JPH10317256A - パイル織機におけるパイル用経糸張力制御方法及び装置 - Google Patents

パイル織機におけるパイル用経糸張力制御方法及び装置

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JPH10317256A
JPH10317256A JP12223897A JP12223897A JPH10317256A JP H10317256 A JPH10317256 A JP H10317256A JP 12223897 A JP12223897 A JP 12223897A JP 12223897 A JP12223897 A JP 12223897A JP H10317256 A JPH10317256 A JP H10317256A
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JP
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tension
pile
control
pattern
warp
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JP12223897A
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English (en)
Inventor
Yukihiro Tsuji
幸広 辻
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D03WEAVING
    • D03DWOVEN FABRICS; METHODS OF WEAVING; LOOMS
    • D03D39/00Pile-fabric looms
    • D03D39/22Terry looms
    • D03D39/223Cloth control

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Looms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】パイル織りと他の織り柄との切り換わりの際の
張力制御の応答遅れに起因する制御不良を補償する。 【解決手段】パイル織り柄から他の織り柄に切り換わる
場合、織機制御コンピュータCoは逆転要求信号を送り
出し制御装置C2に出力する。送り出し制御装置C2は
逆転要求信号及び張力検出器221から得られる張力検
出情報に基づいて逆転量を算出すると共に、送り出しモ
ータMpに対して前記逆転量の強制逆転を行わせる。他
の織り柄からパイル織り柄へ切り換わる場合、織機制御
コンピュータCoは正転要求信号を送り出し制御装置C
2に出力する。送り出し制御装置C2は正転要求信号及
び張力検出器221から得られる張力検出情報に基づい
て正転量を算出すると共に、送り出しモータMpに対し
て前記正転量の強制正転を行わせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パイル織機におけ
るパイル用経糸張力制御方法及び装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】パイル織機では、特開平2−23495
8号公報、特開平2−251640号公報、実開平2−
74386号公報に開示されるように、パイル織り柄、
地織り柄、ボーダー織り柄といった織り柄毎に製織時に
おけるパイル用経糸の設定張力が変更される。このよう
なパイル用経糸の設定張力の変更は、品質の良いパイル
織布を製織する上で必要である。
【0003】特開昭63−120141号公報では、パ
イル形成時にはパイル用経糸を必要な量だけ積極的に送
り出す経糸送り出し装置が開示されている。パイル用経
糸の積極的な送り出しはテンションロールの位置を制御
することによって行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】パイル用経糸の張力制
御は、設定張力と検出張力との差を解消するように行わ
れる。しかし、地織りあるいはボーダー織りとパイル織
