom
curve
drive motor
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JP8292866A
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English (en)
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Mitsuhiro Iwasaki
充博 岩崎
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D03WEAVING
    • D03CSHEDDING MECHANISMS; PATTERN CARDS OR CHAINS; PUNCHING OF CARDS; DESIGNING PATTERNS
    • D03C13/00Shedding mechanisms not otherwise provided for
    • D03C13/02Shedding mechanisms not otherwise provided for with independent drive motors
    • D03C13/025Shedding mechanisms not otherwise provided for with independent drive motors with independent frame drives

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Abstract

(57)【要約】 【課題】織機駆動モータから独立した開口駆動モータに
よって綜絖枠を駆動する開口装置を利用して緯糸の打ち
込み性を安定化する。 【解決手段】柄出し制御装置31は織機制御コンピュー
タCoに柄パターンを送る。開口制御装置C3は、開口
曲線を生成する開口曲線生成回路38と、開口曲線生成
回路38から開口曲線を読み取って制御指令を出力する
制御回路39と、制御回路39からの制御指令に基づい
て開口駆動モータ34をフィードバック制御する駆動回
路40とからなる。織機制御コンピュータCoは柄パタ
ーンに含まれる緯糸密度情報を開口曲線生成回路38に
送る。緯糸密度情報が開口曲線生成回路38に送られる
と、開口曲線生成回路38は制御回路39による読み取
り可能に開口曲線を生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、織機駆動モータか
ら独立した開口駆動モータによって綜絖枠を駆動する開
口装置を備えた織機における開口制御方法及び装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】特開昭62−62946号公報に開示さ
れるように、織布の単位長さ当たりの緯糸本数で表され
る緯糸密度の製織中の変更は、織布の巻き取り速度を変
更することによって行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】所望の緯糸密度を得る
ために必要な織布の織前に対する緯糸のくい込み状態
は、緯糸密度が低い場合には緩くてよいが、所望の緯糸
密度を得るために必要な織布の織前に対する緯糸のくい
込み状態は、緯糸密度が高い場合にはきつくしなければ
ならない。言い換えれば、緯糸密度が高くなるほど筬打
ちによる緯糸の打ち込み性がきつくなる。従って、緯糸
密度が製織途中で増大するように変更された場合には緯
糸のくい込み状態をきつくする必要がある。しかし、緯
糸密度の増大に応じて巻き取り速度を減速しただけでは
充分な緯糸くい込み状態が得られない。そのため、特に
緯糸密度が変わる境目がぼけてしまうという問題があ
る。
【0004】又、緯糸密度は変わらないが、太さの異な
る複数種類の緯糸を使用する場合にも、緯糸種類が変わ
る毎に緯糸の打ち込み性が変わる。緯入れされる緯糸が
細糸から太糸に変われば緯糸の打ち込み性がきつくな
り、織布品質に悪影響を与える。
【0005】本発明は、織機駆動モータから独立した開
口駆動モータによって綜絖枠を駆動する開口装置を利用
して緯糸の打ち込み性を安定化することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】そのために本発明は、織
