JP4023028B2 - 織機における開口制御方法及び装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、織機駆動モータから独立した複数の開口駆動モータと複数の綜絖枠とを1対1に対応させ、単一の前記開口駆動モータによって単一の綜絖枠を駆動する開口装置を備えた織機における開口制御方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
経糸の開口形成に伴う経糸の捌き状態は緯糸の緯入れ性能に影響を与え、経糸の捌き状態は経糸の張力の影響を受ける。経糸張力が弱ければ経糸絡みが生じ易く、経糸の捌きが悪くなる。経糸の捌きが悪い場合、ジェットルームでは緯入れミスが発生し易くなり、レピア織機では緯糸搬送用のレピアヘッドの走行性が悪くなったり、レピアヘッドが経糸を切断する割合が増える。
【0003】
経糸の捌き具合は、例えば特開平7−34355号公報に開示されるように開口曲線を変更することによって変えられる。特開平7−34355号公報の従来装置では、織機駆動モータから独立した駆動モータで綜絖枠を駆動し、開口曲線の変更はドエル(静止角)あるいは開口量を変えるように行われる。ドエルを増やせば閉口位置から最大開口位置へ向かう経糸の張力が速やかに上昇し、経糸捌きが良くなる。開口量を増やせば経糸の張力が増大し、経糸捌きが良くなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、ドビー製織の場合のように、最上位位置あるいは最下位位置に織機1回転以上停止している綜絖枠があって綜絖枠の上下動回数が他の綜絖枠よりも少ない製織形態がある。上下動回数が他の綜絖枠よりも少ない綜絖枠によって上下動される経糸の消費量は、前記他の綜絖枠によって上下動される経糸の消費量よりも少なくなる。このような経糸の消費量の違いは、消費量の少ない経糸の張力低下をもたらし、経糸捌きが悪くなる。特開平7−34355号公報の従来装置では、綜絖枠別の経糸の消費量の違いによる経糸緩みを考慮した経糸捌きの思想はない。
【0005】
本発明は、良好な経糸捌きの達成あるいは織物品質の向上に有効な開口制御方法及び装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そのために本発明は、織機駆動モータから独立した複数の開口駆動モータと複数の綜絖枠とを1対1に対応させ、単一の前記開口駆動モータによって単一の綜絖枠を駆動する開口装置を備えた織機を対象とし、請求項1の発明では、前記綜絖枠の運動を表す開口曲線の内、綜絖枠の最上位位置及び最下位位置の一方から他方への移動期間における開口曲線を織物組織情報に応じて前記複数の綜絖枠別に変更可能に選択又は設定し、前記選択又は設定された開口曲線に対応した綜絖枠を駆動する開口駆動モータの作動を前記選択又は設定された開口曲線をもたらすように制御するようにした。
【0007】
請求項の発明では、前記織物組織情報は、前記複数の綜絖枠のそれぞれにおける経糸と緯糸との交絡具合を示す開口パターンとした。
請求項の発明では、前記織物組織情報は、緯糸密度及び前記複数の綜絖枠のそれぞれにおける経糸と緯糸との交絡具合を示す開口パターンとした。
【0008】
請求項の発明では、請求項1又は請求項において、静止角の大きさの違いによって区別される少なくとも2種類の開口曲線を前記選択又は設定された開口曲線として用意した。
【0009】
請求項4及び請求項5の発明では、綜絖枠の運動を表す開口曲線の内、綜絖枠の最上位位置及び最下位位置の一方から他方への移動期間における開口曲線を織物組織情報に応じて複数の綜絖枠別に変更可能に選択又は設定する開口曲線設定手段と、前記開口曲線設定手段によって選択又は設定された開口曲線に対応した綜絖枠を駆動する開口駆動モータの作動を前記選択又は設定された開口曲線をもたらすように制御する制御手段とを備えた開口制御装置を構成した。
【0010】
請求項の発明では、前記織物組織情報は、前記複数の綜絖枠のそれぞれにおける経糸と緯糸との交絡具合を示す開口パターンとした。
請求項の発明では、前記織物組織情報は、緯糸密度及び前記複数の綜絖枠のそれぞれにおける経糸と緯糸との交絡具合を示す開口パターンとした。
【0011】
請求項の発明では、請求項4又は請求項において、前記開口曲線設定手段は、静止角の違いによって区別される少なくとも2種類の開口曲線を選択又は設定するようにした。
【0012】
請求項1、請求項2、請求項4、及び請求項5の発明において、綜絖枠は個別に選択又は設定された開口曲線で表される運動を行なう。個々の綜絖枠の開口曲線は織物組織情報に対応して選択又は設定され、製織中の経糸の開閉口はこの選択又は設定された開口曲線に従う。経糸捌きは、綜絖枠の開口曲線の個別の選択又は設定によって向上できる。
