JP4527817B2 - 織機における織段発生防止方法及び装置 - Google Patents

織機における織段発生防止方法及び装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、織機における織段発生防止方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
特開平6−346345号公報に開示されるジェットルームでは、機台、送り出し部、巻き取り部がそれぞれ独立した駆動モータを有し、織機の回転、経糸の送り出し、織布の巻き取りがそれぞれ独立して行われるようになっている。緯入れミス発生に伴う不良緯糸を除去する場合には、不良緯糸を除去可能な経糸開口をもたらす主軸角度まで機台用駆動モータ、送り出し部用駆動モータ及び巻き取り部用駆動モータが同期して逆転駆動される。この逆転は実質的に主軸半回転ほどである。次いで、ピックファインディング装置が開口装置と機台用駆動モータとの作動連結を切り離した状態で綜絖枠のみを1回逆転した後に開口装置と機台用駆動モータとを作動連結する。これにより不良緯糸が織前から除去可能となる。不良緯糸を織前から除去した後、新たな1本の緯糸が不良緯糸の代わりに緯入れされる。この状態では開口装置と機台と送り出し部と巻き取り部とが本来の作動位置の関係を持って対応する。即ち、開口装置を構成する綜絖枠の上下位置、織布の織前の位置及び筬の位置が主軸角度に置き換えてみた場合に一致している。そして、織段発生防止のために送り出し部が逆転されると共に、巻き取り部が正転され、適宜な張力が経糸に付与される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この従来技術では、織段の一種である枕段の発生を防止するために製織停止時には筬が織前を叩かないようにしている。そのために前記のような機台用駆動モータ、送り出し部用駆動モータ及び巻き取り部用駆動モータの逆転、ピックファインディング装置が開口装置と機台用駆動モータとの作動連結を切り離した状態で綜絖枠のみを1回逆転するといった手順が採用されている。
【0004】
タオル製織において緯入れミスが発生した場合、不良緯糸がファーストピック緯糸のときには不良緯糸に先行する2本のルーズピック緯糸も除去する必要がある。しかし、前記従来技術では製織停止時における開口装置の任意の複数回の動作に応じた送り出し部及び巻き取り部の位置合わせができないため、タオル製織時の緯入れミスに伴う複数本の緯糸の除去、あるいは織布上の傷を修復するための複数本の緯糸の除去に伴う織段発生を防止することができない。
【0005】
本発明は、織段発生を回避しつつ製織停止時における開口装置の動作の自由度を高め得る織段発生防止方法及び装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そのために本発明は、筬を駆動する織機駆動モータから独立した開口駆動手段によって綜絖枠を駆動し、前記織機駆動モータから独立して織布の織前を移動する織前移動手段を備えた織機を対象とし、請求項1の発明では、前記織機駆動モータを停止させた状態で、前記開口駆動手段を作動させて、緯糸を織前から除去可能な開口状態を形成し、前記織機駆動モータ停止時における前記開口駆動手段の前記織機駆動モータから独立した作動の作動量に対応する織前の仮想移動量を緯糸密度情報を用いて算出し、前記仮想移動量をもたらすように前記織機駆動モータ停止時における前記織前移動手段の作動量を制御して、前記開口駆動手段の前記織機駆動モータから独立した作動に引き続いて織布の織前位置を調整するようにした。
【0007】
織前の仮想移動量は開口駆動手段の作動量に対応し、開口駆動手段の作動量が増えるほど前記仮想移動量が大きくなる。仮想移動量は開口駆動手段の作動量に応じて自動決定される。織前から除去される緯糸の本数が増えると開口駆動手段の作動量が緯糸の本数に応じて増加し、仮想移動量は緯糸の除去本数に応じて自動決定される。緯糸密度情報は仮想移動量を算出する上で便利なデータである。
【0008】
請求項2の発明では、請求項1において、前記織機駆動モータが停止した際に最終緯入れされた緯糸に対応する最終開口パターン情報を記憶しておき、前記記憶された最終開口パターン情報に基づいて前記最終緯入れされた緯糸を織前から除去可能に前記開口駆動手段の作動を制御するようにした。
【0009】
最終緯入れされた緯糸を織前から除去可能な開口状態が確実に得られる。
請求項3の発明では、請求項1において、緯入れミス発生に伴って前記織機駆動モータが停止した際には、前記織機駆動モータを動かすことなく緯入れミス発生時の開口パターン情報に基づいて緯入れミスした緯糸を織前から除去可能に前記開口駆動手段の作動を制御するようにした。
【0010】
筬が織前を叩かないようにして織前から緯入れミスした緯糸を除去することができ、製織停止時における筬打ちによる織段発生が防止される。
請求項4の発明では、請求項1乃至請求項3のいずれか1項において、前記算出された仮想移動量を少なくとも経糸種類、織物種類、経糸張力のうちの1つに基づく補正情報に基づいて補正するようにした。
【0011】
製織再開時におけるきめ細かな織前位置制御が可能である。
請求項5の発明では、織機駆動モータ作動時には開口パターン情報及び織機回転角度情報に基づいて開口駆動手段の作動を制御するとともに、緯糸除去時には緯糸を織前から除去可能な経糸の開口状態を形成するように前記織機駆動モータ停止時における該織機駆動モータから独立した前記開口駆動手段の作動の作動量を制御する制御手段と、前記織機駆動モータ停止時における前記開口駆動手段の前記織機駆動モータから独立した作動の作動量に対応する織布の織前の仮想移動量を緯糸密度情報を用いて算出する仮想移動量算出手段と、前記仮想移動量算出手段によって算出された仮想移動量に基づいて前記織機駆動モータ停止時における前記織前移動手段の作動量を制御する作動量制御手段とを備え、前記作動量制御手段により制御される前記織前移動手段の作動を、前記開口駆動手段の前記織機駆動モータから独立した作動に引き続いて行なうようにした織段発生防止装置を構成した。
【0012】
作動量制御手段は、算出された仮想移動量に基づいて織機駆動モータ停止時における織前移動手段の作動量を制御し、織前移動手段は前記仮想移動量の織前移動を行なう。
【0013】
請求項6の発明では、請求項5において、前記織機駆動モータ停止時における前記開口駆動手段の作動量を指示する作動量指示手段を備え、前記仮想移動量算出手段は、前記作動量指示手段によって指示された作動量に基づいて前記仮想移動量を算出するようにした。
【0014】
作動量指示手段による開口駆動手段の作動量の指示は、開口装置の動作の自由度を高める。