りとの間の織り柄の切り換わりの際には設定張力が変更
されるために前記張力制御では応答が遅れる。地織りあ
るいはボーダー織りからパイル織りへ切り換わる場合の
張力制御の応答遅れはパイル引けを誘発する。パイル織
りから地織りあるいはボーダー織りへ切り換わる場合の
張力制御の応答遅れは、ジェットルームでは緯入れミス
を誘発する。
【0005】パイル形成時にはパイル用経糸を必要な量
だけ積極的に送り出す装置では、パイル用経糸を低張力
で急速に送り出すことが目的であり、パイル織りと地織
りあるいはボーダー織りとの間の織り柄の切り換わりの
際の張力制御の応答遅れに起因する制御不良を解消する
思想はない。
【0006】特開昭60−155757号公報では、過
渡的な運転状態には製織時の張力制御とは異なるフィー
ドフォワード制御によって張力制御補正を行なう技術思
想が開示されている。しかし、特開昭60−15575
7号公報においてもパイル織りと地織りあるいはボーダ
ー織りとの間の織り柄の切り換わりの際の張力制御の応
答遅れに起因する制御不良を解消する思想はない。
【0007】本発明は、パイル織りと地織りあるいはボ
ーダー織りとの間の織り柄の切り換わりの際の張力制御
の応答遅れに起因する制御不良を補償することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】そのために本発明は、筬
の筬打ち位置と織布の織前との相対位置を変更してパイ
ルを形成し、パイル用経糸の張力を検出する張力検出手
段から得られる張力検出情報に基づいてパイル用経糸の
張力制御を行なうパイル織機を対象とし、請求項1の発
明では、パイル織りと地織りあるいはボーダー織りとの
間の織り柄の切換の際に前記張力検出情報に基づく張力
制御とは別に、この張力制御における制御遅れを補償す
るための遅れ補償用張力制御を行なうようにした。
【0009】パイル織りと地織りあるいはボーダー織り
との間の織り柄の切り換わりの際には遅れ補償用張力制
御が行われ、織り柄の切り換わりに伴う設定張力の変更
に対してパイル用経糸の張力制御が円滑に追随する。
【0010】請求項2の発明では、パイル織り柄から他
の織り柄への切換の際には張力を増大する遅れ補償用張
力制御を行なうようにした。パイル織り柄から地織り柄
あるいはボーダー織り柄への移行ではパイル用経糸の設
定張力が増大変更される。従って、パイル織り柄から他
の織り柄への切換の際には遅れ補償用張力制御は、設定
張力の増大変更に対応してパイル用経糸の張力を増大す
るように行われる。
【0011】請求項3の発明では、パイル織り柄以外の
織り柄からパイル織り柄への切換の際には張力を低減す
る遅れ補償用張力制御を行なうようにした。地織り柄あ
るいはボーダー織り柄からパイル織り柄への移行ではパ
イル用経糸の設定張力が減少変更される。従って、他の
織り柄からパイル織り柄への切換の際には遅れ補償用張
力制御は、設定張力の減少変更に対応してパイル用経糸
の張力を減少するように行われる。
【0012】請求項4の発明では、織り柄を設定する織
り柄設定手段と、織り柄設定手段から得られる織り柄情
報に基づいてパイル織り柄と他の織り柄との間の切換の
際に前記張力検出情報に基づく張力制御における制御遅
れを補償するための遅れ補償用張力制御を行なう遅れ補
償制御手段とを備えたパイル用経糸張力制御装置を構成
した。
【0013】遅れ補償制御手段は、織り柄設定手段から
得られる織り柄情報に基づいて遅れ補償用張力制御を行
なう。請求項5の発明では、パイル用経糸を巻いたワー
プビームを正逆駆動する送り出しモータを含む前記遅れ
補償制御手段を構成した。
【0014】設定張力が増大変更される場合には、送り
出しモータが遅れ補償用の逆転を行ない、パイル用経糸
の張力が設定張力の増大変更に対応して増大する。設定
張力が減少変更される場合には、送り出しモータが遅れ
補償用の正転を行ない、パイル用経糸の張力が設定張力
の減少変更に対応して減少する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した第1の
実施の形態を図1〜図5に基づいて説明する。
【0016】図1はパイル織機全体の側面を示し、11