【0013】
請求項及び請求項の発明において、複数の綜絖枠のそれぞれにおける経糸と緯糸との交絡具合を示す開口パターンは、各綜絖枠に対応する経糸の消費量を反映している。従って、経糸捌きは、経糸と緯糸との交絡具合を示す開口パターンに対応した開口曲線の個別の選択又は設定によって向上できる。
【0014】
請求項及び請求項の発明において、複数の綜絖枠のそれぞれにおける経糸と緯糸との交絡具合を示す開口パターンは、各綜絖枠に対応する経糸の消費量を反映している。又、緯糸密度も経糸の消費量に影響を与える。従って、経糸と緯糸との交絡具合を示す開口パターン及び緯糸密度を考慮した開口曲線の綜絖枠別の選択又は設定は、経糸捌きに影響を与える。
【0015】
請求項及び請求項の発明において、静止角の大きさの違いは閉口位置から最上位位置あるいは最下位位置への移行における経糸の張力上昇の迅速性に差をもたらす。消費量の少ない経糸に対しては静止角の大きい開口曲線が用意され、消費量の多い経糸に対しては静止角の小さい、あるいは零の開口曲線が用意される。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した第1の実施の形態を図1〜図4に基づいて説明する。
【0017】
図1に示すMoは正逆転可能な織機駆動モータであり、織機駆動モータMoは織機制御コンピュータCoの作動制御を受ける。11は織機駆動モータMoから独立した正逆転可能な送り出しモータであり、送り出しモータ11はワープビーム12を駆動する。ワープビーム12から送り出される経糸T1,T2,T3,T4はバックローラ13及びテンションローラ14を経由して綜絖枠151,152,153,154及び筬16を通される。織布Wはエキスパンションバー17、サーフェスローラ18、プレスローラ19及びしわ取りガイド部材20を経由してクロスローラ21に巻き取られる。織機駆動モータMoから駆動力を得るサーフェスローラ18はプレスローラ19と協働して織布Wを引き取り、クロスローラ21はサーフェスローラ18に連動する。
【0018】
テンションローラ14はテンションレバー22の一端部に取り付けられており、テンションレバー22の他端部に取付られた引っ張りばね23により所定の張力が経糸T1,T2,T3,T4に付与されるようになっている。テンションレバー22は検出レバー24の一端に回転可能に支持されており、検出レバー24の他端には張力検出器25が連結されている。経糸張力はテンションローラ14、テンションレバー22及び検出レバー24を介して張力検出器25に伝えられ、張力検出器25は経糸張力に応じた電気信号を織機制御コンピュータCoに出力する。織機制御コンピュータCoは、予め設定された張力と前記入力信号によって把握される検出張力との比較及び織機の回転角度検出用のロータリエンコーダ26からの検出信号で把握されるワープビーム径に基づいて送り出しモータ11の回転速度を制御する。この回転速度制御により通常運転時の経糸張力が制御され、製織中の織段発生防止が行われる。
【0019】
図1に示すように、綜絖枠151,152,153,154の下方には開口駆動モータM1,M2,M3,M4が配置されている。開口駆動モータM1,M2,M3,M4の出力軸28にはクランク円板29が止着されており、クランク円板29と綜絖枠151,152,153,154の下枠とはコネクティングロッド30を介して連結されている。クランク円板29及びコネクティングロッド30はクランク機構を構成し、開口駆動モータM1,M2,M3,M4の一方向への回転がクランク機構を介して綜絖枠151,152,153,154の上下動に変換される。開口駆動モータM1,M2,M3,M4は開口制御装置C1の指令制御を受ける。開口制御装置C1は緯糸Yの緯入れに同期して開口駆動モータM1,M2,M3,M4の作動を制御する。図2に示すように、緯糸Yは緯入れ用メインノズル31によって経糸T1,T2,T3,T4の開口内へ挿入される。
【0020】
開口制御装置C1は、図3(a),(b),(c),(d),(e),(f)に示す6つの開口曲線E1,E2,E3,E4,E5,E6を記憶する開口曲線記憶回路33と、開口曲線記憶回路33から開口曲線を選択して制御指令を出力する制御回路34と、制御回路34からの制御指令に基づいて開口駆動モータM1,M2,M3,M4を制御する駆動回路35とからなる。駆動回路35は、開口駆動モータM1,M2,M3,M4に組み込まれたロータリエンコーダ32から得られる回転角度情報に基づいて開口駆動モータM1,M2,M3,M4をフィードバック制御する。図3における横軸θは織機回転角度を表し、縦軸Hは綜絖枠の高さ位置を表す。H1は最上位位置を表し、H2は最下位位置を表す。開口曲線E1,E2,E3,E4,E5,E6は、綜絖枠151,152,153,154の運動を表す開口曲線の内、綜絖枠151,152,153,154の最上位位置及び最下位位置の一方から他方への移動期間における開口曲線である。