請求項7の発明では、請求項5及び請求項6のいずれか1項において、前記織機駆動モータが停止した際に最終緯入れされた緯糸に対応する最終開口パターン情報を記憶する記憶手段と、前記最終緯入れされた緯糸を織前から除去可能に前記開口駆動手段の作動を制御する口出し制御手段とを備えた織段発生防止装置を構成し、前記口出し制御手段は、前記記憶された最終開口パターン情報に基づいて前記最終緯入れされた緯糸を織前から除去可能に前記開口駆動手段の作動を制御するようにした。
【0015】
口出し制御手段は、最終開口パターン情報に基づいて最終緯入れされた緯糸を織前から除去可能な開口状態を確実にもたらす。
請求項8の発明では、請求項5及び請求項6のいずれか1項において、開口パターン情報を記憶する開口パターン記憶手段と、緯入れミス発生の際には緯入れミス発生時の綜絖枠の開口パターン情報に基づいて緯入れミスした緯糸を織前から除去可能に前記開口駆動手段の作動を制御するミス糸除去用口出し制御手段とを備えた織段発生防止装置を構成した。
【0016】
ミス糸除去用口出し制御手段は、緯入れミスした緯糸を織前から除去可能な開口状態を織機駆動モータを動かすことなく確実にもたらす
【0017】
求項の発明では、請求項5乃至請求項のいずれか1項において、前記織前移動手段は、ワープビームから経糸を送り出すための送り出しモータ、及び織布をクロスローラ側へ引き取るための巻き取りモータの少なくとも一方とした。
【0018】
送り出しモータあるいは巻き取りモータは織前移動手段として好適である。
請求項1の発明では、請求項において、前記送り出しモータを含む前記織前移動手段を構成し、前記ワープビームの径情報を用いて前記織前移動手段の作動量を演算する前記作動量制御手段を構成した。
【0019】
ワープビームの径が異なれば、送り出しモータの回転量が同じでも経糸の移送量が異なる。従って、ワーブビーム径は織段発生抑制のための仮想移動量を算出する上で有効なデータである。
【0020】
請求項1の発明では、請求項5乃至請求1のいずれかにおいて、前記作動量制御手段によって演算された前記織前移動手段の作動量を少なくとも経糸種類、織物種類、経糸張力のうちの1つに基づく補正情報に基づいて補正するための補正手段を備えた織段発生防止装置を構成した。
【0021】
経糸種類、織物種類等に応じたきめ細かな織前位置制御が可能である。
請求項1の発明では、請求項5乃至請求項1のいずれか1項において、前記開口駆動手段は、製織時において前記綜絖枠を個別に駆動する開口駆動モータとした。
【0022】
開口駆動モータは開口駆動手段として好適である。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した第1の実施の形態を図1〜図7に基づいて説明する。
【0024】
図1に示すMoは織機駆動モータであり、織機駆動モータMoは織機制御コンピュータCoの制御を受ける。M1は織機駆動モータMoから独立した送り出しモータであり、送り出しモータM1はワープビーム12を駆動する。ワープビーム12から送り出される経糸Tはバックローラ13及び張力検出ローラ14を経由して綜絖枠15及び筬16を通される。織布Wはエキスパンションバー17、サーフェスローラ18、プレスローラ19を経由してクロスローラ20に巻き取られる。
【0025】
プレスローラ19と協働して織布Wをクロスローラ20側へ引き取るサーフェスローラ18は、織機駆動モータMoから独立した正逆転可能な巻き取りモータM2によって駆動される。クロスローラ20はサーフェスローラ18に連動して正逆転する。巻き取りモータM2は巻き取り制御装置C2の制御を受ける。巻き取り制御装置C2は、巻き取りモータM2に組み込まれたロータリエンコーダMe2からの回転角度検出信号に基づいて巻き取りモータM2の回転速度をフィードバック制御する。
【0026】
経糸Tの張力は、張力検出ローラ14、イージングレバー21、検出レバー22を介して経糸張力検出器23により検出される。送り出しモータM1は送り出し制御装置C1の制御を受ける。送り出し制御装置C1は、予め設定された基準張力及び経糸張力検出器23から得られる張力検出情報に基づいて送り出しモータM1の回転速度を制御する。そして、送り出し制御装置C1は、送り出しモータM1に組み込まれたロータリエンコーダMe1からの回転角度検出信号に基づいて送り出しモータM1の回転速度をフィードバック制御する。
【0027】
図1に示すように、綜絖枠15の下方には開口駆動モータ24が配置されている。開口駆動モータ24の出力軸241にはクランク円板25が止着されており、クランク円板25と綜絖枠15の下枠とはコネクティングロッド26を介して連結されている。クランク円板25及びコネクティングロッド26はクランク機構を構成し、開口駆動モータ24の一方向への回転がクランク機構を介して綜絖枠15の上下動に変換される。
【0028】
図2に示すように、開口駆動モータ24は開口制御装置C3の指令制御を受ける。織機制御コンピュータCoには開口パターン記憶装置28が接続されている。開口パターン記憶装置28には複数の綜絖枠15(本実施の形態では4つ)の上下動運動を表す開口パターンが記憶されている。綜絖枠15が最上位位置(上開口位置)にあるときを1、綜絖枠15が最下位位置(下開口位置)にあるときを0のようにして表すと、1つの綜絖枠15の上下動運動は例えば(・・・1,1,0,0・・・)のように表される。(・・・1,1・・・)の後の1の所では綜絖枠15は織機1回転の間にわたって上開口位置に停止し、(・・・0,0・・・)の後の0の所では綜絖枠15は織機1回転の間にわたって下開口位置に停止する。(・・・1,0・・・)の所では綜絖枠15は上開口位置から下開口位置へ移行し、(・・・0,1・・・)の所では綜絖枠15は下開口位置から上開口位置へ移行する。各綜絖枠15の上下動運動は前記のような0,1の列で表される。ここで、a1,b1,c1,d1,a2,b2,c2,d2,a3,b3,c3,d3,a4,b4,c4,d4を0又は1とし、4つの綜絖枠15の上下動運動は、図1の右側のものから順に、(・・・a1,b1,c1,d1・・・) ,(・・・a2,b2,c2,d2・・・) ,(・・・a3,b3,c3,d3・・・) ,(・・・a4,b4,c4,d4・・・) のように表されるものとする。ここで言う開口パターンは、緯入れ毎の各綜絖枠15の上開口位置又は下開口位置を表す(a1,a2,a3,a4) ,(b1,b2,b3,b4) ,(c1,c2,c3,c4) ,(d1,d2,d3,d4) ・・・のことである。例えば、(a1,a2,a3,a4) =(0,1,0,1)という開口パターンの情報は、図1の右から1番目の綜絖枠15を下開口位置、図1の右から2番目の綜絖枠15を上開口位置、図1の右から3番目の綜絖枠15を下開口位置、図1の右から4番目の綜絖枠15を上開口位置に配置するという状態を表す。