は地織り用ワープビームである。地織り用ワープビーム
11は送り出しモータMgにより回転駆動される。送り
出しモータMgの作動により地織り用ワープビーム11
から送り出される地経糸Tgはバックローラ12及び張
力検出ローラ13を経由して綜絖14及び筬15を通さ
れる。織布Wはエキスパンションバー16、サーフェス
ローラ17及びガイドローラ18,19を経由してクロ
スローラ20に巻き取られる。
【0017】地経糸Tgの張力は張力検出ローラ13を
介して張力検出器131により検出される。送り出しモ
ータMgは送り出し制御装置C1の制御を受ける。送り
出し制御装置C1は、予め設定された設定張力、緯入れ
回数から把握される地織り用ワープビーム11の巻き径
及び張力検出器131から得られる張力検出情報に基づ
いて送り出しモータMgの送り出し速度を制御する。
【0018】地織り用ワープビーム11の上方にはパイ
ル用ワープビーム21が支持されている。パイル用ワー
プビーム21は送り出しモータMpにより回転駆動され
る。送り出しモータMpの作動によりパイル用ワープビ
ーム21から送り出されるパイル用経糸Tpは張力検出
ローラ22、張力変動吸収バー23及びテリーモーショ
ンローラ24に沿った経路を経由して綜絖14及び筬1
5に通される。張力変動吸収バー23は基端を固定支持
された板ばね231の先端に支持されている。板ばね2
31はパイル用経糸Tpの開閉口、筬打ち等による張力
変動を吸収する。パイル用経糸Tpの張力は張力検出ロ
ーラ22を介して張力検出器221により検出される。
【0019】送り出しモータMpは送り出し制御装置C
2の制御を受ける。送り出し制御装置C2は、予め設定
された設定張力、緯入れ回数から把握されるパイル用ワ
ープビーム21の巻き径及び張力検出器221から得ら
れる張力検出情報に基づいて送り出しモータMpの送り
出し速度を制御する。
【0020】織機の前後中央部には中間レバー25が支
軸251を中心に回動可能に配設されている。織機の後
部には支持レバー26が支軸261を中心に回動可能に
配設されており、支持レバー26にはテリーモーション
ローラ24が支持されている。中間レバー25と支持レ
バー26とはロッド27によって連結されている。織機
の前部には支持レバー28が支軸281を中心に回動可
能に配設されており、支持レバー28にはエキスパンシ
ョンバー16が支持されている。支持レバー28と中間
レバー25とはロッド29により連結されている。中間
レバー25が回動すると支持レバー28,26が同一方
向へ回動し、エキスパンションバー16及びテリーモー
ションローラ24が同一方向へ変位する。エキスパンシ
ョンバー16の変位により織布Wの経路が変位し、織布
Wの織前W1が変位する。テリーモーションローラ24
の変位によりパイル用経糸Tpの経路が変位する。
【0021】中間レバー25の上方にはテリーモーショ
ンモータ30が配設されている。方向転換レバー31は
テリーモーションモータ30の往復回転によって支軸3
11を中心に往復揺動する。方向転換レバー31と中間
レバー25とはロッド32により連結されている。方向
転換レバー31の往復揺動変位は、ロッド32、中間レ
バー25及び支持レバー28を介してエキスパンション
バー16に伝達される。この変位伝達によりエキスパン
ションバー16が支軸281を中心にして揺動変位す
る。方向転換レバー31が図1に実線で示す位置にある
ときには、エキスパンションバー16は図1に実線で示
すテリー量零位置に配置される。方向転換レバー31が
図1に鎖線で示す位置にあるときには、エキスパンショ
ンバー16は図1に鎖線で示すテリー量有り位置に配置
される。テリーモーションモータ30はテリーモーショ
ン制御装置C3の制御を受ける。
【0022】筬15、サーフェスローラ17は織機駆動
モータMoから駆動力を得ており、織機駆動モータMo
は織機制御コンピュータCoの制御を受ける。織機制御
コンピュータCoには織り柄設定装置33が信号接続さ
れている。織り柄設定装置33には織り柄情報が入力装
置34によって入力されている。織り柄設定装置33は
織り柄情報を織機制御コンピュータCoに送る。織機制
御コンピュータCoは織り柄情報をテリーモーション制