【0021】
制御回路34には織物組織情報記憶装置27が信号接続されている。織物組織情報記憶装置27には織物組織情報が記憶されている。織物組織情報記憶装置27に記憶される織物組織情報は、各綜絖枠151,152,153,154の開口パターンを含んでいる。
【0022】
図4(a)は綜絖枠151の開口パターン1/1を表し、図4(b)は綜絖枠152の開口パターン1/1を表す。図4(c)は綜絖枠153の開口パターン2/2を表し、図4(d)は綜絖枠154の開口パターン6/1を表す。図4(e)は図4(a)の開口パターン1/1に対応した経糸T1と緯糸Yとの交絡状態を表す布断面であり、図4(f)は図4(b)の開口パターン1/1に対応した経糸T2と緯糸Yとの交絡状態を表す布断面である。図4(g)は図4(c)の開口パターン2/2に対応した経糸T3と緯糸Yとの交絡状態を表す布断面であり、図4(h)は図4(d)の開口パターン6/1に対応した経糸T4と緯糸Yとの交絡状態を表す布断面である。
【0023】
制御回路34には織機回転角度検出用のロータリエンコーダ26が信号接続されている。制御回路34は、ロータリエンコーダ26から得られる織機回転角度情報に基づいて織機1回転毎に織物組織情報記憶装置27から各綜絖枠151,152,153,154の開口パターンの情報を読み出す。同時に、制御回路34は、次回の織機1回転における各綜絖枠151,152,153,154の移行パターンを読み出す。
【0024】
制御回路34が綜絖枠151について読み出した開口パターンは1/1であるため、制御回路34は開口曲線E1,E4のうちのいずれかを選択する。制御回路34が織物組織情報記憶装置27から読み出した綜絖枠151の次回の移行パターンが最上位位置から最下位位置への移行パターンである場合、制御回路34は開口曲線記憶回路33から開口曲線E1を選択する。制御回路34が織物組織情報記憶装置27から読み出した綜絖枠151の次回の移行パターンが最下位位置から最上位位置への移行パターンである場合、制御回路34は開口曲線記憶回路33から開口曲線E4を選択する。
【0025】
制御回路34が綜絖枠152について読み出した開口パターンは1/1であるため、制御回路34は開口曲線E1,E4のうちのいずれかを選択する。制御回路34が織物組織情報記憶装置27から読み出した綜絖枠152の次回の移行パターンが最上位位置から最下位位置への移行パターンである場合、制御回路34は開口曲線記憶回路33から開口曲線E1を選択する。制御回路34が織物組織情報記憶装置27から読み出した綜絖枠152の次回の移行パターンが最下位位置から最上位位置への移行パターンである場合、制御回路34は開口曲線記憶回路33から開口曲線E4を選択する。
【0026】
制御回路34が綜絖枠153について読み出した開口パターンは2/2であるため、制御回路34は開口曲線E2,E5のうちのいずれかを選択する。制御回路34が織物組織情報記憶装置27から読み出した綜絖枠153の次回の移行パターンが最上位位置から最下位位置への移行パターンである場合、制御回路34は開口曲線記憶回路33から開口曲線E2を選択する。制御回路34が織物組織情報記憶装置27から読み出した綜絖枠153の次回の移行パターンが最下位位置から最上位位置への移行パターンである場合、制御回路34は開口曲線記憶回路33から開口曲線E5を選択する。
【0027】
制御回路34が綜絖枠154について読み出した開口パターンは6/1であるため、制御回路34は開口曲線E3,E6のうちのいずれかを選択する。制御回路34が織物組織情報記憶装置27から読み出した綜絖枠154の次回の移行パターンが最上位位置から最下位位置への移行パターンである場合、制御回路34は開口曲線記憶回路33から開口曲線E3を選択する。制御回路34が織物組織情報記憶装置27から読み出した綜絖枠154の次回の移行パターンが最下位位置から最上位位置への移行パターンである場合、制御回路34は開口曲線記憶回路33から開口曲線E6を選択する。
【0028】
制御回路34は開口曲線記憶回路33から選択した開口曲線をもたらすように駆動回路35に制御指令を出力する。駆動回路35は、各綜絖枠151,152,153,154がそれぞに対応して選択された開口曲線をもたらすように開口駆動モータM1,M2,M3,M4を作動する。
【0029】