【0029】
織機制御コンピュータCoは開口パターン記憶装置28から開口パターンを読み取って開口制御装置C3に送る。開口制御装置C3は、織機制御コンピュータCoから送られる開口パターン情報、及び織機回転角度検出用のロータリエンコーダ27から得られる織機回転角度情報に基づいて開口駆動モータ24の作動を制御する。そして、開口制御装置C3は、開口駆動モータ24に組み込まれたロータリエンコーダ242から得られる回転角度情報に基づいて開口駆動モータ24をフィードバック制御する。
【0030】
図2に示すように、緯糸Yは緯入れ用メインノズル29から射出されて緯入れされる。緯糸Yは緯入れ末端側に設置された緯入れミス検出器30によって所定位置への到達の有無を検出される。緯入れミス検出器30は緯糸Yの到達有りの検出信号を織機制御コンピュータCoに出力する。織機制御コンピュータCoは、緯入れミス検出器30からの緯糸到達有り検出信号が所定の織機回転角度範囲内で入力した場合には織機駆動モータMoの作動を継続して製織を継続する。織機制御コンピュータCoは、緯入れミス検出器30からの緯糸到達有り検出信号が所定の織機回転角度範囲内で入力しないという緯入れミスが発生した場合には織機駆動モータMoの作動を停止して製織を停止する。
【0031】
図5〜図7は、織機制御コンピュータCo、開口制御装置C3、送り出し制御装置C1及び巻き取り制御装置C2によって遂行される織段発生防止プログラムを表すフローチャートである。なお、図7中のnは1または2を表し、n=1の場合の制御装置Cn(=C1)は送り出し制御装置C1を表し、モータMn(=M1)は送り出しモータM1を表し、完了信号Kn(=K1)は織前移動完了信号K1を表す。又、n=2の場合の制御装置Cn(=C2)は巻き取り制御装置C2を表し、モータMn(=M2)は巻き取りモータM2を表し、完了信号Kn(=K2)は織前移動完了信号K2を表す。即ち、n=1の場合には、図7は送り出し制御装置C1の制御プログラムを表し、n=2の場合には、図7は巻き取り制御装置C2の制御プログラムを表す。以下、図5〜図7のフローチャートに従って織段発生防止を説明する。
【0032】
緯入れミスが発生すると、織機制御コンピュータCoは開口制御装置C3、送り出し制御装置C1及び巻き取り制御装置C2に製織停止信号を送る。次いで、織機制御コンピュータCoは織機駆動モータMoの作動停止を指令する。開口制御装置C3は製織停止信号の入力に基づいて開口駆動モータ24の作動停止を制御する。送り出し制御装置C1は製織停止信号の入力に基づいて送り出しモータM1の作動停止を制御し、巻き取り制御装置C2は製織停止信号の入力に基づいて巻き取りモータM2の作動停止を制御する。織機駆動モータMo、送り出しモータM1及び巻き取りモータM2は図4に曲線E1,E2,E3で示すように同期して作動停止する。上開口位置及び下開口位置の一方から他方へ移動する開口パターンの経糸Tは図3(a)に示す位置で停止する。
【0033】
製織停止後、織機制御コンピュータCoは口出し指令信号を開口制御装置C3に出力する。開口制御装置C3は口出し指令信号の入力に基づいてミス糸Ymを織布Wの織前W1から除去可能な最大開口を形成するための口出し制御を行なう。この口出し制御では図3(a)の状態にある経糸Tを上下動するための開口駆動モータ24が製織時の織機1回転半の間に回転する量だけ逆回転される。図3(a)の状態において上開口位置あるいは下開口位置にある経糸(図示略)を上下動するための開口駆動モータ24は不動あるいは上開口位置及び下開口位置の一方から他方へ経糸を移動する量だけ逆転される。即ち、織機制御コンピュータCoは開口パターン記憶装置28に記憶された開口パターンの逆順序に従うように開口制御装置C3に口出し指令を行ない、開口制御装置C3は前記開口パターンの逆順序に従うように開口駆動モータ24の作動を制御する。開口パターンの順序が例えば(a1,a2,a3,a4) ,(b1,b2,b3,b4) ,(c1,c2,c3,c4) のようになっているとすると、開口パターンの逆順序は、(c1,c2,c3,c4) ,(b1,b2,b3,b4) ,(a1,a2,a3,a4) となる。全ての経糸Tは図3(b)に示すように上開口位置又は下開口位置へ配置され、ミス糸Ymが織前W1から除去可能となる。なお、この際、織機駆動モータMoは停止されたままである。
【0034】
口出し指令信号の出力後、織機制御コンピュータCoは、製織時の織機1回転半の間に移動する織布Wの移動量(以下、仮想移動量という)を算出する。この仮想移動量の算出には緯糸密度(織布Wの単位長さ当たりの緯糸本数)情報及び織機回転速度(1分間当たりの織機の回転数)情報が用いられる。織機制御コンピュータCoは織機回転速度情報に基づいて織機駆動モータMoの回転速度を制御している。織機制御コンピュータCoは織機回転速度情報及び緯糸密度情報を巻き取り制御装置C2へ送り、巻き取り制御装置C2は織機回転速度情報及び緯糸密度情報に基づいて巻き取りモータM2の回転速度を制御している。
【0035】
織機制御コンピュータCoは算出した仮想移動量の情報を送り出し制御装置C1及び巻き取り制御装置C2へ送る。送り出し制御装置C1は仮想移動量に基づいて送り出しモータM1の逆転量を算出する。この逆転量の算出にはワープビーム12の径の情報が用いられる。ロータリエンコーダ27は織機1回転に対して1回原点信号を織機制御コンピュータCoに出力しており、織機制御コンピュータCoは前記原点信号の入力回数からワープビーム12の径を把握する。織機制御コンピュータCoはワープビーム12の径の情報を送り出し制御装置C1に送っており、送り出し制御装置C1は織機制御コンピュータCoから送られるワープビーム12の径情報を送り出しモータM1の逆転量の算出に用いる。巻き取り制御装置C2は仮想移動量に基づいて巻き取りモータM2の逆転量を算出する。
【0036】
送り出し制御装置C1は算出した逆転量だけ送り出しモータM1をスロー逆転する。図4の曲線rは送り出しモータM1のスロー逆転を表す。巻き取り制御装置C2は算出した逆転量だけ巻き取りモータM2をスロー逆転する。図4の曲線sは巻き取りモータM2のスロー逆転を表す。
【0037】