御装置C3及び送り出し制御装置C2に送る。テリーモ
ーション制御装置C3は、織機回転角度検出用のロータ
リエンコーダ39から得られる回転角度情報、織機制御
コンピュータCoから得た織り柄情報及びテリーモーシ
ョンモータ30に組み込まれたロータリエンコーダ30
1から得られる回転角度情報に基づいてテリーモーショ
ンモータ30の作動をフィードバック制御する。
【0023】図2に示すように、送り出し制御装置C2
は、逆転量補正部35と正転量補正部36と制御回路3
7と駆動回路38とからなる。逆転量補正部35、正転
量補正部36及び制御回路37は、図4及び図5にフロ
ーチャートで示す遅れ補償用張力制御プログラムを遂行
する。制御回路37は制御指令を駆動回路38に出力す
る。駆動回路38は、制御回路37から得られる制御指
令に基づいて送り出しモータMpの作動を制御する。
【0024】次に、図3〜図5に示すフローチャートに
従って遅れ補償用張力制御を説明する。織機制御コンピ
ュータCoは織り柄設定装置33から得られる織り柄情
報に基づいて現在及び次ピックの織り柄がパイル織り柄
か否かを判断する。現在の織り柄が地織り柄あるいはボ
ーダー織り柄であって次ピックの織り柄がパイル織り柄
である場合、織機制御コンピュータCoは正転要求信号
を制御回路37に出力する。制御回路37が正転要求信
号を受信すると、正転量補正部36は張力検出器221
から得られる張力検出情報に基づいて正転量θ2を算出
する。正転量θ2は、例えば式α(Fx−Po)に基づ
いて算出される。αは定数、Fxはパイル用経糸Tpの
検出張力、Poはパイル織り時のパイル用経糸Tpの設
定張力である。制御回路37は、通常の張力制御で決定
された送り出しモータMpの回転量θ(この場合は正転
量となる)に正転量補正部36において算出された正転
量θ2を付加した回転量(θ+θ2)となるように送り
出しモータMpの作動を制御する。即ち、制御回路37
は送り出しモータMpに対して正転量θ2の強制正転を
行わせる。強制正転の遂行後に所定時間が経過すると制
御回路37は設定張力をパイル織り時の設定張力Poに
変更する。
【0025】現在の織り柄がパイル織り柄であって次ピ
ックの織り柄が地織り柄あるいはボーダー織り柄である
場合、織機制御コンピュータCoは逆転要求信号を制御
回路37に出力する。制御回路37が逆転要求信号を受
信すると、逆転量補正部35は張力検出器221から得
られる張力検出情報に基づいて逆転量θ1を算出する。
逆転量θ1は、例えば式β(Go−Fx)に基づいて算
出される。βは定数である。制御回路37は、通常の張
力制御で決定された送り出しモータMpの回転量θ(こ
の場合は逆転量となる)に逆転量補正部35において算
出された逆転量θ1を付加した回転量(θ+θ1)とな
るように送り出しモータMpの作動を制御する。即ち、
制御回路37は送り出しモータMpに対して逆転量θ1
の強制逆転を行わせる。強制逆転の遂行後に所定時間が
経過すると制御回路37は設定張力を地織り時、ボーダ
ー織り時の設定張力Goに変更する。
【0026】第1の実施の形態では以下の効果が得られ
る。 (1-1)通常の張力制御は、張力検出器221から得ら
れる検出張力Fxと設定張力Po,Goとの差を解消す
るように行われる。パイル織りと地織りあるいはボーダ
ー織りとの間の織り柄の切り換わりの際にも通常の張力
制御のみで対処した場合には設定張力の変更に対して張
力制御の応答が遅れる。特に、本実施の形態のようにパ
イル用ワープビーム21と経糸開口との間の経糸経路上
に板ばね231のばね力が作用するような構成では、前
記張力制御の応答がさらに遅れる。
【0027】本実施の形態では、遅れ補償制御手段を構
成する織機制御コンピュータCo、逆転量補正部35、
正転量補正部36及び制御回路37が、織り柄設定手段
である織り柄設定装置33から得られる織り柄情報に基
づいて送り出しモータMpの強制正転あるいは強制逆転
という遅れ補償用張力制御を行なう。このような遅れ補
償用張力制御が織り柄の切り換わりに伴う設定張力の変
更に対してパイル用経糸の張力制御を応答遅れなく円滑
に追随させる。 (1-2)パイル織り柄から地織り柄あるいはボーダー織
