JPH093749A - タオル織機における切り卸し制御方法及び装置 - Google Patents

タオル織機における切り卸し制御方法及び装置

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JPH093749A
JPH093749A JP15481095A JP15481095A JPH093749A JP H093749 A JPH093749 A JP H093749A JP 15481095 A JP15481095 A JP 15481095A JP 15481095 A JP15481095 A JP 15481095A JP H093749 A JPH093749 A JP H093749A
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JP
Japan
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weaving
amount
towel
preset
discarded
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JP15481095A
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English (en)
Inventor
Yukihiro Tsuji
幸広 辻
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】タオル織機における切り卸しの作業性を向上す
る。 【構成】織機制御装置Cdは柄出し制御装置21から得
られるタオル用の柄パターンに基づいてタオル製織機構
19を作動する。製織量設定器22にはタオル製織枚数
N、製織量P1 ,P2 が設定されている。織機制御装置
Cdは、製織量設定器22によって検出されるタオルの
製織枚数が設定枚数Nに達したときにタオル製織を捨て
織り製織へ切り換え、捨て織り部の製織量が製織量P1
に達したときには柄パターンをタオルの製織開始パター
ンに変更する。又、織機制御装置Cdは、捨て織り部の
製織以後に製織量設定器22によって検出されるタオル
製織の製織量が製織量P2 に達したときには製織を停止
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、筬の筬打ち位置と織布
の織前との相対距離を変更してパイルを形成するタオル
織機における切り卸し制御方法及び装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】特開平1−148838号公報に開示さ
れるようなタオル織機では、予め設定された枚数のタオ
ルが製織されると織機が自動停止し、この自動停止後に
作業者が起動スイッチをON操作して捨て織り部を適当
長だけ製織する。織布の切り卸しの際の織布切断はこの
捨て織り部に沿って行われる。捨て織り部は、織布の切
り卸し後の幾つかの布同士を繋ぎ合わせるためのもので
あり、繋ぎ合わされた織布は検反工程、シャーリング工
程に回される。捨て織り部を適当長製織したら、作業者
が停止スイッチをON操作して織機を停止する。次い
で、タオル製織を1枚目から行なうための作業が行われ
る。この作業では、タオル製織開始後に捨て織り部を所
定の所定の切断位置に配置したときに織機を停止するた
め、タオル製織開始後の所定の製織量の設定が行われ、
タオル製織の製織量がこの所定の製織量に達すると織機
が自動停止する。この自動停止後、作業者は捨て織り部
に沿って織布を切断して切り卸すことになり、織布の切
り卸し後、作業者が起動スイッチを再びON操作してタ
オル製織を再開する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】タオル織布の切り卸し
を行なう場合には捨て織り部を製織する必要があるが、
この製織では作業者が起動スイッチをON操作して適当
長の捨て織り部を製織した後に停止スイッチをON操作
しなければならない。このような製織のために作業者が
織機の側に付いていなければならない状況は切り卸しの
作業性の低下をもたらす。
【0004】本発明は、切り卸しの作業性を向上するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】そのために請求項1の発
明では、請求項1の発明では、製織量検出手段によって