機駆動モータから独立した開口駆動モータで綜絖枠を駆
動する開口装置を備えた織機を対象とし、請求項1の発
明では、所定の開口曲線をもたらすように前記開口駆動
モータの作動を制御すると共に、織布の織前に対する緯
糸の打ち込み状態に影響を与える打ち込み状態影響要素
が製織中に変更される毎に前記開口曲線を変更し、この
開口曲線の変更によって緯糸の打ち込み状態を安定化す
るようにした。
【0007】開口曲線は緯糸の打ち込み性に影響を与え
る。打ち込み状態影響要素が製織中に変更される毎に前
記開口曲線が緯糸の打ち込み状態を安定化するように変
更される。
【0008】請求項4の発明では、織布の織前に対する
緯糸の打ち込み状態に影響を与える打ち込み状態影響要
素に応じた複数の開口曲線を生成する生成手段と、前記
打ち込み状態影響要素の変更の情報を出力する変更情報
出力手段と、前記変更情報出力手段から出力される変更
情報に基づいて前記生成手段における1つの開口曲線の
生成を指令する生成指令手段と、前記生成手段によって
生成された開口曲線をもたらすように前記開口駆動モー
タの作動を制御する制御手段とを備えた開口制御装置を
構成した。
【0009】生成指令手段は、変更情報出力手段から出
力された打ち込み状態影響要素の変更の情報に基づいて
開口曲線の生成を指令する。生成手段は生成指令手段に
よって指令された開口曲線を生成する。制御手段は生成
手段によって生成された開口曲線に基づいて開口駆動モ
ータの作動を制御し、経糸の開閉口は打ち込み状態影響
要素の変更に応じて生成された開口曲線に従う。
【0010】請求項5の発明では、クロスポイント、上
側静止角、下側静止角のうちの少なくとも1つを異なら
せた開口曲線を前記生成手段によって生成するようにし
た。クロスポイント、上側静止角、下側静止角のうちの
少なくとも1つを異ならせれば開口曲線が変わる。この
開口曲線の変更は変更情報出力手段からの打ち込み状態
影響要素の変更の情報の出力に基づいて行われる。
【0011】請求項2及び請求項6の発明では、緯糸密
度を打ち込み状態影響要素としたが、緯糸密度は緯糸打
ち込み性に影響を与える。請求項3及び請求項7の発明
では、緯糸の太さを打ち込み状態影響要素としたが、緯
糸の太さは緯糸打ち込み性に影響を与える。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明をパイル織機に具体
化した第1の実施の形態を図1〜図5に基づいて説明す
る。
【0013】図1はパイル織機全体の側面を示し、11
は地織り用ワープビームである。地織り用ワープビーム
11は送り出しモータMgにより回転駆動される。送り
出しモータMgの作動により地織り用ワープビーム11
から送り出される地経糸Tgはバックローラ12及び張
力検出ローラ13を経由して綜絖枠14及び筬15を通
される。織布Wはエキスパンションバー16、サーフェ
スローラ17及びガイドローラ18,19を経由してク
ロスローラ20に巻き取られる。サーフェスローラ17
は巻き取りモータ33により回転駆動される。巻き取り
モータ33は織機制御コンピュータCoの制御を受け
る。
【0014】地経糸Tgの張力は張力検出ローラ13を
介してロードセル131により検出される。送り出しモ
ータMgは送り出し制御装置C1の制御を受ける。送り
出し制御装置C1は予め設定された基準張力及びロード
セル131から得られる張力検出情報に基づいて送り出
しモータMgの送り出し速度を制御する。
【0015】地織り用ワープビーム11の上方にはパイ
ル用ワープビーム21が支持されている。パイル用ワー
プビーム21は送り出しモータMpにより回転駆動され
る。送り出しモータMpの作動によりパイル用ワープビ
ーム21から送り出されるパイル用経糸Tpは転向ロー
ラ22、張力付与バー23及びテリーモーションローラ
24に沿った経路を経由して綜絖枠14及び筬15に通
される。張力付与バー23は基端を固定支持された板ば
ね231の先端に支持されている。パイル用経糸Tpの
張力は転向ローラ22を介してロードセル221により
検出される。
【0016】送り出しモータMpは送り出し制御装置C
2の制御を受ける。送り出し制御装置C2は予め設定さ
れた基準張力とロードセル221から得られる張力検出
情報との比較に基づいて送り出しモータMpの送り出し