送り出しモータM1及び巻き取りモータM2のスロー逆転は開口駆動モータ24の逆転に引き続いて行われ、ミス糸Ymの除去は送り出しモータM1及び巻き取りモータM2のスロー逆転後に行われる。ミス糸Ymの除去後、起動スイッチ31がON操作されると、織機制御コンピュータCoは製織開始信号を開口制御装置C3、送り出し制御装置C1及び巻き取り制御装置C2に出力する。送り出し制御装置C1は、製織開始信号の入力に応答して織前移動完了信号K1を織機制御コンピュータCo及び開口制御装置C3に出力すると共に、送り出しモータM1の作動開始制御を行なう。巻き取り制御装置C2は、製織開始信号の入力に応答して織前移動完了信号K2を織機制御コンピュータCo及び開口制御装置C3に出力すると共に、巻き取りモータM2の作動開始制御を行なう。織機制御コンピュータCoは織前移動完了信号K1,K2の入力に応答して織機駆動モータMoの作動開始制御を行ない、開口制御装置C3は織前移動完了信号K1,K2の入力に応答して開口駆動モータ24の作動開始制御を行なう。織機駆動モータMo、送り出しモータM1及び巻き取りモータM2は、図4の曲線D1,D2,D3で示すように同期して作動開始する。
【0038】
第1の実施の形態では以下の効果が得られる。
(1-1)4つの開口駆動モータ24は開口駆動手段を構成し、織機制御コンピュータCoは口出し指令によって開口駆動手段の作動量を指示する。即ち、織機制御コンピュータCoは作動量指示手段となる。ここで言う開口駆動手段の作動量とは、経糸Tのある開口状態から前記開口パターンの逆順序に従うようにして経糸Tの別の開口状態へ移行するための開口駆動手段の動作量のことである。送り出しモータM1、巻き取りモータM2及び織機駆動モータMoが口出しのための開口駆動手段の動作量に同期して追随したと仮定すると、織機が1回半逆転したことになり、織布Wの織前W1が織機の1回半の逆転に対応した移動を行なったことになる。前記仮定のもとにおける織前W1の移動が仮想移動量となる。
【0039】
緯入れミス発生に伴う製織停止時の開口駆動手段の作動量は予め設定されているが、この作動量の設定には任意性がある。仮想移動量算出手段となる織機制御コンピュータCoによって算出された仮想移動量は開口駆動手段の作動量に対応し、開口駆動手段の作動量が増えるほど、即ち経糸Tのある開口状態から前記開口パターンの逆順序に従うようにして経糸Tの別の開口状態へ移行するための開口駆動手段の動作が長引くほど前記仮想移動量が大きくなる。送り出しモータM1及び巻き取りモータM2は、前記のようにして決定された仮想移動量に基づいて織前W1を後退する。製織停止時における開口駆動手段の作動量に応じて後退させられた織前W1からミス糸Ymを除去した後の織前の位置は、製織開始時の本来の織前位置に一致する。従って、緯入れミス発生後のミス糸除去のための開口装置の動作に伴う織前W1の位置ずれに起因する織段発生は防止される。
【0040】
(1-2)仮想移動量算出手段である織機制御コンピュータCoは、緯糸密度情報を用いて前記仮想移動量を算出する。製織時における巻き取りモータM2の回転速度は、織機回転速度及び緯糸密度情報に基づいて設定されるが、このような緯糸密度情報は仮想移動量を算出する上で便利なデータである。
【0041】
(1-3)経糸Tを送り出すための送り出しモータM1及び織布Wを巻き取るための巻き取りモータM2は織前移動手段として好適である。
(1-4)ワープビーム12の径が異なれば、送り出しモータM1の回転量が同じでも経糸Tの移送量が異なる。従って、ワーブビーム径を考慮した仮想移動量の算出は、織段発生を精度良く抑制する上で有効である。
【0042】
(1-5)経糸Tを上下動させて口出しを行なう最中に筬16が織前W1を叩くと、織段が生じやすい。第1の実施の形態では、緯入れミスしたミス糸Ymを除去するための口出しは、開口駆動モータ24の作動のみによって行われ、織機駆動モータMoが逆転されることはない。従って、口出し最中に筬16が織前W1を叩くことはなく、口出し最中の筬16が織前W1を叩くことに起因する織段発生は生じない。
【0043】
次に、図8〜図10の第2の実施の形態を説明する。第1の実施の形態と同じ構成部には同じ符号が付してある。図9及び図10は、送り出し制御装置C1及び巻き取り制御装置C2によって遂行される織段発生防止プログラムを表すフローチャートである。なお、図9及び図10中のnは1または2を表し、n=1の場合の制御装置Cn(=C1)は送り出し制御装置C1を表し、モータMn(=M1)は送り出しモータM1を表し、完了信号Kn(=K1)は織前移動完了信号K1を表し、補正値hn(=h1)は補正値h1を表す。又、n=2の場合の制御装置Cn(=C2)は巻き取り制御装置C2を表し、モータMn(=M2)は巻き取りモータM2を表し、完了信号Kn(=K2)は織前移動完了信号K2を表し、補正値hn(=h2)は補正値h2を表す。即ち、n=1の場合には、図9及び図10は送り出し制御装置C1の制御プログラムを表し、n=2の場合には、図9及び図10は巻き取り制御装置C2の制御プログラムを表す。
【0044】
この実施の形態では、送り出し制御装置C1及び巻き取り制御装置C2にそれぞれ補正入力装置32,33が接続されている。送り出し制御装置C1は補正入力装置32によって入力された補正情報を記憶し、巻き取り制御装置C2は補正入力装置33によって入力された補正情報を記憶する。補正入力装置32によって入力される補正情報は0≦h1<1の補正値h1で表される。補正入力装置33によって入力される補正情報は0≦h2<1の補正値h2で表される。
【0045】
織機制御コンピュータCoによる織段発生防止用の制御プログラムを表すフローチャートは図示していないが図5と同じであり、開口制御装置C3による織段発生防止用の制御プログラムを表すフローチャートは図示していないが図6と同じである。即ち、織機制御コンピュータCoは開口パターン記憶装置28に記憶された開口パターンの逆順序に従うように開口制御装置C3に口出し指令を行ない、開口制御装置C3は前記開口パターンの逆順序に従うように開口駆動モータ24の作動を制御する。開口パターンの逆順序に従うように開口駆動モータ24を作動する制御は、ミス糸Ymに対応する開口パターン情報に基づいてミス糸Ymを織前W1から除去可能に開口駆動モータ24の作動を制御することである。開口パターン記憶装置28は開口パターン情報を記憶する開口パターン記憶手段となる。織機制御コンピュータCo及び開口制御装置C3は、緯入れミス発生時の開口パターン情報に基づいて緯入れミスしたミス糸Ymを織前W1から除去可能に開口駆動モータ24の作動を制御するミス糸除去用口出し制御手段となる。
【0046】
第2の実施の形態における織段発生防止プログラムは、フローチャートのステップS1〜S2の間が第1の実施の形態の場合と異なる。そこで、フローチャートのステップS1〜S2の間の制御プログラムのみを詳細に説明する。
【0047】
送り出し制御装置C1は、織機制御コンピュータCoから送られた仮想移動量の情報に基づいて送り出しモータM1の逆転量を算出する。巻き取り制御装置C2は、織機制御コンピュータCoから送られた仮想移動量の情報に基づいて巻き取りモータM2の逆転量を算出する。送り出しモータM1の算出逆転量をρ、巻き取りモータM2の算出逆転量をσとする。
【0048】