最上位位置付近での綜絖枠151,152の配置期間は、図3(a),(d)に示すように最上位位置から綜絖枠151,152の上下ストロークKに対する所定割合Δ・K(Δは例えば3%)の範囲に配置されている期間α1=α11+α12で規定する。同様に、最下位位置付近での綜絖枠151,152の配置期間は、図3(a),(d)に示すように最下位位置から綜絖枠151,152の上下ストロークKに対する所定割合Δ・Kの範囲に配置されている期間β1=β11+β12で規定する。他の綜絖枠153,154の最上位位置付近での配置期間についても、図3(b),(e)及び図3(c),(f)に示すように上下ストロークKに対する所定割合Δ・Kの範囲に配置されている期間α2=α21+α22及びα3=α31+α32で規定される。綜絖枠153,154の最下位位置付近での配置期間についても、図3(b),(e)及び図3(c),(f)に示すように上下ストロークKに対する所定割合Δ・Kの範囲に配置されている期間β2=β21+β22及びβ3=β31+β32で規定される。
【0030】
このような規定は製織中における最上位位置及び最下位位置での綜絖枠151〜154の静止状況を反映する。以下、配置期間α1,α2,α3を最上位位置側での静止角といい、配置期間β1,β2,β3を最下位位置側での静止角という。この実施の形態では、α1≒α2≒α3≪β1及びβ1<β2<β3の大小関係が設定されている。
【0031】
第1の実施の形態では以下の効果が得られる。
(1-1)制御手段である制御回路34は、織物組織情報記憶装置27に記憶された織物組織情報に基づいて開口曲線記憶回路33から綜絖枠151,152,153,154別に開口曲線を選択する。織物組織情報記憶装置27及び開口曲線記憶回路33と共に開口曲線設定手段を構成する制御回路34は、選択された開口曲線に対応した綜絖枠151,152,153,154を駆動する開口駆動モータM1,M2,M3,M4の作動を前記選択された開口曲線をもたらすように制御する。
【0032】
経糸T1,T2,T3,T4の消費量は緯糸Yとの交絡具合によって異なる。図4(e),(f),(g),(h)からわかるように、経糸T3の消費量は経糸T1,T2の消費量よりも少なく、経糸T4の消費量は経糸T3の消費量よりも少ない。複数の綜絖枠151,152,153,154のそれぞれの開口パターンは、各綜絖枠151,152,153,154に対応する経糸T1,T2,T3,T4の消費量を反映している。開口曲線E1,E4の対の静止角α1、開口曲線E2,E5の対の静止角α2及び開口曲線E3,E6の対の静止角α3は殆ど差のない小さい値に設定されている。しかし、開口曲線E1,E4の対の静止角β1、開口曲線E2,E5の対の静止角β2及び開口曲線E3,E6の対の静止角β3は、差のある値に設定されており、静止角β2,β3は比較的大きな値にしてある。このような最下位位置側の静止角β1,β2,β3の大きさの違いは、閉口位置から最下位位置への移行における経糸T1,T2,T3,T4の張力上昇の迅速性に差をもたらし、消費量の少ない経糸(T4あるいはT3)の緩みが防止される。従って、経糸捌きが良くなり、緯入れが安定する。即ち、消費量の少ない経糸に対しては静止角の大きい開口曲線を用意し、消費量の多い経糸に対しては静止角の小さい、あるいは零の開口曲線を用意するというように、経糸捌きは、片道移動回数の割合に対応して静止角を考慮した開口曲線の綜絖枠別の選択によって向上できる。
(1-2)最下位位置側の静止角を大きくすれば織物品質が向上することは経験的に知られている。最下位位置側の静止角β1,β2,β3の値の設定の仕方は織物品質の向上に寄与する。
(1-3)経糸の開口量は変わらないため、経糸の張力変動が大きくなることはない。従って、織物品質が大きな張力変動によって損なわれることはなく、静止角の違いを考慮した綜絖枠別の開口曲線の選択は経糸捌きを向上する上で最適である。
【0033】
本発明では、図5(a),(b),(c),(d),(e),(f)に示すように、最上位位置側の静止角α1=α11+α12、α2=α21+α22、α3=α31+α32にも差をつけた開口曲線E1,E4,E7,E8,E9,E10を用いた第2の実施の形態も可能である。このようにすれば経糸捌きが一層向上する。
次に、図6〜図8の第3の実施の形態を説明する。第1の実施の形態と同じ構成部には同じ符号が付してある。
【0034】
第3の実施の形態では8枚の綜絖枠151,152,153,154,155,156,157,158及び8つの開口駆動モータM1,M2,M3,M4,M5,M6,M7,M8が使用されている。開口制御装置C2の基準開口曲線記憶回路36は、図3(a)の基準開口曲線E1及び図3(b)の基準開口曲線E4を記憶している。曲線E4,E1におけるα1=α11+α12は最上位位置側での静止角を表し、曲線E4,E1におけるβ1=β11+β12は最下位位置側での静止角を表す。開口制御装置C2の制御回路37は、ロータリエンコーダ26から得られる織機回転角度情報に基づいて織機1回転毎に織物組織情報記憶装置27に記憶された織物組織情報に含まれる開口パターンの情報を各綜絖枠151〜158別に読み出す。制御回路37は、織物組織情報記憶装置27から読み出した開口パターン情報に基づいて基準開口曲線E4,E1から開口曲線を生成して綜絖枠151〜158別に割り当てる。この開口曲線の生成は、基準開口曲線E4,E1の配置期間α11,α12,β11,β12を変更するように行われる。