タオル織布の製織量を検出し、この検出された製織量が
予め設定された製織量に達したときにはタオル製織から
捨て織り部の製織を行ない、捨て織り部を所定量製織し
た後に再びタオル製織を行なう一連の動作を自動的に制
御し、捨て織り部の製織以後のタオル製織の製織量が予
め設定された製織量に達したときに織布を切り卸すよう
にした。
【0006】請求項2の発明では、製織量検出手段によ
って織布の製織量を検出し、この検出された製織量が予
め設定された製織量に達したときには製織を停止するこ
となくタオル製織から捨て織り部の製織に移行し、捨て
織り部を所定量製織した後に製織を停止することなく再
びタオル製織に移行し、捨て織り部の製織以後のタオル
製織の製織量が予め設定された製織量に達したときには
製織を停止するようにした。
【0007】請求項3の発明では、製織量検出手段によ
って織布の製織量を検出し、この検出された製織量が予
め設定された製織量に達したときには製織を停止するこ
となくタオル製織から捨て織り部の製織に移行し、捨て
織り部を所定量製織した後に製織を停止し、製織停止後
の起動スイッチのON操作によってタオル製織を再開
し、捨て織り部の製織以後のタオル製織の製織量が予め
設定された製織量に達したときには製織を停止するよう
にした。
【0008】請求項4の発明では、製織量検出手段によ
って織布の製織量を検出し、この検出された製織量が予
め設定された製織量に達したときには製織を停止してタ
オル製織から捨て織り部の製織を行ない、捨て織り部を
所定量製織した後に製織を停止し、製織停止後の起動ス
イッチのON操作によってタオル製織を再開し、捨て織
り部の製織以後のタオル製織の製織量が予め設定された
製織量に達したときには製織を停止するようにした。
【0009】請求項5の発明では、織布の製織量を検出
する製織量検出手段と、製織量検出手段によって検出さ
れた製織量が予め設定された製織量に達したときには捨
て織り部を製織する捨て織り手段と、捨て織り部の製織
以後のタオル製織の製織量が予め設定された製織量に達
したときには製織を停止する切り卸し位置規定手段とを
備えた切り卸し制御装置を構成した。
【0010】請求項6の発明では、織布の製織量を検出
する製織量検出手段と、製織量検出手段によって検出さ
れた製織量が予め設定された製織量に達したときには捨
て織り部の製織を割り込ませ、捨て織り部の製織量が予
め設定された製織量に達したときには製織を停止する割
り込み手段と、起動スイッチのON操作に伴うタオル製
織の製織量が予め設定された製織量に達したときには製
織を停止する切り卸し位置規定手段とを備えた切り卸し
制御装置を構成した。
【0011】
【作用】請求項1の発明では、製織量検出手段によって
検出されたタオル製織の製織量が予め設定された製織量
に達したときには、タオル製織が捨て織り部の製織に移
行する。捨て織り部が所定量製織されると、再びタオル
製織が再開される。この再開後のタオル製織の製織量が
予め設定された製織量に達したときには捨て織り部が織
布切断に適した位置に移行し、織布はこの捨て織り部に
沿って切断される。捨て織り部の製織はタオル製織から
自動で継続されるため、作業者が捨て織り部の製織のた
めに織機の側に付いている必要はなく、切り卸しの作業
性が向上する。
【0012】請求項2の発明では、製織量検出手段によ
って検出されたタオル製織の製織量が予め設定された製
織量に達したときには製織を停止することなくタオル製
織が捨て織り部の製織に移行する。捨て織り部が所定量
製織されると、製織を停止することなく再びタオル製織
が再開される。この再開後のタオル製織の製織量が予め
設定された製織量に達したときには製織が停止する。こ
の製織停止のときには捨て織り部が織布切断に適した位
置に移行し、織布はこの捨て織り部に沿って切断され
る。捨て織り部の製織はタオル製織から自動で継続され
るため、作業者が捨て織り部の製織のために織機の側に
付いている必要はなく、切り卸しの作業性が向上する。
【0013】請求項3の発明では、捨て織り部を所定量
製織した後に製織が停止し、製織停止後の起動スイッチ
のON操作によってタオル製織が再開される。作業者は
捨て織り部の製織後に起動スイッチをON操作するが、
作業者が捨て織り部の製織のために織機の側に付いてい
る必要はなく、切り卸しの作業性が向上する。
【0014】請求項4の発明では、製織量検出手段によ
って検出されたタオル製織の製織量が予め設定された製
織量に達したときには製織が停止する。この製織停止