補正入力装置32によって入力される補正情報が送り出し制御装置C1に記憶されていない場合、送り出し制御装置C1は算出逆転量ρだけ送り出しモータM1をスロー逆転する。補正入力装置32によって入力される補正情報が送り出し制御装置C1に記憶されている場合、補正値h1が0<h1<1の場合には送り出し制御装置C1は算出逆転量ρに補正値h1を掛けた量h1・ρに算出逆転量ρを補正する。そして、送り出し制御装置C1は逆転補正量h1・ρだけ送り出しモータM1をスロー逆転する。補正値h1が零の場合には送り出し制御装置C1は送り出しモータM1をスロー逆転しない。
【0049】
補正入力装置33によって入力される補正情報が巻き取り制御装置C2に記憶されていない場合、送り出し制御装置C1は算出逆転量σだけ巻き取りモータM2をスロー逆転する。補正入力装置33によって入力される補正情報が巻き取り制御装置C2に記憶されている場合、補正値h2が0<h2<1の場合には巻き取り制御装置C2は算出逆転量σに補正値h2を掛けた量h2・σに算出逆転量σを補正する。そして、巻き取り制御装置C2は逆転補正量h2・σだけ巻き取りモータM2をスロー逆転する。補正値h2が零の場合には巻き取り制御装置C2は巻き取りモータM2をスロー逆転しない。
【0050】
ミス糸Ymの除去後、起動スイッチ31がON操作されると、織機制御コンピュータCoは製織開始信号を開口制御装置C3、送り出し制御装置C1及び巻き取り制御装置C2に出力する。
【0051】
製織再開時における織前W1の適正な位置は、織物種類、経糸張力、経糸種類等の製織条件の影響を受ける。補正値h1,h2は、織物種類、経糸張力、経糸種類の製織条件を考慮して設定されている。補正値h1,h2は、織物種類、経糸張力、経糸種類のうちの2つ、あるいは1つのみの製織条件を考慮して設定してもよい。あるいは補正値h1,h2は、織物種類、経糸張力、経糸種類に他の製織条件を加えて考慮して設定してもよい。織物種類、経糸張力、経糸種類等の製織条件を考慮した補正値h1,h2の設定は織段発生防止に有効である。
【0052】
補正入力装置32は、送り出し制御装置C1において前記仮想移動量から演算される送り出しモータM1の逆転量を経糸種類、織物種類、経糸張力等の製織条件に基づく補正情報に基づいて補正する補正手段である。補正入力装置33は、巻き取り制御装置C2において前記仮想移動量から演算される巻き取りモータM2の逆転量を経糸種類、織物種類、経糸張力等の製織条件に基づく補正情報に基づいて補正する補正手段である。このような補正は、経糸種類、織物種類、経糸張力等の製織条件に応じたきめ細かな織前位置制御を可能とし、織段発生抑制効果が更に向上する。
【0053】
次に、本発明をパイル織機に具体化した図11〜図13の第3の実施の形態を説明する。第1の実施の形態と同じ構成部には同じ符号が付してある。
図11に示すように、ワープビーム12の上方にはパイル用ワープビーム11が支持されている。パイル用ワープビーム11は送り出しモータM3により回転駆動される。送り出しモータM3の作動によりパイル用ワープビーム11から送り出されるパイル用経糸Tpは転向ローラ34、張力付与バー35及びテリーモーションローラ36に沿った経路を経由して綜絖枠15及び筬16に通される。張力付与バー35は基端を固定支持された板ばね351の先端に支持されている。パイル用経糸Tpの張力は転向ローラ34を介して経糸張力検出器37により検出される。
【0054】
送り出しモータM3は送り出し制御装置C4の制御を受ける。送り出し制御装置C4は予め設定された基準張力と経糸張力検出器37から得られる張力検出情報との比較に基づいて送り出しモータM3の送り出し速度を制御する。そして、送り出し制御装置C4は、送り出しモータM3に組み込まれたロータリエンコーダMe3からの回転角度検出信号に基づいて送り出しモータM3の回転速度をフィードバック制御する。
【0055】
織機の前後中央部に配設された中間レバー38が回動すると、織機の前後の支持レバー39,40が同一方向へ回動し、エキスパンションバー17及びテリーモーションローラ36が同一方向へ変位する。エキスパンションバー17の変位により織布Wの経路が変位し、織布Wの織前W1が変位する。テリーモーションローラ36の変位によりパイル用経糸Tpの経路が変位する。
【0056】
中間レバー38の上方にはタオル製織機構41が配設されており、タオル製織機構41は織機駆動モータMoから駆動力を得る。織機制御コンピュータCo及び送り出し制御装置C4には柄出し制御装置42が接続されている。柄出し制御装置42にはタオル用の柄パターンが入力設定されている。柄出し制御装置42は緯入れ1サイクル中の所定の織機回転角度毎に織機制御コンピュータCo及び送り出し制御装置C4に柄パターンを送る。柄出し制御装置42から織機制御コンピュータCoに送られる柄パターンにはパイル形成情報、ボーダー形成情報、緯糸密度情報等が含まれている。織機制御コンピュータCoは柄パターンに含まれる緯糸密度情報に基づいて巻き取りモータM2の回転速度を制御する。
【0057】
織機制御コンピュータCoは柄出し制御装置42から得られる柄パターンに基づいてタオル製織機構41を作動させる。パイル形成時にはタオル製織機構41の駆動レバー411が揺動変位し、駆動レバー411の揺動変位が中間レバー38及び支持レバー39を介してエキスパンションバー17に伝達される。この変位伝達によりエキスパンションバー17が揺動変位する。ファーストピック状態の筬打ち時点にはエキスパンションバー17は図11に実線で示すテリー量零位置に配置される。ルーズピック状態の筬打ち時点にはエキスパンションバー17は図11に鎖線で示すテリー量有位置に配置される。パイルを形成しないときには駆動レバー411は揺動せず、エキスパンションバー17は図11の実線位置に保持される。
【0058】
この実施の形態では、図13(a),(b),(c)に示す3本緯タオル組織の製織を前提としている。Y1はファーストピック緯糸であり、Y2,Y3はルーズピック緯糸である。Wbは地織部であり、Ybは地織部の緯糸である。図13(a)はルーズピック緯糸Y2の筬打ち状態を示し、図13(b)はルーズピック緯糸Y3の筬打ち状態を示す。
【0059】
図12に示すように、織機制御コンピュータCoには逆転インチングスイッチ43、正転インチングスイッチ44及び補正入力装置45が信号接続されている。逆転インチングスイッチ43をON操作すると、織機制御コンピュータCoは開口パターンを逆に辿るように開口制御装置C3に逆転指令を出力する。正転インチングスイッチ44をON操作すると、織機制御コンピュータCoは開口パターンを順に辿るように開口制御装置C3に正転指令を出力する。開口制御装置C3は織機制御コンピュータCoの正転指令あるいは逆転指令に基づいて開口駆動モータ24からなる開口駆動手段の作動を制御する。