【0035】
図8は、綜絖枠151〜158の開口パターンを表し、図示の例では開口パターンは織機16回転の単位で繰り返される。図中の1/1パターンは図4(a),(b)の開口パターンのことであり、2/2パターンは図4(c)の開口パターンのことである。6/1パターンは図4(d)の開口パターンのことであり、1/6パターンは図4(d)の開口パターンを上下反転させた開口パターンのことである。図示の例では、綜絖枠151,152は、2/2パターンの運動を緯入れ8回にわたって行なった後、1/1パターンの運動を緯入れ4回にわたって行ない、さらに2/2パターンの運動を緯入れ4回にわたって行なう。綜絖枠153,154は、6/1パターンの運動を緯入れ4回にわたって行なった後、1/6パターンの運動を緯入れ4回にわたって行ない、さらに1/1パターンの運動を緯入れ4回にわたって行なった後、2/2パターンの運動を緯入れ4回にわたって行なう。綜絖枠155,156は、1/6パターンの運動を緯入れ4回にわたって行なった後、6/1パターンの運動を緯入れ4回にわたって行ない、さらに1/1パターンの運動を緯入れ4回にわたって行なった後、2/2パターンの運動を緯入れ4回にわたって行なう。綜絖枠157,158の運動は、すべて1/1パターンである。
【0036】
制御回路37が読み出した開口パターンが1/1パターンである場合、制御回路37は基準開口曲線E4,E1をそのまま使用するという設定を行なう。制御回路37が読み出した開口パターンが2/2パターンである場合、制御回路37は、基準開口曲線E4の配置期間α11,β11を例えば図3(e)のα21,β21のように変更すると共に、基準開口曲線E1の配置期間α12,β12を例えば図3(b)のα22,β22のように変更した開口曲線E5,E2を生成して使用するという設定を行なう。制御回路37が読み出した開口パターンが6/1パターンである場合、制御回路37は、基準開口曲線E4の配置期間α11,β11を例えば図3(f)のα31,β31のように変更すると共に、基準開口曲線E1の配置期間α12,β12を例えば図3(c)のα32,β32のように変更した開口曲線E6,E3を生成して使用するという設定を行なう。制御回路37が読み出した開口パターンが1/6パターンである場合、制御回路37は、基準開口曲線E4の配置期間α11,β11を例えば図7(b)のα41,β41のように変更すると共に、基準開口曲線E1の配置期間α12,β12を例えば図7(a)のα42,β42のように変更した開口曲線E12,E11を生成して使用するという設定を行なう。
【0037】
図8中のα(1/1)は1/1パターンに対応した最上位位置側の静止角を表し、β(1/1)は1/1パターンに対応した最下位位置側の静止角を表す。α(2/2)は2/2パターンに対応した最上位位置側の静止角を表し、β(2/2)は2/2パターンに対応した最下位位置側の静止角を表す。α(6/1)は6/1パターンに対応した最上位位置側の静止角を表し、β(6/1)は6/1パターンに対応した最下位位置側の静止角を表す。α(1/6)は1/6パターンに対応した最上位位置側の静止角を表し、β(1/6)は1/6パターンに対応した最下位位置側の静止角を表す。
【0038】
制御回路37は、織物組織情報記憶装置27から読み出した開口パターン情報から綜絖枠の次回の移行パターンを把握する。綜絖枠151〜158の開口パターンが図8に示されるようになっているとすると、2/2パターンの綜絖枠151の次回の移行パターンが最上位位置から最下位位置への移行パターンである場合、制御回路37は、開口曲線E2を生成して使用する。2/2パターンの綜絖枠151の次回の移行パターンが最下位位置から最上位位置への移行パターンである場合、制御回路37は基準開口曲線E4を生成して使用する。1/1パターンの綜絖枠151の次回の移行パターンが最上位位置から最下位位置への移行パターンである場合、制御回路37は、基準開口曲線E1をそのまま使用する。1/1パターンの綜絖枠151の次回の移行パターンが最下位位置から最上位位置への移行パターンである場合、制御回路37は開口曲線E4をそのまま使用する。綜絖枠152についても同様の開口曲線の設定が行われる。
【0039】