速度を制御する。
【0017】織機の前後中央部には二叉状の中間レバー
25が支軸251を中心に回動可能に配設されている。
織機の後部には支持レバー26が支軸261を中心に回
動可能に配設されており、支持レバー26にはテリーモ
ーションローラ24が支持されている。中間レバー25
と支持レバー26とはロッド32によって連結されてい
る。織機の前部には支持レバー27が支軸271を中心
に回動可能に配設されており、支持レバー27にはエキ
スパンションバー16が支持されている。支持レバー2
7と中間レバー25とはロッド28により連結されてい
る。中間レバー25が回動すると支持レバー27,26
が同一方向へ回動し、エキスパンションバー16及びテ
リーモーションローラ24が同一方向へ変位する。エキ
スパンションバー16の変位により織布Wの経路が変位
し、織布Wの織前W1が変位する。テリーモーションロ
ーラ24の変位によりパイル用経糸Tpの経路が変位す
る。
【0018】中間レバー25の上方にはタオル製織機構
29が配設されており、タオル製織機構29は織機駆動
モータMoから駆動力を得る。織機駆動モータMoは織
機制御コンピュータCoの制御を受け、織機制御コンピ
ュータCoはロータリエンコーダ30から得られる織機
回転角度検出情報に基づいて織機駆動モータMoの作動
を制御する。
【0019】織機制御コンピュータCo及び送り出し制
御装置C2には柄出し制御装置31が接続されている。
柄出し制御装置31にはタオル用の柄パターンが入力設
定されている。柄出し制御装置31は緯入れ1サイクル
中の所定の織機回転角度毎に織機制御コンピュータCo
及び送り出し制御装置C2に柄パターンを送る。柄出し
制御装置31から織機制御コンピュータCoに送られる
柄パターンにはパイル形成情報、ボーダー形成情報、緯
糸密度情報等が含まれている。織機制御コンピュータC
oは柄パターンに含まれる緯糸密度情報に基づいて巻き
取りモータ33の回転速度を制御する。
【0020】織機制御コンピュータCoは柄出し制御装
置31から得られる柄パターンに基づいてタオル製織機
構29を作動させる。パイル形成時にはタオル製織機構
29の駆動レバー291が揺動変位し、駆動レバー29
1の揺動変位が中間レバー25、ロッド28及び支持レ
バー27を介してエキスパンションバー16に伝達され
る。この変位伝達によりエキスパンションバー16が支
軸271を中心にして回動変位する。ファーストピック
状態の筬打ち時点にはエキスパンションバー16は図1
に実線で示すテリー量零位置に配置される。ルーズピッ
ク状態の筬打ち時点にはエキスパンションバー16は図
1に鎖線で示すテリー量有位置に配置される。パイルを
形成しないときには駆動レバー291は揺動せず、エキ
スパンションバー16は図1の実線位置に保持される。
【0021】図2に示すように、各綜絖枠14の下方に
は開口駆動モータ34が配置されている。開口駆動モー
タ34はサーボモータあるいはステッピングモータから
なる一方向回転型の変速駆動モータである。開口駆動モ
ータ34の出力軸341にはクランク円板35が止着さ
れており、クランク円板35と綜絖枠14の下枠とはコ
ネクティングロッド36を介して連結されている。クラ
ンク円板35及びコネクティングロッド36はクランク
機構を構成し、開口駆動モータ34の一方向への回転が
クランク機構を介して綜絖枠14の上下動に変換され
る。開口駆動モータ34は開口制御装置C3の指令制御
を受ける。開口制御装置C3は緯糸Yの緯入れに同期し
て開口駆動モータ34の作動を制御する。緯糸Yは緯入
れ用メインノズル37によって経糸の開口内へ挿入され
る。
【0022】図2に示すように、開口制御装置C3は、
開口曲線を生成する開口曲線生成回路38と、開口曲線
生成回路38から開口曲線を読み取って制御指令を出力
する制御回路39と、制御回路39からの制御指令に基
づいて開口駆動モータ34をフィードバック制御する駆
動回路40とからなる。開口曲線生成回路38には織機
制御コンピュータCoが信号接続されている。織機制御
コンピュータCoは柄パターンに含まれる緯糸密度情報
を開口曲線生成回路38に送る。緯糸密度情報が開口曲
線生成回路38に送られると、開口曲線生成回路38は
制御回路39により読み取り可能な開口曲線を生成す
る。駆動回路40は、開口駆動モータ34に組み込まれ