後、捨て織り部の製織が行われる。捨て織り部を所定量
製織した後に製織が停止し、製織停止後の起動スイッチ
のON操作によってタオル製織が再開される。作業者は
捨て織り部の製織後に起動スイッチをON操作するが、
作業者が捨て織り部の製織のために織機の側に付いてい
る必要はなく、切り卸しの作業性が向上する。
【0015】請求項5の発明では、製織量検出手段によ
って検出された製織量が予め設定された製織量に達した
ときには捨て織り手段が捨て織り部を製織する。捨て織
り部の製織後、タオル製織の製織量が予め設定された製
織量に達したときには切り卸し位置規定手段が製織を停
止させる。この製織停止のときには捨て織り部が織布切
断に適した位置に移行し、織布はこの捨て織り部に沿っ
て切断される。捨て織り部の製織はタオル製織から自動
で継続されるため、作業者が捨て織り部の製織のために
織機の側に付いている必要はなく、切り卸しの作業性が
向上する。
【0016】請求項6の発明では、製織量検出手段によ
って検出された製織量が予め設定された製織量に達した
ときには割り込み手段が捨て織り製織を割り込ませる。
捨て織り部の製織量が予め設定された製織量に達したと
きには捨て織り手段が製織を停止させる。起動スイッチ
がON操作されると、切り卸し位置規定手段がタオル製
織を再開させ、この製織再開後のタオル製織の製織量が
予め設定された製織量に達したときには切り卸し位置規
定手段が製織を停止させる。作業者は捨て織り部の製織
後に起動スイッチをON操作するが、作業者が捨て織り
部の製織のために織機の側に付いている必要はなく、切
り卸しの作業性が向上する。
【0017】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図1〜
図6に基づいて説明する。図1はタオル織機全体の側面
を示し、1は地織用ワープビームである。地織用ワープ
ビーム1は送り出しモータMgにより回転駆動される。
送り出しモータMgの作動により地織用ワープビーム1
から送り出される地経糸Tはバックローラ2及び張力検
出ローラ3を経由して綜絖4及び筬5を通される。タオ
ル織布Wはエキスパンションバー6、サーフェスローラ
7及びガイドローラ8,9を経由してクロスローラ10
に巻き取られる。
【0018】地経糸Tの張力は張力検出ローラ3を介し
てロードセル3aにより検出される。送り出しモータM
gは送り出し制御装置C1 の制御を受ける。送り出し制
御装置C1 は予め設定された基準張力及びロードセル3
aから得られる張力検出情報に基づいて送り出しモータ
Mgの送り出し速度を制御する。
【0019】地織用ワープビーム1の上方にはパイル用
ワープビーム11が支持されている。パイル用ワープビ
ーム11は送り出しモータMpにより回転駆動される。
送り出しモータMpの作動によりパイル用ワープビーム
11から送り出されるパイル用経糸Tpは張力検出ロー
ラ12及びテリーモーションローラ13を経由して綜絖
4及び筬5に通される。
【0020】パイル用経糸Tpの張力は張力検出ローラ
12を介してロードセル12aにより検出される。送り
出しモータMpは送り出し制御装置C2 の制御を受け
る。送り出し制御装置C2 は予め設定された基準張力及
びロードセル12aから得られる張力検出情報に基づい
て送り出しモータMpの送り出し速度を制御する。
【0021】織機の前後中央部には二叉状の中間レバー
14が支軸14aを中心に回動可能に配設されている。
織機の後部には支持レバー15が支軸15aを中心に回
動可能に配設されており、支持レバー15にはテリーモ
ーションローラ13が支持されている。支持レバー15
には張力付与ばね16のばね力が作用している。織機の
前部には支持レバー17が支軸17aを中心に回動可能
に配設されており、支持レバー17にはエキスパンショ
ンバー6が支持されている。支持レバー17と中間レバ
ー14とはロッド18により連結されている。中間レバ
ー14が回動すると支持レバー17が同一方向へ回動
し、エキスパンションバー6が同一方向へ変位する。こ
の変位によりタオル織布Wの経路が変位し、タオル織布
Wの織前W 1 が変位する。
【0022】中間レバー14の上方にはタオル製織機構
19が配設されており、タオル製織機構19は織機駆動
モータM0 から駆動力を得る。織機駆動モータM0 は織
機制御装置Cdの制御を受け、織機制御装置Cdはロー
タリエンコーダ20から得られる機台回転角度検出情報
に基づいて織機駆動モータM0 の作動を制御する。