り柄への切換の際には遅れ補償用張力制御は、送り出し
モータMpを強制逆転、即ちパイル用経糸Tpの張力を
増大するように行われる。パイル織り柄から他の織り柄
への移行ではパイル用経糸の設定張力がPoからGoへ
増大変更される。従って、パイル織り柄から他の織り柄
への切換の際に送り出しモータMpを強制逆転する遅れ
補償用張力制御は適切である。 (1-3)地織り柄あるいはボーダー織り柄からパイル織
り柄への切換の際には遅れ補償用張力制御は、送り出し
モータMpを強制正転、即ちパイル用経糸Tpの張力を
減少するように行われる。他の織り柄からパイル織り柄
への移行ではパイル用経糸の設定張力がGoからPoへ
減少変更される。従って、他の織り柄からパイル織り柄
への切換の際に送り出しモータMpを強制正転する遅れ
補償用張力制御は適切である。 (1-4)通常の張力制御を行なうための送り出しモータ
Mpは、遅れ補償制御手段を構成する手段として好適で
ある。
【0028】次に、図6の第2の実施の形態を説明す
る。第1の実施の形態と同じ構成部には同じ符号が付し
てある。この実施の形態の送り出し制御装置C4におけ
る第1の逆転量補正部40はパイル織り柄から地織り柄
への切換の際の送り出しモータMpの強制逆転量を算出
する。第2の逆転量補正部41はパイル織り柄からボー
ダー織り柄への切換の際の送り出しモータMpの強制逆
転量を算出する。第1の正転量補正部42は地織り柄か
らパイル織り柄への切換の際の送り出しモータMpの強
制正転量を算出する。第2の正転量補正部43はボーダ
ー織り柄からパイル織り柄への切換の際の送り出しモー
タMpの強制正転量を算出する。設定張力は各織り柄毎
に別設定されている。
【0029】このようなきめ細かな張力設定及び遅れ補
償用張力制御は、パイル織り柄と他の織り柄との切換の
際における張力制御の一層円滑な応答をもたらす。次
に、図7の第3の実施の形態を説明する。第1の実施の
形態と同じ構成部には同じ符号が付してある。
【0030】この実施の形態では張力検出ローラ22が
エアシリンダ44によって位置変位可能に支持されてい
る。エアシリンダ44への圧縮エア供給は三方弁型の電
磁弁45の励消磁によって制御される。電磁弁45の励
磁によりパイル用経糸Tpの張力が増大するように張力
検出ローラ22が変位し、電磁弁45の消磁によりパイ
ル用経糸Tpの張力が減少するように張力検出ローラ2
2が変位する。第1の実施の形態の場合と同様に通常の
張力制御を行なう送り出し制御装置C5は、張力検出器
221からの張力検出情報に基づいて電磁弁45の励消
磁タイミングを制御する。この励消磁タイミング制御は
第1の実施の形態における遅れ補償用張力制御と同様の
遅れ補償用張力制御をもたらすように行われる。
【0031】この実施の形態においても織り柄の切り換
わりに伴う設定張力の変更に対してパイル用経糸の張力
制御が応答遅れなく円滑に追随する。次に、図8の第4
の実施の形態を説明する。第3の実施の形態と同じ構成
部には同じ符号が付してある。
【0032】この実施の形態では張力変動吸収バー23
及び板ばね231がエアシリンダ44によって位置変位
可能に支持されている。電磁弁45の励磁によりパイル
用経糸Tpの張力が増大するように張力変動吸収バー2
3が変位し、電磁弁45の消磁によりパイル用経糸Tp
の張力が減少するように張力変動吸収バー23が変位す
る。この実施の形態においても織り柄の切り換わりに伴
う設定張力の変更に対してパイル用経糸の張力制御が応
答遅れなく円滑に追随する。
【0033】本発明では、第1の実施の形態における正
転量θ2を算出する式として(α1・Po+α2・Go
+α3・Fx)(α1,α2,α3は定数)を用いた
り、逆転量θ1を算出する式として(β1・Po+β2
・Go+β3・Fx)(β1,β2,β3は定数)を用
いてもよい。あるいは正転量θ2を算出する式として
(α4・Po+α5・Go)(α4,α5は定数)を用
いたり、逆転量θ1を算出する式として(β4・Po+
β5・Go)(β4,β5は定数)を用いてもよい。
【0034】さらに本発明では、送り出しモータMpの
作動を制御する送り出し制御装置によって織り柄の切換
の判断を行なうようにしてもよい。
【0035】
【発明の効果】以上詳述したように本発明では、張力検