【0060】
織機制御コンピュータCoは、逆転インチングスイッチ43あるいは正転インチングスイッチ44のON操作による開口駆動手段の作動量に応じた仮想移動量を算出する。補正入力装置45は、前記仮想移動量を経糸種類、織物種類、経糸張力等に基づいて補正する補正手段である。この算出して補正された仮想移動量の情報は、織機制御コンピュータCoから送り出し制御装置C1,C4及び巻き取り制御装置C2へ送られる。仮想移動量に基づいた送り出しモータM1及び巻き取りモータM2のスロー逆転は第1の実施の形態の場合と同じである。送り出し制御装置C4は、仮想移動量に基づいて送り出しモータM1の場合と同様に送り出しモータM3のスロー逆転量を算出する。
【0061】
緯入れミス発生が検出されると、織機制御コンピュータCoは、予め設定された柄パターンに基づいてミス糸がファーストピック緯糸Y1、ルーズピック緯糸Y2,Y3、地織部Wbの緯糸Ybのいずれであるかを判別する。ミス糸がルーズピック緯糸Y2,Y3、地織部Wbの緯糸Ybのいずれかである場合には、ミス糸のみを織前W1から除去すればよい。ミス糸がファーストピック緯糸Y1である場合、織機制御コンピュータCoは警報装置46を作動する。図13(c)に示すファーストピック緯糸Y1mが緯入れミスしたミス糸である場合、ミス糸Y1m、及びその前のルーズピック緯糸Y3,Y2を織前W1から除去する必要がある。警報装置46の警報により作業者が逆転インチングスイッチ43をON操作して口出しをしながらミス糸Y1m、及びその前のルーズピック緯糸Y3,Y2を織前W1から除去処理する。この除去処理後、起動スイッチ31をON操作して製織が再開される。
【0062】
織機制御コンピュータCoは、逆転インチングスイッチ43あるいは正転インチングスイッチ44のON操作に応じた開口駆動手段の作動量を指令する。逆転インチングスイッチ43及び正転インチングスイッチ44は織機制御コンピュータCoと共に作動量指示手段を構成する。又、織機制御コンピュータCoは仮想移動量算出手段となる。
【0063】
この実施の形態では、製織停止時における開口駆動手段の作動量が逆転インチングスイッチ43あるいは正転インチングスイッチ44のON操作によって任意に調整される。しかし、織段抑制のための送り出しモータM1,M3及び巻き取りモータM2のスロー逆転量が開口駆動手段の任意の作動量に対して自動決定されるため、製織停止時における開口駆動手段のどのような作動に対しても織段発生防止効果が得られる。
【0064】
次に、図14〜図19の第4の実施の形態を説明する。第1の実施の形態と同じ構成部には同じ符号が付してある。図15〜図19は、織機制御コンピュータCo、開口制御装置C3、送り出し制御装置C1及び巻き取り制御装置C2によって遂行される織段発生防止プログラムを表すフローチャートである。なお、図19中のnは1または2を表し、n=1の場合の制御装置Cn(=C1)は送り出し制御装置C1を表し、モータMn(=M1)は送り出しモータM1を表す。又、n=2の場合の制御装置Cn(=C2)は巻き取り制御装置C2を表し、モータMn(=M2)は巻き取りモータM2を表す。即ち、n=1の場合には、図19は送り出し制御装置C1の制御プログラムを表し、n=2の場合には、図19は巻き取り制御装置C2の制御プログラムを表す。
【0065】
図14に示すように、織機制御コンピュータCoには正転インチングスイッチ50、逆転インチングスイッチ51及び停止信号発生器52が信号接続されている。停止信号発生器52は、運転停止スイッチ、経糸切れ検出器等の運転停止信号を出力するもののことである。停止信号発生器52が運転停止信号を出力すると、織機制御コンピュータCoは運転中の織機駆動モータMoの作動を停止する。正転インチングスイッチ50をON操作すると、正転インチング信号が織機制御コンピュータCoに出力される。逆転インチングスイッチ51をON操作すると、逆転インチング信号が織機制御コンピュータCoに出力される。
【0066】
図15は織機制御コンピュータCoによる織段発生防止用の制御プログラムである。停止信号発生器52が運転停止信号を出力すると、織機制御コンピュータCoは、開口制御装置C3、送り出し制御装置C1及び巻き取り制御装置C2に製織停止信号を出力すると共に、織機駆動モータMoを停止させる。織機制御コンピュータCoは、開口パターン記憶装置28に記憶されている開口パターン情報に基づいて、織機駆動モータMoが停止した際に最終緯入れされた緯糸に対応する開口パターン情報(以下、最終開口パターン情報という)を記憶すると共に、開口制御装置C3に出力する。開口制御装置C3は送られた最終開口パターン情報を記憶する。
【0067】
製織停止中に正転インチングスイッチ50あるいは逆転インチングスイッチ51がON操作されると、織機制御コンピュータCoは、正転インチング信号あるいは逆転インチング信号の入力に応答して同期インチング指令信号を開口制御装置C3、送り出し制御装置C1及び巻き取り制御装置C2に出力する。そして、織機制御コンピュータCoは織機駆動モータMoをインチングする。送り出し制御装置C1は、同期インチング指令信号の入力に応答して送り出しモータM1を同期インチングさせる。巻き取り制御装置C2は、同期インチング指令信号の入力に応答して巻き取りモータM2を同期インチングさせる。送り出しモータM1及び巻き取りモータM2の同期インチングは、織機駆動モータMoのインチングに応じた織前W1の移動をもたらすように行われる。送り出し制御装置C1及び巻き取り制御装置C2によるその他の制御は第1の実施の形態の場合と同じである。
【0068】
起動スイッチ31がON操作されると、織機制御コンピュータCoは口出し指令信号を開口制御装置C3に出力する。開口制御装置C3は、口出し指令信号の入力及び記憶した最終開口パターン情報に基づいて最終緯入れされた緯糸を織前W1から除去可能に開口駆動モータ24の作動を制御する。これにより経糸Tが最終緯入れされた緯糸を織前W1から除去可能な開口状態を形成し、最終緯入れされた緯糸が織前W1から除去可能となる。開口制御装置C3は、口出し制御を完了すると口出し制御完了信号を織機制御コンピュータCoに出力する。織機制御コンピュータCoは、口出し制御完了信号の入力に基づき、現在の開口パターンと記憶している最終開口パターン情報とから仮想移動量を算出する。織機制御コンピュータCoは、開口パターン記憶装置28に記憶されている開口パターン情報に基づいて現在の開口パターンを把握する。
【0069】
次いで、織機制御コンピュータCoは、算出した仮想移動量の情報を送り出し制御装置C1及び巻き取り制御装置C2に出力する。そして、織機制御コンピュータCoは記憶した最終開口パターン情報の消去を行なう。その後、織機制御コンピュータCoは製織開始信号を開口制御装置C3、送り出し制御装置C1及び巻き取り制御装置C2に出力し、織機制御コンピュータCoによる以後の制御が第1の実施の形態と同じように行われる。