【0023】織機制御装置Cdには柄出し制御装置21
及び製織量設定器22が接続されている。柄出し制御装
置21にはタオル用の柄パターンが入力設定されてい
る。柄出し制御装置21は緯入れ1サイクル中の所定の
機台回転角度毎に織機制御装置Cdに柄パターンを送
る。織機制御装置Cdは柄出し制御装置21から得られ
る柄パターンに基づいてタオル製織機構19を作動す
る。パイル形成時にはタオル製織機構19の駆動レバー
19aが揺動し、駆動レバー19aの揺動がロッド2
3、中間レバー14、ロッド18及び支持レバー17を
介してエキスパンションバー6に伝達される。この変位
伝達によりエキスパンションバー6が支軸17aを中心
にして回動変位する。ファーストピック状態の筬打ち時
点にはエキスパンションバー6は図1に実線で示すテリ
ー量零位置に配置される。ルーズピック状態の筬打ち時
点にはエキスパンションバー6は図1に鎖線で示すテリ
−量有位置に配置される。パイルを形成しないときには
駆動レバー19aは揺動せず、エキスパンションバー6
は図1の実線位置に保持される。
【0024】製織量設定器22にはタオル製織枚数N、
製織量P1 、製織量P2 及びタオル1枚分の製織量P3
が設定されている。製織量P1 ,P2 ,P3 は緯入れサ
イクルの回数で表される。緯入れサイクル数が製織量P
3 に達したとき、製織量設定器22はタオル1枚の製織
をカウントする。タオル織布Wの製織量をタオル枚数で
カウントする方式は製織されたタオルの枚数管理の上で
便利である。
【0025】織機制御装置Cdの内部構成は図5のよう
になっている。運転制御手段24は、起動スイッチ25
のON操作に基づいて織機駆動モータM0 を作動し、停
止スイッチ26のON操作に基づいて織機駆動モータM
0 の作動停止指令を所定の機台回転角度で出力する。割
り込み手段27は、製織量設定器22によって検出され
るタオルの製織枚数が設定枚数Nに達したときに柄パタ
ーン制御手段28にタオル柄無効信号を出力してタオル
製織を捨て織り製織へ切り換える。又、割り込み手段2
7は、製織量設定器22によって検出される捨て織り部
の製織量が予め設定された製織量P1 に達したときには
柄出し制御装置21に柄パターン変更信号を出力する。
柄パターン制御手段28は柄出し制御装置21から得ら
れる柄パターンに基づいてタオル製織機構19の作動を
制御する。柄出し制御装置21は柄パターン変更信号の
入力に応答して現在の柄パターンをタオルの製織開始パ
ターンに変更する。切り卸し位置規定手段29は、捨て
織り部の製織以後に製織量設定器22によって検出され
るタオル製織の製織量が予め設定された製織量P2に達
したときには運転制御手段24に製織停止指令を出力す
る。
【0026】図6は織機制御装置Cdによって遂行され
る切り卸し制御プログラムを表すフローチャートであ
る。図1に示すようにタオル製織が遂行されており、製
織量設定器22はロータリエンコーダ20からの情報に
基づいてタオルの製織枚数を検出している。1枚のタオ
ルW0 は、パイル織り部Wpと、その両側のボーダー織
り部Wbと、ボーダー織り部Wbに連なる地織り部Wt
とからなる。図2はタオルの製織枚数がNになったとき
の状態を表す。タオルの製織枚数が設定枚数Nになる
と、製織量設定器22は割り込み手段27に割り込み指
令を出力する。割り込み手段27はこの割り込み指令の
入力に応答してタオル製織を捨て織り製織へ切り換え
る。図3は捨て織り部Wsの製織の状態を表す。捨て織
り部Wsは地織りである。製織量設定器22によって検
出される捨て織り部Wsの製織量が設定製織量P1 にな
ると、割り込み手段27は運転制御手段24に製織停止
指令を出力し、タオル織機の運転が停止する。又、柄パ
ターン制御手段28は、捨て織り部の製織量が予め設定
された製織量P1 に達したときには柄出し制御装置21
に柄パターン変更信号を出力する。柄出し制御装置21
は柄パターン変更信号の入力に応答して現在の柄パター
ンをタオルの製織開始パターンに変更する。
【0027】タオル織機の停止後、作業者が起動スイッ
チ25をON操作することになる。起動スイッチ25が
ON操作されると、タオル製織が1枚目から行われる。
なお、タオル織機の起動はプログラム制御によって自動
遂行することもできる。このタオル製織の再開後の製織
量が設定製織量P2 になると、切り卸し位置規定手段2
9は運転制御手段24に製織停止指令を出力する。図4
はこの製織停止によって織機が停止した状態を表す。こ