たロータリエンコーダ342から得られる回転角度情報
に基づいて開口駆動モータ34をフィードバック制御す
る。
【0023】図4及び図5は緯糸密度に応じた開口制御
を行なう開口制御プログラムを表すフローチャートであ
る。図4は開口制御装置C3に関するフローチャートで
あり、図5は織機制御コンピュータCo及び柄出し制御
装置31に関するフローチャートである。起動スイッチ
41のON操作によって製織開始信号が織機制御コンピ
ュータCoに入力すると、織機制御コンピュータCoは
柄出し制御装置31に製織開始情報を出力する。柄出し
制御装置31は製織開始情報の入力に応答して製織開始
初期の柄パターンを織機制御コンピュータCoに送る。
織機制御コンピュータCoはこの初期柄パターンに含ま
れる初期緯糸密度情報を開口制御装置C3の開口曲線生
成回路38に出力する。開口曲線生成回路38は入力し
た初期緯糸密度情報に対応した開口曲線を生成する。制
御回路39はこの生成された開口曲線に基づいて開口駆
動モータ34の作動を制御し、経糸Tg,Tpの開閉口
はこの生成された開口曲線に従う。
【0024】柄出し制御装置31から織機制御コンピュ
ータCoに送られる緯糸密度情報が変更されると、織機
制御コンピュータCoはこの変更された緯糸密度情報を
開口制御装置C3の開口曲線生成回路38に送る。開口
曲線生成回路38はこの変更緯糸密度情報に対応した開
口曲線を生成する。制御回路39はこの生成された開口
曲線に基づいて開口駆動モータ34の作動を制御し、経
糸Tg,Tpの開閉口はこの生成された開口曲線に従
う。
【0025】図示しない緯入れミス検出器、経糸切れ検
出器による異常検出あるいは製織停止スイッチのON操
作による製織停止信号の発信が行われると、織機制御コ
ンピュータCoはこの製織停止信号の入力に応答して製
織停止情報を開口制御装置C3に出力する。開口制御装
置C3はこの製織停止情報の入力に応答して開口駆動モ
ータ34の作動を停止する。
【0026】図3の曲線E1,E2は開口曲線の一例を
示す。横軸は織機回転角度を表し、縦軸は綜絖枠14の
高さ位置を表す。織機回転角度θoは筬打ちタイミング
を表す。両開口曲線E1,E2の交差点Pは上下の経糸
が交差するクロスポイントを表す。このクロスポイント
Pは筬打ちタイミング(このときの織機回転角度を0°
とする)からの位相差Δθoによって規定される。開口
曲線E1と開口曲線E2とは織機回転角度360°の位
相差があり、静止角が付いている。静止角は経糸Tg,
Tpが最上位位置又は最下位位置で静止している間の織
機回転角度である。最上位位置での静止角(上側静止
角)は、隣合うクロスポイントPの間の中間となる織機
回転角度(180°−Δθo)を起点とした前後の角度
α1,α2の和(α1+α2)で規定される。最下位位
置での静止角(下側静止角)は、隣合うクロスポイント
Pの間の中間となる織機回転角度(180°−Δθo)
を起点とした前後の角度β1,β2の和(β1+β2)
で規定される。開口曲線は、クロスポイントP及び静止
角(α1+α2),(β1+β2)で特徴付けられる。
【0027】第1の実施の形態では以下の効果が得られ
る。 (1-1)生成指令手段となる織機制御コンピュータCo
は、変更情報出力手段となる柄出し制御装置31から出
力された緯糸密度情報を開口制御装置C3に出力する
が、この情報出力が開口曲線の生成の指令となる。生成
手段となる開口曲線生成回路38は織機制御コンピュー
タCoによって指令された開口曲線を生成し、制御手段
となる制御回路39は生成された開口曲線に基づいて開
口駆動モータ34の作動を制御する。
【0028】開口曲線の生成は、打ち込み状態影響要素
となる緯糸密度が変わる毎に行われ、クロスポイントP
及び静止角(α1+α2),(β1+β2)が緯糸密度
の変更に応じて変更される。例えば、緯糸密度が低い場
合には、位相差Δθoが小さいと共に、静止角(α1+
α2),(β1+β2)がいずれも小さい開口曲線が生
成される。緯糸密度が高い場合には、位相差Δθoが大
きいと共に、静止角(α1+α2)が小さく、かつ静止
角(β1+β2)が大きい開口曲線が生成される。緯糸
密度が前記2つの中間である場合には、位相差Δθoが
小さいと共に、静止角(α1+α2)が大きく、かつ静
止角(β1+β2)が普通の開口曲線が生成される。緯
糸密度と開口曲線とのこのような対応は、緯糸密度が高