【0070】
最終緯入れされた緯糸を織前W1から除去可能な開口状態とする口出しでは、綜絖枠15の開口パターンが開口パターン記憶装置28に記憶された開口パターンの順序あるいは逆順序に従うことなく口出し指令信号の出力前の開口パターンから最終開口パターンへと直接移行する。例えば、開口パターンの順序が・・・(a1,a2,a3,a4) ,(b1,b2,b3,b4) ,(c1,c2,c3,c4) ,(d1,d2,d3,d4) ・・・となっており、最終開口パターンが(a1,a2,a3,a4) 、現在の開口パターンが(d1,d2,d3,d4) になっているとする。開口パターンの順序あるいは逆順序に従うことなく口出し指令信号の出力前の開口パターンから最終開口パターンへと直接移行することとは、開口パターン(d1,d2,d3,d4) から開口パターン(c1,c2,c3,c4) ,(b1,b2,b3,b4) を経由することなく最終開口パターン(a1,a2,a3,a4) へ移行することである。しかし、ここにおける複数の開口駆動モータ24からなる開口駆動手段の作動量は、口出し指令信号の出力前の経糸開口状態から最終開口パターンの経糸開口状態への移行において開口パターンの順序あるいは逆順序に従ったものと仮定した開口駆動手段の動作量のこととする。このように仮定して規定される開口駆動手段の作動量に対応する仮想移動量は、口出し指令信号の出力前の織機駆動モータMoのインチング時の織前W1の移動量となる。
【0071】
第4の実施の形態における織機制御コンピュータCoは、織機駆動モータMoが停止した際に最終緯入れされた緯糸に対応する最終開口パターン情報を記憶する記憶手段となる。又、第4の実施の形態における織機制御コンピュータCo及び開口制御装置C3は、最終緯入れされた緯糸を織前W1から除去可能に開口駆動モータ24の作動を制御する口出し制御手段となる。
【0072】
緯入れミスした場合の織段発生防止プログラムは第1の実施の形態の場合と同じである。
製織停止の際に最終緯入れされた緯糸が緯入れミスしたミス糸でない場合にも、最終緯入れされた緯糸を織前W1から除去する場合がある。従来では、正転インチングスイッチ50あるいは逆転インチングスイッチ51をON操作してしまった後では開口状態がわからなくなり、口出しを行なうことが非常に面倒になるという問題があった。第4の実施の形態では、正転インチングスイッチ50あるいは逆転インチングスイッチ51をON操作してしまった後でも、最終緯入れされた緯糸を除去できる口出しが簡単に行われる。従って、第4の実施の形態では、最終緯入れされた緯糸が緯入れミスしたミス糸でない場合にも織前W1から簡単に除去することができる。
【0073】
第1の実施の形態では、経糸Tのある開口状態から前記開口パターンの逆順序に従うようにして経糸Tの別の開口状態へ移行するための開口駆動手段の動作量のことを開口駆動手段の作動量とした。第4の実施の形態では、ある経糸開口状態から開口パターンの順序あるいは逆順序に従うことなく最終開口パターンの経糸開口状態へ移行するための開口駆動手段の動作量のことを開口駆動手段の作動量とした。本発明では、ある経糸開口状態から開口パターンの順序あるいは逆順序に従うようにして別の経糸開口状態へ移行するための開口駆動手段の第1の動作量、及びある経糸開口状態から開口パターンの順序あるいは逆順序に従うことなく別の経糸開口状態へ移行するための開口駆動手段の第2の動作量のいずれをも開口駆動手段の作動量とする。開口駆動手段の第2の動作量は、開口パターンの順序あるいは逆順序に仮に従ったものとした開口駆動手段の作動量とする。
【0074】
本発明では以下のような実施の形態も可能である。
(1)第1〜第4の実施の形態において、織前移動手段として送り出しモータM1のみを用いること。
(2)サーフェスローラ18の駆動力を織機駆動モータMoから得る織機に本発明を適用し、織前移動手段として送り出しモータM1を用いること。
(3)第1〜第4の実施の形態において、織前移動手段として巻き取りモータM2のみを用いること。
(4)開口制御装置C3を仮想移動量算出手段とすること。
(5)起動スイッチ31のON操作に伴って前記仮想移動量を算出するようにすること。
(6)第2の実施の形態において、指定された値を補正情報とし、仮想移動量から前記指定された値を引いて仮想移動量を補正すること。
(7)開口駆動手段として特開平6−346345号公報に開示されるようなピックファインディング装置を用いること。
(8)織機の再起動時には、織機駆動モータを動かすことなく再起動用の開口パターンに綜絖枠を合わせ、その後、織機駆動モータを動かして織機回転角度を起動開始角度に合わせるようにすること。織機停止時の織機回転角度と起動開始角度とが異なる緯入れサイクルにある場合、筬が織機停止時の織機回転角度に対応する位置から起動開始角度に対応する位置に移行する場合にも、筬が織前を叩くことはない。筬が織機停止時の織機回転角度に対応する位置から起動開始角度に対応する位置に移行する際に織前を叩くと、織段が生じるおそれがある。
(9)前記(8)項の制御の遂行を織物種類、緯糸種類、緯糸密度等に基づいて選択できるようにすること。
(10)経糸張力を考慮して仮想移動量を算出すること。経糸張力は織段発生を防止する上で考慮しなければならない重要なデータであり、経糸張力を考慮した仮想移動量の算出は、織段発生を精度良く抑制する上で有効である。
(11)仮想移動量をもたらす織前移動を開口駆動モータの動作と同時に行なうようにすること。
【0075】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明では、織機駆動モータ停止時における開口駆動手段の作動量に対応する織布の仮想移動量を算出し、前記仮想移動量をもたらすように前記織機駆動モータ停止時における織前移動手段の作動量を制御して織布の織前位置を調整するようにしたので、織段発生を回避しつつ製織停止時における開口装置の動作の自由度を高め得るという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態を示す側面図。
【図2】制御ブロック図。
【図3】(a)は緯入れミス発生に伴う製織停止時の布断面図。(b)は口出し状態を示す布断面図。
【図4】製織停止、製織再開、送り出しモータ及び巻き取りモータのスロー逆転を説明するタイミングチャート。
【図5】織段発生防止プログラムを表すフローチャート。
【図6】織段発生防止プログラムを表すフローチャート。
【図7】織段発生防止プログラムを表すフローチャート。
【図8】第2の実施の形態を示す制御ブロック図。