の製織停止のときには捨て織り部Wsが織布切断に適し
た位置に移行し、タオル織布Wはこの捨て織り部Wsに
沿って切断される。タオル製織の再開後の製織量が緯入
れサイクル回数によって把握されるため、捨て織り部W
sが織布切断に適した位置に正確に配置される。クロス
ローラ10に巻き上げられたタオル織布Wを切り卸した
後、作業者が起動スイッチ25をON操作し、タオル製
織が再開される。クロスローラ10に巻き上げられたタ
オル織布Wの切り卸しは作業者の手作業となるが、捨て
織り部Wsの製織はタオル製織から自動で継続される。
そのため、作業者が捨て織り部Wsの製織のために織機
の側に付いている必要はなく、切り卸しの作業性が向上
する。
【0028】次に、図7の実施例を説明する。この実施
例では割り込み手段27は柄パターン制御手段28にタ
オル柄無効信号を出力しないが、捨て織り部Wsの製織
の前後に製織が自動停止すると共に、割り込み手段27
が捨て織り部Wsの製織の前後に柄出し制御装置21に
対して柄パターン変更信号を出力する。この実施例にお
いても作業者が捨て織り部Wsの製織のために織機の側
に付いている必要はなく、切り卸しの作業性が向上す
る。
【0029】次に、図8及び図9の実施例を説明する。
装置構成は図1と同じであるが、図8に示す織機制御装
置Cj、柄出し制御装置30及び製織量設定器31の機
能は第1実施例の織機制御装置Cd、柄出し制御装置2
1及び製織量設定器22の機能とは異なる。柄出し制御
装置30にはタオル用の柄パターン及び捨て織り用の柄
パターンが入力設定されている。柄出し制御装置30は
緯入れ1サイクル中の所定の機台回転角度毎に織機制御
装置Cjに柄パターンを送る。織機制御装置Cjは柄出
し制御装置30から得られる柄パターンに基づいてタオ
ル製織機構19を作動する。製織量設定器31には製織
量P2 が設定されている。製織量P2 は緯入れサイクル
の回数で表される。
【0030】織機制御装置Cjの内部構成は図8のよう
になっている。運転制御手段24は、起動スイッチ25
のON操作に基づいて織機駆動モータM0 を作動し、停
止スイッチ26のON操作に基づいて織機駆動モータM
0 の作動停止指令を所定の機台回転角度で出力する。柄
パターン制御手段28は柄出し制御装置30から得られ
る柄パターンに基づいてタオル製織機構19の作動を制
御する。切り卸し位置規定手段29は、捨て織り部の製
織以後に製織量設定器22によって検出されるタオル製
織の製織量が予め設定された製織量P2 に達したときに
は運転制御手段24に製織停止指令を出力する。
【0031】図9は織機制御装置Cjによって遂行され
る切り卸し制御プログラムを表すフローチャートであ
る。タオルの製織枚数が設定枚数Nになると、柄出し制
御装置30における柄パターンはタオル用の柄パターン
から捨て織り用の柄パターンに移る。従って、柄パター
ン制御手段28はこの捨て織り用の柄パターンに基づい
て捨て織りを開始し、製織停止することなくタオル製織
が捨て織り部Wsの製織に移行する。柄パターン制御手
段28及び柄出し制御装置30は捨て織り手段を構成す
る。捨て織り部Wsが所定量製織されると、タオル製織
が再開される。このタオル製織の再開後の製織量が設定
製織量P2 になると、切り卸し位置規定手段29は運転
制御手段24に製織停止指令を出力する。この製織停止
のときには捨て織り部Wsが織布切断に適した位置に移
行し、タオル織布Wはこの捨て織り部Wsに沿って切断
される。クロスローラ10に巻き上げられたタオル織布
Wを切り卸した後、作業者が起動スイッチ25をON操
作し、タオル製織が再開される。
【0032】クロスローラ10に巻き上げられたタオル
織布Wの切り卸しは作業者の手作業となるが、捨て織り
部Wsの製織はタオル製織から自動で継続される。その
ため、作業者が捨て織り部Wsの製織のために織機の側
に付いている必要はなく、切り卸しの作業性が向上す
る。又、この実施例では作業者による製織停止作業がな
くなり、第1実施例の場合よりも切り卸しの作業性が向
上する。
【0033】なお、実開平2−46883号公報には、
パイル織機における布卸しに際して空クロスビームに巻
き掛けられる織布の巻き初め端部を布卸し信号の発信に
応答して自動形成する考案が開示されているが、本発明
の捨て織り部の自動製織とは対象及び目的が異なる。
又、装置構成も本発明とは異なる。
【0034】本発明は、勿論前記実施例にのみ限定され
るものではなく、例えば第1実施例における捨て織り製