6/1パターンの綜絖枠153の次回の移行パターンが最上位位置から最下位位置への移行パターンである場合、制御回路37は、開口曲線E3を生成して使用する。6/1パターンの綜絖枠153の次回の移行パターンが最下位位置から最上位位置への移行パターンである場合、制御回路37は開口曲線E6を生成して使用する。1/6パターンの綜絖枠153の次回の移行パターンが最上位位置から最下位位置への移行パターンである場合、制御回路37は、開口曲線E11を生成して使用する。1/6パターンの綜絖枠153の次回の移行パターンが最下位位置から最上位位置への移行パターンである場合、制御回路37は開口曲線E12を生成して使用する。1/1パターンの綜絖枠153の次回の移行パターンが最上位位置から最下位位置への移行パターンである場合、制御回路37は、開口曲線E1をそのまま使用する。1/1パターンの綜絖枠153の次回の移行パターンが最下位位置から最上位位置への移行パターンである場合、制御回路37は開口曲線E4をそのまま使用する。2/2パターンの綜絖枠153の次回の移行パターンが最上位位置から最下位位置への移行パターンである場合、制御回路37は、開口曲線E2を生成して使用する。2/2パターンの綜絖枠153の次回の移行パターンが最下位位置から最上位位置への移行パターンである場合、制御回路37は開口曲線E5を生成して使用する。綜絖枠154についても同様の開口曲線の設定が行われる。
【0040】
1/6パターンの綜絖枠155の次回の移行パターンが最上位位置から最下位位置への移行パターンである場合、制御回路37は、開口曲線E11を生成して使用する。1/6パターンの綜絖枠155の次回の移行パターンが最下位位置から最上位位置への移行パターンである場合、制御回路37は開口曲線E12を生成して使用する。6/1パターンの綜絖枠155の次回の移行パターンが最上位位置から最下位位置への移行パターンである場合、制御回路37は、開口曲線E3を生成して使用する。6/1パターンの綜絖枠155の次回の移行パターンが最下位位置から最上位位置への移行パターンである場合、制御回路37は開口曲線E6を生成して使用する。1/1パターンの綜絖枠155の次回の移行パターンが最上位位置から最下位位置への移行パターンである場合、制御回路37は、基準開口曲線E1をそのまま使用する。1/1パターンの綜絖枠151の次回の移行パターンが最下位位置から最上位位置への移行パターンである場合、制御回路37は基準開口曲線E4をそのまま使用する。2/2パターンの綜絖枠155の次回の移行パターンが最上位位置から最下位位置への移行パターンである場合、制御回路37は、開口曲線E2を生成して使用する。2/2パターンの綜絖枠155の次回の移行パターンが最下位位置から最上位位置への移行パターンである場合、制御回路37は開口曲線E5を生成して使用する。綜絖枠156についても同様の開口曲線の設定が行われる。
【0041】
1/1パターンの綜絖枠157の次回の移行パターンが最上位位置から最下位位置への移行パターンである場合、制御回路37は、基準開口曲線E1をそのまま使用する。1/1パターンの綜絖枠157の次回の移行パターンが最下位位置から最上位位置への移行パターンである場合、制御回路37は基準開口曲線E4をそのまま使用する。綜絖枠158についても同様の開口曲線の設定が行われる。
【0042】
制御回路37は、設定した開口曲線をもたらすように駆動回路35に制御指令を出力する。駆動回路35は、各綜絖枠151〜158がそれぞれに対応して設定された開口曲線をもたらすように開口駆動モータM1〜M8を作動する。
【0043】
第3の実施の形態では以下の効果が得られる。
(3-1)制御手段である制御回路37は、各綜絖枠151〜158の開口パターンに基づき、基準開口曲線記憶回路36に記憶された基準開口曲線E4,E1を利用して綜絖枠151〜158別に開口曲線を設定する。織物組織情報記憶装置27及び基準開口曲線記憶回路36と共に開口曲線設定手段を構成する制御回路37は、設定された開口曲線に対応した綜絖枠151〜158を駆動する開口駆動モータM1〜M8の作動を前記設定された開口曲線をもたらすように制御する。
【0044】
複数の綜絖枠151〜158のそれぞれの開口パターンは、各綜絖枠151〜158に対応する経糸の消費量を反映している。各綜絖枠151〜158の開口パターンに基づく静止角の大きさの違いは、閉口位置から最上位位置あるいは最下位位置への移行における綜絖枠151〜158に対応する各経糸の張力上昇の迅速性に差をもたらし、消費量の少ない経糸の緩みが防止される。従って、経糸捌きが良くなり、緯入れが安定する。即ち、消費量の少ない経糸に対しては静止角の大きい開口曲線を用意し、消費量の多い経糸に対しては静止角の小さい開口曲線を用意するというように、経糸捌きは、開口パターンに対応して静止角を考慮した開口曲線の綜絖枠別の設定によって向上できる。