い場合にも織布Wの織前W1に対する緯糸Yの適正なく
い込み状態を保障し、緯糸密度が製織中に変更された場
合にも緯糸の打ち込み状態が安定化する。従って、織布
W上の緯糸密度の異なる境目、例えば緯糸密度の高いボ
ーダー部とこれより緯糸密度の低い部分との境目がぼけ
るようなことはない。 (1-2)開口曲線を特徴付けるクロスポイントP、上側
静止角(α1+α2)、下側静止角(β1+β2)を変
更して開口曲線を変更するのは、緯糸密度に適した開口
曲線を生成する上で最も有効である。
【0029】次に、図3及び図6〜図9の第2の実施の
形態を説明する。第1の実施の形態と同じ構成部には同
じ符号が付してある。図6に示す42は織機駆動モータ
Moから独立した送り出しモータであり、送り出しモー
タ42はワープビーム43を駆動する。ワープビーム4
3から送り出される経糸Tはバックローラ12及び張力
検出ローラ13を経由して綜絖枠14及び筬15を通さ
れる。織布Wはエキスパンションバー44、サーフェス
ローラ45、プレスローラ46を経由してクロスローラ
20に巻き取られる。織機駆動モータMoから駆動力を
得るサーフェスローラ45はプレスローラ46と協働し
て織布Wを引き取る。
【0030】図7に示すように、開口駆動モータ34は
開口制御装置C4の指令制御を受ける。開口制御装置C
4は緯糸Y1,Y2,Y3,Y4の緯入れに同期して開
口駆動モータ34の作動を制御する。図7に示すよう
に、緯糸は受渡し用レピアヘッド47によって経糸Tの
開口内へ挿入される。受渡し用レピアヘッド47は織布
Wの織幅の中央部で受け取り用レピアヘッド48と出会
い、緯糸が受渡し用レピアヘッド47から受け取り用レ
ピアヘッド48へ渡される。両レピアヘッド47,48
は出会い後に経糸開口内から退避し、この退避に伴って
緯糸が経糸開口内を通される。
【0031】図6に示すように、太さの異なる複数種類
の緯糸(図示の例では4種類の緯糸Y1,Y2,Y3,
Y4)のうちの1つが緯糸選択装置49の選択動作によ
って受渡し用レピアヘッド47の走行経路上に配置され
る。緯糸選択装置49は緯糸選択パターン制御装置50
の制御を受ける。緯糸選択パターン制御装置50には緯
糸選択パターンが記憶されており、緯糸選択パターン制
御装置50はロータリエンコーダ30の織機回転角度情
報から把握される所定の織機回転角度毎に前記緯糸選択
パターンに従って緯糸選択装置49の選択動作を指令す
る。又、緯糸選択パターン制御装置50は織機制御コン
ピュータCoに緯糸選択パターン情報を送る。
【0032】開口制御装置C4の開口曲線生成回路51
には織機制御コンピュータCoが信号接続されている。
織機制御コンピュータCoは緯糸選択パターンに含まれ
る選択緯糸情報(選択される緯糸の糸種を表す情報)を
開口曲線生成回路51に送る。選択緯糸情報が開口曲線
生成回路51に送られると、開口曲線生成回路51は制
御回路39により読み取り可能な開口曲線を生成する。
【0033】図8及び図9は緯糸密度に応じた開口制御
を行なう開口制御プログラムを表すフローチャートであ
る。図8は開口制御装置C4に関するフローチャートで
あり、図9は織機制御コンピュータCo及び緯糸選択パ
ターン制御装置50に関するフローチャートである。こ
の実施の形態における開口制御プログラムは、打ち込み
状態影響要素が選択緯糸情報である点を除けば第1の実
施の形態における開口制御プログラムと同じである。
【0034】第2の実施の形態では以下の効果が得られ
る。 (2-1)生成指令手段となる織機制御コンピュータCo
は、変更情報出力手段となる緯糸選択パターン制御装置
50から出力された選択緯糸情報を開口制御装置C4に
出力するが、この情報出力が開口曲線の生成の指令とな
る。生成手段となる開口曲線生成回路51は織機制御コ
ンピュータCoによって指令された開口曲線を生成し、
制御手段となる制御回路39は生成された開口曲線に基
づいて開口駆動モータ34の作動を制御する。
【0035】開口曲線の生成は、打ち込み状態影響要素
となる緯糸太さを表す選択緯糸が変わる毎に行われ、ク
ロスポイントP及び静止角(α1+α2),(β1+β
2)が緯糸太さの変更に応じて変更される。例えば、緯
糸太さが小さい糸種の場合には、位相差Δθoが小さい
と共に、静止角(α1+α2),(β1+β2)がいず