出情報に基づく張力制御とは別に、この張力制御におけ
る制御遅れを補償するための遅れ補償用張力制御を行な
うようにしたので、パイル織りと他の織り柄との切り換
わりの際の張力制御の応答遅れに起因する制御不良を補
償し得るという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態を示す織機全体の側面図。
【図2】制御ブロック図。
【図3】遅れ補償用張力制御プログラムを示すフローチ
ャート。
【図4】遅れ補償用張力制御プログラムを示すフローチ
ャート。
【図5】遅れ補償用張力制御プログラムを示すフローチ
ャート。
【図6】第2の実施の形態を示す制御ブロック図。
【図7】第3の実施の形態を示す要部側面図。
【図8】第4の実施の形態を示す要部側面図。
【符号の説明】
221…張力検出手段となる張力検出器、33…織り柄
設定手段となる織り柄設定装置、35…遅れ補償制御手
段を構成する逆転量補正部、36…遅れ補償制御手段を
構成する正転量補正部、37…遅れ補償制御手段を構成
する制御回路、Co…遅れ補償制御手段を構成する織機
制御コンピュータ、Tp…パイル用経糸。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】筬の筬打ち位置と織布の織前との相対位置
    を変更してパイルを形成し、パイル用経糸の張力を検出
    する張力検出手段から得られる張力検出情報に基づいて
    パイル用経糸の張力制御を行なうパイル織機において、 パイル織りと地織りあるいはボーダー織りとの間の織り
    柄の切換の際に前記張力検出情報に基づく張力制御とは
    別に、この張力制御における制御遅れを補償するための
    遅れ補償用張力制御を行なうパイル織機におけるパイル
    用経糸張力制御方法。
  2. 【請求項2】パイル織り柄から他の織り柄への切換の際
    には張力を増大する遅れ補償用張力制御を行なう請求項
    1に記載のパイル織機におけるパイル用経糸張力制御方
    法。
  3. 【請求項3】パイル織り柄以外の織り柄からパイル織り
    柄への切換の際には張力を低減する遅れ補償用張力制御
    を行なう請求項1に記載のパイル織機におけるパイル用
    経糸張力制御方法。
  4. 【請求項4】筬の筬打ち位置と織布の織前との相対位置
    を変更してパイルを形成し、パイル用経糸の張力を検出
    する張力検出手段から得られる張力検出情報に基づいて
    パイル用経糸の張力制御を行なうパイル織機において、 織り柄を設定する織り柄設定手段と、 織り柄設定手段から得られる織り柄情報に基づいてパイ
    ル織り柄と他の織り柄との間の切換の際に前記張力検出
    情報に基づく張力制御における制御遅れを補償するため
    の遅れ補償用張力制御を行なう遅れ補償制御手段とを備
    えたパイル織機におけるパイル用経糸張力制御装置。
  5. 【請求項5】前記遅れ補償制御手段は、パイル用経糸を
    巻いたワープビームを正逆駆動する送り出しモータを含
    む請求項4に記載のパイル織機におけるパイル用経糸張
    力制御装置。
JP12223897A 1997-05-13 1997-05-13 パイル織機におけるパイル用経糸張力制御方法及び装置 Pending JPH10317256A (ja)

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EP1122345A1 (de) * 2000-02-02 2001-08-08 Lindauer Dornier Gesellschaft M.B.H Verfahren zum Herstellen eines Dreher-Grundgewebes und Webmaschine zur Verfahrensdurchführung
JP2008127691A (ja) * 2006-11-17 2008-06-05 Toyota Industries Corp パイル織り織機における経糸張力制御装置

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