【0045】
次に、図9の第4の実施の形態を説明する。第4の実施の形態における装置構成は第3の実施の形態の場合と同じであるが、第4の実施の形態の開口制御装置C2の制御回路37の機能が第3の実施の形態の場合とは異なる。第4の実施の形態の制御回路37は、ロータリエンコーダ26から得られる織機回転角度情報に基づいて織機1回転毎に織物組織情報記憶装置27に記憶された織物組織情報に含まれる開口パターンの情報を各綜絖枠151〜158別に読み出すと共に、織物組織情報に含まれる緯糸密度情報を読み出す。第4の実施の形態の制御回路37は、読み出した開口パターン情報及び緯糸密度情報に基づいて基準開口曲線E4,E1から開口曲線を生成して綜絖枠151〜158別に割り当てる。この開口曲線の生成は、基準開口曲線E4,E1の配置期間α11,α12,β11,β12を変更するように行われる。第4の実施の形態の制御回路37のその他の機能は第1の実施の形態の場合と同じである。図9の例では、緯糸密度は、緯入れ8回にわたってρ1とされた後、緯入れ4回にわたってρ2とされ、さらに緯入れ4回にわたってρ3とされる。ρ1,ρ2,ρ3は例えばρ3>ρ1>ρ2の関係にある。
【0046】
図9中のα(2/2,ρ1)は2/2パターン及び緯糸密度ρ1に対応した最上位位置側の静止角を表し、β(2/2,ρ1)は2/2パターン及び緯糸密度ρ1に対応した最下位位置側の静止角を表す。α(6/1,ρ1)は6/1パターン及び緯糸密度ρ1に対応した最上位位置側の静止角を表し、β(6/1)は6/1パターン及び緯糸密度ρ1に対応した最下位位置側の静止角を表す。α(1/6,ρ1)は1/6パターン及び緯糸密度ρ1に対応した最上位位置側の静止角を表し、β(1/6)は1/6パターン及び緯糸密度ρ1に対応した最下位位置側の静止角を表す。α(1/1,ρ1)は1/1パターン及び緯糸密度ρ1に対応した最上位位置側の静止角を表し、β(1/1,ρ1)は1/1パターン及び緯糸密度ρ1に対応した最下位位置側の静止角を表す。α(1/1,ρ2)は1/1パターン及び緯糸密度ρ2に対応した最上位位置側の静止角を表し、β(1/1,ρ2)は1/1パターン及び緯糸密度ρ2に対応した最下位位置側の静止角を表す。α(2/2,ρ3)は2/2パターン及び緯糸密度ρ3に対応した最上位位置側の静止角を表し、β(2/2,ρ3)は2/2パターン及び緯糸密度ρ3に対応した最下位位置側の静止角を表す。α(1/1,ρ3)は1/1パターン及び緯糸密度ρ3に対応した最上位位置側の静止角を表し、β(1/1,ρ3)は1/1パターン及び緯糸密度ρ3に対応した最下位位置側の静止角を表す。
【0047】
例えば図4の経糸T3の消費量は経糸T1,T2よりも多いが、緯糸密度が大きくなるほど経糸T3と経糸T1,T2との消費量の差は大きくなる。即ち、緯糸密度も経糸の消費量に影響を与える。そのため、図9の例では、例えばβ(1/1,ρ2)>β(1/1,ρ1)>β(1/1,ρ3)のような静止角の設定が行われる。このような開口パターン及び緯糸密度を考慮した開口曲線の綜絖枠別の設定は、経糸捌きの向上をもたらすような影響を与える。
本発明では以下のような実施の形態も可能である。
(1)最上位位置側の静止角のみに差をつけた複数の開口曲線を用意すること。
(2)開口量に差をつけた複数の開口曲線を用意すること。消費量の少ない経糸ほど開口量を大きくすればよい。
(3)綜絖枠が最上位位置あるいは最下位位置に到達するときのタイミングを異ならせた複数の開口曲線を用意すること。消費量の少ない経糸ほど前記タイミングを早くすればよい。
(4)織物組織情報記憶装置27、開口曲線記憶回路33及び制御回路37の各機能を織機制御コンピュータCoに持たせるようにすること。
(5)織物の地合、風合の向上のために織物組織情報に応じて綜絖枠別に開口曲線を選択又は設定するようにすること。
(6)開口曲線記憶回路33に綜絖枠に開口曲線を設定記憶すること。この設定にあたって織物組織情報を参照して自動的に記憶されるようにすること。
【0048】
【発明の効果】
以上詳述したように発明では、複数の綜絖枠のそれぞれにおける経糸と緯糸との交絡具合を示す開口パターンに応じて複数の綜絖枠別に開口曲線を選択又は設定し、前記選択又は設定された開口曲線に対応した綜絖枠を駆動する開口駆動モータの作動を前記選択又は設定された開口曲線をもたらすように制御するようにしたので、経糸捌きを向上したり、織物品質を向上し得るという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態を示す開口装置と制御ブロック図とを組合せた側面図。
【図2】開口装置と制御ブロック図とを組合せた斜視図。
【図3】(a),(b),(c),(d),(e),(f)はいずれも開口曲線を示すグラフ。