れも小さい開口曲線が生成される。緯糸太さが大きい糸
種の場合には、位相差Δθoが大きいと共に、静止角
(α1+α2)が小さく、かつ静止角(β1+β2)が
大きい開口曲線が生成される。緯糸太さが前記2つの中
間である場合には、位相差Δθoが小さいと共に、静止
角(α1+α2)が大きく、かつ静止角(β1+β2)
が普通の開口曲線が生成される。緯糸の糸種と開口曲線
とのこのような対応は、緯糸太さが大きい場合にも織布
Wの織前W1に対する緯糸の適正なくい込み状態を保障
し、緯糸太さが製織中に変更された場合にも緯糸の打ち
込み状態が安定化する。 (2-2)開口曲線を特徴付けるクロスポイントP、上側
静止角(α1+α2)、下側静止角(β1+β2)を変
更して開口曲線を変更するのは、緯糸太さに適した開口
曲線を生成する上で最も有効である。
【0036】なお、クロスポイントPのみ、上側静止角
(α1+α2)のみ、あるいは下側静止角(β1+β
2)のみを変更して開口曲線を変更するようにしてもよ
い。又、クロスポイントP及び上側静止角(α1+α
2)の2つのみ、クロスポイントP及び下側静止角(β
1+β2)の2つのみ、上側静止角(α1+α2)及び
下側静止角(β1+β2)の2つのみを変更して開口曲
線を変更するようにしてもよい。打ち込み状態影響要素
の変更に対するこのような開口曲線の変更も緯糸の打ち
込み状態の安定化に効果がある。
【0037】クロスポイントは上下経糸のクロス位置
(上下経糸がクロスする高さ位置)及びクロスタイミン
グで特定される。適正なクロスポイントが設定されてい
ないと、受渡し用レピアヘッド及び受け取り用レピアヘ
ッドが経糸開口内から退避するときの両レピアヘッドと
経糸との干渉が不適切となる。このような状態ではレピ
アヘッドが経糸を切断するおそれがある。従って、レピ
ア織機ではクロスポイントを変更しないような開口曲線
の変更が好ましい。開口曲線が変更されてもクロスポイ
ントを変えない実施の形態は、レピア織機への適用に好
適である。
【0038】最上位位置付近での綜絖枠14の上側静止
角αは、図11に示すように最上位位置から綜絖枠14
の上下ストロークKに対する所定割合Δ・K(Δは例え
ば3%)の範囲に配置されている期間で規定してもよ
い。同様に、最下位位置付近での綜絖枠14の下側静止
角βは、最下位位置から綜絖枠14の上下ストロークK
に対する所定割合Δ・Kの範囲に配置されている期間で
規定してもよい。このような規定は製織中における最上
位位置及び最下位位置での綜絖枠14の静止状況を反映
しており、本発明における静止角はこのような規定の場
合も含むものとする。
【0039】次に、図10の第3の実施の形態を説明す
る。第2の実施の形態と同じ構成部には同じ符号が付し
てある。織機の左右のサイドフレーム52,53の内側
にはスイングレバー54,55が回動可能に支持されて
いる。スイングレバー54の揺動は伝達ロッド56を介
してスイングレバー55に伝達され、両スイングレバー
54,55が同期揺動する。スウイングレバー54,5
5の揺動はリンク57を介して綜絖枠14の上下動に変
換される。
【0040】サイドフレーム52の窓521内には綜絖
枠14と同数(本実施の形態では4つ)のセクターギヤ
58が支軸59に回動可能に支持されている。セクター
ギヤ58はコネクティングロッド60を介してスイング
レバー54に連結されている。セクターギヤ58には正
逆回転可能な開口駆動モータ61の駆動ギヤ611が1
対1で噛合している。開口駆動モータ61は往復回動
し、この往復回動がセクターギヤ58、コネクティング
ロッド60を介して綜絖枠14の上下動に変換される。
開口駆動モータ61は開口制御装置C5の制御を受け
る。織機制御コンピュータCoは開口制御装置C5の開
口曲線生成回路62に選択緯糸情報を送る。開口曲線生
成回路62は選択緯糸情報に対応した開口曲線を生成す
る。制御回路39はこの生成された開口曲線に基づいて
開口駆動モータ61の作動を制御する。
【0041】この実施の形態では、開口駆動モータ61
の往復回動量を変更することによって綜絖枠14の上下
動量、即ち開口量を変更することができる。開口曲線の
生成は、打ち込み状態影響要素となる緯糸太さを表す選
択緯糸が変わる毎に行われ、開口量が緯糸太さの変更に
応じて変更される。開口量が大きいほど経糸張力が高く
なり、緯糸の太さが太いほど開口量の大きい開口曲線が