織後の製織再開時の起動スイッチのON操作に応答し
て、製織再開の柄パターンを1枚のタオルの製織開始パ
ターンに変更するようにしたり、捨て織り部に沿った織
布切断を自動で行なったり、タオル織布を巻き上げ完了
したクロスローラを自動で卸すと共に、新たな空クロス
ローラに織布を自動で巻き掛けて製織を自動再開するよ
うにした実施例も可能である。
【0035】前記した実施例から把握できる請求項記載
以外の発明について以下にその効果とともに記載する。 (1)筬打ち位置と織布の織前との相対距離を変更して
パイルを形成するタオル織機において、タオルの製織枚
数を検出する製織枚数検出手段と、製織枚数検出手段に
よって検出された製織枚数が予め設定された製織枚数に
達したときには捨て織り部の製織を割り込ませる割り込
み手段と、捨て織り部の製織以後のタオル製織の製織量
が予め設定された製織量に達したときには製織を停止す
る切り卸し位置規定手段と、前記捨て織り部及びこの製
織後から製織停止までのタオル製織量を緯入れサイクル
の回数に基づいて検出するピック数量検出手段とを備え
たタオル織機における切り卸し制御装置。
【0036】この場合の製織枚数検出手段はロータリエ
ンコーダ20と製織量設定器22とからなり、ピック数
量検出手段はロータリエンコーダ20である。この発明
では、タオルの製織枚数の管理が容易となり、しかも捨
て織り部を織布切断に適した位置に正確に配置すること
ができる。
【0037】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1、請求項2
及び請求項5の発明では、タオル製織の製織量が予め設
定された製織量に達したときには製織を停止することな
くタオル製織から捨て織り部の製織に移行し、捨て織り
部を所定量製織した後に製織を停止することなく再びタ
オル製織に移行し、捨て織り部の製織以後のタオル製織
の製織量が予め設定された製織量に達したときには織布
を切り卸すようにしたので、作業者が捨て織り部の製織
のために織機の側に付いている必要がなくなり、切り卸
しの作業性が向上する。
【0038】請求項3及び請求項6の発明では、タオル
製織の製織量が予め設定された製織量に達したときには
製織を停止することなくタオル製織から捨て織り部の製
織に移行し、捨て織り部を所定量製織した後に製織を停
止し、製織停止後の起動スイッチのON操作によってタ
オル製織を再開し、捨て織り部の製織以後のタオル製織
の製織量が予め設定された製織量に達したときには製織
を停止するようにしたので、作業者が捨て織り部の製織
のために織機の側に付いている必要がなくなり、切り卸
しの作業性が向上する。
【0039】請求項4の発明では、タオル製織の製織量
が予め設定された製織量に達したときには製織を停止し
てタオル製織から捨て織り部の製織を行ない、捨て織り
部を所定量製織した後に製織を停止し、製織停止後の起
動スイッチのON操作によってタオル製織を再開し、捨
て織り部の製織以後のタオル製織の製織量が予め設定さ
れた製織量に達したときには製織を停止するようにした
ので、作業者が捨て織り部の製織のために織機の側に付
いている必要がなくなり、切り卸しの作業性が向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】織機全体の側面図。
【図2】タオル製織量が設定量になったときの状態を示
す要部側面図。
【図3】捨て織り部の製織を示す要部側面図。
【図4】捨て織り部が織布切断位置に配置された状態を
示す要部側面図。
【図5】制御ブロック図。
【図6】切り卸し制御プログラムを表すフローチャー
ト。
【図7】別例の制御ブロック図。
【図8】第2実施例の制御ブロック図。
【図9】切り卸し制御プログラムを表すフローチャー
ト。
【符号の説明】
20…製織量検出手段となるロータリエンコーダ、2
1,30…柄出し制御装置、22,31…製織量設定
器、27…割り込み手段、28…柄パターン制御手段、
29…切り卸し位置規定手段、Cd,Cj…織機制御装
置、W0 …タオル、Ws…捨て織り部。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】筬の筬打ち位置と織布の織前との相対距離
    を変更してパイルを形成するタオル織機において、 製織量検出手段によってタオル織布の製織量を検出し、
    この検出された製織量が予め設定された製織量に達した
    ときにはタオル製織から捨て織り部の製織を行ない、捨