【図4】(a)は綜絖枠151用の開口パターンを示すグラフ。(b)は綜絖枠152用の開口パターンを示すグラフ。(c)は綜絖枠153用の開口パターンを示すグラフ。(d)は綜絖枠154用の開口パターンを示すグラフ。(e)は緯糸に対する経糸T1の交絡状態を示す布断面図。(f)は緯糸に対する経糸T2の交絡状態を示す布断面図。(g)は緯糸に対する経糸T3の交絡状態を示す布断面図。(h)は緯糸に対する経糸T4の交絡状態を示す布断面図。
【図5】(a),(b),(c),(d),(e),(f)はいずれも第2の実施の形態における開口曲線を示すグラフ。
【図6】第3の実施の形態を示す開口装置と制御ブロック図とを組合せた斜視図。
【図7】(a),(b)はいずれも開口曲線を示すグラフ。
【図8】綜絖枠別の開口パターン及び静止角を表す表図。
【図9】第4の実施の形態を示し、綜絖枠別の開口パターン及び静止角を表す表図。
【符号の説明】
151,152,153,154,155,156,157,158…綜絖枠、27…開口曲線設定手段を構成する織物組織情報記憶装置、33…開口曲線設定手段を構成する開口曲線記憶回路、34,37…開口曲線設定手段を構成すると共に制御手段となる制御回路、36…開口曲線設定手段を構成する基準開口曲線記憶回路、M1,M2,M3,M4,M5,M6,M7,M8…開口駆動モータ。

Claims (6)

  1. 織機駆動モータから独立した複数の開口駆動モータと複数の綜絖枠とを1対1に対応させ、単一の前記開口駆動モータによって単一の綜絖枠を駆動する開口装置を備えた織機において、
    前記綜絖枠の運動を表す開口曲線の内、綜絖枠の最上位位置及び最下位位置の一方から他方への移動期間における開口曲線を前記複数の綜絖枠のそれぞれにおける経糸と緯糸との交絡具合を示す開口パターンに応じて前記複数の綜絖枠別に変更可能に選択又は設定し、前記選択又は設定された開口曲線に対応した綜絖枠を駆動する開口駆動モータの作動を前記選択又は設定された開口曲線をもたらすように制御する織機における開口制御方法。
  2. 織機駆動モータから独立した複数の開口駆動モータと複数の綜絖枠とを1対1に対応させ、単一の前記開口駆動モータによって単一の綜絖枠を駆動する開口装置を備えた織機において、
    前記綜絖枠の運動を表す開口曲線の内、綜絖枠の最上位位置及び最下位位置の一方から他方への移動期間における開口曲線を緯糸密度及び前記複数の綜絖枠のそれぞれにおける経糸と緯糸との交絡具合を示す開口パターンに応じて前記複数の綜絖枠別に変更可能に選択又は設定し、前記選択又は設定された開口曲線に対応した綜絖枠を駆動する開口駆動モータの作動を前記選択又は設定された開口曲線をもたらすように制御する織機における開口制御方法。
  3. 静止角の大きさの違いによって区別される少なくとも2種類の開口曲線が前記選択又は設定された開口曲線として用意されている請求項1又は2に記載の織機における開口制御方法。
  4. 織機駆動モータから独立した複数の開口駆動モータと複数の綜絖枠とを1対1に対応させ、単一の前記開口駆動モータによって単一の綜絖枠を駆動する開口装置を備えた織機において、
    前記綜絖枠の運動を表す開口曲線の内、綜絖枠の最上位位置及び最下位位置の一方から他方への移動期間における開口曲線を前記複数の綜絖枠のそれぞれにおける経糸と緯糸との交絡具合を示す開口パターンに応じて前記複数の綜絖枠別に変更可能に選択又は設定する開口曲線設定手段と、
    前記開口曲線設定手段によって選択又は設定された開口曲線に対応した綜絖枠を駆動する開口駆動モータの作動を前記選択又は設定された開口曲線をもたらすように制御する制御手段とを備えた織機における開口制御装置。
  5. 織機駆動モータから独立した複数の開口駆動モータと複数の綜絖枠とを1対1に対応させ、単一の前記開口駆動モータによって単一の綜絖枠を駆動する開口装置を備えた織機において、
    前記綜絖枠の運動を表す開口曲線の内、綜絖枠の最上位位置及び最下位位置の一方から他方への移動期間における開口曲線を緯糸密度及び前記複数の綜絖枠のそれぞれにおける経糸と緯糸との交絡具合を示す開口パターンに応じて前記複数の綜絖枠別に変更可能に選択又は設定する開口曲線設定手段と、
    前記開口曲線設定手段によって選択又は設定された開口曲線に対応した綜絖枠を駆動する開口駆動モータの作動を前記選択又は設定された開口曲線をもたらすように制御する制御手段とを備えた織機における開口制御装置。
  6. 前記開口曲線設定手段は、静止角の違いによって区別される少なくとも2種類の開口曲線を選択又は設定する請求項4又は5に記載の織機における開口制御装置
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