生成される。
【0042】この実施の形態においても織布の織前に対
する緯糸の適正なくい込み状態が保障され、緯糸太さが
製織中に変更された場合にも緯糸の打ち込み状態が安定
化する。
【0043】本発明では、柄出し制御装置31から開口
制御装置C3へ柄パターンを直接送ったり、緯糸選択パ
ターン制御装置50から開口制御装置C4,C5へ選択
緯糸情報を直接送るようにしてもよい。又、緯糸の糸種
に応じて開口曲線を選択するにあたって、太さの他に、
毛羽多さや撚り数等の糸種固有の性質に着目して開口曲
線を選択するようにしてもよい。
【0044】本発明は、緯糸密度及び緯糸太さがいずれ
も製織中に変わる織機に適用できる。
【0045】
【発明の効果】以上詳述したように発明では、打ち込み
状態影響要素が製織中に変更される毎に前記開口曲線を
変更するようにしたので、この開口曲線の変更によって
緯糸の打ち込み状態を安定化し得るという優れた効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態を示す織機側面と制御ブロッ
クとの組合せ図。
【図2】開口装置と制御ブロック図との組合せ図。
【図3】開口曲線を示すグラフ。
【図4】開口制御プログラムを表すフローチャート。
【図5】開口制御プログラムを表すフローチャート。
【図6】第2の実施の形態を示す織機側面と制御ブロッ
クとの組合せ図。
【図7】開口装置と制御ブロック図との組合せ図。
【図8】開口制御プログラムを表すフローチャート。
【図9】開口制御プログラムを表すフローチャート。
【図10】第3の実施の形態を示す開口装置と制御ブロ
ックとの組合せ図。
【図11】開口曲線を示すグラフ。
【符号の説明】
14…綜絖枠、31…変更情報出力手段となる柄出し制
御装置、34…開口駆動モータ、38,51,62…生
成手段となる開口曲線生成回路、39…制御手段となる
制御回路、Co…生成指令手段となる織機制御コンピュ
ータ、C3,C4,C5…開口制御装置。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】織機駆動モータから独立した開口駆動モー
    タによって綜絖枠を駆動する開口装置を備えた織機にお
    いて、 所定の開口曲線をもたらすように前記開口駆動モータの
    作動を制御すると共に、織布の織前に対する緯糸の打ち
    込み状態に影響を与える打ち込み状態影響要素が製織中
    に変更される毎に前記開口曲線を変更し、この開口曲線
    の変更によって緯糸の打ち込み状態を安定化する織機に
    おける開口制御方法。
  2. 【請求項2】前記打ち込み状態影響要素は緯糸密度であ
    る請求項1に記載の織機における開口制御方法。
  3. 【請求項3】前記打ち込み状態影響要素は緯糸の糸種で
    ある請求項1に記載の織機における開口制御方法。
  4. 【請求項4】織機駆動モータから独立した開口駆動モー
    タによって綜絖枠を駆動する開口装置を備えた織機にお
    いて、 織布の織前に対する緯糸の打ち込み状態に影響を与える
    打ち込み状態影響要素に応じた複数の開口曲線を生成す
    る生成手段と、 前記打ち込み状態影響要素の変更の情報を出力する変更
    情報出力手段と、 前記変更情報出力手段から出力される変更情報に基づい
    て前記生成手段における1つの開口曲線の生成を指令す
    る生成指令手段と、 前記生成手段によって生成された開口曲線をもたらすよ
    うに前記開口駆動モータの作動を制御する制御手段とを
    備えた織機における開口制御装置。
  5. 【請求項5】前記生成手段は、クロスポイント、上側静
    止角、下側静止角のうちの少なくとも1つを異ならせた
    開口曲線を生成する請求項4に記載の織機における開口
    制御装置。
  6. 【請求項6】前記情報出力手段は、緯糸密度の変更情報
    を出力する請求項4及び請求項5のいずれか1項に記載
    の織機における開口制御装置。
  7. 【請求項7】前記情報出力手段は、緯糸の糸種の変更情
    報を出力する請求項4及び請求項5のいずれか1項に記
    載の織機における開口制御装置。
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