    て織り部を所定量製織した後に再びタオル製織を行なう
    一連の動作を自動的に制御し、捨て織り部の製織以後の
    タオル製織の製織量が予め設定された製織量に達したと
    きに織布を切り卸すタオル織機における切り卸し制御方
    法。
  2. 【請求項2】筬の筬打ち位置と織布の織前との相対距離
    を変更してパイルを形成するタオル織機において、 製織量検出手段によってタオル織布の製織量を検出し、
    この検出された製織量が予め設定された製織量に達した
    ときには製織を停止することなくタオル製織から捨て織
    り部の製織に移行し、捨て織り部を所定量製織した後に
    製織を停止することなく再びタオル製織に移行し、捨て
    織り部の製織以後のタオル製織の製織量が予め設定され
    た製織量に達したときには製織を停止するタオル織機に
    おける切り卸し制御方法。
  3. 【請求項3】筬の筬打ち位置と織布の織前との相対距離
    を変更してパイルを形成するタオル織機において、 製織量検出手段によってタオル織布の製織量を検出し、
    この検出された製織量が予め設定された製織量に達した
    ときには製織を停止することなくタオル製織から捨て織
    り部の製織に移行し、捨て織り部を所定量製織した後に
    製織を停止し、製織停止後の起動スイッチのON操作に
    よってタオル製織を再開し、捨て織り部の製織以後のタ
    オル製織の製織量が予め設定された製織量に達したとき
    には製織を停止するタオル織機における切り卸し制御方
    法。
  4. 【請求項4】筬の筬打ち位置と織布の織前との相対距離
    を変更してパイルを形成するタオル織機において、 製織量検出手段によってタオル織布の製織量を検出し、
    この検出された製織量が予め設定された製織量に達した
    ときには製織を停止してタオル製織から捨て織り部の製
    織を行ない、捨て織り部を所定量製織した後に製織を停
    止し、製織停止後の起動スイッチのON操作によってタ
    オル製織を再開し、捨て織り部の製織以後のタオル製織
    の製織量が予め設定された製織量に達したときには製織
    を停止するタオル織機における切り卸し制御方法。
  5. 【請求項5】筬の筬打ち位置と織布の織前との相対距離
    を変更してパイルを形成するタオル織機において、 織布の製織量を検出する製織量検出手段と、 製織量検出手段によって検出された製織量が予め設定さ
    れた製織量に達したときには捨て織り部を製織する捨て
    織り手段と、 捨て織り部の製織以後のタオル製織の製織量が予め設定
    された製織量に達したときには製織を停止する切り卸し
    位置規定手段とを備えたタオル織機における切り卸し制
    御装置。
  6. 【請求項6】筬の筬打ち位置と織布の織前との相対距離
    を変更してパイルを形成するタオル織機において、 織布の製織量を検出する製織量検出手段と、 製織量検出手段によって検出された製織量が予め設定さ
    れた製織量に達したときには捨て織り部の製織を割り込
    ませ、捨て織り部の製織量が予め設定された製織量に達
    したときには製織を停止する割り込み手段と、 前記停止後の起動スイッチのON操作に伴うタオル製織
    の製織量が予め設定された製織量に達したときには製織
    を停止する切り卸し位置規定手段とを備えたタオル織機
    における切り卸し制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2053148A2 (en) 2007-10-25 2009-04-29 Tsudakoma Kogyo Kabushiki Kaisha Loom having doffing-weaving control device
JP2009138300A (ja) * 2007-12-06 2009-06-25 Tsudakoma Corp 織機の製織量計測装置

Cited By (3)

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JP2009102781A (ja) * 2007-10-25 2009-05-14 Tsudakoma Corp 切卸し製織制御装置を有する織機
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