【図9】織段発生防止プログラムを表すフローチャート。
【図10】織段発生防止プログラムを表すフローチャート。
【図11】第3の実施の形態を示す側面図。
【図12】制御ブロック図。
【図13】(a)はルーズピック緯糸Y2の筬打ち状態を示す布断面図。(b)はルーズピック緯糸Y3の筬打ち状態を示す布断面図。(c)はファーストピック緯糸の筬打ち状態を示す布断面図。
【図14】第4の実施の形態を示す制御ブロック図。
【図15】織段発生防止プログラムを表すフローチャート。
【図16】織段発生防止プログラムを表すフローチャート。
【図17】織段発生防止プログラムを表すフローチャート。
【図18】織段発生防止プログラムを表すフローチャート。
【図19】織段発生防止プログラムを表すフローチャート。
【符号の説明】
15…綜絖枠、24…開口駆動手段となる開口駆動モータ、28…開口パターン記憶手段となる開口パターン記憶装置、32,33,45…補正手段となる補正入力装置、43…作動量指示手段を構成する逆転インチングスイッチ、44…作動量指示手段を構成する正転インチングスイッチ、Mo…織機駆動モータ、M1,M3…織前移動手段を構成する送り出しモータ、M2…織前移動手段を構成する巻き取りモータ、Co…作動量指示手段を構成すると共に、仮想移動量算出手段となる織機制御コンピュータ、C1…作動量制御手段となる送り出し制御装置、C2…作動量制御手段となる巻き取り制御装置、C3…最終開口パターン情報を記憶する記憶手段となる開口制御装置。

Claims (12)

  1. 筬を駆動する織機駆動モータから独立した開口駆動手段によって綜絖枠を駆動し、前記織機駆動モータから独立して織布の織前を移動する織前移動手段を備えた織機において、
    前記織機駆動モータを停止させた状態で、前記開口駆動手段を作動させて、緯糸を織前から除去可能な開口状態を形成し、
    前記織機駆動モータ停止時における前記開口駆動手段の前記織機駆動モータから独立した作動の作動量に対応する織前の仮想移動量を緯糸密度情報を用いて算出し、前記仮想移動量をもたらすように前記織機駆動モータ停止時における前記織前移動手段の作動量を制御して、前記開口駆動手段の前記織機駆動モータから独立した作動に引き続いて織布の織前位置を調整する織機における織段発生防止方法。
  2. 前記織機駆動モータが停止した際に最終緯入れされた緯糸に対応する前記綜絖枠の最終開口パターン情報を記憶しておき、前記記憶された最終開口パターン情報に基づいて前記最終緯入れされた緯糸を織前から除去可能に前記開口駆動手段の作動を制御する請求項1に記載の織機における織段発生防止方法。
  3. 緯入れミス発生に伴って前記織機駆動モータが停止した際には、前記織機駆動モータを動かすことなく緯入れミス発生時の開口パターン情報に基づいて緯入れミスした緯糸を織前から除去可能に前記開口駆動手段の作動を制御する請求項1に記載の織機における織段発生防止方法。
  4. 前記算出された仮想移動量を少なくとも経糸種類、織物種類、経糸張力のうちの1つに基づく補正情報に基づいて補正する請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の織機における織段発生防止方法。
  5. 筬を駆動する織機駆動モータから独立した開口駆動手段によって綜絖枠を駆動し、前記織機駆動モータから独立して織布の織前を移動する織前移動手段を備えた織機において、
    織機駆動モータ作動時には開口パターン情報及び織機回転角度情報に基づいて開口駆動手段の作動を制御するとともに、緯糸除去時には緯糸を織前から除去可能な経糸の開口状態を形成するように前記織機駆動モータ停止時における該織機駆動モータから独立した前記開口駆動手段の作動の作動量を制御する制御手段と、
    前記織機駆動モータ停止時における前記開口駆動手段の前記織機駆動モータから独立した作動の作動量に対応する織前の仮想移動量を緯糸密度情報を用いて算出する仮想移動量算出手段と、
    前記仮想移動量算出手段によって算出された仮想移動量に基づいて前記織機駆動モータ停止時における前記織前移動手段の作動量を制御する作動量制御手段とを備え、
    前記作動量制御手段により制御される前記織前移動手段の作動を、前記開口駆動手段の前記織機駆動モータから独立した作動に引き続いて行なうようにした織機における織段発生防止装置。
  6. 前記織機駆動モータ停止時における前記開口駆動手段の作動量を指示する作動量指示手段を備え、前記仮想移動量算出手段は、前記作動量指示手段によって指示された作動量に基づいて前記仮想移動量を算出する請求項5に記載の織機における織段発生防止装置。
  7. 前記織機駆動モータが停止した際に最終緯入れされた緯糸に対応する最終開口パターン情報を記憶する記憶手段と、前記最終緯入れされた緯糸を織前から除去可能に前記開口駆動手段の作動を制御する口出し制御手段とを備え、前記口出し制御手段は、前記記憶された最終開口パターン情報に基づいて前記最終緯入れされた緯糸を織前から除去可能に前記開口駆動手段の作動を制御する請求項5及び請求項6のいずれか1項に記載の織機における織段発生防止装置。
  8. 開口パターン情報を記憶する開口パターン記憶手段と、緯入れミス発生の際には緯入れミス発生時の開口パターン情報に基づいて緯入れミスした緯糸を織前から除去可能に前記開口駆動手段の作動を制御するミス糸除去用口出し制御手段とを備え、前記ミス糸除去用口出し制御手段は前記織機駆動モータを動かすことなく緯入れミス発生時の開口パターン情報に基づいて緯入れミスした緯糸を織前から除去可能に前記開口駆動手段の作動を制御するようにした請求項5及び請求項6のいずれか1項に記載の織機における織段発生防止装置。
  9. 前記織前移動手段は、ワープビームから経糸を送り出すための送り出しモータ、及び織布をクロスローラ側へ引き取るための巻き取りモータの少なくとも一方である請求項5乃至請求項のいずれか1項に記載の織機における織段発生防止装置。
  10. 前記織前移動手段は前記送り出しモータを含み、前記作動量制御手段は、前記ワープビームの径情報を用いて前記送り出しモータの作動量を演算する請求項に記載の織機における織段発生防止装置。
  11. 前記作動量制御手段によって演算された前記織前移動手段の作動量を少なくとも経糸種類、織物種類、経糸張力のうちの1つに基づく補正情報に基づいて補正するための補正手段を備えている請求項5乃至請求項1のいずれか1項に記載の織機における織段発生防止装置。
  12. 前記開口駆動手段は、製織時において前記綜絖枠を個別に駆動する開口駆動モータである請求項5乃至請求項1のいずれか1項に記載の織機における織段発生防止装置。
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